JPH10150631A - 画像処理方法および装置 - Google Patents

画像処理方法および装置

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JPH10150631A
JPH10150631A JP9256379A JP25637997A JPH10150631A JP H10150631 A JPH10150631 A JP H10150631A JP 9256379 A JP9256379 A JP 9256379A JP 25637997 A JP25637997 A JP 25637997A JP H10150631 A JPH10150631 A JP H10150631A
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fat
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fat clip
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 編集処理を迅速かつ簡単に行うことができる
ようにする。 【解決手段】 編集モジュールEM、合成モジュールC
M、または特殊効果モジュールSMで、それぞれ編集、
合成、特殊効果処理を行ったとき、その処理(作業)に
対応して、ファットクリップを生成し、エディットツリ
ー記憶部TMに記憶させる。このファットクリップに
は、そのファットクリップを作成したモジュールを示す
識別子が記憶されるとともに、素材クリップの識別子が
記憶される。従って、階層構造で編集作業を記述するこ
とができ、階層構造の下位のファットクリップが変更さ
れたとき、その上位のファットクリップを自動的に再生
成することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理方法およ
び装置に関し、特に、素材クリップの識別子を含むファ
ットクリップを生成することで、修正された結果クリッ
プに関連する他の結果クリップの作業情報に対応する処
理を再実行して、その結果クリップを自動的に再生成す
るようにした、画像処理方法および装置に関する。
【0002】ビデオカメラから得られたビデオデータを
編集するポストプロダクションの分野において、ディス
クを記録媒体として使用したノンリニア編集システムが
提案されている。このノンリニア編集システムにおいて
行われる編集処理として、さまざまな種類の編集処理が
存在している。例えば、複数の素材をつなぎ合わせて所
望のビデオプログラムを作成するためのビデオ編集処
理、キー信号によって複数の素材を合成するための合成
処理、あるいは素材に対して特殊効果処理を施す特殊効
果処理等が存在する。一般的に、このうちのビデオ編集
処理は編集装置で行われ、合成処理はビデオスイッチャ
で行われ、特殊効果処理は特殊効果装置において行われ
ている。
【0003】近年のディスク媒体のランダムアクセス性
の向上によって、複数チャンネルに対して同時にアクセ
スすることが可能になり、その結果、複数チャンネルの
ビデオデータをリアルタイムで処理する編集処理が要望
されるようになってきた。例えば、テレビジョン放送の
ためのコマーシャル作成用の編集業界や映画プログラム
作成用の編集業界等では、数十から数百の素材を使用し
て編集処理を行うとともに、異なる種類の編集処理を組
合わせて使用することが要望されている。さらに、これ
らの複数種類の編集処理を何度も繰り返し行うことによ
って、高度で且つ複雑な編集結果データを生成すること
が要求されるようになってきた。
【0004】このような高度で複雑な編集結果データを
作成するためには、数十から数百の素材を管理するとと
もに、編集処理の履歴を記憶しておく必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の編集シ
ステムは、このような多数の素材を管理するための装置
および編集履歴を記憶するための装置を備えておらず、
その結果、編集操作が煩雑なものとなっていた。具体的
には、どの素材を、どの編集処理を使用して編集結果ビ
デオデータが作成されたかという情報を、編集オペレー
タが記憶しておくことは不可能であるので、従来の編集
システムでは、編集作業を行う毎に編集オペレータが、
そのような情報を紙に書き込んで管理していた。また、
その複数の編集結果ビデオデータから、さらに新しい編
集結果ビデオデータを生成するような編集処理を何度も
繰り返すような複雑な編集処理を行った場合には、最終
の編集結果ビデオデータが、どの素材から作成されたか
を示す編集履歴情報が膨大なデータ量になり、編集オペ
レータが紙に書き込んで管理することさえも不可能であ
った。
【0006】そのため、一度作成された編集結果ビデオ
データに変更を加えたい場合には、さらに編集作業が煩
雑になり、時間がかかってしまうという課題があった。
【0007】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、複数の素材を編集作業に最適になるように
管理することによって、編集作業の簡略化および高速化
を実現しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の画像処
理方法は、モジュール毎に、所定の素材クリップに対し
て、編集、合成、または特殊効果のうちの少なくとも1
つの処理を行って、結果クリップを生成するときの作業
情報、および作業情報に対応して生成した結果クリッ
プ、および結果クリップを生成するのに使用した素材ク
リップに関する情報を含むファットクリップであって、
素材クリップとして他のファットクリップが使用された
場合には、素材クリップとしての他のファットクリップ
の情報を含むファットクリップを生成する生成ステップ
と、第1のファットクリップが修正されたとき、第1の
ファットクリップに関連する第2のファットクリップを
検索し、第2のファットクリップの作業情報に対応する
処理を再実行して、第2のファットクリップの結果クリ
ップを再度生成する再実行ステップとを備えることを特
徴とする。
