JPH1015872A - 容器の挟持装置 - Google Patents

容器の挟持装置

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Publication number
JPH1015872A
JPH1015872A JP17648796A JP17648796A JPH1015872A JP H1015872 A JPH1015872 A JP H1015872A JP 17648796 A JP17648796 A JP 17648796A JP 17648796 A JP17648796 A JP 17648796A JP H1015872 A JPH1015872 A JP H1015872A
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JP
Japan
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container
holding
mouth
contact
holding device
Prior art date
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JP17648796A
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Inventor
Yoshie Fukuzawa
誉衛 福沢
Seisuke Yamashita
誠亮 山下
Saburo Ida
三郎 井田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 実開昭57−122387号公報に記載さ
れているような従来の容器の挟持装置をPET容器の収
納、取り出し工程に使用した場合は、空の容器の口部
(ねじ部)を挟持した状態で駆動手段によりハンドリン
グをすると容器の振れが著しく、場合によっては容器の
挟持姿勢が乱れて落下することもある。また、容器が軽
量なために移動後の指定場所で空の容器の挟持を開放し
ても、挟持装置の上昇工程において容器が挟み部材から
離脱せずに首吊り現象が発生する。また、口部の天頂面
やねじなどが挟持装置の挟み部品と接触することによっ
て傷付いたり汚染されたりするなどの不具合がある。 【解決手段】 昇降する挟持手段により容器を挟持して
ケース内に収納またはケースから取り出す容器の挟持装
置における挟持手段に容器の口部には接触しない領域を
設けるとともにスプリングの付勢により作動する容器の
センタリング手段を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容器のケーサ(箱
詰め機)、アンケーサ(箱から取り出す装置)などに適
用される容器の挟持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は実開昭57−122387号公報
に記載され、容器の箱詰め機に使用される容器の挟持装
置の説明図である。図において、符号101は本容器の
挟持装置の要部をなすゴム製の挟み部品で図に示すよう
な形状を有しており、肉厚1.1mm乃至2.1mmのゴム
によって継ぎ目なしに形成されて底のない中空体をなし
ている。挟み部品101の胴の下部はスカート状の膨ら
み部102を有し、スカート状の膨らみ部102の下端
は外方へ折り曲げられてU字溝状の鍔103が設けら
れ、スカート状の膨らみ部102の内側には複数個の爪
106が突設されている。また、挟み部品101の上面
には同心の小円を有して厚肉部104を形成し、中心に
螺着用の取付け孔105が設けられている。内筒107
は挟み部品101に内接して挟み部品101を補強し、
周囲の空気圧に抗するようになっているが、内筒107
の高さは挟み部品101のスカート状の膨らみ部102
の上まであり、頂部には挟み部品101の取付孔105
と合致するテーパ孔108が設けられている。
【0003】図の右半分に示すように、内筒107とこ
の内筒107に外接した挟み部品101とは、テーパ孔
108と取付け孔105に挿入されたビス111とによ
って挟持筒109に螺着されている。内筒107の下端
は挟み部品101のスカート状膨らみ部102までは及
んでいないので、そのスカート状膨らみ部102は可動
な状態にある。鍔103の底部は容器頭部の案内を兼ね
る案内ナット110の張出し部上面に支承され、鍔10
