JPH10151337A - 気泡塔反応器の最適な作動方法 - Google Patents

気泡塔反応器の最適な作動方法

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JPH10151337A
JPH10151337A JP9224474A JP22447497A JPH10151337A JP H10151337 A JPH10151337 A JP H10151337A JP 9224474 A JP9224474 A JP 9224474A JP 22447497 A JP22447497 A JP 22447497A JP H10151337 A JPH10151337 A JP H10151337A
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gas
reactor
phase
sec
liquid
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JP9224474A
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Cristina Maretto
クリスチーナ・マレット
Vincenzo Piccolo
ビンチェンゾ・ピッコロ
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Agip Petroli SpA
Agip SpA
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IFP Energies Nouvelles IFPEN
Agip Petroli SpA
Agip SpA
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    • C10PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
    • C10GCRACKING HYDROCARBON OILS; PRODUCTION OF LIQUID HYDROCARBON MIXTURES, e.g. BY DESTRUCTIVE HYDROGENATION, OLIGOMERISATION, POLYMERISATION; RECOVERY OF HYDROCARBON OILS FROM OIL-SHALE, OIL-SAND, OR GASES; REFINING MIXTURES MAINLY CONSISTING OF HYDROCARBONS; REFORMING OF NAPHTHA; MINERAL WAXES
    • C10G2/00Production of liquid hydrocarbon mixtures of undefined composition from oxides of carbon
    • C10G2/30Production of liquid hydrocarbon mixtures of undefined composition from oxides of carbon from carbon monoxide with hydrogen
    • C10G2/32Production of liquid hydrocarbon mixtures of undefined composition from oxides of carbon from carbon monoxide with hydrogen with the use of catalysts
    • C10G2/34Apparatus, reactors
    • C10G2/342Apparatus, reactors with moving solid catalysts

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  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)
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  • Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 固体、液体及び気体の3相反応を良好に実施
する。 【解決手段】 1)多段階気泡塔反応器を使用し、2)
気体相及び固体を含有する液体相の流動条件を栓流条件
とし、3)各段階における固体の濃度を5〜50%(容
量/容量)とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、2以上の段階数の気泡塔反応器
を使用し、最適に3相(固体、液体及び気体)反応を行
う方法に係る。
【0002】前記気泡塔では、塔の下方部近くで導入さ
れた気泡によって、固体粒が液体中に懸濁した状態に維
持される。
【0003】本発明の方法は、特に、フィッシャー−ト
ロプシュ法に従って、合成ガスCO−(CO2)−H2、又
はCO及びHの混合物の還元による、好ましくは分子
中に少なくとも5個の炭素原子を含有する本質的に直鎖
状及び飽和状の炭化水素の合成のための方法に応用され
る。
【0004】さらに詳述すれば、本発明の方法は、比較
的高い温度、たとえば100℃以上の温度で行われる発
熱反応に適用される。
【0005】ヨーロッパ特許公開第450,860号には、気
泡塔反応器において3相反応、特にフィッシャー−トロ
プシュ反応を最適に行うための条件が開示されている。
【0006】このヨーロッパ特許公開第450,860号の開
示(ただ1つの相が存在する仮定に基づく)は、基本的
には、特に試薬の高い転化率のためには、完全な混合物
流(CSTR)に対して栓流(PF)がより好適である
ことに係る。
【0007】同時に気体見掛け速度に関する研究によ
り、前記ヨーロッパ特許公開第450,860号では、反応器
のものに匹敵するサイズをもつ非常に大きい気泡による
インパルス流(スラグ流)を防止することを試みてい
る。
【0008】ヨーロッパ特許公開第450,860号の実施例
1は、PFがCSTRよりも良好であることを開示して
いるが、この比較は単一相反応器を考慮して行われたも
のである。
【0009】実際には、かかるヨーロッパ特許公開第45
0,860号の開示は、3相系の複雑さを充分には表しては
いない点で不完全である。加えて、ヨーロッパ特許公開
