JP2717437B2 - 穴播き式施肥播種機 - Google Patents

穴播き式施肥播種機

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JP2717437B2 JP4481989A JP4481989A JP2717437B2 JP 2717437 B2 JP2717437 B2 JP 2717437B2 JP 4481989 A JP4481989 A JP 4481989A JP 4481989 A JP4481989 A JP 4481989A JP 2717437 B2 JP2717437 B2 JP 2717437B2
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国夫 森本
隆志 後藤
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秀之 市来
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、圃場に穴を開けて肥料や種子を播く穴播き
式施肥播種機に関するものである。
〔従来の技術〕
コンバイン収穫後の排わらが地表面に散布された圃場
で不耕起施肥播種機作業を行う場合、従来の連続溝切り
式の機械では、わらの前処理(わらの除去,コールタに
よる切断)や後処理(わらの再被覆)装置が必要であっ
た。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述のようにわら処理装置を別途設けると、機構が複
雑になったり、機体の全長が長くなったりする問題があ
った。また、従来の穴播き式施肥播種機は突起で穴を開
けることと、穴を開ける位置と種を落とす位置が進行方
向に数十cmずれていることのため、わらの多い条件下で
は精度良く播種することができなかった。さらに、不耕
起状態でわらの上に肥料を散布する施肥法は肥料の利用
効率が悪いため土壌中に施肥することが望ましいが、従
来の連続溝切り機械での肥料やけを起こさないように施
肥溝と播種溝を隣接して精度良く切るためにはそれぞれ
の作溝器を前後にずらして取付ける必要があり、さらに
機体の全長が長くなる問題があった。
次に、無穴のビニールマルチを行った圃場で使用でき
る施肥播種機としては、人力で施肥播種位置に合せて間
欠的に作業を行う手持ち式のものがあるが、作業能率が
低く労働負担も大きいため余り利用されていない。また
近年、マルチビニールを一作だけでなく二作以上にわた
って有効に利用する試みも出てきており、能率的に粒状
肥料や種子を既設マルチビニールの下へ施用・播種する
機械の開発が望まれている。
本発明は、上記の諸問題を解決するようにした穴播き
式施肥播種機を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために本発明は、 (1)回転体の外周に所定間隔に穴開け爪を設けた一対
の作穴体を、両回転体の進行方向および圃場鉛直線に対
し一定の角度を持たせて相互に接近して設け、圃場鉛直
線に対し角度調節可能に支持すると共に、上記一対の回
転体のうち一方の回転体の内側面に種子を、他方の回転
体の内側面に肥料をそれぞれ収容する肥料・種子室を穴
開け爪に対応して配設し、上記肥料・種子室の側面およ
び外周面を囲った固定ガイドを併せて設けたこと、 (2)上記一対の作穴体に設けた肥料・種子室の両方に
肥料または種子を収容することにより、または上記一対
の作穴体の左右方向の取付け間隔を狭めて一方のみに肥
料・種子室と固定ガイドを設けることにより、施肥また
は播種のどちらか一方に使用するようにしたこと、 (3)上記作穴体の回転をチェーン伝動系等を介して接
地駆動輪と連動させ、スプロケット等の交換により株間
の変更を可能にしたこと、 をそれぞれ特徴とするものである 〔作用〕 まず、回転体の外周に所定間隔に穴開け用の穴開け爪
を設けた一対の作穴体の内側面に、肥料・種子室と固定
ガイドとを設けたので、耕起圃場はもとより不耕起圃
場,マルチビニールに対して穴開けと同時に肥料と種子
を一定の間隔をあけて落下させ、施肥・播種同時作業が
行える。
次に、一対の作穴体に設けた肥料・種子室の両方に肥
料あるいは種子を収容することにより、または一対の作
穴体の左右間隔を狭めて一方にのみ肥料・種子室と固定
ガイドを設けることにより、肥料または播種のどちらか
一方を選択して実施することができる。
さらに、作穴体の回転体の回転数を調節することによ
り、株間の変更調節が行える。
〔実 施 例〕
以下、図面を参照して本発明の実施例について説明す
る。
第1図ないし第4図において、符号1および2は、図
示省略したトラクタの3点リンクに装着される上部ヒッ
チおよび下部ヒッチで、この両ヒッチ1,2に可動機枠3
と固定機枠4とが連結されている。上記可動機枠3の後
部には、肥料ホッパ5と、種子ホッパ8と、左右一対の
回転体11,11が装着されている。
上記肥料ホッパ5には、その下部に肥料繰出機構6が
設けられ、この肥料繰出機構6から下方に肥料導管7が
延びている。また、種子ホッパ8には、その下部に種子
繰出機構9が設けられ、この種子繰出機構9から下方に
種子導管10が延びている。
上記回転体11,11は、可動機枠3に取付けられた支持
フレーム3aに支持されたく字状に屈曲した軸体11aに回
動自在に軸支され、それぞれの外周に所定間隔に穴開け
爪12,12…を固着して作穴体を構成し、内側面に固定ガ
イド13を設けた肥料・種子室14が配設され、両回転体1
1,11が前方で最も接近し、後方で最も離間するよう進行
方向に対し一定の角度で配設されている。この回転体1
1,11には、回転体駆動用チェーン伝動系16を介して回転
