JPH10160287A - コンデンサユニット - Google Patents

コンデンサユニット

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Publication number
JPH10160287A
JPH10160287A JP31641596A JP31641596A JPH10160287A JP H10160287 A JPH10160287 A JP H10160287A JP 31641596 A JP31641596 A JP 31641596A JP 31641596 A JP31641596 A JP 31641596A JP H10160287 A JPH10160287 A JP H10160287A
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JP
Japan
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refrigerant
header chamber
chamber
filter
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Withdrawn
Application number
JP31641596A
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English (en)
Inventor
Toshio Yajima
敏雄 矢島
Kazue Kameda
一恵 亀田
Hiroyuki Inaba
浩行 稲葉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Corp
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Publication date
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Publication of JPH10160287A publication Critical patent/JPH10160287A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2339/00Details of evaporators; Details of condensers
    • F25B2339/04Details of condensers
    • F25B2339/044Condensers with an integrated receiver
    • F25B2339/0441Condensers with an integrated receiver containing a drier or a filter

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  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンデンサのヘッダ部にリキッドタンクと同
様な機能を有するドライヤ部を組み込み、両者を連結す
るための部材、組立作業、製造設備及びエンジンルーム
内での占有スペースを低減し、大幅にコストの低減を図
ること。 【解決手段】 多パス式のマルチフロータイプコンデン
サのヘッダ室Hに、乾燥剤22a及びフィルタ22bを
多孔のケース32内に組み込んだドライヤ部31を設置
したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用空気調和
装置に組み込まれる多パス式マルチフロータイプのコン
デンサのヘッダ部にドライヤ機能を持たせたコンデンサ
ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】最近の自動車用空気調和装置に使用され
ているコンデンサには、多パス式マルチフロータイプの
ものがある。このコンデンサ10は、図6に示すよう
に、所定長離間され、かつ平行に対設された一対のヘッ
ダパイプ11,12間に、両端が解放された直状の扁平
管13が多数相互に平行に前記ヘッダパイプ11,12
と連通するように設けられ、この扁平管13相互間には
伝熱フィンfが介装されてコア部14を形成したもので
ある。そして、前記ヘッダパイプ11,12は、その両
