JPH10165069A - ゴキブリ捕獲器およびその製法 - Google Patents

ゴキブリ捕獲器およびその製法

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JPH10165069A
JPH10165069A JP27307097A JP27307097A JPH10165069A JP H10165069 A JPH10165069 A JP H10165069A JP 27307097 A JP27307097 A JP 27307097A JP 27307097 A JP27307097 A JP 27307097A JP H10165069 A JPH10165069 A JP H10165069A
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trap
catcher
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ridges
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Michiaki Hashimoto
道明 橋本
Mayumi Matsushita
真弓 松下
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粘着剤を利用したゴキブリ捕獲器であって、
捕獲器内部に侵入したゴキブリの歩行を効果的に妨害す
ることにより捕獲器外部への逃亡を確実に防止すること
ができるゴキブリ捕獲器を提供する。 【解決手段】 少なくとも底部を備えた捕獲器本体1か
らなり、当該捕獲器本体1の底部3の上面に粘着部2を
有するゴキブリ捕獲器であって、前記粘着部2に複数の
突条9が配列され、かつ前記突条9の少なくとも一部が
水平方向に曲げられてなることを特徴とするゴキブリ捕
獲器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はゴキブリ捕獲器およ
びその製法に関する。さらに詳しくは粘着剤を利用した
ゴキブリ捕獲器であって、捕獲器内部に侵入したゴキブ
リの歩行を効果的に妨害することにより捕獲器外部への
逃亡を確実に防止することができるゴキブリ捕獲器およ
びその製法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より粘着式のゴキブリ捕獲器には種
々のものが知られており、一般的なゴキブリ捕獲器とし
て、中空のゴキブリ捕獲器本体の平らな底部上面におい
て、粘着剤を全面に塗布するか、または平行に複数本の
筋塗りすることにより粘着部が形成されたものがある。
また、少ない粘着剤で捕獲効率を向上させるために間隔
を設けて波型筋状に粘着剤を塗布することにより粘着部
を形成したゴキブリ捕獲器もある(実開昭53−299
75号公報)。
【0003】また、他の捕獲器の例として、実開昭53
−100482号には直線状に凹凸加工されたプレート
を凹部および凸部が内側にくるように曲施されてなる捕
獲器が開示されている。かかる捕獲器は、底板がなく、
プレートを用いてアーチ状のトンネルを形成したもので
ある。そのため、部屋の床面との感触の差異、および捕
獲器入口の段差などに対する感触の異変でゴキブリが警
戒して侵入しなくなる不具合がない。この捕獲器に侵入
するゴキブリは、プレート内側の粘着層がゴキブリの背
中に粘着することにより捕獲される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、捕獲器本体の
平らな底部上面に粘着剤を塗布した捕獲器では、捕獲器
内に侵入したゴキブリが水、油などで濡れていたばあ
い、粘着剤の粘性が弱まるため、逃亡することがある。
とくに粘着剤を平行に筋塗りしたり、または実開昭53
−29975号記載の波型筋状に塗布した捕獲器は、底
部上面に非粘着部が残っているため、捕獲器内部に侵入
してきたゴキブリの逃亡防止には不充分である。
