JPH10149676A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH10149676A
JPH10149676A JP8304427A JP30442796A JPH10149676A JP H10149676 A JPH10149676 A JP H10149676A JP 8304427 A JP8304427 A JP 8304427A JP 30442796 A JP30442796 A JP 30442796A JP H10149676 A JPH10149676 A JP H10149676A
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JP
Japan
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potential
output
signal
circuit
decoder
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Withdrawn
Application number
JP8304427A
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English (en)
Inventor
Masanori Isoda
正典 礒田
Takeshi Sakata
健 阪田
Tomonori Sekiguchi
知紀 関口
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Hitachi ULSI Engineering Corp
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi ULSI Engineering Corp
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体装置において、アドレス発生回路から
出力されたアドレス信号がデコーダの遠端までに伝播す
る時間は半導体装置の大規模化とともに遅れた。この伝
播時間の短縮化を図ることである。 【解決手段】 上記課題を解決するための手段は、アド
レス信号を中間電位から遷移する信号に変え、デコーダ
であるNANDゲートを構成するN形MOSトランジス
タの最端のソースを中間電位から低電位に駆動すること
ことにより達成する。 【効果】 アドレス発生回路からデコーダまでの信号の
伝播時間が短縮化されることにより、半導体装置の動作
が高速化がされ、この発明を用いた半導体装置で構成す
るシステムの高速化が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デコーダを有する
半導体装置に係り、特にデコーダによりデコードするア
ドレス信号の伝播時間を短縮するするための有効な技術
に関する。
【0002】
【従来の技術】アドレス信号をデコードするデコーダ
は、アドレス信号の数が増加すると大規模化する。特
に、大容量化に適するDRAM(Dynamic Random Access Mem
ory)は、メモリセルの個数が増加すると共にアドレス数
は多くなりデコーダの個数も増加した。これにより、デ
コーダの遠端に達するまでのアドレス信号の伝播時間は
増大した。この伝播時間の増大は、配線の抵抗と配線容
量及びMOSトランジスタのゲート容量による時定数の
増加が原因であり、この対策としてアドレスを発生する
回路とデコーダとの間にリピータを設けて、アドレス発
生回路の出力負荷を小さくした方式が提案されている。
これについては、1992年電子情報通信学会春期大
会、C-623 などに開示されている。しかし、メモリの
大容量化はさらに進み、アドレスを発生する回路とリピ
ータ間の配線容量は増大し、リピータの負荷となるデコ
ーダの配線の抵抗と配線容量及びMOSトランジスタの
ゲート容量も増大した。このため、アドレス信号がデコ
ーダの遠端に達するまでの伝播時間は増大した。ここで
発生する問題は、アドレス信号を伝播する配線の寄生容
量とデコーダを構成するMOSトランジスタのゲート容
量がアドレス数の増加に伴い増大し、アドレス信号の立
ち上がり時間や立ち下がり時間がデコーダの遠端では長
くなることである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、半導体
装置の大規模化によりアドレス数が増大し、デコーダの
個数が増加した。従って、アドレス信号の配線長は延
び、デコーダを構成するMOSトランジスタのゲート数
も増加した。このため、アドレス信号を伝播する配線の
抵抗と配線容量及びデコーダを構成するMOSトランジ
スタのゲート容量が増大し、デコーダの遠端ではアドレ
ス信号の遷移時間が長くなった。この信号が遷移する遅
れは、メモリセルの記憶情報を読み出す時間や書き込む
時間を遅らせる。つまり、アクセス時間を遅くする。
【0004】そこで、本発明の目的は、上記したアドレ
ス信号の遷移時間を短縮化し、メモリセルの記憶情報を
読み出す時間や書き込む時間を短くすることにある。ま
た、これにより、この半導体装置を用いたシステムの高
速化を図ることも目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る半導体装置は少なくとも一個のデコー
ダとアドレス信号を出力するアドレス発生回路を有し、
デコーダはアドレス信号をデコードする回路であり、デ
コーダの出力をプリチャージ電位にプリチャージするP
形MOSトランジスタと、出力を低電位にする複数のN形M
OSトランジスタで構成する回路、いわゆるダイナミック
形NANDゲートで構成する。
【0006】また、ダイナミック形NANDゲートの出力を
低電位に駆動する駆動回路を備え、駆動回路の出力は従
来のダイナミック形NANDゲートを接地していたノードつ
まり複数で構成するN形MOSトランジスタのうちの最端
のトランジスタのソースに接続し、N形MOSトランジスタ
のゲートに入力するアドレス発生回路の出力信号つまり
アドレス信号は、非選択時の電位である低電位と選択時
