JPH10149914A - 超伝導磁石電気回路 - Google Patents
超伝導磁石電気回路Info
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- JPH10149914A JPH10149914A JP9237556A JP23755697A JPH10149914A JP H10149914 A JPH10149914 A JP H10149914A JP 9237556 A JP9237556 A JP 9237556A JP 23755697 A JP23755697 A JP 23755697A JP H10149914 A JPH10149914 A JP H10149914A
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- JP
- Japan
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- superconducting
- coil
- fan
- coupled
- assembly
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02H—EMERGENCY PROTECTIVE CIRCUIT ARRANGEMENTS
- H02H7/00—Emergency protective circuit arrangements specially adapted for specific types of electric machines or apparatus or for sectionalised protection of cable or line systems, and effecting automatic switching in the event of an undesired change from normal working conditions
- H02H7/001—Emergency protective circuit arrangements specially adapted for specific types of electric machines or apparatus or for sectionalised protection of cable or line systems, and effecting automatic switching in the event of an undesired change from normal working conditions for superconducting apparatus, e.g. coils, lines, machines
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E40/00—Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
- Y02E40/60—Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment
Landscapes
- Containers, Films, And Cooling For Superconductive Devices (AREA)
- Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 低作動エネルギで信頼できる高速動作のクエ
ンチング保護をなし得る超伝導磁石電気回路を提供す
る。 【解決手段】 含浸された超伝導スイッチ線26が、直
列結合されたコイル部18、20、22、24を有して
いる低温安定な超伝導コイル集合体12のリード線に結
合されている。直列結合されたファンイン抵抗ヒータ5
2、54、56、58も、対応するコイル部と並列結合
されていると共に、超伝導スイッチ線と熱的に近接して
配置されている。ファンアウト抵抗ヒータ68、70、
72、74が、対応するコイル部と並列結合されている
と共に対応するコイル部と熱的に近接して配置されてい
る。1つのコイル部の局所クエンチングにより、それに
対応するファンイン抵抗ヒータが作動して、超伝導スイ
ッチ線26がクエンチングされる。その結果、すべての
ファンアウト抵抗ヒータが作動して、すべてのコイル部
が全体的にクエンチングされ、その結果、局所クエンチ
ングの損傷が防止される。
ンチング保護をなし得る超伝導磁石電気回路を提供す
る。 【解決手段】 含浸された超伝導スイッチ線26が、直
列結合されたコイル部18、20、22、24を有して
いる低温安定な超伝導コイル集合体12のリード線に結
合されている。直列結合されたファンイン抵抗ヒータ5
2、54、56、58も、対応するコイル部と並列結合
されていると共に、超伝導スイッチ線と熱的に近接して
配置されている。ファンアウト抵抗ヒータ68、70、
72、74が、対応するコイル部と並列結合されている
と共に対応するコイル部と熱的に近接して配置されてい
る。1つのコイル部の局所クエンチングにより、それに
対応するファンイン抵抗ヒータが作動して、超伝導スイ
ッチ線26がクエンチングされる。その結果、すべての
ファンアウト抵抗ヒータが作動して、すべてのコイル部
が全体的にクエンチングされ、その結果、局所クエンチ
ングの損傷が防止される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般的には超伝導磁石
に関し、更に詳しくは、クエンチングの間に超伝導コイ
ル集合体を損傷から保護する超伝導磁石電気回路に関す
る。
に関し、更に詳しくは、クエンチングの間に超伝導コイ
ル集合体を損傷から保護する超伝導磁石電気回路に関す
る。
【0002】
【発明の背景】超伝導磁石は、超伝導コイル集合体を有
している超伝導装置であり、超伝導装置には、医用診断
のための磁気共鳴イメージング(MRI(magnetic res
onanceimaging))システム、発電機及び電動機のため
の超伝導回転子、並びに列車運搬のための磁気浮上装置
が含まれるが、これらに限定されるものではない。超伝
導材料を巻線とした磁石によれば、電力損失を生じるこ
となく大電流を通すことができるという利点が得られ
る。このことは、超伝導巻線が電流に対して抵抗を示さ
ないという事実による。この零抵抗の性質の結果とし
て、極めて小さい線(ワイヤ)又はテープが超伝導状態
では非常に大きい電流を通すことができる。MRI磁石
は非常に高い静磁場を必要とするので、この零抵抗の性
質は、MRI磁石を構成する際に特に有利であった。
している超伝導装置であり、超伝導装置には、医用診断
のための磁気共鳴イメージング(MRI(magnetic res
onanceimaging))システム、発電機及び電動機のため
の超伝導回転子、並びに列車運搬のための磁気浮上装置
が含まれるが、これらに限定されるものではない。超伝
導材料を巻線とした磁石によれば、電力損失を生じるこ
となく大電流を通すことができるという利点が得られ
る。このことは、超伝導巻線が電流に対して抵抗を示さ
ないという事実による。この零抵抗の性質の結果とし
て、極めて小さい線(ワイヤ)又はテープが超伝導状態
では非常に大きい電流を通すことができる。MRI磁石
は非常に高い静磁場を必要とするので、この零抵抗の性
質は、MRI磁石を構成する際に特に有利であった。
【0003】しかしながら、超伝導磁石を設計するとき
には、超伝導線又はテープが、ある点でその超伝導能力
を「失って」、抵抗性となる可能性を考慮に入れなけれ
ばならない。超伝導状態から抵抗状態へのこの変換は
「クエンチング」として知られている。「クエンチン
グ」は例えば、超伝導材料の温度を超伝導が生じるのに
必要な臨界温度以下に保つのに必要な(例えば、液体ヘ
リウムによる)低温冷却が失われることによって発生し
得る。超伝導線が抵抗性になった場合には、正規状態で
は抵抗性の温度上昇なしに大電流を通す線が、高電圧損
失及び高電力損失の両方を発生する。これらの電圧損失
及び電力損失は、過大になるままにされたり、あまりに
局所的なままにされたりすると、磁石をひどく損傷する
ことがあり得る。
には、超伝導線又はテープが、ある点でその超伝導能力
を「失って」、抵抗性となる可能性を考慮に入れなけれ
ばならない。超伝導状態から抵抗状態へのこの変換は
「クエンチング」として知られている。「クエンチン
グ」は例えば、超伝導材料の温度を超伝導が生じるのに
必要な臨界温度以下に保つのに必要な(例えば、液体ヘ
リウムによる)低温冷却が失われることによって発生し
得る。超伝導線が抵抗性になった場合には、正規状態で
は抵抗性の温度上昇なしに大電流を通す線が、高電圧損
失及び高電力損失の両方を発生する。これらの電圧損失
及び電力損失は、過大になるままにされたり、あまりに
局所的なままにされたりすると、磁石をひどく損傷する
ことがあり得る。
【0004】上述した結果、磁石は、「クエンチング」
の開始後できるだけ早く「クエンチング」が伝搬するよ
うに設計されている。即ち、巻線のある領域にクエンチ
ングが生じた場合に、できる限り早く巻線全体が抵抗性
となるように、磁石は設計されている。この設計基準に
より、磁石の蓄積エネルギがより大きな質量全体に分散
されるので、電圧は低くなり、ピーク温度は低くなる。
公知のクエンチング保護手法は、(超伝導装置の超伝導
コイル集合体の電気中心からの)クエンチング検出信号
を用いて、エネルギ・ダンプ抵抗に直接給電すること、
又は超伝導装置の超伝導コイル集合体の近くに配置され
ている広域電気ヒータに直接給電することを含んでい
る。このような公知の手法では、動作に比較的長時間を
要する。低温保持装置(クライオスタット)の外側でク
エンチング検出信号を増幅させることも知られている
が、これにより、信頼性及び付加的な低温保持装置の貫
通の問題が生じる。
の開始後できるだけ早く「クエンチング」が伝搬するよ
うに設計されている。即ち、巻線のある領域にクエンチ
ングが生じた場合に、できる限り早く巻線全体が抵抗性
となるように、磁石は設計されている。この設計基準に
より、磁石の蓄積エネルギがより大きな質量全体に分散
されるので、電圧は低くなり、ピーク温度は低くなる。
公知のクエンチング保護手法は、(超伝導装置の超伝導
コイル集合体の電気中心からの)クエンチング検出信号
を用いて、エネルギ・ダンプ抵抗に直接給電すること、
又は超伝導装置の超伝導コイル集合体の近くに配置され
ている広域電気ヒータに直接給電することを含んでい
る。このような公知の手法では、動作に比較的長時間を
要する。低温保持装置(クライオスタット)の外側でク
エンチング検出信号を増幅させることも知られている
が、これにより、信頼性及び付加的な低温保持装置の貫
通の問題が生じる。
【0005】
【発明の目的】本発明の目的は、クエンチングの間に超
伝導磁石が損傷しないように保護する電気回路を提供す
ることにある。
伝導磁石が損傷しないように保護する電気回路を提供す
ることにある。
【0006】
【発明の概要】本発明の超伝導磁石の電気回路は、低温
で安定な超伝導コイル集合体と、含浸された超伝導スイ
ッチ線と、ダンプ抵抗集合体と、ファンイン・ヒータ集
合体と、ファンアウト・ヒータ集合体とを含んでいる。
超伝導スイッチ線、ダンプ抵抗集合体、ファンイン・ヒ
ータ集合体及びファンアウト・ヒータ集合体の第1及び
第2のリード線は、超伝導コイル集合体の第1及び第2
のリード線とそれぞれ結合されている。超伝導コイル集
合体は、直列に結合された少なくとも4つのコイル部を
有している。ダンプ抵抗集合体は、直列に結合された多
数のダンプ抵抗を有しており、各々のダンプ抵抗も、コ
イル部の別々の1つと並列に結合されている。ファンイ
ン・ヒータ集合体は、直列に結合された多数のファンイ
ン抵抗ヒータを有しており、各々のファンイン抵抗ヒー
タも、コイル部の別々の1つと並列に結合されていると
共に、各々のファンイン抵抗ヒータは、超伝導スイッチ
