JPH10147584A - ピリジルピリミジン誘導体および農園芸用殺菌剤 - Google Patents

ピリジルピリミジン誘導体および農園芸用殺菌剤

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JPH10147584A
JPH10147584A JP31849296A JP31849296A JPH10147584A JP H10147584 A JPH10147584 A JP H10147584A JP 31849296 A JP31849296 A JP 31849296A JP 31849296 A JP31849296 A JP 31849296A JP H10147584 A JPH10147584 A JP H10147584A
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compound
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lower alkyl
agricultural
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JP31849296A
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Takuro Shimozono
卓郎 下園
Ten Umeda
天 梅田
Hidehiro Tachino
英宏 田地野
Seiichi Kutsuma
誠一 久津間
Yoshihisa Watanabe
嘉久 渡邊
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Hokko Chemical Industry Co Ltd
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Hokko Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 稲いもち病、稲紋枯病などに対してすぐれた
防除効果を示し、かつ有用作物に薬害を与えない、新規
なピリジルピリミジン誘導体を活性成分として含有する
農園芸用殺菌剤を提供する。 【解決手段】一般式 (式中、R1は、低級アルキル基または/およびハロゲ
ン原子により置換されてもよいチエニル基、フリル基、
ピロリル基、ピリジル基、ピリミジル基、ピラジル基、
インドリル基、キノリル基またはキノキサリル基を示
し、R2およびR3は低級アルキル基を示す。)で表され
るピリジルピリミジン誘導体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なピリジルピ
リミジン誘導体に関する。さらに詳しくは、後記の一般
式(1)で示されるピリジルピリミジン誘導体ならびに
該誘導体を活性成分として含有する農園芸用殺菌剤に関
する。したがって、本発明は、化学工業ならびに農園芸
分野、特に農薬製造業分野で有用である。
【0002】
【従来の技術】これまでに、本発明化合物に化学構造上
類似のピリジルピリミジン誘導体はいくつか知られてお
り、いずれも殺菌活性を有することが知られている。
【0003】特開昭63−99068号公報には、下
記の一般式で示されるピリジルピリミジン誘導体が殺菌
活性を有することが記載されている。
【0004】
【化3】一般式 (式中、R1は、炭素数1〜7のアルキル基を表し、R2
およびR3は、水素原子または低級アルキル基を表す
か、またはR1とR2は、
【化4】 で結合し、環状構造をとることもでき、R4は、炭素数
1〜7のアルキル基を表し、R5は、水素原子、ハロゲ
ン原子または低級アルキル基などを表し、R6は、水素
原子、低級アルコキシ基または−CH27を表す。ここ
でR7は、水素原子または低級アルキル基を表す。)
【0005】ドイツ国特許第4001557号公報に
は、下記の一般式で示されるピリジルピリミジン誘導体
が殺菌活性を有することが記載されている。
【0006】
【化5】一般式 (式中、R1は、水素原子、ハロゲン原子、アリル基、
ヘテロアリル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ま
たはアラルキルオキシ基などを表し、R2およびR3は、
水素原子、ハロゲン原子またはアルキル基などを表し、
4は水素原子、ハロゲン原子またはアルキル基を表
