JPH10161010A - カメラの測距装置およびそれを用いたカメラ - Google Patents

カメラの測距装置およびそれを用いたカメラ

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JPH10161010A
JPH10161010A JP31607496A JP31607496A JPH10161010A JP H10161010 A JPH10161010 A JP H10161010A JP 31607496 A JP31607496 A JP 31607496A JP 31607496 A JP31607496 A JP 31607496A JP H10161010 A JPH10161010 A JP H10161010A
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camera
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distance measurement
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Takeshi Yamawaki
健 山脇
Kenji Nakamura
研史 中村
Akira Shiraishi
明 白石
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低輝度時に測距時間の短縮を図ることのでき
るカメラの測距装置を提供する。 【解決手段】 複数の画素からなるラインセンサを有す
る測距装置において、測光値(♯120)、撮影モード
(♯121)、および焦点距離(♯122,123)に
基づいて、積分の終了の判定に用いるための画素を選択
する(♯130,♯140,♯150)。これにより背
景に対応する暗い画素の積分の終了まで待つことなく積
分が打切られるため、測距時間の短縮を図ることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はカメラの測距装置
およびそれを用いたカメラに関し、特にラインセンサの
画素が積分終了するまでの時間を使って測距動作を行な
うカメラの測距装置およびそれを用いたカメラに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、複数の画素を含む1対のライ
ンセンサに、レンズによって被写体からの光を結像させ
ることにより、被写体までの距離を測定する測距装置が
知られている。
【0003】このような測距装置では、ラインセンサの
最明画素(最も明るい光を受光する画素)が電荷の蓄積
を完了した時点を基準として、最明画素の明度から4段
(4EV)暗い画素が電荷蓄積を行なう時間まで、電荷
の蓄積が行なわれる。最明画素が電荷の蓄積を完了した
時点から、各々の画素が電荷の蓄積を完了した時間をも
とに、測距のための演算が行なわれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、そのよ
うな測距装置には以下のような問題点があった。
【0005】(1) 低輝度時で、被写体に対して背景
がさらに暗い場合に、測距時間の増大が起こる。これに
より、手振れの影響などにより正確な測距結果が得られ
ない問題が発生する。
【0006】(2) ラインセンサの全領域を測距に使
用せず、未使用部分をマスキングしている構成を採用す
ると、電荷蓄積完了時間がマスク部分の影響で長くな
り、不必要な測距時間の増大が生じる。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は上記問題点を
解決するためになされたものであって、測距時間の短縮
を図ることのできるカメラの測距装置およびそれを用い
たカメラを提供することを目的としている。
【0008】上記目的を達成するためこの発明のある局
面に従うと、カメラの測距装置は、複数の画素を含む1
対のラインセンサに被写体からの光を結像させることに
より、被写体までの距離を測定する装置であって、複数
の画素のうち積分終了の判定に用いる画素を選択する選
択手段と、選択された画素からの信号を用いて積分終了
の判定を行なう判定手段とを備える。
【0009】さらに好ましくは、選択手段は測距フレー
ムに対応する画素を選択する。さらに好ましくは、選択
手段は被写体輝度が所定値より小さいときに選択を行な
う。
【0010】さらに好ましくは、選択手段は、撮影モー
