JPH10147936A - 自然回復方法 - Google Patents

自然回復方法

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JPH10147936A
JPH10147936A JP8306188A JP30618896A JPH10147936A JP H10147936 A JPH10147936 A JP H10147936A JP 8306188 A JP8306188 A JP 8306188A JP 30618896 A JP30618896 A JP 30618896A JP H10147936 A JPH10147936 A JP H10147936A
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JP
Japan
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lawn
trees
soil layer
soil
bare ground
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Application number
JP8306188A
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English (en)
Inventor
Jiro Umehara
二郎 梅原
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Landscapes

  • Cultivation Of Plants (AREA)
  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 のり面等の裸地を短期間で自然状態に戻す。 【解決手段】 自然回復方法は、表土をもたない裸地の
自然を回復するための方法であり、以下の工程を含んで
いる。 ◎裸地20に土層3を有する芝マット1を植える工程 ◎裸地20に樹木11を植える工程

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自然回復方法、特
に、表土をもたない裸地の自然を回復するための自然回
復方法に関する。
【0002】
【従来の技術】海岸の埋め立てに用いられる土砂は、山
の一部を削りとって用いる。削り取られた跡は、内部の
石や岩が露出した裸地となる。この様な裸地では早急に
元の山林などの自然環境が復活することが望ましいが、
実際は数十年単位の時間がかかる。それは、有機物の豊
富な表土が剥ぎ取られており、植物の成育が困難だから
である。以上の問題は、盛り土によって傾斜面を形成し
たのり面についても同様である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述した裸地に自然環
境を回復させるためには、例えば、植物の種子を蒔いた
り、苗木を植えたりすることが考えられる。また、有機
物を含む土壌を表土として供給することも考えられる。
しかし、裸地に直接植物の種子を蒔いたり苗木を植えて
も、成育が困難である。また土壌を供給しても、雨風に
より表土が流出してしまいやすい。
【0004】本発明の目的は、のり面等の裸地を短期間
で自然状態に戻すことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の自然回
復方法は、表土をもたない裸地の自然を回復するための
方法であり、以下の工程を含んでいる。 ◎裸地に土層付き芝生を植える工程 ◎裸地に樹木を植える工程 請求項1に記載の自然回復方法では、土層付き芝生を裸
地に植えることで、土壌が裸地の表土として機能する。
しかもその表土は芝生に覆われ、芝生の根により保持さ
れているため、雨風によって流出しにくい。裸地に植え
られた樹木は、前述した土層付き芝生によって根を保護
され、健やかに成長する。樹木が成長することで、土壌
の水の保持力が向上したり雑草が生えやすくなったりす
る。このように、裸地に土層付き芝生を植えることによ
り自然回復が促進されるとともに樹木の成育が保証され
る。また、樹木の成育により自然状態での回復がいっそ
う早くなる。
【0006】請求項2に記載の自然回復方法では、請求
項1において、芝生の土層は3〜10cmの厚みを有し
ている。請求項3に記載の自然回復方法では、請求項2
において、芝生の土層は4〜6cmの厚みを有してい
る。請求項4に記載の自然回復方法では、請求項1〜3
のいずれかにおいて、芝生は日本芝生からなる。
【0007】芝生の土層が一定以上の厚みを有している
場合は、自然の土壌構造が再現されるために、定植場所
が短期間で自然状態に戻る。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は、例えば海岸の埋め立てを
するために山の土を削り取った傾斜面を示す。ここで
は、傾斜面は、表土がなく石や岩が露出した裸地20と
なっている。裸地20は、切土面、荒れ地、盛土面等の
裸地であってもよい。図2に示すように、裸地20の全
体を覆うように芝マット1を定植する。芝マット1は、
野芝のシートであり、図4に示すように、芝層2と土層
3とから主に構成されている。芝層2は、刈り高さが1
2mm程度である。土層3は、層厚さが5cm程度であ
り、内部に芝の根が複雑に絡まった状態になっている。
この芝マット1により、裸地20の浸食や崩壊を防止で
きる。特に、芝マット1は、土層3が5cm程度と厚く
なっているために、裸地20上に載置するだけで自然の
森林の状態に近くなる。すなわち、土層3が裸地20の
表土として機能する。しかもその表土は芝層2に覆わ
れ、芝生の根により保持されているため、雨風によって
流出しにくい。
【0009】次に、裸地20に樹木11の苗木を植え
る。樹木11は、芝マット1によって根を保護され、健
やかに成長する。以上の状態から数年が経過すると、図
3に示すように、樹木11は成木となり、樹木11の間
には多年生草12などの植物が繁殖している。これらの
植物は本来その場所の環境に好適な植生を構成する植物
である。なお、芝マット1の芝生は、多年生草12の成
長によって消滅している。
【0010】図2の状態から図3の自然状態が回復した
状態までの期間は、芝マット1の土層3が自然状態での
腐食が多い表土として機能している。そのため、雑草等
