JP3852280B2 - 携帯型通信装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯型の移動端末装置で各種の情報表示が行なえる表示パネルをそなえ無線信号による通信が行なえる機能を有する携帯型通信装置および、たとえば、このような携帯型通信装置に使用するに好適なヒンジに関する。
【0002】
携帯型の通信端末装置には、種々の情報通信や通話を含むものなど、さまざまな態様のものがあるが、いずれもが、いつでも、どこからでも、所要の相手と無線通信が可能であることから多用されるようになってきている。
【0003】
本発明は、このような携帯型通信装置にかかり、携帯電話機など、とりわけ情報表示機能を有する装置の改良に関する。
【0004】
電話機機能を有する携帯型通信装置にあっては、多機能化とともに高密度化による小型化と軽量化とが飛躍的に推進されており、今後も一層の改良発展がなされることは明らかである。
【0005】
このような携帯型通信装置においては、表面にスイッチなどの操作用ボタンおよび情報表示用の表示パネルを中心部として、その両端部の一端側に送話器としてのマイクロホンと他端側に受話器としてのスピーカとが内部に設けられ、音声の授受伝達が行なわれるように構成されている。
【0006】
内部には、情報信号処理回路と無線通信用の回路ならびに、電源用の二次電池が着脱可能に結合され、無線通信用のアンテナが感度向上のためには外部へ向けて伸縮可能に設けられる。
【0007】
しかして、このような携帯型通信装置においては、全体が棒状をなす一体型のものと中間部で開閉式に折り畳むことが可能な折り畳み式のものとがあり、折り畳み式のものは、本体部を2つの部分に分割するとともに、その間を機械的にはヒンジ構成によって回動可能に接続し、電気的にはフレキシブルプリント配線板またはケーブルなどによって接続する構成である。
【0008】
ヒンジの部分は、回動可能に双方を接続させるのであるが、それとともに装置を使用するに際しての送話部と受話部との位置関係である距離と角度とを、人間工学的に可能な限り最適状態とするような構成が得られるような機能をそなえていることが必要である。
【0009】
一方、携帯電話機は近年メール機能などによる通信態様が頻繁に行なわれ、卓上などに置かれた状態での使用が急増している。このために置かれた状態での使用に対応可能な各種機能の拡充が必要となってきている。
【0010】
そこで、本発明はこのような一人一台の時代に対して室内などでの使用を便利にして効率的かつ効果的に行なえるような要求に応じ得るための携帯型通信装置の構造を提供することにある。
【0011】
【従来の技術】
携帯型通信装置を携帯電話機として説明すると、従来の折り畳み式携帯電話機は折り畳むと、小型化を優先することから互いの対向する二つの本体部の長さが一致し送話部と受話部とが対向面間に存在することから、当然にこれらを操作するためのスイッチ類も外部には設けられておらず、折り畳んだ状態での通話ができない。
【0012】
折り畳まれた状態を解放させるについては、折り畳まれた状態を維持する弾性的な閉鎖機構がヒンジ部分の内部に組み込まれているので、折り畳まれて閉じられた状態を開放させるには、閉鎖方向への弾性力に抗して引き起こすしかない。このようなことから確実なロック手段を設けることができず、したがって開放ボタンによる簡易にして快適な操作性の得られる、いわゆるワンタッチ式の開放手段を採用することができない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
以上のようなことから、本発明はたとえば、卓上などに置かれた状態で使用されることを考慮し、折り畳み式携帯型通信装置が置かれた状態でも通信ならびに必要に応じて操作し得る構造とすることにより、より操作性を向上させる。
【0014】
そのためには、折り畳まれた状態での拡声受話機能と、それにともなう操作性の向上、および、折り畳まれた状態を開放させるためにワンタッチ式の開放手段の付与にある。
【0015】
拡声受話機能には、送話用のマイクロホンと適量の音量を確保し得る受話用のスピーカとが設けられていることが必要であり、しかも、拡声受話機能に切り替えるためのスイッチが折り畳まれた状態で操作し得ることも必要なことである。
【0016】
ワンタッチ式の開放手段は、従来卓上などに折り畳まれて置かれていた状態で開放状態にするには、その都度装置を持ち上げ両手の操作によって開かせることが必要であったが、このような面倒な操作によらずに置かれた状態で指先のみの操作で容易に解放させることのでき得ることが好ましい。
【0017】
本発明は、以上のような構成、作用、効果を得ることができる携帯型通信装置の提供を発明の課題とすることにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記、課題を解決するための本発明の構成要旨とするところは、操作部と送話部とをそなえた第1の本体部と、表示部と受話部とをそなえた第2の本体部と、がそれぞれの一端部で開閉可能に連結され、操作部と表示部とが対向状態に折り畳まれる携帯型通信装置であって、
第1の手段は、折り畳まれた状態で前記第1の本体部の長さは、前記送話部が前記第2の本体部の先端部よりも外側に位置する長さであり、
当該第2の本体部における表示部の背面側に拡声用の受話部を設けると共に、
該拡声用の受話部を動作させるためのスイッチと前記送話部を、前記第2の本体部との長さに差がある前記第1の本体部に設ける構成とした携帯型通信装置である。
【0019】
この第1の手段によると、折り畳まれ第2の本体部を上側にして卓上などに置くことにより、送話部と拡声用の受話部とが上方に向けられた状態となるから、拡声用の受話部を動作させるスイッチを押して動作状態とし、他の装置などに対する操作や作業をしながら通話をすることができる。
【0020】
第2の手段は、前記第2の本体部における前記表示部の背面側に第2の表示部を備える構成とした携帯型通信装置である。
【0021】
この第2の手段によると、折り畳まれ第2の本体部を上側にして卓上などに置くことにより、送話部と拡声用の受話部とが上方に向けられた状態となるから、第2の表示部の情報ならびに状態表示を見ることができ、他の装置などに対する操作や作業をしながら通話し得る。
【0022】
第3の手段は、前記第2の本体部に、通信装置の内部に設けられている録音用メモリを動作させる録音ボタンを設ける構成とした第1の手段または第2の手段のいずれかに記載の携帯型通信装置である。
【0023】
この第3の手段によると、折り畳まれ第2の本体部を上側として卓上などに置くことにより、送話部、拡声用の受話部、第2の表示部、録音ボタン、が上方に向けられた状態となり、録音用のメモリを動作させるボタンを押して動作状態とし、他の装置などに対する操作や作業をしながら通話し得る。
【0024】
第4の手段は、折り畳まれた状態において第1の本体部の先端部側に第2の本体部の先端部と対向する段部が設けられてなり、この段部内から弾性付与されて突出される係合突起が第2の本体部の先端部に設けられた係合穴に嵌まり込み第2の本体部の開放を阻止させるとともに係合突起の突出状態を弾性に抗して段部内に退避させる解放用の押しボタンを第1の本体部の一方の側面ないしは両側面に設ける構成とした携帯型通信装置である。
【0025】
この第4の手段によると、折り畳まれ第2の本体部を上側にして置くことにより、送話部と拡声用の受話部とが上方に向けられた状態となるから、そのままの状態で通話が可能であり、必要に応じて開放用の押しボタンを片手の指で押すことにより、第2の本体部の折り畳まれたロック状態が解放される。このようなことは携帯時においても携帯型通信装置を取り出した片手の操作のみによって解放させることが可能である。
【0026】
第5の手段は、折り畳まれた状態において第1の本体部の先端部側に第2の本体部の先端部と対向する段部が設けられてなり、この段部内から弾性付与されて突出される係合突起が第2の本体部の先端部に設けられた係合穴に嵌まり込み第2の本体部の開放を阻止させるとともに係合突起の突出状態を弾性に抗して段部内に退避させる解放用の押しボタンを第1の本体部の側面と段部面とに設けた構成とした携帯型通信装置である。
【0027】
この第5の手段によると、折り畳まれ第2の本体部を上側にして置くことにより、送話部と拡声用の受話部とが上方に向けられた状態となるから、そのままの状態で通話が可能であり、必要に応じて開放用の押しボタンを片手の指で押すことにより、第2の本体部の折り畳まれたロック状態が解放される。押しボタンは段部面上を選択することによって置かれた状態で押すことが可能なことから好都合である。
【0028】
第6の手段は、第4の手段と第5の手段に対して、第1の本体部と第2の本体部との連結部には第2の本体部を開放させる方向への弾性手段が設けられた構成とすることにある。
【0029】
この第6の手段は、開放用の押しボタンの操作によって折り畳まれた第2の本体部のロック状態が解放されることにより、片手操作のみによって第2の本体部はすぐさま所定の開放位置に回動されるから、操作部の操作、表示部の確認、などを行なうことができる。このようなことは携行時において、とくに好適なことである。
【0030】
第7の手段は、第1の手段ないし第6の手段に対して、第1の本体部と第2の本体部とは連結部を含んで内部構造が金属フレームによって構成され、その外側が合成樹脂成型になるケースによって狭着形成される構成である。
【0031】
この第7の手段は、金属フレームを軽合金、たとえばMg合金などを選択することにより機械的強度を確保し得るから携帯型通信装置の薄型化に対応し得るし、外側の合成樹脂成型になる枠体には機械的な強度を特には要しないことから軽量化のための限界値までの薄肉化が可能となる。
【0032】
第8の手段は、円筒形状のハウジングと、ハウジングの開放側端部を閉塞するとともに回動可能に結合されるキヤップと、ハウジングの内部に収容されて両端部がハウジングとキヤップとに係合されるねじりコイルばねと、ハウジングの内部に充填され合成樹脂からなるダンパ用の液状樹脂と、をそなえてなるヒンジである。
【0033】
この第8の手段は、ハウジングとキヤップとが回動可能に、回動にともなう弾性復元力を蓄勢するためのねじりコイルばねを介して結合され、かつハウジングの内部にこの蓄勢用のねじりコイルばねが収容されているので、外観上は単純な一本の軸形状をなしているものであり、取り付けるべき相手の対の部材に対する回動部分の軸としての組み合わせが可能なものである。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、本発明携帯型通信装置について、構成要旨にもとづいた好適な実施の形態につき、図を参照しながら具体的詳細に説明する。なお、全図を通じて同様箇所には理解を容易とするために便宜上、同一符号を付して示すものとする。
【0035】
図1は、本発明の折り畳み式携帯型通信端末装置を携帯電話機とし第1の一実施の形態になる開放状態の外観図であって、図(a)に正面図、図(b)に側面図、を示し、図2に斜視図が示される。
【0036】
図において、上方側の第2の本体部1には、上から順に、背面側に内蔵され先端部が突出されて引き出し式に伸縮され得るアンテナ2、正面側の内部にスピーカを内蔵する第1の受話部3、同じく正面側の内部に液晶表示パネルを内蔵する第1の表示部4、を有する。
