JPH10149880A - 発光装置及びその製造方法 - Google Patents

発光装置及びその製造方法

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JPH10149880A
JPH10149880A JP8307953A JP30795396A JPH10149880A JP H10149880 A JPH10149880 A JP H10149880A JP 8307953 A JP8307953 A JP 8307953A JP 30795396 A JP30795396 A JP 30795396A JP H10149880 A JPH10149880 A JP H10149880A
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
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    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Abstract

(57)【要約】 【課題】有機EL(エレクトロルミネッセンス)発光素
子と二次電池とを用いた発光装置を小型・軽量化し、コ
ストを低減する。 【解決手段】有機EL素子部1の陰極層と二次電池部2
を構成する陰極活物質層の少なくとも1つとを兼ねる共
用陰極層5を設ける。共用陰極層5としては、仕事関数
が4.3eV以下のもの、例えば、アルカリ金属、アル
カリ土類金属、アルミニウム、亜鉛、銀、鉛、スカンジ
ウム、インジウム、サマリウム、イットリウムからなる
群から選ばれた1種類以上の金属、または、前記群に含
まれる金属を少なくとも含む合金、または、前記群に含
まれる金属を含む化合物を使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機薄膜エレクト
ロルミネッセンス(EL)発光素子(以下、有機EL素
子とも略称する)に関し、特に、有機EL素子を用いた
発光装置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】有機薄膜エレクトロルミネッセンス素子
(有機EL素子)は、ホール(正孔)と電子との再結合
によって励起された有機分子が基底状態に遷移するとき
の発光を利用したものであり、有機電界発光ダイオー
ド、有機電界LED(Light Emission Diode)とも呼ば
れている。
【0003】従来の有機EL素子100は、図9に示す
ように、透明な基板101上に透明陽極層102を設
け、透明陽極層102上に、ホール注入・輸送層103
と電子輸送・発光層104を順次設け、さらに、電子輸
送・発光層104上に陰極層105を設けた構造であ
る。有機EL素子100を発光させるためには、透明陽
極層102側が正、陰極層105側が負になるようにこ
の有機EL素子100に電力を供給する必要があり、そ
のために、電力源を設けなければならない。通常は、図
9に示すように、有機EL素子100の外部に、別途に
電池(一次電池あるいは二次電池)106などを設け、
この電池106から有機EL素子100に電力を供給し
ている。
【0004】しかしながら、図9に示すような従来の発
光装置には、電力源としての一次電池または二次電池な
どを個別に設ける必要があるので、これら電池を備える
ために余分のスペースを必要とし、特に、端末機器の小
型・軽量化に支障をきたすという問題点がある。また、
有機EL素子と電池が別個に存在するため、これをつな
ぐ配線や接続に伴う電気抵抗が増え、電池の消耗を助長
させてしまう。さらに、別個に電池を設けるため、配線
や接続が必要となり、このための材料・部品費や加工費
が増大し、コストが上昇するという問題点もある。
【0005】ところで、特開昭59−217791号公
報には、無機材料のエレクトロルミネッセンスに基づく
発光素子とこの発光素子に対する電源としての太陽電池
とを積層し、発光部と太陽電池とを一体化した発光装置
が開示されている。図10及び図11は特開昭59−2
17791号公報に開示された発光装置を示している。
この発光装置では、図10に示すように、ガラス基板1
31上に、発光部137と太陽電池141がこの順で一
体的に積層した素子を使用している。発光部137は、
一対の誘電体層133,135の間にEL発光層134
を挟み込み、かつ、各誘電体層133,135の外側に
それぞれ透明電極132,136を配した構成となって
いる。一方、太陽電池141は、n型アモルファスSi
(シリコン)層138、i型アモルファスSi層13
9、p型アモルファスSi層140からなるpin型の
構成を有している。p型アモルファスSi層140上に
は金属電極142が設けられている。発光部137の透
明電極136は、n型アモルファスSi層138に対す
る電極ともなっている。ここで、EL発光層134とし
ては、ZnS(硫化亜鉛)に微量の活性物質を混入させ
た薄膜が使用されている。
【0006】ところで図10に示す素子を用いた発光装
置は、無機エレクトロルミネッセンス発光を利用してい
るので、EL発光層134に対して、比較的高電圧の交
流電圧を印加する必要がある。そのため、この発光装置
には、図11に示すように、太陽電池141で発生した
電力を蓄えるための二次電池(バッテリー)144と、
EL発光層134に印加する交流電圧を発生する発振・
昇圧部145と、夜間であるか昼間であるかを判別する
センサ146と、昼間は太陽電池141で発生した電力
が二次電池144に蓄えられ夜間は発振・昇圧部145
を介して二次電池144からの電力がEL発光層134
に供給されるようにする制御部143とが設けられてい
る。
【0007】特開昭59−217991号公報に示され
る従来の発光装置(図10及び図11)は、発光させる
ために、EL発光層134と一体化された太陽電池14
1のほかに、制御部143、二次電池144、発振・昇
圧部145及びセンサ146などを必要とし、これによ
って、小型・軽量化に支障をきたし、さらにはコスト高
となるという問題点を有する。昼間の明るいときに太陽
電池141で発電した電気エネルギーを二次電池144
に蓄電するため、昼間での長時間発光は困難となる。し
かし、夜間の発光を目的としていても、昼間は明るいと
ころにこの発光装置を配置しないと発光用の電気エネル