し、R5は、水素原子またはアルキル基を表し、Zはハ
ロアルキル基を表す。)
【0007】特開平5−178707号公報には、下
記の一般式で示される化合物がバクテリアに活性がある
ことが記載されている。
【0008】
【化6】一般式 (式中、R1は、アリールオキシ基、アラルキルオキシ
基などを表し、R2、R3およびR4 は、水素原子、ハロ
ゲン原子、アルキル基などを表し、R5は、水素原子、
アルキル基を表し、Arはアリール基、ヘテロアリール
基を表す。)
【0009】特開平4−1192号公報には、下記の
一般式で示される化合物がキュウリべと病などに活性を
示すことが記載されている。
【0010】
【化7】一般式 (式中、Rは、ベンジル基、フェニル基、フェノキシ基
などを表し、R1は、水素原子、アルキル基を表し、R2
は、水素原子、アルキル基、ハロゲン原子、アルコキシ
基などを表し、R3は、水素原子、ハロゲン原子、アル
キル基を表し、X、Yは酸素原子、S(O)n(n=0
〜2)などを表し、Aは、メチレン基などを表し、a
は、0または1を表し、Qは、フェニル基、複素環基を
表す。)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の文献に記載の化合物は、後記試験例に示すとおり、農
園芸分野の病害に対し殺菌活性が不十分であったり、作
物に薬害を与えたりすることから、実用上満足しがた
い。したがって、従来の薬剤とは異なる新規な農園芸用
殺菌剤が要望されている。本発明はこれらの要望に合致
した新規な化合物およびそれを用いた農園芸用殺菌剤を
提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記した
目的を達成するため多くの化合物を合成し、それらの有
用性について鋭意検討した。その結果、下記の一般式
(1)で表されるピリジルピリミジン誘導体が農園芸用
殺菌剤として高い活性を有することを見いだした。
【0013】したがって、第1の本発明の要旨とすると
ころは、次の一般式
【化8】 (式中、R1は、低級アルキル基または/およびハロゲ
ン原子により置換されてもよいチエニル基、フリル基、
ピロリル基、ピリジル基、ピリミジル基、ピラジル基、
インドリル基、キノリル基またはキノキサリル基を示
し、R2およびR3は低級アルキル基を示す。)で表され
るピリジルピリミジン誘導体にある。
【0014】また、第2の本発明の要旨とするところ
は、前記一般式(1)のピリジルピリミジン誘導体を活
性成分として含有することを特徴とする、農園芸用殺菌
剤にある。
【0015】一般式(1)で示される化合物において、
1、R 2およびR3の定義のうち、低級アルキル基は、
直鎖状であっても分岐状であってもよい。また、これら
は同一であっても相異なってもよい。また、ここでいう
低級とは炭素数1〜6のものをいう。
【0016】低級アルキル基の例としては、メチル基、
エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチ
ル基、t−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル
基、n−ペンチル基、イソアミル基、n−ヘシキル基な
どが挙げられる。
【0017】また、R1の置換基としては、置換位置は
特定のものに限定されるものではないが、好適例として
は、2−チエニル基、2−フリル基、2−ピロリル基、
2−ピリミジル基、2−ピラジル基、2−ピリジル基、
3−ピリジル基、4−ピリジル基、2−インドリル基、
2−キノリル基および2−キノキサリル基などである。
【0018】また、一般式(1)で示される化合物にお
いて、R 1の定義のうち、ハロゲン原子としては、塩
素、臭素、ヨウ素、フッ素である。
【0019】次に一般式(1)の本発明化合物の具体例
を表1〜表4に示した。
【0020】表1〜表4中では、R2とR3がともにメチ
ル基の例を示した。
【0021】なお、化合物No.は以下の実施例および
試験例でも参照される。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】
【表3】
【0025】
【表4】
【0026】
【発明の実施の形態】(その1:本発明化合物の製造
法)次に本発明化合物の製造法について詳しく説明す
る。すなわち、出発原料として、一般式(2)
【化9】 (式中、R1は前記の意味を表す。)で示されるヒドロ
