JPH10149515A - 薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法 - Google Patents

薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法

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JPH10149515A JP8308088A JP30808896A JPH10149515A JP H10149515 A JPH10149515 A JP H10149515A JP 8308088 A JP8308088 A JP 8308088A JP 30808896 A JP30808896 A JP 30808896A JP H10149515 A JPH10149515 A JP H10149515A
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清 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 下部コア層の幅寸法と上部コア層の幅寸法と
で差のある薄膜のインダクティブヘッドでは、両コア層
から記録媒体に与えられる記録磁界がトラック幅からは
み出し、ライトフリンジングが発生しやすくなってい
る。 【解決手段】 ギャップ層の幅寸法をトラック幅Twと
一致させ、前記ギャップ層の両側には軟磁性材料製のシ
ールド磁性層4が形成されているため、前記トラック幅
Twから滲み出る記録磁界は前記シールド磁性層4に吸
収され、ライトフリンジングを抑制できる。特に前記シ
ールド磁性層の飽和磁束密度と膜厚L1を適切に調節す
ることにより、ライトフリンジングを抑制できると同時
に再生出力を高く維持することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浮上式磁気ヘッド
などに使用されるインダクティブ型の薄膜磁気ヘッドに
係り、特に記録用の磁気ギャップのトラック幅方向の両
側にシールド磁性層を設けることにより、ライトフリン
ジングの発生を抑制できるようにした薄膜磁気ヘッド及
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図16はスライダ10上に形成された従
来の薄膜磁気ヘッドの全体構造の概略を示す斜視図であ
り、図17(a)は、従来の薄膜磁気ヘッドを記録媒体
の対向部側から示した部分正面図である。図16及び図
17(a)に示す薄膜磁気ヘッドは、浮上式ヘッドを構
成するスライダ10のトレーリング側端部に形成された
ものであり、読み出しヘッドh1と記録用のインダクテ
ィブヘッドh2とが積層されたものとなっている。
【0003】符号11は、Ni―Fe系合金(パーマロ
イ)またはセンダストなどの高透磁率の磁性材料で形成
された下部コア層である。磁気抵抗効果素子を利用した
読み出しヘッドh1にインダクティブヘッドh2が連続し
て積層された複合型薄膜磁気ヘッドでは、前記下部コア
層11が、インダクティブヘッドh2のコア層として機
能するだけでなく、読み出しヘッドh1の上部シールド
層としても機能する。下部コア層11の上には、Al2
3(アルミナ)などの非磁性材料で形成されたギャッ
プ層12が設けられている。ギャップ層12上には例え
ばポリイミドなどのレジスト材料やその他の有機材料で
形成された絶縁層(図示されない)が形成されている。
前記絶縁層上には、Cuなどの電気抵抗の低い導電材料
により、コイル層5が螺旋状に形成されている。なお、
コイル層5は、上部コア層3の基端部3bの周囲を周回
するように形成されている。
【0004】そして、コイル層5上には、有機樹脂材料
などの絶縁層(図示されない)が形成されている。絶縁
層の上には、パーマロイなどの磁性材料がメッキされて
上部コア層3が形成されている。上部コア層3の先端部
3aは、記録媒体との対向部において、下部コア層11
上に前記ギャップ層12を介して接合され、ギャップ長
Glの磁気ギャップが形成されている。また上部コア層
3の基端部3bは、下部コア層11に磁気的に接続され
ている。書き込み用のインダクティブヘッドh2では、
コイル層5に記録電流が与えられると、下部コア層11
および上部コア層3に記録磁界が誘導され、下部コア層
11と上部コア層3の先端部3aとの磁気ギャップ部分
からの洩れ磁界により、ハードディスクなどの記録媒体
に磁気信号が記録される。
【0005】このインダクティブヘッドh2の書き込み
用の磁気ギャップでは、ギャップ層12を介して接合さ
れる下部コア層11と上部コア層3の先端部3aとの間
隔(すなわちギャップ層12の膜厚)でギャップ長Gl
が決められる。また図17に示すようにトラック幅Tw
は、上部コア層3の先端部3aの幅寸法で決られる。図
17(a)に示すように、下部コア層11の幅寸法T2
は、上部コア層3の先端部3aの幅寸法Twよりも十分
に大きく形成されている。下部コア層11の幅寸法T2
が大きくなっている理由は、下部コア層11の上面によ
る平坦面の面積を広くして、下部コア層11上に絶縁層
を介して前記コイル層5を形成しやすくするためであ
る。また同時に下部コア層11により、インダクティブ
ヘッドの下層に形成される磁気抵抗効果素子層13に対
する磁気シールド効果を高めるためである。
【0006】また、磁気抵抗効果を利用した読み出しヘ
ッドh1では、下部シールド層14上に下部ギャップ層
15aを介して磁気抵抗効果素子層13が設けられ、こ
の磁気抵抗効果素子層13上に上部ギャップ層15bを
介して前記下部コア層11が形成され、この下部コア層
11が、磁気抵抗効果素子層13に対する上部シールド
層として兼用されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図17(a)に示すよ
うに、上部コア層3の先端部3aの幅寸法Twに対し
て、下部コア層11の幅寸法T2が大きいと、下部コア
層11と上部コア層3に記録磁界が誘導され、先端部3
aと下部コア層11との間において記録用の洩れ磁界が
発生するときに、この洩れ磁界が、上部コア層3の先端
面3aの幅寸法(トラック幅)Twの範囲内に収まら
ず、下部コア層11の幅寸法に引きずられて幅Twの両
側に磁界の滲みが形成される。
【0008】図17(b)は、図17(a)の磁気ヘッ
ドを用いて記録された記録データの記録パターンを示し
ているが、この記録パターンには本来のトラック幅Tw
からはみ出るライトフリンジング(書き込み滲み)が発
生していることがわかる。このライトフリンジングが発
生すると、書き込まれた記録媒体でのトラック位置検出
を高精度に行なうことができず、トラッキングサーボエ
ラーを引き起す。特に、高密度記録を行なう場合には、
隣接するトラックのピッチが狭くなるため、ライトフリ
ンジングによる影響が大きくなる。
【0009】本発明は上記従来の課題を解決するための
ものであり、ギャップ層の両側に下部コア層と同じ軟磁
性材料かまたはそれ以外の軟磁性材料で形成されたシー
ルド磁性層を設けることにより、ライトフリンジングを
十分に抑制できるようにし、しかも記録時のオーバーラ
イト特性を低減させることのない磁気ヘッド及びその製
造方法を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、磁性材料の下
部コア層と、下部コア層よりも小さい幅寸法で前記下部
コア層上に対向する磁性材料の上部コア層と、前記下部
コア層と上部コア層の間に介在するギャップ層と、下部
コア層及び上部コア層に記録磁界を誘導するコイル層と
が設けられた薄膜磁気ヘッドにおいて、下部コア層上に
非磁性材料層が形成され、下部コア層と上部コア層の間
の前記非磁性材料層によって前記ギャップ層が形成され
ており、前記ギャップ層のトラック幅方向の両側が、軟
磁性材料のシールド磁性層で覆われていることを特徴と
するものである。
【0011】上記において、前記上部コア層のトラック
幅方向の幅寸法Twと、前記上部コア層と接する前記ギ
ャップ層の上面の幅寸法と、前記下部コア層と接する前
記ギャップ層の下面の幅寸法T1とが一致しているもの
とすることができる。
【0012】この発明は、図2、図5および図7に示す
ものであり、下部コア層側と上部コア層との間に挟まれ
た非磁性材料層を磁気ギャップ層として残してその両側
部分の非磁性材料層をプラズマエッチングにより除去す
ることにより、上部コア層の幅寸法Twと、前記上部コ
ア層と接する前記非磁性材料層の上面の幅寸法と、下部
コア層と接する前記非磁性材料層の下面の幅寸法T1と
を一致させることができる。
【0013】また本発明では、前記ギャップ層は、上部
コア層に接する上面から、下部コア層に接する下面に向
かうにしたがって、トラック幅方向の幅寸法が徐々に大
きくなるように形成されている形状の薄膜磁気ヘッドを
提示できる。これは例えば図3、図4、図6に示す。
【0014】このシールド磁性層では、例えば下部コア
