JPH10154538A - ヒートシールコネクター - Google Patents

ヒートシールコネクター

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JPH10154538A
JPH10154538A JP31453996A JP31453996A JPH10154538A JP H10154538 A JPH10154538 A JP H10154538A JP 31453996 A JP31453996 A JP 31453996A JP 31453996 A JP31453996 A JP 31453996A JP H10154538 A JPH10154538 A JP H10154538A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 LCD接続部と回路基板接続部の電気的接続
が簡単で、かつ接続信頼性の高いヒートシールコネクタ
ーを提供する。 【解決手段】 このヒートシールコネクター1は、可撓
性基材2の片面もしくは両面に導電ライン3をもち、そ
の導電ライン3の少なくともLCDとこれを駆動する回
路基板との接続部分に、絶縁性接着剤8と導電粒子9と
からなる異方導電性接着剤層4を設け、絶縁性接着剤8
のLCD接続部6における厚さが、回路基板接続部7に
おける厚さより小さい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、LCDとその駆動
回路を搭載した回路基板との間を電気的接続する際に利
用されるヒートシールコネクターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ヒートシールコネクターの異方導
電性接着剤層は、接続する被接続基板の種類(例えば、
LCD、PCB、TAB)とは関係なく、同一の厚さで
設けられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、LCD
とこれを駆動する回路基板とでは、電極の厚さが大きく
異なり、LCDでは数百Å程度であるのに対して、PC
BやTABでは20〜70μmもある。そのため、LC
Dとこれを駆動する回路基板を同一厚さの異方導電性接
着剤層に接続することにより、下記のような問題が発生
している。この問題を図2および図3を参照して説明す
る。図2はヒートシールコネクターの絶縁性接着剤13
が厚い場合における、LCDとPCBの接続部を例示し
た説明図であり、(a)はLCD接続部を、(b)はP
CB接続部を示す。図2から分かるように、PCB接続
部では、PCB基板17と可撓性基材11との間に絶縁
性接着剤13が充填されて、導電粒子14が導電ライン
12と電極19との電気的接続に関与しているが、LC
D接続部では、絶縁性接着剤13は充填されているが、
電極18が薄いため、導電粒子14が導電ライン12と
電極18との電気的接続に関与していない。そのため、
LCDを接続させるには、より高い温度で圧着するか、
より長い時間、圧着するかしなければならず、その結
果、LCD接続部とPCB接続部は、それぞれ異なる圧
着条件で圧着することになり、同一の機械で圧着できな
い、同時に圧着できないなど、圧着工程上煩雑になって
しまう。
【0004】一方、図3はヒートシールコネクターの絶
縁性接着剤23が薄い場合の説明図であり、(a)はL
CD接続部を、(b)はPCB接続部を示す。この場合
は、LCD接続部では、LCD基板26と可撓性基材2
1との間に絶縁性接着剤23が充填され、かつ導電粒子
24が導電ライン22と電極28との電気的接続に関与
しているが、PCB接続部では導電粒子24は導電ライ
ン22と電極29との電気的接続に関与しているもの
の、電極29が厚いため、絶縁性接着剤23がPCB基
板27と可撓性基材21との間に完全に充填されていな
い。その結果、初期接着力の不足を招いたり、長時間、
高温、高湿下でさらされた場合、絶縁性接着剤が充填さ
れていない空隙部30に酸素、水分等が浸入して、接着
保持力の低下や接続信頼性の低下を招いたりすることに
なる。
【0005】そこで、本発明は、LCDとこれを駆動す
る回路基板を同一工程、同一条件で圧着でき、初期接着
力の不足や接着保持力の低下を招くことのないヒートシ
ールコネクター、すなわち、電気的接続が簡単で、かつ
接続信頼性が高いヒートシールコネクターを提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、このような
問題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、LCDの
電極の高さは数百Å程度しかなく、その高さを無視でき
るので、絶縁性接着剤をLCD接続部は回路基板接続部
よりも薄くすればよいこと、また、絶縁性接着剤の厚さ
と導電粒子の粒径を電極の高さに応じて変化させ、被接
続基板に適した異方導電性接着剤層を設けるとよいこと
を知り、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明
は、可撓性基材の片面もしくは両面に導電ラインをも
ち、その導電ラインの少なくともLCDとこれを駆動す
る回路基板との接続部に、絶縁性接着剤と導電粒子とか
らなる異方導電性接着剤層を設けたヒートシールコネク
ターにおいて、絶縁性接着剤のLCD接続部における厚
さが、回路基板接続部における厚さより小さいことを特
徴とするヒートシールコネクターである。
【0007】上記のヒートシールコネクターは、絶縁性
接着剤のLCD接続部における厚さ(T1 )と回路基板
接続部における厚さ(T2 )が、1.1T1 ≦T2 ≦1
0T1 の関係にあることが好ましい。
【0008】また、上記のヒートシールコネクターは、
絶縁性接着剤のLCD接続部における厚さ(T1 )とL
CD接続部を構成する導電粒子の粒径(R1 )が、0.