線に熱的に近接して配置されている。ファンアウト・ヒ
ータ集合体は、並列に結合された多数のファンアウト抵
抗ヒータを有しており、各々のファンアウト抵抗ヒータ
は、コイル部の別々の1つに熱的に近接して配置されて
いる。
で安定な超伝導コイル集合体と、含浸された超伝導スイ
ッチ線と、ダンプ抵抗集合体と、ファンイン・ヒータ集
合体と、ファンアウト・ヒータ集合体とを含んでいる。
超伝導スイッチ線、ダンプ抵抗集合体、ファンイン・ヒ
ータ集合体及びファンアウト・ヒータ集合体の第1及び
第2のリード線は、超伝導コイル集合体の第1及び第2
のリード線とそれぞれ結合されている。超伝導コイル集
合体は、直列に結合された少なくとも4つのコイル部を
有している。ダンプ抵抗集合体は、直列に結合された多
数のダンプ抵抗を有しており、各々のダンプ抵抗も、コ
イル部の別々の1つと並列に結合されている。ファンイ
ン・ヒータ集合体は、直列に結合された多数のファンイ
ン抵抗ヒータを有しており、各々のファンイン抵抗ヒー
タも、コイル部の別々の1つと並列に結合されていると
共に、各々のファンイン抵抗ヒータは、超伝導スイッチ
線に熱的に近接して配置されている。ファンアウト・ヒ
ータ集合体は、並列に結合された多数のファンアウト抵
抗ヒータを有しており、各々のファンアウト抵抗ヒータ
は、コイル部の別々の1つに熱的に近接して配置されて
いる。
【0007】本発明からは、いくつかの利益及び利点が
得られる。超伝導磁石の電気回路は、付加的な低温保持
装置の貫通を必要としない。1つのコイル部の局所領域
にクエンチングが生じたときに、関連するファンイン抵
抗ヒータに小電流が流れて、超伝導スイッチ線が素早く
クエンチングする。これにより、各々のファンアウト抵
抗ヒータに大電流が流れて、超伝導コイル集合体全体は
素早くクエンチングする。こうして、1つのコイル部の
局所領域のクエンチングをその1つのコイル部全体で、
且つすべての他のコイル部全体で分担しない場合に生じ
るコイルの損傷が防止される。
得られる。超伝導磁石の電気回路は、付加的な低温保持
装置の貫通を必要としない。1つのコイル部の局所領域
にクエンチングが生じたときに、関連するファンイン抵
抗ヒータに小電流が流れて、超伝導スイッチ線が素早く
クエンチングする。これにより、各々のファンアウト抵
抗ヒータに大電流が流れて、超伝導コイル集合体全体は
素早くクエンチングする。こうして、1つのコイル部の
局所領域のクエンチングをその1つのコイル部全体で、
且つすべての他のコイル部全体で分担しない場合に生じ
るコイルの損傷が防止される。
【0008】
【実施例】図面は本発明の第1の好ましい実施例を示
す。図面を参照すると、図1は本発明の超伝導磁石電気
回路10の第1の好ましい実施例を示す。超伝導磁石電
気回路10は、低温で安定な超伝導コイル集合体12を
含んでいる。「低温安定」(ときには、「非含浸」と呼
ばれる。)は、超伝導磁石の分野で用いられている従来
の用語であり、流体冷凍剤(例えば、液体、及び温度が
ほぼ4ケルビンの上層のガス状ヘリウム)が超伝導コイ
ル集合体12を構成している超伝導線又はテープ巻線と
直接物理的に接触することにより冷却されるように超伝
導コイル集合体12が設計されているということを示し
ている。図示するように、超伝導コイル集合体12は、
(図1で破線で示されている)低温保持装置のエンクロ
ージャ13内に配設されている。好ましくは、超伝導線
又はテープは、多孔性の電気絶縁体(例えば、互いに隣
接した螺旋形ターンの間にも間隙を有している従来の螺
旋形に巻かれた多孔性の電気絶縁体)を有している銅安
定化されたNb−Ti線であり、流体冷凍剤は多孔性の
電気絶縁体を浸透して、銅安定化されたNb−Ti線と
直接物理的に接触している。超伝導コイル集合体12
は、第1及び第2のリード線(即ち、集合体リード線)
14及び16を有している。超伝導コイル集合体12
は、少なくとも4つの(好ましくは、6個から16個
の)コイル部18、20、22及び24を有している。
コイル部18、20、22及び24は、直列に結合され
ており(即ち、超伝導コイル集合体12の第1のリード
線14と第2のリード線16との間に、且つ第1及び第
2のリード線14及び16と直列に結合されてお
り、)、好ましくは低温保持装置のエンクロージャ13
内に収容されている流体冷凍剤25と本質的に完全に接
触している。あるMRI用途では、コイル部18、2
0、22及び24は、主コイル全体(主コイルは、磁石
のイメージング体積内に高磁場強度を形成するのを助け
ることを目的とするコイルである。)、バッキング・コ
イル全体(バッキング・コイルは、イメージング体積内
により均一な磁場を形成するように配置されており、主
コイルと反対方向に電流を通すコイルである。)、又は
遮蔽コイル全体(遮蔽コイルは、漂遊磁場が磁石から漏
れないように配置されており、主コイルと反対方向に電
流を通すコイルである。)となるように選択されてい
る。他のMRI用途では、コイル部18、20、22及
び24は、例えば主コイルの1/4、遮蔽コイルの半分
とすることができる。
す。図面を参照すると、図1は本発明の超伝導磁石電気
回路10の第1の好ましい実施例を示す。超伝導磁石電
気回路10は、低温で安定な超伝導コイル集合体12を
含んでいる。「低温安定」(ときには、「非含浸」と呼
ばれる。)は、超伝導磁石の分野で用いられている従来
の用語であり、流体冷凍剤(例えば、液体、及び温度が
ほぼ4ケルビンの上層のガス状ヘリウム)が超伝導コイ
ル集合体12を構成している超伝導線又はテープ巻線と
直接物理的に接触することにより冷却されるように超伝
導コイル集合体12が設計されているということを示し
ている。図示するように、超伝導コイル集合体12は、
(図1で破線で示されている)低温保持装置のエンクロ
ージャ13内に配設されている。好ましくは、超伝導線
又はテープは、多孔性の電気絶縁体(例えば、互いに隣
接した螺旋形ターンの間にも間隙を有している従来の螺
旋形に巻かれた多孔性の電気絶縁体)を有している銅安
定化されたNb−Ti線であり、流体冷凍剤は多孔性の
電気絶縁体を浸透して、銅安定化されたNb−Ti線と
直接物理的に接触している。超伝導コイル集合体12
は、第1及び第2のリード線(即ち、集合体リード線)
14及び16を有している。超伝導コイル集合体12
は、少なくとも4つの(好ましくは、6個から16個
の)コイル部18、20、22及び24を有している。
コイル部18、20、22及び24は、直列に結合され
ており(即ち、超伝導コイル集合体12の第1のリード
線14と第2のリード線16との間に、且つ第1及び第
2のリード線14及び16と直列に結合されてお
り、)、好ましくは低温保持装置のエンクロージャ13
内に収容されている流体冷凍剤25と本質的に完全に接
触している。あるMRI用途では、コイル部18、2
0、22及び24は、主コイル全体(主コイルは、磁石
のイメージング体積内に高磁場強度を形成するのを助け
ることを目的とするコイルである。)、バッキング・コ
イル全体(バッキング・コイルは、イメージング体積内
により均一な磁場を形成するように配置されており、主
コイルと反対方向に電流を通すコイルである。)、又は
遮蔽コイル全体(遮蔽コイルは、漂遊磁場が磁石から漏
れないように配置されており、主コイルと反対方向に電
流を通すコイルである。)となるように選択されてい
る。他のMRI用途では、コイル部18、20、22及
び24は、例えば主コイルの1/4、遮蔽コイルの半分
とすることができる。
【0009】電気回路10は又、含浸された超伝導スイ
ッチ線26を含んでいる。「含浸された」は、超伝導磁
石の分野で用られている従来の用語であり、超伝導スイ
ッチ線26が不浸透コーティング(例えば、エポキシ)
によって取り囲まれているので、超伝導スイッチ線26
は流体冷凍剤との直接の物理的接触がなく、その代わり
に超伝導スイッチ線26の長さに沿った内部熱伝導によ
り(そして超伝導スイッチ線26の巻線相互の間のエポ
キシを介した熱伝導により)冷却しなければならないと
いうことを示す。図1に示すように、超伝導スイッチ線
26は低温保持装置のエンクロージャ13内に配置され
ているが、超伝導スイッチ線26が含浸されているの
で、流体冷凍剤との接触は本質的に完全にない。好まし
くは、超伝導スイッチ線26はエポキシ含浸されてお
り、銅安定化されたNb−Ti超伝導線である。超伝導
スイッチ線26は、超伝導コイル集合体12の第1及び
第2のリード線14及び16とそれぞれ直列に結合され
た第1及び第2のリード線28及び30を有している。
好ましくは、超伝導スイッチ線26は、(図1で超伝導
スイッチ線26と交差している矢印により図式的に示さ
れているように)ランプ(ramp)スイッチ超伝導線
である。ランプ・スイッチ超伝導線は、(明瞭にするた
め図1では省略された)ヒータ部をも含んでいる従来の
ランプ・スイッチの超伝導線部である。当業者には知ら
れているように、ランプ・スイッチは典型的には、低温
流体内に配置されており、ヒータ部をターンオン及びタ
ーンオフすることにより、ランプ・スイッチは超伝導線
部を抵抗モードと超伝導モード(即ち、動作状態)との
間で切り換えることができる。超伝導スイッチを使用し
て、超伝導コイル集合体12を持続超伝導動作モードと
非持続超伝導動作モードとの間で切り換える。典型的に
は、超伝導スイッチを使用して、超伝導コイル集合体1
2の超伝導動作を始動し、そしてこのような超伝導動作
を故意に停止させる。好ましくは、超伝導スイッチ線2
6は、超伝導コイル集合体12の体積のほぼ100の1
未満の体積を有している。
ッチ線26を含んでいる。「含浸された」は、超伝導磁
石の分野で用られている従来の用語であり、超伝導スイ
ッチ線26が不浸透コーティング(例えば、エポキシ)
によって取り囲まれているので、超伝導スイッチ線26
は流体冷凍剤との直接の物理的接触がなく、その代わり
に超伝導スイッチ線26の長さに沿った内部熱伝導によ
り(そして超伝導スイッチ線26の巻線相互の間のエポ
キシを介した熱伝導により)冷却しなければならないと
いうことを示す。図1に示すように、超伝導スイッチ線
26は低温保持装置のエンクロージャ13内に配置され
ているが、超伝導スイッチ線26が含浸されているの
で、流体冷凍剤との接触は本質的に完全にない。好まし
くは、超伝導スイッチ線26はエポキシ含浸されてお
り、銅安定化されたNb−Ti超伝導線である。超伝導
スイッチ線26は、超伝導コイル集合体12の第1及び
第2のリード線14及び16とそれぞれ直列に結合され
た第1及び第2のリード線28及び30を有している。
好ましくは、超伝導スイッチ線26は、(図1で超伝導
スイッチ線26と交差している矢印により図式的に示さ
れているように)ランプ(ramp)スイッチ超伝導線
である。ランプ・スイッチ超伝導線は、(明瞭にするた
め図1では省略された)ヒータ部をも含んでいる従来の
ランプ・スイッチの超伝導線部である。当業者には知ら
れているように、ランプ・スイッチは典型的には、低温
流体内に配置されており、ヒータ部をターンオン及びタ
ーンオフすることにより、ランプ・スイッチは超伝導線
部を抵抗モードと超伝導モード(即ち、動作状態)との
間で切り換えることができる。超伝導スイッチを使用し
て、超伝導コイル集合体12を持続超伝導動作モードと
非持続超伝導動作モードとの間で切り換える。典型的に
は、超伝導スイッチを使用して、超伝導コイル集合体1
2の超伝導動作を始動し、そしてこのような超伝導動作
を故意に停止させる。好ましくは、超伝導スイッチ線2
6は、超伝導コイル集合体12の体積のほぼ100の1
未満の体積を有している。
【0010】電気回路10は又、ダンプ抵抗集合体32
を含んでいる。ダンプ抵抗集合体32は、超伝導コイル
集合体12の第1及び第2のリード線14及び16にそ
れぞれ結合された第1及び第2のリード線(即ち、集合
体リード線)34及び36を有している。図1に示すよ
うに、ダンプ抵抗集合体32は低温保持装置のエンクロ
ージャ13内に配設されている。ダンプ抵抗集合体32
