JPH10152435A - ジチオビスカルボン酸誘導体、及び腎臓疾患治療剤並びに肝臓疾患治療剤 - Google Patents

ジチオビスカルボン酸誘導体、及び腎臓疾患治療剤並びに肝臓疾患治療剤

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JPH10152435A
JPH10152435A JP32787096A JP32787096A JPH10152435A JP H10152435 A JPH10152435 A JP H10152435A JP 32787096 A JP32787096 A JP 32787096A JP 32787096 A JP32787096 A JP 32787096A JP H10152435 A JPH10152435 A JP H10152435A
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JP
Japan
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dithiobis
acid
compound
ester
therapeutic agent
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Pending
Application number
JP32787096A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Kurobe
博 黒部
Tetsuji Nunosawa
哲二 布沢
Tomokatsu Sugawara
智且 菅原
Yukie Moriguchi
幸栄 森口
Takeshi Endo
武 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Chemical Industries Co Ltd
Original Assignee
Fuji Chemical Industries Co Ltd
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Publication date
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】新規なジチオビスカルボン酸誘導体、及びこれ
らの化合物を有効成分とする腎臓疾患治療剤並びに肝臓
疾患治療剤を提供する。 【解決手段】一般式 (式中、Aは、単結合又は、−CH(−OH)−を表
し、R1は、水素原子、アルキル基、1〜2個の水酸基
が置換したアルキル 基、又はアミノ基が置換したアル
キル基を表し、R2は、メチル基、アルコキシ 基又は水
酸基を示す。)で示されるジチオビスカルボン酸誘導体
及び薬理学上許容される塩類を有効成分とする腎臓疾患
治療剤並びに肝臓疾患治療剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なジチオビスカル
ボン酸誘導体、及びそれらを有効成分とする腎臓疾患治
療剤及び肝臓疾患治療剤に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明者らは、分子内に−S−S−結合
を有する化合物、例えば、アルキルジチオブタン酸誘導
体又は3,3’−ジチオビスプロピオンアミド誘導体が
腎臓疾患治療剤及び肝臓疾患治療剤として有用であるこ
とを見出し既に特許出願している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、新規なジチ
オビスカルボン酸誘導体、及びこれらの化合物を有効成
分とする腎臓疾患治療剤並びに肝臓疾患治療剤を提供す
ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明者らは種々のジチオビスカルボン酸誘導体を合成
し、それらの腎臓疾患治療作用又は肝臓疾患治療作用を
試験した結果、一般式
【0005】
【化9】
【0006】(式中、Aは、単結合又は、
【0007】
【化10】
【0008】を表し、R1は、水素原子、アルキル基、
1〜2個の水酸基が置換したアルキル基、又はアミノ基
が置換したアルキル基を表し、R2は、メチル基、アル
コキシ基又は水酸基を示す。)で示されるジチオビスカ
ルボン酸誘導体及び薬理学上許容される塩類、及び
【化11】 (式中、R1は、水素原子又は1〜6個の炭素原子を有
するアルキル基、R2は水素原子又はメチル基を示
す。)で示される4,4’−ジチオビス−2−ブテン酸
誘導体が優れた腎臓疾患治療剤並びに肝臓疾患治療剤で
あることを見出し本発明に至った。
【0009】本発明の上記化合物において、R1のアル
キル基とは、直鎖又は分岐アルキル基 を示し、好まし
くは炭素数1〜20の直鎖又は分岐アルキル基、例えば
メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イ
ソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチ
ル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、イソヘキ
シル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシ
ル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシ
ル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、ノナデシル基等があ
げられる。好ましくは、炭素数1〜10個のものであ
り、より好ましくはメチル、エチル、n−プロピル、イ
ソプロピル、n−ブチル、第三ブチル等があげられる。
【0010】一般式(I)において1〜2個の水酸基が
置換したアルキル基としては、2−ヒドロキシエチル、
3−ヒドロキシプロピル、2,3−ジヒドロキシプロピ
ル等があげられる。
【0011】アミノ基が置換したアルキル基としては、
−(CH2)m−NH2基(ここで、mは2〜6の整数)
又は分岐アルキル基があげられる。
【0012】本発明の化合物は、一般式(I)中、R1
が水素原子であるジチオビスカルボン酸を常法に従って
エステル化することにより合成することができる。エス
テル化反応は、上記カルボン酸を文献公知の方法に従っ
て、例えば、塩化チオニル、DCC等の活性化剤を用い
てカルボン酸の反応性誘導体とし、一般式、R1−OH
(式中、R1は前記と同意義を表す。)で示されるアル
コール類と反応させることにより合成することができ
る。
【0013】上記カルボン酸の反応性誘導体とは、上記
一般式(I)で示される化合物の臭素、塩素、ヨウ素、
フッ素等の酸ハライド、又は酸無水物を意味し、エステ
ル化反応に常法として使用されるものである。
【0014】本発明の化合物の合成原料である、一般式
(I)においてAが単結合であり、R1が水素原子、R2
がメチルである化合物は公知化合物である。
【0015】本発明の化合物で一般式(II)で示され
る化合物は、公知の方法により又は公知の方法に準拠し
て合成することができる。
【0016】例えば、4,4’−ジチオビス−2−ブテ
ン酸の合成法を1具体例として説明すると、先ず、クロ
トン酸をハロゲン化剤で例えば、N−ブロモコハク酸イ
ミド等でブロモ化し、これをチオ硫酸ナトリウムと加熱
してブンテ塩とした後、硫酸で加水分解して4−メルカ
プトクロトン酸を得る。次にこの4−メルカプトクロト
ン酸を触媒量の酸化剤、例えば塩化第二鉄6水塩を含む
水溶液中で反応させることにより容易に得ることができ
る。反応生成物は、常法に従って、例えばカラムクロマ
トグラフィー等により単離精製することができる。
【0017】本発明に用いられる一般式(II)で示さ
れるエステル誘導体は、上記カルボン酸を、前述の常法
に従ってエステル化することにより得ることができる。
例えば、前記一般式(I)で表されるカルボン酸を塩化
チオニル、DCC等の活性化剤を用いて酸ハライド、又
は酸無水物等のカルボン酸の活性誘導体とした後、メタ
ノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノ
ール、n−ブタノール等の炭素数1〜6個のアルコール
類と反応させることにより、得ることができる。
【0018】本発明に用いる一般式(I)で示される化
合物中、代表的な物を以下に示す。 (1)Aが単結合で、R2がメチル基を表す化合物とし
ては、3,3’−ジチオビス−2,2−ジメチルプロピ
オン酸、3,3’−ジチオビス−2,2−ジメチルプロ
ピオン酸ジメチルエステル、3,3’−ジチオビス−
2,2−ジメチルプロピオン酸ジエチルエステル、3,
3’−ジチオビス−2,2−ジメチルプロピオン酸ジ
(n−プロピル)エステル、3,3’−ジチオビス−
2,2−ジメチルプロピオン酸ジ(n−ブチル)エステ
ル、
【0019】3,3’−ジチオビス−2,2−ジメチル
プロピオン酸ジ(2−ヒドロキシエチル)エステル、
3,3’−ジチオビス−2,2−ジメチルプロピオン酸
ジ(2−ヒドロキシプロピル)エステル、3,3’−ジ
チオビス−2,2−ジメチルプロピオン酸ジ(3−ヒド
ロキシプロピル)エステル、3,3’−ジチオビス−
2,2−ジメチルプロピオン酸ジ(2,3−ジヒドロキ
シプロピル)エステル、
【0020】3,3’−ジチオビス−2,2−ジメチル
プロピオン酸ジ(2−アミノエチル)エステル、3,
3’−ジチオビス−2,2−ジメチルプロピオン酸ジ
(3−アミノプロピル)エステル、3,3’−ジチオビ
ス−2,2−ジメチルプロピオン酸ジ(2−アミノプロ
ピル)エステル、3,3’−ジチオビス−2,2−ジメ
チルプロピオン酸ジ(3−アミノブチル)エステル、
