JPH10162146A - 個人識別装置 - Google Patents

個人識別装置

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JPH10162146A
JPH10162146A JP8334868A JP33486896A JPH10162146A JP H10162146 A JPH10162146 A JP H10162146A JP 8334868 A JP8334868 A JP 8334868A JP 33486896 A JP33486896 A JP 33486896A JP H10162146 A JPH10162146 A JP H10162146A
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JP
Japan
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image
eye
illumination
personal identification
collation
Prior art date
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Application number
JP8334868A
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English (en)
Inventor
Tadahiro Hoshino
恭祐 星野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 被識別者2を撮影するカメラ1を取り囲
むように複数の照明L1〜L6を配置する。各照明L1
〜L6は、それぞれ1個ずつ順番に点灯する。撮影され
た画像には少なくとも1個の照明の反射像が含まれる
が、その部分を除外した有効エリアについて登録された
データとの照合を行う。 【効果】 照明の反射像を除外した有効エリアについて
のみ照合を行うため、反射像によるノイズを除外でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、予め取得し登録し
た眼の映像を被識別者の眼の映像とその特徴を比較照合
し、個人を識別するための個人識別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特定の対象者にのみ入室を許された建物
への入退出管理を自動的に行うために、眼の肉体的特徴
を利用する技術は例えば実開平3−101911号公報
に記載されている。また、更に画像処理技術の発展によ
り、例えば特公平5−84166号公報に記載されたよ
うなアイリス(虹彩)データを用いた個人識別技術が紹
介されている。アイリス(虹彩)データは、カメラを用
いて被識別者の眼の映像を取得し、予め登録された眼の
映像のそれぞれの特徴を比較する。こうして一定の登録
された有資格者のみが入退出を許される。金融機関等の
取引対象者の識別にもこの種の技術を応用することが行
われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来の個人識別装置には次のような解決すべき課題が
あった。人の眼を撮影するためには、眼を照明により照
射し、カメラの焦点を人の眼に合わせて撮影を行う。し
かしながら、この照明の反射像が眼の映像に含まれてい
ると、予め登録した眼の画像との特徴の差が大きくなっ
てしまう。従って、これらを照合しても正常な個人識別
ができなくなる。こうしたノイズを防止するために、フ
ードによって眼の回りを囲むアイカップ等を使用し、カ
メラの収容された箱の中をのぞき込んで眼を撮影すると
いった方法がある。しかしながら、これは被識別者に対
し一定の姿勢を強要することになり、利便性や汎用性の
点で問題がある。しかも、アイカップに眼を密着させる
のは衛生面でも好ましくない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の点を解決
するため次の構成を採用する。 〈構成1〉人の眼に焦点を合わせて、眼を撮影するため
のカメラと、このカメラの光軸をとりまくように配置し
て眼を照射する複数の照明と、これらの照明を所定の順
に点滅制御する照明制御部と、上記照明の点滅制御に同
期して、上記眼を撮影して取得した映像中から有効エリ
アの画像データのみに対して、予め登録した眼の画像と
の照合を行い、個人識別を実行する照合部を備えたこと
を特徴とする個人識別装置。
【0005】〈構成2〉構成1において、照合部は、眼
の映像中の照明の反射像を除外した領域を有効エリアと
することを特徴とする個人識別装置。
【0006】〈構成3〉構成1または2において、照合
部は、眼の映像中の照明の反射像の半径に相当する線を
挟んで、その両側の所定角度の範囲を、眼の映像から除
外して、有効エリアとすることを特徴とする個人識別装
置。
【0007】〈構成4〉構成1または2において、照合
部は、眼の映像中の照明の反射像の半径に相当する線を
挟んで、その両側の所定角度の範囲を除外して、さらに
その両側の所定角度の範囲を、有効エリアとすることを
特徴とする個人識別装置。
【0008】〈構成5〉構成1または2において、照合
部は、予め、眼の映像を眼の半径に相当する線によって
等分割し、照明の点滅制御に同期して、毎回、等分割し
たいずれかの領域を選択して除外し、残りの部分を有効
エリアとすることを特徴とする個人識別装置。
【0009】〈構成6〉構成1または2において、照合
部は、予め、眼の映像を眼の半径に相当する線によって
等分割し、照明の点滅制御に同期して、毎回、等分割し
たいずれかの領域を選択して除外し、残りの所定数の領
域を有効エリアとすることを特徴とする個人識別装置。
【0010】〈構成7〉構成1または2において、照合
部は、照明の点滅制御に同期して、眼の映像からその一
部を除外した有効エリアの画像データを取得して、異な
るタイミングで取得した有効エリアの画像データをそれ
ぞれ重ね合わせて、除外した領域のデータを補完した画
像データを生成してから、予め登録した眼の画像との照
合を行い、個人識別を実行することを特徴とする個人識
別装置。
【0011】〈構成8〉構成3から6のいずれか一項に
おいて、照合部は、それぞれ異なるタイミングで設定す
る各有効エリアを、それぞれ要求されるセキュリティレ
ベルに対応させて、セキュリティレベルが低いときは特
定の有効エリアのみを照合対象とし、セキュリティレベ
ルが高いほど多くの有効エリアを照合対象とすることを
特徴とする個人識別装置。
【0012】〈構成9〉構成8において、照明制御部
は、セキュリティレベルに応じて選択された有効エリア
の画像取得に必要な照明のみを点灯させることを特徴と
する個人識別装置。
【0013】〈構成10〉構成3から6において、照合
部は、それぞれ異なるタイミングで取得した各有効エリ
アの画像データのうちから、セキュリティが低いときは
任意で少数の有効エリアの画像データのみを選択し、セ
キュリティレベルが高いほど多くの有効エリアの画像デ
