JPH10163026A - ソレノイド駆動制御回路 - Google Patents

ソレノイド駆動制御回路

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JPH10163026A
JPH10163026A JP33312396A JP33312396A JPH10163026A JP H10163026 A JPH10163026 A JP H10163026A JP 33312396 A JP33312396 A JP 33312396A JP 33312396 A JP33312396 A JP 33312396A JP H10163026 A JPH10163026 A JP H10163026A
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solenoid
circuit
input
voltage
capacitor
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JP33312396A
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Inventor
Tsuneo Adachi
恒夫 安達
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Bosch Corp
Original Assignee
Zexel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路規模が小さく、安定に動作するソレノイ
ド逆励磁制御用の回路を提供すること。 【解決手段】 微分回路(SC)と積分回路(PC)と
を組み合わせた抵抗及びコンデンサからなる充電回路
と、1個の電圧比較器(12)とを用いることにより、
ソレノイドの逆励磁制御に必要な遅延機能とタイマ機能
とを実現した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はソレノイド駆動制御
回路に関し、さらに詳細に述べると、ソレノイドに流す
駆動電流の立ち下がり時にソレノイドに逆励磁電流を流
すことによりソレノイドの高速駆動制御を図るようにし
たソレノイド駆動制御回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、電磁弁の高速駆動のため、電磁
弁ソレノイドの駆動終了時にソレノイドにその駆動電流
とは逆向きの消磁電流(逆励磁電流)を流して電磁弁の
動作を迅速に終了させるようにしたソレノイド駆動回路
の構成が、特開昭63−80038号公報、特開平6−
267739号公報等に開示されている。
【0003】図11は、燃料噴射弁の閉弁動作を高速化
するため逆励磁駆動を行うようにしたソレノイド駆動回
路の従来の構成の一例を示すブロック図である。図11
に示したソレノイド駆動回路100において、101は
昇圧回路、102は昇圧回路101からの高電圧VHを
燃料噴射弁FVのソレノイド103に印加するのを制御
するための高圧分配スイッチである。ソレノイド103
とアースとの間にはソレノイド103に流れる電流のレ
ベルを検出するための電流検出回路104が設けられて
おり、電流検出回路104からの検出結果に応答して作
動する定電流回路105からの定電流IHは低圧分配ス
イッチ106を介してソレノイド103に供給される構
成となっている。107はソレノイド103を逆励磁す
るための消磁電圧VRを供給する消磁電圧回路であり、
消磁電圧VRは消磁スイッチ108を介してソレノイド
103に印加される。
【0004】符号110で示されるのは、高圧分配スイ
ッチ102、低圧分配スイッチ106及び消磁スイッチ
108をスイッチング制御するための第1乃至第3スイ
ッチング制御信号PP、PH、PRを出力するための制
御信号発生部である。制御信号発生部110は、電磁弁
駆動信号DS及び第3スイッチング制御信号PRに応答
して第1スイッチング制御信号PPを出力する始動期間
信号出力回路111と、電磁弁駆動信号DSと第1スイ
ッチング制御信号PPとに応答して第2スイッチング制
