JPH10163660A - 空冷電子機器装置 - Google Patents

空冷電子機器装置

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JPH10163660A
JPH10163660A JP8319271A JP31927196A JPH10163660A JP H10163660 A JPH10163660 A JP H10163660A JP 8319271 A JP8319271 A JP 8319271A JP 31927196 A JP31927196 A JP 31927196A JP H10163660 A JPH10163660 A JP H10163660A
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cooling
air
substrate
cooling fan
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Yoshihiro Kondo
義広 近藤
Tadakatsu Nakajima
忠克 中島
Shigeo Ohashi
繁男 大橋
Susumu Iwai
進 岩井
Masayoshi Miyazaki
正好 宮崎
Shohei Fuse
昭平 布施
Kazuo Morita
和夫 森田
Hidetada Fukunaka
秀忠 福中
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
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    • H05K7/20Modifications to facilitate cooling, ventilating, or heating
    • H05K7/20009Modifications to facilitate cooling, ventilating, or heating using a gaseous coolant in electronic enclosures
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
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    • HELECTRICITY
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、ファンを備えて発熱体である半導体
素子を冷却する空冷電子機器装置において、冷却ファン
の障害発生時の冗長性を確保し、信頼性を向上した空冷
電子機器装置を提供する。 【解決手段】第1のファンと放熱フィンとを備えた半導
体素子を搭載した基板と、上記基板に冷却風を供給する
第2の冷却ファンと、前記第2の冷却ファンにより供給
される前記冷却風が前記第1の冷却ファンを介して前記
基板方向に向かうような流路を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器における
冷却装置に係り、特にコンピュ−タなどの電子機器の信
頼性を向上する冷却構造と電子機器のシステムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年は電子機器の処理性能の高速化が著
しく、半導体の発熱量も急速に大きくなっている。コン
ピュ−タ等の空冷電子機器装置では一般に高発熱の半導
体素子であるLSIパッケージに対して、フィンと冷却
ファンを一体化した冷却構造体(以下、ファン付きヒー
トシンクと呼ぶ)をこのLSIパッケージに搭載して、
高い発熱量を有する半導体素子を集中して冷却すること
が行われている。また、LSIパッケージに比べ、比較
的低発熱の半導体素子であるメモリチップ等のICチッ
プと上記LSIパッケージが混在して実装された基板に
対して、ICチップとLSIパッケージとを同時に冷却
することが行われている。
【0003】例えば、ファン付きヒートシンクを用いた
冷却方法については、特開昭62−49700に記載さ
れているように、ファン付きヒートシンクのヒートシン
クを冷却ファンの回転を考慮したように実装し、ヒート
シンクの冷却性能を向上させているものがある。
【0004】また、特開平1−28896号公報には、
同一の基板上に設置された異なる発熱量を有する半導体
素子を同時に冷却する従来技術として、高発熱体である
半導体に冷却風を供給するファンを備えたダクトと、他
の低発熱体である半導体と高発熱体である半導体とに共
通に冷却風を供給するファンとを備えた技術が記載され
ている。
【0005】さらに、電子機器の冷却についての別の従
来技術が、実開昭63−164294号公報に記載され
ている。この従来技術では、ファン付きヒートシンクの
冷却ファンが故障した場合に、自然対流を生じ易いよう
にヒートシンクの向きを考慮している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術1のファ
ン付きヒートシンクでは、半導体素子の発熱量が高発熱
になると、ヒートシンク自体が高温になりこれに接合し
ている冷却ファン自体も高温となる。冷却ファンの寿命
はその回転部であるベアリングの寿命に比例するため、
ファン付きヒートシンクの冷却ファンの寿命は従来技術
2乃至3に記載されているように、冷却ファンを半導体
素子から離して設けた場合と比べ極端に劣化する。
【0007】したがって、ファン付きヒートシンクの冷
却ファンは停止する可能性は著しく大きい。しかしなが
ら、上記従来技術1ではファンが停止した場合を考慮し
ておらず、冷却風の確保ができず、半導体素子の温度は
急激に上昇し稼動できる限度を超えてしまって素子の破
壊に至るという問題点について考慮されていなかった。
さらに、ファン付きヒートシンクのフィンから排出した
冷却風が再度ファン付きヒートシンクの冷却ファンに吸
い込まれ高温の排気を還流するという問題点について考
慮されていなかった。
【0008】従来技術2では複数のファンを備えている
が、従来技術1と同様に、これらのファンのうちでいず
れかが停止した場合は十分な冷却風が確保できなくなる
という問題については、考慮されていなかった。特に、
低発熱素子と高発熱素子とを共通に冷却するファンから
の冷却風を発熱素子を搭載した基板に平行に流している
ので、高発熱量の半導体冷却用の冷却ファンが停止した
場合、各高発熱量の半導体に対応して設けられたダクト
が影になり、下流側の低発熱の半導体に十分な冷却風が
供給できなくなり、下流側のICチップの温度が極端に
上昇するという問題点についても考慮されていなかっ
た。
【0009】従来技術3では、ファンが停止した場合を
考慮しているとはいえ、自然対流による放熱を行わせる
ものであり、近年のように半導体素子を狭い間隔で高密
度に実装した場合には、高温の空気が滞留してしまうと
いう問題については考慮されておらず、半導体素子の発
熱量が増大した場合には、別の排気ファン等の更に他の
冷却手段を設けなければないが、この点については何ら
考慮されていない。
【0010】また、以上の従来技術では、ファンが停止
した場合には、急激な半導体の温度が上昇するので、素
子の破壊に防止するため直ちに半導体素子への電源の供
給を停止して、発熱を止めることが行われる。しかしな
がら、半導体素子が貯えたデータを考慮せずに電源を空
冷電子機器装置の使用者のデータのみならず、空冷電子
機器装置の稼動に不可欠な基本的なデータやソフトウェ
アまで破壊してしまう恐れがある。したがって、半導体
素子の稼動限度まで温度が上昇して電源の供給を停止す
るまでに、上記の必要なデータの保護を行うための十分
な時間的な猶予を作り出すことが必要となるが、このよ
うな点についても考慮がなされていなかった。
【0011】以上のように、上述の従来技術では、異な
る発熱量の半導体素子を同一の基板上に実装した場合を
含めて、高発熱体である半導体素子に搭載されたファン
付きヒートシンクのファンが停止した場合の高発熱体へ
の冷却風の不足に関しては何ら考慮されていなかった。
【0012】さらに、ファンの停止に伴う半導体素子の
電源を停止するまでに、必要なデータやソフトウェアを
保護する処理を行い、装置としての冗長性を確保すると
いう点について考慮されていなかった。すなわち、この
ようなデータを保護する上で好適な冷却構造について
も、データを保護するために必要なシステムの構成につ
いても何ら考慮されていなかった。
【0013】本発明は、以上の問題点を解決するために
