JPH1016261A - 熱転写型プリンタ - Google Patents
熱転写型プリンタInfo
- Publication number
- JPH1016261A JPH1016261A JP16888296A JP16888296A JPH1016261A JP H1016261 A JPH1016261 A JP H1016261A JP 16888296 A JP16888296 A JP 16888296A JP 16888296 A JP16888296 A JP 16888296A JP H1016261 A JPH1016261 A JP H1016261A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- recording paper
- head
- recording
- line thermal
- transfer
- Prior art date
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- Pending
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- Electronic Switches (AREA)
- Impression-Transfer Materials And Handling Thereof (AREA)
- Character Spaces And Line Spaces In Printers (AREA)
- Common Mechanisms (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 A4版以上の比較的大型サイズの記録紙に転
写可能な熱転写型プリンタにおいて、転写機構の製造コ
ストを削減すると共に、インクリボンの無駄送りを無く
することが可能な熱転写型プリンタを提供する。 【解決手段】 熱転写型プリンタは、複数のラインサー
マルヘッド25a〜25dを記録紙14の搬送方向Aに
対して略直交する記録紙幅方向Bに並列させて有する記
録ヘッド部23と、記録ヘッド部23を記録紙幅方向A
に移動させる第1のヘッド移動手段とを備えている。更
に、熱転写型プリンタは、各ラインサーマルヘッドと記
録紙14との間に介在するようにラインサーマルヘッド
毎に配設された互いに色が異なる複数の単色インクリボ
ン27と、記録ヘッド部23が記録紙幅方向Bに移動す
るとき、転写を要する色のインクリボン27に対応する
ラインサーマルヘッドを記録紙14に対して接近させる
と共に他のラインサーマルヘッドを記録紙14から離反
させる第2のヘッド移動手段とを備えている。
写可能な熱転写型プリンタにおいて、転写機構の製造コ
ストを削減すると共に、インクリボンの無駄送りを無く
することが可能な熱転写型プリンタを提供する。 【解決手段】 熱転写型プリンタは、複数のラインサー
マルヘッド25a〜25dを記録紙14の搬送方向Aに
対して略直交する記録紙幅方向Bに並列させて有する記
録ヘッド部23と、記録ヘッド部23を記録紙幅方向A
に移動させる第1のヘッド移動手段とを備えている。更
に、熱転写型プリンタは、各ラインサーマルヘッドと記
録紙14との間に介在するようにラインサーマルヘッド
毎に配設された互いに色が異なる複数の単色インクリボ
ン27と、記録ヘッド部23が記録紙幅方向Bに移動す
るとき、転写を要する色のインクリボン27に対応する
ラインサーマルヘッドを記録紙14に対して接近させる
と共に他のラインサーマルヘッドを記録紙14から離反
させる第2のヘッド移動手段とを備えている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、搬送機構によって
搬送される記録紙に熱転写によりカラー印刷する熱転写
型プリンタに関する。
搬送される記録紙に熱転写によりカラー印刷する熱転写
型プリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カラー印刷を行うタイプの熱転写
型プリンタでは、高解像度化、多階調或いは高速印刷化
等の要請に応えるため、ラインサーマルヘッドを搭載し
たものが多用されている。
型プリンタでは、高解像度化、多階調或いは高速印刷化
等の要請に応えるため、ラインサーマルヘッドを搭載し
たものが多用されている。
【0003】従来のラインサーマルヘッドを搭載した熱
転写型カラープリンタとして、長さ方向に複数色のカラ
ーインクを面順次に塗布したインクリボンを用い、発熱
体であるラインサーマルヘッドを押し付けながらインク
リボンを記録紙に圧接し、インクを熱で溶かし或いは昇
華させて記録紙に複数の色のインクを重ね合わせること
により、記録紙に対し複数色のカラー転写を施すカラー
プリンタが知られている。
転写型カラープリンタとして、長さ方向に複数色のカラ
ーインクを面順次に塗布したインクリボンを用い、発熱
体であるラインサーマルヘッドを押し付けながらインク
リボンを記録紙に圧接し、インクを熱で溶かし或いは昇
華させて記録紙に複数の色のインクを重ね合わせること
により、記録紙に対し複数色のカラー転写を施すカラー
プリンタが知られている。
【0004】この熱転写型のカラープリンタは、図4に
示すような転写機構を備える。この転写機構は、記録紙
14の搬送路中にプラテンローラ12を有すると共に、
プラテンローラ12と対向する位置に、搬送される記録
紙14の幅とほぼ同じ幅のラインサーマルヘッド11を
有している。記録紙14は、ロール部14aから送り出
される長尺のもので、印刷後に1頁単位で切断される。
また、搬送方向におけるプラテンローラ12の前後に
は、搬送方向と直交する方向に延び且つ互いに圧接され
たローラ15a、15bから成る第1搬送ローラ部1
