JPH10152160A - 合成樹脂製容器蓋 - Google Patents

合成樹脂製容器蓋

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JPH10152160A
JPH10152160A JP8309821A JP30982196A JPH10152160A JP H10152160 A JPH10152160 A JP H10152160A JP 8309821 A JP8309821 A JP 8309821A JP 30982196 A JP30982196 A JP 30982196A JP H10152160 A JPH10152160 A JP H10152160A
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JP
Japan
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skirt wall
container lid
wall
synthetic resin
container
Prior art date
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Application number
JP8309821A
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English (en)
Inventor
Shigenori Murakami
榮規 村上
Toshihiro Yoshida
敏寛 吉田
Yutaka Shibayama
裕 柴山
Seiji Suzuki
誠治 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Closures Co Ltd
Original Assignee
Japan Crown Cork Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内周面に被係止手段(32、132、23
2)が形成されているスカート壁(8、108、20
8)を備えた容器蓋(2、102、202)を改良し
て、容器の口頸部(52、152、252)に容器蓋を
装着する際にはスカート壁が破断されることが確実に回
避されるが、容器の口頸部から容器蓋を除去する際に
は、充分容易にスカート壁を破断せしめることができる
ようになす。 【解決手段】 スカート壁を異なった材料から順次に射
出成形することによって相互に分離自在に接合された第
一の部分(34、134、234)と第二の部分(3
6、136、236)とから構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成樹脂製容器
蓋、更に詳しくは容器の口頸部に形成されている係止手
段に係止せしめられる被係止手段が内周面に形成されて
いる筒状スカート壁を備えた合成樹脂製容器蓋に関す
る。
【0002】
【従来の技術】特開平6−135451号公報、実開平
6−42712号公報及び実開平7−8253号公報に
開示されている如く、液体調味料の如き内容物を収容し
た容器のための容器蓋として、容器蓋本体とこれに組み
合わされる外蓋とから構成された合成樹脂製容器蓋が広
く実用に供されている。容器蓋本体は円形上面壁とこの
円形上面壁の周縁から垂下する円筒形スカート壁とを備
えている。上面壁の中央部にはスコアによって規定され
た分離領域が規定されている。矩形又は楕円形等の適宜
の形状でよい分離領域の上面には、リング部を有するの
が好都合である把持手段が付設されている。上面壁に
は、更に、上記分離領域の外側にて上方に突出せしめら
れた円筒状突出壁が形成されており、この突出壁の外周
面には係合手段が形成されている。この係合手段は半径
方向外方に突出せしめられた環状突条でよい。容器蓋本
体のスカート壁の内周面には、容器の口頸部の外周面に
形成されている係止手段に係止せしめられる被係止手段
が形成されている。容器の口頸部に形成されている係止
手段が半径方向外方に突出せしめられた環状突条である
場合、被係止手段は半径方向内方に突出せしめられた環
状突条でよい。外蓋は円形天面壁とこの天面壁の周縁か