【0037】
下方側の第1の本体部5には、上方に複数の押しボタンスイッチからなる操作部6、下端部の内部にマイクロホンを内蔵する送話部7、その近傍に押しボタンスイッチ8、下端面に外部回路との接続用コネクタ9、が設けられている。また、背面側の図(b)に二点鎖線で示される領域は着脱可能に取り付けられる二次電池11が取り付けられる部分である。
【0038】
第1の本体部5と第2の本体部1それぞれの一端部は開閉可能な連結部12によって連結されている。連結部12の内部には、ばね付勢された特殊なヒンジが内蔵されている。
【0039】
なお、図(a)において、説明の都合上理解を容易とするために、紙面に示されている側を正面、紙面の裏面側を背面、図の前方を上側、図の手前側を下側、図の右側を右側面、左側を左側面、と称する。このことは以降の各実施の形態においても同様とする。
【0040】
図3は、閉じられた状態の外観図であって、図(a)に第2の本体部1の背面が示され、図(b)に側面図、図(c)に上面図、図(d)に下面図、図4に斜視図が示される。
【0041】
図に示されるように、第2の本体部1と第1の本体部5との正面側が対向するように連結部12を介して折り畳まれることにより、第2の本体部1の背面側が見えるわけであるが、第1の本体部5は第2の本体部1の長さよりも長いことから、第1の本体部5の下方側が第2の本体部1に覆われずに送話部7と、押しボタンスイッチ8と、が見えている。
【0042】
また、第2の本体部1の背面側には連結部12側に、内部に液晶表示パネルを内蔵する第2の表示部15、中央部の内部に大型のスピーカを内蔵する第2の受話部16、手前側に押しボタンスイッチ17、が設けられている。
【0043】
第2の表示部15は情報ならびに状態表示用のものであり、押しボタンスイッチ17は内部に設けられている録音用メモリを動作させるための録音ボタンである。送話部7の近くに配置されて見えている押しボタンスイッチ8は第2の受話部16を動作させるためのものである。
【0044】
この携帯電話機によれば、押しボタンスイッチ8を操作することにより、第2の受話部16から十分な音量で聞き取ることができる。したがって、折り畳んだ状態、あるいは通話状態で折り畳み、卓上などに置いた状態として送話部7とによって通話することが可能であり、通話とともに自由な両手での作業や他の装置などの操作をすることができる。
【0045】
連結部12は、図4の閉じられた状態から開放方向20°以下において閉じる方向への付勢力を維持する機能と、図2の開放された状態の相対開き角度160°の位置を維持する機能とをそなえているものである。
【0046】
図4に対応する内部の構成が図5に示される。図5は外部のケースが取り外された状態であって、主要構成は連結部12を含んで第1の本体部5と第2の本体部1とを構成する枠状のフレーム18、19からなり、それぞれに回路部品などが取り付け配線された多層のプリント配線板21、22が配置されて回路が構成されている。
【0047】
第2の本体部1の背面側には、それぞれ第2の液晶表示パネル25、大型の第2のスピーカ26、押しボタンスイッチ27、が配置されており、第1の本体部5の正面側には、マイクロホン28、押しボタンスイッチ29、背面側にコネクタ31、が配置されている。また、外部ケースを取り付けるための貫通孔32、が設けられている。
【0048】
図6は、図5の状態から開放された状態が示されるとともに、外部ケースを取り付けることの分離状態が示されている。図6によると、第2の本体部1の上方に第1のスピーカ35、第1の液晶表示パネル36、第1の本体部5の面に複数の押しボタン37がプリント配線板22に配置されてなる操作部6が示されており、マイクロホン28、押しボタンスイッチ29、コネクタ31、は既述したとおりである。連結部12の部分には両本体部1、5の回路を接続するためのフレキシブルプリント配線板38の巻かれた部分が見えている。
【0049】
第1の本体部5の外部ケースは正面側ケース41と背面側ケース42からなり、正面側ケース41には操作部6の複数の押しボタンスイッチ37と押しボタンスイッチ29とを覗かせる孔43、44と、マイクロホン28に連通する孔45と、が配置形成されている。正面側ケース41の内部背面側には、ねじ穴を有する突起46が四箇所に設けられており、上部先端には連結部12を覆う覆い半体47が形成されている。
【0050】
背面側ケース42には背面側から挿入される結合用のねじ51を挿入させて正面側ケース41と結合させるためのねじ挿入用突起52が四箇所に形成されており、背面側には電池収容部53と、下端面にコネクタ31を覗かせる切り欠き54と、上部先端には連結部12を覆う覆い半体55と、が形成されている。切り欠き54には蓋56が着脱可能に取り付けられている。
【0051】
第2の本体部1の外部ケースについても同様に正面側ケース61と背面側ケース62とからなり、正面側ケース61には第1のスピーカ35に連通する孔63と、中央部には第1の表示部4の透明窓64と、下端部には連結部12を覆う覆い半体65と、が形成されており、四隅の部分には正面側から挿入される結合用のねじ66を挿入させて背面側ケース62と結合させるためのねじ挿入用孔67が形成されている。
【0052】
背面側ケース62には正面側に向けて設けられているねじ穴を有する突起68、押しボタンスイッチ27を覗かせる孔69、第2のスピーカ26に連通する孔71、第2の液晶表示パネル25を覗かせる透明窓72、連結部12を覆う覆い半体73、が形成されており、背面側にはアンテナ2が設けられている。
【0053】
上記、第1の本体部5を覆う正面側ケース41、背面側ケース42、第2の本体部1を覆う正面側ケース61、背面側ケース62、はすべて高い機械的な強度と硬度ならびに適宜な弾性とを有する合成樹脂成形品でなる。
【0054】
以上の構成で、連結線に示されるようにして、それぞれの本体部に正面側ケースと背面側ケースとを組み合わせ、第1の本体部5側には背面側ケース42の背面側から結合用のねじ51を挿入して正面側ケース41の突起46のねじ穴にねじ込み締めつけることにより結合させる。
【0055】
同様にして、第2の本体部1側には正面側ケース61の正面側から結合用のねじ66を挿入して背面側ケース62の突起68のねじ穴にねじ込み締めつけて結合させる。
【0056】
それぞれの覆い半体47、55、65、73はそれぞれの凹凸関係により組み合わせられること、ならびに正面側と背面側とから連結部12を覆うように組み合わせられ、連結部12の周囲を覆う。
【0057】
結合用のねじ51、66はそれぞれのねじ挿入用突起52、ねじ挿入用孔67内に頭部が嵌まり込み沈んだ状態となるから、その孔内に埋め込み栓75を押し込み外面をケースの表面と同一色の同一面として体裁を整えるとともに、不用意にねじが緩められることを防止するようにしている。
【0058】
図7は、本発明の折り畳み式携帯型通信端末装置を携帯電話機とし第2の一実施の形態になる開放状態の外観図であって、図(a)に正面図、図(b)に側面図、を示し、図8に斜視図が示される。
【0059】
図において、上方側の第2の本体部1には、上から順に、背面側に内蔵され先端部が突出されて引き出し式に伸縮され得るアンテナ2、正面側に内部にスピーカを内蔵する第1の受話部3、同じく正面側の内部に液晶表示パネルを内蔵する第1の表示部4、とを有する。
【0060】
下方側の第1の本体部5には、上方に複数の押しボタンスイッチからなる操作部6、下端部の内部にマイクロホンを内蔵する送話部7、その近傍に押しボタンスイッチ8、下端面に外部回路との接続用コネクタ9、が設けられている。また、背面側の図(b)に二点鎖線で示される領域は着脱可能に取り付けられる二次電池11が取り付けられる部分である。
【0061】
本実施の形態にあっては、送話部7、押しボタンスイッチ8、が設けられる本体部の部分を、操作部6が設けられている面よりも高い(厚い)段面とした段部81としている。
【0062】
第1の本体部5と第2の本体部1それぞれの一端部は開閉可能な連結部12によって連結されている。連結部12の内部には、ばね付勢された特殊なヒンジが内蔵されている。
【0063】
図9は、閉じられた状態の外観図であって、図(a)に第2の本体部1の背面が示され、図(b)に側面図、図(c)に上面図、図(d)に下面図、図10に斜視図が示される。
【0064】
図に示されるように、第2の本体部1と第1の本体部5との正面側が対向するように連結部12を介して折り畳まれることにより、第2の本体部1の背面側が見えるわけであるが、第1の本体部5は第2の本体部1の長さよりも長いことから、第1の本体部5の下方側の段部81が第2の本体部1に覆われずに送話部7と、押しボタンスイッチ8と、が見えている。
【0065】
第2の本体部1の背面側には連結部12側に、内部に液晶表示パネルを内蔵する第2の表示部15、中央部の内部に大型のスピーカを内蔵する第2の受話部16、手前側に押しボタンスイッチ17、が設けられている。
【0066】
第2の表示部15は情報ならびに状態表示用のものであり、押しボタンスイッチ17は内部に設けられている録音用メモリを動作させるための録音ボタンである。送話部7の近くに配置されて見えている押しボタンスイッチ8は第2の受話部16を動作させるためのものである。
【0067】
送話部7、押しボタンスイッチ8、が設けられている段部81の面は、第2の本体部1の背面先端部と、ほぼ一致して連続するように構成されていることから、外観ならびに操作性が良好なものとなっている。
【0068】
この携帯電話機によれば、押しボタンスイッチ8を操作することにより、第2の受話部16から十分な音量で聞き取ることができる。したがって、折り畳んだ状態、あるいは通話状態で折り畳み、卓上などに置いた状態として送話部7とによって通話することが可能であり、通話とともに自由な両手での作業や他の装置などの操作をすることができる。
【0069】
連結部12は、図10の閉じられた状態から開放方向20°以下において閉じる方向への付勢力を維持する機能と、図8の開放された状態の相対開き角度160°の位置を維持する機能とをそなえているものである。
【0070】
図9の図(b)に対応する側断面図が図11に示され、図7の図(b)に対応する側断面図が図12に示され、それぞれ、要部が示されている。主要構成は連結部12を含んで第1の本体部5と第2の本体部1とを構成する枠状のフレーム18、19からなり、それぞれに回路部品などが取り付け配線された多層のプリント配線板21、22が配置されて回路が構成されている。
【0071】
第2の本体部1の背面側には、それぞれ第2の液晶表示パネル25、大型の第2のスピーカ26、押しボタンスイッチ27、が配置されており、第1の本体部5の正面側には、マイクロホン28、押しボタンスイッチ29、背面側にコネクタ31、が配置されている。
【0072】
図13は、開放された状態において外部ケースを取り付けることを説明するための分離状態が示されている。図13によると、第2の本体部1の上方に第1のスピーカ35、第1の液晶表示パネル36、第1の本体部5の面に複数の押しボタン37がプリント配線板22に配置されてなる操作部6が示されており、マイクロホン28、押しボタンスイッチ29、コネクタ31、は既述したとおりである。連結部12の部分には両本体部1、5の回路を接続するためのフレキシブルプリント配線板38の巻かれた部分が見えている。