【0009】請求項6に記載の画像処理装置は、モジュ
ール毎に、所定の素材クリップに対して、編集、合成、
または特殊効果のうちの少なくとも1つの処理を行っ
て、結果クリップを生成するときの作業情報、および作
業情報に対応して生成した結果クリップ、および結果ク
リップを生成するのに使用した素材クリップに関する情
報を含むファットクリップであって、素材クリップとし
て他のファットクリップが使用された場合には、素材ク
リップとしての他のファットクリップの情報を含むファ
ットクリップを生成する生成手段と、第1のファットク
リップが修正されたとき、第1のファットクリップに関
連する第2のファットクリップを検索し、第2のファッ
トクリップの作業情報に対応する処理を再実行して、第
2のファットクリップの結果クリップを再度生成する再
実行手段とを備えることを特徴とする。
【0010】請求項1に記載の画像処理方法および請求
項6に記載の画像処理装置においては、作業情報、結果
クリップ、素材クリップに関する情報を含むファットク
リップが生成される。このファットクリップには、他の
ファットクリップが素材クリップとして使用された場合
には、素材クリップとして使用された他のファットクリ
ップの情報が含まれる。第1のファットクリップが修正
されたとき、第2のファットクリップが検索され、その
作業情報を再実行して第2のファットクリップの結果ク
リップが再生成される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を説明する
が、特許請求の範囲に記載の発明の各手段またはステッ
プと以下の実施例との対応関係を明らかにするために、
各手段の後の括弧内に、対応する実施例(但し一例)を
付加して本発明の特徴を記述すると、次のようになる。
但し勿論この記載は、各手段を記載したものに限定する
ことを意味するものではない。
【0012】請求項1に記載の画像処理方法は、モジュ
ール毎に、所定の素材クリップに対して、編集、合成、
または特殊効果のうちの少なくとも1つの処理を行っ
て、結果クリップを生成するときの作業情報、および作
業情報に対応して生成した結果クリップ、および結果ク
リップを生成するのに使用した素材クリップに関する情
報を含むファットクリップであって、素材クリップとし
て他のファットクリップが使用された場合には、素材ク
リップとしての他のファットクリップの情報を含むファ
ットクリップを生成する生成ステップ(例えば図8のス
テップS52)と、第1のファットクリップが修正され
たとき、第1のファットクリップに関連する第2のファ
ットクリップを検索し、第2のファットクリップの作業
情報に対応する処理を再実行して、第2のファットクリ
ップの結果クリップを再度生成する再実行ステップ(例
えば図8のステップS58)とを備えることを特徴とす
る。
【0013】請求項4に記載の画像処理方法は、所定の
モジュールにおいて、所定のファットクリップが選択さ
れたとき、そのファットクリップを生成したモジュール
を読み出す読み出しステップ(例えば図8のステップS
56)をさらに備えることを特徴とする。
【0014】請求項5に記載の画像処理方法は、第2の
ファットクリップに対して、第1のファットクリップと
関係しない第3のファットクリップから識別するための
識別記号(例えば識別子)を付与する識別ステップ(例
えば図8のステップS54)をさらに備えることを特徴
とする。
【0015】請求項6に記載の画像処理装置は、モジュ
ール毎に、所定の素材クリップに対して、編集、合成、
または特殊効果のうちの少なくとも1つの処理を行っ
て、結果クリップを生成するときの作業情報、および作
業情報に対応して生成した結果クリップ、および結果ク
リップを生成するのに使用した素材クリップに関する情
報を含むファットクリップであって、素材クリップとし
て他のファットクリップが使用された場合には、素材ク
リップとしての他のファットクリップの情報を含むファ
ットクリップを生成する生成手段(例えば図8のステッ
プS52)と、第1のファットクリップが修正されたと
き、第1のファットクリップに関連する第2のファット
クリップを検索し、第2のファットクリップの作業情報
に対応する処理を再実行して、第2のファットクリップ
の結果クリップを再度生成する再実行手段(例えば図8
のステップS58)とを備えることを特徴とする。
【0016】図1は、本発明の画像処理方法を適用する
システムの構成例を示している。ワークステーション1
には、キーボード2、マウス3、パッド4などが接続さ
れており、適宜、必要な指令を入力することができるよ
うになされている。ディスプレイ5には、ワークステー
ション1から所定の文字や画像などが、適宜、表示され
るようになされている。ジョグ・フェーダコントローラ
6は、ディバイスコントローラ兼フレームバッファ7に
対して、ユーザの操作に対応して漸次変化する制御信号
を出力するようになされている。
【0017】スイッチャ8は、ビデオディスクレコーダ
12、ビデオテープレコーダ(VTR)13、またはビ
デオカメラ14からの入力を適宜選択し、ディバイスコ
ントローラ兼フレームバッファ7に出力し、記憶させる
ようになされている。また、スイッチャ8は、ディジタ
ルマルチイフェクタ9,10に対して、所定の画像デー
タを供給し、イフェクト処理を施させるようになされて
いる。スイッチャ8は、ディバイスコントローラ兼フレ
ームバッファ7より読み出されたデータをモニタ15に
出力し、表示させるようになされている。オーディオミ
キサ11は、ビデオディスクレコーダ12より供給され
たオーディオデータをミキシングし、ビデオディスクレ
コーダ12またはVTR13に出力するようになされて
いる。
【0018】図2は、ワークステーション1に記憶され
ている編集のためのプログラムの基本的な構成を表して
いる。各種の編集処理を行うモジュールは、編集モジュ
ールEM、合成モジュールCM、および特殊効果モジュ
ールSMに、それぞれ分割されている。これらの編集モ
ジュールEM、合成モジュールCM、および特殊効果モ
ジュールSMは、モジュール制御部MCにより起動さ
れ、それぞれのGUIをモニタ15に出力し、表示させ
るようになされている。ユーザは、そのGUIに対応し
