JPH10151027A - 収納部の昇降支持装置とこれに用いるリンク連結具 - Google Patents

収納部の昇降支持装置とこれに用いるリンク連結具

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JPH10151027A
JPH10151027A JP8313867A JP31386796A JPH10151027A JP H10151027 A JPH10151027 A JP H10151027A JP 8313867 A JP8313867 A JP 8313867A JP 31386796 A JP31386796 A JP 31386796A JP H10151027 A JPH10151027 A JP H10151027A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 収納部を昇降できるように支持する左右の平
行リンク機構の一方に下降速度制限手段を働かせること
による、収納部の左右での支持高さの差を、特にコスト
の上昇を見ないで容易かつ確実に補正できるようにする
ことを目的とする。 【解決手段】 自由端部間で収納部2を昇降できるよう
に支持する左右一対の平行リンク機構3、4の相対向す
るリンク3b、4bどうしを回転軸21により一体に回
動できるように連結するとともに、一方の平行リンク機
構に収納部2の下降速度を制限する下降速度制限手段1
4を働かせ、前記連結される各リンク3b、4bどうし
に回転軸まわりに所定角度α等のずれを与える補正手段
22を設けることにより、上記の目的を達成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は収納部の昇降装置と
これに用いるリンク連結具に関し、例えば、厨房家具等
で各種の物を高所に収納する収納部を前方低位置まで引
き出し、各種のものを出し入れしやすくするのに利用さ
れる。
【0002】
【従来の技術】このような収納装置は、特開平7−14
8030号公報等で知られている。このものは、キャビ
ネット内に設けられた収納部であるラック体をキャビネ
ット外下方に引き出し、また元に戻せるように左右一対
の平行リンク機構により支持している。平行リンク機構
には、ラック体の自重により働く下降側へのモーメント
を釣り合いによって相殺し、あるいは逸散させる釣り合
いばねやダンパー機構などの下降速度制限手段が働かさ
れ、ラック体の昇降操作をゆっくりと軽快に行えるよう
にしている。
【0003】また、左右の平行リンク機構は対応する各
1本のリンクどうしを回転軸を介して連結され、双方が
同期回転できるようにして、左右の平行リンク機構によ
るラック体の昇降動作に差が生じないようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のよ
うな構成であると、左右の平行リンク機構によるラック
の支持高さに差ができ、ラック体を適正な姿勢で昇降さ
せ得ないことがある。本発明者らはこれにつき種々に実
験し検討したところ、キャビネットの大きさ、価格、設
置スペース等の理由で、前記下降速度制限手段を片方の
平行リンク機構にだけ働かせる仕様のものがあり、この
ような仕様のものに限って左右の支持高さに差が生じる
ことが判明した。
【0005】これは、左右の各平行リンク機構の回転軸
により連結されたリンクどうしが同期回転する構成で
も、左右の各平行リンク機構の他のリンクやこれらとラ
ック体の間の連結部等の間に少しずつのクリアランスが
あり、これが集約して左右の各平行リンク機構によるラ
ック体の支持高さに差が生じているものと思われる。具
体的には一方の平行リンク機構の側ではこれとラック体
との間のクリアランスがなくなるまで下降速度制限手段
の付勢力によってラック体を持ち上げて安定し、他方の
平行リンク機構の側ではこれとラック体との間のクリア
ランスがなくなるまでラック体が下降して安定すること
により、ラック体の支持高さが左右で異なるものと思わ
れる。このようなことから、平行リンク機構によりラッ
ク体を支持し動きを伝達する構造上の部材が多くなるほ
ど上記の問題は大きい。
【0006】本発明の目的は、このような新たな知見に
