JPH10154945A - ダブルスーパヘテロダイン式受信方法とその受信回路 - Google Patents

ダブルスーパヘテロダイン式受信方法とその受信回路

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JPH10154945A
JPH10154945A JP9261457A JP26145797A JPH10154945A JP H10154945 A JPH10154945 A JP H10154945A JP 9261457 A JP9261457 A JP 9261457A JP 26145797 A JP26145797 A JP 26145797A JP H10154945 A JPH10154945 A JP H10154945A
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divider
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 PLLシンセサイザを用いるダブルスーパヘ
テロダイン式受信回路で、第1IF周波数を変化させる
ために、基準発振器の周波数を変化させず、構成を簡素
化することを課題とする。 【解決手段】 基準発振器の発振周波数に基づいて第1
LOで受信信号を第1IF信号に変換し、第2LOで第
1IF信号を第2IF信号に変換するダブルスーパヘテ
ロダイン式受信回路において、第1LOとしての1つの
発振器16と、その出力を分周する第2LOとしての第
1の可変分周器17と、その出力を分周する第2の可変
分周器18と、第1及び第2の可変分周器の分周値を所
定の関係で制御する可変分周制御回路23と、第2の可
変分周器18の出力を分周する固定分周器19と、所定
の周波数を出力する基準発振器20と、固定分周器19
の出力と基準発振器20の出力を比較して発振器16の
発振周波数を制御する位相比較器22とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分罫】 本発明はダブルスーパヘテ
ロダイン方式の高周波受信回路に関し、特にPLL周波
数シンセサイザ方式を用いたダブルスーパヘテロダイン
式受信回路に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高周波受信機は、通信技術の進歩
によりコンパックに構成され、携帯電話やPHS等の移
動機や、GPS(Global Positioning System)等のナ
ビゲータ等に用いられている。この高周波受信機では、
一般にスーパーヘテロダイン方式が採用され、さらに、
アンテナに到来する不受信の電波の影響が小さく、周波
数選択度を向上でき、内部のIF段で高利得増幅が可能
なダブルスーパーヘテロダイン方式が注目されている。
【0003】図6は、高周波受信回路の中でも最も一般
的に使用されているダブルスーパーヘテロダイン方式の
構成図である。図1において、受信周波数fRFの高周波
信号は高周波フィルターを含む高周波増幅器11で受信
し、電圧制御発振器(VOC)の第1局部発振器41か
らの第1局部発振周波数f1LOの信号と第1のミキサー
12で混合されて第1IF周波数成分となり、第1IF
増幅器12で増幅され、第1局部発振周波数f1LOの信
号をA分周する第1の分周器42の出力と第2のミキサ
ー14で混合され、第2のミキサー14の出力である第
2IF周波数成分を第2IF増幅器15で高利得に増幅
されて検波・復調器49に入力されて復調される。
【0004】また、点線で囲んだ周波数シンセサイザ部
48では、基準入力となるリファレンス発振器47の基
準周波数をD分周する第4の分周器46の出力と、第1
局部発振器41からの第1局部発振周波数f1LOの信号
をA分周する第1の分周器42と、B分周する第2の分
周器43と、さらにC分周する第3の分周器の出力と
を、位相検波器46で位相比較して、LPH50を介し
て、その位相差に応じた低周波信号成分を第1局部発振
器41の可変発振周波数を制御し、基準周波数の安定度
と同等の第1局発周波数信号にする。また、第1,第2
のミキサーでは、一般にダウンコンバータ方式が用いら
れる。
【0005】次に、図7は上記ダブルスーパーヘテロダ
イン方式の周波数的な自由度を増加したものであり、N
EC発行のぺ一パマシンμPB1001GRに記載され
ているGPS受信機として推奨された構成図である。R
F受信信号(周波数:fRF)はRF増幅器11で増幅
