JPH10152926A - 耐火遮音間仕切壁 - Google Patents

耐火遮音間仕切壁

Info

Publication number
JPH10152926A
JPH10152926A JP31501396A JP31501396A JPH10152926A JP H10152926 A JPH10152926 A JP H10152926A JP 31501396 A JP31501396 A JP 31501396A JP 31501396 A JP31501396 A JP 31501396A JP H10152926 A JPH10152926 A JP H10152926A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
extruded plate
partition wall
extruded
extrusion molding
insulating partition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31501396A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuo Tsutsumi
徹郎 堤
Hiroaki Tada
裕昭 多田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Shoji Construction Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Shoji Construction Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Shoji Construction Materials Corp filed Critical Mitsubishi Shoji Construction Materials Corp
Priority to JP31501396A priority Critical patent/JPH10152926A/ja
Publication of JPH10152926A publication Critical patent/JPH10152926A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Building Environments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 遮音性に優れ、コンセントボックス等の取り
付け孔の開口も容易である耐火遮音間仕切壁を提供する
ことを目的とする。また、生産性、取扱性の良い押出成
形板を用いた耐火遮音間仕切壁を提供することを目的と
する。 【解決手段】 天井スラブ11と床スラブ12に鋼製の
上部ランナー13と下部ランナー14をコンクリートピ
ン24によって取り付け、押出成形板16を下部ランナ
ー14にタッピングビス17を用いて固定し、更に中間
胴縁15にもタッピングビス17で固定する。上部ラン
ナー13と取付金具19との間に押出成形板16を挟み
つけて固定する。この押出成形板16は、裏面の両側辺
部と、それらの間に複数のリブ16aを有する。間仕切
壁の一方の側の押出成形板16を立設後、不燃性繊維材
20を配材し、他方の側の押出成形板16を立設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はホテル、病院、事務
所等、高度の遮音性能が要求される建築物に好適な耐火
遮音間仕切壁に係る。
【0002】
【従来の技術】上記用途に使用する耐火遮音間仕切壁の
一つとして、実公平8−8163号公報に記載のものが
ある。同号公報の間仕切壁は、石膏ボード、珪酸カルシ
ウム板、スレート等、比較的薄いボード類を積層して形
成するパネルであり、鉄板、鉛板等の遮音兼補強用シー
トを挿入しているとは言え、耐圧・耐衝撃強度に難点が
あり、物体が衝突した時のダメージが大きい。
【0003】別の間仕切壁として、図2のように、セメ
ント系押出成形板1を耐火遮音間仕切壁の下地材として
用いた耐火遮音間仕切壁がある。押出成形板は、前記ボ
ード類に比べて緻密で剛性が高いため、遮音性能が良好
で、下地材として優れた性質がある。
【0004】この押出成形板1は、その縦方向の両端部
に、互い嵌合が可能な凸条2と凹条3とを有した中空ブ
ロック部4,5を備えている。このブロック部4,5の
凸条2と凹条3とを嵌合させながら壁を構築する。この
ような押出成形板1よりなる壁2組をCチャンネル8を
介して対峙させ、その間の空間にグラスウール6を充填
して、耐火性能と吸音効果を向上させる。
【0005】また、押出成形板1の表面に石膏ボード7
を押出成形板1の目地と目違いに貼り付けて、遮音効果
を向上させる。
【0006】なお、符号9は不燃充填材を示し、符号1
0は建物の躯体壁を示す。11は天井スラブ、12は床
スラブを示す。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図2の従来技術には次
の〜の問題点があった。
【0008】 従来の押出成形板1は、両端に中空ブ
ロック部4,5を備え、該押出成形板の縦方向の変形や
曲げ応力を強化している。ところが、この中空ブロック
部4,5は横方向に対しては全く補強効果が無いため
