JPH10153214A - ヒンジ装置 - Google Patents

ヒンジ装置

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JPH10153214A
JPH10153214A JP9065010A JP6501097A JPH10153214A JP H10153214 A JPH10153214 A JP H10153214A JP 9065010 A JP9065010 A JP 9065010A JP 6501097 A JP6501097 A JP 6501097A JP H10153214 A JPH10153214 A JP H10153214A
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camshaft
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヒンジ装置にて開閉部材と固定部材とを連結
する作業の簡便化およびヒンジ装置の小型化。 【解決手段】 一端部11aが開閉部材3と固定部材2
のいずれか一方の側への固定端部11とされると共にそ
の軸線回りにカム部12が形成されたカムシャフト10
と、開閉部材3と固定部材2のいずれか他方の部材側へ
の固定部13aを有すると共にカム部12を把持するバ
ネ13とを備え、カム部12は一対の被保持面25を有
し、バネ13は一対の保持片18を有してなり、カムシ
ャフト10およびバネ13は、他方の部材側への固定壁
部9aを有するケース9内に収納されていることを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不使用時は2つ折
りとされ、使用時には一方の部材を所定角度に開いて使
用する機器等、例えば、携帯電話、電子手帳、化粧用コ
ンパクト等に用いて好適なヒンジ装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年のエレクトロニクス技術の発展に伴
い、小型で液晶画面等を備えた携帯電話、電子手帳等の
各種機器が開発され実用に供されている。これらの機器
としては、開閉自在とされた2つの部材から概略構成さ
れ、不使用時はこれらの部材が2つ折りとされてコンパ
クトに収納され、使用時には送話部、ディスプレイ等の
片方の部材を所定角度に開く見開き式のものが使用され
る。
【0003】上記見開き式の機器においては、開閉部材
と固定部材(送話部、ディスプレイ表示部等の開閉する
側の部材を開閉部材、他方の部材を固定部材と呼ぶ。)
の連結は、ヒンジ装置を用いて行われ、開閉部材が連結
される固定部材の一側縁にヒンジ装置を配設し、この側
縁全域を連結領域として連結が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来のヒンジ装置には、以下のような問題が存
在する。上記見開き式の機器は、携帯用途に用いること
が多く、常に機器の小型化が要望されている。ところ
が、機器の一部をなす上記従来のヒンジ装置において
は、開閉部材が連結される固定部材の側縁全域を連結領
域として占有するという問題点があり、これは前記要望
に相反するものであり、ヒンジ装置の小型化が望まれて
いた。
【0005】一方、ヒンジ装置を用いて開閉部材と固定
部材を連結するには、開閉部材と固定部材とを組み合わ
せた状態で作業する必要があり、その作業には多大な手
間と時間がかかっていた。
【0006】本発明は、以上のような点を考慮してなさ
れたもので、その第1の目的は、開閉操作が円滑かつ確
実であると共に、機器の小型化に寄与するヒンジ装置を
提供することを目的とする。また、第2の目的は、構造
が簡単で、開閉部材と固定部材とを連結する作業が容易
なヒンジ装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、以下の構成を採用している。請求項1記
載のヒンジ装置は、開閉部材を固定部材の一側縁に開閉
自在に連結するヒンジ装置であって、一端部が前記開閉
部材と固定部材のいずれか一方の側への固定端部とされ
ると共にその軸線回りにカム部が形成されたカムシャフ
トと、前記開閉部材と固定部材のいずれか他方の部材側
への固定部を有すると共に前記カムシャフトのカム部を
弾性的に把持するバネとを備え、前記カム部は、前記軸
線に対し対称位置に形成された一対の被保持面を有し、
前記バネは、前記一対の被保持面を挟持して前記カム部
を定位置に保持する一対の保持片を有してなり、前記カ
ムシャフトおよびバネは、前記他方の部材側への固定壁
部を有する筒状のケース内に収納されていることを特徴
とする。
【0008】従って、本発明のヒンジ装置においては、
カムシャフトとバネとが筒状のケース内に納められてい
るので、小型化が実現すると共に、これらヒンジ装置を
構成する部材を一体的に操作可能となり、開閉部材と固
定部材との連結作業が容易に行える。
【0009】請求項2記載のヒンジ装置は、請求項1記
載のヒンジ装置において、前記カムシャフトは、前記一