なされたものであり、その第1の目的は、異なる発熱量
を有する複数の半導体素子の冷却手段の冗長性を高め
て、信頼性を向上した空冷電子機器装置を提供すること
にある。より詳細には、半導体素子を冷却する空冷ファ
ンが停止した場合でも、この半導体素子への冷却し半導
体素子を稼動可能な温度範囲内に素子の温度を維持でき
る空気の流量を流すことができる半導体素子の冷却構造
を有する空冷電子機器装置を提供することにある。
【0014】本発明の第2の目的は、前記半導体素子の
冷却に障害が発生しても、必要なデータを保護すること
により信頼性を向上させた空冷電子機器装置を提供する
ことである。さらに、前記必要なデータを保護する処理
を行う上で好適な半導体素子の冷却構造と処理を行うシ
ステムを備えて、信頼性を向上させた空冷電子機器装置
を提供することにある。より詳細には、冷却する空冷フ
ァンが停止した半導体素子が演算中のデータの内必要な
データを、メモリに格納して後に、メモリ毎に対応した
半導体の動作を停止させる空冷電子機器装置を提供する
ことにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明による空冷電子機器装置は、基板に搭
載された発熱体である半導体素子と、該半導体素子に装
着され前記半導体素子及び基板方向に空気を吹き出す第
1の冷却ファンとを備えた空冷電子機器装置において、
上記基板に冷却風を供給する第2の冷却ファンと、前記
第2の冷却ファンにより供給される前記冷却風が前記第
1の冷却ファンを介して前記基板方向に向かうような流
路を形成したものである。または、基板上に搭載された
複数の発熱体である半導体素子と、該半導体素子毎に装
着された放熱フィンと、該フィンに装着され前記半導体
素子及び基板方向に空気を供給する第1の冷却ファンと
を備えた空冷電子機器装置において、上記基板に冷却風
を供給する第2の冷却ファンと、前記第2の冷却ファン
により供給される前記冷却風が前記基板方向に向かうよ
うな流路を形成したものである。
【0016】さらには、前記冷却風の流路を、前記第1
のファンに対して前記第2の冷却ファンから前記第1の
冷却ファンに至る第1の流路と、前記第1のファンから
前記基板の端部に至る第2の流路とに仕切る手段とを備
えてもよい。あるいは、上記冷却風流路を仕切る手段
は、前記第1の冷却ファンが吹き出す気流が、この第1
の冷却ファンの入口に流入することを防ぐダクトとして
もよい。
【0017】また、前記第2の冷却ファンにより供給さ
れる前記冷却風が前記基板の前記第1の冷却ファンが装
着された側と反対の側に向かうように、冷却風の流路を
設けてもよい。あるいは、前記第2の冷却ファンが前記
基板の下流側に配設してもよい。
【0018】前記第2の目的を達成するために、本発明
による空冷電子機器装置は、基板と、この基板上に搭載
された複数の大きな発熱量を有する主半導体素子と、該
主半導体より小さな発熱量を有する従半導体素子と、前
記主半導体に装着された放熱フィンと、該フィンに装着
され前記主半導体及び基板の方向に空気を吹き出す第1
の冷却ファンとを備えた空冷電子機器装置において、上
記基板に冷却風を供給する第2の冷却ファンと、前記第
1及び第2のファンの回転数を検出する手段と、前記検
出されたファン回転数に基づいて前記ファンの異常を検
出する手段と、該異常検出手段の検出結果に基づいて主
半導体素子の動作を決定する手段とを有するものであ
る。さらに、前記主半導体素子の動作を決定する手段
は、前記異常検出手段により異常を検出されたファンに
対応した主半導体素子の動作を所定時間の後に停止させ
てもよい。
【0019】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明による空冷電子機器装置は、少なくとも1つ基板
と、この基板上に搭載された複数の大きな発熱量を有す
るCPUと、該CPUより小さな発熱量を有するメモリ
と、前記CPUに装着された放熱フィンと、該フィンに
装着され前記CPU及び前記基板の方向に空気を吹き出
す第1の冷却ファンとを備えた空冷電子機器装置におい
て、上記基板に冷却風を供給する第2の冷却ファンと、
前記第1及び第2のファンの回転数を検出する手段と、
前記検出されたファン回転数に基づいて前記ファンの異
常を検出する手段と、該異常検出手段の検出結果に基づ
いて、前記CPUの演算データを前記メモリ、もしくは
外部の記憶装置に格納する手段と、前記データの格納が
終了して後に前記データに係るCPUの動作のみを停止
する手段とを備えたものである。さらに、前記メモリ
は、前記複数のCPUと接続されており、これらのCP
Uにより相互に読み出し若しくは書き込みされるもので
ある。
【0020】以上のような構成とすることにより、IC
チップ、LSIパッケージを有する基板にダクトを設
け、そのダクトの一端にファン付きヒートシンクの第1
の冷却ファンとは別の、基板に通風するための第2の冷
却ファンを設け、さらにそのダクトは上記第1の冷却フ
ァンに対し、その軸方向に冷却風を強制的に通すように
設置することにより、上記ファン付きヒートシンクの第
1の冷却ファンが停止した場合でもファン付きヒートシ
ンクの第1の冷却ファンが駆動している場合と同様な冷
却風の量及び流れを達成でき、ファン付きヒートシンク
まわりの冷却風の循環を防止でき、ファン付きヒートシ
ンクの冷却性能の向上とそれらを実装する空冷電子機器
装置の信頼性向上を達成できる。
【0021】さらに、上記ダクト内に上記第1の冷却フ
ァンが入り込むことにより、ファン付きヒートシンクへ
の冷却風を完全に確保でき、さらに、ファン付きヒート
シンクの冷却性能の向上を達成できる。
【0022】また、上記ファン付きヒートシンクが搭載
されないICチップの上記ダクトの投影面上に複数個の
穴を設けたり、上記ダクトの上記第2の冷却ファン側に
複数個の穴を設ることにより、ICチップにはダクトに
設けた穴より新鮮な冷却風を供給でき、ICチップ間の
温度分布を均一にでき、かつ、無駄な冷却風を除去で
き、より少ない冷却風で冷却可能となり、コンピュータ
の騒音低減、小形化に有効である。
【0023】また、上記第2の冷却ファンが上記基板の
上流側、または下流側に設置することにより、上記ファ
ン付きヒートシンクの第1の冷却ファンが停止した場合
でもファン付きヒートシンクの第1の冷却ファンが駆動
している場合と同様な冷却風の量及び流れを達成でき、
ファン付きヒートシンクの冷却性能の向上とそれらを実
装する空冷電子機器装置の信頼性向上を達成できる。
【0024】さらに、上記基板が複数枚スタック実装さ
れ、該基板毎に上記ダクトを設置することにより、上記
ファン付きヒートシンクの第1の冷却ファンが停止した
場合でもファン付きヒートシンクの第1の冷却ファンが
駆動している場合と同様な冷却風の量及び流れを達成で
き、ファン付きヒートシンクの冷却性能の向上とそれら
を実装する空冷電子機器装置の信頼性向上を達成でき
る。
【0025】また、上記ダクトが少なくとも2つの部品
からなり、該部品のうちの一つは上記基板からの電気信
号授受用、電力供給用のコネクタ側に設置することによ
り、基板脱着時の操作性を向上でき、脱着時間を短くで
き、空冷電子機器装置の信頼性を向上できる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて、詳細に説明する。
【0027】まず、本発明の第1の実施の形態につい
て、図1乃至図4を用いて説明する。図1は、本発明の
第1の実施の形態に係る空冷電子機器装置の斜視断面図
を示したものである。図2は、本発明の空冷電子機器装
置を用いたコンピュータの全体を示す斜視図である。図
3及び図4は、図1に示す空冷電子機器装置の発熱素子
の冷却風の流路を示す平面図及び縦断面図である。
【0028】図1において、CPUラック20にはコン
ピュータの心臓部であり、高い発熱量を有する発熱素子
であるCPU(中央演算処理装置)が実装されているC
PUBOX24、供給電圧である交流を直流に変換する
AC/DCコンバータ26、この直流電圧をさらに細分
化するDC/DCコンバータ25、図面では見えていな
いがデータの出し入れを行うIOパッケージ、およびこ
れらの実装物から生じる熱量を外気まで移動するための
冷却ファンが複数個実装されている。
【0029】さらに、上記CPUBOX24には少なく
とも上記高発熱素子であるCPUがLSIパッケージと
して実装された基板4、および図面では見えていない
が、CPUが計算したデータを記憶するメモリーパッケ
ージ、バスアダプター、CPUの計算速度を制御するオ
シュレータがプラッタ13上に実装されている。本実施