の他の植物が成育しやすく、また樹木11の苗木の成育
も順調に進む。樹木11が成長を続けると、樹木11の
根が裸地20内に延びることで土全体の水分保持力が増
えたり、樹木11による日陰により雑草の種類が増えた
りする。すなわち、樹木11の成育により、自然の回復
が短期間で行われる。
【0011】樹木11の種類としては、芝マット1が貼
られる場所に適した植生を構成するものであれば何でも
良い。例えば、松,杉,檜等の針葉樹あるいは楠,も
み,ぶな等の広葉樹でも良い。次に、図5を参照しつ
つ、芝マット製造方法の一例を説明する。 (1)土層形成作業 まず、畑地の土壌層4の上にビニールシート5を張る
(A)。ビニールシート5は、ポリエチレン等で構成さ
れた農業用樹脂シートである。シート5の色は、黒及び
透明も含め何色でも良い。
【0012】次に、ビニールシート5の上から棒材6を
突き立てる作業を繰り返すことにより、孔5aをシート
5に、また孔4aを土壌層4に形成する(B)。棒材6
は、直径が20〜30mm程度の丸棒であり、例えば鉄
製である。また、形成された孔5a及び孔4aは水抜き
用である。孔5aは、ビニールシート5において、例え
ば1m平方当たり6〜9個程度がほぼ等間隔になるよう
に設けられる。なお、孔5aを形成する際に、孔周縁の
シート部分が土壌層4の孔4a内に入り込むことによ
り、シート5が土壌層4に固定される。
【0013】次に、ビニールシート5の上に所定の厚み
の土層3を形成する(C)。土層3は、厚さ5〜15c
m程度にできるだけ均等な厚みとなるようにする。この
とき、土の一部は、孔5aを通って孔4a内に充填され
る。 (2)芝育成作業 土層3の形成が完了すれば、土層3の表面に芝の種子を
蒔き、散水及び肥料供給を伴う芝育成を行う(D)。こ
こでは、芝の根7は土層3の中に伸び、その一部は孔4
a内に侵入して土壌層4からも肥料分を吸収する。雨水
や散水の余剰分は、ビニールシート5の孔5aを通じて
土壌層4に浸透する。また、ビニールシート5により、
土壌層4から雑草や害虫が土層3に侵入することを防止
できる。さらに、孔5aを通じて土壌層4内に入り込ん
だ芝の根7が係止部として作用し、降雨等による土層3
の移動を防止できる。
【0014】(3)芝剥ぎ取り作業 次に、注文に合わせて所定の面積及び形状に芝をカット
する。芝の切断作業が終了すると、切り取られた芝マッ
ト及びビニールシート5の端部を掴んで捲くり上げる。
このとき、孔5aから延びた根7をカッター8等で切り
落としながら芝マット9及びビニールシート5を土壌層
4の表面から剥がし採る(E)。なお、土層3で育成し
た芝の根7は、その一部のみが土壌層4へと延び出して
いるだけなので、根7の切り落とし作業は容易であり、
芝マット1及びビニールシート5を土壌層4から簡単に
引き剥がせる。また、芝張り作業において切断される芝
の根7は僅かであり、大部分の根は健康な状態に維持さ
れるので、芝張り作業後の芝管理が容易になる。剥がさ
れた芝マット1は運搬されて定植場所に運ばれる。
【0015】以上の方法で育成した芝マット1により土
層3の厚みを5cm程度確保できる。この土層3の厚み
は3〜10cmの範囲にあるとことが好ましい。3cm
未満では裸地20の表土としては機能しなくなり、10
cmを越えると剥ぎ取り作業や運搬作業が困難になる。
土層3の厚みは、4〜6cmの範囲にあることがさらに
好ましい。この場合は、表土としては充分な厚みであり
ながら、剥ぎ取り作業や運搬作業が容易である。
【0016】芝マット1に用いる芝生の種類は、野芝や
高麗芝等の日本芝であることが好ましい。西洋芝では粗
放管理に耐えられず、雑草等がはえそろうまでに枯れて
しまう可能性がある。樹木11を植えた後に芝マット1
を植えてもよい。
【0017】
【発明の効果】本発明に係る自然回復方法では、裸地に
土層付き芝生を植えることにより自然回復が促進される
とともに樹木の成育が保証される。また、樹木の成育に
より自然状態での回復がいっそう早くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例が行われる裸地の断面図。
【図2】芝生と苗木とを植えた裸地の断面図。
【図3】図2の状態から数年が経過し、自然状態が回復
した状態の断面図。
【図4】芝生マットの斜視図。
【図5】芝生マット育成行程を示す図。
【符号の説明】
1 芝マット 2 芝層 3 土層 11 樹木 20 裸地

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表土をもたない裸地の自然を回復するため
    の自然回復方法であって、 前記裸地に土層付き芝生を植える工程と、 前記裸地に樹木を植える工程と、を備えた自然回復方
    法。
  2. 【請求項2】前記芝生の土層は3〜10cmの厚みを有
    している、請求項1に記載の自然回復方法。
  3. 【請求項3】前記芝生の土層は4〜6cmの厚みを有し
    ている、請求項2に記載の自然回復方法。
  4. 【請求項4】前記芝生は日本芝生からなる、請求項1〜
    3のいずれかに記載の自然回復方法。
JP8306188A 1996-11-18 1996-11-18 自然回復方法 Pending JPH10147936A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6626611B2 (en) * 2000-06-07 2003-09-30 Novus Systems, Inc. Beach restoration and regeneration systems, methods and compositions
JP2005137366A (ja) * 2003-10-17 2005-06-02 Nisshoku Corp 植生マットおよびその製造方法並びに緑化方法

Cited By (3)

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US6955505B2 (en) 2000-06-07 2005-10-18 Novus Systems, Inc. Beach restoration and regeneration systems, methods and compositions
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