JPH10152159A - 化粧品用容器 - Google Patents

化粧品用容器

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JPH10152159A
JPH10152159A JP8313900A JP31390096A JPH10152159A JP H10152159 A JPH10152159 A JP H10152159A JP 8313900 A JP8313900 A JP 8313900A JP 31390096 A JP31390096 A JP 31390096A JP H10152159 A JPH10152159 A JP H10152159A
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JP8313900A
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Naomi Shimamura
直美 嶋村
Tatsuo Sato
達夫 佐藤
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Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は使用者が容器本体を把持した状態で使
用する化粧品用容器に関し、容器本体に簡単かつ安価に
滑り防止機能を付与することを課題とする。 【解決手段】容器本体22に少なくともロゴ35或いは
能書き36が印刷されたシュリンクフィルム46が配設
されると共に、使用者に把持されて使用される化粧品用
容器において、前記ロゴ35或いは能書き36の少なく
とも一方が印刷された部位に透明マット印刷部40Aを
形成し、微細な凹凸部を形成することにより滑りを防止
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は化粧品用容器に係
り、特に使用者が容器本体を把持した状態で使用する化
粧品用容器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、化粧品容器としてハンディタイ
プのディスペンサー容器,スクイズボトル等種々の構成
を有したものが知られている。また、これらの化粧品容
器の中には浴室等の使用者の手が濡れた状態で使用され
る容器がある。
【0003】例えば、ハンディタイプのディスペンサー
容器は、容器本体にディスペンサーが配設された構造を
有しており、ディスペンサーの押ボタンを操作すること
により、ノズルから定量の内容物(シャンプー,リンス
等)を取り出すことができる構成となっている。
【0004】ところで、浴室内においては使用者はディ
スペンサー容器を濡れた手で使用する場合が多い。ま
た、石鹸,ボディーソープ,シャンプー等が手に付着し
ていることも考えられる。従って、使用者は手が滑りや
すい状態でディスペンサー容器を使用することとなる。
【0005】一方、容器本体に装填されている内容物が
整髪料のような場合には、内容物に油分やシリコン油を
含んでおり、これが容器本体表面に付着するとこの付着
物に起因して容器が滑りやすくなる場合も生じる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、化粧品
容器は使用環境によって手が滑りやすい状態で使用する
場合が生じる。しかるに、上記したハンディタイプのデ
ィスペンサー容器のように押ボタンを操作することによ
り内容物を取り出す構成の容器では、手が滑ることによ
り押ボタンをうまく操作することができず、ボタン操作
に不要な力を要したり、またボタン操作を適正に行なえ
ない場合等が生じ使用性が著しく低下してしまう。ま
た、スクイズボトルの場合にも、容器本体表面に油分や
シリコン油を含む内容物が付着すると、使用中に容器を
落としてしまうおそれがある等の問題点が生じる。
【0007】そこで、これを防止するために容器本体の
形状を変形させて滑り止めを設けることが考えられる
が、容器本体の形状を変形させて滑り止めを設けるため
には容器本体のデザインを大きく変更する必要があり、
よってデザインに制限を受ける。容器の外観が消費者の
購買意欲に大きく影響する化粧品用容器においては、使
用性を向上させるためとはいえ、デザインの制限はなる
べく行ないたくない。
【0008】また、容器本体の形状を変形させて滑り止
めを設けるためには、容器本体を成形する金型を新たに
起こす必要も生じ、コスト上昇につながってしまう。一
方、容器本体に取り付けられるディスペンサーを改良す
ることにより使用性の向上を図ることも考えられる。即
ち、滑り易い状態でも確実にディスペンサーの操作を行
いうるよう、ディスペンサーの押ボタンの押圧力を低減
したり、押ボタンの形状を大きくすること等が考えられ
る。
【0009】しかるに、ディスペンサーはパーツ数が多