ータを選択して、照合対象とすることを特徴とする個人
識別装置。
【0014】〈構成11〉構成10において、照明制御
部は、セキュリティレベルに関係無く、全ての照明を所
定の順に点滅させることを特徴とする個人識別装置。
【0015】〈構成12〉構成8または10において、
照明制御部は、セキュリティレベルが低いときは、少数
の照明を選択し、セキュリティレベルが高いときはより
多くの照明を選択して、選択した照明のみを順に点灯す
ることを特徴とする個人識別装置。
【0016】〈構成13〉人の眼に焦点を合わせて、眼
を撮影するためのカメラと、このカメラの光軸を中心に
回転しながら眼を照射する照明と、この照明の回転と点
滅を制御する照明制御部と、上記照明の制御に同期し
て、上記眼を撮影して取得した映像中から有効エリアの
画像データのみに対して、予め登録した眼の画像との照
合を行い、個人識別を実行する照合部を備えたことを特
徴とする個人識別装置。
【0017】〈構成14〉構成13において、照合部
は、眼の映像中の照明の反射像を除外した領域を有効エ
リアとすることを特徴とする個人識別装置。
【0018】〈構成15〉構成13または14におい
て、照合部は、眼の映像中の照明の反射像の半径に相当
する線を挟んで、その両側の所定角度の範囲を、眼の映
像から除外して、有効エリアとすることを特徴とする個
人識別装置。
【0019】〈構成16〉構成13または14におい
て、照合部は、眼の映像中の照明の反射像の半径に相当
する線を挟んで、その両側の所定角度の範囲を除外し
て、さらにその両側の所定角度の範囲を、有効エリアと
することを特徴とする個人識別装置。
【0020】〈構成17〉構成13または14におい
て、照合部は、予め、眼の映像を眼の半径に相当する線
によって等分割し、照明の点滅制御に同期して、毎回、
等分割したいずれかの領域を選択して除外し、残りの部
分を有効エリアとすることを特徴とする個人識別装置。
【0021】〈構成18〉構成13または14におい
て、照合部は、予め、眼の映像を眼の半径に相当する線
によって等分割し、照明の点滅制御に同期して、毎回、
等分割したいずれかの領域を選択して除外し、残りの所
定数の領域を有効エリアとすることを特徴とする個人識
別装置。
【0022】〈構成19〉構成13または14におい
て、照合部は、照明の点滅制御に同期して、眼の映像か
らその一部を除外した有効エリアの画像データを取得し
て、異なるタイミングで取得した有効エリアの画像デー
タをそれぞれ重ね合わせて、除外した領域のデータを補
完した画像データを生成してから、予め登録した眼の画
像との照合を行い、個人識別を実行することを特徴とす
る個人識別装置。
【0023】〈構成20〉構成15から18のいずれか
一項において、照合部は、それぞれ異なるタイミングで
設定する各有効エリアを、それぞれ要求されるセキュリ
ティレベルに対応させて、セキュリティが低いときは特
定の有効エリアのみを照合対象とし、セキュリティレベ
ルが高いほど多くの有効エリアを照合対象とすることを
特徴とする個人識別装置。
【0024】〈構成21〉構成15から18のいずれか
一項において、照合部は、それぞれ異なるタイミングで
取得した各有効エリアの画像データのうちから、セキュ
リティが低いときは任意で少数の有効エリアの画像デー
タのみを選択し、セキュリティレベルが高いほど多くの
有効エリアの画像データを選択して、照合対象とするこ
とを特徴とする個人識別装置。
【0025】〈構成22〉構成15から18のいずれか
一項において、照明制御部は、照明の点灯時間を、セキ
ュリティが高いほど長く、セキュリティが低いほど短く
設定するとともに、照明の点灯中に所定のタイミングで
眼の映像を撮影して照合を行うことを特徴とする個人識
別装置。
【0026】〈構成23〉構成15から18のいずれか
一項において、照明制御部は、照明の回転を周期的に停
止させて、照明の回転停止のタイミングで眼の映像を撮
影して照合を行うことを特徴とする個人識別装置。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を具体
例を用いて説明する。 〈具体例1〉図1は、本発明の具体例1の装置のブロッ
ク図である。図の装置は、建物への入退出管理のための
装置や金融機関に設けられた現金自動取引装置等に組み
込まれる。この装置には、カメラ1が設けられており、
被識別者2の眼3を撮影するよう構成されている。な
お、眼3をズームアップしてこれに焦点を合わせて眼の
映像を取得するための各種の制御装置は特公平5−84
166号公報等にも紹介されており、既知であるから図
示を省略した。カメラ1を取り巻くように、この図で
は、例えば6個の照明L1〜L6が配置されている。こ
れらの照明L1は、眼の黒眼部分の画像を取得し易いよ
うな赤外光を発する照明等から構成される。図に示す照
明制御部4は、これらの照明L1〜L6を後で説明する
ような順に点滅させる制御を行う部分である。
【0028】カメラ1の出力は、画像処理部5に入力す
るよう構成されている。画像処理部5の出力側には、照
合部6、登録部7、出力部8等が設けられている。画像
処理部5は、カメラ1の撮影した眼の映像から必要な特
徴部分を取り出し、アイリスデータを取得する部分であ
る。このアイリスデータは照合部6に送られる。登録部
7には、予め識別対象者のアイリスデータが登録されて
いる。照合部6は、画像処理部5の出力するアイリスデ
ータと登録部7の出力するアイリスデータとを比較して
照合を行い、個人識別を実行する。その結果は出力部8
に出力される。出力部8はディスプレイやプリンタ、そ
の他各種の識別結果を表示したり利用する装置等から構
成される。
【0029】なお、画像処理部5からは、照明制御部4
の制御のためにフレーム同期信号が供給される。この信
号は、例えばNTSC方式のテレビジョンで用いられる
信号と同様のもので、毎秒30フレームの周期を持つも
のである。即ち、照明制御部4は、このフレーム同期信
号9を受け入れて、各照明L1〜L6をそれぞれ30分
の1秒ずつ順番に適当な時間点灯させる。カメラ1は、
各照明が点灯している間に1フレームずつ眼3の映像を
撮影するといった構成となっている。
【0030】図2は、照明の反射像の説明図である。こ
の図を用いて、照明の反射像による影響の説明を行う。
図の(a)に示すように、カメラ1で眼3の映像を取得
する場合、照明L1を用いて眼3を照射する。このと
き、図の破線はカメラの光軸1Aであって、照明L1の
照射する光は破線Vのように眼3の表面で反射してカメ
ラ1に入力する。こうして、図の(b)に示すように、
眼の映像10の中に照明の反射像14が映し込まれる。
なお、眼の映像10は、白眼11と黒眼12や瞳孔13
の映像を含んでいる。これらの中から虹彩部分の画像を
取り出し、特徴を抽出して、更にそれをディジタルデー
タ化してアイリスデータを得る。
【0031】一方、図の(c)には予め登録した眼の映
像10が表示されている。この眼の画像は、照明等の影
響を受けないで取得したものであって、(b)に示した
ものと照合すれば、照明の反射像14の影響によって部