層と上部コア層とが対向していない部分の非磁性材料層
がイオンミリングにより除去される場合に形成されるも
のであり、非磁性材料層がイオンミリングで除去される
場合に、ギャップ層のトラック幅方向の両側部が、下部
コア層に向かって広がる傾斜面となる。
【0015】また、前記シールド磁性層の平均膜厚L1
は、0.001から1.0(μm)の範囲であることが
好ましい。
【0016】特に前記シールド磁性層の飽和磁束密度B
sが、0.95(T)以下の場合、前記シールド磁性層
の膜厚L1が、0.05から1.0(μm)の範囲である
ことがより好ましい。
【0017】飽和磁束密度Bsが、0.95(T)以下
となる軟磁性材料にはFe―Ni系合金(Bs=0.9
5(T))やCo―Zr―Nb系合金(Bs=0.5
(T))などが例示できる。
【0018】例えば前記シールド磁性層が、Ni―Fe
(ニッケル―鉄)合金で形成される場合、前記シールド
磁性層の膜厚L1は、0.05から0.48(μm)であ
ることが好ましく、0.05から0.38(μm)また
は0.05から0.4(μm)の範囲であるとさらに好
ましい。
【0019】また、前記シールド磁性層が、Co―Zr
―Nb(コバルト―ジルコニウム―ニオブ)合金で形成
される場合、前記シールド磁性層の膜厚L1は、0.2
から0.73(μm)の範囲であるとさらに好ましい。
【0020】また、前記シールド磁性層の飽和磁束密度
Bsが、0.95(T)以上で1.8(T)以下の場合、
前記シールド磁性層の膜厚L1が、0.01から0.4
(μm)の範囲であることが好ましい。また、前記シー
ルド磁性層の飽和磁束密度Bsが、1.8(T)以上の
場合、前記シールド磁性層の膜厚L1が、0.001か
ら0.4(μm)の範囲であることが好ましい。
【0021】飽和磁束密度Bsが0.95(T)以上と
なる軟磁性材料には、前記Ni―Fe系合金およびCo
―Fe―Ni系合金(Bs=1.8(T))などが例示
できる。
【0022】前記シールド磁性層が、Co―Fe―Ni
(コバルト―鉄―ニッケル)合金で形成される場合、前
記シールド磁性層の膜厚L1は、0.01から0.19
(μm)または0.01から0.2(μm)の範囲である
とさらに好ましい。
【0023】次に、請求項1に記載する薄膜磁気ヘッド
の製造方法は、前記下部コア層の上に非磁性材料層を形
成する工程と、非磁性材料層の上に前記上部コア層を形
成する工程と、下部コア層と上部コア層とが対向してい
ない部分の前記非磁性材料層を除去し、上部コア層と下
部コア層との間に前記非磁性材料層を残して前記ギャッ
プ層を形成する工程と、前記ギャップ層のトラック幅方
向の両側に軟磁性材料のシールド磁性層を形成する工程
と、を有することを特徴としている。
【0024】上記において、ギャップ層となる非磁性材
料層がプラズマエッチングにより除去可能な材料で形成
された場合には、下部コア層と上部コア層とが対向して
いない部分の前記非磁性材料層がプラズマエッチングに
より除去される。この場合、前記のようにギャップ層
の、上部コア層に接する上面と、下部コア層に接する下
面とが、ほぼ同一の幅寸法になる。
【0025】また、下部コア層と上部コア層とが対向し
ていない部分の前記非磁性材料層を、イオンミリングに
より除去することも可能である。この場合、ギャップ層
の両側部分は傾斜面になる。
【0026】さらに、シールド磁性層は、成膜工程によ
り形成することもできるが、下部コア層にイオンミリン
グが施され、このイオンミリングにより下部コア層から
除去された磁性材料がギャップ層のトラック幅方向両側
に再付着してシールド磁性層が形成されるようにするこ
とも可能である。
【0027】前記プラズマエッチングにより除去可能な
非磁性材料(ギャップ層を形成する非磁性材料)として
SiO2、Ta25、Si34、TiO、Ti23、T
35、TiO2の単層膜、あるいは2種類以上の複合
膜または多層膜が例示できる。
【0028】また前記プラズマエッチングには、CF4
またはCF4+O2による方向性プラズマエッチングが用
いられ、前記方向性プラズマエッチングにより、下部コ
ア層と上部コア層との間に介在しているギャップ層以外
の非磁性材料が選択的に除去される。この方向性プラズ
マエッチングでは、上部コア層および下部コア層を形成
する磁性材料層はダメージを受けない。
【0029】また、前記非磁性材料層を除去する工程
が、イオンミリングにより行われると、前記のようにギ
ャップ層の両側部に傾斜部が形成されるだけでなく、下
部コア層を形成するパーマロイなどの軟磁性材料も前記
イオンミリングの影響を受けやすく、前記下部コア層の
両側部の一部分が除去され、下部コア層にも傾斜面が形
成されやすい。このイオンミリングには、中性イオン化
されたアルゴンガスによるミリングが用いられる。
【0030】次に、前記ギャップ層の両側に軟磁性材料
製のシールド磁性層を形成する工程は、スパッタや蒸着
により軟磁性材料をギャップ層の両側に成膜する方法
と、イオンミリングにより下部コア層を一部分削り取
り、削り取られた軟磁性材料を、ギャップ層の両側に再
付着させる方法の2通りを提示することができる。
【0031】以下に、本発明でのシールド磁性層を形成
する軟磁性材料を列記する。 (1.結晶材料) Ni―Fe系合金 (組成)組成式は、NixFeyで示され、組成比x、yは
原子%で、86≦x≦92、8≦y≦14、x+y=100
となる関係を満足することを特徴とする軟磁性合金
【0032】Ni―Fe―Nb系合金 (組成)組成式は、NixFeyNbzで示され、組成比
x、y、zは原子%で、76≦x≦84、8≦y≦15、5
≦z≦12、x+y+z=100となる関係を満足すること
を特徴とする軟磁性合金 (効果)比抵抗が大きくなり、高周波記録における渦電
流損失を低減できる。
【0033】Co―Fe系合金 (組成)組成式は、CoxFeyで示され、組成比x、yは
原子%で、86≦x≦92、8≦y≦14、x+y=100
となる関係を満足することを特徴とする軟磁性合金
【0034】Co―Fe―Ni系合金 (組成)組成式は、CoxFeyNizで示され、組成比
x、y、zは原子%で、0.1≦x≦15、39≦y≦6
2、39≦z≦62、x+y+z=100となる関係を満足
することを特徴とする軟磁性合金
【0035】Co―Fe―Ni―X系合金(X=M
o、Cr、Pd、B、In) (組成)組成式は、CoxFeyNizXwで示され、Xは
Mo、Cr、Pd、B、Inの1種類か2種類以上の元
素であり、組成比x、y、z、wは原子%で、0.1≦x≦
15、39≦y≦62、39≦z≦62、0.05≦w≦
15、x+y+z+w=100となる関係を満足することを
特徴とする軟磁性合金 (効果)比抵抗が大きく、高周波記録における渦電流損
失を低減できる。
【0036】(2.非晶質材料) Co―Zr―Nb系非晶質合金 (組成)組成式は、CoxZryNbzで示され、組成比
x、y、zは原子%で、1.5≦y≦13、6.5≦z≦1
5、1≦y/z≦2.5、x+y+z=100となる関係を
満足することを特徴とする非晶質軟磁性合金
【0037】Co―Hf―Ta系非晶質合金 (組成)組成式は、CoxHfyTazで示され、組成非
x、y、zは原子%で、1.5≦y≦13、6.5≦z≦1
5、1≦y/z≦2.5、x+y+z=100となる関係を
満足することを特徴とする非晶質軟磁性合金 (効果)成膜後では一軸結晶磁気異方性がなく、且つ非
常に高い透磁率を有し、さらに耐熱性に優れている。
【0038】(3.微結晶合金) Fe―M―C系合金(M=Hf、Zr、Ti、V、N
b、Ta、Cr、Mo、W) (組成)Feを主成分とする結晶と、Hf、Zr、T
i、V、Nb、Ta、Cr、Mo、Wの金属元素群から
選ばれる少なくとも1種類の元素の炭化物もしくは窒化
物の結晶とを有し、全体としては平均結晶粒径が40n
m以下の微細結晶で構成され、前記炭化物もしくは窒化
物の平均結晶粒径をd、前記FeもしくはCoを主成分
とする結晶の平均結晶粒径をDとした場合に、その比率
d/Dが0.05以上0.4以下であり、組成式が次式
で表わされ、 FexMyCz ただし、MはHf、Zr、Ti、V、Nb、Ta、C
r、Mo、Wのうち1種類か2種類以上の元素で構成さ
れ、以下の組成比(原子%)を満足することを特徴とす
る軟磁性合金。 50≦x≦96、2≦y≦30、0.5≦z≦25、x+y
+z=100
【0039】Fe―X―M―C系合金 (組成)その組織が基本的に平均結晶粒径が0.08μ
m以下の微細な結晶粒からなり、その一部には元素の炭
化物の結晶相を含み、組成比は次式で示され、 FeaXcMeCf ただし、XはAl、Siのうち1種類または2種類の元
素 MはTi、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Mo、Wのう
ち1種類または2種類以上の元素 で構成され、以下の組成比(原子%)を満足することを
特徴とする軟磁性合金。 50≦a≦95、0.2≦c≦25、2≦e≦25、0.
