JPH10150907A - パン生地及びパンの製造方法 - Google Patents

パン生地及びパンの製造方法

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JPH10150907A
JPH10150907A JP8309573A JP30957396A JPH10150907A JP H10150907 A JPH10150907 A JP H10150907A JP 8309573 A JP8309573 A JP 8309573A JP 30957396 A JP30957396 A JP 30957396A JP H10150907 A JPH10150907 A JP H10150907A
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迪夫 内田
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Kazuyuki Mogi
和之 茂木
Kazufumi Tsubaki
和文 椿
Hiroshi Sugiyama
宏 杉山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製パン用途に不適切であった、蛋白質含量の
少ない小麦調製物、又はアレルゲン低減化した小麦調製
物を原料としても、食味、食感が良好なパンを製造する
方法を提供すること。 【解決手段】 吸水させた低蛋白質小麦調製物を原料と
して用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パン生地及びパン
の製造方法に関し、詳しくは、製パンに不適切であっ
た、蛋白質含量の少ない(蛋白質を低減化した)小麦粉
等の小麦調製物や、アレルゲンを低減化した小麦粉等の
小麦調製物を原料としたパン生地の製造方法及び該パン
生地の製造方法により製造されたパン生地を用いたパン
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、パンを製造するためには、強力粉に分類される蛋白
質含量の高い小麦粉を原料とするのが一般的である。し
かし、腎疾患を有する人は食事による蛋白質の摂取を控
えるのが望ましいとされている。また、小麦アレルギー
患者が摂取する場合、アレルギーが発症する危険性が高
く、好ましくない。これらの疾患の治療法として、従来
から蛋白質やアレルギーの原因となる食物を制限又は禁
止する方法が有効であることが知られている。しかし、
食物摂取の制限や禁止は、生命の維持や発育にも支障を
きたしかねない。そこで、蛋白質やアレルギーの原因と
なる成分(アレルゲン)のみを除去し、他の栄養成分を
損なわない食品を摂取させるのが好ましい方法の一つで
ある。
【0003】そこで、アレルゲンや蛋白質を除去または
低減化した種々の食品が開発されつつある。これまで
に、穀類では、アルブミン画分やグロブリン画分に属す
る蛋白質が主要なアレルゲンの一つであることが知られ
ており、小麦粉からアルブミン画分とグロブリン画分の
蛋白質を塩溶液で除去することにより、アレルゲンを低
減化させた小麦調製物を製造できることが見い出されて
いる(特開平3−297343号公報、特開平5−10
3612号公報、特開平6−253758号公報、特開
平5−103613号公報、特開平5−103616号
公報、特開平5−103618号公報など)。
【0004】しかし、このような小麦調製物を用いて一
般的所定の方法でパンを製造した場合、グルテンの結合
力が弱く発酵したガスを保持することが出来ないために
生地が膨張せず、極めて容積の小さいパンとなったり、
硬くぱさついた食感となる。更には、表皮色が薄い、表
皮質の肌荒れ、内相のす立が悪くなる等の欠点があっ
た。
【0005】これらの欠点を解決すべく、例えば、低蛋
白質パンの製造に関し、特開平5−7448号公報に
は、パン用小麦粉に澱粉を加えて相対的に蛋白含量を低
下させた原料を用いてパンを製造する技術が紹介されて
いるが、アレルゲンを選択的に除去したものではなく、
単に比率を低下させたのみであり、小麦アレルギーにと
っては適切な食品とは言い難い。また、特開平6−86
627号公報には、豚血漿と澱粉とからベーカリー製品
を製造する方法が記載されているが、本質的に小麦を使
用しておらず、食感、風味の面で劣る。
【0006】また、パン体積を向上させるための製パン
方法として所謂ノータイム発酵法が知られているが、パ
ン特有の発酵風味などに欠けるという問題があった。ま
た、風味を改良するために、脱脂粉乳等の乳蛋白質を添
加する方法が知られているが、乳蛋白質を添加すること
は、低蛋白質、低アレルゲンの観点から好ましくない。
これらの問題を解決する方法として、還元剤を添加する
方法が特開平7−079688号公報に記載されている
が、特有の異味を呈し、且つ食感も満足するには至って
いない。また、このような還元剤や酸化剤を製パン時に
添加し製パン性を改善する技術は知られているが、アレ
ルギー患者、腎臓病患者等の病人食用途の観点からし
て、添加物は極力避ける方が望ましい。
【0007】このように、アレルゲンや蛋白質が除去又
は低減化され、且つ、これら欠点の改善できる、パンの
製造方法が待望されていた。
【0008】従って、本発明の目的は、製パン用途に不
適切であった、蛋白質含量の少ない小麦調製物、又はア
レルゲン低減化した小麦調製物を原料としても、食味、
食感が良好なパンを製造する方法を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、鋭意研究
した結果、特定の処理を施した小麦調製物を原料として
用いることにより、上記目的を達成し得ることを知見し
た。
【0010】本発明は、上記知見に基づきなされたもの
で、吸水させた低蛋白質小麦調製物を原料として用いる
ことを特徴とするパン生地の製造方法を提供するもので
ある。
【0011】また、本発明は、上記パン生地の製造方法
により製造されたパン生地を用いることを特徴とするパ
ンの製造方法を提供するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明のパン生地の製造
方法について詳細に説明する。なお、本明細書にいう
「小麦調製物」とは、小麦又は低蛋白小麦の胚乳及びそ
の粉砕物、並びに該胚乳及びその粉砕物に任意の処理を
施したものをいう。例えば、小麦粉、小麦澱粉、小麦グ
ルテン等をはじめ、これらに低蛋白質処理、蛋白質添加
処理、アレルゲン低減化処理、ミネラル添加処理、油脂
添加処理等を施したものをいう。また、本明細書にいう
「低蛋白質小麦調製物」とは、上記小麦調製物のうち、
小麦の胚乳及びその粉砕物に低蛋白質処理を施したもの
をいう。
【0013】本発明においては、パン生地の原料とし
て、吸水させた低蛋白質小麦調製物が用いられる。該吸
水させた低蛋白質小麦調製物としては、低蛋白質小麦調
製物に水を加えた後少なくとも5分間経過したものであ
れば十分であり、特に好ましくは水を加えた後10分間
以上経過したものが用いられる。水を加えた後5分未満
のものでは小麦に水が十分に吸水されず、本発明の効果
を得られないことがある。また、低蛋白質処理、アレル
ゲン低減化処理の過程で吸水したままのものを用いるこ
とができる。
【0014】上記の吸水させた低蛋白質小麦調製物の好
ましい水分含量は、後述の所謂直捏法により製パンする
場合、イースト添加直前で25〜45重量%(以下、単
に「%」と略す)であることが好ましいが、作業性が良
好で、後の工程において水を加えることを考慮すると3
0〜37%であることが特に好ましい。該水分含量が2
5%未満では、生地のまとまりがなく、生地の状態が劣
ることがあり、また、45%超では水分含量が過剰でパ
ン生地の調製が困難となる。このような水分含量が過剰
の場合には、別に小麦粉などを加えて、水分含量を上記
の好ましい範囲内に調整してからイーストを添加するよ
うにすればよい。一方、後述の所謂中種法により製パン
する場合、イーストを加える中種部分のイースト添加直
前の時で25〜50%であるが、作業性を考慮すると、
40〜50%であることが特に好ましい。該水分含量が
25%未満では中種生地のまとまりがなく、良好な中種
生地を得られないことがあり、また、50%超では水分
含量が過剰で良好な中種生地を得られず、その結果、良
好なパンが得られないことがある。
【0015】上記低蛋白質小麦調製物の調製に用いられ
る小麦としては、品種改良により得られた低蛋白質小麦
粉、穀類由来の粉を小麦調製物に混合して蛋白質相対比
率を低下させたもの、小麦調製物から蛋白質を抽出及び
/又は分解して該蛋白質を除去ないし低減化したものの
何れも使用することができる。ここで、上記の蛋白質を
抽出及び/又は分解して該蛋白質を除去ないし低減化す
る方法とその対象とする蛋白質には特に限定されない。
また、上記低蛋白質小麦調製物の調製に用いられる小麦
としては、任意の前処理、例えば、低蛋白質処理、蛋白
質添加処理、アレルゲン低減化処理、ミネラル添加処
理、油脂添加処理等を予め施されたもの、又は冷凍冷蔵
保存品であるものも用いることができる。
【0016】また、上記低蛋白質小麦調製物に吸水させ
て上記の吸水させた低蛋白質小麦調製物とする際に、食
塩水を加えることにより行うこともできる。該食塩水を
加える場合には、製パンに必要な水分含量の全部又は一
部を加えることができる。このように、本発明において
は、イーストの添加に先立ち、例えば、低蛋白質小麦調
製物に、水や食塩水により水分を加えた後5分間置く等
して、低蛋白質小麦調製物に吸水させることが重要であ
る。なお、上記の吸水させた低蛋白質小麦調製物とした
段階で、冷蔵又は冷凍して保存することができる。
【0017】本発明においては、一般的な製パン方法、
例えば、所謂直捏法による方法及び所謂中種法による方
法が採用できる。所謂直捏法により製パンする場合、パ
ン生地の調製は、イースト添加(吸水させた低蛋白質小
麦調製物にイーストその他の副原料添加)後、混捏、発
酵、分割、丸目、ねかし、整形、及び焙炉という工程の
順で行われ、得られたパン生地を焼成することによりパ
ンを作成する。一方、所謂中種法により製パンする場
合、パン生地の調製は、イースト添加(低蛋白質小麦調
製物の一部を吸水させたものにイースト及び水添加)
後、混捏、発酵、低蛋白質小麦調製物(残部)及び副原
料混合、混捏、分割、丸目、ねかし、整形、並びに焙炉
という工程の順で行われ、得られたパン生地を焼成する
ことによりパンを作成する。上記両場合ともに、イース
ト添加後に発酵がなされているが、本発明にいう発酵工
程とは、イーストを添加し混捏し終えてから、所謂直捏
法により製パンする場合にあっては分割するまでの工
程、所謂中種法により製パンする場合にあっては低蛋白
質小麦調製物(残部)及び副原料混合するまでの工程の
ことをいい、それら以降の特にねかし、焙炉の間で進行
する発酵を含むものではない。
【0018】本発明においては、発酵工程の時間は、好
ましくは30分以下、更に好ましくは0超〜30分、特
に好ましくは10〜20分である。ここで、上記発酵工
程の時間が0超〜10分未満であると、パンの体積は特
に優れ、風味、食感が良好で好ましく、また、発酵工程
の時間が10〜20分であると、パンの体積、風味、食
感とも特に優れ、最も好ましく、更に、発酵工程の時間
が20分超〜30分であると、風味は特に優れ、パンの
体積、食感も良好であり好ましい。ところが、発酵工程
の時間が0分ではパンの食感、風味とも若干劣ることが
あり、また、発酵工程の時間が30分超では、グルテン
の質が悪化し、パンの体積が低下することがあるため好
ましくない。
【0019】また、本発明においては、上記低蛋白質小
麦調製物の一形態として、水分含量を14%(これは一
般的な小麦粉の水分含量であり、赤外線で125℃に加
熱乾燥し、その前後の重量差から算出したものである)
とした場合の蛋白質含量が6〜10%である小麦調製物
を用いることが好ましい。この範囲の蛋白質含量である
小麦調製物の調製に用いる小麦の品種、等級等には特に
限定されず、例えば、品種改良により得られた低蛋白質
小麦粉、穀類由来の粉を小麦調製物に混合して蛋白質相
対比率を低下させたもの、小麦調製物から蛋白質を抽出
及び/又は分解して該蛋白質を除去ないし低減化したも
のの何れも使用できる。上記の蛋白質を抽出及び/又は
分解して該蛋白質を除去ないし低減化する方法とその対
象とする蛋白質には特に限定されない。また、腎疾患の
患者向けとしては、蛋白質含量は少ないほど好ましい
が、実際上、上記の水分含量を14%とした場合の蛋白
質含量が6%未満ではパンの体積が小さくなり、食味、
食感、表皮の質が不良となることがあり、また10%超
では腎疾患患者向けとしては好ましくない。
【0020】また、本発明においては、上記低蛋白質小
麦調製物の一形態として、アレルゲン低減化された小麦
調製物(以下、「低アレルゲン小麦調製物」ということ
がある)を用いることが好ましい。該低アレルゲン小麦
調製物の調製に用いる小麦の品種、等級等には特に限定
されない。上記低アレルゲン小麦調製物としては、例え
ば、品種改良により得られた低アレルゲン小麦調製物、
小麦調製物からアレルゲンを抽出及び/又は分解して該
アレルゲンを除去ないし低減化したものの何れも使用で
きる。上記のアレルゲンを抽出及び/又は分解して該ア
レルゲンを除去ないし低減化する際、同時にアレルゲン
以外の蛋白質が抽出及び/又は分解して該蛋白質が除去
ないし低減化されても差し支えない。上記のアレルゲン
を抽出及び/又は分解して該アレルゲンを除去ないし低
減化する方法には特に限定されず、例えば、塩化ナトリ
ウム水溶液に接触させる方法、アレルゲンを分解する酵
素に接触させる方法、還元性を有する物質に接触させる
方法等が挙げられる。その他、上記低アレルゲン小麦調
製物として、穀類由来の粉を小麦調製物に混合してアレ
ルゲンの相対比率を低下させたものも使用できる。その
対象とするアレルゲンは、アルブミン、グロブリンを主
体としたアレルゲンである。
【0021】また、上記低アレルゲン小麦調製物として
は、低アレルゲン小麦調製物1g(水分含量14%)に
1M塩化ナトリウム水溶液10mlを加え30分間室温
で抽出した場合に、上清中に含まれる蛋白質量で、SDS
−PAGEによる見かけの分子量が3万以下のもの(以下、
「3万以下の蛋白質」という)が500μg/ml以下
であり、且つSDS −PAGEによる見かけの分子量が5万か
ら7万のもの(以下、「5−7万の蛋白質」という)が
100μg/ml以下であるものが望ましい。(なお、
蛋白質量は、ケルダール法により算出(蛋白質係数5.
