JPH10147831A - 窒化硬質層を有するサーメット工具およびその製造方法 - Google Patents
窒化硬質層を有するサーメット工具およびその製造方法Info
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- JPH10147831A JPH10147831A JP32456596A JP32456596A JPH10147831A JP H10147831 A JPH10147831 A JP H10147831A JP 32456596 A JP32456596 A JP 32456596A JP 32456596 A JP32456596 A JP 32456596A JP H10147831 A JPH10147831 A JP H10147831A
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Abstract
ーメット工具では、耐摩耗性は改善できるものの耐欠損
性の低下が著しいため、耐摩耗性と耐欠損性の同時改善
は困難である。 【解決手段】 Coおよび/またはNiを主成分とする
結合相を5〜30重量%と、残りがTiの炭化物,窒化
物,炭窒化物、およびTiとTiを除く周期律表の4
a,5a,6a族元素の中の複合炭化物,複合窒化物,
複合炭窒化物の中から1種のTi含有化合物を主成分と
する硬質相と不可避不純物からなる焼結合金の表面に窒
化処理により形成された窒化硬質層を有するサーメット
工具であって、窒化硬質層は、2重量%以下の結合相で
なる層内結合相と、残部が硬質相の平均窒素含有量より
も多くの窒素量を含有した層内硬質相とからなり、かつ
層内硬質相の結晶粒子が窒化硬質層の表面に対して垂直
に配列した柱状晶を呈しており、窒化硬質層の層厚さが
0.5〜15μmである。
Description
ているTi含有の炭化物,窒化物,炭窒化物の1種以上
を主成分とする硬質相とFe族金属を主成分とする結合
相とからなるサーメット焼結合金を窒素処理して得られ
る表面部に窒化硬質層を有するサーメット工具およびそ
の製造方法に関し、具体的には、ドリル,エンドミル,
リーマ,旋削工具およびフライス工具などに代表される
切削工具,裁断工具,スリッターなどの切断工具,ノズ
ルに代表される耐摩耗工具として適用可能な窒化硬質層
を有するサーメット工具およびその製造方法に関するも
のである。
ト工具は、Feとの反応性が低いため、優れた耐摩耗性
と美麗な仕上げ面粗さを示すという特徴を有し、各種の
鋼,鋳物の旋削およびフライス工具などに代表される広
範囲な切削工具に使用されている。しかし、切削加工の
無人化と高速切削化に伴って、さらなる耐摩耗性の向上
が求められている。通常、TiC,TiCN,TiNを
主成分とする硬質相とNi,Coを主成分とする結合相
とでなるサーメット工具の耐摩耗性を向上させるには、
結合相量の減少または硬質相中に添加するMo2C,W
C,TaCなどの添加量を減少すれば良いが、耐欠損性
が低下するという問題がある。また、サーメット工具の
表面にTiN,TiCN,TiCなどの硬質膜を被覆す
れば耐摩耗性が向上するものの、耐欠損性は顕著に低下
し、短寿命になるという問題がある。
摩耗性を向上させる手段として、表面近傍の結合相量を
漸次減少させた傾斜組成のサーメット工具や雰囲気加熱
により表面硬質層を形成させたサーメット工具が数多く
提案されている。これらのうち、傾斜組成のサーメット
工具に関する代表的なものとして、特開平2ー1513
9号公報,特開平2ー93036号公報があり、また表
面硬質層を形成させたサーメット工具に関する代表的な
ものとして、特公昭61ー12989号公報がある。
組成のサーメット工具のうち、特開平2ー15139号
公報には、表面から1000μmまでの表面部を内部よ