御信号PHを出力する保持期間信号出力回路112と、
電磁弁駆動信号DSに応答して第3スイッチング制御信
号PRを出力する消磁制御信号出力回路113とを備え
ている。
【0005】図12には、制御信号発生部110からの
第1乃至第3スイッチング制御信号PP、PH、PRの
タイムチャートが示されている。図12から判るよう
に、電磁弁駆動信号DSの低レベル期間は燃料噴射弁F
Vの開弁のための駆動期間を示しており、第1乃至第3
スイッチング制御信号PP、PH、PRの高レベル期間
が、それぞれ対応するスイッチのオン期間を示してい
る。
【0006】図11に示した従来のソレノイド駆動回路
の構成によれば、第2スイッチング制御信号PHによっ
て低圧分配スイッチ106がオフとなっても低圧分配ス
イッチ106のスイッチング素子の動作遅延のためにソ
レノイド103に流れる電流は直ちに零にはならず、し
ばらくの間ソレノイド103に駆動電流が流れることに
なる。このため、図12に示されるように、ソレノイド
103の逆励磁のための第3スイッチング制御信号PR
のレベルの立ち上がりを、第2スイッチング制御信号P
Hの立ち下がり直後ではなく、所定の時間td経過後と
する必要があった。これは、スイッチング素子の動作遅
延のためにソレノイド103に駆動電流が未だ流れてい
るにも拘らず第3スイッチング制御信号PRのレベルが
立ち上がってしまうと、ソレノイド103に正負の電流
が同時に流れて短絡状態となり、パワー素子の破損、エ
ネルギー効率の低下、電源、特に消磁電源の大容量化、
放射ノイズの増大、駆動装置の発熱量増加、などの問題
を生じることになるからである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のソ
レノイド駆動回路にあっては、ソレノイド駆動終了後に
逆励磁を行う構成とする場合、ソレノイドの逆励磁駆動
のための制御回路は、定電流駆動のための駆動電流の印
加停止制御を行ってから実際にソレノイド駆動電流のレ
ベルが充分に低下するまで第3スイッチング制御信号P
Rのレベルが立ち上がらないように遅延を与える構成と
する必要がある。しかし、この遅延時間が長すぎてしま
うとソレノイドの吸引を迅速に終了させることができな
くなってしまうので、上記遅延時間は所定の許容範囲に
入るように回路を構成する必要がある。
【0008】一方、消磁電流を流す期間は駆動終了後に
おける一定期間だけとする必要があり、この逆励磁期間
が長くなると消磁のための電源部及びパワー素子の大容
量化を招くことになり、エネルギー効率も低下してしま
うという不具合を生じることになる。
【0009】このような条件を満足させるため、特開昭
61−287316号公報には、1個のコンデンサを用
い、入力信号がアクティブ状態から非アクティブ状態に
なったときのみ一定時間幅の逆励磁のための制御信号を
出力することができる、微分タイマ回路に遅延回路を付
加した回路構成が開示されている。
【0010】しかし、この回路構成では、入力信号を遅
延させるためのCR時定数回路のほか微分タイマ回路に
もCR時定数回路が必要となるため、回路構成及びその
調整が極めて複雑となり、下記の如き問題点を生じるこ
とになる。 (1) 回路規模が大きくなり、コスト増となる。 (2) 回路規模が大きくなり、実装サイズが大きくな
る。 (3) 回路規模が大きくなり、消費電力が増大する。 (4) 計時機能に影響を与える要因が多く、動作が不安
定になり昜い。 本発明の目的は、したがって、従来技術における上述の
問題点を解決することができるソレノイド駆動制御回路
を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の請求項1の発明の特徴は、電磁弁の閉弁応答時間を短
縮するために、前記電磁弁のソレノイドへの通電を停止
した後に前記駆動電流とは逆方向の消磁電流を所定期間
だけ前記ソレノイドに供給するのを制御するためのソレ
ノイド駆動制御回路において、前記ソレノイドへの通電
停止制御のため通電終了タイミングで電位がステップ的
に変化する制御信号に応答してレベルが山形又は谷形に
変化する出力電圧を出力する充電回路と、該出力電圧を