【0005】また、実開昭53−100482号記載の
粘着部に凹凸部を有する捕獲器は、凹凸が直線状の繰り
返しであるため、ゴキブリの逃亡防止には不充分であ
る。また、かかる捕獲器は底板がないため、ゴキブリが
捕獲器中央付近に侵入したばあいゴキブリの背中が粘着
部に粘着することなく、そのまま捕獲器を通り抜けてし
まい、逃亡防止には不充分である。
【0006】さらに、粘着部に凹凸部を形成しても、そ
のままにして保管または搬送すると、温度や自重により
粘着剤が徐々にへたってきて凹凸部が平らになりやすい
という問題がある。
【0007】本発明はかかる問題を解消するためになさ
れたものであり、粘着剤を利用したゴキブリ捕獲器であ
って、捕獲器内部に侵入したゴキブリの歩行を効果的に
妨害することにより捕獲器外部への逃亡を確実に防止す
ることができるゴキブリ捕獲器を提供することを目的と
する。
【0008】また、本発明は前記ゴキブリ逃亡防止効果
を奏しうる剥離紙付きゴキブリ捕獲器およびその製法を
提供することも目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のゴキブリ捕獲器
は、少なくとも底部を備えた捕獲器本体からなり、当該
底部の上面に粘着部を有するゴキブリ捕獲器であって、
前記粘着部に複数の突条が配列され、かつ前記突条の少
なくとも一部が水平方向に曲げられてなることを特徴と
している。
【0010】前記突条が前記捕獲器本体の軸方向に沿っ
て水平方向に連続的に蛇行されてなるのが好ましい。
【0011】前記突条が前記捕獲器本体の幅方向に沿っ
て水平方向に連続的に蛇行されてなるのが好ましい。
【0012】前記突条が前記捕獲器本体の軸方向に沿っ
て水平方向に蛇行されている部分と前記捕獲器本体の幅
方向に沿って水平方向に蛇行されている部分とを組み合
わせて形成されているのが好ましい。
【0013】前記突条が前記捕獲器本体の対角方向に沿
って水平方向に蛇行されているのが好ましい。
【0014】前記突条が略くさび状を呈しており、前記
突条が千鳥状に配列して形成され、かつ、隣接する列の
突条同士が互いに反対に向けられているのが好ましい。
【0015】前記突条がそれぞれ2〜20mm程度の幅
を有してなるのが好ましい。
【0016】請求項2記載のゴキブリ捕獲器は、少なく
とも底部を備えた捕獲器本体からなり、当該底部の上面
に粘着部を有するゴキブリ捕獲器であって、前記粘着部
に複数の突起が千鳥状に配列して形成されてなることを
特徴としている。
【0017】請求項3記載のゴキブリ捕獲器は、少なく
とも底部を備えるとともに当該底部の上面に粘着部を有
する捕獲器本体と、前記粘着部を被覆するための剥離紙
とからなるゴキブリ捕獲器であって、前記粘着部および
剥離紙の両方に複数の突条が配列され、かつ前記突条の
少なくとも一部が水平方向に曲げられてなることを特徴
としている。
【0018】請求項5記載のゴキブリ捕獲器の製法は、
(a)捕獲器本体の底部の上面に粘着部を形成し、
(b)前記粘着部を剥離紙で被覆し、ついで(c)前記
粘着部および剥離紙の両方に、少なくとも一部が水平方
向に曲げられた突条を配列することを特徴としている。
【0019】請求項1、2または3記載のゴキブリ捕獲
器およびその製法(請求項5)において、前記粘着部に
塗布される粘着物質の粘度が130℃付近で2500〜
3300P程度であるのが好ましい。
【0020】なお、本明細書における蛇行とは、直線状
でないことであり、曲部の程度(曲率または長さなど)
についてはとくに限定されるものではなく、規則的でな
くてもよい。
【0021】本発明者らはゴキブリ捕獲器内部に侵入し
たゴキブリが粘着部上で歩行しにくくするための手段に
ついて鋭意検討を重ねた結果、本発明を創作するに至っ
た。
【0022】すなわち、請求項1記載の発明によれば、
粘着部に複数の突条が配列され、かつ前記突条の少なく
とも一部が蛇行するなどして水平方向に曲げられている
ため、水または油などで足が濡れたゴキブリなどが捕獲
器内に侵入したときに粘着部の粘性が低下しても、足が
