JPH10160202A - 輻射式空気調和装置 - Google Patents

輻射式空気調和装置

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JPH10160202A
JPH10160202A JP33040496A JP33040496A JPH10160202A JP H10160202 A JPH10160202 A JP H10160202A JP 33040496 A JP33040496 A JP 33040496A JP 33040496 A JP33040496 A JP 33040496A JP H10160202 A JPH10160202 A JP H10160202A
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air
closing
radiant
closing plate
radiation
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JP33040496A
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English (en)
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Masayuki Kobanawa
昌之 庁
Hiroshi Mukoyama
洋 向山
Kazuhiro Tajima
一弘 田島
Takeshi Rakuma
毅 樂間
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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  • Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷房時における結露の防止を実現しながら、
暖房効率の低下を極力防止した輻射式空気調和装置を提
供する。 【解決手段】 輻射面16に複数の空気流出孔17が放
射状に穿孔される一方、輻射パネル11内には第1,第
2閉鎖プレート61,62が配設されている。第1閉鎖
プレート61は、第2閉鎖プレート62の下方に位置し
ており、その中心に第1駆動シャフト63が固着されて
いる。また、第2閉鎖プレート62は、その中心に中空
の第2駆動シャフト64が固着されており、第2駆動シ
ャフト64の中空部が第1駆動シャフト63を保持する
かたちとなっている。両駆動シャフト63,64は輻射
パネル11の上面に貫通しており、該部に配設された閉
鎖プレート駆動装置71により両閉鎖プレート61,6
2が駆動される。閉鎖プレート駆動装置71は、閉鎖プ
レート回動機構72と閉鎖プレート昇降機構73とから
なっており、両閉鎖プレート61,62の回転駆動と昇
降駆動とを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、輻射式空気調和装
置に係り、詳しくは、状況に応じて輻射パネル内の空気
を輻射面から流出させる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、旧来の対流式空気調和装置に代わ
る空気調和装置として、被空調室の天井等に配設した輻
射器(輻射パネル)により冷房や暖房を行うようにし
た、輻射式空気調和装置が開発されている。輻射式空気
調和装置では、輻射パネルが冷却されると、人体等から
の熱線が輻射パネルに吸収されて冷房が行われ、輻射パ
ネルが加熱されると、輻射パネルからの熱線が人体等に
吸収されて暖房が行われる。輻射式空気調和装置には、
輻射パネルに冷媒配管を埋設したもの等もあるが、輻射
パネルの製作や建屋への施工が容易であることや、冷媒
充填量が少なく済むことから、中空の輻射パネル内に冷
風または温風を循環させるものが開発されている。この
種の輻射式空気調和装置では、天井裏等に熱交換器を設
置し、この熱交換器に空気を流通させることにより温風
や冷風をつくり出す。輻射式空気調和装置は、送風ファ
ンによる騒音や室内気の撹乱等を伴わないため、快適な
冷暖房が実現できる。
【0003】ところで、輻射式空気調和装置では、湿度
が相対的に高くなる夏期等においては、冷房運転時に輻
射面に結露が生じる不具合があった。これは、十分な冷
房を行うべく輻射パネル内に低温の冷風を供給すると、
輻射面の温度が露点温度以下に下がり、対流により供給
される室内気中の水分が凝縮することによる。そして、