第450,860号は、熱交換の問題(フィッシャー−トロプ
シュ法の場合における如く発熱反応の場合において特に
重大な問題)に対して必要な注意をはらっていない。
【0010】発明者らは、新たに、上述の不都合を解消
する気泡塔反応器の最適な操作のための方法を見出し
た。
【0011】これによれば、本発明は、特に、好適な触
媒の存在下、CO及びHを含む気体混合物を原料とし
て、主として重質の炭化水素を生成するフィッシャー−
トロプシュ反応のための、気体相、液体相及び固体相の
存在下でスラリー気泡塔反応器を最適に作動させる方法
において、1)該方法を、2以上、好ましくは2〜5、
さらに好ましくは3〜4の数の直列の段階において行う
と共に、各段階における温度を独立して制御し;2)気
体相及び懸濁した固体を含有する液体相の流れ条件が本
質的に栓流条件であり、気体の見掛け速度が3〜200
cm/秒、好ましくは5〜100cm/秒、さらに好ま
しくは10〜40cm/秒であり、液体の見掛け速度が
0〜10cm/秒、好ましくは0〜2cm/秒、さらに
好ましくは0〜1cm/秒であり;3)各段階における
固体の濃度が各単一段階について本質的に一定かつ等し
く、5〜50%(容量/容量)、好ましくは10〜45
%(v/v)、さらに好ましくは25〜40%(v/
v)であることを特徴とするスラリー気泡塔反応器の最
適な作動方法に係る。
【0012】ここで、「各段階における温度の独立制
御」とは、一定又は可変の軸方向温度プロフィールを得
ることが可能であることを示す。好適な具体例では、温
度プロフィールは各段階において一定であり、すべての
段階について等しい。
【0013】本発明の方法では、各段階における固体の
濃度は、各単一段階について本質的に一定かつ等しい。
液体相から上方に運ばれ、次の相に供給される固体の量
は、先の段階からのもの及び可及的に再循環されるもの
によって補充される。好適な1具体例では、生成された
液体+塔の最頂部に相当する段階から再循環されなけれ
ばならないものの取り出しが行われる。後者の流れは懸
濁状の固体を取出し、この固体は液体相から分離され
(部分的又は完全に)、塔の底部に固体の形で又は懸濁
液(濃縮されたもの又は希釈されたもの)の形で再循環
される。再循環される生成物も分割され、中間段階に供
給される。
【0014】本発明の好適な具体例、すなわちCOの還
元を介する炭化水素の合成においては、固体粒の少なく
とも一部は、この反応の触媒として普通に使用される当
業者に公知のものの中から選ばれる触媒粒でなる。本発
明の方法では、フィッシャー−トロプシュ合成の各種触
媒、特に鉄又はコバルトを基材とするものが使用され
る。好ましくはコバルト基材触媒が使用され、触媒中
に、コバルトはフィッシャー−トロプシュ反応に対して
触媒的に活性を発揮するに充分な量で存在する。コバル
トの濃度は、触媒の総重量に対して、通常少なくとも3
重量%、好ましくは5〜45重量%、さらに好ましくは
10〜30重量%である。コバルト及び可及的にプロモ
ーターは担体(たとえば、シリカ、アルミナ又は酸化チ
タン)に分散される。触媒は他の酸化物(たとえば、ア
ルカリ金属、アルカリ土類金属、希土類金属の酸化物)
を含有できる。触媒は、フィッシャー−トロプシュ触媒
として活性である他の金属(たとえば、ルテニウムの如
き周期律表第6〜8属の金属)を含有でき、又はプロモ
ーター(たとえば、モリブデン、レニウム、ハフニウ
ム、ジルコニウム、セリウム又はウラニウム)を含有で
きる。金属プロモーターは、通常、コバルトに対して、
少なくとも0.05:1、好ましくは少なくとも0.1:
1、さらに好ましくは0.1:1〜1:1の比で存在す
る。
【0015】上記触媒は、一般に、通常平均直径10〜
700μm、好ましくは10〜200μm、さらに好ま
しくは20〜100μmを有する微粉末状である。かか
る触媒は液体相及び気体相の存在下で使用される。フィ
ッシャー−トロプシュ法の場合、液体相は、たとえば分
子当たり少なくとも5個の炭素原子を有する1以上の炭
化水素の不活性液体でなる。好ましくは、液体相は、本
質的に、約140℃より高い、好ましくは約280℃よ
り高い沸点を有する飽和パラフィン又はオレフィン系重
合体でなる。加えて、適切な液状媒体は、各種触媒の存
在下においてフィッシャー−トロプシュ反応によって生
成された好ましくは約350℃より高い、好ましくは3
70〜560℃の沸点を有するパラフィンでなる。
【0016】固体の充填量、すなわち懸濁液又は希釈液
の容量に対する触媒の容量は50%まで、好ましくは5
〜40%である。
【0017】フィッシャー−トロプシュの場合、一酸化
炭素及び水素を含む供給ガスを、最大30容量%以下、
好ましくは20容量%以下の窒素、メタン、二酸化炭素
の中から通常選ばれる他のガスで希釈できる。
【0018】原料ガスを標準的には反応器の第1段階の
底部に導入し、各段階を通って、反応器の頂部まで通過
させる。不活性ガス希釈剤をより多い量で使用すること
は、生産率を制限するだけでなく、希釈用ガスを排除す
るために高価な分離段階を必要とする。
【0019】炭化水素の合成法に関する条件、特に温度
及び圧力条件は一般に公知である。しかしながら、本発
明の方法では、温度は150〜380℃、好ましくは1
80〜350℃、さらに好ましくは190〜300℃の
範囲である。圧力は、一般的には約0.5MPa以上、
好ましくは0.5〜5MPa、さらに好ましくは1〜4
MPaである。温度が高い場合、他のパラメーターが同
一のままであれば、一般に生産率は上昇する。しかしな
がら、フィッシャー−トロプシュの場合、温度の増大に
沿って、メタンへの選択率は上昇する傾向にあり、触媒
の安定性は低減する傾向にある。
【0020】水素と一酸化炭素との間の比に関しては、
広い範囲で変化できる。
【0021】フィッシャー−トロプシュ反応に関する化
学量論比H2:COは約2.1:1であり、懸濁液中で行
われる多くの方法は、比較的低いH2:COの比を使用
する。本発明の方法では、H2:COの比は1:1〜
3:1、好ましくは1.2:1〜2.5:1である。
【0022】本発明の方法を、図1〜7を参照して、こ
こに詳述する。
【0023】図1は、気体及び液体/固体懸濁液の両方
について栓流条件とし、単位容積当たりの特定の比熱交
換面積(aw)として、塔反応器内の寸法座標(ξ)に
おける反応器の軸線に沿った温度プロフィール(T:ケ
ルビン度)を示す。操作条件は次のとおりである:反応
器の入口における気体の見掛け速度Ui=0.30m/
秒;懸濁液中における触媒の容積フラクションεs=0.