ら垂下する円筒形スカート壁とから構成されており、ス
カート壁の内周面には半径方向内方に突出せしめられた
環状突条でよい被係合手段が形成されている。
【0003】ガラス、ポリエチレンテレフタレートの如
き適宜の合成樹脂或いはアルミニウム基合金薄板の如き
適宜の金属薄板から形成するとができる容器に内容物を
充填し、次いで容器の口頸部に容器蓋を装着する。この
際には、容器蓋本体とこれに装着された外蓋とから成る
容器蓋を容器の口頸部に被嵌せしめ、所要押圧力を加え
て容器蓋を下降せしめ、かくして容器蓋本体のスカート
壁の内周面に形成されている被係止手段が口頸部の外周
面に形成されている係止手段を弾性的に乗り越えてこれ
に係止せしめられるようになす。かようにして容器の口
頸部に容器蓋を装着すると、容器蓋本体によって口頸部
が密封される。容器蓋本体に対する外蓋の装着は、容器
蓋本体に外蓋を被嵌して外蓋のスカート壁の内周面に形
成されている被係合手段を容器蓋本体の突出壁の外周面
に形成されている係合手段に係合せしめることによって
遂行される。
【0004】実開平5−34151号公報には、外蓋を
容器蓋本体と別個に形成することに代えて、所謂ヒンジ
部を介して容器蓋本体と外蓋とを一体に成形した合成樹
脂製容器蓋が開示されている。外蓋は容器蓋本体を覆う
閉位置と容器蓋本体を露呈せしめる開位置との間を開閉
動せしめられる。
【0005】上述したとおりの容器蓋が装着されている
容器に収容された内容物を消費する際には、容器蓋本体
から外蓋を離脱或いは開位置にせしめる。次いで、容器
蓋本体の上面壁に形成されている把持手段に指を掛けて
上方に引っ張り、上面壁のスコアを破断せしめて分離領
域を分離して上面壁に開口を形成する。かくして、分離
領域の分離によって形成された開口を通して容器内から
内容物を排出することが可能になる。
【0006】容器の内容物が消費された後においては、
所謂材料別回収の見地から、容器の口頸部から容器蓋本
体を離脱せしめることが望まれる。かかる要望を充足す
るために、上記特開平6−135451号公報、実開平
6−42712号公報、実開平7−8253号公報及び
実開平5−34151号公報に開示されている容器蓋に
おいては、容器蓋本体のスカート壁に或いはスカート壁
と上面壁にスコアを形成している。かかるスコアを破断
すると、口頸部の係止手段と容器蓋本体の被係止手段と
の相互係止が少なくとも部分的に解除され、かくして口
頸部から容器蓋本体を離脱することが可能になる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】而して、上述した形態
の従来の容器蓋には、スコア、特に容器蓋本体のスカー
ト壁に形成されるスコアの破断強度を適切な値にするこ
とが、不可能ではなくても著しく困難であり、次のとお
りの問題が発生する傾向がある。即ち、容器の口頸部に
容器蓋本体を装着する際には、特に容器蓋本体のスカー
ト壁の内周面に形成されている被係止手段が口頸部の外
周面に形成されている係止手段を乗り越える時に、スカ
ート壁が弾性的に拡張される故にスカート壁に周方向に
作用する比較的大きな応力が生成され、かかる応力に起
因してスカート壁に形成されているスコアが破断してし
まう虞が少なくない。容器蓋本体の装着の際のスコアの
かような破断を回避するために、スコアの厚さを増大せ
しめると、容器の内容物を消費した後に容器蓋本体を口
頸部から離脱するためにスコアを破断する際の必要力が
過剰に大きくなり、特に女性及び子供では破断が不可能
になる傾向がある。
【0008】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、その主たる技術的課題は、容器の口頸部に形成さ
れている係止手段に係止せしめられる被係止手段が内周
面に形成されている筒状スカート壁を備えた形態の合成
樹脂製容器を改良して、容器の口頸部に装着する際にス
カート壁が破断されることは充分確実に回避されるが、
容器の内容物を消費した後にはスカート壁を充分容易に
破断して容器蓋を容器の口頸部から離脱せしめることが
できるようになすことである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、鋭意研究
の結果、驚くべきことに、スカート壁の一部即ち第一の