の電位である高電位の範囲内にある中間電位から遷移す
る信号であり、駆動回路の出力信号は中間電位から低電
位に遷移する駆動信号であるように構成する。これによ
り、アドレス信号の振幅を従来のアドレス信号で用いた
低電位から高電位に立ち上がる振幅の二分の一にし、ア
ドレス発生回路からデコーダ遠端に遷移する信号つまり
アドレス信号の伝播時間を短縮化することにより目的を
達成できる。
【0007】また、前記ダイナミック形NANDゲートの代
わりに、複数のP形MOSトランジスタを並列に接続して
出力を高電位にする回路、いわゆるスタティック形NAND
ゲートを用いても良い。このときのアドレス発生回路及
び駆動回路の出力信号は前記構成と同様にする。
【0008】また、前記デコーダを複数有する半導体装
置において、複数の駆動回路を備え、デコーダをいくつ
かの群にして、一つのデコーダ群に対して一個の駆動回
路を接続した構成にする。選択しないデコーダ群を駆動
する駆動回路の出力信号は、他のデコーダ群が駆動して
いるときにはプリチャージレベルを保持するように構成
する。これにより、消費電流を低減できる。
【0009】また、アドレス発生回路とデコーダとの間
にリピータを設けた構成にする。リピータは、前記アド
レス発生回路と出力回路で構成し、出力回路はトライス
テート形インバータとプリチャージ回路で構成し、出力
回路の出力を低電位と高電位の範囲内にある中間電位か
ら遷移する信号とする。このようにすれば、アドレス発
生回路の負荷を低減でき、信号の伝播時間を短縮化でき
る。
【0010】前記駆動信号の中間電位をアドレス信号の
中間電位よりも高くする構成にすることにより、非選択
時のアドレス信号よりも駆動回路の出力信号が早く低電
位にならないため、デコーダを構成するN形MOSトランジ
スタのゲートとソース間の電位差がしきい値電圧以上に
なることを抑制しデコーダの誤動作を防止することがで
きる。
【0011】複数のデコーダ群と各デコーダ群を一対一
に駆動する複数の駆動回路を有する半導体装置におい
て、複数の該駆動回路を共通に駆動する前段回路を備
え、前段回路に近い配置のデコーダ群ほど駆動信号の中
間電位を高い電位にプリチャージするように構成する。
これにより、アドレス信号よりも早く低電位になる可能
性がある駆動信号の遷移時間を遅くらせデコーダの誤動
作を防止し、前段回路に遠い配置のデコーダ群の高速化
及び低電流化を図る。
【0012】
【発明の実施の形態】図15は、DRAMの回路構成の
概略を示したもである。図15を用いて、本発明がDR
AMの回路構成上で適用している箇所について説明す
る。なお、説明のためにDRAMを例にしているが、本
発明はDRAM以外にも外部アドレス信号デコード回路
で受けてデコードし、所定の選択信号を発生する半導体
装置に適用しても良い。同図の各ブロックを構成する回
路素子は、特に制限されないが、公知のCMOS(相補
形MOS)やバイポーラトランジスタ等の集積回路技術
によって、単結晶シリコンのような1個の半導体基板上
に形成される。
【0013】図15において、全体を囲む太線の枠は半
導体チップを示し、太線の枠から外の参照符号/RAS
(以後参照符号の前につけた、/は反転を表す),/C
AS,Ae,/WE,Dinはチップ外部からの入力信
号、Doutはチップ外部への出力信号、Vcc,Vs
sはチップ外部からの電源電圧をそれぞれ示している。
また、参照符号MCはメモリセル、WLはワード線、D
及び/Dはビット線、MCAは複数のメモリセルをマト
リクス上に配置するメモリセルアレイ、WDはワードド
ライバ、SAはセンスアンプ、YLは列選択線、YDは
列選択線を駆動する列ドライバ、I/Oは入出力線、M
Aはメインアンプ、OBは出力バッファ、Bは入力バッ
ファ、AAはアドレスバッファ群、ABはプリデコーダ
群(本発明では一般性を持たせるために、アドレス発生
回路群としている)、DCRはデコーダ群をそれぞれ示
している。ここでアドレスバッファ群AAは、それぞれ
に外部アドレス(例えばA0〜An)を受けて、内部相補
アドレス(例えばa0〜an及び/a0〜/an)を出力す
る。
【0014】DRAMの動作において、メモリセルMC
に記憶情報を書き込むこと、または記憶情報を読み出す
ことが主要である。そのために、入力信号/RASと/
CASは外部からの入力アドレス信号Aeに同期をと
り、メモリセルアレイ内のどのメモリセルに情報のやり
とりをするのか決定する。アドレスバッファ群AAから
出力した信号つまりアドレス信号はアドレス発生回路群
ABによりデコードされる。これにより発生したアドレ
ス信号Ai(x)またはAi(y)はそれぞれ行系のデ
コーダDCR、列系のデコーダDCRに入力される。
【0015】行系のデコーダDCRはワードドライバW
Dに選択信号を送り、ワードドライバは一本または複数
のワード線WLを選択的に活性化する。ワード線WLに
より、メモリセルMCが選択されるとビット線Dには記
憶情報に応じてメモリセル信号を出力する。ビット線D
と対をなすビット線/Dには記憶情報’0’、’1’に
応じるメモリセル信号の中間信号が出力される。センス
アンプSAはそのビット線Dと/Dに出力された信号を
差動増幅する。以上の動作の終了時期に合わせて、信号
YEは出力される。
【0016】一方、列系のアドレスバッファAAにより
取り込まれたアドレス信号はアドレス発生回路ABによ
りアドレス信号Ai(y)を出力し、列系デコーダDC
Rによりデコードされる。デコードされた選択信号は列
ドライバに出力される。また他方では、外部信号/CA
Sを基に作られた信号により、信号YEと同期を取った
信号CYが列ドライバを活性化し、出力バッファOBを
活性化する。列ドライバYDは列選択線YLを選択的に
活性化する。列選択線YLにより選ばれたビット線Dと
/Dの増幅信号は入出力線I/Oに出力され、メインア
ンプMAにより増幅され、出力バッファOBによりチッ
プ外部に出力される。
【0017】本発明では、図15に示した破線内の回路
について適用したものである。つまり、アドレス発生回
路ABから出力したアドレス信号Ai(x)またはAi
