JPH10147860A - Al系スパッタリング用タ−ゲット材およびその製造方法 - Google Patents

Al系スパッタリング用タ−ゲット材およびその製造方法

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JPH10147860A
JPH10147860A JP32074696A JP32074696A JPH10147860A JP H10147860 A JPH10147860 A JP H10147860A JP 32074696 A JP32074696 A JP 32074696A JP 32074696 A JP32074696 A JP 32074696A JP H10147860 A JPH10147860 A JP H10147860A
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Hiroshi Takashima
洋 高島
Hideo Murata
英夫 村田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 希土類元素を添加したAl系ターゲット材に
おいてスプラッシュの原因となる微小な空隙の発生を防
止したターゲット材およびその製造方法を提供する。 【解決手段】 あらかじめ調整されたAlと希土類元素
(Sm,Nd,Y等)の化合物粒子をAlマトリックス
中に分散した組織とする。特に圧延等の塑性加工を施し
た0.3m2以上の大スパッタ面積のターゲットのスプラッ
シュ発生を抑制する。ターゲットは、体積平均径が15
0μm以下であるAl粉末と、体積平均径が50μm以
下であるAlと希土類元素との化合物の粉末を混合し、
400℃以上600℃以下で加圧焼結後、圧延することにより
得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、Alを主体とする
Al系スパッタリングターゲット材に関し、特に液晶デ
ィスプレイ(Liquid Cristal Display 以下LCDと略
す)の薄膜電極、薄膜配線等に用いられるLCD用Al
系スパッタリングターゲット材およびその製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】ガラス基板上に薄膜デバイスを作成する
LCD、薄膜センサ−等に用いる電気配線膜、電極等に
は従来から主に高融点金属である純Cr膜、純Ta膜、
純Ti膜等の純金属膜またはそれらの合金膜が用いられ
ている。LCDの大型化、高精細化に伴い配線膜、電極
膜には信号の遅延を防止するために低抵抗化、低応力化
とそれら特性の安定化が要求される。たとえば、12イン
チ以上の大型カラーLCDに用いられる電極用では15μ
Ωcm以下にすることが要求される。しかし従来のC
r、Ta系の高融点合金膜では膜の安定性には優れる
が、抵抗値が高く、Crで約30μΩcm、Taで約l80μΩ
cm、Tiで約60μΩcmである。このため、これら金属
より、さらに低抵抗なAl系膜を用いるようになってい
【0003】また、基板サイズの大型化に伴い、金属膜
を形成するためのターゲット材にも大型化が要求されて
いる。たとえば、LCDの高精細化に伴い、高品質の膜
質の金属膜を安定して製造するために、金属膜の形成に
用いられるスパッタ装置は、従来の非常に大きな基板搬
送式のインライン方式の装置から、基板を静止させて成
膜する枚様式の装置が多く用いられるようになってき
た。この枚様式のスパッタ装置では基板に対して静止さ
せて膜形成を行うために、基板サイズより大きなタ−ゲ
ット材が要求される。
【0004】従来は必要なタ−ゲットサイズに対して2
分割や3分割の大きさで製造したタ−ゲット材を貼り合
わせて用いていたが、高精細化のために分割したターゲ
ット材ではその継ぎ目から異物が発生し、不良となるた
め一体物のターゲット材が要求されている。
【0005】現在主流である基板サイズは370×470mmで
あり、この基板に金属膜を形成するための枚様式スパッ
タ装置用のターゲット材には550×650mm程度のスパッタ
