JPH10159273A - 野地板及びそれを使用した屋根構造 - Google Patents

野地板及びそれを使用した屋根構造

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JPH10159273A
JPH10159273A JP33516796A JP33516796A JPH10159273A JP H10159273 A JPH10159273 A JP H10159273A JP 33516796 A JP33516796 A JP 33516796A JP 33516796 A JP33516796 A JP 33516796A JP H10159273 A JPH10159273 A JP H10159273A
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JP
Japan
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board
layer material
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wooden
front surface
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JP33516796A
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English (en)
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Ariyoshi Eda
有義 江田
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】合板の欠点である通気性の不良、高い保水性に
よる腐食性等を改良した野地板の提供。 【解決手段】野地板P1は表層材1と裏層材2からな
る。表層材1は板材10を幅方向に接合して形成されて
おり、板材10は上面側を木裏面bとし、下面側を木表
面aとして接着されている。裏層材2は板材20を幅方
向に接合して形成されており、裏層材2は表層材1と同
じ広さに形成されている。幅方向の両端部の板材20は
他の板材20の1/2の幅に形成されている。板材20
は上面側を木表aとし、下面側を木裏bとして接着され
ている。板材10、20の木表面aと木裏面bは鉋で研
削されて平滑に仕上げられている。野地板P1は裏層材
2の木表aを表層材1の木表a側に接着して形成されて
おり、表層材1の板材10の接合部11と裏層材2の板
材20の接合部21は重なり合わず板材10の1/2幅
だけずらしてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は屋根の下地板として
使用される野地板に関するものである。更に詳しくは、
板材を集成して形成され、耐腐食性を向上させた野地板
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建築物には各所にパネル部材が使用され
ており、例えば、屋根の下地板としては、いわゆる野地
板が使用されている。野地板は、以前は所要幅の板材を
幅方向に接合しながら垂木に固定して施工されるのが一
般的であったが、最近では施工がより簡単にかつ迅速に
できる合板(ラワン合板等)が広く用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したよう
な合板を使用した野地板の施工には、次のような課題が
あった。すなわち、合板は木繊維が縦横に積層され、そ
れらが接着剤で接着されているために通気性が十分では
ない。また、保水性が高いので一旦濡れると乾燥しにく
く、雨水などを含んだ場合には比較的短い期間で腐食し
てしまう。
【0004】本発明は上記課題を解消するもので、雨水
等で濡れても保水しにくく、耐腐食性に優れた野地板を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に講じた本発明の手段は次のとおりである。第1の発明
にあっては、木製板材を集成して形成した野地板であっ
て、所要幅の無垢の板材を幅方向に接合して形成した表
層材と、所要幅の無垢の板材を幅方向に接合し、上記表
層材に接着してある裏層材と、を備えており、上記表層
材の幅方向の接合部と上記裏層材の幅方向の接合部は重
なり合わないようにずらしてある、野地板である。
【0006】第2の発明にあっては、木製板材を集成し
て形成した野地板であって、所要幅の無垢の板材を幅方
向に接合して形成した表層材と、所要幅の無垢の板材を
幅方向に接合し、上記表層材に接着してある裏層材と、
を備えており、上記表層材の幅方向の接合部と上記裏層
材の幅方向の接合部は重なり合わないようにずらしてあ
り、幅方向の両端部には相じゃくり接ぎをするための接
合段部が設けてある、野地板である。
【0007】第3の発明にあっては、上記表層材と上記
裏層材は互いに木表側の面が接着されている、第1また
は第2の発明に係る野地板である。
【0008】第4の発明にあっては、上記表層材と上記