3,3’−ジチオビス−2,2−ジメチルプロピオン酸
ジ(3−アミノ−1−メチルプロピル)エステル、3,
3’−ジチオビス−2,2−ジメチルプロピオン酸ジ
(3−アミノペンチル)エステル等があり、
【0021】(2)Aが単結合で、R2が水酸基を表す
化合物としては、3,3’−ジチオビス−2−ヒドロキ
シ−2−メチルプロピオン酸、3,3’−ジチオビス−
2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオン酸ジメチルエス
テル、3,3’−ジチオビス−2−ヒドロキシ−2−メ
チルプロピオン酸ジエチルエステル、3,3’−ジチオ
ビス−2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオン酸ジ(n
−プロピル)エステル、3,3’−ジチオビス−2−ヒ
ドロキシ−2−メチルプロピオン酸ジ(n−ブチル)エ
ステル、、
【0022】3,3’−ジチオビス−2−ヒドロキシ−
2−メチルプロピオン酸ジ(2−ヒドロキシエチル)エ
ステル、3,3’−ジチオビス−2−ヒドロキシ−2−
メチルプロピオン酸ジ(2−ヒドロキシプロピル)エス
テル、3,3’−ジチオビス−2−ヒドロキシ−2−メ
チルプロピオン酸ジ(3−ヒドロキシプロピル)エステ
ル、3,3’−ジチオビス−2−ヒドロキシ−2−メチ
ルプロピオン酸ジ(2,3−ジヒドロキシプロピル)エ
ステル、
【0023】3,3’−ジチオビス−2−ヒドロキシ−
2−メチルプロピオン酸ジ(2−アミノエチル)エステ
ル、3,3’−ジチオビス−2−ヒドロキシ−2−メチ
ルプロピオン酸ジ(3−アミノプロピル)エステル、
3,3’−ジチオビス−2−ヒドロキシ−2−メチルプ
ロピオン酸ジ(2−アミノプロピル)エステル、3,
3’−ジチオビス−2−ヒドロキシ−2−メチルプロピ
オン酸ジ(3−アミノブチル)エステル、3,3’−ジ
チオビス−2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオン酸ジ
(3−アミノ−1−メチルプロピル)エステル、3,
3’−ジチオビス−2−ヒドロキシ−2−メチルプロピ
オン酸ジ(3−アミノペンチル)エステル等があり、 (3)また、一般式中、Aが
【0024】
【化12】
【0025】を表し、R2がメチル基である化合物とし
ては、4,4’−ジチオビス−3,3−ジメチル−2−
ヒドロキシブタン酸、4,4’−ジチオビス−3,3−
ジメチル−2−ヒドロキシブタン酸ジメチルエステル、
4,4’−ジチオビス−3,3−ジメチル−2−ヒドロ
キシブタン酸ジエチルエステル、4,4’−ジチオビス
−3,3−ジメチル−2−ヒドロキシブタン酸ジ(n−
プロピル)エステル、4,4’−ジチオビス−3,3−
ジメチル−2−ヒドロキシブタン酸ジ(n−ブチル)エ
ステル、
【0026】4,4’−ジチオビス−3,3−ジメチル
−2−ヒドロキシブタン酸ジ(2−ヒドロキシエチル)
エステル、4,4’−ジチオビス−3,3−ジメチル−
2−ヒドロキシブタン酸ジ(2−ヒドロキシプロピル)
エステル、4,4’−ジチオビス−3,3−ジメチル−
2−ヒドロキシブタン酸ジ(3−ヒドロキシプロピル)
エステル、4,4’−ジチオビス−3,3−ジメチル−
2−ヒドロキシブタン酸ジ(2,3−ジヒドロキシプロ
ピル)エステル、
【0027】4,4’−ジチオビス−3,3−ジメチル
−2−ヒドロキシブタン酸ジ(2−アミノエチル)エス
テル、4,4’−ジチオビス−3,3−ジメチル−2−
ヒドロキシブタン酸ジ(3−アミノプロピル)エステ
ル、4,4’−ジチオビス−3,3−ジメチル−2−ヒ
ドロキシブタン酸ジ(2−アミノ−プロピル)エステ
ル、4,4’−ジチオビス−3,3−ジメチル−2−ヒ
ドロキシブタン酸ジ(3−アミノブチル)エステル、
4,4’−ジチオビス−3,3−ジメチル−2−ヒドロ
キシブタン酸ジ(3−アミノ−1−メチルプロピル)エ
ステル、4,4’−ジチオビス−3,3−ジメチル−2
−ヒドロキシブタン酸ジ(5−アミノペンチル)エステ
ル等があげられる。
【0028】本発明に用いられる一般式(II)で示さ
れる化合物で代表的なものを以下に示す。4,4’−ジ
チオビス−2−ブテン酸、4,4’−ジチオビス−2−
ブテン酸ジメチルエステル、4,4’−ジチオビス−2
−ブテン酸ジエチルエステル、4,4’−ジチオビス−
3−メチル−2−ブテン酸、4,4’−ジチオビス−3
−メチル−2−ブテン酸ジメチルエステル、4,4’−
ジチオビス−3−メチル−2−ブテン酸ジエチルエステ
ル。
【0029】本発明の新規化合物の製造法について以下
の実施例に詳細に述べる。 アシルクロライドの調製法:3,3’−ジチオビス−
2,2−ジメチルプロピオン酸10gをジオキサン20
mlに懸濁させ、塩化チオニル10mlとDMF3滴を
加え、室温下で攪拌した。反応後、反応液の溶媒を留去
し、得られた残留物をジオキサン40mlに溶かし、ア
