JPH10152042A - ブレーキ液圧調節弁装置 - Google Patents
ブレーキ液圧調節弁装置Info
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- JPH10152042A JPH10152042A JP31498596A JP31498596A JPH10152042A JP H10152042 A JPH10152042 A JP H10152042A JP 31498596 A JP31498596 A JP 31498596A JP 31498596 A JP31498596 A JP 31498596A JP H10152042 A JPH10152042 A JP H10152042A
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- fluid pressure
- movable rod
- brake
- brake fluid
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 小型で安価であり、ブレーキ液圧を極めて緩
やかに変化させることができるブレーキ液圧制御弁装置
を提供する。 【解決手段】 流量制御弁の電気コイル31と並列にフ
ライホイールダイオードを配設し、パワー・モス・エフ
・イー・ティー33に通電オン/オフ時間制御信号SC
を入力して電気コイル31への通電をデューティ制御す
る。
やかに変化させることができるブレーキ液圧制御弁装置
を提供する。 【解決手段】 流量制御弁の電気コイル31と並列にフ
ライホイールダイオードを配設し、パワー・モス・エフ
・イー・ティー33に通電オン/オフ時間制御信号SC
を入力して電気コイル31への通電をデューティ制御す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願の発明は、自動車の
ブレーキ圧を自動制御する場合に使用されるブレーキ液
圧調節弁装置に関し、特に、高圧源から車輪ブレーキに
至るブレーキ圧供給通路又は車輪ブレーキから低圧源に
至るブレーキ圧排出通路を選択的に開くためのブレーキ
液圧調節弁装置に関するものであ。
ブレーキ圧を自動制御する場合に使用されるブレーキ液
圧調節弁装置に関し、特に、高圧源から車輪ブレーキに
至るブレーキ圧供給通路又は車輪ブレーキから低圧源に
至るブレーキ圧排出通路を選択的に開くためのブレーキ
液圧調節弁装置に関するものであ。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のブレーキ液圧調節弁装置
としては、例えば特開平6−241342号公報に記載
されているような常閉の開閉電磁弁が使用されてきた。
としては、例えば特開平6−241342号公報に記載
されているような常閉の開閉電磁弁が使用されてきた。
【0003】また、自動車のブレーキ圧を自動制御する
ための弁として、電気コイルへの通電電流に対応した流
量を得るようにした流量制御弁が特開平3−22357
8号公報に記載されている。
ための弁として、電気コイルへの通電電流に対応した流
量を得るようにした流量制御弁が特開平3−22357
8号公報に記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】開閉電磁弁は小型で安
価であり、電気コイルへの通電を時間制御することでブ
レーキ液圧の変化速度をある程度遅くできる。しかし、
電気コイルへの通電をオン/オフした時の開閉速度が大
きいことから、閉動作時の油撃音やシール部とシート部
との打撃音などの制御音が大きい他、ブレーキ液圧の変
化速度を緩やかにする点について限度があり、ブレーキ
液圧を極めて緩やかに変化させることが必要な制御シス
テム(車間距離制御システム等)の制御弁としては使用
できない問題がある。
価であり、電気コイルへの通電を時間制御することでブ
レーキ液圧の変化速度をある程度遅くできる。しかし、
電気コイルへの通電をオン/オフした時の開閉速度が大
きいことから、閉動作時の油撃音やシール部とシート部
との打撃音などの制御音が大きい他、ブレーキ液圧の変
化速度を緩やかにする点について限度があり、ブレーキ
液圧を極めて緩やかに変化させることが必要な制御シス