は、直列に結合された(即ち、ダンプ抵抗集合体32の
第1及び第2のリード線34及び36の間に、且つ第1
及び第2のリード線34及び36と直列に結合された)
複数のダンプ抵抗38、40、42及び44を有してい
る。図1に示すように、ダンプ抵抗38、40、42、
44の各々は又、コイル部18、20、22及び24の
別々の1つと並列に結合されている。好ましくは、ダン
プ抵抗38、40、42及び44はほぼ同一のダンプ抵
抗である。
を含んでいる。ダンプ抵抗集合体32は、超伝導コイル
集合体12の第1及び第2のリード線14及び16にそ
れぞれ結合された第1及び第2のリード線(即ち、集合
体リード線)34及び36を有している。図1に示すよ
うに、ダンプ抵抗集合体32は低温保持装置のエンクロ
ージャ13内に配設されている。ダンプ抵抗集合体32
は、直列に結合された(即ち、ダンプ抵抗集合体32の
第1及び第2のリード線34及び36の間に、且つ第1
及び第2のリード線34及び36と直列に結合された)
複数のダンプ抵抗38、40、42及び44を有してい
る。図1に示すように、ダンプ抵抗38、40、42、
44の各々は又、コイル部18、20、22及び24の
別々の1つと並列に結合されている。好ましくは、ダン
プ抵抗38、40、42及び44はほぼ同一のダンプ抵
抗である。
【0011】電気回路10は更に、ファンイン・ヒータ
集合体46を含んでいる。ファンイン・ヒータ集合体4
6は、超伝導コイル集合体12の第1及び第2のリード
線14及び16にそれぞれ結合された第1及び第2のリ
ード線(即ち、集合体リード線)48及び50を有して
いる。図1に示すように、ファンイン・ヒータ集合体4
6は、低温保持装置のエンクロージャ13内(そして特
に、超伝導スイッチ線26に熱的に近接した超伝導ラン
プ・スイッチ内)に配設されている。ファンインヒータ
集合体46は、直列に結合された(即ち、ファンイン・
ヒータ集合体32の第1及び第2のリード線48及び5
0の間に、且つ第1及び第2のリード線48及び50と
直列に結合された)複数のファンイン抵抗ヒータ52、
54、56及び58を有している。「ファンイン」とい
う用語は、これらの抵抗ヒータを回路内の他の抵抗ヒー
タと区別するために本発明者が用いている任意の用語で
ある。図1に示すように、ファンイン抵抗ヒータ52、
54、56及び58の各々は又、コイル部18、20、
22及び24の別々の1つと並列に結合されており、フ
ァンイン抵抗ヒータ52、54、56及び58の各々は
又、超伝導スイッチ線26に熱的に近接して配設されて
いる。好ましくは、ファンイン抵抗ヒータ52、54、
56及び58は、ほぼ同一の抵抗ヒータである。代表的
な構成例では、ファンイン・ヒータ集合体46及び超伝
導スイッチ線26は、(図1に破線で示されている)ユ
ニット60として同じパッケージに実装されている。
集合体46を含んでいる。ファンイン・ヒータ集合体4
6は、超伝導コイル集合体12の第1及び第2のリード
線14及び16にそれぞれ結合された第1及び第2のリ
ード線(即ち、集合体リード線)48及び50を有して
いる。図1に示すように、ファンイン・ヒータ集合体4
6は、低温保持装置のエンクロージャ13内(そして特
に、超伝導スイッチ線26に熱的に近接した超伝導ラン
プ・スイッチ内)に配設されている。ファンインヒータ
集合体46は、直列に結合された(即ち、ファンイン・
ヒータ集合体32の第1及び第2のリード線48及び5
0の間に、且つ第1及び第2のリード線48及び50と
直列に結合された)複数のファンイン抵抗ヒータ52、
54、56及び58を有している。「ファンイン」とい
う用語は、これらの抵抗ヒータを回路内の他の抵抗ヒー
タと区別するために本発明者が用いている任意の用語で
ある。図1に示すように、ファンイン抵抗ヒータ52、
54、56及び58の各々は又、コイル部18、20、
22及び24の別々の1つと並列に結合されており、フ
ァンイン抵抗ヒータ52、54、56及び58の各々は
又、超伝導スイッチ線26に熱的に近接して配設されて
いる。好ましくは、ファンイン抵抗ヒータ52、54、
56及び58は、ほぼ同一の抵抗ヒータである。代表的
な構成例では、ファンイン・ヒータ集合体46及び超伝
導スイッチ線26は、(図1に破線で示されている)ユ
ニット60として同じパッケージに実装されている。
【0012】電気回路10は更に、ファンアウト・ヒー
タ集合体62を含んでいる。ファンアウト・ヒータ集合
体62は、超伝導コイル集合体12の第1及び第2のリ
ード線14及び16にそれぞれ結合された第1及び第2
のリード線(即ち、集合体リード線)64及び66を有
している。図1に示すように、ファンアウト・ヒータ集
合体62は低温保持装置のエンクロージャ13内に(そ
して特に、超伝導コイル集合体12のコイル部18、2
0、22及び24に熱的に近接して)配設されている。
ファンアウト・ヒータ集合体62は、並列に結合された
(即ち、ファンアウト・ヒータ集合体62の第1及び第
2のリード線64及び66の間に、且つ第1及び第2の
リード線64及び66と並列に結合された)複数のファ
ンアウト抵抗ヒータ68、70、72及び74を有して
いる。「ファンアウト」という用語は、これらの抵抗ヒ
ータを回路内の他の抵抗ヒータと区別するために本発明
者が用いている任意の用語である。図1に示すように、
ファンアウト抵抗ヒータ68、70、72及び74の各
々は、コイル部18、20、22及び24の別々の1つ
に熱的に近接して配設されている。好ましくは、ファン
アウト抵抗ヒータ68、70、72及び74はほぼ同一
の抵抗ヒータである。
タ集合体62を含んでいる。ファンアウト・ヒータ集合
体62は、超伝導コイル集合体12の第1及び第2のリ
ード線14及び16にそれぞれ結合された第1及び第2
のリード線(即ち、集合体リード線)64及び66を有
している。図1に示すように、ファンアウト・ヒータ集
合体62は低温保持装置のエンクロージャ13内に(そ
して特に、超伝導コイル集合体12のコイル部18、2
0、22及び24に熱的に近接して)配設されている。
ファンアウト・ヒータ集合体62は、並列に結合された
(即ち、ファンアウト・ヒータ集合体62の第1及び第
2のリード線64及び66の間に、且つ第1及び第2の
リード線64及び66と並列に結合された)複数のファ
ンアウト抵抗ヒータ68、70、72及び74を有して
いる。「ファンアウト」という用語は、これらの抵抗ヒ
ータを回路内の他の抵抗ヒータと区別するために本発明
者が用いている任意の用語である。図1に示すように、
ファンアウト抵抗ヒータ68、70、72及び74の各
々は、コイル部18、20、22及び24の別々の1つ
に熱的に近接して配設されている。好ましくは、ファン
アウト抵抗ヒータ68、70、72及び74はほぼ同一
の抵抗ヒータである。
【0013】超伝導コイル集合体12及び超伝導スイッ
チ線26は、電気回路10の超伝導素子であり、ダンプ
抵抗集合体32、ファンイン・ヒータ集合体46及びフ
ァンアウト・ヒータ集合体62は、電気回路10の抵抗
素子である。更に、超伝導コイル集合体12及び超伝導
スイッチ線26は、超伝導モード及び抵抗(即ち、クエ
ンチングされた)モードを有している。好ましくは、電
気回路10が抵抗モードで動作しているときに本質的に
同じ電圧となるように、超伝導コイル集合体12、超伝
導スイッチ線26、ダンプ抵抗集合体32、ファンイン
・ヒータ集合体46及びファンアウト・ヒータ集合体6
2の第1のリード線14、28、34、48及び64の
すべては一緒に結合されている。同様に好ましくは、電
気回路10が抵抗モードで動作しているときに本質的に
同じ電圧となるように、超伝導コイル集合体12、超伝
導スイッチ線26、ダンプ抵抗集合体32、ファンイン
・ヒータ集合体46及びファンアウト・ヒータ集合体6
2の第2のリード線16、30、36、50及び66の
すべては一緒に結合されている。
チ線26は、電気回路10の超伝導素子であり、ダンプ
抵抗集合体32、ファンイン・ヒータ集合体46及びフ
ァンアウト・ヒータ集合体62は、電気回路10の抵抗
素子である。更に、超伝導コイル集合体12及び超伝導
スイッチ線26は、超伝導モード及び抵抗(即ち、クエ
ンチングされた)モードを有している。好ましくは、電
気回路10が抵抗モードで動作しているときに本質的に
同じ電圧となるように、超伝導コイル集合体12、超伝
導スイッチ線26、ダンプ抵抗集合体32、ファンイン
・ヒータ集合体46及びファンアウト・ヒータ集合体6
2の第1のリード線14、28、34、48及び64の
すべては一緒に結合されている。同様に好ましくは、電
気回路10が抵抗モードで動作しているときに本質的に
同じ電圧となるように、超伝導コイル集合体12、超伝
導スイッチ線26、ダンプ抵抗集合体32、ファンイン
・ヒータ集合体46及びファンアウト・ヒータ集合体6
2の第2のリード線16、30、36、50及び66の
すべては一緒に結合されている。
【0014】多くのMRI超伝導磁石では、局所化され
た磁石クエンチングが自然に開始した後、約2秒後にク
エンチング保護が動作しなければならない。しかしなが
ら、局所化されたクエンチングにより超伝導コイル集合
体12に加わる損傷のおそれのある温度及び応力は、保
護システムの動作時間が長くなるにつれて非常に急速に
上昇、増大する。従って、保護システムの動作の100
msのスピードアップごとに、超伝導コイル集合体12
の損傷を回避する上で著しい利益が得られる。本発明の
超伝導磁石電気回路10は、低作動エネルギで信頼でき
る高速動作のクエンチング保護を提供する。
た磁石クエンチングが自然に開始した後、約2秒後にク
エンチング保護が動作しなければならない。しかしなが
ら、局所化されたクエンチングにより超伝導コイル集合
体12に加わる損傷のおそれのある温度及び応力は、保
護システムの動作時間が長くなるにつれて非常に急速に
上昇、増大する。従って、保護システムの動作の100
msのスピードアップごとに、超伝導コイル集合体12
の損傷を回避する上で著しい利益が得られる。本発明の
超伝導磁石電気回路10は、低作動エネルギで信頼でき
る高速動作のクエンチング保護を提供する。
【0015】次に、超伝導コイル集合体12を保護する
際の本発明の電気回路10の動作及び利点について説明
する。電気回路10が超伝導モードで動作しているとき
に、電流は本質的に、超伝導コイル集合体12と超伝導
スイッチ線26とで構成されている超伝導ループに流れ
るだけである。電気回路10の超伝導モードでは、電流
は流れず、ダンプ抵抗集合体32、ファンイン・ヒータ
集合体46又はファンアウト・ヒータ集合体62が熱を
発生することはない。図1において、コイル部20の局
所領域でクエンチングが開始したものと仮定する。これ
により、コイル部20に電圧差が生じるので、ファンイ
ン抵抗ヒータ54に電圧差が生じる。ファンイン抵抗ヒ
ータ54は熱くなって、近くの超伝導スイッチ線26を
クエンチングさせる。これにより、ファンアウト・ヒー
タ集合体62の第1及び第2のリード線64及び66の
間に、且つファンアウト抵抗ヒータ68、70、72及
び74の各々を介して電圧差が生じる。ファンアウト抵
抗ヒータ68、70、72及び74はすべて熱くなっ
て、他のコイル部18、22及び24の全体と同様に、
コイル部20全体が均等にクエンチングされる。クエン
チング事象の間に電気回路10が経験する高電圧は、ダ
ンプ抵抗38、40、42及び44によって、電気回路
10の電気絶縁が取り扱えるレベルに制限される。
際の本発明の電気回路10の動作及び利点について説明
する。電気回路10が超伝導モードで動作しているとき
に、電流は本質的に、超伝導コイル集合体12と超伝導
スイッチ線26とで構成されている超伝導ループに流れ
るだけである。電気回路10の超伝導モードでは、電流
は流れず、ダンプ抵抗集合体32、ファンイン・ヒータ
集合体46又はファンアウト・ヒータ集合体62が熱を
発生することはない。図1において、コイル部20の局
