JPH10154265A - 自動販売機の断熱扉 - Google Patents

自動販売機の断熱扉

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Publication number
JPH10154265A
JPH10154265A JP31454596A JP31454596A JPH10154265A JP H10154265 A JPH10154265 A JP H10154265A JP 31454596 A JP31454596 A JP 31454596A JP 31454596 A JP31454596 A JP 31454596A JP H10154265 A JPH10154265 A JP H10154265A
Authority
JP
Japan
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insulating door
box
heat
heat insulating
opening
Prior art date
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Pending
Application number
JP31454596A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriharu Kobayashi
軌治 小林
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Refrigeration Co filed Critical Matsushita Refrigeration Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動販売機の断熱扉のパッキン封止構造にお
いて、断熱扉本体外側へ発泡材の漏出を防ぐことを目的
とする。 【解決手段】 商品が収納される本体3内に断熱壁で区
画形成され内部に収納された商品を保温若しくは保冷す
る収納室4の開口を覆う、外周面を形成する箱状の断熱
扉本体11′内で発泡させこの断熱扉本体11′内に発
泡材13を充填して、組立てられた断熱扉5′に設けた
突出部23により箱体6と接合部10に形成した溝8と
の隙間への発泡材13の流動速度を減速させるので、箱
体6と接合部10に形成した溝8との隙間より発泡材1
3が断熱扉本体11′の外側への漏出を防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、本体内に区画形成
されて開口が断熱扉で覆われて、内部に収納された商品
を保温若しくは保冷する収納室内の気密を断熱扉に設け
たパッキンで保持する自動販売機の断熱扉に関する。
【0002】
【従来の技術】商品を冷却または加温して販売する自動
販売機では、本体内に断熱壁で区画形成された、収納さ
れた商品を保温若しくは保冷して温蔵、冷蔵若しくは冷
凍貯蔵して外周面が開口する収納室が一般的に設けられ
ている。この収納室の開口は断熱扉で通常覆われてお
り、この断熱扉に概して設けられるパッキンで収納室内
の気密を保持して、収納室内を効果的に保温若しくは保
冷するように構成されている。一方、収納室内を効果的
に保温若しくは保冷するには、断熱扉の断熱性を高める
ことも重要であるが、断熱扉を本体内の限られた空間内
に収容するには、断熱扉を薄く構成する必要がある。そ
のため、断熱扉の外周面を形成し箱状の断熱扉本体を構
成する収納室の開口面に向い合う面が開口する箱体と、
この箱体の開口を覆う被覆体と、この被覆体を箱体に接
合し収納室の開口面に向い合う端面をもつ接合部材と
を、断熱扉本体内で発泡させて断熱扉本体内に充填した
発泡材で互に結合して組立てられる場合が多い。
【0003】その際に接合部材を介して断熱扉の、収納
室側の面から突出して普通設けられるパッキンを接合部
材などと一体で成形若しくは形成する従来の自動販売機
の断熱扉のパッキン封止構造に関する提案は、例えば特
開平5−189648号公報に示されていて、図8から