分的な不一致が生じる。従って、本人と識別することが
できなくなる。そこで、この発明では、照明の反射像を
除外した領域を有効エリアとしてこれを照合の対象とす
る。
【0032】図3に、具体例1の有効エリア説明図を示
す。図1に示すように、照明L1〜L6をカメラ1の光
軸を取り巻くように配置して、各照明を1個ずつ順に点
灯させると、照明の位置によって照明の反射像の位置が
シフトする。図3に示すように、照明L1が点灯する
と、眼の映像の上側に反射像14が映る。また、照明L
2を点灯させると、眼の映像の斜め右上に反射像14が
映る。従って、この反射像14を含む適当な部分を除外
して有効エリアを設定する。図の右側には有効エリア1
5の形を図示した。扇形の切欠部分が除外部分16であ
る。
【0033】図4に、具体例1の有効エリア設定説明図
を示す。具体例1においては、具体的にはこの図に示す
ようにして有効エリアを設定する。図は眼の中心18を
囲む円形の画像を示し、眼の中心18と反射像14の中
心を結ぶ半径に相当する線19の両側を除外した有効エ
リア15を示している。この有効エリア15にはハッチ
ングを付した。また、半径の線19の両側には角度αの
扇形部分を求め、この部分を除外部分16とした。角度
αは例えば30゜に設定する。なお、この発明で、半径
に相当する線というのは眼を円と見立てた場合にそのほ
ぼ中心から放射方向に向かう線のことで、実質的に半径
と見ることができるような線なら全て含まれる。
【0034】図1を用いて、具体例1の装置の動作を説
明する。被識別者2がカメラ1の前に立つと、図示しな
い制御系によって個人識別処理の動作が開始される。被
識別者2は図示しない室内照明等によって照らされてお
り、カメラ1は被識別者の動きを検出し、その輪郭を捉
える。更に、被識別者2の眼3の部分の映像を取得する
ため、ズーム等を用いて眼3をクローズアップする。そ
して、眼3に焦点を合わせた後、十分大きな眼の映像を
取得する。ここまでは既知の技術である。このとき、照
明制御部4は、照明L1〜L6を先に説明した要領でフ
レーム同期信号の周期で順に点灯させる。こうして、照
明L1を30分の1秒点灯させ、次に照明L2を30分
の1秒点灯させるというようにして、図3に示す各有効
エリア15を順に設定しながら、その部分の画像を取得
する。画像処理部5はその画像からアイリスデータを得
て、照合部6に送る。照合部6は登録部7から登録され
たアイリスデータを受け入れ、有効エリアに相当する部
分について照合を行い、その結果を出力部8に出力す
る。図3に示す6種類の有効エリア15について、その
アイリスデータ照合を終えると、全ての結果を総合して
出力部8は個人識別結果を出力する。即ち、例えばいず
れかの照合結果が不一致の場合には、その本人でないと
いう判断をする。
【0035】なお、上記の例は、アイリスデータの照合
を利用した個人識別について説明したが、眼の映像の特
徴を虹彩以外の部分も含めて取得し、任意の形式で登録
しこれを照合するようにしてよい。また、照明L1〜L
6は、この配列順に点灯しても良いし、任意の順に点灯
しながら全ての照明を周期的に点滅させるようにしても
よい。また、1回で1個照明を点灯させるようにしても
よいし、多数の照明が設けられている場合には1回で2
個以上の照明を一度に点灯させてもよい。ただし、取得
した眼の映像から除外する画像部分を少なくするために
は、十分近くに隣接した数個の照明のみが点灯するとい
った方法が好ましい。
【0036】また、画像処理部5が取得した眼の映像か
ら有効エリアの画像を切り出して、その後の画像データ
からアイリスデータを得るようにしてもよいし、取得し
た眼の映像から全体としてのアイリスデータを得て、照
合部6が登録されたアイリスデータとの照合を行う際に
有効エリアについてのみ照合をして、その結果を出力す
るといった方法にしてもよい。
【0037】〈具体例1の効果〉以上のように、人の眼
に焦点を合わせて眼を撮影するためのカメラと、カメラ
の光軸を取り巻くように配置して眼を照射する複数の照
明を用意し、これらの照明を順に点滅させて眼の映像を
取得すれば、それぞれ別々の領域に反射像を含む眼の映
像が取得される。これらの映像の中から、照合のための
有効エリアを設定すれば、予め登録されたアイリスデー
タに含まれる全ての部分の画像を照合の対象にすること
ができ、正確な照合が可能となる。更に、例えば照明を
一定の場所に固定した場合、まつげの影や瞼の状態によ
って照明が適切に当たらないことがある。これによっ
て、取得された眼の映像にばらつきが生じれば、正確な
個人識別を妨げる。この具体例によれば、照明が眼の上
下左右を含む全方位から眼を照射するため、明瞭な眼の
映像が取得でき、高い精度の個人識別ができる。
【0038】〈具体例2〉図5には、具体例2の有効エ
リア設定説明図を示す。図5は、図4に示したものと同
様に、眼の中心18を取り巻く円形の画像を示してい
る。具体例1では、反射像14を含む角度2αの部分を
除外部分とした。この具体例2では、同様に角度2αの
部分を除外部分とすると共に、除外部分の両側の角度β
の部分のみを有効エリアとしている。即ち、右有効エリ
ア15Aは角度β、左有効エリア15Bも角度βの扇形
の領域としている。
【0039】即ち、この具体例では、有効エリアから図
の下半分の領域21が除外される。1個の照明を点灯す
ると、この図に示すように、1個の反射像14が眼の映
像中に映し込まれる。一方、その両側の領域は、その照
明によって明るく照射される。従って、明瞭な画像が取
得できる。ところが、眼球は球面状であるから下半分は
影になって上半分より暗くなる。そこで、下半分を除外
して明るく撮影できる部分のみを有効エリアとした。
【0040】〈具体例2の効果〉眼の映像の中から明る
く明瞭な部分であって、かつ反射像を含まない部分を有
効エリアに設定するので、高い精度の情報量の多い眼の
画像からアイリスデータ等を取得することができる。こ
のため、より個人識別機能が向上する。なお、上記角度
αやβは、画像の程度や撮影環境条件によって自由に増
減して差し支えない。
【0041】〈具体例3〉図6に、具体例3の有効エリ
ア設定説明図を示す。具体例3においては、予め眼の中
心18を取り巻く円形の眼の映像を、眼の中心18を通
る任意の数の線(半径に相当する線)によって等分割す
る。この例では、A1〜A6まで6等分に分割してい
る。この分割の結果は具体例1と同様であるが、この具
体例では、初めに領域A1の部分に照明の反射像14が
映っている場合に、これ以外の領域の1つあるいは複数
を順に自動的に有効エリアに設定して照合処理を実行す
る。即ち、図の(b)に示すように、例えば領域A2を
有効エリアと設定し、この部分のみについて照合処理を
実行する。その後、A3,A4,A5,A6というよう
に順に別々に照合処理を実行する。なお、1回の照合処
理に設定する領域の数は任意でよい。従って、(c)に
示すように、隣合う2つの領域A2,A3について一括
して照合処理を行ってもよいし、例えば(d)に示すよ
うに、照明の反射像が映っている領域を挟む1対の領域