動力が伝達され、また、回転体駆動用チェーン伝動系16
の一方に近接して種子繰出用チェーン伝動系15が設けら
れていて、上記種子繰出機構9に連繋している。なお、
上記肥料・種子室14には、肥料・種子放出部22が形成さ
れていて、穴開け爪12により圃場に開けられた施肥・播
種穴に肥料または種子を放出するようになっている。
上記接地駆動輪18には、駆動チェーン伝動系17が設け
られていて、固定機枠4の基部に設けられたカウンター
軸4aに伝導され、このカウンター軸4aから上記回転体駆
動用チェーン伝動系16および肥料繰出用チェーン伝動系
6aに動力を伝達するようにしてある。上記肥料導管7,種
子導管10は、肥料・種子室14,14の投入口21に連通して
いる。また、可動機枠3には、覆土器19の支持アームが
取付けられており、固定機枠4の先端部と可動機枠3と
の間にはコンプレッションロッド20が設けられている。
なお、左右の穴開け爪12,12…の爪先端の横方向への
軌跡の例を第5図に示す。
このような構成では、施肥播種機をトラクタに装着し
て接地駆動輪18を接地した状態で牽引すると、接地駆動
輪18の回転によって駆動チェーン伝動系17によりカウン
ター軸4aに回転動力が伝達され、肥料繰出チェーン伝動
系6aおよび回転体駆動用チェーン伝動系16により肥料繰
出機構6および回転体11が駆動され、また、回転体11か
ら種子繰出用チェーン伝動系15を介して種子繰出機構9
が駆動され、肥料および種子が所定量ずつ繰出されると
共に、穴開け爪12により穴が開けられ、この開けられた
穴内に、肥料・種子室14から肥料および種子が繰出され
る。肥料・種子の播かれた穴は、覆土器19によって覆土
される。
このような種子と肥料の点播作業は、既耕地はもとよ
り不耕起圃場においても、地表面に排わらがある場合に
おいても、これをかき分けるようにして穴を開け、穴明
けと同時に肥料および種子を穴に落下させ、覆土するこ
とができる。また、種子と肥料は一定の間隔をあけて播
かれるので肥料の利用効率が向上すると共に、肥料やけ
による種子の発芽障害も生じない。
また、両回転体を接近させ、肥料または種子のみを播
くことも可能であり、さらに、無穴のマルチビニールを
敷設した圃場や二作目以降のマルチビニール圃場におい
ても穴明けや施肥・播種作業を同時に、しかも連続的に
行える。施肥および播種間隔を調節するには、例えばチ
ェーン伝動系のスプロケットを交換するだけでよい。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明の穴播き式施肥播種機によ
れば、以下の効果を奏することができる。
.圃場に所定間隔で穴を開け、この穴に肥料および種
子を同時に播くことができるから、既耕地はもとより、
不耕起圃場において肥料・種子の点播作業が行える。ま
た、圃場面にわら稈等が散在していても、これが作業の
障害となることがなく、特別なわら処理装置を設ける必
要がなくて構成が簡略化される。さらに。種子と肥料を
一定の間隔をあけて播くので種子の発芽障害がなく、肥
料の吸収もよい。
.肥料または種子のみを播くこともできるから、汎用
性があり、利用範囲が拡大される。
.施肥播種間隔の調節は、チェーン伝動系のスプロケ
ット等を交換するだけで簡単に行える。
.設耕地,未耕地のほか、マルチフィルムが敷設され
た圃場においても能率的な作業が実施できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による穴播き式施肥播種機の全体側面
図、第2図は第1図のII−II線に沿う半断面図、第3図
は第2図のIII−III線断面図、第4図は第2図のIV−IV
線断面図、第5図は穴開け爪先端の横方向への軌跡を示
すグラフである。 1……上部ヒッチ、2……下部ヒッチ、3……可動機
枠、4……固定機枠、4a……カウンター軸、5……肥料
ホッパ、6……肥料繰出機構、7……肥料導管、8……
種子ホッパ、9……種子繰出機構、10……種子導管、11
……回転体、12……穴開け爪、13……固定ガイド、14…
…肥料・種子室、15,16,17……チェーン伝動系、18……
接地駆動輪、19……覆土器、20……コンプレッションロ
ッド、21……投入口、22……放出部。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転体の外周に所定間隔に穴開け爪を設け
    た一対の作穴体を、両回転体の進行方向および圃場鉛直
    線に対し一定の角度を持たせて相互に接近して設け、圃
    場鉛直線に対し角度調節可能に支持すると共に、 上記一対の回転体のうち一方の回転体の内側面に種子
    を、他方の回転体の内側面に肥料をそれぞれ収容する肥
    料・種子室を穴開け爪に対応して配設し、上記肥料・種
    子室の側面および外周面を囲った固定ガイドを併せて設
    けたことを特徴とする穴播き式施肥播種機。
  2. 【請求項2】上記一対の作穴体に設けた肥料・種子室の
    両方に肥料または種子を収容することにより、または上
    記一対の作穴体の左右方向の取付け間隔を狭めて一方の
    みに肥料・種子室と固定ガイドを設けることにより、施
    肥または播種のどちらか一方に使用するようにしたこと
    を特徴とする請求項(1)記載の穴播き式施肥播種機。
  3. 【請求項3】上記作穴体の回転体をチェーン伝動系等を
    介して接地駆動輪と連動させ、スプロケット等の交換に
    より株間の変更を可能にしたことを特徴とする請求項
    (1)又は(2)記載の穴播き式施肥播種機。
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