ギーが蓄積されないという欠点があり、不便さは残る。
また、太陽電池によって蓄積されたエネルギーのみが電
力源となるため、長時間駆動には限界があり不便であ
る。さらに、太陽電池141は光エネルギーが入射しな
いかぎり機能しないが、この発光装置では、入射光に対
して太陽電池141の前方に発光部137が存在する構
成となっており、発光部137がこの入射光を反射、分
散あるいは吸収するために太陽電池141への入射光の
光量が減少し、太陽電池141の発電効率を著しく阻害
される。このため、太陽電池141が充分な電力源とな
らないという欠点がある。
【0008】図10及び図11に示した発光装置におけ
る以上述べたような諸問題点の根本的な理由は、発光部
に一体化される電池が太陽電池であることにある。太陽
電池は、原理的に光エネルギーを電気エネルギーに変換
する変換素子であるため、光エネルギーが存在しない限
り機能しない。また、太陽電池には発電機能はあっても
電気エネルギーの蓄積機能はもたないので別途に二次電
池を必要とし、太陽電池と二次電池を組み合わせること
によってはじめて電力源としての機能を満足する。さら
に、光エネルギー変換による電力源であるため、光セン
サやその制御部が必要となってかなり複雑な構成とな
り、この発光装置は、携帯機器などの小型・軽量化には
極めて不都合な点が多い。
【0009】また、この特開昭59−217991号公
報の発光装置では、発光部137の一方の電極と太陽電
池141のn型アモルファスSi層側の電極とを共通電
極(図10における透明電極138)で構成している
が、入射光を太陽電池に入射させる必要があるため、こ
の電極は透明電極に限定される。そして、この透明電極
を構成する電極材料は、導電率の高いものに限定され
る。さらに、発光部137は、上述したように無機材料
のエレクトロルミネッセンス発光を利用した無機EL素
子であり、その発光原理は有機EL素子の発光原理と本
質的に異なっている。すなわち、無機EL素子の場合、
1対の誘電体層によって発光層を挟み込んでおき、高電
界によって加速された電子を電極から各誘電体層を介し
て発光層中の発光中心に衝突させ、その際に発生するエ
レクトロルミネッセンス発光を利用する。このため高電
界が必要とされ、また、通常、交流電圧で駆動される。
【0010】一方、有機EL素子は、上述したように、
ホール(正孔)と電子の再結合により励起された有機分
子が基底状態にもどる際のエネルギー差によって発生す
る発光であり、GaAsなどを用いた半導体発光ダイオ
ードと同様な電界発光である。したがって、有機EL素
子は低電圧の直流により発光させることができる。この
ように、エレクトロルミネッセンスによる発光であって
も、無機EL素子と有機EL素子とではその発光をもた
らす原理が全く異なっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、有機
EL素子を用いた従来の発光装置の場合、電池等を別途
に設ける必要があり、小型・軽量化への障害になるとと
もに配線抵抗などによって電池の消耗が助長されるとい
う問題点がある。また、太陽電池に無機EL素子を一体
的に積層した従来の発光装置の場合、二次電池や発振・
昇圧部をさらに必要とするとともに、太陽電池への入射
光が有機EL素子によって弱められて発電効率が著しく
阻害される。ここで、有機EL素子と太陽電池や化学電
池を一体的に積層することを考えると、有機EL素子の
電極には、単に導電性であるだけではなく、電子や正孔
を効率よく放出する機能が必要とされるので、単純に
は、電池の電極と有機EL素子の電極とを同一材料で構
成することはできない。
【0012】本発明の目的は、有機EL素子を用いた発
光装置において、特に、携帯端末機器などの小型・軽量
化が要求される機器において使用される発光装置におい
て、発光装置を使用する機器の小型・軽量化、高集積
化、および回路や機器の構成の簡易化などの特性・性能
向上および機器の生産性向上を満足する新規な発光装置
とその製造方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の発光措置は、有
機エレクトロルミネッセンス発光素子と二次電池とを有
する発光装置において、有機エレクトロルミネッセンス
発光素子の陰極層と二次電池の少なくとも一つの陰極活
物質層とを兼ねる共用陰極層を有し、共用陰極層を介し
て有機エレクトロルミネッセンス発光素子と二次電池と
が一体的に設けられている。
【0014】すなわち本発明の発光装置は、有機EL素
子での電子放出用の陰極と二次電池の少なくとも一つの
陰極活物質層とを共用陰極層として兼用する構成とし、
これによって、有機EL素子とこの有機EL素子に対す
る電力源となる二次電池とが積層構成化されて電力源機
能と発光機能とを併せ持つようになった、新規の発光装
置である。
【0015】共用陰極層としては、仕事関数が4.3e
V以下である金属を好ましく使用することができ、具体
的に例示するならば、アルカリ金属、アルカリ土類金
属、アルミニウム、亜鉛、銀、鉛、スカンジウム、イン
ジウム、サマリウム、イットリウムからなる群から選ば
れた1種類以上の金属が挙げられる。さらには、前記群
に含まれる金属を少なくとも含む合金、または、前記群
に含まれる金属を含む化合物などが挙げられる。
【0016】有機EL素子に対する駆動電圧を増加させ
るためには、二次電池を複数の単位電池を直列に積層し
たものとして構成し、最上位の単位電池の陽極活物質層
から引き出された第1の陽極端子と有機EL素子の透明
陽極層から引き出された第2の陽極端子とを電気的に接
続することにより発光するようにすればよい。このよう
に直列に積層すれば、1個の単位電池の起電力に比べ、
直列に積層した倍率だけ増大した起電力を有機EL素子
に印加できるようになる。
【0017】また、有機EL素子に対する駆動電流を増
大させるためには、nを1以上の整数として二次電池を
2n個の単位電池で構成し、この2n個の単位電池のう
ちn個の単位電池を積層して第1の積層体を構成し残り
のn個の単位電池を積層して第2の積層体を構成し、各
積層体の最上位の単位電池の陽極活物質層を相互に共通
の共用陽極層として構成し、第1の積層体の最下位の単
位電池の陰極活物質層が共用陰極層であるようにし、第
2の積層体の最下位の単位電池の陰極活物質層と共用陰
極層とを電気的に接続し、共用陽極層から引き出された