キシメチル誘導体と、一般式(3)
【化10】 (式中、R2およびR3は前記の意味を表す。)で示され
るクロロピリジン誘導体とを反応させることにより、一
般式(1)
【化11】 (式中、R1、R2およびR3は前記の意味を表す。)で
示される本発明化合物が得られる。
【0027】式(2)化合物を式(3)化合物と反応さ
せる工程は、それぞれ当量の反応成分を使用し、これに
対し1当量あるいはそれ以上の脱ハロゲン化水素剤の存
在下、適当な溶媒中で反応させる。
【0028】反応温度は、有機溶媒の沸点に近い温度、
好ましくは20〜150℃であり、反応混合物を1〜8
時間かけて撹拌して行う。
【0029】塩基としては、ナトリウムメトキシドなど
のアルカリ金属アルコキシド、トリエチルアミン、N,
N−ジエチルアニリンなどの有機塩基類、炭酸ナトリウ
ム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、油性水素化ナ
トリウムなどの無機塩基類が使用できる。
【0030】有機溶媒としては、トルエン、キシレンな
どの炭化水素類、クロロベンゼンなどのハロゲン化炭化
水素類、ジオキサン、テトラヒドロフランなどのエーテ
ル類、メタノール、エタノールなどのアルコール類、ア
セトニトリルなどのニトリル類、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルアセトアミドなどのアミド類およびジメチ
ルスルホキシドなどが使用できる。
【0031】反応終了後は、反応液に水とベンゼン、ト
ルエン、クロロホルムなどの有機溶媒を加えて抽出し、
有機溶媒層を無水硫酸ナトリウム、無水硫酸マグネシウ
ムなどにより脱水後、溶媒を留去するなどの通常処理を
行う。必要ならば、クロマトグラフィー、再結晶などの
操作によって精製を行う。
【0032】この方法による製造例を実施例1〜2に示
した。
【0033】なお、本反応の原料化合物である(2)式
化合物および(3)式化合物は公知化合物である。
(2)式化合物は市販品を入手して用いることができ
る。また、(3)式化合物は、PCT特許WO92/0
8714号公報などに記載の方法で製造できる。
【0034】
【実施例】(その1)(本発明化合物の製造法) 実施例1 2−[6−(2−チエニルメトキシ)−2−
ピリジル]−4,6−ジメチルピリミジン(化合物N
o.1)の製造 500ml容量の4つ口フラスコに、2−(6−クロロ
−2−ピリジル)−4,6−ジメチルピリミジン22.
0g、2−チオフェンメタノール11.4g(1当
量)、油性水素化ナトリウム6.0g(1.5当量)お
よびジメチルホルムアミド150mlを入れ、80℃で
3時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を水中に入
れ、トルエンで抽出し、トルエン層を水洗して無水硫酸
ナトリウムで乾燥した。減圧下で溶媒を留去し、得られ
た残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(展開溶媒;ト
ルエン:アセトン=50:1)にて精製し、標記化合物
が27.6g(収率93%)、淡黄色油状物(n
23 D1.6200)として得られた。
【0035】実施例2 2−[6−(6−クロロ−3−
ピリジルメトキシ)−2−ピリジル]−4,6−ジメチ
ルピリミジン(化合物No.16)の製造 500ml容量の4つ口フラスコに、2−(6−クロロ
−2−ピリジル)−4,6−ジメチルピリミジン22.
0g、6−クロロ−3−ピリジンメタノール14.4g
(1当量)、油性水素化ナトリウム 6.0g(1.5
当量)およびテトラヒドロフラン 150mlを入れ、
60℃で1時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を水
中にいれ、トルエンで抽出し、トルエン層を水洗して無
水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下で溶媒を留去し、
ジイソプロピルエーテルで洗浄し、標記化合物が28.
4g(収率87%)、白色結晶(m.p.102〜10
3.5℃)として得られた。
【0036】
【発明の実施の形態】(その2:農園芸用殺菌剤の製剤
化方法) 本発明の化合物を農園芸用殺菌剤の活性成分として用い
る場合は、前記一般式(1)の化合物を慣用の処方によ
り製剤化して使用することができる。すなわち、一般式
