JPH10146386A - ポリエーテルエステル型医療用粘着剤 - Google Patents
ポリエーテルエステル型医療用粘着剤Info
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- JPH10146386A JPH10146386A JP8309144A JP30914496A JPH10146386A JP H10146386 A JPH10146386 A JP H10146386A JP 8309144 A JP8309144 A JP 8309144A JP 30914496 A JP30914496 A JP 30914496A JP H10146386 A JPH10146386 A JP H10146386A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 粘着性、安定性に優れ、糊残りや皮膚刺激が
少なく、安全性に優れ、かつ他の粘着付与成分の添加無
しに機能しうる、新規な医療用粘着剤を提供する。 【解決手段】 下記式(1)〜(4) (ただし、Aは炭素数6〜12の2価の芳香族基、Dは
炭素数2〜15の2価の炭化水素基、Rは炭素数2〜4
のアルキレン基、k は(RO)kで示されるポリオキシ
アルキレン構造の分子量が200〜20,000となる
ような単位繰り返し数、Rは炭素数が4〜10の範囲の
アルキル基である。)で示される繰り返し単位から実質
的になり、かつ(1)〜(4)で表される繰り返し単位
の合計量に基づく(3)の含有量が重量比で25〜90
重量%、(4)の含有量が重量比で70〜5重量%の範囲
内であるポリエーテルエステル共重合体よりなることを
特徴とする医療用粘着剤。
少なく、安全性に優れ、かつ他の粘着付与成分の添加無
しに機能しうる、新規な医療用粘着剤を提供する。 【解決手段】 下記式(1)〜(4) (ただし、Aは炭素数6〜12の2価の芳香族基、Dは
炭素数2〜15の2価の炭化水素基、Rは炭素数2〜4
のアルキレン基、k は(RO)kで示されるポリオキシ
アルキレン構造の分子量が200〜20,000となる
ような単位繰り返し数、Rは炭素数が4〜10の範囲の
アルキル基である。)で示される繰り返し単位から実質
的になり、かつ(1)〜(4)で表される繰り返し単位
の合計量に基づく(3)の含有量が重量比で25〜90
重量%、(4)の含有量が重量比で70〜5重量%の範囲
内であるポリエーテルエステル共重合体よりなることを
特徴とする医療用粘着剤。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、皮膚や粘膜のよう
な生体膜に貼付する医療用テープや絆創膏等の外用貼付
剤に用いることのできる新規な医療用粘着剤に関する。
更に詳細には本発明はポリエーテルエステル共重合体よ
りなる医療用粘着剤に関する。
な生体膜に貼付する医療用テープや絆創膏等の外用貼付
剤に用いることのできる新規な医療用粘着剤に関する。
更に詳細には本発明はポリエーテルエステル共重合体よ
りなる医療用粘着剤に関する。
【0002】
【従来の技術】医療用テープ等の外用貼付剤に従来用い
られてきた粘着剤は、大まかにはゴム系粘着剤とアクリ
ル系粘着剤に分類される。ゴム系粘着剤の代表的なもの
としては、天然ゴムや合成ゴム(スチレン−イソプレン
−スチレンブロック共重合体、ポリブテン、ポリイソブ
チレン、ポリイソプレン、エチレン−酢酸ビニル共重合
体)を主成分としてこれに適量のロジン、ロジンエステ
ル、あるいは合成炭化水素樹脂からなる粘着付与剤、お
よび軟化剤、安定剤を添加したものである。かかる粘着
剤は配合許容範囲が広いため特性コントロールが容易で
ある反面、その配合比によっては粘着力の低下、もしく
は内部凝集力の不足によって、使用時や剥離時に、被着
体である皮膚表面ヘ粘着剤の糊残りを生じる。更に粘着
付与剤、定化剤など、雑多な化学成分の混合物である場
合には、これら化学成分による皮膚に対する刺激が強