(y)がデコーダDCRの遠端に達するまでの伝播時間
を短縮化することである。
【0018】本発明に係る半導体装置の好適な実施の形
態は、少なくとも一個のデコーダと、アドレス信号を出
力するアドレス発生回路を有し、デコーダは、アドレス
信号をデコードする回路であり、デコーダの出力をプリ
チャージ電位にプリチャージするP形MOSトランジスタ
と、複数のN形MOSトランジスタで構成するダイナミッ
ク形NANDゲートで構成する。
【0019】また、ダイナミック形NANDゲートの出力を
低電位に駆動する駆動回路を備え、駆動回路の出力は従
来のダイナミック形NANDゲートを接地していたノードつ
まりN形MOSトランジスタの最端のソースに接続し、N
形MOSトランジスタのゲートに入力するアドレス発生回
路の出力信号は、非選択時の電位である低電位と選択時
の電位である高電位の範囲内にある中間電位から遷移す
る信号であり、駆動回路の出力信号は中間電位から低電
位に遷移する駆動信号であるように構成することにより
目的を達成できる。
【0020】また、前記ダイナミック形NANDゲートの代
わりに、複数のP形MOSトランジスタにより出力を高電
位にするスタティック形NANDゲートを用いても良い。
【0021】このように構成することにより、従来のア
ドレス信号である低電位から高電位に振幅する信号の遷
移時間をおよそ二分の一にできる。従って、半導体装置
の動作を高速化でき、この半導体装置で構成したシステ
ムの高速化を図ることができる。
【0022】つぎに、本発明に係る半導体装置のさらに
具体的な実施例につき、添付図面を参照しながら以下詳
細に説明する。
【0023】<実施例1>図1は、本発明に係る半導体
記憶装置の一実施例を示す要部回路図である。本実施例
では、4bitのアドレス信号(相補アドレス信号ではa
0〜a3,/a0〜/a3である)を受けて、16個の
中から1個を選択する信号を発生する16個のデコーダ
を用いた例を示す。図1において、参照符号D00〜D
23はアドレス発生回路、ABは複数のアドレス発生回
路D00〜D23を有するアドレス発生回路群、ISは駆
動回路、C01〜C16はデコーダ、I01〜I16は
インバータ、DCRは複数のデコーダとインバータを含
むデコーダ群をそれぞれ示している。アドレス発生回路
(又はプリデコード回路)D00〜D23内のPは出力
を中間電位にするプリチャ−ジ回路、Nはアドレス信号
a0〜a3,/a0〜/a3をデコードして出力を高電
位VHまたは低電位VLにする出力回路である。図1でD0
4〜D019、及びA04〜A19は省略して記載され
ているが同じ規則で並んでいるものとする。また、デコ
ーダC01〜C16は、P形MOSトランジスタMPにより
出力ノードM01〜M16のそれぞれを高電位Vccに
プリチャージし、N形MOSトランジスタN1とN2はア
ドレス信号(又はプリデコード信号)A00〜A23の
信号により出力ノードM01〜M16を選択時には低電
位VLにし、非選択時には高電位VHを保持する。駆動回路
ISはデコーダC01〜C16のそれぞれの出力ノードM
01〜M16を低電位VLに駆動するための信号を出力
し、駆動線SはN形MOSトランジスタN2のソースに接
続する。なお、参照符号Sは駆動線または駆動信号また
は駆動ノードを示す。
【0024】デコーダC01〜C16のデコード動作
は、出力ノードM01〜M16のうちの一つを低電位に
することである。そこで、デコーダC16を選択するこ
とを仮定して、図1に示す回路の動作を説明する。デコ
ーダC01〜C16はダイナミック形NANDゲートであ
り、P形MOSトランジスタMPのゲートを信号 PCが低電
位になることにより出力ノードM01〜M16のそれぞ
れを高電位Vccにプリチャージする。その後、信号 P
Cは高電位になり、P形MOSトランジスタMPは非導通に
なる。このとき、アドレス信号A00〜A23はプリチ
ャージ回路Pにより中間電位Vmであり、駆動回路ISが出
力する駆動信号Sも中間電位Vmdである。つぎに、デ
コーダC16を選択するために、アドレス信号/a0、
/a1、/a2、及び/a3を低電位にし、それ以外の
アドレス信号a0〜a3を高電位にする。これにより、
アドレス信号A03とA23は高電位VHに遷移し、それ
以外のアドレス信号A00〜A02とA20〜A22は
低電位VLに遷移する。また、アドレス信号a0〜a3が
遷移する時期と同時に信号OPは高電位になる。つまり、
非選択のアドレス信号A00〜A02とA20〜A22
が電位を低電位VLに遷移すると同時もしくはそれより少
し遅れて駆動信号Sも低電位VLに遷移する。このとき、
駆動信号Sの電位がアドレス信号A00〜A02とA2
0〜A22の電位よりも早く低電位にならないように設
計する必要がある。これは、N形MOSトランジスタN2
のゲートとソース間の電位差がしきい値電圧以上になる
と、N形MOSトランジスタN2が導通状態となり、非選
択のデコーダC01〜C15の出力電位が高電位から低
下し誤動作を起こす畏れがあるからである。そこで、デ
コーダC01〜C15のN形MOSトランジスタN2のゲ
ートとソースはほぼ同電位VLであり、ほぼ同時期に低電
位VLに遷移するため、N形MOSトランジスタN1とN2
は非導通状態を保ち出力ノードM01〜M15はプリチ
ャージ電位Vccを保持する。これにより、インバータI
01〜I15の出力d01〜d15を低電位に保持す
る。
【0025】ところで、デコーダC16のN形MOSトラ
ンジスタN1とN2のゲートは高電位VHに遷移するため
駆動信号Sの低電位VLと電位差を生じる。この電位差が
N形MOSトランジスタN1及びN2のしきい値電圧以上
になるとN形MOSトランジスタN1とN2は導通状態に
なる。これにより、出力ノードM16は低電位VLにな
り、インバータI16を介して出力d16を高電位にす
る。本実施例で用いられる駆動信号のハイレベルとロウ
レベルとの中間の電圧である中間電位Vmdは、アドレス
信号の中間電位Vmと同電位以上であれば良い。または、
N形MOSトランジスタN2のゲート電位であるアドレス
信号の中間電位VmとN形MOSトランジスタN2のソース