5、及び同様に搬送方向と直交する方向に延び且つ互い
に圧接されたローラ16a、16bから成る第2搬送ロ
ーラ部16が配設されている。更に、搬送ローラ部1
5、16の搬送方向上流側及び下流側には、インクリボ
ン巻取ドラム17a及び17bが夫々に配設されてい
る。インクリボン巻取ドラム17aと17bとの間に
は、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラック等の複数
色のカラーインクを長さ方向に面順次に塗布したインク
リボン13が張られている。
示すような転写機構を備える。この転写機構は、記録紙
14の搬送路中にプラテンローラ12を有すると共に、
プラテンローラ12と対向する位置に、搬送される記録
紙14の幅とほぼ同じ幅のラインサーマルヘッド11を
有している。記録紙14は、ロール部14aから送り出
される長尺のもので、印刷後に1頁単位で切断される。
また、搬送方向におけるプラテンローラ12の前後に
は、搬送方向と直交する方向に延び且つ互いに圧接され
たローラ15a、15bから成る第1搬送ローラ部1
5、及び同様に搬送方向と直交する方向に延び且つ互い
に圧接されたローラ16a、16bから成る第2搬送ロ
ーラ部16が配設されている。更に、搬送ローラ部1
5、16の搬送方向上流側及び下流側には、インクリボ
ン巻取ドラム17a及び17bが夫々に配設されてい
る。インクリボン巻取ドラム17aと17bとの間に
は、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラック等の複数
色のカラーインクを長さ方向に面順次に塗布したインク
リボン13が張られている。
【0005】上記構成の転写機構において、記録紙14
は、インクリボン13と重なり合いながら第1搬送ロー
ラ部15を通して搬送されて、ラインサーマルヘッド1
1とプラテンローラ12との間を通過する。この通過時
に、ラインサーマルヘッド11の発熱によってインクリ
ボン13から記録紙14にインクが転写され、その後、
第2搬送ローラ部16を通過するときに、記録紙14か
らインクリボン13が離間される。例えば、第1色目に
イエローを用いた場合、イエローの転写が終了した時点
で搬送ローラ部15、16がプラテンローラ12と共に
逆転し、記録紙14のみが第2色目(例えばマゼンタ)
の転写開始位置まで戻される。この状態で、第1色目と
同様の転写動作を行い、その後、第3色目及び第4色目
を同様に行い、面順次で各色を重なり合わせてカラー印
刷を施こす。
は、インクリボン13と重なり合いながら第1搬送ロー
ラ部15を通して搬送されて、ラインサーマルヘッド1
1とプラテンローラ12との間を通過する。この通過時
に、ラインサーマルヘッド11の発熱によってインクリ
ボン13から記録紙14にインクが転写され、その後、
第2搬送ローラ部16を通過するときに、記録紙14か
らインクリボン13が離間される。例えば、第1色目に
イエローを用いた場合、イエローの転写が終了した時点
で搬送ローラ部15、16がプラテンローラ12と共に
逆転し、記録紙14のみが第2色目(例えばマゼンタ)
の転写開始位置まで戻される。この状態で、第1色目と
同様の転写動作を行い、その後、第3色目及び第4色目
を同様に行い、面順次で各色を重なり合わせてカラー印
刷を施こす。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来の熱
転写型カラープリンタでは、次のような問題があった。
すなわち、ラインサーマルヘッド11は、固定式である
と共に、記録紙14の幅と同等かそれより大きい寸法に
構成されていたため、記録紙14を更に幅広のものとし
た場合には、これに対応させてラインサーマルヘッド1
1も更に大型化しなければならない。ラインサーマルヘ
ッドにはセラミック基板が設けられ、セラミック基板上
に1列状の発熱体があるため、ラインサーマルヘッドの
幅寸法が大きくなると、平坦度を均一にすることが難し
く、発熱体として均一な抵抗値を得ることも難しくなっ
て、ラインサーマルヘッドの製造が困難になる。従っ
て、記録紙にA4版以上の比較的大型のものを用いる場
合、ラインサーマルヘッドを記録紙に対応させようとす
ると歩留まりが悪くなり、製品化されたラインサーマル
ヘッドが非常に高価になる等の問題が生じる。
転写型カラープリンタでは、次のような問題があった。
すなわち、ラインサーマルヘッド11は、固定式である
と共に、記録紙14の幅と同等かそれより大きい寸法に
構成されていたため、記録紙14を更に幅広のものとし
た場合には、これに対応させてラインサーマルヘッド1
1も更に大型化しなければならない。ラインサーマルヘ
ッドにはセラミック基板が設けられ、セラミック基板上
に1列状の発熱体があるため、ラインサーマルヘッドの
幅寸法が大きくなると、平坦度を均一にすることが難し
く、発熱体として均一な抵抗値を得ることも難しくなっ
て、ラインサーマルヘッドの製造が困難になる。従っ
て、記録紙にA4版以上の比較的大型のものを用いる場
合、ラインサーマルヘッドを記録紙に対応させようとす
ると歩留まりが悪くなり、製品化されたラインサーマル
ヘッドが非常に高価になる等の問題が生じる。
【0007】また、前記従来の熱転写型カラープリンタ
では、複数色のカラーインクを長さ方向に面順次に塗布
したインクリボンを使用するが、1回(例えば1行分)
の転写毎に、インクリボンを全色分(例えば4色分)を
送らなければならないため、インクリボンに無駄が生じ
る。例えば、1行分の転写データ中に2色目(例えばマ
ゼンタ)に関するデータが無くて2色目が実際には必要
ない場合であっても、インクリボンの転写1回分の巻き
上げに伴い、2色目が塗布された部分も共に送られる。
では、複数色のカラーインクを長さ方向に面順次に塗布