シルクロライド溶液とした。
【0030】
【実施例】
(実施例1) 3,3’−ジチオビス−2,2−ジメチルプロピオン酸
ジ(3−アミノプロピル)エステル:N−Boc−3−
アミノプロパノール14g、トリエチルアミン20ml
と触媒量のジメチルアミノピリジンをジオキサン50m
lに溶かし、室温で前記方法で調製したアシルクロライ
ド溶液を滴下した。2時間後溶媒を留去して、酢酸エチ
ル−水で分液した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後溶
媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィ−(クロロホルム)に付し、該当するフラクション
の溶媒を留去し、無色アメ状のエステル体13.7gを
得た。 H−NMR(δppm,CDCl3):1.28(s,
12H),1.44(s,18H),1.7〜2.1
(m,4H),3.03(s,4H),3.1〜3.4
(m,4H),4.16(t,J=6.2Hz,4
H),4.92(br,2H)
【0031】このエステル体13.7gを90%蟻酸5
0mlに溶かし一晩室温で攪拌した。濃塩酸3mlを加
え溶媒を留去後、再び残留物に濃塩酸2mlと水100
mlを加え溶媒を留去した。更に水で共沸した後凍結乾
燥して、無色吸湿性の目的化合物10.7gを得た
(y.63%)。 H−NMR(δppm,CD3OD):1.28(s,
12H),1.8〜2.3(m,4H),3.07
(s,t,8H),4.21(t,J=6.0Hz,4
H) C−NMR(22.49MHz,δppm,CD3
D):25.08,27.63,37.93,44.7
5,51.80,62.63,177.17 元素分析(C1634Cl2242として453.4
8):理論値(%)42.38(C),7.56
(H)、実測値(%)42.41(C),7.50
(H)
【0032】(実施例2) 3,3’−ジチオビス−2,2−ジメチルプロピオン酸
ジ(2,3 −ジヒドロキシプロピル)エステル:2,
2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−メタノール
10g、トリエチルアミン15mlと触媒量のジメチル
アミノピリジンをジオキサン50mlに溶かし、室温で
アシルクロライド溶液(前記参考例1)を滴下した。一
晩攪拌の後溶媒を留去し、酢酸エチル−水で分液後、有
機層を硫酸ナトリウム乾燥し溶媒を留去した。残留物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィ−(クロロホルム)
に付し、該当するフラクションの溶媒を留去して、エス
テル体12.8gを微黄色油状物として得た(y.69
%)。 H−NMR(δppm,CDCl3):1.29(s,
12H),3.04(s,4H),3.77(dd,J
=7.9Hz,J=5.5Hz,4H),4.0〜4.
5(m,6H) このエステル体10.0gを90%トリフルオロ酢酸5
0mlに溶かし10分間室温で攪拌した。溶媒を留去し
た得た残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−
(10%メタノ−ル/クロロホルム)に付し、該当する
フラクションの溶媒を留去し、無色アメ状の目的化合物
4.87gを得た(y.58%)。 H−NMR(δppm,CD3OD):1.28(s,
12H),3.07(s,4H),3.59(dd,J
=5.6Hz,J=4.0Hz,4H),3.7〜4.
0(m,2H),4.11(dd,J=5.6Hz,J
=4.9Hz,4H) C−NMR(22.49MHz,δppm,CD3
D):25.09,44.86,51.85,64.0
4,66.70,70.87,177.44 元素分析(C1630882として414.52):
理論値(%)46.36(C),7.30(H)、実測
値(%)46.11(C),7.19(H)
【0033】(実施例3) 3,3’−ジチオビス−2−ヒドロキシ−2−メチルプ
ロピオン酸の合成法:3−ブロモ−2−ヒドロキシ−2
−メチルプロピオン酸7gをエタノール30mlと2N
−NaOH水溶液60mlに溶かし、氷冷下、チオベン
シルアルコール4.74gのエタノール液30mlを滴
下した。室温で1時間攪拌後、反応液に10%HCl液
を加え、酸性とした後、クロロホルムで抽出した。有機
層を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去して得られた
残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(2%メ
タノール/クロロホルム)に付した。該当する流分から
チオベンジルエーテル体6.1g(70.6%)を得
た。 H−NMR(δppm, CD3OD):1.41(s,3
H),2.65(d,J=13.8Hz,1H),3.