端が蓋15により密閉され、一方のヘッダパイプ11に
は、冷媒が流入する入口管16が、他方のヘッダパイプ
12には、前記冷媒が流出する出口管17がそれぞれ取
り付けられている。
【0003】これらヘッダパイプ11,12内には、図
7に示すように、仕切板18が設けられ、入口管16か
ら流入した冷媒がヘッダパイプ11より複数本の扁平管
13内に入り、複数の流れ、つまりマルチフローの状態
で、コア部14内を蛇行して流れ、出口管17から流出
することから、多パス式マルチフロータイプと称されて
いる。
【0004】なお、「パス」とは、一群の扁平管13内
を流れる冷媒流が一方のヘッダパイプ11から他方のヘ
ッダパイプ12に向かって流れる経路をいい、前記コン
デンサ10は、冷媒がコア部14内を蛇行して流れるこ
とから「多パス式」と称されている。
【0005】ところが、自動車用空気調和装置では、熱
負荷の変動が大きいことから、冷房サイクル内に所定量
の冷媒を封入していても、冷媒過多となることがある。
この場合の余剰冷媒は、コンデンサ10内に貯溜される
こともあるが、一般的には、リキッドタンク20内に貯
溜し、冷房サイクル内には、常に必要量の冷媒が流れる
ようにしている。
【0006】つまり、このリキッドタンク20は、コン
デンサ10において凝縮された冷媒のうち余剰冷媒を貯
溜する機能を有するために、コンデンサ10の吐出側近
傍に設けられている。また、このリキッドタンク20
は、冷房サイクル内の冷媒を浄化する機能も合わせ持つ
ものであるため、前記出口管17と連通された密閉容器
である本体21内に乾燥剤22aとフィルタ22bとか
らなるドライヤ部22が設けられ、これにより冷媒中の
異物や水分を除去した後に、必要量の冷媒を取出管23
より流出させ、膨張弁24に導くようにしている。
【0007】したがって、従来からコンデンサ10は、
図6に示すように、ヘッダパイプ12よりブラケット1
9を突出し、これにリキッドタンク20の本体21を支
持する構造となっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のように
コンデンサ10とリキッドタンク20をそれぞれ独立し
て設けると、両者を連結するための部材が必要となり、
製造時には、組立工数が増えるのみでなく、それぞれを
製造する設備も必要となり、高コストとなり、しかもこ
れらを狭小なエンジンルーム内に設置する場合には、占
有スペースが大きくなるという不具合もある。
【0009】本発明は、コンデンサのヘッダ部にリキッ
ドタンクと同様な機能を有するドライヤ部を組み込み、
両者を連結するための部材、組立作業、製造設備及びエ
ンジンルーム内での占有スペースを低減し、大幅にコス
トの低減を図ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項1に記載の発明は、相互間に伝熱フィンが介装
されて並設された多数の扁平管の両端にヘッダ部を設け
てコア部を形成し、前記ヘッダ部内に仕切板を設けるこ
とにより入口管から流入した熱交換媒体が出口管に至る
まで前記コア部内をUターンしつつ流下する多パス式の
マルチフロータイプコンデンサとし、前記ヘッダ部内を
仕切板により仕切ることにより形成されたヘッダ室の少
なくとも1つに、多数の通孔が開設されたケース内に乾
燥剤及びフィルタを組み込んだドライヤ部を設置したこ
とを特徴とする。
【0011】このようにすれば、ヘッダ部の大きさを自
由に設定でき、比較的容量のあるヘッダ部とすることが
できることになり、また熱負荷が小さい状態の冷房運転
時においても、冷房サイクルが必要としない多量の冷媒
を、コンデンサユニット内に貯溜することができる。ま
たこの多量の冷媒もドライヤ部で水分や異物を除去し、
浄化することができることになる。これによりリキッド
タンクやこれを支持するブラケットおよび配管等が不要
となり、組立工数が削減され、ユニット自体を小型化す
ることができる。
【0012】請求項2に記載の発明では、前記ドライヤ
部は、前記ヘッダ室を軸直角方向に仕切るように取り付
けたことを特徴とする。
【0013】このようにすれば、冷媒は、確実にドライ
ヤ部を通って流れることになり、水分や異物を除去し、
浄化する機能が確実に発揮される。
【0014】請求項3に記載の発明では、前記ドライヤ
部は、前記ヘッダ室の内部空間全体を占めるように設け
たことを特徴とする。
【0015】このようにすれば、ドライヤ部は、冷媒の
流れが遅くなるヘッダ室内で、乾燥剤やフィルタと冷媒