7)した値である。)上記3万以下の蛋白質が500μ
g/ml超であるか、又は上記5−7万の蛋白質が10
0μg/ml超であると、小麦アレルギー患者が摂取し
た場合に、アレルギーが発症する危険性が高くなるため
好ましくない。
【0022】更に、上記低アレルゲン小麦調製物として
は、塩不溶性蛋白質含量に対する塩可溶性蛋白質含量
(塩可溶性蛋白質含量/塩不溶性蛋白質含量)が、1/
50〜1/100(重量基準)である小麦調製物(以
下、「塩不溶性蛋白質小麦調製物」ということがある)
を用いることが好ましく、該小麦調製物としては、塩不
溶性蛋白質含量に対する塩可溶性蛋白質含量(塩可溶性
蛋白質含量/塩不溶性蛋白質含量)が、1/50〜1/
100(重量基準)である小麦粉を用いることが好まし
い。ここで、「塩可溶性蛋白質」とは、0.5M塩化ナ
トリウム水溶液で30分間攪拌抽出して得た抽出液中の
蛋白質であり、その含量の数値はケルダール法により算
出(蛋白質係数5.7)した値であり、一方「塩不溶性
蛋白質」とは、0.5M塩化ナトリウム水溶液で30分
間攪拌抽出して得た抽出残さ中の蛋白質であり、その含
量の数値は同様にケルダール法により算出(蛋白質係数
5.7)した値である。上記塩不溶性蛋白質小麦調製物
の調製に用いられる小麦の品種、等級等には特に限定さ
れない。また、上記塩不溶性蛋白質小麦調製物における
上記蛋白質含量の比率(塩可溶性蛋白質含量/塩不溶性
蛋白質含量)が上記範囲となるように小麦調製物を調製
する方法には特に限定されない。ここで、上記蛋白質含
量の比率が1/50超ではアレルギー患者に摂取させた
とき発症する危険性が比較的高くなり、一方、1/10
0未満ではパンの比容積が小さくなることがあり好まし
くない。
【0023】また、本発明においては、上記低蛋白質小
麦調製物の一形態として、塩化ナトリウムを0.05〜
2%含有する小麦調製物(以下、「含塩小麦調製物」と
いうことがある)を用いることが好ましい。該含塩小麦
調製物は、任意の操作により塩化ナトリウムを上記範囲
の含有量となるように添加した小麦調製物をいい、具体
的には、塩化ナトリウム水溶液に浸漬した低蛋白質小麦
調製物等が挙げられる。該塩化ナトリウムの含有量が
0.05〜2%であれば前処理を施したのち、脱塩分せ
ずに使用することができる。該塩化ナトリウムの含有量
が2%超では発酵が阻害されパンの体積が低下すること
があるため好ましくない。
【0024】上記の吸水させた低蛋白質小麦調製物を用
いてパン生地を製造する具体的な方法としては、所謂直
捏法により製パンする場合には、例えば、以下に示す方
法が挙げられる。上記低蛋白質小麦調製物に十分吸水さ
せてから、例えば、水、食塩水等により水分を加えてか
ら5分間以上おいた後の吸水させた低蛋白質小麦調製物
に、イースト、必要に応じ、水、食塩、砂糖、油脂など
の副原料を配合した後、混捏する。次いで、発酵させ
(発酵工程)、その後、必要に応じ分割、丸目、ねか
し、整形、焙炉等を施す。ここで、上記イーストの配合
量は、水分含量14%換算の低蛋白質小麦調製物100
重量部(以下、単に「部」という)に対して、3〜6部
とすることが好ましい。該イーストの配合量が3部未満
では体積が小さく風味が悪くなる傾向があり、6部を超
えるとパン形が不揃いとなりまたす立が劣る傾向があり
好ましくない。また、上記食塩の配合量は、水分含量1
4%換算の低蛋白質小麦調製物100部に対して、0.
5〜2.5部とすることが好ましく、また、特に、腎臓
病患者用としては、ナトリウム摂取を控えることから、
0.5〜0.8部であることがより好ましい。該食塩の
配合量が0.5部未満ではパン生地にダレを生じること
があり、一方、2.5部を超えると発酵が抑制され、パ
ン体積が小さくなることがあり好ましくない。また、上
記砂糖の配合量は、水分含量14%換算の低蛋白質小麦
調製物100部に対して、4〜8部とすることが好まし
い。該砂糖の配合量が4部未満ではパンの表皮が厚くな
ったり、また、パンの焼色が薄くなったりすることがあ
り、一方、8部を超えるとパンの形が不揃いとなること
があるため好ましくない。また、上記油脂の配合量は、
水分含量14%換算の低蛋白質小麦調製物100部に対
して、2〜6部とすることが好ましい。該油脂の配合量
が2部未満では気泡を包み込むことができず、パンの体
積が小さくなることがあり、一方、6部を超えるとパン
に焼斑ができることがあるため好ましくない。また、水
は、発酵工程に移る前に全量で、水分含量14%換算の
低蛋白質小麦調製物100部に対して、55〜60部配
合されていることが好ましい。該水の配合量が55部未
満では、パン生地がパサつき、製パンした際も、体積が
小さく、表皮の外観は悪く、内相は不揃いで、パサつい
た食感のものとなることがあり、一方、60部超では、
生地にダレを生じ、製パンした際も、体積や形が不揃い
で、表皮の外観が著しく悪くなることがあるため好まし
くない。
【0025】上記発酵工程の時間は、好ましくは0超か
ら30分、更に好ましくは10〜20分である。該発酵
工程の時間が0超〜10分未満であると、パンの体積は
特に優れ、風味、食感が良好で好ましい。また発酵工程
の時間が10〜20分であると、パンの体積、風味、食
感とも特に優れ、最も好ましい。また発酵工程の時間が
20分超〜30分であると、風味は特に優れ、パンの体
積、食感も良好であり好ましい。ところが、該発酵工程
の時間が0分であると、パンの体積、食感、風味とも劣
ることがある。一方、発酵工程の時間が30分超である
と、グルテンの質が悪化し、パンの体積が低下すること
があるため好ましくない。
【0026】また、所謂中種法により製パンする場合に
は、例えば、以下に示す方法が挙げられる。先ず上記低
蛋白質小麦調製物の一部に十分吸水させてから、例え
ば、水を加えてから5分間おいた後、イースト及び水を
配合し、混捏(中種混捏)した後、発酵させる(発酵工
程)。ここで、上記イースト、及び水(必要に応じ後述
の発酵工程後に加える水を含む全量)の好ましい配合量
については、上記の所謂直捏法により製パンする場合と
同様である。上記発酵工程の時間は、好ましくは0超か
ら30分、更に好ましくは10〜20分である。該発酵
工程の時間が0超〜10分未満であると、パンの体積は
特に優れ、風味、食感が良好で好ましい。また発酵工程
の時間が10〜20分であると、パンの体積、風味、食
感とも特に優れ、最も好ましい。また発酵工程の時間が
20分超〜30分であると、風味は特に優れ、パンの体
積、食感も良好であり好ましい。ところが、該発酵工程
の時間が0分であると、パンの体積、食感、風味とも劣
ることがある。一方、発酵工程の時間が30分超である
と、グルテンの質が悪化し、パンの体積が低下すること
があるため好ましくない。
【0027】上記発酵工程の後、残りの低蛋白質小麦調
製物、食塩、砂糖、油脂、及び必要に応じ水を配合し、
混捏(本捏混捏)する。この際の残りの低蛋白質小麦調
製物には必ずしも吸水させる必要はない。その後、必要
に応じ分割、丸目、ねかし、整形、焙炉等を施す。ここ
で、上記食塩、砂糖、油脂、及び水(発酵工程前後の全
量)の好ましい配合量については、上記の所謂直捏法に
より製パンする場合と同様である。
【0028】従って、本発明においては、上記の所謂直
捏法により製パンする場合及び上記の所謂中種法により
製パンする場合の何れの場合においても、上記低蛋白質
小麦調製物(水分含量14%換算)100部、水55〜
60部、食塩0.5〜2.5部、砂糖4〜8部、油分2
〜6部、及びイースト3〜6部からなる原料を用いるこ
とが好ましい。
【0029】また、整形及び焙炉工程においては、所謂
直捏法により製パンする場合及び所謂中種法により製パ
ンする場合の何れの場合においても、任意の型(例えば
ワンローフタイプ)を用いて、適温(例えば35〜40
℃)で、例えば40〜50分(前記ワンローフタイプの
型では型上2cm)焙炉して、パン生地を調製する。
【0030】次に、本発明のパンの製造方法について詳
細に説明する。本発明のパンの製造方法は、上述した本
発明のパン生地の製造方法により製造されたパン生地を
用い、所謂直捏法により製パンする場合及び所謂中種法
により製パンする場合の何れの場合においても、一般的
な製パン方法に従って行われる。即ち、例えば、上記パ
ン生地を、適温(例えば200〜240℃)で例えば2
5〜35分焼成してパンを製造することができる。本発
明の製造方法によれば、従来のアレルゲン低減化パンや
低蛋白質パンよりも、ボリューム、食味、食感等が向上
したパンを得ることができる。
【0031】
【実施例】以下、実施例によって本発明を更に具体的に
説明するが、これらの実施例は本発明の範囲を限定する
ものではない。なお、以下の例で使用する「低蛋白質小
麦調製物」、「低アレルゲン小麦調製物」、「3万以下
の蛋白質」、及び「5−7万の蛋白質」とは、それぞれ
発明の実施の形態において記載した通りである。また、
特に断りのない限り、「%」は「重量%」を表し、
「部」は「重量部」を表す。
【0032】実施例1 (1)低アレルゲン小麦調製物の調製 薄力粉(日本製粉(株)製、ハート)10kgに、50
lの500mM 塩化ナトリウム水溶液を加え、1時
間、8℃にて撹拌した後、連続遠心分離機により、固液
分離(回転数:3000G、相対回転差:20rpm)
し、固相(塩水溶液不溶小麦画分)を得た。得られた固
相に、40lの500mM NaCl水溶液を加え、1
時間、8℃にて撹拌後、上記と同様にして、固液分離し
た。さらにこの操作を3回繰り返し、固相(再処理塩水
溶液不溶小麦画分)を得た。得られた再処理塩水溶液不
溶小麦画分に40lの水道水を加え、1時間、8℃にて
撹拌後、再度上記と同様にして固液分離し、低アレルゲ
ン小麦調製物を得た。得られた低アレルゲン小麦調製物
は、水分含量44%〔(株)ケット科学研究所製、型式
