JPH10153032A - アームストッパー付きドアおよびアームストッパー - Google Patents

アームストッパー付きドアおよびアームストッパー

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JPH10153032A
JPH10153032A JP8329218A JP32921896A JPH10153032A JP H10153032 A JPH10153032 A JP H10153032A JP 8329218 A JP8329218 A JP 8329218A JP 32921896 A JP32921896 A JP 32921896A JP H10153032 A JPH10153032 A JP H10153032A
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door
arm
door body
engaged
hinge
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Hirobumi Jin
博文 神
Taira Sakai
平 酒井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 緊急時などにおいて、ドア本体をドア枠から
容易に、かつ完全に取り外すことができるアームストッ
パー付きドアおよびアームストッパーを提供する。 【解決手段】 ドア枠2と、ドア枠2に係脱自在に係合
するヒンジ6を介してドア枠2に開閉自在に取り付けら
れたドア本体7と、ドア本体7の上端部とドア枠2との
間に渡されドア本体7の開放端位置を規制するアームス
トッパー40とを備えたアームストッパー付きドア1に
おいて、ドア本体7には、ヒンジ6に係合しドア枠2に
対するヒンジの係合状態を室外側から解除可能な操作レ
バー19が設けられ、アームストッパー40は、ドア枠
2側の基端部41bがドア枠2に回動自在に係合し、ド
ア本体7に回動自在かつ摺動自在に係合するアーム41
を有し、アーム41のドア本体側の先端部41aは、ス
ライダー43を介してドア本体7に上側から係脱自在に
係合している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば浴室の出入
口などに設けられるアームストッパー付きドアおよびア
ームストッパーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のドアとして、特開平8−
100575号公報に記載されたものが知られている。
このドアは、ドア枠とドア本体とからなり、ドア本体が
ピポット形式のヒンジを介してドア枠に開閉自在に取り
付けられている。このヒンジは、ドア本体の竪框の上下
端にそれぞれ設けられており、いずれのヒンジも竪框の
小口からドア枠に向かって出没自在に構成されている。
ドア本体をドア枠に取り付けた状態では、ヒンジの先端
部がいずれも竪框の小口から突出し、ドア枠に設けられ
た軸孔に挿入されるようにして係合している。このドア
では、入浴者が内側から鍵を掛けたまま浴室内で倒れた
場合などの緊急時において、上下のヒンジの先端部をド
ア枠の軸孔から引き抜き竪框内に没入させ、ドア本体を
ドア枠から取り外して、入浴者を救出し得るようになっ
ている。
【0003】また、浴室などのドアでは、通常、ドア本
体が浴室内側に開くようになっており、ドアの開放時に
ドア本体の開放端や浴室内側の把手などが、浴室内の壁
に当たって、タイル壁などを破損しないように、ドア本
体の上端面とドア枠との間隙にドア本体の開放端位置を
規制するアームストッパーが設けられている。このアー
ムストッパーは、例えばドア本体の上框に沿って摺動す
るスライダーと、基端部がドア枠に回動自在に取り付け
られ、先端部がスライダーに係合するアームとにより構
成されており、このアームの先端部は抜止め状態でかつ
回動自在に、スライダーに係合している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のアー
ムストッパーをヒンジが出没自在に構成された上記ドア
に取り付けると、アームの先端部がスライダーから容易
に取り外しできないようになっているため、ドア枠に係
