JPH10160746A - 潮流計測装置 - Google Patents

潮流計測装置

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JPH10160746A
JPH10160746A JP8320008A JP32000896A JPH10160746A JP H10160746 A JPH10160746 A JP H10160746A JP 8320008 A JP8320008 A JP 8320008A JP 32000896 A JP32000896 A JP 32000896A JP H10160746 A JPH10160746 A JP H10160746A
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sensor
bias
error
speed sensor
tidal current
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JP8320008A
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Inventor
Takashi Morimoto
隆 森本
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Yokogawa Denshikiki Co Ltd
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Yokogawa Denshikiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 対水速度センサに電磁ログを用いたとき、そ
の海域の導電率の変化によりバイアス誤差が発生する。
しかし、バイアス誤差は直流であるためにローパスフィ
ルタなどを用いて除去することができない。 【解決手段】 船舶が直進中であればバイアス誤差成分
と対水速度成分とを分離することは不可能であるが旋回
中にはこれを分離することができる。分離した後にカル
マンフィルタによりバイアス誤差の補正を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は船舶の航法支援装置
に利用する。本発明は潮流の速度および方向を測定する
ために利用する。
【0002】
【従来の技術】航行する船舶がその海域における潮流の
速度および方向を測定することが行われる。例えば、海
底の油田を調査する任務を帯びた船舶が目標地点の海上
に長時間留まっているためには、潮流の方向に対して船
首を向け、潮流の速度に等しい推進力を発生することに
より潮流に流されることなく、その地点に留まることが
できる。そのためには、正確な潮流のデータが必要にな
る。
【0003】船舶上でその船舶が現在航行している海域
の潮流に関するデータを求める方法として、対水速度セ
ンサおよび対地速度センサによりそれぞれ対水速度ベク
トルVs および対地速度ベクトルVg を求め、潮流速度
ベクトルVocを Voc=Vg −Vs …(1) として計算する方法がある。なお、潮流ベクトルには、
風による影響も含まれるものとする。
【0004】この従来例を図3および図4を参照して説
明する。図3は各種速度ベクトルの関係を示す図であ
る。図4は従来例の潮流計測装置のブロック構成図であ
る。潮流計測装置の目的は、潮流ベクトルVocを推定す
ることにある。潮流速度ベクトルVocを求めることによ
り、潮流速度|Voc|、潮流速度の船首に対する方向
γ、または潮流の方位角(ψ+γ)を推定することがで
きる。図3において、XN は南北座標軸、YE は東西座
標軸、Xは船体のロール座標軸、Yは船体のピッチ座標
軸である。
【0005】対水センサとしては、2軸方向感度(X方
向、Y方向)を有する2軸電磁ログが用いられる。対地
センサとしては、音波ログあるいはGPS(Global Posi
tioning System) が用いられる。
【0006】電磁ログは、センサを海水が横切ると、電
磁ログが発生する磁界に変化が生じることを利用して対
水速度を測定するものである。音波ログは、船底から海