電位である駆動信号Sの中間電位Vmdとの電位差がN形M
OSトランジスタN2のしきい値電圧以下でなければなら
ない。中間電位Vmdを中間電位Vmより高くすれば、非選
択時に起こる誤動作を抑止できる。
【0026】本実施例の特徴は、従来のアドレス信号に
用いた低電位から高電位に遷移する信号の振幅に対し
て、アドレス信号を中間電位から高電位または低電位に
遷移する信号にしたことにより、振幅を従来の二分の一
にしたことである。これにより、信号の遷移時間は短縮
化され半導体装置の動作速度を高速化できる。また、本
実施例を備える半導体装置を用いたシステムの高速化を
可能にする。なお、本実施例では、デコーダを16個用
いて説明しているが、それ以上の個数のデコーダを用い
ても良い。
【0027】図2は図1に示した実施例の動作波形であ
り、(a)は選択時の動作、(b)は非選択時の動作で
ある。横軸は時間、縦軸はそれぞれの信号の電圧を示し
ている。本動作波形では、図1に示したデコーダC16
を選択すると仮定して説明する。参照符号PCはプリチ
ャージ信号、A03とA23をアドレス信号、Sを駆動
信号、M16をデコーダC16の出力信号、VH を高電
位、VLを低電位、Vmをアドレス信号の中間電位、Vmdを
駆動信号の中間電位としている。
【0028】図2(a)の選択時の動作では、プリチャ
ージ信号PCは低電位VLであり、出力M16を高電位
Vccにプリチャージする。つぎに、プリチャージ信号
PCは高電位VHになりプリチャージ回路を非導通状態
にする。アドレス信号A03とA23は中間電位Vmから
高電位VHに遷移する。これとほぼ同時期もしくは少し遅
れて駆動信号Sは中間電位Vmdから低電位VLに遷移する。
この低電位VLと高電位VHの電位差は、デコーダC16を
構成するN形MOSトランジスタのゲートとソース間の電
位差であり、しきい値電圧以上になるとデコーダC16
の出力M16を低電位VLにする。以上が選択動作であ
り、その後のアドレス信号A03とA23及び駆動信号
Sは中間電位に戻り、プリチャージ信号PCが低電位V
LになりデコーダC16はプリチャージ状態となる。
【0029】図2(b)の非選択時の動作では、プリチ
ャージ信号PCが低電位VLになり出力M16を高電位
Vccにプリチャージした後、アドレス信号A03とA
23は中間電位Vmから低電位VLに遷移する。これとほぼ
同時期に駆動信号Sは中間電位Vmdから低電位VLに遷移す
る。この低電位VLとアドレス信号A03とA23の低電
位VLには電位差がない。このため、デコーダC16を構
成するN形MOSトランジスタのゲートとソース間に電位
差がなく、デコーダC16の出力M16は高電位Vcc
を保持する。本実施例の特徴は、従来のアドレス信号に
用いた低電位から高電位に遷移する信号の振幅に対し
て、アドレス信号を中間電位から高電位または低電位に
遷移する信号にしたことにより、振幅を従来の二分の一
にしたことである。これにより、信号の遷移時間を短縮
化し、半導体装置の動作速度を高速化する。
【0030】図3は、本発明に係る半導体装置を構成す
るアドレス発生回路D0iの例を示す図である。また、
D2jも同様の構成であり、i及びjは0〜3を任意に
示す。図3の破線で囲んだ部分Pは出力A0iを中間電
位Vmにプリチャージするプリチャージ回路であり、Nは
出力A0iを高電位VHまたは低電位VLにする出力回路で
ある。プリチャージ回路Pは、P形MOSトランジスタPPの
ソースを中間電位Vmを発生する電圧源に接続し、ドレイ
ンを出力A0iに接続し、ゲートをプリチャージ信号PC
により制御する。出力回路Nはダイナミック形NANDゲー
トの出力ノードをHighインピーダンスにするMOSトラン
ジスタを付加した回路である。参照符号DP1,DP2,TP,PP
はP形MOSトランジスタ、DN1,DN2,TNはN形MOSトランジ
スタ、ITはインバータをそれぞれ示す。このアドレス発
生回路の動作は次のようになる。アドレス信号を発生す
る前に信号PCは低電位VLである。これにより、出力回路
Nの出力ノードはHighインピーダンスであり、プリチャ
ージ回路Pの出力でもある出力A0iは中間電位Vmにプ
リチャージされている。つぎに、信号PCが高電位VHにな
ると、P形MOSトランジスタTPとN形MOSトランジスタTN
は導通状態になり、P形MOSトランジスタPPは非導通状
態になる。この後、出力回路Nの動作は通常のNANDゲー
トと同様であり、アドレス信号a0または/a0とa1
または/a1が高電位VHになったとき、出力A0iを低
電位VLにする。また、アドレス信号a0または/a0も
しくはa1または/a1のどちらか一方が低電位VLにな
ったとき、出力A0iを高電位VHにする。本実施例の特
徴は、中間電位から高電位または低電位に遷移する信号
を出力するアドレス発生回路を構成したことである。
【0031】図4は、本発明に係る半導体装置を構成す
るデコーダCnの別の例を示す図である。nは01〜1
6を任意に示す。図4に示す参照符号MP1とMP2はP形MO
Sトランジスタ、N1とN2はN形MOSトランジスタであり、
本回路は前記駆動信号Sにより出力を低電位に駆動する
スタティック形NANDゲートである。また、駆動信号Sと
アドレス信号A03とA23は図1で示したものと同じ
である。アドレス信号A03とA23が高電位VHになっ
たとき、出力Mnを低電位VLにする。また、アドレス信
号A03またはA23のどちらか一方が低電位VLになっ
たとき、出力Mnを高電位VHにする。本実施例の特徴
は、信号PCを必要としない。また、アドレス信号が低電
位に入力されている間は、出力Mnの高電位を静的に維
持する。
【0032】<実施例2>図5は、図1に示した実施例
の駆動回路をNANDゲートにして複数用い、動作するデコ
ーダ群と動作しないデコーダ群に分け、それぞれのデコ
ーダ群に対応したアドレス発生回路群を用いたものであ
り、それ以外は図1と同様である。本実施例の回路NSu
とNSdは駆動回路であり、従来のNANDゲートを用いてい
る。ただし、駆動回路NSuとNSdを構成するP形MOSトラ
ンジスタのソースには中間電位Vmdを発生する電圧源に
