JPH10163870A - 検査ビット付a/dコンバータ - Google Patents

検査ビット付a/dコンバータ

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JPH10163870A
JPH10163870A JP31642796A JP31642796A JPH10163870A JP H10163870 A JPH10163870 A JP H10163870A JP 31642796 A JP31642796 A JP 31642796A JP 31642796 A JP31642796 A JP 31642796A JP H10163870 A JPH10163870 A JP H10163870A
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signal
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Masayuki Terajima
雅之 寺島
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 信号線の断線等の不良の発生の有無を容易に
判定できるA/Dコンバータを提供する。 【解決手段】 アナログ入力信号を量子化する量子化手
段20と、量子化部20からの量子化信号を符号化する
符号化手段21とを有するA/Dコンバータにおいて、
符号化の処理により得られるディジタル信号の出力ビッ
トに対応して符号誤り検出用の検査ビットを発生し、こ
の出力ビットにこの検査ビットを付加する検査ビット付
加手段23を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、A/D(アナログ
/ディジタル)コンバータに関し、特に、信号線の断線
等の不良の発生の有無を容易に判定できるようにしたも
のに関する。
【0002】
【従来の技術】例えばディジタルビデオ装置等において
は、映像信号の処理を高速で行う必要があるため、アナ
ログ映像信号をディジタル変換するA/Dコンバータと
して、一般に並列比較方式の高速A/Dコンバータがプ
リント基板上にIC化されて実装されている。
【0003】並列比較方式のNビット(Nは2以上の整
数)のA/Dコンバータの基本形は、周知のように、所
定の基準電圧を抵抗により2Nー1段階に分圧し、分圧
した各段階の電圧をそれぞれ1個ずつの別々のコンパレ
ータ(合計2Nー1個のコンパレータ)に比較電圧とし
て加えるとともに全てのコンパレータに共通のアナログ
入力信号を加えることにより、このアナログ入力信号の
電圧を各コンパレータの比較結果に基づいて一度で2N
ステップに量子化し、その量子化信号を符号化すること
によりNビットのディジタル出力信号を得るようにした
ものである。
【0004】こうした並列比較方式のA/Dコンバータ
では、コンパレータへのアナログ映像信号の入力信号線
やコンパレータからの比較結果の出力信号線等は、当然
ながらコンパレータの数に対応してそれぞれ複数本存在
している。
【0005】ところで、それら複数本の信号線のうちの
一部において断線等の不良が発生したために信号の伝送
が不能になった場合等に、A/Dコンバータのディジタ
ル出力信号自体からはその不良の発生を確認できないこ
とが少なくない。即ち、ディジタル出力信号の最下位ビ
ットやそれに近いビットに対応する信号線に不良が生じ
ても、アナログ入力信号に対するディジタル出力信号の
S/N比が幾分劣化するにとどまり、しかも、出力ビッ
ト数(上記Nの値)が大きいほど、下位ビットに対応す
る信号線の不良がこのS/N比を劣化させる度合いは小
さくなっていく。
【0006】この点、同じく複数本の信号線の集合であ
るマイクロコンピュータのアドレスバスやデータバスに
おいては1本の信号線に不良が発生しただけでもシステ
ムの動作自体がおかしくなるので直ちにその不良の発生
を確認できるのとは、様相を異にしている。
【0007】そこで、こうしたA/DコンバータICを
実装したディジタルビデオ装置等においては、従来、例
えばA/DコンバータICの出力信号を取り込むIC側
に当該信号の各ビットについての波形を個別に調べる機
能を付与することにより、製造段階で信号線の不良の有
無を判定するようにしていた。
【0008】また、例えばこうしたA/Dコンバータ単
体として不良の有無を判定するためには、従来、例えば
A/Dコンバータの出力信号をD/A(ディジタル/ア
ナログ)コンバータで再度アナログ変換し、当初のアナ
ログ入力信号の波形とこのD/Aコンバータのアナログ