第1の陽極端子と有機EL素子の透明陽極層から引き出
された第2の陽極端子とを電気的に接続することにより
発光するようにすればよい。ここでは、2並列の場合を
説明したが、さらに電気的に並列接続されるべき積層体
の数を増やすことによって、並列させた数に応じた倍率
だけ増大した電流を有機EL素子に印加することが可能
になる。
【0018】これら単位電池あるいは積層体を直列配列
や並列配列する構成の場合、発光と二次電池への充電と
を行うために、第1の位置で第1の陽極端子と第2の陽
極端子を接続し、第2の位置で外部電源の正極と第1の
陽極端子とを接続するスイッチを備え、外部電源の負極
が共用陰極層に電気的に接続可能であるようにすればよ
い。ここで単位電池とは、単位素電池あるいは素電池と
もいい、電気化学的な意味で電池の単位構成となるもの
であり、1つの陰極活物質層と1つの陽極活物質層の間
に電解質層が配置されたものを指す。また、最上位の単
位電池、最下位の単位電池とは、ポテンシャル(電位)
的にみてそれぞれ最上位、最下位に位置する単位電池の
ことを指す。
【0019】有機EL素子の発光原理は、電界によって
放出・注入されたホール(正孔)および電子が有機発光
層中で再結合して有機発光分子の励起状態が形成され、
この励起状態から基底状態に移行する際に、エレクトロ
ルミネッセンス(EL)発光という形で光エネルギーが
放出されるというものである。具体的には、透明な陽極
層上にホール注入・輸送層と電子輸送・発光層と陰極層
とを積層しておき、陽極層と陰極層との間に電界を印加
すると、陽極層からはホールが放出されてこのホールは
ホール注入・輸送層3を経て電子輸送・発光層4との界
面または電子輸送・発光層4の内部に至り、一方、陰極
層からは電子が放出されてこの電子は電子輸送・発光層
4の内部に至る。その結果、電子輸送・発光層中で電子
とホールとが再結合して有機発光分子の励起状態が形成
され、それにより、励起状態の有機発光分子が基底状態
に遷移する際に、両状態間のエネルギー差に対応した色
の光が発生する。電子輸送・発光層で発生した光は、ホ
ール注入・輸送層と陽極層を経て、外部に放射される。
【0020】このような有機EL素子の発光効率を増大
させるための最大の要因は、ホールや電子などのキャリ
アを各電極から低電界で放出させて、これらキャリアを
効率よくホール注入・輸送層や電子輸送・発光層に注入
することである。この際、特に電子を容易に放出する陰
極材料として、仕事関数の低い金属、例えば、アルカリ
金属、アルカリ土類金属、ランタノイド金属、アクチノ
イド金属、及びこれらの合金などを用いることが、材料
設計上重要な要素となっている。
【0021】一方、二次電池の陰極活物質としては、電
気化学的に卑な金属、つまり還元力が大きくイオン化傾
向の大きい、例えば、アルカリ金属、アルカリ土類金
属、アルミニウム、亜鉛、鉛、カドミウム、インジウム
などの金属やその合金などが多用されている。
【0022】本発明者らは、これらの観点に立脚して、
有機EL素子の陰極材料に必要な電子放出機能と二次電
池の陰極活物質機能とを併用できる金属やそれらの合金
の選択が可能なことを発見し、これら両機能を併用した
共用陰極層を備えることによって電力源を内蔵した有機
EL素子の新規な構成とその製造方法を見出したのであ
る。
【0023】例えば、二次電池の実用的な陰極活物質材
料としては、リチウム金属(Li)などを主成分とする
リチウム電池やリチウムイオン電池が存在し、また、有
機EL素子の陰極材料としては、仕事関数が比較的低い
リチウムやその合金が多用されている。この例を見て
も、二次電池の陰極活物質機能と有機EL素子の電子放
出機能を併用した陰極材料の選択が実用的に可能である
ことが容易に理解できる。また、この両機能を併用した
陰極材料を用いることによって電力源を内蔵した有機E
L素子の素子積層構成も理解できる。
【0024】なお、無機EL素子と太陽電池とを積層さ
せた従来の発光装置と本発明との違いを説明すれば、こ
の従来の発光装置で使用してきたような共通電極では、
本発明での共用陰極層を構成することができないという
ことである。従来の発光装置の場合には、無機EL素子
と太陽電池という構成上、透明な導電体であれば任意の
ものが選択できたが、本発明では電池として化学電池を
使用しているので電極の材質が著しく限定され、また、
有機EL素子ということから高い電子放出機能が要求さ
れる。したがって、本発明では、電極の重要性が著しく
高まっており、任意の材質のものを使用できるというわ
けにはいかないのである。
【0025】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。
【0026】《第1の実施の形態》図1は本発明の第1
の実施の形態の発光装置の構成を示す模式断面図であ
る。この発光装置は、発光を外部に取り出すための透明
絶縁基板(第1の基板)21上に、有機EL素子部1と
二次電池部2とを積層し、さらにその上に第2の基板3
4を配置した構成であり、二次電池部2は、3個のセル
(単位電池)3〜5を直列に積層したものである。透明
絶縁基板21としては、例えば、各種のガラスやプラス
チックの板状やフィルム状の材料を使用することができ
る。ここで、有機EL素子部1の陰極層と第1のセル3
の陰極活物質層とは、両者が一体かつ同一材質の共用陰
極層25として形成され、この両者がこの共用陰極層2
5を併用するようになっている。すなわち、共用陰極層
25を中心に、図示下側に有機EL素子1の素子積層構
造が、また、上側に二次電池部2の素子積層構造が形成
された積層構成になっている。この実施の形態では、陰
極活物質層、電解質層及び陽極活物質層を電池の一構成
単位すなわち単位電池(セル)として、この単位電池が
3個直列に積層しているので、単位電池1個で発現する
起電力の3倍の電圧を取り出すことができまた有機EL
素子部1に印加できるようになっている。このように、
単位電池を直列に積層することにより、その積層数にし
たがって、取り出せる電圧を自由に設定でき、また、有
機EL素子部1への印加電圧を自由に変えられる。
【0027】有機EL素子部1は、透明絶縁基板21上
に、透明陽極層22と、透明陽極層22から電界により
放出されたホールが注入されこのホールを輸送するホー
ル注入・輸送層23と、電子輸送・発光層4と、二次電
池部2と併用する共用陰極層25とが、この順で積層し
