JPH10149052A - 定着装置の加熱制御装置 - Google Patents

定着装置の加熱制御装置

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JPH10149052A
JPH10149052A JP8309755A JP30975596A JPH10149052A JP H10149052 A JPH10149052 A JP H10149052A JP 8309755 A JP8309755 A JP 8309755A JP 30975596 A JP30975596 A JP 30975596A JP H10149052 A JPH10149052 A JP H10149052A
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time
mode
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preheating mode
heating
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JP8309755A
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Shuhei Yamamoto
修平 山本
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像形成装置の利便性の低下を抑制しつつ、
節電を図る。 【解決手段】 画像形成装置の定着装置が動作可能な温
度となる通常モードによる加熱動作、および定着装置が
動作可能な温度よりも低い温度となる予熱モードによる
加熱動作を行う定着ヒータ14aおよびヒータ制御回路
17と、定着装置の動作状況情報を記憶するRAM23
と、RAM23に記憶された過去の動作状況情報に基づ
いてファジイ推論を行い、この推論結果の非ファジイ化
した値により、通常モードを予熱モードに切り換えるま
での予熱モード移行時間を決定し、かつこの予熱モード
移行時間に基づいて定着装置の加熱モードが通常モード
から予熱モードに切り換わるようにヒータ制御回路17
を制御するCPU22およびファジィ制御ROM24と
を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば複写機の定
着装置の加熱制御に適用されるファジィ推論による加熱
制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば複写機の定着装置は、定着動作を
行う際に、この動作に必要な所定の動作温度に加熱され
るようになっている。しかしながら、コピー動作が行わ
れないときには、複写機の電源がONの状態であって
も、定着装置を上記動作温度に保持しておく必要はな
い。そこで、コピー動作が行われないときには、定着装
置の加熱モードを、定着装置の温度が上記動作温度より
も低くなる予熱モードに設定し、節電を図る制御が行わ
れている。
【0003】この種の従来の加熱制御装置としては次の
ような構成が知られている。例えば、コピー動作終了時
から所定時間、例えば1分間経過後に、定着装置の加熱
モードを予熱モードとし、その後、複写機に対して使用
者によるコピーのためのキー操作が行われたとき、ある
いは複写機への使用者の接近がセンサにより検出された
ときに、自動的に予熱モードを解除し、通常の加熱モー
ドに移行するものである。
【0004】しかしながら、上記の構成では、節電は可
能であるものの、使用者の利便性が大幅に低下する。即
ち、上記の構成では、コピー動作終了後に、複写機の使
用頻度が高い時間帯であるか否かに拘らず、定着装置の
加熱モードが一律に予熱モードとなるため、複写機が頻
繁に使用される場合であっても、各使用時において定着
装置の温度が所定温度になるまでの時間待ちを使用者に
強いることになる。
【0005】そこで、従来の加熱制御装置としては、節
電を図りつつ使用者の利便性の低下を抑制し得る構成も
提案されている。この種の加熱制御装置としては、いわ
ゆるウィークリータイマ法がある。これは、例えば、時
計機能により、平日の昼休み時間帯において予熱モード
となるように、予熱モードとする時間帯を予め設定して
おくものである。
【0006】また、この種の他の加熱制御装置として
は、特開平2−81057号に開示されている構成があ
る。この構成は、複写機の設置場所が所定の明るさ以下
となったことが光センサにて検出されたとき、定着装置
の加熱モードを予熱モードとし、その後、所定時間が経
過すると、複写機の電源をOFFにするものである。こ
の構成では、休憩時間等での節電に加えて、電源の切り
忘れにも対応することができる。
【0007】この種のさらに他の加熱制御装置として
は、特開平4−343369号に開示されている構成が
ある。この構成では、複写機についての例えば過去1週
間分の各時刻における使用状況を測定し、これに基づい
て今後の使用状況を予測し、その予測結果に基づいて各
時刻における複写機の定着装置の加熱制御を行うように
している。具体的には、使用頻度に基づいて定着装置の
温度を制御し、使用頻度が低い程、定着装置の温度が低
くなるようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
加熱制御装置は、複写機を使用する際の利便性の低下の
抑制と節電とを目的として構成されているものの、消費
電力が大きい、定着装置を動作可能な温度に維持する通
常モードの継続時間の適正な設定については、十分に考
慮されていない。このため、十分な節電効果を得ること
ができないという問題点を有している。
【0009】したがって、本発明は、定着装置を使用す
る際の利便性の低下を抑制しつつ、十分な節電効果を得
ることができる定着装置の加熱制御装置の提供を目的と
している。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1の発明の定着装置の加熱制御装置は、画
像形成装置の定着装置が動作可能な温度となる通常モー
ドによる加熱動作、および定着装置が前記動作可能な温
度よりも低い温度となる予熱モードによる加熱動作を行
う加熱手段と、定着装置の動作状況を示す動作状況情報
を記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶された過去
の前記動作状況情報に基づいてファジイ推論を行い、こ
の推論結果の非ファジイ化した値により、前記通常モー
ドを前記予熱モードに切り換えるまでの通常モードの継
続時間に相当する予熱モード移行時間を決定する演算手
段と、前記予熱モード移行時間に基づいて定着装置の加
熱モードが通常モードから予熱モードに切り換わるよう
に前記加熱手段を制御する制御手段とを備えていること
を特徴としている。
【0011】請求項1の構成によれば、記憶手段には、
動作状況情報として、例えば所定時間内での使用回数や
使用時間が記憶される。定着装置が例えば複写機に設け
られている場合、前記使用時間はコピー時間に相当す
る。
【0012】演算手段は、前記動作状況情報に基づいて
ファジイ推論を行い、この推論結果の非ファジイ化した
値により、前記予熱モード移行時間を決定する。この処
理は、例えば前記使用回数および前記コピー時間をファ
ジイ化し、メンバーシップ関数にて表し、使用回数を前
件部、コピー時間を後件部としてファジイ推論し、この
推論結果を非ファジイ化した値から前記予熱モード移行
時間を算出するものである。
【0013】尚、ファジィ化とは、普通の集合で作られ
たシステムモデルの状態、関係、制約、あるいは目標等
の環境をぼかすことである。これによって、命題の真理
値を2値に割り切ることの無理が解消される。また、メ
ンバーシップ関数とは、ファジィ推論において程度を区
間(0,1)で与える関数である。また、ファジィ推論
とは、あいまいな関数を表現可能にしたファジィ関数に