合したヒンジの係合状態を解除してもドア本体をドア枠
から完全に取り外すことができず、緊急時にドア本体を
取り外して、入浴者を迅速に救出することが困難となる
場合がある。
【0005】本発明は、以上のような課題を解決するた
めになされたものであり、緊急時などにおいて、ドア本
体をドア枠から容易に、かつ完全に取り外すことができ
るアームストッパー付きドアおよびアームストッパーを
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るアームスト
ッパー付きドアは、ドア枠と、ドア枠に係脱自在に係合
するヒンジを介してドア枠に開閉自在に取り付けられた
ドア本体と、ドア本体の上端部とドア枠との間に渡され
ドア本体の開放端位置を規制するアームストッパーとを
備えたアームストッパー付きドアにおいて、ドア本体に
は、ヒンジに係合しドア枠に対するヒンジの係合状態を
室外側から解除可能なヒンジ解除手段が設けられ、アー
ムストッパーは、各端部がドア枠およびドア本体のいず
れか一方に回動自在に係合し、他方に回動自在かつ摺動
自在に係合するアームを有し、アームのドア本体側の端
部は、ドア本体に上側から係脱自在に係合していること
を特徴とする。
【0007】この構成によれば、室内側からドア本体に
鍵が掛かっている場合において、まずドア枠に対するド
ア本体のヒンジの係合状態を室外側から解除し、ドア本
体のヒンジ側をドア枠から外して、ドア本体のドア錠を
ドア枠の錠受けから引き抜く。次いで、ドア本体全体を
室内側に脱落させる。これにより、ドア本体の上側に係
合しているアームのドア本体側の端部をドア本体から容
易に脱離させることができ、ドア本体をドア枠から完全
に取り外すことができる。なお、本発明におけるアーム
の各端部は、一方が回動自在に係合し、他方が回動自在
かつ摺動自在に係合していればよい。すなわち、アーム
の一端部がドア枠に回動自在に取り付けられている場合
には、他端部がドア本体に回動自在かつ摺動自在に係合
するとともに、係脱自在に係合する一方、アームの一端
部がドア枠に回動自在かつ摺動自在に取り付けられてい
る場合には、他端部がドア本体に回動自在に係合すると
ともに、係脱自在に係合している。
【0008】この場合、アームの端部は、スライダーを
介してドア枠およびドア本体のいずれか一方に回動自在
かつ摺動自在に係合しており、アームのドア本体側の端
部が係合するドア本体およびスライダーのいずれか一方
の上面には、ドア本体の見付け方向に複数の凹部が配設
され、アームのドア本体側の端部下面には、複数の凹部
にそれぞれ係脱可能な突出部が設けられていることが好
ましい。
【0009】この構成によれば、アームのドア本体側の
端部下面の突出部をドア本体またはスライダー(以下、
「ドア本体など」という)の任意の凹部に係合させるこ
とにより、ドア本体の開き角度を所望の角度に容易に調
整することができる。また、アームの突出部は、ドア本
体側の端部下面に設けられ、一方ドア本体などの凹部
は、ドア本体などの上面に設けられているため、ドア本
体全体を室内側に脱落させることにより、アームの突出
部をドア本体などの凹部から容易に引き抜くことができ
る。
【0010】本発明に係るアームストッパーは、ドア枠
内に組み込まれたドア本体の開放端位置を規制するアー
ムストッパーにおいて、ドア枠およびドア本体のいずれ
か一方に摺動自在に設けられたスライダーと、各端部が
ドア枠およびドア本体のいずれか一方に回動自在に係合
し、他方にスライダーを介して回動自在かつ摺動自在に
係合するアームとを有し、ドア本体およびドア本体に設
けられたスライダーのいずれか一方の上面には、ドア本
体の見付け方向に複数の凹部が配設され、アームのドア
本体側の端部下面には、複数の凹部にそれぞれ係脱自在
に係合する突出部が設けられていることを特徴とする。
【0011】ところで、従来のアームストッパーでは、
スライダーの移動を規制するスライダーストッパーを、
ドア本体の開き角度を調整しつつ施工現場にてドア本体
などに取り付けなければならず、ドア本体の取付作業が
極めて煩雑である。そこで、上記構成のように、ドア本
体の見付け方向に複数の凹部をドア本体自体の上面に配
設したり、またはドア本体の上側を摺動するスライダー
