JPH10156025A - 遊技システムおよびパチンコ機 - Google Patents

遊技システムおよびパチンコ機

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JPH10156025A
JPH10156025A JP8321811A JP32181196A JPH10156025A JP H10156025 A JPH10156025 A JP H10156025A JP 8321811 A JP8321811 A JP 8321811A JP 32181196 A JP32181196 A JP 32181196A JP H10156025 A JPH10156025 A JP H10156025A
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高明 市原
Kazuya Iwata
和也 岩田
Yutaka Yamada
裕 山田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 あふれ値によってパチンコ機の状態を把握で
きるようにする。 【解決手段】 パチンコ機では、特別図柄表示装置の変
動状態を示す特別変動フラグがオンのときにパチンコ球
が第1種始動口に入賞し、その入賞したパチンコ球の数
が第1所定値以上ならばあふれ信号を出力する(ステッ
プS16a)。そのあふれ信号を受けたホールコンピュ
ータは、そのあふれ信号のカウントをしてデータ表示装
置に表示する(ステップS32)。こうして特別図柄表
示装置に特別図柄が変動して表示されている間にあふれ
球が生じた場合には、そのあふれ球の数(すなわちあふ
れ値)がカウントされてデータ表示装置に表示される。
そのあふれ値を遊技場関係者が見た場合にはパチンコ機
の状態を的確に把握することができ、遊技者が見た場合
には、その遊技者がパチンコ遊技を行うにあたって有利
なパチンコ機を選択することが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は遊技システムおよび
パチンコ機に関し、所定のタイミングにおいて所定領域
に入賞または通過したパチンコ球の数が所定数を超えた
場合における処理技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のパチンコ機では、パチンコ球が所
定領域に入賞または通過すると、遊技盤面に設けられて
いる図柄表示装置に図柄を変動して表示させ始める。上
記所定領域には、ゲート等の特定領域や、特定の入賞口
等がある。そして、図柄が変動を始めた後、しばらくし
てから停止して表示された図柄が当たり図柄と一致すれ
ば、「大当たり」として遊技者に有利な遊技状態に変更
する。すなわち、大入賞口を一定期間だけ開放する等を
行う。こうして、一定条件下で遊技者に特別の利益を提
供している。ところで、一般的なパチンコ遊技場(ホー
ル)では、数十台〜数百台のパチンコ機の動向をホール
コンピュータに集中させてホール管理を行なっている。
そのため、各パチンコ機からホールコンピュータに、図
柄表示装置が作動する図柄作動信号や、「当たり」が発
生したことを示す利益発生信号等の各種信号が送られて
いる。したがって、各パチンコ機について、これらの図
柄作動信号や利益発生信号等の各種信号の発生回数に基
づいて釘調整等を行なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、パチンコ球が
所定領域を通過または入賞しても、法律の規定により所
定数(例えば、4)を超えてカウントされず、その入賞
による役物(あるいは表示装置等)の作動は無効とな
る。そのとき、パチンコ機は実際にパチンコ球がゲート
等の特定領域を通過しやすいのか、あるいは特定の入賞
口に入賞しやすいのかを確実に把握することができなか
った。一方、遊技者にとっては、せっかくパチンコ球が
所定領域を通過または入賞しても、その入賞による役物
(あるいは表示装置等)の作動が無効とされる。そのた
め、遊技意欲が減退する原因となっていた。本発明はこ
のような点に鑑みてなされたものであり、第1の目的は
所定のタイミングにおいてパチンコ球が上記所定数を超
えて所定領域を通過または入賞した場合にはパチンコ機
からホールコンピュータに信号を送り、パチンコ機の状
態を確実に把握できるようにすることである。また、第
2の目的は、そのパチンコ球の数をカウントして一定条
件下で遊技者に有利な状態に遊技状態を変更し、遊技者
に遊技意欲を向上させることである。
【0004】
【課題を解決するための第1の手段】請求項1に記載の
遊技システムは、所定領域に入賞または通過するパチン
コ球を検出する検出手段と、その検出手段による検出信
号に基づき特別装置を作動させる遊技システムにおい
て、その検出手段による検出信号が出力されても、その
検出信号による特別装置の作動が無効とされる期間に、
前記検出手段によって検出されたパチンコ球の数をカウ
ントするカウント手段と、そのカウント手段によってカ
ウントされたあふれ値を表示する表示手段とを有してい
ることを特徴とする。ここで、「特別装置」とは、例え
ば役物や図柄表示装置等の装置である。また、「有利な
遊技状態」とは、例えば役物を開けたり、あるいは大入
賞口を開けたり、さらには図柄表示装置に表示される当
たり図柄の出現確率を高くしたりする等の状態である。
以下、本明細書において同様である。
【0005】請求項1に記載の遊技システムによれば、
所定領域にパチンコ球が入賞または通過しても遊技者に
有利な遊技状態に変更しない期間に、その所定領域に入
賞または通過したパチンコ球の数がカウント手段によっ
てカウントされ、そのカウントされたあふれ値が表示手
段によって表示される。こうして表示されたあふれ値を
遊技場関係者が見た場合には、遊技場関係者は遊技者に
過大な利益を与えるパチンコ機を把握し、そのパチンコ
機を調整することができる。また、そのあふれ値を遊技
者が見た場合には、遊技者にとって有利なパチンコ機を
選択して遊技することが可能になる。そのため、遊技者
の遊技意欲を向上させることができる。
【0006】
【課題を解決するための第2の手段】請求項2に記載の
遊技システムは、所定領域に入賞または通過するパチン
コ球を検出する検出手段と、その検出手段によって検出
されたパチンコ球の数が所定期間に所定数を超えた場合
には、その超過したパチンコ球の数をカウントするカウ
ント手段と、そのカウント手段によってカウントされた
あふれ値を表示する表示手段とを有していることを特徴
とする。
【0007】請求項2に記載の遊技システムによれば、
所定領域に入賞または通過したパチンコ球の数が所定期
間に所定数を超えた場合には、その超過したパチンコ球
の数がカウント手段によってカウントされ、そのカウン
トされたあふれ値が表示手段によって表示される。こう
して表示されたあふれ値を遊技場関係者が見た場合に
は、遊技場関係者は遊技者に過大な利益を与えるパチン
コ機を把握し、そのパチンコ機を調整することができ
る。また、そのあふれ値を遊技者が見た場合には、遊技
者にとって有利なパチンコ機を選択して遊技することが
可能になる。そのため、遊技者の遊技意欲を向上させる
ことができる。
【0008】
【課題を解決するための第3の手段】請求項3に記載の
発明は、請求項2に記載の遊技システムにおいて、前記
カウント手段は、前記検出手段によって検出されたパチ
ンコ球の数が所定数を超えたときにあふれ信号を出力す
る信号出力手段と、そのあふれ信号をカウントする信号
カウント手段とからなり、パチンコ機には、その信号出
力手段と前記検出手段とを備え、ホールコンピュータに
は、その信号カウント手段と前記表示手段とを備えたこ
とを特徴とする。
【0009】請求項3に記載の発明によれば、パチンコ
機では、検出手段によって検出されたパチンコ球の数が
所定数を超えたときに、信号出力手段があふれ信号を出
力する。一方、ホールコンピュータでは、信号カウント
手段があふれ信号を受けてカウントし、そのカウントさ
れたあふれ値を表示手段が表示する。こうして表示され
たあふれ値を遊技場関係者が見た場合には、遊技場関係
者は遊技者に過大な利益を与えるパチンコ機を把握し、
そのパチンコ機を調整することができる。また、そのあ
ふれ値を遊技者が見た場合には、遊技者にとって有利な
パチンコ機を選択して遊技することが可能になる。その
ため、遊技者の遊技意欲を向上させることができる。
【0010】
【課題を解決するための第4の手段】請求項4に記載の
発明は、請求項2に記載の遊技システムにおいて、その
カウント手段は、カウントされたあふれ値を出力するあ
ふれ値出力手段をさらに有しており、その表示手段は、
前記あふれ値出力手段から出力されたあふれ値を入力す
るあふれ値入力手段をさらに有しており、パチンコ機に
は、前記検出手段と前記カウント手段とを備え、ホール
コンピュータには、前記表示手段を備えたことを特徴と
する。
【0011】請求項4に記載の発明によれば、パチンコ
機では、検出手段によって検出されたパチンコ球の数が
所定数を超えるとそのパチンコ球の数をカウント手段が
カウントし、そのカウントされたあふれ値をあふれ値出
力手段が出力する。一方、ホールコンピュータでは、そ
のあふれ値をあふれ値入力手段が受けて、表示手段に表
示する。こうして表示されたあふれ値を遊技場関係者が
見た場合には、遊技場関係者は遊技者に過大な利益を与
えるパチンコ機を把握し、そのパチンコ機を調整するこ
とができる。また、そのあふれ値を遊技者が見た場合に
は、遊技者にとって有利なパチンコ機を選択して遊技す
ることが可能になる。そのため、遊技者の遊技意欲を向
上させることができる。
【0012】
【課題を解決するための第5の手段】請求項5に記載の
発明は、所定領域にパチンコ球が入賞または通過し、か
つ、所定条件が成立した場合には、遊技者に有利な遊技
状態に変更するパチンコ機において、その所定領域に入
賞または通過するパチンコ球を検出する検出手段と、そ
のパチンコ球が前記所定領域に入賞または通過しても遊
技者に有利な遊技状態に変更しない期間に、前記検出手
段によってパチンコ球が検出された場合には遊技者に有
利な遊技状態に変更する状態変更手段とを有することを
特徴とする。
【0013】請求項5に記載の発明によれば、所定領域
にパチンコ球が入賞または通過しても遊技者に有利な遊
技状態に変更しない期間に、その所定領域にパチンコ球
が入賞または通過すると、状態変更手段が遊技者に有利
な遊技状態に変更する。こうして遊技状態が遊技者にと
って有利な状態に変更されるので、遊技者は有利な遊技
状態が得られるという期待感を持たせることができる。
そのため、遊技者の遊技意欲を向上させることができ
る。
【0014】
【課題を解決するための第6の手段】請求項6に記載の
発明は、所定領域にパチンコ球が入賞または通過し、か