出力信号の波形とを比較するようにしていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ディジタルビ
デオ装置等において、A/Dコンバータの出力信号の各
ビットについての波形を個別に調べる機能を付与するこ
とは回路構成の複雑化と回路規模の大型化という弊害を
招き、出力ビット数が多い場合には特にこの弊害は甚だ
しくなる。しかも、最下位ビットやそれに近いビットに
対応する信号線の不良の発生の有無は、波形を調べるだ
けでは正確に判定できないこともあるので、不良の発生
の見落としにより本来の設計性能を発揮しない製品が出
荷されてしまうおそれがあった。
【0010】また、単体として不良の有無を判定する場
合にも、ディジタル出力信号をいちいちアナログ信号に
戻して当初のアナログ入力信号の波形と比較することも
煩雑であった。
【0011】この発明は上述の点に鑑みてなされたもの
で、信号線の断線等の不良の発生の有無を容易且つ高精
度に判定できるA/Dコンバータを提供しようとするも
のである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係るA/Dコン
バータは、アナログ入力信号を量子化する量子化手段
と、この量子化部からの量子化信号を符号化する符号化
手段とを有するA/Dコンバータにおいて、この符号化
の処理により得られるディジタル信号の出力ビットに対
応して符号誤り検出用の検査ビットを発生し、この出力
ビットにこの検査ビットを付加する検査ビット付加手段
を備えたことを特徴としている。
【0013】このA/Dコンバータによれば、ディジタ
ル変換された信号の出力ビットに、その出力ビットに対
応した符号誤り検出用の検査ビットが付加されるので、
符号誤り検出を行うことにより、いずれかの出力ビット
に対応する信号線における断線等の不良の発生の有無が
容易・迅速且つ高精度に判定される。
【0014】従って、例えばこのA/DコンバータをI
C化して実装したディジタルビデオ装置等では、A/D
コンバータICの出力信号を取り込むIC側に符号誤り
検出機能を付与することにより、A/DコンバータIC
の信号線の不良の有無やIC間の結線の不良の有無を、
簡単且つ小型の回路構成で迅速且つ高精度に判定できる
ようになる。
【0015】またこのA/Dコンバータ単体として不良
の有無を判定する場合にも、アナログ入力信号の全レベ
ル範囲に亘って符号誤り検出を行うことにより、容易・
迅速且つ高精度に判定を行えるようになる。
【0016】尚、検査ビット付加手段は、一例として、
量子化手段からの量子化信号に基づき、符号化の処理と
並行して検査ビットを発生するものであることが好適で
ある。そうした場合には、ディジタル信号の出力ビット
と検出ビットとが同時並行的に発生するようになるの
で、A/Dコンバータの動作速度を低下させることなく
出力ビットに検査ビットを付加することができるように
なる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施例を詳細に説明する。
【0018】図1は、本発明の一実施例であるIC化さ
れた3ビットのフラッシュ型A/Dコンバータの要部を
示す回路構成図である。外部から供給される変換対象の
アナログ信号(例えば映像信号)が、入力端子Piを介
して7個のコンパレータ(図ではCOMPと表示)1〜
7の+(プラス)入力端子全てに入力される。他方、こ
のフラッシュ型A/DコンバータICで変換可能な電圧
範囲の上限Vtと加減Vbとが外部から基準抵抗器Rの
両端に印加されており、この基準抵抗器Rにより7段階
に均等に分圧された電圧V1〜V7(V1<V2<V3
<V4<V5<V6<V7)が、それぞれ1個ずつの別
々のコンパレータ1〜7のー(マイナス)入力端子に入
力される。
【0019】したがって、コンパレータ1〜7ではアナ
ログ入力信号の電圧Vxと電圧V1〜V7とがそれぞれ
比較され、Vxのほうが高いコンパレータでは正出力端
子,逆出力端子の出力がそれぞれH(ハイ),L(ロ
ウ)レベルになるとともに、Vxのほうが低いコンパレ
ータでは正出力端子,逆出力端子の出力がそれぞれL,
Hレベルになる。
【0020】コンパレータ1の逆出力端子の出力とコン
パレータ2の正出力端子の出力とはノアゲート回路8に
入力され、コンパレータ2の逆出力端子の出力とコンパ
レータ3の正出力端子の出力とはノアゲート回路9に入
力され、コンパレータ3の逆出力端子の出力とコンパレ
ータ4の正出力端子の出力とはノアゲート回路10に入
力され、コンパレータ4の逆出力端子の出力とコンパレ