とが接触している時間が十分長くとれ、水分や異物を除
去し、浄化する機能がさらに確実に発揮されることにな
る。
【0016】請求項4に記載の発明では、前記ドライヤ
部は、前記乾燥剤及びフィルタに耐熱材を用いて構成し
たことを特徴とする。
【0017】このようにすれば、従来から行なわれてい
るコンデンサの製造工程でもドライヤ部付きのコンデン
サユニットを製造でき、不必要に新規に設備を構築する
必要はなく、コスト的に有利となる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1は第1の実施の形態の全体
概略図、図2は図1の部分断面図、図3〜5はそれぞれ
他の実施の形態の概略図であり、これら図中、図6及び
図7と共通する部材には同一符号を付している。
【0019】図1及び図2は、第1の実施の形態を示す
コンデンサユニットで、2パス式マルチフロータイプの
コンデンサに適用した例である。このコンデンサユニッ
ト30は、両側端に大径で内容積の大きなヘッダパイプ
11,12を有しており、このヘッダパイプ11には1
枚の仕切板18が設けられ、内部に第1ヘッダ室H1と
第3ヘッダ室H3 が形成され、また、ヘッダパイプ12
には仕切板はなく大きな容積の第2ヘッダ室H2 が形成
されている。
【0020】この第1ヘッダ室H1 には入口管16が、
第3ヘッダ室H3 には出口管17が取り付けられ、これ
により入口管16から第1ヘッダ室H1 に流入した冷媒
が、複数本の扁平管13を通ってヘッダパイプ12内の
第2ヘッダ室H2 に入り、ここでUターンして第3ヘッ
ダ室H3 に入り、複数本の扁平管13を通って出口管1
7より流出する2パス式マルチフロータイプのコンデン
サとされている。なお、出口管17は、直接膨張弁24
と連通されている。
【0021】特に、本実施の形態では、冷媒がUターン
する大きな容積の第2ヘッダ室H2の上下方向ほぼ中央
には、ドライヤ部31が設けられている。当該ドライヤ
部31は、図2に示すように、多数の通孔が開設された
ケース32内に、乾燥剤22aとフィルタ22bが組み
込まれ、支持部材33により支持されている。
【0022】従来からコンデンサは、炉内に搬送されて
全体を一体的にロー付けすることにより成形されている
が、本実施の形態にかかるコンデンサユニット30も、
同様な方法により成形できるようにすれば、不必要に新
規に設備を構築する必要はなく、コスト的に有利となる
ことから好ましいものとなる。このため、ヘッダパイプ
11等の構成部材と同様に、ドライヤ部31を構成する
各部材、すなわち、ケース32、乾燥剤22a、フィル
タ22bおよび支持部材35も、ロー付け温度の高温に
耐え得る耐熱材質のものが好ましい。
【0023】例えば、アルミニウム材を用いたコンデン
サを成形する場合のロー付け温度は、700℃程度であ
るが、これに耐え得るものとして、ケース32と支持部
材35は、アルミニウム材のパンチングプレートを使用
し、フィルタ22bには炭素繊維、セラミックファイバ
ー、金属ワイヤー、発泡金属等を使用することが好まし
い。また、乾燥剤22aとしては、例えばモレキュラー
シーブ(商標名)等の多孔質セラミックを使用する。
【0024】次に、本実施の形態の作用を説明する。通
常の冷房運転が行なわれている場合、コンプレッサから
吐出された高温高圧の気化冷媒は、コンデンサユニット
30の入口管16より第1ヘッダ室H1 →複数本の上半
部の扁平管13→ヘッダパイプ12と流れている間に一
部凝縮されて第2ヘッダ室H2 内に入る。
【0025】この第2ヘッダ室H2 では、ドライヤ部3
1が設けられているので、前記一部凝縮された液冷媒を
含む冷媒は、ケース32の多数の通孔31からドライヤ
部31の内部に入り、乾燥剤22aによってその水分が
吸収除去されると共にフィルタ22bによって異物が除
去される。
【0026】そして、ドライヤ部31で浄化された冷媒
は、第2ヘッダ室H2 の下部から複数本の下半部の扁平
管13内に入り、ここを流通している間に完全に凝縮さ
れ、第3ヘッダ室H3 内に入り、出口管17を通って膨
張弁24へと至る。
【0027】また、熱負荷が小さい状態の冷房運転の場
合には、冷房サイクル中に多量の冷媒を必要としない場
合であるが、この場合も前記同様にコンプレッサから吐
出された高温高圧の気化冷媒は、コンデンサユニット3
0の入口管16より第1ヘッダ室H1 より複数本の上半
部の扁平管13に入ると、熱負荷が小さい外気により凝
