JPH10153668A - 時計用のセラミック文字板 - Google Patents

時計用のセラミック文字板

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Publication number
JPH10153668A
JPH10153668A JP32795496A JP32795496A JPH10153668A JP H10153668 A JPH10153668 A JP H10153668A JP 32795496 A JP32795496 A JP 32795496A JP 32795496 A JP32795496 A JP 32795496A JP H10153668 A JPH10153668 A JP H10153668A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ceramic
resin layer
transparent resin
dial
polishing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32795496A
Other languages
English (en)
Inventor
Norishige Shimogama
徳重 下釜
Masaaki Sato
正昭 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawaguchiko Seimitsu KK
Original Assignee
Kawaguchiko Seimitsu KK
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Filing date
Publication date
Application filed by Kawaguchiko Seimitsu KK filed Critical Kawaguchiko Seimitsu KK
Priority to JP32795496A priority Critical patent/JPH10153668A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 時計用のセラミック文字板の表面を研磨する
場合、セラミック硬度が高いために高価なダイヤモンド
パウダを使用しなければならず、また研磨に要する時間
も長いために製造コストが高いものとなっていた。 【解決手段】 セラミック板11の表面に透明樹脂層1
2を形成し、この透明樹脂層12の表面を研磨すること
で、セラミック文字板10の表面平滑性と光沢性を得
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セラミックで形成
された時計用の文字板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、腕時計の文字板としてセラミック
を用いたものが知られている。セラミックは、文字板に
高級感を持たせることができ、またセラミックの特性で
ある白色の色調およびセラミックの光透過性を利用する
ことで、太陽電池を駆動源とするソーラ時計にも用いる
ことができる。
【0003】ところで、時計用のセラミック文字板は、
文字型に入れた粉末粒子を焼結して出来るために、文字
型から取り出した時に文字板表面に粒子の凹凸が現れて
しまう。そのため、従来にあっては文字型から取り出し
たセラミック文字板の表面を研磨して平滑性と光沢性を
出していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、セラミ
ック文字板の表面を研磨する場合、セラミック硬度が高
いために高価なダイヤモンドパウダを水又は油に溶解し
て使用しなければならず、また研磨時間も約40分程度
が必要であるなど製造コストが高いものとなっていた。
【0005】一方、図5に示したように、セラミック板
1の表面にカラー層2を形成して色調に変化を持たせる
場合にはカラー層2の表面を研磨することになるが、カ
ラー層2での光透過性を確保するためにはその厚みを約
5〜10μm程度に抑える必要がある。それ故、カラー
層2を研磨する時の寸法管理が大変であると共に、仕上
面3に傾きが発生するとカラー層2に濃淡の色ムラが発
生し、品質にバラツキが出てしまうといった問題があっ
た。
【0006】そこで本発明は、研磨する際に高価なダイ
ヤモンドパウダを使うことなく製造コストの低廉化を図
ると共に、カラー層での濃淡の色ムラをなくして均一の
カラー色を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
時計用のセラミック文字板は、セラミック板の表面に透
明樹脂層を形成し、この透明樹脂層の表面を研磨してな
ることを特徴とする。
【0008】また、本発明の請求項2に係る時計用のセ
ラミック文字板は、セラミック板の表面にカラー層を形
成し、このカラー層を覆うようにしてセラミック板の表
面に透明樹脂層を形成し、この透明樹脂層の表面を研磨
してなることを特徴とする。
【0009】更に、本発明の請求項3に係る時計用のセ
ラミック文字板は、上記カラー層が、陶磁器用のインク
によってセラミック板の表面全体又は表面の一部に施さ
れ、これを高温で焼き付けたものであることを特徴とす
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
に係るセラミック文字板の実施例を詳細に説明する。図
1及び図2は、本発明に係るセラミック文字板の第1実
施例を示したものである。この実施例に係るセラミック
文字板10は、円板状に焼結成形したセラミック板11
と、その表面全体に形成された無色の透明樹脂層12と
で構成される。セラミック板11は、表面を研磨するこ
となく焼結したものがそのまま使われる。透明樹脂層1
2はある程度の厚み(約30〜50μm)を確保するた
めにスプレー塗装などの手段で行われる。使われる樹脂
材は、例えばアクリル樹脂など透明性に優れたものが好
ましい。
【0011】次に、上述のように表面全体に透明樹脂層
12が形成されたセラミック板11を研磨盤(図示せ
ず)の上に載置した後、透明樹脂層12の表面を研磨す
る。透明樹脂層12は、セラミックに比べて硬度が低い