図11に示す。以下、図を参照しながら従来の自動販売
機の断熱扉のパッキン封止構造について説明する。
【0004】図8と図9は従来の自動販売機の断熱扉の
パッキン封止構造の発泡組立時の要部横断面図、図10
は従来の自動販売機の断熱扉の発泡組立後の要部横断面
図で、図11は従来の自動販売機の斜視図で図8から図
11はいずれも図の下側が前面側である。
【0005】図8から図11において、1は商品が内部
に収納され前面が開口する外箱でありこの外箱1の前面
開口を覆う扉2が回動自在に支持されており、この扉2
と外箱1とで自動販売機の外周面を形成する本体3が構
成されている。外箱1内部には収納された商品を保温若
しくは保冷して温蔵、冷蔵若しくは冷凍貯蔵し前面が開
口する収納室4が断熱壁で区画形成されており、この収
納室4の前面開口は外箱1に回動自在に支持された断熱
扉5で覆われている。この断熱扉5の外周面は、収納室
4の開口面に向い合う面が開口する箱体6と、この箱体
6の開口を覆う平板状の被覆体7と、この被覆体7と、
この被覆体7を箱体6に接合し収納室4の開口面に向い
合う端面を有して箱体6及びは覆体7の端部がそれぞれ
嵌まり込む溝8,9をそれぞれ形成し硬質の合成樹脂で
成形した枠状の接合部材10とで構成される箱状の断熱
扉本体11で形成されている。接合部材10の、収納室
4の開口面に向い合う端面である後面から後方に突出さ
せて、接合部材10と一体で軟質の合成樹脂でパッキン
12を形成しており、断熱扉本体11内を、この断熱扉
本体11内に原液を注入して発泡させた発泡材13で充
填している。この時、発泡材13の原液は箱体6の内側
面の箱体内面6aの上に注入されて流動し、図中の矢印
のように断熱扉本体11内に広がり発泡材13が充填さ
れるが、この発泡材13の発泡時の発泡圧を、断熱扉本
体11を前後両側から挟持する挟持板14が受けとるこ
とにより、断熱扉本体11の発泡材13発泡時の発泡圧
による変形を防止している。軟質の合成樹脂から成形し
たパッキン12は弾性を持つとともに、複数のひれ15
を後面から後方に突出している。またパッキン12は接
合部材10と一体で中空の内部を仕切った管状の横断面
をしていて、パッキン12がつながっている接合部材1
0の、収納室4の開口面に向い合う端面である後面側に
凹部16を形成している。この凹部16が、発泡材13
発泡時に断熱扉5が挟持板14で挟持された際、挟持板
14で押圧されるパッキン12が入り込む空間を形成す
る。
【0006】なお収納室4内には、上端部前面に開口し
商品が投入される投入口17と、下端部下面に開口する
排出口18とが形成された、内部にそれぞれ収納された
商品を販売の都度一個ずつ排出口18を通して排出する
収納棚19が左右に並列して複数収容設置されている。
また、この収納棚19内から排出口18を通して落下排
出される商品を受ける上面が前方に下り坂の傾斜面を形
成するシュート20が収納室4内の収納棚19の下に配
設されているとともに、加熱若しくは冷却して収納棚1
9内に収納された商品を保温したり保冷したりする、図
示しない加熱装置、冷却装置などの機器が配設されてい
る。一方、断熱扉5には、収納室4内外に連通し排出口
18を通して収納室4内から落下排出された商品を収納
室4外に搬出する搬出口21が下部に形成されていると
ともに、この搬出口21から搬出された商品を内側で受
け前面に開口する取出口22が扉2の下部に形成されて
いる。この扉2の前面には、図示しない商品選択用の押
釦、金銭が投入される投入口などが配設されている。
【0007】このような構成において、断熱扉5を閉じ
た際には、収納室4を区画形成する断熱壁の前端面と断
熱扉5との隙間をパッキン12が塞いで収納室4内の気
密を保持するとともに、発泡材13が収納室4内外への
熱の流入および流出を防いでいる。これにより、収納室
4内に収納された商品は収納室4内に効率よく保温され
て温蔵、冷蔵若しくは冷凍貯蔵される。また、自動販売
機の販売動作は、金銭が図示しない投入口から投入さ
れ、図示しない押釦で商品が選択されると、販売指令信
号により、選択された商品が、この商品が収納される収