ータ5の正出力端子の出力とはノアゲート回路11に入
力され、コンパレータ5の逆出力端子の出力とコンパレ
ータ6の正出力端子の出力とはノアゲート回路12に入
力され、コンパレータ6の逆出力端子の出力とコンパレ
ータ7の正出力端子の出力とはノアゲート回路13に入
力され、コンパレータ7の逆出力端子の出力はノアゲー
ト回路14の双方の入力端子に入力される。これらのコ
ンパレータ1〜7及びノアゲート回路8〜14により比
較部20が構成されている。
【0021】ここで、例えばアナログ入力信号の電圧V
xのレベルがコンパレータ4への入力電圧V4とコンパ
レータ5への入力電圧V5との間にある場合には、コン
パレータ1〜4では正出力端子,逆出力端子の出力がそ
れぞれH,Lレベルになるとともに、コンパレータ5〜
7では正出力端子,逆出力端子の出力がそれぞれL,H
レベルになる。したがって、コンパレータ4の逆出力端
子の出力とコンパレータ5の正出力端子の出力とが入力
されるノアゲート回路11では、図2に示すように両入
力端子への入力が共にLレベルであるので出力がHレベ
ルになるが、それ以外のノアゲート回路8〜10,12
〜14では、少なくとも一方の入力端子への入力がHレ
ベルであるので出力がLレベルになる。
【0022】同様にして、電圧VxがV1よりも低い場
合には全てのノアゲート回路8〜14の出力がLレベル
になり、VxがV1とV2との間にある場合にはノアゲ
ート回路8の出力のみがHレベルになり、VxがV2と
V3との間にある場合にはノアゲート回路9の出力のみ
がHレベルになり、VxがV3とV4との間にある場合
にはノアゲート回路10の出力のみがHレベルになり、
VxがV5とV6との間にある場合にはノアゲート回路
12の出力のみがHレベルになり、VxがV6とV7と
の間にある場合にはノアゲート回路13の出力のみがH
レベルになり、VxがV7よりも高い場合にはノアゲー
ト回路14の出力のみがHレベルになる。
【0023】これにより、アナログ入力信号の電圧Vx
の値が、各ノアゲート回路8〜14の出力レベルの組み
合わせにより8ステップに量子化される。
【0024】比較部20からは、ノアゲート回路8〜1
4の出力が量子化信号としてエンコーダ部21に送られ
る。エンコーダ部21はトランジスタアレイで構成され
ており、アレイ上の各トランジスタのうち、トランジス
タQ1〜Q12は量子化信号を3ビットに符号化するた
めのトランジスタでり、そのうちトランジスタQ1〜Q
4は最下位ビット(LSB)であるビット0用、トラン
ジスタQ5〜Q8は中位ビットであるビット1用、トラ
ンジスタQ9〜Q12は最上位ビット(MSB)である
ビット2用のトランジスタである。他方、トランジスタ
Q13〜Q16は、量子化信号に基づいてパリティビッ
トを発生するためのトランジスタである。
【0025】量子化信号のうち、ノアゲート回路8の信
号は、トランジスタQ1,Q13のベースに与えられ
る。また、ノアゲート回路9の出力はトランジスタQ
5,Q14のベースに与えられ、ノアゲート回路10の
出力はトランジスタQ2,Q6のベースに与えられ、ノ
アゲート回路11の出力はトランジスタQ9,Q15の
ベースに与えられ、ノアゲート回路12の出力はトラン
ジスタQ3,Q10のベースに与えられ、ノアゲート回
路13の出力はトランジスタQ9,Q11のベースに与
えられ、ノアゲート回路14の出力はトランジスタQ
4,Q8,Q12,Q16のベースに与えられる。トラ
ンジスタQ1〜Q16のエミッタ出力は、当該トランジ
スタのベースへの入力がHレベルのときにはHレベルに
なり、逆にこの入力がLレベルのときにはLレベルにな
る。
【0026】符号化用のトランジスタQ1〜Q12のう
ち、ビット0用のトランジスタQ1〜Q4のエミッタは
共通の信号線L1に接続され、ビット1用のトランジス
タQ5〜Q8のエミッタ、ビット2用のトランジスタQ
9〜Q12のエミッタもそれぞれ共通の信号線L2,L
3に接続されている。また、パリティビット用のトラン
ジスタQ13〜Q16のエミッタも共通の信号線L4に
接続されている。各信号線L1〜L4上には、当該信号
線に接続されているトランジスタのエミッタ出力が全て
LレベルのときにはLレベルの信号が得られ、他方、当
該信号線に接続されているトランジスタのうち1つのト
ランジスタのエミッタ出力がHレベルのときには残りの
トランジスタが逆バイアスとなって遮断されることによ
りHレベルの信号が得られる。
【0027】信号線L1上に得られる信号はエンコーダ
部21から出力部22に送られてビット0(LSB)出
力回路15に入力される。同様に、信号線L2,L3上
に得られる信号はそれぞれ出力部22のビット1出力回