て、対話的に、編集、合成、特殊効果作業を行うことに
なる。
【0019】また、これらのモジュールは、ユーザが対
話的に入力した作業を、エディットツリー記憶部TMの
ファットクリップ(FatClip)に書き込むようになされ
ている。各モジュールは、ファットクリップに書き込ま
れた作業情報に基づいて、ビデオディスクレコーダ1
2、VTR13、ビデオカメラ14などを適宜制御し、
その出力に対してソフトウエア的な処理を行い、編集、
合成、特殊効果を行った結果としての結果クリップを生
成する。
【0020】モジュール制御部MCは、エディットツリ
ー記憶部TMのファットクリップの階層的な構造を読み
取り、ユーザが指定したファットクリップを作成したモ
ジュールを起動して、そのファットクリップを変更させ
る。また、ファットクリップに記憶されている作業情報
に対応する再実行が行われる際、エディットツリーに対
応するエディットツリーリストの記述の順番に各モジュ
ールを起動し、各階層における結果クリップを生成さ
せ、さらに最終的な結果クリップを生成させる。
【0021】エディットツリー記憶部TMでは、階層的
な編集、合成、特殊効果作業のすべての階層にわたる作
業情報をモジュール毎にファットクリップに記憶する。
このファットクリップは、作業に応じて動的に生成さ
れ、階層的な構造に結合される。従って、すべての階層
的な編集、合成、特殊効果作業を記憶することができ
る。また、モジュールの処理の順番を任意に決定するこ
とも可能である。
【0022】ファットクリップは、次のようなデータを
有している。 (1)そのファットクリップを作成した編集、合成、特
殊効果のモジュールを示す識別子。 (2)そのファットクリップの素材となる素材クリップ
の識別子。 (3)編集、合成、特殊効果のモジュールで、ユーザが
作成した作業情報(編集データ、合成のパラメータ、特
殊効果のパラメータ)。 (4)そのファットクリップによる編集、合成、特殊効
果作業の結果クリップの識別子。
【0023】結果クリップの識別子は、作業の結果クリ
ップが実際に作成された場合においてのみ有効な識別子
とされるが、まだ結果クリップが作成されていない場
合、あるいは作成したが、その後、さらに変更作業が加
えられ、結果クリップが無効となった場合には、無効の
識別子に修正される。すなわち、結果クリップが有効で
あるか否かは、その識別子から判定することができるよ
うになされている。
【0024】図3は、図2のエディットツリー記憶部T
Mに示したファットクリップX,Y,Zのファットクリ
ップの内容を表している。この例の場合、ファットクリ
ップXは、素材クリップMC21乃至MC23を合成処理す
ることで、結果クリップCXを生成したとき、これに対
応して生成されたものであるので、このファットクリッ
プを作成したモジュールを示す識別子として、合成モジ
ュールの識別子IDCMを記憶している。また、このフ
ァットクリップの素材となるクリップの識別子として、
素材クリップMC21乃至MC23のIDであるIDMC21
乃至IDMC23が記憶されているとともに、ユーザが作
成した作業情報として、合成のパラメータが記憶されて
いる。さらに、結果クリップCXの識別子として、ID
Xが記憶されている。
【0025】ファットクリップYは、素材クリップMC
31乃至MC34を特殊効果モジュールにより処理して、結
果クリップCYを生成したとき生成されたものであるの
で、このファットクリップを作成したモジュールを示す
識別子として、特殊効果モジュールの識別子IDSMを
記憶している。また、このファットクリップの素材とな
るクリップの識別子として、素材クリップMC31乃至M
34のIDであるIDMC31乃至IDMC34が記憶され
ている。ユーザが作成した作業情報としては、特殊効果
のパラメータが記憶され、結果クリップの識別子として
は、結果クリップCYのIDであるIDCYが記憶されて
いる。
【0026】ファットクリップZは、ファットクリップ
Xの結果クリップCXとファットクリップYの結果クリ
ップCYを編集して、結果クリップCZを生成したとき、
この作業に対応して生成されたものである。このファッ
トクリップZには、このファットクリップを作成したモ
ジュールを示す識別子として、編集モジュールの識別子
IDEMが記憶され、このファットクリップの素材とな
るクリップの識別子として、ファットクリップXとファ
ットクリップYの識別子であるIDFCX,IDFCY
記憶されている。また、編集モジュールEMにより、結
果クリップCXと結果クリップCYをワイプ(Wipe)する
編集データが、作業情報として記憶されている。さら
に、このファットクリップによる作業結果の結果クリッ
プの識別子として、結果クリップCZの識別子であるI
DCZが記憶されている。
【0027】なお、図3においては、簡単のために、フ
ァットクリップX乃至ファットクリップZを、それぞれ
合成モジュールCM、特殊効果モジュールSM、または
編集モジュールEMに対応させるようにしたが、これら
のファットクリップは、これら3つのモジュールのうち
の2つ以上の複合的処理に対応して、生成することがで
きる。
【0028】次に、図1の実施の形態の動作について、
図4のフローチャートを参照して説明する。なお、この
図4の処理は、ワークステーション1の内蔵するCPU
(図示せず)により実行される。この編集システムを起
動させると、最初にステップS1において、トップメニ
ューがモニタ15に表示される。このトップメニュー
は、Editor(編集モジュール),Composite(合成モジュ
ール),Effect(特殊効果モジュール),Library(ライ
ブラリモジュール),System(システムモジュール)の
5個のエディタの項目で構成されている。モニタ15
に、このトップメニューが表示されると、ステップS2
において、所定のメニューがユーザにより選択されるま
で待機し、5個のメニューのうちのいずれかが選択され
ると、その選択が、Editor,Composite,Effect,Library,
Systemのいずれであるかが、ステップS3,S5,S
7,S9,S11で、それぞれ判定される。そして、そ