所定の基準電圧とレベル比較して前記通電終了タイミン
グから所定時間経過後において前記所定期間だけアクテ
ィブ状態となる制御信号を出力する電圧レベル比較手段
とを備えて成る点にある。充電回路は、例えば、微分回
路と積分回路とを組み合わせた抵抗及びコンデンサから
なる充電回路とすることができる。このように、充電回
路と1個の電圧監視手段とを用いることにより、簡単な
回路構成でソレノイドの逆励磁制御に必要な遅延機能と
タイマの機能とを実現したものである。
【0012】請求項2の発明の特徴は、電磁弁の閉弁応
答時間を短縮するために、前記電磁弁のソレノイドへの
通電を停止した後に前記駆動電流とは逆方向の消磁電流
を所定期間だけ前記ソレノイドに供給するのを制御する
ためのソレノイド駆動制御回路において、一方の入力に
一定電位が与えられている電圧比較手段と、前記ソレノ
イドへの通電停止制御のため通電終了タイミングで電位
がステップ的に低下する制御信号を受け取るための入力
端子と、該入力端子と前記電圧比較手段の他方の入力と
の間に設けられたコンデンサ−抵抗直列回路と、前記他
方の入力と所定の一定レベルの電圧を供給する直流電源
との間に設けられたコンデンサ−抵抗並列回路とを備
え、前記他方の入力の電位が前記一方の入力の電位を下
回る期間を示す信号を前記電圧比較手段の出力から前記
所定期間を示す信号として取り出すようにした点にあ
る。
【0013】ソレノイドの通電停止制御のための制御信
号のレベルが通電停止のタイミングでステップ的に低下
すると、電圧比較手段の他方の入力の電位は、コンデン
サ−抵抗直列回路のために緩やかに低下する。この低下
の度合いはコンデンサ−抵抗直列回路の時定数によって
定まり、所定時間経過後に他方の入力の電位が一方の入
力の電位を一旦下回る。これと同時にコンデンサ−抵抗
並列回路のコンデンサに直流電源から電流が流れて充電
が行われ、他方の入力の電位が上昇に転じ、再び他方の
入力の電位が一方の入力の電位を上回ることになる。こ
の結果、上記所定時間経過後に、所定期間だけ電圧比較
手段の出力を所定レベル状態とすることができる。
【0014】請求項3の発明の特徴は、電磁弁の閉弁応
答時間を短縮するために、前記電磁弁のソレノイドへの
通電を停止した後に前記駆動電流とは逆方向の消磁電流
を所定期間だけ前記ソレノイドに供給するのを制御する
ためのソレノイド駆動制御回路において、一方の入力に
一定電位が与えられている電圧比較手段と、前記ソレノ
イドへの通電停止制御のため通電終了タイミングで電位
がステップ的に増加する制御信号を受け取るための入力
端子と、該入力端子と前記電圧比較手段の他方の入力と
の間に設けられたコンデンサ−抵抗直列回路と、前記他
方の入力とアースとの間に設けられたコンデンサ−抵抗
並列回路とを備え、前記他方の入力の電位が前記一方の
入力の電位を上回る期間を示す信号を前記電圧比較手段
の出力から前記所定期間を示す信号として取り出すよう
にした点にある。
【0015】ソレノイドの通電停止制御のための制御信
号のレベルが通電停止のタイミングでステップ的に増加
すると、電圧比較手段の他方の入力の電位は、コンデサ
−抵抗直列回路のために緩かに上昇する。この上昇の度
合いはコンデンサ−抵抗直列回路の時定数によって定ま
り、所定時間経過後に他方の入力の電位が一方の入力の
電位を一旦上回る。これと同時にコンデンサ−抵抗並列
回路のコンデンサに入力端子から電流が流れて充電が行
われ、他方の入力の電位が下降に転じ、再び他方の入力
の電位が一方の入力の電位を下回ることになる。この結
果、上記所定時間経過後に、所定期間だけ電圧比較手段
の出力を所定レベル状態とすることができる。
【0016】請求項1、2のいずれの場合においても、
入力信号の振幅をEとした場合,電圧比較手段の出力を
所定のレベル状態にする所定期間を、Eに所定の係数K
rを乗じた期間とすることができる。また、電圧比較手
段を、トランジスタ、電昇効果トランジスタ等の能動素
子を用いて構成する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態の一例につき詳細に説明する。図1は、本発明
によるソレノイド駆動制御回路の実施の形態の一例を示