FD−230による。以下の実施例及び比較例において
も同じ。〕、蛋白質含量6.3%(水分含量14%小麦
粉換算)、3万以下の蛋白質100μg/ml、5−7
万の蛋白質50μg/ml、塩可溶性蛋白質含量/塩不
溶性蛋白質含量(重量基準、以下同じ)=1/95、塩
化ナトリウム含有量0.05%であった。
【0033】(2)パン生地の調製 所謂直捏法により、パン生地を調製した。即ち、上記
(1)で得られた小麦調製物(低アレルゲン小麦調製
物)を、下記〔表1〕に示す配合で他の原料と混合し
た。その後、下記〔表2〕に示す条件に従い、混捏し、
15分間発酵し、ねかし、焙炉等の下記〔表2〕に示す
工程を順次行い、本発明に係るアレルゲン低減化パン生
地(1−15)を調製した。また、これとは別に、発酵
時間を0、1、5、10、20、25、30分とした他
は同様の操作を行い、それぞれ、本発明に係るアレルゲ
ン低減化パン生地(1−0)、(1−1)、(1−
5)、(1−10)、(1−20)、(1−25)、
(1−30)を調製した。
【0034】(3)パンの作製(パン生地の焼成) 上記(2)で調製された各アレルゲン低減化パン生地
を、下記〔表2〕に示す条件で焼成し、それぞれ本発明
に係る、アレルゲンを低減化した食パン(以下、単に
「パン」という)を得た。
【0035】実施例2 (1)低アレルゲン小麦調製物の調製 実施例1の(1)に記載の方法で調製した低アレルゲン
小麦調製物を、凍結乾燥し、粉砕し、アレルゲン低減化
処理した小麦粉(調製物2−A、水分含量5%、蛋白質
含量6.2%(水分含量14%小麦粉換算)、塩可溶性
蛋白質量/塩不溶性蛋白質量= 1/95)を得た。一
方、最後の操作で固液分離しないこと以外、実施例1の
(1)に記載の方法と同様に調製した低アレルゲン小麦
調製物(調製物2−B、水分含量80%、蛋白質含量
6.4%(水分含量14%小麦粉換算)、塩可溶性蛋白
質量/塩不溶性蛋白質量= 1/90)を得、冷凍保存し
た。調製物2−A 270gと解凍した調製物2−B
225gを混合し、10分間静置し、混合物2−Aに十
分吸水させた。この時の調製物の混合物(低アレルゲン
小麦調製物)は、水分量39%、蛋白質含量6.3%
(水分含量14%小麦粉換算)、3万以下の蛋白質10
0μg/ml、5−7万の蛋白質50μg/ml、塩可
溶性蛋白質含量/塩不溶性蛋白質含量= 1/93、塩化
ナトリウム含有量0.1%であった。
【0036】(2)パン生地の調製 所謂直捏法により、パン生地を調製した。即ち、上記
(1)で得られた小麦調製物(低アレルゲン小麦調製
物)を、下記〔表1〕に示す配合で他の原料と混合し
た。その後、下記〔表2〕に示す条件に従い、混捏し、
15分間発酵し、ねかし、焙炉等の下記〔表2〕に示す
工程を順次行い、本発明に係るアレルゲン低減化パン生
地(2−15)を調製した。また、これとは別に、発酵
時間を0、1、5、10、20、25、30分とした他
は同様の操作を行い、それぞれ、本発明に係るアレルゲ
ン低減化パン生地(2−0)、(2−1)、(2−
5)、(2−10)、(2−20)、(2−25)、
(2−30)を調製した。
【0037】(3)パンの作製(パン生地の焼成) 上記(2)で調製された各アレルゲン低減化パン生地
を、下記〔表2〕に示す条件で焼成し、それぞれ本発明
に係る、アレルゲンを低減化したパンを得た。
【0038】実施例3 (1)低アレルゲン小麦調製物の調製 アレルゲン低減化処理を行う溶液を最終濃度0.5%と
なるようにリゾレシチンを加えた0.5M NaCl溶
液に変えたこと以外は、実施例1の(1)に記載の方法
と同様に調製した後、2時間通風乾燥して低アレルゲン
小麦調製物を得た。得られた低アレルゲン小麦調製物
は、水分含量28%、蛋白質含量6.2%(水分含量1
4%小麦粉換算)、3万以下の蛋白質100μg/m
l、5−7万の蛋白質50μg/ml、塩可溶性蛋白質
含量/塩不溶性蛋白質含量= 1/100、塩化ナトリウ
ム含有量0.1%であった。
【0039】(2)パン生地の調製 所謂直捏法により、パン生地を調製した。即ち、上記
(1)で得られた小麦調製物(低アレルゲン小麦調製
物)を、下記〔表1〕に示す配合で他の原料と混合し
た。その後、下記〔表2〕に示す条件に従い、混捏し、
15分間発酵し、ねかし、焙炉等の下記〔表2〕に示す
工程を順次行い、本発明に係るアレルゲン低減化パン生
地(3−15)を調製した。また、これとは別に、発酵
時間を0、1、5、10、20、25、30分とした他
は同様の操作を行い、それぞれ、本発明に係るアレルゲ
ン低減化パン生地(3−0)、(3−1)、(3−
5)、(3−10)、(3−20)、(3−25)、
(3−30)を調製した。
【0040】(3)パンの作製(パン生地の焼成) 上記(2)で調製された各アレルゲン低減化パン生地
を、下記〔表2〕に示す条件で焼成し、それぞれ本発明
に係る、アレルゲンを低減化したパンを得た。
【0041】実施例4 (1)低アレルゲン小麦調製物の調製 グルテン(日本製粉(株)製、バイタルグルテン)と小
麦澱粉(グリコ栄養食品(株)製、新銀鱗)と水を1:
10:3(重量基準)の比率で混合・ミキシングし、2
0分間静置して、低アレルゲン小麦調製物を得た。得ら
れた低アレルゲン小麦調製物は、水分含量31%、蛋白
質含量7.1%(水分含量14%小麦粉換算)、3万以
下の蛋白質500μg/ml、5−7万の蛋白質50μ
g/ml、塩可溶性蛋白質含量/塩不溶性蛋白質含量=
1/55、塩化ナトリウム含有量0.05%であった。
【0042】(2)パン生地の調製 所謂直捏法により、パン生地を調製した。即ち、上記
(1)で得られた小麦調製物(低アレルゲン小麦調製
物)を、下記〔表1〕に示す配合で他の原料と混合し
た。その後、下記〔表2〕に示す条件に従い、混捏し、
15分間発酵し、ねかし、焙炉等の下記〔表2〕に示す
工程を順次行い、本発明に係るアレルゲン低減化パン生
地(4−15)を調製した。また、これとは別に、発酵
時間を0、1、5、10、20、25、30分とした他
は同様の操作を行い、それぞれ、本発明に係るアレルゲ
ン低減化パン生地(4−0)、(4−1)、(4−
5)、(4−10)、(4−20)、(4−25)、
(4−30)を調製した。
【0043】(3)パンの作製(パン生地の焼成) 上記(2)で調製された各アレルゲン低減化パン生地
を、下記〔表2〕に示す条件で焼成し、それぞれ本発明
に係る、アレルゲンを低減化したパンを得た。
【0044】実施例5 (1)低アレルゲン小麦調製物の調製 中力粉(日本製粉(株)製 宝船)1kgに、コラゲナ
ーゼ粉末(和光純薬工業製、Crostridium histolyticu
m)1g(200units/mg)を2%塩化ナトリ
ウム水溶液1lに溶解した酵素溶液1lを加え、全体が
均質になるまで懸濁した。37℃の恒温槽で16時間静
置し酵素反応を行った。反応生成物は遠心分離(350
0rpm、10分)によって回収し1時間通風乾燥し、
低アレルゲン小麦調製物を得た。得られた低アレルゲン
小麦調製物は、水分含量34%、蛋白質含量8.1%
(水分含量14%小麦粉換算)、3万以下の蛋白質30
0μg/ml、5−7万の蛋白質80μg/ml、塩可
溶性蛋白質含量/塩不溶性蛋白質含量= 1/75、塩化
ナトリウム含有量1.1%であった。
【0045】(2)パン生地の調製 所謂直捏法により、パン生地を調製した。即ち、上記
(1)で得られた小麦調製物(低アレルゲン小麦調製
物)を、下記〔表1〕に示す配合で他の原料と混合し
た。その後、下記〔表2〕に示す条件に従い、混捏し、
15分間発酵し、ねかし、焙炉等の下記〔表2〕に示す
工程を順次行い、本発明に係るアレルゲン低減化パン生
地(5−15)を調製した。また、これとは別に、発酵
時間を0、1、5、10、15、20、30分とした他
は同様の操作を行い、それぞれ、本発明に係るアレルゲ
ン低減化パン生地(5−0)、(5−1)、(5−
5)、(5−10)、(5−20)、(5−25)、
(5−30)を調製した。
【0046】(3)パンの作製(パン生地の焼成) 上記(2)で調製された各アレルゲン低減化パン生地
を、下記〔表2〕に示す条件で焼成し、それぞれ本発明
に係る、アレルゲンを低減化したパンを得た。
【0047】実施例6 (1)低アレルゲン小麦調製物の調製 強力粉(日本製粉(株)製 イーグル)1kgに、コラ
ゲナーゼ粉末(和光純薬工業製、Crostridium histolyt
icum)1g(200units/mg)を2%塩化ナト
リウム水溶液1lに溶解した酵素溶液1lを加え、全体
が均質になるまで懸濁した。37℃の恒温槽で16時間
静置し酵素反応を行った。反応生成物は遠心分離(35
00rpm、10分)によって回収し1時間通風乾燥
し、低アレルゲン小麦調製物を得た。得られた低アレル
ゲン小麦調製物は、水分含量35%、蛋白質含量9.8
%(水分含量14%小麦粉換算)、3万以下の蛋白質3
00μg/ml、5−7万の蛋白質100μg/ml、
塩可溶性蛋白質含量/塩不溶性蛋白質含量= 1/80、
塩化ナトリウム含有量1.2%であった。
【0048】(2)パン生地の調製 所謂直捏法により、パン生地を調製した。即ち、上記
(1)で得られた小麦調製物(低アレルゲン小麦調製
物)を、下記〔表1〕に示す配合で他の原料と混合し
た。その後、下記〔表2〕に示す条件に従い、混捏し、
15分間発酵し、ねかし、焙炉等の下記〔表2〕に示す
工程を順次行い、本発明に係るアレルゲン低減化パン生
地を調製した。また、これとは別に、発酵時間を0、
1、5、10、15、25、30分とした他は同様の操
作を行い、それぞれ、本発明に係るアレルゲン低減化パ
ン生地(6−0)、(6−1)、(6−5)、(6−1
0)、(6−20)、(6−25)、(6−30)を調
製した。