3の周壁は挟持筒109と案内ナット110との間に緊
締され、挟持筒109と挟み部品101外周との間に形
成された空間の気密を保持する。図の左半分に示すよう
に、図示しない可撓性の導管を通じて圧縮空気源から送
り込まれる圧縮空気は、挟み部品101の肉厚部104
に阻隔されて生じた空隙から進入して挟み部品101の
外周と挟持筒109の内周との間に充満し、一定圧に達
するとスカート状の膨らみ部102を内部に向かって膨
出させる。このスカート状の膨らみ部102の膨出によ
り複数個の爪106が一斉に中心に向かって前進し、容
器の頭部を四方から挟持する。挟み部品101の下部を
スカート状に形成したのは、膨出力および耐久力を大き
くするためである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】実開昭57−1223
87号公報に記載されている容器の挟持装置において
は、ガラス壜など空容器をケースから取り出す装置(ア
ンケーサ)、または液体が充填された実壜をケースに納
める装置(ケーサ)に装着されており、同一の挟持装置
で空壜または実壜の口部やキャップのフレア部などを挟
持して昇降および水平移動によって容器のハンドリング
をするようになっており、単に挟み部品101の挟持
力、耐久性などさえ備えていれば容器の挟持装置として
の機能は略満足するものである。しかしながら、PET
容器の出現により容器は軽量化されるとともに略無菌の
状態で成形して箱詰めされた空容器となり、ケースへ空
の容器を収納したり取り出したりする工程において容器
の口部のねじ部および頂面と本挟持装置の挟み部品10
1とは非接触となる構造が要求されている。
【0005】従って、実開昭57−122387号公報
に記載されているような従来の容器の挟持装置をPET
容器の収納、取り出し工程に使用した場合は、空の容器
の口部(ねじ部)を挟持した状態で駆動手段によりハン
ドリングをすると容器の振れが著しく、場合によっては
容器の挟持姿勢が乱れて落下することもある。また、容
器が軽量なために移動後の指定場所で空の容器の挟持を
開放しても、挟持装置の上昇工程において容器が挟み部
材から離脱せずに首吊り現象が発生する。また、口部の
天頂面やねじなどが挟持装置の挟み部品101と接触す
ることによって傷付いたり汚染されたりするなどの不具
合がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る容器の挟持
装置は上記課題の解決を目的にしており、昇降する挟持
手段により容器を挟持してケース内に収納またはケース
から取り出す容器の挟持装置における上記挟持手段に容
器の口部には接触しない領域が設けられるとともにスプ
リングの付勢により作動する容器のセンタリング手段が
備えられている。このように容器の口部との非接触領域
を設けた容器の挟持手段で液が充填される前の空の容器
を保持する構造とすることにより容器の口部へ接触する
ことによる傷付きや汚染などを無くし、挟持ハンドリン
グ中の容器口部を非汚染の状態で次工程へ移送すること
を可能にしている。また、容器のセンタリング手段を備
えた構造とすることにより容器の口部が予めセンタリン
グされて挟持装置と接触することなく軽量な容器でも安
定した状態で挟持されるとともに挟持の開放が確実に行
われる。
【0007】また、本発明に係る容器の挟持装置は、昇
降する挟持手段により容器を挟持してケース内に収納ま
たはケースから取り出す容器の挟持装置における上記挟
持手段に容器の口部には接触しない領域が設けられると
ともにスプリングの付勢により作動する容器のセンタリ
ング手段が備えられ、上記挟持手段が挟持部材を容器の
口部下方に設けられた環状鍔下方のネック部に係合させ
て容器を挟持するようになっている。このように容器の
口部との非接触領域を設けた容器の挟持手段で液が充填
される前の空の容器を保持する構造とすることにより容
器の口部へ接触することによる傷付きや汚染などを無く
し、挟持ハンドリング中の容器口部を非汚染の状態で次
工程へ移送することを可能にしている。また、容器のセ
ンタリング手段を備えた構造とすることにより容器の口
部が予めセンタリングされて挟持装置と接触することな
く軽量な容器でも安定した状態で挟持されるとともに挟
持の開放が確実に行われる。
【0008】また、本発明に係る容器の挟持装置は、昇
降する挟持手段により容器を挟持してケース内に収納ま