部分を特定材料から射出成形し、次いでスカート壁の残
部即ち第二の部分を他の特定材料から射出成形して、両
者を分離自在に接合すれば、両者の接合強度を充分容易
に適切な値にせしめることができ、かくして上記主たる
技術的課題を達成することができることを見出した。
【0010】即ち、本発明によれば、上記主たる技術的
課題を達成する合成樹脂製容器蓋として、容器の口頸部
に形成されている係止手段に係止せしめられる被係止手
段が内周面に形成されている筒状スカート壁を備えた合
成樹脂製容器蓋において、該スカート壁は異なった材料
から順次に射出成形することによって相互に分離自在に
接合された第一の部分と第二の部分とから構成されてい
る、ことを特徴とする合成樹脂製容器蓋が提供される。
【0011】本発明の合成樹脂製容器蓋における該第一
の部分と該第二の部分との相互接合強度は、該第一の部
分及び該第二の部分を成形する合成樹脂材料を適宜に選
定することによって、該第一の部分と該第二の部分との
接合面の面積を適宜に設定することによって、或いは該
第二の部分を射出成形する際の射出成形材料温度又は既
に射出成形された該第一の部分の温度を適宜に設定する
ことによって、充分容易に適切な値に設定することがで
きる。
【0012】好適実施形態においては、該スカート壁の
該第一の部分と該第二の部分との接合境界は肉厚方向に
対して傾斜せしめられた傾斜境界面によって規定されて
いる。該スカート壁の該第一の部分と該第二の部分との
一方は低密度ポリエチレン樹脂から射出成形され、他方
はエチレン−メタクリル酸共重合体の分子間を金属イオ
ンで架橋したアイオノマー樹脂から射出成形されている
のが好適である。
【0013】好適実施形態においては、円形上面壁を備
え、該スカート壁は該上面壁の周縁から垂下せしめられ
ており、該スカート壁の該第一の部分と該第二の部分と
の接合境界は周方向に間隔をおいて該スカート壁の下端
縁から上方に軸線方向に延びる一対の軸線方向境界を含
んでおり、該スカート壁の該第一の部分と該第二の部分
との少なくとも一方と該上面壁の少なくとも一部とは同
一材料から同時に射出成形されている。そして、該スカ
ート壁の該第一の部分と該第二の部分との接合境界は該
スカート壁を周方向に延在して該一対の軸線方向境界の
上端を連結する周方向境界を含んでおり、該スカート壁
の該第一の部分と該第二の部分との一方のみが該上面壁
の全体と同一材料から同時に射出成形されている。或い
は、該上面壁も該スカート壁の該第一の部分と同一の材
料から同時に射出成形された第一の部分と該スカート壁
の該第二の部分と同一材料から同時に射出成形された第
二の部分とから構成されており、該スカート壁の該第一
の部分と該第二の部分との該一対の軸線方向境界は該ス
カート壁の上端縁まで延びており、該上面壁の該第一の
部分と該第二の部分との接合境界は、該スカート壁の該
第一の部分と該第二の部分との該一対の軸線方向境界の
上端に続いて該上面壁を半径方向内方に延びる一対の半
径方向境界と該半径方向境界の先端間を周方向に延びる
周方向境界とから規定されている。この場合の一実施形
態においては、該スカート壁の外周面の上端部にはヒン
ジ部を介して外蓋が一体に形成されており、該一対の軸
線方向境界は該ヒンジ部の両側に位置せしめられてお
り、該外蓋及び該ヒンジは該スカート壁の該一対の軸線
方向境界間に位置する該第一の部分又は該第二の部分と
同一の材料から同時に射出成形されている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の合成樹脂製容器蓋の好適実施形態について、更に詳
細に説明する。
【0015】図1を参照して説明すると、全体を番号2
で示す図示の容器蓋は容器蓋本体4と外蓋5とから構成
されている。
【0016】容器蓋本体4は円形上面壁6とこの上面壁
6の周囲から垂下する円筒形スカート壁8とを含んでい
る。上面壁6は実質上水平に延在する中央部10と、中
央部10の周縁から半径方向外方に向けて上方に傾斜し
て延びる逆円錐台形状の中間部12と、中間部12の周
縁から半径方向外方に実質上水平に延びる外側部14と
を有する。外側部14には分離領域を区画する弱化ライ
ン16が形成されている。かかる弱化ライン16は肉厚