つ、所定条件が成立した場合には、遊技者に有利な遊技
状態に変更するパチンコ機において、その所定領域に入
賞または通過するパチンコ球を検出する検出手段と、そ
の検出手段によって検出されたパチンコ球の数が所定期
間に所定数を超えた場合には、その超過したパチンコ球
の数をあふれ値として記憶する記憶手段と、その記憶手
段に記憶されているあふれ値に基づいて、遊技者に有利
な遊技状態に変更する状態変更手段とを有することを特
徴とする。ここで、「所定条件の成立」とは、例えばパ
チンコ機に備えられている図柄表示装置に変動して表示
される図柄が停止したとき、その停止して表示されてい
る図柄が当たり図柄と一致したとき等の状態である。以
下、本明細書において同様の意味である。
【0015】請求項6に記載の発明によれば、所定期間
にパチンコ球が所定数を超えて所定領域を入賞または通
過すると、その超過したパチンコ球の数があふれ値とし
て記憶手段に記憶され、状態変更手段があふれ値に基づ
いて遊技状態を変更する。こうして遊技状態が遊技者に
とって有利な状態に変更されるので、遊技者は有利な遊
技状態が得られるという期待感を持たせることができ
る。そのため、遊技者の遊技意欲を向上させることがで
きる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。ここで、実施の形態1は請求項1
を具体化した実施態様であり、実施の形態2は請求項2
を具体化した実施態様である。また、実施の形態3〜7
は請求項3を具体化した実施態様である。これらの実施
の形態のうち、実施の形態1〜6は、特別図柄表示装置
に特別図柄が変動して表示されている間に、あふれ球が
生じた場合の処理方法を示す。また、実施の形態7は、
普通図柄表示装置に普通図柄が変動して表示されている
間に、あふれ球が生じた場合の処理方法を示す。なお、
各実施の形態において「あふれ球」とは、図柄表示装置
(特別図柄表示装置,普通図柄表示装置等)に図柄が変
動して表示されている間に、所定領域(第1種始動口,
ゲート等)に所定数(例えば、4個)を超えて入賞また
は通過したパチンコ球のことである。また、「あふれ
値」とは「あふれ球」の数である。
【0017】〔実施の形態1〕まず、実施の形態1につ
いて、図1〜図7を参照しながら説明する。ここで、図
1にはパチンコ機10の外観を示す正面図を示し、図3
には同じく裏面図を示す。図2にはパチンコ機10の遊
技盤面12に設けられている複合装置14の構成を示
す。図4はパチンコ機10に備えられているメイン制御
部100および枠制御部300と、パチンコ遊技場に備
えられているホールコンピュータ200とについて、そ
れぞれの構成をブロック図で示す。図5は、あふれ値の
処理を実現するフローチャートである。図6,図7に
は、データ表示装置220に表示されるあふれ値の例を
示す。
【0018】パチンコ機10の表面側について、図1を
参照しながら説明する。図1において、パチンコ機10
の遊技盤面12には、複合装置14、ランプ類16、第
1種始動口18、大入賞口20等が適宜に配置して設け
られている。ここで、複合装置14には、図2に示すよ
うに、普通図柄表示装置46、特別図柄表示装置50、
普通図柄メモリランプ44、特別図柄メモリランプ4
8、ゲート42,52、特定領域センサ40,54等が
設けられている。ここで、第1種始動口18やゲート4
2,52は、所定領域を具体化したものである。第1種
始動口18は通常の入賞口と同様に作用し、賞品球が払
い出される。一方、ゲート42,52は、矢印D2のよ
うなパチンコ球の通過を特定領域センサ40,54が検
出するだけで、賞品球は払い出されない。また、始動口
センサ32や特定領域センサ40,54は、検出手段を
具体化したものである。さらに、特別図柄表示装置5
0,普通図柄表示装置46,データ表示装置220は、
表示手段を具体化したものである。そして、役物36,
特別図柄表示装置50,普通図柄表示装置46は、特別
装置を具体化したものである。
【0019】普通図柄表示装置46には普通図柄が表示
される。この普通図柄はパチンコ球がゲート42,52
を通過したときに変動が始まり、普通図柄変動期間(例
えば、30秒間)を経過した後に停止する。もし普通図
柄変動期間中に、ゲート42,52をパチンコ球が通過
すると、その数に対応して普通図柄メモリランプ44が
点灯する。この普通図柄メモリランプ44には電球やL
ED等が用いられる。そして、普通図柄が変動を停止す
ると普通図柄メモリランプ44が消灯するとともに次の
変動を始める。特別図柄表示装置50には特別図柄(例
えば、絵柄や英数字)等が表示される。このうち特別図
柄は、図1に示す第1種始動口18にパチンコ球が入賞
したときに変動が始まり、特別図柄変動期間(例えば、
20秒間)を経過した後に停止する。もし特別図柄変動
期間中に、第1種始動口18にパチンコ球が入賞する
と、その数に対応して特別図柄メモリランプ48が点灯
する。この特別図柄メモリランプ48には電球やLED
等が用いられ、その後に特別図柄が変動して停止するご
とに1個ずつ消灯する。以下、本明細書では簡単のため
に、普通図柄,特別図柄,後述するサービス図柄には英
数字を用いた例について説明する。したがって、これら
の図柄には、英数字以外に絵柄(例えば、キャラクタ,
果物,動物の絵)等を任意に選択し、あるいはこれらを
組み合わせて用いてもよい。また、図柄表示装置に同時
に表示する図柄の個数(桁数)も、本明細書で示す個数
に限らず、任意の個数で表示してもよい。
【0020】図1に戻って、第1種始動口18には、始
動口センサ32と役物36とが設けられている。始動口
センサ32はパチンコ球の通過を検出し、チューリップ
状の役物36はソレノイド34によって開閉される。役
物36が閉じた状態でも波線で図示するようにパチンコ
球が通過可能な程度の隙間があり、役物36が開いてい
る状態でなくても入賞可能になっている。大入賞口20
には蓋20aが備えられており、この蓋20aはソレノ
イド30によって開閉される。また、大入賞口20には
Vゾーン20bが特別の入賞口として設けられており、
このVゾーン20bに一定の時期に入賞すれば大当たり
状態を一定制限内で継続することができる。遊技盤面1
2以外では、効果音や音楽等を出すスピーカ26と、遊
技者の手がハンドル22に触れているか否かを検出する
タッチセンサ24と、ガラス枠17が開かれた否かを検
出する金枠センサ38とが設けられている。スピーカ2
6は賞品球の受皿である上皿28の内部に設けられ、タ
ッチセンサ24や金枠センサ38はそれぞれ所定の位置
に設けられている。また、ランプ類16には電球やLE
D等が用いられ、図示した位置には限らずパチンコ機1
0の遊技内容等に合わせて適切な位置に配置される。
【0021】次に、パチンコ機10の裏面側について、
図3を参照しながら説明する。図3において、パチンコ
機10の裏面側にはホールコンピュータ200等の外部
装置と電気的に接続するための端子60,62が設けら
れている。端子60は、枠制御部300から出力される
信号を外部装置に伝達するための端子である。端子62
は、メイン制御部100からコネクタ66を介して出力
される信号を外部装置に伝達するための端子である。
【0022】次に、メイン制御部100,ホールコンピ
ュータ200,枠制御部300の構成について、図4を
参照しながら説明する。まずメイン制御部100は主に
パチンコ遊技の制御を行い、CPU(プロセッサ)11
0,ROM112,RAM114,入力処理回路10
2,図柄表示制御回路104,出力処理回路106,タ
イマー108,通信制御回路116によって構成されて
いる。CPU110は、ROM112に格納されている
遊技制御プログラムに従ってパチンコ機10におけるパ
チンコ遊技を制御する。ROM112には一般にEPR
OMが用いられるが、これに限らずEEPROMやフラ
ッシュメモリを使用してもよい。RAM114は記憶手
段を具体化したものであって、一般にDRAMが用いら
れるが、SRAMやフラッシュメモリ等の不揮発性メモ
リを使用してもよい。このRAM114には、特別変動
フラグ,第1種カウンタ,第1所定値,特別あふれフラ
グ,特別あふれカウンタ(カウント手段),大入賞口フ
ラグ,特別設定値,データフレーム,特別図柄変動期間
データ等の各種のデータあるいは入出力信号が格納され
る。
【0023】入力処理回路102は、始動口センサ32
や特定領域センサ40,54から送られたそれぞれの検
出信号を受けて、メイン制御部100内で処理可能なデ
ータ形式に変換し、バス118を介してCPU110,
RAM114に転送する。出力処理回路106はCPU
110からバス118を介して送られた作動データを受
けて、ランプ類16を点灯・点滅させ、あるいはソレノ
イド34を作動させる。このランプ類16やソレノイド
34の作動によって、パチンコ機10の表面側に設けら
れている様々のランプ類が点灯・点滅し、あるいは第1
種始動口18の役物36が開閉する。
【0024】図柄表示制御回路104はCPU110か
らバス118を介して送られた表示データを、普通図柄
表示装置46,特別図柄表示装置50に文字や図柄等の
表示制御を行う。タイマー108は、普通図柄変動期間
や特別図柄変動期間等の時間管理を行う。通信制御回路
116は信号出力手段やあふれ値出力手段を具体化した
ものであって、ホールコンピュータ200および/また
は枠制御部300との間において各種データを送受信す
る。なお、上記各構成要素は、いずれもバス118に互
いに結合されている。
【0025】次に、枠制御部300は、パチンコ遊技を
行うために必要なパチンコ球の発射や払い出しの制御、
あるいは扉開放の有無の検査等を行う。この枠制御部3
00は、CPU310,ROM302,RAM304,
通信制御回路306,入力処理回路312,出力処理回
路314によって構成されている。CPU310は、R
OM302に格納されている枠制御プログラムに従って
パチンコ機10に設けられている各種装置の動作を制御
する。ROM302にはROM112と同様にEPRO
M等が用いられる。RAM304はRAM114と同様
にDRAM等が用いられる。このRAM304には、制
御データ等の各種のデータあるいは入出力信号が格納さ
れる。
【0026】通信制御回路306は、メイン制御部10
0との間において各種データを送受信する。すなわち、
メイン制御部100から送られてきた制御データをCP
U310に送り、CPU310が制御データに従って金
枠センサ38やスピーカ26等の動作を制御する。具体
的には、金枠センサ38を用いて金枠が開かれていない
かチェックしたり、遊技者の手がハンドル22に触れて
いるかチェックしたり、スピーカ26に効果音等を出さ
せたり、モータ64,68を駆動させてパチンコ球の発
射や払い出し等を行う。入力処理回路312は、金枠セ