したインクリボンを使用するが、1回(例えば1行分)
の転写毎に、インクリボンを全色分(例えば4色分)を
送らなければならないため、インクリボンに無駄が生じ
る。例えば、1行分の転写データ中に2色目(例えばマ
ゼンタ)に関するデータが無くて2色目が実際には必要
ない場合であっても、インクリボンの転写1回分の巻き
上げに伴い、2色目が塗布された部分も共に送られる。
【0008】更に、前記従来の熱転写型カラープリンタ
では、プラテンローラが、金属ローラにゴム等を覆うこ
とによって構成されていたため、金属ローラを覆うゴム
等が、熱膨張や熱収縮を生じる。これにより、プラテン
ローラの径が大小に変化して記録紙搬送時の精度や速度
に変動が生じて、転写文字の大きさが異なり、或いは、
色ずれが発生する等の転写品質に係わる問題が発生す
る。
では、プラテンローラが、金属ローラにゴム等を覆うこ
とによって構成されていたため、金属ローラを覆うゴム
等が、熱膨張や熱収縮を生じる。これにより、プラテン
ローラの径が大小に変化して記録紙搬送時の精度や速度
に変動が生じて、転写文字の大きさが異なり、或いは、
色ずれが発生する等の転写品質に係わる問題が発生す
る。
【0009】本発明は、上記に鑑み、A4版以上の比較
的大型サイズの記録紙に転写可能な熱転写型プリンタに
おいて、転写機構の製造コストを削減すると共に、イン
クリボンの無駄送りを無くすることが可能な熱転写型プ
リンタを提供することを目的とする。
的大型サイズの記録紙に転写可能な熱転写型プリンタに
おいて、転写機構の製造コストを削減すると共に、イン
クリボンの無駄送りを無くすることが可能な熱転写型プ
リンタを提供することを目的とする。
【0010】また、本発明は、記録紙搬送時の精度や速
度の変動を防ぐと共に、転写された文字の大きさが異な
り、或いは、色ずれが発生する等の問題を無くして転写
品質の向上を図ることが可能な熱転写型プリンタを提供
することを目的とする。
度の変動を防ぐと共に、転写された文字の大きさが異な
り、或いは、色ずれが発生する等の問題を無くして転写
品質の向上を図ることが可能な熱転写型プリンタを提供
することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の熱転写型プリンタは、搬送機構によって搬
送される記録紙に熱転写によりカラー印刷する熱転写型
プリンタにおいて、複数のラインサーマルヘッドを記録
紙の搬送方向に対して略直交する記録紙幅方向に並列さ
せて有する記録ヘッド部と、前記記録ヘッド部を前記記
録紙幅方向に移動させる第1のヘッド移動手段と、各ラ
インサーマルヘッドと記録紙との間に介在するようにラ
インサーマルヘッド毎に配設された互いに色が異なる複
数の単色インクリボンと、前記記録ヘッド部が前記記録
紙幅方向に移動するとき、転写を要する色のインクリボ
ンに対応するラインサーマルヘッドを記録紙に対して接
近させると共に他のラインサーマルヘッドを記録紙から
離反させる第2のヘッド移動手段とを備えることを特徴
とする。
に、本発明の熱転写型プリンタは、搬送機構によって搬
送される記録紙に熱転写によりカラー印刷する熱転写型
プリンタにおいて、複数のラインサーマルヘッドを記録
紙の搬送方向に対して略直交する記録紙幅方向に並列さ
せて有する記録ヘッド部と、前記記録ヘッド部を前記記
録紙幅方向に移動させる第1のヘッド移動手段と、各ラ
インサーマルヘッドと記録紙との間に介在するようにラ
インサーマルヘッド毎に配設された互いに色が異なる複
数の単色インクリボンと、前記記録ヘッド部が前記記録
紙幅方向に移動するとき、転写を要する色のインクリボ
ンに対応するラインサーマルヘッドを記録紙に対して接
近させると共に他のラインサーマルヘッドを記録紙から
離反させる第2のヘッド移動手段とを備えることを特徴
とする。
【0012】本発明の熱転写型プリンタでは、複数のラ
インサーマルヘッドを組み合わせた小型の記録ヘッド部
として構成したので、製造が簡単であると共に、大型の
ものに比べて精度を出しやすい。従って、A4版以上の
比較的大型の記録紙に対応させる場合でも歩留まりが悪
くならず、ラインサーマルヘッドの低価格化が実現可能
となる。更に、互いに色の異なる複数の単色インクリボ
ンを夫々に備えた複数のラインサーマルヘッドが、同じ
転写領域で各色の転写を同時に行うことができるため、
記録紙の戻し時間が必要無く、従って、転写速度の高速
化を図ることができる。また、記録ヘッド部が記録紙幅
方向に移動する場合、転写を要する色のインクリボンに
対応するラインサーマルヘッドのみを記録紙に対して接
近させることが可能で、転写の必要が無い色のインクリ
ボンを巻き取ることがないので、従来装置で発生してい
たインクリボンの無駄送りが無くなる。
インサーマルヘッドを組み合わせた小型の記録ヘッド部
として構成したので、製造が簡単であると共に、大型の
ものに比べて精度を出しやすい。従って、A4版以上の
比較的大型の記録紙に対応させる場合でも歩留まりが悪
くならず、ラインサーマルヘッドの低価格化が実現可能
となる。更に、互いに色の異なる複数の単色インクリボ
ンを夫々に備えた複数のラインサーマルヘッドが、同じ
転写領域で各色の転写を同時に行うことができるため、
記録紙の戻し時間が必要無く、従って、転写速度の高速
化を図ることができる。また、記録ヘッド部が記録紙幅
方向に移動する場合、転写を要する色のインクリボンに
対応するラインサーマルヘッドのみを記録紙に対して接
近させることが可能で、転写の必要が無い色のインクリ
ボンを巻き取ることがないので、従来装置で発生してい
たインクリボンの無駄送りが無くなる。
【0013】好ましくは、前記単色インクリボンが巻取
式に構成されると共に、記録ヘッド部の記録紙幅方向の
移動時に該ラインサーマルヘッドの転写動作に同期させ