A2,A6をまとめて照合処理を行うようにしてもよ
い。もちろん、分割数は自由であり、残り一部の領域に
ついて照合処理を行ってもよいし、残り全部の領域につ
いて照合処理を行ってもよい。
【0042】残り全部の領域について照合処理を行う場
合には、具体例1の場合と同様の結果を得るが、予め一
定の大きさの領域を定めておき、自動的にこれらの領域
について照合処理を行うという点が異なる。即ち、具体
例1等のように、照明の反射像が存在する領域におい
て、反射像の中心と眼の中心とを結ぶ半径の線等を演算
し、その後所定の角度の有効エリアを設定するといった
演算処理は必要ない。従って、例えば画一的に等分割し
た領域を定めておくことによって、この演算処理を省略
する。
【0043】〈具体例3の効果〉予め照合処理に必要な
画像を等分割し、予め決められた領域毎に照合処理を行
うことから、有効エリアを切り出すための演算処理等が
不要となり、照合処理のための速度が向上する。
【0044】〈具体例4〉これまでの具体例では、照明
の反射像の存在する部分を除外して有効エリアを設定
し、その部分について登録されたアイリスデータ等との
照合を行った。しかしながら、登録されたアイリスデー
タは除外部分のないデータである。従って、照合の対象
を除外部分のないものにできればなおよい。この具体例
はその目的のために、照明の位置を切り替えながら取得
した有効エリアの画像データを重ね合わせて除外部分の
ない眼の映像に対するデータを得て、これを登録された
ものと照合する。
【0045】図7には、具体例4の重ね合わせの説明図
を示す。この具体例を実施する装置の構成は、図1に示
したものと同様である。そして、照明L1を点灯して得
た有効エリアの画像データをX1とする。また、照明L
2を点灯して得た有効エリアの画像データをX2とす
る。同様に、照明L3,L4,L5,L6を点灯して得
た有効エリアの画像データをX3,X4,X5,X6と
する。これらを適当にレベル合わせをしてから全て重ね
合わせる。即ち、これらの画像データを加算すると、丁
度全ての除外領域のデータが補間される。
【0046】また、全ての画像データをレベル合わせし
てこれらを加算すると、実際にはどの部分についても5
倍のレベルのデータが得られる。従って、例えば予め信
号レベルを通常の5分の1にして、この図7に示すよう
に、X1〜X6の画像データを加算すれば、どの部分に
も除外部分のない画像データが得られる。もちろん、通
常どおり取得したX1〜X6の画像データを加算した
後、5分の1にしても同様の結果を得る。
【0047】〈具体例4の効果〉こうして、完全な形の
画像データを得て登録されたアイリスデータと比較を行
えば、一挙に全体として正確な照合処理が可能になる。
また、除外すべき領域の計算や有効エリアのみを比較す
るための処理等が実質的に不要になるから照合精度の向
上が期待できる。しかも、それぞれ除外する部分の異な
る有効エリア毎に個人認識を行い、例えば6回の認識結
果をもとに最終的な判断を行おうとすると、多数決原理
等を導入するためアルゴリズムが複雑になる。この具体
例では1回の照合判定で結論を導くことができるから、
照合処理が簡便になる。
【0048】また、アイリス表面の被覆が全方位からの
照明照射によってアイリス上に影となって現れる。これ
がこの具体例では重ね合わせて出力されるため、1方向
からのみ光を照射して取得した映像よりもアイリスの3
次元的な情報を忠実に引き出すことができる。従って、
個人識別機能が向上するという効果もある。なお、この
具体例は、具体例2のように照明の光が明るく照射され
る部分のみの画像をその都度有効エリアに設定するよう
な場合でも実施できる。即ち、図7に示す各画像データ
X1〜X6がそれぞれ半円形のものであっても同様のこ
とができる。この場合には、そのまま信号を重ね合わせ
ると2倍のレベルの信号となり、2分の1にすれば1回
分の完全な形状の画像データが得られる。
【0049】〈具体例5〉これまでのいくつかの具体例
では、複数の照明を順番に点灯させてそれぞれ一部の領
域を除外した有効エリアを設定し、全てについて照合処
理を実行し、最終的な個人認識結果を求めるようにし
た。従って、6回それぞれ別々の内容の有効エリアにつ
いて照合処理を行って、例えば4回分は登録したものと
一致したが、2回分は不一致であったという結論が得ら
れる。こうした場合には必要に応じて多数決原理で個人
認識を終了したかあるいは認識できなかったという出力
を得る。しかしながら、個人認識の要求には装置の用途
によって様々なレベルがある。そこで、セキュリティレ
ベルに応じた処理をこの具体例で行うようにしている。
【0050】図8には、具体例5のセキュリティレベル
と有効エリアの説明図を示す。ここでは照明の数に対応
させてセキュリティレベルを1〜6まで設定している。
照明はL1〜L6までの6個である。そして、眼の映像
は図の有効エリアと表示した部分に示したように、6分
割して、それぞれA1〜A6というようにエリアの名前
を設定しておく。ここで、まず、セキュリティレベル1
の場合には6個の照明のうち照明L1のみが一定の周期
で点灯する。このとき、有効エリアは領域A1を除外し
た部分である。即ち、セキュリティレベルが最も低い
“1”の場合には、このように領域A1以外の部分を有
効エリアに設定して1回だけ照合処理を行う。その結果
を用いて個人識別が行われる。
【0051】次に、セキュリティレベルが1段階アップ
して“2”となった場合には、照明L1とL2がこの順
番に所定時間ずつ点灯する。照明L1が点灯した場合に
は、レベル1の場合の処理結果が得られる。そして、照
明L2が点灯した場合には、領域A2以外のエリアを有
効エリアとし、照合処理が行われる。即ち、セキュリテ
ィレベルが“2”の場合には、照明L1を点灯して得た
有効エリアについての照合結果と照明L2が点灯して得
た有効エリアにおける照合結果とを総合して個人認識を
行う。こうして、照明L1を点灯した場合、照明L2を
点灯した場合、共に登録されたアイリスデータとの一致
が見られると本人であるという認識結果が得られる。
【0052】この具体例では、このようにセキュリティ
レベルと点灯すべき照明とを固定的にリンクさせる。セ
キュリティレベルが“3”の場合には照明L1〜L3が
点灯する。セキュリティレベルが“4”の場合には照明
L1〜L4、“5”の場合には照明L1〜L5、“6”
の場合には照明L1〜L6が点灯する。従って、例えば
セキュリティレベルが“1”の場合には、照明L1以外
の照明は一切点灯しない。こうしてセキュリティレベル
が高いほど多くの種類の有効エリアについて照合を行
い、これら全てについて照合結果が登録データと一致と
いう場合に本人認識をする。こうして、高いセキュリテ
ィレベルの場合には信頼性の高い結果を得るし、低いセ
キュリティレベルの場合には数回の簡単な照合処理を実
行する。
【0053】図9は、具体例5の照明点灯動作説明図で
ある。例えば、上記のような方法を採用すると、この図
に示すようなスケジュールで、各照明が点灯する。図の
(a)、(b)、(c)は、いずれも右方向に時間を表