35;反応器の入口における温度Ti=513K。この
図において、連続線はaw=30.5m2/mでの温度
プロフィールを示し、一方、点線は反応器における平均
温度Tavg=513Kを示す。
【0024】図2は、気体及び液体/固体懸濁液の両方
について栓流条件とした塔反応器における温度プロフィ
ールを、理想の等温の場合及び現実の場合を比較して示
す。操作条件は次のとおりである。Ui=0.30m/
秒;εs=0.35;Ti=508.2K;反応器内の最大
制限温度Tlim=513K。連続線はaw=32m2/m
での現実の場合を表し、点線は理想の場合を表す。
【0025】図3は、気体及び液体/固体懸濁液の両方
について栓流条件とした塔反応器における合成ガスの変
化率プロフィールを、理想の等温の場合及び現実の場合
を比較して示す。操作条件は次のとおりである:Ui
0.30m/秒;εs=0.35;Ti=508.2K;T
max=513K。連続線はaw=32m2/mでの現実
の場合を表し、点線は理想の場合を表す。
【0026】図4は、反応器の入口における気体の見掛
け速度(Ui)及び段階の数(N)に対する合成ガス
(X)の変化率を示す。すべてのテストに関して、D=
7m;H=30m;T=513.2K;P=30バー
ル;(H2/CO)原料=2。
【0027】図5は、反応器の入口における気体の見掛
け速度(Ui)及び段階の数(N)に対する相対的生産
率(PR)を示す。基本の場合をN=1、Ui=0.10
m/秒とする。すべてのテストに関して、D=7m;H
=30m;T=513.2K;P=30バール;(H2
CO)原料=2。
【0028】図6は、反応器の入口における気体の見掛
け速度(Ui)及び段階の数(N)に対する単位容積当
たりの比熱交換面積の増大[aw(N)/aw(1)]を
示す。すべてのテストに関して、D=7m;H=30
m;T=513.2K;P=30バール;(H2/CO)
原料=2。
【0029】図7は、段階の数(N)に対する各段階の
間の単位容積当たりの比熱交換面積の分配(aR)を示
す。すべてのテストに関して、D=7m;H=30m;
T=513.2K;P=30バール;(H2/CO)原料
=2;数字は気体の見掛け速度Ui=0.30m/秒に関
する。
【0030】当業者に知られているように、スラリー気
泡塔の各種の操作方式は、問題の気体、液体及び固体の
性質、たとえば温度、圧力、気体及び液体の速度、流
量、固体の濃度、分配器のデザインの如き操作条件に応
じて区別される。
【0031】少なくとも2つの操作方式が認められる。
すなわち、均一法及び不均一法である。前者では、気体
相が微細に分散した小さい気泡の形で懸濁液を通過す
る。後者は一般化2相モデルによって代表され、このモ
デルにおいて、第1の相(「希釈相」と称される)は大
きい気泡の形で反応器を通過する気体のフラクションで
なる。第2(「濃厚」)相は固体粒が懸濁している液体
相及び微細に分散された小さい気泡の形の残りの気体フ
ラクションによって表される。大きい気泡(小さい気泡
よりも大きい上昇速度を有する)は、本質的に、栓流状
であると考えられる。濃厚相(液体、懸濁している固体
及び微細に分散した小さい気泡でなる)は、操作条件及
び反応器の幾何形状に応じて、栓流状又は完全な混合流
状であると考えられる。
【0032】フィッシャー−トロプシュ反応を参照する
と、実施例1は、それぞれ気体相及び液体相に関する仮
説上の流動条件に応じた予測変化レベルを比較する。実
施例1の結果から、液体相に関して完全な混合物流であ
る場合には、気体相に関して(CSTRよりもむしろ)
栓流条件であることが明らかに有利であるが、液体相
(又は懸濁相)も栓流状である場合には、さらに明らか
なように有利であることが観察される。
【0033】同様に、実施例2(不均一条件に係る)か
ら、気体相だけでなく液体相についても栓流条件とする
ことがさらに望ましくかつ好適であることが観察され
る。
【0034】発熱性プロセスでは、フィッシャー−トロ
プシュ法と同様に、液体に関してPF条件とすること
は、塔における温度プロフィール、すなわち塔の軸方向
に沿った温度プロフィールを有するとの不利を生ずる。
フィッシャー−トロプシュタイプの方法では、反応器に
おける操作温度の制御は、反応の選択率に直接的に影響
するため重要であり、触媒が過熱すること(望ましくな
い)を防止することも重要である。
【0035】従って、反応器に、たとえば管巣、コイル
又はスラリー中に浸漬された又は反応器の内部表面に配
置された他の種類の熱交換表面でなる好適な冷却システ
ムを設置することが必要である。
【0036】実施例3(図1)は、同一の操作条件及び
同一の反応器の幾何形状のもとで、気体相及び液体相
(固体相を含有する)の両方について栓流タイプの条件
を採用した場合において、理想のケース(塔において等