てインクリボンを巻き取る巻取機構を備えている。ま
た、前記第2のヘッド移動手段に、複数のラインサーマ
ルヘッド毎に配設されたヘッド作動モータを備えること
ができる。
式に構成されると共に、記録ヘッド部の記録紙幅方向の
移動時に該ラインサーマルヘッドの転写動作に同期させ
てインクリボンを巻き取る巻取機構を備えている。ま
た、前記第2のヘッド移動手段に、複数のラインサーマ
ルヘッド毎に配設されたヘッド作動モータを備えること
ができる。
【0014】更に、記録紙を挟んで記録ヘッド部と対向
する位置に、記録紙幅方向に延びる板状プラテン部材を
配設することができる。この場合、板状プラテン部材
が、記録紙幅方向に延びる金属板と、該金属板の少なく
とも記録ヘッド部と対向する面を覆う弾性体とから成る
ことが望ましい。このようにすると、ラインサーマルヘ
ッドを圧接するプラテンが回転しないため、ゴム等が温
度の影響を受けても転写品質に問題が生じない。
する位置に、記録紙幅方向に延びる板状プラテン部材を
配設することができる。この場合、板状プラテン部材
が、記録紙幅方向に延びる金属板と、該金属板の少なく
とも記録ヘッド部と対向する面を覆う弾性体とから成る
ことが望ましい。このようにすると、ラインサーマルヘ
ッドを圧接するプラテンが回転しないため、ゴム等が温
度の影響を受けても転写品質に問題が生じない。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、実施形態により本発明を具
体的に示すが、本発明は下記実施形態に限定されるもの
ではない。図1は、本発明に係る熱転写型カラープリン
タ(熱転写型プリンタ)の一実施形態における転写機構
の一例を示す。なお、図1において、図4と共通する要
素及び部分には同一の符号を付している。
体的に示すが、本発明は下記実施形態に限定されるもの
ではない。図1は、本発明に係る熱転写型カラープリン
タ(熱転写型プリンタ)の一実施形態における転写機構
の一例を示す。なお、図1において、図4と共通する要
素及び部分には同一の符号を付している。
【0016】図1において、転写機構10は、記録紙1
4の搬送方向Aと直交する記録紙幅方向Bに延びる第
1、第2搬送ローラ部15、16と、搬送ローラ部15
及び16の間に配置された記録ヘッド部23とを有して
いる。また、転写機構10は、記録紙14を挟んで記録
ヘッド部23と対向する位置に、記録ヘッド部23の転
写領域での移動長さを有するように矢印B方向に延びる
板状のプラテン部材22を有し、更に、転写後の記録紙
14を1頁単位で切断するペーパーカッタ(図示せず)
を有している。プラテン部材22は、図2に示すよう
に、記録紙幅方向Bに長い金属板22aと、金属板22
aを覆う合成樹脂、ゴム等から成る弾性体22bを有し
ている。また、図1に示すように、第2搬送ローラ部1
6の下方には、記録紙14のロール部14aが配設され
ている。
4の搬送方向Aと直交する記録紙幅方向Bに延びる第
1、第2搬送ローラ部15、16と、搬送ローラ部15
及び16の間に配置された記録ヘッド部23とを有して
いる。また、転写機構10は、記録紙14を挟んで記録
ヘッド部23と対向する位置に、記録ヘッド部23の転
写領域での移動長さを有するように矢印B方向に延びる
板状のプラテン部材22を有し、更に、転写後の記録紙
14を1頁単位で切断するペーパーカッタ(図示せず)
を有している。プラテン部材22は、図2に示すよう
に、記録紙幅方向Bに長い金属板22aと、金属板22
aを覆う合成樹脂、ゴム等から成る弾性体22bを有し
ている。また、図1に示すように、第2搬送ローラ部1
6の下方には、記録紙14のロール部14aが配設され
ている。
【0017】転写機構10には、搬送ローラ部15、1
6を駆動して記録紙14を搬送するための記録紙搬送モ
ータ20と、記録ヘッド部23を転写領域に沿って往復
移動させるためのスペーシングモータ21とが配設され
ている。記録紙搬送モータ20及びスペーシングモータ
21は、マイクロコンピュータ等の制御部18からの信
号に基づいて作動する。記録紙搬送モータ20は、図示
しない連動機構を介して搬送ローラ部15、16に連動
連結している。スペーシングモータ21は、その回転駆
動時、回転軸に取り付けられたプーリ21aに巻き回さ
れたタイミングベルト34によって記録ヘッド部23を
往復移動させる。制御部18、スペーシングモータ2
1、タイミングベルト34及びガイド軸34等は、記録
ヘッド部23を記録紙幅方向Bに移動させる第1のヘッ
ド移動手段を構成する。
6を駆動して記録紙14を搬送するための記録紙搬送モ
ータ20と、記録ヘッド部23を転写領域に沿って往復
移動させるためのスペーシングモータ21とが配設され
ている。記録紙搬送モータ20及びスペーシングモータ
21は、マイクロコンピュータ等の制御部18からの信
号に基づいて作動する。記録紙搬送モータ20は、図示
しない連動機構を介して搬送ローラ部15、16に連動
連結している。スペーシングモータ21は、その回転駆
動時、回転軸に取り付けられたプーリ21aに巻き回さ
れたタイミングベルト34によって記録ヘッド部23を
往復移動させる。制御部18、スペーシングモータ2
1、タイミングベルト34及びガイド軸34等は、記録
ヘッド部23を記録紙幅方向Bに移動させる第1のヘッ
ド移動手段を構成する。
【0018】記録ヘッド部23は、記録紙幅方向Bに延
設されたガイド軸34により、図1左端の転写開始位置
と右端の転写終了位置との間の転写領域を往復移動して
転写するようにガイドされている。記録ヘッド部23
は、記録紙14の幅寸法より幅が小さい複数のラインサ
ーマルヘッド25a、25b、25c、25dを記録紙
幅方向Bに沿って並列させて有している。ラインサーマ