突条にひっかかり、歩行しにくくなるため、ゴキブリの
逃亡を確実に防止することができる。
【0023】また、請求項2記載の発明によれば、粘着
部に複数の突起が千鳥状に配列して形成されているた
め、水または油などで足が濡れたゴキブリなどが捕獲器
内に侵入したときに粘着部の粘性が低下しても、足が突
起にひっかかり、歩行しにくくなるため、ゴキブリの逃
亡を確実に防止することができる。
【0024】さらに請求項3および5記載の発明によれ
ば、粘着部および剥離紙の両方に突条を配列することに
よって、粘着部の凹凸が平らになるという不具合がなく
なるため、使用時において剥離紙を剥せば、前述の請求
項1記載の発明と同様のゴキブリ逃亡防止効果を奏する
ことができる。さらに、粘着部に塗布される粘着物質の
粘度を130℃付近で2500〜3300Pとすること
により、剥離紙の剥離後も突条が維持され、使用の際、
突条がくずれることがない。
【0025】
【発明の実施の形態】つぎに、図面を参照しながら本発
明のゴキブリ捕獲器を詳細に説明する。図1は本発明の
ゴキブリ捕獲器の一実施例を示す一部切欠斜視説明図、
図2は図1のゴキブリ捕獲器のII−II線断面図、図3は
図1のゴキブリ捕獲器を展開した状態を示す平面図、図
4は本発明のゴキブリ捕獲器の他の実施例を示すゴキブ
リ捕獲器を展開した状態を示す平面図および図5〜7は
本発明のゴキブリ捕獲器のさらに他の実施例を示すゴキ
ブリ捕獲器を展開した状態を示す平面図である。
【0026】図1〜3に示されるゴキブリ捕獲器は、従
来より採用されている、通常の組み立て自在の捕獲器本
体1の底部3のほぼ上面全体に蛇行させた凹凸状に形成
された粘着部2が設けられたものであり、捕獲器本体1
の軸方向の前後に開いた開口部4a、4b、および捕獲
器本体1の両側の側面部5a、5bに形成された開口部
6a、6bを通ってゴキブリが捕獲器本体1の内部へ侵
入できるようになっている。
【0027】捕獲器本体1は、紙、プラスチックス、ゴ
ム、金属、木などを単独または組み合わせることにより
作製されたシートを折り紙細工の要領(図3の一点鎖線
を谷折り、破線を山折り)で折り曲げ、2枚の天面板7
a、7b同士を接続することにより中空体となるように
形成されたものである。
【0028】なお、本実施例では、偏平な台形断面を呈
する筒体からなる捕獲器本体を例に挙げて説明したが、
捕獲器本体1の形状は本発明においてとくに限定される
ものではなく、台形状、逆台形状、長方形状、三角形状
または多角形状、半円形状、あるいは正方形状である筒
状体や箱状体なども採用することができる。
【0029】粘着部2は、捕獲器本体1の底部3をエン
ボス加工、凹凸加工された型によるプレスまたは溝付き
ローラで挟み込むなどの加工を施すことにより、連続し
て蛇行した複数の突条9および溝10が交互に形成さ
れ、さらに底部3の上面全体に粘着物質が塗布されたも
のである。粘着部2は、保管時および搬送時においては
剥離紙15(図3参照)により保護されており、使用直
前に剥離紙を剥離することにより粘着部2が露出し、使
用可能な状態になる。突条9と突条9との間は、水平
な、すなわち底が平坦な溝10が好ましい。
【0030】底部3に塗布された粘着物質は、常温で粘
着性を有する不乾性のものでかつ常温で流動性のないも
のであればよく、通常、軟化剤と粘着付与樹脂とからな
る。軟化剤としてはたとえばポリブテン、ミネラルオイ
ル、ラノリン、液状ポリアクリートなどを使用できる。
粘着付与樹脂としては石油樹脂、ロジン、水添ロジン、
水添ロジンエステル、テルペン系炭化水素樹脂、脂肪族
炭化水素樹脂、脂環族炭化水素樹脂、芳香族炭化水素樹
脂、フェノール樹脂などを使用できる。
【0031】また、粘着性および強度を増加させるため
にゴムを添加することもできる。ゴムとしては天然ゴム
およびブチルゴム、ポリイソブチルゴム、クロロブレン
ゴムなどの合成ゴムを使用できる。
【0032】前記粘着物質を製造するにあたっては、た
とえばゴムを添加するばあい、あらかじめトルエン、n
−ヘキサンなどの溶剤に溶解後、粘着性付与樹脂と軟化