80(s,2H),7.15〜7.45(m,5H)
【0034】液体アンモニア1lに、チオベンジルエー
テル20gのTHF溶液40mlを加え、−78℃に冷
却後、金属ナトリウム7.0gを少量づつ加えた。−3
3℃で1時間撹拌した後、再び−78℃に冷却し、塩化
アンモニウム28gを加え、室温で放置した。アンモニ
アを留去後、反応液に10%HCl水を加え、酸性とし
た後、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウム
で乾燥した後、溶媒を留去し、得られた残留物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(4%メタノール/クロ
ロホルム)付した。該当する流分の溶媒を留去し、2−
ヒドロキシ−3−メルカプト−2−メチルプロピオン酸
10g(83%)を得た。 H−NMR(δppm, CD3OD):1.44(s,3
H),2.68(d,J=13.8Hz,1H),2.
88(d,J=13.8Hz,1H)
【0035】この2−ヒドロキシ−3−メルカプト−2
−メチルプロピオン酸8.5gを炭酸水素ナトリウム水
に溶かし、触媒量の塩化第二鉄6水塩を加え15時間室
温で激しく攪拌した。氷冷下反応液に10%HCl液を
加え酸性とした後、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫
酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を留去して得られた残
留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(、5%メ
タノール/クロロホルム)に付し、該当する流分の溶媒
を留去して、無色針状晶の目的物7.7g(91.3
%)を得た。 H−NMR(δppm, CD3OD):1.45(s,
6H), 3.20(d,J=13.5Hz, 2H),
3.24(d, J=13.5Hz, 2H) C−NMR(22.49MHz, δppm, CD3
D):25.79, 52.12, 75.53, 177.
71 元素分析(C81462 として):理論値(%)3
5.55(C), 5.22(H)、実測値(%)35.
51(C), 5.34(H)
【0036】(実施例4) 4,4’−ジチオビス−3,3−ジメチル−2−ヒドロ
キシブタン酸:パントラクトン40gとトリエチルアミ
ン32.7gをアセトニトリル200mlに溶かし、0
℃でベンゾイルクロライド44.5gを滴下した。30
分後水を加え酢酸エチルで抽出後、有機層を硫酸ナトリ
ウムで乾燥した。溶媒を留去して得られた残留物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーに付し、クロロホルム
の流分からベンゾエート51g(70.8%)を得た。 H−NMR(δppm, CDCl3):1.23(s,
3H),1.28(s,3H),4.12(s,2
H),5.62(s,1H),7.35〜7.75
(m,3H),8.05〜8.20(m,2H) 次にこのベンゾエート51gに30%HBr−酢酸溶液
150mlを加え、2時間加熱還流した。さらに30%
HBr−酢酸100mlを2時間毎に2回加えた後、1
5時間加熱還流した。反応液を冷却後、溶媒を留去し、
これに水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸
ナトリウムで乾燥した後、溶媒を留去し得られた残留物
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(2%メタノー
ル/クロロホルム)に付した。該当する流分からブロム
体24g(77.6%)を得た。 H−NMR(δppm, CD3OD):1.27(s,
6H), 3.51(d,J=10.3Hz,1H),
3.70(d,J=10.3Hz,1H),5.11
(s,1H),7.40〜7.70(m,3H),8.
00〜8.18(m,2H)
【0037】耐熱ビン中でこのブロム体17g,イソブ
テン100g及び濃硫酸5mlをエーテル150mlに
溶かし、密封して3日間室温で攪拌した。0℃に冷却
し、開封した後、反応液を氷水中に注ぎエーテルで抽出
した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を留
去して得られた残留分をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(クロロホルム)に付し、該当する流分からブチ
ルエステル体15.3g(76.4%)を得た。 H−NMR(δppm, CDCl3):1.26(s,6
H),1.48(s,9H),3.42(d,J=10.