【0049】(3)パンの作製(パン生地の焼成) 上記(2)で調製された各アレルゲン低減化パン生地
を、下記〔表2〕に示す条件で焼成し、それぞれ本発明
に係る、アレルゲンを低減化したパンを得た。
【0050】実施例7 (1)低アレルゲン小麦調製物の調製 アレルゲン低減化処理を行う溶液を最終濃度0.5%と
なるようにリゾレシチンを加えた0.5M NaCl溶
液に変えたこと以外は、実施例1の(1)と同様の操作
を行い、低アレルゲン小麦調製物を得た。得られた低ア
レルゲン小麦調製物は、水分含量45%、蛋白質含量
6.2%(水分含量14%小麦粉換算)、3万以下の蛋
白質100μg/ml、5−7万の蛋白質50μg/m
l、塩可溶性蛋白質含量/塩不溶性蛋白質含量= 1/1
00、塩化ナトリウム含有量0.1%であった。
【0051】(2)パン生地の調製 所謂直捏法により、パン生地を調製した。即ち、上記
(1)で得られた小麦調製物(低アレルゲン小麦調製
物)を、下記〔表1〕に示す配合で他の原料と混合し
た。その後、下記〔表2〕に示す条件に従い、混捏し、
15分間発酵し、ねかし、焙炉等の下記〔表2〕に示す
工程を順次行い、本発明に係るアレルゲン低減化パン生
地(7−15)を調製した。また、これとは別に、発酵
時間を0、1、5、10、20、25、30分とした他
は同様の操作を行い、それぞれ、本発明に係るアレルゲ
ン低減化パン生地(7−0)、(7−1)、(7−
5)、(7−10)、(7−20)、(7−25)、
(7−30)を調製した。
【0052】(3)パンの作製(パン生地の焼成) 上記(2)で調製された各アレルゲン低減化パン生地
を、下記〔表2〕に示す条件で焼成し、それぞれ本発明
に係る、アレルゲンを低減化したパンを得た。
【0053】実施例8 (1)低蛋白質小麦調製物の調製 薄力粉(日本製粉(株)製、ハート、水分含量14%、
蛋白質含量8.5%)100部に対し、2.7%食塩水
35部を加えた。ミキサーで混合した後、20分間静置
し、低蛋白質小麦調製物を得た。得られた低蛋白質小麦
調製物は、水分含量36%、蛋白質含量8.5%(水分
含量14%小麦粉換算)、3万以下の蛋白質1500μ
g/ml、5−7万の蛋白質300μg/ml、塩可溶
性蛋白質含量/塩不溶性蛋白質含量= 1/5、塩化ナト
リウム含有量 0.7%であった。
【0054】(2)パン生地の調製 所謂直捏法により、パン生地を調製した。即ち、上記
(1)で得られた小麦調製物(低蛋白質小麦調製物)
を、下記〔表1〕に示す配合で他の原料と混合した。そ
の後、下記〔表2〕に示す条件に従い、混捏し、15分
間発酵し、ねかし、焙炉等の下記〔表2〕に示す工程を
順次行い、本発明に係る低蛋白質パン生地(8−15)
を調製した。また、これとは別に、発酵時間を0、1、
5、10、20、25、30分とした他は同様の操作を
行い、それぞれ、本発明に係る低蛋白質パン生地(8−
0)、(8−1)、(8−5)、(8−10)、(8−
20)、(8−25)、(8−30)を調製した。
【0055】(3)パンの作製(パン生地の焼成) 上記(2)で調製された各低蛋白質パン生地を、下記
〔表2〕に示す条件で焼成し、それぞれ本発明に係る低
蛋白質のパンを得た。
【0056】実施例9 (1)低蛋白質小麦調製物の調製 中力粉(日本製粉(株)製、宝船、水分含量14%、蛋
白質含量9.7%)100部に対し、7.5%食塩水3
5部を加えた。ミキサーで混合した後、20分間静置
し、低蛋白質小麦調製物を得た。得られた低蛋白質小麦
調製物は、水分含量36%、蛋白質含量9.7%(水分
含量14%小麦粉換算)、3万以下の蛋白質2000μ
g/ml、5−7万の蛋白質500μg/ml、塩可溶
性蛋白質含量/塩不溶性蛋白質含量= 1/6、塩化ナト
リウム含有量1.9%であった。
【0057】(2)パン生地の調製 所謂直捏法により、パン生地を調製した。即ち、上記
(1)で得られた小麦調製物(低蛋白質小麦調製物)
を、下記〔表1〕に示す配合で他の原料と混合した。そ
の後、下記〔表2〕に示す条件に従い、混捏し、15分
間発酵し、ねかし、焙炉等の下記〔表2〕に示す工程を
順次行い、本発明に係る低蛋白質パン生地(9−15)
を調製した。また、これとは別に、発酵時間を0、1、
5、10、20、25、30分とした他は同様の操作を
行い、それぞれ、本発明に係る低蛋白質パン生地(9−
0)、(9−1)、(9−5)、(9−10)、(9−
20)、(9−25)、(9−30)を調製した。
【0058】(3)パンの作製(パン生地の焼成) 上記(2)で調製された各低蛋白質パン生地を、下記
〔表2〕に示す条件で焼成し、それぞれ本発明に係る低
蛋白質のパンを得た。
【0059】実施例10 (1)低アレルゲン小麦調製物の調製 実施例1の(1)と同様の操作を行い、低アレルゲン小
麦調製物を得た。得られた低アレルゲン小麦調製物は、
水分含量44%、蛋白質含量6.3%(水分含量14%
小麦粉換算)、3万以下の蛋白質100μg/ml、5
−7万の蛋白質50μg/ml、塩可溶性蛋白質含量/
塩不溶性蛋白質含量= 1/95、塩化ナトリウム含有量
0.05%であった。
【0060】(2)パン生地の調製 所謂中種法により、パン生地を調製した。即ち、上記
(1)で得られた小麦調製物(低アレルゲン小麦調製
物)の一部を、下記〔表3〕(中種生地)に示す配合で
他の原料と混合した。次いで、下記〔表4〕に示す条件
に従い、混捏(中種混捏)し、15分間発酵して中種と
した後、これに更に、上記低アレルゲン小麦調製物の残
部を、下記〔表3〕(本捏生地)に示す配合で他の原料
とともに加え、混合した。その後、下記〔表4〕に示す
条件に従い、混捏(本捏混捏)し、ねかし、焙炉等の下
記〔表4〕に示す工程を順次行い、本発明に係るアレル
ゲン低減化パン生地(10−15)を調製した。また、
これとは別に、発酵時間を0、1、5、10、20、2
5、30分とした他は同様の操作を行い、それぞれ、本
発明に係るアレルゲン低減化パン生地(10−0)、
(10−1)、(10−5)、(10−10)、(10
−20)、(10−25)、(10−30)を調製し
た。
【0061】(3)パンの作製(パン生地の焼成) 上記(2)で調製された各アレルゲン低減化パン生地
を、下記〔表4〕に示す条件で焼成し、それぞれ本発明
に係る、アレルゲンを低減化したパンを得た。
【0062】実施例11 (1)低アレルゲン小麦調製物の調製 実施例2の(1)と同様の操作を行い、低アレルゲン小
麦調製物を得た。得られた低アレルゲン小麦調製物は、
水分含量40%、蛋白質含量6.3%(水分含量14%
小麦粉換算)、3万以下の蛋白質100μg/ml、5
−7万の蛋白質50μg/ml、塩可溶性蛋白質含量/
塩不溶性蛋白質含量= 1/93、塩化ナトリウム含有量
0.1%であった。
【0063】(2)パン生地の調製 所謂中種法により、パン生地を調製した。即ち、上記
(1)で得られた小麦調製物(低アレルゲン小麦調製
物)の一部を、下記〔表3〕(中種生地)に示す配合で
他の原料と混合した。次いで、下記〔表4〕に示す条件
に従い、混捏(中種混捏)し、15分間発酵して中種と
した後、これに更に、上記低アレルゲン小麦調製物の残
部を、下記〔表3〕(本捏生地)に示す配合で他の原料
とともに加え、混合した。その後、下記〔表4〕に示す
条件に従い、混捏(本捏混捏)し、ねかし、焙炉等の下
記〔表4〕に示す工程を順次行い、本発明に係るアレル
ゲン低減化パン生地(11−15)を調製した。また、
これとは別に、発酵時間を0、1、5、10、20、2
5、30分とした他は同様の操作を行い、それぞれ、本
発明に係るアレルゲン低減化パン生地(11−0)、
(11−1)、(11−5)、(11−10)、(11
−20)、(11−25)、(11−30)を調製し
た。
【0064】(3)パンの作製(パン生地の焼成) 上記(2)で調製された各アレルゲン低減化パン生地
を、下記〔表4〕に示す条件で焼成し、それぞれ本発明
に係る、アレルゲンを低減化したパンを得た。
【0065】実施例12 (1)低アレルゲン小麦調製物の調製 実施例3の(1)と同様の操作を行い、低アレルゲン小
麦調製物を得た。得られた低アレルゲン小麦調製物は、
水分含量28%、蛋白質含量6.2%(水分含量14%
小麦粉換算)、3万以下の蛋白質100μg/ml、5
−7万の蛋白質50μg/ml、塩可溶性蛋白質含量/
塩不溶性蛋白質含量= 1/100、塩化ナトリウム含有
量0.1%であった。
【0066】(2)パン生地の調製 所謂中種法により、パン生地を調製した。即ち、上記
(1)で得られた小麦調製物(低アレルゲン小麦調製
物)の一部を、下記〔表3〕(中種生地)に示す配合で
他の原料と混合した。次いで、下記〔表4〕に示す条件
に従い、混捏(中種混捏)し、15分間発酵して中種と
した後、これに更に、上記低アレルゲン小麦調製物の残
部を、下記〔表3〕(本捏生地)に示す配合で他の原料
とともに加え、混合した。その後、下記〔表4〕に示す
条件に従い、混捏(本捏混捏)し、ねかし、焙炉等の下
記〔表4〕に示す工程を順次行い、本発明に係るアレル
ゲン低減化パン生地(12−15)を調製した。また、
これとは別に、発酵時間を0、1、5、10、20、2
5、30分とした他は同様の操作を行い、それぞれ、本
発明に係るアレルゲン低減化パン生地(12−0)、
(12−1)、(12−5)、(12−10)、(12
−20)、(12−25)、(12−30)を調製し
た。
【0067】(3)パンの作製(パン生地の焼成) 上記(2)で調製された各アレルゲン低減化パン生地
を、下記〔表4〕に示す条件で焼成し、それぞれ本発明
に係る、アレルゲンを低減化したパンを得た。
【0068】実施例13 (1)低アレルゲン小麦調製物の調製 実施例4の(1)と同様の操作を行い、低アレルゲン小
麦調製物を得た。得られた低アレルゲン小麦調製物は、
水分含量31%、蛋白質含量7.1%(水分含量14%