(1)の化合物と適当な担体および補助剤、たとえば界
面活性剤、結合剤、安定剤などを配合して、農薬の製剤
として一般に使用される製剤にすることができる。例え
ば、粉剤、粗粉剤、、DL(ドリフトレス型)粉剤、フ
ローダスト剤、微粒剤、細粒剤、粒剤、水和剤、ゾル剤
(フロアブル剤)、乳剤および油剤などに製剤化でき
る。
【0037】なお、製剤化できる剤型はここに挙げたも
のに限られるものではない。
【0038】本発明化合物の添加量は、製剤の剤型およ
び使用法により適宜かえることができ、一般に0.1〜
90重量%の範囲で製剤中に使用するのが望ましい。
【0039】本発明の農園芸用殺菌剤の使用方法は、一
般に次のとおりである。すなわち、水和剤、液剤、乳
剤、ゾル剤(フロアブル剤)、水和顆粒剤および油剤の
場合は、水で50〜2000倍に希釈して、一般に活性
成分が1〜10000ppmの濃度の液に調製される。
そしてこの希釈液を10アール当り50〜300リット
ル、通常は100〜200リットルの範囲で植物の病害
発生部位の茎葉に散布される。
【0040】また、液剤、乳剤およびゾル剤(フロアブ
ル剤)の場合は、水で希釈せずに濃厚液のまま、あるい
は水で50倍以内に希釈して主に空中散布用の微量散布
(ULV)、液剤少量散布(LV散布)、液剤散布(S
散布)として、10アール当り50〜5000mlの量
がヘリコプターなどを使って散布される。
【0041】また、粉剤、粗粉剤、DL粉剤、フローダ
スト剤、微粒剤、細粒剤および粒剤の場合は、10アー
ル当り1〜5kg(活性成分量として5〜500g程
度)が、植物の病害発生部位の茎葉、土壌表面、土壌中
または水面に施用される。
【0042】一般式(1)の本発明化合物を農園芸用殺
菌剤として製剤化する方法については、以下の実施例3
〜7に示した。
【0043】
【実施例】
実施例3 (粉剤) 化合物No.1の化合物2部、PAP(物理性改良剤)
1部およびクレー97部を均一に粉砕混合して、活性成
分を2%含有する粉剤を得る。
【0044】化合物No.1に代えて、表1〜表4に記
載の化合物を用いて同様に粉剤を得ることができる。
【0045】実施例4 (水和剤) 化合物No.16の化合物20部、アルキルベンゼンス
ルホン酸カリウム3部、ポリオキシエチレンノニルフェ
ニルエーテル5部および白土72部を均一に混合し、粉
砕して活性成分を20%含有する水和剤を得る。
【0046】化合物No.16に代えて、表1〜表4に
記載の化合物を用いて同様に水和剤を得ることができ
る。
【0047】実施例5 (乳剤) 化合物No.1の化合物30部、メチルエチルケトン4
0部およびポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル
30部を混合して溶解すれば、活性成分を30%含有す
る乳剤を得る。
【0048】化合物No.1に代えて、表1〜表4に記
載の化合物を用いて同様に乳剤を得ることができる。
【0049】実施例6 (ゾル剤) 化合物No.16の化合物40部、ラウリルサルフェー
ト2部、アルキルナフタレンスルホン酸ソーダ2部、ア
セトキシプロピルセルロース1部および水55部を均一
に混合して、活性成分を40%含有するゾル剤を得る。
【0050】化合物No.16に代えて、表1〜表4に
記載の化合物を用いて同様にゾル剤を得ることができ
る。
【0051】実施例7 (粒剤) 化合物No.23の化合物10部、ラウリルサルフェー
ト1部、リグニンスルホン酸カルシウム5部、ベントナ
イト30部およびクレー54部に水15部を加えて混練
機で混練した後、造粒機で造粒し、流動乾燥機で乾燥し
て、活性成分10%を含む粒剤を得る。
【0052】化合物No.23に代えて、表1〜表4に
記載の化合物を用いて同様に粒剤を得ることができる。
【0053】
【発明の効果】本発明化合物は、重要病害である稲いも
ち病、稲紋枯病、大麦うどんこ病、キュウリ灰色かび
病、トマト疫病などに対して高い防除効果を示すことか
ら、農園芸用殺菌剤として有用である。
【0054】つぎに本発明化合物の有用性についての具
体例を試験例1〜6に示した。
【0055】試験例1 稲いもち病防除効果試験 温室内で直径6cmの大きさのプラスチックポットで土
耕栽培した水稲(品種:朝日)の第3葉期苗に、実施例
4に準じて調製した水和剤の所定濃度希釈液を自動散布
装置を用いて1ポットあたり10ml散布した。薬剤処
理した翌日に、あらかじめ、オートミール寒天培地上で