基づき、特にコストの上昇を見ないで容易かつ確実に左
右の各平行リンク機構による収納部の支持高さの差を補
正できる収納部の昇降装置とこれに用いる連結具を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、請求項1の発明の収納部の昇降装置は、起
伏する平行リンクの自由端部間で収納部を昇降できるよ
うに直接または間接に支持する左右一対の平行リンク機
構を備え、これら一対の平行リンク機構の相対向するリ
ンクどうしを回転軸により一体に回動できるように連結
するとともに、一方の平行リンク機構に収納部の下降速
度を制限する下降速度制限手段を働かせ、前記連結され
る各リンクどうしに回転軸まわりに所定角度のずれを与
える補正手段を設けたことを特徴とするものである。
【0008】このような構成では、収納部を昇降できる
ように支持する左右一対の平行リンク機構がこれらの相
対向するリンクどうしを回転軸により連結されて一体に
回動することにより収納部を左右均等に上下動でき、ま
た、左右一対の平行リンク機構の一方にだけ働かせた簡
易な下降速度制限手段の働きによって収納部の上下動が
ゆっくりと軽快に行えるものであるのに加え、下降速度
制限手段が一方にしか働いていない左右一対の平行リン
ク機構により生じる収納部の左右の支持高さの差は、例
えば請求項2〜5の発明のいずれかが採用するような、
また、請求項6〜8の発明のいずれかの連結具を採用し
た簡単な補正手段による、左右一対の平行リンクの回転
軸により連結された各リンクに回転軸まわりに所定角度
のずれを与える働きによって相殺し、その影響をなくす
ことができ、そのために、特にコストが上昇するような
こともない。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の収納部の昇降支持
装置およびこれに用いる連結具の幾つかの実施の形態に
つき、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0010】(実施の形態1)本実施の形態1は図1に
示すように、厨房家具等として設けられる吊り戸棚形式
のキャビネット1、あるいは床面に設置され、または据
え付けられた背の高いキャビネットの高所に設けられる
収納部としてのラック体2を昇降できるように支持する
昇降支持装置の場合を示している。この昇降支持装置は
キャビネット1内に起伏するように設けられた左右一対
の平行リンク機構3、4によりラック体2を図1の仮想
線で示す収納位置と、実線で示すキャビネット1外下方
の引出し位置との間で昇降させられるようにしている。
ラック体2は木製や合成樹脂製の側板2a間を下部手前
に設けるハンドルバー5aと、上部手前に設ける補強バ
ー5bとで連結した枠体5に、金属製線材よりなる網体
6を組み合わせて各種のものを出し入れできるように収
納できるようにしたものであるが、具体的な構成および
用いる材料は自由である。
【0011】左側の平行リンク機構3は平行なリンク3
a、3bの基部を、キャビネット1の左側の側板2aの
内面に取付けられる取付け基台8aに枢支されるととも
に、各リンク3a、3bの自由端部どうしを連結した連
結板9により連結し、この連結板9をラック体2の左側
の側板2aの外面に取付けることにより、ラック体2の
左側を支持している。右側の平行リンク機構4は平行な
リンク4a、4bの基部を、キャビネット1の右側の側
板2aの内面に取付けられる取付け基台8bに枢支され
るとともに、各リンク4a、4bの自由端部どうしを連
結した連結板11により連結し、この連結板11をラッ
ク体2の右側の側板2aの外面に取付けることにより、
ラック体2の右側を支持している。
【0012】これら、左右の各平行リンク機構3、4は
ラック体2を必要に応じて着脱できるように支持するた
め、ラック体2の側板2aの外面には前記各連結板9、
11の上下縁を抜き差しできるように受入れる図2に示
すような上下支持溝12aを持った金属板よりなる支持
部材12をねじ13を用いたねじ止め等により取付けて
ある。もっとも、これらの取付け方は自由であり、側板
2aに一体に形成することもできる。場合によってはリ
ンク3a、3bおよびリンク4a、4bの各自由端部