り高靱性・高硬度にしたTiCN基サーメットが開示さ
れており、特開平2ー93036号公報には、表面から
50μmまでの表面部の間にビッカース硬さで2000
以上の部分を存在させたTiCN基サーメットが開示さ
れている。これら両公報に開示されているTiCN基サ
ーメットの表面部は、液相出現温度以上の焼結過程で窒
素ガス雰囲気とし、かつ焼結終了前に真空雰囲気とする
ことにより、表面部での硬質相の粗大化を防止すると同
時に表面近傍の結合相量を表面ほど減少させて高硬度と
したものである。これら両公報のTiCN基サーメット
は、表面部の結合相が減少しているために耐摩耗性は改
善されるものの、表面部の硬質相がそれほど微細化され
なく、そのために耐欠損性が低下すると共に、耐塑性変
形性が不十分であることから、短寿命になるという問題
がある。
は、表面層がTiとTiを除く周期律表4a,5a,6
a族金属のうちの1種または2種以上との複合金属炭窒
化物からなり、かつ平均層厚:0.5〜15μmを有す
る反応層で構成した切削工具用サーメットチップおよび
その製造方法が開示されている。同公報に開示されてい
る反応層は、10ー1torr以下の高真空中で焼結す
る工程において、脱窒現象を起こさせることにより非金
属成分(主に窒素)の減少した表面層を生じさせた後、
窒素含有雰囲気で1100〜1300℃の温度で加熱処
理して反応層としたものである。同公報の切削工具用サ
ーメットチップは、表面部に形成された反応層が高硬度
な複合金属炭窒化物であるため、耐摩耗性は改善される
ものの、脱窒現象により生じた粗大な複合金属炭窒化物
を窒化した粗大な粒状であることから、耐摩耗性が不十
分であること、および耐欠損性が低下することに伴っ
て、短寿命になるという問題がある。
もので、具体的には、サーメットチップの表面に、結合
相が殆ど無く、かつ硬質相粒子がサーメットチップの表
面に対して垂直に配列した柱状組織を呈する窒化硬質層
を形成させることにより、耐欠損性を低下させることな
く、耐摩耗性および耐塑性変形性を大幅に改善し、長寿
命化を達成させた窒化硬質層を有するサーメット工具及
びその製造方法の提供を目的とするものである。
り、表面に硬質層を有するサーメット工具について、耐
欠損性を低下させることなく、耐摩耗性や耐塑性変形性
を改善するために、主として組織,組成,厚みなどの硬
質層の構成とその製造方法に関して検討を行っていたと
ころ、サーメット組成成分の混合粉末を、組成成分の窒
素含有量に応じた窒素分圧の雰囲気中において液相出現
温度以上で焼結すると、表面部まで均一な組成・組織の
焼結合金となること、その後、焼結時より窒素分圧の高
い窒素含有雰囲気中で液相出現温度以下に加熱処理する
と、表面部には結合相量を殆ど含有せず、かつ硬質相粒
子が焼結合金の表面に対して垂直に配列した柱状組織を
呈する窒化硬質層を形成させ得ること、その結果工具と
して用いた場合に耐欠損性を低下させることなく、耐摩
耗性および耐塑性変形性が顕著に向上し、長寿命化が達
成されるという知見を得て、本発明を完成するに至った
ものである。
具は、Coおよび/またはNiを主成分とする結合相を
5〜30重量%と、残りがTiの炭化物,窒化物,炭窒
化物、およびTiとTiを除く周期律表の4a,5a,
6a族元素の中の1種以上とを含む複合炭化物,複合窒
化物,複合炭窒化物の中から選ばれた少なくとも1種の
Ti含有化合物を主成分とする硬質相と不可避不純物か
らなる焼結合金の表面の一部または全面に窒化処理によ
り形成された窒化硬質層を有するサーメット工具であっ
て、該窒化硬質層は、2重量%以下の該結合相でなる層
内結合相と、残部が該硬質相の平均窒素含有量よりも多
くの窒素量を含有した層内硬質相とからなり、かつ該層
内硬質相の結晶粒子が該窒化硬質層の表面に対して垂直
に配列した柱状晶を呈しており、該窒化硬質層の層厚さ
