JPH10160585A - 溶融金属用測温計 - Google Patents

溶融金属用測温計

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Publication number
JPH10160585A
JPH10160585A JP8330476A JP33047696A JPH10160585A JP H10160585 A JPH10160585 A JP H10160585A JP 8330476 A JP8330476 A JP 8330476A JP 33047696 A JP33047696 A JP 33047696A JP H10160585 A JPH10160585 A JP H10160585A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thermometer
molten metal
spinel
resistance
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8330476A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Suzuki
洋 鈴木
Teru Wagi
輝 和木
Naotake Okumura
尚丈 奥村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Akechi Ceramics Co Ltd
TYK Corp
Original Assignee
Akechi Ceramics Co Ltd
TYK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Akechi Ceramics Co Ltd, TYK Corp filed Critical Akechi Ceramics Co Ltd
Priority to JP8330476A priority Critical patent/JPH10160585A/ja
Publication of JPH10160585A publication Critical patent/JPH10160585A/ja
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  • Measuring Temperature Or Quantity Of Heat (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、耐酸化性・耐摩耗性に強く、安定
した温度測定が可能となる溶融金属用測温計を提供する
ことにある。 【解決手段】 メニスカス部位及び浸漬部位にあたる外
装保護管6に100〜1000ミクロンの厚みでCaO
量が1〜10重量%のZrO2質、Al23質、MgO
質、およびスピネル質からなるセラミックス溶射膜20
を形成させた被溶射物はカーボン5〜30重量%を含有
し、その他の無機材料としてアルミナ、マグネシア、ジ
ルコニア、スピネルまたはシリカのような耐火材料が少
なくとも1種以上が用いられていることを特徴とする溶
融金属用測温計を提供する。 【効果】 本発明のセラミックス溶射した溶融金属用測
温計によれば、優れた耐溶損性をえることが出来、しか
も、溶融金属の製造における測温操業の安定化や高耐用
による測温に掛かるコストの低減ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は金属含有耐火材の弱
点である耐酸化性・耐摩耗性をセラミックス溶射膜の形
成により解決を図った溶融金属用測温計に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】鉄鋼業界及び非鉄業界における溶融金属
測温計は、温度を管理することで安全管理及び生産性向
上及び自動化ラインに欠かせないものとなっている。従
来は使い捨てのイマージョン式測温計が主流であった
が、最近使い勝手がよく高耐用を示す連続浸漬式測温計
やスポット測温の多数回使用可能な継続浸漬式測温計が
主流になりつつある。特に連続浸漬式測温計に関しては
高寿命化が熱望されている。
【0003】溶融金属用測温計のなかで、図3に示す代
表的なイマージョン式測温計の溶融金属へ浸漬したとき
の状態を図5に、図1に示す代表的な連続浸漬式測温計
の溶融金属へ浸漬したときの状態を図2に示す。ここ
で、図1の測温計は連続式と断続式との兼用デザインと
なるが、連続式の方が一般的に外装保護管3の厚みが大
きくなる。
【0004】溶融金属用測温計の図1の外装保護管3は
最近、金属(例えば[Mo])を10〜90重量%含有
し、その他に無機材料としてAl23,ZrO2,Mg
O、スピネルまたはSiO2のような耐火材料が少なく
とも1種以上が用いられていることを特徴とする複合材
を用いることが多くなっている。前述の複合材料は、金
属の特徴である高靭性と、高熱伝導性による高耐スポー
ル性を有している一方、耐酸化性・耐摩耗性の劣る欠点
を有している。実際に、溶融金属用測温計の測温計用保
護管は溶融金属による摩耗溶損や溶融金属中及び雰囲気
中の各種成分(例えば[O2],[N2],炭酸ガス等)との
化学的反応により耐火材内部へ浸透し組織を脆弱化さら
には損耗が引き起こされている。
【0005】これらの一般的な対策のひとつとして、溶
融金属用測温計の図1の外装保護管3の材質として溶融
金属中及び雰囲気中の各種成分([O2],[N2],炭酸ガ
ス等)に対して化学的に比較的安定な無機材料(アルミ
ナ、ジルコニア、スピネル、シリカのような耐火材料が
少なくとも1種以上が用いられている材料)90重量%
以下に低減させた金属−セラミックス複合材料(例えば
Mo−ZrO2複合材料)を用いているが、前述した金
属の酸化損耗により溶融金属中及び雰囲気中の各種成分
(例えば[O2],[N2],炭酸ガス等)が複合材料内部へ
浸透し組織を脆弱化さらには損耗させることを防止でき
ていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、溶融金
属用測温計の外装保護管3の損耗を完全防止するために
は、耐酸化性及び耐摩耗性の改善が不可欠となる。メニ
スカス部位については、図1の外装保護管3が高温且つ
酸化雰囲気に長時間曝されることから、図1の外装保護
管3が酸化損耗することがある。又、浸漬部位について
は、金属を90重量%以下に低減させた金属−セラミッ
クス複合材(例えばMo−ZrO2複合材料)の金属部
自体の硬度が低いため、低耐摩耗性となっている。この
発明は、上記の問題を解決するためなされたもので、耐
酸化性及び耐摩耗性に強く、安定且つ高寿命の温度測定
を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成すための
手段は、次の(1)〜(5)に記載する溶融金属用測温
計である。 (1)溶融金属用温測計のメニスカス部位と浸漬部位に