のいずれかであることが判定されたとき、それぞれ、ス
テップS4,S6,S8,S10またはS12に進み、
選択に対応する編集モジュールモード、合成モジュール
モード、特殊効果モジュールモード、ライブラリモジュ
ールモード、またはシステムモジュールモードが設定さ
れる。
【0029】例えば、ステップS4の編集モジュールモ
ードが設定されると、図5のフローチャートに示す処理
が実行される。すなわち、最初にステップS21におい
て、モニタ15に、編集モジュールモードのGUIが表
示される。ユーザは、このGUIの表示を見て、新規の
編集を行う(ファットクリップを新規に作成する)の
か、既に行われた編集を修正する(既に作成されている
ファットクリップを修正する)のかを入力する。新規の
編集を行うとの入力がなされた場合においては、ステッ
プS23に進み、ファットクリップを新たに作成する処
理が実行される。これに対して、既に行われた編集を修
正する旨の入力がなされた場合においては、ステップS
24に進み、その指定された(修正する)編集に対応す
るファットクリップが読み出される。そしてステップS
25において、編集処理が実行される。
【0030】また、図4のステップS6の合成モジュー
ルモードが設定されると、図6のフローチャートに示す
処理が実行される。ステップS31においては、合成モ
ジュールモードのGUIがモニタ15に表示される。ユ
ーザは、モニタ15のGUIの表示を見て、新たな合成
処理を行うのか、既に行った合成処理の修正処理を行う
のかを入力する。ステップS32において、新たな合成
処理を行うとの入力がなされたと判定された場合におい
ては、ステップS33に進み、新たなファットクリップ
が作成される。ステップS32において、既に行われた
合成処理を修正する旨の入力がなされたと判定された場
合においては、ステップS34に進み、指定された(修
正する)合成処理に対応するファットクリップを読み出
す処理が実行される。そして、ステップS35におい
て、合成処理が実行される。
【0031】同様に、図4のステップS8の特殊効果モ
ジュールモードが設定されると、図7のフローチャート
に示す処理が実行される。最初に、ステップS41にお
いて、特殊効果モジュールモードのGUIがモニタ15
に表示される。ユーザは、このGUIの表示を見て、新
規の特殊効果処理を行うのか、既に行われた特殊効果処
理を修正するのかを入力する。ステップS42におい
て、新規の特殊効果処理を行う旨が入力されたと判定さ
れた場合においては、ステップS43に進み、ファット
クリップが新たに作成される。これに対して、ステップ
S42において、既に作成されている特殊効果処理を修
正する旨の入力がなされたと判定された場合において
は、ステップS44に進み、指定された(修正する)特
殊効果処理に対応するファットクリップを読み出す処理
が実行される。そして、ステップS45に進み、特殊効
果処理が実行される。
【0032】図5のステップS25における編集処理の
詳細は、図8のフローチャートに示されている。
【0033】なお、図示は省略するが、図6のステップ
S35と図7のステップS45の処理も、図8における
編集処理が、合成処理または特殊効果処理となる他、図
8に示す場合と同様の処理となる。
【0034】図8においては、最初にステップS51に
おいて、編集処理に対応する入力が、ユーザによりなさ
れたか否かが判定され、そのような処理に対応する入力
がなされたと判定された場合、ステップS52に進み、
入力に対応する編集データが、新たに生成されたファッ
トクリップ、または既に生成され、読み出されたファッ
トクリップに、適宜書き込まれる。また、このとき、入
力に対応して所定の画像がモニタ15に表示されるとと
もに、入力に対応する(作業情報に対応する)エディッ
トツリーが適宜作成され、エディットツリー記憶部TM
に記憶される。すなわち、これによりユーザが、キーボ
ード2、マウス3、パッド4、ジョグ・フェーダコント
ローラ6などを適宜操作して、所定の編集入力を行う
と、それに対応するファットクリップとエディットツリ
ーが自動的に作成、または修正される。また、このと
き、修正のなされたファットクリップの識別子は、無効
の識別子に変更される。
【0035】次に、ステップS53に進み、現在修正し
ているファットクリップより上位のファットクリップが
存在するか否かが判定され、上位のファットクリップが
存在すると判定された場合においてはステップS54に
進み、ステップS52で修正されたファットクリップの
結果クリップを素材クリップとするファットクリップ、
あるいはそのファットクリップをさらに素材クリップと
するファットクリップなど(関連するファットクリッ
プ)は、その識別子が無効の識別子に変更される。これ
により、例えば、所定の階層的構造の所定の結果クリッ
プ(その時点においてエディットツリーの一番上の結果
クリップ)を生成した状態において、それより下位のフ
ァットクリップを修正する作業が行われた場合において
は、それより上位のファットクリップ(関連するファッ
トクリップ)の結果クリップ(関連する結果クリップ)
の識別子が無効の識別子に変更される。
【0036】ステップS53において、上位のファット
クリップが存在しないと判定された場合においては、ス
テップS54の処理はスキップされる。
【0037】例えば、図9に示すように、エディットツ
リーが作成されているものとする。このエディットツリ
ーにおいては、素材クリップMCG1,MCG2によりファ
ットクリップMC−Gが生成されており、ファットクリ
ップFC−Eは、素材クリップMCE1,MCE2とファッ
トクリップFC−Gを素材クリップとしている。ファッ
トクリップFC−Cの素材クリップは、素材クリップM
C1とファットクリップFC−Eとされている。
【0038】ファットクリップFC−Fは、素材クリッ
プMCF1乃至MCF3を素材クリップとし、ファットクリ
ップFC−Dは、ファットクリップFC−E,FC−F
の他、素材クリップMCD1,MCD2を素材クリップとし
ている。ファットクリップFC−Bは、素材クリップM
B1の他、ファットクリップFC−C,FC−Dを素材
クリップとし、ファットクリップFC−Aは、ファット
