JPH10152931A - 構造用断熱パネルの屋根接続構造 - Google Patents
構造用断熱パネルの屋根接続構造Info
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- JPH10152931A JPH10152931A JP8311591A JP31159196A JPH10152931A JP H10152931 A JPH10152931 A JP H10152931A JP 8311591 A JP8311591 A JP 8311591A JP 31159196 A JP31159196 A JP 31159196A JP H10152931 A JPH10152931 A JP H10152931A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 接続すべき構造用断熱パネル端面間に小屋組
を構成する接続用軸組材を納めることにより、ジョイン
ト部材を不要として作業性を向上するとともに、内部空
間を有効に利用することができる構造用断熱パネルの屋
根接続構造を提供すること。 【解決手段】 断面Ｉ型で、上弦材７および下弦材８と
これらを繋ぐウエブ材９からなる接続用軸組材３の上弦
材７を対向する構造用断熱パネル６両端面の芯材６ａ上
端に形成された接続用溝１２に挿入して上側面から釘打
ち固定し、前記下弦材８を構造用断熱パネル６の下側面
に当接して隣合う各構造用断熱パネル６に跨設するとと
もに、前記上弦材７と同様に下側面に釘打ち固定して前
記ウエブ材９を前記隣合う屋根構造用断熱パネル６の端
面に当接してある。
を構成する接続用軸組材を納めることにより、ジョイン
ト部材を不要として作業性を向上するとともに、内部空
間を有効に利用することができる構造用断熱パネルの屋
根接続構造を提供すること。 【解決手段】 断面Ｉ型で、上弦材７および下弦材８と
これらを繋ぐウエブ材９からなる接続用軸組材３の上弦
材７を対向する構造用断熱パネル６両端面の芯材６ａ上
端に形成された接続用溝１２に挿入して上側面から釘打
ち固定し、前記下弦材８を構造用断熱パネル６の下側面
に当接して隣合う各構造用断熱パネル６に跨設するとと
もに、前記上弦材７と同様に下側面に釘打ち固定して前
記ウエブ材９を前記隣合う屋根構造用断熱パネル６の端
面に当接してある。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、特に、構造用断
熱パネル工法（ＳＩＰ工法），ツーバイフォー工法等に
よる木質構造建物に好適に適用できる構造用断熱パネル
の屋根接続構造に関する。
熱パネル工法（ＳＩＰ工法），ツーバイフォー工法等に
よる木質構造建物に好適に適用できる構造用断熱パネル
の屋根接続構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の構造用断熱パネルの屋根接続構造
としては、例えば、特開平３−１８７４３５号公報に開
示されたものがあり、図６に示すように、木板材からな
る棟梁１２、母屋梁１３の小屋組２上部に構造用断熱パ
ネル６が敷設されており、各構造用パネル６端面の接合
部には木質形芯材２２が配され、構造用パネル６端部の
上端縁を架け渡すようにして帯金物２３を配するととも
に各構造用パネル６の下端縁と棟梁１２、母屋梁１３の
側面とを補強金物２４を介して釘打ち固定することによ
り両構造用パネル６を接続している。
としては、例えば、特開平３−１８７４３５号公報に開
示されたものがあり、図６に示すように、木板材からな
る棟梁１２、母屋梁１３の小屋組２上部に構造用断熱パ
ネル６が敷設されており、各構造用パネル６端面の接合
部には木質形芯材２２が配され、構造用パネル６端部の
上端縁を架け渡すようにして帯金物２３を配するととも
に各構造用パネル６の下端縁と棟梁１２、母屋梁１３の
側面とを補強金物２４を介して釘打ち固定することによ
り両構造用パネル６を接続している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の構造用断熱パネルの屋根接続構造にあって