端部が前記ケースの一端側から外部へ突出する前記一方
の部材への固定位置と該ケース内に収納される収納位置
との間で前記軸線方向へ移動可能とされていることを特
徴とする。
【0010】従って、本発明のヒンジ装置においては、
カムシャフトの一端部をケースの外部へ突出させること
により開閉部材または固定部材に固定するようにする。
これにより、簡単な操作で連結がなされる。
【0011】請求項3記載のヒンジ装置は、請求項1ま
たは2記載のヒンジ装置において、前記カムシャフトに
前記軸線方向に向く貫通孔が形成されていることを特徴
とする。
【0012】従って、本発明のヒンジ装置においては、
開閉部材と固定部材との間に配線されるリード線に無理
な力を加えることなく、かつ、外観を損なうことなくリ
ード線の配線が可能となる。
【0013】請求項4記載のヒンジ装置は、請求項1な
いし3のいずれかに記載のヒンジ装置において、前記ケ
ースには、その他端側の内部に支持部材が嵌着され、該
支持部材には前記カムシャフトを前記固定位置方向へ付
勢する押圧バネが支持されていることを特徴とする。
【0014】従って、本発明のヒンジ装置においては、
カムシャフトが固定位置方向へ押圧バネにより付勢され
ているので、カムシャフトを押圧バネの付勢力に抗して
収納位置側へ収納した状態で開閉部材または固定部材に
セットし、その収納位置側への保持が解かれたときに押
圧バネによってカムシャフトが外部に突出することによ
り開閉部材または固定部材への固定がなされる。
【0015】請求項5記載のヒンジ装置は、請求項4記
載のヒンジ装置において、前記支持部材は、前記押圧バ
ネを支持すると共に前記バネの固定部を保持して該バネ
を前記他方の部材側へ固定する構成とされることを特徴
とする。
【0016】従って、本発明のヒンジ装置においては、
バネは支持部材に固定されており、該バネは、支持部材
を介して開閉部材または固定部材に固定される。
【0017】請求項6記載のヒンジ装置は、請求項4ま
たは5記載のヒンジ装置において、前記押圧バネは、前
記固定位置方向に向かうにしたがって漸次拡径、または
縮径すると共に、該押圧バネの付勢力に抗して圧縮され
たときに前記固定位置方向と略直交する面内に収納され
るように巻回されていることを特徴とする。
【0018】従って、本発明のヒンジ装置によれば、押
圧バネは、その付勢力に抗して圧縮されると固定位置方
向と直交する面内に収容可能である。
【0019】請求項7記載のヒンジ装置は、請求項4か
ら6のいずれかに記載のヒンジ装置において、前記支持
部材には、外部に露出する側に意匠部が設けられている
ことを特徴とする。
【0020】従って、本発明のヒンジ装置においては、
意匠部に種々の形状・色彩が形成可能となる。
【0021】請求項8記載のヒンジ装置は、請求項1か
ら7のいずれかに記載のヒンジ装置において、前記バネ
は合成樹脂材料からなることを特徴とする。
【0022】従って、本発明のヒンジ装置においては、
ヒンジ装置を構成する部材が全て合成樹脂材料により構
成可能となる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明のヒ
ンジ装置の第1の実施の形態を、図1ないし図16を参
照して説明する。ここで説明する実施の形態は、本発明
を携帯電話の筐体の連結構造に適用した場合の例であ
る。
【0024】図14および図15において、符号1は携
帯電話機である。この携帯用電話機1は、電話機本体2
(固定部材)の一側縁4に送話部3(開閉部材)をヒン
ジ装置5により連結したものである。電話機本体2の一
側縁4には、その中央部分を連結壁部7としてその両端
に切欠部6が形成されており、送話部3の一側縁4aに
は切欠部6に嵌り合う連結壁部8が形成されている。
【0025】電話機本体2の連結壁部7と送話部3の連
結壁部8とはヒンジ装置5によって連結されている。こ
の構成によって、図15に示すように、送話部3は、電
話機本体2に対して閉じた状態である位置Aから使用状
態である位置Cの間で開閉自在とされている。
【0026】ヒンジ装置5の詳細を以下に説明する。図
1ないし図3に示すように、ヒンジ装置5は、送話部3
の連結壁部8への固定壁部9aを有する筒状のケース9
と、一端部11aが電話機本体2の連結壁部7への固定
端部11とされると共にその軸線回りにカム部12が形
成されたカムシャフト10と、送話部3の連結壁部8へ
の固定部13aを有すると共にカムシャフト10のカム
部12を弾性的に把持するバネ13と、ケース9の他端
側の内部に嵌着された支持体14とから概略構成されて
いる。
【0027】図4および図5に示すように、ケース9は
筒状に形成されたものであって合成樹脂材料からなり、
その主壁部9bの内部は断面矩形の中空部9cとなって
おり、主壁部9bの一端側には先端壁部9dが形成され
ている。この先端壁部9dには、円形の開口部9eが形
成されている。また、主壁部9bの外面にはこのケース
9の軸線方向に向けて一対の溝9fが形成されている。
この溝9f周辺の壁部は、ケース9を送話部3へ固定す
るための前記固定壁部9aを構成している。