た構造となっている。共用陰極層25は、電子輸送・発
光層4に電子を放出する。以下、このような有機EL素
子部1を構成する具体的な材料を説明する。
【0028】透明陽極層22には、インジウムやスズな
どの金属の酸化物などからなる透明なp型の導電膜材料
を好ましく使用できる。ホール注入・輸送層23には、
各種の有機アミン化合物などの中からから選ばれた、ホ
ールの注入およびホール移動度の大きい薄膜材料が使用
でき、その際、一種類の材質のみならず多種類の材質か
ら組み合わせた材料を用いてもよい。
【0029】電子輸送・発光層24としては、電子移動
度が大きくかつホールと電子の再結合によるエレクトロ
ルミネッセンス(EL)の発光効率が大きいn型の有機
化合物から選ばれる薄膜材料が用いられ、その際、一種
類の材質のみならず多種類の材質から組み合わされた材
料を用いてもよい。電子輸送・発光層24の材料として
は、例えば、アルミキノリニウム錯体などの単一材質の
薄膜材料や、アルミノキノリニウム錯体中に発光効率を
上げるためのドーパントとしてキナクリドンなどを添加
した薄膜材料などが使用できる。また、電子輸送機能を
有する材質とEL発光の機能を有する材質とを組み合わ
せた薄膜材料も有用である。
【0030】有機EL素子の陰極層としての観点から、
共用陰極層25としては、電子を低電界の下で容易に放
出する金属やその合金、金属化合物が有用である。この
ため、共用陰極層25の材質として必要な物性は、仕事
関数が比較的低いことであり、これまでの研究では、仕
事関数が4.3eV以下であることが実用上必要とされ
ている。
【0031】ここで重要なことは、本発明の基本要素と
なる共用陰極層25の材料が、二次電池での陰極活物質
機能と有機EL素子での電子放出機能とを併せ持ち、二
次電池の陰極活物質としても有機EL素子の陰極として
も作用する必要があることである。したがって、共用陰
極層25の材料に求められる物性は、まず、有機EL素
子としては仕事関数が低いことであり、特に実用に供し
得るものであるためには、仕事関数が4.3eV以下が
必要とされている。アルカリ金属元素、アルカリ土類金
属元素、ランタノイド金属元素及びアクチノイド金属元
素は、いずれも仕事関数が4.3eV以下であり、その
他では、インジウムが4.09eV、銀が4.26eV、
亜鉛3.63eV、アルミニウム4.28eV、スカンジ
ウム3.5eV、イットリウム3.1eV、鉛4.25e
Vであり、ここで述べた金属が、有機EL素子の観点か
ら共用陰極層25に有用な金属元素である。一方、二次
電池の陰極活物質としては、電気化学的に卑な金属元素
で、つまり還元力が大きく、イオン化傾向の大きい金属
元素、かつ、起電力の大きい元素が有用である。具体的
には、アルカリ金属元素、アルカリ土類金属元素、アル
ミニウム、鉛、亜鉛、銀、スカンジウム、イットリウム
などの金属元素が、実用的に、二次電池の陰極活物質に
有用である。
【0032】以上のことを考え併せると、有機EL素子
の電子放出機能と二次電池の陰極活物質機能とを併せ持
った共用陰極層25に使用する材料としては、アルカリ
金属元素、アルカリ土類金属元素、アルミニウム、亜
鉛、銀、鉛、スカンジウム、インジウム、サマリウム、
イットリウムなどの元素からなる金属、またはこれら金
属と他の金属と合金、及び前記金属を含む化合物が、実
用上大変有用である。
【0033】二次電池部2では、上述したように、3つ
のセル3〜5が直列に積層している。すなわち、第1の
セル3は、共用陰極層25を陰極活物質層とし、その上
に、電解質層26と陽極活物質層27が積層している。
第1のセル3の陽極活物質層27の上には、第2のセル
4の陰極活物質層28、電解質層29及び陽極活物質層
30がこの順で積層し、第2のセル4の陽極活物質層3
0の上には、第3のセル5の陰極活物質層31、電解質
層32及び陽極活物質層33がこの順で積層している。
第3のセル5の陽極活物質層33と第2の基板34とは
接している。なお、共用陰極層25からは陰極端子11
が引き出され、第3のセル5の陽極活物質層33からは
第1の陽極端子12が引き出され、有機EL素子部1の
透明陽極層22からは第2の陽極端子が引き出されてい
る。
【0034】二次電池の構成要素となる各電解質層2
6,29,32は、陰極活物質として選択された金属元素
のイオンの移動度が大きく、かつ二次電池の陰極活物質
と陽極活物質とを物理的に隔離する隔膜(セパレータ)
としての機能を有することが必要である。例えば、隔膜
としては、ガラスや高分子の繊維からなる不織布や紙な
どを用い、これに陰極活物質となる金属のイオンの移動
度が大きい電解質の溶液を浸し込ませた湿式状の材料を
電解質層として用いることもできる。他の形態として
は、不織布や紙などを使用せず、陰極活物質として選ば
れる金属のイオンの移動度が大きい固体状の電解質、つ
まり、固体電解質を使用することもできる。この固体電
解質は、固体であるがために、電解質層として必要な他
の機能、すなわち、隔膜(セパレータ)としての機能も
併せ持つことができる。
【0035】二次電池の構成要素となる各陽極活物質層
27,30,33には、酸化力が大きく、かつ、陰極活物
質との電気化学反応によって生じる起電力が大きい導電
材料が有用である。さらに二次電池として充・放電が容
易に繰り返し可能であるためには、陽極活物質層として
は、陰極活物質の電極反応で放出される各種のイオンを
陽極反応によって均一かつ安定に保持できる陽極活物質
としての機能が必要である。したがって、陽極活物質層
を構成する材料としては、Mn2,AgO,HgO,P
bO2,V25などの各種金属の酸化物や、TiS2,M
oS2などの各種金属の硫化物や、NiOOHなどの各
種金属の水酸化物や、グラファイトや、フッ化黒鉛(C
F)nなどの炭素化合物、さらには、ポリアニリン、ポ
リピロール、ポリアセチレン、ポリチオフェン、ポリp
-フェニレンなどで代表される導電ポリマーなどが大変
有用である。陽極活物質および電解質の材質は、基本的
には、二次電池として使用する陰極活物質の種類によっ
て決定される。二次電池の構成においては、このように
陰極活物質の材質は非常に重要な意義を持ち、この点で
も、陰極活物質層と有機EL素子の陰極とを併用できる
ようにした本発明の有用性は実に大きいものがある。
【0036】次に、本発明の実施の形態の動作について
説明する。