は、小屋軸組を構成する梁成全体が構造用断熱パネル下
側の内部空間に突出することになり、この分だけ内部空
間の有効階高が低くなり住空間を圧迫するという問題が
あった。
ような従来の構造用断熱パネルの屋根接続構造にあって
は、小屋軸組を構成する梁成全体が構造用断熱パネル下
側の内部空間に突出することになり、この分だけ内部空
間の有効階高が低くなり住空間を圧迫するという問題が
あった。
【０００４】また、複数の構造用断熱パネルをその端面
で相互に接続するための帯金物、補強金物等のジョイン
ト部材が別に必要となり、その分の施工費用が高騰する
とともに取付け作業に手間がかかって工期が長期化する
という不具合もあった。
で相互に接続するための帯金物、補強金物等のジョイン
ト部材が別に必要となり、その分の施工費用が高騰する
とともに取付け作業に手間がかかって工期が長期化する
という不具合もあった。
【０００５】そこで、この発明は、上記、従来の未解決
の課題に着目してなされたものであり、接続すべき構造
用断熱パネル端面間に小屋組を構成する接続用軸組材を
納めることにより、ジョイント部材を不要として作業性
を向上するとともに、内部空間を有効に利用することが
できる構造用断熱パネルの屋根接続構造を提供すること
を目的としている。
の課題に着目してなされたものであり、接続すべき構造
用断熱パネル端面間に小屋組を構成する接続用軸組材を
納めることにより、ジョイント部材を不要として作業性
を向上するとともに、内部空間を有効に利用することが
できる構造用断熱パネルの屋根接続構造を提供すること
を目的としている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】以上の諸問題を解決する
ために、請求項１に記載の発明は、芯材を構造用面材で
挟んでなる構造用断熱パネルと小屋組との屋根接続構造
であって、前記小屋組を、上弦材と下弦材とこれらを繋
ぐウエブ材とからなる断面Ｉ形の接続用軸組材によって
構成し、前記接続用軸組材の上弦材と対応して前記構造
用断熱パネル端面の芯材上端に形成された接続用溝を、
前記上弦材に嵌め込んで固設し、前記下弦材を、構造断
熱パネルの下側面に固設するとともに、前記ウエブ材
を、前記構造用断熱パネルの端面に当接してあることを
特徴とする構造用断熱パネルの屋根接続構造を提供す
る。
ために、請求項１に記載の発明は、芯材を構造用面材で
挟んでなる構造用断熱パネルと小屋組との屋根接続構造
であって、前記小屋組を、上弦材と下弦材とこれらを繋
ぐウエブ材とからなる断面Ｉ形の接続用軸組材によって
構成し、前記接続用軸組材の上弦材と対応して前記構造
用断熱パネル端面の芯材上端に形成された接続用溝を、
前記上弦材に嵌め込んで固設し、前記下弦材を、構造断
熱パネルの下側面に固設するとともに、前記ウエブ材
を、前記構造用断熱パネルの端面に当接してあることを
特徴とする構造用断熱パネルの屋根接続構造を提供す
る。
【０００７】これにより、小屋組を構成する接続用軸組
材のうち上弦材およびウエブ材を構造用断熱パネル内に
納めて、下弦材のみが構造用断熱パネルの下側から突出
して配され、この下弦材上面で構造用断熱パネルが支持
される。
材のうち上弦材およびウエブ材を構造用断熱パネル内に
納めて、下弦材のみが構造用断熱パネルの下側から突出
して配され、この下弦材上面で構造用断熱パネルが支持
される。
【０００８】また、構造用断熱パネル端面の上端に形成
された溝部に接続用軸組材の上弦材を嵌め込むとともに
構造用断熱パネル下側面に当接させて上下で挟み込むこ
とにより固定し、接続用軸組材の上弦材および下弦材の
上面で構造用断熱パネル端部を拘束支持する。
された溝部に接続用軸組材の上弦材を嵌め込むとともに
構造用断熱パネル下側面に当接させて上下で挟み込むこ
とにより固定し、接続用軸組材の上弦材および下弦材の
上面で構造用断熱パネル端部を拘束支持する。
【０００９】請求項２に記載の発明は、請求項１に記載
の構造用断熱パネルの屋根接続構造において、前記接続