クリップFC−Bと素材クリップMCB1を素材クリップ
としている。
【0039】特に修正を加えない場合においては、生成
された各ファットクリップの識別子は、すべて有効の識
別子とされている。しかしながら、例えば、ファットク
リップFC−Eを変更すると、このファットクリップF
C−Eと、これを素材クリップとするファットクリップ
FC−C,FC−D、このファットクリップFC−C,
FC−Dを素材クリップとするファットクリップFC−
B、さらにファットクリップFC−Bを素材クリップと
するファットクリップFC−Aの識別子は、関連する
(上位の)ファットクリップの識別子であるので、それ
ぞれ無効の識別子に変更される。
【0040】図8のステップS51において、編集処理
が入力されていないと判定された場合、ステップS55
に進み、表示中のクリップが選択されたか否かが判定さ
れる。表示中のクリップが選択されたとステップS55
において判定された場合においては、ステップS56に
進み、対応するモードのモジュールを起動する処理が実
行される。
【0041】ステップS56の対応するモードのモジュ
ールを起動する処理の詳細は、図10のフローチャート
に示されている。同図に示すように、対応するモードの
モジュールの起動処理においては、最初にステップS7
1において、選択されたクリップのファットクリップの
識別子が、モジュール制御部MCに通知される。そし
て、ステップS72において、モジュール制御部MC
は、通知を受けた識別子のファットクリップ内のモジュ
ール識別子を読み取る。さらに、ステップS73におい
て、モジュール制御部MCは、読み取ったモジュール識
別子に対応するモジュールを起動する処理を実行する。
【0042】例えば、図11に示すように、図3に示す
ファットクリップZに対応する画像がモニタ15に表示
されている状態(編集モジュールEMのモードの状態)
において、結果クリップCXと結果クリップCYにより構
成されている結果クリップCZのうち、結果クリップCX
を変更する場合、ユーザは、マウス3を操作して、カー
ソルを結果クリップCX上に移動し、マウス3をダブル
クリックして表示中のクリップ選択を指令する。このと
き、選択された結果クリップCXに対応するファットク
リップXのモジュール(合成モジュールCM)が読み出
され、対応する画像が、図12に示すようにモニタ15
上に表示される。従って、ユーザは、この図12に示す
状態(ファットクリップXに対応する合成モジュールC
Mのモードの状態)からファットクリップXを適宜修正
する入力を直ちに開始することができる。この入力に対
する処理は、上述した図8のステップS51,S52,
S53,S54により行われる。
【0043】なお、図11の表示例の左下に表示されて
いるトップメニューのボタンEditorを操作すると、編集
モジュールが呼び出され、その下のボタンCompositeを
操作すると、合成モジュールが呼び出され、さらにその
下のボタンEffectを操作すると、特殊効果モジュールが
呼び出される。ボタンLibraryは、ワークステーション
1に接続されているVTR13やビデオディスクレコー
ダ12を制御し、通常のクリップ(ファットクリップで
はないクリップ)を作成するとき、あるいは作成したク
リップをリストアップするとき(ブラウズメニューを読
み出すとき)操作される。ボタンSystemは、システム全
体の設定を行うとき操作される。ボタンLibraryが操作
されたとき、ライブラリーモジュールが動作し、ボタン
Systemが操作されたとき、システムモジュールが動作す
る。
【0044】図11のトップメニューの右側のブラウズ
メニューにおけるボタンList,Picture,Free Formは、使
用することができるクリップをリスト表示する場合の表
示形式を選択するとき操作されるボタンである。例えば
クリップの名称などを文字でリスト表示する場合は、ボ
タンListが操作され、クリップの最初の1フレームを縮
小してタイル状に配置表示する場合は、ボタンPicture
が操作される。ボタンFree Formは、自由な形式で表示
させるとき操作される。ボタンViewは、ブラウザにある
クリップを直接動画像表示するとき操作される。
【0045】図11の表示例の右側のボタンPreview
は、選択したクリップを動画像表示するとき操作され
る。但し、このボタンPreviewを操作したとき、ファッ
トクリップの再実行処理は行われない(再実行処理につ
いては後述する)。このボタンを操作したとき表示され
る動画像は、最終結果としての動画像と異なる場合があ
るが、ボタンを操作するとすぐに表示が開始されるた
め、編集過程において、クリップの長さをチェックした
い場合に使用される。
【0046】ボタンViewは、選択したクリップを動画像
表示するとき操作される。このボタンを操作したとき、
ボタンPreview操作したときと異なり、再実行処理が実
行される。このボタンを操作した後、表示が行われるま
でに時間がかかるが、このボタンを操作した場合におい
ては、最終結果としての画像を見ることができる。
【0047】ボタンAll Previewは、クリップを選択せ
ずとも、編集中の最初から最後までのクリップを動画像
表示させるとき操作される。全編集過程の結果を再実行
させて表示したい場合には、ボタンAll Viewが操作され
る。
【0048】ボタンBrowserは、編集に使用することの
可能なクリップをリストアップするためのブラウズメニ
ュー(図11のトップメニューの右側に表示されている
メニュー)を表示するとき操作される。このトップメニ
ューの右側のブラウズメニューの位置には、別のメニュ
ーが表示される場合があるので、任意のタイミングにお
いて、ここにブラウズメニューを表示させることができ
るように、ボタンBrowserが設けられている。
【0049】ボタンBrowserの下の表示00:00:00:00
は、カレントカーソルの位置する時刻を時、分、秒、フ
レーム数で表している。モニタ15には、このカレント
カーソルが位置する時刻(横軸上の位置)における静止
画像が表示される。
【0050】図12のトップメニューの右側に表示され