底に向けて発射された音波が海底に反射して戻ってくる
ときに生じるドップラ周波数を検出することにより対地
速度を測定するものである。GPSは、24個の人工衛
星を地球をとりまく6つの軌道上に周回させ、ここから
発射された電波を捉えることにより自分の位置を検出す
る装置であるが、この位置の変化にしたがって船舶の対
地速度を測定するものである。
【0007】電磁ログの出力はVsmで表し、その成分は
(Vsmx 、Vsmy )で表される。音波ログの出力はVgm
で表し、その成分は(Vgmx 、Vgmy )で表される。G
PSの出力はVgmで表し、その成分は(VgmN
gmE )で表される。
【0008】まず、対地速度センサとして音波ログを用
いた場合について説明する。対水速度センサの出力Vsm
と、対地速度センサの出力Vgmとの差をΔVとし、その
X成分をΔVx、そのY成分をΔVyとする。このと
き、
【0009】
【数2】 と表される。ここで、 Vgmx =Vgx+δVbx+δVrx …(3) Vgmy =Vgy+δVby+δVry …(4) であり、 (δVbx、δVby)は音波ログのバイアス誤差 (δVrx、δVry)は音波ログの不規則誤差 である。また、 Vsmx =Vsx+δVE x Mb+δVE x Mr …(5) Vsmy =Vsy+δVE y Mb+δVE y Mr …(6) であり、 (δVE x Mb、δVE y Mb)は電磁ログのバイアス誤差 (δVE x Mr、δVE y Mr)は電磁ログの不規則誤差 である。(5)式および(6)式より、 ΔVx =Vgmx −Vsmx =(Vgx−Vsx)+(δVbx−δVE x Mb)+(δVrx−δVE x Mr) …(7) ΔVy =Vgmy −Vsmy =(Vgy−Vsy)+(δVby−δVE y Mb)+(δVry−δVE y Mr) …(8) となる。(1)式より、
【0010】
【数3】 となる。ここで、真の潮流速度は、 Vocx =Vgx−Vsx …(12) Vocy =Vgy−Vsy …(13) となり、(10)式および(11)式の第2項目、第3
項目はそれぞれバイアス誤差および不規則誤差となる。
(12)式および(13)式を(11)式および(1
2)式に代入すると、
【0011】
【数4】 となる。ただし、 ΔVocbx=δVbx−δVE x Mb …(16) ΔVocrx=δVrx−δVE x Mr …(17) ΔVocby=δVby−δVE y Mb …(18) ΔVocry=δVry−δVE y Mr …(19) である。(14)および(15)式のノイズ(バイアス
誤差、不規則誤差)の影響を小さくするためにローパス
フィルタを通す。このローパスフィルタの出力は、
【0012】
【数5】 しかし、ΔVocbxおよびΔVocbyはバイアス(直流)で
あるため全くフィルタ効果はない。
【0013】また、潮流速度Vocは、ある時間帯ある海
域では定常(向き、大きさ不変)と考えられるので、一
定である。Vocx 、Vocy はVocN 、VocE より、 Vocx =VocN cosψcosθ+VocE sinψcosθ =VocN 11 nb+VocE 21 nb …(22) Vocy =VocN (−sinψcosφ+cosψsinθsinφ)+ VocE (cosψcosφ+sinψsinθsinφ) =VocN 12 nb+VocE 22 nb …(23) ここで、 C11 nb=cosψcosθ …(24) C12 nb=−sinψcosθ+cosψsinθsinφ …(25) C21 nb=sinψcosθ …(26) C22 nb=cosψcosφ+sinψsinθsinφ …(27) である。船が直進中はVocx 、Vocy はほぼ一定で、
ψ、φ、θは各方位角、ロール角、ピッチ角である。
【0014】ここで、バイアス誤差および不規則誤差に
ついて説明する。電磁ログは前述したように、センサを
海水が横切ると、電磁ログが発生する磁界に変化が生じ
ことを利用して対水速度を測定するものである。この変
化は海水の導電率に依存する。
【0015】電磁ログのバイアス値は標準的な導電率を
有する海水中において、その船舶の対水速度情報を正確
に出力するように調節されている。しかし、実際には、