され、第1ミキサ12において、第1局発(LO)を構
成する電圧制御発振器(VCO)16の発振周波数f1
LOと混合されて、第1IF信号(周波数:f1IF)
とされる。この第1IF信号は第1IF増幅器13で増
幅され、第2ミキサ14において、第2L0の周波数f
2LOと混合されて第2IF信号(周波数:f2IF)
とされ、その上で第2IF増幅器15で増幅されて、外
部の復調器等に出力される。
【0006】ここで、前記第2LOは、前記VC016
の出力周波数を分周する複数個(ここでは6個)の固定
分周器24〜29で構成され、これら固定分周器24〜
29のいずれかの出力を選択スイッチで選択すること
で、所望の第2LOの周波数f2LOを得ている。ま
た、最終段の固定分周器29の出力は基準周波数fRE
Fに近い周波数に分周されており、位相比較器22にお
いて、該固定分周器29の出力と基準発振器20の発振
周波数fREFと比較され、その比較出力により前記V
C016の発振周波数を制御するPLLシンセサイザと
して構成している。
【0007】この構成では、VC016の発振周波数を
変化させれば、第1LOの周波数f1LOを変化でき、
第1IF信号の周波数f1IFを変更することが可能と
なる。しかしながら、このVC016の発振周波数を変
化させるためには、基準発振器20の発振周波数fRF
を同時に変化させる必要がある。また、第1IF信号の
周波数f1IFの変化に伴い、第2IF信号の周波数f
2IFも変化されるため、第2LOの出力としての固定
分局器24〜28の出力を選択することで第2IF信号
の周波数f2IFを固定することは不可能となる。
【0008】また、図7の構成では、第1L0であるV
C016の発振周波数を変化させるためには、基準発振
器20の発振周波数を同時に変化させる必要があり、ま
た、第1IF信号の周波数変化にかかわらず第2IF信
号の周波数f2IFを固定するために、複数の固定分周
器24−28の出力を選択する必要があるが、実際に少
数個の固定分周器24−28の出力を選択するだけで
は、第2IFの周波数f2IFを一定の周波数に固定す
ることは不可能であり、実用上の問題がある。
【0009】また、他の構成例としては、図8にパルス
スワロー型カウンタで構成される可変分周器を用いたも
のもある。この構成では、図7の固定分周器24〜29
に代えて、2個の可変分周器30,31を用いたもので
あり、VC016の発振周波数を第1LOの発振出力と
すると同時に第1の可変分周器30で分周し、基準発振
器20の発振周波数を第2LOの発振出力とすると同時
に第2の可変分周器31で分周し、これらの分周出力を
位相比較器22で比較し、VC016の制御を行うよう
に構成したものである。第1及び第2の可変分周器3
0,31は不図示の操作部から指示された受信周波数又
は第1IF周波数に応じて動作する可変分周制御回路3
2によって分周値が制御される。また、可変分周器3
0,31は連続した整数分周の設定が可能である。
【0010】この構成では、VC016の発振周波数を
変化することで、第1IF信号の周波数f1IFを変化
させることは可能であるが、この第1IF信号の周波数
変化に伴って可変分周器30の分周値を制御すること
で、第2IFの周波数f2IFを固定状態にすることが
できる。しかし、第2LOの周波数が基準発振器20の
発振周波数と同一で一定であるために、第1IF信号の
周波数の変化に伴って受信信号の周波数fRFも変化さ
れてしまい、希望する周波数の信号受信は不可能であ
る。
【0011】さらに、図8の構成では、第2LOの周波
数f2LOが固定であるために、第1IF信号の周波数
f1IFを無理に変化させると、受信信号の周波数fR
Fが変動されてしまい、GPS受信機等への適用ができ
なくなる。この場合、受信信号の周波数を変化させるこ
となく、第1IF信号の周波数f1IFの可変を実現さ
せようとするには、図7の構成と同様に、基準発振器2
0側をPLLシンセサイザとして周波数変化可能に構成
する必要があり、結果として2つのPLLシンセサイザ
が必要とされ、構成が複雑なものとなる。また、この基
準発振器20の発振周波数の変化に追従して、可変分周
器30,31の分周値を制御する必要があり、その分周
値の関係が複雑となる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】また、特にGPSに代
表される高周波受信回路では、全世界で地球上を周回す
る衛星の電波を受信して受信機の存在個所を検出するも