ドが特定のモードであるときに選択を行なう。
【0011】さらに好ましくは、選択手段は測距のため
の演算に使用する画素を選択する。この発明の他の局面
に従うと、カメラは、上記の測距装置と、ズーム機構
と、測距フレームを有するファインダとを備え、ズーミ
ングにより測距フレーム内の被写体像とラインセンサに
結像される被写体像との割合が変化することを特徴とす
る。
【0012】これらの発明に従うと、低輝度時において
も測距時間の短縮を図ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態の1
つである測距装置を適用したオートフォーカスカメラの
構成を示すブロック図である。
【0014】図を参照して、カメラ本体1は、左右1対
のラインセンサ5a,5bを有する測距用IC(以下A
FICともいう)50および、ラインセンサ5a,5b
に被写体からの光をそれぞれ結像させる左右のレンズ6
a,6bからなる測距ユニット4と、マイクロプロセッ
サよりなりAFIC50に接続される測距演算装置54
と、撮影変倍レンズ55と、撮影変倍レンズ55を移動
させるズーム駆動装置56と、焦点調節レンズ57と、
焦点調節レンズ57の位置を変化させるフォーカス駆動
装置58とを備えている。
【0015】ラインセンサ5a,5bはそれぞれ複数の
光電変換素子を一列に配列して構成されている。
【0016】撮影変倍レンズ55の焦点距離は、操作者
の要望に応じて25mm、50mmまたは75mmのい
ずれかに切換えられる。
【0017】ファインダは実像式のズームファインダで
あり、対物レンズ9によって像面8に被写体像を結像さ
せる。結像された被写体像は、接眼レンズ7によって観
察される。対物レンズ9は、ズーム駆動装置56に連動
しており、その焦点距離は変化する。これに対して、測
距ユニット4の焦点距離は撮影系の焦点距離にかかわら
ず一定である。また像面8には測距フレーム(固定)が
描かれている。
【0018】また、測距演算装置54に接続される、被
写体の照度を測定する測光装置52と、撮影目的に応じ
てカメラの撮影制御を最適化するための撮影モード選択
部53と、図示しないシャッターレリーズボタンに連動
する2つのスイッチSW1,SW2とが備えられてい
る。
【0019】スイッチSW1はレリーズボタンが半押し
されたときに閉結し、スイッチSW2は、レリーズボタ
ンがさらに押し込まれたときに閉結する。スイッチSW
1が閉結すると、測距演算装置54はAFIC50に対
してラインセンサ5a,5bによる光電変換の開始を指
示して測距を開始する。このとき、ズーム駆動装置56
からの焦点距離、測光装置52および撮影モード選択部
53からの情報に応じて使用される光電変換素子が選択
される。スイッチSW2が閉結すると、測距演算装置5
4は、測距値に応じてフォーカス駆動装置58を介して
焦点調節レンズ57を駆動する。その後撮影が行なわれ
る。
【0020】撮影変倍レンズ55の焦点距離を変化させ
たとき、ファインダの対物レンズ9によりファインダ内
の被写体像の大きさは変化する。しかし、測距フレーム
およびAFレンズ6a,6bの焦点距離は変化しないの
で、ファインダ内の測距フレームと実際に測距されるエ
リアとの間にずれ(焦点距離変化によるパララックス)
が生じる。本実施の形態におけるカメラでは撮影変倍レ
ンズ55の焦点距離が25mmのときに測距フレームと
測距エリアとが概略で一致するように構成されている。
したがって、撮影変倍レンズ55の焦点距離を50m
m、75mmに変更すると、測距フレームよりも測距エ
リアの方が広くなってしまう。
【0021】図2は図1に含まれる測距装置のブロック
図である。図を参照して、測距装置は測距演算装置54
と、測距演算装置に接続される、撮影モード選択部5
3、焦点距離検出部41、測光装置52、ラインセンサ
5a,5b、およびAFIC50とから構成される。
【0022】ラインセンサ5aまたは5bは100個の
画素(光電変換素子)S0〜S99により構成される。
それぞれの画素は受光部21(0)〜21(99)およ
び蓄積部22(0)〜22(99)より構成される。な
お、図2では説明を簡単にするために、1対のラインセ
ンサ5aまたは5bのうちの一方のみを図示している。
【0023】ラインセンサ5aまたは5bにはまた、カ
ウンタ37のカウント値をラッチするラッチ部16
(0)〜16(99)が設けられている。
【0024】AFIC50は、それぞれの画素に対応し
たラッチ検出部13(0)〜13(99)と、積分の終