用軸組材の交叉部では、各接続用軸組材のウエブ材をＬ
形部材によって相互に接続することにより小屋組が組み
立てられる。
の構造用断熱パネルの屋根接続構造において、前記接続
用軸組材の交叉部では、各接続用軸組材のウエブ材をＬ
形部材によって相互に接続することにより小屋組が組み
立てられる。
【００１０】請求項３に記載の発明は、請求項１に記載
の構造用断熱パネルの屋根接続構造において、前記構造
用断熱パネルが取付けられた小屋組と外壁とを接続する
ために、前記外壁上端に沿って軒天端材を取付け、この
軒天端材の隅角部に当たり面を設けて前記構造用断熱パ
ネルを当接配置するとともに、前記軒天端材の隅角部に
受け溝を設けて前記接続用軸組材の下弦材を嵌設固定し
てあることを特徴とする構造用断熱パネルの屋根接続構
造を提供する。
の構造用断熱パネルの屋根接続構造において、前記構造
用断熱パネルが取付けられた小屋組と外壁とを接続する
ために、前記外壁上端に沿って軒天端材を取付け、この
軒天端材の隅角部に当たり面を設けて前記構造用断熱パ
ネルを当接配置するとともに、前記軒天端材の隅角部に
受け溝を設けて前記接続用軸組材の下弦材を嵌設固定し
てあることを特徴とする構造用断熱パネルの屋根接続構
造を提供する。
【００１１】これにより、軒天端材に屋根勾配からなる
当たり面を形成して構造用断熱パネルの下側面を固設す
るともに、接続用軸組材の下弦材を受け溝に嵌め込むこ
とにより屋根全体を支持する。
当たり面を形成して構造用断熱パネルの下側面を固設す
るともに、接続用軸組材の下弦材を受け溝に嵌め込むこ
とにより屋根全体を支持する。
【００１２】
【発明の実施の形態】以下、この発明の構造用断熱パネ
ルの屋根接続構造の実施の形態について説明する。
ルの屋根接続構造の実施の形態について説明する。
【００１３】先ず、図１に示すように、１は木質構造建
物の屋根を示しており、この屋根１は、接続用軸組材３
を組み立てることにより構成され、屋根頂部の棟梁Ａの
両側から外端部に向けて一定の下り勾配を備え、前記棟
梁Ａと直行する方向に所定間隔をあけて複数架設された
屋根梁Ｂと、前記棟梁Ａと平行に所定間隔をあけて前記
屋根梁Ｂに複数架設されたつなぎ材Ｃとからなる小屋組
２と、これら棟梁Ａ、屋根梁Ｂ、つなぎ材Ｃによって囲
まれた空間に構造用断熱パネル６を複数配置することに
より構成されている。
物の屋根を示しており、この屋根１は、接続用軸組材３
を組み立てることにより構成され、屋根頂部の棟梁Ａの
両側から外端部に向けて一定の下り勾配を備え、前記棟
梁Ａと直行する方向に所定間隔をあけて複数架設された
屋根梁Ｂと、前記棟梁Ａと平行に所定間隔をあけて前記
屋根梁Ｂに複数架設されたつなぎ材Ｃとからなる小屋組
２と、これら棟梁Ａ、屋根梁Ｂ、つなぎ材Ｃによって囲
まれた空間に構造用断熱パネル６を複数配置することに
より構成されている。
【００１４】ここで、小屋組２をなす接続用軸組材３
は、図２に示すように、断面Ｉ型で、上弦材７および下
弦材８とこれらを繋ぐウエブ材９からなり、上弦材７と
下弦材８は複数のベニヤ単板を繊維方向をそろえて重合
したＬＶＬ(Laminated VeneerLumber) 材から構成さ
れ、ウエブ材９は木材チップの向きをそろえて薄い板状
にしたものを互い違いに重合したＯＳＢ（Oriented Str
and Board)材から構成されている。
は、図２に示すように、断面Ｉ型で、上弦材７および下
弦材８とこれらを繋ぐウエブ材９からなり、上弦材７と
下弦材８は複数のベニヤ単板を繊維方向をそろえて重合
したＬＶＬ(Laminated VeneerLumber) 材から構成さ
れ、ウエブ材９は木材チップの向きをそろえて薄い板状
にしたものを互い違いに重合したＯＳＢ（Oriented Str
and Board)材から構成されている。
【００１５】また、各接続用軸組材３が直行する交叉部
では、各接続用軸組材３のウエブ材９をＬ型部材１０を
用いて接続しており、Ｌ型部材１０は、ここでは厚さ
２．３ｍｍの鋼板を折り曲げて形成され、各交叉する接
続用軸組材３に相互に当接して上下２か所を貫通してボ