4R1 ≦T1 ≦1.5R1 の関係にあることが好まし
い。なお、本発明で粒径とは、平均粒径を、また、絶縁
性接着剤の厚さとは、図4中に示したように、絶縁性接
着剤の厚さLの平均値を意味する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照して説明する。図1は、本発明のヒートシールコ
ネクターの一例を示す説明図であり、(a)は平面説明
図を、(b)は縦断面説明図を示す。また、図1中、1
はヒートシールコネクター、2は可撓性基材、3は導電
ライン、4は異方導電性接着剤層、5は絶縁層、6はL
CD接続部、7は回路基板接続部、8は絶縁性接着剤、
9は導電粒子、T1 は絶縁性接着剤のLCD接続部にお
ける厚さ、T2 は絶縁性接着剤の回路基板接続部におけ
る厚さ、R1 はLCD接続部を構成する導電粒子の粒
径、R2 は回路基板接続部を構成する導電粒子の粒径を
示す。
【0010】本発明のヒートシールコネクター1の可撓
性基材2は、ポリエステル、ポリイミド等、一般に用い
られているものでよく、特に限定されない。また、可撓
性基材2の厚さは、一般には10〜100μmとする。
【0011】導電ライン3は、公知の方法により形成し
たものでよく、例えば、銅、錫、はんだ等の金属をエッ
チング等により形成したものや、有機バインダーに導電
粒子を混合した導電ペーストでスクリーン印刷等により
形成したものが挙げられる。導電ライン3は、可撓性基
材2の片面のみに形成する場合が多いが、スルーホール
方式によって導電ライン3を形成する場合のように、可
撓性基材2の両面に形成してもよい。
【0012】導電ライン3上に設けられる異方導電性接
着剤層4は、絶縁性接着剤8と導電粒子9とからなる。
このうち、絶縁性接着剤8については、加熱により接着
性を示すものであれば、熱可塑性、熱硬化性のものどち
らを用いてもよい。例えば、ポリアミド系、ポリエステ
ル系等の合成樹脂類や各種合成ゴム類又はそれらの混合
物をベースに、必要に応じて硬化剤、加硫剤、劣化防止
剤、粘着付与剤等の添加物を加えたものが挙げられる。
一方、導電粒子9については、金、銀、はんだ、銅等の
金属粒子やカーボン粒子、高分子核材、カーボン粒子に
金属を被覆したもの等を用いる。粒径は、接続する電極
ピッチと、要求される垂直剥離接着力との兼ね合いによ
って決定する。細かいピッチの電極を接続する場合は、
粒径の小さい導電粒子を使用するのが、接続に関与する
導電粒子の個数の確保や短絡防止の点から望ましいが、
粒径を小さくすると、絶縁性接着剤の厚さも小さくなる
ため、垂直剥離接着力が小さくなってしまう。したがっ
て、これらの点を考慮した上で、粒径は、通常1〜15
0μm程度の範囲内で決定する。
【0013】異方導電性接着剤層4は、絶縁性接着剤8
中に導電粒子9を混合したものである。その混合比は、
一般に、絶縁性接着剤100容量部に対して、導電粒子
0.1〜50容量部、好ましくは1〜30容量部とす
る。異方導電性接着剤層4は、通常、エステル系、ケト
ン系、エーテル系、アルコール系、炭化水素系の溶剤、
例えば、酢酸エチル、メチルエチルケトンに、前記原料
を溶解したペーストを用いてスクリーン印刷等すること
により形成する。異方導電性接着剤層4は、可撓性基材
2上の導電ライン3全てを覆うように設けてもよいが、
少なくともLCDとこれを駆動する回路基板とを電気的
に接続する部分の導電ライン3上には設け、残りの導電
ライン部分は後述する絶縁層5で被覆する。
【0014】異方導電性接着剤層4のLCD接続部6で
は、LCDの電極の高さは数百Å程度でその高さを無視
できるので、絶縁性接着剤をそれほど必要としないのに
対し、回路基板接続部7では、回路基板の電極の高さが
20〜70μmもあるので、電極の周囲を充填できるだ
けの絶縁性接着剤が必要となる。したがって、本発明で
は、LCD接続部6の絶縁性接着剤8の厚さ(T1 )を
回路基板接続部7の絶縁性接着剤8の厚さ(T2 )より
も小さくし、特には、両者の関係を、1.1T1 ≦T2
≦10T1 とすることが好ましい。T2 が1.1T1
りも小さいと、回路基板の電極が絶縁性接着剤で十分に
充填されず、接着力の低下を招いたり、接続信頼性の確