し、丁度照明の位置に相当する部分に丸印を付けた。そ
して、黒丸印は点灯している状態を示し、白丸印は点灯
しない状態を示す。例えば、(a)に示すように、セキ
ュリティレベルが“1”の場合には照明L1が1周おき
に点灯する。即ち、他の照明L2〜L6は点灯しない。
なお、照明について、その符号は(a)の右端のみ付す
ことにした。(b)、(c)も全く対応する部分に同一
の照明があるものとする。
【0054】図の(b)はセキュリティレベルが“2”
の場合で、照明L1と照明L2が点灯し、他の照明は点
灯しない。従って、例えば照明L1が30分の1秒、照
明L2が30分の1秒点灯すると、その後30分の4秒
間どの照明も点灯しないという制御が行われる。(c)
はセキュリティレベルが“6”の場合で全ての照明が全
ての照明がそれぞれ30分の1秒ずつ点灯する。これは
具体例1や2等を用いて説明した場合と同様の制御とな
る。
【0055】〈具体例5の効果〉図9には、具体例5の
照明点灯動作説明図を示す。(a)はセキュリティレベ
ルが“1”の場合の動作を示し、図の右側に向かって時
間が経過する。黒丸が点灯した照明の位置を示し、白丸
は点灯しない照明の位置を示す。セキュリティレベルに
応じて黒丸の点灯する照明が増えている。この具体例の
ように、セキュリティレベルに応じて点灯する照明を一
定にすると、セキュリティレベルが低い場合には点灯す
る照明が少なくなり、他の照明は点灯しないことから、
照明の寿命を伸ばす効果が期待できる。しかも、セキュ
リティレベルの低い場合には1回あるいは数回の簡単な
照合処理で個人認識を行うことができるため、処理が迅
速になるという効果がある。
【0056】なお、この具体例5は、照明の反射像が映
る一部の領域を除外した全ての領域を毎回有効エリアに
設定するよう説明した。しかしながら、具体例3のよう
に、明るく照明によって照らされる一部の領域のみを有
効エリアに設定することもできる。この場合にも、図8
に示したものと全く同様にしてセキュリティレベルに応
じて点灯する照明を定め、処理をすることができる。し
かも、セキュリティレベルが低い場合には、照合するべ
きアイリスパターンの面積が十分に小さくなるため、演
算時間の短縮による処理高速化の効果がある。
【0057】なお、セキュリティレベルに応じて点灯す
る照明を一定に固定しているが、その固定の仕方は照明
L1〜L6の順番でなくてもよい。従って、任意の順番
に設定することができる。また、図8に示したように、
常にセキュリティレベルと点灯する照明とを固定して対
応付けたままだと、照明L1に最も負荷がかかる。従っ
て、適当なタイミングで、例えば照明L2,L3,L
4,L5,L1というように順番をシフトさせてセキュ
リティレベル“1”のときは照明L2を点灯させ、セキ
ュリティレベルが“2”のときは照明L2とL3を点灯
させるというような形で条件を切り替えるとよい。これ
によって、全ての照明に対して順番に均等に負荷が加わ
り、照明全体の寿命を伸ばすことができる。また、セキ
ュリティレベルが高い場合に、例えば5回の照合処理の
結果が全て登録したものと一致しない場合であっても、
多数決等を採用して個人認識を行うようにしてもよい。
【0058】〈具体例6〉この具体例でもセキュリティ
レベルに応じた回数の照合を行う。また、この具体例の
場合には、照明の点灯は具体例1や具体例2と同様のタ
イミングで順番に行う。図10には、具体例6の照合動
作説明図を示す。図は、横軸に時間をとったタイミング
チャートで、(a)にはフレーム同期信号が表示されて
いる。フレーム同期信号の1サイクルの間にいずれかの
照明が点灯するといった構成になっている。即ち、図の
(c)に示すように、フレーム同期信号の最初のサイク
ルで照明L1が点灯し、次のサイクルで照明L2が点灯
する。こうして最後のサイクルまで順番に照明L1〜L
6が一定時間ずつ点灯する。これまでの具体例ではこの
1サイクルの時間は30分の1秒となっている。
【0059】この具体例でも(c)〜(e)のように、
予めセキュリティレベルが設定される。セキュリティレ
ベルが“1”の場合には照明L1が点灯したときに得ら
れた有効エリアに基づいて照合を行う。セキュリティレ
ベルが“1”の場合には、この1回の照合で個人認識結
果を得る。一方、セキュリティレベルが“2”の場合に
は、例えば照明L1と照明L2によって得られた有効エ
リアについて照合を行う。即ち、2回の照合によって個
人認識結果を得る。セキュリティレベルが“6”の場合
には、図の(e)に示すように6回の照合を行って個人
認識結果を得る。即ち、全ての照明が点灯したとき得ら
れた有効エリアについての照合処理を行う。
【0060】このようにセキュリティレベルに応じた照
合回数の設定は具体例5と同様である。照明をセキュリ
ティレベルとは無関係に一定の周期で順に点灯させるよ
うにしたのは、照明の点滅によるちらつきを被識別者に
意識させないようにするためである。また、セキュリテ
ィレベルが“1”の場合に、照明L1以外の照明が点灯
した場合の照合結果を用いてもよいし、セキュリティレ
ベルが“2”以上の場合に、必ずしも隣合う照明が点灯
した際に得られた有効エリアについての照合結果を使用
する必要はない。即ち、任意の組み合せで照合すべき対
象を選択してよい。また、照明L1が点灯することによ
って得られる有効エリアの形状は、具体例1で示したよ
うな一部を切り欠いたものでもよいし、また具体例2で
説明したような一部の領域からその中央部分を切り欠い
たような形状であってもよい。
【0061】〈具体例6の効果〉以上のように、照明の
点灯制御は無条件に一定の順になるように設定し、セキ
ュリティレベルに応じて任意の回数照合を行うようにす
れば、処理結果を使用するアプリケーションプログラム
等の自由度を広げる効果がある。しかも、セキュリティ
レベルを落とすことによって、1回あるいは数回の簡単
な照合処理によって個人認識が完了するため処理負担を
軽減し、短時間での処理が可能となる。また、ある程度
高い周波数で各照明を交互に点灯すれば、一部の照明が
点滅するよりも人間の眼に対するちらつきによる不快感
を少なくできる。
【0062】〈具体例7〉上記具体例5の場合には、セ
キュリティに応じて指定された照明が点灯し、具体例6
の場合には全ての照明が一定の順に交互に点灯するよう
にした。これに対してこの具体例7では、1個の照明が
指定された場合にはその照明が点灯し続け、2以上の照
明が指定された場合には指定された照明のみが交互に点
灯するというように制御する。このために、フレーム同
期信号の周波数を変更して点灯制御部に供給するように
している。
【0063】図11には、具体例7のフレーム同期信号
を示す。この図に示すTの時間は、照明が6個ある場合
に30分の6秒とする。(a)はセキュリティレベルが
“1”の場合のフレーム同期信号で、Tの周期で供給さ
れる。この場合、例えば照明L1がT時間連続的に点灯
する。なお、この時間Tの範囲で眼の映像の撮影は終了
するから、この時間Tだけ点灯していればよい。セキュ
リティレベルが“2”の場合には、フレーム同期信号が
Tの時間内に2サイクルとなるよう周波数が設定されて