テム(車間距離制御システム等)の制御弁としては使用
できない問題がある。
【0005】また、特開平3−223578号公報に記
載の流量制御弁は、ブレーキ力を極めて緩やかに変化さ
せることが必要な制御システムに使用できるが、流量制
御弁自体が大型で高価である上、電気コイルへの通電電
流をPWM出力等を使ってアナログ制御する必要がある
問題がある。
載の流量制御弁は、ブレーキ力を極めて緩やかに変化さ
せることが必要な制御システムに使用できるが、流量制
御弁自体が大型で高価である上、電気コイルへの通電電
流をPWM出力等を使ってアナログ制御する必要がある
問題がある。
【0006】この出願の発明は、上記問題を解消したブ
レーキ液圧調節弁装置を提供することを目的とするもの
である。
レーキ液圧調節弁装置を提供することを目的とするもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】この出願の発明に係るブ
レーキ液圧制御弁装置は、高圧源から車輪ブレーキに至
るブレーキ圧供給通路又は車輪ブレーキから低圧源に至
るブレーキ圧排出通路を選択的に開くためのブレーキ液
圧調節弁装置であって、加圧されたブレーキ液の入口お
よびその出口と電気コイルとを備え、この電気コイルへ
の通電電流値に対応した流量が出口に得られる流量制御
弁と、前記電気コイルに対し並列に配設されたフライホ
イールダイオードと、前記電気コイルへの通電をオン/
オフ時間制御するためのスイッチング素子とを備えて成
るものである。
レーキ液圧制御弁装置は、高圧源から車輪ブレーキに至
るブレーキ圧供給通路又は車輪ブレーキから低圧源に至
るブレーキ圧排出通路を選択的に開くためのブレーキ液
圧調節弁装置であって、加圧されたブレーキ液の入口お
よびその出口と電気コイルとを備え、この電気コイルへ
の通電電流値に対応した流量が出口に得られる流量制御
弁と、前記電気コイルに対し並列に配設されたフライホ
イールダイオードと、前記電気コイルへの通電をオン/
オフ時間制御するためのスイッチング素子とを備えて成
るものである。
【0008】前記流量制御弁の構成は特に限定されるも
のではないが、加賀田で安価なものとするためには、請
求項2に記載したように、液圧室と、この液圧室を前記
入口に常時連通する第1区画と固定のシート部材の中央
開口を介して前記出口に連通する第2区画とに区分する
隔壁と、この隔壁に前記シート部材の前記中央開口と同
軸に形成された連通孔と、この連通孔を貫通し且つ前記
シート部材の前記中央開口を開閉するシール部を一端に
有した可動ロッドと、この可動ロッドを閉方向へ付勢す
るスプリングと、前記第1区画内に配設され且つ前記可
動ロッドに結合された可動磁性体と、この可動磁性体を
介して前記可動ロッドを開方向へ付勢する吸引力を発生
させる前記電気コイルとを備えて成るものとする。
のではないが、加賀田で安価なものとするためには、請
求項2に記載したように、液圧室と、この液圧室を前記
入口に常時連通する第1区画と固定のシート部材の中央
開口を介して前記出口に連通する第2区画とに区分する
隔壁と、この隔壁に前記シート部材の前記中央開口と同
軸に形成された連通孔と、この連通孔を貫通し且つ前記
シート部材の前記中央開口を開閉するシール部を一端に
有した可動ロッドと、この可動ロッドを閉方向へ付勢す
るスプリングと、前記第1区画内に配設され且つ前記可
動ロッドに結合された可動磁性体と、この可動磁性体を
介して前記可動ロッドを開方向へ付勢する吸引力を発生
させる前記電気コイルとを備えて成るものとする。
【0009】前記電気コイルに対し並列に配設されたフ
ライホイールダイオードと、前記電気コイルへの通電を
オン/オフ時間制御するためのスイッチング素子とを備
えて成るものである。
ライホイールダイオードと、前記電気コイルへの通電を
オン/オフ時間制御するためのスイッチング素子とを備
えて成るものである。
【0010】かかる構成においては、スイッチング素子
をオン/オフしたとき、電気コイルのインダクタンスに
より電気コイルに流れる電流が緩やかに増減変化し、可
動ロッドが緩やかにストロークし、出口の流量が緩やか
に増減する。
をオン/オフしたとき、電気コイルのインダクタンスに
より電気コイルに流れる電流が緩やかに増減変化し、可