0Hz,1H),3.61(d,J=10.0Hz,1
H),7.40〜7.70(m,3H),8.00〜
8.18(m,2H)
【0038】ブチルエステル体7gとチオ酢酸カリウム
2.6gをDMF50mlに溶かし、60℃で4時間攪
拌した。冷後、反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出
し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し
て得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(クロロホルム)に付し、該当する流分からチオエス
テル体6.18g(89%)を得た。 H−NMR(δppm, CDCl3):1.14(s,3
H),1.16(s,3H),1.48(s,9H),
2.34(s,3H),3.02(d,J=13.7H
z,1H),3.27(d,J=13.7Hz,1
H),4.83(s,1H),7.40〜7.65
(m,3H),8.00〜8.18(m,2H)
【0039】チオエステル体6.18gを90%トリフ
ルオロ酢酸水50mlに溶かし室温で40分間攪拌し
た。溶媒を留去して得られた残留物をメタノール20m
lに溶かし、氷冷下、10%NaOH水溶液35mlを
加え室温で8時間攪拌した。反応液に氷冷下、20%硫
酸液を加えて酸性とした後、酢酸エチルで抽出した。有
機層を硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を留去して得
られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(2%メタノール/クロロホルム)に付し、該当する流
分から3,3−ジメチル−2−ヒドロキシ−4−メルカ
プトブタン酸2.56g(92.6%)を得た。 H−NMR(δppm, CD3OD):0.99(s,3
H),1.01(s,3H),2.46(d,J=13.
7Hz,1H),2.70(d,J=13.7Hz,1
H),4.12(s,1H)
【0040】この3,3−ジメチル−2−ヒドロキシ−
4−メルカプトブタン酸2.56gを炭酸水素ナトリウ
ム水30mlに溶かし、pH9以上に調整した後、触媒
量の塩化第二鉄6水塩を加え、室温で15時間攪拌し
た。氷冷下20%硫酸溶液を加え、反応液を酸性とした
後、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで
乾燥した後溶媒を留去して得られた残留物をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(10%メタノール/クロロ
ホルム)に付し、該当する流分の溶媒を留去し、無色針
状晶の目的化合物2.6g(51%)を得た。 H−NMR(δppm, CD3OD):1.03(s,
6H), 1.06(s,6H),2.88(d,J=1
2.9Hz,2H),2.86(d,J=13.8H
z,1H)3.08(d, J=12.9Hz, 2H),
4.01(s, 2H) C−NMR(22.49MH
z, δppm, CD3OD):22.92, 23.57,
40.09, 52.07, 76.94, 176.35 元素分析(C122262として):理論値(%)4
4.15(C), 6.79(H)、実測値(%)44.
30(C), 6.88(H)
【0041】(参考例1) 4, 4’−ジチオビス−2−ブテン酸の製造法:クロ
トン酸をN−ブロモコハク酸イミドと反応させブロモ化
し、次にチオ硫酸ナトリウムと加熱してブンテ塩とした
後、硫酸で加水分解して4−メルカプトクロトン酸を得
た。この4−メルカプトクロトン酸1gをNaHCO3
水に溶かし、触媒量の塩化第二鉄6水塩を加え室温で攪
拌した。反応液に10%塩酸水溶液を加え酸性とした
後、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで
乾燥した後、溶媒を留去して、得られた残留物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーにて単離精製し、目的化
合物0.8gを得た。 H−NMR(δppm,CD3OD):3.45(d
d,J=7.7Hz,1.1Hz,4H)、5.91
(d,t,J=15.4Hz,J=1.1Hz,2
H)、6.85(dt,J=15.4Hz,7.7H
z,2H) 元素分析(C81042として234.28):理論
値(%)41.02(C),4.30(H)、実測値
(%)41.15(C),4.39(H)
【0042】(参考例2) 4,4‘−ジチオビス(3−メチル−2−ブテン酸)の
製造法:3−メチルクロトン酸を参考例1に準拠して処
