JPH10150864A - 播種及び育苗方法と播種作業機 - Google Patents
播種及び育苗方法と播種作業機Info
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- JPH10150864A JPH10150864A JP8311795A JP31179596A JPH10150864A JP H10150864 A JPH10150864 A JP H10150864A JP 8311795 A JP8311795 A JP 8311795A JP 31179596 A JP31179596 A JP 31179596A JP H10150864 A JPH10150864 A JP H10150864A
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- seeding
- field
- ridge
- groove
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来の播種作業にあっては、圃場全面を耕耘
作業機で耕耘した後に成畦機で畦を成形しその後播種作
業機で播種する作業形態と、全く耕耘せずに圃場に溝を
形成してその溝内に播種する作業形態とがある。前者の
作業形態では、圃場全面を耕耘するので、稲株も砕いて
しまう程度までに耕耘作業を何度か繰返す必要があり、
作業能率が悪いものであった。また、後者の作業形態で
は、圃場は全体的に見ると高い所と低い所があり、単に
圃場に溝を形成して播種したのでは、圃場の高い所では
水不足となり乾燥して種子が発芽不良をおこし、圃場の
低い所では種子が水に浸かって酸素不足となって発芽で
きずに種子が腐ってしまうという事態になる。 【解決手段】 圃場の稲株a間に畦bと溝cを形成し
て、畦bに播種し溝cに水を溜めて種子を発芽させて育
苗する播種及び育苗方法と圃場の稲株a間に畦bと溝c
を形成する耕耘作業機10と耕耘後に畦と溝を成形する
成畦機11と畦上面に播種する播種機12とを備えた播
種作業機。
作業機で耕耘した後に成畦機で畦を成形しその後播種作
業機で播種する作業形態と、全く耕耘せずに圃場に溝を
形成してその溝内に播種する作業形態とがある。前者の
作業形態では、圃場全面を耕耘するので、稲株も砕いて
しまう程度までに耕耘作業を何度か繰返す必要があり、
作業能率が悪いものであった。また、後者の作業形態で
は、圃場は全体的に見ると高い所と低い所があり、単に
圃場に溝を形成して播種したのでは、圃場の高い所では
水不足となり乾燥して種子が発芽不良をおこし、圃場の
低い所では種子が水に浸かって酸素不足となって発芽で
きずに種子が腐ってしまうという事態になる。 【解決手段】 圃場の稲株a間に畦bと溝cを形成し
て、畦bに播種し溝cに水を溜めて種子を発芽させて育
苗する播種及び育苗方法と圃場の稲株a間に畦bと溝c
を形成する耕耘作業機10と耕耘後に畦と溝を成形する
成畦機11と畦上面に播種する播種機12とを備えた播
種作業機。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、圃場に播種して
育苗(栽培)する方法と播種作業機に関するものである。
育苗(栽培)する方法と播種作業機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の播種作業にあっては、圃場全面を
耕耘作業機で耕耘した後に成畦機で畦を成形しその後播
種作業機で播種する作業形態と、全く耕耘せずに圃場に
溝を形成してその溝内に播種する作業形態とがある。
耕耘作業機で耕耘した後に成畦機で畦を成形しその後播
種作業機で播種する作業形態と、全く耕耘せずに圃場に
溝を形成してその溝内に播種する作業形態とがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の前者の作業形態
では、圃場全面を耕耘するので、稲株も砕いてしまう程
度までに耕耘作業を何度か繰返す必要があり、作業能率
が悪いものであった。また、後者の作業形態では、圃場