縮されるので、直ちに凝縮されされやすく、前記通常の
冷房運転の場合の比し多量の液冷媒が早期に生じる。
【0028】この多量の液冷媒を含む冷媒は、第2ヘッ
ダ室H2 のドライヤ部31で、乾燥剤22aによってそ
の水分が吸収除去されると共にフィルタ22bによって
異物が除去されるが、液冷媒の場合は、当該ドライヤ部
31の乾燥剤22a間を流通する場合の抵抗が少なく、
浄化効率も高い。また、このヘッダパイプの部分は、大
径となっているので、ここを流れる冷媒の流量は遅くな
るので、乾燥剤22aやフィルタ22bとの接触時間も
長くなり、浄化性能は向上することになる。
【0029】第2ヘッダ室H2 内の冷媒は、複数本の下
半部の扁平管13を流通している間に完全に凝縮され、
第3ヘッダ室H3 内に入り、出口管17を通って膨張弁
24へと至るが、熱負荷が小さいと、膨張弁24が絞ら
れているので、余剰冷媒は、多数の扁平管13内や大き
な容積の第2ヘッダ室H2 及び第3ヘッダ室H3 内に貯
溜されることになる。
【0030】つまり、マルチフロータイプのコンデンサ
は、両側端に大径のヘッダパイプ11,12を有してい
るので、コンデンサ全体として余剰冷媒を貯溜する能力
が高く、前記リキッドタンクを冷房サイクル中に設けな
くても、これ自体が十分リキッドタンクの機能を有する
ものとなる。
【0031】したがって、リキッドタンクやこれを支持
するブラケット19および配管等は、不要となり、組立
工数が削減され、ユニット自体を小型化することができ
る。
【0032】図3に示す第2の実施の形態は、3パス式
マルチフロータイプのコンデンサに適用した例である。
このコンデンサユニット30は、ヘッダパイプ11,1
2に各1枚の仕切板18が設けられ、ヘッダパイプ11
に第1ヘッダ室H1 と第3ヘッダ室H3 が形成され、ヘ
ッダパイプ12に第2ヘッダ室H2 と第4ヘッダ室H4
が形成されている。そして、第1ヘッダ室H1 に入口管
16が、第4ヘッダ室H4 に出口管17が取り付けら
れ、この出口管17は、前記実施の形態と同様に膨張弁
24と連通されている。
【0033】本実施の形態では、冷媒がUターンする第
2ヘッダ室H2 の上下方向ほぼ中央に前述したものと同
様のドライヤ部31が設けられている。特に、このドラ
イヤ部31は、ヘッダ室H2 を軸直角方向に仕切るよう
に取り付けているので、冷媒は、確実にドライヤ部31
を通って流れることになり、水分や異物を除去し、浄化
する機能が確実に発揮されることになる。
【0034】この第2の実施の形態では、通常の冷房運
転が行なわれている場合には、コンプレッサからの気化
冷媒は、コンデンサユニット30の入口管16より第1
ヘッダ室H1 →複数本の扁平管13→ヘッダパイプ12
と流れている間に一部凝縮されて第2ヘッダ室H2 内に
入る。
【0035】この第2ヘッダ室H2 では、ドライヤ部3
1が設けられているので、前記一部凝縮された液冷媒を
含む冷媒は、乾燥剤22aによってその水分が吸収除去
されると共にフィルタ22bによって異物が除去され
る。
【0036】ドライヤ部31で浄化された冷媒は、第2
ヘッダ室H2 の下部から複数本の扁平管13内に入り、
ここを流通している間にさらに凝縮され、第3ヘッダ室
H3内に入り、ここでUターンして複数本の扁平管13
内に入り、ここを流通している間に完全に凝縮され、出
口管17を通って膨張弁24へと至る。
【0037】また、熱負荷が小さい状態の冷房運転の場
合も、前記同様で、コンプレッサから吐出された高温高
圧の気化冷媒は、コンデンサユニット30の入口管16
より第1ヘッダ室H1 より複数本の扁平管13に入る。
そして、熱負荷が小さい外気により凝縮されるので、凝
縮されやすく、前記通常の冷房運転の場合の比し多量の
液冷媒が早期に生じる。
【0038】この多量の液冷媒を含む冷媒は、第2ヘッ
ダ室H2 のドライヤ部31で、水分が吸収除去されると
共に異物が除去され、複数本の扁平管13を流通してい
る間に凝縮され、第3ヘッダ室H3 内に入り、再度複数
本の扁平管13を流通している間に凝縮され、出口管1
7を通って膨張弁24へと至る。
【0039】この場合も、熱負荷が小さいと、膨張弁2
4が絞られているので、余剰冷媒は、多数の扁平管13
内や各ヘッダ室H内に貯溜されることになる。
【0040】したがって、本実施の形態でも、余剰冷媒
を貯溜することができるので、リキッドタンクを設けな
くても、十分リキッドタンクの機能を発揮することにな