たはケースから取り出す容器の挟持装置における上記挟
持手段に容器の口部には接触しない領域が設けられると
ともにスプリングの付勢により作動する容器のセンタリ
ング手段が備えられ、上記挟持手段が挟持部材を容器の
口部下方に設けられた環状鍔下方のネック部に係合させ
て容器を挟持し、上記挟持部材がゴム状のグリッパを内
方へ膨張させて容器を挟持するようになっている。この
ように容器の口部との非接触領域を設けた容器の挟持手
段で液が充填される前の空の容器を保持する構造とする
ことにより容器の口部へ接触することによる傷付きや汚
染などを無くし、挟持ハンドリング中の容器口部を非汚
染の状態で次工程へ移送することを可能にしている。ま
た、容器のセンタリング手段を備えた構造とすることに
より容器の口部が予めセンタリングされて挟持装置と接
触することなく軽量な容器でも安定した状態で挟持され
るとともに挟持の開放が確実に行われる。
【0009】また、本発明に係る容器の挟持装置は、昇
降する挟持手段により容器を挟持してケース内に収納ま
たはケースから取り出す容器の挟持装置における上記挟
持手段に容器の口部には接触しない領域が設けられると
ともにスプリングの付勢により作動する容器のセンタリ
ング手段が備えられ、上記挟持手段が挟持部材を容器の
口部下方に設けられた環状鍔下方のネック部に係合させ
て容器を挟持し、上記挟持部材が対をなす挟持レバーを
内方へ移動させて容器を挟持するようになっている。こ
のように容器の口部との非接触領域を設けた容器の挟持
手段で液が充填される前の空の容器を保持する構造とす
ることにより容器の口部へ接触することによる傷付きや
汚染などを無くし、挟持ハンドリング中の容器口部を非
汚染の状態で次工程へ移送することを可能にしている。
また、容器のセンタリング手段を備えた構造とすること
により容器の口部が予めセンタリングされて挟持装置と
接触することなく軽量な容器でも安定した状態で挟持さ
れるとともに挟持の開放が確実に行われる。
【0010】また、本発明に係る容器の挟持装置は、昇
降する挟持手段により容器を挟持してケース内に収納ま
たはケースから取り出す容器の挟持装置における上記挟
持手段に容器の口部には接触しない領域が設けられると
ともにスプリングの付勢により作動する容器のセンタリ
ング手段が備えられ、上記センタリング手段がベルを容
器の撫肩に当接させて容器をセンタリングするようにな
っている。このように容器の口部との非接触領域を設け
た容器の挟持手段で液が充填される前の空の容器を保持
する構造とすることにより容器の口部へ接触することに
よる傷付きや汚染などを無くし、挟持ハンドリング中の
容器口部を非汚染の状態で次工程へ移送することを可能
にしている。また、容器の撫肩にセンタリング手段のベ
ルを当接してセンタリングする容器のセンタリング手段
を備えた構造とすることにより容器の口部が予めセンタ
リングされて挟持装置と接触することなく軽量な容器で
も安定した状態でハンドリングされて挟持および挟持の
開放が確実に行われる。
【0011】また、本発明に係る容器の挟持装置は、昇
降する挟持手段により容器を挟持してケース内に収納ま
たはケースから取り出す容器の挟持装置における上記挟
持手段に容器の口部には接触しない領域が設けられると
ともにスプリングの付勢により作動する容器のセンタリ
ング手段が備えられ、上記挟持手段またはセンタリング
手段における容器口部の近傍部材に抗菌性の部材を用い
ている。このように容器の口部との非接触領域を設けた
容器の挟持手段で液が充填される前の空の容器を保持す
る構造とすることにより容器の口部へ接触することによ
る傷付きや汚染などを無くし、挟持ハンドリング中の容
器口部を非汚染の状態で次工程へ移送することを可能に
している。また、容器の撫肩にセンタリング手段のベル
を当接してセンタリングする容器のセンタリング手段を
備えた構造とすることにより容器の口部が予めセンタリ
ングされて挟持装置と接触することなく軽量な容器でも
安定した状態で挟持されるとともに挟持の開放が確実に
行われる。また、容器の口部近傍およびその他接触する
部材を例えば抗菌材を含んだ材料または該当部材に抗菌
材を塗布することなどにより、さらにサニタリー性が保
持されて挟持ハンドリングにより容器の口部からの汚染
がより一層確実に防止される。
【0012】
【発明の実施の形態】図1および図2は本発明の実施の
一形態に係る容器の挟持装置の説明図、図3および図4