ているBorder,x,y,T,Bは、合成方法やパラメータの値を
表している。その右側のグラフ表示の位置において、パ
ラメータを各フレーム毎に変更することができるように
なっている。
【0051】図8のステップS55において、表示中の
クリップ選択の指令が入力されていないと判定された場
合、ステップS57に進み、再実行指令が入力されたか
否かが判定される。この再実行指令は、例えば、図9の
エディットツリー上のファットクリップFC−Eを変更
した後、その変更を、ワークステーション1に内蔵され
ているハードディスクに登録する(セーブする)指令を
入力したとき、入力されたと判定される。この他、上述
したボタンViewまたはAll Viewが操作された場合におい
ても、この再実行指令が入力されたものと判定される。
再実行指令が入力されたと判定された場合、ステップS
58に進み、再実行処理が実行される。この再実行処理
の詳細は、図13のフローチャートに示されている。
【0052】再実行処理においては、最初にステップS
81において、エディットツリーの一番上のファットク
リップの識別子(以下、簡単に、ファットクリップとも
称する)がスタックにプッシュされる。例えば、図9の
例においては、ファットクリップFC−Aがスタック上
に書き込まれる。次にステップS82に進み、スタック
が空か否かが判定される。いまの場合、ステップS81
において、スタックにエディットツリーの一番上のファ
ットクリップが書き込まれているので、スタックは空で
はない。従って、NOの判定が行われ、ステップS83
に進む。ステップS83においては、スタックから1つ
のファットクリップがポップされ、そのファットクリッ
プの結果クリップが有効であるか否かが判定される。図
9の例の場合、ファットクリップFC−Aの結果クリッ
プは無効とされているので、NOの判定が行われ、ステ
ップS84に進む。
【0053】ステップS84においては、ステップS8
3で取り出されたファットクリップの素材クリップが全
て普通のクリップ(ファットクリップではないクリッ
プ)であるか、または有効な結果クリップを持つファッ
トクリップであるかが判定される。図9の例の場合、フ
ァットクリップFC−Aの素材クリップは、ファットク
リップFC−Bであり、その結果クリップは、無効とさ
れている。そこで、この場合、NOの判定が行われ、ス
テップS86に進む。
【0054】ステップS86においては、スタックに現
在のファットクリップであるファットクリップFC−A
がプッシュされる。また、ステップS87において、ス
テップS84で無効な結果クリップを有するファットク
リップとして判定されたファットクリップFC−Bが書
き込まれる。
【0055】次に、ステップS82に戻り、スタックが
空であるか否かが判定される。いまの場合、空ではない
ので、ステップS83に進み、スタックからファットク
リップFC−B(最新のファットクリップ)が取り出さ
れ、その結果クリップが有効であるか否かが判定され
る。ファットクリップFC−Bの結果クリップは無効で
あるから、ステップS84に進み、ファットクリップF
C−Bの素材クリップであるファットクリップFC−C
が有効な結果クリップを有するファットクリップである
か否かが判定される。ファットクリップFC−Cは、無
効の結果クリップを有するので、ステップS86に進
み、スタックに現在のファットクリップFC−Bがプッ
シュされるとともに、ステップS87において、無効な
結果クリップを有するファットクリップFC−Cがプッ
シュされる。
【0056】再び、ステップS82からステップS83
に進み、スタックから例えばファットクリップFC−C
が取り出され、そのファットクリップが有効な結果クリ
ップを有するか否かが判定される。ファットクリップF
C−Cは、無効な結果クリップを有するため、NOの判
定が行われ、ステップS84に進む。ステップS84に
おいては、ファットクリップFC−Cの素材クリップF
C−Eが有効な結果クリップを有するファットクリップ
であるか否かが判定される。ファットクリップFC−E
は、無効の結果クリップを有するので、NOの判定が行
われ、ステップS86,S87において、スタックにフ
ァットクリップFC−C,FC−Eがプッシュされる。
【0057】再び、ステップS82からステップS83
に進み、スタックから1つのファットクリップFC−E
が取り出され、そのファットクリップの結果クリップが
有効であるか否かが判定される。ファットクリップFC
−Eは、無効の結果クリップを有するため、ステップS
84に進み、ファットクリップFC−Eの素材クリップ
が全て普通のクリップ、または有効な結果クリップを有
するファットクリップであるか否かが判定される。ファ
ットクリップFC−Eの素材クリップは、素材クリップ
MCE1,MCE2と有効な結果クリップを有するファット
クリップFC−Gであるから、この場合、YESの判定
が行われ、ステップS85に進む。
【0058】ステップS85においては、ファットクリ
ップFC−Eの作業情報に対応して、素材クリップMC
E1,MCE2およびファットクリップFC−Gに対して、
編集処理が行われ、結果クリップが再生成される。
【0059】そして、ステップS82からステップS8
3に戻り、スタックからファットクリップFC−Cが取
り出され、その結果クリップが有効であるか否かが判定
される。ファットクリップFC−Cの結果クリップは無
効であるから、ステップS84に進み、ファットクリッ
プFC−Cの素材クリップが全て普通のクリップもしく
は有効な結果クリップを有するファットクリップである
か否かが判定される。ファットクリップFC−Cの素材
クリップは、素材クリップMCC1と有効な結果クリップ
を有するファットクリップFC−Eであるから、YES
の判定が行われ、ステップS85において、ファットク
リップFC−Cの作業情報に対応して、素材クリップM
C1とファットクリップFC−E(その結果クリップ)
に対して、編集処理が行われ、結果クリップが再生成さ
れる。
【0060】再び、ステップS82からステップS83
に進み、スタックからファットクリップFC−Bが取り
出される。その結果クリップは無効であるから、ステッ