は全体的に見ると高い所と低い所があり、単に圃場に溝
を形成して播種したのでは、圃場の高い所では水不足と
なり乾燥して種子が発芽不良をおこし、圃場の低い所で
は種子が水に浸かって酸素不足となって発芽できずに種
子が腐ってしまうという事態になる。
では、圃場全面を耕耘するので、稲株も砕いてしまう程
度までに耕耘作業を何度か繰返す必要があり、作業能率
が悪いものであった。また、後者の作業形態では、圃場
は全体的に見ると高い所と低い所があり、単に圃場に溝
を形成して播種したのでは、圃場の高い所では水不足と
なり乾燥して種子が発芽不良をおこし、圃場の低い所で
は種子が水に浸かって酸素不足となって発芽できずに種
子が腐ってしまうという事態になる。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、従来の課題を解
決するために、請求項1記載の発明は、圃場の稲株a間
に畦bと溝cを形成して、畦bに播種し溝cに水を溜め
て種子を発芽させて育苗する播種及び育苗方法としたも
のである。また、請求項2記載の発明は、圃場の稲株a
間に畦bと溝cを形成する耕耘作業機10と耕耘後に畦
と溝を成形する成畦機11と畦上面に播種する播種機1
2とを備えた播種作業機としたものである。
決するために、請求項1記載の発明は、圃場の稲株a間
に畦bと溝cを形成して、畦bに播種し溝cに水を溜め
て種子を発芽させて育苗する播種及び育苗方法としたも
のである。また、請求項2記載の発明は、圃場の稲株a
間に畦bと溝cを形成する耕耘作業機10と耕耘後に畦
と溝を成形する成畦機11と畦上面に播種する播種機1
2とを備えた播種作業機としたものである。
【0005】
【発明の作用効果】この発明によると、圃場の稲株a間
に畦bと溝cを形成して畦bに播種するので、稲株を砕
いてしまう必要がないので簡略な耕耘作業でも良く作業
能率が向上する。また、圃場に高い所があっても、溝c
内に水があるので乾燥により発芽不良を起こすことがな
く種子は良好に発芽し成長する。一方、圃場に低い所が
あっても、畦b上部は水から出ているので種子が水に浸
かって酸素不足で発芽できず腐ってしまうような事態が
回避できて種子は良好に発芽し成長する。このように、
この発明によると、従来の課題を適切に解決することが
できる。
に畦bと溝cを形成して畦bに播種するので、稲株を砕
いてしまう必要がないので簡略な耕耘作業でも良く作業
能率が向上する。また、圃場に高い所があっても、溝c
内に水があるので乾燥により発芽不良を起こすことがな
く種子は良好に発芽し成長する。一方、圃場に低い所が
あっても、畦b上部は水から出ているので種子が水に浸
かって酸素不足で発芽できず腐ってしまうような事態が
回避できて種子は良好に発芽し成長する。このように、
この発明によると、従来の課題を適切に解決することが
できる。
【0006】
【実施例】この発明の一実施例である乗用型乾田直播機
を詳細に図面に基づき説明する。1は乗用車体で、左右
一対の操舵用の駆動前輪2・2と左右一対の駆動後輪3
・3とを有する車体4の上部前側に操縦枠5を設けて、
その上部にハンドル6を設け、この操縦枠5の後側に操
縦席7を設け、前記操縦枠5の周囲全面にステップ8を
張設している。
を詳細に図面に基づき説明する。1は乗用車体で、左右
一対の操舵用の駆動前輪2・2と左右一対の駆動後輪3
・3とを有する車体4の上部前側に操縦枠5を設けて、
その上部にハンドル6を設け、この操縦枠5の後側に操
縦席7を設け、前記操縦枠5の周囲全面にステップ8を
張設している。
【0007】9は部分耕耘が行なえる耕耘作業機10と
各耕耘後に畦と溝を成形する成畦機11と種籾m(稲の
種子)を畦上面に播種する播種機12とを備えた乾田直
播装置であり、前記乗用車体1の後部に昇降リンク機構
13を介して装着されている。耕耘作業機10は、図4
に示すように、収穫機にて刈り取られた後の稲株a列の
間に各々4本の耕耘爪14が位置し、稲株a列部分は耕
耘しないで6箇所の稲株a列間を部分耕耘できる構成と
なっている。尚、耕耘作業機10の伝動構成は一般的な
