JPH1016172A - 積層材料を製造する方法 - Google Patents
積層材料を製造する方法Info
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- JPH1016172A JPH1016172A JP8192883A JP19288396A JPH1016172A JP H1016172 A JPH1016172 A JP H1016172A JP 8192883 A JP8192883 A JP 8192883A JP 19288396 A JP19288396 A JP 19288396A JP H1016172 A JPH1016172 A JP H1016172A
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Abstract
材料Aに比較して伸縮性が低いか又は伸縮性が無い長尺
の材料Bとを、高速で連続的に貼り合わせることがで
き、しかも貼り合わせた後に、しわが発生しない積層材
料を製造する方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 伸縮性のある長尺の材料Aと、材料Aに
比較して伸縮性が低いか又は伸縮性が無い長尺の材料B
とを、接着剤を用いて連続的に貼り合わせて積層材料を
製造する方法において、材料Aをバキューム機構(3)
を備えたラミネーションロール(1)又はバキューム機
構(24)を備えたコンベアベルト(23)の表面にバ
キューム力によって吸引固定しながら進行させ、これに
対して材料Bを前記進行中の材料Aの進行速度と同期さ
せて前記ラミネーションロール又はコンベアベルト上に
供給して材料Aと材料Bとを、連続的に貼り合わせるこ
とを特徴とする、積層材料を製造する方法。
Description
料、例えば不織布、ゴム、ウレタンフォーム製品等と、
これに比べて伸縮性が少ないかあるいは伸縮性が無い材
料とを、接着剤を用いるかあるいは熱圧着方法によって
連続的に貼り合わせて、積層材料を製造する方法に関す
るものである。
材、例えばカーペツト、ドアの内張り、座席のシート等
は、新素材の開発とあいまって高級感や、柔軟性、質感
や肌ざわりなど風合いの点で優れたものが望まれる。そ
してそれらの中には伸縮性のある材料、例えば不織布、
ゴム、ウレタンフォーム製品等と、これに比べて伸縮性
が少ないかあるいは伸縮性が無い製品、例えば金属コイ
ル、紙、プラスチックフイルム、ファブリック等とを貼
り合わせた複合材すなわち積層材料が用いられることが
多くなつてきた。また使い捨ての紙おむつなどの衛生品
の製造においても、不織布などの伸縮性のある素材と、
漏れ防止のためのプラスチックフイルム等、比較的伸縮
性の無い素材とを貼り合わせた積層材料が用いられるこ
とが多い。
が少ないかあるいは伸縮性が無い材料とを貼り合わせて
積層材料を作る場合、伸縮性のある材料に張力が働いて
伸長した状態のままで貼り合わされると、貼り合わされ
た後に伸縮性のある材料に縮もうとする力が発生するた
め、しわが発生し、製品品質を低下させていた。
合は小さなものであれば、あまり問題とされず許容され
てきたが、住宅用のカーペット類や自動車の内装材の場
合には品質欠陥とみなされるため、出来るだけしわの発
生しないような方法で製造されていた。
合、最終製品に対してある程度のトリミング代を設けた
面積に裁断されたものを、できるだけ張力が働かないよ
うに平板の上に広げて、手作業で貼り合わせる方法が行
われていた。また長尺の素材を連続的に貼り合わせる方
法も行われているが、連続的に貼り合わせる場合におい
ては、素材の送り出し速度やラミネーションロールの速
度が十分に制御できる装置を用い、素材に張力がかから
ないように極めて低速で貼り合わされていた。
速で貼り合わせると、どうしても素材の質量抵抗などに
よって張力が発生し、結果的にしわが発生し、品質を低
下させるため、その速度は20m/分以下といった、極
めて低速のものがほとんどであった。
次のような問題があった。すなわち、既に従来技術でも
述べたように、あらかじめ必要面積に裁断したものを手
作業で貼り合わせる方法においては、生産性が極めて低
いこと。また最終製品のためのトリミング代を設けるな
ど、歩留りが悪いことなどの問題があった。また連続的
に貼り合わせる方法においても、その生産スピードが遅
いため、改善が求められていた。
多少のしわは許容され、連続的に貼り合わせ生産が行わ
れていたものにおいても、しわの無いものの方が貼り合
わされた後の工程、すなわち裁断、縫製といった工程で