【0028】図6ないし図8に示すように、カムシャフ
ト10は、合成樹脂材料の円柱棒の外周面を切削加工す
ること、または射出成形により形成されたものであっ
て、その軸方向中間部がカム部12となっており、その
一端部11aが固定端部11とされ、その他端部11b
が断面円形の小径部17となっている。そして、その中
心部には軸線方向に向けて貫通孔15が形成されてい
る。
【0029】図9ないし図11に示すように、バネ13
は、バネ材からなる板体を打抜加工・折曲加工して形成
されたもので、断面コ字状に形成された固定部13aと
この固定部13aから並行して延びる一対の保持片18
とを有してなるものである。固定部13aには、この固
定部13aの内方へ突出する突出部19が設けられてい
る。保持片18は、先端方向に向かうに従って互いに接
近する方向に折曲されている。
【0030】図12および図13に示すように、支持体
14は、合成樹脂材料からなり、断面矩形で筒状の主壁
部20と、主壁部20の一端に形成されたフランジ部2
1とからなるものである。主壁部20の外周面には、凹
部22が形成されており、フランジ部21の外周面には
一対の係合凹部23が形成されている。前記バネ13
は、図1に示すように、支持体14によって支持されて
いる。即ち、バネ13は、その突出部19を凹部22内
に係合させて支持体14の主壁部20に固定されてい
る。
【0031】カムシャフト10、バネ13、支持体14
はケース9内に収納されている。即ち、カムシャフト1
0は、その一端部11aの固定端部11をケース9の開
口部9e内に挿入した状態でケース9内に収納されてい
る。バネ13は、その保持片18をカムシャフト10の
カム部12の周面に当接させた状態でケース9内に収納
されている。また、支持体14は、その主壁部20内に
カムシャフト10の小径部17を相対的に挿入させた状
態でケース9の内部に収納されており、フランジ部21
がケース9の他端側に係合するようになっている。
【0032】カムシャフト10のカム部12とバネ13
の保持片18との詳細は、図16に示されている。この
図に示すように、カム部12の外周面は、基準円24の
内方を欠落させて被保持面25が形成され、被保持面2
5を除く外周面が始端26から基準円24に沿って、漸
次径が減少する湾曲面28とされて終端27に到る断面
形状とされている。一対の保持片18は、このカム部1
2の周囲を回動するようになっている。
【0033】上記のヒンジ装置5により、電話機本体2
と送話部3とを連結する作業は次の手順によって行う。
まず、図1ないし図3に示すように、ヒンジ装置5にお
いてカムシャフト10、バネ13、支持体14をケース
9の他端側へ移動させておき、カムシャフト10の一端
部11aを収納位置Sに置く。この状態で、ヒンジ装置
5を送話部3に形成された孔29内に挿入する。この場
合、図5に示すケース9の溝9f内に、送話部3に形成
された突部30を係合させる。これによってケース9
は、回動不可能な状態で送話部3に固定される。
【0034】次に、支持体14をケース9の一端側へ押
し、この支持体14の先端によりカム部12の後端を押
し、これによって、カムシャフト10の一端部11aを
ケース9の一端側から突出させ固定位置Kに位置させ
る。ここで、カムシャフト10の一端部11aは、電話
機本体2に形成された孔31内に嵌合し、電話機本体2
に固定される。
【0035】この例では、ヒンジ装置5を上記のように
して2つ、図14に示す電話機本体2の連結壁部7と送
話部3の連結壁部8との間に固定することによって、電
話機本体2と送話部3との連結が完了する。
【0036】電話機本体2には電話機の操作ボタン(図
示せず)が設けられており、図15に示すように、送話
部3には送話用のマイク32が内臓されている。マイク
32で捕捉された音声信号は、図1に示すリード線44
を介して電話機本体2へ供給されるようになっている
が、この際、マイク32からのリード線44は送話部3
内を通り、そしてヒンジ装置5のカムシャフト10の中
心に形成された貫通孔15を通して電話機本体2内に導
入される構成となっている。
【0037】次に、上記のように構成されたヒンジ装置
5の作用について説明する。図15に示すように、携帯
電話機1を使用する際には、送話部3を位置C迄開いて
使用する。この場合、図16に示すカム部12と保持片
18との位置関係は、保持片18がそれぞれ被保持面2
5を挟持することによりカムシャフト10を定位置に保
持した状態、即ち送話部3を位置Cに保持した状態とな
っている。
【0038】ここで例えば、送話部3を閉じた状態、即
ち位置Aにするため保持片18が反時計回りに回動した
場合には、カム部12の始端26において湾曲面28に
乗上げる。この際、湾曲面28は外周面が始端26から
基準円24に沿って漸次径が減少するように形成されて
いるので、例えば図15における位置Bにあるとき、保
持片18は小径の方へ移動しようとする力が加えられ
る。その結果、送話部3が位置Bにあったとしても、位
置Aに戻り半開き状態になることを回避できる。