もので、PTO軸15により乗用車体1側からの動力を
伝動する耕耘伝動ケース16と支持板17との間に耕耘
軸17を駆動回転できるように軸架し、該耕耘軸17に
耕耘爪14が装着されている。
各耕耘後に畦と溝を成形する成畦機11と種籾m(稲の
種子)を畦上面に播種する播種機12とを備えた乾田直
播装置であり、前記乗用車体1の後部に昇降リンク機構
13を介して装着されている。耕耘作業機10は、図4
に示すように、収穫機にて刈り取られた後の稲株a列の
間に各々4本の耕耘爪14が位置し、稲株a列部分は耕
耘しないで6箇所の稲株a列間を部分耕耘できる構成と
なっている。尚、耕耘作業機10の伝動構成は一般的な
もので、PTO軸15により乗用車体1側からの動力を
伝動する耕耘伝動ケース16と支持板17との間に耕耘
軸17を駆動回転できるように軸架し、該耕耘軸17に
耕耘爪14が装着されている。
【0008】成畦機11は一般的なもので、6個の成畦
機11が前記6箇所の稲株a列間を各々部分耕耘する部
位の後方に各々配置されて、耕耘作業機10の後部に固
着された支持フレーム18に支持されて設けられてい
る。即ち、図5に示すように、前記6箇所の稲株a列間
に畦及び溝を成形できるようになっている。播種機12
は、前記支持フレーム18に前部が固定された伝動ケ−
ス19が3個設けられており、該伝動ケース19の各々
両側に駆動軸20…が突出して設けられている。そし
て、該駆動軸20…に播種用回転カム21が装着されて
いる。また、3個の各伝動ケース19の下部には各々2
つの橇状整地体22が固着されている。尚、15aは伝
動軸であり、耕耘伝動ケース16からの駆動力を伝動ケ
ース19に伝動している。
機11が前記6箇所の稲株a列間を各々部分耕耘する部
位の後方に各々配置されて、耕耘作業機10の後部に固
着された支持フレーム18に支持されて設けられてい
る。即ち、図5に示すように、前記6箇所の稲株a列間
に畦及び溝を成形できるようになっている。播種機12
は、前記支持フレーム18に前部が固定された伝動ケ−
ス19が3個設けられており、該伝動ケース19の各々
両側に駆動軸20…が突出して設けられている。そし
て、該駆動軸20…に播種用回転カム21が装着されて
いる。また、3個の各伝動ケース19の下部には各々2
つの橇状整地体22が固着されている。尚、15aは伝
動軸であり、耕耘伝動ケース16からの駆動力を伝動ケ
ース19に伝動している。
【0009】一方、伝動ケ−ス19の上方には支持フレ
ーム18にて、種子タンク23、その下部に取付けられ
た繰出装置24、この繰出装置24の下部に取付けられ
た漏斗25、搬送用の送風機26、及び送風機26から
のエア−を溜めるエアタンク27で構成された繰出部ユ
ニットが装着され、前記各整地体22の後部中央の切欠
き部に取付けられた作溝器28と前記漏斗25とを移送
部29で連結して繰り出された種子が畦上面部に蒔かれ
るように構成されている。尚、支持フレーム18の後部
と伝動ケ−ス19の上面とは補強フレーム18aにて連
結されている。
ーム18にて、種子タンク23、その下部に取付けられ
た繰出装置24、この繰出装置24の下部に取付けられ
た漏斗25、搬送用の送風機26、及び送風機26から
のエア−を溜めるエアタンク27で構成された繰出部ユ
ニットが装着され、前記各整地体22の後部中央の切欠
き部に取付けられた作溝器28と前記漏斗25とを移送
部29で連結して繰り出された種子が畦上面部に蒔かれ
るように構成されている。尚、支持フレーム18の後部
と伝動ケ−ス19の上面とは補強フレーム18aにて連
結されている。
【0010】ここで、繰出装置24につき更に詳しく述
べると、繰出装置24の定量繰出ロ−ル30は前記伝動
ケース19に設けられた駆動回転クランク31、ロッド
32、アーム33、及びラチェット機構を介してイ方向
に回転され、その繰出溝34…にて種子タンク23から
種子が一定量づつ繰り出される。35は種子タンク23
内の種子を繰出装置24に案内する案内板であって、軸
36に枢支されその先端には前記繰出装置24の繰出溝
34…に回転方向に沿ってはまり込んだ弾性杆37が設
