JPH10156719A - 鋳造品の研磨設備 - Google Patents

鋳造品の研磨設備

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JPH10156719A
JPH10156719A JP33745296A JP33745296A JPH10156719A JP H10156719 A JPH10156719 A JP H10156719A JP 33745296 A JP33745296 A JP 33745296A JP 33745296 A JP33745296 A JP 33745296A JP H10156719 A JPH10156719 A JP H10156719A
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polishing
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Masahiko Fukakusa
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Tamio Nishikawa
民雄 西川
Takafumi Hatano
隆文 波多野
Yoshimasa Nishikawa
嘉雅 西川
Yoshihiro Katayama
佳宏 片山
Katsunori Kaneoka
克典 金岡
Shozo Suematsu
昇造 末松
Masafumi Miyoshi
理文 三好
Daisuke Masunaga
大輔 増永
Takuya Hasegawa
卓也 長谷川
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】安定した品質の製品の生産が可能な鋳造品の研
磨設備を提供する。 【解決手段】ロボット4により保持された鋳造品1が、
回転する第1の研磨材21に押し付けられ研磨されて荒
仕上げされたのち、搬送手段6で第2研磨装置7に搬送
されて、小片からなる第2の研磨材51とともにバレル
槽50で研磨されて仕上げられる。これにより、鋳造品
1の研磨箇所による場所的なバラツキが少なくなり、安
定した品質の製品が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルミのダイキャ
スト製品のような鋳造品の表面を研磨する研磨設備に関
する。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動二輪車のエンジン部品であ
るクラッチカバー、ジェネレータカバー、またはヘッド
カバー等の製品を製造する場合、アルミのダイキャスト
製品を銅メッキまたはクロムメッキする前工程として、
製品の表面を研磨処理するが、従来は、荒仕上げ、仕上
げ処理ともに、手作業でバフ研磨を行っている。このバ
フ研磨は、回転運動を行うように軸対称に、木綿布,サ
イザル麻またはフェルト等で構成したバフの外周面に、
エメリ(金剛砂)のような砥粒をつけて、これを回転さ
せながら製品に押付け、所要の仕上面に仕上げるもので
ある。関連出願として実開昭54−134995号があ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
バフ研磨は、手作業であるために、製品の仕上り具合に
バラツキが生じ、安定した品質の製品の生産が困難であ
る。また、研磨作業に伴って発生する粉塵の除去装置も
必要である。さらに、研磨された製品をメッキ工程に搬
送するための要員も必要である。
【0004】なお、従来のバフ研磨をロボット化するこ
とも考えられるが、鋳造品の表面に大きな凹凸部分があ
るような場合には、仕上がり状態に場所的なバラツキが
出るおそれがあり、単にバフ研磨をロボット化するだけ
では安定した品質の製品の生産が困難である。
【0005】本発明は上記の課題を解決して、安定した
品質の製品の生産が可能な鋳造品の研磨装置を提供する
ことを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の一構成によれば、鋳造品を研磨して荒仕上
げを行う第1研磨装置と仕上げを行う第2研磨装置と、
第1研磨装置で研磨された鋳造品を第2研磨装置へ搬送
する搬送手段とを備えた鋳造品の研磨設備であって、前