ンサ38やタッチセンサ24等から送られたそれぞれの
信号を受けて、枠制御部300内で処理可能なデータ形
式に変換し、バス316を介してCPU310,RAM
304に転送する。出力処理回路314はCPU310
からバス316を介して送られた駆動データを受けて、
スピーカ26やモータ64,68等を駆動する。このス
ピーカ26やモータ64,68の駆動によって、効果音
や音楽等が出され、上皿28内のパチンコ球が発射され
たり賞品球が払い出される。なお、上記各構成要素は、
いずれもバス316に互いに結合されている。
【0027】次に、ホールコンピュータ200について
説明する。ホールコンピュータ200は、パチンコ遊技
場の所定位置(例えば、管理室)に備えられ、パチンコ
遊技場全体のパチンコ機10等を管理する。このホール
コンピュータ200は、CPU210,ROM202,
RAM212,通信制御回路204,データ表示制御回
路214によって構成されている。CPU210はRO
M202に格納されている全体制御プログラムに従って
ホールコンピュータ200の全体を制御する。ROM2
02にはROM112と同様にEPROM等が用いられ
る。RAM212は記憶手段を具体化したものであっ
て、RAM114と同様にDRAM等が用いられる。こ
のRAM212には、あふれ値カウンタ(信号カウント
手段),あふれ値等の各種のデータあるいは入出力信号
が格納される。通信制御回路204はあふれ値入力手段
を具体化したものであって、各パチンコ機10のメイン
制御部100との間において各種データを送受信する。
データ表示制御回路214はデータ表示装置220にあ
ふれ値等の表示制御を行う。このデータ表示装置220
としては、ホールコンピュータ200本体内に設けられ
遊技場関係者が見得る表示装置(例えば、液晶表示装置
やCRT等)、および/または、ホール内において遊技
者が見得るように設けられている表示装置が該当する。
なお、上記各構成要素は、いずれもバス216に互いに
結合されている。また、RAM212および通信制御回
路204は、信号カウント手段を具体化したものであ
る。
【0028】次に、本発明を実現するための処理手順に
ついて説明する。図5の左側に示す処理手順は、図4に
示すメイン制御部100においてROM112に格納さ
れているあふれ値処理プログラムをCPU110が実行
することによって実現される。また、図5の右側に示す
処理手順は、図4に示すホールコンピュータ200にお
いてROM202に格納されている集計制御プログラム
をCPU210が実行することによって実現される。こ
こで、図5の左側には第1種始動口処理を、同じく右側
にはホールコンピュータ200側の集計表示処理をそれ
ぞれ示す。これらの手順は所定のタイミングでそれぞれ
実行される。
【0029】図5に示す処理手順では、各パチンコ機1
0のあふれ値等をホールコンピュータ200側で集計し
て表示するための処理を行う。まず、特別図柄表示装置
50に特別図柄が停止して表示されている通常状態にお
いて、第1種始動口18にパチンコ球が入賞した場合に
は次のように処理される。すなわち、始動口センサ32
から出力された検出信号を受けて、ステップS10では
入賞した(YES)と判別される。そして、現在の第1
種カウンタの値が第1所定値(所定数の1つであり、例
えば4)以上であるか否かを判別する[ステップS1
2]。この第1種カウンタは、特別図柄表示装置50に
図柄が変動して表示されている間に第1種始動口18に
入賞したパチンコ球の数をカウントするカウンタであ
る。
【0030】このステップS12において、第1種カウ
ンタの値が第1所定値以上ならば(YES)、その第1
種カウンタをカウントアップせずにあふれ信号を出力し
[ステップS16a]、第1種始動口処理を終了する。
ここで、第1種カウンタの値が第1所定値以上である期
間は「作動無効期間」に相当し、パチンコ球の入賞があ
っても特別図柄表示装置50の作動が無効になる。上記
あふれ信号は例えばパルス状の信号であって、図4にお
いて示すように通信回線を経て直接メイン制御部100
からホールコンピュータ200に伝送される。一方、第
1種カウンタの値が第1所定値未満ならば(NO)、第
1種カウンタをカウントアップした後[ステップS1
4]、特別変動フラグのオン/オフを判別する[ステッ
プS20]。この特別変動フラグは、特別図柄表示装置
50に図柄が変動して表示されている期間内にオンとな
り、特別図柄表示装置50に図柄が停止して表示されて
いる期間内はオフとなる。ここで、特別変動フラグがオ
フならば(NO)、次回の図柄変動に備えて特別変動フ
ラグをオンにするとともに[ステップS22]、第1種
カウンタをカウントダウンして[ステップS24]、第
1種始動口処理を終了する。なお、本明細書において、
上記「カウントアップする」という場合には、通常は1
だけ値を増やすことを意味するが、遊技状態等に応じて
適宜に2以上の値を増やしてもよい。また「カウントダ
ウンする」という場合にも、値を減らす点を除いてはカ
ウントアップと同様である。
【0031】また、特別図柄表示装置50に特別図柄が
変動して表示されている状態において、第1種始動口1
8にパチンコ球が入賞した場合には次のように処理され
る。すなわち、上記通常状態と同様にステップS10,
S12,S14の処理が行われた後、ステップS20で
は特別変動フラグはオンであるので(YES)、何もせ
ずに第1種始動口処理を終了する。一方、第1種始動口
18にパチンコ球が入賞していない場合には、特別図柄
表示装置50の表示状態にかかわらず次のように処理さ
れる。すなわち、始動口センサ32からは検出信号が出
力されていないために、ステップS10では入賞してい
ない(NO)と判別される。その後、特別図柄表示装置
50の図柄変動を行うか否かを第1種カウンタの値によ
って判別する[ステップS18]。このとき第1種カウ
ンタの値が1以上ならば(YES)、上記ステップS2
0に進んで上記と同様の処理を行う。こうして、入賞し
ていない状態でも、特別図柄表示装置50の図柄変動状
態をチェックして、停止状態の場合には変動を開始させ
ることが実現される。一方、第1種カウンタが0なら
ば、何もせずに第1種始動口処理を終了する。
【0032】次に、ホールコンピュータ200におい
て、上記ステップS16aでパチンコ機10から出力さ
れたあふれ信号が受信されたか否かを判別する[ステッ
プS30]。もし、あふれ信号が受信されたならば(Y
ES)、あふれ値カウンタのあふれ値をカウントアップ
し、そのあふれ値をデータ表示装置220に表示する
[ステップS32]。こうしてデータ表示装置220の
画面に表示されるあふれ値の例を図6および図7に示
す。一方、ステップS30においてあふれ信号が受信さ
れていない場合には(NO)、何もせずに集計表示処理
を終了する。なお、あふれ値カウンタの値は、電源投入
時や所定時刻等で0にクリアされる。
【0033】図6に示す例では、あるパチンコ機につい
て、時間の経過に伴うあふれ値(図6に示す「あふれ球
数」の欄)の変化が発射個数等の他の情報とともに表示
されている。また、図7に示す例では、各パチンコ機に
付されている固有の番号(図7に示す「台番号」の欄)
ごとについて、あふれ値が特別図柄表示装置50の作動
回数(図7に示す「特別図柄作動回数」の欄)等の他の
情報とともに表示されている。データ表示装置220に
表示されるあふれ値を遊技場関係者が見た場合にはパチ
ンコ機の状態を的確に把握し、そのパチンコ機を適切に
かつ素早く調整を行うことが可能になる。すなわち、従
来では大当たりの発生率を調整するために、第1種始動
口18への入賞率を調整していた。具体的には、特別図
柄表示装置50の作動回数に基づき第1種始動口18周
辺の釘を調整していた。しかし、どの程度調整すればよ
いのか見当がつかないため、試し打ちをしながら何度も
少しずつ調整する必要があった。本発明の遊技システム
によれば、あふれ値の多少によってどの程度調整すれば
よいのか見当がつく。したがって、パチンコ機を適切に
かつ素早く調整を行うことができる。例えば、図7にお
いて台番号「1」のパチンコ機はあふれ球が多く第1種
始動口18に入賞しすぎていることが分かり、第1種始
動口18の作動回数を減らすには大きく調整する必要が
ある。同じく台番号「2」のパチンコ機は少し調整すれ
ばよいことが分かる。また、図6によると、時間経過に
伴うあふれ値の変化が表示され、これによると各区間の
あふれ値を比較することにより不正行為の有無を発見す
ることができる。例えば、あふれ値が極端に多い区間で
は磁石等の人為的な不正により入賞数が増えて多くのあ
ふれ球が発生した可能性があることが分かる。
【0034】また、上記あふれ値を遊技者が見た場合に
は、その遊技者がパチンコ遊技を行うにあたって有利な
パチンコ機を選択することが可能になる。すなわち、図
7で表示される台番号「1」と「2」のパチンコ機はほ
ぼ同数だけ特別図柄表示装置50が作動しており、この
パチンコ機で遊技賞という意欲が湧く。しかし、あふれ
球を比較すると、台番号「1」の方があふれ球が多いた
めに第1種始動口18に入賞しやすく、遊技者にとって
有利になる。したがって、遊技者はあふれ球数を見て有
利なパチンコ機を選択してパチンコ遊技を行おうとす
る。そのため、遊技者の遊技意欲を向上させることがで
きる。さらに、まだ商品化されていない開発段階におい
て、テストデータを収集する際に図7に示すようなあふ
れ球数を表示させれば、その表示結果を基にして第1種
始動口18への入賞と図柄変動回数とのバランスがとれ
たパチンコ機を開発することが可能になる。すなわち、
遊技盤面のゲージを構成する上でどうしても第1種始動
口18への入賞率が設計値よりも高くなってしまう場合
がある。この場合、従来では特別図柄表示装置50の作
動回数に基づいて、ゲージの構成を修正していた。しか
し、どの程度ゲージを修正すればよいのか見当がつかな
いため、何回もテストを行う必要があった。本発明の遊
技システムによればあふれ球数に基づいてどの程度修正
すればよいのか見当がつき、ゲージを適切に修正するこ
とができる。したがって、パチンコ機の開発期間を短縮
することが可能になる。
【0035】〔実施の形態2〕次に、実施の形態2につ
いて、図8〜図10を参照しながら説明する。この実施
の形態2が実施の形態1と異なる点は、あふれ値をカウ
ントする装置である。すなわち、実施の形態1ではホー
ルコンピュータ200側であふれ値をカウントするのに
対し、実施の形態2ではパチンコ機10側であふれ値を
カウントする点が異なっている。したがって、図1〜図
4に示すようなパチンコ機10やホールコンピュータ2
00の構成は同一であるので説明を省略し、図8,図9
に示す処理手順ついて説明する。図8と図9の左側とに
示す処理手順は、図4に示すメイン制御部100におい
てROM112に格納されているあふれ値処理プログラ