の上面に配設しておくことにより、アームの突出部を任
意の凹部と係合させて、ドア本体の開き角度を所望の角
度に容易に調整することができる。したがって、従来の
アームストッパーのように、ドア本体の開き角度を調整
しながらスライダーストッパーを取り付ける必要がない
ため、ドア本体の取付作業を簡素化することができる。
また、スライダーストッパーを予めねじ止めしておくこ
とができるため、ドア本体の開閉によりスライダーがス
ライダーストッパーに繰り返し当たっても、スライダー
ストッパーが移動してしまうことを回避することもでき
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て、添付の図面を参照して具体的に説明する。図1は、
浴室の出入り口に設けられたドアを浴室外側(脱衣室
側)から見た姿図である。このドア1は、1対の縦枠
3,3、上枠4および下枠5により構成されたドア枠2
と、ドア枠2の内側に1対のピポット形式のヒンジ6,
6を介して浴室内側に開閉自在に取り付けられたドア本
体7とにより構成されている。このドア本体7は、左右
1対の竪框8,8を有し、その上端間および下端間にそ
れぞれ上框9および下框10が連結され、上下方向の中
央部に横桟11が設けられている。横桟11と上框9お
よび下框10との間には、いずれもスチロール樹脂など
からなるパネル12,12が組み込まれ、横桟11の右
端部には、開閉ノブ13が設けられている。この開閉ノ
ブ13を回動させることにより、ヒンジ6,6を中心
に、図2に示すように、ドア本体7を浴室内側に開放す
るようになっている。また、ドア本体7を開放した際
に、ドア本体7の開放端部、すなわち右側の竪框8、ま
たは浴室内側の開閉ノブ14(図6参照)が浴室内の壁
に当たってタイル壁15などを破損しないようにするた
め、ドア本体7の上端面とドア枠2の上枠4との間隙に
は、アームストッパー40が設けられている。
【0013】次に、図3を参照して、ヒンジ6について
詳述する。なお、ヒンジ6は竪框8の上下端の小口にそ
れぞれ設けられているが、これらはいずれも同一構造と
なっているため、以下の説明においては、竪框8の上端
の小口に設けられたヒンジ6についてのみ説明する。図
3に示すように、ヒンジ6は、竪框8の小口に挿入され
る下ケース22と、この下ケース22の上側に一体に形
成された上ケース23とからなるヒンジケース21を有
し、このヒンジケース21で上下動するヒンジピン29
を保持するようになっている。下ケース22は、長部2
4および短部25により段状に形成されており、長部2
4の下端部には、ヒンジケース21の抜けを防止する抜
止め片24aが設けられている。また、短部25の下端
部には、後述する操作レバー19の係合ピン17が配置
される半円状の切欠き部25aが形成されている。一
方、上ケース23は、下ケース24を竪框8の小口に挿
入した際に、その小口のキャップを兼ねるようになって
いる。
【0014】このヒンジケース21には、ピンケース2
8を挿入する1対の挿入孔26,26が設けられ、これ
らは、見込み方向の中央部より手前側(浴室外側)およ
び奥側(浴室内側)にそれぞれ設けられている。このヒ
ンジケース21にヒンジピン29を装着する場合には、
ピンケース28を浴室内側の挿入孔26に挿入し、ピン
ケース28内にヒンジピン29を挿入する。これによ
り、ドア本体7の開き角度を90度以上とすることも可
能になる。このように、見込み方向の中心を境に1対の
挿入孔26,26を設けておくことにより、このヒンジ
ケース21を右勝手および左勝手のいずれのドア本体に
も適用でき、加えて竪框8の上下いずれにも適用するこ
とが可能となる。また、ヒンジケース21には、挿入孔
26,26から連なる切り込み部27,27が相互に交
差するように形成され、いずれも上ケース23の上面か
ら下ケース22の長部24の側面まで延設されている。
したがって、挿入孔26,26の縁部を構成するヒンジ
ケース21の内側の部分には、長部24の下部まで縦長
の開口部27aが形成されている。(図4参照)。
【0015】ピンケース28は、底の閉じた円筒からな
り、挿入孔26に挿入しやすくするために、外形がテー
パー状となっている。また、ピンケース28の下部に
は、長手方向に沿って長孔28aが形成されており、こ