ルト４およびナット５によって締結してある。
では、各接続用軸組材３のウエブ材９をＬ型部材１０を
用いて接続しており、Ｌ型部材１０は、ここでは厚さ
２．３ｍｍの鋼板を折り曲げて形成され、各交叉する接
続用軸組材３に相互に当接して上下２か所を貫通してボ
ルト４およびナット５によって締結してある。
【００１６】さらに、小屋組２を構成する各接続用軸組
材３間に配された構造用断熱パネル６は、図３に示すよ
うに、ここでは発泡ポリエステル等の発泡成形断熱材か
らなる芯材６ａとその両面に接着材を塗布して一体に接
合されたＯＳＢ材からなる構造用面材６ｂとによって構
成されている。
材３間に配された構造用断熱パネル６は、図３に示すよ
うに、ここでは発泡ポリエステル等の発泡成形断熱材か
らなる芯材６ａとその両面に接着材を塗布して一体に接
合されたＯＳＢ材からなる構造用面材６ｂとによって構
成されている。
【００１７】この構造用断熱パネル６端面と接続用軸組
材３との接続構造は、接続用軸組材３の上弦材７を、対
向する構造用断熱パネル６両端面の芯材６ａ上端に形成
された接続用溝１２に挿入して上側面から釘打ち固定
し、前記下弦材８を構造用断熱パネル６の下側面に当接
して隣合う各構造用断熱パネル６に跨設するとともに、
前記上弦材７と同様に下側面に釘打ち固定して前記ウエ
ブ材９を前記隣合う屋根構造用断熱パネル６の端面に当
接してある。
材３との接続構造は、接続用軸組材３の上弦材７を、対
向する構造用断熱パネル６両端面の芯材６ａ上端に形成
された接続用溝１２に挿入して上側面から釘打ち固定
し、前記下弦材８を構造用断熱パネル６の下側面に当接
して隣合う各構造用断熱パネル６に跨設するとともに、
前記上弦材７と同様に下側面に釘打ち固定して前記ウエ
ブ材９を前記隣合う屋根構造用断熱パネル６の端面に当
接してある。
【００１８】また、図４に示すように、小屋組２の頂部
で対向する構造用断熱パネル６と棟梁Ａをなす接続用軸
組材３との接続構造は、前記小屋組２の頂部で対向する
構造用断熱パネル６端面の構造用面材６ｂを突出させて
溝部１３を形成し、この溝部１３に木板からなる胴縁１
４の一部を構造用断熱パネル端部から突出させて嵌着し
てある。
で対向する構造用断熱パネル６と棟梁Ａをなす接続用軸
組材３との接続構造は、前記小屋組２の頂部で対向する
構造用断熱パネル６端面の構造用面材６ｂを突出させて
溝部１３を形成し、この溝部１３に木板からなる胴縁１
４の一部を構造用断熱パネル端部から突出させて嵌着し
てある。
【００１９】そして、構造用断熱パネル６の両外側面か
ら前記胴縁１４を釘打ち固定した状態で、各構造用断熱
パネル６から突出する胴縁１４の下端部を接続用軸組材
３の下弦材８の上面に載置する。また、構造用断熱パネ
ル６から突出する胴縁１４上面と接続用軸組材３の上弦
材７とを掛け渡してＯＳＢからなる板材１５を配置して
板材１５を相互に突き合わせる。さらに、屋根勾配によ
り生じる各接続用軸組材３と構造用断熱パネル６間に生
じる隙間に発泡ポリスチレン等の発泡断熱材１６を隙間
なく注入硬化させて充填することにより断熱性を確保す
る。
ら前記胴縁１４を釘打ち固定した状態で、各構造用断熱
パネル６から突出する胴縁１４の下端部を接続用軸組材
３の下弦材８の上面に載置する。また、構造用断熱パネ
ル６から突出する胴縁１４上面と接続用軸組材３の上弦
材７とを掛け渡してＯＳＢからなる板材１５を配置して
板材１５を相互に突き合わせる。さらに、屋根勾配によ
り生じる各接続用軸組材３と構造用断熱パネル６間に生
じる隙間に発泡ポリスチレン等の発泡断熱材１６を隙間
なく注入硬化させて充填することにより断熱性を確保す
る。
【００２０】また、小屋組２周縁部と外壁パネル１７と
の接続構造は、図５に示すように、外壁パネル１７上端
に形成された溝部１８に嵌着接合された木材からなる軒
天端材１９の隅角部に屋根勾配と同じ勾配からなる構造
用断熱パネル６との当たり面２０を形成して構造用断熱
パネル６を当設配置するとともに、接続用軸組材３の下
弦材８との当接部に受け溝２１を形成して構造用パネル