海水の導電率は海域によってばらつきを有する。したが
って、電磁ログが出力する対水速度情報は海域によって
異なる導電率による誤差を生じる。これをバイアス誤差
という。このバイアス誤差は直流であるため、前述した
ようにローパスフィルタによって平滑化することはでき
ない。また、不規則誤差は、海域によって異なる海水温
度その他のさまざまな要因により電磁ログに生じる誤差
である。この不規則誤差は短い周期で変化するため、ロ
ーパスフィルタにより平滑化することができる。
【0016】次に、対地速度センサとしてGPSを用い
た場合について説明する。対水速度センサの出力V
smと、対地速度センサの出力Vgmとの差をΔVとし、そ
のXN 成分をΔVN 、そのYE成分をΔVE とする。こ
のとき、
【0017】
【数6】 となる。ここで、 VgmN =VgN+δVgr N …(29) VgmE =VgE+δVgr E …(30) である。(δVgr N 、δVgr E )はGPS速度出力の不
規則誤差である。また、 VsmN =C11 nb・Vsmx +C12 nb・Vsmy …(31) VsmE =C21 nb・Vsmx +C22 nb・Vsmy …(32) であり、(Vsmx 、Vsmy )は、(5)式および(6)
式で与えられる。よって、 ΔVN =VgmN −VsmN =(VgN+δVgr N )−〔C11 nb(Vsx+δVE X Mb+δVE X Mr)+ C12 nb(Vsy+δVE y Mb+δVE y Mr)〕 =〔VgN−(C11 nbsx+C12 nbsy)〕− (C11 nbδVE X Mb+C12 nbδVE y Mb)+ 〔δVgr N −(C11 nbδVE X Mr+C12 nbδVE y Mr)〕…(33) ΔVE =VgmE −VsmE =(VgE+δVgr E )−〔C21 nb(Vsx+δVE X Mb+δVE X Mr)+ C22 nb(Vsy+δVE y Mb+δVE y Mr)〕 =〔VgE−(C21 nbsx+C22 nbsy)〕− (C21 nbδVE X Mb+C22 nbδVE y Mb)+ 〔δVgr E −(C21 nbδVE X Mr+C22 nbδVE y Mr)〕…(34) ここで、真の潮流速度(VocN 、VocE )は、 VocN =VgN−(C11 nbsx+C12 nbsy) …(35) VocE =VgE−(C21 nbsx+C22 nbsy) …(36) である。ある時間帯ある海域では(VocN 、VocE )は
定常(向き、大きさ一定)である。
【0018】対地速度センサに音波ログを用いたものと
同様に、(33)式および(34)式の第2項目は電磁
ログバイアス誤差の影響項で、第3項目はGPSと電磁
ログの不規則誤差の影響項である。つまり、このままで
は、第2項目、第3項目により真の潮流速度(VocN
ocE )から大きくずれてしまう。
【0019】したがって、ローパスフィルタ処理を行う
ことが要求される。ところが、第2項目は船が直進中は
ほぼ一定でありまったくフィルタリングできない。
【0020】ローパスフィルタ処理後の〔外2〕と〔外
3〕は、
【0021】
【数7】 となる。バーを付した項は平滑処理を表す。(37)式
および(38)式の第3項目は不規則誤差のローパスフ
ィルタ処理で平滑されている。
【0022】
【外2】
【0023】
【外3】
【0024】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
対水速度センサの実測値には、その海域の導電率に依存
して発生するバイアス誤差と、その海域の海水温度その
他のさまざまな要因に依存して発生する不規則誤差が含
まれている。このうちの不規則誤差については、ローパ
スフィルタを用いることにより平滑化することができ
る。しかし、ローパスフィルタを用いてもバイアス誤差
を補正することができないため潮流測定精度は大きく劣
化する。
【0025】本発明は、このような背景に行われたもの
であって、バイアス誤差を補正することができる潮流計
測装置を提供することを目的とする。本発明は、海水の
導電率によらず正確な潮流データを得ることができる潮
流計測装置を提供することを目的とする。本発明は、対