の形態では、基板4はこのプラッタ13を中央として左
右に2枚ずつ実装されているが、本発明は、この構成に
限定されるものではない。
【0030】また、上記基板4には、少なくとも上記高
発熱素子であるLSIパッケージ及び相対的にLSIパ
ッケージよりは発熱量の小さいICチップが複数個実装
され、前記LSIパッケージには第1の冷却ファンとフ
ィンが一体化したファン付きヒートシンクが実装されて
いる。さらに、基板4の間には上記の基板上の発熱素子
に供給される冷却風の流路を構成するダクト7が設けら
れている。このダクト7の上流側、または下流側には基
板4及び基板上の発熱素子の冷却用の第2の冷却ファン
が設けられている。
【0031】本実施の形態では、冷却風10の流れは基
板4が配設された側から吸い込み、CPUBOX24を
通ってCPUラック20に向かって左側面から排出する
ものと、DC/DCコンバータ25、AC/DCコンバ
ータ26を通って後方に排出するものとがある。
【0032】また、図2に示すように、本発明による空
冷電子機器装置を備えたコンピュータにおいては、図1
に示したCPUラック20の他、電源ラック22、操作
ラック21がキャビネット19に実装される。また、操
作ラック21には複数の外部記憶装置、例えば、DAT
(デジタルオーデオテープレコーダ)23が複数台実装
している。
【0033】次に、図3に図1に示した基板4を1枚実
装した場合について、冷却風の流路の平面図及び縦断面
図により冷却風の流れとその作用について説明する。
【0034】図3の(a)、(b)はそれぞれ、図1に
示したA−A断面、B−B断面を示している。基板4に
はLSIパッケージ1、ICチップ3、及び信号授受、
電力供給用のコネクタ5が実装されている。ダクト7の
一端には基板4の冷却用の第2の冷却ファン6が設けら
れ、ダクト7に固定されている。また、ダクト7には上
記第1の冷却ファン18とフィン30が一体化したファ
ン付きヒートシンク2の外形寸法より大きな穴が開けら
れ、その穴8からファン付きヒートシンク2の一部分が
ダクト7内に入り込んでいる。
【0035】さらに、基板4のLSIパッケージ1と反
対面のICチップ3に対して、ダクト7に設けられたフ
ァン付きヒートシンク2の穴8とは別の穴9が開けられ
ている。なお、基板4にICチップ3が実装されず、L
SIパッケージ1のみの場合、この穴9からは余分な冷
却風が吹出すことになるので、穴9を無くしてもよい。
【0036】冷却風10が、第2の冷却ファン6の吸気
口から入り込み、穴8へ向かう過程で、一時的にダクト
7内の圧力が外気圧より高圧となる。こうして、ファン
付きヒートシンク2が備えられた穴8およびICチップ
3冷却用の穴9から冷却風10が吹き出す。なお、ファ
ン付きヒートシンク2に流入する冷却風10はファン付
きヒートシンク2に組み込まれている第1の冷却ファン
18から流入し、ファン付きヒートシンク2のフィン3
0を通過して、LSIパッケージ1が実装されている基
板4面のICチップ3に冷却風10が流れるようになっ
ている。このとき、第1の冷却ファン18に流入する直
前でダクト7内部より低圧となる。
【0037】ICチップ3はLSIパッケージ1の処理
性能を高めるため、LSIパッケージ1の周囲を取り囲
みLSIパッケージ1とICチップ3とのアクセス時間
をできるだけ短くするように実装されている。本実施の
形態のファン付きヒートシンク2のフィン30は、冷却
風10を第1の冷却ファン18の風圧特性を有効に利用
してICチップ3方向へ流出できるように、第1の冷却
ファン18を中心として放射状に削られ、ICチップ3
へ向かう冷却風10を高速にして、ICチップ3を冷却
している。
【0038】前記ダクト7は、第2のファン6から吹き
出して基板方向へ向かってファン付きヒートシンク2へ
流入する冷却風10の流路をなしている。このダクト7
による流路内を第2の冷却ファン6から吹き出した冷却
風10が第1の冷却ファン18まで漏れなく送達される
ので、本空冷電子機器装置を冷却するに必要な冷却風1
0の流量が最小限となる。
【0039】さらには、ダクト7がファン付きヒートシ
ンク2のフィン30から排出されれた冷却風10が再度
ファン付きヒートシンク2の第1の冷却ファン18に吸
い込まれること、すなわちヒートシンク2を通過して温
度が上昇した冷却風10が還流して再帰的にLSIパッ
ケージ1の温度が上昇することを防止している。なお、
このファン付きヒートシンク2のフィン30は従来用い
られてる平行平板フィン、ピンフィンでも対応できる。
【0040】また、ICチップ3冷却用の穴9から流出
した冷却風10の流れは、LSIパッケージ1の搭載さ
れていない基板4面に実装されたICチップ3の表面に
高速で衝突する。従って、このICチップ3は空気との
熱伝達が良好となり、基板4に平行に流す場合と比べ、
素子の放熱量を増大させ素子温度を低下させる。
【0041】さらには、第2のファンは第1のファンと
同等の流量、若しくは差圧能力を有するものとしてもよ
い。両者の送風能力を互いに無駄にすることなく冷却風
をCPU1に送ることができるので、第1のファンと第
2のファンとによる冷却効率がより向上する。また、第
2のファンから第1のファンへ至る間に発生する冷却気
流の圧力損失を考慮して、第2のファンの能力を第1の
ファンより高く設定することで、両者の送風効率を最大
限とすることもできる。
【0042】また、ファン付きヒートシンク2はLSI
パッケージ1の発熱量が高発熱になると、フィン30自
体が高温になり、フィン30に接合している第1の冷却
ファン18自体も高温となる。冷却ファンの寿命はその
回転部であるベアリングの寿命に比例するため、ファン
付きヒートシンク2の第1の冷却ファン18の寿命は装
置に実装されている第2の冷却ファン6に比べ、極端に
劣化する。従って、ファン付きヒートシンク2の第1の
冷却ファン18が停止する可能性が大であり、その点に
ついて考慮する必要がある。
【0043】基板4に平行に流していた従来技術2、3
では、第1の冷却ファン30が停止した場合には、第2
のファンである共通空冷ファンからの冷却風は、この上
流側の発熱素子や発熱素子への集中冷却手段のダクトが
影になり、下流側のICチップ3に十分に供給されなく
なり、下流側のICチップ3の温度が極端に上昇すると
いう問題点が生じる。
【0044】この点を解決するために、第2の冷却ファ
ン6の冷却容量を増加させると、第2の冷却ファン6の
大型化につながり、装置自体の騒音増大にもつながる。
さらに、LSIパッケージ1、若しくはICチップ3の
素子温度が急激に上昇する。
【0045】一方、本発明では、第2の冷却ファン6と
第1の冷却ファン18は、ダクト7により形成された冷
却風10の流路上に流れ方向に沿って備えられているの
で、このファン付きヒートシンク2の第1の冷却ファン
18が停止した場合でも、第2の冷却ファン6からの冷
却風がファン付きヒートシンク2の第1の冷却ファン1
8を通してヒートシンクまで達する。さらに、ダクト7
が上記の冷却風10が基板若しくは発熱素子の方向へ向
かうように流路を構成しており、結果として冷却風10
はファン付きヒートシンクへ流入してヒートシンクを介
して基板4上に吹き出される。
【0046】すなわち、ファン付きヒートシンク2の第
1の冷却ファン18が停止した場合でも、冷却風10が
ファン付きヒートシンク2の上部、第1の冷却ファン1
8の入口から基板方向へ通風できるのでLSIパッケー
ジの冷却が可能となる。さらに、この冷却風10は、螺
旋状にフィンを切られたヒートシンク2から吹出してI
Cチップ3を冷却するので、CPU1の周囲のICチッ
プ3も冷却できる。しかも、冷却風10はヒートシンク
2の周囲にヒートシンク2を中心にほぼ均等に吹き出す
ので、従来技術2、3のように、ダクトや、高発熱素子
自体が障害物となって冷却風10を遮ることがなく、均
等にICチップ3が冷却される。
【0047】以上のように、第2のファン6からの冷却
風10の流路が第1のファン18を通り基板4へ向かう
ように、ダクト7を設けることにより、第1のファン1
8が停止した場合でも、冷却風10を第1のファン18
及び穴8、9を通して、基板上の発熱素子に供給するこ
とができ、LSIパッケージ1及びICチップの素子温
度の上昇を抑制することができる。
【0048】したがって、LSIパッケージ1の素子温
度がLSIパッケージ1を稼動できる許容温度の上限ま
で上昇するまでに、第1のファン18が停止したLSI
パッケージに対応したデータ、たとえばOS(オペレー
ティングシステム)、ユーザーが使用しているプログラ
ムやユーザーが作成したデータを外部の記憶装置に保存