が0.5〜15μmであることを特徴とするものであ
る。
メット工具における結合相は、具体的には、Co,N
i,Co−Ni合金またはCoおよび/またはNiを5
0重量%以上と、残りが他の金属元素とからなる場合で
ある。このうち、CoおよびNi以外の金属元素として
は、例えばMo,Ti,W,Ta,Cr,Al,V,Z
r,Feを挙げることができる。これらの結合相のう
ち、Mo,Ti,W,Ta,Cr,Alの1種以上を2
0重量%以下固溶したCoおよび/またはNiの合金で
なる結合相は、耐摩耗性および耐塑性変形性を高めるこ
とから好ましいことである。この結合相の含有量は、工
具全体に対して5重量%未満になると靱性の低下により
耐欠損性が劣化し、逆に30重量%を超えて多くなると
硬さの低下により耐摩耗性および耐塑性変形性が劣化す
るために、5〜30重量%と定めたものである。
下、別の表現をすると、窒化硬質層と窒化硬質層を除い
た焼結合金との境界面から焼結合金の内部に向って5〜
50μmまでの領域における結合相量が、さらに焼結合
金のほぼ中心部における平均結合相量より多い構成にす
ると、窒化硬質層の厚みを増加させた場合に耐欠損性の
低下が少ないことから好ましいことである。
具における硬質相は、具体的には、例えばTiC,Ti
CN,TiNおよび(Ti,Mo)C,(Ti,Mo,
W)C,(Ti,Mo,W,Ta)CN,(Ti,M
o)CN,(Ti,Mo,W)CN,(Ti,Mo,
W,Ta)CN,(Ti,Zr)N,(Ti,V,M
o)CNなどに代表されるTiとTiを除く周期律表4
a,5a,6a族元素の中の1種以上とを含む複合炭化
物,複合窒化物,複合炭窒化物の中から選ばれた少なく
とも1種のTi含有化合物からなる場合、またはこのT
i含有化合物を50重量%以上と、残りが、Tiを除い
た周期律表4a,5a,6a族金属の炭化物、窒化物お
よびこれらの相互固溶体の中の1種以上からなる場合で
ある。これらの硬質相のうち、Tiを除いた周期律表4
a,5a,6a族金属の炭化物、窒化物およびこれらの
相互固溶体の中の1種以上からなる硬質相は、具体的に
は、例えばMo2C,WC,VC,NbN,TaC,Z
rC,Zr(CN),HfC,(Ta,W)C,(W,
Mo)Cを挙げることができる。
a,5a,6a族金属の炭化物,窒化物,炭窒化物とT
iの炭化物,窒化物,炭窒化物とから形成される場合に
は、後述する窒化硬質層の構造および特性にすぐれるこ
と、および窒化硬質層を除いた工具内部の特性がすぐれ
ることから好ましいことである。
TiC,TiN,TiCN,WCの単一粒子でなる場
合、芯部がTiC,TiCNであり、周辺部が(Ti,
Mo)C,(Ti,Mo,W)C,(Ti,Mo,W,
Ta)CNである2重構造粒子、さらに2重構造粒子の
外周がWC,(W,Ta)Cである3重構造粒子に代表
される有芯構造粒子でなる場合、(Ti,Mo)C,
(Ti,Mo,W)C,(Ti,Mo,W,Ta)CN
に代表される固溶体粒子でなる場合、およびこれらの2
種以上が混在している場合を挙げることができる。
具における不可避不純物は、この工具を作製するための
出発物質に混在している場合、またはこの工具を作製す
る製造工程から混入してくる場合がある。これらの不可
避不純物のうち、上述の結合相と硬質相を構成している
金属元素からなる不可避不純物の場合には、ほとんど問
題がないのであるが、例えば酸素,炭素,窒素,Si,
S,Ca,Naからなる不可避不純物の場合、特に酸素
の場合には工具全体に対し0.5重量%以下、Si,
S,Ca,Naの場合には工具全体に対し0.01重量
%以下、工具全体に対して、不可避不純物の合計量を
0.5重量%以下に抑制すると、強度,靭性および耐欠
損性にすぐれることから好ましいことである。
らなるサーメット焼結合金の表面部に形成される窒化硬
質層は、層厚みが0.5μm未満になると耐摩耗性の改