小麦粉換算)、3万以下の蛋白質500μg/ml、5
−7万の蛋白質50μg/ml、塩可溶性蛋白質含量/
塩不溶性蛋白質含量= 1/55、塩化ナトリウム含有量
0.05%であった。
【0069】(2)パン生地の調製 所謂中種法により、パン生地を調製した。即ち、上記
(1)で得られた小麦調製物(低アレルゲン小麦調製
物)の一部を、下記〔表3〕(中種生地)に示す配合で
他の原料と混合した。次いで、下記〔表4〕に示す条件
に従い、混捏(中種混捏)し、15分間発酵して中種と
した後、これに更に、上記低アレルゲン小麦調製物の残
部を、下記〔表3〕(本捏生地)に示す配合で他の原料
とともに加え、混合した。その後、下記〔表4〕に示す
条件に従い、混捏(本捏混捏)し、ねかし、焙炉等の下
記〔表4〕に示す工程を順次行い、本発明に係るアレル
ゲン低減化パン生地(13−15)を調製した。また、
これとは別に、発酵時間を0、1、5、10、20、2
5、30分とした他は同様の操作を行い、それぞれ、本
発明に係るアレルゲン低減化パン生地(13−0)、
(13−1)、(13−5)、(13−10)、(13
−20)、(13−25)、(13−30)を調製し
た。
【0070】(3)パンの作製(パン生地の焼成) 上記(2)で調製された各アレルゲン低減化パン生地
を、下記〔表4〕に示す条件で焼成し、それぞれ本発明
に係る、アレルゲンを低減化したパンを得た。
【0071】実施例14 (1)低アレルゲン小麦調製物の調製 実施例5の(1)と同様の操作を行い、低アレルゲン小
麦調製物を得た。得られた低アレルゲン小麦調製物は、
水分含量34%、蛋白質含量8.1%(水分含量14%
小麦粉換算)、3万以下の蛋白質300μg/ml、5
−7万の蛋白質80μg/ml、塩可溶性蛋白質含量/
塩不溶性蛋白質含量= 1/75、塩化ナトリウム含有量
1.1%であった。
【0072】(2)パン生地の調製 所謂中種法により、パン生地を調製した。即ち、上記
(1)で得られた小麦調製物(低アレルゲン小麦調製
物)の一部を、下記〔表3〕(中種生地)に示す配合で
他の原料と混合した。次いで、下記〔表4〕に示す条件
に従い、混捏(中種混捏)し、15分間発酵して中種と
した後、これに更に、上記低アレルゲン小麦調製物の残
部を、下記〔表3〕(本捏生地)に示す配合で他の原料
とともに加え、混合した。その後、下記〔表4〕に示す
条件に従い、混捏(本捏混捏)し、ねかし、焙炉等の下
記〔表4〕に示す工程を順次行い、本発明に係るアレル
ゲン低減化パン生地(14−15)を調製した。また、
これとは別に、発酵時間を0、1、5、10、20、2
5、30分とした他は同様の操作を行い、それぞれ、本
発明に係るアレルゲン低減化パン生地(14−0)、
(14−1)、(14−5)、(14−10)、(14
−20)、(14−25)、(14−30)を調製し
た。
【0073】(3)パンの作製(パン生地の焼成) 上記(2)で調製された各アレルゲン低減化パン生地
を、下記〔表4〕に示す条件で焼成し、それぞれ本発明
に係る、アレルゲンを低減化したパンを得た。
【0074】実施例15 (1)低アレルゲン小麦調製物の調製 実施例6の(1)と同様の操作を行い、低アレルゲン小
麦調製物を得た。得られた低アレルゲン小麦調製物は、
水分含量35%、蛋白質含量9.8%(水分含量14%
小麦粉換算)、3万以下の蛋白質300μg/ml、5
−7万の蛋白質100μg/ml、塩可溶性蛋白質含量
/塩不溶性蛋白質含量= 1/80、塩化ナトリウム含有
量1.2%であった。
【0075】(2)パン生地の調製 所謂中種法により、パン生地を調製した。即ち、上記
(1)で得られた小麦調製物(低アレルゲン小麦調製
物)の一部を、下記〔表3〕(中種生地)に示す配合で
他の原料と混合した。次いで、下記〔表4〕に示す条件
に従い、混捏(中種混捏)し、15分間発酵して中種と
した後、これに更に、上記低アレルゲン小麦調製物の残
部を、下記〔表3〕(本捏生地)に示す配合で他の原料
とともに加え、混合した。その後、下記〔表4〕に示す
条件に従い、混捏(本捏混捏)し、ねかし、焙炉等の下
記〔表4〕に示す工程を順次行い、本発明に係るアレル
ゲン低減化パン生地(15−15)を調製した。また、
これとは別に、発酵時間を0、1、5、10、20、2
5、30分とした他は同様の操作を行い、それぞれ、本
発明に係るアレルゲン低減化パン生地(15−0)、
(15−1)、(15−5)、(15−10)、(15
−20)、(15−25)、(15−30)を調製し
た。
【0076】(3)パンの作製(パン生地の焼成) 上記(2)で調製された各アレルゲン低減化パン生地
を、下記〔表4〕に示す条件で焼成し、それぞれ本発明
に係る、アレルゲンを低減化したパンを得た。
【0077】実施例16 (1)低アレルゲン小麦調製物の調製 実施例7の(1)と同様の操作を行い、低アレルゲン小
麦調製物を得た。得られた低アレルゲン小麦調製物は、
水分含量45%、蛋白質含量6.2%(水分含量14%
小麦粉換算)、3万以下の蛋白質100μg/ml、5
−7万の蛋白質50μg/ml、塩可溶性蛋白質含量/
塩不溶性蛋白質含量= 1/100、塩化ナトリウム含有
量0.1%であった。
【0078】(2)パン生地の調製 所謂中種法により、パン生地を調製した。即ち、上記
(1)で得られた小麦調製物(低アレルゲン小麦調製
物)の一部を、下記〔表3〕(中種生地)に示す配合で
他の原料と混合した。次いで、下記〔表4〕に示す条件
に従い、混捏(中種混捏)し、15分間発酵して中種と
した後、これに更に、上記低アレルゲン小麦調製物の残
部を、下記〔表3〕(本捏生地)に示す配合で他の原料
とともに加え、混合した。その後、下記〔表4〕に示す
条件に従い、混捏(本捏混捏)し、ねかし、焙炉等の下
記〔表4〕に示す工程を順次行い、本発明に係るアレル
ゲン低減化パン生地(16−15)を調製した。また、
これとは別に、発酵時間を0、1、5、10、20、2
5、30分とした他は同様の操作を行い、それぞれ、本
発明に係るアレルゲン低減化パン生地(16−0)、
(16−1)、(16−5)、(16−10)、(16
−20)、(16−25)、(16−30)を調製し
た。
【0079】(3)パンの作製(パン生地の焼成) 上記(2)で調製された各アレルゲン低減化パン生地
を、下記〔表4〕に示す条件で焼成し、それぞれ本発明
に係る、アレルゲンを低減化したパンを得た。
【0080】実施例17 (1)低蛋白質小麦調製物の調製 実施例8の(1)と同様の操作を行い、低蛋白質小麦調
製物を得た。得られた低蛋白質小麦調製物は、水分含量
36%、蛋白質含量8.5%(水分含量14%小麦粉換
算)、3万以下の蛋白質1500μg/ml、5−7万
の蛋白質300μg/ml、塩可溶性蛋白質含量/塩不
溶性蛋白質含量= 1/5、塩化ナトリウム含有量0.7
%であった。
【0081】(2)パン生地の調製 所謂中種法により、パン生地を調製した。即ち、上記
(1)で得られた小麦調製物(低蛋白質小麦調製物)の
一部を、下記〔表3〕(中種生地)に示す配合で他の原
料と混合した。次いで、下記〔表4〕に示す条件に従
い、混捏(中種混捏)し、15分間発酵して中種とした
後、これに更に、上記低蛋白質小麦調製物の残部を、下
記〔表3〕(本捏生地)に示す配合で他の原料とともに
加え、混合した。その後、下記〔表4〕に示す条件に従
い、混捏(本捏混捏)し、ねかし、焙炉等の下記〔表
4〕に示す工程を順次行い、本発明に係る低蛋白質パン
生地(17−15)を調製した。また、これとは別に、
発酵時間を0、1、5、10、20、25、30分とし
た他は同様の操作を行い、それぞれ、本発明に係る低蛋
白質パン生地(17−0)、(17−1)、(17−
5)、(17−10)、(17−20)、(17−2
5)、(17−30)を調製した。
【0082】(3)パンの作製(パン生地の焼成) 上記(2)で調製された各低蛋白質パン生地を、下記
〔表4〕に示す条件で焼成し、それぞれ本発明に係る低
蛋白質のパンを得た。
【0083】実施例18 (1)低蛋白質小麦調製物の調製 実施例9の(1)と同様の操作を行い、低蛋白質小麦調
製物を得た。得られた低蛋白質小麦調製物は、水分含量
36%、蛋白質含量9.7%(水分含量14%小麦粉換
算)、3万以下の蛋白質2000μg/ml、5−7万
の蛋白質500μg/ml、塩可溶性蛋白質含量/塩不
溶性蛋白質含量= 1/6、塩化ナトリウム含有量1.9
%であった。
【0084】(2)パン生地の調製 所謂中種法により、パン生地を調製した。即ち、上記
(1)で得られた小麦調製物(低蛋白質小麦調製物)の
一部を、下記〔表3〕(中種生地)に示す配合で他の原
料と混合した。次いで、下記〔表4〕に示す条件に従
い、混捏(中種混捏)し、15分間発酵して中種とした
後、これに更に、上記低蛋白質小麦調製物の残部を、下
記〔表3〕(本捏生地)に示す配合で他の原料とともに
加え、混合した。その後、下記〔表4〕に示す条件に従
い、混捏(本捏混捏)し、ねかし、焙炉等の下記〔表
4〕に示す工程を順次行い、本発明に係る低蛋白質パン
生地(18−15)を調製した。また、これとは別に、
発酵時間を0、1、5、10、20、25、30分とし
た他は同様の操作を行い、それぞれ、本発明に係る低蛋
白質パン生地(18−0)、(18−1)、(18−
5)、(18−10)、(18−20)、(18−2
5)、(18−30)を調製した。
【0085】(3)パンの作製(パン生地の焼成) 上記(2)で調製された各低蛋白質パン生地を、下記
〔表4〕に示す条件で焼成し、それぞれ本発明に係る低
蛋白質のパンを得た。
【0086】実施例19 (1)低アレルゲン小麦調製物の調製 実施例2で用いた小麦調製物(調製物2−A)205g
と解凍した小麦調製物(調製物2−B)295gとを混
合し、10分間静置し、この混合物に十分吸水させた。
この時の調製物の混合物(低アレルゲン小麦調製物)