の取り扱いが容易であり、また外観も良いので、しわの
無い貼り合わせ方法が求められていた。
たものであり、伸縮性のある長尺の材料Aと、材料Aに
比較して伸縮性が低いか又は伸縮性が無い長尺の材料B
とを、高速で連続的に貼り合わせることができ、しかも
貼り合わせた後に、しわが発生しない積層材料を製造す
る方法を提供することを目的とするものである。
ために、本発明では次のような積層材料を製造する方法
とした。すなわち、伸縮性のある長尺の材料Aと、材料
Aに比較して伸縮性が低いか又は伸縮性が無い長尺の材
料Bとを、接着剤を用いて連続的に貼り合わせて積層材
料を製造する方法において、材料Aをバキューム機構
(3)を備えたラミネーションロール(1)又は/及び
バキューム機構(24)を備えたコンベアベルト(2
3)の表面にバキューム力によって吸引固定しながら進
行させ、これに対して材料Bを前記進行中の材料Aの進
行速度と同期させて前記ラミネーションロール又はコン
ベアベルト上に供給して材料Aと材料Bとを、連続的に
貼り合わせることを特徴とする、積層材料を製造する方
法とした。
較して伸縮性が低いか又は伸縮性が無い材料Bとを、連
続的に貼り合わせて積層材料を製造する方法において、
材料A又は材料Bの少なくともいずれかに熱圧着性材料
を用いることと、材料Aをバキューム機構を備えたラミ
ネーションロール又は/及びバキューム機構を備えたコ
ンベアベルトの表面にバキューム力によって吸引固定し
ながら進行させることと、これに対して材料Bを前記進
行中の材料Aの進行速度と同期させて前記ラミネーショ
ンロール又はコンベアベルト上に供給して材料Aと材料
Bとを連続的に合体させることと、熱圧着性材料を合体
前に加熱するか又は/及び合体後に加熱工程(9)を設
けて加熱するることを特徴とする、積層材料を製造する
方法とした。
る。本発明では、前記したような手段の積層材料を製造
する方法としたので、伸縮性のある材料Aは、バキュー
ム機構を備えたラミネーションロール又はバキューム機
構を備えたコンベアーベルトの表面にバキューム力によ
って吸引固定しながら進行させることによって、材料A
にはまったく張力がかからない状態で材料Bとの貼り合
わせ場所に搬送される。
は、通気性多孔質材あるいは金属ネット等からなるロー
ルを用い、該ロール内部を真空ポンプあるいはブロワー
等のバキューム機構と配管接続し、内部を負圧状態に維
持することにより、ロール表面に供給された材料Aは、
ロール表面にバキューム力によって吸着される。ロール
自体は伸縮性が無い材料で形成されているので、材料A
にはまったく張力が作用しない状態で材料Bとの貼り合
わせ場所に搬送されることになる。
様に、コンベアベルトを通気性多孔質材あるいは金属ネ
ット等からなり、しかも伸縮性の無い材料で形成された
ベルトを用い、ベルトの裏側に真空ポンプあるいはブロ
ワー等のバキューム機構と配管接続されたフード等を設
けることにより、ベルトの裏側を負圧状態に維持する。
これによって材料Aはコンベアベルトの表面に吸着さ
れ、まったく張力が作用しない状態で、材料Bとの貼り
合わせ場所に搬送されることになる。
を、前記進行中の材料Aの進行速度と同期させて、前記
ラミネーションロール又はコンベアベルト上に供給して
材料Aと材料Bとを、連続的に貼り合わせる。これによ
って伸縮性のある材料Aにストレスが残留することもな
く、積層材料を連続的に製造することができるので、貼
り合わされた後でしわが発生することもない。また従来
の連続製造方法に比べて、はるかに高速で積層材料を製
造することができる。
れかに熱圧着性の材料が用いられる場合には、材料Aを
バキューム機構を備えたラミネーションロール又はバキ
ューム機構を備えたコンベアベルトの表面にバキューム
力によって吸引固定しながら進行させ、これに材料Bを
進行中の材料Aの進行速度と同期させて前記ラミネーシ
ョンロール又はコンベアベルト上に供給して、材料Aと
材料Bとを連続的に合体させる。そして合体直前に熱圧
着性材料を加熱してやるか又は/及び合体した後に加熱
工程を設けて加熱するることにより、連続的に積層材料
を製造することができる。
の実施例を示す図と共に具体的に説明する。図1は本発
明の積層材料を製造する方法の第1実施例の説明図であ
り、図2は第2実施例の説明図であり、図3は第3実施
例の説明図である。
ーションロールであり、該ラミネーションロール1及び
2は、どちらも回転速度が制御できるモータ等によって
回転駆動されると共に、互いに同期して回転駆動され
る。そしてラミネーションロール1は、通気性多孔質材