ルヘッド25a〜25dは、記録紙幅方向Bに沿って並
列させて一体化した箱体24a、24b、24c、24
dに夫々配設されている。箱体24a〜24dには、ヘ
ッド作動モータ26a、26b、26c、26dが夫々
に配設されると共に、リボン巻取モータ30a、30
b、30c、30dが夫々に配設されている。
設されたガイド軸34により、図1左端の転写開始位置
と右端の転写終了位置との間の転写領域を往復移動して
転写するようにガイドされている。記録ヘッド部23
は、記録紙14の幅寸法より幅が小さい複数のラインサ
ーマルヘッド25a、25b、25c、25dを記録紙
幅方向Bに沿って並列させて有している。ラインサーマ
ルヘッド25a〜25dは、記録紙幅方向Bに沿って並
列させて一体化した箱体24a、24b、24c、24
dに夫々配設されている。箱体24a〜24dには、ヘ
ッド作動モータ26a、26b、26c、26dが夫々
に配設されると共に、リボン巻取モータ30a、30
b、30c、30dが夫々に配設されている。
【0019】ヘッド作動モータ26a〜26d及びリボ
ン巻取モータ30a〜30dは夫々、制御部18からの
駆動信号に基づいて作動する。リボン巻取モータ30a
〜30d及び制御部18により、記録紙幅方向での記録
ヘッド部23の移動時にラインサーマルヘッド25a〜
25dの転写動作に同期させてインクリボン27を巻き
取る巻取機構が構成されている。また、ヘッド作動モー
タ26a〜26d及び制御部18は、記録ヘッド部23
が記録紙幅方向Bに移動するときに転写を要する色のイ
ンクリボン27に対応するラインサーマルヘッドを記録
紙14に対して接近させると共に他のラインサーマルヘ
ッドを記録紙14から離反させる第2のヘッド移動手段
を構成する。つまり、第2のヘッド移動手段は、記録ヘ
ッド部23が記録紙幅方向Bに移動する場合に、制御部
18に入力された転写データに無い色と対応するライン
サーマルヘッドによって転写が行われないようにするた
め、必要のないラインサーマルヘッドを上昇させ、且つ
巻取機構の作動を停止させる。
ン巻取モータ30a〜30dは夫々、制御部18からの
駆動信号に基づいて作動する。リボン巻取モータ30a
〜30d及び制御部18により、記録紙幅方向での記録
ヘッド部23の移動時にラインサーマルヘッド25a〜
25dの転写動作に同期させてインクリボン27を巻き
取る巻取機構が構成されている。また、ヘッド作動モー
タ26a〜26d及び制御部18は、記録ヘッド部23
が記録紙幅方向Bに移動するときに転写を要する色のイ
ンクリボン27に対応するラインサーマルヘッドを記録
紙14に対して接近させると共に他のラインサーマルヘ
ッドを記録紙14から離反させる第2のヘッド移動手段
を構成する。つまり、第2のヘッド移動手段は、記録ヘ
ッド部23が記録紙幅方向Bに移動する場合に、制御部
18に入力された転写データに無い色と対応するライン
サーマルヘッドによって転写が行われないようにするた
め、必要のないラインサーマルヘッドを上昇させ、且つ
巻取機構の作動を停止させる。
【0020】次に、ラインサーマルヘッドを説明する。
ラインサーマルヘッド25a〜25dは、いずれも同様
の構成を有するので、ラインサーマルヘッド25aを代
表して説明する。
ラインサーマルヘッド25a〜25dは、いずれも同様
の構成を有するので、ラインサーマルヘッド25aを代
表して説明する。
【0021】図2において、ラインサーマルヘッド25
aを収容する箱体24aは、記録紙14に対向する開口
部32を有している。開口部32の近傍には、図示しな
い支持機構で図2上下方向に移動可能に支持されたライ
ンサーマルヘッド25aと、ラインサーマルヘッド25
aの搬送方向Aの前後(図2の左右)に位置するインク
リボンガイドローラ28、29とが配設されている。ま
た、ラインサーマルヘッド25aは、搬送方向Aの前後
に位置するガイドローラ36、37を有している。
aを収容する箱体24aは、記録紙14に対向する開口
部32を有している。開口部32の近傍には、図示しな
い支持機構で図2上下方向に移動可能に支持されたライ
ンサーマルヘッド25aと、ラインサーマルヘッド25
aの搬送方向Aの前後(図2の左右)に位置するインク
リボンガイドローラ28、29とが配設されている。ま
た、ラインサーマルヘッド25aは、搬送方向Aの前後
に位置するガイドローラ36、37を有している。
【0022】箱体24aの内壁部には、単色のインクリ
ボン27のロール部27aと27bが夫々回転可能に支
持されている。インクリボン27は、ラインサーマルヘ
ッド25aと記録紙14との間に介在するようにロール
部27aからガイドローラ28、36、37、29を経
てロール部27bに渡されている。従って、インクリボ
ン27は、リボン巻取モータ30aの回転駆動時に、ラ
インサーマルヘッド25aと記録紙14の間をロール部
27b側からロール部27a側に向かって送られる。ラ
インサーマルヘッド25a、25b、25c、25dに
は夫々、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラック等の
互いに色の異なるインクリボン27が配設されている。
インクリボンには、これらの色以外に、例えば、金色や
銀色等のものを使用することが可能である。
ボン27のロール部27aと27bが夫々回転可能に支
持されている。インクリボン27は、ラインサーマルヘ
ッド25aと記録紙14との間に介在するようにロール
部27aからガイドローラ28、36、37、29を経
てロール部27bに渡されている。従って、インクリボ
ン27は、リボン巻取モータ30aの回転駆動時に、ラ
インサーマルヘッド25aと記録紙14の間をロール部
27b側からロール部27a側に向かって送られる。ラ
インサーマルヘッド25a、25b、25c、25dに