了判定を行なうための終了判定部39(0)〜39(9
9)と、終了判定部からの信号を入力し積分終了の判定
を行なう積分終了判定回路40と、クロックジェネレー
タ38と、ラッチ検出部からのラッチ検出信号を入力し
カウントを開始するカウンタ37とから構成される。
【0025】図3は、図2の受光部21(0)〜21
(99)の1つと、蓄積部22(0)〜22(99)の
1つの具体的な回路を示した図である。
【0026】図を参照して、回路はフォトダイオード2
5と、コンデンサ26と、センスアンプ27とを含む。
フォトダイオード25が受光部21に相当し、コンデン
サ26とセンスアンプ27とが蓄積部22に対応してい
る。
【0027】フォトダイオード25に光が当ることによ
り発生した電流は、コンデンサ26に蓄えられる。そし
て、コンデンサ26の電圧が所定の電圧VREFに到達
したとき、センスアンプ27はラッチ信号を出力する。
コンデンサ26は、測距用の電荷蓄積の開始前に、図示
しないリセット手段によりリセットされ0Vから電荷の
蓄積を開始する。
【0028】次に、図2を参照して測距装置の特徴につ
いて説明する。本実施の形態による測距装置は、測距演
算装置54が量子化基準に用いる画素と、積分終了の判
定に用いる画素とを選択することを特徴としている。
【0029】それぞれ画素を選択するために、量子化基
準選択信号と、積分終了判定選択信号とが用いられる。
これらの選択は、撮影モード選択部53、焦点距離検出
部41、および測光装置52の出力する信号に基づいて
行なわれる。焦点距離検出部41は、撮影変倍レンズ5
5の鏡筒部などに設けられたエンコーダの出力により焦
点距離を検出する。
【0030】ラインセンサ5a,5bに光が入射したと
きに、最も明るい画素(最明画素)が最も早くラッチ信
号を出力する。このときその画素が測距演算装置54に
より量子化基準に用いる画素として選択されていれば、
その画素がラッチ信号を出力したときを基準として、そ
の後他の画素がラッチ信号を出力するまでの時間がラッ
チ部16(0)〜16(99)に記録されていく。
【0031】反対にラッチ信号を最も早く出力した画素
であっても、測距演算装置54により量子化基準に用い
る画素として選択されていなければ、その画素は量子化
の基準としては用いられない。
【0032】また、積分の終了すなわち測距の終了は、
以下(1)または(2)のいずれか早いときに行なわれ
る。
【0033】(1) 量子化基準の画素の明度から4E
V(Exposure Value)暗い明度の画素まで測定を行なっ
たとき (2) 積分終了の判定に用いる画素として、測距演算
装置54により選択されている画素のすべてがラッチ信
号を出力したとき 上記(2)のときを積分の終了とすることにより、測距
に必要のない画素がラッチ信号を出力するまで積分終了
を待つことがなくなる。このため低輝度時でも測距時間
の短縮を図ることができる。
【0034】次に、測距装置の動作について説明する。
カメラの使用者によってレリーズボタンが半押しされた
ときにスイッチSW1が閉結し、測距演算装置54はこ
れに応答してAFIC50に測距開始を指示する。
【0035】測距開始の指示に従い、ラインセンサ5
a,5bに含まれる蓄積部22(0)〜22(99)の
コンデンサ26はリセットされ、その後電荷の蓄積が開
始される。前述のとおり、コンデンサの電圧が所定電圧
VREFに到達した時点で、蓄積部22(0)〜22
(99)からラッチ信号が出力される。
【0036】ラッチ信号は、ラッチ検出部13(0)〜
13(99)のそれぞれに入力される。ラッチ信号が出
力された画素が測距演算装置54により量子化基準に用
いる画素として選択されていれば、ラッチ信号を入力し
たラッチ検出部13は、カウンタ37に対してラッチ検
出信号を出力する。
【0037】最先のラッチ検出信号が入力されたとき、
カウンタ37は“0”からカウントを開始する。カウン
トは、クロックジェネレータ38の出力するパルスを加
算することにより行なわれる。
【0038】ラッチ信号はまた、ラッチ部16(0)〜
16(99)にも入力される。ラッチ部16(0)〜1
6(99)は、それぞれの画素からのラッチ信号を入力
したときのカウンタ37のカウント値を入力し、ラッチ
する。
【0039】すなわち、量子化基準の画素に対応するラ
ッチ部は、“0”の値をラッチし、その後ラッチ信号を
入力したラッチ部16は、量子化基準の画素がラッチ信
号を出力してからのカウンタ37のカウント値を“0”
