JPH10152957A - 換気機能を有する横葺屋根装置 - Google Patents

換気機能を有する横葺屋根装置

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JPH10152957A
JPH10152957A JP32588596A JP32588596A JPH10152957A JP H10152957 A JPH10152957 A JP H10152957A JP 32588596 A JP32588596 A JP 32588596A JP 32588596 A JP32588596 A JP 32588596A JP H10152957 A JPH10152957 A JP H10152957A
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roof
roofing
ridge
plate
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Masakatsu Zenitani
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MARUTANI SHOKO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルミ押出成形材を用いて屋根葺きを行った
屋根の内部に外気を流通して換気を行う。 【解決手段】 一側端の下方に挿入片を設け、他側端の
上方に他の屋根板の挿入片受入用の凹入部を形成し、下
方に通気部を設けて支脚部を具えた平坦部を有するアル
ミ押出成形材からなる第1の屋根材と、通気孔を有して
外気取入部を設けた軒先基板の外側板の上端に他の屋根
材の挿入片係合用の受入部を設けたアルミ押出成形材か
らなる軒先板材と、両側に設けた壁面板に複数の通気口
を設け、該壁面板の下端内側に設けた係止部を、屋根の
棟部分に取付ける棟固定具の両側に設けた掛止部に係合
させるアルミ押出形成材からなる換気棟部とからなる。
屋根軒先部分に取付ける軒先板材の受入部に前記屋根材
の挿入片を掛止し、該屋根材を横葺きに連結して屋根下
地と該屋根材との間に形成した空間内に軒先板材から換
気棟部の方向に外気を流通させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルミ押出成形材
を用いて屋根葺きを行った屋根の内部に外気を流通させ
て換気を行う屋根装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般住宅は瓦、工場や体育館等の
大型屋根はスレ−ト瓦などを用いて夫々屋根葺きを行っ
ているが、昨今は軽量で構造が丈夫な金属製の屋根板を
用いて屋根葺きを行っている。特に、アルミ押出成形材
からなる屋根材を使用して屋根構造材である梁の上に取
付けた垂木に、断熱性及び吸音性を有する屋根下地また
は木毛板を敷設し、該木毛板の上面に複数の屋根板を順
に接続しながら屋根葺きを行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】屋根板は、常に外気に
晒されているため昼夜または季節による外気の温度変化
により伸縮したり、また、該屋根板の裏面に結露が生じ
たりするものである。この屋根板の内面に生じた結露
は、アルミ押出成形材からなる屋根板自身を劣化させる
ことは殆どないが、該屋根板の内側に装着させた断熱性
および吸音性を有する木毛板等が湿気を吸収し、さら
に、経年変化が加わってアルミ以外の金属材に錆を発生
させて腐食したりすると雨漏りの原因となり、屋根の耐
久性を劣化させるという問題点を有していた。本発明
は、夫々屋根材を連結して形成する屋根と屋根下地との
間に空気を流通させて換気できるようにすることを目的
とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、主要部分をな
す平坦部の一側端を下方に折曲げて形成した前面部の下
部内側に斜上方に立上がらせて挿入片を形成し、該平坦
部の他側端の上方には他の屋根材の挿入片係合用の凹入
部を設けると共に、下方に通気部を一定間隔毎に複数形
成した支脚部を設けたアルミ押出成形材からなる第1の
屋根材と、軒先基板に設けた外側板と内側板との間に一
定間隔毎に複数の通気孔を設けて外気取入部を形成し、
該外側板の前側上端に他の屋根材の挿入片係合用の受入
部を設けたアルミ押出成形材からなる軒先板材と、山形
棟部の両側に設けた壁面板に一定間隔毎に複数の通気口
を設け、該壁面板の下端内側に設けた係止部を屋根の棟
部分に取付けた棟固定具の両側に設けた掛止部に係合さ
せて取付けるアルミ押出形成材からなる換気棟部とから
なり、屋根軒先部分に取付ける軒先板材の受入部に前記
屋根材の挿入片を掛止させると共に、前記屋根材を横葺
きに連結して木毛板に取付けて該軒先板材に設けた外気
取入部から取り入れた外気を、各屋根材の支脚部に設け
た通気部を連通して換気棟部の方向に流通させ、該換気
棟部に設けた通気口から排出させるようにしたことを特
徴とする。また本発明は、前記軒先板材に設けた外気取
入部に設けた掛止部に、前記軒先基板に設けた通気孔と
合致するように同一間隔毎に複数の穴部を設けた長尺の
調節板を摺動可能に取付けたことを特徴とする。さらに
本発明は、前記換気棟部の壁面板に複数の通気口を形成
し、該壁面板の外側に、屋根材との間隔を調整する調整
部片を上下動可能に取付けたことを特徴とする。また本
発明は、前記換気棟部の壁面板に設けた複数の通気口の
開口度を調整する調整片を、前記屋根材と該換気棟部の
壁面板の下端との間隔を調整する調整部片に設けたこと
を特徴とする。さらにまた、本発明は、平坦部の一側端
を下方に折曲げて形成した前面部の下部内側に斜上方に
立上がらせて挿入片を形成し、該平坦部の他側端の上方
に他の屋根材の挿入片係合用の凹入部を設けると共に、
該凹入部の上方に斜上方に立ち上がらせた掛止部を設け
たアルミ押出成形材からなる第2の屋根材と、軒先基板
に設けた外側板と内側板との間に一定間隔毎に複数の通
気孔を有して外気取入部を設け、該外側板の前部上端に
他の屋根材の挿入片係合用の受入部を設けたアルミ押出
成形材からなる軒先板材と、山形棟部の両側に設けた壁
面板に一定間隔毎に複数の通気口を設け、該壁面板の下
端内側に設けた係止部を、屋根の棟部分に取付ける棟固
定具の両側に設けた掛止部に係合して取付けるアルミ押
出形成材からなる換気棟部と、基板に設けた立上部の上
端を一方に折曲げて形成した係合部の下面に、内方凸部
を設けたアルミ押出成形材からなる第2の垂木片と、基
部に形成した支持板の上部を一側に折り曲げた先端下方
に、前記屋根材の凹入部の上方に設けた掛止部掛止用の
受止爪片を設けたアルミ押出成形材からなる吊子片とか
らなり、屋根軒先部分に取付ける軒先板材の受入部に前
記屋根材の挿入片を掛止させると共に、前記屋根材を横
葺きに連結して内方凸部を有した該垂木片で屋根下地を
取付け、該垂下片上に取付けた吊子片を用いて屋根材を
取付けて屋根下地と該屋根材との間に空間部を形成し、
該軒先板材の外気取入部から取り入れた外気を、該空間
部を通して換気棟部の方向に流通させて該換気棟部に設
けた通気口から排出させるようにしたことを特徴とする
ものである。
【0005】屋根材の支持脚に複数の通気部を設け、ま
たは、垂木片の係合部に設けた内方凸部により屋根材と
屋根下地との間に空間を設け、それによって軒先板材に
通気部また換気棟部に通気口を夫々設けたため、屋根材
と屋根下地との間に外気を流通させて屋根材の内面を換
気して結露の発生を防止し、屋根下地等の経年変化によ