のであるが、使用地域によっては第1中間(IF)周波
数を変更しなければ使用できない場合がある。例えば、
FM放送電波などと近接する周波数帯が存在し、その第
1IF周波数の漏れや、又逆にFM放送電波がGPS受
信機に飛び込んで相互変調を起こしてしまい、お互いの
受信精度に障害を与えるという問題が発生する場合があ
る。特に、GPS受信機は第2IFに高利得増幅器を有
する構造であるため、その懸念は顕著である。しかしな
がら、GPS受信機は全世界側位システムという名称で
ありながら、地域によっては使用することができず、そ
のFMやTV放送周波数帯を外すために、システム構成
周波数を変更した受信機を使用する必要が出てくる。さ
らに、現状の高周波受信回路では、システム上、前段の
インターフェースとなるRF受信周波数と、及び後段の
インターフェースとなる第2IF周波数を可変すること
なく、第1IF周波数を独自に可変することができない
という問題があった。
【0013】[発明の目的]本発明の目的は、受信信
号、基準発振器、第2IF信号の各出力周波数を固定状
態としたまま、第1IF周波数を可変することにより、
使用上問題となる地域のない、例えばGPS受信機等の
受信機を構成可能な高周波受信回路を提供することであ
る。また、その構成は、複雑な構成とすることなく、一
つのPLL周波数シンセサイザでできる簡素な構成のダ
ブルスーパヘテロダイン式受信回路を提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、受信信号を第
1のIF信号に変換するための第1LOと、この第1I
F信号を第2IF信号に変換するための第2LOとを傭
え、さらに第1LOを構成する1つの発振器と、この発
振器の出力を分周して第2LOを構成する第1の可変分
周器と、前記第1の可変分周器の出力を分周する第2の
可変分周器と、これら第1及び第2の可変分周器の分周
値を所定の関係で制御する可変分周制御回路と、前記第
2の可変分周器の出力を分周する1つ以上の固定分周器
と、所定の周波数を出力する基準発振器と、前記固定分
周器の出力と基準発振器の出力を比較して前記発振器の
発振周波数を制御する位相比較器とを備えることを特徴
とする。特に、第1及び第2の可変分周器の分周数は、
それぞれ2進法の桁数可変の分周値に制御でき、かつ両
可変分周器の桁数は互いに相関を持ち、かつ、その一方
が奇数の分周値を取ることによりトータル分周数を可変
できるように構成される。
【0015】また、本発明は、基準発振器の発振周波数
に基づいて第1局発回路と第2の局発回路を駆動させ、
前記第1局発回路で受信信号を第1の中間周波信号に変
換し、前記第2局発回路で前記第1の中間周波信号を第
2の中間周波信号に変換するダブルスーパヘテロダイン
式受信回路において、前記第1局発回路と第2の局発回
路の間に前記第1局発回路の出力周波数をA分周する第
1の分周器と、前記第2の局発回路の出力周波数をB分
周する第2の分周器と、前記第2の分周器のB分周した
結果と前記基準発振器の発振周波数とを位相比較する位
相比較器を備え、前記AとBとが指数関数的な関係にあ
ることを特徴とする。
【0016】[作用]2つの局部発振周波数を同時に可
変し、且つ周波数の相関を持たせるため、PLL周波数
シンセサイザ部の2進法の桁数可変可能な分周器は、両
者の桁数は互いに相関を持ち、且つその一方が奇数の分
周値を取るような動作をする。又その動作は指数関数に
基づいて、各分周器の分周値を設定することで、限定さ
れたRF周波数に対応し、例えば全世界対応のGPS受
信機を得ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1は本発明の基本構成を示すブロ
ック回路図である。同図において、受信されたRF信号
(周波数:fRF)はRF増幅器11で増幅され、第1
ミキサ12において第1IF信号に周波数変換され、第
1IF増幅器13により増幅される。増幅された第1I
F信号は第2ミキサ14において第2IF信号に周波数
変換され、第2IF増幅器15により増幅され、図外の
復調器等に出力される。前記第1ミキサ12には第1L
0としてVC016の発振出力(周波数:f1LO)が
入力される。また、このVC016の出力は第1可変分
周器17(分周値:A)で分周され、この分周出力が前
記第2ミキサ13に第2LOとして供給される。また、
この第2L0としての出力は第2可変分周器18(分周
値:B)で分周され、さらに第1固定分周器19(分周