あるいは金属ネット等で形成され、該ラミネーションロ
ール1の内部は真空ポンプあるいはブロワー等で構成さ
れるバキューム機構3と配管4で接続され、ロール内部
は負圧状態に維持することができる。
織布、ゴム、ウレタンフォーム製品等の長尺の巻物であ
る。そして材料Aも回転制御可能な送り出し機構5によ
ってラミネーションロール1の回転速度に同期して材料
Aをラミネーションロール1へと、送り出すことができ
る。更にラミネーションロール1と送り出し機構5との
間で材料Aに張力がかからないように、小さなたるみが
出来る程度の速度で材料Aを送り出すことができる。
るいは伸縮性が無い材料の原反で、該材料Bの送り出し
機構6は必ずしも強制駆動機構は必要としないが、材料
Bにおいても多少の伸縮性のある材料を用いる場合に
は、駆動装置によって回転制御が可能な送り出し機構で
構成し、ラミネーションロール2に同期して材料Bを送
り出し、材料Bにも張力がかからないように制御すると
よい。
7は接着剤槽や接着剤を圧送するポンプ機構等で構成さ
れる。また接着剤として、ホットメルト型接着剤が用い
られる場合には、加熱溶融槽等も接着剤供給装置7に含
まれる。8は接着剤塗布用のスリットダイコーターであ
る。本実施例ではスリットダイコーター8を用いたがこ
れに限定されるものではなく、他の公知の接着剤塗布方
法、例えばロールコーター、カーテンコーター、スプレ
イコーター等で構成してもよい。
少なくともいずれかに熱圧着性の材料が用いられる場合
に、前記接着剤供給装置7及びスリットダイコーター8
に代えて設けられるものである。本実施例では赤外線加
熱装置としたが、温調可能な加熱ロール等で構成しても
よい。また材料が合体する前に熱圧着性材料を加熱する
ように構成してもよい。10は連続的に積層された材料
を巻き取るための巻き取り装置である。
まず伸縮性のある材料Aが送り出し機構5にセットさ
れ、ラミネーションロール1の回転速度に同期して送り
出し機構5からラミネーションロール1へと材料が供給
される。その際ラミネーションロール1と送り出し機構
5との間で材料Aに小さなたるみが出る程度に送り出し
速度が制御されることが望ましい。
Aは、ラミネーションロール1の内部が負圧状態に維持
されているので、通気性多孔質材で出来ているラミネー
ションロール1の表面にバキューム力で吸着固定され、
ロールの回転に伴って進行する。従ってラミネーション
ロール1は堅牢で伸縮性が無いので材料Aには全く引っ
張り力等のストレスがかからない状態で進行する。
縮性が無い材料Bは、送り出し機構6からラミネーショ
ンロール2に供給され、貼り合わせ面に接着剤供給装置
7から供給された接着剤をスリットダイコーター8によ
って塗布される。そして材料Aと材料Bとは、ラミネー
ションロール1及び2の間で連続的に貼り合わされて積
層される。そして積層されたものは、巻き取り装置10
に巻き取られて製品となる。
縮性のある材料Aに全く引っ張り力等のストレスがかか
らない状態で材料Bと連続的に貼り合わされるので、張
り合わされた後にも引っ張り力等のストレスが残留せ
ず、しわなどが発生しない。またこのようにしわの発生
が防止されるので、従来の生産速度に比べて高速で運転
することができる。発明者等の実験によれば、材料や接
着剤等、従来と同一条件の元で、生産速度を150%に
アップしても、なんら問題となるしわの発生は無かっ
た。
に、熱圧着性の材料を用いる場合、接着剤供給装置7及
びスリットダイコーター8による接着剤塗布に代えて、
いずれかの熱圧着性材料を加熱してから合体させるか、
又は/及びラミネーションロール1及び2で材料Aと材
料Bが合わされた直後に、加熱装置9によって加熱して
やることにより、全くしわのない積層材料を製造するこ
とができる。
図2において符号20は、ベルトコンベアであり、該ベ
ルトコンベア20は回転軸21及び22に通気性多孔質
材又は金属ネット等からなるコンベアベルト23を掛け
渡したものであり、回転軸21又は回転軸22の少なく
ともいずれかの回転軸は回転速度が調整可能な駆動モー
タ等によって回転駆動される。そしてコンベアベルト2
3の内側には、真空ポンプあるいはブロワー等のバキュ
ーム機構24と配管25で接続されたフード26を設け
ることにより、コンベアベルト23の輸送面の裏側のフ
ード26で仕切られた部分を負圧状態に維持することが
できる。
織布、ゴム、ウレタンフォーム製品等の長尺の巻物であ
る。そして材料Aは、回転制御可能の送り出し機構27
によって、コンベアベルト23の移動速度に同期して、
ベルトコンベア20へと、送り出すことができる。そし