輻射面における結露は、滴下によりカーペットや家具等
を汚損する他、輻射面での黴や雑菌の繁殖等を招く要因
となるため、現実には冷房能力を落とさざるを得なかっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような冷房運転時
における不具合を解消するべく、輻射パネルの輻射面に
微少径の空気流出孔を多数形成し、これら空気流出孔か
ら輻射パネル内の冷風を流出させることが試みられてい
る。流出される冷風は、熱交換器内で除湿された乾燥空
気であるため、この冷風により輻射面に沿った気流や空
気層を生成させることで、輻射パネルの温度を下げても
結露が生じなくなる。また、乾燥空気が室内に供給され
るため、熱交換器に室内気を循環させるようにすること
で、室内気の除湿も可能となる。
【0005】ところで、輻射面に空気流出孔を有する輻
射式空気調和装置では、空気流出孔からの冷風の流出に
より結露の防止が図れるが、冷暖房能力については逆に
低下するという問題があった。すなわち、輻射面に空気
流出孔を形成した場合、輻射面の有効面積が当然に減少
するため、通常の輻射式空気調和装置に較べると熱輻射
効率が当然に低下する。したがって、空気流出孔が無い
ものと同等の冷暖房能力を得るためには、より低温ある
いは高温の空気を輻射パネルに供給する必要があり、省
エネルギーの観点から改善が望まれていた。また、空気
流出孔から空気が流出されると、騒音や室内気の撹乱が
多少なりとも生じるため、輻射式空気調和装置の特長が
阻害されることになる。
【0006】本発明は、上記状況に鑑みなされたもの
で、冷房時における結露の防止を実現しながら、暖房効
率の低下を極力防止した輻射式空気調和装置を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、請求項1の発明
では、中空の輻射パネル内に冷却または加熱した空気を
供給し、当該輻射パネルの輻射面からの熱輻射により室
内を冷房または暖房する輻射式空気調和装置において、
前記輻射面に穿設され、前記輻射パネル内から室内への
空気の流出に供される複数の空気流出孔と、これら空気
流出孔の一部または全部を閉鎖する流出孔閉鎖手段と、
当該流出孔閉鎖手段を駆動制御する制御手段とを備えた
ものを提案する。
【0008】この発明では、例えば、冷房運転時には空
気流出孔から冷風を流出させ、結露の発生を抑える一
方、暖房運転時には流出孔閉鎖手段により空気流出孔を
閉鎖させ、輻射面の有効面積の増大によって暖房能力を
向上させる。
【0009】また、請求項2の発明では、中空の輻射パ
ネル内に冷却または加熱した空気を供給し、当該輻射パ
ネルの輻射面からの熱輻射により室内を冷房または暖房
する輻射式空気調和装置において、前記輻射面に穿設さ
れ、前記輻射パネル内から室内への空気の流出に供され
る複数の空気流出孔と、これら空気流出孔の一部または
全部をその回転により閉鎖する流出孔閉鎖部材と、当該
空気流出孔閉鎖部材を回動させる閉鎖部材駆動手段と、
当該閉鎖部材駆動手段を駆動制御する制御手段とを備え
たものを提案する。
【0010】この発明では、例えば、制御手段は、冷房
運転と暖房運転との切換え状態や室内の湿度等に応じて
空気流出孔の目標閉鎖量を決定した後、閉鎖部材駆動手
段により流出孔閉鎖部材を回転させて空気流出孔の閉鎖
量を調整する。
【0011】また、請求項3の発明では、中空の輻射パ
ネル内に冷却または加熱した空気を供給し、当該輻射パ
ネルの輻射面からの熱輻射により室内を冷房または暖房
する輻射式空気調和装置において、前記輻射面に穿設さ
れ、前記輻射パネル内から室内への空気の流出に供され
る複数の空気流出孔と、これら空気流出孔の一部または
全部をそのスライドにより閉鎖する流出孔閉鎖部材と、
当該空気流出孔閉鎖部材をスライドさせる閉鎖部材駆動
手段と、当該閉鎖部材駆動手段を駆動制御する制御手段
とを備えたものを提案する。
【0012】この発明では、例えば、制御手段は、冷房
運転と暖房運転との切換え状態や室内の湿度等に応じて
空気流出孔の目標閉鎖量を決定した後、閉鎖部材駆動手
段により流出孔閉鎖部材をスライドさせて空気流出孔の
閉鎖量を調整する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明のいくつかの実施形
態を図面を参照して詳細に説明する。
【0014】図1は、本発明に係る輻射式空気調和装置
の全体構成を示す概略図である。同図に示すように、輻
射式空気調和装置は、建屋1の天井に配設された室内ユ
ニット2と、屋外に設置された室外ユニット3、室内の