よって導かれる推論である。
【0014】制御手段は、前記予熱モード移行時間に基
づいて定着装置の加熱モードが通常モードから予熱モー
ドに切り換わるように前記加熱手段を制御する。
【0015】これにより、定着装置の過去の動作状況に
基づいて予熱モード移行時間、即ち消費電力の大きい通
常モードの継続時間が設定されるので、定着装置の動作
状況に応じて、効率よくかつ十分に定着装置の節電を図
ることができる。
【0016】例えば、動作状況情報として定着装置の使
用回数を採用している場合、使用回数が少ないときに
は、消費電力が大きい通常モードから消費電力が少ない
予熱モードに短い時間で切り換わり、節電が可能とな
る。
【0017】また、本加熱制御装置は、実際の使用状況
に応じて予熱モード移行時間の設定を行うので、使用者
の使用形態に沿った動作を行うことができ、使用し易い
ものとなっている。
【0018】請求項2の発明の定着装置の加熱制御装置
は、請求項1の発明の定着装置の加熱制御装置におい
て、前記演算手段が、1日を複数の時間帯に分割したと
きのこれら各時間帯毎の動作状況情報に基づいて前記各
時間帯毎の前記予熱モード移行時間を決定するものであ
ることを特徴としている。
【0019】請求項2の構成によれば、予熱モード移行
時間が、1日を複数の時間帯に分割したときのこれら各
時間帯毎の動作状況情報、例えば各時間帯における過去
1日分あるいは過去10間分の動作状況情報に基づいて
前記各時間帯毎に、例えば電源ON後の1時間毎に設定
される。
【0020】したがって、予熱モード移行時間が一日
中、一定に設定されている場合と比較して、一日の各時
間帯における定着装置の使用状況を反映した制御が可能
となる。例えば、複写機の昼休みの使用頻度の低さや、
毎日の定刻前の会議資料コピーなどによる頻度の高さな
どを反映した制御が可能となる。これにより、定着装置
の動作状況に応じて、さらに効率よく定着装置の節電を
図ることができる。
【0021】請求項3の発明の定着装置の加熱制御装置
は、請求項2の発明の定着装置の加熱制御装置におい
て、前記演算手段が、前記予熱モード移行時間が相対的
に長くなる時間帯に対して、その時間帯をさらに複数の
時間帯に分割し、これら各時間帯毎にさらに前記予熱モ
ード移行時間を決定するものであることを特徴としてい
る。
【0022】請求項3の構成によれば、予熱モード移行
時間が相対的に長くなる時間帯では、さらに細かく時間
帯が分割され、これら各時間帯毎に予熱モード移行時間
が設定されるので、さらに繊密な予熱モード移行時間の
設定が可能となり、一層の節電を図ることができる。
【0023】即ち、予熱モード移行時間が相対的に長く
なる時間帯は、動作状況情報が使用回数である場合、使
用回数の多い時間帯である。また、使用回数の多い時間
帯であっても、その時間帯全体に渡って均一な頻度で複
写機が使用されることは少なく、さらに短い時間帯、例
えばコピーが必要な定刻の会議前の時間帯等に集中しが
ちである。このような場合、1〜2時間といった長い時
間帯に渡って予熱モード移行時間を一律に設定すること
は、電力消費の点で無駄が多くなる。そこで、本発明の
構成では、予熱モード移行時間が相対的に長くなる時間
帯をさらに分割することにより、この問題を解決してい
る。
【0024】請求項4の発明の定着装置の加熱制御装置
は、請求項1から3の何れかの発明の定着装置の加熱制
御装置において、前記記憶手段が、定着装置の動作指令
の入力回数、および前記動作指令が入力されたときに前
記加熱モードが予熱モードとなっていたときの回数をさ
らに記憶するものであり、前記制御手段が、さらに、定
着装置の前記動作指令が入力されたときに、この動作指
令の入力回数に対する前記加熱装置の加熱モードが予熱
モードとなっていたときの割合に基づいて、前記通常モ
ードから前記予熱モードへの切り換えの可否を決定する
ものであることを特徴としている。
【0025】請求項4の構成によれば、定着装置の前記
動作指令が入力されたときに、この動作指令の入力回数
に対する加熱装置の加熱モードが予熱モードとなってい
たときの割合に基づいて、通常モードから前記予熱モー
ドへの切り換えの可否が決定される。
【0026】例えば、コピー指令が入力されたときに予
熱モードが設定されていた場合、加熱モードが通常モー
ドに切り換えられ、これによって定着装置が動作可能な
温度に昇温される。このため、使用者には定着装置の温
度が動作可能な温度に復帰するまでの復帰待ちが必要と
なる。しかしながら、定着装置の節電を優先し過ぎる
と、前記の復帰待ちが頻繁に生じ、複写機の利便性が損
なわれることになる。そこで、本発明の構成では、前記
復帰待ちの割合に基づき、例えば復帰待ちの割合がコピ
ー回数の5割を越えるような場合には、加熱モードを予
熱モードへ切り換えることを禁止できるようにしてい
る。これにより、画像形成装置の利便性を損なうことな
く、節電を図る得るようになっている。
【0027】請求項5の発明の定着装置の加熱制御装置
は、請求項1から4の何れかの発明の定着装置の加熱制
御装置において、前記記憶手段が、定着装置の電源がO
FF状態からON状態となった回数である電源ON回
数、およびこの電源がONとなったときの電源ON時間
をさらに記憶するものであり、前記制御手段が、さら
に、前記電源の複数回のON状態における電源ON時間
に基づいて、前記通常モードから前記予熱モードへの切
り換えの可否を決定するものであることを特徴としてい
る。
【0028】請求項5の構成によれば、電源の複数回の
ON状態における電源ON時間に基づいて、通常モード
から予熱モードへの切り換えの可否が決定される。
【0029】例えば、使用頻度が少ないためにコピーを
行うときだけ電源ONする使用形態にて複写機が使用さ
れる場合、加熱モードを通常モードから予熱モードに切
り換える制御を行うことは無駄であり、不要である。そ
こで、本発明の構成では、このような使用形態に対応す
るため、電源ON時間が例えば設定時間より短い場合に
は通常モードから予熱モードへの切り換えを禁止できる
ようにしている。このような制御を行った場合、記憶手
段が記憶すべき情報量も少なくなり、記憶手段の負担を
軽減することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
〔発明の実施の形態1〕本発明の実施の一形態を図1な
いし図6に基づいて以下に説明する。本発明の実施の形
態において、ファジィ推論による加熱制御装置は、図2
に示す画像形成装置である複写機1の定着装置12に適
用されている。この複写機1の上部には露光光学系部2
が設けられている。この露光光学系部2は、複写機1の
上面部の原稿載置部(図示せず)に載置された原稿を光
源ランプ3から光を照射して走査し、その反射光を複数
のミラー4によって感光体ドラム5の表面に導くもので
ある。
【0031】感光体ドラム5は露光光学系部2の下方に
設けられ、その周りには帯電器6、現像器7、転写帯電
器8および剥離帯電器9が設けられている。また、感光
体ドラム5からの用紙の搬送方向には、搬送ベルト1
1、定着装置12および排紙ローラ13がこの順序で設
けられている。
【0032】感光体ドラム5は帯電器6によって帯電さ
れ、上記原稿からの反射光によって露光される。これに
より、感光体ドラム5の表面に静電潜像が形成され、こ
の静電潜像は現像器7によって現像され、現像剤の可視
像となる。この現像剤の像は、転写帯電器8により用紙
10上に転写され、用紙10は剥離帯電器9により感光
体ドラム5の表面から剥離される。その後、用紙10は
搬送ベルト11により定着装置12に搬送される。定着
装置12では、用紙10上の現像剤の像が、現像剤を加
熱し溶融させることにより用紙10上に定着させる。そ
の後、用紙10は排紙ローラ13により機外に排出され
る。
【0033】定着装置12は、図3に示すように、ヒー
トローラ14と加圧ローラ15とを備えている。ヒート