に、例えば、押出成形板を積み重ねて、施工現場へトラ
ックで輸送する時や、現場で作業中にクラックが入り、
破損することがあった。
【0009】 この押出成形板は、押出成形機で押出
成形される。この押出成形機から押し出された生の中間
製品は、台車付きの受取鉄板の上に受け取られ、セメン
トが硬化するまで養生される。この押出成形板が、断面
形状の安定したものである場合は、複数枚を重ねて受け
取り、養生することもできる。しかし、図2のような形
状の製品を製造する場合には、1台の受取鉄板の上に1
体の製品しか受け取ることができないため、押出成形の
生産性は大きく低下することになる。
【0010】 図2に示す耐火遮音間仕切壁を施工
し、この間仕切壁にコンセントボックスやスイッチボッ
クスの取り付け孔を開口する時に、中空ブロック部4,
5を避けて開口する必要があるが、既に石膏ボード7を
表面に貼りつけた状態では、どこにブロック部4,5が
存在するか不明確であり、ブロック部4,5を避けるよ
うに開口位置を決めるのはきわめて難しい。
【0011】本発明は、このような種々の問題点を解決
し、遮音性に優れ、コンセントボックス等の取り付け孔
の開口も容易である耐火遮音間仕切壁を提供することを
目的とする。また、本発明は、生産性、取扱性の良い押
出成形板を用いた耐火遮音間仕切壁を提供することを目
的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の耐火遮音間仕切
壁は、所定の間隔をあけて裏面同士が対面するように天
井スラブと床スラブとの間に立設されたセメント系押出
成形板と、該押出成形板の裏面同士の間に配材された不
燃性繊維材と、各押出成形板の表面を覆う石膏ボードと
を有する耐火遮音間仕切壁において、該押出成形板の裏
面には、縦方向に延在する補強リブが、押出成形板の両
側辺部分と、それらの間の部分とに設けられていること
を特徴とするものである。
【0013】本発明では、天井スラブに上部ランナーが
固定され、前記押出成形板の上部は該上部ランナーに沿
って摺動しうるように該上部ランナーに支持されてお
り、前記床スラブに下部ランナーが固定され、前記押出
成形板の下部は該下部ランナーに対し固定されているこ
とが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は実施の形態を示すものであ
り、(a)図は縦断面図、(b)図は水平断面図、
(c)図は押出成形板の斜視図である。
【0015】この実施の形態で用いている押出成形板1
6は、縦方向に延在する補強用リブ16aを両側辺部
と、その間に複数本設けてある。各リブ16aの高さが
均一になっているため、各押出成形板16を積み重ねて
輸送しても、上の押出成形板の荷重が複数のリブに分散
されるため、押出成形板の破損が防止される。また、押
出成形機から生の押出成形板を受け取る際に、鉄板上に
複数枚積み重ねて受け取っても、押出成形板が荷重によ
って変形することがない。なお、実際には20枚程度の
押出成形板を受け取ることが可能である。
【0016】この押出成形板16は、両端側面部に半円
状の溝16bを設けてあり、紐状の不燃パッキング材2
1を挟んで押出成形板16を突き付け施工することによ
り、隣接する押出成形板16間の透き間からの音の透過
を防止することができる。
【0017】この押出成形板16を用いて耐火遮音間仕
切壁の施工を行うには、天井スラブ11と床スラブ12
に鋼製の上部ランナー13と下部ランナー14をコンク
リートピン24によって取り付け、押出成形板16を下
部ランナー14にタッピングビス17を用いて固定し、
更に中間胴縁15にもタッピングビス17で固定する。
クランク形断面形状の取付金具19を上部ランナー13
にビスで固定し、該上部ランナー13と取付金具19と
の間に押出成形板16を挟みつけて固定する。
【0018】なお、この取付方式によると、地震でコン
クリート躯体が変形しても、押出成形板16は上記ラン
ナー13と取付金具19の間をスライドし、パネルが破
損することは無い。
【0019】図1(a)の例えば右側の押出成形板16
をこのようにして立設した後、耐火性能と吸音性能を向
上させるためのグラスウール等の不燃性繊維材20を該
押出成形板16の裏側に配材する。
【0020】この繊維材20を前記押出成形板16との
間に挟むようにして、反対側、すなわち例えば図1
(b)の左側の押出成形板16を上記と同じ方法で立設
する。なお、躯体壁面10に沿って下地金物23を配置
し、コンクリートピン24によって固定する。躯体壁面
10や天井スラブ11と押出成形板16との間には不燃
充填材25を充填する。
【0021】その後、両側の押出成形板16の表面に石
膏ボード18を接着剤とタッピングビス22を併用して
目違いに貼り付け、石膏パテ等で目地処理を行い、耐火
性能と遮音効果を一層高める。耐火遮音間仕切壁として
の表面仕上げは、ペイント、クロス、吹きつけ等で防火
上支障のない材料を用いて行われる。
【0022】
【実施例】図1において、横幅が500mm、長さ30
00mmの押出成形板を使用した実施例を説明する。耐
火遮音間仕切壁の構成材料の詳細は下記の通りである。