接続する。また、デコーダ群をCuとCdに分け、それぞれ
のデコーダ群に対応したアドレス発生回路群ABをアド
レス発生回路群Auとアドレス発生回路群Adの二つ用
い、駆動信号SuとSdによりそれぞれのデコーダ群を駆動
する。さらに、信号Fuはデコーダ群Cuを選択するアドレ
ス信号と対応し、同様に信号Fdはデコーダ群Cdを選択す
るアドレス信号と対応している。
【0033】本回路の動作は、信号FuまたはFdのどちら
か一方を中間電位Vmdにし、他方を低電位VLにする。こ
こでは、信号Fuを中間電位Vmdにした例を説明する。つ
ぎに、信号OPが中間電位Vmdになると駆動信号Suは低電
位VLに遷移し、駆動信号Sdは中間電位Vmdを保持する。
このときのデコーダ群Cuは活性化され、アドレス信号A
00u〜A23uの選択信号によりデコーダの出力信号
M01u〜M16uのうちの一つが低電位になり、それ
以外は高電位になる。選択しないデコーダ群Cdのアドレ
ス信号A00d〜A23dは中間電位Vmを保持し、駆動
信号Sdも中間電位Vmdを保持する。従って、デコーダ群C
d内のデコーダの出力は高電位を保持したままとなる。
本実施例の特徴は、複数のデコーダを二つの群に分け、
選択するデコーダを含まないデコーダ群は動作させない
こととそのデコーダ群を駆動するアドレス発生回路と駆
動回路を動作させないことである。これにより、消費電
流の削減が可能となる。本実施例では、デコーダ群を二
つに分けたが、それ以上の複数のデコーダ群に分けても
良い。
【0034】図6は、図5に示した実施例の動作波形で
あり、デコーダC16uを選択したことを仮定して説明
する。参照符号SuとSdは駆動信号、A03uとA23
u,A00u〜A2u,A20u〜A22u及びA00
d〜A23dはアドレス信号、M16uとM01u〜M
15u及びM01d〜M16dはデコーダの出力信号で
ある。図6の動作波形において、アドレス信号A00u
〜A02u,A20u〜A22uは非選択信号であり、
中間電位Vmから低電位VLに遷移し、またアドレス信号A
03uとA23uは選択信号であり、中間電位Vmから高
電位VHに遷移する。駆動信号Suは、デコーダ群Cuを活
性化するために中間電位Vmから低電位VLに遷移する。こ
の結果、デコーダC16uの出力M16uは高電位Vc
cから低電位VLに遷移する信号となる。デコーダM01
u〜M15uは、非選択のアドレス信号A00u〜A2
u,A20u〜A22uを受けて出力M01u〜M15
uを高電位Vccに保持する。活性化しないデコーダ群C
dのアドレス信号A00d〜A23d及びSdはプリチャ
ージ中間電位Vmを保持し、出力M01d〜M16dは高
電位VHを保持する。以上のようにすれば、デコード動作
が完了し、その後は選択のアドレス信号と非選択のアド
レス信号及び駆動信号Suをプリチャージレベルである
中間電位Vmに戻す。本実施例の特徴は、デコーダを複数
のデコーダ群に分割し、非活性のデコーダ群を設けるこ
とにより消費電流の低減を図ったことである。
【0035】<実施例3>図7は、図1に示した実施例
のアドレス発生回路とデコーダとの間にリピータを設け
たものであり、それ以外は図1と同様である。本実施例
では、アドレス発生回路の負荷を低減しアドレス信号の
伝播をより高速にしたことを特徴とする。
【0036】図7において、参照符号DCRは図1に示
したデコーダ群でありCRとCLはそれぞれのデコーダ
群、R01〜R16はリピータ、ISRはリピータを駆動
する駆動回路、RSはリピータの駆動線または駆動信号を
それぞれ示す。図7に示すリピータR01〜R16は、
アドレス信号A00〜A23を受けてアドレス信号G0
1〜G16を出力する。アドレス発生回路はアドレス信
号a0〜a3,/a0〜/a3によりアドレス信号A0
0〜A23を出力し、その信号は中間電位Vmから高電位
VHまたは低電位VLに遷移する信号である。リピータ
R01〜R16は、アドレス信号A00〜A23が高電
位VHになると出力G01〜G16が中間電位Vmから
高電位VHになる。同様に、アドレス信号A00〜A2
3が低電位VLになると、出力G01〜G16は中間電
位Vmから低電位VLになる。この後は、図1に示した
実施例と同様に、出力G01〜G16をアドレス信号と
して扱い、デコーダ群CR及びCLからそれぞれ一つの
デコーダの出力だけを低電位VLにする。つまり、アド
レス信号をデコードする。なお、本実施例の駆動回路I
SRはリピータR01〜R16に対して駆動回路ISと
同様の動作をする。本実施例の特徴は、アドレス発生回
路の出力をデコーダのゲートに直接印加しないで途中に
リピータを設け、アドレス発生回路の出力の負荷を軽く
したことである。また、これによりアドレス信号の伝播
時間をさらに短縮し、半導体装置の動作を高速にしたこ
とである。さらに、本実施例を備えた半導体装置を用い
てシステムの高速化を可能にしたことである。
【0037】図8は、図7に示した実施例の一部を構成
するリピータRmの一実施例である。図8において、参
照符号D0i及びPは図3に示したアドレス発生回路D
0i及びPと同一のものであり、NRは出力GmをHi
ghインピーダンス状態にする機能を有するトライステ
ート形インバータである。本実施例の動作は、アドレス
信号A0iとA2jの両方が高電位VHになったときの
みに出力Oは低電位VLになる。トライステート形イン
バータNRの出力Gmは予めプリチャージ回路Pにより
中間電位Vmになっている。出力Oが低電位VLになる
と出力Gmは中間電位Vmから高電位VHに遷移する。
また、出力Oが高電位VHになると出力Gmは中間電位
Vmから低電位VLに遷移する。本実施例の特徴は、ア
ドレス信号を受けてアドレス信号をデコードしながら、
中間電位から高電位または低電位に遷移する信号を出力
する回路にしたことである。
【0038】図9は、図8に示したリピータRmの動作
波形を示したものである。図9において、選択時のアド
レス信号A0iとA2jは中間電位Vmから高電位VH
に遷移する信号、非選択時のアドレス信号A0iとA2
jは中間電位Vmから低電位VLに遷移する信号、参照
符号RSは駆動信号、Oはアドレス発生回路D0iの出