【0037】双極のスイッチ15と充電器16とを用意
し、スイッチ15の共通接点を第1の陽極端子12に接
続し、スイッチ15の一方の極の端子を第2の陽極端子
13に接続し、充電器16の正極をスイッチ15の他方
の極の端子に接続する。そして、充電器16の負極を陰
極端子11に接続する。そして、スイッチ15を一方の
極の側に接続すれば、すなわち、第3のセル5の陽極活
物質層33と有機EL素子部1の透明陽極層22とをス
イッチ15により電気的に接続すると、二次電池部2で
の起電力が有機EL素子部1に印加され、有機EL素子
部1の電子輸送・発光層24からエレクトロルミネッセ
ンス発光が起こり、透明絶縁基板21を通して外部へ発
光する。スイッチ15を切断すれば、有機EL素子部1
への電力供給はなくなり、発光は直ちに停止する。
【0038】また、二次電池部2の電力が消耗して有機
EL素子部1が発光しなくなった場合には、二次電池部
2の充電をする必要がある。この場合には、スイッチ1
5を他方の極の側に切替えて第3のセル5の陽極活物質
層33に充電器16の正極が接続するようにし、これに
より、有機EL素子部1の陰極と第1のセル3の陰極活
物質層とを兼ねる共用陰極層5と、第3のセルの陽極活
物質層33との間に充電器16が電気的に接続されるよ
うにする。その結果、充電器16により二次電池部2の
充電がなされ、電力の補充がなされる。
【0039】以上のような動作を繰り返すことにより、
有機ELによる表示・発光を長期間持続させることがで
きる。
【0040】《第2の実施の形態》第1の実施の形態で
は、有機EL素子に印加される電圧を増大させるため
に、単位電池を直列に積層して二次電池部を構成した
が、図2に示す第2の実施の形態の発光装置では、並列
接続によって電流値を増加せしめ、発光強度を高めるよ
うにした。
【0041】この第2の実施の形態の発光装置では、二
次電池部6において、第1のセル3と第2のセル4を直
列に接続したものと、第3のセル7と第4のセル8を直
列に接続したものとを、電気的に並列に接続している。
構造的には、透明絶縁基板21上に、有機EL素子部
1、第1のセル3、第2のセル4、第3のセル7及び第
4のセル8がこの順に積層し、さらに、第2の基板34
を備えたものとなっている。具体的な積層構造を説明す
ると、透明絶縁基板21から第2のセル4の陽極活物質
層30までの構成は図1に示す第1の実施の形態の発光
装置と同様であるが、この第2のセル4の陽極活物質層
30は、第3のセル7の陽極活物質層としても機能する
共用陽極層となっている。そして、この第2のセル4と
第3のセル7で共用する陽極活物質層30の上には、第
3のセル7の電解質層35及び陰極活物質層36が積層
し、第3のセル7の陰極活物質層36の上には、第4の
セル8の陽極活物質層37、電解質層38及び陰極活物
質層39がこの順で積層している。共用陰極層25から
は第1の陰極端子11が引き出され、第2のセル4と第
3のセル7との共用の陽極活物質層30から第1の陽極
端子12が引き出され、有機EL素子部1の透明陽極層
22から第2の陽極端子13が引き出され、第4のセル
8の陰極活物質層39から第2の陰極端子14が引き出
されている。
【0042】すなわちこの発光装置では、第1のセル3
と第2のセル4は図示上側が陽極となり、第2のセル4
と第3のセル7は陽極活物質層30を共有し、第3のセ
ル7と第4のセル8は図示下側が陽極となっている。こ
こで、図示するように、第1の陰極端子11と第2の陰
極端子14とを電気的に接続することによって、第1の
セル3の陰極活物質層すなわち共用陰極層25と第4の
セルの陰極活物質層39とが電気的に接続することにな
り、上述したような並列接続が実現する。つまりこの発
光装置では、陽極活物質層30を共用陽極層として、こ
れを中心に上側と下側にそれぞれ単位電池を2個直列に
接続した積層体が形成され、これら2つの積層体が並列
に接続されたことになる。したがって、この構成によれ
ば、単位電池から得られる電流値の2倍の電流が得ら
れ、この増大した電流によって有機EL素子部1を駆動
することが可能になる。ここでは、2並列の構成とした
が、さらに並列度を高めることが可能であり、n並列と
すれば、単位電池から得られる電流値のn倍の電流値を
もって発光させることが可能になる。特に、構成する単
位電池1個あたりの電流値が小さく、有機EL素子の発
光が充分得られない場合には、このような構成は有効で
ある。
【0043】次に、この発光装置の動作を説明する。前
提として、第1の陰極端子11と第2の陰極端子14が
接続し、上述した並列接続が実現しているものとする。
【0044】第1の実施の形態の場合と同様にスイッチ
15と充電器16とを用意し、スイッチ15の共通接点
を第1の陽極端子12に接続し、スイッチ15の一方の
極の端子を第2の陽極端子13に接続し、充電器16の
正極をスイッチ15の他方の極の端子に接続する。そし
て、充電器16の負極を第1の陰極端子11に接続す
る。そして、スイッチ15を一方の極の側に接続すれ
ば、二次電池部6での起電力が有機EL素子部1に印加
され、有機EL素子部1の電子輸送・発光層24からエ
レクトロルミネッセンス発光が起こり、透明絶縁基板2
1を通して外部へ発光する。スイッチ15を切断すれ
ば、有機EL素子部1への電力供給はなくなり、発光は
直ちに停止する。
【0045】また、二次電池部6の電力が消耗して有機
EL素子部1が発光しなくなった場合には、二次電池部
6の充電をする必要がある。この場合には、スイッチ1
5を他方の極の側に切替えて共用陽極層である陽極活物
質層30に充電器16の正極が接続するようにし、これ
により共用陰極層5と陽極活物質層30との間に充電器
16が電気的に接続されるようにする。その結果、充電
器16により二次電池部6の充電がなされ、二次電池部
6は起電力を回復する。
【0046】第2の実施の形態に示したように並列接続
を実現すると、単位電池からの電流量の2倍の電流値が
取り出せて、有機EL素子部1の発光特性を一層向上さ
せることができる。例えば、電解質として固体電解質を
用いた場合には湿式の電解質層を用いる場合よりも単位
電池から発生する電流値は低いため、このような構成を
採用することにより、有機EL素子の発光輝度を向上さ
せることができる。有機EL素子は、ホールと電子の再
結合による電界発光であるため、電流が大きくなると発
光輝度も大きくなる。