動ロッドが緩やかにストロークし、出口の流量が緩やか
に増減する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この出願に係る発明のブレ
ーキ液圧制御弁装置の一実施形態を図に基づき説明す
る。
ーキ液圧制御弁装置の一実施形態を図に基づき説明す
る。
【0012】図1において、流量制御弁10は、圧力流
体の入口11と圧力流体の出口12と段付穴13とを有
するボデー14を備える。この段付穴13内には、部材
15とスリーブ16とが挿入され、穴13のアンダーカ
ット部とスリーブ16の肩部との間に圧入されたスペー
サ17によりボデー14に液密に固定され、段付穴13
の下端からスリーブ16の内部にわたる圧力流体室18
が形成されている。
体の入口11と圧力流体の出口12と段付穴13とを有
するボデー14を備える。この段付穴13内には、部材
15とスリーブ16とが挿入され、穴13のアンダーカ
ット部とスリーブ16の肩部との間に圧入されたスペー
サ17によりボデー14に液密に固定され、段付穴13
の下端からスリーブ16の内部にわたる圧力流体室18
が形成されている。
【0013】流量制御弁10が高圧源、例えば高圧アキ
ュムレータから車輪ブレーキに至るブレーキ圧供給通路
を選択的に開くためのものである場合、入口11および
出口12は高圧アキュムレータおよび車輪ブレーキと夫
々接続されるものであり、また流量制御弁10が車輪ブ
レーキから低圧源、例えばリザーバに至るブレーキ圧排
出通路を選択的に開くためのものである場合、入口11
および出口12は車輪ブレーキおよびリザーバと夫々接
続されるものである。
ュムレータから車輪ブレーキに至るブレーキ圧供給通路
を選択的に開くためのものである場合、入口11および
出口12は高圧アキュムレータおよび車輪ブレーキと夫
々接続されるものであり、また流量制御弁10が車輪ブ
レーキから低圧源、例えばリザーバに至るブレーキ圧排
出通路を選択的に開くためのものである場合、入口11
および出口12は車輪ブレーキおよびリザーバと夫々接
続されるものである。
【0014】圧力流体室18の下端部には隔壁部材19
が固定されており、この隔壁部材19により圧力流体室
18が上側の第1区画20と下側の第2区画21とに区
画されている。第1区画20は入口11に常時連通し、
第2区画21はボデー14に固定されたシール部材22
の中央開口23を介して出口12に連通する。隔壁部材
19にはシール部材22の中央開口23と同軸に連通孔
24が形成されており、この連通孔24を可動ロッド2
5が貫通し、可動ロッド25の外周と連通孔24の内周
とで絞り通路26が形成されている。
が固定されており、この隔壁部材19により圧力流体室
18が上側の第1区画20と下側の第2区画21とに区
画されている。第1区画20は入口11に常時連通し、
第2区画21はボデー14に固定されたシール部材22
の中央開口23を介して出口12に連通する。隔壁部材
19にはシール部材22の中央開口23と同軸に連通孔
24が形成されており、この連通孔24を可動ロッド2
5が貫通し、可動ロッド25の外周と連通孔24の内周
とで絞り通路26が形成されている。
【0015】可動ロッド25の下端には、シート部材2
2に当接および離間可能なシール部27が形成されてい
る。このシール部27とシート部材22との間に形成さ
れる隙間により第2区画21がシート部材22の中央開
口に連通するものであり、シール部27とシート部材2
2との間のシール有効径D1は可動ロッド25の外径D
2より小さい。
2に当接および離間可能なシール部27が形成されてい
る。このシール部27とシート部材22との間に形成さ
れる隙間により第2区画21がシート部材22の中央開
口に連通するものであり、シール部27とシート部材2
2との間のシール有効径D1は可動ロッド25の外径D
2より小さい。
【0016】可動ロッド25は、スリーブ16内に摺動
可能に嵌合された可動磁性体28と結合されており、可
動磁性体28の上側には固定磁性体29が配設されてい
る。可動磁性体28と固定磁性体29との間には可動ロ
ッド25を下方へ付勢するスプリング30が配設されて
いる。スリーブ16の外周には、電気コイル31が配設
されており、電気コイル31への通電時、通電電流値に