したり、移送したりするのに、十分な時間を作ることが
できる。
【0049】次に、図4を用いて、上記の実施の形態に
加えて基板4のLSIパッケージ1が実装された面の反
対の面に設けられたICチップ3を冷却する冷却風10
の流路を備えた形態を説明する。図4が図3に示す実施
の形態と異なる点は、基板のLSIパッケージ1が実装
された面と反対の面に実装されたICチップ3に対する
冷却風流路を備えた点である。
【0050】図4(a)、(b)はそれぞれ、図3の場
合と同様、図1に示した電子機器に搭載された場合のA
−A方向断面、B−B方向断面を示している。基板4に
はLSIパッケージ1、ICチップ3、及び信号授受、
電力供給用のコネクタ5が実装されている。ダクト7の
一端には第2の冷却ファン6が設けられ、ダクト7に固
定されている。また、ダクト7には上記ファン付きヒー
トシンク2の外形寸法より大きな穴が開けられ、その穴
8からファン付きヒートシンク2の一部分がダクト7内
に入り込んでいる。さらに、基板4のLSIパッケージ
1と反対面のICチップ3には、図3の場合と異なり、
ダクト7がICチップ3を覆うように設けられ、ファン
付きヒートシンク2の穴8とは別の穴9が、 ICチッ
プ3の投影面上に開けられている。
【0051】上方の基板4のLSIパッケージ1の搭載
されていない面に実装されたICチップ3は下方の基板
4のLSIパッケージ1の熱のあおりを受けて、下方の
それに比べ、冷却性能を向上させる必要がある。
【0052】本実施の形態では、ダクト7の上方の基板
4ではICチップ3の投影面にICチップ3冷却用の穴
9を設けてICチップ3への冷却風流路を作ることで、
その冷却風10が、LSIパッケージ1の搭載されてい
ない基板4面に実装されたICチップ3に高速で衝突す
る。従って、このICチップ3は空気との熱伝達が良好
となり、基板に平行に冷却風を流す方式に比べ、温度を
低減できる。
【0053】なお、図3及び4に示した実施例では第2
の冷却ファン6がファン付きヒートシンク2の上流側に
位置していたが、この第2の冷却ファン6がファン付き
ヒートシンク2の下流側に位置する場合(図1に示すC
−C断面、D−D断面の場合)も同様である。
【0054】上述した本発明の効果を、実際に測定して
検証したものを以下に示す。図9に図6の実施例を用い
た場合の冷却風量と(素子温度−基板吸気温度)、静圧
特性の関係を示す。LSIパッケージからの発熱量は1
00W程度、ICチップからの発熱量は2W程度であ
る。図9中の実線は本発明の実施例であるダクト方式、
破線は冷却風を基板間に平行に流す従来方式である。ま
た、丸印は第2の冷却ファンとファン付きヒートシンク
の両方が駆動した場合、四角はファン付きヒートシンク
の第1の冷却ファンが停止し、第2の冷却ファンのみが
駆動した場合である。また、静圧特性のグラフの一点鎖
線は外形寸法120mm角、厚さ38mmのプロペラタ
イプの冷却ファンの特性である。さらに、許容温度はL
SIパッケージ、ICチップの正常動作保証温度から換
算して、今回の場合70℃程度である。
【0055】冷却ファンの特性曲線とダクト方式、従来
方式の流路特性曲線の交点が動作点と呼ばれ、この動作
点での風量における温度が動作温度となる。従って、第
2の冷却ファンとファン付きヒートシンクの両方が駆動
した場合、LSIパッケージの(素子温度−基板吸気温
度)、ICチップの(素子温度−基板吸気温度)、冷却
風量はそれぞれ、ダクト方式の場合54℃、51℃、
0.96m3/min程度、従来方式の場合55℃、5
7℃、1.88m3/min程度である。一方、ファン
付きヒートシンクの第1の冷却ファンが停止し、第2の
冷却ファンのみが駆動した場合、上記と同様に、ダクト
方式の場合61℃、62℃、0.846m3/min程
度、従来方式の場合75℃、73℃、1.84m3/m
in程度である。すなわち、ファン付きヒートシンクの
第1の冷却ファン停止前後のLSIパッケージおよびI
Cチップの温度上昇は従来方式ではそれぞれ、20℃、
22℃程度と大きくなっているのに対し、ダクト方式で
はそれぞれ、7℃、11℃程度と従来方式の場合の35
〜50%程度と小さい。ダクト方式の場合、ファン付き
ヒートシンクの第1の冷却ファンが停止し、第2の冷却
ファンのみが駆動した場合でも動作保証温度以下に抑え
ることができるが、従来方式の場合ではファン付きヒー
トシンクの第1の冷却ファンが停止し、第2の冷却ファ
ンのみが駆動した場合には動作保証温度を越えてしま
い、信頼性を著しく害する結果となる。従って、従来方
式では第2の冷却ファンを今回検討したものより大きな
ものとする必要があり、騒音の増加につながる。一方、
ダクト方式では今回検討した第2の冷却ファンより冷却
能力の低い冷却ファンに換えることが可能であり、騒音
の低減にもなる。
【0056】また、図10に図9の場合のファン付きヒ
ートシンクの第1の冷却ファン停止後の経過時間とLS
IパッケージおよびICチップの(素子温度−基板吸気
温度)の変化を示す(第2の冷却ファンの外形寸法12
0mm角、厚さ38mmのプロペラタイプの冷却ファ
ン)。基板間に平行に流す従来方式では、第1の冷却フ
ァン停止後、急激な温度上昇を生じ、動作保証を許容す
る温度を1、2分程度で超過するのに対し、本発明のダ
クト方式ではファン付きヒートシンクの第1の冷却ファ
ンが停止しても許容温度を超えることはなく、第1の冷
却ファン停止後の急激な温度上昇がなく、半導体素子の
寿命を向上できる。
【0057】また、従来方式ではファン付きヒートシン
クの第1の冷却ファンが停止した場合、1、2分程度で
装置をすぐに停止しなければならず、その際、第1の冷
却ファンに異常モード検出用のセンサは必ず備えなけれ
ばならない。一方、本発明のダクト方式では空冷電子機
器装置をすぐに停止させる必要はなく、通常使用と同じ
停止ができる。また、第1の冷却ファン停止を検出する
センサは、不要な場合がある。
【0058】次に、第2の実施の形態を図5乃至図7を
用いて説明する。図5乃至図7は、本発明の第3の実施
の形態に係る空冷電子機器装置の冷却風流路の断面図で
ある。図5及び図6は、基板4を2枚備えた空冷電子機
器装置の冷却風の流路と基板との実装を断面図として示
したものである。図7は、基板4をプラッタ13の両側
に2枚ずつスタック実装して備えた空冷電子機器装置の
冷却風の流路と基板との実装を断面図として示したもの
である。
【0059】図5(a)、(b)はそれぞれ、図4の場
合と同様、図1に示した電子機器に搭載された場合のA
−A方向断面、B−B方向断面を示している。
【0060】図5が図3及び図4に示す実施の形態と異
なる点は、図1の基板4が2枚実装した場合、すなわち
図4の基板4が2枚になった点である。この図5におい
ても、図4の場合と同様に基板4にはLSIパッケージ
1、ICチップ3、及び信号授受、電力供給用のコネク
タ5が実装されている。上方の基板4のLSIパッケー
ジ1と反対面のICチップ3には図4の場合と同様なI
Cチップ3冷却用の穴9がある。また、下方の基板4の
Iパッケージ1と反対面のICチップ3には図3の場合
と同様にICチップ3冷却用の穴9が設けられている。
【0061】このように流路を構成した場合の冷却風1
0の流れは、上下の各基板のLSIパッケージ1が設け
られた面と反対側のICチップ3に対しても冷却風10
が供給されることを除いて、基本的に図4に示す実施の
形態のそれと同じである。
【0062】そして、このような冷却風流路をダクト7
により構成することで、たとえ基板4同士が近接して、
ファン付きヒートシンク2とそれと向かい合った基板4
の隙間が狭い場合でも、冷却風10は確実にファン付き
ヒートシンク2を介して基板4上に供給され、LSIパ
ッケージ1及びICチップ3を冷却できる。すなわち、
基板4とファン付きヒートシンク2との隙間に冷却風1
0が滞留することなく、第1と第2の冷却ファンの冷却
性能を最大限に利用することができる。なお、このファ
ン付きヒートシンク2のヒートシンクは従来用いられて
る平行平板フィン、ピンフィンでも対応できる。
【0063】さらに、本実施の形態でも第2の実施の形
態と同様に、ICチップ3冷却用の穴9を設けること
で、冷却風10をLSIパッケージ1の搭載されていな
い基板4面に実装されたICチップ3に高速で衝突させ
てICチップ3の上面に平行に冷却風10をあてるより
放熱量を大きくして冷却することができる。
【0064】図6には、図5に示した実施の形態の他の
様態を平面図として示す。ダクト7部は図1のA−A断
面である。図5と同じ記号については説明を省略する。
図6に示した実施の形態では、上方、下方の基板4とも