は本発明の実施の他の形態に係る容器の挟持装置の説明
図である。図において、これらの実施の形態に係る容器
の挟持装置は容器のケーサ(箱詰め機)、アンケーサ
(箱から取り出す装置)などに使用されるもので、複数
本の容器を挟持してケース内に収納し、またはケースか
ら取り出すケーサ、アンケーサなどに配設され、口部に
環状鍔を有する容器を挟持してハンドリングするように
なっている。
【0013】図1および図2において、本容器の挟持装
置は図1に示すように圧縮空気などによる駆動手段によ
って移動する図示しない支持板に着脱自在な連結管4を
介して垂下した状態で複数の挟持装置1が配設されてい
る。挟持装置1のグリップ本体3は連結管4の下部に螺
合して接続され、上部に連結管4を螺合するねじを設け
た中空部を形成した連結部3aと、下部に保持筒3bが
設けられて連通孔3cを有する固定部3dとが一体に形
成され、固定部3dの中心にはねじ孔が設けられてい
る。保持筒3bの外周上端にはリング溝3fが設けられ
て、止め輪8が嵌合され、下端外周にはナット9の螺合
ねじが設けられて保持筒3bの外周部にはスプリング6
と案内環7とが外挿されている。案内環7の外周下部に
はベル10の螺合ねじが設けられ、内周部には保持筒3
bとナット9の外周と係合して摺動する段付き孔が設け
られ、ベル10の下端内周には容器15の撫肩15cに
当接するテーパ部10aが設けられている。
【0014】グリッパ5は肉厚1〜2mmのゴム製の弾性
部材で、継ぎ目なしに形成した底の無い中空体となって
いる。内筒11はグリッパ5に内挿されてグリッパ5を
補強し、その高さ寸度はグリッパ5の3/4程度で内周
は容器15の口部に接触しない領域が形成されて押え円
板12を介してビス13によりグリップ本体3の固定部
3dに固定され、グリッパ5下端のU字部は保持筒3b
の下端にナット9によって固定されてグリップ本体3と
グリッパ5とにより気密室14が形成されている。さら
に、ベル10を案内環7に螺合することにより容器の挟
持装置1が構成されており、通常は図に示すようにスプ
リング6の付勢によって案内環7の下面がナット9の上
面に当接することによって高さ方向の位置決めがなされ
ている。
【0015】また、本容器の挟持装置に適用される容器
15はPET容器などで、口部にはねじ部15aと環状
鍔15bとを有する撫肩15cの空容器で、段ボールケ
ースなどに一定の間隔で複数個の収納されているが、液
体が充填された実壜にも対応が可能なものである。
【0016】図2に示すように、挟持装置1は図示しな
い駆動手段によって下降して容器15の撫肩15c部に
ベル10のテーパ部10aが当接し、同図の右半分に示
すように容器15をセンタリングする。この挟持装置1
はベル10が容器に当接した後さらに下降(L寸度)
し、案内環7とベル10とが停止した状態で保持筒3b
とナット9との係合部が下方に摺動してスプリング6を
圧縮する。容器15はスプリング6のL寸度の撓みによ
って付勢され、高さ方向の位置が決められる。このセン
タリングと高さ方向の位置決めとによって容器15のね
じ部15aおよび天頂面15dに挟持装置1の係合部は
接触せず、即ち容器の口部に非接触な領域を設けて保持
することが可能である。さらに、グリッパ5、内筒1
1、押え円板12に抗菌剤を含んだ材料または抗菌剤を
塗布した材料にすることで挟持装置1の係合部等の微生
物環境を良くして、容器15は挟持装置1によって挟持
ハンドリング中の容器15の口部の非汚染化を更に完全
なものとする。また、ベル10も上記部品と同様に抗菌
剤を含んだ材料とすることも可能である。
【0017】容器15が挟持装置1によりセンタリング
と高さ方向の位置決めとがなされ、昇降手段が停止する
と図示しない圧縮空気の供給源の自動弁が開放され、連
結管4の中空部から連通孔3cを介してグリップ本体3
の保持筒3bとグリッパ5とで形成された気密管14に
圧縮空気が送り込まれることによりグリッパ5の下部が
内側に膨らみ、同図(b)に示すように容器15のねじ
部15aや天面15dを避ける部位の環状鍔15b下面
とネック部を挟持する。尚、挟持するためのエアー圧力
は適宜調整可能である。グリッパ5で挟持された容器1
5はベル10のスプリング6付勢によって安定した状態
に保持されているため、挟持ハンドリング中においても
安定した状態が保持され、係合部と容器15の口部とは
非接触な状態を保持して駆動手段により、所定の位置に
ハンドリングされると圧縮空気供給源の自動弁が閉じら