は夫々、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラック等の
互いに色の異なるインクリボン27が配設されている。
インクリボンには、これらの色以外に、例えば、金色や
銀色等のものを使用することが可能である。
【0023】上記構成の本熱転写型カラープリンタは、
次のように作動する。すなわち、記録ヘッド部23が、
転写開始位置より更に図1左方の待機位置にある状態に
おいて、図示しない主電源がオンすると、制御部18か
らの信号に基づいてヘッド作動モータ26a、26b、
26c、26dが回転し、ラインサーマルヘッド25
a、25b、25c、25dが夫々上昇して記録紙14
及びプラテン部材22から離間する。この状態におい
て、制御部18の信号に基づいて記録紙搬送モータ20
が回転するため、記録紙14が、第1搬送ローラ部15
のローラ15a、15bに挟持されて第2搬送ローラ部
16側に送られて、記録ヘッド部23とプラテン部材2
2との間に位置し、給紙動作が終了する。
次のように作動する。すなわち、記録ヘッド部23が、
転写開始位置より更に図1左方の待機位置にある状態に
おいて、図示しない主電源がオンすると、制御部18か
らの信号に基づいてヘッド作動モータ26a、26b、
26c、26dが回転し、ラインサーマルヘッド25
a、25b、25c、25dが夫々上昇して記録紙14
及びプラテン部材22から離間する。この状態におい
て、制御部18の信号に基づいて記録紙搬送モータ20
が回転するため、記録紙14が、第1搬送ローラ部15
のローラ15a、15bに挟持されて第2搬送ローラ部
16側に送られて、記録ヘッド部23とプラテン部材2
2との間に位置し、給紙動作が終了する。
【0024】給紙動作の終了後、制御部18の信号に基
づきスペーシングモータ21が僅かに作動するため、記
録ヘッド部23が、ラインサーマルヘッド25a〜24
dを上昇させた状態のままで待機位置から転写開始位置
に移動する。この移動完了後、制御部18の信号に基づ
きヘッド作動モータ26a〜26dが作動するため、ラ
インサーマルヘッド25a〜25dが下降して、プラテ
ン部材22を圧接する。
づきスペーシングモータ21が僅かに作動するため、記
録ヘッド部23が、ラインサーマルヘッド25a〜24
dを上昇させた状態のままで待機位置から転写開始位置
に移動する。この移動完了後、制御部18の信号に基づ
きヘッド作動モータ26a〜26dが作動するため、ラ
インサーマルヘッド25a〜25dが下降して、プラテ
ン部材22を圧接する。
【0025】この状態において、各ラインサーマルヘッ
ド25a〜25dが通電されると共に、スペーシングモ
ータ21が正回転し始めるため、転写可能状態になった
ラインサーマルヘッド25a〜25dが転写終了位置に
向かって移動する。これにより、各ラインサーマルヘッ
ドに対応したインクリボン27のインクが記録紙14に
対して夫々に転写される。この転写動作時に、第2のヘ
ッド移動手段は、制御部18に入力された転写データに
無い色と対応するラインサーマルヘッドを、対応するヘ
ッド作動モータ26a〜26dの作動によって上昇させ
て転写動作を抑止し、同時に巻取機構の作動も抑止す
る。
ド25a〜25dが通電されると共に、スペーシングモ
ータ21が正回転し始めるため、転写可能状態になった
ラインサーマルヘッド25a〜25dが転写終了位置に
向かって移動する。これにより、各ラインサーマルヘッ
ドに対応したインクリボン27のインクが記録紙14に
対して夫々に転写される。この転写動作時に、第2のヘ
ッド移動手段は、制御部18に入力された転写データに
無い色と対応するラインサーマルヘッドを、対応するヘ
ッド作動モータ26a〜26dの作動によって上昇させ
て転写動作を抑止し、同時に巻取機構の作動も抑止す
る。
【0026】そして、記録ヘッド部23が転写終了位置
に到達し、図3に示す転写領域T1に対する転写が終了
すると、制御部18に信号に基づきヘッド作動モータ2
6a〜26dが作動して全ラインサーマルヘッド25a
〜25dがプラテン部材22から離間する。この状態に
おいて、スペーシングモータ21が逆方向に回転させら
れて、インクリボン27を一体に備えた全ラインサーマ
ルヘッド25a〜25dを転写開始位置まで戻す。この
動作に同期して記録紙搬送モータ20が作動するため、
2回目の転写領域T2が記録ヘッド部23の下方に移動
させられる。
に到達し、図3に示す転写領域T1に対する転写が終了
すると、制御部18に信号に基づきヘッド作動モータ2
6a〜26dが作動して全ラインサーマルヘッド25a
〜25dがプラテン部材22から離間する。この状態に
おいて、スペーシングモータ21が逆方向に回転させら
れて、インクリボン27を一体に備えた全ラインサーマ
ルヘッド25a〜25dを転写開始位置まで戻す。この
動作に同期して記録紙搬送モータ20が作動するため、
2回目の転写領域T2が記録ヘッド部23の下方に移動
させられる。
【0027】転写領域T2の記録ヘッド部23下方への
移動完了後、ヘッド作動モータ26a〜26dが再び作
動し、ラインサーマルヘッド25a〜25dが下降し
て、プラテン部材22を圧接する。この状態で、各ライ
ンサーマルヘッド25a〜25dに通電が行われると共
に、スペーシングモータ21が正回転し始めるため、転
写可能状態になったラインサーマルヘッド25a〜25
dが転写領域T2を転写終了位置に向かって移動する。
これにより、各ラインサーマルヘッドに対応したインク
リボン27のインクが記録紙14に対して夫々に転写さ
れる。この転写動作時にも、第2のヘッド移動手段は、
転写データに無い色と対応するラインサーマルヘッド
を、その対応するヘッド作動モータ26a〜26dを作