5≦f≦25、a+c+e+f=100
【0040】T―X―M―Z―Q系合金 (組成)FeもしくはCoを主成分とする結晶と、T
i、Zr、Hf、V、Ta、Mo、Wの金属元素群から
選ばれる少なくとも1種類の元素の炭化物もしくは窒化
物の結晶とを有し、全体としては平均結晶粒径が40n
m以下の微細結晶で構成され、前記炭化物もしくは窒化
物の平均結晶粒径をd、前記FeもしくはCoを主成分
とする結晶の平均結晶粒径をDとした場合に、その比率
d/Dが0.05以上0.4以下であり、組成式が次式
で示され、 TaXbMcZeQf ただし、TはFe、Coのうち1種類または2種類の元
素 XはSi、Alのうち1種類または2種類の元素 Mは、Ti、Zr、Hf、V、Ta、Mo、Wの金属元
素群から選ばれる少なくとも1種類か2種類以上の元素 ZはC、Nのうち1種類または2種類の元素 Qは、Cr、Re、Ru、Rh、Ni、Pd、Pt、A
uの金属元素群から選ばれる1種類または2種類以上の
元素 で構成され、以下の組成比(原子%)を満足することを
特徴とする軟磁性合金。 40≦a≦98.5、0≦b≦25、1c≦10、0.5
≦e≦15、0≦f≦10、a+b+c+e+f=100
【0041】T―Si―Al―M―Z―Q系合金 (組成)FeもしくはCoを主成分とする体心立方構造
であって、平均結晶粒径が40nm以下の微細結晶と前
記微細結晶の粒界に析出されたTi、Zr、Hf、V、
Taのうち1種類または2種類以上の元素の炭化物また
は窒化物とを具備してなり、前記体心立方構造の微結晶
に、少なくとも、Cr、Ti、Mo、W、V、Re。R
u、Rh、Ni、Co、Pd、Pt、Auのうち1種類
または2種類以上の元素とを固溶してなり、組成式が次
式で示され、 TaSibAlcMdZeQf ただし、TはFe、Coのうち1種類または2種類の元
素 Mは、Zr、Hf、Nb、Taのうち1種類または2種
類以上の元素 ZはC、Nのうち1種類または2種類の元素 Qは、Cr、Ti、Mo、W、V、Re、Ru、Rh、
Ni、Pd、Pt、Auのうち1種類または2種類以上
の元素 で構成され、以下の組成比(原子%)を満足することを
特徴とする軟磁性合金。 40≦a≦90、8≦b≦15、0≦c≦10、1≦d≦1
0、1≦e≦10、0≦f≦15、a+b+c+d+e+f=1
00 (特徴)比抵抗は120μΩcm以上、平均結晶粒径が
40nm以下の微結晶材料 (効果)熱的に安定であり、耐酸化性、耐蝕性に優れて
いる。また成膜後では一軸結晶磁気異方性がない。
【0042】(4.高比抵抗材料) Fe―M―O(M=Hf、Zr、Ti、V、Nb、T
a、Cr、Mo、W) (組成)組成式は、FeaMbOcで示され、MはHf、
Zr、Ti、V、Nb、Ta、Cr、Mo、Wの1種類
または2種類以上の元素で構成され、組成比a、b、cは
原子%で、 50≦a≦70、5≦b≦30、10≦c≦30、a+b+c
=100 なる関係を満足し、比抵抗が400〜2×105μΩc
mであり、平均結晶粒径が30nm以下の体心立方構造
のFeの微結晶相と、前記MまたはOを多量に含む非晶
質相とが混在され、前組織に占める体心立方構造のFe
の微結晶相の比率が50vol%以下であることを特徴と
する軟磁性合金 (特徴)MとOからなる非晶質相が50vol%以上の中
に平均結晶粒径30nm以下のbccのFeの微結晶相
を含んでいる。 (効果)比抵抗(400〜2×105μΩcm)が大き
いため、数10MHzの高周波領域においても渦電流損
失が少ない。
【0043】Fe―M―N(M=希土類金属元素また
はHf、Zr、Ti、V、Nb、Ta、W) (組成)組成式は、FeaMbNcで示され、Mは希土類
金属元素及びHf、Zr、Ti、V、Nb、Ta、Wの
うち1種類または2種類以上の元素で構成され、組成比
a、b、cは原子%で、 60≦a≦80、10≦b≦15、5≦c≦30、a+b+c
=100 となる関係を満足し、体心立方構造のFeを主成分とす
る平均粒径30nm以下の微細結晶相と希土類金属元素
及びHf、Zr、Ti、V、Nb、Ta、Wの群から選
択される1種類または2種類以上の元素MとNの化合物
を主成分とする非晶質相からなり、前記非晶質相が組織
の50vol%以上を占めていることを特徴とする軟磁性
合金 (特徴)MとNからなる非晶質相が50vol%以上の中
に平均結晶粒径30nm以下のbccの微結晶相を含ん
でいる。 (効果)比抵抗(400〜2×105μΩcm)が大き
いため、数10MHzの高周波領域においても渦電流損
失が少ない。
【0044】Fe―M―N(M=Hf、Zr、Ti、
V、Nb、Ta、W) (組成)組成式は、FeaMbNcで示され、MはHf、
Zr、Ti、V、Nb、Ta、Wのうち1種類または2
種類以上の元素で構成され、組成比a、b、cは原子%
で、 69≦a≦93、2≦b≦15、5≦c≦22、a+b+c=
100 となる関係を満足し、Feを主成分とする平均粒径30
nm以下の微細結晶相とHf、Zr、Ti、V、Nb、
Ta、Wの群から選択される1種類または2種類以上の
元素MとNの化合物を主成分とする非晶質相からなるこ
とを特徴とする軟磁性合金 (特徴)MとNからなる非晶質相と平均結晶粒径が30
nm以下のFeの微結晶相が混在している。 (効果)比抵抗(60〜86μΩcm)が大きいため、
数10MHzの高周波領域においても渦電流損失が少な
い。
【0045】上述した軟磁性材料は、すべてスパッタに
より成膜できるが、(1.結晶材料)の欄に記載された
軟磁性材料はメッキ形成もできる。
【0046】スパッタでシールド磁性層を成膜する場
合、前記シールド磁性層を形成する軟磁性材料と下部コ
ア層を形成する軟磁性材料が同一であっても異なってい
てもどちらでもよい。
【0047】再付着でシールド磁性層を形成する場合、
下部コア層を形成する軟磁性材料の一部分をイオンミリ
ングにより削り取り、削り取られた軟磁性材料をギャッ
プ層の両側に再付着させるため、下部コア層とシールド
磁性層の材料は同じものになる。
【0048】本発明では、ギャップ層が上部コア層と同
じ幅寸法に形成され、前記ギャップ層の両側には軟磁性
材料製のシールド磁性層が設けられているため、前記上
部コア層の幅寸法Twからはみ出る洩れ磁界は、前記シ
ールド磁性層に吸収される。これによりトラック幅Tw
からの書き込み滲みの量を小さくでき、ライトフリンジ
ングを抑制できる。
【0049】特に前記シールド磁性層の飽和磁束密度B
sと、前記シールド磁性層の膜厚L1を適切に調節して
前記シールド磁性層を形成すれば、ライトフリンジング
を抑制できると同時に高い記録時のオーバーライト特性
を維持することが可能となる。
【0050】
【発明の実施の形態】図1は本発明の薄膜磁気ヘッドの
うちの書き込み用インダクティブヘッドを示す縦断面
図、図2は図1の薄膜磁気ヘッドの記録媒体との対向部
を示すものであり、図1のII矢視の部分正面図であ