る品質劣化や錆付き等を防ぐものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について説
明すると、図1は第1の実施の形態に係る第1の屋根装
置を示すもので、コンクリ−ト板または屋根下地73上
に防水シ−トを介して取付けた複数の第1の屋根材2
と、屋根の勾配下端に位置させて取付ける軒先板材17
と、屋根の棟部分に取付けた換気棟部30とで屋根装置
1を構成してある。
【0007】図2、3において、第1の屋根材2は、ア
ルミ合金材を押出成形して同一断面に形成し、中間部分
に設けた主要部分である平坦部3の一側端には下方に折
曲げて前面部5を設け、該前面部5の下端をさらに内側
に略直角に折曲げて平坦な底面部6を形成し、この底面
部6の先端を斜め上方に立ち上がらせて挿入片7を形成
してある。
【0008】第1の屋根材2の平坦部3の他側端には、
端部を上方に略直角に折曲げて形成した立上部10の上
端を外方に略水平に折曲げて受棚部11を形成し、該受
棚部11の先端を上下方向に分岐させてある。該分岐部
の上方は、立上壁部12の上端を内側(手前側)に折り
返して水平な内折部13を設け、該内折部の先端には斜
面部を介して略水平な掛止片14を形成し、該受棚部1
1と立上壁部12と内折部13とで凹入部9を設けてあ
る。また、該分岐部の下方は外側下方に傾斜させた支持
脚15を形成し、該支持脚には長手方向に一定間隔毎に
複数切欠いて通気部16を形成し、該通気部16、16
の間には外気の流通を一時的に妨げる効果を有する抵抗
面部15aを夫々残存させてある。
【0009】図4〜7において、アルミ合金材を押出成
形して同一断面形状に形成した軒先基板18の外側端に
垂直方向に外側板19を設け、該外側板の上端外面に前
記屋根材2の凹入部9と略同一形状をした受入部20を
設けて軒先板材17を形成してある。この軒先基板18
の略中間下面には、該軒先基板と直角で外側板19と平
行に内側板21を形成し、該内側板21と外側板19と
の間に外気取入部22を設けてある。軒先基板18の外
気取入部22の上方に位置する軒先基板18の下面に、
対をなして掛止部24を設け、該外気取入部の上方位置
には一定間隔毎に通気孔23を複数形成してある。該掛
止部24には長尺な調節板25(図5)を摺動可能に挿
通し、調節板25には長手方向に前記通気孔23と合致
する穴部26を夫々設け、該調節板25の端部に把手部
27を取付けてある。この調整板25は必要に応じて外
気取入部に装着させるが、必ずしも必要ではない。
【0010】図9、10において、コンクリ−ト又は耐
水合板等の屋根下地73上に防水シ−ト(図示せず)を
介して直接第1の屋根材2を水平方向に取付けるが、支
脚部15と屋根下地73との間には間隙が殆ど無い。そ
のため、該支脚部に一定間隔毎に下方からコ字型に切欠
いて通気部16を設けてある。該通気部の間には抵抗面
部15aを残存させて、屋根材の内面に取り入れた外気
の一部が該抵抗面部に妨げられて一時的に滞留させら
れ、屋根材の内面隅々に外気が進入して換気効果を高め
ている。
【0011】図11は、第1の屋根材2の他の使用状態
を示すもので、コンクリ−ト板または屋根下地73上に
夫々屋根の勾配方向に取付けた第1の垂木片28、28
の間に、断熱性および吸音性を有する断熱材または木毛
板71を、該垂木片の係合片29で夫々係合させてあ
る。該垂木片28、28上に、防水シ−ト(図示せず)
を介して第1の屋根材2を夫々水平方向に取付けるが、
支脚部15と木毛板71との間に間隙が殆ど無いため、
該支脚部に一定間隔毎にコ字型に切欠いて通気部16を
夫々設けてある。
【0012】図13〜15において、換気棟部30はア
ルミ合金材を押出成形して同一断面形状に形成し、中間
部に設けた山形棟板31の両側下部に夫々垂直な壁面板
32を形成してある。この壁面板32の下端には夫々内
側に折曲げて係止部33を設け、該壁面板32には空気