動して上昇させ、且つ巻取機構の作動を停止させてい
る。更に、同様の動作が実行されて、第3の転写領域T
3にも転写が施される。このような一連の転写動作が繰
り返され、記録紙14に、熱転写によるカラー印刷が施
される。
移動完了後、ヘッド作動モータ26a〜26dが再び作
動し、ラインサーマルヘッド25a〜25dが下降し
て、プラテン部材22を圧接する。この状態で、各ライ
ンサーマルヘッド25a〜25dに通電が行われると共
に、スペーシングモータ21が正回転し始めるため、転
写可能状態になったラインサーマルヘッド25a〜25
dが転写領域T2を転写終了位置に向かって移動する。
これにより、各ラインサーマルヘッドに対応したインク
リボン27のインクが記録紙14に対して夫々に転写さ
れる。この転写動作時にも、第2のヘッド移動手段は、
転写データに無い色と対応するラインサーマルヘッド
を、その対応するヘッド作動モータ26a〜26dを作
動して上昇させ、且つ巻取機構の作動を停止させてい
る。更に、同様の動作が実行されて、第3の転写領域T
3にも転写が施される。このような一連の転写動作が繰
り返され、記録紙14に、熱転写によるカラー印刷が施
される。
【0028】この後、図示しないペーパーカッタの作動
により、記録紙14が1頁分として切断される。この切
断された1頁分の記録紙14は、搬送ローラ部15、1
6の駆動によって搬送方向Aに送られて、プリンタから
排出される。
により、記録紙14が1頁分として切断される。この切
断された1頁分の記録紙14は、搬送ローラ部15、1
6の駆動によって搬送方向Aに送られて、プリンタから
排出される。
【0029】本発明に係る熱転写型カラープリンタで
は、記録紙14より幅狭のラインサーマルヘッド25a
〜25dを組み合わせて記録ヘッド部23としたので、
製造が簡単で精度が出し易い。従って、記録紙14にA
4版以上の比較的大型のものを用いる場合でも歩留まり
が悪くなる等の問題が無く、ラインサーマルヘッドの低
価格化を実現できる。これにより、熱転写型カラープリ
ンタの製造に係るコストを削減することができる。更
に、互いに色の異なるインクリボン27を夫々に備えた
各ラインサーマルヘッドが、同じ転写領域において各色
の転写を同時に行うことができるため、記録紙の戻し時
間を無くして、転写速度の高速化を図ることができる。
は、記録紙14より幅狭のラインサーマルヘッド25a
〜25dを組み合わせて記録ヘッド部23としたので、
製造が簡単で精度が出し易い。従って、記録紙14にA
4版以上の比較的大型のものを用いる場合でも歩留まり
が悪くなる等の問題が無く、ラインサーマルヘッドの低
価格化を実現できる。これにより、熱転写型カラープリ
ンタの製造に係るコストを削減することができる。更
に、互いに色の異なるインクリボン27を夫々に備えた
各ラインサーマルヘッドが、同じ転写領域において各色
の転写を同時に行うことができるため、記録紙の戻し時
間を無くして、転写速度の高速化を図ることができる。
【0030】また、転写領域で転写を要する色のインク
リボン27に対応するラインサーマルヘッドのみを記録
紙14に対し独立して接近させる構造のため、面順次の
カラーインクリボンで発生していたようなインクリボン
の無駄送りを無くすることができる。
リボン27に対応するラインサーマルヘッドのみを記録
紙14に対し独立して接近させる構造のため、面順次の
カラーインクリボンで発生していたようなインクリボン
の無駄送りを無くすることができる。
【0031】前述した転写行程において、記録ヘッド部
23の各ラインサーマルヘッド25a〜25dを圧接さ
せるプラテン部材22を覆っている弾性体22bが転写
時の熱で膨張又は収縮しても、プラテン部材22が板状
であり従来のプラテンローラのように回転しない。この
ため、プラテンローラの径の変化によって記録紙搬送時
の精度や速度に変動が生じ、或いは、転写文字の大きさ
が異なったり色ずれが発生したりする等の問題が生じな
い。また、プラテン部材22が回転しない板状に構成さ
れているため、用紙に限らずプラスチック板等も転写対
象とすることができ、転写用途の拡大を図ることができ
る。
23の各ラインサーマルヘッド25a〜25dを圧接さ
せるプラテン部材22を覆っている弾性体22bが転写
時の熱で膨張又は収縮しても、プラテン部材22が板状
であり従来のプラテンローラのように回転しない。この
ため、プラテンローラの径の変化によって記録紙搬送時
の精度や速度に変動が生じ、或いは、転写文字の大きさ
が異なったり色ずれが発生したりする等の問題が生じな
い。また、プラテン部材22が回転しない板状に構成さ
れているため、用紙に限らずプラスチック板等も転写対
象とすることができ、転写用途の拡大を図ることができ
る。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の熱転写型
プリンタは、複数のラインサーマルヘッドを組み合わせ
た小型の記録ヘッド部としたので、本発明は、製造が簡
単であると共に大型のものに比べて精度を出しやすく、
A4版以上の比較的大型の記録紙に対応させる場合でも
歩留まりが悪くならず、従って、ラインサーマルヘッド
の低価格化を可能としてプリンタを提供した顕著な効果
を奏する。
プリンタは、複数のラインサーマルヘッドを組み合わせ
た小型の記録ヘッド部としたので、本発明は、製造が簡
単であると共に大型のものに比べて精度を出しやすく、
A4版以上の比較的大型の記録紙に対応させる場合でも
歩留まりが悪くならず、従って、ラインサーマルヘッド
の低価格化を可能としてプリンタを提供した顕著な効果
を奏する。
【0033】また、互いに色の異なる単色インクリボン
を夫々に備えた複数のラインサーマルヘッドが、同じ転
写領域で各色の転写を同時に行うことができ、記録紙の