温条件であると仮定)と、軸方向のプロフィールがあ
り、最大温度が認められる現実のケースとの間の比較を
示す。
【0037】触媒の各々の種類に関して、温度限界(T
lim)(これ以上の温度では、操作することが好ましく
ない)が認められる。方法の実施の間(触媒の代表的な
特性、たとえば活性及び選択性のためだけでなく、触媒
自体の耐火性のためにも)この温度は越えられてはなら
ない。
【0038】実施例4(図2)はTlim値に注意するこ
とによって、理想の等温プロフィールのものよりも完全
に下方にある軸方向温度プロフィールが得られることを
示す。これは、図3に示すように、現実の栓流のケース
(すなわち非等温性)が理想のPFのケース(すなわち
等温性)よりも低いものとして変化率が達成されること
を意味する。
【0039】塔反応器の代表的な操作条件下では、液体
/固体懸濁液の逆混合は、工業的な反応器サイズに関し
て液体相が完全に混合される(その見掛け速度が制限さ
れる際)ことが現実的に求められていると言ってもよい
程度まで、塔の直径が増大するにつれてますます重要に
なる。一方、流量が大きくかつその見掛け速度が大きい
方法では、気体についてPFとすることが正に合理的で
ある。
【0040】実施例5から、スラリー塔を液体について
CSTRモデルでかつ気体についてPFでシミュレート
する際、総反応容積が同じである場合、達成される最終
の変化率が段階の数によって増大することが認められ
る。換言すれば、直列の数個の反応器において得られる
結果が、唯1つの多段階反応器でも得られる。
【0041】図4から、4〜5の段階で変化率90%が
得られることが認められる。これは、同じ入口気体流量
(又は気体の見掛け速度)及び総反応容積であれば、1
以上の分離手段を採用することによって、より高い生産
率が得られる(図5)ことを意味する。
【0042】図5は、伝統的な「単一段階」反応器(N
=1)について、気体流量(又は気体の見掛け速度)の
増大により、反応器内での変化率は低減し、一方、生産
率は増大することを示す。
【0043】この挙動は、反応が完全に混合された(C
STR)液体相で行われることを考慮すれば説明され
る。結果として、反応速度は、液体相中における試薬の
最終濃度に左右され、より小さい試薬の変化率について
は濃度はより大きい。換言すれば、液体相中の試薬の濃
度が大きければ、反応速度は大きく、従って、生産率も
大きい。このように、伝統的は反応器(N=1)では、
生産率の増大は変化率にとっては有害である。従って、
より大きい生産率が要求されればされるほど、回収及び
再循環されるべき未変化の試薬の量が多くなる。
【0044】本発明の方法の利点の1つは、(段階の数
が1より大であるため)生産率の増大が可能であると共
に、変化率のロスが補償されるとの事実にある。
【0045】実際のところ、図5から、同じ総反応容積
である場合、単一段階では気体の見掛け速度が0.1m
/秒である際に、少なくとも2段階では速度が0.2m
/秒である際に、少なくとも3段階では速度が0.3m
/秒である際に少なくとも95%の変化率が得られるこ
とが理解される。このように、生産率は1から2段階に
(0.1から0.2m/秒)に増大させることによって2
倍になり、1から3段階(0.1から0.3m/秒)に増
大させることによって3倍になる。
【0046】気体の流量(又は気体の見掛け速度)及び
総反応容積の各々に関して、段階の数が増大する際、変
化率の限度がある(これは、液体が栓流である場合に得
られるものに相当する)ことが指摘されなければならな
い。事実、図5において、N=10(実際には液体のP
Fに相当する)である場合、達成される変化率レベル
は、気体の見掛け速度の増大によって低下することが認
められる。
【0047】等温性の仮説は、各単一段階について独立
した冷却システムが採用されるとの事実のため、有効に
許容される。
【0048】実施例6では、実施例5で適用したものと
同じ操作条件に関して、比熱交換表面積を単位容積当た
りで算定した。図6は、段階の数N及び気体の見掛け速
度に関連して、これらの値を比較する。比熱交換表面積
は、段階の数の増大によって誘発される変化率の増大に
関連して、段階の数Nによって増大することが認められ
る。反応器に沿って又は各段階における等温条件を確実
なものとするため、各段階について予測される熱交換表
面積は、同段階で発生する熱の量に比例する。図7(実
施例6)は、段階(全反応容積がこれら段階に分割され
る)の総数を関数として、各段階において、熱交換表面
がいかに分配されているかを示す。
【0049】以下の実施例は、本発明がさらに良好に理
解されるように例示するものである。
【0050】
【実施例1】フィッシャー−トロプシュ合成に適用した均一方式で作