を低減せしめることによって形成されるスコアでよい。
弱化ライン16によって区画される分離領域は円形、楕
円形或いは矩形等の適宜の形状でよい。外側部14の上
面には把持手段18が配設されている。この把持手段1
8は外側部14の上面から上方に延びる連結柱20とこ
の連結柱20の上端に形成されたリング部22を有す
る。連結柱20は上記弱化ライン16よりも内側で、従
って上記分離領域内で上面壁6の外側部14に接続され
ている。上面壁6の外側部14には、更に、上記弱化ラ
イン16よりも外側において外側部14の上面から上方
に突出するラッパ形状の排出案内筒24と、この排出案
内筒24よりの外側において外側部14の上面から上方
に突出する略円筒形状の突出壁26も配設されている。
突出壁26の外周面には半径方向外方に突出せしめられ
た環状突条でよい係合手段28が形成されている。更
に、上面壁6の外側部14の下面には、下方に突出する
略円筒形のシール筒30が形成されている。スカート壁
8の内周面には、半径方向内方に突出した環状突条でよ
い被係止手段32が形成されている。かような容器蓋本
体4の物理的形態自体は、本発明に従って改良された新
規な特徴を構成するものではなく、当業者には周知のも
のでよく、従ってその詳細な説明は本明細書においては
省略する。
【0017】図1を参照して説明を続けると、本発明に
従って構成された容器蓋2における容器蓋本体4におい
ては、少なくともスカート壁8は異なった材料から順次
に射出成形することによって相互に分離自在に接合され
た第一の部分34と第二の部分36とから形成されてい
ることが重要である。図示の実施形態においては、第一
の部分34と第二の部分36との接合境界は、周方向に
間隔をおいて軸線方向に実質上鉛直に延びる一対の軸線
方向境界38及び40を含んでいる。かかる一対の軸線
方向境界38及び40はスカート壁8の下端から上端ま
で延びている。第一の部分34と第二の部分36との接
合境界は、更に、スカート壁8の上端、従って上面壁6
とスカート壁8との境界に沿って上記一対の軸線方向境
界38及び40の上端間を延びている周方向境界42を
含んでいる。従って、第一の部分34はスカート壁8の
一部を含有しているが上面壁6の一部は含有しておら
ず、上面壁6の全体はスカート壁8の残部と共に第二の
部分36に含有されている。後に更に詳述する如く、軸
線方向境界38及び40並びに周方向境界42に沿って
第一の部分34と第二の部分36との接合を破壊して第
一の部分34を第二の部分36から分離した後におい
て、第二の部分36を容器の口頸部から充分容易に離脱
せしめることができるようになすために、一対の軸線方
向境界38及び40の、周方向境界42に沿った周方向
角度間隔、換言すれば周方向境界42の延在角度は、例
えば120乃至300度程度の比較的大きいものである
のが好都合である(図1に図示する実施形態において
は、周方向境界42の延在角度は略280度である)。
【0018】上記容器蓋本体4は、成形型を使用して特
定の合成樹脂材料から第一の部分34を射出成形し、次
いで第一の部分34を所謂中子として成形型内に挿入し
て他の特定の合成樹脂材料から第二の部分36を射出成
形することによって成形することができる(所望なら
ば、最初に成形型を使用して特定の合成樹脂材料から第
二の部分36を射出成形し、次いで第二の部分を36を
所謂中子として成形型内に挿入して他の特定の合成樹脂
材料から第一の部分34を射出成形することもでき
る)。第一の部分34と第二の部分36との接合強度
は、後述するとおりにして容器蓋本体4を容器の口頸部
に装着する際には分離されることなく第一の部分34と
第二の部分36とが確実に接合状態に維持され、後述す
るとおりにして容器の口頸部から容器蓋本体4を離脱せ
しめる際には充分容易に第一の部分34と第二の部分3
6とを分離することができるものであることが重要であ
る。第一の部分34と第二の部分36との接合強度は、
第一の部分34を成形する合成樹脂材料及び第二の部分
36を成形する合成樹脂材料を適宜に選定することによ
って、第一の部分34と第二の部分36との接合面の面
積を適宜に設定することによって、或いは第二の部分3
6を射出成形する際の射出成形樹脂温度又は既に成形さ
れた第一の部分34の温度を適宜に設定することによっ