記第1研磨装置は、回転する第1の研磨材で鋳造品を研
磨する研磨機と、鋳造品を保持し、前記第1の研磨材に
鋳造品を押付けるロボットとを備え、前記第2研磨装置
は、第1研磨装置から搬送された鋳造品を小片からなる
第2の研磨材とともにバレル槽に入れ、このバレル槽を
回転または振動させることにより鋳造品を研磨するバレ
ル研磨機からなる。
【0007】上記構成によれば、ロボットにより保持さ
れた鋳造品が、回転する第1の研磨材に押付けられ研磨
されて荒仕上げされたのち、搬送手段で第2研磨装置に
搬送されて小片からなる第2の研磨材とともにバレル槽
で研磨されて仕上げられるので、鋳造品の研磨箇所によ
る場所的なバラツキが少なくなり、安定した品質の製品
が得られる。
【0008】好ましくは、前記バレル研磨機は、鋳造品
の搬送方向に直列に複数設けられている。従って、複数
のバレル研磨機の研磨タイミングを互いにずらせること
により、生産性を向上することができる。
【0009】好ましくは、前記バレル研磨機は、複数の
バレル槽と、このバレル槽近傍に複数の鋳造品をバッチ
処理で移送するバッチ移送手段とを有している。従っ
て、バッチ移送された複数の鋳造品を複数のバレル槽に
分けて入れることにより、効率よくバレル研磨機で研磨
処理することができる。
【0010】好ましくは、前記バレル研磨機の近傍の天
井に支持されて、バレル研磨機で研磨された鋳造品を搬
出する天井コンベアを有している。従って、スペースが
節約され、かつ作業性が向上する。
【0011】本発明の他の構成によれば、回転する研磨
材で鋳造品を研磨する研磨機と、鋳造品を保持し、前記
研磨材に鋳造品を押付けるロボットとを備えた鋳造品の
研磨設備であって、前記研磨機は、前記ロボットによる
鋳造品の押付けに対抗する押付け反力を調整する反力調
整手段と、前記ロボットから鋳造品の研磨箇所を示す信
号を受けて、鋳造品の研磨箇所ごとに設定された所定の
押付け反力が得られるように前記反力調整手段を制御す
る制御手段とを有している。
【0012】上記構成によれば、研磨機は、例えば鋳造
品の研磨箇所に応じて、ロボットによる鋳造品の押付け
に対抗する押付け反力に調整されることから、適正な研
磨を確保できるので、研磨箇所による場所的なバラツキ
が少なくなり、安定した品質の製品が得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1に、本発明の一実施形態に係る
鋳造品の研磨装置の平面図を示す。この研磨装置は、鋳
造品1をメッキ処理前に研磨するために、荒仕上げを行
う第1研磨装置5と、仕上げを行う第2研磨装置7と、
第1研磨装置5で研磨された鋳造品1を第2研磨装置7
へ搬送する搬送手段6とを備えている。
【0014】前記第1研磨装置5は、複数の作業室10
(10a〜10c)内に、それぞれベルト幅の異なる複
数のベルト研磨機のような研磨機2(2a〜2c)と、
鋳造品1を保持してベルト研磨機2に鋳造品1を押付け
て研磨させる複数の多関節ロボット4(4a〜4c)と
を備えている。さらに、作業室10内に鋳造品1を搬入
する搬入コンベア12、荒仕上げされた鋳造品1を作業
室10外へ搬出する搬出コンベア13の他に、ベルト研
磨機2やロボット4等を制御するコントローラ18を有
している。前記ロボット4は、鋳造品1の研磨箇所に応
じて、適切なベルト幅のベルト研磨機2a〜2cを選択
する。
【0015】図2(a)に示すように、ベルト研磨機2
は、プレート状の揺動部材27の上部に、主ローラ2
0、その後方に配置された副ローラ22、および主ロー
ラ20と副ローラ22との間に配置されたテンションロ
ーラ23がそれぞれ軸支され、この主ローラ20、副ロ
ーラ22およびテンションローラ23間に研磨ベルト
(第1の研磨材)21が掛け渡されている。前記テンシ
ョンローラ23により、研磨ベルト21に所定の張力が
付与される。
【0016】図2(b)に示すように、基台B上に駆動
用モータMが配置され、このモータMの駆動軸MSに駆
動プーリ24が固定され、この駆動プーリ24と図2
(a)の従動プーリ25とにVベルト26が掛け渡さ
れ、さらに、この従動プーリ25と前記主ローラ20が
同軸に固定されている。
【0017】また、ベルト研磨機2は、鋳造品1を保持
したロボット4の押付けに応じて揺動するようになって
いる。すなわち、上記ベルト研磨機2の揺動部材27