れ、挟持装置1の気密室14の圧縮空気が大気に開放さ
れる。気密室14が大気圧に戻ると、グリッパ5の内側
への膨らみが同図(a)に示す通常の状態となり、容器
15の挟持状態が解除されて挟持装置1が上昇を開始す
る。このとき、挟持から開放された容器15はスプリン
グ6の付勢により下方に摺動するベル10のテーパ部1
0aによって容器15の口部はグリッパ5、内筒11、
押え円板12と接触せず挟持装置1から確実に分離して
ハンドリングが完了する。
【0018】図3および図4において、本容器の挟持装
置は容器の挟持手段をレバー式としており、図3に示す
ように挟持装置31が上記の実施の形態に係る容器の挟
持装置と同様に圧縮空気などによる駆動手段によって移
動する図示しない支持板に図示しない連結管を介して垂
下した状態で複数の挟持装置31が配設されている。グ
リップ本体32は連結管を連結孔33に螺合して連結さ
れ、内部には挟持レバー34を開閉する作動手段が内蔵
され、受座35がシール押え36と連結金具37ととも
にボルトにより取付けられている。挟持レバー34は連
結金具37に間隔管38により位置決めされ、支点軸3
9により開閉自在に保持され、下端部には容器15のネ
ックを挟持する爪34aが一体に形成されている。
【0019】図4の右半分に示すように、グリップ本体
32は連結孔33から複数の通路32aを介して中空孔
を形成し、ピストン45により内挿されることによって
開放室32bと気密室32cとに分離され、開放室32
bには開口孔32dが設けられている。ピストン45に
はOリング47が嵌装されて気密室32cの気密性を保
持し、開放室32bに内挿されているスプリング46に
よって下方に付勢され、受座35と当接することによっ
てピストン45の下限の位置が決められて軸心にはロッ
ド48が螺合されている。受座35凸部の外周にはOリ
ング49が、内周部にはブッシュ50とVリング51と
が嵌装され、ロッド48を摺動自在に保持してグリップ
本体32に装着されている。ロッド48の下端にはピン
52を介して一対のレバー53が支持され、レバー53
の一端は連結金具37に支点軸39で軸支されている挟
持レバー34にピン54を介して可動自在に連結されて
いる。
【0020】図3に示すように、中間筒40は連結金具
37の下端にボルト41で固定され、中間筒40の軸心
には鍔部を有するガイドピン42が内挿され、ベル43
はガイドピン42の下端を螺合して連結し、スプリング
44の付勢によりガイドピン42の鍔部下面を中間筒4
0の凹孔上面に当接して保持されている。ベル43の下
端の内周には、前述の実施の形態に係る容器の挟持装置
と同様に容器15の撫肩15cに当接するテーパ部43
aが形成され、その上部に挟持レバー34の爪34aが
作動中に接触しない窓43bが設けられている。
【0021】図4に示すように、挟持装置31は図示し
ない駆動手段によって下降して同図の右半分に示すよう
に容器15の撫肩15c部にベル43のテーパ部43a
が当接して容器15をセンタリングする。挟持装置31
はベル43が容器15に当接した後さらに下降(M寸
度)し、ベル43が停止した状態で中間筒40に内挿さ
れたスプリング44が圧縮され、容器15がスプリング
44のM寸度の撓みにより付勢されて高さ方向の位置が
決められる。このセンタリングと高さ方向の位置決めと
によって容器15の天頂面15dおよびねじ部15aに
ベル43の上部が接触せず、即ち容器15の口部に非接
触な領域を設けて保持することが可能となる。また、挟
持レバー34およびベル43の上部を抗菌材を含んだ材
料にしたり抗菌材を塗布した部材にしたりすることによ
り、その部位の微生物環境を良くして容器15は挟持ハ
ンドリング中においても非汚染を保持する。またベル4
3も上記部品と同様に抗菌剤を含んだ材料とすることも
可能である。
【0022】容器15がベル43によりセンタリングさ
れて高さ方向に位置決めされると、駆動手段が停止して
図示しない圧縮空気の供給源の自動弁が開放され、通路
32aから気密室32c内にグリップ本体32の供給口
33を介して圧縮空気が送り込まれ、ピストン45が一
体化されたロッド48とともに上昇(N寸度)し、レバ
ー53を介して連結された挟持レバー34が同図の左半
分に示す状態に作動し、容器15のねじ部15aや天面
15dなどを避けた部位である環状鍔15b下のネック
部が爪34aによって挟持される。尚、挟持するエアー