動する3相塔反応器の各種理想モデル間の比較 均一方式で作動する3相塔反応器の挙動を記述するた
め、少なくとも3種の理想モデルが考えられる。 1.気体相及び懸濁状の固体を含有する液体相の両方が
完全に混合しているもの(CSTR)と認められるモデ
ル 気体相における物質収支: 液体相における物質収支: ここで: QG 0=反応器の入口における気体の流量(容量); QG =反応器の出口における気体の流量(容量); QL 0=反応器の入口における液体の流量(容量); QL =反応器の出口における液体の流量(容量); CG,i 0=反応器の入口における気体相中の試薬iのモル
濃度; CG,i =反応器の出口における気体相中の試薬iのモル
濃度; CL,i 0=反応器の入口における液体相中の試薬iのモル
濃度; CL,i =反応器の出口における液体相中の試薬iのモル
濃度; (KLa)i=試薬iに関する気体−液体物質(容量)移動
係数; Hi=試薬iに関するヘンリー定数; εL=懸濁液(液体+固体)のホールドアップ; VL=反応容積; Ri=非通気懸濁液に関する液体相中の試薬iの消費
率; i =H2、CO
【0051】反応速度はモル数の消費に伴うため、気体
の容積収縮を考慮して、式 Q=Q0(1+αX) を導入する。ここで: X=合成ガスの変化率; α=収縮率=1−Q(X=1)/Q(X=0) 2.懸濁状の固体を含有する液体相のみが完全混合であ
り(CSTR)、一方、気体相は塔内を栓流(PF)で
流動するモデル気体相における物質収支: 液体相における物質収支: ここで:UG=気体の見掛け速度: z =反応器の軸座標; A =反応器の自由区分; H =通気懸濁液(液体+固体)の高さ 3.気体相及び懸濁状の固体を含有する液体相の両方が
塔内で栓流(PF)状にあると認められるモデル気体相
における物質収支: 液体相における物質収支: ここで:UL=液体相の見掛け速度懸濁状の固体を含有
する液体相は、バッチ条件下にあるか、又は塔の底部か
ら反応器に供給された気体流と並流する。
【0052】各種モデル間の比較を、等温条件を仮定し
て、同じ総反応容積及び操作条件下で行う。速度はコバ
ルトを基材とする標準の触媒に関する。固体は反応器の
長さ全体に均一に分散しているものとする。フィッシャ
ー−トロプシュ合成反応に適用した上記モデルを記述す
るために特別に開発した3種の異なる演算プログラムを
使用して計算を行う。反応器の幾何形状、操作条件及び
得られた結果を表1に示す。
【0053】
【表1】 反応器のサイズ 直径 7m 高さ 30m 操作条件 温度 240℃ 圧力 30バール 導入気体の組成 H2/CO=2(+5%不活性生成物) 仮定の収縮ファクター α=−0.638 入口気体速度 12.5cm/秒 入口液体速度 1.0cm/秒 固体濃度(容積フラクション) 0.20 懸濁液(液体+固体)の密度 728Kg/m3 モデルの結果 モデル 1 2 3 合成ガスの変化率 74% 85% 95% 表1は、両方の相について完全混合条件から、少なくと
も気体相について栓流条件とした条件にシフトさせるこ
とによって変化率の上昇が得られることを明確にしてい
る。しかしながら、両相(気体相及び懸濁状の固体を含
有する液体相)が栓流条件下にある際に最大の上昇が達
成される。この場合、等温条件に関して達成される変化
率は同じ条件下では最小である。
【0054】
【実施例2】フィッシャー−トロプシュ合成に適用した不均一方式で
作動する3相塔反応器の異なる理想モデル間の比較 不均一方式での作動では、希釈区域に存在し、かつ栓流
として大きい気泡の形で塔内を流動する気体のフラクシ
ョンと、小さい気泡の形で濃厚相(液体及び分散した固
体でなる)内に同伴される残りの気体フラクションとの
間には区別がある。この例においても、前記実施例の如
く、3種の異なる理想モデルによって得られた結果を比
較した。 1. 希釈相が栓流(PF)であり、濃厚相が完全混合
(CSTR)であり、ただし、小さい気泡の寄与は無視
され、塔に入る気体全体が大きい気泡の形で反応器に流
入すると見なされるモデル 気体相(希釈相)における物質収支: 液体相(濃厚相)における物質収支: 2.希釈相が栓流(PF)であり、一方、濃厚相(小さ
い気泡のフラクションを含む)が完全混合(CSTR)
であるモデル 気体相(希釈相)における物質収支: 気体相(濃厚相内の小さい気泡)における物質収支: 液体相(濃厚相)における物質収支: ここで、付記した表示「large」及び「small」は、それ
ぞれ大きい気泡に含有された気体及び小さい気泡に含有
された気体に関するものである: Udf=濃厚相における気体の見掛け速度; (UG−Udf)=希釈相における気体の見掛け速度 すべての他の記号に関しては、実施例1に示した定義が
有効である。 3.希釈相及び濃厚相の両方が栓流(PF)にあるモデ