納棚19内から排出口18を通してシュート20上に排
出され、このシュート20上を転動若しくは摺動しなが
ら排出口21を通って取出口22内に搬出される。この
取出口22内に搬出された商品は取出口22を通してお
客さんより取り出される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような自動販売機
の断熱扉は、発泡材が箱体や被覆体と接合部との隙間よ
り断熱扉本体の外側へ漏出して外観を損なうことがない
ことが要求されている。
【0009】しかし、従来の自動販売機の断熱扉では挟
持板によって挟持する方向からの発泡材の漏出、換言す
れば図中の矢印Aで示す被覆体と接合部に形成した溝と
の隙間から発泡材の漏出は防げるが、挟持板によって挟
持していない方向からの発泡材の漏出、換言すれば図中
の矢印Bで示す箱体と接合部に形成した溝との隙間から
の漏出については、挟持板の挟持力で断熱扉本体を十分
堅固に挟持できないので、断熱扉本体は図7のように発
泡材の発泡圧によって箱体が外側に広がろうとして変形
することによって箱体と接合部に形成した溝との隙間よ
り発泡材が断熱扉本体の外側へ漏出する。
【0010】本発明は、断熱扉本体側への発泡材の漏出
を防ぐ自動販売機の断熱扉を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の自動販売機の断
熱扉においては、商品が収納される本体内に断熱壁で区
画形成され開口が断熱扉で覆われる、内部に収納された
商品を保温若しくは保冷する収納室を備え、断熱扉の外
周面を形成し箱状の断熱扉本体を構成する、収納室の開
口面に向い合う面が開口する箱体と、この箱体の開口を
覆う被覆体と、この被覆体を箱体に接合し開口面に向い
合う端面を持つ接合部材とを、断熱扉本体内で発泡させ
この断熱扉本体内に充填した発泡材で互に結合して組立
てられた断熱扉に接合部材を介して弾性を持つパッキン
を設けることにより収納室内の気密を保持するようにし
た自動販売機の断熱扉のパッキン封止構造において、接
合部材からの断熱扉本体内側に突出部を、接合部材と当
接若しくは一体で成形若しくは形成して構成したので、
箱体と接合部に形成した溝との隙間への発泡材の流動速
度を減速させるので、箱体と接合部に形成した溝との隙
間より発泡材が断熱扉本体の外側への漏出を防ぐ。
【0012】また、商品が収納される本体内に断熱壁で
区画形成され開口が断熱扉で覆われる、内部に収納され
た商品を保温若しくは保冷する収納室を備え、断熱扉の
外周面を形成し箱状の断熱扉本体を構成する、収納室の
開口面に向い合う面が開口する箱体と、この箱体の開口
を覆う被覆体と、この被覆体を箱体に接合し開口面に向
い合う端面を持つ接合部材とを、断熱扉本体内で発泡さ
せこの断熱扉本体内に充填した発泡材で互に結合して組
立てられた断熱扉に接合部材を介して弾性を持つパッキ
ンを設けることにより収納室内の気密を保持するように
した自動販売機の断熱扉のパッキン封止構造において、
軟質の合成樹脂若しくはゴムから形成されたひれを接合
部材から断熱扉本体内側に突出して接合部材と当接若し
くは一体で成形若しくは形成して構成したので、箱体と
接合部に形成した溝との隙間への発泡材の流入を遮断す
るので、箱体と接合部に形成した溝との隙間より発泡材
が断熱扉本体の外側への漏出を防ぐ。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、商品が収納される本体内に断熱壁で区画形成され開
口が断熱扉で覆われる、内部に収納された商品を保温若
しくは保冷する収納室を備え、前記断熱扉の外周面を形
成し箱状の断熱扉本体を構成する、前記収納室の開口面
に向い合う面が開口する箱体と、この箱体の開口を覆う
被覆体と、この被覆体を前記箱体に接合し前記開口面に
向い合う端面を持つ接合部材とを、前記断熱扉本体内で
発泡させ、この断熱扉本体内に充填した発泡材で互に結
合して組立てられた前記断熱扉に、前記接合部材を介し
て弾性を持つパッキンを設けることにより前記収納室内
の気密を保持するようにした自動販売機の断熱扉におい