壁面に配設されたリモコン(リモートコントローラ)4
等からなっている。室内ユニット2は、天井面を形成す
る中空の輻射パネル11の他、天井裏に配設された第
1,第2室内熱交換器12,13や電動ファン14等か
ら構成されている。
【0015】室内ユニット2において、電動ファン14
により送風された空気は、両室内熱交換器12,13に
より冷却あるいは加熱され、輻射パネル11内に流入し
た後、ダクト15を経由して電動ファン14の上流に環
流する。輻射パネル11の輻射面16には多数の空気流
出孔17が形成されており、輻射パネル11内の空気が
流出可能となっている。また、天井板18には、電動フ
ァン14の上流側に室内気取入口19が開口すると共
に、この空気取入口19を閉鎖する電磁式のダンパ20
が取付けられている。
【0016】図2は、冷媒回路および電気回路を示すダ
イヤグラムである。室内ユニット2の冷媒回路には、第
1,第2室内熱交換器12,13と、第1,第2膨張弁
21,22とが配設されている。また、室外ユニット3
の冷媒回路には、圧縮機31、四方弁32、室外熱交換
器33、アキュムレータ34が配設されている。両冷媒
回路の機器は、冷媒配管41〜49により接続されてお
り、各機器をガス冷媒あるいは液冷媒が循環する。図2
中、35は、室外熱交換器33に隣接して設けられた電
動ファンである。
【0017】室内ユニット2内には、室内側ECU(電
子制御ユニット)51が配設される一方、室外ユニット
3内には、室外側ECU52が配設されている。両EC
U51,52は、制御中枢であるCPUの他、入出力イ
ンタフェースやROM,RAM等、種々の部品から構成
されている。室内側ECU51は、制御プログラムとリ
モコン4や図示しない各種センサ類からの入力信号に基
づき、電動ファン14や第1,第2膨張弁21,22の
他、ダンパ20や後述する閉鎖部材駆動手段たる第1,
第2モータ55,56と電磁アクチュエータ57を駆動
制御する。また、室外側ECU52も、制御プログラム
と図示しない各種センサ類からの入力信号に基づき、圧
縮機31や四方弁32、電動ファン35を駆動制御す
る。尚、室内側ECU51と室外側ECU52とは、信
号線により接続されており、相互に信号の授受を行う。
【0018】さて、本発明の第1実施形態では、図3の
要部拡大視(輻射パネル11の下面視)に示したよう
に、輻射面16に複数の空気流出孔17が放射状に穿孔
される一方、輻射パネル11内に流出孔閉鎖部材たる第
1,第2閉鎖プレート61,62が配設されている。本
実施形態の場合、空気流出孔17は、4個ずつ8列に穿
孔されており、単位面(二点鎖線の正方形)当たりの個
数は32個となっている。
【0019】両閉鎖プレート61,62は、図4の斜視
に示したように、アルミ合金等の薄等を同一形状にプレ
ス加工したもので、二枚の扇を基部で突き合わせた形状
となっている。第1閉鎖プレート61は、第2閉鎖プレ
ート62の下方に位置しており、その中心に第1駆動シ
ャフト63が固着されている。また、第2閉鎖プレート
62は、その中心に中空の第2駆動シャフト64が固着
されており、第2駆動シャフト64の中空部が第1駆動
シャフト63を保持するかたちとなっている。
【0020】図5に示したように、両駆動シャフト6
3,64は輻射パネル11の上面に貫通しており、該部
に配設された閉鎖プレート駆動装置71により両閉鎖プ
レート61,62が駆動される。閉鎖プレート駆動装置
71は、閉鎖プレート回動機構72と閉鎖プレート昇降
機構73とからなっており、両閉鎖プレート61,62
の回転駆動と昇降駆動とを行う。
【0021】閉鎖プレート回動機構72は、両駆動シャ
フト63,64の上端に固着されたドリブンギヤ81,
82と、これらドリブンギヤ81,82と噛み合う第
1,第2モータ61,62側のドライブピニオン83,
84とからなっている。そして、室内側ECU51から
の指令により第1,第2モータ55,56がそれぞれ回
動すると、両閉鎖プレート61,62は独立して回動す
ることより空気流出孔17を閉鎖する。尚、第1,第2
モータ55,56は、共にステップモータであり、その
回動量が室内側ECU51により微少角(例えば、3
゜)毎に制御される。
【0022】一方、閉鎖プレート昇降機構73は、第
1,第2モータ55,56を保持するモータフレーム9
1と、輻射パネル11の上面に立設したブラケット92
と、ブラケット92の上面に載置された電磁アクチュエ
ータ57とからなっている。電磁アクチュエータ57
は、室内側ECU51からの指令により作動し、ロッド
93を介してモータフレーム91を昇降させる。