す回路図である。ソレノイド駆動制御回路10は、図1
1に示したソレノイド駆動回路100の消磁制御信号出
力回路113として用いることができる回路であり、入
力端子11に外部から印加されるソレノイドへの通電制
御のための通電制御電圧信号VSに応答し、通電制御電
圧信号VSのレベルが通電停止タイミングでステップ的
に低下した時点から所定時間経過後に所定期間だけ高レ
ベル状態となる逆励磁制御電圧信号SRを出力する構成
である。
【0018】ソレノイド駆動制御回路10は電圧比較器
12を有し、電圧比較器12の+入力には、定電圧直流
電源(図示せず)からの安定化直流電圧VCCを抵抗器1
3、14で分圧して成る基準電圧Vrが印加されてい
る。電圧比較器12の−入力と入力端子11との間には
コンデンサ15と抵抗器16とから成るコンデンサ−抵
抗直列回路SCが設けられており、且つ電圧比較器12
の−入力には、コンデンサ17と抵抗器18とから成る
コンデンサ−抵抗並列回路PCを介して安定化直流電圧
VCCが印加されている。
【0019】次に、図2を参照しながら、ソレノイド駆
動制御回路10の動作について説明する。通電制御電圧
信号VSが高レベル状態にある場合には、図示しないソ
レノイドに定電流が供給される定電流駆動期間となって
おり、ソレノイドへの通電停止タイミングt1において
制御電圧信号VSのレベルがステップ的に低レベル状態
になる(図2(A)参照)。したがって、t1以前にあ
っては、入力端子11のレベルは略安定化直流電圧VCC
の値に等しくなっているため、電圧比較器12の−入力
の電位VAがその+入力の電位、すなわち基準電圧Vr
よりも高くなっており、電圧比較器12の出力である逆
励磁制御電圧信号SRは低レベル状態になっている(図
2(B)、(C)参照)。この状態にあってはコンデン
サ15、17の充電電荷は略零となっている。
【0020】t1において通電制御電圧信号VSのレベ
ルがステップ的に低レベルとなると、図2(B)に示す
ように、−入力の電位VAのレベルは一旦緩やかに低下
した後、徐々に上昇する谷形のレベル変化を生じる。こ
の結果、t2<t<t3の期間において、VA<Vrの
状態が生じ、この期間だけ逆励磁制御電圧信号SRが高
レベル状態となる。
【0021】図3には、図1に示したソレノイド駆動制
御回路10の入力部の等価回路が示されている。ここ
で、C1はコンデンサ15の容量値、R1は抵抗器16
の抵抗値、C2はコンデンサ17の容量値、R2は抵抗
器18の抵抗値、Eは安定化直流電圧VCCの電圧値であ
る。スイッチSWは入力端子11の電圧レベルがステッ
プ的に高レベルから低レベルに変化した状態を作り出す
ためのものであり、ixは閉回路電流、Vxは電圧比較
器12の−入力の電位VAの値に相当する電位である。
【0022】t=0においてスイッチSWを閉じた後に
は次の方程式が成立する。 ix=(E−Vx)/R2+C2(dVx/dt)・・・(1) dVx/dt=ix/C1+R1(dix/dt)・・・(2) ここで、初期条件としてt=0のときC1、C2の電荷
が零で、Vx=E、ix=E/R1を用いると、ラプラ
ス変換を用いることにより、
【数1】 ただし、
【数2】 となる。(3)式より、t0のときdVx/dt=0と
なるとすると、電圧Vxの値は図4に示す通り、一旦小
さくなり、t=t0のときに最小値Vxmin となり、以
後Vxの値が大きくなる谷形のレベル変化をすることが
判る。
【0023】したがって、Vrの値を、Vxと2つの交
点を有するような一定値に定めることにより、図2の
(C)に示す如き遅延時間TDを有し、そのパルス時間
幅がWである逆励磁制御電圧信号SRを得ることができ
る。ここで、遅延時間TD及びパルス時間幅WはC1、
C2、R1、R2の各値の設定により所望の値とするこ
とができる。
【0024】逆励磁制御電圧信号SRのレベルが立ち上
がることに応答してソレノイドに消磁電流を供給するた
めのスイッチ手段として、例えばサイリスタ素子のよう
に一時的にトリガを掛ければ逆励磁制御電圧信号SRが
非アクティブ状態となった後もソレノイドへ電流を流し
つづけることができる自己保持型の素子を用いれば、パ
ルス時間幅Wに関する制御は非常に緩かなものとなるの