善が僅かであり、逆に15μmを超えて厚くなると耐欠
損性の低下が著しく、また形成に長時間を要するため
に、5〜15μmと定めたものである。
晶粒子が窒化硬質層の表面に対して垂直に配列し、断面
組織において柱状を呈するものである。特に、窒化硬質
層のX線回折における層内硬質相の結晶面のうち(11
1)面ピーク高さが(200)面ピーク高さより高い場
合には、硬さ向上による耐摩耗性と柱状晶の発達に伴う
靱性向上による耐欠損性が共に改善されるので好まし
い。また、窒化硬質層中における層内硬質相の平均粒度
が、窒化硬質層を除く焼結合金内部の平均硬質相粒度よ
り小さいと、硬さ向上により耐摩耗性が改善されること
から好ましいことである。
は、2重量%を超えて多くなると、硬さ低下により耐摩
耗性の改善効果が減少するために、2重量%以下と定め
たものである。窒化硬質層の硬さは、HVで2,000
以上であると、耐摩耗性が顕著に改善されることから好
ましいことである。
質層を除く焼結合金内部の硬質相に対比して、Tiを除
く周期律表4a,5a,6a族元素の平均含有量が少な
く、かつ窒素の平均含有量が多いと、相対的なTi量増
加による硬さ・耐摩耗の向上と窒素量増加による靱性・
耐欠損性の改善が両立できることから好ましいことであ
る。
具は、全面もしくは最終研削加工で除去した残りの一部
面における外観色が、黄金色,黄褐色,赤褐色,黒褐色
などを呈すると美麗であること、かつ切削工具として使
用した場合に、使用コーナを識別し易いことから好まし
いことである。
おける窒化硬質層の表面に、さらにTiの炭化物,窒化
物,炭窒化物,炭酸化物,窒酸化物,炭窒酸化物、Ti
とAlの窒化物,炭窒化物,炭窒酸化物、Alの酸化物
の中の一種の単層もしくは2種以上の多層からなる硬質
膜を被覆することは、より一層の耐摩耗性を向上させる
ことができることから好ましいことである。硬質膜は、
具体的には、例えばTiC,Ti(CN),TiN,
(Ti,Al)N,Al2O3の単層膜、TiN−(T
i,Al)N,TiCN−TiC−TiCN,TiN−
Ti(CN)−TiC−Al2O3−TiNなどの積層か
らなる多層膜を挙げることができる。このときの硬質膜
の厚さは、用途および形状により異なるが、2〜20μ
mの範囲であることが好ましいことである。
具を作製するには、第1に、出発物質としてTiを除く
周期律表4a,5a,6a族金属の炭化物,窒化物,炭
窒化物の中の少なくとも1種を適量存在させること、第
2に、焼結条件、特に雰囲気の調整をすること、第3
に、窒化処理条件、特に窒素分圧の調整をすることが窒
化硬質層を形成するために重要となることである。この
ための具体的な製造方法は、以下の通りである。
具の製造方法は、Coおよび/またはNiを主成分とす
る結合相形成粉末を5〜30重量%と、Tiを除く周期
律表4a,5a,6a族金属の炭化物,窒化物,炭窒化
物の中の少なくとも1種の第1硬質粉末を3〜50重量
%と、残りがTiの炭化物,窒化物,炭窒化物、および
Tiと、Tiを除く周期律表4a,5a,6a族元素の
中の1種以上との複合炭化物,複合窒化物,複合炭窒化
物の中から選ばれた少なくとも1種の第2硬質粉末とで
なる混合粉末を成形して粉末成形体とする第1工程と、
該粉末成形体を20Pa以上の真空または一酸化炭素,
窒素を主成分とするガス雰囲気中で1300〜1600
℃にて焼結し、サーメット焼結合金とする第2工程と、
該サーメット焼結合金を、該第2工程における雰囲気中
の窒素ガス圧力よりも高い窒素ガス圧力の雰囲気中で1
000〜1400℃にて加熱処理して、該サーメット焼
結合金の表面を窒化硬質層とする第3工程とを含むこと
を特徴とするものである。
は、具体的には、例えば、ZrC,WC,Mo2C,N
bN,TaCなどの単体粉末と(Zr,Mo)C,(Z
r,Mo,W)C,(Zr,Mo,W,Ta)(CN)