けられている。そして、該案内板35は一体に形成され
たストッパ38の先端が壁面に接当するように引張バネ
39にてロ方向に付勢されている。また、案内板35の
先端には定量繰出ロ−ル30に接当する凸状カム40が
一体に形成されており、定量繰出ロ−ル30のイ方向の
回転にて案内板35及び弾性杆37はロ−ハ方向に揺動
するように構成されている。然して、案内板35の揺動
にて種子タンク23内の種子が詰ることなく繰出装置2
4に向けて案内され、弾性杆37の揺動にて繰出溝34
…の種子が適切に弾き出されるので、種子の繰出はきわ
めて順調に行なわれる。
べると、繰出装置24の定量繰出ロ−ル30は前記伝動
ケース19に設けられた駆動回転クランク31、ロッド
32、アーム33、及びラチェット機構を介してイ方向
に回転され、その繰出溝34…にて種子タンク23から
種子が一定量づつ繰り出される。35は種子タンク23
内の種子を繰出装置24に案内する案内板であって、軸
36に枢支されその先端には前記繰出装置24の繰出溝
34…に回転方向に沿ってはまり込んだ弾性杆37が設
けられている。そして、該案内板35は一体に形成され
たストッパ38の先端が壁面に接当するように引張バネ
39にてロ方向に付勢されている。また、案内板35の
先端には定量繰出ロ−ル30に接当する凸状カム40が
一体に形成されており、定量繰出ロ−ル30のイ方向の
回転にて案内板35及び弾性杆37はロ−ハ方向に揺動
するように構成されている。然して、案内板35の揺動
にて種子タンク23内の種子が詰ることなく繰出装置2
4に向けて案内され、弾性杆37の揺動にて繰出溝34
…の種子が適切に弾き出されるので、種子の繰出はきわ
めて順調に行なわれる。
【0011】尚、ロッド32の中途部には弾性緩衝機構
41を設けると共に、繰出装置24のアーム33の揺動
範囲を規制する上下ストッパ42・43を設けて、該上
下ストッパ42・43にて規制されるアーム33の揺動
量以上に駆動回転クランク31の駆動揺動量を大きくし
前記弾性緩衝機構41にてその余分の駆動揺動量を吸収
するように構成してあるので、アーム33の揺動量は常
に同じになり、種子の繰出量が常に一定となる。
41を設けると共に、繰出装置24のアーム33の揺動
範囲を規制する上下ストッパ42・43を設けて、該上
下ストッパ42・43にて規制されるアーム33の揺動
量以上に駆動回転クランク31の駆動揺動量を大きくし
前記弾性緩衝機構41にてその余分の駆動揺動量を吸収
するように構成してあるので、アーム33の揺動量は常
に同じになり、種子の繰出量が常に一定となる。
【0012】次に、漏斗25と作溝器28との間に設け
られた移送部29につき更に詳しく述べる。移送部29
は、透明の樹脂にて形成された上部移送パイプ部44と
下部移送パイプ部45と該両パイプ部44・45を連結
する連結パイプ部46とにより構成されている。そし
て、下部移送パイプ部45の上部には、種子留部として
の種子を通過させない合成樹脂製板体にて形成された遮
蔽板47が設けられており、下部移送パイプ部45の上
部に回転自在に設けられた軸48にその基端が固着され
ている。そして、この遮蔽板47はバネにてニ方向に付
勢されて、通常は移送部を遮蔽して種子を堰き止めるよ
うに構成されている。一方、49は軸48に固定の揺動
アームであって、その先端には前記駆動軸20…に固着
の播種用回転カム21に接当する従動カム50が設けら
れ、該播種用回転カム21にてニ−ホ方向に揺動するよ
うに構成されている。然して、播種用回転カム21の回
転により遮蔽板47はニ−ホ方向に揺動するので、種子
は一定間隔で圃場に蒔かれる。このようにして、軸48
に固定の遮蔽板47及び従動カム50を有する揺動アー
ム49と該遮蔽板47をニ方向に付勢するバネと播種用
回転カム21とにより種子が点播されるように構成され
ている。
られた移送部29につき更に詳しく述べる。移送部29
は、透明の樹脂にて形成された上部移送パイプ部44と
下部移送パイプ部45と該両パイプ部44・45を連結
する連結パイプ部46とにより構成されている。そし