から“255”の範囲で記録する。
【0040】また、量子化基準の画素より明るい画素で
あって、量子化基準に用いられない画素のラッチ部16
はカウンタ37がカウントを開始する前に、カウンタ3
7の値をラッチするので、“0”の値をラッチすること
になる。
【0041】ここにカウント値(n−1)からカウント
値nまでのカウントを行なう時間t n は、2n に比例す
るように構成されている。したがって、図4に示される
ように、量子化基準の画素の輝度をx[EV]とする
と、カウント値63でラッチ信号を出力する画素の輝度
は、(x−1)[EV]となり、カウント値127でラ
ッチ信号を出力する画素の輝度は(x−2)[EV]と
なり、カウント値191でラッチ信号を出力する画素の
輝度は(x−3)[EV]となり、カウント値255で
ラッチ信号を出力する画素の輝度は(x−4)[EV]
となる。
【0042】これにより、カウント値が255となるま
で測距を行なえば、量子化基準の画素から4[EV]暗
い画素までの測定を行なうことができることになる。
【0043】また、ラッチ信号は同時に終了判定部39
(0)〜39(99)にも入力される。
【0044】積分終了の判定に用いられない画素に対し
ての終了判定部は、その画素からのラッチ信号の入力の
有無にかかわらず、終了信号を積分終了判定回路40に
対して出力する。
【0045】積分終了の判定に用いられる画素に対して
の終了判定部は、その画素からラッチ信号が出力された
ときに終了信号を積分終了判定回路40に対し出力す
る。
【0046】カウンタ37のカウント値が255となる
か、またはすべての終了判定部39(0)〜39(9
9)が終了信号を出力したときに、積分終了判定回路4
0は積分終了信号を測距演算装置54に出力する。これ
により積分は終了する。積分終了信号が出力された時点
で、まだラッチ信号を出力していない画素のラッチ部に
は、積分終了信号が出力された時点でのカウント値がラ
ッチされる。
【0047】積分終了信号が出力された時に、積分は終
了する。積分により得られたラッチ部16(0)〜16
(99)のデータを用いて測距が行なわれる。測距の結
果に基づいて、フォーカス駆動装置58は、焦点調節レ
ンズ57を移動させ、ピント合わせが行なわれる。
【0048】図5は、図2の測距装置の行なう測距動作
のフローチャートである。ステップ♯100において、
焦点距離検出部41から撮影変倍レンズ55の焦点距離
が入力される。ステップ♯101において、測光装置5
2から測光値が入力される。ステップ♯102におい
て、撮影モード選択部53から撮影モードが入力され
る。
【0049】次に、ステップ♯110において、撮影変
倍レンズ55の焦点距離に基づき量子化基準として用い
る画素が選択される。ここでの詳しい処理は後述する。
【0050】ステップ♯120において、測光値BVが
−1以下であるかが判定される。ステップ♯120でY
ESであれば、ステップ♯122で、焦点距離が25m
mであるか否かが判定される。
【0051】ステップ♯122でNOであれば、ステッ
プ♯123で焦点距離が50mmであるか否かが判定さ
れる。
【0052】ステップ♯123でNOであれば、焦点距
離は75mmであるので、ステップ♯130で積分終了
の判定に用いられる画素をS34〜S67の範囲(図7
(c)参照)とする。
【0053】ステップ♯123でYESであれば、ステ
ップ♯140で積分終了の判定に用いられる画素をS2
6〜S75の範囲(図7(b)参照)とする。
【0054】ステップ♯120でNOであれば、ステッ
プ♯121で撮像モードとして夜景ポートレートモード
(暗い風景を撮影するためのモード)が設定されている
かが判定される。
【0055】ステップ♯121でYESであれば、ステ
ップ♯122からの処理を行なう。ステップ♯121で
NOであれば、またはステップ♯122でYESであれ
ば、ステップ♯150で積分終了の判定に用いる画素を
S16〜S85の範囲(図7(a)参照)とする。
【0056】使用する画素の範囲が決められた後、ステ
ップ♯160でラインセンサ5a,5bの電荷蓄積を行
なう。電荷蓄積が終了したら、ステップ♯170でラッ
チ部のデータを測距演算装置54が読出す。ステップ♯
180でオートフォーカス(AF)演算が行なわれ、測
距動作は終了する。
【0057】図6は、図5の量子化基準範囲選択処理
(♯110)での処理を示すフローチャートである。
【0058】図を参照して、ステップ♯222で焦点距