が流通する通気口34を一定間隔毎に複数形成してあ
る。この通気口34の外側には、該通気口の表面側を覆
う庇片35を必要に応じて設けてもよい(図12)。壁
面板32の外側に、前記屋根材2と換気棟部30との隙
間を調節する調整部片36を上下動可能に取付けてあ
る。さらに、該調整部片36とは別体に前記通気口34
の開口量を調整するため、調整片(図示せず)を取付け
ることも可能である。
【0013】38は、前記換気棟部30を屋根の棟部分
に取付ける長さの短い棟固定具で、中間部に設けた山形
状の棟止部39の両側には、前記換気棟部30の壁面板
32の下部内側に設けた係止部33に係合させる掛止板
40を夫々両側上方に逆U字状に形成してある。この場
合、長尺な換気棟部30は短い棟固定具38を複数用い
て取付けてあるから、屋根板材の内面を通る外気は容易
に通気口34から排出することができる。
【0014】次に、第1の屋根装置1の作用について説
明すると、図1及び7に示す如く、屋根下地73の下端
の軒先部分に軒先板材17を取付け、屋根材2の挿入片
7を該軒先板材17に設けた受入部20に掛止させる。
また、図8に示した屋根材2aの他側端の支脚部15の
上部外側に設けた支脚部15を屋根下地73上に固定
し、該屋根材2aの他側端に設けた凹入部9内に、隣接
する屋根材2bの挿入片7bを係合させて接続する。こ
の作業を順次繰り返すことにより屋根材2を換気棟部3
0方向に順に接続して屋根装置1を形成する。該屋根材
2を棟部分まで屋根葺きした後、棟部分に取付けた棟固
定具38に換気棟部30を係合させて取付け、該棟固定
具38の両側に設けた掛止部40を換気棟部30の両側
に夫々設けた係止部33に係止して固定してある。
【0015】大気中の外気は図7に矢印で示す如く、軒
先板材17に設けた外気取入部22から進入し、調節板
の孔部26と通気孔23を通って屋根材2と屋根下地7
3との間の空間部X内を流通する。この場合、屋根材の
他側端に設けてある支脚部15は、屋根下地73上に直
接取付け、または屋根下地に木毛板71を装着させる垂
木片28に取付けるもので、一定間隔毎に通気部16を
夫々設けてある。しかし、該通気部の間には該支持脚の
強度を高めると共に、屋根材2の下側を外気が素通りす
るのを妨ぐため抵抗面部15aを位置させてあるので、
外気は抵抗面部16aによって夫々の屋根材の内面の隅
々まで外気を送り込む効果を有し、換気効果を高めるこ
とができる。また、屋根材の支脚部は強度を有して構成
してあるため作業員は安心して屋根材上を歩行しながら
保守点検することができる。
【0016】屋根材2と屋根下地71との間の空間部内
に流入した外気は、図8に矢印で示す如く屋根の傾斜に
沿って上昇し、図13、14に示す如く換気棟具30の
通気口34から屋外に排出させて外気が屋根材の内側を
流通させるものである。そのため、該屋根材2の裏面に
湿気が滞留するのを防止し、滞留した外気と屋根材の外
側外気との温度差によって該屋根材の裏面に生ずる結露
の発生を防止する。また、万一、結露した場合でも、空
気が流通しているため素早く乾燥させて結露を除去する
ことができる。
【0017】また、昼夜または季節により外気の温度と
屋根材2と屋根下地73との間の空間部内の温度とが著
しく相違することから、図6に示す如く、調節板25を
摺動させて該調節板の穴部26と外気取入部22に設け
た通気孔23との重なり合いを調整して開口量を調整
し、空気の流通量を調節することにより屋根材2と屋根
下地73との間の空間部X内を流通する外気の量を調整
して温度を調節することも可能である。
【0018】図15〜20は、本発明の第2の実施の形
態を示したもので、第2の屋根装置41は、夫々第2の
屋根材42、吊子片55、第2の垂木片63と前記した
軒先板材17および換気棟部30とにより構成されてい
る。