ローラ14は、ヒータランプ等からなる定着ヒータ14
aを中心部に備えている。この定着ヒータ14aは、ヒ
ートローラ14が用紙10上の現像剤の像を溶融させる
ことができるように、ヒートローラ14を加熱するため
のものである。加圧ローラ15はヒートローラ14に圧
接されるようになっている。
【0034】定着装置12には、温度センサ16とヒー
タ制御回路17とが設けられている。温度センサ16
は、ヒートローラ14の表面に近接して設けられ、温度
センサ16の表面温度を検出するものである。この温度
センサ16としては、例えば温度変化に対する抵抗値の
変化が大きく、小型で安価なサーミスタを使用すること
ができる。
【0035】ヒータ制御回路17は、温度センサ16の
検出結果に基づいて、ヒートローラ14の表面温度が所
定温度となるように、定着ヒータ14aの動作を制御す
るものである。温度センサ16としてサーミスタが使用
されている場合、定着ヒータ14aの制御はサーミスタ
の抵抗値変化によって制御することができる。ヒータ制
御回路17は上記定着ヒータ14aと共に加熱手段を構
成している。
【0036】また、ヒータ制御回路17は、定着ヒータ
14aが通常モードと予熱モードとによる加熱を行うよ
うに、定着ヒータ14aを制御する。通常モードは、ヒ
ートローラ14が適正な定着動作を行い得る動作温度に
ヒートローラ14を加熱するモードである。予熱モード
は、上記動作温度よりも低い温度にヒートローラ14を
加熱するモードである。予熱モードとなったとき、ヒー
タ制御回路17は定着ヒータ14aへの供給電圧を上記
通常モードの場合よりも低く設定する。これによって節
電を図ることができる。尚、予熱モードにおいては、定
着ヒータ14aの印加電圧を低くする程、節電効果は高
くなるものの、その分、ヒートローラ14が上記の動作
温度に到達するまでの時間が長くなる。
【0037】また、複写機1は、図1に示す加熱制御ユ
ニット21を備えている。この加熱制御ユニット21
は、CPU22、RAM23、ファジィ制御ROM2
4、およびタイマ25を有している。上記CPU22に
は複写機1に対する各種指令が入力されるようになって
いる。
【0038】CPU22は、複写機1全体の各機能を制
御するととに、ヒータ制御回路17を制御する。RAM
23は、操作パネル26により入力された各種データ、
および複写機1における過去の動作データ等を記憶す
る。尚、RAM23は、複写機1の電源がOFFにされ
た場合であっても記憶内容を保持する構成となってい
る。タイマ25は、複写機1の使用状況等の測定におい
て、CPU22に対して時間情報を与えるためのもので
ある。また、CPU22には、複写機1の操作者がコピ
ー倍率やコピー濃度を設定するため、および各種指令等
を入力するための操作パネル26が接続されている。C
PU22は、ファジィ制御ROM24と共に演算手段と
制御手段とを構成している。
【0039】ファジィ制御ROM24は、ヒータ制御回
路17を制御するための、ファジィ推論プログラムを記
憶している。このファジィ推論プログラムは、ヒータ制
御回路17が予熱モードの動作を開始するまでの時間等
を算出するためのものである。例えば、ファジィ制御R
OM24は、図4のグラフに示す使用頻度についてのメ
ンバーシップ関数(以下、MF:Membership Function
と称する) 、および図5のグラフに示すコピー時間MF
を記憶している。
【0040】尚、加熱制御ユニット21におけるタイマ
25を除いた手段は、専用のファジイ制御CPU(例え
ば(株)オムロン製)によって構成することも可能であ
る。
【0041】上記の構成において、本加熱制御装置の動
作を以下に説明する。CPU22は、過去の複写機1の
動作状況に基づいて、ヒータ制御回路17を制御する。
この際に、例えばコピー終了時点を起点として通常の加
熱モードから予熱モードへ移行を開始するまでの時間
(以下、予熱モード移行時間と称する)を設定し、この
予熱モード移行時間に基づいて通常モードと予熱モード
との切り換え制御を行う。
【0042】ここでは、上記動作状況として、過去にお
いて複写機1が1日のうち8時間電源ONされ、この電
源ON中に25回使用され、1回のコピー時間が平均3
0秒間であるものとする。このデータは、RAM23に
記憶されている、複写機1の過去の動作データに基づい
てCPU22が計算より得たものである。尚、上記のコ
ピー時間は、操作パネル26のキー入力時からカウント
される。さらに、カセット選択キーが操作されたときに
用紙が無かった場合等、実際にコピー動作が行われてい
ない時間も含んでいる。
【0043】上記の場合には、使用頻度およびコピー時
間のグレードが、それぞれ表1および表2に示すように
設定される。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】この場合、CPU22は以下のようにし
て、重み付き重心法を使用したファジィ推論により、前
記予熱モード移行時間を設定する。
【0047】先ず、使用頻度が25回であるので、表1
から要素x(i)は0.2 となる。次に、図4のグラフから、
要素x(i)=0.2 についてのMFの点を抽出する。この場
合、この点は0.2 および0.8 である。
【0048】また、コピー時間が30秒(0.5 分)であ
るので、表2から要素x(i)は0.3 となる。次に、図5の
グラフから、要素x(i)=0.3 についてのMFの点を抽出
する。この場合、この点は0.2 および0.8 である。
【0049】次に、CPU22は、下記のように、ルー
ル1およびルール2に基づいてそれぞれ推論部および結
論部を求める。この処理は、図6(a)および図6
(b)に示すものである。
【0050】ルール1:推論部 ルール1では、先に抽出した2点の使用頻度MFのう
ち、Y軸の数値で高い値の方のMF(x=0.2,y=0.8
)を使用頻度MFとして選択する。同様に、先に抽
出した2点のコピー頻度MFのうち、Y軸の数値で高い
値の方のMF(x=0.3,y=0.8 )をコピー頻度MF
の値として選択する。
【0051】ルール1:結論部 上記の使用頻度MFとコピー頻度MFとを比較し、
Y軸の数値で低い値の方のMFを選択する。これは、グ
レードの論理積[MIN]をとるという処理である。こ
の例では、Y軸の数値が上記二者で同一であるから、Y
軸の数値(0.8)で頭切りを行った山形グラフを結論部
MFとする。
【0052】ルール2:推論部 ルール2では、先に抽出した2点の使用頻度MFのう
ち、Y軸の数値で低い値の方のMF(x=0.2,y=0.2
)を使用頻度MFの値として選択する。同様に、先
に抽出した2点のコピー頻度MFのうち、Y軸の数値で
低い値の方のMF(x=0.3,y=0.2 )をコピー頻度M
Fの値として選択する。
【0053】ルール2:結論部 上記の使用頻度MFとコピー頻度MFとを比較し、
Y軸の数値で低い値の方のMFを選択する。この例で
は、Y軸の数値が上記二者で同一であるから、右方向
側、即ち要素x(i)において大きい値側に位置するコピー
頻度MFのMFを選択し、そのY軸の数値で頭切りを
行った山形グラフを結論部MFとする。
【0054】次に、CPU22は、ルール1の結論部M
Fとルール2の結論部MFとを合成し、即ち両結論
部MF・の論理和[MAX]をとり、重心μを算出
する。上記合成の結果は、図6(c)に示すものとな
る。尚、上記した一連のファジィ推論法は、マムダニ法
と呼ばれ、現在最も多用されている方法である。
【0055】上記重心μの算出は、次の非ファジイ化演
算により行う。 μ={Σxi×μn(xi)}/{Σxi×μn(xi)} =(0・0+0.1・0.4+0.2・0.8+0.3・0.8+0.4・0.4+0.5・0.2+0.6・0.2+0.7・0.2+0.8・0 +0.9・0+1.0・0)/(0+0.4+0.8+0.8+0.4+0.2+0.2+0.2+0+0+0) =0.32 この結果、重み付き重心法における代表値xは、x=0.