所領域でクエンチングが開始したものと仮定する。これ
により、コイル部20に電圧差が生じるので、ファンイ
ン抵抗ヒータ54に電圧差が生じる。ファンイン抵抗ヒ
ータ54は熱くなって、近くの超伝導スイッチ線26を
クエンチングさせる。これにより、ファンアウト・ヒー
タ集合体62の第1及び第2のリード線64及び66の
間に、且つファンアウト抵抗ヒータ68、70、72及
び74の各々を介して電圧差が生じる。ファンアウト抵
抗ヒータ68、70、72及び74はすべて熱くなっ
て、他のコイル部18、22及び24の全体と同様に、
コイル部20全体が均等にクエンチングされる。クエン
チング事象の間に電気回路10が経験する高電圧は、ダ
ンプ抵抗38、40、42及び44によって、電気回路
10の電気絶縁が取り扱えるレベルに制限される。
【0016】例示の実施例では、電気回路10は又、傾
斜上昇(ランプアップ)の間に生じるクエンチングの間
に、超伝導コイル集合体の保護を行う。この目的のため
に、電気回路10は好ましくは、電源76と、(図面に
破線で示されている)継電器(リレー)78と、ほぼ同
一の第1及び第2の磁束ループ80及び82と、第1、
第2及び第3の差動増幅器84、86及び88とを含ん
でおり、図面に示すように、これらはすべて低温保持装
置のエンクロージャ13の外側に配設されている。電源
76を用いて超伝導コイル集合体12を傾斜上昇させた
後に、電源76はスイッチングで電気回路10から除か
れる(明瞭にするため、このようなスイッチングは図1
では省略されている。)。電源76は第1及び第2のリ
ード線90及び92を有しており、第1及び第2のリー
ド線90及び92はリード線抵抗を含んでいてもよい
(明瞭にするため、このようなリード線抵抗は図1では
省略されている。)。電源76の第1のリード線90
は、超伝導コイル集合体12の第1のリード線14に結
合されている。
斜上昇(ランプアップ)の間に生じるクエンチングの間
に、超伝導コイル集合体の保護を行う。この目的のため
に、電気回路10は好ましくは、電源76と、(図面に
破線で示されている)継電器(リレー)78と、ほぼ同
一の第1及び第2の磁束ループ80及び82と、第1、
第2及び第3の差動増幅器84、86及び88とを含ん
でおり、図面に示すように、これらはすべて低温保持装
置のエンクロージャ13の外側に配設されている。電源
76を用いて超伝導コイル集合体12を傾斜上昇させた
後に、電源76はスイッチングで電気回路10から除か
れる(明瞭にするため、このようなスイッチングは図1
では省略されている。)。電源76は第1及び第2のリ
ード線90及び92を有しており、第1及び第2のリー
ド線90及び92はリード線抵抗を含んでいてもよい
(明瞭にするため、このようなリード線抵抗は図1では
省略されている。)。電源76の第1のリード線90
は、超伝導コイル集合体12の第1のリード線14に結
合されている。
【0017】継電器78は、(常時開の)スイッチ部9
4と、アクチュエータ部96とを有している。アクチュ
エータ部96は、スイッチ部94を開閉するように動作
結合されている。スイッチ部94は、電源76の第2の
リード線92に結合された第1のリード線98と、超伝
導コイル集合体12の第2のリード線16に結合された
第2のリード線100とを有している。
4と、アクチュエータ部96とを有している。アクチュ
エータ部96は、スイッチ部94を開閉するように動作
結合されている。スイッチ部94は、電源76の第2の
リード線92に結合された第1のリード線98と、超伝
導コイル集合体12の第2のリード線16に結合された
第2のリード線100とを有している。
【0018】図1に示すように、差動増幅器84、86
及び88の各々は、2つの入力と、1つの出力とを有し
ており、磁束ループ80及び82の各々は、2つの端を
有している。第1の磁束ループ80の2つの端の各々
は、第1の差動増幅器84の2つの入力の別々の1つに
結合されている。第2の磁束ループ82の2つの端の各
々は、第2の差動増幅器86の2つの入力の別々の1つ
に結合されている。第1及び第2の差動増幅器84及び
86の出力の各々は、第3の差動増幅器88の2つの入
力の別々の1つに結合されている。第3の差動増幅器8
8の出力は、継電器78のアクチュエータ部96に結合
されている。
及び88の各々は、2つの入力と、1つの出力とを有し
ており、磁束ループ80及び82の各々は、2つの端を
有している。第1の磁束ループ80の2つの端の各々
は、第1の差動増幅器84の2つの入力の別々の1つに
結合されている。第2の磁束ループ82の2つの端の各
々は、第2の差動増幅器86の2つの入力の別々の1つ
に結合されている。第1及び第2の差動増幅器84及び
86の出力の各々は、第3の差動増幅器88の2つの入
力の別々の1つに結合されている。第3の差動増幅器8
8の出力は、継電器78のアクチュエータ部96に結合
されている。
【0019】図1には示されていないが、当業者には明
らかなように、好ましくは、磁束ループ80及び82は
低温保持装置のエンクロージャ13のボア(中孔)内に
配設されており、超伝導コイル集合体12は、全体的に
縦方向に伸びている軸を有していると共に、縦方向に最
も外側の一対の部分を含んでおり、磁束ループ80及び
82の各々は、軸と全体的に同軸に揃えられていると共
に、超伝導コイル集合体12の縦方向に最も外側の一対
の部分の別々の1つに近接して配置されている。動作に
ついて説明すると、電源76は常時閉のスイッチ部94
を介して、超伝導コイル集合体12を傾斜上昇させる。
傾斜上昇の間にコイル部18、20、22及び24のう
ちの1つのコイルの局所領域にクエンチングが生じた場
合、このクエンチングは磁束ループ80及び82の不平
衡によって検出される。このような不平衡は第3の差動
増幅器88に伝えられ、継電器78のアクチュエータ部
96がトリガされて、継電器78のスイッチ部94が開
く。局所クエンチングの間のこの点で、低温保持装置の
エンクロージャ13内の電気回路10の部分は、前に説
明したように超伝導コイル集合体を保護するように動作
する。
らかなように、好ましくは、磁束ループ80及び82は
低温保持装置のエンクロージャ13のボア(中孔)内に
配設されており、超伝導コイル集合体12は、全体的に
縦方向に伸びている軸を有していると共に、縦方向に最
も外側の一対の部分を含んでおり、磁束ループ80及び
82の各々は、軸と全体的に同軸に揃えられていると共
に、超伝導コイル集合体12の縦方向に最も外側の一対
の部分の別々の1つに近接して配置されている。動作に
ついて説明すると、電源76は常時閉のスイッチ部94
を介して、超伝導コイル集合体12を傾斜上昇させる。
傾斜上昇の間にコイル部18、20、22及び24のう
ちの1つのコイルの局所領域にクエンチングが生じた場
合、このクエンチングは磁束ループ80及び82の不平
衡によって検出される。このような不平衡は第3の差動
増幅器88に伝えられ、継電器78のアクチュエータ部
96がトリガされて、継電器78のスイッチ部94が開
く。局所クエンチングの間のこの点で、低温保持装置の
エンクロージャ13内の電気回路10の部分は、前に説
明したように超伝導コイル集合体を保護するように動作
する。
【0020】次に、本発明の電気回路10のより哲学的
な説明を行う。前の説明からわかるように、本発明の超
伝導磁石電気回路10は、超伝導導体のどの部分に生じ
たクエンチングも効率的に伝搬され、クエンチングが磁
石全体の電気的又は物理的に離れた他の部分に拡がるよ
うに構成されている。この目的に対する制約は、局限さ
れた温度上昇を制限するためのクエンチングの素早い広
がり、電気的絶縁破壊を抑制するための電圧偏位の制
限、並びに余分な磁気エネルギ蓄積及びローレンツ力の
不平衡を制限するための電流偏位の制限である。前に提
示されたいくつかの有効な解決策は、磁石コイルを分割
してエネルギ配置をほぼ一様にすること、クランプ抵抗
を用いて回路内の種々の戦略的な点の間の電圧を制限す
ること、初期超伝導状態の素早い不安定化を行えるよう
にすること、及び補助的な受動ヒータを結合して、クエ
ンチング過程の初期に得られた電圧を用いることにより
遠隔のクエンチングされていない点にアクセスすること
である。超伝導動作の間は安定であると共に、クエンチ
ングの間は不安定である双安定設計が提示された。
な説明を行う。前の説明からわかるように、本発明の超
伝導磁石電気回路10は、超伝導導体のどの部分に生じ
たクエンチングも効率的に伝搬され、クエンチングが磁
石全体の電気的又は物理的に離れた他の部分に拡がるよ
うに構成されている。この目的に対する制約は、局限さ
れた温度上昇を制限するためのクエンチングの素早い広
がり、電気的絶縁破壊を抑制するための電圧偏位の制
限、並びに余分な磁気エネルギ蓄積及びローレンツ力の
不平衡を制限するための電流偏位の制限である。前に提
示されたいくつかの有効な解決策は、磁石コイルを分割
してエネルギ配置をほぼ一様にすること、クランプ抵抗
を用いて回路内の種々の戦略的な点の間の電圧を制限す
ること、初期超伝導状態の素早い不安定化を行えるよう
にすること、及び補助的な受動ヒータを結合して、クエ
ンチング過程の初期に得られた電圧を用いることにより
遠隔のクエンチングされていない点にアクセスすること
である。超伝導動作の間は安定であると共に、クエンチ
ングの間は不安定である双安定設計が提示された。
【0021】磁石コイルの分割は極限状態では、理想的
な小さな熱的歪み及び理想的な小さな電気的応力でクエ
ンチング状態に対処することができる。実際上は、磁気
的均一性の必要に応じて、限定された分割数、例えば6
〜16が実現できるだけであり、クエンチングの保護の
設計は、不十分な分割によって生じる異常を補償しなけ
ればならない。分割数がもっと少なかったり、セルがよ
り大きい場合には、限定された時間内にコイル体積全体
にクエンチングを伝搬することはより難しい。更に、安
全上の理由で、磁石システムの健全性に悪影響を与える
ことなく、限られた時間、例えば1分以内に磁気状態を
破壊する能力が存在しなければならない。
な小さな熱的歪み及び理想的な小さな電気的応力でクエ
ンチング状態に対処することができる。実際上は、磁気
的均一性の必要に応じて、限定された分割数、例えば6
〜16が実現できるだけであり、クエンチングの保護の
設計は、不十分な分割によって生じる異常を補償しなけ
ればならない。分割数がもっと少なかったり、セルがよ
り大きい場合には、限定された時間内にコイル体積全体
にクエンチングを伝搬することはより難しい。更に、安
全上の理由で、磁石システムの健全性に悪影響を与える
ことなく、限られた時間、例えば1分以内に磁気状態を
破壊する能力が存在しなければならない。
【0022】低温安定な超伝導磁石動作は定義により、
より安定度の低い基準の場合に比べて外乱の影響を受け
難い状態であり、正規帯(即ち、クエンチング過程)の
開始及び伝搬を許容する。しかしながら、同時に、低温
安定な磁石において、正規帯が形成されるような十分に
大きな外乱、及びそれに伴う逆転不能のクエンチング過
程の可能性を考慮しておくことが絶対必要である。通常
の超伝導動作及び正規の抵抗遷移という2つの状態は、
趣旨及び物理的実現において相容れない。クエンチング
状態が検知されれば、超伝導導体のどこでも低温安定状
態を正規(即ち、抵抗)帯への遷移の安定状態へ急激に
変換させるような結合システム(即ち、超伝導スイッチ
線26)を導入する必要がある。結合システムがなけれ
ば、初期クエンチングは正規(ノーマル)導体の体積内
で更に大きな速度でエネルギを消費し、これは低温安定
性により妨げられて、非常にゆっくりと成長するだけで
ある。これにより、大きな熱的な差、熱歪み、並びに電
気的及び磁気的応力が生じる。その結果は通常、破滅的
である。
より安定度の低い基準の場合に比べて外乱の影響を受け
難い状態であり、正規帯(即ち、クエンチング過程)の
開始及び伝搬を許容する。しかしながら、同時に、低温
安定な磁石において、正規帯が形成されるような十分に