路16,ビット2(MSB)出力回路17に入力され
る。また、信号線L4上に得られる信号は、出力部22
のパリティビット出力回路18に入力される。
【0028】各出力回路15〜18は、それぞれ入力が
Hレベルのとき1ビットの出力コードがHレベルにな
り、逆に入力がLレベルのときには出力コードがLレベ
ルになる。ビット0出力回路15,ビット1出力回路1
6,ビット2出力回路17の出力コードは、アナログ入
力信号を3ビットにディジタル変換した信号として出力
部22から出力端子Po1,Po2,Po3を介して外
部に導出される。またパリティビット出力回路18の出
力コードは、符号誤り検出用の1ビットの検査ビットと
して出力部22から出力端子Po4を介して外部に導出
される。
【0029】このように、エンコーダ部21のうちのト
ランジスタQ13〜Q16と出力部22のうちのパリテ
ィビット出力回路18とは、比較部20からの量子化信
号に基づき、エンコーダ部21のトランジスタQ1〜Q
12による符号化処理と並行してパリティビットを発生
し、そのパリティビットを出力部22の出力回路15,
16,17からのディジタル信号の出力ビットに付加す
るパリティビット付加部23として機能している。
【0030】尚、比較部20の各部及び出力部22の各
部では、外部から供給されるクロック信号に同期して処
理が実行されるが、そのためのクロック系自体は周知の
ものであってよいので図示を省略している。
【0031】次に、以上のような構成のフラッシュ型A
/DコンバータICにおけるアナログ入力信号の電圧V
xのレベルと出力回路15〜18の出力コードとの関係
を、図3を参照して説明する。
【0032】(1)電圧VxのレベルがV1よりも低い
場合 この場合には、前述のように全てのノアゲート回路8〜
14の出力がLレベルになるので、全てのトランジスタ
Q1〜Q16のエミッタ出力がLレベルになり、したが
って全ての信号線L1〜L4上にLレベルの信号が得ら
れる。そのため、図3Aに示すように全ての出力回路1
5〜18の出力コードはLレベルになる(即ちHレベル
の出力コードの数は0になる)。
【0033】(2)電圧VxのレベルがV1とV2との
間にある場合 この場合には、前述のようにノアゲート回路8の出力の
みがHレベルになるので、トランジスタQ1,Q13の
エミッタ出力のみがHレベルになり、したがって信号線
L1,L4上にのみHレベルの信号が得られる。そのた
め、図3Bに示すように、ビット0出力回路15,パリ
ティビット出力回路18の出力コードはHレベルにな
り、ビット1出力回路16,ビット2出力回路17の出
力コードはLレベルとなる(即ちHレベルの出力コード
の数は2になる)。
【0034】(3)電圧VxのレベルがV2とV3との
間にある場合 この場合には、前述のようにノアゲート回路9の出力の
みがHレベルになるので、トランジスタQ5,Q14の
エミッタ出力のみがHレベルになり、したがって信号線
L2,L4上にのみHレベルの信号が得られる。そのた
め、図3Cに示すように、ビット1出力回路16,パリ
ティビット出力回路18の出力コードはHレベルにな
り、ビット0出力回路15,ビット2出力回路17の出
力コードはLレベルとなる(即ちHレベルの出力コード
の数は2になる)。
【0035】(4)電圧VxのレベルがV3とV4との
間にある場合 この場合には、前述のようにノアゲート回路10の出力
のみがHレベルになるので、トランジスタQ2,Q6の
エミッタ出力のみがHレベルになり、したがって信号線
L1,L2上にのみHレベルの信号が得られる。そのた
め、図3Dに示すように、ビット0出力回路15,ビッ
ト1出力回路16の出力コードはHレベルになり、ビッ
ト2出力回路17,パリティビット出力回路18の出力
コードはLレベルとなる(即ちHレベルの出力コードの
数は2になる)。
【0036】(5)電圧VxのレベルがV4とV5との
間にある場合 この場合には、前述のようにノアゲート回路11の出力
のみがHレベルになるので、トランジスタQ9,Q15
のエミッタ出力のみがHレベルになり、したがって信号
線L3,L4上にのみHレベルの信号が得られる。その
ため、図3Eに示すように、ビット2出力回路17,パ
リティビット出力回路18の出力コードはHレベルにな
り、ビット0出力回路15,ビット1出力回路16の出
力コードはLレベルとなる(即ちHレベルの出力コード
の数は2になる)。
【0037】(6)電圧VxのレベルがV5とV6との
間にある場合 この場合には、前述のようにノアゲート回路12の出力
のみがHレベルになるので、トランジスタQ3,Q10