32となる。
【0056】次に、CPU22は、上記のように代表値
xが0.32であることから、この代表値と予熱モード移行
時間との関係を設定した表3より、予熱モード移行時間
を4分とする。尚、表3は、ファジィ制御ROM24に
記憶されている。
【0057】
【表3】
【0058】したがって、CPU22は、上記の時間に
基づいて、ヒータ制御回路17すなわち定着ヒータ14
aの動作を制御する。具体的には、CPU22は、例え
ばコピー動作終了後に定着ヒータ14aの加熱モードが
通常の加熱モードから予熱モードに移行する構成におい
て、コピー終了時点から4分後に予熱モードに移行する
ように制御する。
【0059】このように、本加熱制御装置では、複写機
1、即ち定着装置12の過去の動作状況に基づいて予熱
モード移行時間、即ち消費電力の大きい通常モードの継
続時間が設定されるので、定着装置の動作状況に応じ
て、効率よくかつ十分に定着装置の節電を図ることがで
きる。また、本加熱制御装置は、実際の使用状況に応じ
て予熱モード移行時間の設定を行うので、複写機1は、
使用者の使用形態に沿った動作を行うことができ、使用
し易いものとなっている。
【0060】〔発明の実施の形態2〕本発明の実施の他
の形態を図7および図8に基づいて以下に説明する。本
実施の形態において、CPU22は、ヒータ制御回路1
7において前記実施の形態1に示した構成と同様、過去
の複写機1の動作状況に基づいて、ヒータ制御回路17
を制御する。しかしながら、本実施の形態では、前記の
コピー時間に代えて、複写機1のレディ状態、即ち通常
モードにおいて定着装置12の温度が動作可能な温度と
なった状態への復帰待ち回数を制御のための入力条件と
している。複写機1のレディ状態への復帰待ち回数と
は、使用者が複写機1のレディ状態への復帰待ちを行っ
た回数である。
【0061】ここでは、過去において複写機1が1日の
うち8時間電源ONされ、この電源ON中に65回使用
され、そのうちの復帰待ち比率が20%であったものと
する。復帰待ち比率とは、全使用回数に占める前記復帰
待ち回数の割合を示すものであり、全使用回数が65回
であるときに復帰待ち比率が20%であると、復帰待ち
回数は13回であったことになる。
【0062】この場合、使用頻度のグレードは表1に示
したとおりである一方、復帰待ち比率のグレードは、表
4に示すように設定される。
【0063】
【表4】
【0064】そこで、CPU22は、実施の形態1にお
いて説明した場合と同様にして、予熱モード移行時間を
設定する。
【0065】即ち、使用頻度が65回であるので、表1
から要素x(i)は0.6 となる。次に、図4のグラフから、
要素x(i)=0.6 についてのMFの点を抽出する。この場
合、この点は0.4 および0.6 である。
【0066】また、復帰待ち比率が20%であるので、
表4から要素x(i)は0.2 となる。次に、図7のグラフか
ら、要素x(i)=0.2 についてのMFの点を抽出する。こ
の場合、この点は0.2 および0.8 である。
【0067】次に、CPU22は、ルール1およびルー
ル2に基づいてそれぞれ推論部および結論部を求める。
この処理は、図8(a)および図8(b)に示すもので
ある。
【0068】ルール1:推論部 ルール1では、先に抽出した2点の使用頻度MFのう
ち、Y軸の数値で高い値の方のMF(x=0.6,y=0.6
)を使用頻度MFとして選択する。同様に、先に抽
出した2点の復帰待ち比率MFのうち、Y軸の数値で高
い値の方のMF(x=0.2,y=0.8 )を復帰待ち比率M
Fの値として選択する。
【0069】ルール1:結論部 上記の使用頻度MFと復帰待ち比率MFとを比較
し、Y軸の数値で低い値の方のMFを選択する。この例
では、使用頻度MFを選択し、この使用頻度MFに
対してY軸の数値(0.6 )で頭切りを行った山形グラフ
を結論部MFとする。
【0070】ルール2:推論部 ルール2では、先に抽出した2点の使用頻度MFのう
ち、Y軸の数値で低い値の方のMF(x=0.6,y=0.4
)を使用頻度MFの値として選択する。同様に、先
に抽出した2点の復帰待ち比率MFのうち、Y軸の数値
で低い値の方のMF(x=0.2,y=0.2 )を復帰待ち比
率MFの値として選択する。
【0071】ルール2:結論部 上記の使用頻度MFと復帰待ち比率MFとを比較
し、Y軸の数値で低い値の方のMFを選択する。この例
では、復帰待ち比率MFを選択し、この復帰待ち比率
MFに対してY軸の数値(0.2 )で頭切りを行った山
形グラフを結論部MFとする。
【0072】次に、CPU22は、ルール1の結論部M
Fとルール2の結論部MFとを合成し、下記の非フ
ァジイ化演算により重心μを算出する。この合成の結果
は、図8(c)に示すものとなる。
【0073】 μ={Σxi×μn(xi)}/{Σxi×μn(xi)} =(0・0.2+0.1・0.2+0.2・0.2+0.3・0.2+0.4・0.6+0.5・0.6+0.6・0.6+0.7・0.2+0.8 ・0+0.9・0+1.0・0)/(0.2+0.2+0.2+0.2+0.6+0.6+0.6+0.2+0+0+0) =0.414286 この結果、重み付き重心法における代表値xは、x≒0.