プS84に進み、ファットクリップFC−Bの素材クリ
ップが全て普通の素材クリップと有効な結果クリップを
有するファットクリップであるか否かが判定される。フ
ァットクリップFC−Bは、無効のファットクリップF
C−Dを素材クリップとして有するので、NOの判定が
行われ、ステップS86,S87において、ファットク
リップFC−B,FC−Dがスタックにプッシュされ
る。
【0061】ステップS82からステップS83に進
み、スタックからファットクリップFC−Dが取り出さ
れる。このファットクリップFC−Dは、無効の結果ク
リップを有するので、ステップS84に進み、その素材
クリップが全て有効であるか否かが判定される。ファッ
トクリップFC−Dの素材クリップは、素材クリップM
D1,MCD2とファットクリップFC−E,FC−Fで
あり、このファットクリップFC−E,FC−Fは、い
ずれも有効の結果クリップを有するので、ステップS8
4において、YESの判定が行われ、ステップS85に
進む。そして、ステップS85において、ファットクリ
ップFC−Dの作業情報に対応して、素材クリップMC
D1,MCD2並びにファットクリップFC−E,FC−F
に対して、編集処理が行われ、結果クリップが再生成さ
れる。
【0062】再び、ステップS82を介してステップS
83に進み、スタックからファットクリップFC−Bが
取り出され、その結果クリップが有効であるか否かが判
定される。ファットクリップFC−Bの結果クリップは
無効であるから、ステップS84に進み、その素材クリ
ップは全て有効であるか否かが判定される。ファットク
リップFC−Bの素材クリップMCB1とファットクリッ
プFC−C,FC−Dは全て有効であるから、ステップ
S84においてYESの判定が行われ、ステップS85
において、ファットクリップFC−Bの作業情報に対応
して、素材クリップMCB1およびファットクリップFC
−C,FC−Dに対して、編集処理が行われ、結果クリ
ップが再生成される。
【0063】さらに、ステップS82からステップS8
3に進み、ファットクリップFC−Aが取り出され、そ
の結果クリップは無効であるから、ステップS84に進
み、ファットクリップFC−Aの素材クリップは、全て
有効であるか否かが判定される。ファットクリップFC
−Aの素材クリップとしてのファットクリップFC−B
は、有効な結果クリップを有するので、ステップS85
に進み、ファットクリップFC−Aの作業情報に対応し
て、素材クリップとしてのファットクリップFC−Bに
対して、編集処理が行われ、結果クリップが再生成され
る。
【0064】そして、ステップS82に戻り、スタック
が空であるか否かが判定される。全ての再実行処理が終
了しているので、ここで、YESの判定が行われ、再実
行処理が終了する。
【0065】なお、ステップS83において、スタック
から取り出されたファットクリップの結果クリップが有
効であると判定された場合においては、ステップS82
に戻る。例えば、エディットツリーの一番上のファット
クリップが有効である場合、ステップS81でスタック
にプッシュされたファットクリップが、ステップS83
において、有効な結果クリップを有すると判定され、ス
テップS82に戻る。そして、ステップS82におい
て、スタックが空であると判定され、直ちに処理が終了
される。このように、エディットツリーの一番上のファ
ットクリップが有効な結果クリップを有する場合におい
ては、再実行処理は実質的に実行されないことになる。
【0066】図14は、以上の図13のフローチャート
の処理をまとめたものである。同図に示すように、エデ
ィットツリーの一番上のファットクリップFC−Aのモ
ジュールは、その結果クリップが無効であるとき、ファ
ットクリップFC−Bのモジュールに対し、結果クリッ
プの転送を要求し、ファットクリップFC−Bのモジュ
ールが、さらにファットクリップFC−Cのモジュール
に、結果クリップの転送を要求する。そして、ファット
クリップFC−Cのモジュールが、ファットクリップF
C−Eのモジュールに、さらにファットクリップFC−
Eのモジュールが、ファットクリップFC−Gのモジュ
ールに、結果クリップの転送を要求する。ファットクリ
ップFC−Gの結果クリップは有効とされているため、
この結果クリップがファットクリップFC−Eのモジュ
ールに転送される。ファットクリップFC−Eのモジュ
ールは、この結果クリップと他の素材クリップとを元に
して結果クリップを再生成し、これをファットクリップ
FC−Cのモジュールに転送する。ファットクリップF
C−Cのモジュールは、この結果クリップと他の素材ク
リップから結果クリップを作成し、ファットクリップF
C−Bのモジュールに転送する。
【0067】ファットクリップFC−Bのモジュール
は、他方の素材クリップとしてのファットクリップFC
−Dのモジュールに対し、結果クリップの転送を要求す
る。ファットクリップFC−Dのモジュールは、さらに
ファットクリップFC−Eのモジュールに対して、結果
クリップの転送を要求する。ファットクリップFC−E
の結果クリップは、再生成され、有効とされているた
め、ファットクリップFC−Dのモジュールに直ちに転
送される。
【0068】ファットクリップFC−Dのモジュール
は、さらに他のファットクリップFC−Fのモジュール
に、結果クリップの転送を要求する。ファットクリップ
FC−Fの結果クリップは有効であるため、直ちにファ
ットクリップFC−Dのモジュールに転送される。
【0069】ファットクリップFC−Dのモジュール
は、ファットクリップFC−Eのモジュールとファット
クリップFC−Fのモジュールから転送された結果クリ
ップと他の素材クリップを元に、結果クリップを再生成
し、これを上位のファットクリップFC−Bのモジュー
ルに転送する。ファットクリップFC−Bのモジュール
は、ファットクリップFC−Dの結果クリップと他の素
材クリップを元に結果クリップを再生成し、ファットク
リップFC−Aのモジュールに転送する。ファットクリ
ップFC−Aのモジュールは、ファットクリップFC−
Bの結果クリップを元に結果クリップを再生成する。
【0070】以上のようにして、ファットクリップFC