る。図1及び図2に示すように、この書き込み用のイン
ダクティブヘッドは、Ni―Fe系合金(パーマロイ)
などの高透磁率の軟磁性材料で形成された下部コア層1
および上部コア層3を有している。図17に示したのと
同様に、下部コア層1の下には磁気抵抗効果素子層13
と下部シールド層14を有する磁気抵抗効果を利用した
読み出しヘッドが設けられており、下部コア層1は磁気
抵抗効果素子層13に対する上部シールド層として兼用
されている。下部コア層1の上方にコイル層5を安定し
て形成できるようにするために、また磁気抵抗効果素子
層13に対する上部シールド層としての機能を十分に発
揮できるようにするために、下部コア層1の幅寸法T2
は十分に大きく形成されている。
【0051】前記磁気抵抗効果素子層13は、例えば軟
磁性層(SAL層)、非磁性層(SHUNT層)、磁気
抵抗効果層(MR層)が積層されたものなどであり、こ
の磁気抵抗効果素子層13の両側には縦バイアス磁界を
与えるためのハードバイアス層と、検出電流を与える主
電極層などが設けられている。符号2は非磁性材料層で
あり、この非磁性材料層2は、下部コア層1の上部表面
全体に形成されている。ただし、図1に示すギャップ深
さL4の部分では、前記非磁性材料層2が、下部コア層
1と上部コア層3の先端部3aとの対向部においてギャ
ップ層2aとして残され、下部コア層1と先端部3aと
が対向していない部分では前記非磁性材料層2が除去さ
れている。上部コア層3の先端部3aは、ギャップ層2
aを介して下部コア層1に接合されている。
【0052】図2に示す薄膜磁気ヘッドでは、上部コア
層3の先端部3aと接する前記ギャップ層2aの上面2
a1の幅寸法と、前記下部コア層1と接する前記ギャッ
プ層2aの下面2a2の幅寸法T1とが共に、前記先端部
3aの幅寸法Twと一致している。非磁性材料層2はス
パッタなどにより形成されるが、図2では非磁性材料層
が、プラズマエッチングによる化学的作用で除去可能で
あり、且つプラズマエッチング工程で下部コア層1を形
成する軟磁性材料(例えばパーマロイ)にダメージを与
えない材料により形成されている。この非磁性材料は、
例えば、SiO2、Ta25、Si34、TiO、Ti2
3、Ti35、TiO2の単層膜、あるいは2種類以上
の複合膜または多層膜である。
【0053】前記非磁性材料層2の上には、有機樹脂材
料例えばレジスト材料の絶縁層6が形成されている。さ
らに、絶縁層6の上に、Cuなどの電気抵抗の小さい導
電性材料によりコイル層5が形成されている。このコイ
ル層5は、上部コア層3の基端部3bの周囲にて螺旋状
となるように平面的に形成されている。さらにコイル層
5の上に、有機樹脂層の絶縁層7が覆われるように形成
されている。そして、前記絶縁層7の上に上部コア層3
がメッキ工程などにより形成されている。上部コア層3
は、パーマロイなどの磁性材料で形成されており、先端
部3aは前記下部コア層1の対向面上に、ギャップ層2
aを介して接合され、ギャップ長Glの磁気ギャップが
形成されている。また前記磁気ギャップのトラック幅は
上部コア層3の先端部3aの幅寸法Twで決められる。
さらに、上部コア層3の基端部3bは、下部コア層1と
磁気的に接続されている。
【0054】符号4は軟磁性材料で形成されたシールド
磁性層であり、このシールド磁性層4は、ギャップ層2
aのトラック幅方向の両側から上部コア層3の先端部3
aの上面にかけてスパッタにより成膜されている。ただ
し前記シールド磁性層4の平均膜厚L1は、0.001
から1.0(μm)の範囲であることが好ましい。特に
シールド磁性層の飽和磁束密度Bsが、0.95(T)
以下の場合、前記シールド磁性層の膜厚L1が、0.0
5から1.0(μm)の範囲であることがより好まし
く、前記シールド磁性層の飽和磁束密度Bsが、0.9
5(T)以上1.8(T)以下の場合、前記シールド磁性
層の膜厚L1が、0.01から0.4(μm)の範囲であ
ることがより好ましい。また、前記シールド磁性層の飽
和磁束密度Bsが、1.8(T)以上である場合、前記
シールド磁性層の膜厚L1が、0.001から0.4
(μm)の範囲であることがより好ましい。
【0055】上部コア層3の上は、アルミナなどの非磁
性材料で形成された保護層(図示しない)で覆われてい
る。このインダクティブヘッドでは、コイル層5に記録
電流が与えられると、下部コア層1及び上部コア層3に
記録磁界が誘導され、ギャップ長Glの部分で、前記下
部コア層1と上部コア層3の先端部3aとの間からの洩
れ磁界により、ハードディスクなどの記録媒体に磁気信
号が記録される。
【0056】またこのインダクティブヘッドでは、ギャ
ップ層2aの幅寸法をトラック幅Twとほぼ一致させ、
前記ギャップ層2aの両側には軟磁性材料製のシールド
磁性層4が形成されているため、トラック幅Twから滲
み出る記録用磁界は前記シールド磁性層4に吸収され、
ライトフリンジングを抑制できる。またライトフリンジ
ングがきわめて効果的に抑制できるため、記録媒体に、
トラックピッチがきわめて短くなるように記録すること
が可能となり、高密度記録を可能にできる。特にシール
ド磁性層4を上述した条件に当てはまる膜厚L1で形成
することにより、ライトフリンジングを抑制できると同
時に記録時のオーバーライト特性を高く維持することが
可能となる。
【0057】次に、図2の薄膜磁気ヘッドの製造方法に
ついて説明する。まず、パーマロイなどの高透磁率の軟
磁性材料をメッキするなどして、図2に示すように正面
から見た形状が幅寸法T2の長方形(矩形)となる下部
コア層1が形成される。次に、前記下部コア層1の上面
全域に非磁性材料層2が形成される。この非磁性材料
は、CF4またはCF4と酸素(O2)によるプラズマエ
ッチング工程で下部コア層1の軟磁性材料にダメージを
与えない材料が選択される。これに適合する非磁性材料
は、SiO2、Ta25、Si34、TiO、Ti
23、Ti35、TiO2の単層膜、あるいは2種類以
上の複合膜または多層膜などである。
【0058】前記非磁性材料層2の上に、幅寸法Twの
磁性材料の上部コア層3の先端部3aが接合される。こ
の上部コア層3は、図1に示す絶縁層7の上にメッキな
どで形成されるが、この工程では、上部コア層3の形成
領域以外の部分にレジストパターンが形成され、このレ
ジストパターンが形成されていない部分に軟磁性材料を
メッキなどし、さらにレジスト材料を除去することによ
り形成される。これにより、上部コア層3の先端部3a
は幅寸法がTwとなるように形成される。
【0059】次に、上部コア層3の先端部3aと下部コ
ア層1との間に介在する非磁性材料層2を、ギャップ層
2aとして残し、その両側の非磁性材料層2をプラズマ
エッチングにより除去する。前記プラズマエッチング
は、矢印R方向のみから行われるように方向性を有する
エッチングにより行われる。よって先端部3aと下部コ