剤に添加すればよい。また、ゴム、粘着性付与樹脂およ
び軟化剤を配合しトルエンなどの溶媒に溶解してもよ
い。この際過剰の溶媒があればこれを除去すればよい。
なお、使用される素材が良好な相溶性を有しているとき
は溶媒を使用せずに製造できる。
【0033】以上の材料により製造され、底部3に塗布
される粘着剤の粘度はJIS K6833(1980)
に準拠する測定方法により測定され130℃付近で25
00〜3300P程度のあいだの範囲とすることが好ま
しい。その効果として、剥離紙の剥離後も突条9の形状
が維持され、使用の際に突条9の形状がくずれることが
ない。
【0034】図1〜3の粘着部2は、突条9および溝1
0が前記捕獲器本体1の軸方向に沿って形成されてい
る。これにより、水または油などで足が濡れたゴキブリ
などが開口部4a、4b、および開口部6a、6bを通
って捕獲器内に侵入したときに粘着部2の粘性が低下し
ても、足が突条9および溝10にひっかかり、効果的に
歩行を妨害するため、ゴキブリの逃亡を確実に防止する
ことができる。とくに突条9および溝10が前記捕獲器
本体1の軸方向に沿って形成されていることにより、捕
獲器本体1の幅方向からの侵入および幅方向への逃亡時
に対して、より効果的に歩行を妨害することができる。
【0035】また、粘着部2は、図4に示されるよう
に、突条9および溝10が前記捕獲器本体1の幅方向に
沿って形成されていてもよい。このばあいも足が突条9
および溝10にひっかかり、効果的に歩行を妨害するた
め、ゴキブリの逃亡を確実に防止することができる。と
くに突条9および溝10が前記捕獲器本体1の幅方向に
沿って形成されていることにより、軸方向からの侵入お
よび軸方向への逃亡時に対してより効果的に効果を妨害
することができる。
【0036】さらに、粘着部2は、図5〜6に示される
ように、突条9および溝10が前記捕獲器本体1の軸方
向に沿う部分9a、10aと幅方向に沿う部分9b、1
0bとを組み合わせて形成してもよい。図5の粘着部2
においては、軸方向および幅方向に沿う突条9および溝
10が互いに断続して配置されている。なお、粘着部2
の空いている領域に直線状の突条14を形成してもよ
い。一方、図6においては、突条9および溝10がルー
プ状に連続して配置されている。これら図5〜6のばあ
い、軸方向および幅方向の両方向からの侵入および逃亡
時に対して、効果的に歩行を妨害することができる。
【0037】また、図示されていないが、前記突条9お
よび溝10が前記捕獲器本体1の対角方向に沿って形成
されていれば、捕獲器本体1のコーナー部分に侵入用の
開口があるばあいにも効果的に歩行を妨害することがで
きる。
【0038】本実施例では、図2に示されるように底部
3のうち、突条9の部分のみ上方へ突出させ、隣接する
2本の突条9のあいだの突条9よりも相対的に低い部分
を溝10として用いている。しかし本発明はこれに限定
されるものではなく、溝10の部分のみ下方へ突出させ
たり、連続的な波付き加工を行なうことによって突条9
および溝10を形成してもよい。
【0039】前記突条9および溝10は、幅が大きすぎ
ても小さすぎてもゴキブリの足が突条9および溝10に
ひっかからなくなり、歩行を効果的に妨害することがで
きなくなるため、それぞれ2〜20mm程度、とくに4
〜8mm程度の幅に設定されるのが好ましい。
【0040】なお、本実施例では突条9および溝10が
蛇行している例をあげて説明しているが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、粘着部2に複数の突条9お
よび溝10が交互に形成され、かつ前記突条9および溝
10の少なくとも一部が水平方向に曲げられていれば、
ゴキブリの足が突条9および溝10にひっかかり、効果
的に歩行を妨害することができる。したがって、蛇行タ
イプの他にも粘着部2において同心円状やのこ歯状の複
数の突条9および溝10が設けられたばあいであっても
前記効果を奏することができる。
【0041】以上の図3〜6の例では、突条9が連続的
