JPH1015652A - ダイカスト鋳造装置および鋳造方法 - Google Patents

ダイカスト鋳造装置および鋳造方法

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JPH1015652A
JPH1015652A JP17333796A JP17333796A JPH1015652A JP H1015652 A JPH1015652 A JP H1015652A JP 17333796 A JP17333796 A JP 17333796A JP 17333796 A JP17333796 A JP 17333796A JP H1015652 A JPH1015652 A JP H1015652A
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JP
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injection sleeve
plunger tip
temperature
casting
sleeve
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JP17333796A
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Hiroki Nakagawa
寛紀 中川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】鋳造時、射出スリーブとプランジャーチップと
の間にカジリの生じることのない鋳造装置およびを鋳造
方法を提供する。 【解決手段】射出スリーブ11およびプランジャーチッ
プ19のそれぞれの温度を検出する温度検出手段22、
23と、射出スリーブ11およびプランジャーチップ1
9のそれぞれの温度を調節する温度調節手段24、25
と、上記温度検出手段22、23からの信号を基に、射
出スリーブ11とプランジャーチップ19とのクリアラ
ンスが一定の幅内となるよう上記温度調節手段24、2
5を制御する制御装置26と、を備えたダイカスト鋳造
装置を用い、鋳造時、射出スリーブ11およびプランジ
ャーチップ19の温度を検出し、射出スリーブ11およ
びプランジャーチップ19との間のクリアランスが一定
の幅内となるよう射出スリーブ11およびプランジャー
チップ19の温度を制御しつつ鋳造を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダイカストの鋳造装置
および鋳造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】溶融したアルミニウム等の金属(以下、
溶湯と称する。)を金型のキャビティ内に充填して鋳造
製品を得る、いわゆるダイカストの鋳造装置および鋳造
方法は広く一般的に行われている。ダイカストの鋳造方
法は、所望の製品形状を転写した空間である金型のキャ
ビティに連通する筒状中空の射出スリーブ内に溶湯を供
給し、射出スリーブ内を摺動可能なプランジャーチップ
によって溶湯に圧力を掛けて溶湯を上記キャビティに送
り込んで充填し、キャビティ内の溶湯が冷却固化したら
これを取り出して製品とするものであり、ダイカストの
鋳造装置は、この鋳造方法を実施し得る装置のことであ
る。
【0003】このようなダイカストの鋳造装置および鋳
造方法によって鋳造製品の連続鋳造を行うと、鋳造の初
期の段階で極めて高温の溶湯が供給される射出スリーブ
とこの射出スリーブ内のプランジャーチップとは、極め
て高温の溶湯により加熱されて高温になる。特に、射出
スリーブ内に溶湯を供給するために設けている射出スリ
ーブの給湯口の下方に位置する射出スリーブの内壁面
は、溶湯と最も先に接触するので、射出スリーブの他の
部分より優先的に加熱されてしまう。
【0004】これによって、筒状中空の射出スリーブ自
体に温度分布が生じ、熱膨脹の違いにより、射出スリー
ブが変形(多くの場合は射出スリーブが上方向に湾曲す
る変形)する場合がある。射出スリーブが変形すると、
射出スリーブとプランジャーチップとのクリアランスが
部分的に無くなり、射出スリーブとプランジャーチップ
との間にカジリを生じてしまうことがある。
【0005】このようなカジリを防ぐ方法として最も安
易な方法は、プランジャーチップと射出スリーブとの間