【0073】
第1の本体部5の外部ケースは正面側ケース41と背面側ケース42からなり、正面側ケース41には操作部6の複数の押しボタンスイッチ37と押しボタンスイッチ29とを覗かせる孔43、44と、マイクロホン28に連通する孔45と、が配置形成されている。正面側ケース41の内部背面側には、ねじ穴を有する突起46が四箇所に設けられており、上部先端には連結部12を覆う覆い半体47が形成されている。
【0074】
背面側ケース42には背面側から挿入される結合用のねじ51を挿入させて正面側ケース41と結合させるためのねじ挿入用突起52が四箇所に形成されており、背面側には電池収容部53と、下端面にコネクタ31を覗かせる切り欠き54と、上部先端には連結部12を覆う覆い半体55と、が形成されている。切り欠き54には蓋56が着脱可能に取り付けられている。
【0075】
第2の本体部1の外部ケースについても同様に正面側ケース61と背面側ケース62とからなり、正面側ケース61には第1のスピーカ35に連通する孔63と、中央図には第1の表示部4の透明窓64と、下端部には連結部12を覆う覆い半体65と、が形成されており、四隅の部分には正面側から挿入される結合用のねじ66を挿入させて背面側ケース62と結合させるためのねじ挿入用孔67が形成されている。
【0076】
背面側ケース62には正面側に向けて設けられているねじ穴を有する突起68、押しボタンスイッチ27を覗かせる孔69、第2のスピーカ26に連通する孔71、第2の液晶表示パネル25を覗かせる透明窓72、連結部12を覆う覆い半体73、が形成されており、背面側にはアンテナ2が設けられている。
【0077】
上記、第1の本体部5を覆う正面側ケース41、背面側ケース42、第2の本体部1を覆う正面側ケース61、背面側ケース62、はすべて高い機械的な強度と硬度ならびに適宜な弾性とを有する合成樹脂成形品でなる。
【0078】
以上の構成で、連結線に示されるようにして、それぞれの本体部に正面側ケースと背面側ケースとを組み合わせ、第1の本体部5側には背面側ケース42の背面側から結合用のねじ51を挿入して正面側ケース41の突起46のねじ穴にねじ込み締めつけることにより結合させる。
【0079】
同様にして、第2の本体部1側には正面側ケース61の正面側から結合用のねじ66を挿入して背面側ケース62の突起68のねじ穴にねじ込み締めつけて結合させる。
【0080】
それぞれの覆い半体47、55、65、73はそれぞれの凹凸関係により組み合わせられること、ならびに正面側と背面側とから連結部12を覆うように組み合わせられ、連結部12の周囲を覆う。
【0081】
結合用のねじ51、66はそれぞれのねじ挿入用突起52、ねじ挿入用孔67内に頭部が嵌まり込み沈んだ状態となるから、その孔内に埋め込み栓75を押し込み外面をケースの表面と同一色の同一面として体裁を整えるとともに、不用意にねじが緩められることを防止するようにしている。
【0082】
図14は、本発明の折り畳み式携帯型通信端末装置を携帯電話機とし第3の一実施の形態になる開放状態の外観図であって、図(a)に正面図、図(b)に側面図、を示し、図15に斜視図が示される。
【0083】
図において、上方側の第2の本体部1には、上から順に、背面側に内蔵され先端部が突出されて引き出し式に伸縮され得るアンテナ2、正面側に内部にスピーカを内蔵する第1の受話部3、同じく正面側の内部に液晶表示パネルを内蔵する第1の表示部4、を有する。
【0084】
下方側の第1の本体部5には、上方に複数の押しボタンスイッチからなる操作部6、下端部の内部にマイクロホンを内蔵する送話部7、その近傍に押しボタンスイッチ8、下端面に外部回路との接続用コネクタ9、が設けられている。また、背面側の図(b)に二点鎖線で示される領域は着脱可能に取り付けられる二次電池11が取り付けられる部分である。
【0085】
本実施の形態にあっては、送話部7、押しボタンスイッチ8、が設けられる本体部の部分を、操作部6が設けられている面よりも高い(厚い)段面とした段部81としている。
【0086】
この段部81の内部には、後述するように第2の本体部1を折り畳み状態に維持する支持手段85が設けられており、第2の本体部1の上側先端面86の係合穴87と係合する係合突起88の先端部が、段部81の操作部6側の壁面89から上側へ向けて突出されている。
【0087】
また、第2の本体部1を折り畳み状態から解放させる解放用押しボタン91が段部81の側面に覗かされている。概略的には、この解放用押しボタン91を押し込むことによって壁面89から突出している係合突起88の先端部は段部81の内部に引っ込み退避位置となる。このことについては後で詳述する。
【0088】
第1の本体部5と第2の本体部1それぞれの一端部は開閉可能な連結部12によって連結されている。連結部12の内部には、ばね付勢された特殊なヒンジが内蔵されている。これについても後で詳述する。
【0089】
図16は、閉じられた状態の外観図であって、図(a)に第2の本体部1の背面が示され、図(b)に側面図、図(c)に上面図、図(d)に下面図、図17に斜視図が示される。
【0090】
図に示されるように、第2の本体部1と第1の本体部5との正面側が対向するように連結部12を介して折り畳まれることにより、第2の本体部1の背面側が見えるわけであるが、第1の本体部5は第2の本体部1の長さよりも長いことから、第1の本体部5の下方側の段部81が第2の本体部1に覆われずに送話部7と、押しボタンスイッチ8と、が見えている。
【0091】
第2の本体部1の背面側には連結部12側に、内部に液晶表示パネルを内蔵する第2の表示部15、中央部の内部に大型のスピーカを内蔵する第2の受話部16、手前側に押しボタンスイッチ17、が設けられている。
【0092】
第2の表示部15は情報ならびに状態表示用のものであり、押しボタンスイッチ17は内部に設けられている録音用メモリを動作させるための録音ボタンである。送話部7の近くに配置されて見えている押しボタンスイッチ8は第2の受話部16を動作させるためのものである。
【0093】
送話部7、押しボタンスイッチ8、が設けられている段部81の面は、第2の本体部1の背面先端部と、ほぼ一致して連続するように構成されていることから、外観ならびに操作性が良好なものとなっている。
【0094】
この携帯電話機によれば、押しボタンスイッチ8を操作することにより、第2の受話部16から十分な音量で聞き取ることができる。したがって、折り畳んだ状態、あるいは通話状態で折り畳み、卓上などに置いた状態として送話部7とによって通話することが可能であり、通話とともに自由な両手での作業や他の装置などの操作をすることができる。
【0095】
連結部12は、図17の閉じられた状態から開放方向へ向けての付勢力が蓄勢されており、図14に示される第1の本体部5の面と第2の本体部1の面との相対開き角度が160°となる位置に開放維持し得る機能をそなえている。
【0096】
図17に対応する内部の構成が図18に示される。図18は外部のケースが取り外された状態であって、主要構成は連結部12を含んで第1の本体部5と第2の本体部1とを構成する枠状のフレーム18、19からなり、それぞれに回路部品などが取り付け配線された多層のプリント配線板21、22が配置されて回路が構成されている。
【0097】
第2の本体部1の背面側には、それぞれ第2の液晶表示パネル25、大型の第2のスピーカ26、押しボタンスイッチ27、が配置されており、第1の本体部5の正面側には、マイクロホン28、押しボタンスイッチ29、背面側にコネクタ31、が設けられている。また、外部ケースを取り付けるための貫通孔32が設けられている。
【0098】
図19は、図14と同様であるが図(a)は段部81の部分を断面としてその正面視内部の要部を示し、図(b)は側断面図に示してある。支持手段85は、押しボタン91の内面側から段部81の中央部分まで延びる板状の腕92の先端部に係合突起88が一体形成された可動部93と、段部81の内面の押しボタン91寄りに形成された軸部94にコイル部が嵌め込まれて係合支持されているねじりコイルばね95とからなる。
【0099】
ねじりコイルばね95は、コイル部96と、その両端に延び押しボタン91の内面に接して押しボタン91を外面方向へ押し出すようにしている第1の端部97と、途中が段部81内面の係合突起98に接して位置決めされ、さらに先端方向へ延びて可動部93の係合突起88の先端を壁面89の外面方向へ押し出すようにしている第2の端部99と、からなるものである。
【0100】
可動部93は柔軟にして弾性を有する合成樹脂成型品からなり、ねじりコイルばね95はばね用のステンレス鋼線などからなる。
【0101】
図20は、図17の状態から開放された状態が示されるとともに、外部ケースを取り付けることの分離状態が示されている。図20によると、第2の本体部1の上方に第1のスピーカ35、第1の液晶表示パネル36、第1の本体部5の面に複数の押しボタン37がプリント配線板22に配置されてなる操作部6が示されており、マイクロホン28、押しボタンスイッチ29、コネクタ31、は既述したとおりである。連結部12の部分には両本体部1、5の回路を接続するためのフレキシブルプリント配線板38の巻かれた部分が見えている。
【0102】
第1の本体部5の外部ケースは正面側ケース41と背面側ケース42からなり、正面側ケース41には操作部6の複数の押しボタンスイッチ37と押しボタンスイッチ29とを覗かせる孔43、44と、マイクロホン28に連通する孔45と、が配置形成されている。正面側ケース41の内部背面側には、ねじ穴を有する突起46が四箇所に設けられており、上部先端には連結部12を覆う覆い半体47が形成されている。
【0103】
段部81の内部に支持手段85である可動部93とねじりコイルばね95とが取り付けられるように配置されている。
【0104】
背面側ケース42には背面側から挿入される結合用のねじ51を挿入させて正面側ケース41と結合させるためのねじ挿入用突起52が四箇所に形成されており、背面側には電池収容部53と、下端面にコネクタ31を覗かせる切り欠き54と、上部先端には連結部12を覆う覆い半体55と、が形成されている。切り欠き54には蓋56が着脱可能に取り付けられている。
【0105】
第2の本体部1の外部ケースについても同様に正面側ケース61と背面側ケース62とからなり、正面側ケース61には第1のスピーカ35に連通する孔63と、中央部には第1の表示部4の透明窓64と、下端部には連結部12を覆う覆い半体65と、が形成されており、四隅の部分には正面側から挿入される結合用のねじ66を挿入させて背面側ケース62と結合させるためのねじ挿入用孔67が形成されている。
【0106】
背面側ケース62には正面側に向けて設けられているねじ穴を有する突起68、押しボタンスイッチ27を覗かせる孔69、第2のスピーカ26に連通する孔71、第2の液晶表示パネル25を覗かせる透明窓72、連結部12を覆う覆い半体73、が形成されており、背面側にはアンテナ2が設けられている。
【0107】
上記、第1の本体部5を覆う正面側ケース41、背面側ケース42、第2の本体部1を覆う正面側ケース61、背面側ケース62、はすべて高い機械的な強度と硬度ならびに適宜な弾性とを有する合成樹脂成形品でなる。
【0108】
