JPH10158836A - 真空薄膜形成装置 - Google Patents

真空薄膜形成装置

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JPH10158836A
JPH10158836A JP31627996A JP31627996A JPH10158836A JP H10158836 A JPH10158836 A JP H10158836A JP 31627996 A JP31627996 A JP 31627996A JP 31627996 A JP31627996 A JP 31627996A JP H10158836 A JPH10158836 A JP H10158836A
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JP
Japan
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thin film
vacuum
vacuum chamber
moving body
film forming
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JP31627996A
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Hiroshi Hayashi
弘志 林
Shunji Amano
俊二 天野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 真空槽内の薄膜形成対象物に対して正しく薄
膜形成を行うことができるとともに、反応管のような薄
膜を形成する機能部のメンテナンス作業を容易に行うこ
とができる真空薄膜形成装置を提供すること。 【解決手段】 真空槽1の開口部1aを開閉可能でしか
も機能部100を真空槽1内から真空槽1外に引出すこ
とができる移動体50と、移動体50が真空槽1の開口
部1aを閉じる際に移動体50が開口部1aに近づき、
機能部100が真空槽1内に入ると機能部100を移動
体50の支持状態から浮かすように支持して、真空槽1
内が真空状態になり大気圧により移動体50が変形した
時に、この移動体50の変形が、機能部100と薄膜形
成対象物OBの所定の隙間の変化に対する影響を防ぐた
めの機能部支持手段80と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、真空槽内に薄膜形
成対象物を配置し、この薄膜形成対象物に対して薄膜を
形成するための機能部を所定の隙間を設けて配置する真
空薄膜形成装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の真空薄膜形成装置は、例えばプ
ラズマ化学気相成長法(CVD)による薄膜を、薄膜形
成対象物に形成するのに用いられる。図7は従来の真空
薄膜形成装置を示しており、真空槽1000の中にキャ
ンロール1001、巻出しロール1002、巻取りロー
ル1003、架台1004、電極1005、ガス導入パ
イプ1006等を備えている。この電極1005は、反
応管1007に設けられており、DC電源(直流電源)
1009から電極1005に対して電圧をかけることに
より、キャンロール1001の薄膜形成対象物1010
に対してプラズマ化学気相成長法による薄膜を形成する
ようになっている。この時ガス導入パイプ1006より
反応ガスが導入される。
【0003】ところで反応管1007は、隙間調整ステ
ージ1011に支持されており、隙間調整ステージ10
11は、架台1004により真空槽1000内の床面又
は内壁に固定されている。この反応管1007とキャン
ロール1001の隙間Dを均一に保つために、この隙間
調整ステージ1011は反応管1007の位置を精密に
位置調整することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この真空薄
膜形成装置では、反応管1007内の清掃等のメンテナ
ンス作業時には、反応管1007を真空槽1000内か
ら取り外さなければならず、取り外すための付帯作業時
間が非常に長くなるので、このような反応管1007を
真空槽1000内に固定する方式は好ましくない。
【0005】そこで、図8及び図9に示すような別の真
空薄膜形成装置が提案されている。図8と図9の装置で
は、図7の問題を解消するために、移動台車1020を
用意し、この移動台車1020に真空槽1030の扉1
031を設けるとともに、ガス導入パイプ1006と反
応管1007を設定している。この反応管1007は、
支持アーム1032に支持されている。これにより支持
アーム1032は、隙間調整ステージ1011を介して
反応管1007をX方向に位置調整可能に支持してお
り、移動台車1020を作業者がX2の方向に引き出す