は、連結板9、11を用いないで直接ラック体2の外面
に枢着することにより左右の各平行リンク機構3、4を
構成するとともに、ラック体2を支持するようにするこ
ともできる。
【0013】左右の各平行リンク機構3、4はこれらの
相対向する例えば前側のリンク3b、4bどうしを回転
軸21により連結して一体に回動することによりラック
体2を左右均等に上下動できるようにしてある。また、
左右一対の平行リンク機構3、4には、ラック体2の自
重により働く下降側へのモーメントを釣り合いによって
相殺し、あるいは逸散させる各種釣り合いばねや各種ダ
ンパー機構などよりなる、例えば図2、図3に示すよう
な下降速度制限手段14を働かせ、ラック体2の昇降操
作をゆっくりと軽快に行えるようにする。本実施の形態
1では特に、キャビネット1の大きさ、価格、設置スペ
ース等の理由から、下降速度制限手段14を片方の平行
リンク機構、本実施の形態1では右側の平行リンク機構
4にだけ働かせる。
【0014】本実施の形態1で採用している下降速度制
限手段14は、図3に示すように、右側の平行リンク機
構4の後部アーム4aに連結されて一体回転する回転板
15と捩じりばね16とを備え、捩じりばね16の一端
は固定金具17に、他端は回転板15上の受ピン18に
それぞれ当接するようにされ、ラック体2が下降してい
くとき捩じりばね16を巻き上げ、その反力によりラッ
ク体2の重量による下降モーメントとの釣り合い度合い
に応じてそれを相殺し、ハンドルバー5aを把持してラ
ック体2をゆっくりと軽快に昇降させられるようにして
いる。もっとも、下降モーメントと釣り合わせるばねの
種類と働かせ方は自由に選択することができる。
【0015】このような下降速度制限手段14は、その
具体的な構造や方式の違いにかかわらず、下降速度制限
手段14が設けられる側は、設けられない側に比し必要
スペースが図2、図3に示すように大きくなり勝ちであ
る。このため、キャビネット1の側方に壁や他の家具が
ある場合に、これと引き出されたラック体2との間の無
駄な隙間をできるだけ小さくする配置とするには、本実
施の形態1の収納装置はキャビネット1の左側に壁や他
の家具がある場合に適すると云ったように、左右での使
い勝手に違いが生じる。従って、望まれる左右の使い勝
手に対応するように下降速度制限手段14を設ける側を
選択し設定すればよい。
【0016】ところで、既述したように、左右一対の平
行リンク機構3、4によるラック体2の支持高さは、ラ
ック体2の下降速度制限手段14を設ける平行リンク機
構4の側よりも設けない平行リンク機構3の側の方が低
くなる。このようなことは、十分な剛性を持ちにくいラ
ック体2に左右での歪みとガタツキの原因になり寿命が
短くなる。また、左右の各平行リンク機構3、4の収納
位置と引出し位置とを、図1〜図3に示すようなストッ
パ19a、19bによって規制するのに、ラック体2の
支持高さが低くなる側のリンク3aが、支持高さが高く
なる側のリンク4aよりも先にストッパ19bに当接し
て片当たりとなり、左側の平行リンク機構3およびスト
ッパ19bに大きな負荷を受けるので、これも損傷の原
因になり寿命低下をもたらす。
【0017】これに対処するため、本実施の形態1で
は、左右の各平行リンク機構3、4の回転軸21により
一体に回動できるように連結される相対向するリンク3
b、4bどうしに、例えば図5の(b)示すような回転
軸21まわりの所定角度αのずれを与える補正手段22
を設けてある。
【0018】このように、回転軸21により連結された
各リンク3b、4bの回転軸21まわりに与えられた所
定角度αのずれは、下降速度制限手段14が働かされた
右側リンク4bよりも下降速度制限手段14が働かされ
ない左側リンク3bの方がラック体2を持ち上げる回動
方向の側に位置ずれしていることにより、下降速度制限
手段14が働かされない左側の平行リンク機構3による
ラック体2の支持高さが、下降速度制限手段14が働か
される右側の平行リンク機構4によるラック体2の支持
高さよりも低くなるような支持高さの差を相殺するの
で、ラック体2を左右同一高さを保って支持し昇降させ
ることができる。従って、上記のような支持高さの差の
問題が解消する。
【0019】しかも、このようなラック体2の左右での