以上の構成で、連結線に示されるようにして、それぞれの本体部に正面側ケースと背面側ケースとを組み合わせ、第1の本体部5側には背面側ケース42の背面側から結合用のねじ51を挿入して正面側ケース41の突起46のねじ穴にねじ込み締めつけることにより結合される。
【0109】
この過程において、正面側ケース41の段部81内の係合孔に、壁面89の内部側から可動部93の係合突起88を嵌め込むとともに、押しボタン91をケース側面の嵌合部101に嵌め込ませ、軸部94にねじりコイルばね95のコイル部96を嵌め込み、第2の端部99を係合突起88の背面側に撓ませた状態として弾性接触させるとともに第1の端部97を押しボタン91の背面側にも撓ませた状態として弾性接触させることにより、係合突起88と押しボタン91とが外部方向に向けて突出された姿勢を構成させる。
【0110】
同様にして、第2の本体部1側には正面側ケース61の正面側から結合用のねじ66を挿入して背面側ケース62の突起68のねじ穴にねじ込み締めつけて結合させる。
【0111】
それぞれの覆い半体47、55、65、73はそれぞれの凹凸関係により組み合わせられること、ならびに正面側と背面側とから連結部12を覆うように組み合わせられ、連結部12の周囲を覆う。
【0112】
結合用のねじ51、66はそれぞれのねじ挿入用突起52、ねじ挿入用孔67内に頭部が嵌まり込み沈んだ状態となるから、その孔内に埋め込み栓75を押し込み外面をケースの表面と同一色の同一面として体裁を整えるとともに、不用意にねじが緩められることを防止するようにしている。
【0113】
図21は、支持手段85の構成と作用とを詳細説明するための正面視断面の拡大図であって、図(a)に組み立てられた状態が示されている。図(a)によると、上述したようにして組み立てられているが、ここで図(a)を参照しながら、さらに詳細な構成の説明をすると、ケースの嵌合部101に嵌まり込んでいる可動部93の押しボタン91の部分の内部側には鍔部102があり外部方向への移動が阻止されている。
【0114】
この鍔部102の内部側には平行する隔壁でなる第1のばね受け部103があり、この間にねじりコイルばね95の第1の端部97が入り込んでいることにより、ねじりコイルばね95が軸部94から外れることなく位置が決められている。
【0115】
ねじりコイルばね95の第2の端部99側の途中が、係合突起98に接していることにより、第1の端部97側が係合突起98の方向へ撓まされることで押しボタン91を弾性付勢させている。
【0116】
押しボタン91の内部側からケースの中央部に延びている板状の腕92の先端部の係合突起88が、段部81の壁面89を貫通するようにして先端部が突出されるが板状の腕92によって、その突出長さが決められている。
【0117】
係合突起88の先端方向には正面視第1の傾斜面104が形成されており、壁面89の孔105には第1の傾斜面104に対応する傾斜面106が形成されており、両傾斜面どうしが接触することによっても位置決めされる。
【0118】
係合突起88の内部側には平行する隔壁でなる第2のばね受け部107があり、この間にねじりコイルばね95の第2の端部99が入り込んでいることにより、第2の端部99が自由に移動することがない。また、第2の端部99は途中の係合突起98によって位置決めされるとともに、下方側へ撓まされた弾性復元力によって可動部93の係合突起88を突出方向へ弾性付勢させている。
【0119】
以上の構成で、この支持手段85の作用について図(b)を参照して説明すると、押しボタン91を外部からケースの内部方向へ押し込むことにより、ねじりコイルばね95の第1の端部97のばね付勢力に抗して押し込むことができるとともに、板状の腕92もその方向へ移動される。
【0120】
板状の腕92の先端の係合突起88は第1の傾斜面104とケース側の傾斜面106との接触状態で移動されることによって、係合突起88はねじりコイルばね95の第2の端部99のばね付勢力に抗して段部81の内部へと入り込み先端部が壁面89から突出しない退避位置となる。このようなことは板状の腕92が図示されるように彎曲するように弾性変形されることにもよる。
【0121】
つまり、ねじりコイルばね95の第1の端部97と第2の端部99とは、そのばね弾性力が一層蓄積されるように変形されることになる。したがって、押しボタン91の押し込み力を解除することによって図(a)の状態に復元されることは、あえて説明するまでもなく容易に理解されようことから説明を省略することとする。
【0122】
なお、押しボタン91は板状の腕92の彎曲変形によっても傾いたりすることなく、図示省略のガイド部により、その押し込み方向と復帰方向のみに進退するよう姿勢が維持されるようになっている。
【0123】
つぎに、この支持手段85によって第2の本体部1が折り畳まれた状態に支持されることについて、図22を参照して説明する。図22の図(a)はその構成要部のみが示される側断面図であって、第1の本体部5に対して第2の本体部1が連結部12を中心にして回動され、その先端部分が接近している状態が示されている。
【0124】
第1の本体部5は図21の図(a)で説明のとおりの状態であって、その各部の構成についてのここでの説明は省略するので必要に応じて符号により既述の説明を図とともに参照されたい。なお押しボタン91については二点鎖線で示される位置にある。
【0125】
可動部93の係合突起88の先端部分は段部81の壁面89から突出しているが、この突出部分には正面側から背面方向へ傾斜された第2の傾斜面108が形成されている。第2の本体部1の正面側ケース61の上側先端面86には係合穴87が形成されている。
【0126】
第2の本体部1が開放方向への回動弾性力に抗して回動され、第1の本体部5の正面側へさらに接近されることにより、ケース先端面86の曲面部分と係合突起88の第2の傾斜面108とが接触することとなり、係合突起88はねじりコイルばね95の第2の端部99ならびに板状の腕92の変形にともなうばね弾性に抗して段部81内へと押し込まされる。すなわち、退避位置となる。
【0127】
第1の本体部5の正面側に第2の本体部1の正面側が接する状態に到ることにより、図(b)に示されるように係合突起88が第2の本体部1の係合穴87と一致し、その内部へとばね弾性による付勢力によって進出し、第2の本体部1の開放方向への回動移動が阻止される。つまり、第2の本体部1が折り畳まれた状態に支持される。
【0128】
第2の本体部1を開放姿勢にする必要に応じては、押しボタン91を押し込むことにより図21の図(b)で説明のような状態となって解除されるから、第2の本体部1は連結部12にそなわる弾性復元力によって図14、図15に示される開放位置まで回動される。
【0129】
つぎに、第1の本体部5と第2の本体部1とを回動可能に連結するとともに、折り畳まれた状態を解除することによって連結部12の開放方向への弾性力によって本体部を相対的に回動移動し得る、ヒンジの好適な一実施の形態について以下図面を参照しながら説明する。
【0130】
図23は、金属製のねじりコイルばね115であって、図(a)に側断面図、図(b)と図(c)にそれぞれの軸方向から見た端面図が示され、断面が角形のばね用鋼線が間隔巻きとしてその両端部が軸と平行方向へ折り曲げられた端部116、117に形成されている。断面を角形とした理由は円形断面よりも断面積を大きく得られることから小径なばねにしても、大きなねじり回動力、すなわち復元力が得られることにある。
【0131】
図24は、円筒形のハウジング118であって、図(a)に側断面図、図(b)に図示左端側の端面図、図(c)に図示右端側の端面図、が示される。右端方向に内部からの円形の凹穴119が開口しており、凹穴119の左端方向の端部には中心に軸孔121と、所定半径位置に軸孔121に平行する角孔122とが形成されている。
【0132】
また、軸孔121の形成されている端部の周囲には、軸方向への三角形の山形をなす凸条123が円周方向に所定角度ごとに連続して形成(セレーション)されており、凸条123の形成されていない、取り付けの際の取り付け位置の基準部となる、基準部分124も形成されている。このハウジング118は、たとえばアルミニウム合金のダイカスト成型品あるいは、Mg合金のチクソウモールド法による成型品でなる。
【0133】
図25は、キヤップ125であって、図(a)に側断面図、図(b)に図示左側の端面図、図(c)に図示右側の端面図、図(d)に平面図、が示される。図示されるように周囲には、円形の本体部126の上下対称な方向に突出する位置決めのためのキー127と、図示左端面側には外形よりも小径な円形の段付き凸部128と、が形成されている。
【0134】
中心には軸孔129と、右側端面に凹部131と、軸孔129と所定半径位置に軸孔129に平行する角孔132とが形成されている。
【0135】
円形の本体部126の外径は、ハウジング118の外径に、段付き凸部128の外径は、ハウジング118の凹穴119の内径に、それぞれ一致するように設定されている。したがって、キー127と段付き凸部128との対向間は図(a)、(b)に示されるような円弧形の溝が形成されている。このキヤップ125も、たとえばアルミニウム合金のダイカスト成型品あるいは、Mg合金のチクソウモールド法による成型品でなる。
【0136】
図26は、断面円形の軸133であり、図(a)に側面図、図(b)に端面図、が示される。ストレートな軸本体134の一端部に大径な鍔部135が形成された鋼材からなり、表面には平滑なメッキ処理が施される。あるいはステンレス鋼などからなる。
【0137】
図27は、ヒンジ138の組み立て図であり、図(a)に側断面図、図(b)に端面図、図(c)に平面図、がそれぞれ示される。まず、図を参照してその組み立て手順について述べると、ハウジング118の凹穴119の内部にねじりコイルばね115を挿入させて先端の端部116を角孔122に挿入させる。
【0138】
つぎに、ハウジング118の凹穴119の開口端部側に突出しているねじりコイルばね115の端部117の先端にキヤップ125を近づけて角孔132に挿入させ、段付き凸部128をハウジング118の凹穴119に嵌め込ませることによって、ハウジング118の端部はキヤップ125の段付き凸部128とキー127との間の溝に嵌まり込む。
【0139】
キヤップ125の中心の軸孔129に軸133の軸本体134を挿入し、そのままハウジング118の凹穴119内に挿入して凹穴119端部の軸孔121に貫通させる。軸133の鍔部135がキヤップ125の凹部131に嵌まり込んで位置決めされ、軸本体134の先端部がハウジング118の端部から突出する状態となる。
【0140】
この軸本体134の突出部に、プッシュナットなどと称されている公知なリング状の板ばね139を、そのばね弾性に抗して押し込ませることにより、板ばねの内径が復元力によって軸本体134に食い込み、軸133は抜け止め保持される。この状態が図27に示される状態でもある。
【0141】
ねじりコイルばね115の一端側はハウジングの角孔122によってハウジング118に対して回転方向位置決めされており、他端側はキヤップの角孔132によってキヤップ125に対して回転方向位置決めされていることにより、自由に回動し得ない。しかしながら、ハウジング118と嵌まり合っているキヤップ125は、その軸回りの方向に相対的に回動し得るが、回動にともなってねじりコイルばね115は、その両端部で任意方向にねじり回動され得る。