ア層1との間に介在しているギャップ層2aは前記プラ
ズマエッチングに影響されず、先端部3aと下部コア層
1との間にて、幅寸法Tw(=T1)にて残される。ま
た、前記プラズマエッチングは、化学的作用により非磁
性材料を除去するものであるため、このプラズマエッチ
ングにより、下部コア層1を形成する磁性材料にダメー
ジを与えることがない。
【0060】次に、軟磁性材料製のシールド磁性層4
が、ギャップ層2aのトラック幅方向の両側部から上部
コア層3の先端部3aの上面にかけてスパッタにより成
膜される。シールド磁性層4を形成する軟磁性材料は、
下部コア層1を形成する軟磁性材料と同じ材料でも違っ
ていてもどちらでもよいが、前記シールド磁性層4の膜
厚L1が上述した条件を満たすように形成される必要が
ある。
【0061】図3から図5は、シールド磁性層4がスパ
ッタにより成膜される場合の変形例が示されている。図
3に示す薄膜磁気ヘッドでは、上部コア層3の先端部3
aと下部コア層1との間に介在するギャップ層2b以外
の非磁性材料層2の除去はイオンミリングによって行わ
れる。プラズマエッチングに代えて前記イオンミリング
を用いると、図3に示すように、ギャップ層2bの両側
に傾斜部2’、2’が形成され、下部コア層1と接する
ギャップ層2bの下面2b2の幅寸法T1が、トラック幅
Twすなわちギャップ層2bの上部コア層3の先端部3
aに接する上面2b1の幅寸法よりもやや長く形成され
る。
【0062】前記イオンミリングは、中性イオン化され
たAr(アルゴン)ガスが使用され、斜めの矢印S方向
及びT方向から下部コア層1の上に形成された非磁性材
料層2にイオンが照射され、物理的作用により、先端部
3aと下部コア層1との間に介在するギャップ層2b以
外の非磁性材料層2が除去される。このとき、ギャップ
層2bのトラック幅方向の両側部には傾斜部2’,2’
が形成され、ギャップ層2bの正面から見た形状は台形
となる。また、イオンミリングの強度を強くすると、軟
磁性材料製の下部コア層1も前記イオンミリングの影響
を受ける。その結果、図4に示す薄膜磁気ヘッドのよう
に、前記下部コア層1が厚さ寸法L2にて削り取られ、
前記下部コア層1にも、ギャップ層2bの傾斜部2’,
2’に連続する傾斜面1’、1’が形成される。
【0063】図3及び図4に示すようにイオンミリング
によりギャップ層2bが形成されると、下部コア層1と
接するギャップ層2bの下面2b2の幅寸法T1は、トラ
ック幅Twよりもやや長く形成されるため、記録磁界が
トラック幅Twからやや滲み出やすくはなるが、シール
ド磁性層4を形成することによるフリンジングの防止効
果を得ることができ、特にシールド磁性層4を上述した
条件にあった膜厚L1で形成することにより、ライトフ
リンジング量を小さくすることができ、同時に高い記録
時のオーバーライト特性を維持できる。また、イオンミ
リングによりギャップ層2bが形成される場合、非磁性
材料は従来から使用されるアルミナなどを使用すること
が可能となる。すなわち、図2に示したプラズマエッチ
ングの場合のように、非磁性材料層2をプラズマエッチ
ングに適した材料で形成する必要はなく、材料の選択性
が広くなる。
【0064】図5に示す薄膜磁気ヘッドでは、上部コア
層3の先端部3aと下部コア層1との間に介在するギャ
ップ層2a以外の非磁性材料層2がプラズマエッチング
により除去され、さらにイオンミリングにより前記下部
コア層1が厚さ寸法L2だけ除去された場合を示してい
る。またシールド磁性層4はスパッタなどの成膜工程で
形成される。したがって、ギャップ層2aは上面2a1
と下面2a2が同一寸法であり、下部コア層1にのみ、
両側に傾斜面1’,1’を有する台形状が形成される。
【0065】図6と図7は、イオンミリングにより下部
コア層1を厚さ寸法L3だけ削り取り、この削り取られ
た磁性材料をギャップ層の両側に再付着させてシールド
磁性層4aを形成する方法を示している。図6に示す薄
膜磁気ヘッドは、非磁性材料層2が矢印S及びT方向か
らイオンミリングにより削り取られ、上部コア層3の先
端部3aと下部コア層1との間にギャップ層2bが形成
される。このとき前記ギャップ層2bの両側部には傾斜
部2’、2’が形成され、幅寸法T1は、トラック幅T
wよりもやや長く形成される。このとき、ギャップ層2
b以外の除去された部分の非磁性材料が上部コア層3の
先端部3aの両側面に再付着して、薄い再付着層2”,
2”が形成されている。
【0066】さらに、非磁性材料層2を除去したときと
連続するイオンミリング工程、または別個のイオンミリ
ング工程により、下部コア層1が厚さ寸法L3だけ削り
取られ、下部コア層1に傾斜面1’、1’が形成され
る。そして削り取られた厚さ寸法L3の軟磁性材料はギ
ャップ層2aの両側付近および前記再付着層2”,2”
の表面に再付着し、シールド磁性層4aが形成される。
図7に示す薄膜磁気ヘッドでは、非磁性材料層2がプラ
ズマエッチングにより削り取られ、幅寸法T1がトラッ
ク幅Twと同じ寸法のギャップ層2aが形成される。次
にイオンミリングにより下部コア層1が厚さ寸法L3だ
け削り取られ、前記厚さ寸法L3の軟磁性材料がギャッ
プ層2の両側付近に再付着し、シールド磁性層4aが形
成される。
【0067】再付着でシールド磁性層4aが形成される
場合は、前記シールド磁性層4aと下部コア層1の材質
は同一となる。また、図6及び図7における前記シール
ド磁性層4aは図2の薄膜磁気ヘッドを説明したときに
記載したシールド磁性層の膜厚L1条件を最低限満たし
ていることが必要である。
【0068】再付着でシールド磁性層4aが形成される
場合、イオンミリングにより削り取られた厚さ寸法L3
の軟磁性材料の量がシールド磁性層4aの膜厚L1を決
定するため、前記シールド磁性層4aの膜厚L1が上述
した条件に当てはまるように、厚さ寸法L3の軟磁性材
料を削り取る必要性がある。これはミリング時間や真空
度などにより決定される。再付着によりシールド磁性層
4aが形成されたインダクティブヘッドの場合も、成膜
によりシールド磁性層4が形成されたインダクティブヘ
ッドと同様に、トラック幅Twから滲み出る記録磁界が
シールド磁性層4aに吸収されるため、ライトフリンジ
ングを抑制でき、同時に記録時のオーバーライト特性を
高く維持することが可能である。
【0069】
【実施例】以下にギャップ層の両側にシールド磁性層を
形成した薄膜磁気ヘッドの実施例について説明する。図
4に示す薄膜磁気ヘッドを用いて、シールド磁性層4の
膜厚L1とフリンジング量との関係及び前記シールド磁
性層4の膜厚L1と記録時のオーバーライト特性との関
係について調べた。
【0070】図4に示す薄膜磁気ヘッドの製造方法及び
形状は以下の特徴を有している。 (1)シールド磁性層4はスパッタにより成膜されてい
る。 (2)下部コア層1はイオンミリングにより厚さ寸法L
2の軟磁性材料が削り取られ、下部コア層1には傾斜部