は、水分含量49%、蛋白質含量6.3%(水分含量1
4%小麦粉換算)、3万以下の蛋白質100μg/m
l、5−7万の蛋白質50μg/ml、塩可溶性蛋白質
含量/塩不溶性蛋白質含量= 1/93、塩化ナトリウム
含有量0.1%であった。
【0087】(2)パン生地の調製 所謂中種法により、パン生地を調製した。即ち、上記
(1)で得られた小麦調製物(低アレルゲン小麦調製
物)の一部を、下記〔表3〕(中種生地)に示す配合で
他の原料と混合した。次いで、下記〔表4〕に示す条件
に従い、混捏(中種混捏)し、15分間発酵して中種と
した後、これに更に、上記低アレルゲン小麦調製物の残
部を、下記〔表3〕(本捏生地)に示す配合で他の原料
とともに加え、混合した。その後、下記〔表4〕に示す
条件に従い、混捏(本捏混捏)し、ねかし、焙炉等の下
記〔表4〕に示す工程を順次行い、本発明に係るアレル
ゲン低減化パン生地(19−15)を調製した。また、
これとは別に、発酵時間を0、1、5、10、20、2
5、30分とした他は同様の操作を行い、それぞれ、本
発明に係るアレルゲン低減化パン生地(19−0)、
(19−1)、(19−5)、(19−10)、(19
−20)、(19−25)、(19−30)を調製し
た。
【0088】(3)パンの作製(パン生地の焼成) 上記(2)で調製された各アレルゲン低減化パン生地
を、下記〔表4〕に示す条件で焼成し、それぞれ本発明
に係る、アレルゲンを低減化したパンを得た。
【0089】実施例20 (1)低アレルゲン小麦調製物の調製 実施例2で用いた小麦調製物(調製物2−A)185g
と解凍した小麦調製物(調製物2−B)315gとを混
合し、10分間静置し、この混合物に十分吸水させた。
この時の調製物の混合物(低アレルゲン小麦調製物)
は、水分含量52%、蛋白質含量6.3%(水分含量1
4%小麦粉換算)、3万以下の蛋白質100μg/m
l、5−7万の蛋白質50μg/ml、塩可溶性蛋白質
含量/塩不溶性蛋白質含量= 1/93、塩化ナトリウム
含有量0.1%であった。
【0090】(2)パン生地の調製 所謂中種法により、パン生地を調製した。即ち、上記
(1)で得られた小麦調製物(低アレルゲン小麦調製
物)の一部を、下記〔表3〕(中種生地)に示す配合で
他の原料と混合した。次いで、下記〔表4〕に示す条件
に従い、混捏(中種混捏)し、15分間発酵して中種と
した後、これに更に、上記低アレルゲン小麦調製物の残
部を、下記〔表3〕(本捏生地)に示す配合で他の原料
とともに加え、混合した。その後、下記〔表4〕に示す
条件に従い、混捏(本捏混捏)し、ねかし、焙炉等の下
記〔表4〕に示す工程を順次行い、本発明に係るアレル
ゲン低減化パン生地(20−15)を調製した。また、
これとは別に、発酵時間を0、1、5、10、20、2
5、30分とした他は同様の操作を行い、それぞれ、本
発明に係るアレルゲン低減化パン生地(20−0)、
(20−1)、(20−5)、(20−10)、(20
−20)、(20−25)、(20−30)を調製し
た。
【0091】(3)パンの作製(パン生地の焼成) 上記(2)で調製された各アレルゲン低減化パン生地
を、下記〔表4〕に示す条件で焼成し、それぞれ本発明
に係る、アレルゲンを低減化したパンを得た。
【0092】比較例1 (1)低アレルゲン小麦調製物の調製 実施例1の(1)で得られた小麦調製物を、凍結乾燥し
た後、臼型粉砕機で粉砕し、低アレルゲン小麦調製物を
得た。得られた低アレルゲン小麦調製物は、水分含量5
%、蛋白質含量6.3%(水分含量14%小麦粉換
算)、3万以下の蛋白質100μg/ml、5−7万の
蛋白質50μg/ml 、塩可溶性蛋白質含量/塩不溶
性蛋白質含量= 1/95、塩化ナトリウム含有量0.0
5%であった。
【0093】(2)パン生地の調製 所謂直捏法により、パン生地を調製した。即ち、上記
(1)で得られた小麦調製物(低アレルゲン小麦調製
物)を、下記〔表1〕に示す配合で他の原料と混合し
た。この際、水は、予め該小麦調製物に吸水させること
なく、混合した。また、この際、水及びイーストの添加
は同時に行った。次いで、下記〔表2〕に示す条件に従
い、混捏し、15分間発酵し、ねかし、焙炉等の下記
〔表2〕に示す工程を順次行い、アレルゲン低減化パン
生地(C1−15〔Cは比較例を意味する、以下同
じ〕)を調製した。また、これとは別に、発酵時間を
1、5、10、20、25、30分とした他は同様の操
作を行い、それぞれ、アレルゲン低減化パン生地(C1
−1)、(C1−5)、(C1−10)、(C1−2
0)、(C1−25)、(C1−30)を調製した。
【0094】(3)パンの作製(パン生地の焼成) 上記(2)で調製された各アレルゲン低減化パン生地
を、下記〔表2〕に示す条件で焼成し、それぞれ、アレ
ルゲンを低減化したパンを得た。
【0095】比較例2 (1)低アレルゲン小麦調製物の調製 実施例3の(1)で得られた小麦調製物を、凍結乾燥し
た後、臼型粉砕機で粉砕し、低アレルゲン小麦調製物を
得た。得られた低アレルゲン小麦調製物は、水分含量5
%、蛋白質含量6.2%(水分含量14%小麦粉換
算)、3万以下の蛋白質100μg/ml、5−7万の
蛋白質50μg/ml 、塩可溶性蛋白質含量/塩不溶
性蛋白質含量= 1/100、塩化ナトリウム含有量0.
1%であった。
【0096】(2)パン生地の調製 所謂直捏法により、パン生地を調製した。即ち、上記
(1)で得られた小麦調製物(低アレルゲン小麦調製
物)を、下記〔表1〕に示す配合で他の原料と混合し
た。この際、水は、予め該小麦調製物に吸水させること
なく、混合した。また、この際、水及びイーストの添加
は同時に行った。次いで、下記〔表2〕に示す条件に従
い、混捏し、15分間発酵し、ねかし、焙炉等の下記
〔表2〕に示す工程を順次行い、アレルゲン低減化パン
生地(C2−15)を調製した。また、これとは別に、
発酵時間を1、5、10、20、25、30分とした他
は同様の操作を行い、それぞれ、アレルゲン低減化パン
生地(C2−1)、(C2−5)、(C2−10)、
(C2−20)、(C2−25)、(C2−30)を調
製した。
【0097】(3)パンの作製(パン生地の焼成) 上記(2)で調製された各アレルゲン低減化パン生地
を、下記〔表2〕に示す条件で焼成し、それぞれ、アレ
ルゲンを低減化したパンを得た。
【0098】比較例3 (1)低アレルゲン小麦調製物の調製 実施例4(1)で得られた小麦調製物を、凍結乾燥した
後、臼型粉砕機で粉砕し、低アレルゲン小麦調製物を得
た。得られた低アレルゲン小麦調製物は、水分含量5
%、蛋白質含量7.1%(水分含量14%小麦粉換
算)、3万以下の蛋白質500μg/ml、5−7万の
蛋白質50μg/ml 、塩可溶性蛋白質含量/塩不溶
性蛋白質含量= 1/55、塩化ナトリウム含有量0.0
5%であった。
【0099】(2)パン生地の調製 所謂直捏法により、パン生地を調製した。即ち、上記
(1)で得られた小麦調製物(低アレルゲン小麦調製
物)を、下記〔表1〕に示す配合で他の原料と混合し
た。この際、水は、予め該小麦調製物に吸水させること
なく、混合した。また、この際、水及びイーストの添加
は同時に行った。次いで、下記〔表2〕に示す条件に従
い、混捏し、15分間発酵し、ねかし、焙炉等の下記
〔表2〕に示す工程を順次行い、アレルゲン低減化パン
生地(C3−15)を調製した。また、これとは別に、
発酵時間を1、5、10、20、25、30分とした他
は同様の操作を行い、それぞれ、アレルゲン低減化パン
生地(C3−1)、(C3−5)、(C3−10)、
(C3−20)、(C3−25)、(C3−30)を調
製した。
【0100】(3)パンの作製(パン生地の焼成) 上記(2)で調製された各アレルゲン低減化パン生地
を、下記〔表2〕に示す条件で焼成し、それぞれ、アレ
ルゲンを低減化したパンを得た。
【0101】比較例4 (1)低アレルゲン小麦調製物の調製 実施例5の(1)で得られた小麦調製物を、凍結乾燥し
た後、臼型粉砕機で粉砕し、低アレルゲン小麦調製物を
得た。得られた低アレルゲン小麦調製物は、水分含量5
%、蛋白質含量8.1%(水分含量14%小麦粉換
算)、3万以下の蛋白質300μg/ml、5−7万の
蛋白質80μg/ml、塩可溶性蛋白質含量/塩不溶性
蛋白質含量= 1/75、塩化ナトリウム含有量1.1%
であった。
【0102】(2)パン生地の調製 所謂直捏法により、パン生地を調製した。即ち、上記
(1)で得られた小麦調製物(低アレルゲン小麦調製
物)を、下記〔表1〕に示す配合で他の原料と混合し
た。この際、水は、予め該小麦調製物に吸水させること
なく、混合した。また、この際、水及びイーストの添加
は同時に行った。次いで、下記〔表2〕に示す条件に従
い、混捏し、15分間発酵し、ねかし、焙炉等の下記
〔表2〕に示す工程を順次行い、アレルゲン低減化パン
生地(C4−15)を調製した。また、これとは別に、
発酵時間を1、5、10、20、25、30分とした他
は同様の操作を行い、それぞれ、アレルゲン低減化パン
生地(C4−1)、(C4−5)、(C4−10)、
(C4−20)、(C4−25)、(C4−30)を調
製した。
【0103】(3)パンの作製(パン生地の焼成) 上記(2)で調製された各アレルゲン低減化パン生地
を、下記〔表2〕に示す条件で焼成し、それぞれ、アレ
ルゲンを低減化したパンを得た。
【0104】比較例5 (1)低アレルゲン小麦調製物の調製 実施例6の(1)で得られた小麦調製物を、凍結乾燥し
た後、臼型粉砕機で粉砕し、低アレルゲン小麦調製物を
得た。得られた低アレルゲン小麦調製物は、水分含量5
%、蛋白質含量9.8%(水分含量14%小麦粉換
算)、3万以下の蛋白質300μg/ml、5−7万の
蛋白質100μg/ml 、塩可溶性蛋白質含量/塩不
溶性蛋白質含量= 1/80、塩化ナトリウム含有量1.