ので、研磨剤も従来のダイヤモンドパウダのように高価
なものを使う必要がなく、ごく普通に使われる炭化けい
素や酸化セリウムなどで十分である。また、研磨時間も
3〜4分で良好な平滑性が得られ且つ光沢のある表面に
仕上がる。なお、透明樹脂層12は、約10〜20μm
程度が研磨される。
【0012】透明樹脂層12の研磨が終了したのち、時
字13やマーク14等を接着してセラミック文字板10
を完成させる。このようにして完成したセラミック文字
板10は、透明樹脂層12の表面を研磨したにもかかわ
らず、セラミック板11の表面を直接研磨したのと同様
な光沢が出て高級感を持たせることができる。また、セ
ラミック特有の白色の色調を失うことがない他、表面が
無色の透明樹脂層12なのでセラミックの光透過性を損
なうことがなく、ソーラ時計の文字板として利用するこ
とができる。
【0013】図3及び図4は、本発明に係るセラミック
文字板の第2実施例を示したものである。この実施例に
係るセラミック文字板20は、先の実施例と同様、円板
状に焼結成形したセラミック板21と、その表面全体に
形成された無色の透明樹脂層22とを備えるが、先の実
施例とは異なってセラミック板21と透明樹脂層22と
の間にリング状のカラー層25を介在させた構成となっ
ている。このカラー層25は、透明樹脂層22を形成す
る前に、セラミック板21の表面に陶磁器用のインクを
スクリーン印刷し、これを約750〜850℃の高温で
焼き付けたものであり、約5〜10μm程度の厚さで均
一的に形成される。最後にカラー層25の上からセラミ
ック板21の表面にアクリル樹脂などの透明樹脂層22
が形成される。
【0014】透明樹脂層22の表面の研磨は、先の実施
例と同様の手段および条件下で行われ、炭化けい素や酸
化セリウムなどの研磨剤を用いて3〜4分程度研磨す
る。透明樹脂層22の研磨が終了したのち、その表面に
時字23やマーク24等を接着してセラミック文字板2
0を完成させる。
【0015】このようにして完成したセラミック文字板
20は、先の実施例と同様、良好な平滑面が得られると
共に光沢のあるセラミック面に仕上がる。また、透明樹
脂層22の表面を研磨する際に、図4に示したように仕
上面26が傾斜して研磨された場合でも内部のカラー層
25に影響を及ぼすことがないので、カラー層25で濃
淡の色ムラが発生することがない。更に、透明樹脂層2
2の厚みはカラー層25に比べて大きいので、研磨時の
寸法管理も従来のものに比べて容易となる。なお、上記
実施例ではセラミック板21の表面の一部にリング状の
カラー層25を形成した場合について説明したが、この
カラー層25の形状は任意である他、セラミック板21
の表面全体にカラー層25を設けることも自由である。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に係る時計用のセラミック文字板によれば、セラミック
板の表面に透明樹脂層を形成し、この透明樹脂層の表面
を研磨したので、従来のように高価なダイヤモンドパウ
ダを使って表面研磨する必要もなく、また研磨時間も大
幅に短縮できることから、製造コストの低廉化が達成で
きた。
【0017】また、本発明の請求項2に係る時計用のセ
ラミック文字板によれば、セラミック板の表面にカラー
層を形成し、このカラー層を覆うようにしてセラミック
板の表面に透明樹脂層を形成した後、透明樹脂層の表面
を研磨するようにしたので、透明樹脂層の表面研磨が内
部のカラー層に影響を及ぼすことがなく、カラー層での
濃淡の色ムラが発生せずに均一のカラー色を得ることが
できる。
【0018】更に、本発明の請求項3に係る時計用のセ
ラミック文字板によれば、上記カラー層は、陶磁器用の
インクによってセラミック板の表面に施し、これを高温
で焼き付けたものであるので、より一層高級感が増す
他、色調の経時的変化が少ないといった効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す時計用のセラミック
文字板の正面図である。
【図2】上記図1のA−A線断面図である。
【図3】本発明の第2実施例を示す時計用のセラミック
文字板の正面図である。
【図4】上記図2のB−B線断面図である。
【図5】従来における時計用のセラミック文字板の一例
を示す断面図である。
【符号の説明】
10 セラミック文字板 11 セラミック板 12 透明樹脂層 20 セラミック文字板 21 セラミック板 22 透明樹脂層 25 カラー層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミック板の表面に透明樹脂層を形成
    し、この透明樹脂層の表面を研磨してなることを特徴と
    する時計用のセラミック文字板。
  2. 【請求項2】 セラミック板の表面にカラー層を形成
    し、このカラー層を覆うようにしてセラミック板の表面
    に透明樹脂層を形成し、この透明樹脂層の表面を研磨し
    てなることを特徴とする時計用のセラミック文字板。
  3. 【請求項3】 上記カラー層は、陶磁器用のインクによ
    ってセラミック板の表面全体又は表面の一部に施され、
    これを高温で焼き付けたものであることを特徴とする請
    求項2記載の時計用のセラミック文字板。
JP32795496A 1996-11-22 1996-11-22 時計用のセラミック文字板 Pending JPH10153668A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007086027A (ja) * 2004-09-22 2007-04-05 Asulab Sa エナメル加工されたマルチステージの文字板
JP2011191303A (ja) * 2010-03-12 2011-09-29 Swatch Group Research & Development Ltd 少なくとも部分的にエナメル被覆を施したレリーフ文字板
CN111694259A (zh) * 2019-03-14 2020-09-22 奥米加股份有限公司 具有对衬底及其装饰的保护的复合时计或珠宝部件

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Effective date: 20040218