形成させた稲いもち病菌(Pyricularia
ryzae:ピリクラリア オリゼエ)の分生胞子を展
着剤(ポリオキシエチレンアルキルエーテル)の50p
pm水溶液にて胞子濃度を5×105胞子数(個)/m
lに調整し、これをスプレーガンを用いて噴霧接種し
た。24℃、湿度100%の接種箱に一夜保った後、2
4℃の温室内に移して発病を促した。接種5日後に第3
葉の1葉当りの稲いもち病病斑数を調査し、次式により
防除価(%)を算出した。
【0056】本試験は1薬液濃度区当り3ポット制で行
い、その平均防除価(%)を求め、下記の基準により評
価値に換算した。
【0057】また、下記の基準により稲に対する薬害を
調査した。その結果は表5のとおりである。
【0058】なお、防除効果の評価値および薬害の調査
指数は、以下の試験例2〜6においても同様である。
【0059】
【数1】
【0060】
【0061】
【表5】
【0062】
【化12】比較化合物 (ドイツ国特許第4001557号公報記載の化合物)
【0063】試験例2 稲いもち病育苗箱処理効果試験 温室内で育苗箱(縦×横×高さ:60cm×30cm×
5cm)にて栽培した水稲(品種:朝日)の第2.5葉
期苗に、実施例7に準じて調製した粒剤を1箱当り50
g散布した。薬剤処理した1日後、これを1/1000
0アールの大きさのワグネルポットに1ポット当り5苗
を移植し、湛水条件(水深3cm)で栽培した。移植3
0日後にあらかじめ、オートミール寒天培地上で形成さ
せた稲いもち病菌(Pyricularia oryz
ae:ピリクラリア オリゼエ)の分生胞子を展着剤
(ポリオキシエチレンアルキルエーテル)の50ppm
水溶液にて胞子濃度を5×105胞子数(個)/mlに
調整し、これをスプレーガンを用いて噴霧接種した。2
4℃、湿度100%の接種箱に一夜保った後、24℃の
温室内に移して発病を促した。接種5日後に第8葉の1
葉当りの稲いもち病病斑数を調査し、試験例1と同様な
方法で防除価(%)を算出した。
【0064】本試験は1薬液濃度区当り5ポット制で行
い、防除効果の評価値と稲に対する薬害程度を示した。
その結果は表6のとおりである。
【0065】
【表6】
【0066】試験例3 稲紋枯病効果試験 温室内で直径6cmのプラスチックポットで土耕栽培し
た6〜7葉期の稲(品種:朝日)に、実施例4に準じて
調製した水和剤の所定濃度希釈液を自動散布装置を用い
て1ポット当り10ml散布した。薬剤処理した翌日
に、あらかじめ稲藁培地に培養した稲紋枯病菌(Rhi
zoctonia solani:リゾクトニア ソラ
ニ)を接種源として株元に置いた。24℃、湿度100
%の温室内に5日間静置し、稲紋枯病を発病させた。接
種5日後、発病した葉鞘の株元からの最高病斑高を測定
し、次式により防除価(%)を算出した。
【0067】本試験は1薬液濃度区当り3ポット制で行
い、その平均防除価(%)を求めて、試験例1と同様な
方法で防除効果の評価値に換算した。また、稲に対する
薬害を試験例1と同じ基準で調査し、表示した。その結
果は表7のとおりである。
【0068】
【数2】
【0069】
【表7】
【0070】試験例4 大麦うどんこ病防除効果試験 温室内で直径6cmの大きさのプラスチックポットで土
耕栽培した大麦(品種:アズマゴールデン)の第1葉期
苗に、実施例4に準じて調製した水和剤の所定濃度希釈
液を自動散布装置を用いて1ポット当り10ml散布し
た。薬剤処理した翌日に、あらかじめ大麦葉上で形成さ
せた大麦うどんこ病菌(Erysiphe grami
nis:エリシフェ グラミニス)の分生胞子を展着剤
(ポリオキシエチレンアルキルエーテル)の50ppm
水溶液にて胞子濃度を5×105胞子数(個)/mlに
調整し、これをスプレーガンを用いて大麦の茎葉に噴霧
接種した。20℃、湿度100%の接種箱内に一夜保っ
た後、20℃の温室内に移して発病を促した。接種7日
後に1葉当りの大麦うどんこ病の病斑数を調査し、次式
により防除価(%)を算出した。
【0071】本試験は1薬液濃度区当り3ポット制で行
い、その平均防除価(%)を求めて、試験例1と同様な
方法で防除効果の評価値に換算した。
【0072】また、大麦に対する薬害程度を試験例1と
同じ基準で調査し、表示した。その結果は表8のとおり
である。
【0073】
【数3】
【0074】
【表8】
【0075】試験例5 トマト疫病防除効果試験 温室内で直径6cmの大きさのプラスチックポットで土
耕栽培したトマト(品種:東光K)の第5葉期苗に、実