【0019】図16において、第2の屋根材42は、ア
ルミ合金材を押出成形して同一断面形状に形成し、中間
部に設けた主要部分である平坦部43の一側端には下方
に湾曲して折曲げた前面部44を設け、該前面部44の
下端を内側に略直角に折曲げて平坦な底面部45を形成
し、該底面部の先端に先端を斜め上方に折曲げてなる挿
入片46を形成してある。
【0020】屋根板42の平坦部43の他側端には、上
方に折曲げて形成した立上部48の上端を外側に略水平
に折曲げて受棚部49を形成し、この受棚部49の先端
をさらに上方に折曲げて形成した立上壁部50の先端を
内方向に折り返して略水平に形成した内折部51の先端
を斜め上方に折曲げた斜面部を介して掛止部52を設
け、該受棚部49と立上壁部50と内折部51とで凹入
部47を形成してある。
【0021】図17において、吊子片55はアルミ合金
材を押出成形により形成したもので、基部56の略中央
に立上がらせて形成した支持板57の上端を一方に折曲
げて平面部58を形成してある。該平面部58の先端を
下方に鉤形に折曲げて受止爪片59を形成し、前記基部
56の一側部分に載置部60を突出して設けてある。
【0022】図18、19において、第2の垂木片63
はアルミ合金材を押出成形で形成したもので、平坦な基
板64の略中間部に垂直な立上部65を設け、該立上部
の上端を一方に直角に折曲げて水平な係合部66を形成
し、該係合部の先端下面には内方凸部67を形成してあ
る。
【0023】以下、第2の屋根装置41の作用について
説明すると、図18に示した垂木片63を使用し、屋根
下地73に一定間隔で垂木片63を取付け、該垂木片6
3、63の間に木毛板71を装着してあり、該垂木片の
係合部63の先端内面に形成した内方凸部67によって
第2の屋根材42の裏面と木毛板71との間に空間部X
を設けてある。
【0024】次いで、屋根の軒先部分に軒先板材17を
取付け、第2の屋根材42の挿入部46を軒先板材17
の受入部20内に掛止する。さらに、該屋根材42aの
他端側に設けた掛止部52を屋根の勾配方向に並行に取
付けてある垂木片63上に夫々一定間隔に位置して取付
けた吊子片55の受止爪片59に係合させる。該屋根材
42aの凹入部47内に隣接する次の屋根材42bの挿
入片46を掛止し、この作業を繰り返す。第2の屋根材
42を棟部分まで接続した後、この棟部分に取付けた棟
固定具38(図13)に換気棟部30を被せ、該棟固定
具の掛止部40を該換気棟部の係止部33に係止させて
該換気棟部を固定して第2の屋根装置を形成してある。
【0025】外気は、軒先板材17の外気取入部22に
設けた通気孔23と調節板25の穴部26を通り、第2
の屋根板42と木毛板71との空間部Xに流入する。こ
の空間部Xに流入した外気は屋根の傾斜に沿って上昇
し、棟部分において図13、14に示す如く換気棟部3
0の通気口34から屋外に排出されて屋根材42と木毛
板71との間に設けた空間部Xに空気を流通させて換気
を行うことができる。
【0026】屋根下地71の表面は、平面部66の凸部
67に押圧されて第2の屋根材42と屋根下地71との
間に確実に空間部Xを設け、外気が流通できるようにし
たことにより屋根材の裏面に湿気が滞留するのを防止
し、且つ、外気と空間部内との温度差によって結露が生
じるのを防止できる。また、万一結露した場合でも、空
気が流通するため素早く乾燥させて結露を除去すること
ができる。
【0027】
【発明の効果】本発明は、以下の効果を有する。 第1の屋根装置は、外気を取り入れる外気取入部を
有した軒先板材と、一側端に挿入片及び他側端に通気部
を設けた支持脚を有する第1の屋根材と、通気口を有し
た換気棟部とで屋根葺きすることにより、屋根材と屋根
下地との間に設けた空間部に外気を流通させて屋根材の
裏面側を換気し、たとえ結露しても外気により素早く乾