くまたメーカの規格品を使用する場合が多いため、改良
を容易に行なうことは難しく、またコストの上昇につな
がってしまう。本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
であり、簡単かつ安価に滑り防止機能を付与した化粧品
用容器を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明では、下記の手段を講じたことを特徴とするも
のである。請求項1記載の発明では、容器本体に少なく
ともロゴ或いは能書きが印刷されたフィルムが配設され
ると共に、使用者に把持されて使用される化粧品用容器
において、前記ロゴ或いは能書きの少なくとも一方が印
刷された部位に微細な凹凸部を形成した構成としたこと
を特徴とするものである。
【0011】また、請求項2記載の発明では、前記請求
項1記載の化粧品用容器において、前記微細な凹凸部を
透明マット印刷により形成したことを特徴とするもので
ある。
【0012】また、請求項3記載の発明では、前記請求
項2記載の化粧品用容器において、前記透明マット印刷
に粒径が 1.4μm〜12.0μm程度の微細粒子を用いたこ
とを特徴とするものである。
【0013】また、請求項4記載の発明では、容器本体
に少なくともロゴ或いは能書きが印刷されると共に、使
用者に把持されて使用される化粧品用容器において、前
記ロゴ或いは能書きの少なくとも一方の表面に微細な凹
凸部を形成した構成としたことを特徴とするものであ
る。
【0014】また、請求項5記載の発明では、前記請求
項4記載の化粧品用容器において、前記微細な凹凸部を
ブラスト加工により形成したことを特徴とするものであ
る。
【0015】また、請求項6記載の発明では、前記請求
項4記載の化粧品用容器において、前記微細な凹凸部を
透明マット印刷により形成したことを特徴とするもので
ある。
【0016】更に、請求項7記載の発明では、前記請求
項6記載の化粧品用容器において、前記透明マット印刷
に粒径が 1.4μm〜12.0μm程度の微細粒子を用いたこ
とを特徴とするものである。
【0017】上記した各手段は、次のように作用する。
請求項1記載の発明によれば、容器本体に配設されるフ
ィルムのロゴ或いは能書きの少なくとも一方が印刷され
た部位に微細な凹凸部を形成したことにより、この微細
な凹凸部が滑り止めとして機能するため、容器本体を滑
り易い環境下で使用しても容器本体を確実に把持でき、
使用性を向上させることができる。
【0018】また、微細な凹凸部を形成した部分は艶消
し状態となる。従って、この凹凸部を容器本体全体に施
すと容器全体の光沢がなくなり、商品のデザイン面で問
題となる。しかるに、微細な凹凸部はロゴ或いは能書き
の印刷がされた部位に選択的に形成されている。このた
め、容器本体のロゴ或いは能書きがされていない部分に
おいては光沢を有した状態とすることができる。
【0019】また、ロゴ或いは能書きの印刷がされた部
位は、光沢がなくともあまり目立たない部位であるた
め、このロゴ或いは能書きの印刷がされた部位に微細な
凹凸部を形成しても容器本体のデザイン性が劣化するよ
うなことはない。よって、ロゴ或いは能書きの印刷がさ
れた部位に微細な凹凸部を形成することにより、デザイ
ン性を劣化させることなく使用性の向上を図ることが
(即ち、滑りにくい構造とすることが)できる。
【0020】更に、微細な凹凸部は、容器本体ではなく
容器本体に配設されるフィルムに形成されるため、容器
本体を成形する金型に変更を加える必要はなく、よって
容易かつ低コストで微細な凹凸部を設けることができ
る。また、請求項2記載の発明によれば、微細な凹凸部
を透明マット印刷により形成したことにより、透明マッ
ト印刷では印刷位置を任意に設定することができるた
め、フィルムのロゴ或いは能書きの印刷がされた部位に
容易かつ確実に微細な凹凸部を形成することができる。
【0021】また、請求項3及び請求項7記載の発明の
ように、透明マット印刷に粒径が 1.4μm〜12.0μm程
度の微細粒子を用いることにより、有効に容器の滑りを
防止することができる。また、請求項4記載の発明によ
れば、請求項1記載の発明と同様に、ロゴ或いは能書き
の少なくとも一方の表面に微細な凹凸部を形成したこと
により、この微細な凹凸部が滑り止めとして機能するた
め、容器本体を滑り易い環境下で使用しても容器本体を
確実に把持でき、使用性を向上させることができる。ま
た、デザイン性を劣化させることなく使用性の向上を図
ることが(即ち、滑りにくい構造とすることが)でき
る。
【0022】更に、微細な凹凸部は容器本体に直接形成
されるため、容器本体と別個にフィルムを必要とするこ
とはなく、部品点数の削減及びコストの低減を図ること
ができる。また、請求項5記載の発明によれば、微細な
凹凸部をブラスト加工により形成したことにより、ブラ