41となる。
【0074】次に、CPU22は、前記表3より、予熱
モード移行時間を6分とする。したがって、CPU22
は、例えばコピー動作終了後に定着ヒータ14aの加熱
モードが通常の加熱モードから予熱モードに移行する構
成において、コピー終了時点から6分後に予熱モードに
移行するように制御する。
【0075】このように、本加熱制御装置では、使用回
数と復帰待ち回数とに基づいて予熱モード移行時間を設
定しているので、使用者が複写機1を使用するときの不
要な復帰待ちを抑制することができる。これにより、節
電を図りつつ、使用し易い、即ち利便性の良好な複写機
1とすることができる。
【0076】〔発明の実施の形態3〕本発明の実施のさ
らに他の形態を以下に説明する。発明の実施の形態1に
おいては、例えば前日の複写機の「使用頻度」と「コピ
ー時間」とから、その翌日である当日の1日における予
熱モード移行時間を設定していた。しかしながら本発明
の実施の形態においては、例えば前日の1時間単位の時
間帯毎における複写機の「使用頻度」と「コピー時間」
とから、当日の1時間単位の時間帯毎における予熱モー
ド移行時間を設定するものとなっている。
【0077】前日の「使用頻度」と「コピー時間」と
は、例えば表5に示すものとなり、このデータがRAM
23に記憶される。尚、「使用頻度」と「コピー時間」
との測定は、電源ON時点から8時間後まで行っている
ものの、表5では電源ON時点から4時間後までのみを
例として示している。表5の時間帯0〜1、1〜2、2
〜3および3〜4は、例えば会社の始業時刻が午前9時
である場合、それぞれ9時を起点とする1時間毎の時間
を示す。
【0078】CPU22は、表5に示した各時間帯毎に
その「使用頻度」と「コピー時間」とに基づいて、実施
の形態1において示した一連の手法により重心μを求
め、予熱モード移行時間を決定する。尚、例えば表1
は、1日8時間での使用頻度のグレードを示したもので
あるから、本実施の形態の場合には、表1に代わるもの
として1時間毎の使用頻度のグレードを示したものが使
用される。さらには、表3に示した代表値と予熱モード
移行時間との関係も、前記1時間に対応したものが適宜
使用される。
【0079】上記のようにして求められた、各時間帯と
予熱モード移行時間との関係は、例えば表6に示すもの
となる。したがって、CPU22は、表6に示された各
時間帯毎の予熱モード移行時間に基づいて、定着装置1
2の加熱制御を行う。
【0080】
【表5】
【0081】
【表6】
【0082】このように、本加熱制御装置では、例えば
前日の1時間単位の時間帯毎における複写機の「使用頻
度」と「コピー時間」とから、当日の1時間単位の時間
帯毎における予熱モード移行時間を設定しているので、
予熱モード移行時間が一日中、一定に設定されている場
合と比較して、一日の各時間帯における複写機1の使用
状況を反映した制御が可能となる。例えば、複写機1の
昼休みの使用頻度の低さや、毎日の定刻前の会議資料コ
ピーなどによる頻度の高さなどを反映した制御が可能と
なる。これにより、複写機1の動作状況に応じて、さら
に効率よく節電を図ることができる。
【0083】なお、本実施の形態においては、複写機1
の1日における使用時間を1時間単位で区切って各時間
帯を設定しているものの、この各時間帯は、例えば2時
間等、それ以外の適当な時間帯であってもよい。
【0084】また、「使用時間」と「コピー頻度」とを
複写機1における前日の動作結果から得るようにしてい
るが、この前日の動作結果に限らず、例えば複写機1に
おける過去の1週間、あるいは過去の適当な複数の日数
の動作結果から得るようにしてもよい。
【0085】〔発明の実施の形態4〕本発明の実施のさ
らに他の形態を図9に基づいて以下に説明する。発明の
実施の形態3においては、例えば前日の各時間帯毎にお
ける複写機の「使用頻度」と「コピー時間」とから、当
日の各時間帯毎における予熱モード移行時間を設定して
いた。しかしながら、本実施の形態においては、同様に
前日の各時間帯毎における複写機の「使用頻度」と「コ
ピー時間」とに基づいて当日の各時間帯における予熱モ
ード移行時間を設定するものの、「使用頻度」が所定値
以上の時間帯については、その時間帯をさらに複数の時
間帯に分割し、それら各分割時間帯毎に予熱モード移行
時間を設定するものとなっている。
【0086】ここでは、「使用頻度」の上記所定値を4
回と8回とに設定し、「使用頻度」が4回以上8回未満
の1時間の時間帯については、その時間帯を2分割し、
30分毎に予熱モード移行時間を設定する。また、「使
用頻度」が8回以上の1時間の時間帯については、その
時間帯を4分割し、15分毎に予熱モード移行時間を設
定する。
【0087】この動作を図9のフローチャートにより説
明する。先ず、前日の処理として、複写機1の前日にお
けるコピー動作毎の電源ON時点からの経過時間と、コ
ピー時間とがRAM23に記憶される(S1)。
【0088】次に、その翌日である当日において、CP
U22は電源ON後に当日のための処理を行う。この処
理においては、先ず、前日の電源ON時点から1時間毎
のコピー回数の和、即ち使用頻度と、各コピーに要した
時間の和とを計算し、さらに平均のコピー時間を求める
(S2)。このコピー時間の計算は、(各コピーに要し
た時間の和)/(使用頻度)により行う。これにより、
例えば前記表5に示した前日のデータを得る。
【0089】次に、CPU22は、表5に示した各時間
帯について、使用頻度が4回以上であるか否かを判定し
(S3)、使用頻度が4回以上の時間帯についてはさら
に8回以上であるか否かを判定する(S4)。表5のデ
ータでは、1〜2の時間帯が8回以上であり、それ以外
の時間帯が4回未満となっている。
【0090】CPU22は、使用頻度が8回以上の時間
帯があれば、その時間帯について、15分間毎の「使用
頻度」と各コピーに要した時間の和とを計算し、これら
に基づき、S2の場合と同様にして平均のコピー時間を
求める(S5)。これにより、表5に示した1〜2の時
間帯のデータは、表7に示すように、15分毎の4個の
時間帯のデータに書き換えられる。
【0091】次にCPU22は、S5の動作よって得ら
れたデータに基づいて、15分間の各時間帯における予
熱モード移行時間を、実施の形態1において説明した手
法により求める(S6)。この場合に表1および図6と
して使用されるMFは15分単位に対応させたものであ
る。
【0092】次にCPU22は、S6での計算結果に基
づき、CPU22は、表6に示した1〜2の時間帯につ
いては、表8に示すように、15分間毎に予熱モード移
行時間を設定する(S7)。
【0093】また、CPU22は、S4において「使用
頻度」が8回未満の時間帯があれば、その間帯につい
て、30分間毎の「使用頻度」と各コピーに要した時間
の和とを計算し、これらに基づき、S2の場合と同様に
して平均のコピー時間を求める(S8)。
【0094】次にCPU22は、S8の動作よって得ら
れたデータに基づいて、30分間の各時間帯における予
熱モード移行時間を、実施の形態1において説明した手
法により求める(S9)。この場合に表1および図6と
して使用されるMFは30分単位に対応させたものであ
る。
【0095】次にCPU22は、S6での計算結果に基
づき、上記30分間の各時間帯について、30分間毎に
予熱モード移行時間を設定する(S10)。
【0096】さらに、CPU22は、S3において使用
頻度が4回未満の時間帯があれば、S2の動作よって得
られたデータに基づいて、1時間の各時間帯における予