ことにより、真空槽1030内に配置されている反応管
1007を外部に引き出して、反応管1007の清掃等
のメンテナンス作業を行うことができる。
【0006】ところが、図9に示すように、移動台車1
020を真空槽1030に近づけて、扉1031を真空
槽1030の開口部1033で閉じて真空薄膜形成作業
状態に保持すると、真空槽1030内は排気処理が行わ
れるので、扉1031には大気圧が加わり、扉1031
は図9のように真空槽1030内側に大きく反ることに
なる。このことから、反応管1007の位置が変わって
しまい、キャンロール1001の薄膜形成対象物101
0と、反応管1007の間の隙間Dが変わり、反応管1
007と薄膜形成対象物1010の位置調整が非常に困
難となってしまう。従って、薄膜形成対象物に対して精
度よくプラズマ化学気相成長法による薄膜を形成するこ
とができなくなってしまうという問題がある。そこで本
発明は上記課題を解消し、真空槽内の薄膜形成対象物に
対して正しく薄膜形成を行うことができるとともに、反
応管のような薄膜を形成する機能部のメンテナンス作業
を容易に行うことができる真空薄膜形成装置を提供する
ことを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明にあ
っては、真空槽内に薄膜形成対象物を配置し、この薄膜
形成対象物に対して薄膜を形成するための機能部を所定
の隙間を設けて配置して、薄膜形成対象物に薄膜を形成
する真空薄膜形成装置であり、真空槽の開口部を開閉可
能でしかも機能部を真空槽内から真空槽外に引出すこと
ができる移動体と、移動体が真空槽の開口部を閉じる際
に移動体が開口部に近づき、機能部が真空槽内に入ると
機能部を移動体の支持状態から浮かすように支持して、
真空槽内が真空状態になり大気圧により移動体が変形し
た時に、この移動体の変形が、機能部と薄膜形成対象物
の所定の隙間の変化に対する影響を防ぐための機能部支
持手段と、を備える真空薄膜形成装置により、達成され
る。
【0008】本発明では、移動体が真空槽の開口部を開
閉可能になっており、しかも薄膜を形成するための機能
部を真空槽内から真空槽外へ引き出すことができる。機
能部支持手段は、移動体が真空槽の開口部を閉じる際に
移動体が開口部に近づき、機能部が真空槽内に入ると機
能部を移動体の支持状態から浮かすように支持して、真
空槽内が真空状態になり大気圧により移動体が変形した
時に、その移動体の変形が、機能部と薄膜形成対象物の
所定の隙間に対する影響を防ぐことができるようになっ
ている。
【0009】これにより、機能部が真空槽内に位置され
ている状態で真空槽内が真空状態になって移動体が変形
した場合であっても、移動体の変形が機能部と薄膜形成
対象物の所定の隙間に対する影響がないので、機能部と
薄膜形成対象物の所定の隙間の寸法の変化がなく、正確
に機能部による薄膜の形成を薄膜形成対象物に対して施
すことができる。しかも、機能部の清掃等のメンテナン
スを行う場合には、移動体を動かして機能部を真空槽内
から真空槽外へ引き出すことで、機能部の清掃等のメン
テナンス作業が簡単に行える。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、
技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明
の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨
の記載がない限り、これらの形態に限られるものではな
い。
【0011】実施の形態1 図1〜図4は、本発明の真空薄膜形成装置の実施の形態
1を示している。図1は、真空槽1内が開放されてお
り、反応管8をメンテナンスしようとする状態を示し、
図2は、真空槽1を閉じて、真空槽1内の薄膜形成対象
物OBに対して反応管8のような機能部100が薄膜を
形成している状態を示している。図3は、図1に対応し
て示す真空薄膜形成装置の斜視図であり、図4は機能部
100の付近を示す図である。
【0012】図1と図2において、真空槽1は金属製で
箱型の槽であり、排気口2を有している。この真空槽1
の側面にある開口部1aには、後で説明する移動体50
の蓋部60で閉鎖することができる。この真空槽1内に
は、キャンロール3、巻出しロール4、巻取りロール
5、ローラ13等が設けられている。巻出しロール4に
巻かれている薄膜形成対象物OBは、キャンロール3に
対してほぼ180度程度巻かれた後に、巻取りロール5
に巻取ることができる。この薄膜形成対象物OBは、図
示しないガイドロールによりガイドされる。従って巻出
しロール4と巻取りロール5は、図示しないモータによ
り巻出し及び巻取り作業を行う。薄膜形成対象物OBが
順次巻出されて巻取りロール5に巻取られる時には、キ
ャンロール3はR方向に回転する。
【0013】移動体50と機能部支持手段80について