の長孔28aの直上位置であって、ピンケース28の上
端には、挿入孔26内でピンケース28が回るのを防止
するとともに、長孔28aを開口部27aの方向と一致
させる回止め片28bが設けられている。このピンケー
ス28をヒンジケース21に装着するには、まずピンケ
ース28内にスプリング30およびヒンジピン29を順
に挿入し、長孔28aからスプリングピン31の一端部
をピンケース28内に挿入するとともに、ヒンジピン2
9の下端部に形成された小孔29aに差し込む。そし
て、ヒンジケース21の浴室内側の挿入孔26に上方か
らピンケース28を挿入するとともに、スプリングピン
31を切り込み部27を介してヒンジケース21内に挿
入し、回止め片28bを上ケース23の切り込み部27
に嵌め込む。そして、ピンケース28の抜け防止のため
に、ビス32を上ケース23にねじ止めする。
【0016】このように構成されたヒンジ6を、ヒンジ
ケース21の下ケース24を上端の小口に挿入して、竪
框8に装着する。この場合、抜止め片24aの先端部に
設けられた凸部24bを竪框8の抜止め孔8bに嵌入さ
せるとともに、上ケース23のU字状の係合部23aを
竪框8の上端に形成された切欠き部8aに係合させる。
このようにして、ヒンジ6を竪框8に装着すると、竪框
8の側面に連結された上框9の上面、すなわち後述する
アームストッパー40のスライダー43が摺動するスラ
イド溝9aの上面、と上ケース23の上面とが面一とな
る。
【0017】竪框8の室外側の側面には、ヒンジ解除手
段としての操作レバー19が上下方向に移動自在に取り
付けられる長孔8cが形成されている。この長孔8c
は、後述する操作レバー19の抜止め部18と同一形状
の横H字状の開口を有し、さらにその開口から上下に延
びた形状となっている。また、操作レバー19は、板状
のレバー本体16と、このレバー本体16の裏面に設け
られた抜止め部18と、抜止め部18の下方においてレ
バー本体16の裏面に突設された係合ピン17とにより
構成されている。抜止め部18は表側が横H字状、裏側
がI字状に形成されており、この抜止め部18を長孔8
cの開口に合わせ、操作レバー19を外側から竪框8の
長孔8cに押し込んだ後、レバー本体16を上下に若干
移動させることにより、操作レバー19を竪框8に取り
付ける。
【0018】図4は、図3のA−A線断面図であり、ヒ
ンジケース21にピンケース28を装着した状態を示
す。同図(a)に示すように、下ケース22の開口部2
7aから突出したスプリングピン31の端部は、下ケー
ス22の短部25の下側に位置し、操作レバー19を竪
框8に装着することにより、係合ピン17が切欠き部2
5aとスプリングピン31との間に配置され、係合ピン
17とスプリングピン31とが交差する。そして、操作
レバー19を下方に移動させることにより、図4(b)
に示すように、係合ピン17がスプリング30に抗して
スプリングピン31を押し下げ、ヒンジピン29がピン
ケース28内に没入する。なお、図示しないが、操作レ
バー19のレバー本体16を下方に移動させた後、それ
を例えば左右方向に若干移動させ、竪框8に係止するこ
とにより、ヒンジピン29がヒンジケース28内に保持
されるように、操作レバー19が構成されていることが
好ましい。この場合には、竪框8の上下に設けられた操
作レバー19を同時に操作しなくても、順に操作レバー
19を操作して、ヒンジ6の解除を容易に行うことが可
能となる。
【0019】次に、図2および図5を参照して、ドア本
体7の上側に設けられたアームストッパー40について
説明する。このアームストッパー40は、上框9のスラ
イド溝9aに摺動自在に装着されたスライダー43と、
このスライダー43にドア本体7側の端部(以下、「先
端部」という)41aが回動自在に係合するとともに、
ドア枠2側の端部(以下、「基端部」という)41bが
上枠4に回動自在に取り付けられたアーム41とにより
構成されている。スライダー43の上面には、図5に示
すように、ドア本体7の見付け方向、すなわちスライダ
ー43の摺動方向に並設された2個の凹部43a,43
bが設けられており、一方アーム41の先端部41aの
下面には、いずれの凹部43a,43bにも挿入可能
で、スライダー43に係脱自在に係合する突出部42が