スト加工は任意位置に選択的に微細な凹凸を形成しうる
加工法であるため、ロゴ或いは能書きの配設位置に選択
的に、かつ容易に微細な凹凸を形成することができる。
また、微細な凹凸部は容器本体に直接形成されるが、金
型により形成された後に実施されるため、容器本体を成
形する金型に変更を加える必要はなく、よって低コスト
で微細な凹凸部を設けることができる。
【0023】更に、請求項6記載の発明によれば、微細
な凹凸部を透明マット印刷により形成したことにより、
透明マット印刷では印刷位置を任意に設定することがで
きるため、容器本体のロゴ或いは能書きの印刷がされた
部位に容易かつ確実に微細な凹凸部を形成することがで
きる。
【0024】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態について
図面と共に説明する。図1は本発明の第1実施例である
化粧品用容器21を示している。尚、本実施例では化粧
品用容器21としてディスペンサー容器を例に挙げて説
明するが、本発明はディスペンサー容器に限定されるも
のではなく、広く適用できるものである。また、化粧品
用容器21は、浴室内等のようにその使用に際し滑りや
すい環境下で使用される容器であるとする。
【0025】先ず、図1を用いて化粧品用容器21(以
下、ディスペンサー容器21という)の全体構成につい
て説明する。ディスペンサー容器21は、大略すると容
器本体22,ディスペンサー23,底蓋24等により構
成されている。容器本体22は円筒形状を有しており、
その内部には空気に触れるのを嫌うと共に比較的粘度の
高い化粧料が内容物として充填されている。ディスペン
サー23は容器本体22の上部開口部分に配設されてお
り、また容器本体22の内部には底蓋24が配設されて
いる。
【0026】また、容器本体22の外周表面側には、内
容物の製品名を示す文字或いは商標等(以下、これらを
纏めて本明細書ではロゴ35という)が印字されてお
り、また容器本体22の外周背面側にはディスペンサー
容器21の取り扱い方,内容物に対する注意事項等が記
載された能書き36が印字されている。
【0027】本実施例では、上記したロゴ35及び能書
き36は、容器本体22の表面に直接印刷された構成と
されている。また、その印刷方法としては、オフセット
印刷,グラビア印刷,スクリーン印刷等各種印刷方法か
ら適当なものが選定されている。
【0028】一方、ディスペンサー23は、大略すると
容器本体22の上部に固定された基部25,この基部2
5に対して上下動する操作釦26,内容物の容器本体2
2からディスペンサー23内への進行のみを許容する弁
体27等により構成されている。
【0029】操作釦26はコイルスプリング28により
常に上方向に向け附勢されると共に、内容物が吐出され
る吐出部29を有している。また、操作釦26の内部に
は、この吐出部29と弁体27とを接続する吐出通路3
0が形成されている。一方、底蓋24は容器本体22内
を上方向に摺動可能な構成とされており、上下に設けら
れた舌片状のシール部31,32により容器本体22内
で液密に変位しうる構成とされている。尚、底蓋24の
下部に位置する容器本体22の下端部には、ボトムプレ
ート33が配設され、底蓋24を保護する構成とされて
いる。
【0030】上記構成とされたディスペンサー容器21
において、容器本体22内に装填されている内容物を取
り出すには、ディスペンサー23の操作釦26を押圧操
作する。この押圧操作により操作釦26はコイルスプリ
ング28の弾性力に抗して弁体27と共に下動し、これ
により吐出通路30の容積が縮小すると共に容器本体2
2内の内容物は加圧される。
【0031】また、前記のように弁体27は内容物の容
器本体22からディスペンサー23内への進行のみを許
容する構成とされているため、加圧された内容物は吐出
通路30に進行して吐出部29から外部に吐出される。
これにより、所定量の内容物をディスペンサー容器21
から取り出すことができる。
【0032】一方、操作釦26に対する押圧操作を止め
ると、操作釦26及び弁体27はコイルスプリング28
の弾性力により上動するが、この時弁体27は閉栓した
状態となっているため容器本体22内には負圧が発生す
る。また、前記したように底蓋24は容器本体22内で
摺動可能な構成とされているため、容器本体22内が負
圧となることにより底蓋24は上動する。
【0033】このように、内容物の吐出に伴い底蓋24
が上動することにより、容器本体22内において内容物
が空気と触れることはなくなり、内容物のバージン性を
維持することができる。ところで、上記したように内容
物を容器本体22から取り出すには、通常使用者はディ
スペンサー容器21を片手で操作し、具体的には容器本
体22の略中央部を把持すると共に指でディスペンサー
23の操作釦26を押圧操作する。この際、例えばディ
スペンサー容器21を浴室内等で使用することにより使