1’、1’が形成されている。 (3)ギャップ層2aには傾斜部2’、2’が形成され
ており、前記下部コア層1と接する前記ギャップ層2b
の下面2b2の幅寸法T1は、トラック幅Twに比べてや
や長く形成されている。
【0071】図8は、前記シールド磁性層4にCo―F
e―Ni(コバルト―鉄―ニッケル)系合金を使用した
実験結果であり、前記Co―Fe―Ni系合金の飽和磁
束密度Bsは1.8T(テスラ)であった。図9は、前
記シールド磁性層4にNi―Fe(ニッケル―鉄)系合
金を使用した実験結果であり、前記Ni―Fe系合金の
飽和磁束密度Bsは0.95T(テスラ)であった。図
10は、前記シールド磁性層4にCo―Zr―Nb(コ
バルト―ジルコニウム―ニオブ)系合金を使用した実験
結果であり、前記Co―Zr―Nb系合金の飽和磁束密
度Bsは、0.5T(テスラ)であった。
【0072】なお、図中の○点で形成された曲線は、シ
ールド磁性層4の膜厚L1とフリンジング量(μm)との
関係を、●点で形成された曲線はシールド磁性層4の膜
厚L1と、記録時のオーバーライト特性(dB)との関
係を示している。また、フリンジング量(μm)とは、
記録媒体に記録された磁気データの記録パターンの長さ
TFからトラック幅Twを引いた長さのことである。ま
た、オーバーライト特性とは、磁気データを記録媒体に
記録した後の再生出力値のことである。
【0073】図8から図10に示すようにシールド磁性
層4の膜厚L1(μm)が厚くなるにつれて、フリンジ
ング量(μm)は小さくなるが、同時にオーバーライト
特性(dB)は低下する。これは前記シールド磁性層4
の膜厚(μm)を厚くしていくと、トラック幅Twから
滲み出る記録磁界はシールド磁性層4に吸収されやすく
なるため、フリンジング量(μm)は小さくなるが、同
時にトラック幅内に発生する有効な記録磁界もシールド
磁性層4に吸収されやすくなり、オーバーライト特性
(dB)が低下してしまうと考えられる。また、飽和磁
束密度Bsが大きくなるほど、膜厚L1が薄くてもフリ
ンジング量を小さくでき、また膜厚L1が薄い方がオー
バーライト特性を高く維持できることがわかる。
【0074】好ましくは、オーバーライト特性(dB)
の絶対値が32dB以上で、且つフリンジング量(μ
m)が0.28(μm)以下となる時であり、この範囲
に当てはまる膜厚L1をそれぞれ図から求めてみると、
Bsが最も大きいCo−Fe−Ni合金を使用した場
合、前記L1は0.01(μm)から0.19(μm)
または0.01(μm)から0.2(μm)であり、N
i−Fe系合金を使用した場合、前記L1は0.05
(μm)から0.38(μm)または0.05(μm)
から0.4(μm)であり、Bsが最も小さいCo−Z
r−Nb系合金の場合、前記L1は0.2から0.73
(μm)である。
【0075】より好ましくはオーバーライト特性(d
B)の絶対値が32dB以上で、且つフリンジング量
(μm)が0.25(μm)以下となる時であり、この
範囲に当てはまる膜厚L1をそれぞれ図から求めてみる
と、Bsが最も大きいCo−Fe−Ni合金を使用した
場合、前記L1は0.05(μm)から0.19(μ
m)または0.05(μm)から0.2(μm)であ
り、Ni−Fe系合金を使用した場合、前記L1は0.
1(μm)から0.38(μm)または0.1(μm)
から0.4(μm)であり、Bsが最も小さいCo−Z
r−Nb系合金の場合、前記L1は0.3から0.73
(μm)である。
【0076】さらに好ましくはオーバーライト特性(d
B)の絶対値が32dB以上で、且つフリンジング量
(μm)が0.2(μm)以下となる時であり、この範
囲に当てはまる膜厚L1をそれぞれ図から求めてみる
と、Bsが最も大きいCo−Fe−Ni合金を使用した
場合、前記L1は0.1(μm)から0.19(μm)
または0.1(μm)から0.2(μm)であり、Ni
−Fe系合金を使用した場合、前記L1は0.2(μ
m)から0.38(μm)または0.2(μm)から
0.4(μm)であり、Bsが最も小さいCo−Zr−
Nb系合金の場合、前記L1は0.4から0.73(μ
m)である。
【0077】さらに好ましくはオーバーライト特性(d
B)の絶対値が32dB以上で、且つフリンジング量
(μm)が0.15(μm)以下となる時であり、この
範囲に当てはまる膜厚L1をそれぞれ図から求めてみる
と、Bsが最も大きいCo−Fe−Ni合金を使用した
場合、前記L1は0.13(μm)から0.19(μ
m)または0.13(μm)から0.2(μm)であ
り、Ni−Fe系合金を使用した場合、前記L1は0.
25(μm)から0.38(μm)または0.25(μ
m)から0.4(μm)であり、Bsが最も小さいCo
−Zr−Nb系合金の場合、前記L1は0.47から
0.73(μm)である。
【0078】最も好ましいのは、オーバーライト特性
(dB)の絶対値が32(dB)以上で、且つフリンジ
ング量(μm)が0.1(μm)以下となる時であり、
この範囲に当てはまる膜厚L1をそれぞれの図から求め
てみると、Bsが最も大きいCo―Fe―Ni系合金を
使用した場合、前記L1は0.15(μm)から0.1
9(μm)または0.15(μm)から0.2(μm)
であり、Ni―Fe系合金を使用した場合、前記L1は
0.3(μm)から0.38(μm)または0.3(μ
m)から0.4(μm)であり、Bsが最も小さいCo
―Zr―Nb系合金を使用した場合、前記L1は0.5
3(μm)から0.73(μm)である。ここでNi―
Fe系合金のBs0.95(T)を中間値として考える
と、Bsが0.95(T)以下である場合、 オーバー
ライト特性(dB)の絶対値を32dB以上で、且つフ
リンジング量(μm)を0.28(μm)以下とするた
めにはシールド磁性層の膜厚L1が0.05から1.0
(μm)の範囲内の膜厚を適切に選択すればよいことが
図9および図10から推測できる。
【0079】またオーバーライト特性(dB)の絶対値
を32dB以上で、且つフリンジング量(μm)を0.
25(μm)以下とするためにはシールド磁性層の膜厚
L1が0.1から1.0(μm)の範囲内の膜厚を適切
に選択すればよいことが図9および図10から推測でき
る。さらにオーバーライト特性(dB)の絶対値を32
dB以上で、且つフリンジング量(μm)を0.2(μ
m)以下とするためにはシールド磁性層の膜厚L1が
0.2から1.0(μm)の範囲内の膜厚を適切に選択
すればよいことが図9および図10から推測できる。
【0080】さらにオーバーライト特性(dB)の絶対
値を32dB以上で、且つフリンジング量(μm)を
0.15(μm)以下とするためにはシールド磁性層の
膜厚L1が0.25から1.0(μm)の範囲内の膜厚
を適切に選択すればよいことが図9および図10から推
測できる。そしてオーバーライト特性(dB)の絶対値
を32dB以上で、且つフリンジング量(μm)を0.