て、所要値に設定することができる。本発明者等の経験
によれば、第一の部分34を低密度ポリエチレンから成
形し、第二の部分36をエチレン−メタクリル酸共重合
体の分子間を金属イオンで架橋したアイオノマー樹脂か
ら成形することによって、或いは逆に第一の部分34を
エチレン−メタクリル酸共重合体の分子間を金属イオン
で架橋したアイオノマー樹脂から成形し、第二の部分3
6を低密度ポリエチレンから成形することによって、適
切な接合強度を得ることができることが判明している。
エチレン−メタクリル酸共重合体の分子間を金属イオン
で架橋したアイオノマー樹脂の一例としては、三井・デ
ュポンポリケミカル株式会社から商品名「ハイミラン」
として販売されているアイオノマー樹脂を挙げることが
できる。軸線方向境界38及び40は、軸線方向境界3
8の断面図である図2から理解されるとおり、肉厚方向
に対して例えば45度程度でよい傾斜角度αで傾斜せし
められており、これによって接合面積が増大せしめられ
ているのが好適である。同様に、周方向境界42も、図
3に図示する如く、肉厚方向に対して例えば45度程度
でよい傾斜角度βで傾斜せしめられており、これによっ
て接合面積が増大せしめられているのが好適である。
【0019】図1を参照して説明を続けると、外蓋5は
円形天面壁44とこの天面壁44の下面外周縁部から垂
下する略円筒形のスカート壁46とを含んでいる。天面
壁44の下面には、下方に突出する略円筒形のシール筒
48も形成されている。スカート壁46の内周面の下端
部には、半径方向内方に突出する環状突条でよい被係合
手段50が形成されている。かような外蓋5はポリエチ
レン又はポリプロピレンの如き適宜の合成樹脂から射出
成形又は圧縮成形することができる。外蓋5自体は本発
明に従って構成された容器蓋の新規な特徴を含有してお
らず、当業者には周知の形態のものでよい故に、外蓋5
についての詳細な説明は本明細書においては省略する。
【0020】図1を参照して更に説明を続けると、上述
した容器蓋2はポリエチレンテレフタレートの如き適宜
の合成樹脂、ガラス或いはアルミニウム基合金薄板の如
き金属薄板から形成することができる容器の口頸部52
に適用される。図示の口頸部52は略円筒形状であり、
その外周面の上端部には環状膨出部でよい係止手段54
が形成されている。容器内に例えば液体調味料である内
容物を充填した後に、容器の口頸部54に容器蓋2を装
着する。この際には、先ず最初に容器蓋本体4に外蓋5
を装着する。外蓋5の装着は、容器蓋本体4に外蓋5を
被嵌して所要圧力で下方に強制し、かくして外蓋5のス
カート壁44の内周面に形成されている被係合手段50
が容器蓋本体4の突出壁26の外周面に形成されている
係合手段28を弾性的に乗り越えて、図1に図示する如
く係合手段28の下面に被係合手段50が係合するよう
になすことによって遂行される。しかる後に、外蓋5が
装着された容器蓋本体4を口頸部52に被嵌して所要圧
力で下方に強制し、かくして容器蓋本体4のスカート壁
8の内周面に形成されている被係止手段32が口頸部5
2の外周面に形成されている係止手段54を弾性的に乗
り越えて、図1に図示する如く係止手段54の下面に被
係止手段32が係止するようになす。かようにして容器
の口頸部52に容器蓋2を装着すると、容器蓋本体4の
上面壁6における外側部14の下面が口頸部52の上端
面に密接せしめられると共に、シール筒30の外周面が
口頸部52の内周面に密接せしめられ、これによって口
頸部52が密封される。
【0021】容器内に収容されている内容物を消費する
際には、最初に、外蓋5を上方に引っ張ってその被係合
手段50を容器蓋本体4の係合手段28から分離せし
め、容器蓋本体4から外蓋5を離脱せしめる。次いで、
容器蓋本体4の把持手段18におけるリング部22に指
を掛けて上方に引っ張って弱化ライン16を破断し、弱
化ライン16によって区画されている分離領域を上面壁
6から分離せしめ、かくして上面壁6に排出開口を生成
する。そして、かかる排出開口を通して内容物を排出す
る。容器に収容されている内容物を全て消費した後に容
器及び容器蓋2を破棄する時には、容器蓋本体4から外
蓋5を離脱せしめる。そして更に、例えば容器蓋本体4
のスカート壁8の下端に指を掛けて、容器蓋本体4の第