値:C)において分周される。
【0018】一方、基準発振器20は周波数(fRE
F)が固定された、例えば水晶、セシウム等の精密な周
波数の発振信号を出力し、この発振信号は第2固定分周
器21(分周値:D)において分周される。そして、前
記第1および第2の各固定分周器19,21の各出力は
位相比較器22において比較され、その位相比較結果に
基づいて、前記VC016を制御する構成とされてい
る。この位相比較器22とVC016、各分周器、基準
発振器20、不図示のローパスフィルタ等で一つのPL
L回路わ構成している。また、前記第1及び第2の可変
分周器17,18の分周値A,Bは可変分周制御回路2
3によって、不図示の操作部からの第1周波数の指示等
に従って制御されるように構成されている。
【0019】この構成によれば、可変分周制御回路23
により第1及び第2の可変分周器17,18の分周値
A,Bを制御することで、第1LOの周波数f1LO
と、第2LOの周波数f2LOとを同時に、しかも所要
の関係を持って可変することが可能となる。この所定の
関係を維持することで、基準発振器20の発振周波数f
REFを一定に保ったまま、第1IF信号の周波数f1
IFを変化させることができ、その一方で受信信号の周
波数fRFと第2IF信号の周波数f2IFを固定状態
とし、所要の周波数の信号を受信し、これを所定の周波
数f2IFの第2IF信号として出力することが可能と
なる。したがって、VC016に関して1つのPLLシ
ンセサイザを構成するのみで、第1IF信号の周波数を
適切に変化させることが可能となる。
【0020】ここで、本発明の形態として、第1LO及
び第2L0がそれぞれアッパーローカルの場合と、ロワ
ーローカルの場合があり、またその場合2つの場合で分
周器のとる分周値と2つのL0の周波数の関係式は異な
るため、個々に説明する。なお、本発明の効果が顕著に
現れる例として、GPS受信機の周波数を例にとる。
【0021】(アッパーローカルの場合)RF受信周波
数は、民間用GPS(L1)周波数として規定があり、
fRF:1575.42MHzである。一般にGPSで
はすべての周波数関係は受信周波数fRFの1540分
の1、すなわち1.023MHzとして構成され、fo
=1.023MHzと置かれる。ここで、fRF=15
40×foとなる。また、以下、fRF,f2IF,f
REF等はこのfoを基準として表現し、例えばfRF
=1540(fo)やfRFと表現する。また、f2I
F,fREFは日本、北米で最も一般的に使用されてい
る、第2IF周波数f2IF=4(fo)、基準発振器
20の発振周波数fREF=16(fo)を例として取
り上げる。
【0022】2つのLOがアッパーローカルの場合、各
分周値をA,B,C,Dとすると、ダブルスーパヘテロ
ダイン受信回路は下記関係式が成り立つ。
【0023】 f1IF=f1L0−fRF=16・A・B・C/D−1540 …(1) f1IF=f2LO−f2IF=16・B・C/D−4 …(2) 式(1)、(2)により、 16・A・B・C/D−1540=16・B・C/D−4 16・(A−1)・B・C/D=1536 ∴ A−1=96・D/(B・C) A−1=(25×3×D)/(B・C) …(3) ここで、A=2p+1, B=2d, C:2x×3,
D=2y とすると(但し、p,dは整数で可変パラメ
ータ、x,yは整数で任意の定数)、 2p=(25×3×2y)/(2d×2x×3) 2p+d=25-x+y ∴ p+d=5−x+y …(3) 上記式(2)より、 f1IF=16・B・C/D−4=16×2d×2x×3/2y−4 となる。また式(3)より、 f1IF=29-p×3−4 …(4) ここで、f1IF>4, 9−p≧0, 2p+1≧3
から 1≦p≦5 であり、pは整数である。この計算結果を図1の回路の
各分周器に対応させた構成を図2(a)に示す。
【0024】(ロワーローカルの場合)2つのローカル
がロワーロ一カルの場合、ダブルスーパヘテロダイン受
信回路は下記関係式が成り立つ。
【0025】 f1IF=fRF−f1LO=1540−16・A・B・C/D …(5) f1IF=f2LO+f2IF=16・B・C/D+4 …(6) 式(5)、(6)より、アッパーローカルの場合と同様
に計算すると、 A+1=(25×3×D)/(B・C) …(7) ここで、A=2p−1, B=2d, C=2x×3,
D=2yとすると(ここで、p,dは整数で可変パラメ