戻し時間が必要無く、従って、転写速度の高速化を図る
ことができる。
を夫々に備えた複数のラインサーマルヘッドが、同じ転
写領域で各色の転写を同時に行うことができ、記録紙の
戻し時間が必要無く、従って、転写速度の高速化を図る
ことができる。
【0034】更に、記録ヘッド部が記録紙幅方向に移動
するとき、転写を要する色のインクリボンに対応するラ
インサーマルヘッドのみを記録紙に対して接近させ、且
つ転写の必要が無い色のインクリボンを巻き取ることが
ないので、従来装置において面順次のカラーインクリボ
ンで発生していたインクリボンの無駄送りが無くなる。
するとき、転写を要する色のインクリボンに対応するラ
インサーマルヘッドのみを記録紙に対して接近させ、且
つ転写の必要が無い色のインクリボンを巻き取ることが
ないので、従来装置において面順次のカラーインクリボ
ンで発生していたインクリボンの無駄送りが無くなる。
【図1】本発明に係る熱転写型カラープリンタにおける
転写機構を示す概略斜視図である。
転写機構を示す概略斜視図である。
【図2】同熱転写型カラープリンタにおける記録ヘッド
部に配設されたラインサーマルヘッドを示す概略断面図
である。
部に配設されたラインサーマルヘッドを示す概略断面図
である。
【図3】同熱転写型カラープリンタで得られる転写結果
を示す概略図である。
を示す概略図である。
【図4】従来の熱転写型カラープリンタにおける転写機
構を示す概略斜視図である。
構を示す概略斜視図である。
10 搬送機構 14 記録紙 18 制御部 20 記録紙搬送モータ 21 スペーシングモータ 22 プラテン部材(板状プラテン部材) 22a 金属板 22b 弾性体 23 記録ヘッド部 24a〜24d 箱体 25a〜25d ラインサーマルヘッド 26a〜26d ヘッド作動モータ 27 インクリボン(単色インクリボン) 30a〜30d リボン巻取モータ A 搬送方向 B 記録紙幅方向
Claims (5)
- 【請求項1】 搬送機構によって搬送される記録紙に熱
転写によりカラー印刷する熱転写型プリンタにおいて、 複数のラインサーマルヘッドを記録紙の搬送方向に対し
て略直交する記録紙幅方向に並列させて有する記録ヘッ
ド部と、 前記記録ヘッド部を前記記録紙幅方向に移動させる第1
のヘッド移動手段と、 各ラインサーマルヘッドと記録紙との間に介在するよう
にラインサーマルヘッド毎に配設された互いに色が異な
る複数の単色インクリボンと、 前記記録ヘッド部が前記記録紙幅方向に移動するとき、
転写を要する色のインクリボンに対応するラインサーマ
ルヘッドを記録紙に対して接近させると共に他のライン
サーマルヘッドを記録紙から離反させる第2のヘッド移
動手段とを備えることを特徴とする熱転写型プリンタ。 - 【請求項2】 前記単色インクリボンが巻取式に構成さ
れると共に、記録ヘッド部の記録紙幅方向の移動時にラ
インサーマルヘッドの転写動作に同期させてインクリボ
ンを巻き取る巻取機構を備えることを特徴とする請求項
1に記載の熱転写型プリンタ。 - 【請求項3】 前記第2のヘッド移動手段が、複数のラ
インサーマルヘッド毎に配設されたヘッド作動モータを
備えることを特徴とする請求項1に記載の熱転写型プリ
ンタ。 - 【請求項4】 前記記録紙を挟んで記録ヘッド部と対向
する位置に、前記記録紙幅方向に延びる板状プラテン部
材が配設されていることを特徴とする請求項1乃至3の
いずれか1項に記載の熱転写型プリンタ。 - 【請求項5】 前記板状プラテン部材が、前記記録紙幅
方向に延びる金属板と、該金属板の少なくとも記録ヘッ
ド部と対向する面を覆う弾性体とから成ることを特徴と
する請求項4に記載の熱転写型プリンタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16888296A JPH1016261A (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | 熱転写型プリンタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16888296A JPH1016261A (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | 熱転写型プリンタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1016261A true JPH1016261A (ja) | 1998-01-20 |
Family
ID=15876319
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16888296A Pending JPH1016261A (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | 熱転写型プリンタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1016261A (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6343747B2 (ja) * | 1980-02-22 | 1988-09-01 | Seiko Epson Corp |
-
1996
- 1996-06-28 JP JP16888296A patent/JPH1016261A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6343747B2 (ja) * | 1980-02-22 | 1988-09-01 | Seiko Epson Corp |
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