【0142】
回動された状態を離すことにより、ねじりコイルばねに蓄勢された復元力で瞬時にねじりコイルばね115の自由状態位置、すなわち、ハウジング118とキヤップ125との位置関係が組み立てられた状態位置に復元される。
【0143】
この組み立ての過程で、ハウジング118の凹穴119の内部に液状の粘性体を充填することにより、粘性体はねじりコイルばね115の周囲とハウジング118の凹穴119内面とに付着し、それらの相対移動にともなう動きを緩和(ダンパ作用)させるので瞬時には復元し得ないようになる。このような緩和作用(時間幅)は粘度を選択することによって最適状態になし得る。実際にヒンジ138の組み立てられた図27の状態はこのような状態である。
【0144】
この液状の粘性体は、具体的には新規なアクリル液状樹脂であって、ハウジング118とキヤップ125との嵌合隙間、および、軸133とハウジング118およびキヤップ125との嵌合隙間、のいずれからも格別なシーリング手段を設けることなく漏出したりすることもないものである。
【0145】
従来のダンパ機能を有するヒンジにあっては、粘性体に高粘度なシリコーンオイルなどを適用していたが、このような液質の粘性体に対しては漏出しないように格別なシーリング手段を設けることが必要であった。
【0146】
上記本発明になるヒンジ(軸型ヒンジとも称する)138を携帯電話機に組み込むことについて、図28を参照して説明する。図28は、図18および図20に示される枠状のフレーム18、19を開放状態とした連結部12のみを分離状態の断面図に示し、軸型ヒンジ138と対向する他方側の軸とが同一軸上に配置して示してある。なお、要部のみが示されておりその他の構成要素は煩雑となることから図示していない。
【0147】
第2の本体側のフレーム18は3箇所の軸孔を有する軸受け141、142、143をそなえ、中間部の軸受け142の内面には軸型ヒンジ138のセレーション123を受け入れ嵌合する逆形の凸条(逆形セレーション)144が形成されている。
【0148】
第1の本体側のフレーム19には、両端に軸受け145、146が設けられており、その間隔は第2の本体側のフレーム18の両端の軸受け141、143を丁度嵌まり込ませることができる間隔に設定されている。図示左側の軸受け145には端部に軸型ヒンジ138のキー127が嵌まり合うキー溝147が、右側の軸受け146には端部に凹部148が、形成されている。
【0149】
図29の組み立て状態の断面図をも参照して組み立て手順について説明すると、第1の本体側のフレーム19の軸受け145、146間に、第2の本体側のフレーム18の軸受け141、143を嵌まり込ませ同一軸上に一致させるとともに、一方の軸受け143と146との軸受け孔内に軸149を嵌合させ、他方の軸受け145から141、142の軸受け孔内に軸型ヒンジ138を図示方向に嵌め込ませる。
【0150】
この際、第2の本体側のフレーム18と第1の本体側のフレーム19との開放角度位置である表面側の角度160°に合わせるとともに、軸型ヒンジ138の凸条123部分に形成されている基準部分124を、軸受け142に形成されている凸条144と図示省略の対応する基準部分の凹溝と一致させること、ならびに、キー127とキー溝147とを一致させることが肝要である。
【0151】
この状態が図29に示されており、軸型ヒンジ138のハウジング118は第2の本体部側のフレーム18と一体に回動し、キヤップ125は第1の本体部側のフレーム19と一体に回動することとなる。
【0152】
つまり、両フレーム18、19の開放位置では、軸型ヒンジ138内のねじりコイルばね115は自由状態であるが、折り畳まれる方向への回動に応じて巻き閉められる方向にねじられ、復元力が蓄積される。
【0153】
折り畳まれた位置から解放されることによって、ねじりコイルばね115の復元力によって両フレーム18、19は開放位置に復元される。この際液状粘性体の作用によって急激な回動運動をすることなく、適宜な緩和(ダンピング)された回動速度で行なわれることとなる。
【0154】
開放角度は各種の操作ならびに通話に適した160°を含む近傍に設定されるが、何らかの都合で180°の偏平な姿勢にされた場合、その作用力が除去されるとすぐさま160°の位置に復元し得ることは当然のことである。
【0155】
図27に示した状態は、このような位置関係が得られるように設定されているものである。
【0156】
図29において、軸受け142と143との間には両本体部1、5間を配線接続するフレキシブルプリント配線板38の途中が巻き回された状態にかけ渡されており、その両端部はそれぞれのプリント配線板(図示省略)にコネクタ接続されている。
【0157】
図示しないが、軸型ヒンジ138と軸149との周囲ならびに各軸受け141〜143、145、146の周囲全体は、図20で説明したように正面側ケース41、61と背面側ケース42、62とによって両端部を含んで覆われることから、直接外部から見えることはなくなり、軸型ヒンジ138、軸149が抜け出るようなこともない。
【0158】
このように組み立てられ、完成状態とすることにより、図21、22で説明の支持手段85と、軸型ヒンジ138との協同作用によって、図17に示したような装置の安定した折り畳まれた状態姿勢と、図15に示したような開放位置への回動移動が容易な操作によって円滑に行なわれるものとなる。
【0159】
図30は、本発明の折り畳み式携帯型通信端末装置を携帯電話機とし第4の一実施の形態になる開放状態の外観図であって、図(a)に正面図、図(b)に側面図、を示し、図31に斜視図が示される。
【0160】
図において、上方側の第2の本体部1には、上から順に、背面側に内蔵され先端部が突出されて引き出し式に伸縮され得るアンテナ2、正面側に内部にスピーカを内蔵する第1の受話部3、同じく正面側の内部に液晶表示パネルを内蔵する第1の表示部4、を有する。
【0161】
下方側の第1の本体部5には、上方に複数の押しボタンスイッチからなる操作部6、下端部の内部にマイクロホンを内蔵する送話部7、その近傍に押しボタンスイッチ8、下端部に外部回路との接続用コネクタ9、が設けられている。また、背面側の図(b)に二点鎖線で示される領域は着脱可能に取り付けられる二次電池11が取り付けられる部分である。
【0162】
本実施の形態にあっては、送話部7、押しボタンスイッチ8、が設けられる本体部の部分を、操作部6が設けられている面よりも高い(厚い)段面とした段部81としている。
【0163】
この段部81の内部には、後述するように第2の本体部1を折り畳み状態に維持する支持手段151が設けられており、第2の本体部1の上側先端面86の係合穴87と係合する係合突起152の先端部が、段部81の操作部6側の壁面89から上側へ向けて突出されている。
【0164】
また、第2の本体部1を折り畳み状態から解放させる第1の解放用押しボタン153と第2の解放用押しボタン154とが段部81の側面と正面に覗かされている。概略的には、この第1、第2の解放用押しボタン153または154のいずれかを押し込むことによって、壁面89から突出している係合突起152の先端部は段部81の内部に引っ込み退避位置となる。このことについては後で詳述する。
【0165】
第1の本体部5と第2の本体部1それぞれの一端部は開閉可能な連結部12によって連結されている。連結部12の内部には図23ないし図29で説明した軸型ヒンジ138が内蔵されている。
【0166】
図32は、閉じられた状態の外観図であって、図(a)に第2の本体部1の背面が示され、図(b)に側面図、図(c)に上面図、図(d)に下面図、図33に斜視図が示される。
【0167】
図に示されるように、第2の本体部1と第1の本体部5との正面側が対向するように連結部12を介して折り畳まれることにより、第2の本体部1の背面側が見えるわけであるが、第1の本体部5は第2の本体部1の長さよりも長いことから、第1の本体部5の下方側の段部81が第2の本体部1に覆われずに送話部7と、押しボタンスイッチ8と、第2の解放用押しボタン154と、が見えている。
【0168】
第2の本体部1の背面側には連結部12側に、押しボタンスイッチ17、中央部の内部に大型のスピーカを内蔵する第2の受話部16、手前側の内部に液晶表示パネルを内蔵する第2の表示部15、が設けられている。
【0169】
第2の表示部15は情報ならびに状態表示用のものであり、押しボタンスイッチ17は内部に設けられている録音用メモリを動作させるための録音ボタンである。送話部7の近くに配置されて見えている押しボタンスイッチ8は第2の受話部16を動作させるためのものである。
【0170】
送話部7、押しボタンスイッチ8、第2の解放用押しボタン154、が設けられている段部81の面は、第2の本体部1の背面先端部と、ほぼ一致して連続するように構成されていることから、外観ならびに操作性が良好なものとなっている。
【0171】
この携帯電話機によれば、押しボタンスイッチ8を操作することにより、第2の受話部16から十分な音量で聞き取ることができる。したがって、折り畳んだ状態、あるいは通話状態で折り畳み、卓上などに置いた状態として送話部7とによって通話することが可能であり、通話とともに自由な両手での作業や他の装置などの操作をすることができる。
【0172】
連結部12は、図33の閉じられた状態から開放方向へ向けての付勢力が、既述したように蓄勢されており、図30に示される第1の本体部5の面と第2の本体部1の面との相対開き角度が160°となる位置に開放維持し得る機能をそなえている。
【0173】
図34は、図30と同様であるが図(a)は段部81の部分を断面としてその正面視内部の要部を示し、図(b)は側断面図に示してある。支持手段151は、第1の解放用押しボタン153の内面側から段部81の中央部分まで延びる板状の腕155の先端部に係合突起152が一体形成された可動部156と、段部81の内面の第1の解放用押しボタン寄りに形成された軸部94にコイル部が嵌め込まれて係合支持されているねじりコイルばね95と、からなる。
【0174】
ねじりコイルばね95は、コイル部96と、その両端に延び第1の解放用押しボタン153の内面に接して押しボタンを外面方向へ押し出すようにしている第1の端部97と、途中が段部81内面の係合突起98に接して位置決めされ、さらに先端方向へ延びて可動部156の係合突起152の先端を壁面89の外面方向へ押し出すようにしている第2の端部99と、からなるものである。
【0175】
可動部156は柔軟にして弾性を有する合成樹脂成型品からなり、ねじりコイルばね95はばね用ステンレス鋼線などからなる。
【0176】
この携帯電話機の構成は、フレーム18、19に正面側ケース41と背面側ケース42、ならびに正面側ケース61と背面側ケース62、が組み合わせられて組み立てられるのであるが、図20を参照して説明と同様であり理解されようことから、ここでの説明はあえて省略することとする。
【0177】
図35は、支持手段151の構成と作用とを詳細説明するための正面視断面の拡大図であって、図(a)に組み立てられた状態が示されている。図(a)によると、上述したようにして組み立てられているが、ここで図(a)を参照しながら、さらに詳細な構成の説明をすると、ケースの嵌合部101に嵌まり込んでいる可動部156の第1の解放用押しボタン153の部分の内部側には鍔部157があり外部方向への移動が阻止されている。