ータ、x,yは整数で任意の定数)、 2p=(25×3×2y)/(2d×2x×3) 2p+d=25-x+y ∴ p+d=5−x+y …(3) この関係式はアッパーローカルの場合での式(3)と同
じである。
【0026】従って、式(5)、(6)より、 f1IF=16・B・C/D+4=〔2d×2x×3/2y〕×16+4 式(3)より、 f11F=29-p×3+4 …(8) ここで、f1IF>4, 9−p≧O, 2p−1≧3
等から 2≦p≦5 であり、pは整数である。この計算結果を図1の回路に
対応させた構成として図2(b)に示す。
【0027】なお、以上の説明における分周器の分周値
A,B,C,Dや周波数fRF,f2IF,fREFは
説明のための例である。その他の周波数または2つのL
Oの片方がアッパーローカルで、もう片方がロワーロー
カルであるような場合でも、上記の式(3)、(4)、
(8)と同様の関係が成り立つことは言うまでもない。
以上のように、式(4)と式(8)から、f1IFは
第1可変分周器17の分周値Aの指数であるpをパラメ
ータにした関係となっている。よって、アッパーローカ
ル、ロワーローカルのいずれの場合でも、第1及び第2
の可変分周器17,18の各分周値AとBがダブルスー
パヘテロダイン方式の周波数関係から求めたpとdの関
係式が成り立つ値に設定すれば、fRF,f2IF,f
REFが一定であっても、f1IFを独自に可変するこ
とが可能なことがわかる。
【0028】また、アッパーローカルの場合、x−y=
0とすると、可変分周器17,18の分周値AとBは、
関係式(3)により次にような数値となる。
【0029】(A,B)=(33,1)、(17,
2)、(9,4)、(3,16) よって、A=2p+1,B=2dが示すとおり、指数関数
的な関係の動作を示すことがわかる。
【0030】一方、ロワーローカルの場合、同様にx−
y=0とすると、可変分周器17,18の分周値AとB
は、関係式(3)により次にような値となる。
【0031】(A,B)=(31,1)、(15,
2)、(7,4)、(3,8) よって、A=2p−1,B=2dが示すとおり、指数関数
的な関係の動作であるが、Aを2進数で表せば、 20+21+22+23+24, 20+21+22+23, 20+21+22, 20+21, のように数列動作の一面を有している。
【0032】図3は本発明における2つのL0がアッパ
ーローカルの場合に、図2(a)の構成を実現するため
の第1の可変分周器17として、最も一般的なモジュラ
ーズ・プリスケーラのようなフリップ・フロップ回路に
て構成した例である。同図に示すように、主に3つのD
フリップ・フロップDFF11〜13と3つのTフリッ
プ・フロップTFF11〜13と、その他の論理ゲート
NORや、バッファBUFから構成する。このDフリッ
プ・フロップとTフリップ・フロップ各々については、
一般的に知られているものである。
【0033】ここでは、本発明を実現する際の動作につ
いて説明する。この構成の動作はDフリップ・フロップ
DFF11〜13とTフリップ・フロップTFF11に
より8分周を行う。後段のTフリップ・フロップTFF
12,13は、それぞれのM端子に対応するM1,M2
入力がロー・レベル入力(L)の時、2分周を行うた
め、その基本分周数8に2倍を掛けた分周数になる。ま
た、M3はハイレベル入力(H)で上記の分周数を保持
し、ロー・入力(L)の時、本ブロックの総分周数に1
を加えた分周となる。上記M端子のハイ/ローの設定
は、可変分周制御回路23によって行われる。これによ
り、図3の論理表に示すように可変分周数Aとして必要
な値33,17,9を実現することは可能である。
【0034】また、図4にブロック回路図を示すよう
に、第2の可変分周器18の分周値Bとして必要な値
1,2,4等も、同様に1つのスイッチSWと3つのD
フリップ・フロップDFF21〜23を組み合わせたフ
リップ・フロップ回路にて構成する。この構成におい
て、スイッチはそのM端子であるM1をL(ロー)で分
周せずスルー、つまり分周値1となり、H入力でDフリ
ップ・フロップDFF21〜23が動作する。Dフリッ
プ・フロップDFF21により2分周を行い、その後段
のDフリップ・フロップDFF22,23は1つのM端
子をHからLの入力にすることより、基本分周数2に2
倍を掛けた分周数となる。このように図4の論理表に示
すように可変分周数Bとして、必要な分周値1,2,4
が実現可能である。
【0035】一方、2つのLOがロワーローカルの場
合。第2可変分周器18の分周値Bは前記と同様な回路