などの固溶体粉末を挙げることができる。また、第2硬
質粉末は、具体的には、例えば、TiC,TiN,Ti
CN,(Ti,Mo)C,(Ti,Mo,W)C,(T
i,Mo,W,Ta)CNを挙げることができる。
300℃未満では焼結不足により巣孔が残留し、逆に1
600℃を超えると硬質相の粗粒化,結合相の蒸発・飛
散,窒化物の分解が顕著なために1300〜1600℃
と定めたものである。また、焼結時の雰囲気圧力とは、
固液共存温度領域から焼結温度に達した温度領域のこと
であり、常温から固液共存温度領域における雰囲気は、
高真空または非酸化性ガス雰囲気であれば問題がない。
この焼結時の雰囲気圧力は、20Pa未満では表面部ま
で均一な組織・組成の焼結体となり難いことから、20
Pa以上と定めた。ここで、焼結時の雰囲気圧力が20
Pa未満の高真空になると、結合相の蒸発・飛散あるい
は窒化物や微量の残留酸化物の分解により、表面部の結
合相量が少なくなると同時に、窒素や炭素含有量の少な
い粗大硬質相を生じて脆弱な表面層が形成されるからで
ある。窒素含有量の少ない混合粉末を用いる場合は、一
酸化炭素を主成分とした非酸化性ガス雰囲気にすること
が好ましく、窒素含有量の多い混合粉末を用いる場合
は、窒素を主成分とした非酸化性ガス雰囲気とすること
が好ましいことである。
結時よりは低温で、かつ窒素圧力の高い条件で行う。処
理温度は、1000℃未満では窒化硬質層の成長速度が
非常に遅く、逆に1450℃を超えると異常成長を起こ
し、微細で緻密な柱状の窒化硬質層が得られ難いことか
ら、1000〜1450℃と定めた。窒化処理の条件
は、サーメット焼結合金中の含有窒素量と結合相量によ
り異なるが、切削工具用とする窒素含有サーメットで
は、具体的には、温度:1250〜1400℃,窒素分
圧:0.01〜0.1MPa,保持時間:1〜5Hrと
することが好ましいことである。
結後に全面もしくは部分的に研削加工した後でも良い
が、焼結直後に連続して行うと生産性に優れる上に、後
工程での研削加工により部分的に窒化硬質層を除去すれ
ば、美麗でかつ性能を向上させ得ることから好ましいこ
とである。
るサーメット工具を用いて、窒化硬質層の表面に、従来
から行われている化学蒸着法(CVD法)または/およ
び物理蒸着法(PVD法)により、さらにTiの炭化
物,窒化物,炭窒化物,炭酸化物,窒酸化物,炭窒酸化
物、TiとAlの窒化物,炭窒化物,炭窒酸化物、Al
の酸化物の中の一種の単層もしくは2種以上の多層から
なる硬質膜を被覆し、硬質膜被覆サーメット工具を作製
することもできる。
は、焼結合金内部に対し結合相量を減少させて、かつ窒
化硬質層の表面に対して垂直に配列した柱状組織を呈す
る窒化硬質層が、表面部の硬さと靱性を向上させる作用
となり、その結果耐摩耗性と耐欠損性を同時に改善する
作用効果を発現しているものである。また、本発明の窒
化硬質層を有するサーメット工具の製造方法は、主とし
て低真空の雰囲気、または一酸化炭素,窒素のガス分圧
が割合に高い減圧からなる非酸化性ガス雰囲気による第
2工程の条件と、一酸化炭素または窒素のガス分圧が第
2工程の焼結時に対比して、さらに高いガス分圧の雰囲
気中での液相出現温度以下の加熱処理という窒化硬質層
の形成である第3工程の条件とにより、窒化硬質層の表
面に対して垂直に配列した柱状組織を呈する窒化硬質層
を発現させる作用となっているものである。
TiC,TiN,TiCN(重量比でTiC/TiN=
50/50),WC,(W,Ti)Cの複合炭化物(重
量比でWC/TiC=70/30),TaC,Mo
2C,ZrC,Co,Niの各粉末を用いて、表1に示
した配合組成に秤量し、ステンレス製ポットにアセトン
溶媒と超硬合金製ボールと共に挿入し、48時間混合粉
砕後、乾燥して混合粉末A〜Dを得た。これらの混合粉
末A〜Dを用いて、JIS−B4120に記載のSPM