力、GmはリピータRmの出力をそれぞれ示している。
駆動信号RSはリピータRmを活性化するために中間電
位Vmから低電位VLに遷移する。これとほぼ同期して
アドレス信号A0iとA2jは中間電位Vmから高電位
VHまたは低電位VLに遷移する。高電位VHに遷移し
た場合、出力Oは中間電位Vmから低電位VLに遷移す
る。同様に、低電位VLに遷移した場合、出力Oは中間
電位Vmから高電位VHに遷移する。出力Oを受けてト
ライステート形インバータNRの出力Gmは、中間電位
Vmから選択時には高電位VHになり、非選択時には低
電位VLになる。本実施例の特徴は、リピータRmがア
ドレス信号をデコードし、選択時に出力Gmは中間電位
から高電位に遷移する信号を出力する回路にしたことで
ある。
【0039】<実施例4>図10、図11、図12は、
図4に示したデコーダCnの他の実施例であり、(a)は
回路構成を、(b)は非選択時の動作波形をそれぞれ示し
たものである。図10、図11、図12は駆動線の代わ
りに駆動ノードSにN形MOSトランジスタTNを接続
し、N形MOSトランジスタTNを駆動回路とする。ま
た、N形MOSトランジスタTNのゲートには、低電位
VLから中間電位Vmに遷移する信号を印加し、駆動ノ
ードSの電位を中間電位から低電位VLに降下したもの
である。これにより、図4に示した駆動線Sの負荷とな
る拡散層容量のために駆動信号が遅れ過ぎないようにし
たものである。また、図10、図11、図12の実施例
は、それぞれの駆動ノードSにプリチャージする電位が
違うために誤動作を抑止することに優位、または動作速
度に優位であるという特徴がある。
【0040】図10(a)に示す実施例の回路構成で、
参照符号TPはP形MOSトランジスタ、DN1,DN
2,TNはN形MOSトランジスタ、Vccは高電位、
VLは低電位、PCはプリチャージ信号、A0iとA2
jはアドレス信号、GSはN形MOSトランジスタTN
のゲート信号、Sは駆動ノードをそれぞれ示している。
プリチャージ時では、プリチャージ信号PCが低電位に
なり、アドレス信号A0iとA2jが中間電位Vmであ
るため、P形MOSトランジスタTPとN形MOSトラ
ンジスタDN1及びDN2を介して、駆動ノードSに
は、中間電位VmからN形MOSトランジスタDN2の
しきい値電圧分だけ降下した電位がプリチャージされ
る。
【0041】図10(b)は非選択時の動作波形であ
り、参照符号は図10(a)の回路構成と同一である。
動作波形(b)で、プリチャージ信号PCが高電位VH
になり、アドレス信号A0iまたはA2jが非選択時の
信号つまり中間電位Vmから低電位VLになると同時ま
たはそれより遅れてゲート信号GSは低電位VLから中
間電位Vmになる。これにより駆動ノードSの電位は、
中間電位Vmからしきい値電圧分だけ降下した電位つま
りプリチャージ電位、から低電位VLに遷移する。N形
MOSトランジスタDN2のゲート電位であるアドレス
信号A2jとソース電位である駆動ノードSの電位の電
位差がしきい値電圧以上にならずに、共に低電位VLに
降下すればデコーダCnの出力Mnは高電位Vccを保
持した状態を保つ。つまり、非選択動作を完了する。本
実施例の特徴は、駆動ノードのプリチャージ電位が低い
ため、駆動ノードを早く低電位する。そのため、デコー
ダの速度が速いことである。
【0042】図11のデコーダの実施例では、駆動ノー
ドSに中間電位Vmをプリチャージし、N形MOSトラ
ンジスタTNにより駆動時に低電位VLに降下する。図
11(a)の回路構成において、参照符号SPはP形M
OSトランジスタであり、それ以外は図10と同じであ
る。(a)の回路構成に示すP形MOSトランジスタS
Pは、ソースを中間電位Vmを発生する電圧源に接続
し、ドレインを駆動ノードSに接続し、ゲートにプリチ
ャージ信号PCを入力した。プリチャージ信号PCが低
電位VLになると、駆動ノードSには中間電位Vmがプ
リチャージされる。図11(b)は非選択時の動作波形
であり、参照符号は(a)と同一である。本実施例で
は、プリチャージ時の駆動ノードSの電位が図10に示
した実施例よりも高いことが特徴である。そのため非選
択時に、ゲート信号GSがアドレス信号A0iまたはA
2jよりも早く遷移した場合でも、駆動ノードSの電位
は図10に示した実施例よりも低電位VLに遷移する時
間が遅くN形MOSトランジスタDN1またはDN2の
ゲートとソース間の電位差はしきい値電圧以上になりに
くいため誤動作を抑止できる。
【0043】図12のデコーダの実施例では、駆動ノー
ドSに高電位Vccをプリチャージし、駆動時に低電位
VLに降下する。図12において、(a)は回路構成
を、(b),(c)は非選択時の動作波形を示し、
(c)については駆動ノードSの電位が低電位に遷移す
る時期が早くなった場合を示す。また、(a)の回路構
成において、参照符号SPはP形MOSトランジスタで
あり、それ以外は図10と同じであり、(b),(c)
で用いられる参照符号は(a)の回路構成で用いられる
ものと同一である。
【0044】図12(a)の回路構成に示すP形MOS
トランジスタSPは、ソースを高電位Vccを発生する
電圧源に接続し、ドレインを駆動ノードSに接続し、ゲ
ートにプリチャージ信号PCを入力した。図12(b)
の動作波形で示すように、プリチャージ信号PCが低電
位VLになると、駆動ノードSには高電位Vccがプリ
チャージされる。つぎに、ゲート信号GSを受けて駆動
ノードSは低電位VLになる。本実施例では、プリチャ
ージ時の駆動ノードSの電位が図11に示した実施例よ
りも高いことが特徴である。そのため、図12(c)の
動作波形で示すように、非選択時にゲート信号GSがア
ドレス信号A2jよりも早く遷移した場合でも、駆動ノ
ードSの電位はアドレス信号A2jの電位よりも早く低
下しない。このため、N形MOSトランジスタDN2の
ゲートとソース間の電位差はしきい値電圧以上になりに
くいため誤動作を抑止できる。
【0045】図10、図11及び図12の実施例の特徴
は、駆動ノードSにプリチャージする電位が高いほど、
N形MOSトランジスタDN2のゲートとソース間の電