支持高さの差を補正するのに、左右の各平行リンク機構
3、4における回転軸21によって一体に回動できるよ
うに連結される各リンク3b、4bに回転軸21まわり
の所定角度αのずれを持たせるだけの簡単な方式である
ので、構造が特に複雑になることはなくコスト上昇の原
因にもならない。
【0020】さらに、本実施の形態1の補正手段22
は、図1、図2に示すように、回転軸21の両端に設け
られて、連結し合う各リンク3b、4bの基部を回転方
向に位置決めして取付けらる左右一対の連結片23、2
4を備え、各連結片23、24が回転軸21に対し、連
結し合う各リンク3b、4bを前記必要な所定角度αだ
け回転軸21のまわりにずらすように補正するための、
図5の(b)に示すような回転方向の同じずれを持っ
て、図4に示す溶接部27等によって固定されている。
【0021】この回転軸21は図4、図5に示すよう
に、中空軸として左右にこれら連結片23、24を一体
に設けた1つの連結具30をなし、取付け基台8a、8
bに図4に仮想線で示すように軸受25により軸受され
た回転軸26と連結してリンク3b、4bを一体に回動
できるように枢支する回転軸として機能するようになっ
ており、これが、予め特定の設計機種に対応して複数製
作しておき必要に応じて用いることにより、設計機種に
応じた前記補正を行うのが容易にしかも個人差なく均等
に対処することができる。
【0022】もっとも、この場合、本実施の形態1およ
び図5の(a)に示すように右側の平行リンク機構3に
下降速度制限手段14を働かせる仕様では、図5の
(b)に示すような回転軸21のまわりの前記所定角度
αの向きのずれを、連結片23、24どうしに与えれば
よいが、図6の(a)に示すように左側の平行リンク機
構4に下降速度制限手段14を働かせる仕様では、図6
の(b)に示すような連結片23、24どうしの前記所
定角度αとは逆の向きの所定角度βのずれが回転軸21
のまわりに設けられる必要がある。
【0023】そこで、連結具30は図5の(b)に示す
右側に下降速度制限手段14を働かせた右側タイプのも
のと、図6の(b)に示す左側に下降速度制限手段14
を働かせた左側タイプのものとを予め用意しておき、こ
れを下降速度制限手段14が設けられる側に応じて選択
使用できるようにしておくことによってさらに便利にす
る。
【0024】また、図5の(b)の連結具30と、図6
の(b)の連結具30とは、見間違えられ、また使い間
違われやすいので、右側に下降速度制限手段14を設け
る場合の連結具30と、左側に下降速度制限手段14を
設ける場合の連結具30とを区別しやすくするのに、図
5の(b)に示すRの文字表示28aや、図6の(b)
に示すLの文字表示28b等を連結片23、24等に設
けておく。これによって、前記のような間違いをなくす
ことができるし、戸惑いなく迅速に選択使用することが
できる。このような表示は他の文字や記号等、適宜な態
様のものとすることができる。
【0025】なお、本実施の形態1では、各連結片2
3、24は両側を折り曲げて溝23a、24aを形成
し、この溝23a、24aにリンク3b、4bを嵌め合
わせることにより、回転軸21の回りに位置決めして取
付けられるようにしてあり、各連結片23、24と各リ
ンク3b、4bと図3、図4に示すようにねじ29によ
りねじ止めして脱落しないようにしている。しかし、こ
のような各連結片23、24にリンク3b、4bを回転
軸21まわりに位置決めして取付けるのに、一方に設け
た複数の突起を他方に設けた複数の穴に嵌め合わせた
り、双方を複数箇所にてねじ止めするなどによっても行
えるし、知られる種々な構造を採用することができる。
【0026】また、回転軸21と連結片23、24とを
一体にするのは、それらをアルミニウム製のダイキャス
ト製品としたり、鋳鉄製品としたりして型成形により達
成することもでき、場合によっては合成樹製品を用いる
こともできる。
【0027】(実施の形態2)本実施の形態2は図7に
示すように、各連結片23、24の少なくとも一方と回
転軸21との間に、相互が軸線方向に抜き差しでき、回
転方向には一体化する係合部31、32を、リンク3
a、4bの実施の形態1で述べた所定角度αまたはβの
補正に必要なピッチに対応した周方向ピッチPを持って