に供給する潤滑剤の量を増やすことであるが、この場
合、潤滑剤が溶湯と反応して多量のガスを発生し、この
ガスが製品に混入して巣となって製品の品質を落として
しまうといった問題を生じてしまう。そこで、潤滑剤の
量を増やすことなく、上述のような射出スリーブの変形
によるカジリを防ぐため、特公平7−115147号公
報には、射出スリーブの筒状壁内に冷却水を流すこと
で、射出スリーブの変形を抑え、射出スリーブとプラン
ジャーチップとのクリアランスを適正に保つことが可能
なダイカスト用シリンダが記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特公平
7−115147号公報のダイカスト用シリンダによる
と、射出スリーブを冷却し過ぎてしまった場合、射出ス
リーブ内で発生する溶湯の凝固層の量が増えて、製品の
鋳肌が悪くなるといった問題を生じてしまう。また、射
出スリーブを冷却し過ぎた場合、射出スリーブの変形を
抑えることはできるものの、射出スリーブとプランジャ
ーチップと間に温度差を生じ、プランジャーチップが射
出スリーブよりも大きく熱膨脹してしまい、射出スリー
ブとプランジャーチップと間のクリアランスが無くな
り、両者の間でカジリを生じてしまうこともあった。
【0007】そこで、プランジャーチップの熱膨脹を抑
えるために、射出スリーブ内に冷却水を流すと共に、プ
ランジャーチップ内に冷却水を流すことも試みられてい
る。しかしながら、射出スリーブよりもプランジャーチ
ップを冷却しすぎると、射出スリーブとプランジャーチ
ップとのクリアランスが大きくなり、このクリアランス
に溶湯を噛み込み、噛み込んだアルミ溶湯が射出スリー
ブとプランジャーチップとの間で凝固してバリとなり、
プランジャーチップがこのバリを引きずるような形でカ
ジリを生じてしまうといった問題があった。
【0008】上記問題点に鑑み、請求項1に係る発明
は、射出スリーブとプランジャーチップとの間にカジリ
の生じることのない鋳造装置を提供することを目的とす
る。また、請求項2に係る発明は、射出スリーブとプラ
ンジャーチップとの間にカジリの生じることのない鋳造
方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明における
ダイカスト鋳造装置は、射出スリーブおよびプランジャ
ーチップのそれぞれの温度を検出する温度検出手段と、
射出スリーブおよびプランジャーチップのそれぞれの温
度を調節する温度調節手段と、上記温度検出手段からの
信号を基に、射出スリーブとプランジャーチップとのク
リアランスが一定の幅内となるよう上記温度調節手段を
制御する制御装置と、を備えたことを特徴とする。
【0010】請求項2の発明におけるダイカスト鋳造方
法は、射出スリーブおよびプランジャーチップのそれぞ
れの温度を検出し、射出スリーブおよびプランジャーチ
ップとの間のクリアランスが一定の幅内となるよう射出
スリーブおよびプランジャーチップの温度を制御しつつ
鋳造を行うことを特徴とする。上記請求項1および請求
項2の作用は以下の通りである。
【0011】鋳造時の溶湯の熱は、射出スリーブおよび
プランジャーチップのそれぞれに伝わり、これらの部材
の温度は上昇する。本発明では、射出スリーブの温度が
上昇しても、温度検出手段により検出した射出スリーブ
およびプランジャーチップの温度と、両部材の材質によ
り決まる熱膨脹係数とを基に制御装置がクリアランスの
変化を検知し、制御装置によって射出スリーブとプラン
ジャーチップとの間のクリアランスが小さくなり過ぎて
カジリを生じず、かつ、クリアランスが広がりすぎてア
ルミを噛み込んでカジリを生じない程度の一定の幅内と
なるよう各温度調節手段を制御する。
【0012】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)図1、2を用いて実施の形態1の説明
を行う。図1は本実施の形態1におけるダイカスト鋳造
装置の断面図、図2は図1における射出スリーブの周辺
の拡大断面図である。
【0013】まず、図1を用いて、本実施の形態1にお
けるダイカスト鋳造装置の概要を説明する。図1に示す
通り、可動型1は、スペーサブロック2を介して可動ダ
イプレート3に固定した取付板4に固定されており、可
動型1内にはエジェクトピン5およびリターンピン6が
進退自在に備えられている。