り、前記第1の実施の形態と同様にユニット自体を小型
化することができるのみでなく、リキッドタンクやブラ
ケット19及び配管等が不要となり、組立工数が削減さ
れ、コスト的に有利となる。
【0041】図4に示す第3の実施の形態は、2パス式
マルチフロータイプのコンデンサに3つのドライヤ部3
1が組み込まれたものである。
【0042】このコンデンサユニット30は、ヘッダパ
イプ11に1枚の仕切板18が設けられ、内部に第1ヘ
ッダ室H1 と第3ヘッダ室H3 が形成され、ヘッダパイ
プ12に第2ヘッダ室H2 が形成され、これら第1ヘッ
ダ室H1 、第2ヘッダ室H2及び第3ヘッダ室H3 に、
それぞれドライヤ部31が設けられている。
【0043】このドライヤ部31は、前述した実施の形
態のように、ケース32内に、乾燥剤22aとフィルタ
22bとを組み込み、支持部材33によりヘッダパイプ
11,12内に支持するようにしたものであってもよい
が、前記乾燥剤22aとフィルタ22bが組み込まれた
ケース32を比較的大型のものとし、各ヘッダ室H内
に、例えば圧入などにより組み込み、当該ヘッダ室H内
をドライヤ部31が上下に仕切るようにしてもよく、ま
たこのヘッダ室Hの内部空間の大部分をドライヤ部31
が占めるように組み込んでもよい。
【0044】このようにした本実施の形態でも基本的に
は前記した実施の形態と同様の作用をすることになる
が、複数のドライヤ部31が組み込まれているだけに、
冷媒浄化性能が高いものとなる。
【0045】また、ドライヤ部31をヘッダ室Hの内部
空間全体を占めるように設けているので、ドライヤ部自
体を大型化でき、水分や異物の除去する浄化機能がさら
に飛躍することにもなる。
【0046】さらに、ドライヤ部31は、各ヘッダ室H
に設けられているので、冷媒の流れが遅くなるヘッダ室
H内で、乾燥剤22aやフィルタ22bと冷媒とが接触
している時間が十分長くなり、水分や異物を除去し、浄
化する機能がさらに確実に発揮されることになる。
【0047】図5に示す第4の実施の形態は、3パス式
マルチフロータイプのコンデンサに4つのドライヤ部3
1が組み込まれたものである。
【0048】このコンデンサユニット30は、ヘッダパ
イプ11,12に各1枚の仕切板18が設けられ、各ヘ
ッダパイプ内部に第1ヘッダ室H1 と第3ヘッダ室H3
と、第2ヘッダ室H1 と第4ヘッダ室H3 が形成されて
いる。そして、これら第1ヘッダ室H1 、第2ヘッダ室
H2 、第3ヘッダ室H3 及び第4ヘッダ室H4 に、それ
ぞれドライヤ部31が設けられている。
【0049】このようにした本実施の形態でも基本的に
は、前記した実施の形態と同様の作用をすることにな
る。
【0050】前記実施の形態では、2パス式のものに
は、3つのドライヤ部31が、また3パス式のものに
は、4つのドライヤ部31を組み込むようにしている
が、本発明はこれのみに限定されるものではなく、Nパ
ス式のものには、N+1個のドライヤ部31を組み込む
ことができるのである。
【0051】また、本発明は、上述した実施の形態のみ
に限定されるものではなく、特許請求の範囲内において
種々改変することができる。例えば、前記実施の形態で
は、ヘッダパイプ11,12は、断面円筒状のものであ
るが、場合によっては断面矩形状をしたものあるいは惰
円状等をしたものであっても良く、また直管状のものの
みでなく、段付としても良い。このようにすれば、コン
デンサの直径を一部大きくでき、内部に収容する冷媒量
をさらに増加させることも、またここを流れる冷媒の速
度をより遅くし、浄化効率をさらに高めることもでき
る。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明は、多パス式のマルチフロータイプコンデンサのヘ
ッダ室にドライヤ部を設置したので、比較的容量のある
ヘッダ部にすることができ、多量の冷媒をユニット内に
貯溜することができ、また冷媒の浄化することができ
る。これによりリキッドタンクやこれを支持するブラケ
ットおよび配管等が不要となり、組立工数が削減され、
ユニット自体を小型化することができる。
【0053】請求項2に記載の発明は、ドライヤ部がヘ
ッダ室を軸直角方向に仕切るように取り付けたので、冷
媒は、確実にドライヤ部を通って流れることになり、水
分や異物を除去し、浄化する機能が確実に発揮される。
【0054】請求項3に記載の発明は、ドライヤ部がヘ
ッダ室の内部空間全体を占めるように設けたので、ドラ