設け、補正手段22を構成してある。前記の周方向ピッ
チは1°から数度の範囲に設定して十分である。しか
し、これに限られることはない。
【0028】このような補正手段22によると、回転軸
21に対する連結片23、24の少なくとも一方の嵌め
合わせ角度位置によって、その都度必要な補正ができる
し、必要な補正量に合う連結具30が共通した部品から
いつでも簡易に得られ、便利であるとともに必要部品の
共通化によるコストの低減を図ることができる。
【0029】本実施の形態2の係合部31、32は、図
7の(a)、(b)に示すように、回転軸21の端部
と、これに嵌まり合うように連結片23、24の一方に
一体に設けたボス部23bまたは24bとの、互いに嵌
まり合うが外周面と内周面とに設けられた周方向に細か
な山形をなす凹凸面としてあり、双方の山と谷が係合し
合う位置を、1山分ずつ周方向にずらしていくことによ
り、前記補正が容易にしかも所定量ずつ個人差なく確実
に達成することができる。
【0030】本実施の形態2の係合部31、32は、周
方向全域に設けられているが、これに限られることはな
く、補正に必要な範囲で設けられればよい。また、連結
片23または24の回転軸21に対する軸線方向の固定
のために、ボス部23bまたは24bに外部からねじ込
んだねじ33を、回転軸21の外周に設けた環状溝34
に係合させるようにしてある。しかし、このような軸線
方向の位置決め構造は自由に設計することができ既に知
られた種々の方法を採用することができる。
【0031】他の、構造および作用効果は、実施の形態
1の場合と特に変わる所はなく、同一の部材には同一の
符号を付しながら、重複する図示および説明は省略す
る。
【0032】(実施の形態3)本実施の形態3は図8に
示すように、回転軸21の端部と、これに嵌め合わされ
るリンク3b、4bに一体に設けたボス部3cまたは4
cの少なくとも一方との間に、前記係合部31、32を
設けて、補正手段22を構成してある。この場合、リン
ク3b、4bに回転軸21まわりの所定角度ずれを持た
せるのに、回転軸21へのリンク3bまたはリンク4b
を嵌め合わせる角度を係合部31、32の係合位置を周
方向に所定ピッチ分ずらすことにより調節すればよく、
実施の形態1、2の場合のような連結片を省略すること
ができ、構成がさらに簡略化するので、作業性が向上す
るとともにコストの低減を図ることができる。
【0033】他の構造および作用効果は、実施の形態2
の場合と特に変わらないので、共通する部材には同一の
符号を付しながら重複する図示および説明は省略する。
【0034】
【発明の効果】本発明の収納部の昇降装置によれば、下
降速度制限手段が一方にしか働いていない左右一対の平
行リンク機構により生じる収納部の左右の支持高さの差
を、左右一対の平行リンクの回転軸により連結された各
リンクに回転軸まわりに所定角度のずれを与える簡単な
補正手段の働きによって相殺し、その影響をなくすこと
ができる。従って、収納部の左右支持高さの差をなくす
のに特にコストが上昇するようなこともない。
【0035】また、本発明の連結具によれば、両端部に
設けられた連結片によって連結し合う各リンクを所定の
角度のずれを持って一体に回動できるように支持する回
転軸として機能するものであり、これを、予め特定の設
計機種に対応して複数製作しておき必要に応じて用いる
ことにより、設計機種に応じた前記補正を行うのが容易
にしかも個人差なく均等に対処することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1を示す収納部の断面図で
ある。
【図2】図1の収納部の昇降装置を示す斜視図である。
【図3】図2の昇降装置に働かせた下降速度制限手段を
示す斜視図である。
【図4】図3の昇降装置の回転軸と平行リンク機構のリ
ンクとの連結部を示す断面図である。
【図5】(a)は下降速度制限手段の右勝手設置状態を
示す説明図、(b)はその場合に用いる連結具の斜視図
である。
【図6】(a)は下降速度制限手段の左勝手設置状態を
示す説明図、(b)はその場合に用いる連結具の斜視図
である。
【図7】本発明の実施の形態2を示し、その(a)は昇
降装置の回転軸と平行リンク機構のリンクとの連結部を