【0039】本実施の形態のヒンジ装置によれば、装置
が小型になっていると共に各部品を単独で組付ける等の
作業がなく、一体的にこのヒンジ装置5を組付けて単に
支持体14によってカムシャフト10を押圧動作するだ
けで電話機本体2と送話部3との連結を容易に行うこと
ができる。また、電話機本体2と送話部3との間に配線
されるリード線44に無理な力を加えることなく、か
つ、外観を損なうことなくリード線44の配線が可能と
なる。
【0040】次に、本発明のヒンジ装置の第2の実施の
形態を図18ないし図20を参照して説明する。ここで
説明する実施の形態が上記第1の実施の形態と異なる点
は、カムシャフトを押圧バネにより付勢して常に一端部
がケースの外部へ突出するように構成したことである。
【0041】即ち、この実施の形態において、支持部材
16は、図19および図20に示すように、主壁部20
の内部が前記カムシャフト10の小径部17より大径の
孔部33となっており、フランジ部21側に後端壁部3
4が形成されている。後端壁部34には、配線用リード
線等を挿通させるための孔35が形成されている。図1
8に示すように、孔部33には、押圧バネ36が挿入さ
れている。また、送話部3の孔29は、その一端が閉塞
状態となっている。他の点は、上記の実施の形態と同一
である。
【0042】この構成に基づいて、このカムシャフト1
0は押圧バネ36により常時、ケース9の一端側へ付勢
された状態となっている。上記のヒンジ装置5を用いて
電話機本体2と送話部3との連結を行うには、カムシャ
フト10の一端部11aを適宜治具を用いてケース9内
の収納位置Sに移動させておき、この状態でケース9を
送話部3へ固定する。そして、治具を開放することによ
ってカムシャフト10が押圧バネ36の付勢力によっ
て、自動的に電話機本体2の連結壁部7側へ突出し、連
結がなされる。
【0043】従って、本実施の形態のヒンジ装置によれ
ば、小型で組立作業の簡単なヒンジ装置が得られると共
に、電話機本体2と送話部3との連結がより簡単に行う
ことができる。なお、上記本発明の第2の実施の形態に
おいて、送話部3の孔29をその一端が閉塞される構成
としたが、これに限られることなく、貫通孔であっても
よい。
【0044】次に、本発明のヒンジ装置の第3の実施の
形態を図21を参照して説明する。ここで説明する実施
の形態が上記第2の実施の形態と異なる点は、ヒンジ装
置5の支持部材16に意匠面39(意匠部)が形成され
る構成としたことである。即ち、この実施の形態におい
て、支持部材16の外部に露出する側には、意匠面39
が形成されている。他の点は、上記第2の実施の形態と
同一である。
【0045】この構成によれば、上記第2の実施の形態
と同様に小型で組立作業の簡単なヒンジ装置が得られ
る。また、意匠面39により機能部品であるヒンジ装置
を携帯電話の使用者の目に触れさせないと共に、意匠面
39を種々の形状、色彩にすることで外観性が向上す
る。一方、支持部材16が、送話部3と別部材とされる
構成なので、送話部3に意匠用の加工を施す必要がなく
コストダウンが図れる。
【0046】従って、本実施の形態のヒンジ装置によれ
ば、安価で組立作業が簡単であるという効果と共に、外
観性が向上するという効果も得られる。なお、上記第2
の実施の形態においては、意匠面が支持部材に形成され
る構成としたが、この構成に限られることなく、例え
ば、意匠面を有する意匠部材と支持部材の二部品からな
る構成としてもよい。
【0047】本発明のヒンジ装置の第4の実施の形態を
図22ないし図27を参照して説明する。ここで説明す
る実施の形態が上記第1の実施の形態と異なる点は、支
持体を用いずケースのみでカムシャフトおよびバネを収
納したことと、バネを2部材からなる構成としたことで
ある。
【0048】即ち、この実施の形態において、バネ45
は図23および図24に示すように、バネ材からなる板
体に突条46を形成し、突条46の長さ方向に円弧状に
湾曲させたものである。ケース47は、図25ないし図
27に示すように、筒状に形成されたものであって、そ
の主壁部9bの内部は断面小判状の中空部9cとなって
おり、主壁部9bの一端側には先端壁部9dが形成さ
れ、他端側には主壁部9bと面一に突出する一対の折曲
壁部47aが形成されている。折曲壁部47aの先端に
は、それぞれ円弧状の凹部47bが形成され、また、先
端壁部9dには、円形の開口部9eが形成されている。
他の点は、上記の第1の実施の形態と同一である。
【0049】以下に、上記のヒンジ装置5の組立方法を
図22を参照して説明する。まず、ケース47の他端側
から中空部9c内にカムシャフト10,バネ45を順次
挿入する。次に、一対の折曲壁部47aを互いに接近す
る方向に折曲する。このとき、2枚のバネ45は、それ
ぞれカムシャフト10のカム部12を当接・挟持するよ
うに配置される。また、折曲壁部47aは、カムシャフ
ト10の軸線方向の移動を係止すると共に、その先端に
形成された円弧状の凹部47bがカムシャフト10の固
定端部11を支持する。かくして、ヒンジ装置5の組立
が完了する。