に配列されている例が示されているが、本発明はこれに
限定されるものではない。要するに突条9は複数配列さ
れていればよく、連続的でなく、断続的でもよい。
【0042】たとえば、図7に示されるように、前記突
条9が略くさび状を呈しており、前記突条9が千鳥状に
配列して形成され、かつ隣接する列の突条9同士が互い
に反対に向けられていてもよい。このばあい、隣接する
突条9同士のあいだの間隙が前記溝10の役目を果た
す。この図7のばあいも前記ゴキブリ逃亡防止効果を奏
することができる。
【0043】また、図7の略くさび状の突条9の代わり
に、丸形、三角形、四角形またはその他の多角形、ない
しは棒形、卍形、X形、星形などの形状を呈する複数の
突起が千鳥状に配列して形成されていてもよい。このば
あいも隣接する突起同士のあいだの間隙が前記溝10の
役目を果たす。したがって、前記ゴキブリ逃亡防止効果
を奏することができる。
【0044】また、図1〜7の粘着部2を、輸送時およ
び保管時における保護のために、剥離紙15(図3参
照)で被覆してもよい。このばあい、粘着部2に剥離紙
15を被覆したのちに粘着部2および剥離紙15の両方
に対して突条9および溝10(または千鳥状配列のくさ
び形突条または突起)を同時に形成することにより、粘
着剤が所定の形状を保ち、粘着部2の凹凸が平らになる
という不具合がなくなる。そのため、剥離紙15を剥し
て使用すれば、前記ゴキブリ逃亡防止効果を奏すること
ができる。
【0045】捕獲器本体1の大きさは、あまり大きくな
ると使用性がわるくなるとともに製造コストもかさむの
で、幅は50cm以下、かつ長さが50cm以下程度に
設定するのが好ましい。
【0046】また、ゴキブリが容易に侵入しやすく、か
つ逃亡しにくくするために、捕獲器本体1の軸方向の前
後に開いた開口部4a、4bには、底面部よりも高く踏
み板8が形成されていてもよい。
【0047】さらに、捕獲器本体1は、図1〜3に示さ
れるように、使用状態において天面板7aに設けられた
差し込み片11を他方の天面板7bに設けられた差し込
み口12を選択して差し込むことにより、底部3から天
面板7a、7bまでの高さを調節することができる構成
になっている。なお、13は押さえ片であり、差し込み
片11とともに他方の天面板7bの一部を挟持すること
により、天面板7a、7b同士の結合をより堅固にして
いる。しかも、天面板7a、7bまでの高さをもっとも
低くして組み立てれば、床と家具とのあいだなどのわず
かな隙間にも該ゴキブリ捕獲器を差し込んで設置するこ
とができる。
【0048】ここで、ゴキブリの逃亡防止効果を数値的
に把握するための実験を行なった。結果を表1に示す。
表1には、未成熟の小さいゴキブリ(表1の若)、中ぐ
らいの成熟度(大きさ)のゴキブリ(表1の中)、成熟
した大きいゴキブリ(表1の成)をそれぞれ1匹づつゴ
キブリ捕獲器に入れ、粘着部上で歩行した歩数をそれぞ
れ20匹づつ計測したばあいの歩数の平均がまとめられ
ている。比較されたゴキブリ捕獲器は、図3のように突
条および溝が捕獲器本体の軸方向に沿って形成された粘
着部を有するゴキブリ捕獲器(表1の)、図4のよう
に突条および溝が捕獲器本体の幅方向に沿って形成され
た粘着部を有するゴキブリ捕獲器(表1の)、および
従来の平たんな粘着部を有するゴキブリ捕獲器(表1の
)である。表1より、本発明の実施例であるおよび
は、従来例であると比較して、いずれも若、中、成
で歩数が大きく減少していることがわかる。
【0049】
【表1】
【0050】以上の表1の結果、および実験中のゴキブ
リの挙動の観察より、前記突条および溝は直線状ではな
いので、比較的大きいゴキブリが粘着部から逃げようと
して突条の頂上に載ったまま早足で直線的に歩行すれ
ば、突条から足を踏み外す可能性が高く、粘着部に足お
よび胴部が粘着しやすくなることがわかった。一方、小
さいゴキブリは溝に沿って歩行しようとするが、溝が直
線状ではないので、突条にぶつかる可能性が高く、粘着
部に足および胴部が粘着しやすくなることがわかった。