のエミッタ出力のみがHレベルになり、したがって信号
線L1,L3上にのみHレベルの信号が得られる。その
ため、図3Fに示すように、ビット0出力回路15,ビ
ット2出力回路17の出力コードはHレベルになり、ビ
ット1出力回路16,パリティビット出力回路18の出
力コードはLレベルとなる(即ちHレベルの出力コード
の数は2になる)。
【0038】(7)電圧VxのレベルがV6とV7との
間にある場合 この場合には、前述のようにノアゲート回路13の出力
のみがHレベルになるので、トランジスタQ7,Q11
のエミッタ出力のみがHレベルになり、したがって信号
線L2,L3上にのみHレベルの信号が得られる。その
ため、図3Gに示すように、ビット1出力回路16,ビ
ット2出力回路17の出力コードはHレベルになり、ビ
ット0出力回路15,パリティビット出力回路18の出
力コードはLレベルとなる(即ちHレベルの出力コード
の数は2になる)。
【0039】(8)電圧VxのレベルがV7よりも高い
場合 この場合には、前述のようにノアゲート回路14の出力
のみがHレベルになるので、トランジスタQ4,Q8,
Q12,Q16のエミッタ出力がHレベルになり、した
がって全ての信号線L1〜L4上にHレベルの信号が得
られる。そのため、図3Hに示すように全ての出力回路
15〜18の出力コードはHレベルになる(即ちHレベ
ルの出力コードの数は4になる)。
【0040】以上の通り、出力回路15〜18の出力コ
ードのHレベルの数は、A/DコンバータICの信号線
(信号線L1〜L4だけでなくそれ以外の信号線も含
む)に断線等の不良が発生していない場合には、必ず0
または2または4という偶数になる。即ち、ここでは偶
数パリティが成立している。したがって、出力回路15
〜18の出力コードのHレベルの数が1または3という
奇数になることは、いずれかの信号線に不良が発生して
いることを意味する。
【0041】そこで、例えばこのフラッシュ型A/Dコ
ンバータICをディジタルビデオ装置等に実装する場合
には、A/DコンバータICの出力信号を取り込むIC
側に符号誤り検出機能を付与することにより、簡単且つ
小型の回路構成で迅速且つ高精度にA/DコンバータI
Cの信号線の不良の有無を判定できるようになる。他
方、A/DコンバータICの出力信号を取り込むIC側
に符号誤り検出機能が備えられていないディジタルビデ
オ装置等にこのA/DコンバータICを実装した場合で
も、A/DコンバータICの出力信号を取り込むIC側
でパリティビット出力回路18からの検査ビットを無視
するようにすることにより、既存のA/DコンバータI
Cと同様の機能を発揮させることが可能である。
【0042】またこのA/DコンバータIC単体として
不良の有無を判定する場合にも、アナログ入力信号の全
レベル範囲に亘って符号誤り検出を行うことにより、容
易・迅速且つ高精度に判定を行えるようになる。
【0043】しかも、このA/DコンバータICでは、
前述のように比較部20からの量子化信号に基づいて符
号化処理と並行してパリティビットを発生しているの
で、A/DコンバータICの動作速度を低下させること
なくディジタル信号の出力ビットに検査ビットが付加さ
れる。
【0044】尚、以上の実施例では、偶数パリティが成
立するようなパリティビットを発生しているが、奇数パ
リティが成立するようなパリティビットを発生するよう
にしてもよいことはもちろんである。
【0045】また、以上の実施例では、3ビットのA/
Dコンバータに本発明を適用しているが、3ビット以外
のA/Dコンバータ(例えば6乃至12ビットのA/D
コンバータ)に本発明を適用してもよいことはもちろん
である。出力ビット数が大きいA/Dコンバータは分解
能が高いかわりに回路構成が複雑であるが、そうしたA
/Dコンバータに本発明を適用する際にも追加しなけれ
ばならない回路はやはりパリティビット1ビット分の回
路で足りるので、全体の回路構成中でパリティビット付
加回路が占めるスペースはかえって小さく抑えることが
できるようになる。
【0046】また、以上の実施例では、比較部がコンパ
レータとノアゲート回路とから成っているA/Dコンバ
ータに本発明を適用しているが、比較部がコンパレータ
とノアゲート回路以外の論理回路(例えばエクスクルー
シブオアゲート回路)とから成るA/Dコンバータに本
発明を適用してもよいことはもちろんである。
【0047】また、以上の実施例では、アナログ入力信
号を並列比較方式により量子化するA/Dコンバータに
本発明を適用しているが、それ以外の方式(例えば直並
列方式や逐次比較方式や積分方式)によりアナログ入力
信号を量子化するA/Dコンバータに本発明を適用して