【0178】
この鍔部157の内部側には平行する隔壁でなる第1のばね受け部158があり、この間にねじりコイルばね95の第1の端部97が入り込んでいることにより、ねじりコイルばね95が軸部94から外れることなく位置が決められている。
【0179】
ねじりコイルばね95の第2の端部99側の途中が、係合突起98に接していることにより、第1の端部97側が係合突起98の方向へ撓まされることで第1の解放用押しボタン153を弾性付勢させている。
【0180】
第1の解放用押しボタン153の内部側からケースの中央部に延びている板状の腕155の先端の係合突起152が、段部81の壁面89を貫通するようにして先端部が突出されるが板状の腕155によって、その突出長さが決められている。
【0181】
係合突起152の先端方向には正面視第1の傾斜面159が形成されており、壁面89の孔105には第1の傾斜面159に対応する傾斜面106が形成されており、両傾斜面どうしが接触することによっても位置決めされる。
【0182】
係合突起152の内部側には平行する隔壁でなる第2のばね受け部161があり、この間にねじりコイルばね95の第2の端部99が入り込んでいることにより、第2の端部99が自由に移動することがない。また、第2の端部99は途中の係合突起98によって位置決めされるとともに、下方側へ撓まされた弾性復元力によって可動部156の係合突起152を突出方向へ弾性付勢させている。
【0183】
ケースの壁面89の内面側、可動部156の板状の腕155との間に第2の解放用押しボタン154を収容する正面視方形な押しボタン収容凹所165が段部81の正面側に開口するように形成されており、ここに第2の解放用押しボタン154が嵌め込まれ凹所165の底面との間に介在される圧縮コイルばね166によって正面側に付勢されている。
【0184】
第2の解放用押しボタン154は、図36に示されるように押しボタン本体部167と2本の脚部168と脚部先端の鉤状の突起169とからなり、脚部168が押しボタン収容凹所165の底面二箇所に形成された貫通孔内を貫通され、鉤状の突起169によって抜け出ないように係止されているが、押し込む方向には移動可能であり、押し込まれた状態からは圧縮コイルばね166の復元力で押し戻される。
【0185】
図37の図(b)の断面図に示されるように、可動部156の係合突起152には、押しボタン収容凹所165の部分に入り込むようにして第2の傾斜面171が設けられており、ここに第2の解放用押しボタン154の押しボタン本体部167の端部172が接触するような位置関係に設定されている。なお、図(b)は図35の図(a)のA−A断面図である。
【0186】
以上の構成で、この支持手段151の第1の解放用押しボタン153に関連した作用について図35の図(b)を参照して説明すると、第1の解放用押しボタン153を外部からケースの内部方向へ押し込むことにより、ねじりコイルばね95の第1の端部97のばね付勢力に抗して押し込むことができるとともに、板状の腕155もその方向へ移動される。
【0187】
板状の腕155先端の係合突起152は第1の傾斜面159とケース側の傾斜面106との接触状態で移動されることによって、係合突起152はねじりコイルばね95の第2の端部99のばね付勢力に抗して段部81の内部へと入り込み先端部が壁面89から突出しない退避位置となる。このようなことは板状の腕155が図示されるように彎曲するように弾性変形されることにもよる。
【0188】
つまり、ねじりコイルばね95の第1の端部97と第2の端部99とは、そのばね弾性力が一層蓄積されるように変形されることになる。したがって、第1の解放用押しボタン153の押し込み力を解除することによって図(a)の状態に復元されることとなる。
【0189】
なお、第1の解放用押しボタン153は板状の腕155の彎曲変形によっても傾いたりすることなく、図示省略のガイド部により、その押し込み方向と復帰方向のみに進退するよう姿勢が維持されるようになっている。
【0190】
つぎに、第2の解放用押しボタン154に関連した作用について図37の図(a)と図(a)のA−A断面図の図(c)とを参照して説明すると、第2の解放用押しボタン154を段部81の正面側から段部81の内部方向へ押し込むことにより、圧縮コイルばね166をそのばね弾性に抗して押し込むことができるとともに、押しボタン本体部167の端部172に接している係合突起152部分の第2の傾斜面171を圧接することになり、図(c)ならびに図(a)に示されるように係合突起152をねじりコイルばね95の第2の端部99のばね弾性に抗して段部81内へと入り込ませて先端部が壁面89から突出しない退避位置となる。このようなことは板状の腕155が図示されるように彎曲変形するように弾性変形されることにもよる。
【0191】
同様に、第2の解放用押しボタン154の押し込み力を解除することによって、圧縮コイルばね166、ねじりコイルばね95の第2の端部99、板状の腕155、の弾性復元力によって図35の図(a)ならびに図37の図(b)に示される状態に復帰されることになる。
【0192】
つぎに、この支持手段151によって第2の本体部1が折り畳まれた状態に支持されることについて、図38を参照して説明する。図38の図(a)はその構成要部のみが示される側断面図であって、第1の本体部5に対して第2の本体部1が連結部12を中心にして回動され、その先端部分が接近している状態が示されている。
【0193】
第1の本体部5は図35の図(a)で説明のとおりの状態であって、その各部の構成についてのここでの説明は省略するので必要に応じて符号により既述の説明を図とともに参照されたい。なお、第1の解放用押しボタン153については二点鎖線で示される位置にある。
【0194】
可動部156の係合突起152の先端部分は段部81の壁面89から突出しているが、この突出部分には正面側から背面方向へ傾斜された第3の傾斜面173が形成されている。第2の本体部1の正面側ケース61の上側先端面86には係合穴87が形成されている。
【0195】
第2の本体部1が開放方向への回動弾性力に抗して回動され、第1の本体部5の正面側へさらに接近されることにより、ケース先端面86の曲面部分と係合突起152の第3の傾斜面173とが接触することとなり、係合突起152はねじりコイルばね95の第2の端部99ならびに板状の腕155の変形にともなうばね弾性に抗して段部81内へと押し込まれる。すなわち、退避位置となる。
【0196】
第1の本体部5の正面側に第2の本体部1の正面側が接する状態に到ることにより、図(b)に示されるように係合突起152が第2の本体部1の係合穴87と一致し、その内部へとばね弾性による付勢力によって進出し、第2の本体部1の開放方向への回動移動が阻止される。つまり、第2の本体部1が折り畳まれた状態に支持される。
【0197】
第2の本体部1を開放姿勢にする必要に応じては、第1の解放用押しボタン153または第2の解放用押しボタン154の何れかを選択して押し込むことにより、図35の図(b)または図37の図(a)で説明のような状態となって解除されるから、第2の本体部1は連結部12の軸型ヒンジ138の弾性復元力によって図30、図31に示される開放位置まで回動される。
【0198】
図39は、本発明の折り畳み式携帯型通信端末装置を携帯電話機とした第5の一実施の形態になる全体図を図示省略して要部を示す拡大図であり、前実施の形態と同様部分を示し、たとえば図30ないし図33における第1の本体部5の段部81の箇所の、正面図を図(a)に、その図示右側面を図(b)に、図(a)の左側面を図(c)に、それぞれ示してある。したがって、図示されていない全体構成は図30ないし図33と、その説明と同様であるので既述の説明とともに参照されたい。
【0199】
ただし、本実施の形態にあっては、後述するように段部81の内部には第2の本体部1を折り畳み状態に維持する支持手段181が設けられており、第2の本体部1の上側先端面86の係合穴87と係合する係合突起182の先端部が、段部81から上側へ向けて突出されている。
【0200】
第2の本体部1を折り畳み状態から解放させる第1の解放用押しボタン183と第2の解放用押しボタン184とが段部81の図示右側面と左側面に覗かされている。概略的には、この第1の解放用押しボタン183または第2の解放用押しボタン184のいずれかを押し込むことによって、壁面89から突出している係合突起182の先端部は段部81の内部に引っ込み退避位置となる。このことについては後で詳述する。
【0201】
第1の本体部5と第2の本体部1それぞれの一端部は開閉可能な連結部12によって連結されており、連結部12の内部には図23ないし図29で説明した軸型ヒンジ138が内蔵されている。
【0202】
段部81の正面にはマイクロホン28を内蔵する送話部7と押しボタンスイッチ8とが設けられており、この押しボタンスイッチ8は第2の受話部16を動作させるためのものである。
【0203】
図40は、図39と同様であって段部81の表面のみを剥離状態に除去断面としてその正面視内部の要部を示してある。支持手段181の一方の組みは、第1の解放用押しボタン183の内面側から段部81の中央部分まで延びる第1の板状の腕185の先端部に係合突起182が一体形成された第1の可動部186と、段部81の内面の第1の解放用押しボタン183寄りに形成された軸部94にコイル部が嵌め込まれて係合支持されているねじりコイルばね95と、からなる。
【0204】
ねじりコイルばね95は、コイル部96と、その両端に延び第1の解放用押しボタン183の内面に接して押しボタンを外面方向へ押し出すようにしている第1の端部97と、途中が段部内面の係合突起98に接して位置決めされ、さらに先端方向へ延びて第1の可動部186の係合突起182の先端を壁面89の外面方向へ押し出すようにしている第2の端部99と、からなる。第1の可動部186は柔軟にして弾性を有する合成樹脂成型品からなり、ねじりコイルばね95はばね用ステンレス鋼線などからなる。
【0205】
支持手段181の他方の組みは、第2の解放用押しボタン184内面側から段部81の中央部まで延びる第2の板状の腕187の先端部に摺動部188が一体形成された第2の可動部189と、段部81の内面の第2の解放用押しボタン184寄りに形成された軸部191にコイル部が嵌め込まれて支持されているねじりコイルばね192と、からなる。
【0206】
ねじりコイルばね192は、コイル部193と、その両端に延び第2の解放用押しボタン184の内面に接して押しボタンを外面方向へ押し出すようにしている第1の端部194と、押しボタンスイッチ8を囲んでいる環状壁面195に接している第2の端部196と、からなる。この第2の可動部189も柔軟にして弾性を有する合成樹脂成型品からなり、ねじりコイルばね192もばね用ステンレス鋼線などからなる。
【0207】
図41は、図40が正面側から見た断面図であるのに対して、説明の理解を容易とするために内面側から見た図である。以降の説明は、この内面側から見た図によって構成ならびに作用説明をすることとする。
【0208】