熱モード移行時間を、実施の形態1において説明した手
法により求める(S11)。
【0097】次にCPU22は、S11での計算結果に
基づき、各「使用頻度」が4回未満となっている各1時
間の時間帯にいて、1時間毎に予熱モード移行時間を設
定する(S12)。
【0098】以上の動作により、当日の各時間帯におけ
る予熱モード移行時間は、表8に示すように設定され、
CPU22はこのデータに基づいて、各時間帯毎の定着
装置12の制御を行う。
【0099】
【表7】
【0100】
【表8】
【0101】上記のように、本加熱制御装置では、予熱
モード移行時間が相対的に長くなる時間帯についてさら
に細かく分割し、これら各時間帯毎に予熱モード移行時
間を設定している。したがって、さらに繊密な予熱モー
ド移行時間の設定が可能となり、この結果、一層の節電
を図ることができる。
【0102】〔発明の実施の形態5〕本発明の実施のさ
らに他の形態を図10ないし図13に基づいて以下に説
明する。本実施の形態の加熱制御装置は、前記実施の形
態3あるいは実施の形態4に示した構成の加熱制御装置
を前提としている。ここでは、実施の形態4に示した構
成を前提とする場合を例にして説明する。
【0103】例えば実施の形態4に示した、各時間帯毎
に予熱モード移行時間を設定する構成において、複写機
1の電源ON後における何れかの前記時間帯の終了前
に、コピーが行われてそれが終了すると、予熱モード移
行時間を計時するタイマ25は、クリアされ、再び0か
らの計時を開始する。したがって、タイマ25が計時を
再開したときの時間帯とその次の時間帯とは、予熱モー
ド移行時間の計時中に切り換わる場合がある。このよう
な場合には、予熱モード移行時間について、次の2通り
の制御のうちの何れか一方を選択することができる。こ
の選択は、例えば操作パネル26からの入力により操作
者が任意に行えるようにしてもよい。
【0104】第1の制御は、時間帯の切り換わりと同時
に、予熱モード移行時間の設定を、切り換わった後の時
間帯の設定に切り換える制御である。この制御は、前日
の動作状況を第2の制御よりも忠実に反映した動作が可
能となる。
【0105】第2の制御は、切り換わった後の時間帯に
おいても、時間帯の切り換わり時点において計時中の予
熱モード移行時間の計時が終了するまで、あるいはこの
計時の継続中に新たにコピーが行われるまで、その予熱
モード移行時間の設定を維持する制御である。
【0106】先ず、第1の制御について説明する。CP
U22は、前記図9のS2に示した動作により、表9に
示す複写機1の前日の動作データを得るものとする。こ
れは、前記表5に対応するものである。さらに、CPU
22は、表9に示した動作データに基づいて、図9のS
3以下の動作により表10に示す当日の各時間帯毎の予
熱モード移行時間を得る。
【0107】図10に示すように、複写機1においてコ
ピー動作が行われると(S21)、それまで予熱モード
移行時間の経過を計時していたタイマ25がクリアされ
る(S22)。そしてタイマ25は、現在の時刻が属す
る表10に示す時間帯の予熱モード移行時間Tの計時を
開始する(S23・S24)。その後、コピー動作が行
われることなく予熱モード移行時間Tの計時が終了する
(S25)と、定着装置12の加熱モードが通常の加熱
モードから予熱モードへ移行する(S26)。
【0108】一方、S25での予熱モード移行時間Tの
計時終了前に、コピーが行われると、S22以下の動作
を行う。また、コピーが行われず、かつ予熱モード移行
時間Tの計時が終了しない間は、S23〜S25の動作
を繰り返す。したがって、この間において、表10に示
す時間帯が切り換わると、S23において、現在の時刻
が属する表10に示す時間帯の予熱モード移行時間Tが
設定されるので、同時に予熱モード移行時間Tも切り換
わる。この動作は、予熱モード移行時間Tの計時中の有
無にかかわらず行われる。
【0109】例えば、表10に示す当日の電源ON後か
ら1.5 〜1.75時間の時間帯をA、1.75〜2 時間の時間帯
をBとすると、時間帯Aの予熱モード移行時間Tは20
分、時間帯Bの予熱モード移行時間Tは8分である。こ
こで、図11に示すように、時間帯Aにおいて、予熱モ
ード移行時間Tの終了10分前にコピーが行われた場
合、予熱モード移行時間Tの計時終了前に、時間帯がA
からBに切り換わる。したがって、これと同時に予熱モ
ード移行時間Tは、20分から8分に切り換えられる。
この切り換え時点において、コピー終了後からのタイマ
25の計時は、時間帯Bの予熱モード移行時間Tである
8分を既に経過している。これにより、時間帯がAから
Bに切り換わると同時に、予熱モードの制御が開始され
ることになる。したがって、この制御では節電効果が得
られる。
【0110】
【表9】
【0111】
【表10】
【0112】次に、第2の制御について説明する。図1
2に示すように、複写機1においてコピー動作が行われ
ると(S31)、現在の時刻が属する表10に示す時間
帯の予熱モード移行時間Tが設定され(S32)、タイ
マ25が、クリアされ(S33)、上記予熱モード移行
時間Tの計時を開始する(S34)。その後、コピー動
作が行われることなく予熱モード移行時間Tの計時が終
了する(S35)と、定着装置12の加熱モードが通常
の加熱モードから予熱モードへ移行する(S36)。
【0113】一方、S35での予熱モード移行時間Tの
計時終了前に、コピーが行われると、S32以下の動作
を行う。また、コピーが行われず、かつ予熱モード移行
時間Tの計時が終了しない間は、S34・S35の動作
を繰り返す。したがって、この間において、表10に示
す時間帯が切り換わっても予熱モード移行時間Tは変更
されず、コピーが行われなければ、先に設定されている
予熱モード移行時間Tの計時終了後に、予熱モードに移
行する。
【0114】例えば、図13に示すように、前記時間帯
Aにおいて、予熱モード移行時間Tの終了10分前にコ
ピーが行われた場合、予熱モード移行時間Tの計時終了
前に、時間帯がAからBに切り換わる。しかしながら、
時間帯がBに切り換わった後の10分間も、先に設定さ
れていた予熱モード移行時間Tが維持され、その後、予
熱モードに移行する。尚、その後、コピーが行われた場
合には、時間帯Bの予熱モード移行時間Tである8分が
適用される。
【0115】この第2の制御では、使用頻度の高い時間
帯において、その時間帯の終了間際まで複写機1が使用
された場合、実質的に予熱モード移行時間が延長される
ことになる。したがって、この制御は、使用者による複
写機1の使い易さを重視したものとなっている。
【0116】〔発明の実施の形態6〕本発明の実施のさ
らに他の形態を図14に基づいて以下に説明する。本実
施の形態の加熱制御装置は、前記実施の形態1〜5に示
した構成の加熱制御装置を前提とし、複写機1の過去の
使用状態において、予熱モードから通常の加熱モードへ
の復帰待ちの回数が所定回数以上となった場合に、予熱
モードへの移行を禁止するようになっている。上記の復
帰待ちは、複写機1が予熱モードとなっているときに、
操作者によりコピーの指令が入力された場合に生じる。
この動作を行うために、図1に示した構成において、C
PU22はコピー回数カウンタおよび上記復帰待ち回数
カウンタとしての機能を備え、図14(a)(b)に示
す処理を行う。
【0117】CPU22は、先ず、前日の処理として図
14(a)に示す動作を行う。即ち、前日において、複
写機1の電源ON後に、コピー回数カウンタCCおよび
復帰待ち回数カウンタFCをクリアする(S41)。