ル 気体相(希釈相)における物質収支: 液体相(濃厚相)における物質収支:
【0055】この実施例に関しても、実施例1に関して
行った同じ仮定が有効である。すなわち、懸濁状の固体
を含有する液体相はバッチ式であってもよく、又は反応
器の底部に供給された気体流に対して並流状であっても
よい;各種モデル間の比較を、等温条件を仮定して、同
じ総反応容積及び操作条件を採用して行う;速度はコバ
ルトを基材とする標準の触媒に関するものである;固体
は反応器の長さ全体にわたって均一に分布しているもの
と考えられる。計算を、実施例1で使用した同じ演算プ
ログラムを使用して行う。反応器の幾何形状、操作条件
及び得られた結果を表2に示す。
【0056】
【表2】 反応器のサイズ 直径 7m 高さ 30m 操作条件 温度 240℃ 圧力 30バール 導入気体の組成 H2/CO=2(+5%不活性生成物) 仮定の収縮ファクター α=−0.638 入口気体速度 30cm/秒 入口液体速度 1.0cm/秒 固体濃度(容積フラクション) 0.35 懸濁液(液体+固体)の密度 794Kg/m3 モデルの結果 モデル 1 2 3 合成ガスの変化率 89% 87% 98%
【0057】得られた結果から、ある程度の逆混合の導
入が、完全混合濃厚相に同伴された小さい気泡の影響に
より(モデル2)、合成ガスの変化率を低減させること
が理解される。この場合にも、両相を栓流で操作するこ
とにより最高の変化率が保証される。
【0058】
【実施例3】気体相及び懸濁状の固体を含有する液体相の両方が栓流
条件にあると認められ、内部冷却システムによって熱交
換が行われる3相塔反応器における温度プロフィール;
フィッシャー−トロプシュ合成への応用 気体相及び懸濁状の固体を含有する液体相の両方につい
て栓流条件下で作動する3相気泡塔反応器に関する等温
性の仮説は、極めて発熱性の反応であることを考慮すれ
ば、必ずしも現実的ではない。仮に熱が内部冷却システ
ムによって除去されるとしても、塔内では軸方向の温度
プロフィールが確立され、その最高点は反応系の条件及
び冷却システムの特性に左右される。仮定の等温条件の
代わりに表2の条件下であれば、熱収支は次のとおりで
ある: ここで: cp,SL=懸濁液(液体+固体)の比熱; ρSL =懸濁液(液体+固体)の密度; T =反応器内の温度; TW =冷却用流体の温度; hw =全熱交換率; aw =単位容積当たりの比熱交換表面積; (−ΔH)CO=試薬COに関する反応エンタルピー; RCO =非通気懸濁液の容積に関する液体相における試
薬COの消費速度
【0059】得られた温度プロフィール(付加的条件を
表3に示す)を図1に示す。この図において、曲線Aは
反応器における温度プロフィールであり、一方、線Bは
反応器内の平均温度に相当する。上述の熱収支におい
て、気体相の寄与は無視されるが、気体、液体及び固体
は反応器の各区分において同じ温度にあると見なされ
る。熱交換に関する付加的な仮説は、冷却用流体の温度
が一定に維持されることである。
【0060】
【表3】 付加的操作条件 反応器の入口温度 240℃ 冷却用流体の温度 230℃ 総熱交換率 0.39 Kcal/m2sK 単位容積当たりの比熱交換表面積 30.5m2/m3 試薬COに関する反応熱 −41.09 Kcal/モルCO
【0061】
【実施例4】気体相及び懸濁状の固体を含有する液体相の両方が栓流
にあると認められ、内部冷却システムによって熱交換が
行われる場合の3相塔反応器における温度プロフィー
ル;最高温度限界(反応器内で達成される)が確立され
る;フィッシャー−トロプシュ合成への応用 各種の触媒に関して、温度限界Tlim(これより高い温
度で操作することは有利ではない)が認められる。これ
は、気体及び懸濁状の固体を含有する液体の両方が栓流
条件下にあるとすると、温度プロフィールを制御して、
塔のいかなる点においてもこの限界値を越えないように
する必要がある。実施例3に記載のケースでは、Tlim
として240℃を設定すると、この限界を満足させるた
めには、たとえば、より大きい熱交換表面積を導入する
ことによって熱交換を改善する必要がある。表4は、図
1に記載のプロフィール(曲線A)を温度限界以下とす
るための新たな操作条件を示す。
【0062】
【表4】 新規な操作条件 反応器の入口温度 235℃ 冷却装置の温度 230℃ 総熱交換率 0.39 Kcal/m2sK 単位容積当たりの比熱交換表面積 32m2/m3 試薬COに関する反応熱 −41.09 Kcal/モルCO
【0063】計算モデルとの相互作用処理に由来する新
たなパラメーターによれば、反応器で得られた軸方向の
温度プロフィールは図2に示すものである(曲線A)。
発熱反応、特にフィッシャー−トロプシュ合成の如く、