ムをCPU110が実行することによって実現される。
また、図9の右側に示す処理手順は、図4に示すホール
コンピュータ200においてROM202に格納されて
いる集計制御プログラムをCPU210が実行すること
によって実現される。なお、図8には第1種始動口処理
を示し、図5と同一処理には同一符号を付して説明を省
略する。図9の左側にはパチンコ機10側の信号送信処
理を、同じく右側にはホールコンピュータ200側の集
計表示処理をそれぞれ示す。これらの手順は所定のタイ
ミングでそれぞれ実行される。図10には、パチンコ機
10側からホールコンピュータ200側に送信されるデ
ータフレームの例を示す。
【0036】まず、図8において図5と異なるのは、特
別図柄表示装置50に特別図柄が変動して表示されてい
る間(すなわち特別変動フラグがオンのとき)に、第1
種始動口18にパチンコ球が入賞したとき、第1種カウ
ンタの値が第1所定値以上であるならば、その第1種カ
ウンタをカウントアップせずに特別あふれカウンタの値
(すなわち、あふれ値)をカウントアップする[ステッ
プS16b]。すなわち、第1種カウンタの値が第1所
定値以上である期間は「作動無効期間」に相当し、パチ
ンコ球の入賞があっても特別図柄表示装置50の作動が
無効になる。上記特別あふれカウンタは、作動無効期間
内に第1種始動口に入賞したパチンコ球の数である。
【0037】次に、図9に示す処理手順では、各パチン
コ機10において所定期間内であふれ値をそれぞれカウ
ントし、ホールコンピュータ200で集計して表示する
ための処理を行う。まず、ホールコンピュータ200が
対応するパチンコ機10について集計するタイミングに
達すると、パチンコ機10のメイン制御部100にデー
タ送信要求を送る[ステップS50]。このデータ送信
要求を受けたメイン制御部100は[ステップS4
0]、データフレームをホールコンピュータ200に送
信する[ステップS42]。このデータフレームはあふ
れ信号を具体化した例であって、少なくとも上記ステッ
プS22bにおいて特別あふれカウンタでカウントされ
たあふれ値が含まれており、図10に示す。データフレ
ームを送信した後は、次の送信に備えて特別あふれカウ
ンタをリセットし[ステップS44]、信号送信処理を
終了する。なお、ステップS40においてホールコンピ
ュータ200からの送信要求がない場合には(NO)、
何もせずに信号送信処理を終了する。
【0038】ここで、図10に示すデータフレーム50
0の例では、従来でも送信されているパチンコ球の発射
個数や大当たり発生回数等のデータが含まれている。具
体的な内容としては、1234番台のパチンコ機10に
おいて、123個のパチンコ球が発射され、特別図柄表
示装置50が12回図柄変動し、そのうち3回大当たり
が発生し、あふれ値に対応する特別あふれ球が5個発生
したことを示す。なお、本明細書において、「カウンタ
をリセットする」という場合には、通常は対象となるカ
ウンタの値を0に設定することを意味するが、遊技状態
等に応じて0以外の適切な値を設定してもよい。
【0039】上記データフレームがホールコンピュータ
200において受信されると(ステップS52)、時間
ごとや番台ごと等に応じて集計処理を行い[ステップS
54]、その集計結果をデータ表示装置220に表示す
る[ステップS56]。データ表示装置220への表示
態様は、例えば上述した図6や図7に示すような態様で
行われる。こうしてデータ表示装置220に表示される
あふれ値を遊技場関係者が見た場合にはパチンコ機の状
態を的確に把握し、そのパチンコ機を適切にかつ素早く
調整を行うことが可能になる。また、そのあふれ値を遊
技者が見た場合には、その遊技者がパチンコ遊技を行う
にあたって有利なパチンコ機を選択することが可能にな
る。
【0040】〔実施の形態3〕次に、実施の形態3につ
いて、図11〜図16を参照しながら説明する。この実
施の形態3が実施の形態1,2と異なる点は、あふれ値
を表示する装置である。すなわち、実施の形態1,2で
はホールコンピュータ200側であふれ値を表示するの
に対し、実施の形態3ではパチンコ機10側であふれ値
を表示する点が異なっている。したがって、図1〜図4
に示すようなパチンコ機10の構成は同一であるので説
明を省略し、図11〜図14に示す処理手順ついて説明
する。これらの図11〜図14に示す処理手順は、いず
れも図4に示すメイン制御部100においてROM11
2に格納されているあふれ値処理プログラムをCPU1
10が実行することによって実現される。なお、図11
には第1種始動口処理を示し、図5と同一処理には同一
符号を付して説明を省略する。また、図12には特別図
柄処理を、図13には大入賞口開閉処理を、図14には
特別あふれ球処理をそれぞれ示す。これらの処理手順は
一定期間(例えば、10ミリ秒)ごとに、時分割処理に
よって実行される。また、図15,図16には、パチン
コ機10の特別図柄表示装置50に表示されるあふれ値
の例を示す。
【0041】まず、図11において図5と異なるのは、
特別図柄表示装置50に特別図柄が変動して表示されて
いる間(すなわち特別変動フラグがオンのとき)に、第
1種始動口18にパチンコ球が入賞したとき、第1種カ
ウンタの値が第1所定値以上であるならば、その第1種
カウンタをカウントアップせずに特別あふれフラグをオ
ンにする[ステップS16c]。すなわち、第1種カウ
ンタの値が第1所定値以上である期間は「作動無効期
間」に相当し、パチンコ球の入賞があっても特別図柄表
示装置50の作動が無効になる。したがって、特別あふ
れフラグは、特別図柄表示装置50に図柄が変動して表
示されている間にパチンコ球が第1種始動口18に入賞
したときにオンとなり、特別図柄表示装置50に図柄が
停止して表示されている際にパチンコ球が第1種始動口
18に入賞したときにオフとなる。
【0042】次に、図12に示す特別図柄処理は、特別
図柄表示装置50に表示される特別図柄を変動させ、そ
の後に停止した図柄が大当たり図柄(例えば、「77
7」等のようなゾロ目の図柄)と一致した場合には遊技
状態を変更し、遊技者に特別の利益を与える処理を行
う。具体的には、まず特別変動フラグの状態を判別する
[ステップS60]。特別変動フラグがオンならば(Y
ES)、特別図柄表示装置50に特別図柄の変動表示を
開始する[ステップS64]。このとき、図4のCPU
110からタイマー108に特別図柄変動期間のデータ
を送り、タイマー108はその特別図柄変動期間を経過
したときにCPU110に変動停止信号を送る。一方、
ステップS60において特別変動フラグがオフならば
(NO)、何もせずに特別図柄処理を終了する。
【0043】そして、特別図柄変動期間が経過したか否
か、すなわちタイマー108から変動停止信号があるか
否かを判別する[ステップS66]。特別図柄変動期間
が経過すると(YES)、特別図柄表示装置50に変動
して表示していた特別図柄を停止させ[ステップS6
8]、その特別変動フラグをオフにする[ステップS7
0]。その後、特別図柄表示装置50に停止して表示さ
れている特別図柄が大当たり図柄か否かを判別する[ス
テップS72]。もし、停止して表示されている特別図
柄が大当たり図柄と一致しているときには(YES)、
大入賞口フラグをオンにし[ステップS74]、特別図
柄処理を終了する。この大入賞口フラグは、大入賞口2
0の蓋20aを大入賞口開放期間だけ開けるときにオン
となり、開けないときにオフとなる。なお、ステップS
66において特別図柄変動期間を経過しない場合や、ス
テップS72において停止して表示されている特別図柄
が大当たり図柄でない場合には、何もせずに特別図柄処
理を終了する。上記の特別図柄処理を実行することによ
って、大入賞口20を開ける状態に達したか[ステップ
S74]が分かる。
【0044】次に、図13に示す大入賞口開閉処理は、
大入賞口20の開閉処理を行う。具体的には、まず上記
の大入賞口フラグの状態を判別し[ステップS80]、
大入賞口フラグがオンならば大入賞口20を開ける[ス
テップS82]。このとき図4のCPU110は出力処
理回路106に作動データを送ってソレノイド30を作
動させ、大入賞口20の蓋20aを開ける。またCPU
110はタイマー108に大入賞口開放期間のデータを
送り、タイマー108はその大入賞口開放期間を経過し
たときにCPU110に閉鎖信号を送る。そして、大入
賞口開放期間が経過したか否か、すなわちタイマー10
8から閉鎖信号があるか否かを判別する[ステップS8
4]。大入賞口開放期が経過すると(YES)、大入賞
口フラグをオフにし[ステップS86]、大入賞口20
を閉じる。大入賞口20を閉じる方法は、大入賞口20
を開けた場合と同様な過程で行われる。なお、ステップ
S80において特別フラグがオフの場合や、ステップS
84において大入賞口開放期間が経過していない場合に
は、何もせずに大入賞口開閉処理を終了する。この大入
賞口開閉処理によって大入賞口20の開閉が行われ、特
に大入賞口20が開かれた場合には遊技者に特別の利益
を提供することができる。
【0045】ここで、フローチャート等によって図示は
しないが、一定の条件が成立すれば再びステップS82
〜S88の処理が実行され、大入賞口20が断続的に開
けられる。これにより、遊技者は有利な遊技状態を継続
させることができる。ここで、一定の条件とは、例えば
次の2つの条件である。(条件1)大当たり後に大入賞
口20の開閉回数が制限回数(例えば16回)以内であ
ること。(条件2)現在の大入賞口開放期間内におい
て、Vゾーン20bを除く大入賞口20にパチンコ球が
制限個数(例えば、10個)が入賞する前に、または制
限時間(例えば30秒)以内に、少なくとも1個のパチ
ンコ球がVゾーン20bに入賞すること。
【0046】次に、図14に示す特別あふれ球処理は状
態変更手段を具体化した第1の処理であって、あふれ球
が生じたときにそのあふれ球の数に応じて遊技状態を遊
技者にとって有利な状態に変更する処理を行う。まず、
あふれ球の有無を、図14において特別あふれフラグが
設定されたか否かによって判別する[ステップS10
0]。もし、あふれ球が発生した場合には(YES)、
次回のあふれ球の発生に備えて特別あふれフラグをオフ
にし(ステップS102)、特別あふれカウンタをカウ
ントアップするとともに、現在の特別あふれカウンタの
値(すなわち、あふれ値)を特別図柄表示装置50に表
示する[ステップS104]。特別図柄表示装置50に
表示されたあふれ値の例を図15,図16に示す。図1
5に示す例では、特別図柄表示装置50の上段に「あふ
れ球[3]個」のようにあふれ値が数字で表示されてお
り、下段に特別図柄の「157」が表示されている。ま
た、図16に示す例では、あふれ値が上段に棒グラフ形
式で表示されている。なお、これらの図15,図16に
おいて図1,図2と同一要素には同一符号を付してい