【0014】エジェクトピン5およびリターンピン6の
後端のツバを挟持して固着した左右2枚の押出板7、8
は、上記スペーサブロック2によって形成された上記取
付板4と上記可動型1との空間に備えられている。可動
型1に対向して配置される固定型9は、固定ダイプレー
ト10に固定されており、固定型9および固定ダイプレ
ート10には、筒状中空である射出スリーブ11が備え
られている。
【0015】この射出スリーブ11の内部は、可動型1
に形成された湯道12によって可動型1に形成されたキ
ャビティ13に連通している。キャビティ13は、所望
の鋳造製品の形状を転写した形状であるとともに、固定
型9および可動型1のそれぞれのP.L.面側に形成し
たガス抜き通路14に連通しており、ガス抜き通路14
は、断面が段状となっているとともに、固定型9の外部
に連通するよう固定型9に設けられたガス放出路15に
連通している。
【0016】次に、上記射出スリーブ11の周辺の詳細
について、図2を用いて説明する。図2に示す通り、射
出スリーブ11は、内側となる筒状のインナースリーブ
16と、インナースリーブ16の端部と密着する段部を
その端部に有する筒状のアウタースリーブ17から構成
されており、インナースリーブ16の外周とアウタース
リーブ17の内周との間には、一定間隔の空間18が設
けられている。
【0017】また、インナースリーブ16およびアウタ
ースリーブ17の上側壁には、アルミ等の溶融金属であ
る溶湯をインナースリーブ16内に供給するための溶湯
供給口11aが設けられており、インナースリーブ16
内には、インナースリーブ16内を進退するプランジャ
ーチップ19が摺動自在に備えられている。プランジャ
ーチップ19と上記射出スリーブ11(インナースリー
ブ16およびアウタースリーブ17から構成されてい
る)の材質は両者共にSKD61(線膨脹係数α=10
×10-6/℃)であり、インナースリーブ16の内径は
50mm、インナースリーブ16とプランジャーチップ
19とのクリアランスは0.03mmで、鋳造を行わな
い初期の状態でカジリを生じない程度とした。
【0018】また、プランジャーチップ19には、中空
形状部19aが形成されているとともに、中空形状部1
9aの解放側には、プランジャーチップ19の外径より
も小径である筒状のプランジャーロッド20が連結され
ている。プランジャーロッド20は上記中空形状部19
aと連通する中空形状部20a有しており、この中空形
状部20aの内部には、中空形状部20aの内壁と一定
の間隔を有するインナーパイプ21を備えている。
【0019】インナーパイプ21および上記プランジャ
ーロッドの中空形状部20aは、温度調節手段である温
調機25からの温調媒体を循環し得るよう温調機25と
接続されており、同様に、上記インナースリーブ16お
よび上記アウタースリーブ17との間の空間18は、温
度調節手段である温調機24からの温調媒体を循環し得
るよう温調機24と接続されている。
【0020】また、上記インナースリーブ16およびプ
ランジャーチップ19の各々の下側壁内には、インナー
スリーブ16およびプランジャーチップ19の温度を各
々検出する熱電対22、23が備えられている。これら
各熱電対22、23、および、上記各温調機24、25
は、制御装置26に接続されている。
【0021】制御装置26は、上記熱電対22、23に
て計測されたインナースリーブ16およびプランジャー
チップ19の温度を基に、上記各温調機22、23を制
御するものであり、鋳造時、溶湯によって射出スリーブ
11が高温に加熱されることで反りや変形を生じるのを
未然に防ぐとともに、インナースリーブ16とプランジ
ャーチップ19とが高温に加熱されて両者の間にクリア
ランスがなくなってカジリを生じるのを未然に防ぐもの
である。
【0022】そのため、制御装置26に入力する鋳造時
の射出スリーブ11の設定温度は、その上限を高温によ
る反りを含む変形がない程度とし、その下限を発生する
溶湯の凝固が製品の品質に影響しない程度、とする必要
がある。具体的には、本実施の形態1のようなSKD6
1からなる射出スリーブ11の場合、溶湯によって25
0℃を越える温度に加熱されると反りや変形を生じるた
め、制御装置26には、射出スリーブ11の温度が常に
250℃以下となるよう温調機24を制御するプログラ
ムを予め入力しておくのである。
【0023】また、鋳造時において、射出スリーブ11