て、下部移送パイプ部45の上部には、種子留部として
の種子を通過させない合成樹脂製板体にて形成された遮
蔽板47が設けられており、下部移送パイプ部45の上
部に回転自在に設けられた軸48にその基端が固着され
ている。そして、この遮蔽板47はバネにてニ方向に付
勢されて、通常は移送部を遮蔽して種子を堰き止めるよ
うに構成されている。一方、49は軸48に固定の揺動
アームであって、その先端には前記駆動軸20…に固着
の播種用回転カム21に接当する従動カム50が設けら
れ、該播種用回転カム21にてニ−ホ方向に揺動するよ
うに構成されている。然して、播種用回転カム21の回
転により遮蔽板47はニ−ホ方向に揺動するので、種子
は一定間隔で圃場に蒔かれる。このようにして、軸48
に固定の遮蔽板47及び従動カム50を有する揺動アー
ム49と該遮蔽板47をニ方向に付勢するバネと播種用
回転カム21とにより種子が点播されるように構成され
ている。
【0013】また、連結パイプ部46は、その上部を上
部移送パイプ部44の下部に外嵌(密着嵌合)させて固
着し、その下部を下部移送パイプ部45の上面より上方
に向けて延設させた嵌合パイプ部51に外嵌(密着嵌
合)させて固着されている。そして、連結パイプ部46
には、前記遮蔽板47にて種子を堰き止めてたときに空
気が逆流して種子を吹き上げるようなことがないよう
に、圧縮空気の圧抜き部として空気を逃す通気孔52…
が多数設けられており、適切な播種作業が行なえるよう
に構成されている。尚、53は、該連結パイプ部46部
分を保護し、雨水等の浸入を防止する透明樹脂製の被覆
パイプである。
部移送パイプ部44の下部に外嵌(密着嵌合)させて固
着し、その下部を下部移送パイプ部45の上面より上方
に向けて延設させた嵌合パイプ部51に外嵌(密着嵌
合)させて固着されている。そして、連結パイプ部46
には、前記遮蔽板47にて種子を堰き止めてたときに空
気が逆流して種子を吹き上げるようなことがないよう
に、圧縮空気の圧抜き部として空気を逃す通気孔52…
が多数設けられており、適切な播種作業が行なえるよう
に構成されている。尚、53は、該連結パイプ部46部
分を保護し、雨水等の浸入を防止する透明樹脂製の被覆
パイプである。
【0014】尚、各整地体22の後部中央部の切欠き部
に取付けられた作溝器28の後方には、播種後に溝を埋
め戻す覆土板54が各々設けられている。次に、上記の
乗用型乾田直播機にて行なう播種作業について説明する
と、先ず、乗用型乾田直播機を圃場に入れて種子タンク
23内に種籾mを供給し、乾田直播装置9を下げた作業
状態でエンジンで各部を駆動すると、乗用型走行車体1
が前輪2・2と後輪3・3の回転により推進されて、乾
田直播装置9にPTO軸15により乗用車体1側から動
力が伝動される。この時、耕耘作業機10が図4に示す
ように、収穫機にて刈り取られた後の稲株a列間を部分
耕耘するように機体を操縦して前進させる。すると、図
5に示すように、成畦機11が6箇所の稲株a列間に各
々畦b及び溝cを成形する。
に取付けられた作溝器28の後方には、播種後に溝を埋
め戻す覆土板54が各々設けられている。次に、上記の
乗用型乾田直播機にて行なう播種作業について説明する
と、先ず、乗用型乾田直播機を圃場に入れて種子タンク
23内に種籾mを供給し、乾田直播装置9を下げた作業
状態でエンジンで各部を駆動すると、乗用型走行車体1
が前輪2・2と後輪3・3の回転により推進されて、乾
田直播装置9にPTO軸15により乗用車体1側から動
力が伝動される。この時、耕耘作業機10が図4に示す
ように、収穫機にて刈り取られた後の稲株a列間を部分
耕耘するように機体を操縦して前進させる。すると、図
5に示すように、成畦機11が6箇所の稲株a列間に各
々畦b及び溝cを成形する。
【0015】そして、播種機12の各繰出装置24…の
繰出ロ−ル30…が回転され、種子タンク23内の種子
が下方の漏斗25内に繰り出され送風機26から送られ
てくる圧風で強制的に下方に移送され、移送部29の遮
蔽板47に堰き止められる。そこで、播種用回転カム2
1の回転により遮蔽板47はニ−ホ方向に揺動するの