る。この表示によって、遊技者はあふれ球が何個生じた
のかを簡単に知ることができる。
【0047】図14に戻って、ステップS104の後、
遊技状態を遊技者に有利な状態に変更すべきか否かを、
特別あふれカウンタの値が特別設定値(例えば、10
0)に達したか否かで判別する[ステップS106]。
特別設定値は、パチンコ機10の製造時等において予め
ROM112等に設定されている値である。もし、特別
あふれカウンタの値(すなわちあふれ値)が特別設定値
に達したときは(YES)、大入賞口20を開けた後
[ステップS108]、次回の有利な状態への変更に備
えて特別あふれカウンタをリセットする[ステップS1
10]。このリセットによって、特別図柄表示装置50
に表示されるあふれ値は0(あるいは所定の値)にな
る。なお、ステップS108では、図4のCPU110
がタイマー108に大入賞口特別開放期間のデータを送
り、タイマー108はその大入賞口特別開放期間を経過
したときにCPU110に特別閉鎖信号を送る。一方、
ステップS106において特別あふれカウンタの値が特
別設定値に達していないときは(NO)、何もせずに次
のステップS112の処理に進む。そして、大入賞口特
別開放期間が経過したか否か、すなわちタイマー108
から特別閉鎖信号があるか否かを判別する[ステップS
112]。大入賞口特別開放期間が経過すると(YE
S)、大入賞口20を閉じ[ステップS114]、特別
あふれ球処理を終了する。一方、ステップS112にお
いて大入賞口特別開放期間が経過する前や、大入賞口特
別開放期間が設定されない場合には、そのまま特別あふ
れ球処理を終了する。
【0048】このように、特別図柄表示装置50に特別
図柄が変動して表示されている間にあふれ球が発生し、
そのあふれ球によるあふれ値が特別設定値に達すると、
遊技者は大入賞口20に入賞させて多くの賞球を得るこ
とができる。すなわち、あふれ値に基づいて遊技状態に
有利な状態に変更されるため、遊技者は短期間に多くの
賞球を得ることが可能になる。そのため、単に特別図柄
表示装置50による電気的なくじで「大当たり」を狙う
だけでなく、第1種始動口18に多く入賞させて多くの
賞球を得ようとする期待感を遊技者に与えることができ
る。したがって、遊技者の遊技意欲を向上させることが
できる。また、特別図柄メモリが上限に達しても、従来
のようにパチンコ球の打ち出しを止める必要もないの
で、打ち出しを止めるという面倒な操作をしなくてもよ
い。さらに、ホールにとっても、遊技者が打ち出しを止
めることによる稼働率の低下を防止することができる。
【0049】なお、図14のステップS108の大入賞
口20を開ける処理に代えて、パチンコ機10の種類等
によって他の遊技状態に変更してもよい。すなわち、払
出装置から一定数の賞球を払い出してもよく、あるいは
第1種始動口18の役物36,大入賞口20以外の役物
や変動入賞装置や振り分け装置に入賞しやすくしてもよ
い。また、特別図柄表示装置50や普通図柄表示装置4
6の当たり図柄の出現確率を高くしてもよい。さらに
は、あふれ値(特別あふれカウンタの値)に対応して遊
技者に有利な遊技状態に変更する変更テーブルをRAM
114に記憶しておき、その変更テーブルに従って遊技
状態を変更してもよい。例えば、あふれ値が30なら上
記役物36を開き、50なら一定数の賞球を払い出し、
100なら大入賞口20を開く等のように遊技状態を変
更する。こうして、パチンコ機10の種類等に応じた適
切な遊技状態に変更することができ、遊技者の遊技意欲
がさらに向上する。
【0050】〔実施の形態4〕次に、実施の形態4につ
いて、図17,図18を参照しながら説明する。この実
施の形態4が上記実施の形態3と異なる点は、遊技状態
の変更方法である。すなわち、実施の形態3ではあふれ
値が特別設定値に達したときに大入賞口20を開くのに
対し、実施の形態4では特別図柄表示装置50および普
通図柄表示装置46における図柄の変動期間を短縮する
点が異なっている。したがって、図1〜図4に示すパチ
ンコ機10の構成と、図11〜図13に示す処理手順は
同一であるので説明を省略し、図17に示す特別あふれ
球処理について説明する。図17に示す処理手順は、図
4に示すメイン制御部100においてROM112に格
納されているあふれ値処理プログラムをCPU110が
実行することによって実現される。また、図18には、
図17の処理手順を実行した場合における各種装置やカ
ウンタの作動状態をタイムチャートで示す。
【0051】図17に示す特別あふれ球処理は状態変更
手段を具体化した第2の処理であって、あふれ球が生ず
ると遊技状態を遊技者にとって有利な状態に変更する処
理を行う。まず図14に示すステップS100と同様に
あふれ球の有無を判別する[ステップS120]。も
し、あふれ球が発生した場合には(YES)、次回のあ
ふれ球の発生に備えて特別あふれフラグをオフにし[ス
テップS126]、特別あふれカウンタをカウントアッ
プするとともに、現在の特別あふれカウンタの値(すな
わち、あふれ値)を特別図柄表示装置50に表示する
[ステップS130]。特別図柄表示装置50に表示さ
れたあふれ値の例は、上述した図15,図16と同様で
ある。一方、ステップS120においてあふれ球が発生
しなかった場合には(NO)、短縮開始条件を満たすか
否かを判別する[ステップS122]。短縮開始条件を
満たすか否かは、特別あふれカウンタの値が1以上であ
りかつ第1種カウンタが第1所定値よりも小さい値であ
る第2所定値(所定数の1つであり、例えば3)未満で
あるか否かで行う。すなわち、短縮開始条件を満たすの
は、現在短縮期間中でないことである。そのため、短縮
期間中にあふれ球が生じてもステップS124を実行し
ない。したがって、短縮期間中に生じたあふれ球によっ
て短縮状態が永久的に継続され、遊技者に過大な利益を
与える事態を防止することができる。なお、第2所定値
を第1所定値よりも小さくしたのは、遊技者に利益を与
える時間をある程度確保して遊技意欲を向上させるため
である。
【0052】もし、短縮開始条件を満たすならば(YE
S)、変動期間短縮カウンタに変動期間短縮回数(例え
ば、4回)を設定し[ステップS124]、次回の変動
期間短縮に備えて特別あふれカウンタをリセットする
[ステップS128]。このリセットによって、特別図
柄表示装置50に表示されるあふれ値は0(あるいは所
定値)になる。また、変動期間短縮回数は、普通図柄表
示装置46において普通図柄が変動して表示される回数
である。なお、変動期間短縮カウンタが1以上のときに
は、上記図12のステップS64においてCPU110
からタイマー108に送る特別図柄変動期間を短くす
る。また、普通図柄表示装置46についても同様に行わ
れる。ここで、ステップS130を実行した後、あるい
はステップS122において短縮開始条件を満たさない
ときは、ステップS132に進む。その後、ゲート4
2,52へのパチンコ球の通過を特定領域センサ40,
54が検出し[ステップS132]、変動期間短縮カウ
ンタが1以上のとき[ステップS134]、変動期間短
縮カウンタをカウントダウンする[ステップS13
6]。なお、パチンコ球がゲート42,52を通過しな
い場合や、変動期間短縮カウンタが0であるときには何
もせずに特別あふれ球処理を終了する。
【0053】上記図17の処理手順を実行することによ
って、各種装置やカウンタは図18に示すように作動す
る。図18には上から順に、第1種始動口18における
役物36の開閉状態、始動口センサ32のオン/オフ状
態、第1種カウンタの値、特別あふれカウンタの値、変
動期間短縮カウンタの値、特別図柄表示装置50におけ
る特別図柄の変動/停止、普通図柄表示装置46におけ
る普通図柄の変動/停止が時間の経過とともに変化する
様子を示している。図18において、時刻t10にパチ
ンコ球が第1種始動口18に入賞している。そのため、
始動口センサ32がパルス信号を出力し、特別変動フラ
グをオンにする(図11のステップS18)。また、特
別図柄表示装置50が図柄変動を始めている。その図柄
変動中に、第1種始動口18にはパチンコ球が断続的に
入賞しており、それに伴って第1種カウンタの値が増加
している。一方、時刻t12には、時刻t10で変動開
始した特別図柄表示装置50の特別図柄が停止し、次の
変動を開始しており、第1種カウンタの値も3から2に
変化している(図12のステップS24)。このよう
に、特別図柄表示装置50の特別図柄が変動中にパチン
コ球が第1種始動口18に入賞すれば第1種カウンタの
値が増え、特別図柄変動期間を経過すると第1種カウン
タの値が減るとともに、特別図柄表示装置50の特別図
柄が次の変動を始める。
【0054】そして、時刻t14には、第1種カウンタ
が4(第1所定値)であるときにパチンコ球が第1種始
動口18に入賞したためにあふれ球となり、特別あふれ
カウンタが0から1に変化している(図17のステップ
S130)。その後も特別あふれカウンタの値が増えて
いる。しばらくして、時刻t16には、第1種カウンタ
が3から2(第2所定値未満)に変化しているために変
動短縮条件を満たし、変動期間短縮カウンタに4が設定
されている(図17のステップS124)。そのため、
時刻t16以降は普通図柄表示装置46および特別図柄
表示装置50についてそれぞれの図柄変動期間が短縮さ
れ、この状態は普通図柄表示装置46について4回の普
通図柄変動期間が経過する時刻t22まで続いている
(図17のステップS134)。また、時刻t16から
時刻t22までの間において、普通図柄表示装置46で
の2回目の図柄変動によって「当たり」となった結果、
時刻t18から時刻t20までの間は第1種始動口18
の役物36が開くとともに、普通図柄表示装置46の図
柄変動処理が中断されている(すなわち当たり図柄の表
示を停止している)。なお、特別図柄表示装置50の図
柄変動は、時刻t16以降で5回目の図柄変動を開始す
る時はまだ変動期間短縮カウンタが1以上であるために
変動期間短縮が継続され、最終的には時刻t22の後の
時刻t24に終了する。
【0055】このように、特別図柄表示装置50に特別
図柄が変動して表示されている間にあふれ球が発生し、
その後に第1種カウンタが第2設定値を下回ると、普通
図柄表示装置46の図柄変動期間が変動期間短縮回数だ
け短縮される。また、この間には特別図柄表示装置50
の図柄変動期間も短縮される。こうして、一定時間内に
おいて普通図柄表示装置46による「当たり」を得る機
会を遊技者により多く与えることができる。普通図柄表
示装置46が「当たり」になると第1始動口役物が一定
時間開放してパチンコ球が入賞しやすくなる。そのた
め、ゲート42,52に多くのパチンコ球を通過させ
て、普通図柄表示装置46の「当たり」によって第1種
始動口18に入賞しやすくし、より多くの賞球を得よう
とする期待感を遊技者に与えることができる。したがっ