【0050】本実施の形態のヒンジ装置によれば、前記
第1の実施の形態と同様の作業手順により同様の作用お
よび効果が得られるのに加えて、部品点数も減少するの
で一層のコストダウンや小型化が実現できる。また、バ
ネ45による挟持力も一層大きくなるため、より確実に
送話部3を定位置に保持することが可能になると共に、
送話部3が閉じた状態に戻ることが一層高速で行える。
【0051】本発明のヒンジ装置の第5の実施の形態を
図28を参照して説明する。ここで説明する実施の形態
が上記第4の実施の形態と異なる点は、カムシャフトを
押圧バネにより付勢して常に一端部がケースの外部へ突
出するように構成したことである。
【0052】即ち、この実施の形態において、押圧バネ
36は、カムシャフト10の小径部17に嵌装され、一
端がカムシャフト10に他端がケース47の先端壁部9
dに当接するようケース47内に配置されている。他の
点は、上記第4の実施の形態と同一である。
【0053】この構成に基づいて、カムシャフト10は
押圧バネ36により常時、ケース47の一端側へ付勢さ
れた状態となっている。上記ヒンジ装置5を用いての電
話機本体2と送話部3との連結は、前記本発明の第2の
実施の形態と同様の作業により行える。
【0054】従って、本実施の形態のヒンジ装置によれ
ば、上記本発明の第4の実施の形態と同様の効果に加え
て、電話機本体2と送話部3との連結が一層簡単に行う
ことができる。
【0055】本発明のヒンジ装置の第6の実施の形態を
図29ないし図31を参照して説明する。ここで説明す
る実施の形態が上記第1の実施の形態と異なる点は、バ
ネの構成である。即ち、この実施の形態において、バネ
48は図30および図31に示すように、合成樹脂材料
からなる板体を円弧状に湾曲させたものである。図29
に示すように、このとき、2枚のバネ48はそれぞれ互
いに向かい合うように、カムシャフト10のカム部12
を押圧して配置される。
【0056】この構成により、前記本発明の第1の実施
の形態と同様の作用および効果が得られるのに加えて、
バネ48の構造が簡単なので一層の小型・軽量化と共
に、製作が容易になるためコストダウンが図れる。ま
た、バネ48による挟持力も一層大きくなるため、より
確実に送話部3を定位置に保持することが可能になると
共に、送話部3が閉じた状態に戻ることが一層高速で行
える。一方、バネ48が合成樹脂材料からなる構成にす
ることで、ヒンジ装置5は全て合成樹脂材料からなる部
材で構成することが可能になる。
【0057】続いて、本発明のヒンジ装置の第7の実施
の形態を図32ないし図37を参照して説明する。ここ
で説明する実施の形態が上記第5の実施の形態と異なる
点は、ケース、カムシャフト、バネ、および押圧バネの
構成である。
【0058】即ち、この実施の形態において、ケース5
0は、送話部3の孔29に回動不能に嵌着するものであ
って、図33に示すように、筒状に形成され、その主壁
部50aの内部は、断面視略矩形の中空部50bとなっ
ており、主壁部50aの一端側には先端壁部50cが形
成され、他端側には主壁部50aと面一に突出して互い
に接近する方向に折曲される一対の折曲壁部50dが形
成されている。この先端壁部50cには、円形の開口部
50eが形成されている。また、対向する一対の側壁部
50fには、切欠部50gが形成され、切欠部50gの
長さ方向一端側には係合部50hが形成されている。
【0059】カムシャフト53は、その軸方向一端部1
1aが固定端部11とされ、他端側がカム部12となっ
ている。そして、その中心部には、軸線方向に向けて貫
通孔15が形成されている。カム部12の他端側には、
ガイド部材54が装着されている。
【0060】図34および図35に示すように、ガイド
部材54は、カムシャフト53の貫通孔15に軸線回り
に回動自在に嵌着する軸部55と、該軸部55の他端側
に形成された係合部56とから構成されている。係合部
56には、該係合部56から軸線と直交する方向に突出
する係合壁部57と、該係合壁部57が突出する方向と
直交する方向に一対の欠落部58とが形成されており、
この欠落部58には、バネ52が保持される。
【0061】図36および図37に示すように、バネ5
2は、バネ材からなる板体を打抜加工・折曲加工して形
成されたもので、平面視矩形の保持壁部59と、保持壁
部59から間隙60を隔てて並行して延びる一対の保持
片61とを備え、これを三枚重ねた状態で装着される構
成となっている。
【0062】保持片61は、先端方向に向かうに従って
互いに接近すると共に、先端近傍において、互いに離間
する方向に変位するように折曲されている。保持壁部5
9には、該保持壁部59から前記軸線と直交する方向に
互いに離間するように突出する係合壁部62が形成され
ている。
【0063】押圧バネ51は、カムシャフト53をガイ
ド部材54、バネ52を介して前記固定位置方向(図中
左側)に付勢するものであって、図32に示すように、
前記固定位置方向に向かうにしたがって漸次拡径するよ
うに巻回されるものである。また、この押圧バネ51
は、該押圧バネ51の付勢力に抗して圧縮されたときに