【0047】
【実施例】以下、実施例により、本発明をさらに詳しく
説明する。
【0048】〔実施例1〕第1の実施の形態(図1参
照)に基づく発光装置を作成する。
【0049】縦50mm、横100mm、厚さ1mmの
ガラス基板を透明絶縁基板21として使用し、この透明
絶縁基板21上にITO(インジウムとスズとの酸化
物)からなる透明陽極層22をスパッタ法で約100n
mの膜厚で形成する。これをよく洗浄した後、真空蒸着
装置内で真空度約4×10-4Pa以下の条件で、N,N'
-ジフェニリル-N,N'−ビス(α-ナフチル)-(1,1'
-ジフェニル)-4,4'ジアミン(以下、αNPDと略
す)からなるホール注入・輸送層23を膜厚約50nm
で、次いで、8-ヒドロオキシキノリノール-アルミニウ
ム錯体(以下、Alq3と略す)とキナクリドン(以
下、Qdと略す)からなる電子輸送・発光層24を膜厚
約70nmで形成し、さらに、リチウム(Li)とアル
ミニウム(Al)の合金(組成比Li:Al=1:1)
を蒸着して膜厚約0.1mm以上の厚い共用陰極層25
を形成する。各層のパターニングは金属マスクを用いて
形成する。
【0050】この状態で真空蒸着装置より取り出し、A
rガス雰囲気下のグローブボックス中に保存する。次に
このグローブボックス中で、先に共用陰極層25までが
形成された基板上に、外形寸法が縦50mm、横80m
mで幅5mm、厚さ0.80mmの中空矩形状(中空内
寸法:縦40mm、横70mm)のゴムパッキング41
を設ける。ゴムパッキング41による中空内に、予め切
断され電解質層26に相当する電解質層シート(厚さ約
20μm、縦40mm、横70mm)と、陽極電解質層
27に相当する陽極活物質層シート(厚さ約0.1m
m、縦35mm、横65mm)と、銅箔42(厚さ約2
0μm、縦35mm、横85mm)とをこの順で積層
し、二次電池部2の第1のセル3を構成する。さらにこ
の銅箔42の上に、LiとAlの合金箔(厚さ約0.1
mm、縦35mm、横65mm)からなり陰極活物質層
28に相当する陰極活物質層シートと、電解質層29に
相当する電解質層シートと、陽極活物質層30に相当す
る陽極活物質層シートと、銅箔42とを重ね、第2のセ
ル4を形成する。さらに同様にして、第3のセル5の陰
極活物質層31、電解質層32及び陽極活物質層33を
形成し、この陽極活物質層33に相当する陽極活物質層
シートの上部に、銅箔42(厚さ20μm、縦35m
m、横65mm)と、さらに銅線で形成されたメッシュ
43(縦35mm、横65mm、厚さ約0.2mm)を
設ける。
【0051】このように構成された構造体をステンレス
製の金属板44(厚さ約1mm、縦50mm、横80m
m)によってゴムパッキング41上から押し当てて、ゴ
ムパッキング41内に設置された素子部にふたをする。
この金属板44は、図1での第2の基板34に相当す
る。
【0052】この状態で、透明絶縁基板21であるガラ
ス板の横側の両側面にコの字型の樹脂成形体45をはめ
こむことにより、透明絶縁基板21の裏面と金属板44
の表面を押圧し、素子を締め付けて封止した。このよう
にして形成された発光装置の斜視図を図3に、また図3
のA−A線による断面図を図4に、図3のB−B線によ
る断面図を図5に示す。図5は、素子の積層構成を詳細
に示している。
【0053】透明陽極層22は、ガラス基板(透明絶縁
基板21)の全面に形成されるわけではなく、共用陰極
層25と短絡しないよう、図5に示すように、ガラス基
板上の一部に形成されている。また、共用陰極層25の
上には、電気的接続を充分にするとともに外部へ陰極端
子11(図1参照)を取り出すために、銅箔46(厚さ
約20μm)をガラス基板とゴムパッキング41の間に
挟み込んだ。ガラス基板上に設けられた透明陽極層22
は、その上に銀ペースト50を塗布して第2の陽極端子
13(図1参照)とした。
【0054】このようにして形成した発光装置を、Ar
ガス雰囲気下にあるグローブボックス中で、まず、ステ
ンレス製の金属板44を第1の陽極端子12とし、これ
と銅箔46による陰極端子11との間で二次電池部2の
特性を評価した。その後、ステンレス製の金属板14に
よる第1の陽極端子12と銀ペースト50で形成された
第2の陽極端子13とを接続して有機EL素子部1に電
力供給し、有機EL素子部1の発光特性を評価した。
【0055】種々の材料の陰極活物質、電解質及び陽極
活物質を用いて上記のような方法で発光装置を作成し、
3個の単位電池を直列に積層した二次電池部2の起電力
と、その起電力によって発光した有機EL素子部1の発
光輝度とを測定した。その結果を表1に示した。なお、
表1に示したものでは、電解質層としては、ポリプロピ
レン繊維からなる不織布(約20μm)に表中に示した
電解質の非水溶液を充分浸し込ませた湿式状のものを用
い、また、陽極活物質層には、アルミニウム箔(厚さ約
20μm)上に、無機化合物の場合にはその無機化合物
の粒体をポリフッ化ビニリデンをバインダーとしてシー
ト状に形成したもの、また、有機ポリマーの場合にはそ
のポリマーはアルミニウム箔上に直接形成させてシート
状にしたものを使用した。また、陰極活物質としては、
前記のLi−Al合金のほかに、表に示されるような単
体金属あるいは合金を用いた。
【0056】なお、表1中の電解質として使用した高分
子固体電解質膜は、ポリエチレンオキシドの溶液中に過
塩素酸リチウム(LiClO4)の溶液を混合してよく
攪拌したのち、キャスティング法により溶媒を充分除去
することによって成膜した。膜厚は約100μmであっ
た。イオン電導度は約10-5〜10-3S/cmの範囲内
で調製法によって変化したが、本実施例では比較的電導
度の高い10-4S/cm程度の高分子固体電解質膜を使
用した。
【0057】
【表1】 表1に示すように、二次電池部2は単位電池の起電力の
約3倍の起電力を確実に示し、また有機EL素子部1は
その起電力に対応した発光輝度を示し、本発明による構
成とその動作とを実証した。二次電池部2と有機EL素
子部1の共通陰極となっている共用陰極層25と、二次
電池部2の最外層に設けた第3のセル5の陽極活物質層
33との間に、充電器16を介することにより、二次電
池部2の充電も可能となり、二次電池部2が消耗した場
合にはこの充電回路によって二次電池部2の機能回復を
直ちに実行でき、有機EL素子部1の長時間にわたる表
示・発光が可能であった。また、昼夜を問わず、有機E