N120308の形状用金型でもって、2ton/cm
2の圧力でプレス成形し、得られた粉末成形体を雰囲気
圧力10Paの真空中でそれぞれの所定焼結温度まで加
熱した後、表2に示した雰囲気と温度で1時間の加熱焼
結を行った。その後、連続して所定温度まで冷却した
後、表2に併記した雰囲気と温度・時間により窒化処理
して、本発明品1〜4および比較品1〜4を得た。
1〜4のサーメットチップを切断し、逃げ面側の断面を
研削した後、1μmのダイヤモンドペーストによりラッ
プ加工し、走査型分析電子顕微鏡により組織観察,組成
分析(表面から内部へ向ってのライン分析)を行って、
表面に形成された窒化硬質層の厚み,組織形態、および
窒化硬質層内と表面から0.1mm内部付近の平均組
成,硬質相粒度を測定した。また、同条件で作製した別
のチップの上面を軽くラップ加工(0.5μm程度)し
た後、表面に形成された窒化硬質層をCuターゲットと
Niフィルターを用いたX線回折法により、TiCの
(111)結晶面と(200)結晶面の回折ピーク付近
に現われる窒化硬質層の(111)結晶面と(200)
結晶面の回折ピーク強度を測定し、そのピーク強度比で
あるh(111)/h(200)を求めた。また、これ
らのチップを用いて窒化硬質層のビッカース硬さを測定
すると共に、上記の断面チップを用いて表面から0.1
mm内部付近のビッカース硬さも測定した。以上の測定
結果の内、組成以外の項目を表3に、窒化硬質層の組成
を表4に示した。(但し、比較品1および3は、窒化硬
質層が形成されていないことから、表3および表4には
焼結合金の表面直下の特性を示した。)
と、実施例1と同様にして作製した表5に示したE,F
の混合粉末を用いて、実施例1と同様に、JIS−B4
120に記載のSPGN120308の形状用金型でも
って、2ton/cm2の圧力でプレス成形し、得られ
た粉末成形体を雰囲気圧力10Paの真空中で1300
℃まで加熱した後、表6に示した雰囲気と温度で1時間
の加熱焼結を行って、比較品5〜7とした。次いで、比
較品5〜7と同条件で作製した別のサーメットチップを
#230のダイヤモンド砥石にて研削加工した後、この
研削チップを再び炉に挿入し、雰囲気圧力10Paの真
空中で1300℃まで加熱し、さらに表5に併記した雰
囲気と温度・時間で窒化処理し、本発明品5〜7を得
た。こうして得た本発明品5〜7および比較品5〜7に
ついて、実施例1と同様な方法・項目を測定し、その結
果を表7および表8に示した。(但し、比較品5〜7
は、窒化硬質層が形成されていないことから、表7およ
び表8には焼結合金の表面直下の特性を示した。)
2,4、および実施例2で得た本発明品7と比較品7の
SPMN120308チップを#230のダイヤモンド
砥石にて上下面を研削加工した後、切刃部に0.15m
m×−30°のホーニング処理を施したチップを用い
て、PVD法のコーテイング装置により、サーメットチ
ップの基材側から順に0.5μm厚さのTiN膜および
2.5μm厚さのTiCN膜の計3μmの硬質膜を被覆
し、それぞれ本発明8,9と比較品8,9および本発明
品10と比較品10を得た。さらに、実施例1で得た本
発明品1〜4と比較品1〜4、および実施例2で得た本
発明5〜7と比較品5〜7のSPMN120308チッ
プを#230のダイヤモンド砥石にて上下面を研削加工
した後、切刃部に0.15mm×−30°のホーニング
処理を施した。
付チップのうち、本発明品1,2,5,8,9および比
較品1,2,5,8,9の切削用チップについて、被削
材:S48C,切削速度:200m/min,切込み:
1.5mm,送り:0.30mm/rev,切削油:乾
式の条件で旋削試験を行い、寿命に至るまでの時間を求
めて、その結果を表9に示した。但し、寿命の評価は、
逃げ面の最大摩耗量が0.30mmに達した場合、また