施例4に準じて調製した水和剤の所定濃度希釈液を、自
動散布装置を用い1ポット当り10mlを散布した。薬
剤処理した翌日に、あらかじめスライスしたジャガイモ
片上で形成させたトマト疫病菌(Phytophtho
ra infestans:フィトフトラ インフェス
タンス)の遊走子嚢を展着剤(ポリオキシエチレンアル
キルエーテル)の50ppm水溶液にて遊走子嚢濃度5
×105胞子数(個)/mlに調整し、スプレーガンを
用いてトマトの茎葉に噴霧接種した。20℃、湿度10
0%の接種箱に一夜保った後、24℃の温室内に移して
発病を促した。接種4日後に、第1〜4本葉についてト
マト疫病の発病面積歩合(%)を調査し、平均発病面積
歩合を求め、次式により防除価(%)を算出した。
【0076】本試験は1薬液濃度区当り3ポット制で行
い、その平均防除価(%)を求め、試験例1と同様な方
法で評価値に換算した。
【0077】また、試験例1と同一の基準によりトマト
に対する薬害を調査した。その結果は表9のとおりであ
る。
【0078】
【数4】
【0079】
【表9】
【0080】試験例6 キュウリ灰色かび病防除効果試
験 温室内で直径6cmの大きさのプラスチックポットで土
耕栽培したキュウリ(品種:相模半白)の第2葉期苗
に、実施例4に準じて調製した水和剤の所定濃度希釈液
を自動散布装置を用い1ポット当り10ml散布した。
【0081】薬剤処理した翌日に、あらかじめジャガイ
モ煎汁培地で培養したキュウリ灰色かび病菌(Botr
ytis cinerea:ボトリティス シネレア)
の含菌寒天片を置床接種した。その後のポットを、温度
20℃、湿度100%の接種箱に一夜保った後、温度2
4℃の温室内に移して発病を促した。接種4日後に、1
葉当りの病斑直径(cm)を測定し、平均病斑直径を求
めた。また、薬剤無散布区は薬剤散布処理しない以外は
薬剤散布区と同様に試験を行った。
【0082】本試験は1薬液濃度区当り3ポット制で行
い、下記式によりその平均防除価(%)を求め、試験例
1と同様な方法により評価値に換算した。
【0083】また、試験例1と同一の基準によりキュウ
リに対する薬害を調査した。その結果は表10のとおり
である。
【0084】
【数5】
【0085】
【表10】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A01N 43/60 101 A01N 43/60 101 C07D 405/14 213 C07D 405/14 213 409/14 213 409/14 213 (72)発明者 久津間 誠一 神奈川県厚木市妻田東1丁目5番9−901 号 (72)発明者 渡邊 嘉久 神奈川県厚木市戸田2352番地の1

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 【化1】 (式中、R1は、低級アルキル基または/およびハロゲ
    ン原子により置換されてもよいチエニル基、フリル基、
    ピロリル基、ピリジル基、ピリミジル基、ピラジル基、
    インドリル基、キノリル基またはキノキサリル基を示
    し、R2およびR3は低級アルキル基を示す。)で表され
    るピリジルピリミジン誘導体。
  2. 【請求項2】一般式 【化2】 (式中、R1は、低級アルキル基または/およびハロゲ
    ン原子により置換されてもよいチエニル基、フリル基、
    ピロリル基、ピリジル基、ピリミジル基、ピラジル基、
    インドリル基、キノリル基またはキノキサリル基を示
    し、R2およびR3は低級アルキル基を示す。)で表され
    るピリジルピリミジン誘導体を活性成分として含有する
    ことを特徴とする、農園芸用殺菌剤。
JP31849296A 1996-11-15 1996-11-15 ピリジルピリミジン誘導体および農園芸用殺菌剤 Pending JPH10147584A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009064388A3 (en) * 2007-11-09 2009-08-27 Liu Jun O Inhibitors of human methionine aminopeptidase 1 and methods of treating disorders

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