６および接続用軸組材３の下弦材８を嵌接固定してあ
る。
の接続構造は、図５に示すように、外壁パネル１７上端
に形成された溝部１８に嵌着接合された木材からなる軒
天端材１９の隅角部に屋根勾配と同じ勾配からなる構造
用断熱パネル６との当たり面２０を形成して構造用断熱
パネル６を当設配置するとともに、接続用軸組材３の下
弦材８との当接部に受け溝２１を形成して構造用パネル
６および接続用軸組材３の下弦材８を嵌接固定してあ
る。
【００２１】このような構造用断熱パネル６の屋根接続
構造によれば、十分な剛性を備えた断面Ｉ型の接続用軸
組材３によって構造用パネル６を強固に支持するととも
に、接続される構造用パネル６の端面間に上弦材７とウ
エブ材８を納めることができ、天井上側から梁成全体が
突出して内部空間を圧迫することなく開放間のある住空
間を提供することができる。
構造によれば、十分な剛性を備えた断面Ｉ型の接続用軸
組材３によって構造用パネル６を強固に支持するととも
に、接続される構造用パネル６の端面間に上弦材７とウ
エブ材８を納めることができ、天井上側から梁成全体が
突出して内部空間を圧迫することなく開放間のある住空
間を提供することができる。
【００２２】また、対向する構造用断熱パネル６を架け
渡して上弦材７および下弦材８を各構造用面材６ｂに固
設してあることにより、構造用断熱パネル６と接続用軸
組材３との接合部から外部に熱が放出されることがなく
断熱性を十分に確保することができる。
渡して上弦材７および下弦材８を各構造用面材６ｂに固
設してあることにより、構造用断熱パネル６と接続用軸
組材３との接合部から外部に熱が放出されることがなく
断熱性を十分に確保することができる。
【００２３】さらに、構造用断熱パネル６内に配された
接続用軸組材３は、構造用断熱パネルの上下を貫通して
外部に突出することなく配されるため、ヒートブリッジ
を最小限に抑えることができる。
接続用軸組材３は、構造用断熱パネルの上下を貫通して
外部に突出することなく配されるため、ヒートブリッジ
を最小限に抑えることができる。
【００２４】また、接続用軸組材によって構造用断熱パ
ネル６を接続するための専用の接続部材が不要となり軸
組材と接続材とを兼用にすることにより施工費用を低減
するとともに組立て作業を簡略化することができる。
ネル６を接続するための専用の接続部材が不要となり軸
組材と接続材とを兼用にすることにより施工費用を低減
するとともに組立て作業を簡略化することができる。
【００２５】さらに、屋根頂部における構造用断熱パネ
ル６の接合部にあっては、屋根勾配によって斜めに対向
する構造用断熱パネル間に生じる隙間に断熱材を充填し
て断熱性を十分に確保することができるとともに構造用
断熱パネル６端面に嵌着された胴縁１４によって、接続
用軸組材３の下弦材８によって支持された構造用断熱パ
ネル６端部の剛性を高めて圧縮変形等を防止することが
できる。
ル６の接合部にあっては、屋根勾配によって斜めに対向
する構造用断熱パネル間に生じる隙間に断熱材を充填し
て断熱性を十分に確保することができるとともに構造用
断熱パネル６端面に嵌着された胴縁１４によって、接続
用軸組材３の下弦材８によって支持された構造用断熱パ
ネル６端部の剛性を高めて圧縮変形等を防止することが
できる。
【００２６】一方、外壁パネル１７と屋根との接続構造
にあっては、従来のように屋根下側に突出する梁部材に
桁梁を取り付けて外壁パネルと接続する必要がなく、外
壁パネル上端に軒天端材１９を取り付けて、溝部を形成
するだけで構造用断熱パネル６と接続用軸組材３を受け
る簡易な構成とすることができ、施工性を大幅に簡略化
することができる。
にあっては、従来のように屋根下側に突出する梁部材に
桁梁を取り付けて外壁パネルと接続する必要がなく、外
壁パネル上端に軒天端材１９を取り付けて、溝部を形成
するだけで構造用断熱パネル６と接続用軸組材３を受け
る簡易な構成とすることができ、施工性を大幅に簡略化
することができる。
【００２７】なお、接続用軸組材を構成する材質は、必
ずしも上記した実施の形態に限定されるものではなく、