L素子部1の発光が可能であり、二次電池部2と有機E
L素子部1が一体的形成されているため、従来個別に存
在するときに比べて、著しく小型・軽量化が達成でき
た。二次電池部2と有機EL素子部1を接続するための
リード線やコネクタなどもなくなり、この間に発生する
電気抵抗が発生せず無駄な電力消耗もなく、さらには断
線などのおそれがなくなって信頼性も高くなり、加工費
の低減も可能となり低価格化が達成できる。
【0058】〔実施例2〕有機EL素子部に通ずる電流
値を増大させた構成、すなわち上述の第2の実施の形態
(図2参照)に基づく発光装置を作成した。素子の形成
方法は、実施例1の場合と基本的にはほぼ同様である。
ここで異なるのは、二次電池部6での積層構成が、第2
のセル4と第3のセル7の陽極活物質層を共用のもの
(共用陽極層)として、電気的には並列接続がなされる
ようになっていることである。本実施例で形成した発光
装置の斜視図を図6に、図6のC−C線での断面図を図
7に、図6のD−D線での断面図を図8に示した。図8
は素子の構成を詳細に示している。
【0059】次に、素子の形成方法を説明する。実施例
1と同様にして、透明絶縁基板21としてガラス基板を
使用し、このガラス基板上に、透明陽極層22となるI
TO膜と、ホール注入・輸送層23となるαNPD膜
と、電子輸送・発光層24となるAlq3とQdの混合
膜と、有機EL素子部1と二次電池部6とで共通に使用
する共用陰極層25とを真空蒸着法により実施例1と同
一組成、同一膜厚、同一方法で形成する。パターニング
の際には、金属マスクを用いた。
【0060】共用陰極層25まで形成されたこの基板を
Arガス雰囲気下にあるグローブボックス中に取り出し
て、この基板上に中空矩形状のゴムパッキング51(厚
さ0.4mm)を設け、ゴムパッキング51の中空内
に、実施例1と同様に、二次電池部6の第1のセル3を
構成する電解質層26及び陽極活物質層27と銅箔42
を順次積層し、さらに、第2のセル4を構成する陰極活
物質層28、電解質層29及び陽極活物質層30を順次
積層する。
【0061】ここまで積層したら、先のゴムパッキング
51の上部から銅箔53(縦45mm、横90mm、厚
さ約30μm)を横方向の一端が約10mm以上はみ出
すように設置し、その上部にさらに先のゴムパッキング
51と同一形状のゴムパッキング52をのせる。このゴ
ムパッキング52の中空内に、実施例1での積層方法と
同様にして、第3のセル7の陽極活物質層40、電解質
層35及び陰極活物質層36を順次積層し、銅箔(約2
0μmの厚さ)42を積層した後、さらに、第4のセル
8の陽極活物質層37、電解質層138及び陰極活物質
層39を順次積層する。ここで、第2のセル4の陽極活
物質層30と第3のセル7の陽極活物質層40とを別個
に積層しているが、これは第1の陽極端子12を引き出
すための銅箔53を配置する都合上であり、機能的に
は、両者の陽極活物質層は一体となっている。第1の陽
極端子12を引き出すための構造を工夫すれば、構造的
にも両者を一体のものとすることができ、以下の説明で
は、両方の陽極活物質層をまとめて陽極活物質層(共用
陽極層)30と表記することにする。
【0062】第4のセル8の陰極活物質層39の上に
は、銅箔42、さらにアルミニウム線で形成された矩形
(縦35mm、横65mm、厚さ0.2mm)のメッシ
ュ43をのせ、さらにステンレス製の蓋56をゴムパッ
キング52及びメッシュ43上に設置する。蓋56は図
2での第2の基板34に相当する。この状態で、実施例
1と同様、ステンレス製の蓋56とガラス基板の上部と
から、素子の横方向の左右の二側面をコの字形状の樹脂
成形体45で加圧しながらはめこむことにより、内部素
子を密封する。
【0063】この発光装置では、外部へ取り出す端子は
3つある。第1の陽極端子12(図2参照)として、陽
極活物質層30から取り出された銅箔53が用いられ
る。また、第2の陽極端子13(図2参照)としては、
ガラス基板(透明絶縁基板21)上に形成され、有機E
L素子部1の透明陽極層22に塗布された銀ペースト5
0が用いられる。また、第1の陰極端子11と第2の陰
極端子14(いずれも図2参照)は内部的に接続された
構成となっている。具体的には、共用陰極層25とステ
ンレス製の蓋56とは銀ペースト57の塗布によって充
分に電気的に接続した状態となっており、この銀ペース
ト57が、第1の陰極端子11と第2の陰極端子14に
対する共通端子となっている。
【0064】まず、銅箔53で取り出された第1の陽極
端子12と銀ペースト57で取り出された陰極端子とを
エレクトロメーターに連結して二次電池の起電力と出力
電流値を測定したところ、起電力としては単位電池の2
倍の電圧が、また電流値としても単位電池の2倍の値が
発現していることが実証できた。次に、スイッチ15に
よって、銅箔53(第1の陽極端子12)と銀ペースト
50による陽極端子(第2の陽極端子13)を電気的に
接続して有機EL素子部1の発光特性を測定した。その
結果、二次電池の種類による起電力の相違によって発光
輝度は異なるが、いずれも発光することが確認できた。
特に、電解質として、単位電池構成では発生する電流値
の小さい固体電解質を用いた場合には、二倍量の電流値
が取り出せるため、発光輝度もそれに対応して増大し
た。
【0065】種々の材料の陰極活物質、電解質及び陽極
活物質を用いて上記のような方法で発光装置を作成した
ときの起電力と発光輝度とを表2に示す。なお、各陽極
活物質、各陰極活物質、各電解質は、それぞれ表1で説
明したものと同様の手順で作成した。
【0066】
【表2】
【0067】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、有機EL
素子での電子放出用の陰極と二次電池の少なくとも一つ
の陰極活物質層とを共用陰極層として兼用する構成とす
ることにより、発光部と電源部が個別に存在した従来の
発光装置に比べ、小型・軽量化が達成できるという効果
がある。また、電源部と発光部との配線やコネクタなど
による外部電気抵抗がなく、電力の損失も少なく、余分
な材料・部品も少なくてすみ、材料費や加工費を減少し
てコスト低減化を図ることができる。
【0068】さらに、無機EL素子による発光体と太陽
電池とを一体化した従来の発光装置と比べても、別途に
二次電池を設ける必要がなく、また、昇圧・発振部など