リング面を有する大型のターゲット材を一体で製造する
必要がある。一般的なAl系スパッタリング用ターゲッ
ト材は、Al合金を鋳造してインゴットを製造し、これ
を機械加工してターゲット材とする場合が多い。しか
し、Alを主体とする合金は冷間での塑性加工性に優れ
るため、CrやTa等の高融点の金属のターゲット材を
製造する場合に比較して、一体で大きなタ−ゲット材を
製造しやすいという利点があり、鋳造インゴットに鍛
造、冷間圧延等を施しタ−ゲットの形状に機械加工を行
なう場合もある。たとえば、550×650mmに対応する枚様
式の0.3m2以上のスパッタ平面積を有する大型のタ−ゲ
ット材を製造するためにはインゴットを大きくし、冷間
で高い加工率(80%程度以上)を適用して一体のター
ゲット材を製造できるように塑性加工、機械加工を行っ
て製造していた。
【0006】また、ターゲット材の組成の改良に関する
提案も多くなされている。たとえば、純Al膜では比抵
抗は低いが耐熱性に問題があり、TFT(Thin-Film-Tr
ansistor)製造プロセス上不可避である電極膜形成後の
加熱工程(250〜400℃程度)等において、ヒロックとい
われる微小な突起が表面に生じるという問題点がある。
このヒロックはストレスマイグレ−ション、サ−マル
マイグレ−ション等により発生すると考えられ、このヒ
ロックが発生するとAl配線膜上に絶縁膜や保護膜等を
形成し、さらに配線膜、電極膜等を形成しようとした場
合に電気的短絡(ショ−ト)や、このヒロックを通して
エッチング液等が侵入しAl配線膜が腐食してしまうと
いう問題点がある。
【0007】このため、純Alではなく、これらの問題
を解決する目的で高融点の金属を添加する。たとえば、
特開平4-323872号ではMn、Zr、Crを0.05〜1.0at%
添加することが有効であることが述べられている。ま
た、特公平4-48854号では、Bを0.002〜0.5wt%、H
f、Nb、Ta、Mo、Wを0.002〜0.7wt%添加する
方法や、さらにSiを0.5〜1.5wt%加える方法が開示
されている。
【0008】また、特開平5-65631号ではTi、Zr、
Taを0.2〜10at%添加することがヒロックの発生の抑制
に効果があることが述べられている。さらに特開平7-45
555号で述べられているようにFe、Co、Ni、Ru、Rh、Ir
を0.1〜10at%、また希土類元素を0.05〜15at%添加する
方法(20)や、特開平5-335271号のようにAl-Si合金にC
u、Ti、Pd、Zr、Hf、Y、Scを0.01〜3wt%添加する方
法が知られている。このような添加元素は、Alと化合
物を形成しAlのマトリックス中に分散するが、形成し
た化合物は、Alと比重が異なるため、偏析を生じやす
い。そのため特開平5-335271号、特開平6-336673号に記
載されるように、偏析を防止する鋳造技術の提案もあ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、これ
までのAl系スパッタリング用タ−ゲット材について
は、ヒロックを防止するために添加元素を加えたもの
や、その偏析を防止する鋳造方法に重点が置かれてい
た。しかし、Al系ターゲット材においてはインゴット
を大きくし、冷間で高い加工率で塑性加工を行ったタ−
ゲット材を用いてスパッタするとターゲット材からスプ
ラッシュと呼ばれる異常飛沫が発生する問題がある。ス
プラッシュとは、ターゲット材から発生する異常飛沫の
ことであり、通常のスパッタ粒子に比較して大きく、こ
のスプラッシュが基板上に付着すると配線間のショ−
ト、断線等を引き起こす可能性が高くなり、製造した液
晶ディスプレイの歩留まりを大きく低下させてしまう問
題がある。
【0010】すなわち、このAlターゲット材からのス
プラッシュの発生は、配線の形成に使用する場合におい
て、不良に直結するため重大な問題である。特に、大型
のLCDを得るために必要な0.3m2以上のスパッタ平面
積を有する大型のタ−ゲット材を適用する場合におい
て、高価な大型液晶ディスプレスの不良要因としてその