応じた吸引力が可動磁性体28と固定磁性体29との間
に働く。
可能に嵌合された可動磁性体28と結合されており、可
動磁性体28の上側には固定磁性体29が配設されてい
る。可動磁性体28と固定磁性体29との間には可動ロ
ッド25を下方へ付勢するスプリング30が配設されて
いる。スリーブ16の外周には、電気コイル31が配設
されており、電気コイル31への通電時、通電電流値に
応じた吸引力が可動磁性体28と固定磁性体29との間
に働く。
【0017】尚、本実施形態では、絞り通路26の面積
は可動ロッド25がストロークしても変化しない。
は可動ロッド25がストロークしても変化しない。
【0018】次に作用を説明する。電気コイル31に電
流を流さず、従って可動ロッド25のシール部27がシ
ート部材22に当接した状態では、第2区画21はシー
ト部材22の中央開口23からから遮断され、第2区画
21からシート部材22の中央開口弁室23への流れが
なく、第1区画20から第2区画21への流れもないの
で、第1区画20と第2区画21との間に差圧は発生し
ておらず、可動ロッド25は、スプリング30の力F1
により下方へ付勢されると共に、入口11と出口12と
の差圧ΔP1をシール有効径D1を直径とする円面積に
かけて成る力F2で下方へ付勢される。
流を流さず、従って可動ロッド25のシール部27がシ
ート部材22に当接した状態では、第2区画21はシー
ト部材22の中央開口23からから遮断され、第2区画
21からシート部材22の中央開口弁室23への流れが
なく、第1区画20から第2区画21への流れもないの
で、第1区画20と第2区画21との間に差圧は発生し
ておらず、可動ロッド25は、スプリング30の力F1
により下方へ付勢されると共に、入口11と出口12と
の差圧ΔP1をシール有効径D1を直径とする円面積に
かけて成る力F2で下方へ付勢される。
【0019】電気コイル31に電流を流すと、その電流
値に応じた吸引力F3が可動磁性体28と固定磁性体2
9との間に発生し、該吸引力F3が可動ロッド25に上
方向への付勢力として働く。該吸引力F3が力F1と力
F2との和を上回れば、可動ロッド25が上方へ摺動
し、シール部27がシート部材22から離間し、第2区
画21からシート部材22の中央開口弁室23への流れ
が発生し、第2区画21からシート部材22の中央開口
弁室23への流れが絞り通路26により絞られて両区画
20,21間に差圧ΔP2が発生し、同差圧ΔP2が径
D2を直径とする円面積にかかり可動ロッド25が力F
1と力F4とにより下方へ付勢されるようになる。力F
3が力F1と力F4との和より大きければ、可動ロッド
25が上方へ移動してシール部27とシート部材22と
の間の隙間が増大し、第2区画21の圧力が下がって両
区画20,21間の差圧が増大し、力F4が増大する。
このような動作は、力F1と力F4との和が力F3と等
しくなるまで継続し、等しくなった時点で可動ロッド2
5が停止する。
値に応じた吸引力F3が可動磁性体28と固定磁性体2
9との間に発生し、該吸引力F3が可動ロッド25に上
方向への付勢力として働く。該吸引力F3が力F1と力
F2との和を上回れば、可動ロッド25が上方へ摺動
し、シール部27がシート部材22から離間し、第2区
画21からシート部材22の中央開口弁室23への流れ
が発生し、第2区画21からシート部材22の中央開口
弁室23への流れが絞り通路26により絞られて両区画
20,21間に差圧ΔP2が発生し、同差圧ΔP2が径
D2を直径とする円面積にかかり可動ロッド25が力F
1と力F4とにより下方へ付勢されるようになる。力F
3が力F1と力F4との和より大きければ、可動ロッド
25が上方へ移動してシール部27とシート部材22と
の間の隙間が増大し、第2区画21の圧力が下がって両
区画20,21間の差圧が増大し、力F4が増大する。
このような動作は、力F1と力F4との和が力F3と等
しくなるまで継続し、等しくなった時点で可動ロッド2
5が停止する。
【0020】電気コイル31に流れる電流値を小さくす
ると、可動ロッド25上方へ付勢する力が可動ロッド2
5を下方へ付勢する力より小さくなり、可動ロッド25
が下方へ移動し、シール部27とシート部材22との間
の隙間が減少し、第2区画21の圧力が増大し、両区画