で可能であるが、第1可変分周器17の分周値Aは2進
数の数列的な値であるため、プログラマブル・カウンタ
のような計数回路により実現する。ここで第1可変分周
器を2進数5桁のカウンタCNT11〜15と遅延回路
DLYで構成した例を、図5に示す。この構成では、カ
ウンタCNT11〜15はそれぞれの2進数の桁ごとに
割り当てられている。カウンタCNT11が0桁目で、
カウンタCNT15が4桁目である。それぞれのカウン
タCNT11〜15のビットD、つまりD1〜D5に1
を立てるごとに各桁の分周が加算される。D1にビット
を立てた時には20=1,D1〜D5までビットを立て
た時20+2 1+22+23+24=31となる。こうして
論理表に示すように、分周値Aとして1,3,7,1
5,31が得られる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、第1LO
としての発振器の出力を第1可変分周器で分周して第2
LOの出力とし、かつこの出力を第2可変分周器で分周
し、かつ第1固定分周器で分周した上で、基準発振器の
出力を第2固定分周器で分周した出力と位相比較して前
記第1局部発振器を制御し、その上で第1及び第2の各
可変分周器の分周値を所定の関係で制御しているので、
受信周波数、第2IF信号の周波数、基準発振器の周波
数をそれぞれ固定したままで、第1IF信号の周波数を
任意に変化させるといういままでにない動作が可能とな
る。
【0037】これにより、第1IF信号の周波数を強電
界で放送する放送局の周波数帯や、逆に他の受信機に影
響を与えたりする周波数帯を避けることにより、電波環
境に依存する受信精度の劣化を防止でき、且つこれによ
り電波環境の影響を受けにくくするため、1台で地域の
限定を受けることなく使用でき受信回路が得られる。ま
た、本発明では、従来技術のように基準発振器の発振周
波数を変化させる必要がないため、PLLシンセサイザ
回路構成が1つで済み、構成の簡略化が実現できるとと
もに、分周器の構成が簡素となって、その小型化が可能
となり、高周波機器の小型化にも貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を示すブロック回路図であ
る。
【図2】本発明がアッパーローカル、ロワーローカルの
場合の各分周器の分周値の関係を示す図である。
【図3】本発明によるアッパーローカルの場合の第1可
変分局器の構成例を示す図である。
【図4】本発明によるアッパーローカルの場合の第2可
変分周器の構成例を示す図である。
【図5】本発明によるロワーローカルの場合の第1可変
分周器の構成例を示す図である。
【図6】従来の受信回路の一例を示すブロック回路図で
ある。
【図7】従来の受信回路の一例を示すブロック回路図で
ある。
【図8】従来の受信回路の他の例を示すブロック回路図
である。
【符号の説明】
11 RF増幅器 12 第1ミキサ 13 第1IF増幅器 14 第2ミキサ 15 第2IF増幅器 16,42 VCO 17 第1可変分周器 18 第2可変分周器 19 第1固定分周器 20,47 基準発振器 21 第2固定分周器 22,45 位相比較器 23,32 可変分周制御回路 24−29,44,46 固定分周器 30,31,42,43 可変分周器 50 ローパスフィルタ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準発振器の発振周波数に基づいて第1
    局発回路と第2の局発回路を駆動させ、前記第1局発回
    路で受信信号を第1の中間周波信号に変換し、前記第2
    局発回路で前記第1の中間周波信号を第2の中間周波信
    号に変換するダブルスーパヘテロダイン式受信方法にお
    いて、 前記受信信号の周波数と、前記基準発振器の発振周波
    数、前記第2の中間周波信号の各周波数を固定状態とし
    たまま、前記第1の中間周波信号の周波数を可変するこ
    とが可能なダブルスーパヘテロダイン式受信方法。
  2. 【請求項2】 基準発振器の発振周波数に基づいて第1
    局発回路と第2の局発回路を駆動させ、前記第1局発回
    路で受信信号を第1の中間周波信号に変換し、前記第2
    局発回路で前記第1の中間周波信号を第2の中間周波信
    号に変換するダブルスーパヘテロダイン式受信回路にお
    いて、 前記第1局発回路と第2の局発回路の間に前記第1局発
    回路の出力周波数をA分周する第1の分周器と、前記第