裏層材の外表面は平滑に仕上げてある、第1、第2また
は第3の発明に係る野地板である。
【0009】第5の発明にあっては、屋根構造であっ
て、第1、第2、第3または第4の発明に係る野地板を
幅方向に接合して下地をつくり、当該下地の上面に屋根
部材を配置した、屋根構造である。
【0010】板材の材料となる木の種類は特に限定はし
ないが、例えば安価な杉等が主に使用される。表層材と
裏層材の外表面の仕上げは、例えば鉋(かんな)を使用
した研削やサンドペーパーによる研磨により行われる
が、これらに限定はされない。
【0011】(作 用)野地板は無垢の板材を使用して
形成されているので、自然木本来の通気性を備えてお
り、雨水で濡れた場合でも水分が効率よく発散されるの
で、合板等と比較して保水しにくく腐食もしにくい。
【0012】相じゃくり接ぎのための接合段部を備えた
ものにあっては、野地板の接合作業が容易にできるよう
になると共に、単に端面を突き合わせて接合する場合と
比較して接合部分の面積が広くなり密着度が高くなるの
で雨漏りがしにくくなる。
【0013】表層材と裏層材は互いに木表側の面が接着
されているものにあっては、野地板の反りが生じにく
い。つまり、無垢の板材は乾燥すると表面の木繊維の密
度が比較的荒くなっている木表側が木裏側より収縮する
ために、板材は木表側へ反る性質があるので、表層材と
裏層材を木表側の面で接着することによって、互いの反
りの力を相殺することができ、野地板の反りを防止する
ことができる。また、野地板の外表面には、表面の木繊
維の密度が比較的緻密で木目が柾目になりやすく見映え
がする木裏側が表われる。これによって、野地板の外観
が美麗となり、付加価値が向上する。
【0014】表層材と裏層材の外表面が平滑に仕上げて
あるものにあっては、表面が滑りやすいので表面が荒い
ままの板材と比較して雨水が溜りにくく、水滴は付着し
た場合でも流れてしまう。これによって、耐腐食性が更
に向上し、外観も美麗となるので付加価値が向上する。
なお、本発明に係る野地板は、野地板以外に壁や天井あ
るいは床を施工する壁面パネルとして使用することもで
きる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
き更に詳細に説明する。図1は本発明に係る野地板の一
実施の形態を示す斜視図、図2は図1に示す野地板の要
部正面図である。符号P1は野地板で、表層材1と裏層
材2を接着して形成されている。表層材1は杉材の無垢
で形成された細長い矩形の板材10を幅方向に五枚接合
して形成されている。各板材10は図において上面側を
木裏面bとし、下面側を木表面aとして厚さ方向の側面
で接着されている。なお、木表面aと木裏面bは鉋で研
削されて平滑に仕上げられている。
【0016】裏層材2は杉材で形成された細長い矩形の
板材20を幅方向に六枚接合して形成されている。裏層
材2は表層材1と同じ広さに形成されており、幅方向の
両端部の板材20は、他の板材20の1/2の幅に形成
されている。各板材20は図において上面側を木表面a
とし、下面側を木裏面bとして厚さ方向の側面で接着さ
れている。なお、木表面aと木裏面bは鉋で研削されて
平滑に仕上げられている。
【0017】そして野地板P1は、裏層材2の木表aを
表層材1の木表a側に接着して形成されており、表層材
1の各板材10の接合部11と裏層材2の各板材20の
接合部21は重なり合わず板材10の1/2幅だけずれ
ている。なお、本実施の形態では、野地板P1の各部の
寸法は、四枚で一坪の広さとなるよう縦1850mm、
横450mm、厚さ15mmに設定されており、比較的
小さく形成されているので、屋根上での取り扱いがしや
すい。各部材の接着に使用されている接着剤は、本実施
の形態では変性酢酸ビニル樹脂酸硬化型エマルジョン系
の接着剤で、高周波加熱接着における初期強度の立ち上
がりに優れ、短時間の印加での接着が可能な性質を有し
ている。
【0018】(作 用)図1、図2、図3を参照して本
発明の実施の形態の作用を説明する。野地板P1は和
瓦、またはコロニアル等を施工する屋根の下地板として
使用される。野地板P1は無垢の杉材を使用して形成さ
れているので、自然木本来の通気性を備えており、雨水
で濡れた場合でも水分が効率よく発散され、合板等と比
較して腐食しにくい。また、表層材1と裏層材2の外表
面が平滑に仕上げてあり、表面が滑りやすいので、表面
が荒いままの板材と比較して雨水が溜りにくく、水滴が
付着した場合でも流れてしまう。これによって、耐腐食
性が更に向上し、外観も美麗となるので付加価値が向上
する。
【0019】表層材1と裏層材2は互いに木表面aが接
着されているので、野地板P1は反りが生じにくい。つ
まり、無垢の板材は乾燥すると表面の木繊維の密度が比
較的荒くなっている木表面a側が木裏面b側より収縮す
るために、板材は木表面a側へ反る性質があるので、表
層材1と裏層材2を木表面a側の面で接着することによ
って、互いの反りの力を相殺することができ、野地板P
1の反りを防止することができる。また、野地板P1の
外表面には、表面の木繊維の密度が比較的緻密で木目が
柾目になりやすく見映えがする木裏面b側が表われる。
これによって、野地板P1の外観が美麗となり、付加価