一の部分34を一方の軸線方向境界38に沿って半径方
向外方及び上方に強制して、軸線方向境界38に沿って
下方から上方に向けて第一の部分34と第二の部分36
との接合を破壊し、次いで第一の部分34をその片側
(即ち軸線方向境界38側)から他側(軸線方向境界4
0側)に向けて漸次半径方向外方に強制して、周方向境
界42に沿って第一の部分34と第二の部分36との接
合を破壊し、そして更に第一の部分34を他方の軸線方
向境界40に沿って半径方向外方及び下方に強制して、
軸線方向境界40に沿って第一の部分34と第二の部分
36との接合を破壊し、かくして第一の部分34を第二
の部分36から分離する。かくすると、容器蓋本体4の
スカート壁8の内周面に形成されている被係止手段32
と容器の口頸部52の外周面に形成されている係止手段
54との相互係止が相当な角度領域に渡って解除され、
従って容器蓋本体4を容器の口頸部52から充分容易に
離脱せしめることができる。かくして、容器及び容器蓋
を破棄する際には、相互に異なった材料から形成され得
る容器、容器蓋本体4及び外蓋5を夫々別個にせしめて
所謂材料別回収に適合せしめることができる。
【0022】図4には、容器蓋の変形例が図示されてい
る。図4に図示する容器蓋102の容器蓋本体104に
おいては、第一の部分134と第二の部分136との一
対の軸線方向境界138及び140は、スカート壁10
8の上端までは延びておらず、スカート壁108の上端
よりも幾分下方で終了せしめられている。そして、周方
向境界142は、スカート壁108の上端ではなくて上
端よりも幾分下方を周方向に延びて一対の軸線方向境界
138及び140の上端を接続している。周方向境界1
42は、スカート壁108の内周面に形成されている被
係止手段132よりも上方に位置せしめられている。従
って、容器の口頸部152に容器蓋本体104が所要と
おりに装着されている状態において、軸線方向境界13
8及び140並びに周方向境界142に沿って第一の部
分134と第二の部分136との接合を破壊して第一の
部分134を第二の部分136から分離せしめると、図
1に図示する容器蓋本体4の場合と同様に、容器の口頸
部152の外周面に形成されている係止手段154と容
器蓋本体104のスカート壁108の内周面に形成され
ている被係止手段132との相互係止が部分的に解除さ
れる。図4に図示する容器蓋102の上述した点以外の
構成は、図1に図示する容器蓋2と実質上同一である。
【0023】図5乃至図7は、本発明に従って構成され
た容器蓋の他の好適実施形態を図示している。図5乃至
図7に図示する全体を番号202で示す容器蓋も、容器
蓋本体204と外蓋205とから構成されている。しか
しながら、容器蓋202においては、外蓋205はヒン
ジ部207を介して容器蓋本体204に一体に連結され
ており、外蓋205は図5及び図6に実線で示す開位置
と図5に二点鎖線で図7に実線で示す閉位置との間を開
閉動せしめられる。容器蓋本体204における上面壁2
06の上面に形成されている排出案内筒224は、外蓋
205の上述した開閉動に干渉しないように、その略半
部(図5及び図6において左半部)において突出量が低
減せしめられている。従って、排出案内筒224の図5
及び図6において右半部と左半部との間に段225(図
6)が存在する。外蓋205自体の構成及びヒンジ部2
07自体の構成は当業者には周知の形態でよく、従って
本明細書においてはその詳細な説明は省略する。容器蓋
本体204に形成されている一対の軸線方向境界238
及び240は、上記ヒンジ部207の両側に配置されて
おり、スカート壁208の下端から上端まで実質上鉛直
に延びている。図6を参照することによって明確に理解
される如く、容器蓋本体204の上面壁206には、一
対の軸線方向境界238及び240の上端に続いて、上
面壁206の周縁から半径方向内方に延びる一対の半径
方向境界239及び241が存在する。上面壁206に
は、更に、上面壁206を周方向に延びて一対の半径方
向境界239及び241の半径方向内側端即ち先端を接
続している周方向境界242が存在する。一対の軸線方
向境界238及び240の、周方向境界242に沿った
周方向角度間隔、換言すれば周方向境界242の延在角