もよい。
【0048】また、以上の実施例では、1ビットのパリ
ティビットをディジタル信号の出力ビットに付加してい
るが、2ビット以上の検査ビットを発生してディジタル
信号の出力ビットに付加することにより、符号誤り検出
能力を一層高めるようにしてもよい。
【0049】また、本発明は、以上の実施例に限らず、
本発明の要旨を逸脱することなく、その他様々の構成を
とりうることはもちろんである。
【0050】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る検査ビット
付A/Dコンバータによれば、ディジタル変換された信
号の出力ビットに、その出力ビットに対応した符号誤り
検出用の検査ビットが付加されるので、符号誤り検出を
行うことにより、いずれかの出力ビットに対応する信号
線における断線等の不良の発生の有無を容易・迅速且つ
高精度に判定することができるという効果を奏する。
【0051】従って、例えばこのA/DコンバータをI
C化して実装したディジタルビデオ装置等では、A/D
コンバータICの出力信号を取り込むIC側に符号誤り
検出機能を付与することにより、A/DコンバータIC
の信号線の不良の有無やIC間の結線の不良の有無を簡
単且つ小型の回路構成により製造段階で迅速且つ高精度
に判定できるようになるので、不良の発生の見落としに
より本来の設計性能を発揮しない製品を出荷してしまう
頻度を非常に少なくすることができるようになる。
【0052】またこのA/Dコンバータ単体として不良
の有無を判定する場合にも、アナログ入力信号の全レベ
ル範囲に亘って符号誤り検出を行うことにより、容易・
迅速且つ高精度に判定を行えるようになる。
【0053】尚、検査ビット付加手段を、量子化手段か
らの量子化信号に基づいて符号化の処理と並行して検査
ビットを発生するものとした場合には、ディジタル信号
の出力ビットと検出ビットとが同時並行的に発生するよ
うになるので、A/Dコンバータの動作速度を低下させ
ることなく出力ビットに検査ビットを付加することがで
きるという効果をも奏する。
【0054】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す回路構成図である。
【図2】図1の一部を拡大して示す図である。
【図3】アナログ入力信号のレベルと出力コードとの関
係を示す図である。
【符号の説明】
1〜7 コンパレータ、 8〜14 ノアゲート回路、
Q1〜Q16 トランジスタ、 15 ビット0出力
回路、 16 ビット1出力回路、 17 ビット2出
力回路、 18 パリティビット出力回路、 20 比
較部、 21エンコード部、 22 出力部、 23
パリティビット付加部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アナログ入力信号を量子化する量子化手
    段と、 前記量子化部からの量子化信号を符号化する符号化手段
    と を有するA/Dコンバータにおいて、 前記符号化の処理により得られるディジタル信号の出力
    ビットに対応して符号誤り検出用の検査ビットを発生
    し、前記出力ビットに前記検査ビットを付加する検査ビ
    ット付加手段を備えたことを特徴とする検査ビット付A
    /Dコンバータ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の検査ビット付A/Dコ
    ンバータにおいて、前記検査ビット付加手段は、前記量
    子化手段からの量子化信号に基づき、前記符号化の処理
    と並行して検査ビットを発生することを特徴とする検査
    ビット付A/Dコンバータ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102014118024A1 (de) * 2014-12-05 2016-06-09 Avl Software And Functions Gmbh System und Verfahren zur Analog-Digital-Wandlung

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102014118024A1 (de) * 2014-12-05 2016-06-09 Avl Software And Functions Gmbh System und Verfahren zur Analog-Digital-Wandlung

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