て、遊技者の遊技意欲を向上させることができる。な
お、遊技状態等に応じて、特別図柄表示装置50および
普通図柄表示装置46における図柄の変動期間を同時に
短縮したが、いずれか一方の図柄表示装置における図柄
の変動期間を短縮してもよい。また、あふれ値(特別あ
ふれカウンタの値)に対応する図柄変動期間を規定する
期間テーブルをRAM114に記憶しておき、その期間
テーブルに従って図柄変動期間を短縮してもよい。例え
ば、あふれ値が30なら15秒間に、50なら10秒間
に、100なら5秒間にそれぞれ図柄変動期間を短縮す
る。こうして、遊技状態等に応じた適切な図柄変動期間
に短縮することができ、遊技者の遊技意欲がさらに向上
する。また、実施の形態4では短縮開始条件を満たすと
変動期間短縮回数を設定したが、これに限らず一定時間
や一定発射数等を設定してもよく、これらを任意に組み
合わせてもよい。これらは上記期間テーブルのようにあ
ふれ値との対応関係を定義しておくことにより実現でき
る。
【0056】〔実施の形態5〕次に、実施の形態5につ
いて、図19,図20を参照しながら説明する。この実
施の形態5が上記実施の形態4と異なる点は、図柄表示
装置で図柄の変動期間が短縮される時期である。すなわ
ち、実施の形態4ではあふれ球が生じたときに所定変動
回数だけ変動期間を短縮するのに対し、実施の形態5で
はあふれ値が1以上である限り変動期間を短縮する点が
異なっている。したがって、図1〜図4に示すパチンコ
機10の構成と、図11〜図13に示す処理手順は同一
であるので説明を省略し、図19に示す特別あふれ球処
理について説明する。図19に示す処理手順は、図4に
示すメイン制御部100においてROM112に格納さ
れているあふれ値処理プログラムをCPU110が実行
することによって実現される。また、図20には、図1
9の処理手順を実行した場合における各種装置やカウン
タの作動状態をタイムチャートで示す。なお、図19に
おいて、図17と同一処理は同一符号を付して説明を省
略する。
【0057】図19に示す特別あふれ球処理は状態変更
手段を具体化した第3の処理であって、あふれ球が生ず
ると遊技状態を遊技者にとって有利な状態に変更する処
理を行う。図19に示すステップS120において、あ
ふれ球が発生しなかった場合には(NO)、特別あふれ
カウンタの値が1以上であるか否かを判別する[ステッ
プS140]。もし、特別あふれカウンタの値が1以上
であるならば(YES)、短縮フラグをオンにする[ス
テップS144]。一方、もし、特別あふれカウンタの
値が0ならば(NO)、短縮フラグをオフにする[ステ
ップS142]。この短縮フラグがオンのときには、上
記図12のステップS64においてCPU110からタ
イマー108に送る特別図柄変動期間を短くする。ま
た、普通図柄表示装置46についても同様に行われる。
その後、パチンコ球がゲート42,52に通過するか、
あるいは第1種始動口18に入賞し[ステップS14
6]、短縮フラグがオンならば[ステップS148]、
図柄変動期間を短縮し[ステップS152]、そうでな
ければ図柄変動期間を元に戻す[ステップS150]。
一方、パチンコ球がゲート42,52に通過せず、ある
いは第1種始動口18にも入賞しない場合には、何もせ
ずに特別あふれ処理を終了する。
【0058】上記図19の処理手順を実行すると、各種
装置やカウンタは図18と同様に表した図20のように
作動する。ここで、図18と異なるのは、上から5番目
の項目が短縮フラグになっている点である。図20にお
いて、時刻t30の状態は図18の時刻t10の状態と
同様である。その後、時刻t32において第1種カウン
タが4(第1所定値)であるときにパチンコ球が第1種
始動口18に入賞したためにあふれ球となった。そのた
め、特別あふれカウンタが0から1に変化し(図17の
ステップS130)、短縮フラグもオンになる(図19
のステップS144)。この状態は、特別あふれカウン
タが0になる時刻t36まで続いている(図19のステ
ップS142)。なお、時刻t34から始まる普通図柄
表示装置46の図柄変動は、まだ短縮フラグがオンであ
るために変動期間短縮が継続される。そして、時刻t3
8において普通図柄表示装置46の図柄変動によって
「当たり」となった結果、時刻t38から時刻t42ま
での間は第1種始動口18の役物36が開くとともに、
普通図柄表示装置46の図柄変動処理が中断されてい
る。また、時刻t40には再びあふれ球が生じたため
に、特別あふれカウンタが1となって短縮フラグもオン
となり、この状態は時刻t44まで続いている。
【0059】このように、特別図柄表示装置50に特別
図柄が変動して表示されている間にあふれ球が発生する
と、その後に第1種カウンタが第2設定値を下回るま
で、普通図柄表示装置46および特別図柄表示装置50
の図柄変動期間が短縮される。こうして、一定時間内に
おいて普通図柄表示装置46による「当たり」や特別図
柄表示装置50による「大当たり」を得る機会を遊技者
により多く与えることができる。そのため、ゲート4
2,52により多くのパチンコ球を通過させ、あるいは
第1種始動口18により多くのパチンコ球を入賞させ
て、より多くの賞球を得ようとする期待感を遊技者に与
えることができる。したがって、遊技者の遊技意欲を向
上させることができる。なお、実施の形態5の場合と同
様に、遊技状態等に応じて特別図柄表示装置50と普通
図柄表示装置46とのいずれか一方の図柄表示装置にお
ける図柄の変動期間を短縮してもよい。
【0060】〔実施の形態6〕次に、実施の形態6につ
いて、図21〜図23を参照しながら説明する。この実
施の形態6が上記実施の形態1〜5と異なる点は、遊技
態様の変更方法である。すなわち、実施の形態1〜5で
は特別図柄表示装置50等によって遊技者に特別の利益
を提供するのに対し、実施の形態6ではサービス図柄表
示装置70によって遊技者に特別の利益を提供する点が
異なっている。したがって、図1〜図4に示すパチンコ
機10の構成と、図11〜図13に示す処理手順は同一
であるので説明を省略する。なお、遊技盤面12には図
23に示すように、新たにサービス図柄表示装置70が
設けられている。以下、図21,22に示す特別あふれ
球処理について説明する。図21,22に示す処理手順
は、図4に示すメイン制御部100においてROM11
2に格納されているあふれ値処理プログラムをCPU1
10が実行することによって実現される。図23には、
サービス図柄表示装置70に表示されるサービス図柄の
例を示す。
【0061】図21に示す特別あふれ球処理は状態変更
手段を具体化した第4の処理であって、あふれ球が生ず
ると遊技状態を遊技者にとって有利な状態に変更する処
理を行う。図21において、まずサービス図柄表示装置
70のサービス図柄が停止して表示されている場合にあ
ふれ球が発生した場合には、次のように処理される。す
なわち、特別あふれフラグがオンであるため[ステップ
S160]、次回に備えて特別あふれフラグをオフにし
[ステップS162]、特別あふれカウンタをカウント
アップする[ステップS164]。そして、特別あふれ
カウンタが1以上であるか否か[ステップS166]、
さらにサービス図柄表示装置70が変動期間内か否かが
判別される[ステップS168]。もし、特別あふれカ
ウンタが1以上で(ステップS166のYES)、かつ
サービス図柄表示装置70が変動期間内でないならば
(ステップS168のNO)、サービス図柄の変動表示
が開始され[ステップS170]、次回に備えて特別あ
ふれカウンタがカウントダウンされた後[ステップS1
72]、図22のステップS174に進む。一方、サー
ビス図柄表示装置70のサービス図柄が変動して表示さ
れている場合にあふれ球が発生した場合には、次のよう
に処理される。ステップS160,S162,S164
はサービス図柄表示装置70のサービス図柄が停止して
表示されている場合と同様に実行される。そして、特別
あふれカウンタが1以上であり(ステップS166のY
ES)、サービス図柄表示装置70が変動期間内である
ため(ステップS168のYES)、図22のステップ
S174に進む。
【0062】そして、サービス図柄表示装置70に変動
して表示されていたサービス図柄が停止して表示された
場合には、その停止したサービス図柄が当たり図柄(例
えば、「77」のようなゾロ目の図柄)と一致すれば
[ステップS174]、特別図柄表示装置50で大当た
り図柄が出現する確率を高くし[ステップS176]、
特別あふれカウンタをリセットする[ステップS17
8]。一方、ステップS174において当たり図柄が表
示されなかった場合には、何もせずに特別あふれ処理を
終了する。このように、特別図柄表示装置50に特別図
柄が変動して表示されている間において、あふれ球が発
生するごとにサービス図柄表示装置70のサービス図柄
が変動を始める。その後、停止したサービス図柄が当た
り図柄の場合には、特別図柄表示装置50で大当たり図
柄が出現する確率が高くなる。こうして、特別図柄表示
装置50による「大当たり」を得る機会を遊技者により
多く与えることができる。そのため、第1種始動口18
により多くのパチンコ球を入賞させて、より多くの賞球
を得ようとする期待感を遊技者に与えることができる。
したがって、遊技者の遊技意欲を向上させることができ
る。
【0063】〔実施の形態7〕次に、実施の形態7につ
いて、図24〜図27を参照しながら説明する。この実
施の形態7が上記実施の形態1〜6と異なる点は、遊技
態様の変更方法である。すなわち、実施の形態1〜6で
は特別図柄表示装置50のあふれ球に基づいて遊技者に
特別の利益を提供するのに対し、実施の形態7では普通
図柄表示装置46のあふれ球に基づいて遊技者に特別の
利益を提供する点が異なっている。したがって、図1〜
図4に示すパチンコ機10の構成と、図11〜図13に
示す処理手順は同一であるので説明を省略する。ここ
で、図24には特定領域通過処理を、図25には普通図
柄処理を、図26には役物開閉処理を、図27には普通
あふれ球処理をそれぞれ示す。これらの処理手順は一定
期間(例えば、10ミリ秒)ごとに、時分割処理によっ
て実行される。
【0064】ここで、図24に示す特定領域通過処理は
図11に示す第1種始動口処理と、図25に示す普通図
柄処理は図12に示す特別図柄処理と、図26に示す役
物開閉処理は図13に示す大入賞口処理とほぼ同様の処
理を行なっている。すなわち、図11〜図13における
特別図柄表示装置50を普通図柄表示装置46とし、特
別あふれフラグを普通あふれフラグとし、特別あふれカ
ウンタを、普通あふれカウンタとすれば図24〜図26
に示す処理と同一になる。なお、図24のステップS2
02において、領域通過カウンタの値が第3所定値(所
定数の1つであり、例えば4)以上ならば、その領域通
過カウンタをカウントアップせずに普通あふれフラグを