用者の手に水或いは石鹸等の滑りやすい物質が付着して
いると、ディスペンサー容器21は使用者の手の中で非
常に滑りやすい状態となる。
【0034】従来では、これに対する有効な手段が講じ
られていなかったため、手が滑ることにより操作釦26
をうまく操作することができず、操作釦26の操作に不
要な力を要したり、また釦操作を行なえない場合等が生
じ使用性が著しく低下してしまう不具合が生じていた。
【0035】そこで本実施例では、容器本体22に印刷
されているロゴ35及び能書き36の表面に微細な凹凸
部を形成することにより、滑り防止を図ったことを特徴
とするものである。ここで、微細な凹凸部を形成する位
置をロゴ35及び能書き36の表面に選定した理由につ
いて説明する。
【0036】一般に、ロゴ35及び能書き36が印刷さ
れている位置は容器本体22の中央部分であり、この部
位は使用者がディスペンサー容器21を使用する際にち
ょうど把持する部位である。よって、ロゴ35及び能書
き36の表面に微細な凹凸部を形成し、これを滑り止め
として用いることにより、ディスペンサー容器21の使
用時における滑り発生を有効に防止することができる。
【0037】また、容器本体22に微細な凹凸部を形成
すると、この凹凸部の形成位置は艶消し状態となり光沢
が低下する。化粧品容器であるディスペンサー容器21
は、容器本体22の外観が消費者の購買意欲に大きく影
響し、光沢のある容器デザインの方が消費者の購買意欲
を惹起させることが経験的に知られている。従って、容
器本体22の全体に微細な凹凸を形成した場合には、容
器本体22のどの部位を把持しても滑らなくなり使用性
は向上する。しかるに、化粧品容器としては消費者の購
買意欲を低下させることとなる。
【0038】しかるに、ロゴ35及び能書き36が印刷
されている部位は、文字或いは図形等が印刷されている
部位であり、この部位において光沢が低減してもさほど
目立たない。従って、ロゴ35及び能書き36が印刷さ
れている部位に微細な凹凸を形成することにより、消費
者の購買意欲を低下させることなく、使用時における滑
りの発生を防止することができる。
【0039】次に、ロゴ35及び能書き36が印刷され
ている部位に微細な凹凸を形成する具体的方法について
説明する。本実施例では、ロゴ35及び能書き36の表
面に微細な凹凸部を形成する手段として、透明マット
印刷法と、ブラスト法の二つの方法を用いてる。以
下、各方法について説明する。
【0040】先ず、透明マット印刷法について説明す
る。図2は透明マット印刷法を用いて容器本体22上に
形成された透明マット印刷部40を示している。透明マ
ット印刷法は、例えば接着性を有する透明樹脂42に、
例えば粒径が 1.4μm〜12.0μm程度の二酸化シリコン
(SiO2)を主成分とする粒子41を多数混入し、これ
をオフセット印刷,グラビア印刷,或いはスクリーン印
刷と同様の手法を用いて容器本体22上に印刷する方法
である。本実施例では、透明マット印刷を容器本体22
のロゴ35及び能書き36の表面に直接印刷する構成と
されている。
【0041】図2に示されるように、容器本体22上に
透明マット印刷を行い透明マット印刷部40を形成する
ことにより、その表面は二酸化シリコン粒子41による
微細な凹凸が形成される。上記した各種印刷手法を用い
て透明マット印刷部40は形成されるため、透明マット
印刷部40をロゴ35及び能書き36の表面に確実にか
つ精度よく形成することができる。
【0042】続いて、ブラスト法について説明する。図
3は、ブラスト法を用いて容器本体22の表面に微細な
凹凸部を形成した状態を示している。ブラスト法は、加
工表面(容器本体22の表面)に研磨粒子を空気の力で
吹き付けて表面処理を行なう加工方法である。このよう
に、ブラスト法により研磨粒子を加工表面に衝突させる
ことにより、図3に示されるように容器本体22の表面
には微細な凹部45が多数形成され、これにより容器本
体22の表面には微細な凹凸部が形成される。
【0043】上記したブラスト加工は、任意位置に選択
的に微細な凹凸を形成しうる加工法であるため、ロゴ3
5及び能書き36の配設位置に選択的に、かつ容易に微
細な凹凸を形成することができる。また、微細な凹凸部
は容器本体22に直接形成されるが、金型により容器本
体22が形成された後に実施されるため、容器本体22
を成形する金型に変更を加える必要はなく、よって低コ
ストで微細な凹凸部を設けることができる。
【0044】続いて、本発明の第2実施例について説明
する。図4及び図5は、本発明の第2実施例であるディ
スペンサー容器21Aを示している。前記した第1実施
例に係るディスペンサー容器21は、ロゴ35及び能書
き36が容器本体22に直接印刷された構成とされてい
たが、本実施例に係るディスペンサー容器21Aでは容
器本体22にはシュリンクフィルム46が配設される構