大きな外乱、及びそれに伴う逆転不能のクエンチング過
程の可能性を考慮しておくことが絶対必要である。通常
の超伝導動作及び正規の抵抗遷移という2つの状態は、
趣旨及び物理的実現において相容れない。クエンチング
状態が検知されれば、超伝導導体のどこでも低温安定状
態を正規(即ち、抵抗)帯への遷移の安定状態へ急激に
変換させるような結合システム(即ち、超伝導スイッチ
線26)を導入する必要がある。結合システムがなけれ
ば、初期クエンチングは正規(ノーマル)導体の体積内
で更に大きな速度でエネルギを消費し、これは低温安定
性により妨げられて、非常にゆっくりと成長するだけで
ある。これにより、大きな熱的な差、熱歪み、並びに電
気的及び磁気的応力が生じる。その結果は通常、破滅的
である。
【0023】従来の低温安定な磁石の設計には、いくつ
かの強い制約がある。これは、超伝導から正規(ノーマ
ル)への熱平衡遷移、並びにより重要なこととして、磁
場への結合により線が動く可能性及びそれに伴うエネル
ギ消費を含んでいる完全な安定性基準を満たすためであ
る。線は液体冷凍剤に十分にさらされなければならな
い。又、磁石の電流が傾斜しているときに、そしてクエ
ンチングの間に、変動する磁力によって生じる線の動き
を防止するために、線は非常に大きな張力で巻かれなけ
ればならない。従来、数個のヒータが使用されていると
共に、安定度がより高かったり、関連する質量の低い可
能性のある別個のコイル部にクエンチングを伝搬しよう
としてきた。その結果、クエンチングの場合に、これら
の領域は更に過熱しないように保護された。しかしなが
ら、従来の[コイルからコイルへの(コイル・トゥ・コ
イル)]型のヒータ・コイル結合は、低温安定設計では
完全に効果がないことが明らかになった。これは、高安
定度の超伝導体では、クエンチングの伝搬が遅いという
性質によるものであり、正規作動での遅延が過大になっ
てしまうからである。従来の設計で欠けている要素は、
急速にかなり大きな電力密度を生じさせて、コイルを素
早く正規(即ち、抵抗)状態に駆動する能力である。本
発明の電気回路10の説明で述べたように、低温安定か
ら非常に不安定なクエンチング又は安定な正規(即ち、
抵抗)への急激な変換は定義により、非常に非線形な素
子によって行わなければならない。低温安定基準の性質
は、正規(即ち、抵抗)状態で抵抗性加熱及び液体冷凍
剤の冷却をできる限り平衡させることであり、従って、
超伝導体の設計により、クエンチングの伝搬事象を素早
く駆動するための余分な抵抗性加熱はあまりない。外周
で冷凍剤によって十分に冷却されているが、それでも
尚、伝搬している低温安定な線の場合には、初期クエン
チング処理は非線形変換となり得るが、十分なエネルギ
消散速度を与えて、磁気エネルギのほとんどが尽きる時
間までに最も古い正規帯の過熱を防止するのに十分なほ
ど、伝搬は早くない。本発明の電気回路10に見られる
ように、安定性の低いシステム(即ち、超伝導スイッチ
線26)が中間段階として導入され、その素早いクエン
チングは、初期クエンチングの効果の増幅に対応する。
前に説明したように、このような中間段階は、超伝導ス
イッチの含浸された超伝導スイッチ線26で構成されて
いるように選択された。超伝導スイッチ線26は、液体
冷凍剤に対する冷却アクセスが貧弱なだけでなく、構成
格子(即ち、導体単位長)当たりの熱容量が低温安定な
コイル部18、20、22及び24に比べてずっと低
い。どの開始クエンチング・コイル部も、超伝導スイッ
チ線26をコイル自身のヒータ接続により正規(即ち、
抵抗)モードに切り換える。次に、超伝導スイッチ線2
6は大きな電圧を発生する。この大きな電圧は、各々に
結合されたファンアウト抵抗ヒータ68、70、72及
び74に電力を供給し、あらゆるコイル部18、20、
22及び24に戻って電力を供給する。
かの強い制約がある。これは、超伝導から正規(ノーマ
ル)への熱平衡遷移、並びにより重要なこととして、磁
場への結合により線が動く可能性及びそれに伴うエネル
ギ消費を含んでいる完全な安定性基準を満たすためであ
る。線は液体冷凍剤に十分にさらされなければならな
い。又、磁石の電流が傾斜しているときに、そしてクエ
ンチングの間に、変動する磁力によって生じる線の動き
を防止するために、線は非常に大きな張力で巻かれなけ
ればならない。従来、数個のヒータが使用されていると
共に、安定度がより高かったり、関連する質量の低い可
能性のある別個のコイル部にクエンチングを伝搬しよう
としてきた。その結果、クエンチングの場合に、これら
の領域は更に過熱しないように保護された。しかしなが
ら、従来の[コイルからコイルへの(コイル・トゥ・コ
イル)]型のヒータ・コイル結合は、低温安定設計では
完全に効果がないことが明らかになった。これは、高安
定度の超伝導体では、クエンチングの伝搬が遅いという
性質によるものであり、正規作動での遅延が過大になっ
てしまうからである。従来の設計で欠けている要素は、
急速にかなり大きな電力密度を生じさせて、コイルを素
早く正規(即ち、抵抗)状態に駆動する能力である。本
発明の電気回路10の説明で述べたように、低温安定か
ら非常に不安定なクエンチング又は安定な正規(即ち、
抵抗)への急激な変換は定義により、非常に非線形な素
子によって行わなければならない。低温安定基準の性質
は、正規(即ち、抵抗)状態で抵抗性加熱及び液体冷凍
剤の冷却をできる限り平衡させることであり、従って、
超伝導体の設計により、クエンチングの伝搬事象を素早
く駆動するための余分な抵抗性加熱はあまりない。外周
で冷凍剤によって十分に冷却されているが、それでも
尚、伝搬している低温安定な線の場合には、初期クエン
チング処理は非線形変換となり得るが、十分なエネルギ
消散速度を与えて、磁気エネルギのほとんどが尽きる時
間までに最も古い正規帯の過熱を防止するのに十分なほ
ど、伝搬は早くない。本発明の電気回路10に見られる
ように、安定性の低いシステム(即ち、超伝導スイッチ
線26)が中間段階として導入され、その素早いクエン
チングは、初期クエンチングの効果の増幅に対応する。
前に説明したように、このような中間段階は、超伝導ス
イッチの含浸された超伝導スイッチ線26で構成されて
いるように選択された。超伝導スイッチ線26は、液体
冷凍剤に対する冷却アクセスが貧弱なだけでなく、構成
格子(即ち、導体単位長)当たりの熱容量が低温安定な
コイル部18、20、22及び24に比べてずっと低
い。どの開始クエンチング・コイル部も、超伝導スイッ
チ線26をコイル自身のヒータ接続により正規(即ち、
抵抗)モードに切り換える。次に、超伝導スイッチ線2
6は大きな電圧を発生する。この大きな電圧は、各々に
結合されたファンアウト抵抗ヒータ68、70、72及
び74に電力を供給し、あらゆるコイル部18、20、
22及び24に戻って電力を供給する。
【0024】低温安定な超伝導磁石は、より効率の良い
超伝導体の利用及びより少ない製造工程(含浸、機械加
工等)による低コストの線等、製造コストの節減のため
のいくつかの機会を提供する。しかしながら、低温安定
状態は、磁石がクエンチングを安全に完了させることが
できなければならないという必要条件とは相容れない。
低温安定状態は初期クエンチング位置に形成された正規
帯の効率の良い伝搬を妨害するからである。従って、線
の外周での冷却は、AC損失よりも数倍大きいので、正
規遷移点を通して超伝導線を加熱する傾向のある自然な
AC損失結合に依存するのは不十分である。これらの二
重の相容れない必要条件を克服するために、高利得増幅
器として動作する中間的で非常に非線形な素子が導入さ
れた。第1の好ましい実施例では、この素子は、磁石用
のランプ・スイッチの超伝導スイッチ線26で都合よく
構成されている。スイッチはコンパクトな巻線スプール
であり、材料が主コイル自体に比べて大きさがほぼ2桁
小さい。スイッチは(ランプ過程の間、液体源内への低
い電気消散が行えるように)必要により含浸される。要
求次第で、正規の遷移を行えるように、スイッチにはヒ
ータが設けられている。(液体が結合された)低温安定
な超伝導コイル集合体12のコイル部と比較して(エポ
キシ含浸剤を含んでいる)スイッチ格子の熱容量が低
く、且つ冷却媒体への熱コンダクタンスが高いため、ス
イッチの超伝導スイッチ線26は、低温安定な格子と比
較して一定電力密度で正規状態に駆動することが比較的
容易になる。スイッチのコンパクトなサイズにより、ス
イッチ内のクエンチングを伝搬する事象全体が約0.0
5秒内に発生することも可能になる。付加的な0.05
秒で、正規抵抗の大部分が十分に形成され、これらの抵
抗は、磁石のコイル部18、20、22及び24の両端
の間のダンプ抵抗38、40、42及び44の直列接続
の並列抵抗に適合する。従って、スイッチはコイル・ダ
ンプ抵抗によって過電流から保護される。標準の超伝導
スイッチと比較して、付加的な製造要件は最小限とな
る。付加的な製造要件は、結合された第1の組のファン
イン抵抗ヒータ52、54、56及び58がスイッチ内
に組み込まれ、対応するコイル部のダンプ抵抗の両端の
間に生じる電圧によりファンイン抵抗ヒータの各々に電
力が供給されること、そしてスイッチ全体の両端の間に
第2の組のファンアウト抵抗ヒータ68、70、72及
び74が電気的に結合され、それに近接した熱作動によ
り、素早い事象系列でコイル部18、20、22及び2
4の各々、並びに全部が正規状態に駆動されることであ
る。便宜及びモジュール性のために、各々のダンプ抵抗
と並列の対応するコイル部の自己インダクタンスが等し
くなかったり、又は対応するエネルギが等しくない場合
であっても、ダンプ抵抗は等しい電気抵抗部に分割され
る。しかしながら、あまりに広い範囲の固有値、又はそ
れに対応してあまりに広い範囲のコイル減衰時定数、即
ちあまりに広い範囲のコイルインダクタンスが得られな
いように、コイル/ダンプ回路網を設計することが合理
的である。
超伝導体の利用及びより少ない製造工程(含浸、機械加
工等)による低コストの線等、製造コストの節減のため
のいくつかの機会を提供する。しかしながら、低温安定
状態は、磁石がクエンチングを安全に完了させることが
できなければならないという必要条件とは相容れない。
低温安定状態は初期クエンチング位置に形成された正規
帯の効率の良い伝搬を妨害するからである。従って、線
の外周での冷却は、AC損失よりも数倍大きいので、正
規遷移点を通して超伝導線を加熱する傾向のある自然な
AC損失結合に依存するのは不十分である。これらの二
重の相容れない必要条件を克服するために、高利得増幅
器として動作する中間的で非常に非線形な素子が導入さ
れた。第1の好ましい実施例では、この素子は、磁石用
のランプ・スイッチの超伝導スイッチ線26で都合よく
構成されている。スイッチはコンパクトな巻線スプール
であり、材料が主コイル自体に比べて大きさがほぼ2桁
小さい。スイッチは(ランプ過程の間、液体源内への低
い電気消散が行えるように)必要により含浸される。要
求次第で、正規の遷移を行えるように、スイッチにはヒ
ータが設けられている。(液体が結合された)低温安定
な超伝導コイル集合体12のコイル部と比較して(エポ
キシ含浸剤を含んでいる)スイッチ格子の熱容量が低
く、且つ冷却媒体への熱コンダクタンスが高いため、ス
イッチの超伝導スイッチ線26は、低温安定な格子と比
較して一定電力密度で正規状態に駆動することが比較的
容易になる。スイッチのコンパクトなサイズにより、ス
イッチ内のクエンチングを伝搬する事象全体が約0.0
5秒内に発生することも可能になる。付加的な0.05
秒で、正規抵抗の大部分が十分に形成され、これらの抵
抗は、磁石のコイル部18、20、22及び24の両端
の間のダンプ抵抗38、40、42及び44の直列接続
の並列抵抗に適合する。従って、スイッチはコイル・ダ
ンプ抵抗によって過電流から保護される。標準の超伝導
スイッチと比較して、付加的な製造要件は最小限とな
る。付加的な製造要件は、結合された第1の組のファン
イン抵抗ヒータ52、54、56及び58がスイッチ内