LSIパッケージ1と反対面のICチップ3には図4の
場合と同様なICチップ3冷却用の穴9がある。
【0065】この冷却用穴9を通じて、上方、下方の両
方の基板のLSIパッケージ1の裏側のICチップ3に
対して冷却風10が供給され、基板4の実装の位置によ
る冷却性能の偏りをなくすることができる。
【0066】また、本実施の形態においても、第2のフ
ァンは第1のファンとの流量の総和と同等の流量、若し
くは差圧能力を有するものとしてもよい。このようにす
ることで、両者の送風能力を互いに無駄にすることな
く、最適な送風の効率で冷却風をCPU1に送ることが
できる。この時、第2のファンから第1のファンへ至る
間に発生する冷却気流の圧力損失を考慮して、第2のフ
ァンの能力を第1のファンの流量若しくは差圧能力の総
和より高く設定することで、両者の送風効率を最大限と
することができる。
【0067】なお、図5乃至6の実施例では第2の冷却
ファン6がファン付きヒートシンク2の下流側に位置し
ていたが、この第2の冷却ファン6がファン付きヒート
シンク2の上流側に位置する場合(図1のA−A断面)
も同様の効果を奏することができる。
【0068】また、第2の冷却ファン6が基板4の上流
側にある場合には、基板4とこのファン6との距離が近
接していると、基板4と第2の冷却ファン6の軸(冷却
ファン6を回転するモータの軸)とが冷却風10の流れ
方向について重なる位置に装着されると、この基板に対
する風量が他の位置と比べ小さくなり、十分な冷却が行
われなくなる。第2の冷却ファン6が基板4の下流側に
配置される場合には、冷却風10がファンにより吸い出
されるので、基板4と第2の冷却ファン6の軸(冷却フ
ァン6を回転するモータの軸)との相対位置によらず、
均等な量の冷却風10を各基板4に与える事ができる。
【0069】以上述べてきたように、本発明によれば、
ファン付きヒートシンク2を有する基板4が積層されて
実装された(スタック実装された)場合でも、実装空間
で空気を停留させずに基板4上のすべての発熱素子に冷
却風を供給して、この素子と空気との熱伝達を良好にし
て、素子温度を均一にすることができる。
【0070】次に、図7に図1の基板4が4枚、プラッ
タ13を境に、2枚ずつ実装した場合について平面図と
して示す。ダクト7部は図1のファン付きヒートシンク
2中央部での切断面である。図5、6の場合と同様、基
板4にはLSIパッケージ1、ICチップ3、及び信号
授受、電力供給用のコネクタ5が実装されている。ま
た、ダクト7には上記ファン付きヒートシンク2の外形
寸法より大きな穴が開けられ、その穴8からファン付き
ヒートシンク2の一部分がダクト7内に入り込んでい
る。このように、実装することにより、計算性能を図
5、6の場合の2倍程度にすることができ、ダクト方式
を容易に適用できる。
【0071】次に、本発明の第3の実施の形態について
図8を用いて説明する。図8は、本発明の第4の実施の
形態に係る空冷電子機器装置の冷却風流路を示す縦断面
図及び平面図である。
【0072】この実施の形態は、図8に示すように同一
基板上に複数のLSIパッケージを、例えば、螺旋状に
削られたフィン30ファン付きヒートシンク2と、この
ファン付きヒートシンク2の他に平行平板フィンタイプ
14、ピンフィンタイプ15と、ICチップ3とが実装
された基板4と、これらの発熱素子に対する冷却風10
の流路を構成するダクト7を備えたものである。
【0073】この平行平板フィンタイプ14、ピンフィ
ンタイプ15には上記の螺旋状フィン30のファン付き
ヒートシンク2の場合と同様、第1の冷却ファン18が
各ヒートシンクの上面に組み込まれている。ダクト7に
はファン付きヒートシンク2冷却用の穴8、平行平板フ
ィン冷却用穴16、ピンフィン冷却用穴17がそれぞれ
のヒートシンクの外形寸法より大きく開けられ、その穴
8からファン付きヒートシンク2、平行平板フィンタイ
プ14、ピンフィンタイプ15の一部分がダクト7内に
入り込んでいる。
【0074】冷却風10の流れは、第2の冷却ファン6
の吸気口から入り込み、ダクト7内の圧力が高圧とな
り、ファン付きヒートシンク2、平行平板フィンタイプ
14、ピンフィンタイプ15冷却用の穴から冷却風は吹
き出す。なお、ファン付きヒートシンク2、平行平板フ
ィンタイプ14、ピンフィンタイプ15に流入する冷却
風10はファン付きヒートシンク2、平行平板フィンタ
イプ14、ピンフィンタイプ15に組み込まれている第
1の冷却ファン18から流入し、ファン付きヒートシン
ク2、平行平板フィンタイプ14、ピンフィンタイプ1
5のヒートシンクを通過して、LSIパッケージ1が実
装されている基板4面のICチップ3に冷却風10が流
れるようになっている。
【0075】螺旋状のフィン30を含むファン付きヒー
トシンク2、平行平板フィンタイプ14、ピンフィンタ
イプ15はLSIパッケージ1の発熱量が高くなると、
ヒートシンク自体が高温になり、ヒートシンクに接合し
ている冷却ファン自体も高温となる。従って、前記第1
の実施の形態の場合と同様に、第2及び第3の実施の形
態においても、ファン付きヒートシンク2の第1の冷却
ファン18が停止する可能性が大である。
【0076】基板4に平行に流していた従来方式ではフ
ァン付きヒートシンク2、平行平板フィンタイプ14、
ピンフィンタイプ15の冷却ファンが停止した場合、こ
のファン付きヒートシンク2、平行平板フィンタイプ1
4、ピンフィンタイプ15が影になり、下流側のICチ
ップ3に十分な冷却風10が供給できなくなり、下流側
のICチップ3の温度が極端に、かつ急激に上昇すると
いう問題点が生じる。
【0077】このため、ファン18が停止したLSIパ
ッケージ1に対応して稼動していたICチップ3のみな
らず、その周囲のLSIパッケージやICチップの温度
も上昇してしまうので、従来は1つのファンが停止すれ
ば、直ちに基板4への電源の供給を停止して、基板4上
の全ての半導体素子の稼動を止めることが行われてい
た。この場合には、停止前にICチップ3やLSIパッ
ケージ1内に貯えられていたデータは、ほとんど保護さ
れないか、保護されても装置を再起動した場合に必要最
小限のデータだけとなる可能性が大きい。
【0078】この点を解決するためには、第2の冷却フ
ァン6の冷却容量を増加させる必要があり、冷却ファン
の大型化につながり、装置自体の騒音増大にもつなが
る。
【0079】一方、本発明では、第2の冷却ファン6と
第1の冷却ファン18は、ダクト7により形成された冷
却風10の流路上に流れ方向に沿って備えられている。
さらに、ダクト7が上記の冷却風10が基板若しくは発
熱素子の方向へ向かうように流路を構成している。した
がって、前記実施の形態1の場合と同様に、結果として
冷却風10はファン付きヒートシンクへ流入してヒート
シンクを介して基板4上に吹き出される。
【0080】すなわち、基板上のいずれかの第1の冷却
ファン18が停止した場合でも、ダクト7により第2の
冷却ファン6が、基板上のファン付きヒートシンク2、
平行平板フィンタイプ14、ピンフィンタイプ15の冷
却ファンの役目を果たすことができる。この場合でも、
冷却風10がファン付きヒートシンク2の上部、第1の
冷却ファン18の入口から基板方向へ通風でき、さらに
ヒートシンク2から吹出してを冷却できるので、LSI
パッケージ1及びICチップ3の冷却が可能となる。し
かも、冷却風10はヒートシンク2の周囲にヒートシン
ク2を中心にほぼ均等に吹き出すので、均等にICチッ
プ3が冷却できる。さらに、ダクト7が上記の冷却風1
0が基板若しくは発熱素子の方向へ向かうように流路を
構成しており、結果として冷却風10はファン付きヒー
トシンクへ流入してヒートシンクを介して基板4上に吹
き出される。
【0081】したがって、基板4上のいずれかの第1の
ファン18が停止しても、LSIパッケージ1の温度の
上昇を抑制することができる。よって、LSIパッケー
ジ1の素子温度がLSIパッケージ1を稼動できる許容
温度の上限まで上昇するまでに、基板4への電源の供給
を停止することなく、LSIパッケージ1とこのLSI
パッケージに対応したICチップ3とが保持していたデ
ータを外部の記憶装置、あるいは他のLSIパッケージ
1やICチップ3へ保存したり、移送したりするのに、
十分な時間を作ることができる。
【0082】上記の本願の構成をとることにより、複数
のLSIパッケージ1を基板4上に備える場合に、いず
れかのファン付きヒートシンク2の第1の冷却ファン1
8が停止した場合でも、冷却風10がファン付きヒート
シンク2の上部、第1の冷却ファン18の入口から基板