圧力は適宜調整が可能である。挟持レバー34の爪34
aで挟持された容器15は、ベル43のスプリング44
の付勢により安定した状態で保持されているため、挟持
ハンドリング中においても安定した状態が保持され、係
合部と容器15の口部とは非接触な状態を保持し、駆動
手段により所定の位置にハンドリングされると、圧縮空
気の供給源の自動弁が閉じられて気密室32cが大気圧
に戻り、ピストン45がスプリング46の付勢により下
降を始めて受座35に当接し、挟持レバー34による容
器15の挟持状態が解除される。挟持装置31は容器1
5の挟持が解除されるとベル43を下方に付勢しながら
上昇を開始するため、容器15の口部はベル43の上部
部材と接触せず上昇が完了する。そして1サイクルの工
程を終了して次のサイクルに移る。
【0023】実開昭57−122387号公報に記載さ
れている容器の挟持装置においては、ガラス壜など空容
器をケースから取り出す装置(アンケーサ)、または液
体が充填された実壜をケースに納める装置(ケーサ)に
装着されており、同一の挟持装置で空壜または実壜の口
部やキャップのフレア部などを挟持して昇降および水平
移動によって容器のハンドリングをするようになってお
り、単に挟み部品の挟持力、耐久性などさえ備えていれ
ば容器の挟持装置としての機能は略満足するものであ
る。しかしながら、PET容器の出現により容器は軽量
化されるとともに略無菌の状態で成形して箱詰めされた
空容器となり、ケースへ空の容器を収納したり取り出し
たりする工程において容器の口部のねじ部および頂面と
本挟持装置の挟み部品とは非接触となる構造が要求され
ている。従って、実開昭57−122387号公報に記
載されているような従来の容器の挟持装置をPET容器
の収納、取り出し工程に使用した場合は、空の容器の口
部(ねじ部)を挟持した状態で駆動手段によりハンドリ
ングをすると容器の振れが著しく、場合によっては容器
の挟持姿勢が乱れて落下することもある。また、容器が
軽量なために移動後の指定場所で空の容器の挟持を開放
しても、挟持装置の上昇工程において容器が挟み部材か
ら離脱せずに首吊り現象が発生する。また、口部の天頂
面やねじなどが挟持装置の挟み部品と接触することによ
って傷付いたり汚染されたりするなどの不具合がある
が、上述の各実施の形態に係る容器の挟持装置において
は昇降可能な支持板と、支持板に配設された複数個のグ
リッパ5、または挟持レバー34を備え、これら各挟持
手段で口部に環状の鍔を有するPET容器などの容器を
挟持し、容器15の口部(天頂面およびねじ部)に非接
触な領域を設けた容器15の挟持手段と、スプリング
6,44の付勢により作動する容器のセンタリング手段
などとを備え、安定した状態で容器を挟持・保持し、安
定した容器姿勢を保ちながらハンドリングすることがで
き、挟持手段は挟持部材を容器15の口部下方に設けら
れている環状鍔下のネック部に、係合させて挟持するこ
とができ、センタリング手段はベル10,43を容器1
5の撫肩15cに当接させ、容器15のセンタリングを
するとともにスプリング6,44の付勢により挟持され
た容器15を安定して保持・ハンドリング・完全に離脱
することができる。容器の挟持装置においては口部に環
状の鍔を有するPET容器などの液体が充填される前の
空の容器でも口部(天頂面およびねじ部)との非接触領
域を設けた容器の挟持手段で挟持して保持する構造とし
たことで容器の口部へ接触することによる傷付きや汚染
を無くし、挟持ハンドリング中の容器口部を非汚染の状
態で次工程へ移送されるようにしたことにより、次工程
で処理される空容器の洗浄・殺菌効果を高めて最終製品
の無菌性に大きな効果をもたらす。また、容器15の口
部近傍およびその他の接触する部材に抗菌材を含んだ材
料または該当部材に抗菌材を塗布することにより、一層
サニタリー性を保持して容器口部の挟持ハンドリングに
より汚染防止効果を高めることができる。また、容器1
5のセンタリング手段と挟持手段とを備えた構造とする
ことによって、容器口部が挟持装置と接触することなく
センタリングされ、確実に挟持されるとともに、容器1
5の撫肩15cにセンタリング手段のベル10,43を
付勢して当接することにより軽量な容器15でも安定し
た状態でハンドリングされるとともに挟持開放が確実に
行われて容器15の首吊り防止ができ更に容器15の移
送中に容器15の振れ・落下などがなく安定した挟持状
態が保持されて、容器15の口部はあらゆる部材とも接