オンにする[ステップS206]。すなわち、領域通過
カウンタの値が第3所定値以上である期間は「作動無効
期間」に相当し、パチンコ球の通過があっても普通図柄
表示装置46の作動が無効になる。図25のステップS
224における普通変動期間は例えば30秒間であり、
同図のステップS240における当たり図柄は例えば
「7」である。図26のステップS244における役物
開放期間は、例えば5秒間である。図27に示す普通あ
ふれ球処理のステップS260〜S266は、図14に
示す特別あふれ球処理とほぼ同様である。この普通あふ
れ球処理は状態変更手段を具体化した第5の処理であっ
て、あふれ球が生ずると遊技状態を遊技者にとって有利
な状態に変更する。したがって、これらの処理は簡単の
ために省略し、図27におけるステップS268以降に
ついて説明する。
【0065】図27のステップS266において、普通
あふれカウンタの値(すなわちあふれ値)が所定数の一
つである普通設定値に達したときは(YES)、普通図
柄表示装置46で当たり図柄が出現する確率を高くし
[ステップS268]、次回の有利な状態への変更に備
えて普通あふれカウンタをリセットする[ステップS2
70]。そして、普通図柄表示装置46において変動後
に停止した普通図柄が当たり図柄と一致しているときに
は[ステップS272]、普通図柄表示装置46で当た
り図柄が出現する確率を元の低い値に戻す[ステップS
276]。なお、二点鎖線で示すように、ステップS2
72において普通図柄表示装置46に当たり図柄が表示
されない場合には(NO)、普通図柄表示装置46にお
ける所定回数だけ普通図柄を変動させたか否かを判別し
てもよい[ステップS274]。この場合には、ステッ
プS274において所定回数の変動を実行した後に(Y
ES)、普通図柄表示装置46で当たり図柄が出現する
確率を元の低い値に戻してもよい[ステップS27
6]。
【0066】このように、普通図柄表示装置46に普通
図柄が変動して表示されている間にあふれ球が発生する
と、普通図柄表示装置46で行われる電気的なくじによ
る当たりが出やすくなる。そのため、ゲート42,52
により多くのパチンコ球を通過させて、普通図柄表示装
置46で「当たり」になることにより、多くの賞球を得
ようとする期待感を遊技者に与えることができる。した
がって、遊技者の遊技意欲を向上させることができる。
【0067】上述した実施の形態1〜7によれば、以下
のような(a1)〜(a4)の態様について、それぞれ
第1の効果が得られる。 (a1)第1種始動口18(所定領域)にパチンコ球が
入賞しても遊技者に有利な遊技状態に変更しない期間
(例えば図18において第1種カウンタが4の状態であ
る期間)に、その第1種始動口18に入賞したパチンコ
球の数が特別あふれカウンタ(カウント手段)によって
カウントされ、そのカウントされたあふれ値がデータ表
示装置220(表示手段)によって表示される。なお、
所定領域をゲート42,52とし、カウント手段を普通
あふれカウンタとし、表示手段を特別図柄表示装置50
または普通図柄表示装置46とした場合でも同様であ
る。 (a2)ゲート42,52(所定領域)を通過したパチ
ンコ球の数が所定期間に所定数を超えた場合には、その
超過したパチンコ球の数が普通あふれカウンタ(カウン
ト手段)によってカウントされ、そのカウントされたあ
ふれ値が普通図柄表示装置46(表示手段)によって表
示される。なお、所定領域を第1種始動口18とし、カ
ウント手段を特別あふれカウンタとし、表示手段を特別
図柄表示装置50またはデータ表示装置220とした場
合でも同様である。 (a3)パチンコ機10では、始動口センサ32(検出
手段)によって検出されたパチンコ球の数が所定数を超
えたときに、通信制御回路116(信号出力手段)があ
ふれ信号を出力する。一方、ホールコンピュータ200
では、信号カウント手段があふれ信号を受けてカウント
し、そのカウントされたあふれ値をデータ表示装置22
0(表示手段)が表示する。なお、カウントされたあふ
れ値をさらにホールコンピュータ200からパチンコ機
10に伝送し、特別図柄表示装置50または普通図柄表
示装置46で表示してもよい。 (a4)パチンコ機10では、始動口センサ32(検出
手段)によって検出されたパチンコ球の数が所定数を超
えるとそのパチンコ球の数を特別あふれカウンタ(カウ
ント手段)がカウントし、そのカウントされたあふれ値
を通信制御回路116(あふれ値出力手段)が出力す
る。一方、ホールコンピュータ200では、そのあふれ
値を通信制御回路204(あふれ値入力手段)が受け
て、データ表示装置220(表示手段)に表示する。 (第1の効果)上記(1)〜(4)において表示された
あふれ値を遊技場関係者が見た場合には、遊技場関係者
は遊技者に過大な利益を与えるパチンコ機10を把握
し、そのパチンコ機10を調整することができる。ま
た、そのあふれ値を遊技者が見た場合には、遊技者にと
って有利なパチンコ機10を選択して遊技することが可
能になる。そのため、遊技者の遊技意欲を向上させるこ
とができる。
【0068】また、実施の形態1〜7によれば、以下の
ような(b1)〜(b2)の態様について、それぞれ第
2の効果が得られる。 (b1)第1種始動口18(所定領域)にパチンコ球が
入賞しても遊技者に有利な遊技状態に変更しない期間
(例えば図18において第1種カウンタが4の状態であ
る期間)に、その第1種始動口18にパチンコ球が入賞
すると、特別あふれ球処理(状態変更手段)が遊技者に
有利な遊技状態に変更する。なお、所定領域をゲート4
2,52とし、カウント手段を普通あふれカウンタと
し、状態変更手段を普通あふれ球処理とした場合でも同
様である。 (b2)ゲート42,52(所定領域)を通過したパチ
ンコ球の数が所定期間に所定数を超えた場合には、その
超過したパチンコ球の数がRAM114(記憶手段)に
記憶され、普通あふれ球処理(状態変更手段)があふれ
値に基づいて遊技状態を変更する。なお、所定領域を第
1種始動口18とし、カウント手段を特別あふれカウン
タとし、状態変更手段を特別あふれ球処理とした場合で
も同様である。 (第2の効果)遊技状態が遊技者にとって有利な状態に
変更されるので、遊技者は有利な遊技状態が得られると
いう期待感を持たせることができる。そのため、遊技者
の遊技意欲を向上させることができる。
【0069】〔他の実施の形態〕上述した遊技システム
やパチンコ機におけるその他の部分の構造,形状,大き
さ,材質,個数,配置および動作条件等については、上
記実施の形態に限定されるものでない。例えば、上記実
施の形態を応用した次の各形態を実施することもでき
る。 (1)上記各実施の形態において、遊技者がハンドル2
2から手を離したことをタッチセンサ24が検出する
と、あふれ値(特別あふれ球カウンタ等の値)をリセッ
トする処理を付加してもよい。こうすれば、コイン等で
ハンドル22を固定して遊技する等の不適切な遊技によ
って、多くの賞球を与えることを防止することができ
る。
【0070】(2)上記各実施の形態において、あふれ
球の数(あふれ値)は図柄表示装置に図柄が変動して表
示されている間に、所定領域に所定数を超えて入賞また
は通過したパチンコ球の全てをカウントした値である。
この形態に限らず、他の形態によってあふれ球のカウン
トを制限してもよい。例えば次の各形態があり、これら
の形態によって遊技者に適正な利益を提供することがで
きる。 a)特別図柄表示装置50による電気的なくじで大当た
りになった後、あふれ球のカウントを始める。その後、
大当たりが終了すると、カウントされたあふれ球の数に
応じて遊技者に有利な遊技状態に変更する。 b)特別図柄表示装置50による電気的なくじでリーチ
状態になった後、あふれ球のカウントを始める。その
後、リーチ状態(あるいは大当たり)が終了すると、カ
ウントされたあふれ球の数に応じて遊技者に有利な遊技
状態に変更する。 c)上記大当たりが終了した後に、あふれ球のカウント
を始める。そして、特別図柄表示装置50の図柄変動回
数が所定回数(例えば50回)に達した後、カウントさ
れたあふれ球の数に応じて遊技者に有利な遊技状態に変
更する。 d)その他、必要に応じて時間や期間の制限を課しても
よい。すなわち、パチンコ遊技場の開店時から一定時間
内,開店中の一定時間内,曜日や月・季節等の条件を満
たせば、あふれ球の数をカウントする。
【0071】(3)実施の形態1および実施の形態2で
は、特別図柄表示装置50に特別図柄が変動して表示さ
れている間に、あふれ球が生じた場合の処理方法を示し
た。同様にして普通図柄表示装置46に普通図柄が変動
して表示されている間に、あふれ球が生じた場合にも適
用することができる。具体的には、例えば実施の形態7
における図24〜図27に示すような処理を行い、その
過程でメイン制御部100からホールコンピュータ20
0にデータフレームを送信する。こうすれば、普通図柄
表示装置46に普通図柄が変動して表示されている間に
ゲート42,52に所定数を超えるパチンコ球が通過す
るとあふれ球が生ずると、そのあふれ球の数(すなわち
あふれ値)はホールコンピュータ200のデータ表示装
置220に表示される。したがって、データ表示装置2
20に表示されるあふれ値を遊技場関係者が見た場合に
はパチンコ機の状態を的確に把握し、そのパチンコ機を
適切にかつ素早く調整を行うことが可能になる。また、
そのあふれ値を遊技者が見た場合には、その遊技者がパ
チンコ遊技を行うにあたって有利なパチンコ機を選択す
ることが可能になる。 (4)また、実施の形態1および実施の形態2では、あ
ふれ値をメイン制御部100からホールコンピュータ2
00に送信し、そのあふれ値をホールコンピュータ20
0のデータ表示装置220で表示した。この場合の通信
方法は有線に限らず、無線,電波,光を利用して送信し
てもよい。さらには、複数のパチンコ遊技場とホストコ
ンピュータとを通信回線で接続すれば、複数のパチンコ
遊技場から送られてくる各パチンコ機ごとのあふれ値を
一括して管理することができ、全体的な管理や調整が可
能になる。
【0072】(5)実施の形態1では、データ表示装置
220であふれ値を表示する一例を図6,図7に示し
た。この例に限らず、他の態様であふれ値を表示しても
よい。例えば、そのあふれ値に対応するLEDを遊技盤
面12上で点灯したり、スピーカ26から音楽(チャイ
ム)を出したり,特別図柄表示装置50に映像やアニメ
ーションであふれ値を表示したりしてもよい。こうすれ
ば、あふれ値を確実に遊技場関係者や遊技者等に認識さ
せることができる。 (6)実施の形態2では、メイン制御部100からホー
ルコンピュータ200に送るデータフレームは図10に
示すデータフレーム500に限らず、他のデータフレー
ムの態様であってもよい。例えば、図28に示すデータ
フレーム502のように、データフレーム500のデー
タ要素に加えて、普通図柄作動や普通あふれ球のデータ