【0118】その後、コピーが行われると(S42)、
その回数をコピー回数カウンタCCにて計数する(S4
3)。また、コピーが行われるときに、定着装置12の
加熱モードが予熱モードであると(S44)、上記復帰
待ちが必要となるので、復帰待ち回数カウンタFCによ
りこの状態を復帰待ちとして計数する(S45)。これ
により前日の処理が終了する。
【0119】次に、CPU22は、当日の処理として図
14(b)に示す動作を行う。即ち、当日において、複
写機1の電源ON後に、前日のコピー回数全体に占める
復帰待ちの回数の割合が所定値(0.5 )より小さいか否
か、即ち(復帰待ち回数カウンタFC/コピー回数カウ
ンタCC)>0.5 であるか否かを判定する(S51)。
【0120】この判定の結果、復帰待ち回数の割合が所
定値を越えていれば、CPU22は、当日における予熱
モードの設定を禁止する(S52)。一方、復帰待ち回
数の割合が所定値以下であれば、当日における予熱モー
ドの設定を許可する(S53)。
【0121】このように、本加熱制御装置では、複写機
1の過去、例えば前日の動作状況での予熱モードから通
常の加熱モードへの使用者による復帰待ち回数を考慮し
て、当日における予熱モードの設定の可否を決定してい
る。したがって、使用者による無駄な復帰待ちを抑制す
ることができ、利便性の高いものとなっている。
【0122】〔発明の実施の形態7〕本発明の実施のさ
らに他の形態を図15に基づいて以下に説明する。本実
施の形態の加熱制御装置は、前記実施の形態1〜6に示
した構成の加熱制御装置を前提とし、複写機1の過去の
使用状態において、複写機1における1回分の電源ON
の時間が所定時間以内となった場合に、予熱モードへの
移行を禁止するようになっている。この構成は、例えば
複写機1の使用頻度が少ないためにコピーを行うときだ
け電源ONされる使用形態に対応するものである。
【0123】図1に示した構成において、CPU22は
図15(a)(b)に示す処理を行う。CPU22は、
先ず、図15(a)に示す動作を行う。即ち、複写機1
の電源がONされると(S61)、タイマ25による電
源ON時間の計時を開始する(S62)。その後、電源
がOFFされると(S63)、RAM23に電源ON時
間を記憶させ(S64)、タイマ25をクリアする(S
65)。以上の処理は、下記の当日の処理に対する過去
の処理として行われるものである。
【0124】次に、CPU22は、当日の処理として図
15(b)に示す動作を行う。即ち、複写機1の電源が
ONされると、CPU22は、この電源ON時点までの
過去100回分の電源ON時間において、10分以下の
回数が所定値としての50回以下であるか否かを判定す
る(S71)。
【0125】この判定の結果、10分以下の回数が50
回以上であれば(S72)、当日における予熱モードの
設定を禁止する(S73)。このS73の処理は、S7
2の判定の結果より使用者が複写機1の使用時のみ電源
をONにし、使用しないときに電源をOFFにしている
と判断できることに基づいたものである。
【0126】一方、S72において、10分以下の回数
が50回未満であれば、当日における予熱モードの設定
を許可する(S74)。このS74の処理は、S72の
判定の結果より使用者が複写機1の使用時以外にも電源
をONにしていると判断できることに基づいたものであ
る。
【0127】このように、本加熱制御装置では、複写機
1の過去の動作状況での電源ON時間を考慮して、当日
における予熱モードの設定の可否を決定している。した
がって、使用者による無駄な復帰待ちを抑制することが
でき、利便性の高いものとなっている。
【0128】尚、操作パネル26は液晶ディスプレイを
備えており、この液晶ディスプレイには、操作パネル2
6のキーへの入力操作により、図16に示すようにコピ
ー時間と使用頻度とに関して、また図17に示すように
予熱時間(予熱モードの時間)と電力効率とに関して、
それらの図に示す各項目が表示されるようになってい
る。図16に示すコピー不動作とは、レディ状態あるい
は予熱状態(予熱モードの状態)を示している。上記図
16および図17に示した表示は、本実施の形態の構成
ばかりでなく、前記実施の形態1〜6の構成において
も、同様に可能となっている。
【0129】上記のような表示を行うことにより、使用
者やサービスマンは、過去の使用状況と節電状況とを把
握することができる。
【0130】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明の定着装
置の加熱制御装置は、画像形成装置の定着装置が動作可
能な温度となる通常モードによる加熱動作、および定着
装置が前記動作可能な温度よりも低い温度となる予熱モ
ードによる加熱動作を行う加熱手段と、定着装置の動作
状況を示す動作状況情報を記憶する記憶手段と、この記
憶手段に記憶された過去の前記動作状況情報に基づいて
ファジイ推論を行い、この推論結果の非ファジイ化した
値により、前記通常モードを前記予熱モードに切り換え
るまでの通常モードの継続時間に相当する予熱モード移
行時間を決定する演算手段と、前記予熱モード移行時間
に基づいて定着装置の加熱モードが通常モードから予熱
モードに切り換わるように前記加熱手段を制御する制御
手段とを備えている構成である。
【0131】これにより、定着装置の過去の動作状況に
基づいて予熱モード移行時間、即ち消費電力の大きい通
常モードの継続時間が設定されるので、定着装置の動作
状況に応じて、効率よくかつ十分に定着装置の節電を図
ることができる。
【0132】例えば、動作状況情報として定着装置の使
用回数を採用している場合、使用回数が少ないときに
は、消費電力が大きい通常モードから消費電力が少ない
予熱モードに短い時間で切り換わる。したがって、画像
形成装置の利便性の低下を抑制しつつ、節電が可能であ
るという効果を奏する。
【0133】請求項2の発明の定着装置の加熱制御装置
は、請求項1の発明の定着装置の加熱制御装置におい
て、前記演算手段が、1日を複数の時間帯に分割したと
きのこれら各時間帯毎の動作状況情報に基づいて前記各
時間帯毎の前記予熱モード移行時間を決定する構成であ
る。
【0134】これにより、請求項1の発明の効果に加え
て、予熱モード移行時間が一日中、一定に設定されてい
る場合と比較して、一日の各時間帯における定着装置の
使用状況を反映した制御が可能となる。したがって、定
着装置の動作状況に応じて、さらに効率よく定着装置の
節電を図ることができるという効果を奏する。
【0135】請求項3の発明の定着装置の加熱制御装置
は、請求項2の発明の定着装置の加熱制御装置におい
て、前記演算手段が、前記予熱モード移行時間が相対的
に長くなる時間帯に対して、その時間帯をさらに複数の
時間帯に分割し、これら各時間帯毎にさらに前記予熱モ
ード移行時間を決定する構成である。
【0136】これにより、請求項2の発明の効果に加え
て、予熱モード移行時間が相対的に長くなる時間帯で
は、さらに細かく時間帯が分割され、これら各時間帯毎
に予熱モード移行時間が設定される。したがって、さら
に繊密な予熱モード移行時間の設定が可能となり、一層
の節電を図ることができるという効果を奏する。
【0137】請求項4の発明の定着装置の加熱制御装置
は、請求項1から3の何れかの発明の定着装置の加熱制
御装置において、前記記憶手段が、定着装置の動作指令
の入力回数、および前記動作指令が入力されたときに前
記加熱モードが予熱モードとなっていたときの回数をさ
らに記憶するものであり、前記制御手段が、さらに、定
着装置の前記動作指令が入力されたときに、この動作指