いる。この場合、最初のT/2の時間照明L1が点灯
し、残りのT/2の時間照明L2が点灯する。即ち、L
1とL2が交互に点灯し、その間に眼の映像を撮影し、
該当する有効エリアの設定と画像データの取得を行う。
セキュリティレベルが“6”の場合には、Tの時間に6
サイクルとなるようにフレーム同期信号を設定する。こ
れによって、全ての照明L1〜L6が順に交互に点灯す
る。
【0064】このように、この具体例では各照明の点灯
時間がセキュリティに応じて変化する。この場合の点灯
時間の求め方は、セキュリティレベルと照明の点灯時間
とが反比例するように設定すればよい。なお、こうして
照明を点灯させて得る有効エリアの形状等は、具体例6
と同様に、照明の影響を除去した任意の形状であってよ
い。
【0065】〈具体例7の効果〉以上のように、セキュ
リティレベルに応じて照明の点灯時間を変更するように
すれば、いずれかの照明が点灯し続けることによって、
照明の点滅による不快感を被識別者に与えないという効
果がある。これによって、セキュリティレベルによって
予め設定している照明以外は点灯が不要になり、照明の
寿命を伸ばす効果も期待できる。
【0066】〈具体例8〉具体例6では、セキュリティ
レベルに応じて照合対象となるエリアが特定されてい
た。しかしながら、例えば被識別者が眼を細めていた
り、まつげが眼にかかっていたり、瞼が腫れているとい
った場合には、有効エリアが十分広く設定できないこと
がある。即ち、有効エリアに基づく画像データが不足し
たり、ノイズが多いことがある。従って、照合対象とな
る有効エリアが固定されていると、あるセキュリティレ
ベルでは個人識別ができなくなるおそれがある。この具
体例では、有効エリアを固定しないで、セキュリティレ
ベルに対応して要求された回数だけ照合結果が一致する
ように処理を行う。
【0067】図12に、具体例8のセキュリティレベル
決定法説明図を示す。例えば、この図に示すように、照
明の反射像の位置がこれまで同様に領域A1,A2,A
3,…A6というように切り替わるとする。即ち、照明
がL1〜L6まで順に交互に点灯していくものとする。
この場合に、各照明が点灯したタイミングで照合処理を
実行する。例えば、この図に示すように、最初のタイミ
ングで照明L1が点灯したとき照合結果が登録されたも
のと不一致であったとする。この場合、次の照明L2が
点灯した時点で更に照合が行われる。
【0068】ここで照合結果が一致した場合にはセキュ
リティレベル“1”がクリアされたものとする。次の照
明L3が点灯したときに照合結果が一致した場合には、
セキュリティレベル“2”が成立したものとする。従っ
て、予めセキュリティレベルが“1”と指定されていた
場合には、照明L2が点灯して照合処理が終了すると本
人であると認識され、個人識別処理が終了する。一方、
セキュリティレベルが“2”と指定されていた場合に
は、照明L2とL3が点灯したときの結果がいずれも一
致した場合に本人であるという判定を行う。同様にし
て、セキュリティレベルが3の場合4の場合、それぞれ
異なる照明が点灯したときの一致回数を合計したものが
セキュリティレベル以上になれば、そのセキュリティレ
ベルでの本人確認を行う。
【0069】なお、この例に示すように、例えば照明L
5が点灯した後照明L6が点灯し、再び照明L1が点灯
したときに照合結果が一致すれば、セキュリティレベル
を加算して“5”とすることができる。しかしながら、
その次のタイミングで照明L2が点灯し照合結果が一致
したとしても、照明L2については既に1回同一の照合
処理を行っているため、これだけでセキュリティレベル
はアップしない。即ち、以後は前回の処理で一致しない
とされた照明L6が点灯した場合の照合処理が一致する
ことによって、初めてセキュリティレベルを“6”にす
ることができる。なお、この場合の有効エリアの形状
も、これまでの具体例と同様の形状に設定して差し支え
ない。
【0070】〈具体例8の効果〉以上のように、セキュ
リティレベルと照合結果の一致回数とを対応させれば、
例えば照明が6個あって6種類の有効エリアを設定する
ことができるとき、そのうちのいずれかによって得た有
効エリアの照合結果をもとにして本人確認ができる。従
って、一部の画像が眼のコンディション即ちまつげや
影、その他の原因によって満足な画像データが得られな
いような場合においても、セキュリティレベルに応じた
照合が可能となる。比較的セキュリティレベルが低い場
合には、眼の撮影し直し等の負担を被識別者に与えない
という効果もある。しかも、こうしたリトライ回数を少
なくすることができるため、短時間で高速な本人確認を
行うことができる。
【0071】〈具体例9〉以下の具体例では、これまで
複数の照明を使用したのに代わって、1個の照明を使用
する。図13には、具体例9の装置のブロック図を示
す。この装置の機能ブロックは、具体例1で説明したも
のとほぼ同様である。具体例1と異なる部分は、照明L
が1個だけ用意され、これが光軸1Aを中心に回転しな
がら眼3を照明する点である。この回転機構については
後で説明するが、回転の速度制御や点滅制御等は照明制
御部4が行う。
【0072】図14には、具体例9の装置の動作説明図
を示す。図14(a)には、照明Lを回転駆動する機構
の斜視図を示した。図において、カメラ1の光軸1Aを
中心として回転するドラム25の縁に照明Lが固定され
ている。例えば、この照明Lはスリップリング等から電
源を供給されて点灯する。また、ドラム25は図示しな
いモータ等によって回転駆動される。そのモータのオン
オフ制御や速度制御は図13を用いて示した照明制御部
4が行う。
【0073】(b)には、ドラム25の回転に伴う照明
Lの位置を図示した。この図に示すように、例えば最初
位置P1に照明があったとする。ドラム25が矢印26
の方向に回転を開始すると、照明Lの位置がP1,P
2,P3,P4,P5,P6というように移動し、再び
位置P1に戻る。即ち、この具体例では、照明Lを連続
点灯させたまま、光軸1Aの回りを回転させて、光軸1
Aの回りにある複数の照明が交互に順番に点灯するのと
同様の効果を得ている。
【0074】図の(c)には、照明の回転角と撮影タイ
ミングとの関係を図示した。図に示すように、位置P1
に照明Lが存在するとき、回転角を0とする。この場合
に、位置P2〜P6はいずれも60゜毎に回転角をずら
せて配置している。従って、撮影タイミングは、それぞ
れ位置P1,P2,P3,…P6の場所に照明Lが達し
たとき、丁度被識別者2の眼3を撮影するよう設定す
る。
【0075】〈具体例9の効果〉以上によって、複数の
照明を用いた場合と同様に上下左右の全方位から眼を照
射するため、眼の状態によらずしかも反射像のノイズを
除去したアイリスデータの取得が可能となる。
【0076】しかも、単一の照明を用いると、常に低レ
ベルの照明によって眼を照射することから、安定な光で
の撮影が可能となる。即ち、複数の照明を用いた場合よ
りもどの方向からもばらつきのない画像を取得すること
ができる。なお、上記の例では1個の照明を回転させた
が、2個以上の照明を1箇所に固めて配置して明るさを