を送信してもよい。この場合には、普通図柄作動や普通
あふれ球についてのデータをデータ表示装置220に表
示することが可能になる。その表示例を図29に示す。
こうすれば、データ表示装置220に表示されるあふれ
値を遊技場関係者が見た場合にはパチンコ機の状態をよ
り的確に把握し、そのパチンコ機をより適切にかつ素早
く調整を行うことが可能になる。また、そのあふれ値を
遊技者が見た場合には、その遊技者がパチンコ遊技を行
うにあたってより有利なパチンコ機を選択することが可
能になる。
【0073】(7)また、実施の形態3で大入賞口20
を開いたり、実施の形態4で図柄の変動期間を短縮する
態様とともに、特別図柄表示装置50(あるいは普通図
柄表示装置46)に表示される当たり図柄の出現確率を
高くしてもよい。こうすれば、特別図柄表示装置50等
の「当たり」によって大入賞口20等に入賞しやすく
し、より多くの賞球を得ようとする期待感を遊技者に与
えることができる。したがって、遊技者の遊技意欲をよ
り向上させることができる。 (8)実施の形態4ではあふれ球が発生した後に第1種
カウンタが第2設定値を下回るまでの間において、普通
図柄表示装置46の図柄変動期間を変動期間短縮回数だ
け短縮した。この形態に限らず、他の形態で図柄変動期
間を短縮してもよい。例えば、あふれ球が発生すると特
別あふれ球カウンタをカウントアップし、このカウンタ
の値が開始値(例えば100)に達したときに図柄変動
期間を短縮する。その後、普通図柄表示装置46におい
て図柄を変動するごとに特別あふれ球カウンタをカウン
トダウンし、その特別あふれカウンタの値が終了値(例
えば50)になると図柄変動期間の短縮を終了する。こ
うすれば、特別あふれカウンタの値が終了値になるまで
は、遊技者は多くの賞球を得る機会が与えられるので、
遊技意欲が向上する。
【0074】
【他の発明の態様】以上、本発明の実施の形態について
説明したが、この実施の形態には特許請求の範囲に記載
した発明の態様以外の発明の態様を有するものである。
この発明の態様を以下に列挙するとともに、必要に応じ
て関連説明を行う。
【0075】〔態様1〕 請求項1に記載の遊技システ
ムにおいて、そのホールコンピュータは、前記パチンコ
機から出力されたあふれ値を集計する集計手段をさらに
備えており、前記表示手段は、その集計手段によって集
計された値を表示することを特徴とする遊技システム。 〔態様1の関連説明〕 態様1によれば、表示手段には
集計されたあふれ値が表示されるので、パチンコ機ごと
や時間ごと等の所定の種類に応じた表示が可能になる。
この表示手段に表示されるあふれ値を遊技場関係者が見
た場合には、遊技場関係者は遊技者に過大な利益を与え
るパチンコ機をより的確に把握し、そのパチンコ機を適
切に調整することができる。また、表示手段に表示され
るあふれ値を遊技者が見た場合には、遊技者にとって有
利なパチンコ機を選択して遊技することが可能になる。
そのため、遊技者の遊技意欲をより向上させることがで
きる。
【0076】〔態様2〕 請求項3に記載のパチンコ機
において、その状態変更手段は、役物および/または大
入賞口を開け、あるいは前記図柄表示装置に表示される
当たり図柄の出現確率を高くすることを特徴とするパチ
ンコ機。 〔態様2の関連説明〕 態様3によれば、役物や大入賞
口を開き、あるいは当たり図柄の出現確率を高くなる
と、遊技者はより多くの賞球を得る機会が与えられる。
そのため、遊技者の遊技意欲を向上させることができ
る。
【0077】
【発明の効果】本発明の遊技システムによれば、一定条
件下でカウントされたパチンコ球の数、すなわちあふれ
値が表示手段に表示される。こうして表示されたあふれ
値を遊技場関係者が見た場合には、遊技場関係者は遊技
者に過大な利益を与えるパチンコ機を把握することがで
きる。遊技場側は、遊技者に適正な利益を与えるように
そのパチンコ機を調整することができる。また、そのふ
れ値を遊技者が見た場合には、遊技者はより有利なパチ
ンコ機を選択して遊技することが可能になる。そのた
め、遊技者の遊技意欲を向上させることができる。
【0078】また、本発明のパチンコ機によれば、一定
条件下でカウントされたパチンコ球の数、すなわちあふ
れ値に基づいて遊技状態を変更する。こうして遊技状態
が遊技者にとって有利な状態に変更されるので、遊技者
は有利な遊技状態が得られるという期待感を持たせるこ
とができる。そのため、遊技者の遊技意欲を向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ機の外観を示す正面図である。
【図2】複合装置を示す図である。
【図3】パチンコ機の外観を示す正面図である。
【図4】メイン制御部等の構成を示すブロック図であ
る。
【図5】あふれ値の処理を実現するフローチャートであ
る。
【図6】データ表示装置に表示されるあふれ値の例を示
す。
【図7】データ表示装置に表示されるあふれ値の例を示
す。
【図8】第1種始動口処理を示すフローチャートであ
る。
【図9】あふれ値の処理を実現するフローチャートであ
る。
【図10】データフレームの例を示す。
【図11】第1種始動口処理を示すフローチャートであ
る。
【図12】特別図柄処理を示すフローチャートである。
【図13】大入賞口開閉処理を示すフローチャートであ
る。
【図14】特別あふれ球処理を示すフローチャートであ
る。
【図15】特別図柄表示装置の表示例を示す図である。
【図16】特別図柄表示装置の表示例を示す図である。
【図17】特別あふれ球処理を示すフローチャートであ
る。
【図18】各種装置やカウンタの作動状態をタイムチャ
ートで示す。
【図19】特別あふれ球処理を示すフローチャートであ
る。
【図20】各種装置やカウンタの作動状態をタイムチャ
ートで示す。
【図21】特別あふれ球処理を示すフローチャートであ
る。
【図22】図21に続くフローチャートである。
【図23】サービス図柄表示装置の表示例を示す図であ
る。
【図24】特定領域通過処理を示すフローチャートであ
る。
【図25】普通図柄処理を示すフローチャートである。
【図26】役物開閉処理を示すフローチャートである。
【図27】普通あふれ球処理を示すフローチャートであ
る。
【図28】データフレームの例を示す。
【図29】特別図柄表示装置の表示例を示す図である。
【符号の説明】 10 パチンコ機 12 遊技盤面 14 複合装置 18 第1種始動口(所定領域) 20 大入賞口(状態変更手段) 20a 蓋 20b Vゾーン 30,34 ソレノイド 32 始動口センサ(検出手段) 36 役物(状態変更手段) 40,54 特定領域センサ(検出手段) 42,52 ゲート(所定領域) 44 普通図柄メモリランプ 46 普通図柄表示装置(図柄表示装置) 48 特別図柄メモリランプ 50 特別図柄表示装置(図柄表示装置) 100 メイン制御部 106 出力処理回路106(状態変更手段) 110 CPU(状態変更手段,信号出力手段) 112 ROM(状態変更手段) 114 RAM(記憶手段) 116 通信制御回路(信号出力手段) 200 ホールコンピュータ 210 CPU(カウント手段) 202 ROM(カウント手段) 220 データ表示装置(表示手段) 300 枠制御部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定領域に入賞または通過するパチンコ
    球を検出する検出手段と、その検出手段による検出信号
    に基づき特別装置を作動させる遊技システムにおいて、 その検出手段による検出信号が出力されても、その検出
    信号による特別装置の作動が無効とされる作動無効期間
    に、前記検出手段によって検出されたパチンコ球の数を
    カウントするカウント手段と、 そのカウント手段によってカウントされたあふれ値を表
    示する表示手段と、 を有していることを特徴とする遊技システム。
  2. 【請求項2】 所定領域に入賞または通過するパチンコ
    球を検出する検出手段と、 その検出手段によって検出されたパチンコ球の数が所定
    期間に所定数を超えた場合には、その超過したパチンコ
    球の数をカウントするカウント手段と、 そのカウント手段によってカウントされたあふれ値を表
    示する表示手段と、 を有していることを特徴とする遊技システム。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の遊技システムにおい
    て、 そのカウント手段は、前記検出手段によって検出された
    パチンコ球の数が所定数を超えたときにあふれ信号を出
    力する信号出力手段と、そのあふれ信号をカウントする
    信号カウント手段とからなり、 パチンコ機には、その信号出力手段と前記検出手段とを
    備え、 ホールコンピュータには、その信号カウント手段と前記
    表示手段とを備えたことを特徴とする遊技システム。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の遊技システムにおい
    て、 そのカウント手段は、カウントされたあふれ値を出力す
    るあふれ値出力手段をさらに有しており、 その表示手段は、前記あふれ値出力手段から出力された
    あふれ値を入力するあふれ値入力手段をさらに有してお
    り、 パチンコ機には、前記検出手段と前記カウント手段とを
    備え、 ホールコンピュータには、前記表示手段を備えたことを
    特徴とする遊技システム。
  5. 【請求項5】 所定領域にパチンコ球が入賞または通過
    し、かつ、所定条件が成立した場合には、遊技者に有利
    な遊技状態に変更するパチンコ機において、 その所定領域に入賞または通過するパチンコ球を検出す
    る検出手段と、 そのパチンコ球が前記所定領域に入賞または通過しても
    遊技者に有利な遊技状態に変更しない期間に、前記検出
    手段によってパチンコ球が検出された場合には遊技者に
    有利な遊技状態に変更する状態変更手段と、 を有することを特徴とするパチンコ機。
  6. 【請求項6】 所定領域にパチンコ球が入賞または通過
    し、かつ、所定条件が成立した場合には、遊技者に有利
    な遊技状態に変更するパチンコ機において、 その所定領域に入賞または通過するパチンコ球を検出す
    る検出手段と、 その検出手段によって検出されたパチンコ球の数が所定
    期間に所定数を超えた場合には、その超過したパチンコ
    球の数をあふれ値として記憶する記憶手段と、 その記憶手段に記憶されているあふれ値に基づいて、遊
    技者に有利な遊技状態に変更する状態変更手段と、 を有することを特徴とするパチンコ機。
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