成とされており、ロゴ35及び能書き36はこのシュリ
ンクフィルム46に印刷された構成とされている。
【0045】尚、図4は、シュリンクフィルム46が容
器本体22に配設された状態を示しており、図5はシュ
リンクフィルム46と容器本体22とが分離した状態を
示している。本実施例においては、ロゴ35及び能書き
36はシュリンクフィルム46の背面側(容器本体22
と対向する側)にグラビア印刷により印刷されている。
また、図6に示されるように、シュリンクフィルム46
のロゴ35及び能書き36が印刷されることにより形成
される印刷層47の配設面と異なる面(即ち、表面)に
は、透明マット印刷部40Aが形成されている。この透
明マット印刷部40Aは、第1実施例で説明した透明マ
ット印刷部40と同一構成とされている。
【0046】即ち、接着性を有する透明樹脂42に粒径
が 1.4μm〜12.0μm程度の二酸化シリコン(SiO2)
を主成分とする粒子41を多数混入し、これをオフセッ
ト印刷,グラビア印刷,或いはスクリーン印刷と同様の
手法を用いてシュリンクフィルム46の上に印刷するこ
とにより、透明マット印刷部40はシュリンクフィルム
46に形成される。
【0047】上記のように、本実施例では容器本体22
に配設されるシュリンクフィルム46のロゴ35及び能
書き36が印刷された部位に透明マット印刷部40を形
成し微細な凹凸部を形成したことにより、この微細な凹
凸部が滑り止めとして機能する。よって、容器本体22
を滑り易い環境下で使用しても容器本体22を確実に把
持でき、使用性を向上させることができる。また、微細
な凹凸部の形成位置は、ロゴ35及び能書き36が印刷
されている部位であるため、この部位において容器本体
22の光沢が低減しても消費者の購買意欲を低下させる
ようなことはない。
【0048】更に、本実施例におては、微細な凹凸部は
容器本体22ではなく、容器本体22に配設されるシュ
リンクフィルム46に形成されるため、容器本体22を
成形する金型に変更を加える必要はなく、よって容易か
つ低コストで微細な凹凸部を設けることができる。
【0049】尚、上記した各実施例では、ロゴ35及び
能書き36の双方の上部に微細な凹凸を形成した構成を
示したが、ロゴ35,能書き36の印刷領域の広さ、或
いは光沢の度合い等によっては、微細な凹凸は必ずしも
ロゴ35及び能書き36の双方に形成する必要はなく、
何れか一方のみに形成する構成としてもよい。
【0050】また、上記した各実施例では、化粧品容器
としてディスペンサー容器を例に挙げて説明したが、本
発明の適用はディスペンサー容器に限定されるものでは
なく、例えばスクイズ容器等の種々の化粧品容器に対し
て適用可能なものである。
【0051】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば、次に述べる
種々の効果を実現することができる。請求項1記載の発
明によれば、容器本体に配設されるフィルムのロゴ或い
は能書きの少なくとも一方が印刷された部位に微細な凹
凸部を形成したことにより、この微細な凹凸部が滑り止
めとして機能するため、容器本体を滑り易い環境下で使
用しても容器本体を確実に把持でき、使用性を向上させ
ることができる。
【0052】また、容器本体のロゴ或いは能書きがされ
ていない部分においては光沢を有した状態とすることが
でき、またロゴ或いは能書きの印刷がされた部位は微細
な凹凸を形成することにより光沢がなくなるがあまり目
立たない部位であるため、デザイン性を劣化させること
なく使用性の向上を図ることができる。
【0053】更に、微細な凹凸部は、容器本体ではなく
容器本体に配設されるフィルムに形成されるため、容器
本体を成形する金型に変更を加える必要はなく、よって
容易かつ低コストで微細な凹凸部を設けることができ
る。また、請求項2記載の発明によれば、透明マット印
刷では印刷位置を任意に設定することができるため、フ
ィルムのロゴ或いは能書きの印刷がされた部位に容易か
つ確実に微細な凹凸部を形成することができる。
【0054】また、請求項3及び請求項7記載の発明に
よれば、透明マット印刷に粒径が 1.4μm〜12.0μm程
度の微細粒子を用いることにより、効果的に容器の滑り
を防止することができる。また、請求項4記載の発明に
よれば、ロゴ或いは能書きの少なくとも一方の表面に微
細な凹凸部を形成したことにより、この微細な凹凸部が
滑り止めとして機能するため、容器本体を滑り易い環境
下で使用しても容器本体を確実に把持でき、使用性を向
上させることができる。また、デザイン性を劣化させる
ことなく使用性の向上を図ることが(即ち、滑りにくい
構造とすることが)できる。
【0055】更に、微細な凹凸部は容器本体に直接形成
されるため、容器本体と別個にフィルムを必要とするこ
とはなく、部品点数の削減及びコストの低減を図ること
ができる。また、請求項5記載の発明によれば、ロゴ或