対策が急がれている。
【0011】本発明者らは前記問題を解決するために、
スプラッシュの発生原因を鋭意検討した。その結果スプ
ラッシュの原因がターゲット材中にある微小な空隙にあ
ることを見いだした。さらに検討した結果、この微小な
空隙の発生原因の一つは、溶解鋳造法で大型のインゴッ
トを製造する場合、Alの熱収縮が大きいため発生する
引け巣にあることが判明した。また、もう一つの原因
は、Alの溶湯は水素を溶存するが、冷えて固まる際に
は水素を放出するため、この水素により微細な空隙が発
生しやすいということである。特に偏析を防止するため
に、急冷凝固すると空隙がインゴット中に包括されやす
くなる。また、Al以外の添加元素によって生成するA
l化合物が、ターゲット材への加工中に割れて、空隙の
原因となる場合も確認された。
【0012】さらに、Al以外に添加する添加元素のう
ち特に希土類元素は、希土類元素単体の微細な粒子が得
にくいため、製造過程で粗大なAl−希土類元素の化合
物領域が形成される。そのためサイズの大きなターゲッ
ト材を得るために適する圧延工程において、生成した化
合物にクラックが生じ、この部分が微小空間となって、
スブラッシュの発生を増加させることがわかった。本発
明の目的は、特に希土類元素を添加したAl系ターゲッ
ト材においてスプラッシュの原因となる微小な空隙の発
生を防止したターゲット材およびその製造方法を提供す
ることである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者がターゲット材
組織における微小な空隙の発生を抑えるべく検討したと
ころ、溶解鋳造法を適用する限りは、引け巣や溶存水素
による空隙の発生を抑えることは困難であった。そのた
め、本発明者は粉末焼結法を適用することを試みた。粉
末焼結法を適用すると、上述した引け巣や溶存水素によ
る空隙の発生を抑制することができる。そして、さらに
粉末焼結法の改良を進めたところ、特にAlと化合物を
形成しやすい希土類元素を添加する場合には、焼結原料
として希土類元素単体で導入するのではなく、あらかじ
め調整されたAlと希土類元素との化合物粒子として導
入すれば、粉末焼結課程において希土類元素が反応して
粗大な化合物となるのを防ぐことでき、結果としてスプ
ラッシュの原因となる微小空隙の発生を抑制できること
を見いだし本発明に到達した。
【0014】すなわち本発明は、あらかじめ調整された
Alと希土類元素との化合物粒子をAlマトリックス中
に分散したAl系スパッタリング用ターゲット材であ
る。好ましくは、0.3m2以上のスパッタ平面積を有する
ターゲット材とする。希土類元素としては、Y,Scを
含む希土類元素を適用することが可能である。Alに添
加する希土類元素量は、形成する薄膜に許容される比抵
抗による添加上限と、要求されるヒロック抑制のために
必要な下限値の間に設定される。好ましくは0.1〜1
0原子%の範囲内である。
【0015】上述した本発明のターゲット材は、たとえ
ば体積平均径が150μm以下であるAl粉末と、体積
平均径が50μm以下であるAlと希土類元素との化合
物の粉末を混合し、400℃以上600℃以下で加圧焼結後、
圧延することにより得ることができる。好ましくは、圧
延は400℃以上550℃以下で行うものとする。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の最大の特徴の一つは、タ
ーゲット材組織をあらかじめ調整されたAlと希土類元
素との化合物粒子が分散した組織にしたことである。す
なわち、本発明においては希土類元素をAlとの化合物
粒子として導入するものである。このように希土類元素
をあらかじめ化合物として導入することにより、希土類
元素単体で導入した場合に問題であった製造過程で反応
生成する化合物の粗大化を防止することが可能になる。
そして、粗大な化合物が組織中に分散することによって
生ずる圧延加工時の化合物の割れに起因したスプラッシ
ュを低減できるのである。本発明においては、希土類元
素以外を、さらに添加することも可能である。この場合