前記固定位置方向と直交する方向に形成される架空面内
に収納されるものである。
【0064】以下に、上記の構成のヒンジ装置5の組立
方法を図32を参照して説明する。まず、ケース50の
他端側から中空部50b内にカムシャフト53、ガイド
部材54、バネ52、押圧バネ51を順次挿入する。こ
のとき、ガイド部材54の軸部55は、カムシャフト5
3の貫通孔15に軸線回りに回動自在に嵌着する。
【0065】また、バネ52は、ガイド部材54の欠落
部58内に保持されると共に、保持片61がカムシャフ
ト53のカム部12の周面に当接させた状態でケース5
0内に収容される。一方、ガイド部材54の係合壁部5
7とバネ52の係合壁部62とは、押圧バネ51に付勢
されて、ケース50の側壁部50fに形成された係合部
50hに係合する。これにより、これらガイド部材54
とバネ52とは、ケース50に回動不能に支持される。
【0066】次に、ケース50の折曲壁部50dを互い
に接近する方向に折曲する。これにより、カムシャフト
53は、軸線方向の移動を係止される。かくして、ヒン
ジ装置5の組立が完了する。
【0067】本実施の形態のヒンジ装置によれば、前記
第2の実施の形態と同様の作業手順により電話機本体2
と送話部3との連結が行える。このとき、押圧バネ51
は、その付勢力に抗して圧縮されたときに、前記軸線と
直交する方向の架空面内に収納される程撓むため、ヒン
ジ装置のこの方向の長さを短くすることができ、一層の
小型化が実現する。また、バネ52の保持片61が、先
端近傍において、互いに離間する方向に変位して折曲さ
れているため、組立時に保持片61をカムシャフト53
のカム部12に挟持させる際の作業性が向上する。
【0068】続いて、本発明のヒンジ装置の第8の実施
の形態を図38を参照して説明する。ここで説明する実
施の形態が上記第7の実施の形態と異なる点は、ケース
の他端側に支持体を設けたことである。
【0069】即ち、ケース50の他端側には、支持体6
3がバネ52に当接するように配置されている。支持体
63は、バネ52に当接する当接壁部64と、該当接壁
部64より他端側に形成された端壁部65とから構成さ
れている。当接壁部64の外面には、該外面から突出す
る係止壁部66が複数形成されている。
【0070】係止壁部66は、前記外面を起点として他
端側へ向かうに従って、外面から離間する傾斜面とさ
れ、その終点はこれら係止壁部66が形成する径が送話
部3の孔29より若干大径になるように形成されてい
る。端壁部65は、孔29の外側に形成された大径部6
7に嵌着すると共に、孔29と大径部67との間に形成
された段部68に係合するものである。また、端壁部6
5の外部に露出する側には、意匠面69が形成されてい
る。
【0071】上記の構成のヒンジ装置5により、電話機
本体2と送話部3とを連結する作業は、次の手順によっ
て行う。まず、ヒンジ装置5において、カムシャフト5
3、ガイド部材54、バネ52、支持体63をケース5
0の他端側へ移動させておき、カムシャフト53の一端
部11aを収納位置Sに置く。この状態で、ヒンジ装置
5を送話部3の孔29内に挿入する。これによってケー
ス50は、回動不能な状態で送話部3に固定される。
【0072】次に、支持体63をケース50の一端側へ
押し、この支持体63の先端によりバネ52の後端を押
し、これによって、カムシャフト53の一端部11aを
ケース50の一端側から突出させ固定位置Kに位置させ
る。このとき、支持体63の係止壁部66は、これらが
形成する径が孔29よりも大きく設定されているが、当
接壁部64の外面を起点として他端側へ向かうに従って
外面から離間する傾斜面とされているため、ケース50
の一端側への押圧は圧入状態で支障なく行われる。
【0073】そして、押圧が進むと、端壁部65が大径
部37に嵌着すると共に段部68に係合する。これによ
り、支持体63は、送話部3に固定される。ここで、カ
ムシャフト53の一端部11aは、電話機本体2に形成
された孔31内に嵌合し、電話機本体2に固定される。
かくして、電話機本体2と送話部3とを連結する作業が
完了する。
【0074】本実施の形態のヒンジ装置によれば、上記
第7の実施の形態と同様の作用、効果が得られるのに加
えて、意匠面69により機能部品であるヒンジ装置を携
帯電話の使用者の目に触れさせることがないと共に、種
々の形状、色彩にすることで外観性が向上する。
【0075】なお、上記実施の形態においては、カムシ
ャフト10のカム部12の形状を図16に示すものとし
たが、図17に示すように、湾曲面28の大径部と小径
部との寸法差37をより大きくすれば、保持片18の位
置Aへの復帰、即ち送話部3が閉じた状態に戻ることが
高速で行える。
【0076】また、上記実施の形態においては、バネ1
3が1枚で構成される構造としたが、これに限られるこ
となく、例えば2枚重ねた構造としてもよい。この場
合、バネ13によりカムシャフト10のカム部12が挟
持される力が増加し、従って、送話部3が閉じた状態に
戻ることが一層高速で行える。