速度は温度によって活性化される。温度プロフィールを
もって作動することは、ある種の触媒を使用して操作で
きる最高限度に等しい一定温度の場合(図2、曲線B)
と比べて、より低い収率が達成されることを意味するで
あろう。図3は、理想等温の場合における塔内の変化率
プロフィール(曲線B)及び図2に示す温度プロフィー
ルをもつ実際の場合における変化率プロフィール(曲線
A)を示す。図3から理解されるように、理想的仮説に
より塔反応器内で達成される最終変化率は98%に相当
し、一方、実際の場合には、合成ガスの変化率は93%
に達する。
【0064】
【実施例5】気体相が各段階において栓流であると認められ、一方、
固体を含有する液体相が各段階において完全混合である
多段階反応器;フィッシャー−トロプシュ合成への応
用;段階の数に対する合成ガスの変化率及び塔反応器の
生産性 各段階の挙動を記述するために実施例2のモデル1を採
用し、各段階及び塔全体内を等温条件に維持して、段階
(一定の反応容積が分画される)の数の影響を研究する
ために、相当する演算プログラムを変更した。変更した
段階の数によって得られた反応器の性能の比較を、異な
る気体の見掛け速度に関して行った。この例では、分離
手段の間の距離が一定、すなわちすべての段階が同じ高
さを有するものと仮定する。操作条件を表5に示す。
【0065】
【表5】 反応器のサイズ 直径 7m 高さ 30m 段階の数 1〜10 操作条件 温度 240℃ 圧力 30バール 導入気体の組成 H2/CO=2(+5%不活性生成物) 仮定の収縮ファクター α=−0.638 入口気体速度 10〜40cm/秒 入口液体速度 1.0cm/秒 固体濃度(容積フラクション) 0.35 懸濁液(液体+固体)の密度 794Kg/m3
【0066】図4は、塔が分画された段階の数に対し
て、異なる気体の見掛け速度に関する塔全体の出口にお
いて得られた最終変化率を示す。図4から認められるよ
うに、段階の数を増大させることにより、最終変化率レ
ベルは増大し、たとえ特定の段階数であっても、変化率
は漸近線に達する傾向にある。この漸近線は、等温条件
下、懸濁状の固体を含有する液体相についても栓流条件
とした場合に相当するものである。図4から、最初の4
段階で変化率が既に90%となることが認められる。変
化率の増大の結果として、他の条件が同じであれば、段
階数の増大につれて反応器の生産率が増大する。図5
は、単一段階及び気体速度10cm/秒の伝統的な反応
器に相当する基本的ケースを参照し、異なる段階数かつ
反応器入口における気体の異なる見掛け速度に関する相
対的生産率(PR)を示す。図5(各相対的生産率に関
する各変化率レベルも示す)において認められるよう
に、気体の見掛け速度自体の増大は生産率のかなりの増
大を生ずるが、塔において達成される最終変化率レベル
には有害である。これは、伝統的な反応器(単一段階)
における気体流量の増大は、一方では生産率を改善する
が、他方では回収及び可及的に再循環されなければなら
ない多量の未変化試薬を生ずることになり、プラント及
び操作コストを増大させることを意味する。これに対し
て、いくつかの段階を有する反応器では、試薬の高変化
率レベルを維持しつつ高い生産率を達成でき、換言すれ
ば同じ操作条件及び塔の幾何形状をもつ伝統的反応器の
性能を改善できる。
【0067】
【実施例6】気体相が各段階において栓流であると考えられ、一方、
懸濁状の固体を含有する液体相が各段階において完全混
合された多段階反応器;フィッシャー−トロプシュ合成
への応用;II.単位容積当たりの比熱交換表面積の増大
及び分配 実施例5において、各段階及び塔全体で等温性を維持す
るため、反応によって生じたすべての熱を各段階におい
て除去した。各段階に導入されるべき単位容積当たりの
比熱交換表面積を算定し、その間、冷却用流体の熱交換
率及び温度を同一に維持した。段階数の増大につれて、
同じ反応容積及び操作条件では、変化率の増大のため、
総熱交換表面積は増大する。図6は、伝統的な反応器
(単一段階)の場合に対して、異なる気体の見掛け速度
値について段階数を変化させた(1から4へ)際の比熱
交換表面積aw(N)/aw(1)の増大を示す。表6は、
気体の見掛け速度が30cm/秒である場合において、
段階数の変化によって、種々の段階の間での単位容積当
たりの比熱交換表面積aの分配を示す。一方、図7で
は、表6の値をグラフの形で示す。異なる気体速度につ
いても、熱交換表面積の同じ分配が質的に証明された。
【0068】
【表6】 段階の数 R tot=1 Ntot=2 Ntot=3 Ntot=4 I 1 0.642 0.437 0.328 II 0.358 0.378 0.31 III 0.185 0.249 IV 0.113 合計 1 1 1 1