て、前記接合部材から断熱扉本体内側に突出した突出部
を、前記接合部材と当接若しくは一体で成形若しくは形
成したものであり、箱体と接合部に形成した溝との隙間
への発泡材の流動速度を減速させるので、箱体と接合部
に形成した溝との隙間より発泡材が断熱扉本体の外側へ
の漏出を防ぐという作用を有する。
【0014】本発明の請求項2に記載の発明は、商品が
収納される本体内に断熱壁で区画形成され開口が断熱扉
で覆われる、内部に収納された商品を保温若しくは保冷
する収納室を備え、前記断熱扉の外周面を形成し箱状の
断熱扉本体を構成する、前記収納室の開口面に向い合う
面が開口する箱体と、この箱体の開口を覆う被覆体と、
この被覆体を前記箱体に接合し前記開口面に向い合う端
面を持つ接合部材とを、前記断熱扉本体内で発泡させこ
の断熱扉本体内に充填した発泡材で互に結合して組立て
られた前記断熱扉に前記接合部材を介して弾性を持つパ
ッキンを設けることにより前記収納室内の気密を保持す
るようにした自動販売機の断熱扉において軟質の合成樹
脂若しくはゴムから形成されたひれを前記接合部材から
前記断熱扉本体内側に突出して前記接合部と当接若しく
は一体で成形若しくは形成したものであり、箱体と接合
部に形成した溝との隙間への発泡材の流入を遮断するの
で、箱体と接合部に形成した溝との隙間より発泡材が断
熱扉本体の外側への漏出を防ぐという作用を有する。
【0015】以下、本発明の実施の形態について図1か
ら図6を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の実施の形態1の自動販
売機の断熱扉の発泡組立時の要部横断面図で、図2は本
発明の実施の形態1の自動販売機の断熱扉の発泡組立後
の要部横断面図で、図3は本発明の実施の形態1の対象
となる自動販売機の斜視図である。
【0016】図1から図3において、1は商品が内部に
収納され前面が開口する外箱でありこの外箱1の前面開
口を覆う扉2を回動自在に支持しており、この扉2と外
箱1とで、自動販売機の外周面を形成する本体3を構成
している。外箱1内には、内部に収納された商品を保温
若しくは保冷して温蔵、冷蔵若しくは冷凍貯蔵し前面が
開口する収納室4を断熱壁で区画形成しており、この収
納室4の前面開口を外箱1に回動自在に支持した断熱扉
5′でそれぞれ覆っている。
【0017】この断熱扉5′の外周面を、収納室4の開
口面に向い合う面が開口する箱体6と、この箱体6の開
口を覆う平板状の被覆体7と、この被覆体7を箱体6に
接合し収納室4の開口面に向い合う端面を持つ、箱体6
および被覆体7の端部がそれぞれ嵌まり込む溝8,9を
それぞれ形成し硬質の合成樹脂で成形した枠状の接合部
材10とで構成した箱状の断熱扉本体11′で形成して
いる。
【0018】また、接合部材10の収納室4の開口面に
向い合う端面である後面から後方に突出させて、接合部
材10と一体で軟質の合成樹脂でパッキン12を成形し
ており、断熱扉本体11′内を、この断熱扉本体11′
内に原液を注入して発泡させた発泡材13で充填してい
る。この発泡材13の発泡時の発泡圧を、断熱扉本体1
1′を前後両側から挟持する挟持板14が受けることに
より、断熱扉本体11′の発泡材13発泡時の発泡圧に
よる変形を防止している。軟質の合成樹脂から成形した
パッキン12は弾性を持つとともに、複数のひれ15を
後面から後方に突出している。
【0019】またパッキン12は、パッキン12が接合
部材10と一体で中空の内部を仕切った管状の横断面図
をしていて、パッキン12がつながっている接合部材1
0の、収納室4の開口面に向い合う端面である後面側に
凹部を形成している。この凹部16が、発泡材13発泡
時に断熱扉5′が挟持板14で挟持された際、挟持板1
4で押圧されるパッキン12が入り込む空間を形成す
る。
【0020】また接合部材10には、接合部材10から
断熱扉本体11′内側へ突出していて、硬質の合成樹脂
から成形した突出部23が接合部材10と一体でつなが
って成形している。なお収納室4内には、上端部前面に
開口した商品が投入される投入口17と、下端部下面に