【0077】また、上記実施の形態においては、送話部
3が1部品からなる構成としたが、この構成に限られる
ことなく、例えば、上下2部品からなる構成とし、ヒン
ジ装置5を組み込む際は、上下2部品によりヒンジ装置
5を挟み込み、ボルトによりこの上下2部品を一体的に
締結し、その後、電話機本体2を連結するとしてもよ
い。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係るヒ
ンジ装置によれば、一端部が開閉部材と固定部材のいず
れか一方の側へ固定されるカムシャフトとバネがケース
内に収納され、ケースは開閉部材と固定部材のいずれか
他方の部材側へ固定される固定壁部を有する構成となっ
ている。
【0079】これにより、組立作業の簡略化と装置の小
型化が実現すると共に、これらヒンジ装置を構成する部
材を一体的に操作可能となり、開閉部材と固定部材との
連結作業にかかる手間が大幅に削減可能となる。そのた
め、この連結作業にかかる時間も短縮されるという優れ
た効果を奏する。
【0080】請求項2に係るヒンジ装置によれば、カム
シャフトの一端部がケースの一端側から突出する固定位
置とケース内に収納される収納位置との間で移動可能な
構成となっている。これにより、一層連結作業が簡単に
なるという優れた効果を奏する。
【0081】請求項3に係るヒンジ装置によれば、カム
シャフトの中心に貫通孔が形成される構成となってい
る。これにより、開閉部材と固定部材との間に配線され
るリード線に無理な力を加えることなく、かつ、外観を
損なうことなくリード線の配線が可能となる。
【0082】請求項4に係るヒンジ装置によれば、ケー
スの他端側の内部に支持部材が嵌着しており、支持部材
にはカムシャフトを固定位置方向へ付勢する押圧バネが
支持されている構成となっている。これにより、連結作
業がより一層簡単になるという優れた効果を奏する。
【0083】請求項5に係るヒンジ装置によれば、支持
部材が押圧バネを支持すると共に、バネの固定部を保持
してバネを他方の部材側へ固定する構成となっている。
これにより、構成が簡単になり、より小型化が図れる。
【0084】請求項6に係るヒンジ装置によれば、押圧
バネが、固定位置方向に向かうにしたがって漸次拡径、
または縮径すると共に、押圧バネの付勢力に抗して圧縮
されたときに固定位置方向と略直交する面内に収納され
るように巻回される構成となっている。これにより、固
定位置方向に、より短いヒンジ装置が可能になり、一層
の小型化が実現できるという優れた効果を奏するもので
ある。
【0085】請求項7に係るヒンジ装置によれば、支持
部材には外部に露出する意匠部を有する意匠部材が装着
される構成となっている。これにより、意匠部に種々の
加工を施すことで外観性の向上という優れた効果を奏す
る上に、複雑な外観意匠の構成が単純な部材により実現
できるため、組立作業が容易で、かつ、安価で美麗な製
品を得ることができる。
【0086】請求項8に係るヒンジ装置によれば、バネ
が合成樹脂材料からなる構成となっている。これによ
り、ヒンジ装置は全て合成樹脂材料からなる部材で構成
することが可能になり、従って、一層の小型・軽量化、
コストダウンが実現すると共に、リサイクルの処理等が
簡単になるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態を示す図であっ
て、電話機本体と送話部とがヒンジ装置により連結され
ている断面図である。
【図2】 図1におけるイ矢視図である。
【図3】 図1におけるロ−ロ線視断面図である。
【図4】 本発明のヒンジ装置を構成するケースの断面
図である。
【図5】 ケースの右側面図である。
【図6】 本発明のヒンジ装置を構成するカムシャフト
の正面図である。
【図7】 カムシャフトの左側面図である。
【図8】 図6におけるハ−ハ線視断面図である。
【図9】 本発明のヒンジ装置を構成するバネの正面図
である。
【図10】 バネの平面図である。
【図11】 バネの右側面図である。
【図12】 本発明の第1の実施の形態のヒンジ装置を
構成する支持体の正面図である。
【図13】 支持体の左側面図である。
【図14】 本発明の第1の実施の形態のヒンジ装置が
適用される携帯電話の一例を示す平面図である。
【図15】 携帯電話の正面図である。
【図16】 本発明のヒンジ装置における第1のカム部
外形形状を示す断面図であると共に、カム部とバネとの
位置関係を示す説明図である。
【図17】 本発明のヒンジ装置における第2のカム部
外形形状を示す断面図であると共に、カム部とバネとの
位置関係を示す説明図である。
【図18】 本発明の第2の実施の形態を示す図であっ
て、電話機本体と送話部とがヒンジ装置により連結され
ている断面図である。
【図19】 本発明の第2の実施の形態のヒンジ装置を
構成する支持部材の正面図である。
【図20】 支持部材の左側面図である。
【図21】 本発明の第3の実施の形態を示す図であっ
て、電話機本体と送話部とがヒンジ装置により連結され
ている断面図である。
【図22】 本発明の第4の実施の形態を示す図であっ