で、遅延時間TDの値にのみ着目して設計を行うことが
できることとなり、回路の設計が容易となる。
【0025】図5には、本発明の実施の形態の別の例が
示されている。図5に示すソレノイド駆動制御回路20
は、ソレノイドに定電流が供給される定電流駆動期間に
あっては低レベル状態になっており、通電停止タイミン
グでステップ的に高レベル状態になる通電制御電圧信号
VSRに応答して逆励磁制御電圧信号SRを出力する回
路構成となっている点で、図1に示したソレノイド駆動
回路10と異なっている。
【0026】ソレノイド駆動制御回路20もまた、電圧
比較器22を有し、定電圧直流電源(図示せず)とアー
スとの間には抵抗器23、24が直列に接続され、抵抗
器23、24との接続点の電圧VBが電圧比較器22の
−入力に与えられている。通電制御電圧信号VSRが印
加される入力端子21と電圧比較器22の+入力との間
には、コンデンサ25と抵抗器26とから成るコンデン
サ−抵抗直列回路SCRが設けられており、且つ電圧比
較器12の+入力とアースとの間には、コンデンサ27
と抵抗器28とから成るコンデンサ−抵抗並列回路PC
Rが接続されている。
【0027】次に、図6を参照しながら、ソレノイド駆
動制御回路20の動作について説明する。通電制御電圧
信号VSRが低レベル状態にある場合には、図示しない
ソレノイドに定電流が供給される定電流駆動期間となっ
ており、ソレノイドへの通電停止タイミングt4におい
て通電制御電圧信号VSRのレベルがステップ的に高レ
ベル状態になる(図6(A)参照)。したがって、t4
以前にあっては、入力端子21のレベルは略アースレベ
ルに等しくなっているため、電圧比較器22の+入力の
電位VCのレベルは低く、電圧比較器22の−入力の電
位VBがその+入力の電位VCよりも高くなっており、
電圧比較器12の出力である逆励磁制御電圧信号SRは
低レベル状態になっている(図6(B)、(C)参
照)。この状態にあってはコンデンサ15、17の充電
電荷は略零となっている。
【0028】t4において通電制御電圧信号VSRのレ
ベルがステップ的に高レベルとなると、図6(B)に示
すように+入力の電位VCのレベルは一旦緩やかに上昇
した後、徐々に下降する山形のレベル変化を生じる。こ
の結果、t5<t<t6の期間において、VB<VCの
状態が生じ、この期間だけ逆励磁制御電圧信号SRが高
レベル状態となる。
【0029】この場合における電位VCのレベル変化
は、図1の回路における電位VAの変化と丁度逆になる
が、遅延時間TD及びパルス時間幅Wの値をコンデンサ
25、27及び抵抗器16、18の各値を適宜に選択す
ることにより所望の値に設定できることは図1に示した
ソレノイド駆動回路10の場合と同様である。
【0030】図7には、本発明によるソレノイド駆動制
御回路の実施の形態の別の例が示されている。図7に示
したソレノイド駆動制御回路30は、図1における電圧
比較器12を、NPN型バイポーラトランジスタ31と
抵抗器32とを用いて構成されたスイッチング回路33
に置き換えたものである。したがって、図7において図
1の各部に対応しているその他の部分については同一の
符号を付してそれらの説明を省略する。
【0031】図7に示すソレノイド駆動制御回路30の
構成によると、制御電圧信号VSのレベルがt7におい
て低レベルになると(図8(A))、電位VAのレベル
は、図8(B)に示されるように、一旦低下した後再び
安定化直流電圧VCCのレベルに漸近する。この結果、ト
ランジスタ31は、電位VAにより定まるベース電圧が
そのエミッタ電圧からトランジスタ31の作動に必要な
一定しきい値電圧以上低下している期間(t8<t<t
9)だけオンとなる。これにより、抵抗器32から図8
(C)に示すような逆励磁制御電圧信号SRが出力され
る。
【0032】図7のソレノイド駆動制御回路30の構成
による場合も、逆励磁制御電圧信号SRにより動作する
スイッチング素子としてサイリスタを使用すればパルス
時間幅Wに関する制約が緩くなり、回路設計が簡単にな
る。この回路は構成が簡単であるから、回路規模をより
一層小さくすることができるという利点を有している。
【0033】ところで、図7に示したソレノイド駆動制