したがって、あらゆる大きさのゴキブリの歩行を効果的
に効果的に妨害して、逃亡を防止することができること
がわかった。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、水または油などで足が
濡れたゴキブリなどが捕獲器内に侵入したときに粘着部
の粘性が低下しても、足が突条および溝にひっかかり、
効果的に歩行を妨害するため、ゴキブリの逃亡を確実に
防止することができる。
【0052】また、粘着部に剥離紙を被覆したのちに粘
着部および剥離紙の両方に対して突条および必要に応じ
て溝を形成することにより、粘着部の凹凸が平らになる
という不具合がなくなる。そのため、剥離紙を剥して使
用すれば、前記ゴキブリ逃亡防止効果を奏することがで
きる。
【0053】さらに、粘着部に塗布される粘着物質の粘
度を130℃付近で2500〜3300Pとすることに
より、剥離紙の剥離後も突条が維持され、使用の際、突
条がくずれることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のゴキブリ捕獲器の一実施例を示す一部
切欠斜視説明図である。
【図2】図1のゴキブリ捕獲器のII−II線断面図であ
る。
【図3】図3は図1のゴキブリ捕獲器を展開した状態を
示す平面図である。
【図4】本発明のゴキブリ捕獲器の他の実施例を示すゴ
キブリ捕獲器を展開した状態を示す平面図である。
【図5】本発明のゴキブリ捕獲器のさらに他の実施例を
示すゴキブリ捕獲器を展開した状態を示す平面図であ
る。
【図6】本発明のゴキブリ捕獲器のさらに他の実施例を
示すゴキブリ捕獲器を展開した状態を示す平面図であ
る。
【図7】本発明のゴキブリ捕獲器のさらに他の実施例を
示すゴキブリ捕獲器を展開した状態を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
1 捕獲器本体 2 粘着部 3 底部 9 突条 10 溝

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも底部を備えた捕獲器本体から
    なり、当該底部の上面に粘着部を有するゴキブリ捕獲器
    であって、前記粘着部に複数の突条が配列され、かつ前
    記突条の少なくとも一部が水平方向に曲げられてなるこ
    とを特徴とするゴキブリ捕獲器。
  2. 【請求項2】 少なくとも底部を備えた捕獲器本体から
    なり、当該底部の上面に粘着部を有するゴキブリ捕獲器
    であって、前記粘着部に複数の突起が千鳥状に配列して
    形成されてなることを特徴とするゴキブリ捕獲器。
  3. 【請求項3】 少なくとも底部を備えるとともに当該底
    部の上面に粘着部を有する捕獲器本体と、前記粘着部を
    被覆するための剥離紙とからなるゴキブリ捕獲器であっ
    て、前記粘着部および剥離紙の両方に複数の突条が配列
    され、かつ前記突条の少なくとも一部が水平方向に曲げ
    られてなることを特徴とするゴキブリ捕獲器。
  4. 【請求項4】 前記粘着部に塗布される粘着物質の粘度
    が130℃付近で2500〜3300P程度である請求
    項1、2または3記載のゴキブリ捕獲器。
  5. 【請求項5】 (a)捕獲器本体の底部の上面に粘着部
    を形成し、(b)前記粘着部を剥離紙で被覆し、ついで
    (c)前記粘着部および剥離紙の両方に、少なくとも一
    部が水平方向に曲げられた突条を配列することを特徴と
    するゴキブリ捕獲器の製法。
  6. 【請求項6】 前記粘着部に塗布される粘着物質の粘度
    が130℃付近で2500〜3300P程度である請求
    項5記載のゴキブリ捕獲器の製法。
JP27307097A 1996-10-11 1997-10-06 ゴキブリ捕獲器およびその製法 Expired - Lifetime JP3801751B2 (ja)

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