てベルトコンベア20と送り出し機構27との間で材料
Aに張力がかからないように、小さなたるみが出来る程
度の速度で材料Aを送り出すことができる。
るいは伸縮性が無い材料の原反である。該材料Bの送り
出し機構28は、必ずしも強制駆動機構は必要としな
い。しかし、材料Bにおいても多少の伸縮性のある材料
を用いる場合には、駆動機構による回転制御が可能な送
り出し機構で構成し、ラミネーションロール29の回転
に同期して材料Bを送り出し、材料Bにも張力がかから
ないように制御するとよい。なおベルトコンベア20と
ラミネーションロール29とは、どちらも回転速度が制
御可能なモータ等によって回転駆動されると共に、互い
に同期して回転駆動される。
着剤塗布装置30にロールコーター方式を用いたが、こ
れに限定されるものではなく、他の公知の接着剤塗布方
法、例えば、スロットダイコーター、カーテンコータ
ー、スプレイコーター等で構成してもよい。10は連続
的に積層された材料を巻き取るための巻き取り装置であ
る。
まず伸縮性のある材料Aが送り出し機構27にセットさ
れ、材料Aは、ベルトコンベア20の回転速度に同期し
て送り出し機構27からベルトコンベア20のコンベア
ベルト23上へと供給される。その際ベルトコンベア2
0と送り出し機構27との間で材料Aに小さなたるみが
出る程度に送り出し速度が制御されることが望ましい。
は、コンベアベルト23の輸送面の裏側の、フード26
で仕切られた部分の内部が、負圧状態に維持されている
ので、通気性多孔質材で出来ているコンベアベルト23
の表面に、バキューム力によって吸着固定され、コンベ
アベルト23の移動に伴って進行する。従ってコンベア
ベルト23は伸縮性が無いので材料Aには全く引っ張り
力等のストレスがかからない状態で進行する。
縮性が無い材料Bは、送り出し機構28からラミネーシ
ョンロール29に供給され、貼り合わせ面に接着剤塗布
装置30によって接着剤が塗布さりる。そして材料Aと
材料Bとは、ベルトコンベア20の回転軸21とラミネ
ーションロール29との間で連続的に貼り合わされて積
層される。そして積層されたものは、巻き取り装置31
に巻き取られて製品となる。
縮性のある材料Aに全く引っ張り力等のストレスがかか
らない状態で、材料Bと連続的には貼り合わされるの
で、張り合わされた後にも引っ張り力等のストレスが残
留せず、しわなどが発生しない。またこのようにしわの
発生が防止されるので、従来の生産速度に比べて高速で
運転することができる。
Bの少なくともいずれかに、熱圧着性の材料を用いる場
合には、接着剤塗布装置30にかえて材料Aと材料Bと
が合わされる直前に熱圧着性材料を加熱するか又は/及
び合体直後に加熱装置を設けて加熱することにより、連
続的に積層材料を製造することができる。
第3実施例は、基本的には前記第2実施例と同様で、バ
キューム機構を備えたベルトコンベアを用いるものであ
る。すなわち図3において符号40はベルトコンベアで
あり、該ベルトコンベア40は複数の回転軸、本実施例
では4つの回転軸41、42、43及び44に、通気性
多孔質材又は金属ネット等からなるコンベアベルト45
を掛け渡したものである。回転軸41から回転軸44の
少なくともいずれか一つの回転軸は、回転速度が調整可
能な駆動モータ等によって回転駆動される。そしてコン
ベアベルト45の内側には、真空ポンプあるいはブロワ
ー等のバキューム機構46と配管47で接続されたフー
ド48を設けることにより、コンベアベルト45の輸送
面の裏側のフード48で仕切られた部分を負圧状態に維
持することができる。
織布、ゴム、ウレタンフォーム製品等の長尺の巻物であ
る。そして材料Aは、回転制御可能の送り出し機構49
によって、コンベアベルト45の移動速度に同期して、
ガイドロール50を介してベルトコンベア45の表面へ
と、送り出すことができる。
トコンベア45の表面に吸着するまでに、ガイドロール
50と送り出し機構27との間で、材料Aに張力がかか
らないように、小さなたるみが出来る程度の速度で材料
Aを送り出すことができる。51は材料Aのたるみ具合
を検出するための検出センサで、該センサ51からの信
号により、たるみ量が常に一定になるように、送り出し
機構49の速度が制御される。
るいは伸縮性が無い材料の原反で、該材料Bの送り出し
機構52は必ずしも強制駆動機構は必要としない。しか
し、材料Bにおいても多少の伸縮性のある材料を用いる
場合には、回転制御が可能な送り出し機構で構成し、ラ
ミネーションロール53の回転にに同期して材料Bを送
り出し、材料Bにも張力がかからないように制御すると