1(μm)以下とするためにはシールド磁性層の膜厚L
1が0.3(μm)から1.0(μm)の範囲内の膜厚を
適切に選択すればよいことが図9及び図10から推測で
きる。
【0081】また、Bsが0.95(T)以上である場
合、、オーバーライト特性(dB)の絶対値を32dB
以上で、且つフリンジング量(μm)を0.28(μ
m)以下とするためにはシールド磁性層の膜厚L1が
0.01から0.4(μm)の範囲内の膜厚を適切に選
択すればよいことが図8および図9から推測できる。ま
たオーバーライト特性(dB)の絶対値を32dB以上
で、且つフリンジング量(μm)を0.25(μm)以
下とするためにはシールド磁性層の膜厚L1が0.05
から0.4(μm)の範囲内の膜厚を適切に選択すれば
よいことが図8および図9から推測できる。
【0082】さらにオーバーライト特性(dB)の絶対
値を32dB以上で、且つフリンジング量(μm)を
0.2(μm)以下とするためにはシールド磁性層の膜
厚L1が0.1から0.4(μm)の範囲内の膜厚を適
切に選択すればよいことが図8および図9から推測でき
る。さらにオーバーライト特性(dB)の絶対値を32
dB以上で、且つフリンジング量(μm)を0.15
(μm)以下とするためにはシールド磁性層の膜厚L1
が0.13から0.4(μm)の範囲内の膜厚を適切に
選択すればよいことが図8および図9から推測できる。
そしてオーバーライト特性(dB)の絶対値を32dB
以上で、且つフリンジング量(μm)を0.1(μm)
以下とするためにはL1が0.15(μm)から0.4
(μm)の範囲内の膜厚を適切に選択すればよいことが
図8及び図9から推測できる。
【0083】次に、下部コア層1及びシールド磁性層4
(または4a)にNi―Fe系合金を使用し、膜厚L1
を変化させて前記膜厚L1が、フリンジング量(μm)及
びオーバーライト特性(dB)にどのように影響してい
るかについて調べた。なお前記Ni―Fe系合金の飽和
磁束密度Bsは、0.95T(テスラ)であった。薄膜
磁気ヘッドには以下の5種類の薄膜磁気ヘッドを用いる
こととして、それぞれの薄膜磁気ヘッドについて膜厚L
1の異なる数個の薄膜磁気ヘッドを製作し、実験を行っ
た。
【0084】以下に5種類の薄膜磁気ヘッドの特徴点に
ついて説明する。 (1)図2に示す薄膜磁気ヘッド(以下、タイプAとす
る) (特徴点)シールド磁性層4は成膜されている。ギャッ
プ層2aはプラズマエッチングにより形成されている。
【0085】(2)図3に示す薄膜磁気ヘッド(以下、
タイプBとする) (特徴点)シールド磁性層4は成膜されている。ギャッ
プ層2bはイオンミリングにより形成されている。
【0086】(3)図4に示す薄膜磁気ヘッド(以下、
タイプCとする) (特徴点)シールド磁性層4は成膜されている。ギャッ
プ層2bはイオンミリングにより形成されている。下部
コア層1にはイオンミリングにより傾斜面1’、1’が
形成されている。
【0087】(4)図6に示す薄膜磁気ヘッド(以下、
タイプDとする) (特徴点)シールド磁性層4aは再付着により形成され
ている。ギャップ層2bはイオンミリングにより形成さ
れている。下部コア層1にはイオンミリングにより傾斜
面1’、1’が形成されている。
【0088】(5)図7に示す薄膜磁気ヘッド(以下、
タイプEとする) (特徴点)シールド磁性層4aは再付着により形成され
ている。ギャップ層2aはプラズマエッチングにより形
成されている。下部コア層1にはイオンミリングにより
傾斜面1’、1’が形成されている。
【0089】図11はタイプA、図12はタイプB、図
13はタイプC、図14はタイプD、図15はタイプE
における実験結果のグラフであり、図11から図15に
示す○点で形成された曲線は、L1とフリンジング量
(μm)との関係を、●点で形成された曲線はL1とオー
バーライト特性(dB)との関係を示している。どの図
においても、L1が0.05から0.48(μm)の範囲
内であれば、フリンジング量(μm)をある程度小さく
抑えることができ、同時にオーバーライト特性(dB)
をある程度高く維持することが可能であることがわか
る。
【0090】好ましくはオーバーライト特性(dB)の
絶対値が32(dB)以上で、フリンジング量が0.2
8(μm)以下となる場合であり、それぞれの図からこ
の範囲に当てはまるL1を求めてみると、図11(タイ
プA)の場合、L1は0.2(μm)から0.38(μ
m)であり、図12(タイプB)の場合、L1は0.1
7(μm)から0.37(μm)であり、図13(タイ
プC)の場合、L1は0.05(μm)から0.38
(μm)であり、図14(タイプD)の場合、L1は
0.28(μm)から0.48(μm)であり、図15
(タイプE)の場合、L1は0.1(μm)から0.3
7(μm)である。
【0091】より好ましくはオーバーライト特性(d
B)の絶対値が32(dB)以上で、フリンジング量が
0.25(μm)以下となる場合であり、それぞれの図
からこの範囲に当てはまるL1を求めてみると、図11
(タイプA)の場合、L1は0.21(μm)から0.
38(μm)であり、図12(タイプB)の場合、L1
は0.2(μm)から0.37(μm)であり、図13
(タイプC)の場合、L1は0.1(μm)から0.3
8(μm)であり、図14(タイプD)の場合、L1は
0.3(μm)から0.48(μm)であり、図15
(タイプE)の場合、L1は0.15(μm)から0.
37(μm)である。
【0092】さらに好ましくはオーバーライト特性(d
B)の絶対値が32(dB)以上で、フリンジング量が
0.2(μm)以下となる場合であり、それぞれの図か
らこの範囲に当てはまるL1を求めてみると、図11
(タイプA)の場合、L1は0.24(μm)から0.
38(μm)であり、図12(タイプB)の場合、L1
は0.24(μm)から0.37(μm)であり、図1
3(タイプC)の場合、L1は0.2(μm)から0.
38(μm)であり、図14(タイプD)の場合、L1
は0.34(μm)から0.48(μm)であり、図1
5(タイプE)の場合、L1は0.21(μm)から
0.37(μm)である。
【0093】さらに好ましくはオーバーライト特性(d
B)の絶対値が32(dB)以上で、フリンジング量が
0.15(μm)以下となる場合であり、それぞれの図
からこの範囲に当てはまるL1を求めてみると、図11
(タイプA)の場合、L1は0.25(μm)から0.
38(μm)であり、図12(タイプB)の場合、L1
は0.27(μm)から0.37(μm)であり、図1
3(タイプC)の場合、L1は0.25(μm)から
0.38(μm)であり、図14(タイプD)の場合、
L1は0.39(μm)から0.48(μm)であり、
図15(タイプE)の場合、L1は0.25(μm)か
ら0.37(μm)である。
【0094】そして最も好ましくはオーバーライト特性
(dB)の絶対値が32(dB)以上で、フリンジング
量が0.1(μm)以下となる場合であり、それぞれの
図からこの範囲に当てはまるL1を求めてみると、図1
1(タイプA)の場合、L1は0.26(μm)から
0.38(μm)であり、図12(タイプB)の場合、
L1は0.3(μm)から0.37(μm)であり、図
13(タイプC)の場合、L1は0.3(μm)から
0.38(μm)であり、図14(タイプD)の場合、
L1は0.45(μm)から0.48(μm)であり、
図15(タイプE)の場合、L1は0.3(μm)から
0.37(μm)である。
【0095】以上からシールド磁性層にNi−Fe系合
金を使用した場合、オーバーライト特性(dB)の絶対
値を32(dB)以上で、フリンジング量を0.28
(μm)以下とするには、シールド磁性層の膜厚L1が
0.05から0.48(μm)の範囲内の膜厚を適切に
選択すればよいと推測される。また、オーバーライト特
性(dB)の絶対値を32(dB)以上で、フリンジン
グ量を0.25(μm)以下とするには、シールド磁性
層の膜厚L1が0.1から0.48(μm)の範囲内の
膜厚を適切に選択すればよいと推測される。
【0096】またオーバーライト特性(dB)の絶対値
を32(dB)以上で、フリンジング量を0.2(μ
m)以下とするには、シールド磁性層の膜厚L1が0.