開口する排出口18とを形成した、内部にそれぞれ収納
された商品を販売の都度一個ずつ排出口18を通して排
出する収納棚19を左右に並列して複数収容設置してお
り、その他の構成は前記した従来例と同一である。
【0021】前述の構成において、この発明は自動販売
機の断熱扉を備えた自動販売機の販売動作は前記した従
来例と同様であるので、この発明の自動販売機の断熱扉
の組み立て時について以下述べる。
【0022】断熱扉5′に取付けられたパッキン12の
機能は、断熱扉5′を閉じた際に、収納室4を区画形成
する断熱壁の前端面と断熱扉5′との隙間を塞いで収納
室4内の気密を保持し、発泡材13が内外への熱の流入
および流出を防いでいる。これにより、収納室4内に収
納された商品は、収納室4内に効率よく保温されて温
蔵、冷蔵若しくは冷凍貯蔵される。
【0023】また、断熱扉5′の組み立ての手順は、先
ず、箱体6の開口の周縁部を溝8に挿入して接合部材1
0を箱体6に取付ける。次に、この箱体6内に、この箱
体6と被覆体7との間隔を保持する図示しないスペーサ
を挿入した後、溝9に被覆体7の端部を挿入する。する
と、この被覆体7が接合部材10を介し箱体6に接合さ
れることにより、箱体6が被覆体7で密閉された断熱扉
本体11′が組み上がる。
【0024】この組み上がった断熱扉本体11′を発泡
材13の発泡圧で変形しないように、その前後両側から
挟持板14で堅固に挟持する。このとき、接合部材10
に一体成形したパッキン12は、パッキン12が挟持板
14に押されると凹部16内に変形して移動するので、
挟持板14の挟持圧はパッキン12を介さずに断熱扉本
体11′に直接伝動する。この断熱扉本体11′内に発
泡材13の原液を注入すると、この断熱扉本体11′内
で発泡材13が発泡する。この発泡材13の発泡が完了
して断熱扉本体11′内が発泡材13で充填されると、
断熱扉5′の組み立ては完了する。
【0025】発泡材13の充填時の発泡材13の動き
は、発泡材13の原液は箱体6の内側面の箱体内面6b
上に注入されて流動し、図1中の矢印Cのように断熱扉
本体11′内に外側に向かって広がる。
【0026】この際、挟持板14によって断熱扉本体1
1′を挟持する方向からの発泡材13の漏出、換言すれ
ば図1中の矢印Aで示す被覆体7と接合部10に形成し
た溝9との隙間からの発泡材13の漏出は挟持板14の
挟持力により防ぐ。
【0027】また一方、発泡材13は箱体内面6b上に
注入された後、断熱扉本体11′内を外側へ向かって広
がり、発泡材13は突出部23に衝突する。この反動に
よって発泡材13は突出部23に衝突後は図中の矢印
C′で示すように流動状態が変化するので、断熱扉本体
11′内の外側に向かって広がる矢印Cで示す発泡材1
3の流れに対して逆流を生じることにより、矢印Cで示
す発泡材13が外側へ広がる流れと衝突するので、発泡
材13が溝8へ侵入していく流動速度を減速させるの
で、箱体6が外側へ広がろうとして変形することを防
ぐ。これにより箱体6と接合部10に形成した溝8との
隙間から発泡材13が断熱扉本体11′の外側へ漏出す
ることを防ぐ。
【0028】したがって、この発明の自動販売機の断熱
扉は、パッキン12を接合部材10に一体成形している
にも拘らず、挟持板14の挟持力を直接断熱扉本体1
1′に伝動できて、また、突出部23により発泡材13
の流動速度を減速させることができる。そのため、この
断熱扉本体11′が発泡材13発泡時の発泡圧で変形せ
ず、パッキン12と接合部材10とが一部品となって構
造が簡素化できるとともに、パッキン12の断熱扉本体
11′への取り付け作業に要する手間を大幅に削減若し
くは省略できることにより加えて、箱体6と接合部材1
0に形成した溝8との隙間から発泡材13が断熱扉本体
11′の外側へ漏出することを防ぐことができる。
【0029】(実施の形態2)図4は本発明の実施の形
態2の自動販売機の断熱扉の発泡組立時の要部横断面図
で、図5は本発明の実施の形態2の要部横断面図で、図
6は本発明の第二の実施の形態の自動販売機の断熱扉の
発泡組立後の要部横断面図で、図7は本発明の形態2の