保ができなくなる。また、10T1 よりも大きいと容易
に製造ができなくなる。
【0015】また、異方導電性接着剤層4のLCD接続
部6における絶縁性接着剤8の厚さ(T1 )は、LCD
接続部6を構成する導電粒子9の粒径(R1 )との関係
において、0.4R1 ≦T1 ≦1.5R1 の範囲にある
ことが好ましい。T1 が0.4R1 よりも小さいと、導
電粒子9の周囲が絶縁性接着剤8で十分に充填されず、
接着力の低下を招いたり、接続信頼性の確保ができなく
なる。また、1.5R1 よりも大きいと、圧着時に絶縁
性接着剤の排除が困難となり、安定な電気的接続が得ら
れなくなる。
【0016】一方、異方導電性接着剤層4の回路基板接
続部7における絶縁性接着剤8の厚さ(T2 )は、導電
粒子9の粒径(R2 )との関係において、0.4R2
2≦10R2 の範囲にあることが望ましい。T2
0.4R2 よりも小さいと、導電粒子9の周囲が絶縁性
接着剤8で十分に充填されず、接着力の低下を招いた
り、接続信頼性の確保ができなくなる。また、10R2
よりも大きいと、圧着時に絶縁性接着剤8の排除が困難
となり、安定な電気的接続が得られなくなる。
【0017】また、回路基板接続部7の絶縁性接着剤8
の厚さ(T2 )は、回路基板の電極の高さ(H)との関
係において、0.2H≦T2 ≦1.5Hの範囲にあるこ
とが好ましい。T2 が0.2Hよりも小さいと電極が絶
縁性接着剤8で十分に充填されず、接着力の低下を招い
たり、接続信頼性の確保ができなくなる。また、1.5
Hよりも大きいと電極が充填されてもなお余る絶縁性接
着剤8により導電粒子9の接触が阻害され、安定な電気
的接続が得られなくなる。
【0018】絶縁層5は、ポリアミド系、ポリエステル
系等の合成樹脂類、各種合成ゴム類又はこれらの混合物
をベースに、必要に応じて硬化剤、加硫剤、劣化防止剤
等の添加物を加え、前記溶剤に溶解したものを用いて、
スクリーン印刷等を行う方法や、ポリエステル、ポリ塩
化ビニル等のフィルムにアクリル系樹脂等の粘着剤を塗
布したものを貼付する方法等により形成する。いずれの
方法を選択するかは、必要とされる絶縁性の程度、表面
保護性、コスト等を考慮して決定する。絶縁層5は、異
方導電性接着剤層4が可撓性基材2の全面に形成されて
いる場合は、接続部を除いた箇所に形成する。また、異
方導電性接着剤層4が接続部のみに形成されている場合
は、導電ライン3が露出せず、かつ接続部にかからない
ようにして形成する。なお、異方導電性接着剤層4が可
撓性基材2の全面に形成されている場合で、特に高い表
面絶縁性が必要でない場合は、絶縁層5を設けなくても
差し支えない。
【0019】次に、本発明のヒートシールコネクターの
製造方法について詳述する。本発明のヒートシールコネ
クターは、通常の方法で製造すればよい。すなわち、ま
ず、可撓性基材2上にスクリーン印刷等によって導電ラ
イン3を形成し、その後、異方導電性接着剤層4をコー
ターやスクリーン印刷等で塗布形成する。そして、必要
であれば、絶縁層5を貼付又はコーターやスクリーン印
刷等で形成した後、所望の大きさに裁断してヒートシー
ルコネクターを得る。
【0020】異方導電性接着剤層4のLCD接続部6に
おける絶縁性接着剤8の厚さを、回路基板接続部7にお
ける絶縁性接着剤8の厚さよりも小さくするには、次の
三つの方法のうち、いずれかの方法で行うとよい。その
第1の方法は、異方導電性接着剤層4のスクリーン印刷
による塗布形成工程の際、LCD接続部6の形成工程と
回路基板接続部7の形成工程を別々に行い、LCD接続
部6の形成には回路基板接続部7で用いたスクリーンよ
りもメッシュ数の大きいスクリーンを用いることによ
り、LCD接続部6の厚さを回路基板接続部7より小さ
くするものである。異方導電性接着剤層4の形成に用い
るスクリーンは、ステンレスやテトロンで織られた80
〜400メッシュのものの中から選択すればよい。そし
て、異方導電性接着剤層4を形成するペーストの粘度と
メッシュの透過率を考慮して所望の厚さに調整する。
【0021】第2の方法としては、まず、LCD接続部
6と回路基板接続部7を、同一のスクリーンを用いて同
一厚さの異方導電性接着剤層4を同時に形成し、その
後、別工程で回路基板接続部7にのみ、もう一度、異方