いは能書きの配設位置に選択的に、かつ容易に微細な凹
凸を形成することができ、また微細な凹凸部は容器本体
に直接形成されるが、金型により形成された後に実施さ
れるため容器本体を成形する金型に変更を加える必要は
なく、よって低コストで微細な凹凸部を設けることがで
きる。
【0056】更に、請求項6記載の発明によれば、透明
マット印刷では印刷位置を任意に設定することができる
ため、容器本体のロゴ或いは能書きの印刷がされた部位
に容易かつ確実に微細な凹凸部を形成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である化粧品用容器を説明
するための部分切截側面図である。
【図2】第1実施例である化粧品用容器の透明マット印
刷部分を拡大して示す断面図である。
【図3】第1実施例である化粧品用容器のブラスト加工
部分を拡大して示す断面図である。
【図4】本発明の第2実施例である化粧品用容器を説明
するための側面図である。
【図5】本発明の第2実施例である化粧品用容器を説明
するための分解図である。
【図6】第2実施例である化粧品用容器の透明マット印
刷部分を拡大して示す断面図である。
【符号の説明】
21,21A ディスペンサー容器 22 容器本体 23 ディスペンサー 26 操作釦 27 弁体 28 コイルスプリング 29 吐出部 30 吐出通路 35 ロゴ 36 能書き 40,40A 透明マット印刷部 41 粒子 42 樹脂 45 凹部 46 シュリンクフィルム 47 印刷層

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器本体に少なくともロゴ或いは能書き
    が印刷されたフィルムが配設されると共に、使用者に把
    持されて使用される化粧品用容器において、 前記ロゴ或いは能書きの少なくとも一方が印刷された部
    位に微細な凹凸部を形成した構成としたことを特徴とす
    る化粧品用容器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の化粧品用容器において、 前記微細な凹凸部を透明マット印刷により形成したこと
    を特徴とする化粧品用容器。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の化粧品用容器において、 前記透明マット印刷に粒径が 1.4μm〜12.0μm程度の
    微細粒子を用いたことを特徴とする化粧品用容器。
  4. 【請求項4】 容器本体に少なくともロゴ或いは能書き
    が印刷されると共に、使用者に把持されて使用される化
    粧品用容器において、 前記ロゴ或いは能書きの少なくとも一方の表面に微細な
    凹凸部を形成した構成としたことを特徴とする化粧品用
    容器。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の化粧品用容器において、 前記微細な凹凸部をブラスト加工により形成したことを
    特徴とする化粧品用容器。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の化粧品用容器において、 前記微細な凹凸部を透明マット印刷により形成したこと
    を特徴とする化粧品用容器。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の化粧品用容器において、 前記透明マット印刷に粒径が 1.4μm〜12.0μm程度の
    微細粒子を用いたことを特徴とする化粧品用容器。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007216984A (ja) * 2006-02-14 2007-08-30 Fuji Seal International Inc ラベル付き容器の製造方法、及びラベル付き容器
JP2008037498A (ja) * 2006-07-11 2008-02-21 Kirin Brewery Co Ltd プラスチックキャップ及びそれで密封された製品又は容器
JP2008094467A (ja) * 2006-10-16 2008-04-24 Japan Crown Cork Co Ltd グリップ性に優れた金属製キャップ
JP2016160345A (ja) * 2015-03-02 2016-09-05 Dicグラフィックス株式会社 金属容器用溶剤系熱硬化型上塗りニス
JP2019182515A (ja) * 2018-04-13 2019-10-24 有限会社素地のナカジマ 容器製造方法、及び詰替え容器
JP2021004079A (ja) * 2019-06-27 2021-01-14 花王株式会社 パッケージ

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