【0069】上述の実施例から、気体相及び液体相の両
方が栓流であると認めらる条件下での操作では、変化率
及び生産率の両方に関して反応器の性能が改善されるこ
とが理解される。しかしながら、伝統的な単一段階反応
器により塔内で得られる温度プロフィールは、両相につ
いて栓流条件が認められれば、特定の温度限界で操作す
る際には不利である。多段階反応器を使用することによ
り、下記の点が可能である: 1)気体相及び懸濁状の固体を含有する液体相の挙動を
栓流に近づけること; 2)各段階内の液体相についてはほぼ完全な混合条件で
あるため、固体を均一に懸濁させた状態に維持できるこ
と; 3)各段階内において及び反応塔全体において等温条件
を維持できること。
【0070】このようにして、反応器の性能は変化率及
び生産率の点で改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】気体及び液体/固体懸濁液の両方について栓流
条件とした塔反応器内の温度プロフィールを示すグラフ
である。
【図2】気体及び液体/固体懸濁液の両方について栓流
条件とした塔反応器内の温度プロフィールを、理想の等
温の場合及び現実の場合を比較して示すグラフである。
【図3】気体及び液体/固体懸濁液の両方について栓流
条件とした塔反応器における合成ガスの変化率プロフィ
ールを、理想の等温の場合及び現実の場合を比較して示
すグラフである。
【図4】反応器の入口における気体の見掛け速度
(Ui)及び段階の数(N)に対する合成ガス(X)の
変化率を示すグラフである。
【図5】反応器の入口における気体の見掛け速度
(Ui)及び段階の数(N)に対する相対的生産率
(PR)を示すグラフである。
【図6】反応器の入口における気体の見掛け速度
(Ui)及び段階の数(N)に対する単位容積当たりの
比熱交換面積の増大[aw(N)/aw(1)]を示すグ
ラフである。
【図7】段階の数(N)に対する各段階の間の単位容積
当たりの比熱交換面積の分配(aR)を示すグラフであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 591007826 アンスティテュ フランセ デュ ペトロ ール INSTITUT FRANCAIS D U PETROL フランス国 リイル マルメゾン アブニ ュー ド ボアプレオ 4番 (72)発明者 クリスチーナ・マレット イタリー国パドーバ市ビア・ファバレット 47 (72)発明者 ビンチェンゾ・ピッコロ イタリー国ミラノ州パウロ市ビア・マスケ ルパ9

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】特に、良好な触媒の存在下、CO及びH
    を含む気体混合物を原料として、主として重質の炭化水
    素を生成するフィッシャー−トロプシュ反応のための、
    気体相及び懸濁状の固体を含有する液体相の存在下で気
    泡塔反応器を最適に作動させる方法において、1)該方
    法を、2以上の数の直列の段階において行うと共に、各
    段階における温度を独立して制御し;2)気体相及び懸
    濁状の固体を含有する液体相の流れ条件が本質的に栓流
    であると共に、気体の見掛け速度が3〜200cm/秒
    であり、液体の見掛け速度が0〜10cm/秒であり;
    3)各段階における固体の濃度が各単一段階について本
    質的に一定かつ等しく、5〜50%(容量/容量)であ
    ることを特徴とする、気泡塔反応器の最適な作動方法。
  2. 【請求項2】気体の見掛け速度が5〜100cm/秒で
    あり、液体の見掛け速度が0〜2cm/秒である、請求
    項1記載の気泡塔反応器の最適な作動方法。
  3. 【請求項3】気体の見掛け速度が10〜40cm/秒で
    あり、液体の見掛け速度が0〜1cm/秒である、請求
    項2記載の気泡塔反応器の最適な作動方法。
  4. 【請求項4】各段階における固体の濃度が10〜45%
    (容量/容量)である、請求項1記載の気泡塔反応器の
    最適な作動方法。
  5. 【請求項5】各段階における固体の濃度が25〜40%
    (容量/容量)である、請求項4記載の気泡塔反応器の
    最適な作動方法。
  6. 【請求項6】温度プロフィールが各単一段階において一
    定であり、すべての段階について等しい、請求項1記載
    の気泡塔反応器の最適な作動方法。
  7. 【請求項7】段階の数が2〜5である、請求項1記載の
    気泡塔反応器の最適な作動方法。
  8. 【請求項8】段階の数が3〜4である、請求項7記載の
    気泡塔反応器の最適な作動方法。
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