理し、目的化合物を得た。 H−NMR(δppm,CD3OD):2.2(d,J
=1.2Hz,6H)、3.36(d,J=0.7H
z,4H)、5.75〜5.9(m,2H) 元素分析(C101442として262.33):理論
値(%)45.79(C),5.38(H)、実測値
(%)45.77(C),5.40(H)
【0043】(参考例3) 4,4’−ジチオビス−2−ブテン酸ジエチルエステル
の製造法:4,4’−ジチオビス−2−ブテン酸10g
をエタノール100mlに溶解し、濃硫酸を数滴加え3
時間加熱還流した。反応液の溶媒を留去してこれに水を
加え酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで
乾燥後、溶媒を留去して得られた残留物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーにて分離精製し、目的化合物1
2.3g(y.96%)を得た。 元素分析(C121842として290.40):理論
値(%)49.63(C),6.25(H)、実測値
(%)49.61(C),6.27(H)
【0044】(参考例4) 4,4’−ジチオビス−3−メチル−2−ブテン酸)ジ
メチルエステルの製造法:参考例3に準拠してエステル
化合物を得た。 元素分析(C12H18O4S2として、290.40):理
論値(%)49.63(C),6.25(H),実測値
49.74(C),6.31(H)
【0045】ストレプトゾトシン(STZ)糖尿病性腎
障害モデルに対する効果 (試験例1) 試験方法:雄性wister系ラット(8週齢)を使用
し、ストレプトゾトシン(40mg/kg)を静脈内投
与(day1)、day41〜48に採血し、血清の生
化学的検査を実施した。血糖値、CHO値、尿中ALB
値及び体重を指標に群分けし、被験薬(3,3’−ジチ
オビス−2,2−ジメチルプロピオン酸)を経口投与し
た。被検薬はday50〜65より毎日(週5日間、
0.1〜1.0mmol/kg/day)投与した。対
照群には生理食塩水を投与し、以下に述べる項目、すな
わち体重変化、血漿GLU、血漿BUN、血漿CRE、
血漿CHO、血漿TG、血漿ALB、血漿TP、血漿G
OT、血漿GPT、尿量、尿中グルコース、尿中総蛋
白、尿中ALB等について2〜3週毎に測定した。その
結果、本発明の化合物は、対照群に比べ、血漿GLU、
血漿BUN、血漿CHO、血漿TG及び尿中ALB量等
を抑制することにより、腎障害を軽減した。
【0046】
【表1】
【0047】
【表2】
【0048】
【表3】
【0049】
【表4】
【0050】上記結果から、本発明の化合物は、腎障害
の指標(CHO、TG及び尿中アルブミン等)を全て改
善しているので腎臓疾患の治療薬として有用である。ま
た、本発明の化合物は、血中の脂質を低下させる効果が
あり、エチオニン肝障害を改善したことから肝臓疾患の
治療薬としても有用である。 肝臓疾患作用試験 (試験例2)エチオニン肝障害に対する治療効果: (試験方法)ウイスター系ラットを一夜絶食後(体重2
00〜230g)、1群4〜5匹として使用した。エチ
オニンを5%アラビアゴム生理食塩水で懸濁し、1g/
10ml/kgの用量でip投与した。実施例1の化合
物を生理食塩水に溶解(2倍当量の重曹で中和)させた
ものをエチオニン投与3時間後に、2mmol/5ml
/kgの用量でiv投与し、投与24時間後に採血し血
清を分離した。自動血清分析装置にて血清GOT、GP
T、ALP及びBILを測定した。なお、エチオニン投
与5時間後より給餌した。その結果、薬物投与群は、エ
チオニンによる肝障害を改善しており、正常値に近い値
まで抑制している。
【0051】本発明の化合物及びその薬理学上許容され
る塩類は、糖尿病に併発する腎障害(ALBの増加)を
抑制したことから本発明の化合物は糖尿病性腎疾患等の
治療薬としても有用である。
【0052】以上の結果から、本発明の化合物及びその
薬理学上許容される塩類は、優れた薬理作用を有するこ
とがわかる。すなわち、本発明の化合物及びその薬理学
上許容される塩類は、腎臓疾患治療剤として極めて有用
である。腎臓疾患としては、ネフローゼ症候群、糖尿病
性腎障害、糖尿病性腎障害による白内障、高尿酸血症に
よる腎障害、痛風腎による腎障害、急性腎不全による腎
障害、腎臓疾患が、薬物により誘発される腎障害である
腎臓疾患治療剤、又は腎臓疾患が、重金属により誘発さ
れる腎障害である腎臓疾患治療剤等に有用である。ま
た、本発明の化合物及びその薬理学上許容される塩類は
肝臓疾患治療剤、例えば、肝臓疾患が、肝炎、脂肪肝、
中毒性肝障害、肝硬変又は糖尿病由来の肝臓疾患である
肝臓疾患治療剤として極めて有用である。