【0023】 押出成形板 三菱マテリアル建材社製 原料構成:ポルトランドセメント53%,珪酸質原料40% 有機繊維2%,無機繊維4%,その他1% 物性 :嵩比重 1.8±0.2, 曲げ強さ 22.4N/mm2 石膏ボード 吉野石膏ボード社製(厚さ12.5mm,嵩比重0.62) グラスウール 旭ファイバーグラス社製(厚さ 75mm,嵩比重0.01) 片面の押出成形板16を下部ランナー14に対し2本の
タッピングビス17を用いて固定した。上部ランナー1
3には、取付金具19を押出成形板16の目地に当たる
箇所に取り付けた。タッピングビス17は、押出成形板
16のリブ16a上、即ち、肉厚の厚い箇所に打つ。目
地には不燃パッキング材21をはさみ込み、突きつけで
密着させた。
【0024】押出成形板16の高さ方向の中央部に鋼製
の中間胴縁15を、押出成形板1枚につき1本ずつタッ
ピングビス17で取り付けた。このタッピングビス17
も、押出成形板16の肉厚部分に打ち込む。
【0025】片面の押出成形板及び中間胴縁を取り付け
た後、その裏面にグラスウールを750g/m2 の割合
で配材した。残る片面の押出成形板の取り付けを前記と
同じ方法で、かつ、対峙する押出成形板の目地が千鳥に
なるような配列で取り付けた。上部ランナー13及び押
え金具19,下地金物23が露出する部分には、不燃充
填材25を圧縮充填した。
【0026】押出成形板の表面に厚さ12.5mmの石
膏ボード18を酢酸ビニル系接着剤とタッピングビス2
2を併用して貼り付けた。石膏ボード18と押出成形板
16との目地は、50mm以上違えて取り付け、石膏ボ
ードの仕上面は、石膏パテで処理した。最後に石膏ボー
ド表面をクロス貼りで仕上げて、耐火遮音間仕切壁の施
工工事を完了した。
【0027】このような構造の間仕切壁試験体により、
耐火試験では2時間耐火の認定を取得し、遮音試験で
は、D−55の良好な遮音効果が得られた。
【0028】
【発明の効果】本発明によると、次の〜の優れた効
果が得られる。
【0029】 押出成形機でパネルを製造する時に、
受取鉄板上に20枚程度のパネルを重ね取りすることが
可能となり、頻繁に受取鉄板を差し替える手間が省ける
ため、生産性が大いに向上する。また、製品パネルの輸
送時においても、大量の積み重ねが可能となり、輸送コ
ストの低減も可能となった。
【0030】 補強リブ付きパネル(押出成形板)を
対峙させていることにより、コインシデンス効果が低減
され、従来の中空ブロック間が平坦なパネルと同様に高
い遮音性が得られた。
【0031】 中空ブロック部が無いために、いかな
る場所にも、コンセントボックスの取付け孔を開口する
ことができるようになり、施工性が向上した。
【0032】 天井側のランナーに特殊形状の取付け
押え金具を用いてパネルを固定することにより、地震等
で躯体自体が変形した場合でも、押出成形板の上部は金
具の内部をスライドするだけで、間仕切り壁には大きな
損傷を受けることはなくなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態を示すものであり、(a)図は
(b)図のA−A線に沿う縦断面図、(b)図は(a)
図のB−B線に沿う水平断面図、(c)図は押出成形板
の斜視図である。
【図2】従来例を示すものであり、(a)図は(b)図
のA−A線に沿う縦断面図、(b)図は(a)図のB−
B線に沿う水平断面図、(c)図は押出成形板の斜視
図、(d)図は押出成形板の水平断面図である。
【符号の説明】
1 押出成形板 2 凸条 3 凹条 4,5 中空ブロック部 6 グラスウール 7 石膏ボード 11 天井スラブ 12 床スラブ 13 上部ランナー 14 下部ランナー 15 中間胴縁 16 押出成形板 16a リブ 16b 溝 18 石膏ボード 19 取付金具 20 不燃性繊維材 21 不燃パッキング材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の間隔をあけて裏面同士が対面する
    ように天井スラブと床スラブとの間に立設されたセメン
    ト系押出成形板と、該押出成形板の裏面同士の間に配材
    された不燃性繊維材と、各押出成形板の表面を覆う石膏
    ボードとを有する耐火遮音間仕切壁において、 該押出成形板の裏面には、縦方向に延在する補強リブ
    が、押出成形板の両側辺部分と、それらの間の部分とに
    設けられていることを特徴とする耐火遮音間仕切壁。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記天井スラブに上
    部ランナーが固定され、前記押出成形板の上部は該上部
    ランナーに沿って摺動しうるように該上部ランナーに支
    持されており、 前記床スラブに下部ランナーが固定され、前記押出成形
    板の下部は該下部ランナーに対し固定されていることを
    特徴とする耐火遮音間仕切壁。
JP31501396A 1996-11-26 1996-11-26 耐火遮音間仕切壁 Pending JPH10152926A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31501396A JPH10152926A (ja) 1996-11-26 1996-11-26 耐火遮音間仕切壁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31501396A JPH10152926A (ja) 1996-11-26 1996-11-26 耐火遮音間仕切壁