対象となる自動販売機の斜視図である。
【0030】図4から図7において、1は商品が内部に
収納され前面が開口する外箱でありこの外箱1に前面開
口を覆う扉2を回動自在に支持している。この扉2と外
箱1とで、自動販売機の外周面を形成する本体3を構成
している。外箱1内には、内部に収納された商品を保温
若しくは保冷して温蔵、冷蔵若しくは冷凍貯蔵し前面が
開口する収納室4を断熱壁で区画形成しており、この収
納室4の前面開口を外箱1に回動自在に支持した断熱扉
5′′でそれぞれ覆っている。
【0031】この断熱扉5′′の外周面を、収納室4の
開口面に向い合う面が開口する箱体6と、この箱体6の
開口を覆う平板状の被覆体7と、この被覆体7を箱体6
に接合し収納室4の開口面に向い合う端面を持つ、箱体
6および被覆体7の端部がそれぞれ嵌まり込む溝8,9
をそれぞれ形成し硬質の合成樹脂から成形した枠状の接
合部材10とで構成した箱状の断熱扉本体11′′で形
成して、溝8の入口で断熱扉本体11′′の内側に形成
する嵌合口24から溝8の奥方へ箱体6の端部が嵌まり
込む。
【0032】また、接合部材10の、収納室4の開口面
に向い合う端面である後面から後方に突出させて、接合
部材10と一体でパッキン12を成形しており、断熱扉
本体11′′内を、この断熱扉本体11′′内に原液を
注入して発泡させた発泡材13で充填している。この発
泡材13の発泡時の発泡圧を、断熱扉本体11′′を前
後両側から挟持する挟持板14が受けることにより、断
熱扉本体11′′の発泡材13発泡時の発泡圧による変
形を防止している。軟質の合成樹脂から成形したパッキ
ン12は弾性を持つとともに、複数のひれ15を後面か
ら後方に突出している。
【0033】またパッキン12は、接合部材10と一体
で中空の内部を仕切った管状の横断面をしていて、パッ
キン12がつながっている接合部材10の、収納室4の
開口面に向い合う端面である後面側に凹部を形成してい
る。この凹部16が、発泡材13発泡時に断熱扉5″が
挟持板14で挟持された際、挟持板14で押圧されるパ
ッキン12が入り込む空間を形成する。
【0034】また、接合部材10には、接合部材10か
ら断熱扉本体11′′内側へ突出していて、軟質の合成
樹脂若しくはゴムから成形したひれ25が嵌合口24で
接合部材10と一体でつながって成形していて、箱体6
の端部が嵌合口24から溝8の奥方へ嵌まり込む以前の
状態では、図5で示す如くひれ25は嵌合口24よりも
外側まではみ出している。
【0035】なお収納室4内には、上端部前面に開口し
商品が投入される投入口17と、下端部下面に開口する
排出口18とを形成した、内部にそれぞれ収納された商
品を販売の都度一個ずつ排出口18を通して排出する収
納棚19を左右に並列して複数収容設置しており、その
他の構成は前記した従来例や本発明の第一の実施の形態
と同一である。前述の構成において、この発明は自動販
売機の断熱扉のパッキン封止構造を備えた自動販売機の
販売動作は前記した従来例や本発明の第一の実施の形態
と同様であるので、この発明の自動販売機の断熱扉のパ
ッキン封止構造の、断熱扉5′′の組み立て時について
以下述べる。
【0036】断熱扉5′′に取付けられたパッキン12
の機能は、本発明の第一の実施の形態と同様に断熱扉
5′′を閉じた際に、収納室4を区画形成する断熱壁の
前端面と断熱扉5′′との隙間を塞いで収納室4内の気
密を保持し、発泡材13が内外への熱の流入および流出
を防いでいる。これにより、収納室4内に収納された商
品は、収納室4内に効率よく保温されて温蔵、冷蔵若し
くは冷凍貯蔵される。
【0037】また、断熱扉5′′の組み立ての手順は、
先ず、箱体6の開口の周縁部を溝8に挿入して接合部材
10を箱体6に取付けるが、このとき箱体6の端部が嵌
合口24から溝8の奥方へ嵌まり込む以前、ひれ25は
図5で示す如く嵌合口24よりも外側まではみ出してい
たが、箱体6の開口の周縁部を溝8に挿入する際に箱体
6の内側面がひれ25の弾力性を生かしてひれ25を断
熱扉本体11″内側に巻き込んでひれ25が箱体6の内
側面に密着して当接して箱体6の開口の周縁部を溝8に