値が向上する。
【0020】図3は本発明に係る野地板の他の実施の形
態を示し、中間部を省略した正面図である。本実施の形
態の野地板P2においては、幅方向の両端縁に全長にわ
たり相じゃくり接ぎのための接合段部12、22が形成
されている。本実施の形態では、接合段部12、22の
幅は5mmに形成されている。なお、図3において野地
板P1と同一または同等箇所には同一の符号を付して示
している。野地板P2の作用は、上記野地板P1の作用
に加え、野地板P2の接合作業が容易にできるようにな
ると共に、接合部分の面積が広くなり密着度が高くなる
ので雨漏りがしにくくなる。
【0021】図4は本発明に係る屋根構造を示す説明図
である。屋根構造においては屋根の下地板として野地板
P1が使用されている。野地板P1は所要数が幅方向に
接合されている。野地板P1の上面には防水紙3を挟ん
で瓦桟4を介して屋根部材である多数の瓦5が施工され
ている。符号6は登りよど、7は棟木、8は瓦座であ
る。なお、本例においては和瓦屋根を示しているがコロ
ニアル等の洋瓦屋根あるいはその他の屋根の施工にも使
用可能であることはいうまでもない。
【0022】本明細書で使用している用語と表現はあく
まで説明上のものであって、限定的なものではなく、上
記用語、表現と等価の用語、表現を除外するものではな
い。また、本発明は図示の実施の形態に限定されるもの
ではなく、技術思想の範囲内において種々の変形が可能
である。
【0023】
【発明の効果】本発明は上記構成を備え、次の効果を有
する。 (a)野地板は無垢の板材を使用して形成されているの
で、自然木本来の通気性を備えており、雨水で濡れた場
合でも水分が効率よく発散されるので、合板等と比較し
て保水しにくく、腐食もしにくい。
【0024】(b)相じゃくり接ぎのための接合段部を
備えたものにあっては、野地板を接合する作業が容易に
できるようになると共に、単に端面を突き合わせて接合
する場合と比較して接合部分の面積が広くなり密着度が
高くなるので雨漏りがしにくくなる。
【0025】(c)表層材と裏層材は互いに木表側の面
が接着されているものにあっては、互いの反りの力を相
殺するので野地板の反りを防止することができる。ま
た、野地板の外表面には、表面の木繊維の密度が比較的
緻密で木目が柾目になりやすく見映えがする木裏側が表
われる。これによって、野地板の外観が美麗となり、付
加価値が向上する。
【0026】(d)表層材と裏層材の外表面が平滑に仕
上げてあるものにあっては、表面が滑りやすいので表面
が荒いままの板材と比較して雨水が溜りにくく、水滴は
付着した場合でも流れてしまう。これによって、耐腐食
性が更に向上し、外観も美麗となるので付加価値が向上
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る野地板の一実施の形態を示す斜視
図。
【図2】図1に示す野地板の要部正面図。
【図3】本発明に係る野地板の他の実施の形態を示し、
中間部を省略した正面図。
【図4】本発明に係る屋根構造を示す説明図。
【符号の説明】
P1、P2 野地板 1 表層材 10 板材 11 接合部 12 接合段部 2 裏層材 20 板材 21 接合部 22 接合段部 a 木表面 b 木裏面 3 防水紙 4 瓦桟 5 瓦 6 登りよど 7 棟木 8 瓦座

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木製板材を集成して形成した野地板であ
    って、 所要幅の無垢の板材を幅方向に接合して形成した表層材
    と、 所要幅の無垢の板材を幅方向に接合し、上記表層材に接
    着してある裏層材と、を備えており、 上記表層材の幅方向の接合部と上記裏層材の幅方向の接
    合部は重なり合わないようにずらしてあることを特徴と
    する、 野地板。
  2. 【請求項2】 木製板材を集成して形成した野地板であ
    って、 所要幅の無垢の板材を幅方向に接合して形成した表層材
    と、 所要幅の無垢の板材を幅方向に接合し、上記表層材に接
    着してある裏層材と、を備えており、 上記表層材の幅方向の接合部と上記裏層材の幅方向の接
    合部は重なり合わないようにずらしてあり、幅方向の両
    端部には相じゃくり接ぎをするための接合段部が設けて
    あることを特徴とする、 野地板。
  3. 【請求項3】 上記表層材と上記裏層材は互いに木表側
    の面が接着されていることを特徴とする、 請求項1または2記載の野地板。
  4. 【請求項4】 上記表層材と上記裏層材の外表面は平滑
    に仕上げてあることを特徴とする、 請求項1、2または3記載の野地板。
  5. 【請求項5】 屋根構造であって、 請求項1、2、3または4記載の野地板を幅方向に接合
    して下地をつくり、当該下地の上面に屋根部材を配置し
    たことを特徴とする、 屋根構造。
JP33516796A 1996-11-29 1996-11-29 野地板及びそれを使用した屋根構造 Pending JPH10159273A (ja)

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