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10152926A true JPH10152926A (ja) 1998-06-09

Family

ID=18060379

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31501396A Pending JPH10152926A (ja) 1996-11-26 1996-11-26 耐火遮音間仕切壁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10152926A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0856613A1 (en) Insulation system for metal furred walls
KR100735576B1 (ko) 보강재가 포함된 단열패널 및 이를 이용한 패널 시공 방법
JP2019512621A (ja) 建物のスラブを含まない床システム用の床及び天井パネル
US20080053031A1 (en) Assembling and Arrangement Flat Element Consisting of One or Several Elements
EP0260435B1 (en) Composite building panels
JPS6378942A (ja) 間仕切壁及びその施工方法
US20060283119A1 (en) Building unit and method of constructing buildings therewith
JPH10152926A (ja) 耐火遮音間仕切壁
KR20130055945A (ko) 구조용 목재가 포함된 단열복합패널 및 그 단열복합패널을 이용한 벽체 시공 방법
JP3847126B2 (ja) 耐火遮音間仕切壁
CN217420120U (zh) 一种简易装配式防火隔音轻质内隔墙结构
CN218091600U (zh) 轻钢结构复合有肋轻质墙板
KR200141558Y1 (ko) 건축물의 외벽시공용 타일판넬구조
EP0322381A2 (en) Composite sound-deadening structure for the building industry
CN215889079U (zh) 一种采用复合墙板的装饰内墙
JP2889296B2 (ja) 耐火間仕切パネルおよび耐火間仕切壁の形成方法
JP2004176316A (ja) 間仕切りパネル及び間仕切り壁
JPH0349002Y2 (ja)
US4490955A (en) Residential wall construction
JPH085204Y2 (ja) 耐火遮音パネル部材と耐火遮音壁及び耐火遮音床
JPH05133031A (ja) 木質構造建築物の床構造
JPS63156141A (ja) 建築物における屋根の耐火構造
JPH0622020Y2 (ja) 建物用パネル
JPH02190547A (ja) 不燃性間仕切パネル
JPH04347238A (ja) 遮音耐火間仕切壁構造

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050125

A02 Decision of refusal

Effective date: 20050531

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02