挿入して接合部材10を箱体6に取付ける。
【0038】次に、この箱体6内に、この箱体6と被覆
体7との間隔を保持する、図示しないスペーサを挿入し
た後、溝9に被覆体7の端部を挿入する。すると、この
被覆体7が接合部材10を介し箱体6に接合されること
により、箱体6が被覆体7で密閉された断熱扉本体1
1″が組み上がる。この組み上がった断熱扉本体11″
を発泡材13の発泡圧で変形しないように、その前後両
側から挟持板14で堅固に挟持する。
【0039】このとき、接合部材10に一体成形したパ
ッキン12は、パッキン12が挟持板14に押されると
凹部16内に変形して移動するので、挟持板14の挟持
圧はパッキン12を介さずに断熱扉本体11″に直接伝
動する。この断熱扉本体11″内に発泡材13の原液を
注入すると、この断熱扉本体11″内で発泡材13が発
泡する。この発泡材13の発泡が完了して断熱扉本体1
1″内が発泡材13で充填されると、断熱扉5″の組み
立ては完了する。
【0040】この時発泡材13の充填時に発泡材13の
動きは、発泡材13の原液は箱体6の内側面の箱体内面
6c上に注入されて流動し、図4中の矢印の方向に断熱
扉本体11″内に外側に向かって広がる。この際、挟持
板14によって断熱扉本体11″を挟持する方向からの
発泡材13の漏出、換言すれば図4中の矢印Aで示す被
覆体7と接合部材10に形成した溝9との隙間からの発
泡材13の漏出は挟持板14の挟持力により防ぐ。
【0041】また一方、ひれ25は嵌合口24よりも外
側まではみ出していたが、断熱扉5″の組み立ての際
に、箱体6の内側面がひれ25の弾力性を生かしてひれ
25を断熱扉本体11″内側に巻き込んでひれ25が箱
体6の内側面に密着して当接して箱体6の開口の周縁部
を溝8に挿入して接合部材10を箱体6に取付けるの
で、ひれ25と箱体6の内側面との間には隙間がない。
この状態で発泡材13は箱体6の内側面の箱体内面6C
上に注入された後、図4中の矢印の方向に断熱扉本体1
1″内に外側に向かって流動して広がるので発泡材13
は発泡圧力でひれ25をさらに外側へ押し出しながら断
熱扉本体11″内に広がる。これにより箱体6と接合部
材10に形成した溝8との隙間から発泡材13が断熱扉
本体11′′の外側へ漏出することを防ぐ。
【0042】したがって、この発明の自動販売機の断熱
扉は、パッキン12を接合部材10に一体成形している
にも拘らず、挟持板14の挟持力を直接断熱扉本体1
1″に伝動できるので、断熱扉本体11″が発泡材13
発泡時の発泡圧で変形せず、パッキン12と接合部材1
0とが1部品となって構造が簡素化できるとともに、パ
ッキン12の断熱扉本体11″への取り付け作業に要す
る手間を大幅に削減若しくは省略できることに加えて、
ひれ25と箱体6の内側面との間には隙間がない状態で
発泡材13はひれ25をさらに外側へ押し出しながら断
熱扉本体11″内に広がるため、箱体6と接合部材10
に形成した溝8との隙間から発泡材13が断熱扉本体1
1″の外側へ漏出することを防ぐことができる。
【0043】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、商品が収
納される本体内に断熱壁で区画形成された開口が断熱扉
で覆われる、内部に収納された商品を保温若しくは保冷
する収納室を備え、断熱扉の外周面を形成し箱状の断熱
扉本体を構成する、収納室の開口面に向い合う面が開口
する箱体と、この箱体の開口を覆う被覆体と、この被覆
体を箱体に接合し開口面に向い合う端面を持つ接合部材
とを、断熱扉本体内で発泡させこの断熱扉本体内に充填
した発泡材で互に結合して組立てられた断熱扉に接合部
材を介して弾性を持つパッキンを設けることにより収納
室内の気密を保持するようにした自動販売機の断熱扉に
おいて、接合部材から断熱扉本体内側に突出した突出部
を、接合部材と当接若しくは一体で成形若しくは形成し
たので、突出部により発泡材の流動速度を減速させるこ
とができるため、断熱扉本体が発泡材の発泡時の発泡圧
で変形せず、パッキンと接合部材とが一部品となって構
造が簡素化できるとともに、パッキンの断熱扉本体への