よい。なおコンベアベルト45とラミネーションロール
53とは、どちらも回転速度が制御可能なモータ等によ
って回転駆動されると共に、互いに同期して回転駆動さ
れる。
置54は接着剤槽や接着剤を圧送するポンプ機構等で構
成される。また接着剤として、ホットメルト型接着剤が
用いられる場合には、加熱溶融槽等も接着剤供給装置5
4に含まれる。55は接着剤塗布用のスリットダイコー
ターである。本実施例ではスリットダイコーター55を
用いたがこれに限定されるものではなく、他の公知の接
着剤塗布方法、例えばロールコーター、カーテンコータ
ー、スプレイコーター等で構成してもよい。56は貼り
合わされた後の材料のガイドロールであり、57は一対
のニップロール、58は連続的に積層された材料を巻き
取るための巻き取り装置である。
まず伸縮性のある材料Aが送り出し機構49にセットさ
れる。そして材料Aは、ベルトコンベア40の回転速度
に同期して送り出し機構49からガイドロール50を介
して、ベルトコンベア40のコンベアベルト45の表面
へと供給される。その際ガイドロール50と送り出し機
構49との間における材料Aのたるみ量を、検出センサ
51で検出し、センサ51からの信号により、たるみ量
が常に一定となるように、送り出し機構49の送り出し
速度が自動制御される。
料Aは、コンベアベルト45の輸送面の裏側のフード4
8で仕切られた部分の内部が、負圧状態に維持されてい
るので、通気性多孔質材で出来ているコンベアベルト4
5の表面に、バキューム力によって吸着固定され、コン
ベアベルト45の移動に伴って進行する。従ってコンベ
アベルト45は、伸縮性が無いので材料Aには全く引っ
張り力等のストレスがかからない状態で進行する。
縮性が無い材料Bは、送り出し機構52からラミネーシ
ョンロール53に供給され、貼り合わせ面に接着剤供給
装置54から供給された接着剤をスリットダイコーター
55によって塗布される。そし材料Aと材料Bとは、コ
ンベアベルト45の表面上で合体し連続的に貼り合わさ
れて積層される。
5の表面上で材料Aに、これも柔軟性がある材料Bが貼
り合わされるため、貼り合わせのための圧着力はほとん
どかからない。これはストレスがほとんど残留しない点
で優れている。しかし取り扱い材料の種類によっては、
圧着力不足によって十分強固な接着ができない場合もあ
る。そのような場合には、貼り合わせ後に、一対のニッ
プロール57で圧着力を補うことにより、十分強固な接
着ができる。そして積層された製品は、巻き取り装置5
8に巻き取られて製品となる。
縮性のある材料Aに全く引っ張り力等のストレスがかか
らない状態で、材料Bと連続的には貼り合わされるの
で、貼り合わされた後にも引っ張り力等のストレスが残
留せず、しわなどが発生しない。またこのようにしわの
発生が防止されるので、従来の生産速度に比べて高速で
運転することができる。
例について説明したが、第1実施例のラミネーションロ
ール2及び第2実施例のラミネーションロール29は、
共に材料Bがほとんど伸縮性の無い材料を用いることを
前提に、普通のロール構造のものとして説明した。しか
し、材料Bが材料Aに比較して伸縮率が少ないながら
も、いくらかの伸縮性を有し、積層された後に材料Bの
残留張力によってしわが発生するような場合には、第1
実施例のラミネーションロール2及び第2実施例のラミ
ネーションロール29も、第1実施例のラミネーション
ロール1と同様に、通気性多孔質材あるいは金属ネット
等で形成し、該ラミネーションロール2及び29の内部
を、真空ポンプあるいはブロワー等で構成されるバキュ
ーム機構と配管で接続し、ラミネーションロール内部を
負圧状態に維持することが有効である。
ル2及び29の表面に吸着固定され、引っ張り力等のス
トレスがかからない状態で貼り合わすことができるの
で、貼り合わせた後でしわが発生することがない。更に
材料Bが不織布やニットのように網目構造を持つ素材の
場合、流動性の悪い接着剤例えばホットメルト型接着剤
を用いても、バキューム力によって、接着剤が材料Bの
網目構造の内部にまで引き込まれるので、より強固な貼
り合わせができる。
送り機構にバキューム機構を備えたラミネーションロー
ルか又はバキューム機構を備えたコンベアベルトのいず
れか単体で用いるものを例示したが、バキューム機構を
備えたラミネーションロールとバキューム機構を備えた
コンベアベルトとを、直列に連続的に配置しても同様の
効果が得られる。
料を製造する方法としたので、伸縮性のある長尺の材料
Aと、材料Aに比較して伸縮性が低いか又は伸縮性が無
い長尺の材料Bとを、高速で連続的に貼り合わせること