設けられている。また、上框9には、スライダーストッ
パー44がねじ止めされており、スライダーストッパー
44よりヒンジ6側へのスライダーの移動を規制してい
る。これにより、ドア本体7を開放する際に、スライダ
ー43がスライド溝9aに沿って摺動し、スライダース
トッパー44に当たって、ドア本体7の開き角度が規制
される。
【0020】図6は、ドア本体7の開放状態を示す平面
図であり、(a)は、アーム41の突出部42を、ヒン
ジ6側の凹部43aに挿入した場合、(b)は開放端側
の凹部43bに挿入した場合を示す。図6(a)に示す
ように、ドア本体7をドア枠2に対して大きく開放した
際に、浴室内のタイル壁15とドア本体7との間に開閉
ノブ14の大きさ以上の隙間がある場合には、アーム4
1の突出部42をヒンジ6側の凹部43aに挿入するこ
とにより、開き角度をほぼ90度にしてドア本体7を開
放することができ、他方そのようにドア本体7を大きく
開放すると開閉ノブ14がタイル壁15に当たってしま
う場合には、突出部42を開放端側の凹部43bに挿入
することにより、開き角度を、例えば70度程度にして
ドア本体7の開き角度を調整する。
【0021】次に、以上のように構成されたアームスト
ッパー付きドア1において、浴室の内側から鍵が掛かっ
ているドア本体7をドア枠2から取り外す場合について
説明する。まず、ドア本体7の上下の操作レバー19を
竪框8に沿って移動させる。すなわち、竪框8の上端部
に設けられた操作レバー19を下方へ、一方下端部に設
けられた操作レバー19を上方へ移動させる。そうする
と、上枠4および下枠5のヒンジ受け(図示せず)に係
合されている各ヒンジピン29がいずれもピンケース2
8内に没入して、ヒンジ6が解除される。次いで、ドア
本体7のヒンジ6側の竪框8をドア枠2から浴室内側へ
若干移動させた後、ドア本体7のドア錠(図示せず)を
開放端側の竪框8の錠受け3a(図2参照)から引き抜
くように、ドア本体7を左方向に移動させる。その後、
ドア本体7を浴室内側に脱落させることにより、アーム
41の突出部42がスライダー43の凹部43a(43
b)から引き抜かれ、ドア本体7がドア枠2から完全に
取り外される。
【0022】以上のように、本実施形態においては、ド
ア本体7がピポット形式のヒンジ6を介してドア枠2に
取り付けられているとともに、アーム41の突出部42
がスライダー43の凹部43a,43bから簡単に外れ
るようになっているので、浴室外側からの簡単な操作に
より、ドア本体7をドア枠2から容易に、かつ完全に取
り外すことができる。これにより、例えば、入浴者が内
側から鍵をかけたまま浴室内に倒れたりした場合などの
緊急時において、ドア本体7をドア枠2から取り外し、
迅速に入浴者を救出することができる。なお、ヒンジピ
ン29が上下動するピポット形式のヒンジ6を竪框8の
上端部にのみ設け、竪框8の下端部に、小口から若干突
出した上下動しないヒンジピンを設けてもよい。この場
合には、竪框8の上端部の操作レバー19を操作し、ド
ア本体7を若干持ち上げて下端部のヒンジピンをヒンジ
受けから外すことにより、ドア本体7のヒンジ6側をド
ア枠2から容易に外すことが可能となる。
【0023】また、アームストッパー40におけるスラ
イダー43の上面に、摺動方向に複数の凹部43a,4
3bが設けられているため、浴室内の形状に応じてドア
本体7の開き角度を容易に調整することができる。した
がって、従来のように、スライダーストッパー44の位
置を調節するための長孔などを上框9に形成する必要が
ないため、その長孔を介して水が上框9内に浸入するこ
とを防止することができる。さらに、ドア本体7の開き
角度を調整しながらスライダーストッパー4を取り付け
る必要がないため、ドア本体7の取付作業を簡素化する
こともできる。
【0024】なお、本実施形態においては、ドア本体7
の上框9にスライダー43が設けられているが、ドア枠
2の上枠4の下面にスライダーを設けて、そのスライダ
ーにアーム41の一端部を回動自在に係合し、他端部を
ドア本体7の上框9の上面に係脱自在に係合するように
してもよい。この場合には、上框9の上面に複数の凹部
を配設し、それらの任意の凹部にアーム41の突出部4
2を挿入することにより、ドア本体7の開き角度を調整