取り付け作業に要する手間を大幅に削減若しくは省略で
きることに加えて、箱体と接合部に形成した溝との隙間
から発泡材が断熱扉本体の外側へ漏出することを防ぐこ
とができる。
【0044】また、上記の自動販売機の断熱扉におい
て、軟質の合成樹脂若しくはゴムから形成されたひれを
接合部材から断熱扉本体内側に突出して接合部と当接若
しくは一体で成形若しくは形成したので、ひれと箱体の
内側面との間には隙間がない状態で発泡材はひれをさら
に外側へ押し出しながら断熱扉本体内に広がるため、箱
体と接合部に形成した溝との隙間から発泡材が断熱扉本
体の外側へ漏出することを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による断熱扉の発泡組立
時の要部横断面図
【図2】本発明の実施の形態1による断熱壁の発泡組立
後の要部横断面図
【図3】本発明の実施の形態1の対象となる自動販売機
の斜視図
【図4】本発明の実施の形態2による断熱扉の発泡組立
時の要部断面図
【図5】本発明の実施の形態2による断熱扉の要部横断
面図
【図6】本発明の実施の形態2による断熱扉の発泡組立
後の要部横断面図
【図7】本発明の実施の形態2の対象となる自動販売機
の斜視図
【図8】従来の自動販売機の断熱扉の発泡組立時の要部
横断面図
【図9】従来の自動販売機の断熱扉の発泡組立時の要部
横断面図
【図10】従来の自動販売機の断熱扉の発泡組立後の要
部横断面図
【図11】従来の自動販売機の斜視図
【符号の説明】
1 外箱 2 扉 3 本体 4 収納室 5 断熱扉 5′ 断熱扉 5″ 断熱扉 6 箱体 7 被覆体 8 溝 9 溝 10 接合部材 11 断熱扉本体 11′ 断熱扉本体 11″ 断熱扉本体 12 パッキン 13 発泡材 23 突出部 25 ひれ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商品が収納される本体内に断熱壁で区画
    形成され開口が断熱扉で覆われる、内部に収納された商
    品を保温若しくは保冷する収納室を備え、前記断熱扉の
    外周面を形成し箱状の断熱扉本体を構成する、前記収納
    室の開口面に向い合う面が開口する箱体と、この箱体の
    開口を覆う被覆体と、この被覆体を前記箱体に接合し前
    記開口面に向い合う端面を持つ接合部材とを、前記断熱
    扉本体内で発泡させてこの断熱扉本体内に充填した発泡
    材で互に結合して組立てられた前記断熱扉に前記接合部
    材を介して弾性を持つパッキンを設けることにより前記
    収納室内の気密を保持するようにした自動販売機の断熱
    扉において、前記接合部材から前記断熱扉本体内側に突
    出した突出部を、前記接合部材との当接若しくは一体で
    成形若しくは形成したことを特徴とする自動販売機の断
    熱扉。
  2. 【請求項2】 軟質の合成樹脂若しくはゴムから形成さ
    れたひれを接合部材から断熱扉本体内側に突出して前記
    接合部との当接若しくは一体で成形若しくは形成したこ
    とを特徴とする自動販売機の断熱扉。
JP31454596A 1996-11-26 1996-11-26 自動販売機の断熱扉 Pending JPH10154265A (ja)

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JP31454596A JPH10154265A (ja) 1996-11-26 1996-11-26 自動販売機の断熱扉

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007122293A (ja) * 2005-10-27 2007-05-17 Kubota Corp 自動販売機の内扉
WO2020034886A1 (zh) * 2018-08-14 2020-02-20 威海新北洋数码科技有限公司 闸门装置及自动售货机

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