水速度センサに電磁ログを用いて正確な潮流データを得
ることができる潮流計測装置を提供することを目的とす
る。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明の第一の観点は演
算方法であって、センサ出力によりそれぞれ得られる対
水速度ベクトルをVs 、対地速度ベクトルをVg とする
とき、潮流速度ベクトルVoc=Vg −Vs をリアルタイ
ムで演算する方法であって、この演算結果 Voc=Vg −Vs +ΔVocb +ΔVocr に生じるセンサのバイアス誤差(ΔVocb )、センサの
不規則誤差(ΔVocr )を除く演算方法である。
【0027】ここで、本発明の特徴とするところは、前
記演算結果をローパスフィルタに通過させて前記センサ
の不規則誤差(ΔVocr )を除き、カルマンフィルタを
通過させて前記バイアス誤差(ΔVocb )を除くところ
にある。
【0028】これにより、バイアス誤差を補正すること
ができる。したがって、海水の導電率によらず正確な潮
流データを得ることができる。
【0029】本発明の第二の観点は潮流測定装置であっ
て、その特徴とするところは、対水速度ベクトルVs
計測する対水速度センサと、対地速度ベクトルVg を計
測する対地速度センサと、この二つのセンサで計測され
た値Vg 、Vs から潮流速度ベクトルVoc=Vg −Vs
をリアルタイムで演算する演算回路とを備え、この演算
回路の出力が通過し、不規則誤差を除去するローパスフ
ィルタおよびバイアス誤差を除去するカルマンフィルタ
が縦続に接続された回路を備えたところにある。
【0030】前記カルマンフィルタは、バイアス誤差補
正信号を〔外4〕とし、そのカルマン定数をkとすると
き、
【0031】
【数8】 であることが望ましい。
【0032】
【外4】 前記対地速度センサは音波ログであることもできるし、
GPSであることもできる。
【0033】前記対地速度ベクトルVg を対地測量によ
り求めて上記式に代入し、前記バイアス誤差を含む対水
速度ベクトル(Vs +ΔVocb )を前記対水速度センサ
の実測値として求め上記式に代入し、前記バイアス誤差
(ΔVocb )を演算することができる。このバイアス誤
差から得られる情報をカルマンフィルタの利得に換算し
て前記カルマンフィルタを設定することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】
【0035】
【実施例】
(第一実施例)本発明第一実施例の構成を図1参照して
説明する。図1は本発明第一実施例の要部構成図であ
る。
【0036】本発明は潮流計測装置であって、本発明の
特徴とするところは、対水速度ベクトルVsmを計測する
対水速度センサ1と、対地速度ベクトルVgm を計測す
る対地速度センサ2と、この二つのセンサで計測された
値Vgm、Vsmから潮流速度ベクトルVoc=Vgm−Vsm
リアルタイムで演算する演算回路としての潮流推定部4
とを備え、この潮流推定部4の出力が通過し、不規則誤
差を除去するローパスフィルタ3およびバイアス誤差を
除去するカルマンフィルタを含む潮流推定部4が縦続に
接続された回路を備えたところにある。このカルマンフ
ィルタから出力される対水速度センサバイアス補正信号
および対地速度センサバイアス補正信号は、センサバイ
アス誤差補正部5に入力されて各センサのバイアス誤差
が補正される。
【0037】次に、本発明第一実施例の動作を図2を参
照して説明する。図2は本発明第一実施例の動作を示す
フローチャートである。対水速度センサ1から対水速度
データが入力される(S1)。対地速度センサ2から対
地速度データが入力される(S2)。対水速度センサ1
および対地速度センサ2の実測値の速度差を計算する
(S3)。続いてローパスフィルタ3により不規則誤差
補正を行う(S4)。さらにセンサバイアス誤差補正部
5によりバイアス誤差補正を行う(S5)。バイアス誤
差補正については、旋回中であるとき(S6)、潮流速
度ベクトルとバイアス誤差補正が行われる(S7)。直
進中であれば、潮流速度ベクトル補正を行う(S8)。
潮流状態に変化があるごとにこのフローは繰り返される
(S9)。