増した上でこれを回転するといった構成にしてもよい。
また、小数であれば、その反射像を除去して撮影を行う
ことができるから、複数の照明をドラム外周の別々の箇
所に配置して回転させてもよい。更に、この具体例9に
おいても、図4により説明したような反射像を含む部分
を除外した有効エリアを設定したり、図5を用いて説明
したように、左右に所定の角度の有効エリアを設けたり
して判定処理を行うことが可能である。
【0077】更に、図6を用いて説明したように、予め
一定の領域を定め、照明の位置に対応させて所定の領域
を設定しておき、その部分を有効エリアとして照合を行
うようにしてもよい。また、図7で説明したように、複
数の撮影画像データを加算する場合にも同一の照明を使
用することから、どの角度から眼を照射した画像も明る
さのレベルが一致し、加算した場合にレベル調整等が不
要な効果がある。
【0078】〈具体例10〉この具体例では、照明を連
続点灯せず、セキュリティに応じた時間だけ点灯させ
る。図15には、具体例10の装置の動作タイムチャー
トを示す。図の(a)は、図14と同様の回転角と照明
の位置の関係を示す。また(b)〜(h)は、セキュリ
ティレベルに応じた照明の状態を示す。図に示すよう
に、ハイレベルの場合が点灯、ロウレベルの場合が消灯
状態を表す。例えば、図の(b)に示すセキュリティが
最も低い“1”の場合には、照明が位置P1の近傍にあ
る場合にのみ点灯する。また、セキュリティが“2”の
場合には、照明が位置P1とP2の近傍にある場合にの
み点灯する。こうして、照明はセキュリティが高くなる
ほど長時間点灯する。セキュリティが最大の“6”の場
合には連続点灯し、具体例9の場合と同様の動作が行わ
れる。その他の動作は、既に図8や図9等を用いて説明
した具体例5と同様である。
【0079】〈具体例10の効果〉照明の点灯時間をセ
キュリティに応じて制御すれば、セキュリティが低い場
合点灯時間が短くなるため照明の寿命を伸ばす効果があ
る。また、セキュリティレベルが低ければ早く照合処理
等が終了し、速やかに本人確認を行えるという効果があ
る。この他は、具体例5と同様の効果がある。なお、単
一の照明を用いることから、どの方向から照射してもば
らつきがないという効果は具体例9のものと変わらな
い。
【0080】〈具体例11〉具体例9あるいは具体例1
0では、照明を点灯させあるいは照明を適当なタイミン
グで点滅させながらカメラの光軸の回りを一定の速度で
回転させた。この回転速度は、1秒間あたりに何枚の画
像を撮影するかによって定まる。一方、この具体例で
は、1個の照明を使用すると共に、撮影のタイミングで
一旦照明の回転を停止させる。即ち、照明は回転と停止
を繰り返しながらカメラの周囲を回転する。なお、照明
は連続点灯していてもよいし、回転を停止したときだけ
点灯してもよい。
【0081】図16には、具体例11の装置の動作タイ
ムチャートを示す。この図の(a)には、照明がカメラ
の光軸の回りを1回転する間に1回停止して点灯する例
を示した。セキュリティが“1”の場合で、図に示すよ
うに照明が1回その回転を停止すると、その瞬間に撮影
が行われる。また、(b)はセキュリティが“2”の場
合で、照明が1回転の間に2回停止し、停止したタイミ
ングで撮影が行われる。この場合は180゜回転する毎
に1回停止する。(c)はセキュリティ“6”の場合
で、1回転で6回停止し、その間に6回撮影が行われ
る。これは具体例7の場合と同様に、セキュリティに応
じて撮影すべき有効エリアの場所及び数を固定したもの
である。
【0082】〈具体例11の効果〉この具体例の効果は
具体例7と同様であるが、停止したときのみ点灯するよ
うにすれば、予め設定されている照明位置以外照射が不
要になるため、照明の寿命を短くできる。また、照合回
数が減少するため、セキュリティが低い場合には処理速
度が増す。更に、この場合にも単一の照明を用いるた
め、安定性が向上する。もちろん、この具体例の場合に
も、有効エリアを反射像のある部分を除外した全ての部
分としたり、左右の一定の領域に設定したり、固定した
領域にすることが可能である。また、具体例8と同様
に、セキュリティレベルに応じて予め分割された各ブロ
ックの照合処理を行い、照合結果の数が要求されるセキ
ュリティレベルを満たす場合に、その本人と認識すると
いった処理を行うことも可能である。
【0083】〈その他〉以上の具体例は、全てアイリス
データを用いた個人識別のためのシステムを紹介した
が、照明を用いて照射した場合に、物体の表面でその像
が反射し反射像がノイズとなるような場合に、本発明を
広く適用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の具体例1の装置のブロック図である。
【図2】照明の反射像の説明図である。
【図3】具体例1の有効エリア説明図である。
【図4】具体例1の有効エリア設定説明図である。
【図5】具体例2の有効エリア設定説明図である。
【図6】具体例3の有効エリア設定説明図である。
【図7】具体例4の重ね合わせの説明図である。
【図8】具体例5のセキュリティレベルと有効エリアの
説明図である。
【図9】具体例5の照明点灯動作説明図である。
【図10】具体例6の照合動作説明図である。
【図11】具体例7のフレーム同期信号である。
【図12】具体例8のセキュリティレベル決定法説明図
である。
【図13】具体例9の装置のブロック図である。
【図14】具体例9の装置の動作説明図である。
【図15】具体例10の装置の動作タイムチャートであ
る。
【図16】具体例11の装置の動作タイムチャートであ
る。
【符号の説明】
1 カメラ 1A 光軸 2 被識別者 3 眼 4 照明制御部 5 画像処理部 6 照合部 7 登録部 8 出力部 L1〜L6 照明

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人の眼に焦点を合わせて、眼を撮影する
    ためのカメラと、 このカメラの光軸をとりまくように配置して眼を照射す
    る複数の照明と、 これらの照明を所定の順に点滅制御する照明制御部と、 前記照明の点滅制御に同期して、前記眼を撮影して取得
    した映像中から有効エリアの画像データのみに対して、
    予め登録した眼の画像との照合を行い、個人識別を実行
    する照合部を備えたことを特徴とする個人識別装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 照合部は、眼の映像中の照明の反射像を除外した領域を
    有効エリアとすることを特徴とする個人識別装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 照合部は、眼の映像中の照明の反射像の半径に相当する
    線を挟んで、その両側の所定角度の範囲を、眼の映像か
    ら除外して、有効エリアとすることを特徴とする個人識
    別装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または2において、 照合部は、眼の映像中の照明の反射像の半径に相当する