イヤ部は、冷媒の流れが遅くなるヘッダ室内で、乾燥剤
やフィルタと冷媒とが接触している時間が十分長くと
れ、水分や異物を除去し、浄化する機能がさらに確実に
発揮されることになる。ドライヤ部自体も大型化でき、
これにより水分や異物の除去する浄化機能がさらに向上
する。
【0055】請求項4に記載の発明は、ドライヤ部の乾
燥剤及びフィルタを耐熱材を用いたので、従来から行な
われているコンデンサの製造工程でもドライヤ部付きの
コンデンサユニットを製造でき、不必要に新規に設備を
構築する必要はなく、コスト的に有利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態の全体概略図であ
る。
【図2】 図1の部分断面図である。
【図3】 本発明の第2の実施の形態の全体概略図であ
る。
【図4】 本発明の第3の実施の形態の全体概略図であ
る。
【図5】 本発明の第4の実施の形態の全体概略図であ
る。
【図6】 従来の多パス式マルチフロータイプのコンデ
ンサを示す斜視図である。
【図7】 図6の概略説明図である。
【符号の説明】
11,12…ヘッダ部(ヘッダパイプ)、 13…扁平管、 14…コア部、 16…入口管、 17…出口管、 18…仕切板、 22a…乾燥剤、 22b…フィルタ、 30…コンデンサユニット、 31…ドライヤ部、 32…ケース、 f…伝熱フィン、 H…ヘッダ室。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互間に伝熱フィン(f)が介装されて並
    設された多数の扁平管(13)の両端にヘッダ部(11,12)を
    設けてコア部(14)を形成し、前記ヘッダ部(11,12)内に
    仕切板(18)を設けることにより入口管(16)から流入した
    熱交換媒体が出口管(17)に至るまで前記コア部(14)内を
    Uターンしつつ流下する多パス式のマルチフロータイプ
    コンデンサとし、前記ヘッダ部(11,12)内を仕切板(18)
    により仕切ることにより形成されたヘッダ室(H)の少な
    くとも1つに、多数の通孔が開設されたケース(32)内に
    乾燥剤(22a)及びフィルタ(22b)を組み込んだドライヤ
    部(31)を設置したことを特徴とするコンデンサユニッ
    ト。
  2. 【請求項2】 前記ドライヤ部(31)は、前記ヘッダ室
    (H)を軸直角方向に仕切るように取り付けたことを特徴
    とする請求項1に記載のコンデンサユニット。
  3. 【請求項3】 前記ドライヤ部(31)は、前記ヘッダ室
    (H)の内部空間全体を占めるように設けたことを特徴と
    する請求項1に記載のコンデンサユニット。
  4. 【請求項4】 前記ドライヤ部(31)は、前記乾燥剤(22
    a)及びフィルタ(22b)に耐熱材を用いて構成したこと
    を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のコンデン
    サユニット。
JP31641596A 1996-11-27 1996-11-27 コンデンサユニット Withdrawn JPH10160287A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31641596A JPH10160287A (ja) 1996-11-27 1996-11-27 コンデンサユニット

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JP31641596A JPH10160287A (ja) 1996-11-27 1996-11-27 コンデンサユニット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10160287A true JPH10160287A (ja) 1998-06-19

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DE102012112708B4 (de) 2012-12-20 2022-09-08 Denso Automotive Deutschland Gmbh Kältemittelkreislauf, insbesondere in einem Fahrzeug

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