図41の図(a)は、第1、第2の可動部186、189のみを離間分離状態に示してあり、図40とは相互の位置が入れ代わっていることと、紙面上での前後関係も同様なことに留意されたい。すなわち、紙面の表面側が背面、紙面の裏面側が正面、である。また、図42の図(a)に斜視図が示されるが、この斜視図においては両押しボタン183、184の部分が図示省略して示されている。
【0209】
第1の可動部186の係合突起182は、背面視二段構成であって、大きな第1段の部分に上向きの第1の傾斜面201と、小さな第2段の部分に第1の傾斜面201と平行するように上向きの第2の傾斜面202と、を有してなる。また、第1段の部分の正面側には上向きの第3の傾斜面203が形成されており、下方端部には、ねじりコイルばね95の第2の端部99を受け入れるばね受け部204が設けられている。
【0210】
第2の可動部189の摺動部188は背面視楔状であり、第2の板状の腕187と平行する摺動面205と、係合突起182の第2の傾斜面202に対応する傾斜面206と、が形成されている。
【0211】
図41の図(b)に示されるように、支持手段181が第1の本体部5の段部81内に組み立てられた状態では、係合突起182の先端部分は壁面89の孔105から上方向に向けて突出され、第1の傾斜面201は孔105の傾斜面106に接してその突出方向位置が決められている。
【0212】
第2の解放用押しボタン184側の摺動部188の摺動面205は、段部81の壁面89の内面に形成された垂直面207に接するとともに、傾斜面206が係合突起182の第2の傾斜面202と接していることによっても位置決めされている。
【0213】
ねじりコイルばね95の第2の端部99が、弾性に抗して変形され復元力が蓄勢された状態でばね受け部204に嵌め込まれることによっても、その復元力で係合突起182が突出方向へ付勢されるとともに、第2の傾斜面202、傾斜面206を介して摺動部188の摺動面205が垂直面207に圧接される。
【0214】
以上のようなことについて、垂直面207が示されていないものの、図41の図(a)に対応した状態が図42の図(b)の斜視図に示されている。
【0215】
図41の図(b)において、符号の211は第1の解放用押しボタン183ならびに、第1の板状の腕185が傾いたりすることのないように支持する案内部であり、符号の212は同様に第2の解放用押しボタン184ならびに、第2の板状の腕187が傾いたりしないように支持する案内部である。符号の213は係合突起182と摺動部188を背面側から支持する支持部材である。
【0216】
図43の図(a)は、図40の矢視A−A断面が示され、図(b)は、図40の矢視B−B断面が示されており、基本的には既述した前実施の形態と同様な構成である。
【0217】
以上の構成において、支持手段の作用について説明すると、図44の図(a)に示されるように、第1の解放用押しボタン183をケースの外部から図示右方向へ押し込むことにより、ねじりコイルばね95の第1の端部97のばね付勢力に抗して押し込むことができるとともに、係合突起182もその方向へ移動される。
【0218】
この状態について、図45の図(a)の斜視図をも参照して説明すると、係合突起182は第1の傾斜面201とケース側の傾斜面106との接触状態で移動されることによって、係合突起182はねじりコイルばね95の第2の端部99のばね付勢力に抗して段部81の内部へと入り込み先端部が壁面89から突出しない退避位置となる。
【0219】
このようなことは第1の板状の腕185が図示されるように彎曲するように弾性変形され、かつ第2の傾斜面202が第2の解放用押しボタン184側の摺動部188の傾斜面206と摺動するような関係で移動し得ることにもよる。
【0220】
ねじりコイルばね95の第1の端部97と第2の端部99とは、そのばね弾性力が一層蓄積されるように変形されることとなる。したがって、第2の解放用押しボタン183の押し込み力を解除することによって図41の図(b)の状態に復元されることとなる。
【0221】
つぎに、第2の解放用押しボタン184に関連した作用について説明すると、図44の図(b)に示されるように、第2の解放用押しボタン184をケースの外部から図示左方向へ押し込むことにより、ねじりコイルばね192の第1の端部194のばね付勢力に抗して押し込むことができるとともに、摺動部188もその方向へ移動される。
【0222】
この状態について、図45の図(b)の斜視図をも参照して説明すると、摺動部188の摺動面205は、ケースの垂直面207に接した状態で移動することから傾斜面206接している係合突起182の第2の傾斜面202を下方向へ押しさげるように接触移動させることとなる。このようなことは、第1の板状の腕185が図示されるように彎曲されるとともに、ねじりコイルばね95の第2の端部99をそのばね弾性に抗して押しさげることで可能となる。その結果、係合突起182がケースの段部81の内部へと入り込み先端部が壁面89から突出しない退避位置となる。
【0223】
第2の解放用押しボタン184の押し込み力を解除させることによって、ねじりコイルばね192の弾性復元力で押しボタンは図41の図(b)に示される状態に復帰され、第1の解放用押しボタン183側の係合突起182はねじりコイルばね95の第2の端部99と第1の板状の腕185との弾性復元力によって図41の図(b)に示される状態に復帰される。
【0224】
以上のことから、この支持手段181によって第2の本体部1が折り畳まれた状態に支持されることについては、図43の図(a)に示される状態で図38に示されるように第2の本体部1が連結部12を中心にして回動され、その先端部が係合突起182の第3の傾斜面203と接触することにより、係合突起182はねじりコイルばね95の第2の端部99ならびに第1の板状の腕185の変形にともなうばね弾性に抗して段部81内へと押し込まれる。すなわち、退避位置となる。
【0225】
第1の本体部5の正面側に第2の本体部1の正面側が接する状態に到ることにより、係合突起182が第2の本体部1の係合穴87と一致し、その内部へとばね弾性による付勢力によって進出し、第2の本体部1の開放方向への回動移動が阻止され、第2の本体部1が折り畳まれた状態に支持される。
【0226】
第2の本体部1を開放姿勢にする必要に応じては、第1の解放用押しボタン183または第2の解放用押しボタン184の何れかを選択して押し込むことにより、図44の図(a)または図44の図(b)で説明のような状態となって解除されるから、第2の本体部1は連結部12の軸型ヒンジ138の弾性復元力によって開放位置まで回動される。
【0227】
本発明は、以上説明の各実施の形態に特定されるものではなく、それぞれの実施の形態の構成要件を任意に組み合わせ実施可能なものであることは、いうまでもないことである。
【0228】
軸型ヒンジにおいても、実施の形態に限定されるものではなく、キヤップと軸とを別体とすること、キーではなく凸条とすること、さらにはセレーションではなく他の結合手段とすること、なども含まれることである。
【0229】
(付記1) 操作部ならびに送話部をそなえた第1の本体部と表示部ならびに受話部をそなえた第2の本体部とがそれぞれの一端部で開閉可能に連結され操作部および表示部が対向状態に折り畳まれる折り畳み式の携帯型通信装置であって、
折り畳まれた状態で第1の本体部の長さは送話部が第2の本体部の先端部よりも外側に位置する長さであり、第2の本体部には表示部の背面側に拡声用の受話部をそなえてなることを特徴とする携帯型通信装置。
(付記2) 操作部ならびに送話部をそなえた第1の本体部と表示部ならびに受話部をそなえた第2の本体部とがそれぞれの一端部で開閉可能に連結され操作部および表示部が対向状態に折り畳まれる折り畳み式の携帯型通信装置であって、
第2の本体部には表示部の背面側に拡声用の受話部をそなえ、折り畳まれた状態で第1の本体部の長さは送話部が第2の本体部の先端部よりも外側に位置する長さであり、上記拡声用の受話部を動作させるスイッチをそなえてなることを特徴とする携帯型通信装置。
(付記3) 操作部ならびに送話部をそなえた第1の本体部と表示部ならびに受話部をそなえた第2の本体部とがそれぞれの一端部で開閉可能に連結され操作部および表示部が対向状態に折り畳まれる折り畳み式の携帯型通信装置であって、
折り畳まれた状態で第1の本体部の長さは送話部が第2の本体部の先端部よりも外側に位置する長さであり、第2の本体部には表示部の背面側に拡声用の受話部と第2の表示部とをそなえてなることを特徴とする携帯型通信装置。
(付記4) 操作部ならびに送話部をそなえた第1の本体部と表示部ならびに受話部をそなえた第2の本体部とがそれぞれの一端部で開閉可能に連結され操作部および表示部が対向状態に折り畳まれる折り畳み式の携帯型通信装置であって、
折り畳まれた状態において第1の本体部の先端部側に第2の本体部の先端部と対向する段部が設けられてなり、該段部内から弾性付与されて突出される係合突起が第2の本体部の先端部に設けられた係合穴に嵌まり込み第2の本体部の開放を阻止させるとともに係合突起の突出状態を弾性に抗して段部内に退避させる解放用の押しボタンを第1の本体部の一方の側面ないしは両側面に設けたことを特徴とする携帯型通信装置。
(付記5) 操作部ならびに送話部をそなえた第1の本体部と表示部ならびに受話部をそなえた第2の本体部とがそれぞれの一端部で開閉可能に連結され操作部および表示部が対向状態に折り畳まれる折り畳み式の携帯型通信装置であって、
折り畳まれた状態において第1の本体部の先端部側に第2の本体部の先端部と対向する段部が設けられてなり、該段部内から弾性付与されて突出される係合突起が第2の本体部の先端部に設けられた係合穴に嵌まり込み第2の本体部の開放を阻止させるとともに係合突起の突出状態を弾性に抗して段部内に退避させる解放用の押しボタンを第1の本体部の側面と段部面とに設けたことを特徴とする携帯型通信装置。
(付記6) 上記第1の本体部と第2の本体部との連結部には第2の本体部を解放させる解放方向への弾性手段が設けられてなることを特徴とする付記4または5に記載の携帯型通信装置。
(付記7) 操作部ならびに送話部をそなえた第1の本体部と表示部ならびに受話部をそなえた第2の本体部とがそれぞれの一端部で開閉可能に連結され操作部および表示部が対向状態に折り畳まれる折り畳み式の携帯型通信装置であって、
第1の本体部と第2の本体部とは連結部を含んで内部構造が金属フレームによって支持構成され、その外側が合成樹脂成型になる枠体によって挟着形成されてなることを特徴とする付記1ないし6いずれかに記載の携帯型通信装置。
(付記8) 第1の本体部の側面外部に露出する押しボタンと段部の壁面を貫通して先端部が突出される係合突起とが段部内で結合されてなる可動部と、上記押しボタンと係合突起とをそれぞれ外部方向に付勢させるばねと、からなり、押しボタンを押し込むことによって係合突起が段部との相互の傾斜面に沿って段部内の退避位置となる支持手段を設けたことを特徴とする付記4に記載の携帯型通信装置。
【0230】
(付記9) 第1の本体部の側面外部に露出する押しボタンと段部の壁面を貫通して先端部が突出される係合突起とが段部内で結合されてなる可動部と、上記押しボタンと係合突起とをそれぞれに外部方向に付勢させるばねと、上記係合突起を押圧することにより係合突起が段部内の退避位置となるよう段部面に露出させるようにして設けた押しボタンと、からなり、上記可動部の押しボタンを押し込むことによって係合突起が段部との相互の傾斜面に沿って段部内の退避位置となる支持手段を設けたことを特徴とする付記4に記載の携帯型通信装置。