方向へ通風できるのでLSIパッケージ1、及びICチ
ップ3、基板4を冷却できる。このため、LSIパッケ
ージ1および、ICチップ3の素子温度が、急激に上昇
することを抑制できるので、、複数のLSIパッケージ
1のいずれかが停止しても、基板上の全ての素子への電
源を停止することなく、該当する素子への電源の供給を
停止するのみでよい。さらに、稼動するための上限に達
するまでに、これらのLSIパッケージ1、ICチップ
3内に貯えられたデータを、他の記憶装置に保存、もし
くは移送する処理を行わせることができる。
【0083】なお、図8の実施例は1枚、片面実装の例
であるが、スタック実装、両面実装に関しても同様のこ
とがいえる。
【0084】次に、本発明の第5の実施の形態を、図1
2、14を用いて説明する。図12は、本発明の第5の
実施の形態に係る空冷電子機器装置における冷却ファン
停止時のデータ保護の処理の流れ図である。図14は、
本発明の第5の実施の形態に係る空冷電子機器装置の構
成を示すブロック図である。この図14に示した装置の
動作の流れを示したものが図12である。
【0085】図14では、上記ファン付きヒートシンク
の冷却ファンが停止した場合に、上述したデータの保護
を行う制御系の構成を示している。この図において、コ
ンピュータ33はコントロールパネル38、制御基板4
6、ハードディスク43、主電源34、第1のCPU部
41、第2のCPU部である42等により構成されてい
る。このCPU部は装置の仕様により変動し、CPU部
の本発明は、CPU部の数により限定されるものではな
い。
【0086】コントロールパネル38は、エラー表示部
39、ブザー40等を備えている。また、制御基板46
は、冷却ファンの識別部36、冷却ファンにもうけられ
たエンコーダ等の回転数検出器からの出力を検知するパ
ルス波形回数の測定部35、およびコンピュータ33内
部の温度もしくは湿度を測定するセンサ47、例えばサ
ーミスタなどによる空気温度を測定する機能(48)を
備えている。ハードディスク43にはデータ44、例え
ば、コンピュータ33のユーザーのソフトウェアや計算
の結果、OS等が記録されており、適宜読み出し/書き
込みされている。コントロールパネル38、制御基板4
6、ハードディスク43、打1のCPU部41、第2の
CPU部42はそれぞれ主電源34とつながっており、
電力を個別に供給されている。
【0087】第1のCPU部41と第2のCPU部42
はほぼ同一の構成を有しており、それぞれ、CPU1と
メモリー3、および第1の冷却ファン18がある。ま
た、第1の冷却ファン18には電力供給用線31(プラ
ス、マイナス2本)と回転数検知用線32(1本)が設
けられており、電力供給用線31は主電源34と接続さ
れており、一方、回転数検知用線32は制御基板46上
に設けられたパルス波形回数の測定部35と接続されて
おり、このパルス波形回数の測定部35では、送られて
きたパルスからファンの異常検出をおこなう。
【0088】なお、この図面には図示していないが、コ
ンピュータ33には、CPU部41、42を冷却する第
2の冷却ファン6が備えられており、主電源部34から
電力を供給されている。さらに第1の冷却ファン18と
同様に、回転数検知器からの出力をパルス波形回数の測
定部35に送られてファンの回転数が検知される。
【0089】この第2のファン6は前述したとおり複数
の第1の冷却ファン18に冷却風10を供給しており、
その流量や差圧能力は第1の冷却ファン18と比べ通常
ははるかに大きい。また、第2の冷却ファン6は第1の
冷却ファン18と異なり、CPU部41、42の主な熱
源であるCPU1から離れて配設されている。よって、
熱源であるCPUからの熱による直接的な影響は小さい
ので、熱による寿命の短縮といった、信頼性の低下の問
題は小さい。
【0090】したがって、第2の冷却ファン6が停止す
る頻度は第1の冷却ファン18と比べて極めて小さい
が、一方で停止した場合にはすべてのCPUが共通に冷
却風10の風量の低下の影響を受け、素子破壊が生じる
範囲が極めて大きいため、第2の冷却ファンが停止した
ことが検知されると、直ちにすべてのCPU部への電力
の供給を停止して、コンピュータ33の装置全体を停止
する。この点では、従来行われてきた技術と同等であ
る。そこで、以下では、第1のファンが停止した場合に
ついての本発明の空冷電子機器装置の制御系の動作につ
いて説明する。
【0091】第1のCPU部41、第2のCPU部42
上のCPU1はメモリー3からのデータを受け取り、計
算処理し、そのデータをメモリー3に蓄えている。これ
らのデータはCPU1、若しくはここに図示していない
メモリコントローラによりハードディスク43へデータ
44として転送される。また、メモリー3は他のCPU
部のCPU1とも接続されており、貯えたデータへの他
のCPUからの読み書きを可能にしている。また、第1
の冷却ファン18は制御基板46の冷却ファン識別部3
6と接続されており、例えば2進法表示されることによ
り、パルス波形回数の検出部35により回転数を検出し
ている冷却ファンがどれなのかを識別することができ
る。
【0092】このような構成による、本発明の第5の実
施の形態の作用を以下に説明する。制御基板46のパル
ス波形回数の測定部35はコントロールパネル38に設
けられたエラー表示部39、およびブザー40と接続さ
れている。よって、CPU部41、42上のいずれかの
第1の冷却ファン18が停止、若しくはその回転数が減
少したことがパルスの波形回数の測定部35において回
転異常として測定されると、制御基板46がコントロー
ルパネル38に信号を出して、筐体上のエラー表示部3
9にCPU1の異常の発生を表示させて、コンピュータ
33の使用者に知らせる。また、筐体上のコントロール
パネルではなく、このコンピュータ33に、端末が接続
されている場合には、端末上に異常の発生を表示しても
よい。
【0093】さらに、回転数異常が検知されたCPU部
のCPU1が演算に用いているデータや、演算結果のデ
ータを貯えられているメモリ3内のこれらのデータを、
他のCPU部上のCPU1に読み取らせて、該CPU内
部あるいは他のCPU部上のメモリ3内部やハードディ
スク43上に待避するようにCPU1に指令する。この
データのなかには、コンピュータの主電源を停止した後
に再度起動するときに必要なデータも含まれている。さ
らに、ハードディスク43は制御基板46と接続されて
おり、データ44がハードディスク43に蓄えられるた
かどうかモニタすることが可能である。そして、データ
44の待避が完了したことが確認されれば、主電源がフ
ァン18の停止したCPUへの電力の供給を停止する。
この時、温度センサ47により内部の温度を測定すると
同時に、ファンが停止したと検知されたCPU1の素子
温度の変化を測定し、その時間変化から素子温度の稼動
可能な上限に達するまでの時間を予測して、待避するべ
きデータを選択できるようにしてもよい。
【0094】前述のように本願の構成によれば、いずれ
かのファン付きヒートシンク2の第1の冷却ファン18
が停止した場合でも、冷却風10がファン付きヒートシ
ンク2を介して基板方向へ通風されるので、素子温度
が、急激に上昇することが抑制され、複数のLSIパッ
ケージ1のいずれかが停止しても、基板上の全ての素子
への電源を停止することなく、該当する素子への電源の
供給を停止するのみでよい。さらに、素子温度が稼動で
きる上限の温度に達するまでに、必要なデータを他のC
PU、メモリ内部や外部記憶装置に待避するのに十分な
時間を作り出すことが可能である。
【0095】さらに、CPUクロックの値を変化させ
て、前記温度上限に達する時間を長くするように調節し
てもよい。
【0096】次に図12を用いて、本実施の形態におけ
る上記ファン付きヒートシンクの第1の冷却ファンが停
止した場合の、本発明の空冷電子機器装置の制御の流れ
に関する実施例を以下に説明する。常時、第1の冷却フ
ァンの識別を行う(ステップ1)。その識別したファン
の0.5秒間隔でパルス波形回数を測定し、その2倍が
ファン回転数に相当する(ステップ2)。その回転数が
冷却ファンの定格回転数であるかどうかを判別する(ス
テップ3)。この場合、判別条件として定格回転数の±
10%を目安とする。この判別がYESの場合、ステッ
プ1のファンの識別に戻る。また、この判別がNOの場
合、冷却ファンの異常を検出する(ステップ4)。この
冷却ファンの異常検出が連続2回行われたかどうかの判
別を行う(ステップ5)。この判別がNOの場合、ステ
ップ1の冷却ファンの識別に戻る。また、この判別がY
ESの場合、筐体上のコントロールパネルの表示部を点