に組み込まれ、対応するコイル部のダンプ抵抗の両端の
間に生じる電圧によりファンイン抵抗ヒータの各々に電
力が供給されること、そしてスイッチ全体の両端の間に
第2の組のファンアウト抵抗ヒータ68、70、72及
び74が電気的に結合され、それに近接した熱作動によ
り、素早い事象系列でコイル部18、20、22及び2
4の各々、並びに全部が正規状態に駆動されることであ
る。便宜及びモジュール性のために、各々のダンプ抵抗
と並列の対応するコイル部の自己インダクタンスが等し
くなかったり、又は対応するエネルギが等しくない場合
であっても、ダンプ抵抗は等しい電気抵抗部に分割され
る。しかしながら、あまりに広い範囲の固有値、又はそ
れに対応してあまりに広い範囲のコイル減衰時定数、即
ちあまりに広い範囲のコイルインダクタンスが得られな
いように、コイル/ダンプ回路網を設計することが合理
的である。
【0025】各々のコイル電圧から個別信号を収集し、
それぞれのヒータに電力を供給して、超伝導スイッチを
正規状態に駆動する回路網を、クエンチング保護システ
ムの収集段、即ち「ファンイン」段と呼ぶ。現在、正規
のスイッチ電圧からの共通信号を、それぞれが個別コイ
ルに堅く結合されているヒータに分配して、超伝導コイ
ルを正規状態に駆動する回路網は、クエンチング保護シ
ステムの分配段、即ち「ファンアウト」段と呼ぶ。コイ
ル位置に印加されるヒータに対する1つ又は数個のター
ゲット位置は、コイル当たりの部分と考えることができ
る。「ファンイン」及び「ファンアウト」ヒータ回路網
は、包括的であり、各々のコイル部から超伝導スイッチ
の超伝導線への結合、及びスイッチの超伝導線から各々
のコイル部へ戻る第2の結合を包含する。超伝導スイッ
チの超伝導線の両端の間にダンプ抵抗のクランプ・セッ
トがあるという事実により、ヒータの最高電圧印加のた
めの設計が可能となり、ヒータが熱的に過大なストレス
を受けることはない。ある商用(ミンコ(Minco))ヒ
ータ設計は、10ワット/平方cmを超えるまで繰り返
し動作できることが実験的に確かめられた。従って、ヒ
ータからコイルへの有効な結合に必要な面積を約4平方
インチと指定すると、最大ヒータ出力は約250ワット
になる。面積当たりのある商用ヒータ抵抗の組み合わせ
の存在という緩い制約が与えられた場合、この型の設計
を満たすために選択を行うことができる。スイッチ全体
にわたるクエンチングの素早い(0.1秒)伝搬によ
り、「ファンイン」段が動作した後に、約0.25秒以
内に250ワットのほとんどが得られる。コイル動作電
流と直列ダンプ抵抗との組み合わせにより、手元の特定
の設計では、約60〜80ボルトが発生する。
それぞれのヒータに電力を供給して、超伝導スイッチを
正規状態に駆動する回路網を、クエンチング保護システ
ムの収集段、即ち「ファンイン」段と呼ぶ。現在、正規
のスイッチ電圧からの共通信号を、それぞれが個別コイ
ルに堅く結合されているヒータに分配して、超伝導コイ
ルを正規状態に駆動する回路網は、クエンチング保護シ
ステムの分配段、即ち「ファンアウト」段と呼ぶ。コイ
ル位置に印加されるヒータに対する1つ又は数個のター
ゲット位置は、コイル当たりの部分と考えることができ
る。「ファンイン」及び「ファンアウト」ヒータ回路網
は、包括的であり、各々のコイル部から超伝導スイッチ
の超伝導線への結合、及びスイッチの超伝導線から各々
のコイル部へ戻る第2の結合を包含する。超伝導スイッ
チの超伝導線の両端の間にダンプ抵抗のクランプ・セッ
トがあるという事実により、ヒータの最高電圧印加のた
めの設計が可能となり、ヒータが熱的に過大なストレス
を受けることはない。ある商用(ミンコ(Minco))ヒ
ータ設計は、10ワット/平方cmを超えるまで繰り返
し動作できることが実験的に確かめられた。従って、ヒ
ータからコイルへの有効な結合に必要な面積を約4平方
インチと指定すると、最大ヒータ出力は約250ワット
になる。面積当たりのある商用ヒータ抵抗の組み合わせ
の存在という緩い制約が与えられた場合、この型の設計
を満たすために選択を行うことができる。スイッチ全体
にわたるクエンチングの素早い(0.1秒)伝搬によ
り、「ファンイン」段が動作した後に、約0.25秒以
内に250ワットのほとんどが得られる。コイル動作電
流と直列ダンプ抵抗との組み合わせにより、手元の特定
の設計では、約60〜80ボルトが発生する。
【0026】既存の商用ヒータは10ワット/平方cm
超を都合よく与えることはない。その理由は単に、絶縁
体の過熱のためである。既存の商用ヒータは又、最小2
〜3平方インチの必要条件に対して数オームの最小値に
拘束される。クエンチング事象のモデル化、関連するイ
ンピーダンス、及びクエンチングについての他のすべて
の物理的過渡特性の問題を詳細に取り扱うクエンチング
解析規定が与えられたとすると、明らかに、低温安定型
の開始コイルは、十分な正規帯を十分に早く形成して、
「ファンアウト」段スイッチ電圧から得られるような対
応する250ワットを発生することはできない。しかし
ながら、任意の超伝導コイル部の外乱のほとんどの状況
の場合に、電圧発生過渡現象は自然に、約0.5秒に典
型的には4.0ボルトを発生する。平方インチ当たり約
1オームが与えられたとすると、これはスイッチ格子材
料を正規状態にトリガするための閾値、約0.12ワッ
ト/平方cmである。抵抗消費の2次的性質が与えられ
たとすると、「ファンアウト」段抵抗ヒータに印加され
るこの電圧は、「ファンアウト」段自体の電力密度の1
%のみを生じ、これは、超伝導コイル部に正規帯を駆動
すると共に維持するのに不十分である。設計に当たって
は、クエンチングの開始後数秒で生じる傾向にある最大
のコイル電圧印加の間にヒータが生き残るように責任を
負わなければならない。
超を都合よく与えることはない。その理由は単に、絶縁
体の過熱のためである。既存の商用ヒータは又、最小2
〜3平方インチの必要条件に対して数オームの最小値に
拘束される。クエンチング事象のモデル化、関連するイ
ンピーダンス、及びクエンチングについての他のすべて
の物理的過渡特性の問題を詳細に取り扱うクエンチング
解析規定が与えられたとすると、明らかに、低温安定型
の開始コイルは、十分な正規帯を十分に早く形成して、
「ファンアウト」段スイッチ電圧から得られるような対
応する250ワットを発生することはできない。しかし
ながら、任意の超伝導コイル部の外乱のほとんどの状況
の場合に、電圧発生過渡現象は自然に、約0.5秒に典
型的には4.0ボルトを発生する。平方インチ当たり約
1オームが与えられたとすると、これはスイッチ格子材
料を正規状態にトリガするための閾値、約0.12ワッ
ト/平方cmである。抵抗消費の2次的性質が与えられ
たとすると、「ファンアウト」段抵抗ヒータに印加され
るこの電圧は、「ファンアウト」段自体の電力密度の1
%のみを生じ、これは、超伝導コイル部に正規帯を駆動
すると共に維持するのに不十分である。設計に当たって
は、クエンチングの開始後数秒で生じる傾向にある最大
のコイル電圧印加の間にヒータが生き残るように責任を
負わなければならない。
【0027】明らかに、コイル部から「ファンイン」ヒ
ータへ、超伝導スイッチの超伝導線へ、「ファンアウ
ト」ヒータへ、コイル部への変換により、ヒータの等価
インピーダンスは、大きさが約2桁小さくなるか、又は
実際上、受動素子電圧増幅器がコイル−ヒータ−コイル
の所望の熱結合に挿入された。等価受動増幅器は超伝導
スイッチの超伝導線であり、その物理的性質はコイル部
の物理的性質とは完全に異なる。
ータへ、超伝導スイッチの超伝導線へ、「ファンアウ
ト」ヒータへ、コイル部への変換により、ヒータの等価
インピーダンスは、大きさが約2桁小さくなるか、又は
実際上、受動素子電圧増幅器がコイル−ヒータ−コイル
の所望の熱結合に挿入された。等価受動増幅器は超伝導
スイッチの超伝導線であり、その物理的性質はコイル部
の物理的性質とは完全に異なる。
【0028】「スイッチ増幅器」の高利得等価により、
最小コイル正規遷移電力密度の大きさを1桁以上超え
る。スイッチ・クエンチング事象が0.1秒と早く、
「ファンイン」段の遅延が0.5秒であるので、1次の
開始コイル部以外のすべてのコイル部で2次クエンチン
グを開始する同期は、約0.1秒以下である。多分、開
始正規帯から離れているが、他のコイル部と同期した位
置で、「ファンアウト」段が1次の開始コイル部自体を
正規状態に駆動するということも成り立つ。
最小コイル正規遷移電力密度の大きさを1桁以上超え
る。スイッチ・クエンチング事象が0.1秒と早く、
「ファンイン」段の遅延が0.5秒であるので、1次の
開始コイル部以外のすべてのコイル部で2次クエンチン
グを開始する同期は、約0.1秒以下である。多分、開
始正規帯から離れているが、他のコイル部と同期した位
置で、「ファンアウト」段が1次の開始コイル部自体を
正規状態に駆動するということも成り立つ。
【0029】「ファンイン/ファンアウト」(FIF
O)システムの同期機能は、クエンチングの拡散に使用
される素子数が最小であることに注目することが重要で
ある。FIFOシステムは、コイル部の個数の2倍の個
数であるヒータに依存している。Nをコイル数とする。
(スイッチ中間段を回避した)他の唯一の論理の代替案
は、あらゆる他のコイルに熱的に結合されており、各々
のコイル当たり(N−1)個の電気的に結合されている
ヒータのマトリクスである。この方式のヒータの数は、
FIFO方式が2N個のヒータであるのに対して、(N
−1)N個である。個別のコイルのクエンチング伝搬
は、電流密度、冷却周囲、局所磁場及びAC損失に依存
する。これらのうちの最初の2つは、コイル・クエンチ
ングの同期によりコイル部ごとにあまり変わらないとい
う強力な理由がある。AC損失は液体冷却によって大き
く支配されるので、AC損失によりコイルのクエンチン
グ伝搬がかなり異なってくるということはない。磁場
は、局所に依存するので、加減する項であるに過ぎな
い。通常の磁石設計では、均一性の理由で、コイル部は
軸方向に中間面を中心として対称に配置されているコイ
ル全体である。従って、電気的に関連する回路網も軸対
称であれば(これが通常の場合である)、磁石電流はほ
ぼ軸対称に減衰する。このことは、等しいダンプ抵抗と
いう都合のよい設計により、類似の電圧によって駆動さ
れるコイル電流変化が、すべてのコイルにほぼ等しい電
流過渡現象を生じさせるという点で重要である。この同
期は重要である。超伝導動作に比べてクエンチングの間
に、同期は最大周囲磁場半径を維持するか、又は最大周
囲磁場半径を大きく超えない傾向があるからである。
O)システムの同期機能は、クエンチングの拡散に使用
される素子数が最小であることに注目することが重要で
ある。FIFOシステムは、コイル部の個数の2倍の個
数であるヒータに依存している。Nをコイル数とする。
(スイッチ中間段を回避した)他の唯一の論理の代替案
は、あらゆる他のコイルに熱的に結合されており、各々
のコイル当たり(N−1)個の電気的に結合されている
ヒータのマトリクスである。この方式のヒータの数は、
FIFO方式が2N個のヒータであるのに対して、(N
−1)N個である。個別のコイルのクエンチング伝搬
は、電流密度、冷却周囲、局所磁場及びAC損失に依存
する。これらのうちの最初の2つは、コイル・クエンチ
ングの同期によりコイル部ごとにあまり変わらないとい
う強力な理由がある。AC損失は液体冷却によって大き
く支配されるので、AC損失によりコイルのクエンチン
グ伝搬がかなり異なってくるということはない。磁場
は、局所に依存するので、加減する項であるに過ぎな
い。通常の磁石設計では、均一性の理由で、コイル部は
軸方向に中間面を中心として対称に配置されているコイ
ル全体である。従って、電気的に関連する回路網も軸対
称であれば(これが通常の場合である)、磁石電流はほ
ぼ軸対称に減衰する。このことは、等しいダンプ抵抗と
いう都合のよい設計により、類似の電圧によって駆動さ
れるコイル電流変化が、すべてのコイルにほぼ等しい電