は、図2(b)に示すように、その下部が軸受28を介
してモータMと駆動プーリ24間の駆動軸MSに嵌合し
て、図2(a)に示す駆動軸MSの円周方向Xに揺動自
在に設定されている。さらに、揺動部材27の下端部に
は、上記各ローラ20,22,23とモーメントバラン
スをとるための錘りWが固定されている。従って、ロボ
ット4が保持した鋳造品1を、回転する主ローラ20上
の研磨ベルト21に押付けると、揺動部材27がモータ
Mの駆動軸MS回りに回転して、円周方向Xに揺動す
る。この揺動部材27の揺動は、基台Bの前部に突設し
た支持腕S1に固定されたストッパ29と、基台Bの後
部に突設した支持腕S2に固定されたエアーシリンダ3
0のロッド30aの先端との間に制限される。
【0018】さらに、ベルト研磨機2は、ロボット4に
よる鋳造品1の押付けに対抗する押付け反力を調整する
反力調整手段31と、前記ロボット4から、鋳造品1の
研磨箇所を示す信号を受けて、鋳造品1の研磨箇所ごと
に設定された所定の押付け反力が得られるように前記反
力調整手段31を制御する制御手段33とを有してい
る。この制御手段33は前記コントローラ18に内蔵さ
れている。ロボット4は、製造する鋳造品1に応じて予
め設定されたプログラムに従って、鋳造品1の研磨箇所
に応じて所定のベルト幅のベルト研磨機2a〜2cを選
択するとともに、制御手段33に鋳造品1の研磨箇所を
示す信号を出力する。
【0019】反力調整手段31は、揺動部材27にロッ
ド30aの先端が常に当接しながら揺動部材27の揺動
に従ってロッド30aが伸縮するエアーシリンダ30、
エアー源36からのエアーを所定のエアー圧に設定する
複数のエアーレギュレータ34、制御手段33からの切
換信号を受けて、エアーレギュレータ34を切り換えて
所定のエアー圧をエアーシリンダ30に供給する切換弁
32を備えている。
【0020】制御手段33からの切換信号により、エア
ーシリンダ30のエアー圧が所定のエアー圧に切り換え
られ、このエアー圧によって、ベルト研磨機2の揺動部
材27に、ロボット4による鋳造品1の押付け力に対抗
する押付け反力が付加される。
【0021】図3に示すロボット4は、X1〜X6の6
軸制御を行う周知の多関節ロボットであり、図1の作業
室10の中央付近に設置される。未研磨の鋳造品1は、
搬入コンベア12によって作業室10内に搬入され、図
3のロボット4のアーム4sの先端に形成したハンド4
hで保持される。
【0022】このロボット4は、垂直軸X1回りに回転
する回転台4aと、この回転台4aの上端に水平軸X2
を中心にして前後に揺動する前後揺動アーム4bとを備
え、前記アーム4sは、この前後揺動アーム4bの上端
に水平軸X3回りに回動自在に連結されている。また、
このアーム4sの回動端には手首4cが取り付けられ、
手首4cに固定したハンド4hに保持する鋳造品1をア
ーム4sの長手方向の軸X4、アーム4sの軸に直交す
る2つの軸X5,X6の回りにそれぞれ回動可能として
いる。
【0023】ロボット4は、各ベルト研磨機2を選択し
て、このつかんだ鋳造品1を予め教え込まれた姿勢に回
転したり往復させたりすることにより、研磨ベルト21
に鋳造品1を押付けて所定の研磨箇所の研磨を行う。
【0024】図1の第2研磨装置7は、バレル槽50を
バッチコンベア16の搬送方向に、直列に複数並べたバ
レル研磨装置8を備えている。このバレル研磨装置8
は、この例では直列および並列にそれぞれ2つ設けられ
たものがバッチコンベア16の両側に配置されている。
【0025】また、上記第1研磨装置5で荒仕上げされ
た鋳造品1を上記第2研磨装置7に搬送するための搬送
手段6として、搬出コンベア13の下流端の近傍に直交
して中間コンベア14が配置され、さらに、この中間コ
ンベア14の下側に中間コンベア14と直交するよう
に、鋳造品1を所定数プールする一対のプールコンベア
15が配置され、このプールコンベア15の下流側にバ
レル槽50の近傍に複数の鋳造品1をバッチ処理で移送
するバッチ移送手段である一対のバッチコンベア16が
配置されている。
【0026】また、プールコンベア15の後端に対向し
て作業台44が設けられており、ここで不十分な研磨箇
所がある鋳造品1について、補助的に手作業でバフ研磨
が行われる。
【0027】中間コンベア14の近傍には、鋳造品1を
中間コンベア14からプールコンベア15に移し変えた
