JPH10153638A - 電力ケーブル気中終端部部分放電測定方法 - Google Patents

電力ケーブル気中終端部部分放電測定方法

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JPH10153638A
JPH10153638A JP31506596A JP31506596A JPH10153638A JP H10153638 A JPH10153638 A JP H10153638A JP 31506596 A JP31506596 A JP 31506596A JP 31506596 A JP31506596 A JP 31506596A JP H10153638 A JPH10153638 A JP H10153638A
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JP
Japan
Prior art keywords
partial discharge
power cable
cable
foil electrode
frequency
Prior art date
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Application number
JP31506596A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Takahashi
康弘 高橋
Masao Saito
政夫 斉藤
Kazuo Watanabe
和夫 渡辺
Nobuo Kikuta
修夫 菊田
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 絶縁筒の無い電力ケーブル線路、即ち両終端
が気中終端接続箱(EB−A)であり、途中にIJが存
在しない電力ケーブル線路におけるEB−A内に発生し
た部分放電を容易に、確実に測定できる方法を提供する
こと。 【解決手段】 EB−A内に発生した部分放電によって
実線路電力ケーブル遮蔽層を伝播する信号をEB−Aに
連なる直下の電力ケーブルシース上に取付けた箔電極に
より電力ケーブルのシース被覆層を介して受信すること
により前記部分放電を検出することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、実線路電力ケーブ
ルの部分放電測定方法に関するもので、特に線路中に絶
縁筒が無い場合においても気中終端接続箱(EB−Aと
略記)部で発生した部分放電をケーブルシース上の箔電
極による信号検出部にて測定可能としたものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電力ケーブル及びEB−A内に発
生する部分放電を検出する部分放電測定方法としては、
下記の方法が提案されている。
【0003】箔電極を使用したものとしては、図4に
示すように、EB−A2で発生した部分放電信号は、電
力ケーブル1を伝搬し絶縁筒21の両側の遮蔽層に逆位
相で誘起される電圧を検出インピーダンス23により検
出するものである。勿論ケーブルの絶縁接続部IJの絶
縁筒でも可能である。
【0004】同調式検出法としては、図5に示すよう
に、EB−A2で発生した部分放電信号は、電力ケーブ
ル1のEB−A2の内部導体と金属遮蔽層との間に結合
コンデンサー30及び検出インピーダンス31を直列に
接続してなる閉回路を流れ、検出インピーダンス31で
検出されるものである。
【0005】図6に示すように、電力ケーブル1のシ
ース上電極と遮蔽層間のC42とREDIセンサーのL
41で特定の周波数で共振させて検出する方法は、EB
−A2で発生した部分放電信号により遮蔽層に誘起され
た電圧をREDIセンサー40により検出するものであ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
方法は、箔電極式では絶縁筒の無い線路では測定でき
ない。また、絶縁筒が有る線路であっても、EB−Aか
ら絶縁筒までの距離が長くなると、伝搬してくる部分放
電信号の減衰が大きくなり測定感度が低下する。
【0007】同調式は、現地に高圧結合コンデンサー
を設置しなければならない。また、同調周波数が400
KHzと低い為、ノイズの影響を受けやすい。
【0008】REDIセンサー方式は、電極の面積を
変化させてCを変えたり、またはLを変化させることに
より共振周波数を変化させて最適周波数を決定するが、
容易に周波数選定ができない。また、変更も容易でない
ため、ノイズの変化に対応できない。
【0009】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
ものであって、絶縁筒の無い線路(両終端がEB−Aで
あり、途中にIJが存在しない電力ケーブル線路)での
部分放電測定に容易に適用することができ、安全性及び
測定精度にも優れ、しかも測定の簡易化を図ることが可
能な部分放電測定方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電力ケーブ
ル気中終端部部分放電測定方法は、気中終端接続箱(E
B−A)内に発生した部分放電パルスによって実線路電
力ケーブル遮蔽層を伝播する前記部分放電パルスに係る
信号の高周波成分を、前記EB−Aに連なる直下の電力
ケーブルシース上に取付けた箔電極により前記電力ケー
ブルのシース被覆層を介して受信することにより前記部
分放電を検出することを特徴とする。
【0011】また、前記検出された信号を2MHz〜5
0MHzの帯域で周波数を同調させて部分放電電荷量を
測定することを特徴とする。
【0012】一般に、部分放電パルスは広帯域信号であ
り、分布定数回路である電力ケーブルを導体と遮蔽層間
及び対地を帰路として伝搬する進行波となる。
【0013】本発明では、EB−A内で発生した部分放
電に伴う前記ケーブル遮蔽層から対地に向かう進行波の
高周波成分を、シース被覆層による容量性高周波フィル
タを介して検出するものであるから、絶縁筒の無い線路
でのEB−A内に発生した部分放電の測定が容易に、し
かも活線状態下での測定も行うことができる。また、箔
電極をEB−A直下の電力ケーブルシース上に取付ける
ことから、伝搬してくる部分放電信号の減衰が少なく高
感度で測定を行なうことが可能となる。
【0014】さらに、前記箔電極から取り出す周波数成
分が2MHz以下であると外部ノイズの影響を受け易
く、また60MHz以上では放送帯域の影響を受ける。
このため20MHz〜50MHzの高周波数帯域でS/
N比の良い周波数を選択し測定することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。
【0016】図1は本発明の実施形態に係る構成を示す
ブロック図である。図において、部分放電(Partial Di