離が25mmであるかが判定され、YESであれば、ス
テップ♯250で画素S16〜S85を量子化基準に用
いる範囲として選択する。
【0059】ステップ♯222でNOであれば、ステッ
プ♯223で焦点距離が50mmであるか否かが判定さ
れる。ステップ♯223でYESであれば、ステップ♯
240で画素S26〜S75を量子化基準に用いる範囲
として選択する。
【0060】ステップ♯223でNOであれば、ステッ
プ♯230で画素S34〜S67を量子化基準に用いる
範囲として選択する。
【0061】図8は、本実施の形態におけるカメラの測
距装置での、撮影レンズの焦点距離fと、積分終了の判
定に用いられるラインセンサの画素との関係を示した図
である。また、この図には併わせてそのときのセンサ出
力(ラッチ部の出力)が示されている。
【0062】本実施の形態におけるカメラは、焦点距離
fが25mm(最短)のときに、測距フレーム12に対
して、ラインセンサの幅が概略で一致するように構成さ
れている。そして前述のように、焦点距離が50mm、
75mmになると、測距フレーム12に含まれる範囲よ
りもラインセンサの範囲が広くなってしまう。
【0063】具体的には、焦点距離f=25mm,50
mm,75mmのそれぞれの場合において、測距フレー
ム12内に対応するラインセンサの画素の範囲は、図中
の斜線で示される範囲となる。
【0064】本実施の形態においては、この斜線で示さ
れる範囲が積分終了の判定に用いられる画素として選択
されることになる。逆にいえば、測距フレーム12の範
囲外にあるラインセンサの画素は、積分終了の判定には
用いられない。
【0065】このように、積分終了判定に用いる画素を
測距フレーム内の画素とすることで、図8のセンサ出力
の実線部分に示されるように、測距フレーム内のすべて
の画素が積分を終了したとき、積分は打切られることと
なる。積分が打切られた時点で、測距フレームの外の画
素のラッチ部はその時点でのカウンタ37のカウント値
をラッチするため、同一のカウント値を有することにな
る。
【0066】測距フレーム内にある被写体に比べて背景
が非常に暗い場合、従来の技術では、図8のセンサ出力
の点線部分に示されるように、背景の部分に対応する画
素の積分がすべて終了するか、または最明画素から4段
暗い画素の積分が終了するまで積分が行なわれる。これ
に対して、本実施の形態では、積分終了判定を測距フレ
ーム内の画素のみで行なうため、測距時間を短縮するこ
とができる。
【0067】図9は、本実施の形態による測距装置によ
って、積分時間が短縮されることを説明するための図で
ある。
【0068】本実施の形態に用いられているラインセン
サは、被写体輝度に応じた電荷蓄積時間をセンサデータ
に変換する原理である。そのため、量子化基準の画素の
ラッチ検出に要する時間(応答時間)は図のように被写
体輝度(BV)が暗くなるにつれて指数関数的に増大す
る。
【0069】さらに、通常の積分は、量子化基準とされ
た画素から光量で4EV暗い画素に対してまで行なわれ
るため、積分が終了する時間は、量子化基準の画素の応
答時間の16倍(24 倍)もかかってしまう。
【0070】被写体が暗く、また背景が被写体に対して
暗い場合には、本実施の形態では測距フレーム内にある
主要被写体のみの範囲で、積分終了判定を行なうため測
距時間の短縮が図られるのである。
【0071】図9において、たとえば被写体の輝度が
(A)で示されるBV−2であり、その背景が十分に暗
い場合、測距を開始してから、量子化基準の画素がラッ
チ信号を出力するまでの時間は(B)に示される時間と
なる。それより4段暗い輝度BV−6の背景の画素が積
分を終了する時間は(C)で示される時間となる。
【0072】すなわち従来の技術では背景が被写体に比
べて暗い場合には、被写体の輝度が暗ければ暗いほど、
積分に要する時間は指数関数的に増大することになる。
これに対して、本実施の形態においては、被写体の存在
する測距フレーム内のみで積分終了の判定を行なうた
め、撮影レンズの焦点距離が25mmのとき(WIDE
領域判定)では、図中(D)で示される時間に積分が終
了し、焦点距離が50mm(MIDDLE領域判定)で
は、図中(E)で示される時間に積分が終了し、焦点距
離75mm(TELE領域判定)では図中(F)で示さ
れる時間に積分が終了する。このように本実施の形態に
より、従来に比べて測距に必要とされる積分の時間は格
段に短くなる。これにより、手振れの影響がなく正確な
測距が可能となる。