後、予め設定された1ピッチずつプールコンベア15の
搬送方向に送るためのスイッチ42が2か所設けられて
いる。また、プールコンベア15の下流端近傍にはセン
サ46,46が設けられ、先頭の鋳造品1を検出するこ
とにより、鋳造品1が搬送方向に所定数整列したことを
検知する。
【0028】バレル研磨機8は、図4に示すバレル槽5
0を搬送方向に複数直列に並べてなる。バレル槽50
は、防振ゴム59を介して床面Fに設置される架台B1
と、この架台B1の上部に取り付けられてバレル槽50
を支持するスプリング58,58と、架台B1に支持さ
れたモータM1とを備えている。各バレル槽50に、荒
仕上げされた1個の鋳造品1とメディアと称される小片
からなる多数の第2の研磨材51とを入れ、このバレル
槽50に、モータM1の回転軸に固定した偏心カムによ
り振動を与えることにより、鋳造品1を研磨して仕上げ
処理をする。
【0029】図1のバレル研磨機8の近傍にバレル回収
装置54が配置されている。このバレル回収装置54
は、鋳造品1が仕上げ処理されてバレル槽50から取り
出された後に残ったメディア51を再利用するためのも
ので、図示しないが、バレル槽50の下部からゲートを
通って排出されたメディアを再利用可能な大きさのメデ
ィアと小さくなった再利用不可能なメディアとにふるい
分けるふるい、鋳造品の研磨された鉄粉を磁着するマグ
ネット、再利用可能なメディアをバケットですくい取っ
て上方向に送るバケットコンベア、および送られたメデ
ィアを受け取って、各バレル槽50に投入するホッパを
有している。
【0030】また、前記バッチコンベア16の上方に
は、前記バレル研磨機8の近傍の天井に支持され、バレ
ル研磨機8で研磨された鋳造品1をメッキ工程に搬出す
る天井(オーバーヘッド)コンベア60が配置されてい
る。このオーバーヘッドコンベア60は走行する索条に
鋳造品1を支持する多数のフックを吊り下げたものであ
る。
【0031】以下、本装置の動作について説明する。ま
ず、図1の複数種類の未研磨の鋳造品1が搬入コンベア
12から各作業室10内に搬入される。例えば、クラッ
チカバー、ジェネレータカバーおよびヘッドカバーのよ
うな3種類の鋳造品1が、それぞれ対応する作業室10
a〜10cに搬入される。鋳造品1は、図2の多関節ロ
ボット4のハンド4hでつかんで保持されて、研磨箇所
に応じて順次選択された所定のベルト幅のベルト研磨機
2の回転する研磨ベルト21に押付けられて荒仕上げさ
れる。
【0032】ベルト研磨機2は、鋳造品1を保持したロ
ボット4の押付けに応じて揺動部材27が後方へ揺動
し、この揺動に従ってエアーシリンダ30のシリンダー
ロッド30aが伸縮して追従する。このとき、ロボット
4は、予め設定されたプログラムに従って、鋳造品1の
研磨箇所を示す信号を制御手段33に出力する。この制
御手段33からの切換信号により、エアーレギュレータ
34のいずれか1つを作動させることによって、エアー
シリンダ30のエアー圧がいずれかに設定されて、ロボ
ット4の押付け力に対抗する研磨箇所に応じた押付け反
力が揺動部材27に付与される。
【0033】例えば、接触面積が小さい鋳造品1の角部
を研磨する場合には、エアーシリンダ30のエアー圧を
小にして角部の過剰な研磨を抑制する。一方、接触面積
が大きい鋳造品1の平面を研磨する場合には、エアーシ
リンダ30のエアー圧を大にして平面の適正な研磨を確
保する。これにより、研磨箇所に応じて適正な研磨を確
保できるので、研磨箇所による場所的なバラツキが少な
くなり、安定した品質の製品の生産が可能となる。
【0034】次に、ベルト研磨機2で荒仕上げされた鋳
造品1は、ロボット4のハンド4hで保持された状態で
搬出コンベア13の所定位置に運ばれ、ハンド4hが開
放されて搬出コンベア13上に置かれ、作業室10外へ
搬出される。
【0035】ベルト研磨機2による荒仕上げだけでは、
鋳造品1の表面にベルトの目が残るので、仕上げ処理の
ためにバレル研磨機8に搬送される。まず、搬出コンベ
ア13により搬出された鋳造品1は、上記3種類の鋳造
品1が混在した状態で、搬出コンベア13の下流端の近
傍に直交するように配置された中間コンベア14を経て
プールコンベア15の位置まで送られる。
【0036】中間コンベア14上で荒仕上げされた鋳造
品1の目視による検査が行われる。検査の結果、研磨が