【0053】本発明の化合物は、患者には通常の投与法
によって経口又は非経口で投与することができる。さら
に本発明の化合物は単独、又は適合性のある医薬担体と
ともに処方することにより使用することができる。
【0054】担体物質としては、水、ゼラチン、アラビ
アゴム、乳糖、デンプン、ステアリン酸マグネシウム、
タルク、植物油、ポリアルキレングリコール、ワセリン
等の腸管、経皮又は非経口投与に適した有機又は無機の
不活性担体物質である。製剤としては、錠剤、糖衣錠、
腸溶錠、顆粒剤、散剤、坐剤、カプセル、腸溶カプセル
等の固形製剤、軟膏等の半固形製剤、又は例えば溶液、
懸濁剤又は乳剤等の液体製剤等がある。上記各製剤は常
法に従って製造することができる。又、保存剤、安定化
剤、セッティング剤、乳化剤、風味改善剤、塩類、緩衝
剤等の補助剤を添加することもできる。
【0055】本発明の化合物は、医薬として使用する場
合にはそれぞれ単独で又は2種以上の異なった化合物を
組み合わせて使用することができる。使用量は医薬組成
物の全重量当たり約0.1から99.5%好ましくは
0.5から95%である。
【0056】本発明の化合物の患者に対する1日当たり
の投与量は、使用する用途、体重、年齢、治療を受ける
状態により変化するが、一般的には一人当たり0.5〜
3000mgの範囲であり好ましくは約3〜1000m
gである。
【0057】製剤例1 常法により次の組成により錠剤を作成する。 実施例1の化合物 25mg 乳糖 60mg バレイショデンプン 40mg ポリビニルアルコール 2mg ステアリン酸マグネシウム 1mg
【0058】製剤例2 常法により次の組成により顆粒剤を作成する。 実施例1の化合物 50mg 乳糖 15mg トウモロコシデンプン 10mg ヒドロキシプロピルセルロース 20mg ポリビニルアルコール 5mg
【0059】製剤例3 常法により次の組成により散剤を作成する。 実施例1の化合物 25mg 乳糖 275mg
【0060】製剤例4 製剤例3得られた散剤をカプセル容器に充填してカプセ
ル剤とする。 実施例1の化合物 25mg 乳糖 275mg
【0061】
【発明の効果】本発明により、新規なジチオビスカルボ
ン酸誘導体、及びこれらの化合物を有効成分とする腎臓
疾患治療剤並びに肝臓疾患治療剤を提供できた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森口 幸栄 富山県中新川郡上市町横法音寺55番地 富 士化学工業株式会社内 (72)発明者 遠藤 武 富山県中新川郡上市町横法音寺55番地 富 士化学工業株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 【化1】 (式中、Aは、単結合又は、 【化2】 を表し、R1は、水素原子、アルキル基、1〜2個の水
    酸基が置換したアルキル基、又はアミノ基が置換したア
    ルキル基を表し、R2は、メチル基、アルコキシ基又は
    水酸基を示す。)で示されるジチオビスカルボン酸誘導
    体及び薬理学上許容される塩類を有効成分とする腎臓疾
    患治療剤。
  2. 【請求項2】一般式 【化3】 (式中、R1、R2は、前記と同意義を表す。)で示され
    るジチオビスカルボン酸誘導体及び薬理学上許容される
    塩類を有効成分とする肝臓疾患治療剤。
  3. 【請求項3】一般式、 【化4】 (式中、Aは、単結合又は、 【化5】 を表し、R1は、アルキル基、1〜2個の水酸基が置換
    したアルキル基、又はアミノ基が置換したアルキル基を
    表し、R2は、メチル基、アルコキシ基又は水酸基を示
    す。)で示されるジチオビスカルボン酸誘導体及び薬理
    学上許容される塩類。
  4. 【請求項4】Aが 【化6】 であることを特徴とする請求項3記載の化合物。
  5. 【請求項5】アミノ基が置換したアルキル基が、−(C
    2)m−NH2基(ここでmは2〜6の整数)であるこ
    とを特徴とする請求項3〜4記載の化合物。
  6. 【請求項6】一般式 【化7】 (式中、R1は、水素原子又は1〜6個の炭素原子を有
    するアルキル基、R2は水素原子又はメチル基を示
    す。)で示される4,4’−ジチオビス−2−ブテン酸
    誘導体を有効成分とする腎臓疾患治療剤。
  7. 【請求項7】一般式 【化8】
    (I) (式中、R1は、水素原子又は1〜6個の炭素原子を有
    するアルキル基、R2は水素原子又はメチル基を示
    す。)で示される4,4’−ジチオビス−2−ブテン酸
    誘導体を有効成分とする肝臓疾患治療剤。
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