−Eの修正が行われた場合、その結果クリップと、それ
より上位のファットクリップの結果クリップの識別子は
直ちに無効とされるが、その後、ファットクリップFC
−Eのセーブなどを指令したとき、その時点において、
再実行処理が自動的に実行される。
【0071】修正処理が行われたとき、再実行処理を直
ちに開始するようにすることも可能であるが、再実行処
理には若干の時間を必要とするので、修正時において
は、識別子の変更(関連するファットクリップの検索)
だけを行うようにするのが好ましい。
【0072】
【発明の効果】以上の如く、請求項1に記載の画像処理
方法および請求項6に記載の画像処理装置によれば、素
材クリップとしての他のファットクリップの情報を保持
するようにしたので、異なるモジュール間において、階
層的なファットクリップの管理が可能となり、下位の階
層においてファットクリップが修正されたとき、それに
対応する上位のファットクリップを自動的に再生成する
ことが可能となる。従って、迅速かつ簡単に編集処理を
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像処理方法を適用するシステムの構
成例を示す図である。
【図2】図1のワークステーション内の画像処理のため
のプログラムの構成を説明する図である。
【図3】図2のエディットツリー記憶部のファットクリ
ップの構成を説明する図である。
【図4】図1の実施の形態の動作を説明するフローチャ
ートである。
【図5】図4のステップS4の処理の詳細を説明するフ
ローチャートである。
【図6】図4のステップS6の処理の詳細を説明するフ
ローチャートである。
【図7】図4のステップS8の処理の詳細を説明するフ
ローチャートである。
【図8】図5のステップS25の処理の詳細を説明する
フローチャートである。
【図9】図8のステップS53とS54の処理を説明す
る図である。
【図10】図8のステップS56の処理の詳細を説明す
るフローチャートである。
【図11】図8のステップS55の処理を説明する図で
ある。
【図12】図8のステップS56の処理を説明する図で
ある。
【図13】図8のステップS58の処理の詳細を説明す
るフローチャートである。
【図14】図13の処理を説明するタイミングチャート
である。
【図15】従来の画像処理方法を説明するフローチャー
トである。
【符号の説明】
1 ワークステーション, 2 キーボード, 3 マ
ウス, 4 パッド,5 ディスプレイ, 6 ジョグ
・フェーダコントローラ, 7 ディバイスコントロー
ラ兼フレームバッファ, 8 スイッチャ, 9,10
ディジタルマルチイフェクタ, 11 オーディオミ
キサ, 12 ビデオディスクレコーダ, 13 VT
R, 14 ビデオカメラ, 15 モニタ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モジュール毎に、所定の素材クリップに
    対して、編集、合成、または特殊効果のうちの少なくと
    も1つの処理を行って、結果クリップを生成するときの
    作業情報、および前記作業情報に対応して生成した前記
    結果クリップ、および前記結果クリップを生成するのに
    使用した前記素材クリップに関する情報を含むファット
    クリップであって、前記素材クリップとして他のファッ
    トクリップが使用された場合には、前記素材クリップと
    しての他のファットクリップの情報を含むファットクリ
    ップを生成する生成ステップと、 第1のファットクリップが修正されたとき、前記第1の
    ファットクリップに関連する第2のファットクリップを
    検索し、前記第2のファットクリップの前記作業情報に
    対応する処理を再実行して、前記第2のファットクリッ
    プの結果クリップを再度生成する再実行ステップとを備
    えることを特徴とする画像処理方法。
  2. 【請求項2】 前記生成ステップは、前記素材クリップ
    としての他の前記ファットクリップの識別子を前記ファ
    ットクリップに書き込むことを特徴とする請求項1に記
    載の画像処理方法。
  3. 【請求項3】 前記生成ステップは、前記ファットクリ
    ップに、前記ファットクリップを生成した前記モジュー
    ルの識別子をさらに書き込むことを特徴とする請求項1
    に記載の画像処理方法。
  4. 【請求項4】 所定のモジュールにおいて、所定のファ
    ットクリップが選択されたとき、そのファットクリップ
    を生成した前記モジュールを読み出す読み出しステップ
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の画像
    処理方法。
  5. 【請求項5】 前記第2のファットクリップに対して、
    前記第1のファットクリップと関係しない第3のファッ
    トクリップから識別するための識別記号を付与する識別
    ステップをさらに備えることを特徴とする請求項1に記
    載の画像処理方法。
  6. 【請求項6】 モジュール毎に、所定の素材クリップに
    対して、編集、合成、または特殊効果のうちの少なくと
    も1つの処理を行って、結果クリップを生成するときの
    作業情報、および前記作業情報に対応して生成した前記
    結果クリップ、および前記結果クリップを生成するのに
    使用した前記素材クリップに関する情報を含むファット
    クリップであって、前記素材クリップとして他のファッ
    トクリップが使用された場合には、前記素材クリップと
    しての他のファットクリップの情報を含むファットクリ
    ップを生成する生成手段と、 第1のファットクリップが修正されたとき、前記第1の
    ファットクリップに関連する第2のファットクリップを
    検索し、前記第2のファットクリップの前記作業情報に
    対応する処理を再実行して、前記第2のファットクリッ
    プの結果クリップを再度生成する再実行手段とを備える
    ことを特徴とする画像処理装置。
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