を必要としないため、著しい小型・軽量化やコスト低減
を図ることができるとともに、昼間に光が存在しないよ
うな場所でも長時間発光させることができる。
【0069】本発明では、二次電池部での積層構成を変
えることにより電流値や電圧値を変えられるので、発光
体の種類によって発光性能が変わっても適切な電圧や電
流を供給することができ、良好な発光特性を実現でき
る。また、充電機能も容易に付加することができるた
め、電池の長寿命化、結局は発光装置の長寿命化に大い
に貢献する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の発光装置を示す模
式断面図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態の発光装置を示す模
式断面図である。
【図3】実施例1で作成した発光装置を示す斜視図であ
る。
【図4】図3のA−A線での断面図である。
【図5】図3のB−B線での断面図である。
【図6】実施例2で作成した発光装置を示す斜視図であ
る。
【図7】図6のC−C線での断面図である。
【図8】図6のD−D線での断面図である。
【図9】有機EL素子と二次電池とを有する従来の発光
装置を示す図である。
【図10】無機EL素子と太陽電池とを積層した従来の
発光装置を示す図である。
【図11】図10に示す発光装置を動作させるための構
成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 有機EL素子部 2,6 二次電池部 3,4,5,7,8 セル 11,14 陰極端子 12 第1の陽極端子 13 第2の陽極端子 15 スイッチ 16 充電器 21 透明絶縁基板 22 透明陽極層 23 ホール注入・輸送層 24 電子輸送・発光層 25 共用陰極層 26,29,32,35,38 電解質層 27,30,33,37.40 陽極活物質層 28,31,36,39 陰極活物質層 34 第2の基板 41,51,52 ゴムパッキング 42,46,53 銅箔 44 金属板 43 メッシュ 45 樹脂成形体 56 蓋 50,57 銀ペースト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H05B 33/26 H05B 33/26

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機エレクトロルミネッセンス発光素子
    と二次電池とを有する発光装置において、 前記有機エレクトロルミネッセンス発光素子の陰極層と
    前記二次電池の少なくとも一つの陰極活物質層とを兼ね
    る共用陰極層を有し、 前記共用陰極層を介して前記有機エレクトロルミネッセ
    ンス発光素子と前記二次電池とが一体的に設けられてい
    ることを特徴とする発光装置。
  2. 【請求項2】 前記共用陰極層の一方の側に前記有機エ
    レクトロルミネッセンス発光素子が配され他方の側に前
    記二次電池が配され、前記共用陰極層を介して前記有機
    エレクトロルミネッセンス発光素子と前記二次電池とが
    積層している請求項1に記載の発光装置。
  3. 【請求項3】 前記共用陰極層が、仕事関数が4.3e
    V以下である金属によって構成されている請求項1また
    は2に記載の発光装置。
  4. 【請求項4】 前記共用陰極層が、アルカリ金属、アル
    カリ土類金属、アルミニウム、亜鉛、銀、鉛、スカンジ
    ウム、インジウム、サマリウム、イットリウムからなる
    群から選ばれた1種類以上の金属、または、前記群に含
    まれる金属を少なくとも含む合金、または、前記群に含
    まれる金属を含む化合物からなる請求項1または2に記
    載の発光装置。
  5. 【請求項5】 前記二次電池がリチウム系二次電池であ
    る請求項1または2に記載の発光装置。
  6. 【請求項6】 前記有機エレクトロルミネッセンス発光
    素子が透明陽極層を有し、前記二次電池が複数の単位電
    池を積層したものであり、最上位の単位電池の陽極活物
    質層から引き出された第1の陽極端子と前記透明陽極層
    から引き出された第2の陽極端子とを電気的に接続する
    ことにより発光する請求項1または2に記載の発光装
    置。
  7. 【請求項7】 前記有機エレクトロルミネッセンス発光
    素子が透明陽極層を有し、nを1以上の整数として前記
    二次電池が2n個の単位電池からなり、前記2n個の単
    位電池のうちn個の単位電池が積層して第1の積層体を
    構成し残りのn個の単位電池が積層して第2の積層体を
    構成し、前記各積層体の最上位の単位電池の陽極活物質
    層が相互に共通の共用陽極層として構成されており、前
    記第1の積層体の最下位の単位電池の陰極活物質層が前
    記共用陰極層であり、前記第2の積層体の最下位の単位
    電池の陰極活物質層と前記共用陰極層とが電気的に接続
    され、前記共用陽極層から引き出された第1の陽極端子
    と前記透明陽極層から引き出された第2の陽極端子とを
    電気的に接続することにより発光する請求項1または2
    に記載の発光装置。
  8. 【請求項8】 第1の位置で前記第1の陽極端子と前記
    第2の陽極端子を接続し、第2の位置で外部電源の正極
    と前記第1の陽極端子とを接続するスイッチを備え、前
    記外部電源の負極が前記共用陰極層に電気的に接続可能
    である、請求項6または7に記載の発光装置。
  9. 【請求項9】 前記共用陽極層の一方の側に前記第1の
    積層体が配され他方の側に前記第2の積層体が配され、
    前記共用陽極層を介して前記第1の積層体と前記第2の
    積層体とが積層している請求項7に記載の発光装置。
  10. 【請求項10】 有機エレクトロルミネッセンス発光素
    子と二次電池とを有する発光装置の製造方法において、
    前記有機エレクトロルミネッセンス発光素子の陰極層を
    積層する第1の工程と、前記陰極層を陰極活物質層とし
    て前記二次電池を積層する第2の工程とを有することを
    特徴とする発光装置の製造方法。
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