示す縦断面図、その(b)は横断面図である。
【図8】本発明の実施の形態3を示し、その(a)は昇
降装置の回転軸と平行リンク機構のリンクとの連結部を
示す縦断面図、その(b)は横断面図である。
【符号の説明】
1 キャビネット 2 ラック体 3、4 平行リンク機構 3a、3b 平行リンク 4a、4b 平行リンク 8a、8b 取付け基台 9、11 連結板 14 下降速度制限手段 16 捩じりばね 21、26 回転軸 22 補正手段 23、24 連結片 23a、24a 溝 27 溶接部 28a、28b 文字表示 29、33 ねじ 31、32 係合部 34 環状溝 P ピッチ α、β 所定角度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村上 良平 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 起伏する平行リンクの自由端部間で収納
    部を昇降できるように直接または間接に支持する左右一
    対の平行リンク機構を備え、これら一対の平行リンク機
    構の相対向するリンクどうしを回転軸により一体に回動
    できるように連結するとともに、一方の平行リンク機構
    に収納部の下降速度を制限する下降速度制限手段を働か
    せ、前記連結される各リンクどうしに回転軸まわりに所
    定角度のずれを与える補正手段を設けたことを特徴とす
    る収納部の昇降装置。
  2. 【請求項2】 前記補正手段は、回転軸の両端に設けら
    れて、連結し合う各リンクの基部を回転方向に位置決め
    して取付けられる左右一対の連結片であって、各連結片
    は回転軸に対し、連結し合う各リンクを必要角度補正す
    るように回転方向のずれを持って固定されている請求項
    1に記載の収納部の昇降装置。
  3. 【請求項3】 各連結片は、回転軸に一体に設けられて
    いる請求項2に記載の収納部の昇降支持装置。
  4. 【請求項4】 各連結片の少なくとも一方と回転軸との
    間に、相互が軸線方向に抜き差しでき、回転方向には一
    体化する係合部を、リンクの角度補正に必要なピッチに
    対応した周方向ピッチを持って設けられている請求項2
    に記載の収納部の昇降装置。
  5. 【請求項5】 前記補正手段は、回転軸と、連結し合う
    各リンクの少なくとも一方との間に、相互が軸線方向に
    抜き差しでき、回転方向には一体化する係合部を、リン
    クの角度補正に必要なピッチに対応した周方向ピッチを
    持って設けたものである請求項1に記載の収納部の昇降
    装置。
  6. 【請求項6】 自由端部間に直接または間接に支持した
    収納部を起伏により昇降できるようにする左右一対の平
    行リンク機構の相対向するリンクどうしを一体に回動で
    きるように連結する回転軸を備え、この回転軸の両端部
    に前記連結し合う各リンクの基部を回転方向に位置決め
    して取付ける連結片を一体に設け、これら連結片の一方
    が他方に対し回転軸まわりに所定角度ずれを与えられて
    いるリンク連結具。
  7. 【請求項7】 前記連結片の所定角度のずれの向きに対
    応して、左右一対の平行リンク機構のどちら側に下降速
    度制限手段を働かせたものに適用するかを区別する表示
    が設けられている請求項6に記載のリンク連結具。
  8. 【請求項8】 自由端部間に直接または間接に支持した
    収納部を起伏により昇降できるようにする左右一対の平
    行リンク機構の相対向するリンクどうしを一体に回動で
    きるように連結する回転軸と、この回転軸の両端部に前
    記連結し合う各リンクの基部を回転方向に位置決めして
    取付ける連結片とを備え、各連結片の少なくとも一方と
    回転軸との間に、相互が軸線方向に抜き差しでき、回転
    方向には一体化する係合部を、リンクの角度調節に必要
    なピッチに対応した周方向ピッチを持って設けられてい
    るリンク連結具。
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