    線を挟んで、その両側の所定角度の範囲を除外して、さ
    らにその両側の所定角度の範囲を、有効エリアとするこ
    とを特徴とする個人識別装置。
  5. 【請求項5】 請求項1または2において、 照合部は、予め、眼の映像を眼の半径に相当する線によ
    って等分割し、照明の点滅制御に同期して、毎回、等分
    割したいずれかの領域を選択して除外し、残りの部分を
    有効エリアとすることを特徴とする個人識別装置。
  6. 【請求項6】 請求項1または2において、 照合部は、予め、眼の映像を眼の半径に相当する線によ
    って等分割し、照明の点滅制御に同期して、毎回、等分
    割したいずれかの領域を選択して除外し、残りの所定数
    の領域を有効エリアとすることを特徴とする個人識別装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1または2において、 照合部は、照明の点滅制御に同期して、眼の映像からそ
    の一部を除外した有効エリアの画像データを取得して、
    異なるタイミングで取得した有効エリアの画像データを
    それぞれ重ね合わせて、除外した領域のデータを補完し
    た画像データを生成してから、予め登録した眼の画像と
    の照合を行い、個人識別を実行することを特徴とする個
    人識別装置。
  8. 【請求項8】 請求項3から6のいずれか一項におい
    て、 照合部は、それぞれ異なるタイミングで設定する各有効
    エリアを、それぞれ要求されるセキュリティレベルに対
    応させて、セキュリティレベルが低いときは特定の有効
    エリアのみを照合対象とし、セキュリティレベルが高い
    ほど多くの有効エリアを照合対象とすることを特徴とす
    る個人識別装置。
  9. 【請求項9】 請求項8において、 照明制御部は、セキュリティレベルに応じて選択された
    有効エリアの画像取得に必要な照明のみを点灯させるこ
    とを特徴とする個人識別装置。
  10. 【請求項10】 請求項3から6において、 照合部は、それぞれ異なるタイミングで取得した各有効
    エリアの画像データのうちから、セキュリティが低いと
    きは任意で少数の有効エリアの画像データのみを選択
    し、セキュリティレベルが高いほど多くの有効エリアの
    画像データを選択して、照合対象とすることを特徴とす
    る個人識別装置。
  11. 【請求項11】 請求項10において、 照明制御部は、セキュリティレベルに関係無く、全ての
    照明を所定の順に点滅させることを特徴とする個人識別
    装置。
  12. 【請求項12】 請求項8または10において、 照明制御部は、セキュリティレベルが低いときは、少数
    の照明を選択し、セキュリティレベルが高いときはより
    多くの照明を選択して、選択した照明のみを順に点灯す
    ることを特徴とする個人識別装置。
  13. 【請求項13】 人の眼に焦点を合わせて、眼を撮影す
    るためのカメラと、 このカメラの光軸を中心に回転しながら眼を照射する照
    明と、 この照明の回転と点滅を制御する照明制御部と、 前記照明の制御に同期して、前記眼を撮影して取得した
    映像中から有効エリアの画像データのみに対して、予め
    登録した眼の画像との照合を行い、個人識別を実行する
    照合部を備えたことを特徴とする個人識別装置。
  14. 【請求項14】 請求項13において、照合部は、眼の
    映像中の照明の反射像を除外した領域を有効エリアとす
    ることを特徴とする個人識別装置。
  15. 【請求項15】 請求項13または14において、 照合部は、眼の映像中の照明の反射像の半径に相当する
    線を挟んで、その両側の所定角度の範囲を、眼の映像か
    ら除外して、有効エリアとすることを特徴とする個人識
    別装置。
  16. 【請求項16】 請求項13または14において、 照合部は、眼の映像中の照明の反射像の半径に相当する
    線を挟んで、その両側の所定角度の範囲を除外して、さ
    らにその両側の所定角度の範囲を、有効エリアとするこ
    とを特徴とする個人識別装置。
  17. 【請求項17】 請求項13または14において、 照合部は、予め、眼の映像を眼の半径に相当する線によ
    って等分割し、照明の点滅制御に同期して、毎回、等分
    割したいずれかの領域を選択して除外し、残りの部分を
    有効エリアとすることを特徴とする個人識別装置。
  18. 【請求項18】 請求項13または14において、 照合部は、予め、眼の映像を眼の半径に相当する線によ
    って等分割し、照明の点滅制御に同期して、毎回、等分
    割したいずれかの領域を選択して除外し、残りの所定数
    の領域を有効エリアとすることを特徴とする個人識別装
    置。
  19. 【請求項19】 請求項13または14において、 照合部は、照明の点滅制御に同期して、眼の映像からそ
    の一部を除外した有効エリアの画像データを取得して、
    異なるタイミングで取得した有効エリアの画像データを
    それぞれ重ね合わせて、除外した領域のデータを補完し
    た画像データを生成してから、予め登録した眼の画像と
    の照合を行い、個人識別を実行することを特徴とする個
    人識別装置。
  20. 【請求項20】 請求項15から18のいずれか一項に
    おいて、 照合部は、それぞれ異なるタイミングで設定する各有効
    エリアを、それぞれ要求されるセキュリティレベルに対
    応させて、セキュリティが低いときは特定の有効エリア
    のみを照合対象とし、セキュリティレベルが高いほど多
    くの有効エリアを照合対象とすることを特徴とする個人
    識別装置。
  21. 【請求項21】 請求項15から18のいずれか一項に
    おいて、 照合部は、それぞれ異なるタイミングで取得した各有効
    エリアの画像データのうちから、セキュリティが低いと
    きは任意で少数の有効エリアの画像データのみを選択
    し、セキュリティレベルが高いほど多くの有効エリアの
    画像データを選択して、照合対象とすることを特徴とす
    る個人識別装置。
  22. 【請求項22】 請求項15から18のいずれか一項に
    おいて、 照明制御部は、照明の点灯時間を、セキュリティが高い
    ほど長く、セキュリティが低いほど短く設定するととも
    に、照明の点灯中に所定のタイミングで眼の映像を撮影
    して照合を行うことを特徴とする個人識別装置。
  23. 【請求項23】 請求項15から18のいずれか一項に
    おいて、 照明制御部は、照明の回転を周期的に停止させて、照明
    の回転停止のタイミングで眼の映像を撮影して照合を行
    うことを特徴とする個人識別装置。
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