滅させ、ブザーでユーザに異常を知らせる(ステップ
6)。さらに、異常検出した冷却ファンを装着したCP
U部のメモリーに蓄積されたデータを他のCPUへ待避
させる(ステップ7)。さらに、異常検出した冷却ファ
ンを装着したCPU部への電気信号、供給電力を停止さ
せる(ステップ8)。すなわち、第1の冷却ファン18
停止後の該CPU1の局所温度上昇を防止することがで
きる。次に、他のCPUへ待避したデータをハードディ
スク等の記録体に転送する(ステップ9)。コンピュー
タをこのまま、継続して稼働するかどうかの判別を行う
(ステップ10)。この判別がYESなら、停止した第
1の冷却ファンを搭載しているCPU基板を電気的に、
完全に遮断させる(ステップ11)。その後、ステップ
1の第1の冷却ファンの識別に戻る。また、この判別が
NOであるなら、主電源を切り、コンピュータを停止さ
せる(ステップ12)。従って、システムシャットダウ
ンのための一定時間を確保することがでる。さらに、そ
の後、コンピュータを再起動させるかどうかを判別する
(ステップ13)。この判別がYESなら、ステップ1
1の停止した第1の冷却ファンを搭載しているCPU基
板を電気的に、完全に遮断させ、ステップ1の第1の冷
却ファンの識別に戻る。また、この判別がNOであるな
らば、コンピュータは停止した状態となる(ステップ1
4)。
【0097】本実施の形態の以上のような構成によれ
ば、第1の冷却ファン18が停止した後の該冷却ファン
18に対応したCPU1が局所的にその温度を上昇させ
ることを防止でき、システムシャットダウンするまでに
必要なデータを保護するための所定時間を確保できる。
さらに、データを保護して後に、該CPU部のみを電気
的に遮断できるので、再度起動する時に必要なデータが
失われることなく、コンピュータ33の信頼性を最大限
に向上させることができる。
【0098】数の測定部35において回転異常として測
定されると、制御基板46がコントロールパネル38に
信号を出して、筐体上のエラー表示部39にCPU1の
異常の発生を表示させて、コンピュータ33の使用者に
知らせる。また、筐体上のコントロールパネルではな
く、このコンピュータ33に、端末が接続されている場
合には、端末上に異常の発生を表示してもよい。
【0099】さらに、回転数異常が検知されたCPU部
のCPU1が演算に用いているデータや、演算結果のデ
ータを貯えられているメモリ3内のこれらのデータを、
他のCPU部上のCPU1に読み取らせて、該CPU内
部あるいは他のCPU部上のメモリ3内部やハードディ
スク43上に待避するようにCPU1に指令する。この
データのなかには、コンピュータの主電源を停止した後
に再度起動するときに必要なデータも含まれている。さ
らに、ハードディスク43は制御基板46と接続されて
おり、データ44がハードディスク43に蓄えられるた
かどうかモニタすることが可能である。そして、データ
44の待避が完了したことが確認されれば、主電源がフ
ァン18の停止したCPUへの電力の供給を停止する。
この時、温度センサ47により内部の温度を測定すると
同時に、ファンが停止したと検知されたCPU1の素子
温度の変化を測定し、その時間変化から素子温度の稼動
可能な上限に達するまでの時間を予測して、待避するべ
きデータを選択できるようにしてもよい。
【0100】前述のように本願の構成によれば、いずれ
かのファン付きヒートシンク2の第1の冷却ファン18
が停止した場合でも、冷却風10がファン付きヒートシ
ンク2を介して基板方向へ通風されるので、素子温度
が、急激に上昇することが抑制され、複数のLSIパッ
ケージ1のいずれかが停止しても、基板上の全ての素子
への電源を停止することなく、該当する素子への電源の
供給を停止するのみでよい。さらに、素子温度が稼動で
きる上限の温度に達するまでに、必要なデータを他のC
PU、メモリ内部や外部記憶装置に待避するのに十分な
時間を作り出すことが可能である。
【0101】さらに、CPUクロックの値を変化させ
て、前記温度上限に達する時間を長くするように調節し
てもよい。
【0102】次に図12を用いて、本実施の形態におけ
る上記ファン付きヒートシンクの第1の冷却ファンが停
止した場合の、本発明の空冷電子機器装置の制御の流れ
に関する実施例を以下に説明する。常時、第1の冷却フ
ァンの識別を行う(ステップ1)。その識別したファン
の0.5秒間隔でパルス波形回数を測定し、その2倍が
ファン回転数に相当する(ステップ2)。その回転数が
冷却ファンの定格回転数であるかどうかを判別する(ス
テップ3)。この場合、判別条件として定格回転数の±
10%を目安とする。この判別がYESの場合、ステッ
プ1のファンの識別に戻る。また、この判別がNOの場
合、冷却ファンの異常を検出する(ステップ4)。この
冷却ファンの異常検出が連続2回行われたかどうかの判
別を行う(ステップ5)。この判別がNOの場合、ステ
ップ1の冷却ファンの識別に戻る。また、この判別がY
ESの場合、筐体上のコントロールパネルの表示部を点
滅させ、ブザーでユーザに異常を知らせる(ステップ
6)。さらに、異常検出した冷却ファンを装着したCP
U部のメモリーに蓄積されたデータを他のCPUへ待避
させる(ステップ7)。さらに、異常検出した冷却ファ
ンを装着したCPU部への電気信号、供給電力を停止さ
せる(ステップ8)。すなわち、第1の冷却ファン18
停止後の該CPU1の局所温度上昇を防止することがで
きる。次に、他のCPUへ待避したデータをハードディ
スク等の記録体に転送する(ステップ9)。コンピュー
タをこのまま、継続して稼働するかどうかの判別を行う
(ステップ10)。この判別がYESなら、停止した第
1の冷却ファンを搭載しているCPU基板を電気的に、
完全に遮断させる(ステップ11)。その後、ステップ
1の第1の冷却ファンの識別に戻る。また、この判別が
NOであるなら、主電源を切り、コンピュータを停止さ
せる(ステップ12)。従って、システムシャットダウ
ンのための一定時間を確保することがでる。さらに、そ
の後、コンピュータを再起動させるかどうかを判別する
(ステップ13)。この判別がYESなら、ステップ1
1の停止した第1の冷却ファンを搭載しているCPU基
板を電気的に、完全に遮断させ、ステップ1の第1の冷
却ファンの識別に戻る。また、この判別がNOであるな
らば、コンピュータは停止した状態となる(ステップ1
4)。
【0103】本実施の形態の以上のような構成によれ
ば、第1の冷却ファン18が停止した後の該冷却ファン
18に対応したCPU1が局所的にその温度を上昇させ
ることを防止でき、システムシャットダウンするまでに
必要なデータを保護するための所定時間を確保できる。
さらに、データを保護して後に、該CPU部のみを電気
的に遮断できるので、再度起動する時に必要なデータが
失われることなく、コンピュータ33の信頼性を最大限
に向上させることができる。
【0104】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
るので以下に記載されるような効果を奏する。
【0105】ICチップ、LSIパッケージを有する基
板にダクトを設け、そのダクトの一端にファン付きヒー
トシンクの第1の冷却ファンとは別の、基板に通風する
ための第2の冷却ファンを設け、さらにそのダクトは上
記第1の冷却ファンに対し、その軸方向に冷却風を強制
的に通すように設置することにより、上記ファン付きヒ
ートシンクの第1の冷却ファンが停止した場合でもファ
ン付きヒートシンクの第1の冷却ファンが駆動している
場合と同様な冷却風の量及び流れを供給できる。
【0106】さらに、ファン付きヒートシンクまわりの
冷却風の循環を防止でき、ファン付きヒートシンクの冷
却性能の向上とそれらを実装する空冷電子機器装置の信
頼性向上となる。
【0107】また、LSIパッケージ1および、ICチ
ップ3の素子温度が、急激に正常に上昇することを抑制
できるので、、複数のLSIパッケージ1のいずれかが
停止しても、基板上の全ての素子への電源を停止するこ
となく、該当する素子への電源の供給を停止するのみで
よい。さらに、稼動するための上限に達するまでに、こ
れらのLSIパッケージ1、ICチップ3内に貯えられ
たデータを、他の記憶装置に保存、もしくは移送する処
理を行わせることができる。
【0108】また、上記ファン付きヒートシンクが搭載
されないICチップの上記ダクトの投影面上に複数個の
穴を設けたり、上記ダクトの上記第2の冷却ファン側に
複数個の穴を設ることにより、ICチップにはダクトに
設けた穴より新鮮な冷却風を供給でき、ICチップ間の