御回路30は、通電制御電圧信号VSの非アクティブ期
間が短いと、コンデンサ15、17の放電が不充分なま
ま回路が動作しはじめるので、逆励磁制御電圧信号SR
における遅延時間TD及びパルス時間幅Wの値が設計値
と異なってしまうという問題を生じる可能性がある。
【0034】図9に示すソレノイド駆動制御回路30’
は、これに対処するためソレノイド駆動制御回路30に
ダイオード34を図示の如く追加したものである。この
構成によると、通電制御電圧信号VSが非アクティブと
なるとコンデンサ15の電荷はダイオード34を介して
電源に急速に放出される。したがって、コンデンサ17
の電荷も急速に放電されることになる。
【0035】このため、電位VAのレベルは、図10
(B)に示されるように、通電制御電圧信号VSのレベ
ルがステップ的に高レベル(非アクティブ)となった場
合、急速に安定化直流電圧VCCのレベルに戻ることにな
る。これに対し、ダイオード34を設けない図7の構成
の場合には、電位VAのレベルは図10(B)に点線で
示されるように変化するので、安定化直流電圧VCCのレ
ベルに戻る前の時点、例えば、txにおいて通電制御電
圧信号VSのレベルが再びアクティブになると、コンデ
ンサ15、17の電荷が零になる前にその充電動作が再
開されてしまい、遅延時間TD、パルス時間幅Wが共に
短縮されてしまうことになる。なお、ダイオード34
は、トランジスタ31のベースと電源との間に点線で示
されるように接続してもよい。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、上述の如く、従来の回
路に比べて部品点数が少なくなり、コストの低下を期待
することができる。また、回路規模が小さくなるので実
装サイズを小さくすることが可能である。さらに、部品
点数の減少を図ることができることにより、消費電力を
低く抑えることができる。そのほか、本発明では、計時
機能に影響を与える要因が少なくなるので、動作の不安
定要因が減少し、安定な動作を期待することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるソレノイド駆動制御回路の実施の
形態の一例を示す回路図。
【図2】図1に示すソレノイド駆動制御回路の動作を説
明するための各部の信号の波形図。
【図3】図1に示すソレノイド駆動制御回路の入力回路
の等価回路図。
【図4】図1の回路における電圧信号のレベル変化の状
態を説明するためのグラフ。
【図5】本発明によるソレノイド駆動制御回路の実施の
形態の他の例を示す回路図。
【図6】図5に示すソレノイド駆動制御回路の動作を説
明するための各部の信号の波形図。
【図7】本発明によるソレノイド駆動制御回路の実施の
形態の別の例を示す回路図。
【図8】図7に示すソレノイド駆動制御回路の動作を説
明するための各部の信号の波形図。
【図9】図7に示したソレノイド駆動制御回路の変形例
を示す回路図。
【図10】図9に示したソレノイド駆動制御回路の動作
を説明するための波形図。
【図11】従来のソレノイド駆動回路構成の一例を示す
ブロック図。
【図12】図11に示したソレノイド駆動回路の動作を
説明するための各部の信号の波形図。
【符号の説明】
10、20、30 ソレノイド駆動制御回路 11、21 入力端子 12 電圧比較器 13、14、16、18、26,28 抵抗器 15、17、25,27 コンデンサ 22 電圧比較器 31 バイポーラトランジスタ 33 スイッチング回路 PC,PCR コンデンサ−抵抗並列回路 SC、SCR コンデンサ−抵抗直列回路 SR 逆励磁制御電圧信号 TD 遅延時間 VCC 安定化直流電圧 Vr 基準電圧 VS、VSR 通電制御電圧信号 W パルス時間幅

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁弁の閉弁応答時間を短縮するため
    に、前記電磁弁のソレノイドへの通電を停止した後に前
    記駆動電流とは逆方向の消磁電流を所定期間だけ前記ソ
    レノイドに供給するのを制御するためのソレノイド駆動
    制御回路において、 前記ソレノイドへの通電停止制御のため通電終了タイミ