ができ、しかも貼り合わせた後にしわが発生しない、積
層材料を製造する方法を提供することができる。
の説明図。
の説明図。
の説明図。
ル、 3…バキューム機構、 5…送り出し機構、 6
…送り出し機構、8…スリットダイコーター、9…加熱
装置、 20…ベルトコンベア、 23…コンベアベル
ト、 26…フード、 27…送り出し機構、 28…
送り出し機構、 29…ラミネーションロール、 30
…接着剤塗布装置、
Claims (2)
- 【請求項1】 伸縮性のある長尺の材料Aと、材料Aに
比較して伸縮性が低いか又は伸縮性が無い長尺の材料B
とを、接着剤を用いて連続的に貼り合わせて積層材料を
製造する方法において、材料Aをバキューム機構(3)
を備えたラミネーションロール(1)又は/及びバキュ
ーム機構(24)を備えたコンベアベルト(23)の表
面にバキューム力によって吸引固定しながら進行させ、
これに対して材料Bを前記進行中の材料Aの進行速度と
同期させて前記ラミネーションロール又はコンベアベル
ト上に供給して材料Aと材料Bとを、連続的に貼り合わ
せることを特徴とする、積層材料を製造する方法。 - 【請求項2】 伸縮性のある材料Aと、材料Aに比較し
て伸縮性が低いか又は伸縮性が無い材料Bとを連続的に
貼り合わせて積層材料を製造する方法において、材料A
又は材料Bの少なくともいずれかに熱圧着性材料を用い
ることと、材料Aをバキューム機構を備えたラミネーシ
ョンロール又は/及びバキューム機構を備えたコンベア
ベルトの表面にバキューム力によって吸引固定しながら
進行させることと、これに対して材料Bを前記進行中の
材料Aの進行速度と同期させて前記ラミネーションロー
ル又はコンベアベルト上に供給して材料Aと材料Bとを
連続的に合体させることと、熱圧着性材料を合体前に加
熱するか又は/及び合体後に加熱工程(9)を設けて加
熱するることを特徴とする、積層材料を製造する方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19288396A JP3885159B2 (ja) | 1996-07-03 | 1996-07-03 | 積層材料を製造する方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19288396A JP3885159B2 (ja) | 1996-07-03 | 1996-07-03 | 積層材料を製造する方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1016172A true JPH1016172A (ja) | 1998-01-20 |
JP3885159B2 JP3885159B2 (ja) | 2007-02-21 |
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ID=16298571
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19288396A Expired - Fee Related JP3885159B2 (ja) | 1996-07-03 | 1996-07-03 | 積層材料を製造する方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3885159B2 (ja) |
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JP2011131981A (ja) * | 2009-12-24 | 2011-07-07 | Toray Eng Co Ltd | バットスプライス装置およびバットスプライス方法 |
CN113147093A (zh) * | 2021-03-02 | 2021-07-23 | 南塑集团浙江科技有限公司 | 一种纸塑复合袋生产用加工设备 |
CN117183547A (zh) * | 2023-11-07 | 2023-12-08 | 晋江市港益纤维制品有限公司 | 复合无纺布的生产设备及复合无纺布的生产工艺 |
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1996
- 1996-07-03 JP JP19288396A patent/JP3885159B2/ja not_active Expired - Fee Related
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