あたる外装保護管3にCaO量が1〜10重量%のZr
2質、Al23質、MgO質またはスピネル質からな
るセラミックス溶射膜16をプラズマ溶射により形成さ
せる。 (2)プラズマ溶射は、セラミックスを15000〜2
0000℃の超高温のフレームトーチで溶融させて外装
保護管3の表面へ溶着させる。この時、溶射材のセラミ
ックスは液相状となっており、被溶射物の表面の微細な
凹凸に食い込み接着強度の強い溶射膜16が形成され
る。 (3)溶射膜16の厚みは100〜1000ミクロンが
望ましい。100ミクロン以下の厚みでは膜強度が不十
分で機械的衝撃により剥がれやすくなる。1000ミク
ロン以上の厚みでは溶射膜20自体の耐スポール性が低
下し、熱衝撃にたいして剥がれやすくなる。又、厚み1
0ミクロン以下では溶射に要する時間と費用に比べると
効果は無に等しく、厚み10000ミクロン以上では溶
射に要する時間と費用がよりかかりすぎるばかりでなく
剥がれやすいため効果も半減及び無に近くなる。 (4)セラミックス溶射膜16はCaO量が1〜10重
量%のZrO2質、およびスピネル質が特に望ましい。
CaO量が1〜10重量%のZrO2質としたのは、ZrO
2自体が高硬度を有し、かつ溶融金属中の[Ca]に対
して比較的安定であるからである。又、CaO量を1〜
10重量%としたのは、CaOにより部分安定化させた
ZrO2は熱膨張特性が安定し高耐スポール性を得られる
からである。又、10重量%より多くなると溶融金属中
の[Ca]との反応性が高くなり、耐食性が不十分になる
からである。又、スピネル質は高硬度を有しているから
である。 (5)溶融金属用測温計の外装保護管3は本発明のセラ
ミックス溶射を適用することができる。
【0008】
【実施例】次に、この発明を、実施例により説明する。
鋼の連続鋳造における連続測温において、本発明のセラ
ミックス溶射を適用していない溶融金属用測温計(図
1)を比較として用い、本発明のセラミックス溶射を適
用した溶融金属用測温計(図6)の寿命を計った。本発
明のセラミックス溶射を適用した溶融金属用測温計は、
外装保護管3へセラミックス溶射を行い、その後で組立
てたものである。各々の測温計によって溶融金属を測定
する状態を図2及び図7に示す。ここで寿命とは、浸漬
部にあたる外装保護管3が総て損耗して熱電対2が断線
し、測温不能となるまでの、測温計として正常に測定で
きた累積の耐用時間をいう。測温した溶融金属の種類と
操業条件を表1に、初期条件と結果を表2に示す。この
結果、本発明のセラミックス溶射を適用した溶融金属用
測温計は、本発明のセラミックス溶射を適用していない
溶融金属用測温計に比べて、寿命において大幅に向上し
た。
【0009】
【表1】
【0010】
【表2】
【0011】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のセラミッ
クス溶射を施した溶融金属用測温計によれば優れた耐溶
損性を得ることができ、しかも、溶融金属の製造におけ
る測温操業の安定及び測温に掛かるコストの低減ができ
るといった有用な効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】比較用の連続浸漬式温度計または断続浸漬式温
度計を示す概略垂直断面図である。
【図2】図1に示した温度計によって溶融金属の温度を
測定する状態を示す一部断面正面図である。
【図3】従来のイマージョン式温度計の一部を示す概略
垂直断面図である。
【図4】図3に示した温度計の詳細を示す概略垂直断面
図である。
【図5】図3に示した温度計によって溶融金属の温度を
測定する状態を示す一部断面正面図である。
【図6】本発明の連続浸漬式温度計または断続浸漬式温
度計を示す概略垂直断面図である。
【図7】図6に示した温度計によって溶融金属の温度を
測定する状態を示す一部断面正面図である。
【符号の説明】
1 温度計 2、21、22 熱電対 3 外装保護管 4、41、42 補償導線 5 スリーブ 6a フランジ 7 ホルダー 7a 水平部 7b 垂直部 7c 結合部 7d 下端部 8 紙管 9 セラミックスファイバー製管 10 石英ガラス製保護管 11 ハウジング 12 キャップ 13 フタ 14 挿入孔 15 溶融金属 16 溶射膜 17 計測器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融金属用測温計において、溶融金属へ
    浸漬する溶融金属用測温計の測温計用保護管表面に10
    0〜1000ミクロンの厚みでセラミックス溶射膜を形
    成させたことを特徴とする溶融金属用測温計。
  2. 【請求項2】 上記、セラミックス溶射膜はCaO量が
    1〜10重量%のZrO2質、Al23質、MgO質ま
    たはスピネル質からなることを特徴とする請求項1に記
    載の溶融金属用測温計。
  3. 【請求項3】 溶融金属用測温計の測温計用保護管の本
    体は、Mo、TiまたはCrからは少なくとも1種以上
    の金属を10〜90重量%含有し、その他に無機材料と
    してAl23,ZrO2,MgO,スピネルまたはSi
    2のような耐火材料が少なくとも1種以上用いられて
    いることを特徴とする請求項1,2に記載の溶融金属用
    測温計。
JP8330476A 1996-11-26 1996-11-26 溶融金属用測温計 Pending JPH10160585A (ja)

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JP8330476A JPH10160585A (ja) 1996-11-26 1996-11-26 溶融金属用測温計

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JP8330476A JPH10160585A (ja) 1996-11-26 1996-11-26 溶融金属用測温計

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JP (1) JPH10160585A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000329619A (ja) * 1999-05-18 2000-11-30 Idemitsu Kosan Co Ltd 流体の温度測定装置
US9488528B2 (en) 2012-03-29 2016-11-08 Türk & Hillinger GmbH Immersion temperature sensor

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000329619A (ja) * 1999-05-18 2000-11-30 Idemitsu Kosan Co Ltd 流体の温度測定装置
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