これ以外の集成材、合板、ＷＢ（Wafer Board)、ＭＤＦ
(Me-diam Density Fiberboard)、ＭＳＲ(Machine Stres
s Rated Lumber) 材等のあらゆる木質構造材料や、鋼材
等の小屋組を構成するに十分な剛性を備えた材質で構成
することができるのは勿論である。
ずしも上記した実施の形態に限定されるものではなく、
これ以外の集成材、合板、ＷＢ（Wafer Board)、ＭＤＦ
(Me-diam Density Fiberboard)、ＭＳＲ(Machine Stres
s Rated Lumber) 材等のあらゆる木質構造材料や、鋼材
等の小屋組を構成するに十分な剛性を備えた材質で構成
することができるのは勿論である。
【００２８】さらに、構造用断熱パネルを構成する材質
も、必ずしも上記実施の形態のものに限らず、例えば、
芯材としてウレタン等も用いることができ、構造用面材
６ｂとしてはウエハーボード等も適用することができ
る。
も、必ずしも上記実施の形態のものに限らず、例えば、
芯材としてウレタン等も用いることができ、構造用面材
６ｂとしてはウエハーボード等も適用することができ
る。
【００２９】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項１におい
ては、上弦材および下弦材とこれらを繋ぐウエブ材から
なる断面Ｉ形の接続用軸組材を構造用断熱パネル端面の
芯材上端に形成された接続用溝に挿入して固設し、前記
下弦材を構造断熱パネルの下側面に固設するとともに、
前記ウエブ材を前記屋根構造用断熱パネルの端面に当接
配置してあることにより、構造用パネル内に接続用軸組
材の上弦材とウエブ材を納めることができ、軸組材が構
造用パネル下側の内部空間に突出することよる圧迫感を
除去することができるとともに、接続部材と軸組材を兼
用にして作業性を大幅に向上することができる。
ては、上弦材および下弦材とこれらを繋ぐウエブ材から
なる断面Ｉ形の接続用軸組材を構造用断熱パネル端面の
芯材上端に形成された接続用溝に挿入して固設し、前記
下弦材を構造断熱パネルの下側面に固設するとともに、
前記ウエブ材を前記屋根構造用断熱パネルの端面に当接
配置してあることにより、構造用パネル内に接続用軸組
材の上弦材とウエブ材を納めることができ、軸組材が構
造用パネル下側の内部空間に突出することよる圧迫感を
除去することができるとともに、接続部材と軸組材を兼
用にして作業性を大幅に向上することができる。
【００３０】請求項２の発明によれば、屋根勾配によっ
て対向する構造用断熱パネル上側に生じる隙間に断熱材
を充填して断熱性を十分に確保することができる。請求
項３の発明によれば、各接続用軸組材のウエブ材をＬ形
部材によって相互に接続して簡易に小屋組を構築するこ
とができる。
て対向する構造用断熱パネル上側に生じる隙間に断熱材
を充填して断熱性を十分に確保することができる。請求
項３の発明によれば、各接続用軸組材のウエブ材をＬ形
部材によって相互に接続して簡易に小屋組を構築するこ
とができる。
【００３１】請求項４の発明によれば、前記構造用断熱
パネルが当接されるべき軒天端の隅角部に当たり面を設
けるとともに前記接続用軸組材の下弦材が当接されるべ
き軒天端の隅角部に受け溝を設けて当接配置することに
より、壁を貫通したり、大きな桁梁を取り付けることな
く接合作業を大幅に簡略化することができる。
パネルが当接されるべき軒天端の隅角部に当たり面を設
けるとともに前記接続用軸組材の下弦材が当接されるべ
き軒天端の隅角部に受け溝を設けて当接配置することに
より、壁を貫通したり、大きな桁梁を取り付けることな
く接合作業を大幅に簡略化することができる。
【図１】この発明の構造用断熱パネルの屋根接続構造が
適用される木構造用建物を示しており、同図（ａ）は平
面図、同図（ｂ）は同図（ａ）のａ−ａ断面図である。
適用される木構造用建物を示しており、同図（ａ）は平
面図、同図（ｂ）は同図（ａ）のａ−ａ断面図である。
【図２】図１のｂ−ｂ矢視図である。
【図３】図１のｃ−ｃ矢視図である。