    ングで電位がステップ的に変化する制御信号に応答して
    レベルが山形又は谷形に変化する出力電圧を出力する充
    電回路と、 該出力電圧を所定の基準電圧とレベル比較して前記通電
    終了タイミングから所定時間経過後において前記所定期
    間だけアクティブ状態となる制御信号を出力する電圧レ
    ベル比較手段とを備えて成ることを特徴とするソレノイ
    ド駆動制御回路。
  2. 【請求項2】 電磁弁の閉弁応答時間を短縮するため
    に、前記電磁弁のソレノイドへの通電を停止した後に前
    記駆動電流とは逆方向の消磁電流を所定期間だけ前記ソ
    レノイドに供給するのを制御するためのソレノイド駆動
    制御回路において、 一方の入力に一定電位が与えられている電圧比較手段
    と、 前記ソレノイドへの通電停止制御のため通電終了タイミ
    ングで電位がステップ的に低下する制御信号を受け取る
    ための入力端子と、 該入力端子と前記電圧比較手段の他方の入力との間に設
    けられたコンデンサ−抵抗直列回路と、 前記他方の入力と所定の一定レベルの電圧を供給する直
    流電源との間に設けられたコンデンサ−抵抗並列回路と
    を備え、前記他方の入力の電位が前記一方の入力の電位
    を下回る期間を示す信号を前記電圧比較手段の出力から
    前記所定期間を示す信号として取り出すようにしたこと
    を特徴とするソレノイド駆動制御回路。
  3. 【請求項3】 電磁弁の閉弁応答時間を短縮するため
    に、前記電磁弁のソレノイドへの通電を停止した後に前
    記駆動電流とは逆方向の消磁電流を所定期間だけ前記ソ
    レノイドに供給するのを制御するためのソレノイド駆動
    制御回路において、 一方の入力に一定電位が与えられている電圧比較手段
    と、 前記ソレノイドへの通電停止制御のため通電終了タイミ
    ングで電位がステップ的に増加する制御信号を受け取る
    ための入力端子と、 該入力端子と前記電圧比較手段の他方の入力との間に設
    けられたコンデンサ−抵抗直列回路と、 前記他方の入力とアースとの間に設けられたコンデンサ
    −抵抗並列回路とを備え、前記他方の入力の電位が前記
    一方の入力の電位を上回る期間を示す信号を前記電圧比
    較手段の出力から前記所定期間を示す信号として取り出
    すようにしたことを特徴とするソレノイド駆動制御回
    路。
  4. 【請求項4】 電磁弁の閉弁応答時間を短縮するため
    に、前記電磁弁のソレノイドへの通電を停止した後に前
    記駆動電流とは逆方向の消磁電流を所定期間だけ前記ソ
    レノイドに供給するのを制御するためのソレノイド駆動
    制御回路において、 スイッチングトランジスタを含んで成り安定化直流電源
    から直流電力の供給を受けているスイッチング回路と、 前記ソレノイドへの通電停止制御のため通電終了タイミ
    ングでステップ的に低下する制御信号を受け取るための
    入力端子と、 該入力端子と前記スイッチングトランジスタの制御電極
    との間に設けられたコンデンサ−抵抗直列回路と、 前記制御電極と前記安定化直流電源との間に設けられた
    コンデンサ−抵抗並列回路と、を備えて成ることを特徴
    とするソレノイド駆動制御回路。
  5. 【請求項5】 前記制御信号のレベルがステップ的に増
    加した場合に、前記コンデンサ−抵抗直列回路のコンデ
    ンサの電荷を前記安定化直流電源に急速に逃がすための
    ダイオード回路をさらに備えた請求項4に記載のソレノ
    イド駆動制御回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104950779A (zh) * 2015-06-09 2015-09-30 刘圣平 一种稳安定效的控制电路芯片及其安全控制电器
CN114110236A (zh) * 2021-11-17 2022-03-01 中国兵器工业集团第二一四研究所苏州研发中心 一种双通道电磁阀驱动模块

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