は切刃のチッピング・破損が生じた場合を寿命と判定し
た。
チップのうち、本発明品3,4,6,7,10および比
較品3,4,6,7,10の切削用チップについて、被
削材:4本溝入りのS48C,切削速度:150m/m
in,切込み:1.5mm,送り:0.20mm/re
v,切削油:乾式の条件で断続旋削試験を行い、寿命に
至るまでの時間を求めて、その結果を表10に示した。
但し、寿命の評価は、逃げ面の最大摩耗量が0.30m
mに達した場合、または切刃のチッピング・破損が生じ
た場合を寿命と判定した。
工具は、従来の窒化層を有するサーメット合金および窒
化層の形成されていないサーメット合金に対比し、表面
部の硬さが高く、特に切削工具として用いた場合には、
耐摩耗性,耐チッピング性および耐塑性変形性にすぐれ
ており、その結果、非常に長寿命になるという顕著な効
果がある。また、本発明の窒化硬質層を有するサーメッ
ト工具の製造方法は、従来の物理蒸着法や化学蒸着法に
対比して、層の剥離が生じ難くなること、耐摩耗性と耐
チッピング性の両方が向上すること、製造工程が簡易で
あり、トータルコストが低くなるという産業上すぐれた
効果がある。
Claims (11)
- 【請求項1】 Coおよび/またはNiを主成分とする
結合相を5〜30重量%と、残りがTiの炭化物,窒化
物,炭窒化物、およびTiとTiを除く周期律表の4
a,5a,6a族元素の中の1種以上とを含む複合炭化
物,複合窒化物,複合炭窒化物の中から選ばれた少なく
とも1種のTi含有化合物を主成分とする硬質相と不可
避不純物からなる焼結合金の表面の一部または全面に窒
化処理により形成された窒化硬質層を有するサーメット
工具であって、該窒化硬質層は、2重量%以下の該結合
相でなる層内結合相と、残部が該硬質相の平均窒素含有
量よりも多くの窒素量を含有した層内硬質相とからな
り、かつ該層内硬質相の結晶粒子が該窒化硬質層の表面
に対して垂直に配列した柱状晶を呈しており、該窒化硬
質層の層厚さが0.5〜15μmであることを特徴とす
る窒化硬質層を有するサーメット工具。 - 【請求項2】 上記硬質相は、Tiを除く周期律表4
a,5a,6a族金属の炭化物,窒化物,炭窒化物の中
の少なくとも1種を3〜50重量%と、残りがTiの炭
化物,窒化物,炭窒化物の少なくとも1種とから形成さ
れることを特徴とする請求項1記載の窒化硬質層を有す
るサーメット工具。 - 【請求項3】 上記結合相は、上記窒化硬質層と該窒化
硬質層を除いた上記焼結合金との境界面から該焼結合金
の内部に向かって5〜50μmまでの該結合相の平均含
有量が、該焼結合金の中心部の該結合相の平均含有量よ
りも多いことを特徴とする請求項1または2記載の窒化
硬質層を有するサーメット工具。 - 【請求項4】 上記窒化硬質層は、硬さが2000HV
以上であることを特徴とする請求項1,2または3記載
の窒化硬質層を有するサーメット工具。 - 【請求項5】 上記窒化硬質層は、外観色が黄金色,黄
褐色,赤褐色もしくは黒褐色からなることを特徴とする
請求項1,2,3または4記載の窒化硬質層を有するサ
ーメット工具。 - 【請求項6】 上記窒化硬質層は、X線回折により求め
る上記層内硬質相の結晶面のうち(111)面ピーク高
さが(200)面ピーク高さより高いことを特徴とする
請求項1,2,3,4または5記載の窒化硬質層を有す
るサーメット工具。 - 【請求項7】 上記窒化硬質層中の上記層内硬質相は、
該窒化硬質層を除く上記サーメット焼結合金中の上記硬
質相に対比して、Tiを除く周期律表4a,5a,6a
族元素の平均含有量が少なく、かつ窒素の平均含有量が
多いことを特徴とする請求項1,2,3,4,5または
6記載の窒化硬質層を有するサーメット工具。 - 【請求項8】 上記窒化硬質層中の上記層内硬質相は、
該窒化硬質層を除く上記サーメット焼結合金中の上記硬