度は略130度にせしめられている。図5乃至図7に図
する容器蓋本体204における第一の部分234は、ス
カート壁208の一部と共に上面壁206の一部を含有
している。そして、ヒンジ部207及びこれを介して容
器蓋本体204に連結されている外蓋205は、容器蓋
本体204の第一の部分234と一体に成形されてい
る。
【0024】上述した容器蓋202は、成形型を使用し
て特定の合成樹脂材料から、容器蓋本体204の第一の
部分234と共にヒンジ部207及び外蓋205を射出
成形し、次いで容器蓋本体204の第一の部分234並
びにヒンジ部207及び外蓋205を所謂中子として成
形型内に導入して他の特定の合成樹脂材料から容器蓋本
体204の第二の部分236を射出成形することによっ
て好都合に成形することができる(所望ならば、最初に
成形型を使用して特定の合成樹脂材料から容器蓋本体2
04の第二の部分236を射出成形し、次いで第二の部
分236を所謂中子として成形型内に導入して他の特定
の合成樹脂材料から容器蓋本体204の第一の部分23
4並びにヒンジ部207及び外蓋205を射出成形する
こともできる。
【0025】図5乃至図7に図示する容器蓋202の場
合、容器に収容されている内容物を全て消費した後に容
器及び容器蓋202を破棄する際には、外蓋205を図
5及び図6に実線で示す開位置にせしめ、次いで外蓋2
05を半径方向外方及び下方に引っ張り、これによって
周方向境界242、半径方向境界239及び241並び
に軸線方向境界238及び240を順次に破壊して、外
蓋205及びヒンジ部207と共に容器蓋本体204の
第一の部分234を容器蓋本体204の第二の部分23
6から分離し、かくして容器の口頸部252の外周面に
形成されている係止手段254に対する、容器蓋本体2
04のスカート壁208の内周面に形成されている被係
止手段232の係止を部分的に解除する。次いで、容器
蓋本体204の第二の部分236を容器の口頸部252
から離脱せしめる。
【0026】図5乃至図7に図示する容器蓋202にお
ける上述した構成以外は、図1乃至図3に図示する容器
蓋2と実質上同一でよい。
【0027】上述した容器蓋2、102及び202にお
いては、容器蓋本体4、104及び204の上面壁6、
106及び206は円形であり、弱化ライン16及び2
16を破断して分離領域を除去するまでは排出開口が存
在しないが、上面壁の中央部には予め排出開口が形成さ
れており、外蓋を容器蓋本体に装着することによって排
出開口が閉鎖される形態の容器蓋にも、本発明を適用す
ることができる。
【0028】
【発明の効果】本発明に従って構成された容器蓋におい
ては、容器蓋本体における接合領域の強度を適宜に設定
することができ、従って容器の口頸部に容器蓋を装着す
る際にはスカート壁が破断されることが充分確実に回避
され、容器の内容物を消費した後にはスカート壁を充分
容易に破断して容器蓋を容器の口頸部から離脱せしめる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された容器蓋の好適実施形
態を、一部を二点鎖線で一部を断面で示す正面図。
【図2】図1の線A−Aに沿った部分断面図。
【図3】図1の線B−Bに沿った部分断面図。
【図4】本発明に従って構成された容器蓋の変形例を、
一部を二点鎖線で一部を断面で示す部分正面図。
【図5】本発明に従って構成された容器蓋の他の好適実
施形態を、一部を断面で示す正面図。
【図6】図5に示す容器蓋の平面図。
【図7】図5に示す容器蓋の側面図・
【符号の説明】
2:容器蓋 4:容器蓋本体 5:外蓋 6:容器蓋本体の上面壁 8:容器蓋本体のスカート壁 32:被係止手段 34:容器蓋本体の第一の部分 36:容器蓋本体の第二の部分 38:軸線方向境界 40:軸線方向境界 42:周方向境界 52:容器の口頸部 54:係止手段 102:容器蓋 104:容器蓋本体 108:容器蓋本体のスカート壁 132:被係止手段 134:容器蓋本体の第一の部分 136:容器蓋本体の第二の部分 138:軸線方向境界 140:軸線方向境界 142:周方向境界 152:容器の口頸部 154:係止手段 202:容器蓋 204:容器蓋本体 205:外蓋 206:容器蓋本体の上面壁 207:ヒンジ部 208:容器蓋本体のスカート壁 232:被係止手段 234:容器蓋本体の第一の部分 236:容器蓋本体の第二の部分 238:軸線方向境界 239:半径方向境界 240:軸線方向境界 241:半径方向境界 242:周方向境界 252:容器の口頸部 254:係止手段