2%であった。
【0105】(2)パン生地の調製 所謂直捏法により、パン生地を調製した。即ち、上記
(1)で得られた小麦調製物(低アレルゲン小麦調製
物)を、下記〔表1〕に示す配合で他の原料と混合し
た。この際、水は、予め該小麦調製物に吸水させること
なく、混合した。また、この際、水及びイーストの添加
は同時に行った。次いで、下記〔表2〕に示す条件に従
い、混捏し、15分間発酵し、ねかし、焙炉等の下記
〔表2〕に示す工程を順次行い、アレルゲン低減化パン
生地(C5−15)を調製した。また、これとは別に、
発酵時間を1、5、10、20、25、30分とした他
は同様の操作を行い、それぞれ、アレルゲン低減化パン
生地(C5−1)、(C5−5)、(C5−10)、
(C5−20)、(C5−25)、(C5−30)を調
製した。
【0106】(3)パンの作製(パン生地の焼成) 上記(2)で調製された各アレルゲン低減化パン生地
を、下記〔表2〕に示す条件で焼成し、それぞれ、アレ
ルゲンを低減化したパンを得た。
【0107】比較例6 (1)低アレルゲン小麦調製物の調製 実施例7の(1)で得られた小麦調製物を、凍結乾燥し
た後、臼型粉砕機で粉砕し、低アレルゲン小麦調製物を
得た。得られた低アレルゲン小麦調製物は、水分含量5
%、蛋白質含量6.2%(水分含量14%小麦粉換
算)、3万以下の蛋白質100μg/ml、5−7万の
蛋白質50μg/ml 、塩可溶性蛋白質含量/塩不溶
性蛋白質含量= 1/100、塩化ナトリウム含有量0.
1%であった。
【0108】(2)パン生地の調製 所謂直捏法により、パン生地を調製した。即ち、上記
(1)で得られた小麦調製物(低アレルゲン小麦調製
物)を、下記〔表1〕に示す配合で他の原料と混合し
た。この際、水は、予め該小麦調製物に吸水させること
なく、混合した。また、この際、水及びイーストの添加
は同時に行った。次いで、下記〔表2〕に示す条件に従
い、混捏し、15分間発酵し、ねかし、焙炉等の下記
〔表2〕に示す工程を順次行い、アレルゲン低減化パン
生地(C6−15)を調製した。また、これとは別に、
発酵時間を1、5、10、20、25、30分とした他
は同様の操作を行い、それぞれ、アレルゲン低減化パン
生地(C6−1)、(C6−5)、(C6−10)、
(C6−20)、(C6−25)、(C6−30)を調
製した。
【0109】(3)パンの作製(パン生地の焼成) 上記(2)で調製された各アレルゲン低減化パン生地
を、下記〔表2〕に示す条件で焼成し、それぞれ、アレ
ルゲンを低減化したパンを得た。
【0110】比較例7 (1)低蛋白質小麦調製物の調製 実施例8の(1)で得られた小麦調製物を、凍結乾燥し
た後、臼型粉砕機で粉砕し、低蛋白質小麦調製物を得
た。得られた低蛋白質小麦調製物は、水分含量5%、蛋
白質含量6.3%(水分含量14%小麦粉換算)、3万
以下の蛋白質100μg/ml、5−7万の蛋白質50
μg/ml、塩可溶性蛋白質含量/塩不溶性蛋白質含量
= 1/95、塩化ナトリウム含有量0.05%であっ
た。
【0111】(2)パン生地の調製 所謂直捏法により、パン生地を調製した。即ち、上記
(1)で得られた小麦調製物(低蛋白質小麦調製物)
を、下記〔表1〕に示す配合で他の原料と混合した。こ
の際、水は、予め該小麦調製物に吸水させることなく、
混合した。また、この際、水及びイーストの添加は同時
に行った。次いで、下記〔表2〕に示す条件に従い、混
捏し、15分間発酵し、ねかし、焙炉等の下記〔表2〕
に示す工程を順次行い、低蛋白質パン生地(C7−1
5)を調製した。また、これとは別に、発酵時間を1、
5、10、20、25、30分とした他は同様の操作を
行い、それぞれ、低蛋白質パン生地(C7−1)、(C
7−5)、(C7−10)、(C7−20)、(C7−
25)、(C7−30)を調製した。
【0112】(3)パンの作製(パン生地の焼成) 上記(2)で調製された各各低蛋白質パン生地を、下記
〔表2〕に示す条件で焼成し、それぞれ低蛋白質パンを
得た。
【0113】比較例8 (1)低蛋白質小麦調製物の調製 実施例9の(1)で得られた小麦調製物を、凍結乾燥し
た後、臼型粉砕機で粉砕し、低蛋白質小麦調製物を得
た。得られた低蛋白質小麦調製物は、水分含量5%、蛋
白質含量9.7%(水分含量14%小麦粉換算)、3万
以下の蛋白質2000μg/ml、5−7万の蛋白質5
00μg/ml、塩可溶性蛋白質含量/塩不溶性蛋白質
含量= 1/6、塩化ナトリウム含有量1.9%であっ
た。
【0114】(2)パン生地の調製 所謂直捏法により、パン生地を調製した。即ち、上記
(1)で得られた小麦調製物(低蛋白質小麦調製物)
を、下記〔表1〕に示す配合で他の原料と混合した。こ
の際、水は、予め該小麦調製物に吸水させることなく、
混合した。また、この際、水及びイーストの添加は同時
に行った。次いで、下記〔表2〕に示す条件に従い、混
捏し、15分間発酵し、ねかし、焙炉等の下記〔表2〕
に示す工程を順次行い、低蛋白質パン生地(C8−1
5)を調製した。また、これとは別に、発酵時間を1、
5、10、20、25、30分とした他は同様の操作を
行い、それぞれ、低蛋白質パン生地(C8−1)、(C
8−5)(C8−10)、(C8−20)、(C8−2
5)、(C8−30)を調製した。
【0115】(3)パンの作製(パン生地の焼成) 上記(2)で調製された各低蛋白質パン生地を、下記
〔表2〕に示す条件で焼成し、それぞれ低蛋白質パンを
得た。
【0116】実施例21〜39 発酵の時間を35分、240分とした他は、実施例1の
(1)及び(2)と同様の操作を行い、アレルゲン低減
化したパン生地(21−35)、(21−240)を
得、実施例1の(3)と同様の操作を行い、それぞれア
レルゲンを低減化したパンを得た。同様に、実施例2の
(1)及び(2)〜実施例19の(1)及び(2)につ
いて発酵の時間を35分、240分とした他は同様の操
作を行い、それぞれアレルゲン低減化したパン生地(2
2−35)、(22−240)〜(39−35)、(3
9−240)を得、実施例2の(3)〜実施例19の
(3)と同様の操作を行い、それぞれアレルゲンを低減
化したパンを得た。
【0117】実施例40 (1)小麦調製物の調製 グルテン(日本製粉(株)製、バイタルグルテン)と小
麦澱粉(グリコ栄養食品(株)製、新銀鱗)と水とを
1:13:4の比率で混合・ミキシングし、20分間静
置して、小麦調製物を得た。得られた小麦調製物は、水
分含量33%、蛋白質含量5.7%(水分含量14%小
麦粉換算)、3万以下の蛋白質480μg/ml、5−
7万の蛋白質50μg/ml、塩可溶性蛋白質含量/塩
不溶性蛋白質含量= 1/55、塩化ナトリウム含有量
0.05%であった。
【0118】(2)パン生地の調製 所謂直捏法により、パン生地を調製した。即ち、上記
(1)で得られた小麦調製物を、下記〔表1〕に示す配
合で他の原料と混合した。その後、下記〔表2〕に示す
条件に従い、混捏し、15分間発酵し、ねかし、焙炉等
の下記〔表2〕に示す工程を順次行い、パン生地(40
−15)を調製した。また、これとは別に、発酵時間を
1、5、10、20、25、30分とした他は同様の操
作を行い、それぞれ、パン生地(40−1)、(40−
5)、(40−10)、(40−20)、(40−2
5)、(40−30)を調製した。
【0119】(3)パンの作製(パン生地の焼成) 上記(2)で調製された各パン生地を、下記〔表2〕に
示す条件で焼成し、それぞれパンを得た。
【0120】実施例41 所謂中種法により、パン生地を調製した。即ち、上記の
実施例40の(1)と同様にして得られた小麦調製物の
一部を、下記〔表3〕(中種生地)に示す配合で他の原
料と混合した。次いで、下記〔表4〕に示す条件に従
い、混捏(中種混捏)し、15分間発酵して中種とした
後、これに更に、上記小麦調製物の残部を、下記〔表
3〕(本捏生地)に示す配合で他の原料とともに加え、
混合した。その後、下記〔表4〕に示す条件に従い、混
捏(本捏混捏)し、ねかし、焙炉等の下記〔表4〕に示
す工程を順次行い、パン生地(41−15)を調製し
た。上記パン生地を、下記〔表4〕に示す条件で焼成
し、パンを得た。
【0121】実施例42 (1)小麦調製物の調製 薄力粉(日本製粉(株)製、ハート、水分含量14%、
蛋白質含量8.5%)100部に対し、8.5%食塩水
35部を加えた。ミキサーで混合した後、20分間静置
し、小麦調製物を得た。得られた小麦調製物は、水分含
量36%、蛋白質含量8.5%(水分含量14%小麦粉
換算)、3万以下の蛋白質1500μg/ml、5−7
万の蛋白質300μg/ml、塩可溶性蛋白質含量/塩
不溶性蛋白質含量= 1/5、塩化ナトリウム含有量2.