【0038】潮流推定の基本原理については従来例で述
べたとおりである。ここでは、本発明の特徴であるバイ
アス誤差の除去(推定、補正)について説明する。図1
のセンサバイアス誤差補正部5の対水速度センサバイア
ス誤差補正信号〔外5〕と、対地速度センサバイアス誤
差補正信号〔外6〕は潮流推定部4のカルマンフィルタ
出力であり、
【0039】
【数9】 である。〔外5〕、〔外6〕および潮流推定部4につい
て説明する。対水速度センサ1として電磁ログを用い、
本発明第一実施例では、対地速度センサ3として音波ロ
グを用いた場合について説明する。
【0040】
【外5】
【0041】
【外6】 ΔVx=Vgmx −Vsmx =(VocN ・C11 nb+VocE ・C21 nb)+ΔVocbx+ΔVocrx …(43) ΔVy=Vgmy −Vsmy =(VocN ・C12 nb+VocE ・C22 nb)+ΔVocby+ΔVocry …(44) であり、(VocN 、VocE )および(ΔVocbx、ΔV
ocby)の推定は、カルマンフィルタにより行い、
【0042】
【数10】 となる。ここで、
【0043】
【数11】 であり(k11〜k42)はカルマンフィルタゲインであ
る。(43)式および(44)式では、直進中は第1項
目と第2項目の分離ができず、このとき、カルマンフィ
ルタによる(VocN 、VocE )および(ΔVocbx、ΔV
ocby)の推定は無理であるが、実際の運用上では必ず旋
回を行うので、このとき推定を行う。旋回を行うまでは
前回の推定値を保持する。
【0044】これは、直進中は(VocN 、VocE )と
(ΔVocbx、ΔVocby)とが一体化し、いずれが潮流速
度成分であり、いずれがバイアス誤差成分であるかの識
別が不可能である。ちなみに、不規則誤差成分(ΔV
ocrx、ΔVocry)は比較的短い周期で変動するため直進
中でも識別可能である。
【0045】船舶が旋回を始めると、潮流の方法と船首
方向とが時々刻々変化するため(VocN 、VocE )の値
も時々刻々変化する。ところがバイアス誤差である(Δ
ocbx、ΔVocby)は、その海域の導電率に依存して発
生する出力であるから旋回によって変化することはな
い。したがって、旋回中には(VocN 、VocE )と(Δ
ocbx、ΔVocby)とをそれぞれ識別し分離することが
できる。
【0046】〔外7〕および〔外8〕は電磁ログのバイ
アス誤差と音波ログのバイアス誤差の差の推定値であり
このまま用いる。このとき(42)式は、
【0047】
【数12】 となる。
【0048】
【外7】
【0049】
【外8】 (第二実施例)本発明第二実施例では、対水速度センサ
1として電磁ログを用い、対地速度センサとしてGPS
を用いた場合について説明する。 ΔVN =VocN −(C11 nb・δVE X Mb+C12 nb・δVE y Mb)+ 〔δVN gr−(C11 nb・δVE x Mr+C12 nb・δVE y Mr)〕 …(53) ΔVE =VocE −(C21 nb・δVE X Mb+C22 nb・δVE y Mb)+ 〔δVE gr−(C21 nb・δVE x Mr+C22 nb・δVE y Mr)〕 …(54) であり、(VocN 、VocE )および(δVE X Mb、δV
E y Mb)の推定は、
【0050】
【数13】 により行う。ここで、
【0051】
【数14】 であり、(k11〜k41)はカルマンフィルタゲインであ
る。(53)式および(54)式の観測データ(Δ
N 、ΔVE )は、本発明第一実施例で説明したよう
に、直進中は第1項目と第2項目のバイアス誤差成分が
分離不可能である。船舶が旋回中には、本発明第一実施
例で説明したように分離可能であり、バイアス誤差を推
定し補正することができる。
【0052】(実施例まとめ)(VocN 、VocE )、
(ΔVocbx、ΔVocby)、(δVE X Mb、δVE y Mb
などは平均値0で分散が(σ2 ΔVocbx、Δσ2 ΔV
ocby)、(σ2 gbx 、σ2 gby )、(σ2 δVE X
Mb、σ2 δVE y Mb)などの正規性ガウシアンノイズで
ある。また、
【0053】
【数15】 である。本発明第一および第二実施例では、潮流の状態