位差がしきい値電圧以上になりにくいためデコーダは誤
動作を起こしにくいことである。また、駆動ノードSに
プリチャージする電位が低いほど、デコーダは高速に動
作することである。なお、駆動ノードSにプリチャージ
する電位は本実施例以外の高電位でも良い。
【0046】<実施例5>図13は、図1に示したデコ
ーダ群DCRの駆動ノードSにプリチャージ回路である
P形MOSトランジスタSP0及び駆動回路であるN形
MOSトランジスタTNを接続したものである。P形M
OSトランジスタSP0は駆動ノードSを中間電位Vm
dにプリチャージするプリチャージトランジスタであ
り、N形MOSトランジスタTNは駆動ノードSを低電
位VLするための駆動用のトランジスタである。本実施
例の特徴は、複数個のデコーダに対して一対のプリチャ
ージトランジスタと駆動用のトランジスタを用いてレイ
アウトのしやすさを工夫したもである。
【0047】<実施例6>図14は、図13に示したデ
コーダ群を複数用い、プリチャージトランジスタSP0
の代わりに、それぞれのデコーダ群に対してそれぞれの
プリチャージ回路を接続したものであり、駆動回路であ
るN形MOSトランジスタTN0〜TN2のゲートを駆
動する回路IGを備え、それ以外は図13の実施例と同
じである。本実施例の参照符号P0〜P2はプリチャー
ジ回路、IGは駆動回路TN0〜TN2のゲートを駆動
する回路、DRは複数のアドレス発生回路を有するアド
レス発生回路群を示す。プリチャージ回路P0はP形M
OSトランジスタSP0により駆動ノードS0を中間電
位Vmdにプリチャージする。プリチャージ回路P1は
P形MOSトランジスタSP1とN形MOSトランジス
タNS1により駆動ノードS1を中間電位VmdからN
形MOSトランジスタNS1のしきい値電圧分低下した
電位にプリチャージする。プリチャージ回路P2はP形
MOSトランジスタSP2とN形MOSトランジスタN
S2とN形MOSトランジスタNS3により駆動ノード
S2を中間電位VmdからN形MOSトランジスタNS
2のしきい値電圧とN形MOSトランジスタNS3のし
きい値電圧分低下した電位にプリチャージする。本実施
例の特徴は、駆動回路TN0〜TN2のゲートを駆動す
る回路IGに近い配置のデコーダ群の方が、駆動ノード
をより高い中間電位にプリチャージすることである。回
路IGが出力する信号の伝播は、回路IGに近い配置の
駆動回路の方が速いため、アドレス信号よりも駆動ノー
ドの電位が早く低電位に遷移しやすい。そのため、駆動
ノードS0のプリチャージ電位Vmdを他の駆動ノード
よりも高くすることにより、駆動ノードS0の電荷の引
き抜きを遅らせ、誤動作しにくくした。また、遠端のデ
コーダに対しては中間電位であるプリチャージ電位を下
げたため消費電流を低減した。さらに、アドレス信号の
伝播が遅い遠端のデコーダに対してはプリチャージ電位
を下げたためデコーダの動作を高速にし、アドレス信号
の伝播が遅い分を相殺している。なお、本実施例では、
プリチャージ回路はN形MOSトランジスタのしきい値
電圧を利用してプリチャージ電圧を降下させたが、それ
以外の方法でプリチャージ電圧を降下させても良い。
【0048】本発明において、図1、図4、図5、図
7、図8図10、図11、図12図13、図14で用い
たNANDゲートの代わりにNORゲートを用いても良
い。
【0049】
【発明の効果】前述した実施例などから明らかなよう
に、本発明によれば、アドレス発生回路から発生するア
ドレス信号の振幅を小さくしたため、アドレス信号がデ
コーダの遠端に伝播する時間を短縮でき、半導体装置の
動作時間を短縮できる。また、これにより本発明を用い
た半導体装置を使用したシステムの高速化が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半導体装置の一実施例を示す要部
回路図である。
【図2】図1に示す実施例における動作波形である。
【図3】本発明に係る半導体装置のアドレス発生回路の
回路図である。
【図4】本発明に係る半導体装置のデコーダの別の回路
図である。
【図5】本発明に係る半導体装置の別の実施例を示す要
部回路図である。
【図6】図5に示す実施例における動作波形である。
【図7】本発明に係る半導体装置の別の実施例を示す要
部回路図である。
【図8】図7に示すリピータの実施例である。
【図9】図8に示す実施例における動作波形である。
【図10】(a)は本発明に係る半導体装置のデコーダ
の別の回路構成、(b)は非選択時の動作波形である。
【図11】(a)は本発明に係る半導体装置のデコーダ
の別の回路構成、(b)は非選択時の動作波形である。
【図12】(a)は本発明に係る半導体装置のデコーダ
の別の回路構成、(b),(c)は非選択時の動作波形
である。
【図13】図11に示したデコーダを複数用いた構成に
する回路図である。
【図14】本発明に係る半導体装置のデコーダ群を構成
する別の回路図である。
【図15】DRAMの回路構成の概略である。
【符号の説明】
C01〜C16…デコーダ、 D00〜D03,D20
〜D23…アドレス発生回路、 IS…駆動回路、 I
01〜I16…インバータ、 P…プリチャ−ジ回路、
N…出力回路、 MP,DP1,DP2,PP,T
P,DP3…P形MOSトランジスタ、 DN1,DN
2,N1,N2,TN,DN3…N形MOSトランジス
タ、 a0〜a3,/a0〜/a3…アドレス信号、 V
cc…高電圧電源、 VH…高電位、 VL…低電位、
Vm…中間電位、 Vmd…別の中間電位、 PC…
プリチャージ信号、 OP…駆動回路を駆動する信号、
A00〜A03,A20〜A23…アドレス信号、
R01〜R16…リピータ、G01〜G16…アドレス
信号、 ISR…リピータ用駆動回路、 S…駆動線ま
たは駆動信号または駆動ノード。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阪田 健 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 関口 知紀 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アドレス発生回路の出力するアドレス信号