不十分とされた場合、プールコンベア15の後端(上流
端)に対向して設けられた作業台44で、その研磨箇所
について、補助的に手作業でバフ研磨が行われる。
【0037】こうして検査または補助研磨が行われた鋳
造品1は、2本のプールコンベア15のいずれかに載せ
られ、操作スイッチ42の操作により1ピッチずつその
搬送方向へ送られる。そして、プールコンベア15の搬
送方向に所定数、例えば8個並ぶと、プールコンベア1
5の下流端近傍に設けられたセンサ46により先頭の鋳
造品1が検知されてプールコンベア15が連続走行さ
れ、8個の鋳造品1がバッチ移送手段であるバッチコン
ベア16に乗り移って、一斉にバレル研磨機8の前に搬
送される。
【0038】第1研磨装置5で荒仕上げされた鋳造品1
は、このバレル研磨機8で仕上げ処理される。まず、搬
送方向に直列に例えば8つ設けられたバレル槽50に、
それぞれ鋳造品1を入れる前に、鋳造品1の内面のよう
に研磨しない箇所に、ゴムや鉄板をボルト止めしてマス
キングする。このマスキング作業は、バッチコンベア1
6の搬送方向に沿って配置された作業台52上で行われ
る。この場合、バレル研磨機8での処理時間を例えば3
0分とすると、バッチコンベア16の搬送方向に直列に
2つ設けられたバレル研磨機8の第1槽8aと第2槽8
bの処理タイミングを15分ずらせており、これによ
り、第1槽8aと第2槽8bとで同時にマスキング処理
することがなくなり、生産性が向上する。
【0039】バレル槽50で鋳造品1が研磨されて仕上
げ処理された後、鋳造品1がバレル槽50から取り出さ
れる。この鋳造品1は、前記バレル研磨機の近傍の天井
に支持されたオーバーヘッドコンベア60により、メッ
キ工程へ搬送する。
【0040】鋳造品1のバレル槽50からの取り出しの
際、メディアの中に埋まった鋳造品1を露出させるため
に、一部のメディアをバレル槽50の下部のゲートを開
けて排出する。排出されたメディアは、回収装置54に
よりふるいにかけられ、小さいメディアや鋳造品の研磨
された鉄粉がふるい落とされる。小さいメディアは廃棄
され、鉄粉はマグネットで磁着されて除去される。この
結果、一定大きさ以上の再利用可能なメディア51だけ
が残り、これらのメディア51はバケットですくい取ら
れて上方のホッパに送り込まれ、このホッパからバレル
槽50に戻され、再び研磨材として使用される。
【0041】こうして、鋳造品1は、ロボット4により
保持され、回転する研磨ベルト21に押し付けられ研磨
されて荒仕上げされたのち、メディア51とともにバレ
ル槽50で研磨されて仕上げられるので、鋳造品1の研
磨箇所による場所的な研磨のバラツキが少なくなり、安
定した品質の製品の生産が可能となる。
【0042】また、荒仕上げされた鋳造品1は、搬出コ
ンベア13、中間コンベア14、プールコンベア15お
よびバッチコンベア16からなる搬送コンベア6によっ
てランダムに搬送され、バッチ処理で鋳造品1の研磨を
行うバレル研磨機8に合わせて、バッチ処理でバレル研
磨機8の近傍に移送される。また、荒仕上げされた鋳造
品1がランダムに搬送されてきても、バレル研磨機8は
どの種類の鋳造品でも同じ処理なので、鋳造品1をその
種類ごとに分ける必要がなく、一連の研磨処理をスムー
ズに行うことができる。
【0043】なお、この実施形態では、鋳造品1を荒仕
上げする第1研磨装置5において、研磨ベルト21を回
転させるベルト研磨機2を用いているが、その代わりに
バフを回転させるバフ研磨機を用いてもよい。
【0044】
【発明の効果】本発明の一構成によれば、ロボットによ
り保持された鋳造品が、回転する第1の研磨材に押付け
られ研磨されて荒仕上げされたのち、搬送手段で第2研
磨装置に搬送されて小片からなる第2の研磨材とともに
バレル槽で研磨されて仕上げられるので、鋳造品の研磨
箇所による場所的なバラツキが少なくなり、安定した品
質の製品が得られる。
【0045】本発明の他の構成によれば、研磨機は、鋳
造品の研磨箇所に応じて、ロボットによる鋳造品の押付
けに対抗する押付け反力に調整されることから、適正な
研磨を確保できるので、研磨箇所による場所的なバラツ
キが少なくなり、安定した品質の製品が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る鋳造品の研磨設備を
示す平面図である。
【図2】(a)は同設備の第1研磨装置を示す側面図、