で、種子は一定間隔で作溝器28内へ移送され圃場に蒔
かれる。このとき、移送部29には空気を逃す通気孔5
2…が設けられているので、遮蔽板47にて種子を堰き
止めてたときに、空気が逆流して種子を吹き上げるよう
なことがなく、適切な播種が行なえる。このようにし
て、図6に示すように、6つの各畦bの上面に播種機1
2が種籾mを2〜3個づつ一定間隔をあけて播種し覆土
していく。
繰出ロ−ル30…が回転され、種子タンク23内の種子
が下方の漏斗25内に繰り出され送風機26から送られ
てくる圧風で強制的に下方に移送され、移送部29の遮
蔽板47に堰き止められる。そこで、播種用回転カム2
1の回転により遮蔽板47はニ−ホ方向に揺動するの
で、種子は一定間隔で作溝器28内へ移送され圃場に蒔
かれる。このとき、移送部29には空気を逃す通気孔5
2…が設けられているので、遮蔽板47にて種子を堰き
止めてたときに、空気が逆流して種子を吹き上げるよう
なことがなく、適切な播種が行なえる。このようにし
て、図6に示すように、6つの各畦bの上面に播種機1
2が種籾mを2〜3個づつ一定間隔をあけて播種し覆土
していく。
【0016】その後、圃場に水dを入れて図7に示すよ
うに溝c内に水dが溜る状態にすると、種籾mは発芽し
成長する。この時、圃場は全体的に見ると高い所と低い
所とがあるが、図8に示すように圃場の高い所でも溝c
内に水dがあるのでその水dが毛管現象で畦b上部の種
籾mに浸透するので乾燥により発芽不良を起こすことが
なく種籾mは良好に発芽し成長する。一方、圃場の低い
所では、図9に示すように畦b上部は水dから出ている
ので種籾mが水dに浸かってしまい酸素不足で発芽でき
なくなるような事態が回避できて種籾mは良好に発芽し
成長する。
うに溝c内に水dが溜る状態にすると、種籾mは発芽し
成長する。この時、圃場は全体的に見ると高い所と低い
所とがあるが、図8に示すように圃場の高い所でも溝c
内に水dがあるのでその水dが毛管現象で畦b上部の種
籾mに浸透するので乾燥により発芽不良を起こすことが
なく種籾mは良好に発芽し成長する。一方、圃場の低い
所では、図9に示すように畦b上部は水dから出ている
ので種籾mが水dに浸かってしまい酸素不足で発芽でき
なくなるような事態が回避できて種籾mは良好に発芽し
成長する。
【0017】そして、この乗用型乾田直播機にて播種作
業を行なうと、圃場の稲株a間に畦bと溝cを形成する
ので、稲株が耕耘の邪魔にならずきれいに耕耘できて良
好な畦が形成でき、苗の成育が良好である。また、慣行
の田植えを行なう稲作作業に比して、この乗用型乾田直
播機による作業は非常に省力的である。
業を行なうと、圃場の稲株a間に畦bと溝cを形成する
ので、稲株が耕耘の邪魔にならずきれいに耕耘できて良
好な畦が形成でき、苗の成育が良好である。また、慣行
の田植えを行なう稲作作業に比して、この乗用型乾田直
播機による作業は非常に省力的である。
【0018】図10は、畦bと溝cの配置を変更した他
の例を示し、畦bを稲株a列の間の中央ではなくて片方
に変位した位置に成畦し、畦bの片側のみに溝cを設け
た例を示す。尚、上記実施例では、種籾mをそのまま播
種する例を示したが、種籾mを酸素供給材(カルパー)
にてコーティングしたものを播種しても良い。また、種
籾の他に野菜等の如何なる種子を播種しても良い。
の例を示し、畦bを稲株a列の間の中央ではなくて片方
に変位した位置に成畦し、畦bの片側のみに溝cを設け
た例を示す。尚、上記実施例では、種籾mをそのまま播
種する例を示したが、種籾mを酸素供給材(カルパー)
にてコーティングしたものを播種しても良い。また、種
籾の他に野菜等の如何なる種子を播種しても良い。
【図1】乗用型乾田直播機の全体側面図
【図2】播種機12の要部一部断面側面図
【図3】播種機12の要部一部断面側面図
【図4】耕耘作業機10による部分耕耘の作業状態を示
す背面図
す背面図
【図5】成畦機11により成形された畦と溝を示す圃場
の説明図
の説明図
【図6】播種機12により畦上面に播種された圃場の説
明図
明図