が変われば、
【0054】
【数16】 をモニタし、
【0055】
【数17】 を満足したとき、自動的に再推定を開始する。なお、本
発明第一実施例では、〔外9〕は、
【0056】
【数18】 により求まる。ただし、
【0057】
【数19】 である。
【0058】
【外9】 本発明第二実施例では、〔外9〕は、
【0059】
【数20】 により求まる。ここで、
【0060】
【数21】 であり、
【0061】
【数22】 である。構成としてGPSを用いた方が潮流推定精度は
向上する。
【0062】本発明第一実施例および本発明第二実施例
の構成において、もし船がその海域で旋回を行わないよ
うな場合には、本発明第一および第二のカルマンフィル
タを以下のようにすれば直進中でも潮流推定は実行でき
る。
【0063】本発明第一実施例の場合では、
【0064】
【数23】 となり、ΔVx、ΔVyは(43)式および(44)式
に同じであり、
【0065】
【数24】 である。本発明第二実施例の場合では、
【0066】
【数25】 となり、ΔVN 、ΔVE は(53)式および(54)式
に同じであり、
【0067】
【数26】 である。このようなときの推定はバイアス誤差の補正が
出来ないために行い、従来の潮流推定精度に近づく。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
対水速度センサに電磁ログを用いたときのバイアス誤差
を補正することができる。これにより、海水の導電率に
よらず正確な潮流データを得ることができる。すなわ
ち、本発明は、対水速度センサに電磁ログを用いて正確
な潮流データを得ることができる潮流計測装置を実現す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第一実施例の要部構成図。
【図2】本発明第一実施例の動作を示すフローチャー
ト。
【図3】各種速度ベクトルの関係を示す図。
【図4】従来例の潮流計測装置のブロック構成図。
【符号の説明】
1 対水速度センサ 2 対地速度センサ 3 ローパスフィルタ 4 潮流推定部 5 センサバイアス誤差補正部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 センサ出力によりそれぞれ得られる対水
    速度ベクトルをVs 、対地速度ベクトルをVg とすると
    き、潮流速度ベクトルVoc=Vg −Vs をリアルタイム
    で演算する方法であって、この演算結果 Voc=Vg −Vs +ΔVocb +ΔVocr に生じるセンサのバイアス誤差(ΔVocb )、センサの
    不規則誤差(ΔVocr )を除く演算方法において、 前記演算結果をローパスフィルタに通過させて前記セン
    サの不規則誤差(ΔVocr )を除き、カルマンフィルタ
    を通過させて前記バイアス誤差(ΔVocb )を除くこと
    を特徴とする潮流計測方法。
  2. 【請求項2】 対水速度ベクトルVs を計測する対水速
    度センサと、対地速度ベクトルVg を計測する対地速度
    センサと、この二つのセンサで計測された値Vg 、Vs
    から潮流速度ベクトルVoc=Vg −Vs をリアルタイ
    ムで演算する演算回路とを備え、 この演算回路の出力が通過し、不規則誤差を除去するロ
    ーパスフィルタおよびバイアス誤差を除去するカルマン
    フィルタが縦続に接続された回路を備えたことを特徴と
    する潮流計測装置。
  3. 【請求項3】 前記カルマンフィルタは、バイアス誤差
    補正信号を〔外1〕とし、そのカルマン定数をkとする
    とき、 【数1】 である請求項2記載の潮流計測装置。 【外1】
  4. 【請求項4】 前記対地速度センサは音波ログである請
    求項1記載の潮流計測装置。
  5. 【請求項5】 前記対地速度センサはGPSである請求
    項1記載の潮流計測装置。
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Cited By (5)

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