く、かぶれや皮膚炎の原因になることが多いという問題
点を有する。
られてきた粘着剤は、大まかにはゴム系粘着剤とアクリ
ル系粘着剤に分類される。ゴム系粘着剤の代表的なもの
としては、天然ゴムや合成ゴム(スチレン−イソプレン
−スチレンブロック共重合体、ポリブテン、ポリイソブ
チレン、ポリイソプレン、エチレン−酢酸ビニル共重合
体)を主成分としてこれに適量のロジン、ロジンエステ
ル、あるいは合成炭化水素樹脂からなる粘着付与剤、お
よび軟化剤、安定剤を添加したものである。かかる粘着
剤は配合許容範囲が広いため特性コントロールが容易で
ある反面、その配合比によっては粘着力の低下、もしく
は内部凝集力の不足によって、使用時や剥離時に、被着
体である皮膚表面ヘ粘着剤の糊残りを生じる。更に粘着
付与剤、定化剤など、雑多な化学成分の混合物である場
合には、これら化学成分による皮膚に対する刺激が強
く、かぶれや皮膚炎の原因になることが多いという問題
点を有する。
【0003】このようなゴム系粘着剤の粘着力不足、糊
残り、あるいは皮膚刺激を防ぐ手段として、粘着剤とし
て機能するのに必要な部分構造を共有結合により一体化
することが検討されており、その代表例であるアクリル
系粘着剤としては、2−エチルへキシル基、ブチル基等
の炭素数4〜18の長鎖アルキル基の(メタ)アクリレ
−トと、酢酸ビニル、メチルメタクリレート、高極性モ
ノマー(アクリル酸、ビニルピロリドン)等の成分を、
共重合等により組み合わせたものが知られている。この
ようなアクリル系粘着剤は高極性成分や架橋成分と共重
合されることにより、内部凝集力不足により粘着剤が分
離したり皮膚に糊残りするという現象は起こり難く、良
好な粘着性を示す。しかしながら、架橋が強固で室温に
おける弾性損失率が高く、粘着剤が皮膚の動きに追従で
きず、これが貼付時に皮膚に対する刺激となり、しばし
ばかぶれや皮膚炎の原因となる。
残り、あるいは皮膚刺激を防ぐ手段として、粘着剤とし
て機能するのに必要な部分構造を共有結合により一体化
することが検討されており、その代表例であるアクリル
系粘着剤としては、2−エチルへキシル基、ブチル基等
の炭素数4〜18の長鎖アルキル基の(メタ)アクリレ
−トと、酢酸ビニル、メチルメタクリレート、高極性モ
ノマー(アクリル酸、ビニルピロリドン)等の成分を、
共重合等により組み合わせたものが知られている。この
ようなアクリル系粘着剤は高極性成分や架橋成分と共重
合されることにより、内部凝集力不足により粘着剤が分
離したり皮膚に糊残りするという現象は起こり難く、良
好な粘着性を示す。しかしながら、架橋が強固で室温に
おける弾性損失率が高く、粘着剤が皮膚の動きに追従で
きず、これが貼付時に皮膚に対する刺激となり、しばし
ばかぶれや皮膚炎の原因となる。
【0004】これに対し、特開平3−220120号公
報には、アクリル酸エステル系ポリマーおよび該ポリマ
ーと相溶する液体成分とを含むアクリル系ゲル状粘着剤
が提案されている。このゲル状粘着剤は、多量の液体成
分を含有できるため、従来の非架橋粘着剤に比べて粘着
力と剥離容易性をコントロールでき、角質層剥離も少な
いとされている。しかしながら、かかる粘着剤は液体含
有ゲル層を形成させるために、アクリル酸エステル系ポ
リマー中に含まれるアクリル酸単位をAl3+やチタンな
どの多価金属アルコラートや三官能イソシアネートなど
の低分子架橋剤を用いて化学反応により架橋する必要が
ある。こうした高分子化学架橋反応では、通常、未反応
の試薬が痕跡量系に残存するため、この有害な未反応試
薬が経皮的に体内に吸収される危険性がある。また特開
昭60−147487号では、生体親和性の高いゼラチ
ンを主成分に、可塑剤、ゲル化阻害剤を配合した粘着剤
が提案されているが、この粘着剤は常温から体温付近
(20〜37℃)にかけての粘着特性の変化が激しく、
特に体温付近の高温多湿下での肌への糊残りや曳糸性の
点で問題がある。またゲル化阻害剤などの添加物の刺激
によるかぶれ、皮膚炎の問題も無視できない。