2%であった。
【0122】(2)パン生地の調製 所謂直捏法により、パン生地を調製した。即ち、上記
(1)で得られた小麦調製物を、下記〔表1〕に示す配
合で他の原料と混合した。その後、下記〔表2〕に示す
条件に従い、混捏し、15分間発酵し、ねかし、焙炉等
の下記〔表2〕に示す工程を順次行い、パン生地(42
−15)を調製した。また、これとは別に、発酵時間を
1、5、10、20、25、30分とした他は同様の操
作を行い、それぞれ、パン生地(42−1)、(42−
5)、(42−10)、(42−20)、(42−2
5)、(42−30)を調製した。
【0123】(3)パンの作製(パン生地の焼成) 上記(2)で調製された各パン生地を、下記〔表2〕に
示す条件で焼成し、それぞれパンを得た。
【0124】比較例9 (1)低アレルゲン小麦調製物の調製 実施例1の(1)で得られた小麦調製物を、凍結乾燥し
た後、臼型粉砕機で粉砕し、低アレルゲン小麦調製物を
得た。得られた低アレルゲン小麦調製物は、水分含量5
%、蛋白質含量6.3%(水分含量14%小麦粉換
算)、3万以下の蛋白質100μg/ml、5−7万の
蛋白質50μg/ml 、塩可溶性蛋白質含量/塩不溶
性蛋白質含量= 1/95、塩化ナトリウム含有量0.0
5%であった。
【0125】(2)パン生地の調製 所謂直捏法により、パン生地を調製した。即ち、上記
(1)で得られた小麦調製物(低アレルゲン小麦調製
物)を、下記〔表1〕に示す配合で他の原料と混合し、
更にシステインを100ppmとなるよう添加した。そ
の後、下記〔表2〕に示す条件に従い、混捏し、15分
間発酵し、ねかし、焙炉等の下記〔表2〕に示す工程を
順次行い、アレルゲン低減化パン生地(C9−15)を
調製した。
【0126】(3)パンの作製(パン生地の焼成) 上記(2)で調製されたアレルゲン低減化パン生地を、
下記〔表2〕に示す条件で焼成し、アレルゲンを低減化
したパンを得た。
【0127】比較例10 (1)小麦調製物の調製 グルテン(日本製粉(株)製、バイタルグルテン)と小
麦澱粉(グリコ栄養食品(株)製、新銀鱗)とを1:1
3の比率で混合して、小麦調製物を得た。得られた小麦
調製物は、水分含量14%、蛋白質含量5.7%(水分
含量14%小麦粉換算)、3万以下の蛋白質480μg
/ml、5−7万の蛋白質50μg/ml、塩可溶性蛋
白質含量/塩不溶性蛋白質含量= 1/55、塩化ナトリ
ウム含有量0.05%であった。
【0128】(2)パン生地の調製 所謂直捏法により、パン生地を調製した。即ち、上記
(1)で得られた小麦調製物を、下記〔表1〕に示す配
合で他の原料と混合した。この際、水は、予め該小麦調
製物に吸水させることなく、混合した。また、この際、
水及びイーストの添加は同時に行った。次いで、下記
〔表2〕に示す条件に従い、混捏し、15分間発酵し、
ねかし、焙炉等の下記〔表2〕に示す工程を順次行い、
アレルゲン低減化パン生地(C10−15)を調製し
た。また、これとは別に、発酵時間を1、5、10、2
0、25、30分とした他は同様の操作を行い、それぞ
れ、アレルゲン低減化パン生地(C10−1)、(C1
0−5)、(C10−10)、(C10−20)、(C
10−25)、(C10−30)を調製した。
【0129】(3)パンの作製(パン生地の焼成) 上記(2)で調製された各アレルゲン低減化パン生地
を、下記〔表2〕に示す条件で焼成し、それぞれ、アレ
ルゲンを低減化したパンを得た。
【0130】比較例11 (1)小麦調製物の調製 比較例10の(1)と同様の操作を行い、比較例10で
得られたものと同じ小麦調製物を得た。
【0131】(2)パン生地の調製 所謂中種法により、パン生地を調製した。即ち、上記
(1)で得られた小麦調製物の一部を、下記〔表3〕
(中種生地)に示す配合で他の原料と混合した。この
際、水は、予め該小麦調製物に吸水させることなく、混
合した。また、この際、水及びイーストの添加は同時に
行った。次いで、下記〔表4〕に示す条件に従い、混捏
(中種混捏)し、15分間発酵して中種とした後、これ
に更に、上記小麦調製物の残部を、下記〔表3〕(本捏
生地)に示す配合で他の原料とともに加え、混合した。
その後、下記〔表4〕に示す条件に従い、混捏(本捏混
捏)し、ねかし、焙炉等の下記〔表4〕に示す工程を順
次行い、アレルゲン低減化パン生地(C11−15)を
調製した。また、これとは別に、発酵時間を1、5、1
0、20、25、30分とした他は同様の操作を行い、
それぞれ、アレルゲン低減化パン生地(C11−1)、
(C11−5)、(C11−10)、(C11−2
0)、(C11−25)、(C11−30)を調製し
た。
【0132】(3)パンの作製(パン生地の焼成) 上記(2)で調製された各アレルゲン低減化パン生地
を、下記〔表4〕に示す条件で焼成し、それぞれ、アレ
ルゲンを低減化したパンを得た。
【0133】
【表1】
【0134】
【表2】
【0135】
【表3】
【0136】
【表4】
【0137】以下、得られた各食パンについて、下記の
外観検定、食感検定、及びアレルゲン性検定を行った。
それらの結果を下記〔表5〕〜〔表10〕に示す。 <外観検定>実施例1〜42及び比較例1〜11で得た
食パンについて、体積及び重量を測定し、比容積を求め
た。また、表皮色、表皮質、及びす立を各10点満点で
評価した。
【0138】<食感検定>実施例1〜42及び比較例1
〜11で得た食パンついて、それぞれ厚さ1.5cmに
スライスし、パネラー10名による官能試験を行った。
判定は、風味、口どけ、及び弾力性の各項目についてそ
れぞれ5段階の点数で表し、10名の平均値で評価し
た。
【0139】<アレルゲン性検定>ELISA法によ
り、実施例1〜42及び比較例1〜11で得た食パンに
ついて、アレルゲン性を検定した。なお、以下に、用い
た試薬についてその組成、調製方法、略号、及び商品名
等を記す。 ELISA用プレート:IMMULON 1(DYNATECH LABORATOR
IES INC.社製) 。 ELISA洗浄液:50mMの塩化ナトリウムと、0.
05%ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウ
レートとを含む20mMリン酸緩衝液で、pH7.4に
調製したもの。 BSA:ウシ血清アルブミン。 PBS:150mMの塩化ナトリウムを含む20mMリ
ン酸緩衝液で、pH7.4に調製したもの。 ペルオキシダーゼ結合抗ヒトIgE:ベーリンガーマン
ハイム社製。 基質溶液:オルト−フェニレンジアミン4mg、過酸化
水素5μl、リン酸−クエン酸緩衝液(pH5.0:
0.1Mクエン酸一水和物及び0.2Mリン酸で調製)
10mlからなる。
【0140】得られた食パンを凍結乾燥後粉砕し、粉末
1gを精秤し、0.5M塩化ナトリウム水溶液5mlを
加え、室温下で1時間攪拌抽出、遠心分離し、パン抽出
液を得た。この抽出液を0.5M塩化ナトリウム水溶液
で160倍に希釈し、その希釈液50μlをELISA
用プレートに添加した。4℃で1晩静置し、前記ELI
SA用プレートに抗原を結合させた。続いて、ELIS
A洗浄液で前記ELISA用プレートを3回洗浄し、3
%BSA−PBS150μl/ウェルでブロッキング
し、2時間静置した後、ELISA洗浄液で前記ELI
SA用プレートを4回洗浄した。小麦アレルギー患者血
清を1%BSA−PBSで20倍に希釈し、その希釈液
50μl/ウェルを前記ELISA用プレートに添加
し、2時間静置した後、ELISA洗浄液で前記ELI
SA用プレートを5回洗浄した。ペルオキシダーゼ結合
抗ヒトIgEを1%BSA−PBSで10、000倍に
希釈し、その希釈液50μl/ウェルを前記ELISA
用プレートに添加し、2時間静置した後、ELISA洗
浄液で前記ELISA用プレートを6回洗浄した。基質
溶液100mlを前記ELISA用プレートに添加し、
30分後に、2N硫酸50μl/ウェルを前記ELIS
A用プレートに添加し、反応を停止させた。エライザリ
ーダー(コロナ電気MTP−120)で492nmの吸
光度を測定した。血清は小麦アレルギー患者5名の血清
を用いた。また、対照として上記と同様の操作により抽
出した小麦調製物の抽出液に対する健常人5名の血清を
用い、その反応によって得られた吸光値の平均値0.120
以下を陰性(−)、それを超えた場合を陽性(+)とし
た。
【0141】
【表5】
【0142】
【表6】
【0143】
【表7】
【0144】
【表8】
【0145】
【表9】
【0146】
【表10】
【0147】以上の結果より、本発明の製造方法により
得られたパンは、従来の低アレルゲン小麦調製物又は低
蛋白質小麦調製物を使用したパンよりも、ボリュームが
大きく、外相、内相共良好であり、また食感も良好であ
ることが判る。また、本発明の製造方法により得られた
パンは、小麦アレルギー患者に摂取させても、アレルギ
ーが発症する危険性は極めて低いことも明らかである。
【0148】
【発明の効果】本発明のパン生地の製造方法によれば、
低蛋白質小麦調製物や低アレルゲン小麦調製物を原料に
用いることができる。また、本発明のパンの製造方法に
よれば、従来のアレルゲン低減化パンや低蛋白質パンよ
りも、ボリューム、食味、食感等が向上したパンを得る
ことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 椿 和文 東京都荒川区東尾久7丁目2番35号 旭電 化工業株式会社内 (72)発明者 杉山 宏 東京都荒川区東尾久7丁目2番35号 旭電 化工業株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸水させた低蛋白質小麦調製物を原料と
    して用いることを特徴とするパン生地の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記の吸水させた低蛋白質小麦調製物
    が、低蛋白質小麦調製物に水を加えた後、少なくとも5
    分間経過したものであることを特徴とする請求項1に記
    載のパン生地の製造方法。
  3. 【請求項3】 上記低蛋白質小麦調製物に、イーストの
    添加に先立ち吸水させることを特徴とする請求項1又は
    2に記載のパン生地の製造方法。
  4. 【請求項4】 発酵工程の時間が30分以下であること
    を特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のパン生
    地の製造方法。
  5. 【請求項5】 上記低蛋白質小麦調製物が、水分含量1
    4重量%とした場合の蛋白質含量が6〜10重量%であ
    る小麦調製物であることを特徴とする請求項1〜4の何
    れか1項に記載のパン生地の製造方法。
  6. 【請求項6】 上記低蛋白質小麦調製物が、アレルゲン
    低減化された小麦調製物であることを特徴とする請求項
    1〜5の何れか1項に記載のパン生地の製造方法。
  7. 【請求項7】 上記のアレルゲン低減化された小麦調製
    物が、塩不溶性蛋白質含量に対する塩可溶性蛋白質含量
    が1/50〜1/100(重量基準)である小麦調製物
    であることを特徴とする請求項6に記載のパン生地の製
    造方法。
  8. 【請求項8】 上記小麦調製物が、小麦粉であることを
    特徴とする請求項7に記載のパン生地の製造方法。
  9. 【請求項9】 上記低蛋白質小麦調製物が、塩化ナトリ
    ウムを0.05〜2重量%含有する小麦調製物であるこ
    とを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載のパン
    生地の製造方法。
  10. 【請求項10】 上記低蛋白質小麦調製物(水分含量1
    4重量%換算)100重量部、水55〜60重量部、食
    塩0.5〜2.5重量部、砂糖4〜8重量部、油分2〜
    6重量部、及びイースト3〜6重量部からなる原料を用
    いることを特徴とする請求項1〜9の何れか1項に記載
    のパン生地の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10の何れか1項に記載の
    パン生地の製造方法により製造されたパン生地を用いる
    ことを特徴とするパンの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007522822A (ja) * 2004-02-24 2007-08-16 ナットバイオ ピーティーワイ リミティッド 食品添加物および刺激剤としての、ショウガ(ショウガ属)由来システインプロテアーゼ
CN108077728A (zh) * 2017-12-20 2018-05-29 何志方 营养低敏麦粉

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