20,21間の差圧が減少し、力F4が減少する。この
ような動作は、力F1と力F4との和が力F3と等しく
なるまで継続し、等しくなった時点で可動ロッド25が
停止する。
ると、可動ロッド25上方へ付勢する力が可動ロッド2
5を下方へ付勢する力より小さくなり、可動ロッド25
が下方へ移動し、シール部27とシート部材22との間
の隙間が減少し、第2区画21の圧力が増大し、両区画
20,21間の差圧が減少し、力F4が減少する。この
ような動作は、力F1と力F4との和が力F3と等しく
なるまで継続し、等しくなった時点で可動ロッド25が
停止する。
【0021】図2は、第1実施形態の電気コイル31に
流す電流と出口12の流量との関係を示す。
流す電流と出口12の流量との関係を示す。
【0022】図1から隔壁部材19を除くと従来の開閉
電磁弁となる。つまり、流量制御弁10は、従来の開閉
電磁弁の構成に隔壁部材19を追加して構成されたもの
であり、小型で安価である。
電磁弁となる。つまり、流量制御弁10は、従来の開閉
電磁弁の構成に隔壁部材19を追加して構成されたもの
であり、小型で安価である。
【0023】図3は、流量制御弁10の電気コイル31
へ通電を制御する電気回路を示す。図3において、フラ
イホイールダイオード32が電気コイル31と並列に配
設される。電気コイル31の一端には電源電圧Vbが印
加される。電気コイル31他端は、電気コイルへの通電
をオン/オフ時間制御するためのスイッチング素子であ
るパワー・モス・エフ・イー・ティー(Power・M
OS・FET)33を介して接地される。パワー・モス
・エフ・イー・ティー32は通電オン/オフ時間制御信
号SCに応動する。
へ通電を制御する電気回路を示す。図3において、フラ
イホイールダイオード32が電気コイル31と並列に配
設される。電気コイル31の一端には電源電圧Vbが印
加される。電気コイル31他端は、電気コイルへの通電
をオン/オフ時間制御するためのスイッチング素子であ
るパワー・モス・エフ・イー・ティー(Power・M
OS・FET)33を介して接地される。パワー・モス
・エフ・イー・ティー32は通電オン/オフ時間制御信
号SCに応動する。
【0024】図4は、通電オン/オフ時間制御信号SC
の変化と、それによる電気コイル31の電流Iの変化、
可動ロッド25のストローク量S(シール部27がシー
ト部材22に当接している場合がストローク量ゼロであ
る)の変化、出口12での流量Qの変化を示す。
の変化と、それによる電気コイル31の電流Iの変化、
可動ロッド25のストローク量S(シール部27がシー
ト部材22に当接している場合がストローク量ゼロであ
る)の変化、出口12での流量Qの変化を示す。
【0025】図3において、通電オン/オフ時間制御信
号SCがオンになると、パワー・モス・エフ・イー・テ
ィー33がオンとなり、電気コイル31に流れる電流I
の増加は電気コイル31のインダクタンスにより図4に
示すように一次遅れの応答を示す。この電流の増加の遅
れにより可動ロッド25のストローク量Sの増加が遅
れ、流量Qの増加も遅れる。通電オン/オフ時間制御信
号SCがオンからオフに切り換わると、電気コイル31
に流れる電流Iの減少が電気コイル31のインダクタン
スにより図4に示すように一次遅れの応答を示す。この
電流の減少の遅れにより可動ロッド25のストローク量
Sの減少が遅れ、流量Qの減少も遅れる。図5は、図1
および図3に示すブレーキ液圧制御弁装置と従来の常閉
の開閉電磁弁とについて、通電オン/オフ時間制御信号
SCのオン/オフ変化に対する流量Qの変化を比較した
図である。この図5に示すように、開閉電磁弁では通電
オン/オフ時間制御信号SCのオンになると流量Q1が
急激かつ大幅に増加し、また通電オン/オフ時間制御信
号SCのオフになると流量Q1が急激かつ大幅に減少す
るのに対し、図1および図3に示すブレーキ液圧制御弁
装置では通電オン/オフ時間制御信号SCのオン/オフ
変化に対する流量Qの変化が緩やかでかつ少ない。従っ
て、図1および図3に示すブレーキ液圧制御弁装置によ
れば、ブレーキ液圧を極めて緩やかに変化させることが
でき、油撃音や打撃音も低減することができる。
号SCがオンになると、パワー・モス・エフ・イー・テ
ィー33がオンとなり、電気コイル31に流れる電流I