順次説明する。移動体50について説明すると、移動体
50は移動台車6、蓋部(扉)60、支持アーム7、ガ
ス導入パイプ16、反応管8、DC電源19等を有して
いる。移動台車6は、床F上を水平に移動できるように
タイヤ6aを備えている。移動台車6は蓋部60を支持
しており、蓋部60はほぼ垂直になっており、蓋部60
は、X1方向に前進することで、真空槽1の開口部1a
を密着して閉鎖することができる。蓋部60は、支持ア
ーム7の一端を固定しており、支持アーム7は水平に片
持ち式に蓋部60に対して固定されている。反応ガス供
給源69は、反応ガス17をガス導入パイプ16に供給
できるようになっている。この反応ガスとしては、例え
ばSiH4 等のシラン系ガス、SiF4 等のフッ素系ガ
ス、CH4 等の炭化水素系ガスなどを採用できる。反応
ガス17は、ガス導入パイプを通して反応管8内に供給
される。反応管8内にはプラズマ化学気相成長法による
薄膜形成を実施するための電極18が内蔵されている。
支持アーム7は、金属製で板状又は角柱状のものであ
り、支持アーム7には、金属製で板状のステージ台10
が載っている。ステージ台10は反応管8を支持してお
り、電極18はDC電源19に電気的に接続されてい
る。
【0014】このように移動体50の移動台車6をX1
方向に移動することで蓋部60が真空槽1の開口部1a
を閉鎖することができるとともに、機能部100を真空
槽1の外部から真空槽1の内部へあるいは真空槽1の内
部から真空槽1の外部へ引出すことができる。機能部1
00とは、上述した反応管8、電極18、隙間調整ステ
ージ9、ガス導入パイプ16等で構成されている。隙間
調整ステージ9は、上述したように反応管8を支持して
いるが、隙間調整ステージ9はステージ台10の上に載
っている。隙間調整ステージ9は、モータ、ボールネ
ジ、ガイド等を具備するステージであって、反応管8を
X1、あるいはX2の方向に微調整して反応管8のキャ
ンロール3に対する位置調整をすることができるもので
ある。反応管8は例えば筒型の部材であり、ガラス、プ
ラスチック、セラミック、金属等の材質で作られてい
る。
【0015】図1と図4に示すように、機能部100の
反応管ユニット22は、上述した反応管8、隙間調整ス
テージ9、ステージ台10、スペーサー11等で構成さ
れている。機能部100の反応管ユニット22は、図1
の機能部支持手段80により、真空槽1内で支持できる
ようになっている。この機能部支持手段80は、図3の
ように第1支持部である2本のレール12と、第2支持
部である複数のローラ13で構成されている。レール1
2は、前端部分と後端部分にテーパー部分12a,12
bを有している。ローラ13は、図3に示すように例え
ば2列配列されており、レール12,12はこれらロー
ラ13が直列に配列されたローラ13に載せることがで
きる。図1のローラ13の内側の付近には、ストッパ1
4が設けられており、このストッパ14と各ローラ13
は、真空槽1の床面に固定されている。ストッパ14
は、図2に示すようにレール12が真空槽1内に侵入し
ていた時の移動を止めて、反応管8がキャンロール3に
対して衝突しないようにするためのものである。
【0016】このように機能部支持手段80は、移動体
50が真空槽1の開口部1aを閉じる際に、移動体1が
開口部1aに近づいて、機能部100の反応管8が真空
槽1内に入ると、反応管8を移動体50の支持状態から
浮かすようにして支持し、真空槽1内が真空状態になり
大気圧により移動体が変形した場合であっても、この移
動体50の変形が反応管8と薄膜形成対象物OBの所定
の隙間21(図2に示す)の変化に対する影響を防ぐも
のである。
【0017】反応管ユニット22は、支持アーム7の先
端に固定された金属製の引っかけ部15と、支持アーム
7の下側に取付けられた押しつけバネ20により、支持
アーム7に対する位置を固定している。尚、棒状のレー
ル12,12は、例えば金属製である。反応管8の内部
に設けられた電極18は、金属製でメッシュ状である。
反応管8の壁の一部には、非金属材料製のパイプ状のガ
ス導入パイプ16が取付けられており、移動台車6を介
して反応ガス供給源69より反応ガス17が反応管8に
導入できる。
【0018】次に、上述した真空薄膜形成装置の動作例
について説明する。図1は反応管8をメンテナンスする
時のメンテナンス作業状態を示しており、この場合に
は、移動台車6が真空槽1から離されており、反応管8
が真空槽1内から取出されている。これにより、作業者
は反応管8の清掃や取替え等のメンテナンス作業を簡単
に行うことができる。
【0019】次に、薄膜形成対象物OBに対して真空槽
1内で薄膜形成作業を行う場合には、図2に示すように
作業者が移動台車6を真空槽1側にX1方向に移動させ
る。この時に支持アーム7に載っかっている反応管ユニ
ット22の下側のレール12のテーパー部分12aが、
