JPH10158161A - 皮膚糸状菌症治療薬 - Google Patents

皮膚糸状菌症治療薬

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JPH10158161A
JPH10158161A JP8352496A JP35249696A JPH10158161A JP H10158161 A JPH10158161 A JP H10158161A JP 8352496 A JP8352496 A JP 8352496A JP 35249696 A JP35249696 A JP 35249696A JP H10158161 A JPH10158161 A JP H10158161A
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JP
Japan
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cupric
undecylenic acid
therapeutic agent
cuprous
monohydric alcohol
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Pending
Application number
JP8352496A
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English (en)
Inventor
Kimiya Mizui
公也 水井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hokoku Oil Mill Co Ltd
Original Assignee
Hokoku Oil Mill Co Ltd
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Publication date
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  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、皮膚糸状菌症治療薬関するもの
である。 【構成】ウンデシレン酸と可溶性銅化合物または、ウン
デシレン酸銅、および炭素数3以下の一価アルコールを
必須成分とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は皮膚糸状菌(白癬菌)に
よる皮膚病(皮膚糸状菌症)、特に水虫治療に有効な液
状組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】皮膚糸状菌症は、靴を履く習慣と共に多
くの人が感染するようになった一種の文明病である。古
来いろんな種類の水虫薬が開発されてきたが、今もって
水虫に悩んでいる人は多い。このことは真に有効なもの
が開発されていないためと考えられる。宮治 誠著「人
に棲みつくカビの話」(p66−67,草思社1995
年発行)によれば,水虫の治療には、軟膏や水性塗布液
を使う外用療法と内服療法(飲み薬)があり、前者に
は、アメリカ陸軍が第2次世界大戦中に実用化したと言
われるウンデシレン酸軟膏、その後開発されたイミダゾ
ール系、トリアゾール系やトルナフタート系の薬剤の配
合された軟膏があり、後者にはペニシリウム・グリセオ
フルブムから得られるグリセオフルビンとトリアゾール
系のイトラコナゾールが使用されている。しかしなが
ら、爪白癬や皮膚が厚くなった水虫(角化型水虫)など
には、軟膏だけで治すのは無理とされている。またグリ
セオフルビン内服では直射日光に当たると日光皮膚炎と
なる副作用やイトラコナゾール内服では肝臓障害となる
副作用のおそれが指摘されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】皮膚糸状菌症から完治
できない人々が多い。外用療法での第一原因として毎日
の患部塗布が面倒であり、表面上良くなっただけで、途
中で塗布をやめてしまうことが指摘される。また第二原
因として皮膚浸透性が不十分なため、深い角質層に潜む
皮膚糸状菌までは退治できないことが指摘される。実
際、本発明者は、各種市販外用薬での治療、皮膚病専門
医による診察と処方箋による外用薬での治療、市販銅繊
維入り靴中敷きでの治療を実施してきたが完治させるこ
とはできなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、自らの患部
に対し、塗布持続のための爽快感(スッキリ感)、表面
のみならず深部への浸透治療効果、そして当然ながら非
患部でのかぶれ等の安全性について多くの組成物につい
て調べた結果、本発明に到達した。すなわち、本発明は 1.ウンデシレン酸、可溶性銅化合物、炭素数3以下の
一価アルコールを必須成分とする皮膚糸状菌症治療薬 2.ウンデシレン酸、可溶性銅化合物、硼酸誘導体、炭
素数3以下の一価アルコールを必須成分とする皮膚糸状
菌症治療薬 3.ウンデシレン酸銅と炭素数3以下の一価アルコール
を必須成分とする皮膚糸状菌症治療薬であり、刷毛等に
よる塗布およびスプレー等による吹き付け塗布に適する
皮膚糸状菌症用外用薬用組成物に係わる。
【0005】ウンデシレン酸(10−ウンデセン酸)は
ヒマシ油およびその誘導体から製造され市販されてい
る。
【0006】炭素数3以下の一価アルコールとしては、
エタノール、メタノール、イソプロパノール、ノルマル
プロパノールのなかから1種または2種以上を選択でき
る。
【0007】これらに更に水や炭素数5以下のアルコー
ル、エステル、ケトン、炭酸エステルを混合することも
可能である。
【0008】可溶性銅化合物としては、上記溶媒に可溶
なものが使用できる。例えば塩化第1銅,塩化第2銅,
硫酸第1銅、硫酸第2銅、硝酸第1銅,硝酸第1銅,硝
酸第2銅、酢酸第1銅,酢酸第2銅,燐酸第一銅、燐酸
第二銅、蟻酸第一銅、蟻酸第二銅、酢酸第一銅、酢酸第
二銅、プロピオン酸第一銅、プロピオン酸第二銅、ブタ
ン酸第一銅、ブタン酸第二銅、ヘキサン酸第一銅、ヘキ
サン酸第二銅、オクタン酸第一銅、オクタン酸第二銅、
ノナン酸第一銅、ノナン酸第二銅、デカン酸第一銅、デ
カン酸第二銅、ウンデカン酸第一銅、ウンデカン酸第二
銅、ドデカン酸第一銅、ドデカン酸第二銅オクタデカン
酸第一銅、オクタデカン酸第二銅、ウンデシレン酸第一
銅、ウンデシレン酸第二銅、オレイン酸第一銅、オレイ
ン酸第二銅が上げられる。ウンデシレン酸と可溶性銅化
合物の代わりにウンデシレン酸第一銅やウンデシレン酸
第二銅が使用できる。
【0009】本発明の組成物の好ましい範囲は、ウンデ
シレン酸が0.01ないし60重量%、可溶性銅化合物
が0.001から5重量%、ウンデシレン酸銅の場合は
ウンデシレン酸銅が0.001から5重量%,そして炭
素数3以下の一価アルコールは10ないし99.8重量
%である。
【0010】更に好ましくは、ウンデシレン酸が0.5
ないし50重量%、可溶性銅化合物が0.002から2
重量%、ウンデシレン酸銅の場合はウンデシレン酸銅が
0.02から2重量%そして炭素数3以下の一価アルコ
ールは20ないし99.3重量%である。 炭素数3以
下の一価アルコールは塗布時および塗布した後のさわや
かさに大きく寄与する。
【0011】更に硼酸、無水硼酸、硼酸エステルの硼素
化合物や公知の抗菌・抗カビ剤も添加できる。
【0012】また皮膚浸透性を向上するための公知の物
質も添加できる。
【0013】
【実施例】発明の様態を以下の実施例で説明するが、こ
れらに限定されるものではない。
【0014】実施例1 イソプロパノール 50重量部にウンデシレン酸 50
重量部および酢酸第二銅一水和物0.1重量部を溶解さ
せる。別途無水硼酸2重量部をエタノール100重量部
に攪拌下溶解させておき、両者を混合し、濾過して液状
組成物を得た。このものを市販のスプレー容器に入れ、
毎日一回足の水虫患部(水泡型、一部びらん型)付近に
スプレーした。操作が簡単でかつスッキリ感があるため
継続しての治療も苦にならなかった。約3週間で水虫が
完治した。非患部でのかぶれ等の問題はなかった。スプ
レー部の詰まりは全くなかった。なおこの患部について
はそれまで市販外用薬(液状塗布剤)、皮膚病専門医の
処方箋による軟膏でも完治されなかった。
【00015】実施例2 エタノール 100重量部と精製水 50重量部にウン
デシレン酸 40重量部および酢酸第2銅一水和物
0.1重量部を溶解させる。 これを濾過し液状組成物
を得た。毎日一回水虫患部(角質型)に塗布した。スッ
キリ感があり継続しての治療も苦にならなかった。角質
が薄くきれいになり約4週間で完治した。なおこの患部
についてはそれまで市販外用薬(液状塗布剤)、皮膚病
専門医の処方箋による軟膏と内服液の併用でも完治され
なかった。
【00016】実施例3 ウンデシレン酸と酢酸銅第2銅一水和物から合成したウ
ンデシレン酸第2銅0.1重量部をメタノール65%と
ジメチルカーボネート35%からなる混合溶剤100重
量溶解させ、濾過し液状組成物を得た。水泡型の水虫患
部に靴下の上からスプレー吹き付けし、4週間続けたと
ころ完治した。
【00017】
【発明の効果】本発明の組成物は、塗布がスプレーなど
で簡単に行え、爽快感があるので繰り返し使用が苦にな
らず、皮膚糸状菌症患部の深部の治癒も可能である。か
ぶれ等の問題もなく安全に治療が可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 47/10 A61K 47/10 G