も、金属単体よりも、Alとの化合物として添加するこ
とが望ましい。
【0017】また、希土類元素とAlとの化合物は粉砕
性に優れるため、希土類元素単体では製造が難しい10
0μm以下の微粒子を容易に得ることができる。このよ
うな微粒子を分散できることも、化合物が圧延工程中に
割れるのを防止するのに有効である。好ましいターゲッ
ト材組織は、Alマトリックス中に体積平均径50μm
以下のAlと希土類の化合物粒子が分散した組織であ
る。スプラッシュの原因となるターゲット材中の微小空
隙は、ターゲット材を鏡面研磨した後、色素含有浸透液
に浸漬し、表面に白色微粉を塗布し表面に現れる色点を
観察する染色浸透探傷法によって、1μm以上の空隙で
あれば存在を確認することができる。本発明のターゲッ
ト材は、0.3m2以上の平面積を圧延を適用して得た場合
であっても、上述した方法によって特定される欠陥数は
好ましくは20個以下とすることができる。
【0018】上述した本発明のターゲット材を得る具体
的な好ましい方法としては、体積平均径が150μm以
下であるAl粉末と、体積平均径が50μm以下である
Alと希土類元素との化合物の粉末を使用する。Al粉
末の平均体積径を150μm以下としたのは、150μ
mを越える場合は、混合する化合物粉末が偏在しやすく
なり、好ましくないからである。好ましくは平均粒径を
60μm以下とする。また、化合物の平均体積径を50
μm以下としたのは、できるだけ微細にすることによ
り、50%以上の圧延時に割れが発生するのを防ぐこと
が可能となるからである。
【0019】上述した粉末原料を混合し、400℃以上
600℃以下で焼結する。400℃未満では、焼結が進
行しにくく、600℃を越えるとAlが溶解する危険が
あるためである。加圧焼結は、空隙のない緻密な焼結体
とするために、好ましくは50MPa以上の圧力で行な
うものとする。この焼結時に空隙が残留することは、タ
ーゲット材にスプラッシュが発生する原因となるためで
きるだけ避けなければならない。
【0020】本発明においては、好ましくは、0.3m2
上のスパッタ平面積を有するようにするために、得られ
た加圧焼結体に圧延を施す。50%以上の加工率で圧延
をする場合、加工温度を高めることにより、加工時の割
れを低減をすることが可能である。実質的にはAlの再
結晶温度以上の400℃以上とし、また圧延による局所
的な温度上昇により、Alの融点を越えない550℃以
下とすることが望ましい。
【0021】
【実施例】
(実施例)ガスアトマイズにより得た体積平均径55μ
mの純Al粉末を準備した。次に、溶解法により、Al
−Y,Al−Nd,Al−Smのそれぞれのインゴット
を鋳造し、機械粉砕して体積平均径35μmの化合物粉
末を調整した。 このとき、化合物粉末の組成は、希土
類元素25原子%残部Alとした。また付加的な添加元
素として、体積平均径35μmのAl−Tiの化合物粉
末を調整した。この加的な化合物粉末の組成は、Ti2
5原子%残部Alである。また、比較例としてガスアト
マイズ法により得た、体積平均径35μmの純Nd粉末
を準備した。
【0022】これらをV型ブレンダーで表1の組成にな
るように混合した。次に鉄製の缶に充填し、10マイナ
ス4乗Paより真空に引きながら加熱して脱ガス処理を
行った後に封止した。なお、原料粉末を充填した缶の大
きさは80mm×350mm×350mmである。その後52
0℃、100MPaの圧力で熱間静水圧プレス装置を用
いて焼結を行いインゴット製造した。このインゴットを
圧延により、加工率 70%で800mm×700mm×8
mmの板材に加工した後、機械加工により650mm×55
0mm×6mmのターゲット材を製造した。
【0023】ターゲット材の表面を鏡面研磨し、染色浸
透探傷法により1μm以上の空隙を検出した。結果を表
2に示す。またターゲット材組織をエッチングして確認
される化合物粒子の体積平均径を表2に示す。このとき
クラックが入った化合物粒子は一つの粒子とした。これ
らのターゲット材を用いてAr圧力0.3Pa、ターゲット
印加電力は8W/cm2として、実験用100mm×100mmサイ