真空槽1内のローラ13の上に載り、このテーパー部分
12aにより反応管ユニット22は、所定の高さH分
(図2参照)上昇する。この所定高さHは、例えば数m
mである。
【0020】このように移動台車6がX方向に移動され
ると、反応管ユニット22が高さH分上昇しながら押し
つけバネ20により押されて、移動台車6とともに反応
管ユニット22が真空槽1の内部に導入される。この状
態では、反応管ユニット22は支持アーム7から高さH
分浮いた状態にある。移動台車6が、真空槽1の開口部
1aに接触直前に、レール12の先端部分がストッパ1
4に当たり反応管ユニット22の移動が停止する。移動
台車6は真空槽1の開口部1aまで移動して停止し、図
2の状態、すなわち真空槽1の開口部1aが蓋部60で
完全に閉鎖された状態となる。この状態では、図2のよ
うに反応管ユニット22のステージ台10と引っかけ部
15は、例えば数mm離れた位置にある。この時には、
反応管8とキャンロール3の隙間21は、薄膜形成対象
物OBに対して正しいプラズマ化学気相成長法(プラズ
マCVD)による薄膜を形成するために、均一に保たれ
ている。つまり反応管8の先端部分8aは円弧状になっ
ておりキャンロール3の外周面との間で均一な隙間21
を形成することができる。
【0021】図2の状態で、排気口2から真空槽1内の
空気が排気されると、真空槽1内は真空状態(例えば
0.1Pa程度)になったところで、反応管8内にガス
導入パイプ16を介して反応ガス17が反応ガス供給源
69から供給される。これとともに、DC電源19は、
電極18へ電圧(例えば0.5KV〜3KV)を印加す
る。このような印加状態で、フィルムのような薄膜形成
対象物OBをR方向に走行させることにより、薄膜形成
対象物OBは、プラズマ化学気相成長法(CVD)によ
る成膜を正確に施すことができる。つまり、真空槽1内
が真空引きされており、かつ蓋部60に大気圧が加わっ
ている状態では、蓋部60が開口部1aの内側に反る場
合があるが、この場合であっても、反応管ユニット22
は、支持アーム7から浮いた状態にあるので、支持アー
ム7が蓋部60の変形に伴って移動してしまったとして
も、反応管ユニット22とキャンロール3との隙間21
を初期の正しい状態に均一に保つことができるからであ
る。
【0022】このような要領で薄膜形成対象物OBに対
して成膜を行うことにより、反応管8の内壁には付着物
による汚れが発生する。成膜終了後は、図2の状態から
図1の状態に示すように、真空槽1内を大気開放し、移
動台車6がX2の方向に移動される。これにより、反応
管ユニット22は引っかけ部15に当たり、反応管8を
含む反応管ユニット22が真空槽1内から引出され、移
動台車6とともに真空槽1の外側へ移動されることにな
る。反応管ユニット22の下側にあるレール12の下
側、ローラ13から外れた状態で、反応管ユニット22
は支持アーム7から浮いた状態から支持アーム7に直接
載ることになる。
【0023】以上のようにして真空槽1内を真空引きし
て移動台車6の蓋部60部分が、大気圧により反って、
支持アーム7の位置が変わってしまったとしても、反応
管ユニット22の反応管8とキャンロール3との位置関
係は変動しないので、予め定められた正しい隙間21を
精密に確保することができる。このことから、真空槽内
における薄膜形成対象物に対する薄膜形成の精度を格段
に上げることができる。また反応管8等のメンテナンス
を行う場合には図1の状態のように真空槽1内から引出
すことにより、メンテナンス作業等における従来必要で
あった付帯作業が短縮し、真空薄膜形成作業の生産性を
上げることができる。
【0024】実施の形態2 図5は、本発明の真空薄膜形成装置の別の実施の形態2
を示している。図5の真空薄膜形成装置が、図1〜図4
の真空薄膜形成装置と異なるのは次の点である。図5に
おいてはスペーサ11の下にレール12に代えて複数の
ローラ(第1支持部に相当)113が設定されている。
これに対して真空槽1内には、ローラ13に代えて複数
本のレール112(第2支持部に相当)が設定されてい
る。このようにしても、図1の装置と同様に図5の装置
の反応管ユニット22を真空槽1内に導入した状態で
は、反応管ユニット22を支持アーム7から浮かした状
態で保持できるので、反応管8とキャンロール3との隙
間を一定に保持することができる。図5の装置のその他
の点については、図1の装置と同様であるので同じ符号
を記して説明を省略する。
【0025】実施の形態3 図1と図5の実施の形態では、反応管ユニット22がプ
ラズマ化学気相成長法を実施するための反応管8を有し
ている。しかし、図6の実施の形態3においては、この
反応管8の代わりに、スパッタリング用のカソード24
を備えている。このスパッタリング用のカソード24
は、隙間調整ステージ9に搭載されており、その他の点
については図1と図5の実施の形態と同様である。この