流過渡現象を生じさせるという点で重要である。この同
期は重要である。超伝導動作に比べてクエンチングの間
に、同期は最大周囲磁場半径を維持するか、又は最大周
囲磁場半径を大きく超えない傾向があるからである。
【0030】磁石を傾斜して上昇又は下降させる過程の
間に、超伝導スイッチの超伝導線は正規(即ち、抵抗)
状態にある。ランプ段に対する「ファンアウト」ヒータ
電力密度の設計において、「ファンアウト」ヒータがい
ずれの1つのコイルにおいてもクエンチングを起こさな
いように注意を払わなければならない。この状況は、コ
イルのヒータ電力密度印加が約0.004ワット/平方
cmよりも小さくなるように最大ランプ速度電圧を設定
することにより扱われる。0.004ワット/平方cm
という数値は、(全磁場の2/3までの)より低い磁場
(最高コイル磁場は局所的に3.5Tである)での傾斜
に対して安全であるように計算された。傾斜の後の部分
では傾斜率を小さくすることにより、正規遷移の余裕が
小さくなったことによりクエンチングに対する感度が大
きくならないようにする。
間に、超伝導スイッチの超伝導線は正規(即ち、抵抗)
状態にある。ランプ段に対する「ファンアウト」ヒータ
電力密度の設計において、「ファンアウト」ヒータがい
ずれの1つのコイルにおいてもクエンチングを起こさな
いように注意を払わなければならない。この状況は、コ
イルのヒータ電力密度印加が約0.004ワット/平方
cmよりも小さくなるように最大ランプ速度電圧を設定
することにより扱われる。0.004ワット/平方cm
という数値は、(全磁場の2/3までの)より低い磁場
(最高コイル磁場は局所的に3.5Tである)での傾斜
に対して安全であるように計算された。傾斜の後の部分
では傾斜率を小さくすることにより、正規遷移の余裕が
小さくなったことによりクエンチングに対する感度が大
きくならないようにする。
【0031】低温保持装置の設計の制約により、クエン
チング保護の設計に困難な問題が生じた。通気システム
のコンパクトな性質、液体より上方に超過圧力のための
かなりの量のガス・バッファがなければならないという
要求により、磁石コイルの一部は常に、液体冷凍剤では
なくてガス内で動作しなければならない。低温安定条件
は、ガスと液体とで根本的に異なる。これにより、2つ
の異なる媒体でクエンチング伝搬の差が生じるので、異
なる保護の必要条件が生じる。上述したシステムは、よ
り困難な液体内の伝搬の問題を取り扱うように構成され
ている。ガス内でクエンチングが開始すると、その伝搬
はより早く、その伝搬により、超伝導スイッチの超伝導
線がより早く正規状態にトリガされて、「ファンアウ
ト」段の効果がもたらされる。
チング保護の設計に困難な問題が生じた。通気システム
のコンパクトな性質、液体より上方に超過圧力のための
かなりの量のガス・バッファがなければならないという
要求により、磁石コイルの一部は常に、液体冷凍剤では
なくてガス内で動作しなければならない。低温安定条件
は、ガスと液体とで根本的に異なる。これにより、2つ
の異なる媒体でクエンチング伝搬の差が生じるので、異
なる保護の必要条件が生じる。上述したシステムは、よ
り困難な液体内の伝搬の問題を取り扱うように構成され
ている。ガス内でクエンチングが開始すると、その伝搬
はより早く、その伝搬により、超伝導スイッチの超伝導
線がより早く正規状態にトリガされて、「ファンアウ
ト」段の効果がもたらされる。
【0032】最後に、すべてのコイル部にほぼ同じ電流
の過渡現象が生じることにより、種々のコイル部の間に
比較的小さなローレンツ(磁気)力の特異性が生じる。
これは、単一の部分が減衰し、コイル部の残りの電流を
影響を受けないままにする場合と異なる。この後者の状
況により、部分的に減衰したコイルの磁気的特異性に対
して激しいストレスが生じ、本クエンチング保護システ
ムは、これを防止する。
の過渡現象が生じることにより、種々のコイル部の間に
比較的小さなローレンツ(磁気)力の特異性が生じる。
これは、単一の部分が減衰し、コイル部の残りの電流を
影響を受けないままにする場合と異なる。この後者の状
況により、部分的に減衰したコイルの磁気的特異性に対
して激しいストレスが生じ、本クエンチング保護システ
ムは、これを防止する。
【0033】このクエンチング保護システムの正味の結
果は、クエンチング事象が開始から2〜3秒以内に完了
され、磁石が安全に低エネルギに落とされ、そして磁力
が最小化されることである。接続されている間に、主と
してランプ動作の間に、電源が超伝導スイッチの超伝導
線を本質的に短絡するという構成のため、クエンチング
を検知したときに電源回路網ループを切断する常時開の
継電器78の形式において、遮断器を付加する必要があ
った。
果は、クエンチング事象が開始から2〜3秒以内に完了
され、磁石が安全に低エネルギに落とされ、そして磁力
が最小化されることである。接続されている間に、主と
してランプ動作の間に、電源が超伝導スイッチの超伝導
線を本質的に短絡するという構成のため、クエンチング
を検知したときに電源回路網ループを切断する常時開の
継電器78の形式において、遮断器を付加する必要があ
った。
【0034】クエンチング開始の検知は、磁石の各端で
磁束を捕らえる2つの対称に配置されている多ターンの
抵抗線磁束ループ80及び82によって行われる。クエ
ンチングが生じると、高利得差動増幅器は磁束ループ入
力の不平衡を検出し、継電器をトリガして、電源回路の
連続性を遮断する。この事象により、既にクエンチング
された超伝導スイッチの超伝導線がランプ(傾斜)状態
の場合には、超伝導スイッチの超伝導線は全電圧を発生
し、同期してすべてのコイルを素早くクエンチングさせ
る。超伝導スイッチの超伝導線26が既に超伝導状態に
ある場合には、事象系列についての前の説明が成り立
ち、約0.5秒でクエンチングに入り、2次クエンチン
グが開始する。
磁束を捕らえる2つの対称に配置されている多ターンの
抵抗線磁束ループ80及び82によって行われる。クエ
ンチングが生じると、高利得差動増幅器は磁束ループ入
力の不平衡を検出し、継電器をトリガして、電源回路の
連続性を遮断する。この事象により、既にクエンチング
された超伝導スイッチの超伝導線がランプ(傾斜)状態
の場合には、超伝導スイッチの超伝導線は全電圧を発生
し、同期してすべてのコイルを素早くクエンチングさせ
る。超伝導スイッチの超伝導線26が既に超伝導状態に
ある場合には、事象系列についての前の説明が成り立
ち、約0.5秒でクエンチングに入り、2次クエンチン
グが開始する。
【0035】コイル、超伝導スイッチの超伝導線、及び
ヒータを過熱から保護するように動作するダンプ抵抗に
よって、実際のコイル電圧が重要な変調及び制限を受け
ることがわかる。図面でわかるように、電気から熱へと
交替する4つのインタフェース結合が存在する。この方
式では、いずれのコイル部のどこでもクエンチングを検
知し、すべてのコイル部のすべての領域にクエンチング
のメッセージを伝える高利得増幅器として動作する超伝
導スイッチの超伝導線を使用する。
ヒータを過熱から保護するように動作するダンプ抵抗に
よって、実際のコイル電圧が重要な変調及び制限を受け
ることがわかる。図面でわかるように、電気から熱へと
交替する4つのインタフェース結合が存在する。この方
式では、いずれのコイル部のどこでもクエンチングを検
知し、すべてのコイル部のすべての領域にクエンチング
のメッセージを伝える高利得増幅器として動作する超伝
導スイッチの超伝導線を使用する。
【0036】要約すると、磁石コイルの分割及びダンプ
抵抗による個別セグメントの電気的クランプに依存して
いる電気回路10の形式で、低温安定磁石に対するクエ
ンチング保護システムが開示された。低温安定磁石の自
然にゆっくりと伝搬するクエンチングを増強するため
に、(好ましくは、超伝導スイッチの)超伝導線が中間
段階として使用され、この超伝導線はヒータによって比
較的容易にクエンチングすることができ、ヒータの入力
電力は、磁石のコイル部の両端の間に生じる小さくて緩
慢な電圧から得られる。(好ましくは、超伝導スイッチ
の)超伝導線は、正規状態では2次のヒータ組のための
電源としての役目を果たし、2次のヒータ組は各々のコ
イル部及びすべてのコイル部のすべての領域を通じて均
等に正規状態への遷移を生じる。
抵抗による個別セグメントの電気的クランプに依存して
いる電気回路10の形式で、低温安定磁石に対するクエ
ンチング保護システムが開示された。低温安定磁石の自
然にゆっくりと伝搬するクエンチングを増強するため
に、(好ましくは、超伝導スイッチの)超伝導線が中間
段階として使用され、この超伝導線はヒータによって比
較的容易にクエンチングすることができ、ヒータの入力
電力は、磁石のコイル部の両端の間に生じる小さくて緩
慢な電圧から得られる。(好ましくは、超伝導スイッチ
の)超伝導線は、正規状態では2次のヒータ組のための
電源としての役目を果たし、2次のヒータ組は各々のコ
イル部及びすべてのコイル部のすべての領域を通じて均
等に正規状態への遷移を生じる。
【0037】1.5テスラ及び1.0テスラの中心磁場
の磁石に対するいくつかのバージョンで、8から10、
更に14個のコイル部までの種々のコイル分割数で、上
述した電気回路10の形式のクエンチング保護システム
を設計、製造、試験した。本発明のいくつかの実施例を
説明のため提示してきた。これらの実施例は、網羅的な
ものではないし、本発明を開示された詳細な形式に限定
するものではない。上述の教示を参考にして多数の変形
及び変更を行えることは明らかである。本発明の要旨は
特許請求の範囲によって画定されるものである。
の磁石に対するいくつかのバージョンで、8から10、
更に14個のコイル部までの種々のコイル分割数で、上
述した電気回路10の形式のクエンチング保護システム
を設計、製造、試験した。本発明のいくつかの実施例を
説明のため提示してきた。これらの実施例は、網羅的な
ものではないし、本発明を開示された詳細な形式に限定
するものではない。上述の教示を参考にして多数の変形
及び変更を行えることは明らかである。本発明の要旨は
特許請求の範囲によって画定されるものである。
【図1】クエンチングの間に超伝導コイル集合体が損傷
しないように保護する超伝導磁石電気回路の第1の好ま
しい実施例の概略回路図である。
しないように保護する超伝導磁石電気回路の第1の好ま
しい実施例の概略回路図である。
10 超伝導磁石電気回路 12 超伝導コイル集合体 13 低温保持装置のエンクロージャ 14 超伝導コイル集合体の第1のリード線 16 超伝導コイル集合体の第2のリード線 18、20、22、24 コイル部 25 流体冷凍剤 26 超伝導スイッチ線 28 超伝導スイッチ線の第1のリード線 30 超伝導スイッチ線の第2のリード線 32 ダンプ抵抗集合体 34 ダンプ抵抗集合体の第1のリード線 36 ダンプ抵抗集合体の第2のリード線 38、40、42、44 ダンプ抵抗 46 ファンイン・ヒータ集合体 48 ファンイン・ヒータ集合体の第1のリード線 50 ファンイン・ヒータ集合体の第2のリード線 52、54、56、58 ファンイン抵抗ヒータ 60 ユニット 62 ファンアウト・ヒータ集合体 64 ファンアウト・ヒータ集合体の第1のリード線 66 ファンアウト・ヒータ集合体の第2のリード線 68、70、72、74 ファンアウト抵抗ヒータ 76 電源 78 継電器 80 第1の磁束ループ 82 第2の磁束ループ 84 第1の差動増幅器 86 第2の差動増幅器 88 第3の差動増幅器 90 電源の第1のリード線 92 電源の第2のリード線 94 継電器のスイッチ部 96 継電器のアクチュエータ部 98 スイッチ部の第1のリード線 100 スイッチ部の第2のリード線
Claims (11)
- 【請求項1】 (a) 第1及び第2のリード線を有し
ていると共に、直列に結合された少なくとも4つのコイ
ル部を有している低温安定な超伝導コイル集合体と、 (b) 前記超伝導コイル集合体の前記第1及び第2の