【0231】
(付記10) 第1の本体部の一方の側面外部に露出する第1の押しボタンと段部の壁面を貫通して先端部が突出される係合突起とが段部内で結合されてなる第1の可動部と、上記第1の押しボタンと係合突起とをそれぞれに外部方向に付勢させるばねと、第1の本体部の他方の側面外部に露出する第2の押しボタンと段部の内壁面に接するとともに第1の可動部の係合突起と傾斜面によって接する摺動部とが段部内で結合されてなる第2の可動部と、上記第2の押しボタンを外部方向に付勢させるばねと、からなり、上記第1の押しボタンを押し込むことによって係合突起が段部との相互の傾斜面に沿って段部内の退避位置となり、第2の押しボタンを押し込むことによって摺動部が係合突起方向に進出して傾斜面によって係合突起を段部内の退避位置となる支持手段を設けたことを特徴とする付記5に記載の携帯型通信装置。
【0232】
(付記11) 円筒形状のハウジングと、ハウジングの開放側端部を閉塞するとともに回動可能に結合されるキヤップと、ハウジングの内部に収容されて両端部がハウジングとキヤップとに係合されるねじりコイルばねと、ハウジングの内部に充填され合成樹脂からなるダンパ用の液状樹脂と、をそなえてなることを特徴とするヒンジ。
(付記12) 周囲外面に嵌合する軸孔に対して不回転状態とする係合部を有する円筒形状のハウジングと、周囲外面に嵌合する軸孔に対して不回転状態とする係合部を有し上記ハウジングの開放側端部を閉塞するとともに回動可能に結合されるキヤップと、ハウジングの内部に収容されて両端部がハウジングとキヤップとに係合されるねじりコイルばねと、ハウジングの内部に充填され合成樹脂からなるダンパ用の液状樹脂と、をそなえてなること特徴とするヒンジ。
【0233】
【発明の効果】
以上、詳細に説明のように本発明携帯型通信装置によれば、操作部と送話部とをそなえた第1の本体部と、表示部と受話部とをそなえた第2の本体部と、がそれぞれの一端部で開閉可能に連結され、操作部と表示とが対向状態に折り畳まれる携帯型通信装置において、
折り畳まれた状態で第1の本体部は送話部が第2の本体部の先端部よりも外側となる長さで、第2の本体部は表示部の背面側に拡声用の受話部をそなえた構成であるから、折り畳まれ第2の本体部を上側にすることで、送話部と拡声用の受話部とが上方に向けられた状態となり、そのまま通話をすることが可能である。
【0234】
拡声用の受話部を動作させるスイッチを設けておくことにより、必要に応じてスイッチを押して動作状態とすることにより通話が可能となる。
【0235】
さらには、第2の本体部の背面側に第2の表示部をもそなえることにより、第2の表示部に表示される内容を確認しての通話が可能である。
【0236】
折り畳まれた状態において、第1の本体部の先端部側に第2の本体部の先端部と対向する段部を設け、この段部内から弾性付与されて突出される係合突起が第2の本体部の先端部に設けられた係合穴に嵌まり込み第2の本体部の開放を阻止させるとともに、係合突起の突出状態を弾性に抗して段部内に退避させる解放用の押しボタンを第1の本体部の一方の側面、さらには段部面ないしは両側面に設けることで、折り畳んだ状態での通話が可能であり、必要に応じて開放用の押しボタンを片手の指で押し、第2の本体部の折り畳まれたロック状態を解放して開放状態ともなし得る。
【0237】
第1の本体部と第2の本体部とは連結部を含んで内部構造が金属フレームによって構成することにより機械的強度が確保されるから、外側を覆う合成樹脂製のケースには強度をさして要するものでないので、薄肉化による軽量化が可能となる。
【0238】
第1の本体部と第2の本体部との連結部に、第2の本体部を開放させる方向への弾性手段を設けることにより、ロック状態を開放させる一連の操作が片手操作のみで行なえる。
【0239】
弾性手段としてのヒンジが軸型なことから、きわめて少ないスペースでこと足り、取り付けるべき相手の部分を開閉連結させるための軸体として機能させることから一構成要素部材ともなる。
【0240】
以上のように本発明によれば、各種携帯型通信装置に適用してその実用上の効果はきわめて顕著なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る携帯電話機の第1の一実施形態の外観図である。
【図2】図1の斜視図である。
【図3】図1の折り畳まれた状態である。
【図4】図3の斜視図である。
【図5】図3の状態の内部構成図である。
【図6】外部ケースを分離させた状態の斜視図である。
【図7】本発明に係る携帯電話機の第2の一実施形態の外観図である。
【図8】図7の斜視図である。
【図9】図7の折り畳まれた状態である。
【図10】図9の斜視図である。
【図11】図9(b)の側断面図である。
【図12】図7(b)の側断面図である。
【図13】外部ケースを分離させた状態の斜視図である。
【図14】本発明に係る携帯電話機の第3の一実施形態の外観図である。
【図15】図14の斜視図である。
【図16】図14の折り畳まれた状態である。
【図17】図16の斜視図である。
【図18】図17の状態の内部構成図である。
【図19】図14の要部断面の拡大図である。
【図20】外部ケースを分離させた状態の斜視図である。
【図21】支持手段の構成と作用の説明図(その1)である。
【図22】支持手段の構成と作用の説明図(その2)である。
【図23】ねじりコイルばねの側断面図と端面図である。
【図24】ハウジングの側断面図と端面図である。
【図25】キヤップの側断面図と端面図および平面図である。
【図26】軸の外形図である。
【図27】ヒンジの組み立て図である。
【図28】ヒンジを連結部に組み込む説明(その1)である。
【図29】ヒンジを連結部に組み込む説明(その2)である。
【図30】本発明に係る携帯電話機の第4の一実施形態の外観図である。
【図31】図30の斜視図である。
【図32】図30の折り畳まれた状態である。
【図33】図32の斜視図である。
【図34】図30の要部断面の拡大図である。
【図35】支持手段の構成と作用の説明図(その1)である。
【図36】第2の解放用押しボタンの斜視図である。
【図37】支持手段の構成と作用の説明図(その2)である。
【図38】支持手段の構成と作用の説明図(その3)である。
【図39】本発明携帯電話機の第5の一実施形態に係る支持手段である。
【図40】図39の内部構成を示す断面図である。
【図41】図39を背面側から示し構成および作用を説明する図(その1)である。
【図42】図39を背面側から示し構成および作用を説明する図(その2)である。
【図43】図40のA−A矢視ならびにB−B矢視断面図である。
【図44】図39を背面側から示し構成および作用を説明する図(その3)である。
【図45】図39を背面側から示し構成および作用を説明する図(その4)である。
【符号の説明】
1 第2の本体部
2 アンテナ
3 第1の受話部
4 第1の表示部
5 第1の本体部
6 操作部
7 送話部
8 押しボタンスイッチ
9 コネクタ
11 二次電池
12 連結部
15 第2の表示部
16 第2の受話部
17 押しボタンスイッチ
18、19 枠状のフレーム、フレーム
21、22 プリント配線板
25 第2の液晶表示パネル
26 第2のスピーカ
27 押しボタンスイッチ
28 マイクロホン
29 押しボタンスイッチ
31 コネクタ
32 貫通孔
35 第1のスピーカ
36 第1の液晶表示パネル
37 押しボタン
38 フレキシブルプリント配線板
41 正面側ケース
42 背面側ケース
43、44、45 孔
46 突起
47 覆い半体
51 結合用のねじ
52 ねじ挿入用突起
53 電池収容部
54 切り欠き
55 覆い半体
56 蓋
61 正面側ケース
62 背面側ケース
63 孔
64 透明窓
65 覆い半体
66 結合用のねじ
67 ねじ挿入用孔
68 突起
69、71 孔
72 透明窓
73 覆い半体
75 埋め込み栓
81 段部
85 支持手段
86 先端面
87 係合穴
88 係合突起
89 壁面
91 押しボタン
92 板状の腕
93 可動部
94 軸部
95 ねじりコイルばね
96 コイル部
97 第1の端部
98 係合突起
99 第2の端部
101 嵌合部
102 鍔部
103 第1のばね受け部
104 第1の傾斜面
105 孔
106 傾斜面
107 第2のばね受け部
108 第2の傾斜面
115 ねじりコイルばね
116、117 端部
118 ハウジング
119 凹穴
121 軸孔
122 角孔
123 凸条、セレーション
124 基準部分
125 キヤップ
126 円形の本体部
127 キー
128 段付き凸部
129 軸孔
131 凹部
132 角孔
133 軸
134 軸本体
135 鍔部
138 ヒンジ、軸型ヒンジ
139 リング状の板ばね
141、142、143 軸受け
144 凸条、セレーション
145、146 軸受け
147 キー溝
148 凹部
149 軸
151 支持手段
152 係合突起
153 第1の解放用押しボタン
154 第2の解放用押しボタン
155 板状の腕
156 可動部
157 鍔部
158 第1のばね受け部
159 第1の傾斜面
161 第2のばね受け部
165 押しボタン収容凹所
166 圧縮コイルばね
167 押しボタン本体部
168 脚部
169 鉤状の突起 171 第2の傾斜面
172 端部
173 第3の傾斜面
181 支持手段
182 係合突起
183 第1の解放用押しボタン
184 第2の解放用押しボタン
185 第1の板状の腕
186 第1の可動部
187 第2の板状の腕
188 摺動部
189 第2の可動部
191 軸部
192 ねじりコイルばね
193 コイル部
194 第1の端部
195 環状壁面
196 第2の端部
201 第1の傾斜面
202 第2の傾斜面
203 第3の傾斜面
204 ばね受け部
205 摺動面
206 傾斜面
207 垂直面
211、212 案内部
213 支持部材

Claims (3)

  1. 操作部ならびに送話部をそなえた第1の本体部と表示部ならびに受話部をそなえた第2の本体部とがそれぞれの一端部で開閉可能に連結され操作部および表示部が対向状態に折り畳まれる折り畳み式の携帯型通信装置であって、
    折り畳まれた状態で前記第1の本体部の長さは、前記送話部が前記第2の本体部の先端部よりも外側に位置する長さであり、
    当該第2の本体部における表示部の背面側に拡声用の受話部を設けると共に、
    該拡声用の受話部を動作させるためのスイッチと前記送話部を、前記第2の本体部との長さに差がある前記第1の本体部に設けたことを特徴とする携帯型通信装置。
  2. 前記第2の本体部における前記表示部の背面側に第2の表示部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の携帯型通信装置。
  3. 前記第2の本体部に、通信装置の内部に設けられている録音用メモリを動作させる録音ボタンを設けたことを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載の携帯型通信装置。
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