2から0.48(μm)の範囲内の膜厚を適切に選択す
ればよいと推測される。またオーバーライト特性(d
B)の絶対値を32(dB)以上で、フリンジング量を
0.15(μm)以下とするには、シールド磁性層の膜
厚L1が0.25から0.48(μm)の範囲内の膜厚
を適切に選択すればよいと推測される。またオーバーラ
イト特性(dB)の絶対値を32(dB)以上で、フリ
ンジング量を0.1(μm)以下とすることができるシ
ールド磁性層の膜厚L1は0.26から0.48(μ
m)の範囲内の膜厚を適切に選択すればよいと推測され
る。
【0097】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、ギャップ
層の両側に軟磁性材料製のシールド磁性層を設けること
により、トラック幅から滲み出る記録磁界を前記シール
ド磁性層に吸収させることができ、ライトフリンジング
を防止できる。特に前記シールド磁性層の飽和磁束密度
と膜厚を適切に調節して前記シールド磁性層を形成する
ことにより、ライトフリンジングを抑制すると同時に再
生出力を高く維持することが可能となる。
【0098】また、本発明の製造方法では、下部コア層
を削り取り、削り取られた軟磁性材料をギャップ層の両
側に再付着させることによりシールド磁性層を形成する
ことも可能であり、製造が簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の薄膜磁気ヘッドの構造を示す断面図、
【図2】図1のII矢視の部分拡大正面図、
【図3】本発明の第2の実施の形態による薄膜磁気ヘッ
ドの部分拡大正面図、
【図4】本発明の第3の実施の形態による薄膜磁気ヘッ
ドの部分拡大正面図、
【図5】本発明の第4の実施の形態による薄膜磁気ヘッ
ドの部分拡大正面図、
【図6】本発明の第5の実施の形態による薄膜磁気ヘッ
ドの部分拡大正面図、
【図7】本発明の第6の実施の形態による薄膜磁気ヘッ
ドの部分拡大正面図、
【図8】図4の薄膜磁気ヘッドを用いてシールド磁性層
4をCo―Fe―Ni系合金で形成した場合の、前記シ
ールド磁性層4の膜厚L1とライトフリンジング量との
関係、及び前記L1とオーバーライト特性との関係を示
す線図、
【図9】図4の薄膜磁気ヘッドを用いてシールド磁性層
4をNi―Fe系合金で形成した場合の、前記シールド
磁性層4の膜厚L1とライトフリンジング量との関係、
及び前記L1とオーバーライト特性との関係を示す線
図、
【図10】図4の薄膜磁気ヘッドを用いてシールド磁性
層4をCo―Zr―Nb系合金で形成した場合の、前記
シールド磁性層4の膜厚L1とライトフリンジング量と
の関係、及び前記L1とオーバーライト特性との関係を
示す線図、
【図11】図2の薄膜磁気ヘッドを用いてシールド磁性
層4をNi―Fe系合金で形成した場合の、飽和磁束密
度Bs・L1とライトフリンジング量との関係、及び前
記Bs・L1とオーバーライト特性との関係を示す線
図、
【図12】図3の薄膜磁気ヘッドを用いてシールド磁性
層4をNi―Fe系合金で形成した場合の、飽和磁束密
度Bs・L1とライトフリンジング量との関係、及び前
記Bs・L1とオーバーライト特性との関係を示す線
図、
【図13】図4の薄膜磁気ヘッドを用いてシールド磁性
層4をNi―Fe系合金で形成した場合の、飽和磁束密
度Bs・L1とライトフリンジング量との関係、及び前
記Bs・L1とオーバーライト特性との関係を示す線
図、
【図14】図6の薄膜磁気ヘッドを用いてシールド磁性
層4をNi―Fe系合金で形成した場合の、飽和磁束密
度Bs・L1とライトフリンジング量との関係、及び前
記Bs・L1とオーバーライト特性との関係を示す線
図、
【図15】図7の薄膜磁気ヘッドを用いてシールド磁性
層4をNi―Fe系合金で形成した場合の、飽和磁束密
度Bs・L1とライトフリンジング量との関係、及び前
記Bs・L1とオーバーライト特性との関係を示す線
図、
【図16】従来の薄膜磁気ヘッドでの下部コア層及び上
部コア層の形状を示す半断面斜視図、
【図17】(a)は従来の薄膜磁気ヘッドを正面から見
た場合の部分拡大正面図、(b)は図7(a)の磁気ヘ
ッドを用いて、記録媒体に記録した記録パターンのイメ
ージ図、
【符号の説明】
1 下部コア層 2a、2b ギャップ層 3 上部コア層 3a 先端部 4、4a シールド磁性層 5 コイル層 L1 膜厚 Tw トラック幅

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性材料の下部コア層と、下部コア層よ
    りも小さい幅寸法で前記下部コア層上に対向する磁性材
    料の上部コア層と、前記下部コア層と上部コア層の間に
    介在するギャップ層と、下部コア層及び上部コア層に記
    録磁界を誘導するコイル層とが設けられた薄膜磁気ヘッ
    ドにおいて、下部コア層上に非磁性材料層が形成され、
    下部コア層と上部コア層の間の前記非磁性材料層によっ
    て前記ギャップ層が形成されており、前記ギャップ層の
    トラック幅方向の両側が、軟磁性材料のシールド磁性層
    で覆われていることを特徴とする薄膜磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記上部コア層のトラック幅方向の幅寸
    法Twと、前記上部コア層と接する前記ギャップ層の上
    面の幅寸法と、前記下部コア層と接する前記ギャップ層
    の下面の幅寸法T1とが一致している請求項1記載の薄
    膜磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記ギャップ層は、上部コア層に接する
    上面から、下部コア層に接する下面に向かうにしたがっ
    て、トラック幅方向の幅寸法が徐々に大きくなるように
    形成されている請求項1記載の薄膜磁気ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記シールド磁性層の平均膜厚L1は、
    0.001から1.0(μm)の範囲である請求項1な
    いし請求項3のいずれかに記載の薄膜磁気ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記シールド磁性層の飽和磁束密度Bs
    が、0.95(T)以下の場合、前記シールド磁性層の
    膜厚L1が、0.05から1.0(μm)の範囲である請
    求項1ないし請求項3のいずれかに記載の薄膜磁気ヘッ
    ド。
  6. 【請求項6】 前記シールド磁性層の飽和磁束密度Bs
    が、0.95(T)以上で1.8(T)以下の場合、前記
    シールド磁性層の膜厚L1が、0.01から0.4(μ
    m)の範囲である請求項1ないし請求項3のいずれかに
    記載の薄膜磁気ヘッド。
  7. 【請求項7】 前記シールド磁性層の飽和磁束密度Bs
    が、1.8(T)以上の場合、前記シールド磁性層の膜
    厚L1が、0.001から0.4(μm)の範囲である請
    求項1ないし請求項3のいずれかに記載の薄膜磁気ヘッ
    ド。
  8. 【請求項8】 前記シールド磁性層が、Ni―Fe(ニ
    ッケル―鉄)合金で形成される場合、前記シールド磁性
    層の膜厚L1は、0.05から0.48(μm)の範囲で
    ある請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の薄膜磁
    気ヘッド。
  9. 【請求項9】 前記シールド磁性層が、Ni―Fe(ニ
    ッケル―鉄)合金で形成される場合、前記シールド磁性
    層の膜厚L1は、0.05から0.4(μm)の範囲であ
    る請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の薄膜磁気
    ヘッド。
  10. 【請求項10】 前記シールド磁性層が、Co―Zr―
    Nb(コバルト―ジルコニウム―ニオブ)合金で形成さ
    れる場合、前記シールド磁性層の膜厚L1は、0.2か
    ら0.73(μm)の範囲である請求項1ないし請求項
    3のいずれかに記載の薄膜磁気ヘッド。
  11. 【請求項11】 前記シールド磁性層が、Co―Fe―
    Ni(コバルト―鉄―ニッケル)合金で形成される場
    合、前記シールド磁性層の膜厚L1は、0.01から
    0.2(μm)の範囲である請求項1ないし請求項3の
    いずれかに記載の薄膜磁気ヘッド。
  12. 【請求項12】 磁性材料の下部コア層と、下部コア層
    よりも小さい幅寸法で前記下部コア層上に対向する磁性
    材料の上部コア層と、前記下部コア層と上部コア層の間
    に介在するギャップ層と、下部コア層及び上部コア層に
    記録磁界を誘導するコイル層とが設けられた薄膜磁気ヘ
    ッドの製造方法において、前記下部コア層の上に非磁性
    材料層を形成する工程と、非磁性材料層の上に前記上部
    コア層を形成する工程と、下部コア層と上部コア層とが
    対向していない部分の前記非磁性材料層を除去し、上部
    コア層と下部コア層との間に前記非磁性材料層を残して
    前記ギャップ層を形成する工程と、前記ギャップ層のト
    ラック幅方向の両側に軟磁性材料のシールド磁性層を形
    成する工程と、を有することを特徴とする薄膜磁気ヘッ
    ドの製造方法。
  13. 【請求項13】 ギャップ層となる非磁性材料層がプラ
    ズマエッチングにより除去可能な材料で形成され、下部
    コア層と上部コア層とが対向していない部分の前記非磁
    性材料層がプラズマエッチングにより除去される請求項
    12記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  14. 【請求項14】 下部コア層と上部コア層とが対向して
    いない部分の前記非磁性材料層がイオンミリングにより
    除去される請求項12記載の薄膜磁気ヘッドの製造方
    法。
  15. 【請求項15】 シールド磁性層は、成膜工程により形
    成される請求項12ないし14のいずれかに記載の薄膜
    磁気ヘッドの製造方法。
  16. 【請求項16】 下部コア層にイオンミリングが施さ
    れ、このイオンミリングにより下部コア層から除去され
    た磁性材料がギャップ層のトラック幅方向両側に再付着
    してシールド磁性層が形成される請求項12ないし14
    のいずれかに記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
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