導電性接着剤層4を重ねて形成して、回路基板接続部7
のみを厚くする。このとき、最初のスクリーン印刷で形
成した異方導電性接着剤層4とその後、回路基板接続部
7のみに形成した異方導電性接着剤層4を構成する絶縁
性接着剤8および導電粒子9は、共に同一のものでも異
なるものでもかまわない。
【0022】第3の方法としては、まず、LCD接続部
6と回路基板接続部7を同一のスクリーンを用いて同一
の異方導電性接着剤層4を同時に形成し、その後、別工
程で回路基板接続部7にのみ、絶縁性接着剤8を重ね
て、回路基板接続部7のみを厚くする。このとき、最初
のスクリーン印刷で形成した異方導電性接着剤層4を構
成する絶縁性接着剤8とその後、回路基板接続部7のみ
に形成した絶縁性接着剤8とは同一のものでも異なるも
のでもかまわない。
【0023】
【実施例】以下、本発明の具体的態様について、実施例
および比較例を挙げて説明するが、本発明はこれらの実
施例の記載に限定されるものではない。なお、実施例、
比較例に用いたスクリーンは、全てステンレス製のもの
である。 (実施例)可撓性基材として25μm厚のポリエステル
フィルムを用い、その片面に、ポリエステル系合成樹脂
10重量部と鱗片状の銀粒子70重量部とカーボンブラ
ック0.5重量部とを混合した導電ペーストをスクリー
ン印刷により塗布、固化させて、導電ラインを形成し
た。このとき、同時に、LCD接続部とPCB接続部に
「LCD」と「PCB」の文字を導電ペーストにより印
刷した。次に、クロロプレン50重量%、SEBS50
重量%からなるベース100重量部に、粘着付与剤40
重量部と劣化防止剤5重量部とを添加して得られた絶縁
性接着剤100容量部に対して、導電粒子として粒径2
0μmの突起状カーボン粒子を8容量部混合したもの
を、上記導電ライン上のLCD接続部のみに180メッ
シュのスクリーンを用いてスクリーン印刷して異方導電
性接着剤層を形成した。その後、回路基板接続部のみに
100メッシュのスクリーンを用いてスクリーン印刷し
て、同じものからなる異方導電性接着剤層を形成した。
次に、12μm厚のポリエステルフィルムにアクリル系
接着剤を塗布したものを、上記異方導電性接着剤層の接
続部以外に貼付して絶縁層を設けた後、ABS樹脂にビ
クトリア刃を埋め込んだ抜き型で所望の形状に裁断し
て、図1に示すようなヒートシールコネクターを得た。
このヒートシールコネクターの異方導電性接着剤層のL
CD接続部における厚さは12μm、回路基板接続部に
おける厚さは20μmであった。
【0024】(比較例1)比較例1として、異方導電性
接着剤層を180メッシュのスクリーンを用いてLCD
接続部、回路基板接続部の両方を同時にスクリーン印刷
した以外は実施例と同様にしてヒートシールコネクター
を得た。このヒートシールコネクターの異方導電性接着
剤層の厚さはLCD接続部、回路基板接続部ともに12
μmであった。
【0025】(比較例2)比較例2として、LCD接続
部の異方導電性接着剤層を400メッシュのスクリーン
を用いてスクリーン印刷した以外は実施例と同様にして
ヒートシールコネクターを得た。このヒートシールコネ
クターの異方導電性接着剤層の厚さは、LCD接続部が
6μm、回路基板接続部が20μmであった。
【0026】(比較例3)比較例3として、LCD接続
部の異方導電性接着剤層を80メッシュのスクリーンを
用いてスクリーン印刷した以外は実施例と同様にしてヒ
ートシールコネクターを得た。このヒートシールコネク
ターの異方導電性接着剤層の厚さはLCD接続部が23
μm、回路基板接続部が20μmであった。
【0027】(比較例4)比較例4として、回路基板接
続部の異方導電性接着剤層を400メッシュのスクリー
ンを用いてスクリーン印刷した以外は実施例と同様にし
てヒートシールコネクターを得た。このヒートシールコ
ネクターの異方導電性接着剤層の厚さはLCD接続部が
12μm、回路基板接続部が6μmであった。
【0028】(比較例5)比較例5として、回路基板接
続部の異方導電性接着剤層を180メッシュのスクリー
ンを用いてLCD接続部と同時にスクリーン印刷し、後
にさらに同一の異方導電性接着剤層を40メッシュのス