のインナースリーブ16とプランジャーチップ19との
間に、カジリを生じない最小のクリアランスを0.02
mm、溶湯を噛み込まない最大のクリアランスを0.0
6mmとすると、プランジャーチップ19の温度は、イ
ンナースリーブ20の温度に対し、+20℃〜−60℃
の温度差を保てば良いことになる。
【0024】つまり、温調機24によって射出スリーブ
11を250℃に保てば、プランジャーチップ19を2
70℃〜190℃の間に保つことでカジリを防げるの
で、制御装置26には、プランジャーチップ19の温度
が270℃〜190℃となるよう温調機25を制御する
プログラムも予め同時に入力しておく。次に、図1およ
び図2を用いて上記構成からなるダイカスト鋳造装置に
よる鋳造製品の鋳造(成形)の説明を行う。
【0025】まず、図1に示した鋳造装置を図示省略し
た型締め装置に取り付け、図2に示した制御装置26に
より温調機24、25を始動して射出スリーブ11およ
びプランジャーチップ19の温調を開始する。射出スリ
ーブ11およびプランジャーチップ19の温度が所定の
温度に達したら、一旦可動ダイプレート3を介して可動
型1を後退して型開きし、キャビティ13、湯道12
等、溶湯が通る部分の汚れを拭き取り、可動ダイプレー
ト3を介して可動型1を前進し、固定型9と可動型1と
を当接してキャビティ13を密閉し、射出スリーブ11
の溶湯供給口11aより射出スリーブ11内に溶湯を供
給し、プランジャーチップ19を前進し、湯道12を介
してキャビティ13内に溶湯を押し込んで充填する。
【0026】このとき、溶湯から発生するガスやキャビ
ティ13内にある空気は、キャビティ13内に供給され
つつある溶湯に押され、ガス抜き通路14を介してガス
放出路15より固定型9の外へ放出されるとともに、キ
ャビティ13に充填され、これを越えた溶湯は、段状の
ガス抜き通路14にて冷却、固化するため、固定型9の
外部に噴出しない。
【0027】キャビティ13内への溶湯の充填が完了し
たら、キャビティ13内で溶湯を凝固させ、溶湯が凝固
したら、可動ダイプレート3を作動して可動型1を固定
型9より離し、型締装置の突出しロッド(不図示)によ
って左右の押出板7、8を前進することでエジェクタピ
ン5を前進し、可動型に付着している鋳造製品を押し出
して取り出す。
【0028】鋳造製品の取り出し後、再び可動型1と固
定型9とを閉じるのであるが、この時、リターンピン6
の先端が固定型9のP.L.面に当接することで押出板
7、8が押し戻されて鋳造前の状態に戻るので、再び溶
湯を射出スリーブ11内に供給して、上記と同様の順序
の鋳造を連続して繰り返す。このような鋳造を連続して
行うと、溶湯の熱が射出スリーブ11およびプランジャ
ーチップ19のそれぞれに直接伝わり、次第にこれらの
部材の温度は上昇し、高温になると、溶湯の凝固層の発
生は減少するものの、射出スリーブ11とプランジャー
チップ19とは熱膨脹し、これらの部材の間のクリアラ
ンスは変化する。
【0029】クリアランスの変化は、各熱電対22、2
3により検出した射出スリーブ11およびプランジャー
チップ19の温度と、両部材の材質により決まる熱膨脹
係数とを基にして制御装置26が検知する。このとき、
射出スリーブ11もしくはプランジャーチップ19の温
度が上述の設定温度よりも高くなりそうな場合、制御装
置26は、温調媒体の循環を速める、温調媒体の温度を
下げる、等の操作で冷却を促進させるよう、温調機24
もしくは温調機25の制御を個別に行う。
【0030】また、逆に、射出スリーブ11およびプラ
ンジャーチップ19の温度が上述の設定温度よりも低く
なりそうな場合、制御装置26は、プランジャーチップ
19の冷却を一端停止する、温調媒体の循環を緩やかに
する、温調媒体の温度を上げる、等の操作で過度に冷却
されないよう、温調機24もしくは温調機25の制御を
個別に行う。
【0031】例えば、プランジャーチップ19は射出ス
リーブ11に比べて熱容量が小さいことから、射出スリ
ーブ11よりも高温となるとともに熱膨脹量が射出スリ
ーブ11よりも大きくなって射出スリーブ11とのクリ
アランスが小さくなる傾向がある。この場合、制御装置
26は、温調機25を制御して温調媒体によるプランジ
ャーチップ19の冷却を促進し、プランジャーチップ1
9の熱膨張を抑えるので、プランジャーチップ19と射
出スリーブ11との間に溶湯を噛み込んで固化すること