て、電話機本体と送話部とがヒンジ装置により連結され
ている断面図である。
【図23】 本発明の第4の実施の形態のヒンジ装置を
構成するバネの平面図である。
【図24】 バネの正面図である。
【図25】 本発明の第4の実施の形態のヒンジ装置を
構成するケースの断面図である。
【図26】 ケースの平面図である。
【図27】 ケースの左側面図である。
【図28】 本発明の第5の実施の形態を示す図であっ
て、電話機本体と送話部とがヒンジ装置により連結され
ている断面図である。
【図29】 本発明の第6の実施の形態を示す図であっ
て、電話機本体と送話部とがヒンジ装置により連結され
ている断面図である。
【図30】 本発明の第6の実施の形態のヒンジ装置を
構成するバネの平面図である。
【図31】 バネの正面図である。
【図32】 本発明の第7の実施の形態を示す図であっ
て、電話機本体と送話部とがヒンジ装置により連結され
ている断面図である。
【図33】 本発明の第7の実施の形態のヒンジ装置を
構成するケースの正面図である。
【図34】 本発明の第7の実施の形態のヒンジ装置を
構成するガイド部材の平面図である。
【図35】 ガイド部材の正面図である。
【図36】 本発明の第7の実施の形態のヒンジ装置を
構成するバネの平面図である。
【図37】 バネの下面図である。
【図38】 本発明の第8の実施の形態を示す図であっ
て、電話機本体と送話部とがヒンジ装置により連結され
ている断面図である。
【符号の説明】
2 電話機本体(固定部材) 3 送話部(開閉部材) 4、4a 側縁 5 ヒンジ装置 9,47,50 ケース 9a 固定壁部 10,53 カムシャフト 11 固定端部 11a 一端部 12 カム部 13,45,48,52 バネ 13a 固定部 15 貫通孔 16 支持部材 18,61 保持片 25 被保持面 36,51 押圧バネ 39,69 意匠面(意匠部) K 固定位置 S 収納位置

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開閉部材を固定部材の一側縁に開閉自在
    に連結するヒンジ装置であって、 一端部が前記開閉部材と固定部材のいずれか一方の側へ
    の固定端部とされると共にその軸線回りにカム部が形成
    されたカムシャフトと、 前記開閉部材と固定部材のいずれか他方の部材側への固
    定部を有すると共に前記カムシャフトのカム部を弾性的
    に把持するバネとを備え、 前記カム部は、前記軸線に対し対称位置に形成された一
    対の被保持面を有し、 前記バネは、前記一対の被保持面を挟持して前記カム部
    を定位置に保持する一対の保持片を有してなり、 前記カムシャフトおよびバネは、前記他方の部材側への
    固定壁部を有する筒状のケース内に収納されていること
    を特徴とするヒンジ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のヒンジ装置において、 前記カムシャフトは、前記一端部が前記ケースの一端側
    から外部へ突出する前記一方の部材への固定位置と該ケ
    ース内に収納される収納位置との間で前記軸線方向へ移
    動可能とされていることを特徴とするヒンジ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のヒンジ装置にお
    いて、 前記カムシャフトに前記軸線方向に向く貫通孔が形成さ
    れていることを特徴とするヒンジ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載のヒン
    ジ装置において、 前記ケースには、その他端側の内部に支持部材が嵌着さ
    れ、 該支持部材には前記カムシャフトを前記固定位置方向へ
    付勢する押圧バネが支持されていることを特徴とするヒ
    ンジ装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のヒンジ装置において、 前記支持部材は、前記押圧バネを支持すると共に前記バ
    ネの固定部を保持して該バネを前記他方の部材側へ固定
    する構成とされることを特徴とするヒンジ装置。
  6. 【請求項6】 請求項4または5記載のヒンジ装置にお
    いて、 前記押圧バネは、前記固定位置方向に向かうにしたがっ
    て漸次拡径、または縮径すると共に、 該押圧バネの付勢力に抗して圧縮されたときに前記固定
    位置方向と略直交する面内に収納されるように巻回され
    ていることを特徴とするヒンジ装置。
  7. 【請求項7】 請求項4から6のいずれかに記載のヒン
    ジ装置において、 前記支持部材には、外部に露出する側に意匠部が設けら
    れていることを特徴とするヒンジ装置。
  8. 【請求項8】 請求項1から7のいずれかに記載のヒン
    ジ装置において、 前記バネは、合成樹脂材料からなることを特徴とするヒ
    ンジ装置。
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