【0073】なお、本実施の形態においては、ラインセ
ンサの1画素単位で積分終了判定に用いるか否かを選択
するようにしたが、複数の画素を1単位として積分終了
判定に用いるか否かの選択をするようにしてもよい。
【0074】また、本実施の形態においては、撮影レン
ズの焦点距離が3種類に切換えられることとしたが、焦
点距離が連続的に変化できるカメラについても本発明を
実施することができる。
【0075】さらに、実施の形態においては、量子化の
基準に用いる画素の範囲と、積分終了の判定に用いる画
素の範囲とを同じにしたが、それぞれの範囲は独立して
設定することができる。
【0076】さらに、測距のための演算に使用する画素
を積分終了の判定に用いるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の1つにおける測距装置を
適用したオートフォーカスカメラの構成を示すブロック
図である。
【図2】図1に含まれる測距装置のブロック図である。
【図3】図2のラインセンサ5aまたは5bの受光部と
蓄積部との具体的な回路構成を示す回路図である。
【図4】図2のカウンタ37がカウントする値と、その
時点でラッチ信号を出力する画素の輝度との関係を示し
た図である。
【図5】図2の測距演算装置54が行なう処理のフロー
チャートである。
【図6】図5の量子化基準範囲選択処理(♯110)で
の処理を示すフローチャートである。
【図7】図5のステップ♯130,♯140,♯150
および図6のステップ♯230,♯240,♯250で
選択されるラインセンサ5a,5bの画素の範囲を示す
図である。
【図8】焦点距離の変化に応じて、積分終了の判定に用
いられる画素が変化する状態を説明するための図であ
る。
【図9】本発明の効果を説明するための図である。
【符号の説明】
12 測距フレーム 13(0)〜13(99) ラッチ検出部 16(0)〜16(99) ラッチ部 21(0)〜21(99) 受光部 22(0)〜22(99) 蓄積部 37 カウンタ 39(0)〜37(99) 終了判定部 40 積分終了判定回路 41 焦点距離検出部 50 測距用IC(AFIC) 52 測光装置 53 撮影モード選択部 54 測距演算装置 55 撮影変倍レンズ 56 ズーム駆動装置 S0〜S99 ラインセンサの画素

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の画素を含む1対のラインセンサに
    被写体からの光を結像させることにより、前記被写体ま
    での距離を測定する、カメラの測距装置であって、 前記複数の画素のうち、積分終了の判定に用いる画素を
    選択する選択手段と、 前記選択された画素からの信号を用いて積分終了の判定
    を行なう判定手段とを備えた、カメラの測距装置。
  2. 【請求項2】 前記選択手段は、測距フレームに対応す
    る画素を選択する、請求項1に記載のカメラの測距装
    置。
  3. 【請求項3】 前記選択手段は、被写体輝度が所定値よ
    り小さいときに選択を行なう、請求項1または2のいず
    れかに記載のカメラの測距装置。
  4. 【請求項4】 前記選択手段は、撮影モードが特定のモ
    ードであるときに選択を行なう、請求項1〜3のいずれ
    かに記載のカメラの測距装置。
  5. 【請求項5】 前記選択手段は、測距のための演算に使
    用する画素を選択する、請求項1〜4のいずれかに記載
    のカメラの測距装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載のカメラ
    の測距装置と、ズーム機構と、測距フレームを有するフ
    ァインダとを備え、 ズーミングにより、前記測距フレーム内の被写体像と前
    記ラインセンサに結像される被写体像との割合が変化す
    ることを特徴とする、カメラの測距装置を用いたカメ
    ラ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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GB2423770A (en) * 2005-02-01 2006-09-06 Ucn Know How Ltd Crystalline or semi-crystalline polyurethane

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