することができる。なお、凹部の数は2個に限らず、3
個以上であってもよいことはいうまでもない。
【0025】また、本実施形態においては、アーム41
の先端部41aをスライダー43を用いて摺動させてい
るが、ドア本体7の開き角度を調整する必要がない場合
には、ドア本体7をドア枠2から取り外した際に、アー
ム41の突出部42がドア本体7から脱離する構造とな
ってさえいればよいため、例えば上框9の長手方向に溝
を設け、突出部42がその溝に沿って摺動し、上框9に
直接係合するようにしてもよい。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
室内側から鍵が掛かったドア本体をドア枠から取り外す
必要がある場合に、室外側からの簡単な操作により、ド
ア本体をドア枠から容易に、かつ完全に取り外すことが
できる。また、上框の上部に設けられたスライダーや上
框自体にアームの突出部を係脱自在に係合する凹部を見
付け方向に複数設けておくことにより、ドア本体の開き
角度を容易に調整でき、施工現場でのドア本体の取付作
業を簡素化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るアームストッパー付
きドアを示す姿図である。
【図2】前記アームストッパー付きドアの開放状態を示
す斜視図である。
【図3】ピポット形式のヒンジ回りを示す分解斜視図で
ある。
【図4】図3のA−A線断面図である。
【図5】アームストッパーの先端部を示す拡大斜視図で
ある。
【図6】アームストッパー付きドアの開放状態を示す平
面図である。
【符号の説明】
1 ドア、2 ドア枠、6 ヒンジ、7 ドア本体、1
9 操作レバー、40アームストッパー、41 アー
ム、42 突出部、43 スライダー、43a(43
b) 凹部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドア枠と、当該ドア枠に係脱自在に係合
    するヒンジを介して前記ドア枠に開閉自在に取り付けら
    れたドア本体と、当該ドア本体の上端部と前記ドア枠と
    の間に渡され前記ドア本体の開放端位置を規制するアー
    ムストッパーとを備えたアームストッパー付きドアにお
    いて、 前記ドア本体には、前記ヒンジに係合し前記ドア枠に対
    する前記ヒンジの係合状態を室外側から解除可能なヒン
    ジ解除手段が設けられ、 前記アームストッパーは、各端部が前記ドア枠および前
    記ドア本体のいずれか一方に回動自在に係合し、他方に
    回動自在かつ摺動自在に係合するアームを有し、 前記アームのドア本体側の端部は、前記ドア本体に上側
    から係脱自在に係合していることを特徴とするアームス
    トッパー付きドア。
  2. 【請求項2】 前記アームの端部は、スライダーを介し
    て前記ドア枠および前記ドア本体のいずれか一方に回動
    自在かつ摺動自在に係合しており、 前記アームのドア本体側の端部が係合するドア本体およ
    び前記スライダーのいずれか一方の上面には、前記ドア
    本体の見付け方向に複数の凹部が配設され、 前記アームのドア本体側の端部下面には、前記複数の凹
    部にそれぞれ係脱可能な突出部が設けられていることを
    特徴とする請求項1に記載のアームストッパー付きド
    ア。
  3. 【請求項3】 ドア枠内に組み込まれたドア本体の開放
    端位置を規制するアームストッパーにおいて、 前記ドア枠および前記ドア本体のいずれか一方に摺動自
    在に設けられたスライダーと、各端部が前記ドア枠およ
    び前記ドア本体のいずれか一方に回動自在に係合し、他
    方に前記スライダーを介して回動自在かつ摺動自在に係
    合するアームとを有し、 前記ドア本体および前記ドア本体に設けられたスライダ
    ーのいずれか一方の上面には、前記ドア本体の見付け方
    向に複数の凹部が配設され、 前記アームのドア本体側の端部下面には、前記複数の凹
    部にそれぞれ係脱自在に係合する突出部が設けられてい
    ることを特徴とするアームストッパー。
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