【図7】溝に水dが溜った状態を示す圃場の説明図
【図8】圃場の高い所の状態説明図
【図9】圃場の低い所の状態説明図
【図10】畦と溝の配置を変更した他の例を示す圃場の
説明図
説明図
1 乗用車体 9 乾田直播装置 10 耕耘作業機 11 成畦機 12 播種機 13 昇降リンク
機構 a 稲株 b 畦 c 溝 d 水
機構 a 稲株 b 畦 c 溝 d 水
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A01C 7/00 A01C 7/00 Z
Claims (2)
- 【請求項1】 圃場の稲株a間に畦bと溝cを形成し
て、畦bに播種し溝cに水を溜めて種子を発芽させて育
苗する播種及び育苗方法。 - 【請求項2】 圃場の稲株a間に畦bと溝cを形成する
耕耘作業機10と耕耘後に畦と溝を成形する成畦機11
と畦上面に播種する播種機12とを備えたことを特徴と
する播種作業機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8311795A JPH10150864A (ja) | 1996-11-22 | 1996-11-22 | 播種及び育苗方法と播種作業機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8311795A JPH10150864A (ja) | 1996-11-22 | 1996-11-22 | 播種及び育苗方法と播種作業機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10150864A true JPH10150864A (ja) | 1998-06-09 |
Family
ID=18021548
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8311795A Pending JPH10150864A (ja) | 1996-11-22 | 1996-11-22 | 播種及び育苗方法と播種作業機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10150864A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010142126A (ja) * | 2008-12-16 | 2010-07-01 | Arimitsu Industry Co Ltd | 水稲栽培方法 |
CN102948363A (zh) * | 2012-10-26 | 2013-03-06 | 袁隆平农业高科技股份有限公司 | 一种杂交水稻的制种方法 |
CN103597933A (zh) * | 2013-11-15 | 2014-02-26 | 宁夏农林科学院 | 自走式水稻大棚育秧联合作业机 |
CN112425470A (zh) * | 2020-11-17 | 2021-03-02 | 中国水稻研究所 | 一种水稻覆膜机插一体化栽培方法 |
-
1996
- 1996-11-22 JP JP8311795A patent/JPH10150864A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010142126A (ja) * | 2008-12-16 | 2010-07-01 | Arimitsu Industry Co Ltd | 水稲栽培方法 |
CN102948363A (zh) * | 2012-10-26 | 2013-03-06 | 袁隆平农业高科技股份有限公司 | 一种杂交水稻的制种方法 |
CN103597933A (zh) * | 2013-11-15 | 2014-02-26 | 宁夏农林科学院 | 自走式水稻大棚育秧联合作业机 |
CN112425470A (zh) * | 2020-11-17 | 2021-03-02 | 中国水稻研究所 | 一种水稻覆膜机插一体化栽培方法 |
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