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年11月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 誠治 愛知県小牧市大字下末字流180番地 日本 クラウンコルク株式会社小牧事業所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器の口頸部に形成されている係止手段
    に係止せしめられる被係止手段が内周面に形成されてい
    る筒状スカート壁を備えた合成樹脂製容器蓋において、
    該スカート壁は異なった材料から順次に射出成形するこ
    とによって相互に分離自在に接合された第一の部分と第
    二の部分とから構成されている、ことを特徴とする合成
    樹脂製容器蓋。
  2. 【請求項2】 該スカート壁の該第一の部分と該第二の
    部分との接合境界は肉厚方向に対して傾斜せしめられた
    傾斜境界面によって規定されている、請求項1記載の合
    成樹脂製容器蓋。
  3. 【請求項3】 該スカート壁の該第一の部分と該第二の
    部分との一方は低密度ポリエチレン樹脂から射出成形さ
    れ、他方はエチレン−メタクリル酸共重合体の分子間を
    金属イオンで架橋したアイオノマー樹脂から射出成形さ
    れている、請求項1又は2記載の合成樹脂製容器蓋。
  4. 【請求項4】 円形上面壁を備え、該スカート壁は該上
    面壁の周縁から垂下せしめられており、該スカート壁の
    該第一の部分と該第二の部分との接合境界は周方向に間
    隔をおいて該スカート壁の下端縁から上方に軸線方向に
    延びる一対の軸線方向境界を含んでおり、該スカート壁
    の該第一の部分と該第二の部分との少なくとも一方と該
    上面壁の少なくとも一部とは同一材料から同時に射出成
    形されている、請求項1から3までのいずれかに記載の
    合成樹脂製容器蓋。
  5. 【請求項5】 該スカート壁の該第一の部分と該第二の
    部分との接合境界は該スカート壁を周方向に延在して該
    一対の軸線方向境界の上端を連結する周方向境界を含ん
    でおり、該スカート壁の該第一の部分と該第二の部分と
    の一方のみが該上面壁の全体と同一材料から同時に射出
    成形されている、請求項4記載の合成樹脂製容器蓋。
  6. 【請求項6】 該上面壁も該スカート壁の該第一の部分
    と同一の材料から同時に射出成形された第一の部分と該
    スカート壁の該第二の部分と同一材料から同時に射出成
    形された第二の部分とから構成されており、該スカート
    壁の該第一の部分と該第二の部分との該一対の軸線方向
    境界は該スカート壁の上端縁まで延びており、該上面壁
    の該第一の部分と該第二の部分との接合境界は、該スカ
    ート壁の該第一の部分と該第二の部分との該一対の軸線
    方向境界の上端に続いて該上面壁を半径方向内方に延び
    る一対の半径方向境界と該半径方向境界の先端間を周方
    向に延びる周方向境界とから規定されている、請求項4
    記載の合成樹脂製容器蓋。
  7. 【請求項7】 該スカート壁の外周面の上端部にはヒン
    ジ部を介して外蓋が一体に形成されており、該一対の軸
    線方向境界は該ヒンジ部の両側に位置せしめられてお
    り、該周方向境界は該ヒンジ部に沿って該上面壁を延び
    ており、該外蓋及び該ヒンジ部は該スカート壁の該一対
    の軸線方向境界間に位置する該第一の部分又は該第二の
    部分と同一の材料から同時に射出成形されている、請求
    項6記載の合成樹脂製容器蓋。
JP8309821A 1996-11-21 1996-11-21 合成樹脂製容器蓋 Pending JPH10152160A (ja)

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