クリーンを用いて回路基板接続部にのみスクリーン印刷
した以外は実施例と同様にしてヒートシールコネクター
を得た。このヒートシールコネクターの異方導電性接着
剤層の厚さはLCD接続部が12μm、回路基板接続部
が210μmであった。
【0029】〔実験〕上記、実施例、比較例で得たヒー
トシールコネクターをピッチ0.3mm、電極の高さ2
00ÅのLCD基板と、ピッチ0.3mm、電極の高さ
40μmのPCB基板に同一条件(最高到達温度150
℃、圧力35kg、12秒間)で圧着し、それぞれの剥
離接着力および60℃、95%の環境下で240時間放
置後の接続抵抗上昇率を測定した。結果を表1に示す。
【0030】
【表1】
【0031】
【発明の効果】本発明のヒートシールコネクターは、異
方導電性接着剤層のLCD接続部における絶縁性接着剤
の厚さを回路基板接続部における厚さより小さくしてい
るため、LCD接続部と回路基板接続部の接続を同一の
圧着条件で行っても剥離接着力が高く、電気的接続の簡
易化、高信頼化が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のヒートシールコネクターの一実施例を
示す説明図であり、(a)は平面説明図を、(b)は縦
断面説明図を示す。
【図2】ヒートシールコネクターの絶縁性接着剤が厚い
場合における、LCDとPCBの接続部を例示した説明
図であり、(a)はLCD接続部を、(b)はPCB接
続部を示す。
【図3】ヒートシールコネクターの絶縁性接着剤が薄い
場合における、LCDとPCBの接続部を例示した説明
図であり、(a)はLCD接続部を、(b)はPCB接
続部を示す。
【図4】絶縁性接着剤の厚さを説明するための説明図で
ある。
【符号の説明】
1・・・ヒートシールコネクター 2、11、21・・・可撓性基材 3、12、22・・・導電ライン 4、15、25・・・異方導電性接着剤層 5・・・絶縁層 6・・・LCD接続部 7・・・回路基板接続部 8、13、23・・・絶縁性接着剤 9、14、24・・・導電粒子 16、26・・・LCD基板 17、27・・・PCB基板 18、19、28、29・・・電極 30・・・空隙部 L・・・絶縁性接着剤の厚さ T1 ・・・絶縁性接着剤のLCD接続部における厚さ T2 ・・・絶縁性接着剤の回路基板接続部における厚さ R1 ・・・LCD接続部を構成する導電粒子の粒径 R2 ・・・回路基板接続部を構成する導電粒子の粒径

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性基材の片面もしくは両面に導電ラ
    インをもち、その導電ラインの少なくともLCDとこれ
    を駆動する回路基板との接続部に、絶縁性接着剤と導電
    粒子とからなる異方導電性接着剤層を設けたヒートシー
    ルコネクターにおいて、絶縁性接着剤のLCD接続部に
    おける厚さが、回路基板接続部の厚さより小さいことを
    特徴とするヒートシールコネクター。
  2. 【請求項2】 絶縁性接着剤のLCD接続部における厚
    さ(T1 )と回路基板接続部における厚さ(T2 )と
    が、下記の式の関係にあることを特徴とする請求項1記
    載のヒートシールコネクター。 式:1.1T1 ≦T2 ≦10T1
  3. 【請求項3】 絶縁性接着剤のLCD接続部における厚
    さ(T1 )とLCD接続部を構成する導電粒子の粒径
    (R1 )とが、下記の式の関係にあることを特徴とする
    請求項1記載のヒートシールコネクター。 式:0.4R1 ≦T1 ≦1.5R1
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003044812A (ja) * 2001-07-31 2003-02-14 Toppan Forms Co Ltd 記録媒体及びその製造方法
JP2011222671A (ja) * 2010-04-07 2011-11-04 Sumitomo Electric Printed Circuit Inc プリント配線板の接続構造、配線板接続体及び電子機器

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