    を受けて所定の選択信号を出力するデコーダを有する半
    導体装置において、 前記デコーダは、前記デコーダの出力をプリチャージ電
    位にプリチャージする第1導電形MOSトランジスタと、
    選択時に出力を第1電位にする複数の第2導電形MOSト
    ランジスタとを有するダイナミック形NANDゲートで構成
    され、 前記複数の第2導電形MOSトランジスタの最端のソース
    には、前記ダイナミック形NANDゲートの出力を前記第1
    電位に駆動するための駆動回路の出力が供給され、 前記第2導電形MOSトランジスタのゲートには、前記ア
    ドレス信号が供給され、 前記アドレス信号は、前記デコーダの非選択時の出力電
    位である前記第1電位と選択時の出力電位である第2電
    位の範囲内にある第1中間電位から遷移する信号であ
    り、 前記駆動回路の出力信号は、前記第1電位と前記第2電
    位の間にある第2中間電位から前記第1電位に遷移する
    駆動信号であることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】少なくとも一個のデコーダと、アドレス信
    号を出力するアドレス発生回路を有する半導体装置にお
    いて、 前記デコーダは、複数の第1導電形MOSトランジスタの
    ドレインを出力に並列に接続し、選択時に出力を第1電
    位にする複数の前記第2導電形MOSトランジスタのゲー
    トと複数の前記第1導電形MOSトランジスタのゲートを
    一対一にそれぞれ接続した回路から成るスタティック形
    NANDゲートで構成され、 前記複数の第2導電形MOSトランジスタの最端のソース
    には、前記スタティック形NANDゲートの出力を前記第1
    電位に駆動するための駆動回路の出力が供給され、 前記複数の第2導電形MOSトランジスタのゲートには、
    前記アドレス信号が供給され、 前記アドレス信号は、前記デコーダの非選択時の出力電
    位である前記第1電位と選択時の出力電位である第2電
    位の範囲内にある第1中間電位から遷移する信号であ
    り、 前記駆動回路の出力信号は、前記第1電位と前記第2電
    位の間にある第2中間電位から前記第1電位に遷移する
    駆動信号であることを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の半導体装
    置において、前記第2中間電位は前記第1中間電位より
    高い電位であることを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】請求項1または請求項2に記載の半導体装
    置において、前記アドレス発生回路は出力を第1中間電
    位にするプリチャージ回路とアドレスに応じて出力を前
    記第1電位または前記第2電位にする出力回路で構成さ
    れることを特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の半導体装置において、前
    記プリチャージ回路は第1導電形MOSトランジスタの
    ドレインを出力に接続しソースを前記第1中間電位を発
    生する電圧源に接続した回路であり、 前記出力回路はアドレスに応じて第2電位または第1電
    位を発生するトライステート形NANDゲートまたはト
    ライステート形NORゲートであり、 前記プリチャージ回路が導通状態の時は前記出力回路の
    出力はHighインピーダンス状態であることを特徴と
    する半導体装置。
  6. 【請求項6】請求項1または請求項2に記載の半導体装
    置において、複数の前記デコーダから成るデコーダ群を
    有し、前記デコーダ群と一対一に対応する複数の前記駆
    動回路を備え、選択しない前記デコーダ群を駆動する前
    記駆動回路の出力信号は前記デコーダを駆動する期間中
    でも前記第2中間電位を保持することを特徴とする半導
    体装置。
  7. 【請求項7】請求項1または請求項2に記載の半導体装
    置は、複数の前記デコーダから成る複数のデコーダ群を
    有し、前記デコーダ群と一対一に対応する複数の前記駆
    動回路と複数の前記駆動回路を共通に駆動する前段回路
    を備え、前記駆動信号の前記第2中間電位は前記前段回
    路に近い配置の前記デコーダ群ほど高い電位にプリチャ
    ージされることを特徴とする半導体装置。
  8. 【請求項8】請求項6に記載の半導体装置において、前
    記駆動回路は第2導電形MOSトランジスタであり前記
    第2導電形MOSトランジスタのソースを前記第1電位
    を発生する電圧源に接続しドレインを前記デコーダを構
    成する前記第2導電形MOSトランジスタの最端のソース
    に接続し、前記駆動回路は前記第2導電形MOSトラン
    ジスタのゲートに前記第1電位から前記第2中間電位に
    遷移する信号としたことを特徴とする半導体装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7761757B2 (en) 2007-06-26 2010-07-20 Hynix Semiconductor Inc. Apparatus and method of setting test mode in semiconductor integrated circuit

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7761757B2 (en) 2007-06-26 2010-07-20 Hynix Semiconductor Inc. Apparatus and method of setting test mode in semiconductor integrated circuit

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