触せず安定したハンドリング効果を上げることができ
る。
【0024】
【発明の効果】本発明に係る容器の挟持装置は前記のよ
うに構成されており、容器の口部との非接触領域を設け
た容器の挟持手段で液が充填される前の空の容器を保持
する構造とすることにより容器の口部へ接触することに
よる傷付きや汚染などを無くし、挟持ハンドリング中の
容器口部を非汚染の状態で次工程へ移送することを可能
にしている。また、容器のセンタリング手段を備えた構
造とすることにより容器の口部が予めセンタリングされ
て挟持装置と接触することなく軽量な容器でも安定した
状態で挟持されるとともに挟持の開放が確実に行われる
ので、容器の首吊りなどが防止され、また容器の移送中
に容器の振れ、落下などがなく安定したハンドリングが
行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施の一形態に係る容器の挟持
装置の正面図である。
【図2】図2はその作用説明図である。
【図3】図3は本発明の実施の他の形態に係る容器の挟
持装置の斜視図である。
【図4】図4はその作用説明図である。
【図5】図5は実開昭57−122387号公報に記載
の従来の容器の挟持装置の断面図である。
【符号の説明】
1,31 挟持装置 3,32 グリップ本体 4 連結管 5 グリッパ 10,43 ベル 11 内筒 15 容器 34 挟持レバー 40 中間筒 45 ピストン 53 レバー 6 スプリング 7 案内環 8 止め輪 9 ナット 15a ねじ部 15b 環状鍔 12 押え円板 13 ビス 14 気密室 15c 撫肩 3a 連結部 3b 保持筒 3c 連通孔 3d 固定部 15d 天頂面 32a 通路 32b 開放室 32c 気密室 32d 開口孔 51 Vリング 52 ピン 33 連結孔 35 受座 36 シール押え 37 連結金具 38 間隔管 39 支持軸 34a 爪 41 ボルト 43b 窓 42 ガイドピン 43a テーパ部 44 スプリング 46 スプリング 47 Oリング 48 ロッド 49 Oリング 50 ブッシュ 54 ピン

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 昇降する挟持手段により容器を挟持して
    ケース内に収納またはケースから取り出す容器の挟持装
    置において、容器の口部には接触しない領域が設けられ
    た上記挟持手段と、スプリングの付勢により作動する容
    器のセンタリング手段とを備えたことを特徴とする容器
    の挟持装置。
  2. 【請求項2】 上記挟持手段が挟持部材を容器の口部下
    方に設けられた環状鍔下方のネック部に係合させて容器
    を挟持することを特徴とする請求項1に記載の容器の挟
    持装置。
  3. 【請求項3】 上記挟持部材がゴム状のグリッパを内方
    へ膨張させて容器を挟持することを特徴とする請求項2
    に記載の容器の挟持装置。
  4. 【請求項4】 上記挟持部材が対をなす挟持レバーを内
    方へ移動させて容器を挟持することを特徴とする請求項
    2に記載の容器の挟持装置。
  5. 【請求項5】 上記センタリング手段がベルを容器の撫
    肩に当接させて容器をセンタリングすることを特徴とす
    る請求項1乃至請求項4にに記載の容器の挟持装置。
  6. 【請求項6】 上記挟持手段またはセンタリング手段に
    おける容器口部の近傍部材に抗菌性の部材を用いたこと
    を特徴とする請求項1乃至請求項5に記載の容器の挟持
    装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012522254A (ja) * 2010-03-17 2012-09-20 グラット ジステムテヒニク ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 粉末流から試料を取り出すための装置
WO2014002953A1 (ja) * 2012-06-25 2014-01-03 協和メデックス株式会社 容器把持装置
JP2015112660A (ja) * 2013-12-10 2015-06-22 Nok株式会社 被覆材及びロボット把持部の被覆構造

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