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ウンデシレン酸、可溶性銅化合物、炭素数
    3以下の一価アルコールを必須成分とする皮膚糸状菌症
    治療薬。
  2. 【請求項2】ウンデシレン酸、可溶性銅化合物、硼酸誘
    導体、炭素数3以下の一価アルコールを必須成分とする
    皮膚糸状菌症治療薬。
  3. 【請求項3】ウンデシレン酸銅と炭素数3以下の一価ア
    ルコールを必須成分とする皮膚糸状菌症治療薬。
JP8352496A 1996-11-25 1996-11-25 皮膚糸状菌症治療薬 Pending JPH10158161A (ja)

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JP8352496A JPH10158161A (ja) 1996-11-25 1996-11-25 皮膚糸状菌症治療薬

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030044553A (ko) * 2001-11-30 2003-06-09 주식회사 엘지생활건강 살균 및 소취기능을 갖는 습윤 와이프
JP2018509464A (ja) * 2015-01-23 2018-04-05 バイオシディウム バイオファーマスーティカルズ インコーポレイテッド 抗菌組成物

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US10716305B2 (en) 2015-01-23 2020-07-21 Biocidium Biopharmaceuticals Inc. Anti-bacterial compositions
US11363814B2 (en) 2015-01-23 2022-06-21 Biocidium Ip Holdco, Co. Anti-bacterial compositions

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