温度分布を均一にでき、かつ、無駄な冷却風を除去で
き、より少ない冷却風で冷却可能となり、コンピュータ
の騒音低減、小形化できる。
【0109】また、上記ダクトが少なくとも2つの部品
からなり、該部品のうちの一つは上記基板からの電気信
号授受用、電力供給用のコネクタ側に設置することによ
り、基板脱着時の操作性を向上でき、脱着時間を短くで
き、空冷電子機器装置の信頼性向上となる。
【0110】さらに、第1の冷却ファン18が停止した
後の該冷却ファン18に対応したCPU1が局所的にそ
の温度を上昇させることを防止でき、システムシャット
ダウンするまでに必要なデータを保護するための所定時
間を確保できる。さらに、データを保護して後に、該C
PU部のみを電気的に遮断できるので、再度起動する時
に必要なデータが失われることなく、コンピュータ33
の信頼性を最大限に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る空冷電子機器
装置を示すコンピュータの斜視弾絵面図である。
【図2】本発明を適用したコンピュータの斜視図であ
る。
【図3】図1に示す空冷電子機器装置の発熱素子の冷却
風の流路を示す平面図及び縦断面図である。
【図4】図1に示す空冷電子機器装置の発熱素子の別の
冷却風の流路を示す平面図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係る空冷電子機器
装置の冷却風流路の断面図である。
【図6】本発明による他の実施例を示す空冷電子機器装
置の冷却風流路の断面図である。
【図7】本発明による他の実施例を示す空冷電子機器装
置の冷却風流路の断面図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態に係る空冷電子機器
装置の冷却風流路の断面図である。
【図9】本発明による空冷電子機器装置における冷却風
量と温度差、静圧の関係を示す図である。
【図10】本発明による空冷電子機器装置における第1
の冷却ファン停止後の経過時間と素子の温度上昇の関係
を示す図である。
【図11】本発明の他の一実施例を示す冷却風流路の平
面図である。
【図12】本発明の第5の実施の形態に係る空冷電子機
器装置における冷却ファン停止時のコンピュータの制御
の流れ図である。
【図13】CPU基板に平行に流す従来例である。
【図14】本発明の第5の実施の形態に係る空冷電子機
器装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…CPU、2…ファン付きヒートシンク、3…メモリ
ー、4…CPU基板、5…コネクタ、6…第2の冷却フ
ァン、7…冷却風誘導体、8…穴(CPU)、9…穴
(メモリー)、10…冷却風、13…プラッタ、14…
平行平板フィンタイプ、15…ピンフィンタイプ、16
…平行平板フィン冷却用穴、17…ピンフィン冷却用
穴、18…第1の冷却ファン、19…キャビネット、2
0…CPUラック、21…操作ラック、22…電源ラッ
ク、23…DAT(デジタルオーデオテープレコー
ダ)、24…CPUBOX、25…DC/DCコンバー
タ、26…AC/DCコンバータ、27…冷却風誘導体
上部、28…冷却風誘導体下部、30…フィンである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩井 進 神奈川県海老名市下今泉810番地 株式会 社日立製作所オフィスシステム事業部内 (72)発明者 宮崎 正好 神奈川県海老名市下今泉810番地 株式会 社日立製作所オフィスシステム事業部内 (72)発明者 布施 昭平 神奈川県海老名市下今泉810番地 株式会 社日立製作所オフィスシステム事業部内 (72)発明者 森田 和夫 神奈川県海老名市下今泉810番地 株式会 社日立製作所オフィスシステム事業部内 (72)発明者 福中 秀忠 神奈川県海老名市下今泉810番地 株式会 社日立製作所オフィスシステム事業部内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板に搭載された発熱体である半導体素子
    と、該半導体素子に装着され前記半導体素子及び基板方
    向に空気を吹き出す第1の冷却ファンとを備えた空冷電
    子機器装置において、上記基板に冷却風を供給する第2
    の冷却ファンと、前記第2の冷却ファンにより供給され
    る前記冷却風が前記第1の冷却ファンを介して前記基板
    方向に向かうような流路を形成したことを特徴とする空
    冷電子機器装置。
  2. 【請求項2】基板上に搭載された複数の発熱体である半
    導体素子と、該半導体素子毎に装着された放熱フィン
    と、該フィンに装着され前記半導体素子及び基板方向に
    空気を供給する第1の冷却ファンとを備えた空冷電子機
    器装置において、上記基板に冷却風を供給する第2の冷
    却ファンと、前記第2の冷却ファンにより供給される前
    記冷却風が前記基板方向に向かうような流路を形成した
    ことを特徴とする空冷電子機器装置。
  3. 【請求項3】前記冷却風の流路を、前記第1のファンに
    対して前記第2の冷却ファンから前記第1の冷却ファン
    に至る第1の流路と、前記第1のファンから前記基板の
    端部に至る第2の流路とに仕切る手段とを備えたことを
    特徴とする請求項1または2記載の空冷電子機器装置。
  4. 【請求項4】上記冷却風流路を仕切る手段は、前記第1
    の冷却ファンが吹き出す気流が、この第1の冷却ファン
    の入口に流入することを防ぐダクトであること特徴とす
    る請求項1〜3のいずれか1項に記載の空冷電子機器装
    置空冷電子機器装置。
  5. 【請求項5】前記第2の冷却ファンにより供給される前
    記冷却風が前記基板の前記第1の冷却ファンが装着され
    た側と反対の側に向かうように、冷却風の流路を設けた
    ことを特徴とする上記請求項1〜3のいずれか1項に記
    載の空冷電子機器装置。
  6. 【請求項6】前記第2の冷却ファンが前記基板の下流側
    に配設されたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか
    1項に記載の空冷電子機器装置。
  7. 【請求項7】基板と、この基板上に搭載された複数の大
    きな発熱量を有する主半導体素子と、該主半導体より小
    さな発熱量を有する従半導体素子と、前記主半導体に装
    着された放熱フィンと、該フィンに装着され前記主半導
    体及び基板の方向に空気を吹き出す第1の冷却ファンと
    を備えた空冷電子機器装置において、上記基板に冷却風
    を供給する第2の冷却ファンと、前記第1及び第2のフ
    ァンの回転数を検出する手段と、前記検出されたファン
    回転数に基づいて前記ファンの異常を検出する手段と、
    該異常検出手段の検出結果に基づいて主半導体素子の動
    作を決定する手段とを有することを特徴とする空冷電子
    機器装置。
  8. 【請求項8】前記主半導体素子の動作を決定する手段
    は、前記異常検出手段により異常を検出されたファンに
    対応した主半導体素子の動作を所定時間の後に停止させ
    ることを特徴とする請求項7記載の空冷電子機器装置。
  9. 【請求項9】少なくとも1つ基板と、この基板上に搭載
    された複数の大きな発熱量を有するCPUと、該CPU
    より小さな発熱量を有するメモリと、前記CPUに装着
    された放熱フィンと、該フィンに装着され前記CPU及
    び前記基板の方向に空気を吹き出す第1の冷却ファンと
    を備えた空冷電子機器装置において、上記基板に冷却風
    を供給する第2の冷却ファンと、前記第1及び第2のフ
    ァンの回転数を検出する手段と、前記検出されたファン
    回転数に基づいて前記ファンの異常を検出する手段と、
    該異常検出手段の検出結果に基づいて、前記CPUの演
    算データを前記メモリ、もしくは外部の記憶装置に格納
    する手段と、前記データの格納が終了して後に前記デー
    タに係るCPUの動作のみを停止する手段とを備えたこ
    とを特徴とする空冷電子機器装置。
  10. 【請求項10】前記メモリは、前記複数のCPUと接続
    されており、これらのCPUにより相互に読み出し若し
    くは書き込みされることを特徴とする請求項9記載の空
    冷電子機器装置。
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