【0023】次に、本実施形態における、冷房運転時の
冷媒の流れや輻射パネルの作用を説明する。
【0024】冷房運転時において、冷媒配管49から圧
縮機31に吸引されたガス冷媒は、断熱圧縮により高温
高圧となって圧縮機31から吐出され、冷媒配管41、
四方弁32、冷媒配管42を経由して室外熱交換器33
に流入する。高温高圧のガス冷媒は、室外熱交換器33
内を通過する間に外気により冷却され、凝縮することに
より液冷媒となる。
【0025】液冷媒は、冷媒配管43を経由して第1電
動膨張弁21に流入し、第1電動膨張弁21で流量を調
整された後、冷媒配管44を経由して第1室内熱交換器
12に流入する。液冷媒は、第1室内熱交換器12内を
通過する間にその一部が気化してガス冷媒となり、気化
潜熱により電動ファン14が送風した空気を冷却する。
そして、第1室内熱交換器12から冷媒配管45を経由
して第2電動膨張弁22に流入した液冷媒の残部は、第
2電動膨張弁22で流量を調整された後、冷媒配管46
を経由して第2室内熱交換器13に流入する。この液冷
媒も、第2室内熱交換器22内を通過する間に気化して
ガス冷媒となり、気化潜熱により電動ファン14が送風
した空気を冷却する。
【0026】この際、室内側ECU41は、設定温度と
室温との偏差に基づき電動ファン14の回転数を制御す
ると共に、両室内熱交換器12,13の入口側冷媒温度
と出口側冷媒温度との偏差が所定値(例えば、0〜1
℃)となるように第1,第2電動膨張弁21,22の開
弁量を制御する。
【0027】両室内熱交換器12,13内で気化したガ
ス冷媒は、冷媒配管47、四方弁32、冷媒配管48を
経由してアキュムレータ34に流入し、冷媒配管49か
ら再び圧縮機31に吸引される。
【0028】そして、室内ユニット2では、両室内熱交
換器12,13により冷却された空気が輻射パネル11
に供給され、輻射面16の温度が次第に低下する。する
と、建屋1内の居住者や家具等から放出される熱線(遠
赤外線等)が輻射面16に吸収され始め、送風ファンに
よる騒音や室内気の撹乱等を伴わずに冷房が行われる。
【0029】さて、夏期等に強力な冷房を行う際には、
輻射面16の温度を十分に下げる必要があり、室内の湿
度が高い場合には輻射面16に結露が生じる虞がある
が、本実施形態では以下に述べる手順でこれを回避す
る。すなわち、室内側ECU51は、輻射パネル11の
設定温度や室内気の湿度等から輻射面16に結露が生じ
ることが予測される場合、閉鎖プレート駆動装置71に
より第1,第2閉鎖プレート61,62を駆動して、輻
射面16の空気流出孔17を適宜開放させる。
【0030】室内側ECU51は、空気流出孔17の開
放を行う場合、その開放度を必要最小限に止める。これ
は、前述したように、空気流出孔17の開放により輻射
面16の有効面積が減少するためで、室内側ECU51
は、ROM内のマップ等に基づき開放度を決定した後、
閉鎖プレート駆動装置71の第1,第2モータ55,5
6や電磁アクチュエータ57を駆動制御する。
【0031】空気流出孔17の開放は段階的に行われ、
例えば、図6の状態では、両閉鎖プレート61,62が
一体となって2列8個(1/4)の空気流出孔17を閉
鎖している。この場合には、空気流出孔17の3/4が
開放されるため、比較的多量の空気が輻射パネル11か
ら室内に流出する。これにより、輻射面16の近傍には
冷却された乾燥空気の層が比較的厚く生成され、輻射面
16での結露が起こり難くなる。
【0032】また、図7〜図9には、閉鎖プレート回動
機構72により第1閉鎖プレート61と第2閉鎖プレー
ト62とを適宜回動させ、空気流出孔17の開放度を変
化させた状態を示してある。すなわち、図7では両閉鎖
プレート61,62が一体となって4列16個(1/
2)の空気流出孔17を閉鎖し、図8では第1閉鎖プレ
ート61と第2閉鎖プレート61,62が45゜ずれて
6列24個(3/4)の空気流出孔17を閉鎖し、図9
では第1閉鎖プレート61と第2閉鎖プレート61,6
2が90゜ずれて全ての空気流出孔17を閉鎖してい
る。
【0033】暖房時や室内気の低湿度時には、図9に示
したように、全ての空気流出孔17が閉鎖され、これに
より、両閉鎖プレート61,62における空気流出孔1
7に対応する部位が輻射面16と同等の働きをすること
になる。
【0034】一方、全ての空気流出孔17を開放する場
合、室内側ECU51は、図6の状態で閉鎖プレート昇
降機構73によりモータフレーム91を上昇させる。こ
れにより、両閉鎖プレート61,62と輻射パネル11
の内下面との間に十分な間隙が生じ、全ての空気流出孔