スパッタリング用のカソード24を用いることにより、
薄膜形成対象物OBに対してスパッタリングにより薄膜
を形成することができる。つまり図6の真空薄膜形成装
置は、スパッタリング装置として用いることができる。
【0026】ところで、本発明は上記実施の形態に限定
されない。図示した真空薄膜形成装置は、プラズマ化学
気相成長法やスパッタリングを実施することができる
が、これに限らず、他の方式の真空薄膜形成装置にも本
発明は適用できる。すなわち、清掃等のメンテナンス作
業が必要でかつ反応管やカソードのような機能部と薄膜
形成対象物OBとの間に一定の隙間が必要となる精密な
位置決め作業が要求される装置に本発明の真空薄膜形成
装置が有効である。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
真空槽内の薄膜形成対象物に対して正しく薄膜形成を行
うことができるとともに、反応管のような薄膜を形成す
る機能部のメンテナンス作業を容易に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の真空薄膜形成装置の好ましい実施の形
態1を示す図であり、主にメンテナンス時の状態を示す
図。
【図2】図1の真空薄膜形成装置における真空薄膜形成
状態を示す図。
【図3】真空薄膜形成装置を示す斜視図。
【図4】真空薄膜形成装置の反応管ユニットを示す図。
【図5】本発明の真空薄膜形成装置の別の実施の形態2
を示す図。
【図6】本発明の真空薄膜形成装置の別の実施の形態3
を示す図。
【図7】従来の真空薄膜形成装置を示す図。
【図8】従来の別の真空薄膜形成装置を示す図。
【図9】図8の従来の真空薄膜形成装置の欠点を示す
図。
【符号の説明】
1・・・真空槽、1a・・・開口部、7・・・支持アー
ム、12・・・レール(第1支持部)、13・・・ロー
ラ(第2支持部)、50・・・移動体、60・・・蓋
部、80・・・機能部支持手段、100・・・機能部、
OB・・・薄膜形成対象物

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空槽内に薄膜形成対象物を配置し、こ
    の薄膜形成対象物に対して薄膜を形成するための機能部
    を所定の隙間を設けて配置して、薄膜形成対象物に薄膜
    を形成する真空薄膜形成装置であり、 真空槽の開口部を開閉可能でしかも機能部を真空槽内か
    ら真空槽外に引出すことができる移動体と、 移動体が真空槽の開口部を閉じる際に移動体が開口部に
    近づき、機能部が真空槽内に入ると機能部を移動体の支
    持状態から浮かすように支持して、真空槽内が真空状態
    になり大気圧により移動体が変形した時に、この移動体
    の変形が、機能部と薄膜形成対象物の所定の隙間の変化
    に対する影響を防ぐための機能部支持手段と、を備える
    ことを特徴とする真空薄膜形成装置。
  2. 【請求項2】 移動体は、真空槽の開口部を閉鎖するた
    めの蓋部と、この蓋部を支持する台車と、台車に設けら
    れて機能部を支持する支持アームと、を備える請求項1
    に記載の真空薄膜形成装置。
  3. 【請求項3】 機能部支持手段は、機能部側に設けられ
    た第1支持部と、真空槽内に設けられてこの第1支持部
    を受ける第2支持部を有し、移動体が真空槽の開口部を
    閉じる際に移動体が開口部に近づいて第1支持部が第2
    支持部に載ると、機能部が台車の支持アームから浮いた
    状態となって機能部が第2支持部に支持される請求項2
    に記載の真空薄膜形成装置。
  4. 【請求項4】 機能部は、プラズマ化学気相成長法(C
    VD)による薄膜を、薄膜形成対象物に形成するための
    反応管を有する反応ユニットである請求項1に記載の真
    空薄膜形成装置。
  5. 【請求項5】 機能部は、スパッタによる薄膜を、薄膜
    形成対象物に形成するためのスパッタカソードである請
    求項1に記載の真空薄膜形成装置。
JP31627996A 1996-11-27 1996-11-27 真空薄膜形成装置 Pending JPH10158836A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2357394A (en) * 1999-12-15 2001-06-20 Roke Manor Research Modular component permitting transmission of radio signals through walls
JP2015519479A (ja) * 2012-06-15 2015-07-09 ピコサン オーワイPicosun Oy 原子層堆積法による基板ウェブのコーティング

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