scharge:PD)を検出すべき気中終端接続箱(以下EB
−Aとのみ記す)2に連なる電力ケーブル1のEB−A
2の直下3m以内の位置でケーブルシース上に銅箔、ア
ルミ箔等を巻いてPD検出の箔電極5を形成して、箔電
極5により検出したPD信号6は検出インピーダンス7
を通って大地に流れ、検出インピーダンス7で検出した
PD信号の高周波成分を同調器8に入力し、この同調器
8の出力に対してPD電荷量を測定、解析する装置9と
により部分放電検出装置は構成される。
【0017】この場合の線路は、電力ケーブル1、例え
ば66KVCVケーブルの両終端2,2はEB−Aであ
り、この両終端間のケーブル遮蔽層には縁切り部(I
J)は存在していないものである。
【0018】なお、終端部2,2のEB−Aの内部導体
は高圧電源線3に接続されている。
【0019】次に、このように構成された部分放電測定
方法のPD信号検出原理について説明する。
【0020】図2(a)に測定系統のブロック図を、図
2(b)に測定回路構成のブロック図を、図2(c)に
その等価回路を示す。なお、図の符号は図1と同一の部
位には同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0021】EB−A2内にPD発生4によって、ケー
ブル導体10とケーブル遮蔽層11との間に部分放電発
生電圧e0 が発生した場合、図2(c)の等価回路よ
り、PD信号検出レベルVzdは次式となる。
【0022】
【数1】 0 :部分放電発生電圧 Zc :ケーブル導体〜遮蔽層間サージインピーダンス Zs :ケーブル遮蔽層〜大地間サージインピーダンス ZL :接地線インピーダンス Zd :部分放電信号検出インピーダンス Z0 :EB−A電源線〜大地間サージインピーダンス VZd:部分放電検出信号レベル ここで Zc =32.5Ω(15〜50Ω) Z0 =450Ω(400〜500Ω) ZS =30Ω(10〜50Ω) ZL =1.26KΩ(f=20MHz,L=10μHと
して) Zd =600Ω とすると
【数2】 となる。つまりこの場合、発生したPD信号の約5.5
%の検出レベルで信号を検出できるということになる。
【0023】次に、校正について説明すると、図2
(a)の測定系統においては、×印4の場所でPDが発
生した場合、図2(b)に示すe0 の矢印間でPDが発
生していると考えられる。よってこの場合の校正方法と
しては、e0 の矢印間に校正パルスを入力すれば良いと
考えられる(直接校正)。図3に校正の回路構成を示
す。図において、PG12は校正パルス発生器である。
【0024】尚、今までに、ケーブルの導体〜遮蔽層間
に校正パルスを入力した場合、箔電極により大地モード
信号を検出することを確認されている。
【0025】図1の本発明の実施形態の説明にもどる
と、上述した検出原理に基づき、検出インピーダンス7
により検出されたPD信号は同調器8に入力され、最も
ノイズが少ない領域である周波数2MHz〜50MHz
の帯域で、例えば0.1MHzの単位で可変させ同調を
はかって測定する。この出力は測定装置9に入力して校
正データに基づき解析されPDの電荷量等が測定され
る。
【0026】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、E
B−A内で発生した部分放電に伴うケーブル遮蔽層から
対地に向かう進行波の高周波成分を、ケーブルシースの
被覆層による容量性高周波フィルタを介して検出するも
のであるから、絶縁筒の無い線路でEB−A内に発生し
た部分放電の測定が容易に、しかも活線状態下での測定
も行うことができる。
【0027】また、箔電極をEB−A直下の電力ケーブ
ルシース上に取付けることから、部分放電信号の減衰が
少なく高感度で測定を行なうことが可能となる。
【0028】さらに、ノイズが少ない領域である周波数
2MHz〜50MHzの帯域で、S/N比の良い周波数
を選択し測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る構成を模式的に示すブ
ロック図である。
【図2】本発明の部分放電測定の原理を説明する図であ
って、(a)は、測定系統のブロック図、(b)は、測
定回路構成のブロック図、(c)は、等価回路図であ
る。
【図3】本発明に係る校正方法の回路構成のブロック図
である。
【図4】従来の箔電極を使用した部分放電測定方法を示
すブロック図である。
【図5】従来の同調式部分放電測定方法を説明するブロ
ック図である。
【図6】従来のCとLとで特定の周波数で共振されて部
分放電を測定する方法を説明するブロック図である。
【符号の説明】
1 電力ケーブル 2 気中終端接続箱(EB−A) 3 高圧電源線 4 部分放電発生位置 5 箔電極 7 検出インピーダンス 8 同調器 9 解析装置 21 絶縁筒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菊田 修夫 千葉県富津市新富町42−1 株式会社フジ クラ富津工場内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気中終端接続箱内に発生した部分放電パ
    ルスによって実線路電力ケーブル遮蔽層を伝播する前記
    部分放電パルスに係る信号の高周波成分を、前記気中終
    端接続箱に連なる直下の電力ケーブルシース上に取付け
    た箔電極により前記電力ケーブルのシース被覆層を介し
    て受信することにより前記部分放電を検出することを特
    徴とする電力ケーブル気中終端部部分放電測定方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の部分放電測定方法であっ
    て、前記検出された信号を2MHz〜50MHzの帯域
    で周波数を同調させて部分放電電荷量を測定することを
    特徴とする電力ケーブル気中終端部部分放電測定方法。
JP31506596A 1996-11-26 1996-11-26 電力ケーブル気中終端部部分放電測定方法 Pending JPH10153638A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004286527A (ja) * 2003-03-20 2004-10-14 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 多成分ae波形の初動検出方法
CN103969556A (zh) * 2014-03-14 2014-08-06 上海交通大学 电缆附件绝缘带电检测装置
CN115825661A (zh) * 2023-01-06 2023-03-21 江苏安世朗智能科技有限公司 一种对地绝缘线的检测装置及系统

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