17から輻射パネル11内の空気が流出することにな
る。
【0035】このように、本実施形態では、4段階の開
放度をもって空気流出孔17を開放させるようにしたた
め、輻射面16の有効面積の減少を極力抑えながら、輻
射面16における結露を効果的に防止できるようになっ
た。
【0036】次に、冷房時における室内気の除湿につい
て述べる。
【0037】輻射面16における結露を防止するために
は、室内気の除湿が有効であり、本実施形態ではこれを
以下のようにして行っている。冷房時において、対流式
空気調和装置では、室内気が室内熱交換器を通過するこ
とにより室内気の除湿が行われるが、輻射式空気調和装
置では輻射パネル11の輻射面16での結露を防止する
都合上、このような除湿を行うことができない。
【0038】そこで、本実施形態においては、室内側E
CU51は、室内気の湿度が所定値を超えると、図1に
示したようにダンパ20を開位置にして、空気流出孔1
7の開放と同時に空気取入口19の開放も行う。する
と、空気流出孔17から流出した空気と同量の室内気が
空気取入口19から輻射パネル11内に流入し、これが
両室内熱交換器12,13を通過する際に除湿される。
このように、対流式空気調和を一部取り入れることで、
冷房運転を行うにつれて徐々に室内気の湿度が低下し、
終には空気流出孔17や空気取入口19を閉鎖しても輻
射面16に結露が生じなくなる。
【0039】次に、梅雨期等における除湿運転について
述べる。
【0040】梅雨期等には、室温が比較的低い状態で、
室内気の湿度が高くなるが、本実施形態の場合、室内側
ECU51は、以下の手順で除湿運転を行う。除湿運転
にあたり、室内側ECU51は、室外側ECU52に指
令を出力し、電動ファン35の風量を下げさせる。これ
により、室外熱交換器33内での冷媒の凝縮量が少なく
なり、液冷媒と伴にガス冷媒が冷媒配管43に流入す
る。また、室外側ECU52は、第1電動膨張弁21を
開放する一方で、第2電動膨張弁22の開度を絞り、ガ
ス冷媒の残部を第1室内熱交換器12内で凝縮させた
後、生成された液冷媒を第2室内熱交換器13内で蒸発
させてガス冷媒とする。
【0041】これにより、電動ファン14により送風さ
れた空気は、第2室内熱交換器13で冷却・除湿された
後、第1室内熱交換器12で加熱されることになる。そ
の結果、輻射パネル11内には比較的温度の高い乾燥空
気が供給され、空気流出孔17と空気取入口19とを開
放することにより、室温をあまり下げることなく除湿が
行われる。
【0042】図10は、本発明の第2実施形態を示した
要部拡大視(輻射パネル11の下面視)である。この図
に示したように、本実施形態では、輻射面16に複数の
空気流出孔17が直列状に穿孔される一方、輻射パネル
11内に流出孔閉鎖部材たる第1,第2閉鎖プレート6
1,62が配設されている。空気流出孔17は、8個ま
たは9個ずつ4列に穿孔されており、単位面(二点鎖線
の正方形)当たりの個数は34個となっている。
【0043】両閉鎖プレート61,62は、アルミ合金
等の薄等をプレス加工したもので、2列の空気流出孔1
7を閉鎖可能な長方形に形成されている。両閉鎖プレー
ト61,62は、図示しない閉鎖プレートスライド機構
と、第1実施形態と同様の閉鎖プレート昇降機構73と
により駆動される。閉鎖プレートスライド機構は、両閉
鎖プレート61,62を図10中で上下方向に独立して
スライドさせるもので、ラックやピニオン、電動モータ
等から構成されている。
【0044】本実施形態では、両閉鎖プレート61,6
2を適宜スライドさせることにより、図11〜図15に
示したように、空気流出孔17の開放度を様々に変化さ
せられる。また、両閉鎖プレート61,62を上昇させ
ることにより、第1実施形態と同様に、全ての空気流出
孔17を開放することもできる。
【0045】以上で具体的実施形態の説明を終えるが、
本発明の態様は上記実施形態に限定されるものではな
い。例えば、閉鎖プレート駆動装置は、単位面あたり各
一組ずつ設けるようにしてもよいし、リンク機構等を用
いることにより、輻射パネル全体に一組または数組設け
るようにしてもよい。また、閉鎖プレート駆動装置の駆
動源として、モータと電磁アクチュエータとに代え、電
磁アクチュエータのみを用いたり、エアシリンダ等を用
いるようにしてもよい。また、閉鎖プレートについて
も、スリットが形成された円盤形状のものや楔形状のも
の等を採用するようにしてもよい。更に、輻射式空気調
和装置の具体的構成や作用等については、本発明の要旨