の増加は電気コイル31のインダクタンスにより図4に
示すように一次遅れの応答を示す。この電流の増加の遅
れにより可動ロッド25のストローク量Sの増加が遅
れ、流量Qの増加も遅れる。通電オン/オフ時間制御信
号SCがオンからオフに切り換わると、電気コイル31
に流れる電流Iの減少が電気コイル31のインダクタン
スにより図4に示すように一次遅れの応答を示す。この
電流の減少の遅れにより可動ロッド25のストローク量
Sの減少が遅れ、流量Qの減少も遅れる。図5は、図1
および図3に示すブレーキ液圧制御弁装置と従来の常閉
の開閉電磁弁とについて、通電オン/オフ時間制御信号
SCのオン/オフ変化に対する流量Qの変化を比較した
図である。この図5に示すように、開閉電磁弁では通電
オン/オフ時間制御信号SCのオンになると流量Q1が
急激かつ大幅に増加し、また通電オン/オフ時間制御信
号SCのオフになると流量Q1が急激かつ大幅に減少す
るのに対し、図1および図3に示すブレーキ液圧制御弁
装置では通電オン/オフ時間制御信号SCのオン/オフ
変化に対する流量Qの変化が緩やかでかつ少ない。従っ
て、図1および図3に示すブレーキ液圧制御弁装置によ
れば、ブレーキ液圧を極めて緩やかに変化させることが
でき、油撃音や打撃音も低減することができる。
【0026】
【発明の効果】以上に説明したように、この出願の発明
に係るブレーキ液圧制御弁装置は、小型で安価であり、
ブレーキ液圧を極めて緩やかに変化させることができる
ものである。
に係るブレーキ液圧制御弁装置は、小型で安価であり、
ブレーキ液圧を極めて緩やかに変化させることができる
ものである。
【図1】この出願の発明の一実施形態の縦断面図であ
る。
る。
【図2】一実施形態の電気コイル31に流す電流と出口
12の流量との関係を示すである。
12の流量との関係を示すである。
【図3】電気コイル31の通電を制御する電気回路を示
す図である。
す図である。
【図4】一実施形態における通電オン/オフ時間制御信
号SCのオン/オフ変化に対する電流I、可動ロッドス
トローク量Sおよび流量Qの変化を示す図である。
号SCのオン/オフ変化に対する電流I、可動ロッドス
トローク量Sおよび流量Qの変化を示す図である。
【図5】一実施形態および開閉電磁弁における通電オン
/オフ時間制御信号SCのオン/オフ変化に対する流量
Qの変化を示す図である。
/オフ時間制御信号SCのオン/オフ変化に対する流量
Qの変化を示す図である。
10・・・流量制御弁 11・・・入口 12・・・出口 18・・・圧力流体室 19・・・隔壁部材 20・・・第1区画 21・・・第2区画 22・・・シール部材 23・・・シール部材の中央開口 24・・・連通孔 25・・・可動ロッド 26・・・絞り通路 27・・・シール部 28・・・可動磁性体 29・・・固定磁性体 30・・・スプリング 31・・・電気コイル 32・・・フライホイールダイオード 33・・・パワー・モス・エフ・イー・ティー
Claims (2)
- 【請求項1】 高圧源から車輪ブレーキに至るブレーキ
圧供給通路又は車輪ブレーキから低圧源に至るブレーキ
圧排出通路を選択的に開くためのブレーキ液圧調節弁装
置であって、 加圧されたブレーキ液の入口およびその出口と電気コイ
ルとを備え、この電気コイルへの通電電流値に対応した
流量が出口に得られる流量制御弁と、 前記電気コイルに対し並列に配設されたフライホイール
ダイオードと、 前記電気コイルへの通電をオン/オフ時間制御するため
のスイッチング素子とを備えて成るブレーキ液圧調節弁
装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載のブレーキ液圧調節弁装
置であって、前記流量制御弁は、液圧室と、この液圧室
を前記入口に常時連通する第1区画と固定のシート部材
の中央開口を介して前記出口に連通する第2区画とに区
分する隔壁と、この隔壁に前記シート部材の前記中央開
口と同軸に形成された連通孔と、この連通孔を貫通し且
つ前記シート部材の前記中央開口を開閉するシール部を
一端に有した可動ロッドと、この可動ロッドを閉方向へ
付勢するスプリングと、前記第1区画内に配設され且つ
前記可動ロッドに結合された可動磁性体と、この可動磁
性体を介して前記可動ロッドを開方向へ付勢する吸引力