    2の局発回路の出力周波数をB分周する第2の分周器
    と、前記第2の分周器のB分周した結果と前記基準発振
    器の発振周波数とを位相比較する位相比較器を備え、前
    記AとBとが指数関数的な関係にあることを特徴とする
    ダブルスーパヘテロダイン式受信回路。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のダブルスーパヘテロダ
    イン式受信回路において、A=2p±1,B=2d (但
    し、p,dは整数で可変パラメータである。)である指
    数が一定の関係を有することにより前記第1の中間周波
    信号の周波数を可変できることを特徴とするダブルスー
    パヘテロダイン式受信回路。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2に記載のダブルスーパヘ
    テロダイン式受信回路において、前記第1局発回路の発
    振周波数は前記位相比較器の出力により制御されるPL
    Lシンセサイザ回路を構成することを特徴とするダブル
    スーパヘテロダイン式受信回路。
  5. 【請求項5】 受信信号を第1の中間周波信号に変換す
    るための第1の局発回路と、前記第1の中間周波信号を
    第2の中間周波信号に変換するための第2の局発回路と
    を備えるダブルスーパヘテロダイン式受信回路におい
    て、 前記第1の局発回路を構成する1つの発振器と、この発
    振器の出力を分周して前記第2の局発回路を構成する第
    1の可変分周器と、前記第1の可変分周器の出力を分周
    する第2の可変分周器と、前記第1及び第2の可変分周
    器の分周値を所定の関係で制御する可変分周制御回路
    と、前記第2の可変分周器の出力を分周する1つ以上の
    固定分周器と、所定の周波数を出力する基準発振器と、
    前記固定分周器の出力と前記基準発振器の出力を比較し
    て前記発振器の発振周波数を制御する位相比較器とを備
    えることを特徴とするダブルスーパヘテロダイン式受信
    回路。
  6. 【請求項6】 前記第1及び第2の可変分周器の分周数
    は、それぞれ2進法の桁数可変の分周値に制御でき、か
    つ両可変分周器の桁数は互いに相関を持ち、かつ、その
    一方が奇数の分周値を取ることによりトータル分周数を
    可変できるように構成される請求項5に記載のダブルス
    ーパヘテロダイン式受信回路。
  7. 【請求項7】 前記第1の可変分周器の分周数をA、前
    記第2の可変分周器の分周数をB、前記固定分周器の分
    周数をCとすると、前記第1の中間周波信号の周波数f
    1IFは、 f1IF=(16・A・B−1540)f0(但し、f0
    は前記受信信号の周波数の1/1540である) であり、 A=2p±1,B=2d (但し、p,dは整数で可変パ
    ラメータである。) である指数が一定の関係を有することにより前記第1の
    中間周波信号の周波数f1IFを可変できることを特徴
    とする請求項5に記載のダブルスーパーへテロダイン式
    受信回路。
  8. 【請求項8】 請求項5又は6に記載のダブルスーパヘ
    テロダイン式受信回路において、前記第1及び第2の可
    変分周器の分周値との所定の関係は、前記第1可変分周
    器の分周値Aとし、第2の可変分周器の分周値をBとし
    た場合、 A=2p±1,B=2d (但し、p,dは整数で可変パ
    ラメータである。) の関係を有することを特徴とするダブルスーパヘテロダ
    イン式受信回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010059868A (ko) * 1999-12-30 2001-07-06 윤종용 듀얼 위상동기루프의 주파수 발생 방법
JP2003520484A (ja) * 2000-01-11 2003-07-02 エリクソン インコーポレイテッド 周波数シンセサイザの局部発振器用ディジタル・ディバイダ
KR100580086B1 (ko) * 1999-12-31 2006-05-16 주식회사 케이티 파추적법을 이용한 위성 이동통신 시스템에서의 전파환경모델링 방법

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