質相に対比して、平均粒度が小さいことを特徴とする請
求項1,2,3,4,5,6または7記載の窒化硬質層
を有するサーメット工具。 - 【請求項9】 上記の請求項1,2,3,4,5,6,
7または8記載の窒化硬質層を有するサーメット工具の
該窒化硬質層の表面に、さらにTiの炭化物,窒化物,
炭窒化物,炭酸化物,窒酸化物,炭窒酸化物、TiとA
lの窒化物,炭窒化物,炭窒酸化物、Alの酸化物の中
から選ばれた1種の単層もしくは2種以上の多層からな
る硬質膜を被覆してなることを特徴とする窒化硬質層を
有するサーメット工具。 - 【請求項10】 Coおよび/またはNiの粉末を5〜
30重量%と、Tiを除く周期律表4a,5a,6a族
元素の炭化物,窒化物,炭窒化物の中の少なくとも1種
の第1硬質粉末を3〜50重量%と、残りがTiの炭化
物,窒化物,炭窒化物およびTiと、Tiを除く周期律
表4a,5a,6a族元素の中の1種以上との複合炭化
物,複合窒化物,複合炭窒化物の中から選ばれた少なく
とも1種の第2硬質粉末とでなる混合粉末を成形して粉
末成形体とする第1工程と、該粉末成形体を20Pa以
上の真空または一酸化炭素,窒素を主成分とするガス雰
囲気中で1300〜1600℃にて焼結し、サーメット
焼結合金とする第2工程と、該サーメット焼結合金を、
該第2工程における雰囲気中の窒素ガス圧力よりも高い
窒素ガス圧力の雰囲気中で1000〜1400℃にて加
熱処理して、該サーメット焼結合金の表面を窒化硬質層
とする第3工程とを含むことを特徴とするサーメット工
具の製造方法。 - 【請求項11】 上記第2工程の後に、上記サーメット
焼結合金の全面または一部を研磨加工する工程を加える
ことを特徴とする請求項10記載のサーメット工具の製
造方法。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2004104247A1 (en) * | 2003-05-20 | 2004-12-02 | Exxonmobil Research And Engineering Company | Erosion-corrosion resistant nitride cermets |
-
1996
- 1996-11-20 JP JP32456596A patent/JP3976285B2/ja not_active Expired - Fee Related
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US6627335B2 (en) * | 2000-03-30 | 2003-09-30 | Toshiba Tungaloy Co., Ltd. | Coated cutting tool and method for producing the same |
US6824823B2 (en) | 2000-03-30 | 2004-11-30 | Toshiba Tungaloy Co., Ltd. | Coated cutting tool and method for producing the same |
WO2004104247A1 (en) * | 2003-05-20 | 2004-12-02 | Exxonmobil Research And Engineering Company | Erosion-corrosion resistant nitride cermets |
US7175686B2 (en) | 2003-05-20 | 2007-02-13 | Exxonmobil Research And Engineering Company | Erosion-corrosion resistant nitride cermets |
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