令の入力回数に対する前記加熱装置の加熱モードが予熱
モードとなっていたときの割合に基づいて、前記通常モ
ードから前記予熱モードへの切り換えの可否を決定する
構成である。
【0138】これにより、請求項1から3の何れかの発
明の効果に加えて、例えば定着装置が予熱状態から動作
可能な温度に復帰するまでの復帰待ちの割合が動作回数
全体の5割を越えるような場合には、加熱モードを予熱
モードへ切り換えることを禁止することができる。した
がって、画像形成装置の利便性を損なうことなく、節電
を図ることができるという効果を奏する。
【0139】請求項5の発明の定着装置の加熱制御装置
は、請求項1から4の何れかの発明の定着装置の加熱制
御装置において、前記記憶手段が、定着装置の電源がO
FF状態からON状態となった回数である電源ON回
数、およびこの電源がONとなったときの電源ON時間
をさらに記憶するものであり、前記制御手段が、さら
に、前記電源の複数回のON状態における電源ON時間
に基づいて、前記通常モードから前記予熱モードへの切
り換えの可否を決定する構成である。
【0140】したがって、請求項1から4の何れかの発
明の効果に加えて、例えば、使用頻度が少ないために使
用するときだけ電源ONする形態にて画像形成装置が使
用される場合のように、電源ON時間が例えば設定時間
より短くなる場合には、通常モードから予熱モードへの
切り換えを禁止することができる。これにより、記憶手
段が記憶すべき情報量も少なくなり、記憶手段の負担を
軽減することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態における定着装置の加熱
制御装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示した加熱制御装置を備えた複写機にお
ける概略の全体構成図である。
【図3】図2に示した定着装置の拡大図である。
【図4】図1に示したファジィ制御ROMが記憶する使
用頻度のメンバーシップ関数を示すグラフである。
【図5】図1に示したファジィ制御ROMが記憶するコ
ピー時間のメンバーシップ関数を示すグラフである。
【図6】図6(a)は、図1に示したCPUによる使用
頻度とコピー時間とを使用してのファジイ推論における
ルール1の推論部と結論部とを示す説明図、図6(b)
は、同ルール2の推論部と結論部とを示す説明図、図6
(c)は、非ファジイ化のための図6(a)と図6
(b)との結論部の合成図である。
【図7】本発明の実施の他の形態において、図1に示し
たファジィ制御ROMが記憶する復帰待ち回数のメンバ
ーシップ関数を示すグラフである。
【図8】図8(a)は、図1に示したCPUによる使用
頻度と復帰待ち回数とを使用してのファジイ推論におけ
るルール1の推論部と結論部とを示す説明図、図8
(b)は、同ルール2の推論部と結論部とを示す説明
図、図8(c)は、非ファジイ化のための図8(a)と
図8(b)との結論部の合成図である。
【図9】本発明の実施のさらに他の形態における定着装
置の加熱制御装置の動作を示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施のさらに他の形態における定着
装置の加熱制御装置による節電優先モードの動作を示す
フローチャートである。
【図11】図10に示した動作の説明図である。
【図12】図10に示した動作の他の例を示すものであ
って、加熱制御装置による使いやすさ優先モードの動作
を示すフローチャートである。
【図13】図12に示した動作の説明図である。
【図14】図14(a)は、本発明の実施のさらに他の
形態における定着装置の加熱制御装置による前日の処理
を示すフローチャート、図14(b)は、同装置による
当日の動作を示すフローチャートである。
【図15】図15(a)は、本発明の実施のさらに他の
形態における定着装置の加熱制御装置による過去の処理
を示すフローチャート、図15(b)は、同装置による
当日の動作を示すフローチャートである。
【図16】図1に示した操作パネルが備える液晶ディス
プレイの表示動作を示す説明図である。
【図17】図1に示した操作パネルが備える液晶ディス
プレイの他の表示動作を示す説明図である。
【符号の説明】
1 複写機(画像形成装置) 12 定着装置 14 ヒートローラ 14a 定着ヒータ(加熱手段) 17 ヒータ制御回路(加熱手段) 21 加熱制御ユニット 22 CPU(演算手段、制御手段) 23 RAM(記憶手段) 24 ファジィ制御ROM(演算手段、制御手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像形成装置の定着装置が動作可能な温度
    となる通常モードによる加熱動作、および定着装置が前
    記動作可能な温度よりも低い温度となる予熱モードによ
    る加熱動作を行う加熱手段と、 定着装置の動作状況を示す動作状況情報を記憶する記憶
    手段と、 この記憶手段に記憶された過去の前記動作状況情報に基
    づいてファジイ推論を行い、この推論結果の非ファジイ
    化した値により、前記通常モードを前記予熱モードに切
    り換えるまでの通常モードの継続時間に相当する予熱モ
    ード移行時間を決定する演算手段と、 前記予熱モード移行時間に基づいて定着装置の加熱モー
    ドが通常モードから予熱モードに切り換わるように前記
    加熱手段を制御する制御手段とを備えていることを特徴
    とする定着装置の加熱制御装置。
  2. 【請求項2】前記演算手段は、1日を複数の時間帯に分
    割したときのこれら各時間帯毎の動作状況情報に基づい
    て前記各時間帯毎の前記予熱モード移行時間を決定する
    ものであることを特徴とする請求項1に記載の定着装置
    の加熱制御装置。
  3. 【請求項3】前記演算手段は、前記予熱モード移行時間
    が相対的に長くなる時間帯に対して、その時間帯をさら
    に複数の時間帯に分割し、これら各時間帯毎にさらに前
    記予熱モード移行時間を決定するものであることを特徴
    とする請求項2に記載の定着装置の加熱制御装置。
  4. 【請求項4】前記記憶手段は、定着装置の動作指令の入
    力回数、および前記動作指令が入力されたときに前記加
    熱モードが予熱モードとなっていたときの回数をさらに
    記憶するものであり、 前記制御手段は、さらに、定着装置の前記動作指令が入
    力されたときに、この動作指令の入力回数に対する前記
    加熱装置の加熱モードが予熱モードとなっていたときの
    割合に基づいて、前記通常モードから前記予熱モードへ
    の切り換えの可否を決定するものであることを特徴とす
    る請求項1から3の何れかに記載の定着装置の加熱制御
    装置。
  5. 【請求項5】前記記憶手段は、定着装置の電源がOFF
    状態からON状態となった回数である電源ON回数、お
    よびこの電源がONとなったときの電源ON時間をさら
    に記憶するものであり、 前記制御手段は、さらに、前記電源の複数回のON状態
    における電源ON時間に基づいて、前記通常モードから
    前記予熱モードへの切り換えの可否を決定するものであ
    ることを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の定
    着装置の加熱制御装置。
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