によって生じるカジリの発生がない。
【0032】また、制御装置26は、プランジャーチッ
プ19を過度に冷却して、逆にクリアランスが広がって
しまうことのないよう、プランジャーチップ19の冷却
を一端停止する、温調媒体の循環を緩やかにする、温調
媒体の温度を上げる、等の温調機25の制御を行うの
で、射出スリーブ11とプランジャーチップ19との間
に溶湯を噛み込んで固化することによって生じるカジリ
の発生がない。
【0033】さらに、射出スリーブ11は、制御装置2
6によって制御される温調機によって250℃以下の温
度に保たれているため、反りを生じることはない。 (効果)本実施の形態によると、連続鋳造を行う際、常
に射出スリーブとプランジャーチップとの温度差を一定
の幅内に収めることにより、射出スリーブとプランジャ
ーチップとの間にカジリを生じないクリアランスを保つ
ことができる。
【0034】また、カジリの発生を防ぐために射出スリ
ーブとプランジャーチップとの間に供給する潤滑剤の量
を多くする必要がないので、鋳造時において、潤滑剤が
アルミ溶湯と反応して発生するガスの量が少ない。従っ
て、このようなガスによって生じる巣の発生が少ない鋳
造製品を得ることができる。
【0035】(実施の形態2)本実施の形態では、プラ
ンジャーチップ19に設けた熱電対の代りに温度検出手
段として赤外線温度計(図示省略)を制御装置26に接
続した。赤外線温度計は、プランジャーチップ19に直
接備えることなく、溶湯供給口11aの上方に、溶湯供
給口11aへの溶湯の供給の妨げとならない位置に、プ
ランジャーチップ19とは別体で備えた。
【0036】赤外線温度計によるプランジャーチップ1
9の温度の測定は、プランジャーチップ19を溶湯供給
口11aの真下まで前進させ、赤外線温度計をプランジ
ャーチップ19に向けて行う。その他の構成および作用
については上記実施の形態1と同一である。尚、上記赤
外線温度計は、特定の位置に設置せずに、作業者が測定
の度に溶湯供給口11aの上方に運び、温度を測定して
も良い。
【0037】(効果)本実施の形態によると、プランジ
ャーチップが小さくて温度検出手段を直接備えることが
難しい場合でも、赤外線温度計であれば、プランジャー
チップとは離れた所に備えることができる。従って、上
記実施の形態1と同様にプランジャーチップと射出スリ
ーブとのクリアランスを検出することができる。
【0038】
【発明の効果】請求項1、2に係る鋳造装置によると、
射出スリーブとプランジャーチップとの間のクリアラン
スを常に一定に保つことができるので、射出スリーブと
プランジャーチップとの間にカジリの生じることがな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1におけるダイカスト鋳造装置の断
面図である。
【図2】図1におけるプランジャーチップおよび射出ス
リーブの拡大断面図である。
【符号の説明】
11 射出スリ−ブ 19 プランジャ−チップ 22、23 熱電対 24、25 温調機 26 制御装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】射出スリーブおよびプランジャーチップの
    それぞれの温度を検出する温度検出手段と、 射出スリーブおよびプランジャーチップのそれぞれの温
    度を調節する温度調節手段と、 上記温度検出手段からの信号を基に、射出スリーブとプ
    ランジャーチップとのクリアランスが一定の幅内となる
    よう上記温度調節手段を制御する制御装置と、を備えた
    ことを特徴とするダイカスト鋳造装置。
  2. 【請求項2】射出スリーブおよびプランジャーチップの
    それぞれの温度を検出し、 射出スリーブおよびプランジャーチップとの間のクリア
    ランスが一定の幅内となるよう射出スリーブおよびプラ
    ンジャーチップの温度を制御しつつ鋳造を行うことを特
    徴とするダイカスト鋳造方法。
JP17333796A 1996-07-03 1996-07-03 ダイカスト鋳造装置および鋳造方法 Withdrawn JPH1015652A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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