を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0046】
【発明の効果】以上述べたように、本発明では、中空の
輻射パネル内に冷却または加熱した空気を供給し、当該
輻射パネルの輻射面からの熱輻射により室内を冷房また
は暖房する輻射式空気調和装置において、前記輻射面に
穿設され、前記輻射パネル内から室内への空気の流出に
供される複数の空気流出孔と、これら空気流出孔の一部
または全部を閉鎖する流出孔閉鎖手段と、当該流出孔閉
鎖手段を駆動制御する制御手段とを備えるようにしたた
め、例えば、冷房運転時には空気流出孔から冷風を流出
させ、結露の発生を抑える一方、暖房運転時には流出孔
閉鎖手段により空気流出孔を閉鎖させ、輻射面の有効面
積の増大によって暖房能力を向上させることができるよ
うになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る輻射式空気調和装置の設置構成を
示す概略図である。
【図2】輻射式空気調和装置の冷媒回路と電気回路とを
示すダイヤグラムである。
【図3】本発明の第1実施形態を示す要部拡大図であ
る。
【図4】第1実施形態における閉鎖プレートを示す斜視
図である。
【図5】第1実施形態における閉鎖プレート駆動装置を
示す側面図である。
【図6】第1実施形態における閉鎖プレートの作動を示
す説明図である。
【図7】第1実施形態における閉鎖プレートの作動を示
す説明図である。
【図8】第1実施形態における閉鎖プレートの作動を示
す説明図である。
【図9】第1実施形態における閉鎖プレートの作動を示
す説明図である。
【図10】本発明の第2実施形態を示す要部拡大図であ
る。
【図11】第2実施形態における閉鎖プレートの作動を
示す説明図である。
【図12】第2実施形態における閉鎖プレートの作動を
示す説明図である。
【図13】第2実施形態における閉鎖プレートの作動を
示す説明図である。
【図14】第2実施形態における閉鎖プレートの作動を
示す説明図である。
【図15】第2実施形態における閉鎖プレートの作動を
示す説明図である。
【符号の説明】
2 室内ユニット 3 室外ユニット 11 輻射パネル 12,13 室内熱交換器 16 輻射面 17 空気流出孔 51 室内側ECU 61,62 閉鎖プレート 71 閉鎖プレート駆動装置 72 閉鎖プレート回動機構 73 閉鎖プレート昇降機構
フロントページの続き (72)発明者 樂間 毅 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空の輻射パネル内に冷却または加熱し
    た空気を供給し、当該輻射パネルの輻射面からの熱輻射
    により室内を冷房または暖房する輻射式空気調和装置に
    おいて、 前記輻射面に穿設され、前記輻射パネル内から室内への
    空気の流出に供される複数の空気流出孔と、 これら空気流出孔の一部または全部を閉鎖する流出孔閉
    鎖手段と、 当該流出孔閉鎖手段を駆動制御する制御手段とを備えた
    ことを特徴とする輻射式空気調和装置。
  2. 【請求項2】 中空の輻射パネル内に冷却または加熱し
    た空気を供給し、当該輻射パネルの輻射面からの熱輻射
    により室内を冷房または暖房する輻射式空気調和装置に
    おいて、 前記輻射面に穿設され、前記輻射パネル内から室内への
    空気の流出に供される複数の空気流出孔と、 これら空気流出孔の一部または全部をその回転により閉
    鎖する流出孔閉鎖部材と、 当該空気流出孔閉鎖部材を回動させる閉鎖部材駆動手段
    と、 当該閉鎖部材駆動手段を駆動制御する制御手段とを備え
    たことを特徴とする輻射式空気調和装置。
  3. 【請求項3】 中空の輻射パネル内に冷却または加熱し
    た空気を供給し、当該輻射パネルの輻射面からの熱輻射
    により室内を冷房または暖房する輻射式空気調和装置に
    おいて、 前記輻射面に穿設され、前記輻射パネル内から室内への
    空気の流出に供される複数の空気流出孔と、 これら空気流出孔の一部または全部をそのスライドによ
    り閉鎖する流出孔閉鎖部材と、 当該空気流出孔閉鎖部材をスライドさせる閉鎖部材駆動
    手段と、 当該閉鎖部材駆動手段を駆動制御する制御手段とを備え
    たことを特徴とする輻射式空気調和装置。
JP33040496A 1996-11-26 1996-11-26 輻射式空気調和装置 Pending JPH10160202A (ja)

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