ズのガラス基板に150nmの膜厚の薄膜を形成した。この
とき形成した薄膜上に認められる5μm以上の異物をス
プラッシュとしてカウントした。その結果を表1に付記
した。表1の試料1〜5に示すように、本発明のターゲ
ット材は、比較例のターゲット材試料6に比較して、欠
陥が少なくスプラッシュの発生が少ないことがわかる。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】また、ターゲット材を切り出した板材か
ら、試験片を採取し、400倍のミクロ観察した典型的
な本発明のターゲット材の組織として試料2を図1に示
す。また比較例の組織として試料7を図2に示す。図1
および図2を比較すれば明らかなように、図2に示す比
較例においては、単体で添加した希土類元素がAlと反
応して大きな化合物となっている。そして化合物にクラ
ックがはいっており、スプラッシュの原因となる微小空
隙が形成されていることが確認される。これに対して、
図1では化合物が微細に分散しており、化合物にクラッ
クの発生が認められないものである。
【0027】(実施例2)Al−25原子%Ndの化合
物粉末も用いAl−2.0原子%Ndの組成を有するタ
ーゲット材を作製した。このとき原料の粒径、圧延率、
圧延温度を表3に示すように変えで、ターゲット材を作
製した。表3に示すように、原料粒径においては、特に
添加する化合物粒子の細かいものほど欠陥の発生が少な
く、スプラッシュの発生も少なくできたことがわかる。
また圧延温度はできるだけ高い方がよいことがわかる。
【0028】
【表3】
【0029】
【表4】
【0030】(実施例3)Al−25原子%Smの化合
物粉末用いAl−3.0原子%Smの組成を有するター
ゲット材を作製した。このとき原料の粒径、圧延率、圧
延温度を表3に示すように変えで、ターゲット材を作製
した。表5および表6に示すように、Al−Smを添加
する場合でも、原料粒径においては、特に添加する化合
物粒子の細かいものほど欠陥の発生が少なく、スプラッ
シュの発生も少なくできたことがわかる。また、圧延温
度はできるだけ高い方が望ましいことがわかる。
【0031】
【表5】
【0032】
【表6】
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、スブラッシュの発生が
大きな問題であった0.3m2以上スパッタ平面積を有する
LCD用Al系ターゲット材に対して、あらかじめ調整
した希土類元素とAlの化合物粒子を組織中に残留させ
ることにより、欠陥を少なくでき、結果としてスプラッ
シュを抑制することが可能となった。したがって、本発
明は今後さらに大型化が求められるLCDに対応するタ
ーゲット材として、LCDの品質向上を達成する上で極
めて有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のターゲット材の典型的な金属ミクロ組
織を示す写真である。
【図2】比較例のターゲット材の典型的な金属ミクロ組
織を示す写真である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 あらかじめ調整されたAlと希土類元素
    との化合物粒子をAlマトリックス中に分散したことを
    特徴とするAl系スパッタリング用ターゲット材。
  2. 【請求項2】 0.3m2以上の平面積を有することを特徴
    とする請求項1に記載のAl系スパッタリング用ターゲ
    ット材。
  3. 【請求項3】 体積平均径が150μm以下であるAl
    粉末と、体積平均径が50μm以下であるAlと希土類
    元素との化合物の粉末を混合し、400℃以上600℃以下で
    加圧焼結後、圧延することを特徴とするAl系スパッタ
    リング用ターゲット材の製造方法
  4. 【請求項4】 圧延は400℃以上550℃以下で行うことを
    特徴とする請求項3に記載のAl系スパッタリング用タ
    ーゲット材の製造方法。
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