【図４】図１のｄ部を示す拡大図である。
【図５】図１のｅ部を示す斜視図である。
【図６】従来の構造用断熱パネルの屋根接続構造を示す
側面図である。
側面図である。
１……屋根 ２……小屋組 ３……接続用軸組材 ４……ボルト ５……ナット ６……構造用断熱パネル ６ａ…芯材 ６ｂ…構造用面材 ７……上弦材 ８……下弦材 ９……ウエブ材 １０……Ｌ型部材 １２……接続用溝 １３……溝部 １４……胴縁 １５……板材 １６……発泡断熱材 １７……外壁パネル １８……溝部 １９……軒天端材 ２０……当たり面 ２１……受け溝 ２２……木質形芯材 ２３……帯金物 ２４……補強金物
Claims (3)
- 【請求項１】 芯材を構造用面材で挟んでなる構造用断
熱パネルと小屋組との屋根接続構造であって、前記小屋
組を、上弦材と下弦材とこれらを繋ぐウエブ材とからな
る断面Ｉ形の接続用軸組材によって構成し、前記接続用
軸組材の上弦材と対応して前記構造用断熱パネル端面の
芯材上端に形成された接続用溝を、前記上弦材に嵌め込
んで固設し、前記下弦材を、構造断熱パネルの下側面に
固設するとともに、前記ウエブ材を、前記構造用断熱パ
ネルの端面に当接してあることを特徴とする構造用断熱
パネルの屋根接続構造。 - 【請求項２】 請求項１に記載の構造用断熱パネルの屋
根接続構造において、前記接続用軸組材の交叉部では、
各接続用軸組材のウエブ材をＬ形部材によって相互に接
続してあることを特徴とする構造用断熱パネルの屋根接
続構造。 - 【請求項３】 請求項１に記載の構造用断熱パネルの屋
根接続構造において、前記構造用断熱パネルが取付けら
れた小屋組と外壁とを接続するために、前記外壁上端に
沿って軒天端材を取付け、この軒天端材の隅角部に当た
り面を設けて前記構造用断熱パネルを当接配置するとと
もに、前記軒天端材の隅角部に受け溝を設けて前記接続
用軸組材の下弦材を嵌設固定してあることを特徴とする
構造用断熱パネルの屋根接続構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8311591A JPH10152931A (ja) | 1996-11-22 | 1996-11-22 | 構造用断熱パネルの屋根接続構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8311591A JPH10152931A (ja) | 1996-11-22 | 1996-11-22 | 構造用断熱パネルの屋根接続構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10152931A true JPH10152931A (ja) | 1998-06-09 |
Family
ID=18019092
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8311591A Pending JPH10152931A (ja) | 1996-11-22 | 1996-11-22 | 構造用断熱パネルの屋根接続構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10152931A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101030952B1 (ko) * | 2010-02-26 | 2011-04-28 | 한국전력공사 | 구조겸용 단열벽체의 이음 및 접합 방식 |
-
1996
- 1996-11-22 JP JP8311591A patent/JPH10152931A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101030952B1 (ko) * | 2010-02-26 | 2011-04-28 | 한국전력공사 | 구조겸용 단열벽체의 이음 및 접합 방식 |
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