燥させて結露を除去させることができる。 昼夜または季節により屋根材と屋根下地との空間内
の温度が相違することから、軒先板材の調節板を摺動さ
せて外気の取入量を調整することにより屋根材と屋根下
地との間の空間部を換気し、結露の発生を防止できる。 第2の屋根装置は、木毛板と第2の屋根材との間に
空間部を設けるため、内方凸部を有した垂木片と、一側
端に挿入片及び他側端に他の屋根材の挿入片係合用の凹
入部を夫々設け、該凹入部の上方に斜上方に立ち上がら
せた掛止部を吊子片の受止爪片で取付け、外気取入部か
ら外気を取り入れる軒先板材と、通気口を有した換気棟
部とで屋根葺きすることにより、屋根材と木毛板との間
に強制的に設けた空間部に外気を流通させることにより
屋根材の裏面側を換気し、万一、結露した場合でも空気
が常に流通しているため素早く乾燥させて結露を除去す
ることができる。 昼夜または季節により屋根材と屋根下地との間の空
間部内の温度が相違することから、軒先板材の調節板を
摺動させて該調節板の穴部と外気取入部の通気孔との重
合を調整して空気の流通量を調節することにより温度を
調節し、結露の発生を防止するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の屋根装置の空気流通路を示す一部省略し
た説明図である。
【図2】第1の屋根材の端面図である。
【図3】第1の屋根材の一部省略した斜視図である。
【図4】軒先板材の一部省略した斜視図である。
【図5】調節板の一部省略した斜視図である。
【図6】軒先板材に取付けた調節板の可動状態を示す一
部省略した平面図である。
【図7】軒先板材を屋根の下端に取付けて外気の取入状
態を示す要部断面図である。
【図8】第1の屋根材を複数連結して空気流通路を示す
要部断面図である。
【図9】垂木片の端面図である。
【図10】屋根下地に直接屋根材を取付けた状態を示
し、図8のA−A線断面図である。
【図11】他の実施例を示すもので、屋根下地上に装着
させる木毛板を装着した垂木片の上に屋根材を取付けた
状態を示す一部省略した要部断面図である。
【図12】屋根に取付けた屋根材と棟部に取付けた換気
棟部との連結状態を示す一部省略省略した斜視図であ
る。
【図13】換気棟部を棟固定具で屋根の棟に取付けた要
部拡大断面図である。
【図14】図13の要部拡大断面図である。
【図15】第2の屋根装置の空気流通路を示す一部省略
した説明図である。
【図16】第2の屋根材の端面図である。
【図17】吊子片の端面図である。
【図18】第2の垂木片の一部省略した斜視図である。
【図19】第2の屋根材を複数連結して空気流通路を示
した要部断面図である。
【図20】図19のB−B線端面図である。
【符号の説明】
1 第1の屋根装置 2 第1の屋根材 3 平坦部 5 前面部 7 挿入片 9 凹入部 15 支脚部 16 通気部 17 軒先板材 18 軒先基板 19 外側板 20 受入部 21 内側板 22 外気取入部 23 通気孔 24 掛止部 25 調節板 26 穴部 30 換気棟部 31 山形棟部 32 壁面板 33 係止部 34 通気口 36 調整部片 38 棟固定具 40 掛止部 41 第2の屋根装置 42 第2の屋根材 47 凹入部 52 掛止部 55 吊子片 57 支持板 58 平面部 59 受止爪片 63 垂木片 65 立上部 66 係合部 67 内方凸部 71 木毛板 73 屋根下地

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主要部分をなす平坦部の一側端を下方に
    折曲げて形成した前面部の下部内側に斜上方に立上がら
    せて挿入片を形成し、該平坦部の他側端の上方には他の
    屋根材の挿入片係合用の凹入部を設けると共に、下方に
    通気部を一定間隔毎に複数形成した支脚部を設けたアル