を発生させる前記電気コイルとを備えて成るものである
ブレーキ液圧調節弁装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31498596A JPH10152042A (ja) | 1996-11-26 | 1996-11-26 | ブレーキ液圧調節弁装置 |
DE19751333A DE19751333A1 (de) | 1996-11-20 | 1997-11-19 | Durchflußregelventileinheit |
US08/975,357 US5984261A (en) | 1996-11-20 | 1997-11-20 | Flow control valve unit including electric coil actuated rod |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31498596A JPH10152042A (ja) | 1996-11-26 | 1996-11-26 | ブレーキ液圧調節弁装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10152042A true JPH10152042A (ja) | 1998-06-09 |
Family
ID=34362518
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31498596A Pending JPH10152042A (ja) | 1996-11-20 | 1996-11-26 | ブレーキ液圧調節弁装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10152042A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002055870A1 (fr) * | 2001-01-05 | 2002-07-18 | Hitachi, Ltd. | Pompe d'alimentation en carburant haute pression |
KR100384725B1 (ko) * | 2000-01-24 | 2003-05-22 | 주식회사 만도 | 브레이크 액압의 맥동노이즈를 제거하기 위한 전자밸브구동제어방법 |
JP2004514581A (ja) * | 2000-11-22 | 2004-05-20 | クノール−ブレムセ・ジステメ・フュール・ヌツファールツォイゲ・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング | ブレーキ弁を制御する装置 |
JP2012202462A (ja) * | 2011-03-25 | 2012-10-22 | Toto Ltd | 電磁弁制御 |
JP2012215187A (ja) * | 2011-03-31 | 2012-11-08 | Kyb Co Ltd | ソレノイドバルブ |
-
1996
- 1996-11-26 JP JP31498596A patent/JPH10152042A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100384725B1 (ko) * | 2000-01-24 | 2003-05-22 | 주식회사 만도 | 브레이크 액압의 맥동노이즈를 제거하기 위한 전자밸브구동제어방법 |
JP2004514581A (ja) * | 2000-11-22 | 2004-05-20 | クノール−ブレムセ・ジステメ・フュール・ヌツファールツォイゲ・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング | ブレーキ弁を制御する装置 |
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JP2012215187A (ja) * | 2011-03-31 | 2012-11-08 | Kyb Co Ltd | ソレノイドバルブ |
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