リード線とそれぞれ結合された第1及び第2のリード線
を有している含浸された超伝導スイッチ線と、 (c) 前記超伝導コイル集合体の前記第1及び第2の
リード線とそれぞれ結合された第1及び第2のリード線
を有していると共に、直列に結合された複数のダンプ抵
抗を有しているダンプ抵抗集合体であって、各々のダン
プ抵抗は、前記コイル部の別々の1つのコイル部に並列
に結合されているダンプ抵抗集合体と、 (d) 前記超伝導コイル集合体の前記第1及び第2の
リード線とそれぞれ結合された第1及び第2のリード線
を有していると共に、直列に結合された複数のファンイ
ン抵抗ヒータを有しているファンイン抵抗ヒータ集合体
であって、各々のファンイン抵抗ヒータは、前記コイル
部の別々の1つのコイル部に並列に結合されており、各
々のファンイン抵抗ヒータは、前記超伝導スイッチ線に
熱的に近接して設けられているファンイン抵抗ヒータ集
合体と、 (e) 前記超伝導コイル集合体の前記第1及び第2の
リード線とそれぞれ結合された第1及び第2のリード線
を有していると共に、並列に結合された複数のファンア
ウト抵抗ヒータを有しているファンアウト抵抗ヒータ集
合体であって、各々のファンアウト抵抗ヒータは、前記
コイル部の別々の1つのコイル部に熱的に近接して配置
されているファンアウト抵抗ヒータ集合体とを備えた超
伝導磁石電気回路。 - 【請求項2】 前記コイル部は、本質的に完全に流体冷
凍剤と接触している請求項1に記載の超伝導磁石電気回
路。 - 【請求項3】 前記超伝導スイッチ線は、本質的に完全
に前記流体冷凍剤と接触していない請求項2に記載の超
伝導磁石電気回路。 - 【請求項4】 前記超伝導スイッチ線は、前記超伝導コ
イル集合体の体積のほぼ1/100よりも小さい請求項
3に記載の超伝導磁石電気回路。 - 【請求項5】 前記ダンプ抵抗は、ほぼ同じダンプ抵抗
であり、前記ファンイン抵抗ヒータは、ほぼ同じ抵抗ヒ
ータであり、前記ファンアウト抵抗ヒータは、ほぼ同じ
抵抗ヒータである請求項4に記載の超伝導磁石電気回
路。 - 【請求項6】 前記ファンイン・ヒータ集合体及び前記
超伝導スイッチ線は、ユニットとして同じパッケージに
実装されている請求項5に記載の超伝導磁石電気回路。 - 【請求項7】 前記超伝導スイッチ線は、ランプ・スイ
ッチ超伝導スイッチ線である請求項6に記載の超伝導磁
石電気回路。 - 【請求項8】 前記超伝導コイル集合体、前記超伝導ス
イッチ線、前記ダンプ抵抗集合体、前記ファンイン・ヒ
ータ集合体及び前記ファンアウト抵抗ヒータ集合体は、
低温保持装置のエンクロージャ内に設けられている請求
項1に記載の超伝導磁石電気回路。 - 【請求項9】 前記低温保持装置のエンクロージャの外
側に設けられていると共に第1及び第2のリード線を有
している電源を含んでおり、該電源の前記第1のリード
線は、前記超伝導コイル集合体の前記第1のリード線に
結合されている請求項8に記載の超伝導磁石電気回路。 - 【請求項10】 前記低温保持装置のエンクロージャの
外側に設けられていると共に常時閉のスイッチ部とアク
チュエータ部とを有している継電器を含んでおり、前記
アクチュエータ部は、前記スイッチ部を開閉するように
動作結合されており、前記スイッチ部は、前記電源の前
記第2のリード線に結合されている第1のリード線と、
前記超伝導コイル集合体の前記第2のリード線に結合さ
れている第2のリード線とを有している請求項9に記載
の超伝導磁石電気回路。 - 【請求項11】 前記低温保持装置のエンクロージャの
外側に設けられていると共にそれぞれが2つの端を有し
ているほぼ同一の第1及び第2の磁束ループを含んでお
り、前記低温保持装置のエンクロージャの外側に設けら
れていると共にそれぞれが2つの入力端子と1つの出力
端子とを有している第1、第2及び第3の差動増幅器を
更に含んでおり、前記第1の磁束ループの前記2つの端
の各々は、前記第1の差動増幅器の前記入力端子の別々
の1つの入力端子に結合されており、前記第2の磁束ル
ープの前記2つの端の各々は、前記第2の差動増幅器の
前記入力端子の別々の1つの入力端子に結合されてお
り、前記第1及び第2の差動増幅器の前記出力端子の各
々は、前記第3の差動増幅器の前記入力端子の別々の1
つの入力端子に結合されており、前記第3の差動増幅器
の前記出力端子は、前記継電器の前記アクチュエータ部
に結合されている請求項10に記載の超伝導磁石電気回
路。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US08/707,551 US5731939A (en) | 1996-09-04 | 1996-09-04 | Quench-protecting electrical circuit for a superconducting magnet |
US08/707551 | 1996-09-04 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10149914A true JPH10149914A (ja) | 1998-06-02 |
Family
ID=24842162
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9237556A Withdrawn JPH10149914A (ja) | 1996-09-04 | 1997-09-03 | 超伝導磁石電気回路 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5731939A (ja) |
EP (1) | EP0828331B1 (ja) |
JP (1) | JPH10149914A (ja) |
DE (1) | DE69735287T2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6525165B1 (en) | 1998-07-03 | 2003-02-25 | Teijin Limited | Trimethylene-2, 6-naphthalene dicarboxylate (co)polymer film, quaternary phosphonium sulfonate copolymer and compositions thereof |
JP2007073605A (ja) * | 2005-09-05 | 2007-03-22 | Central Res Inst Of Electric Power Ind | 超電導導体のクエンチ検出方法並びに装置 |
JP6727470B1 (ja) * | 2019-06-06 | 2020-07-22 | 三菱電機株式会社 | 超伝導コイルの保護装置 |
Families Citing this family (25)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US6717781B2 (en) | 2001-09-25 | 2004-04-06 | Ge Medical Systems Global Technology Company, Llc | Balanced quench protection circuit |
US6960914B2 (en) * | 2003-06-27 | 2005-11-01 | Ge Medical Systems Global Technology Company, Llc | Methods and apparatus for imaging systems |
US7116535B2 (en) * | 2004-04-16 | 2006-10-03 | General Electric Company | Methods and apparatus for protecting an MR imaging system |
US6977571B1 (en) | 2004-11-08 | 2005-12-20 | General Electric Company | Secondary coil circuit for use with a multi-section protected superconductive magnet coil circuit |
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JP4179358B2 (ja) * | 2006-07-31 | 2008-11-12 | 三菱電機株式会社 | 超電導マグネット及びmri装置 |
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CN102412047B (zh) | 2010-09-21 | 2014-07-30 | 通用电气公司 | 超导磁体及超导磁体系统 |
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USRE45942E1 (en) * | 2012-02-21 | 2016-03-22 | Siemens Plc | Superconducting electromagnets comprising coils bonded to a support structure |
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US10629347B1 (en) * | 2015-07-20 | 2020-04-21 | The Florida State University Research Foundation, Inc. | Superconducting magnet having a variable electrically resistive layer and method of use |
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US20240241197A1 (en) * | 2022-02-16 | 2024-07-18 | Fahad Alraddadi | MRI Coil with an Embedded Diagnostic Interface Module and Method of Use |
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-
1996
- 1996-09-04 US US08/707,551 patent/US5731939A/en not_active Expired - Fee Related
-
1997
- 1997-09-03 EP EP97306825A patent/EP0828331B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1997-09-03 DE DE69735287T patent/DE69735287T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1997-09-03 JP JP9237556A patent/JPH10149914A/ja not_active Withdrawn
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---|---|
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DE69735287T2 (de) | 2006-10-12 |
EP0828331A2 (en) | 1998-03-11 |
US5731939A (en) | 1998-03-24 |
EP0828331A3 (en) | 1999-04-28 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040903 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20051208 |