    ミ押出成形材からなる第1の屋根材と、 軒先基板に設けた外側板と内側板との間に一定間隔毎に
    複数の通気孔を設けて外気取入部を形成し、該外側板の
    前側上端に他の屋根材の挿入片係合用の受入部を設けた
    アルミ押出成形材からなる軒先板材と、 山形棟部の両側に設けた壁面板に一定間隔毎に複数の通
    気口を設け、該壁面板の下端内側に設けた係止部を屋根
    の棟部分に取付けた棟固定具の両側に設けた掛止部に係
    合させて取付けるアルミ押出形成材からなる換気棟部と
    からなり、 屋根軒先部分に取付ける軒先板材の受入部に前記屋根材
    の挿入片を掛止させると共に、前記屋根材を横葺きに連
    結して木毛板に取付けて該軒先板材に設けた外気取入部
    から取り入れた外気を、各屋根材の支脚部に設けた通気
    部を連通して換気棟部の方向に流通させ、該換気棟部に
    設けた通気口から排出させるようにしたことを特徴とす
    る換気機能を有する横葺屋根装置。
  2. 【請求項2】 前記軒先板材に設けた外気取入部に設け
    た掛止部に、前記軒先基板に設けた通気孔と合致するよ
    うに同一間隔毎に複数の穴部を設けた長尺の調節板を摺
    動可能に取付けたことを特徴とする請求項1記載の換気
    機能を有する横葺屋根装置。
  3. 【請求項3】 前記換気棟部の壁面板に複数の通気口を
    形成し、該壁面板の外側に、屋根材との間隔を調整する
    調整部片を上下動可能に取付けたことを特徴とする請求
    項1記載の換気機能を有する横葺屋根装置。
  4. 【請求項4】 前記換気棟部の壁面板に設けた複数の通
    気口の開口度を調整する調整片を、前記屋根材と該換気
    棟部の壁面板の下端との間隔を調整する調整部片に設け
    たことを特徴とする請求項1または2記載の換気機能を
    有する横葺屋根装置。
  5. 【請求項5】 平坦部の一側端を下方に折曲げて形成し
    た前面部の下部内側に斜上方に立上がらせて挿入片を形
    成し、該平坦部の他側端の上方に他の屋根材の挿入片係
    合用の凹入部を設けると共に、該凹入部の上方に斜上方
    に立ち上がらせた掛止部を設けたアルミ押出成形材から
    なる第2の屋根材と、 軒先基板に設けた外側板と内側板との間に一定間隔毎に
    複数の通気孔を有して外気取入部を設け、該外側板の前
    部上端に他の屋根材の挿入片係合用の受入部を設けたア
    ルミ押出成形材からなる軒先板材と、 山形棟部の両側に設けた壁面板に一定間隔毎に複数の通
    気口を設け、該壁面板の下端内側に設けた係止部を、屋
    根の棟部分に取付ける棟固定具の両側に設けた掛止部に
    係合して取付けるアルミ押出形成材からなる換気棟部
    と、 基板に設けた立上部の上端を一方に折曲げて形成した係
    合部の下面に、内方凸部を設けたアルミ押出成形材から
    なる第2の垂木片と、 基部に形成した支持板の上部を一側に折り曲げた先端下
    方に、前記屋根材の凹入部の上方に設けた掛止部掛止用
    の受止爪片を設けたアルミ押出成形材からなる吊子片と
    からなり、 屋根軒先部分に取付ける軒先板材の受入部に前記屋根材
    の挿入片を掛止させると共に、前記屋根材を横葺きに連
    結して内方凸部を有した該垂木片で屋根下地を取付け、
    該垂下片上に取付けた吊子片を用いて屋根材を取付けて
    屋根下地と該屋根材との間に空間部を形成し、該軒先板
    材の外気取入部から取り入れた外気を、該空間部を通し
    て換気棟部の方向に流通させて該換気棟部に設けた通気
    口から排出させるようにしたことを特徴とする換気機能
    を有する横葺屋根装置。
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