(b)はその要部を示す一部断面した正面図である。
【図3】同設備のロボットを示す斜視図である。
【図4】同設備のバレル研磨機を示す正面図である。
【符号の説明】
1…鋳造品、2…研磨機、4…多関節ロボット、5…第
1研磨装置、6…搬送手段、7…第2研磨装置、8…バ
レル研磨機、16…バッチ移送手段、21…第1の研磨
材、、31…反力調整手段、33…制御手段、50…バ
レル槽、51…第2の研磨材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 深草 雅彦 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 (72)発明者 西川 民雄 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 (72)発明者 波多野 隆文 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 (72)発明者 西川 嘉雅 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 (72)発明者 片山 佳宏 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 (72)発明者 金岡 克典 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 (72)発明者 末松 昇造 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 (72)発明者 三好 理文 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 (72)発明者 増永 大輔 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 (72)発明者 長谷川 卓也 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋳造品を研磨して荒仕上げを行う第1研
    磨装置と仕上げを行う第2研磨装置と、第1研磨装置で
    研磨された鋳造品を第2研磨装置へ搬送する搬送手段と
    を備えた鋳造品の研磨設備であって、 前記第1研磨装置は、回転する第1の研磨材で鋳造品を
    研磨する研磨機と、鋳造品を保持し、前記第1の研磨材
    に鋳造品を押付けるロボットとを備え、 前記第2研磨装置は、第1研磨装置から搬送された鋳造
    品を小片からなる第2の研磨材とともにバレル槽に入
    れ、このバレル槽を回転または振動させることにより鋳
    造品を研磨するバレル研磨機からなる鋳造品の研磨設
    備。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記バレル研磨機は、鋳造品の搬送方向に直列に複数設
    けられている鋳造品の研磨設備。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記バレル研磨機は、複数のバレル槽と、このバレル槽
    近傍に複数の鋳造品をバッチ処理で移送するバッチ移送
    手段とを有している鋳造品の研磨設備。
  4. 【請求項4】 請求項1において、さらに、 前記バレル研磨機の近傍の天井に支持されて、バレル研
    磨機で研磨された鋳造品を搬出する天井コンベアを有し
    ている鋳造品の研磨設備。
  5. 【請求項5】 回転する研磨材で鋳造品を研磨する研磨
    機と、鋳造品を保持し、前記研磨材に鋳造品を押付ける
    ロボットとを備えた鋳造品の研磨設備であって、 前記研磨機は、前記ロボットによる鋳造品の押付けに対
    抗する押付け反力を調整する反力調整手段と、前記ロボ
    ットから鋳造品の研磨箇所を示す信号を受けて、鋳造品
    の研磨箇所ごとに設定された所定の押付け反力が得られ
    るように前記反力調整手段を制御する制御手段とを有す
    る鋳造品の研磨設備。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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