報には、アクリル酸エステル系ポリマーおよび該ポリマ
ーと相溶する液体成分とを含むアクリル系ゲル状粘着剤
が提案されている。このゲル状粘着剤は、多量の液体成
分を含有できるため、従来の非架橋粘着剤に比べて粘着
力と剥離容易性をコントロールでき、角質層剥離も少な
いとされている。しかしながら、かかる粘着剤は液体含
有ゲル層を形成させるために、アクリル酸エステル系ポ
リマー中に含まれるアクリル酸単位をAl3+やチタンな
どの多価金属アルコラートや三官能イソシアネートなど
の低分子架橋剤を用いて化学反応により架橋する必要が
ある。こうした高分子化学架橋反応では、通常、未反応
の試薬が痕跡量系に残存するため、この有害な未反応試
薬が経皮的に体内に吸収される危険性がある。また特開
昭60−147487号では、生体親和性の高いゼラチ
ンを主成分に、可塑剤、ゲル化阻害剤を配合した粘着剤
が提案されているが、この粘着剤は常温から体温付近
(20〜37℃)にかけての粘着特性の変化が激しく、
特に体温付近の高温多湿下での肌への糊残りや曳糸性の
点で問題がある。またゲル化阻害剤などの添加物の刺激
によるかぶれ、皮膚炎の問題も無視できない。
【0005】一方、化学的に粘着ポリマーを架橋するこ
となしに、分子オーダーでの物理的相互作用(例えばV
an Del Waals力等)を利用した擬似架橋を
行うことも検討され、例えば、特公平8−2785号で
は、アルキルアクリレートへのスチレンマクロモノマー
のグラフト共重合により、側鎖のポリスチレンがドメイ
ンを形成し橋架け状態となった擬似架橋体が、十分な内
部凝集力と柔軟性を併せ持ち、また皮膚刺激の少ない粘
着剤として提案されている。しかしながら、この粘着剤
の場合には、確かに従来のものと比べると凝集力は向上
してなおかつ皮膚刺激が少ないと思われるが、それでも
パーフェクトにこれらの問題点を解決しているとは思え
ず、実際糊残りに対する記述はない。すなわち特に効率
的な擬似架橋体形成という意味で改善の余地が残ってい
ると考えられる。
となしに、分子オーダーでの物理的相互作用(例えばV
an Del Waals力等)を利用した擬似架橋を
行うことも検討され、例えば、特公平8−2785号で
は、アルキルアクリレートへのスチレンマクロモノマー
のグラフト共重合により、側鎖のポリスチレンがドメイ
ンを形成し橋架け状態となった擬似架橋体が、十分な内
部凝集力と柔軟性を併せ持ち、また皮膚刺激の少ない粘
着剤として提案されている。しかしながら、この粘着剤
の場合には、確かに従来のものと比べると凝集力は向上
してなおかつ皮膚刺激が少ないと思われるが、それでも
パーフェクトにこれらの問題点を解決しているとは思え
ず、実際糊残りに対する記述はない。すなわち特に効率
的な擬似架橋体形成という意味で改善の余地が残ってい
ると考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来技術に鑑みて、医療用テープを皮膚上の動きの激し
い部位に貼付した場合も十分な粘着性を有する、新規な
医療用粘着剤を提供することにある。また本発明の目的
は、医療用テープを皮膚上の動きの激しい部位に貼付し
た場合も十分な粘着性を有し、安定剤を添加しない場合
でも相分離等を起こさず、従って粘着性能、貼付製剤と
しての機能を経時的な変化もなく安定に維持できるとい
う安定性を示す、新規な医療用粘着剤を提供することに
ある。またさらに本発明の目的は、医療用テープを皮膚
上の動きの激しい部位に貼付した場合も十分な粘着性を
有し、安定剤を添加しない場合でも相分離等を起こさ
ず、従って粘着性能、貼付製剤としての機能を経時的な
変化もなく安定に維持できるという安定性を示し、かつ
糊残りや皮膚刺激の少ない、新規な医療用粘着剤を提供
することにある。さらに本発明の目的は、粘着性、安定
性に優れ、糊残りや皮膚刺激が少なく、安全性に優れ、
かつ他の粘着付与成分の添加無しに機能しうる、新規な
医療用粘着剤を提供することにある。
従来技術に鑑みて、医療用テープを皮膚上の動きの激し
い部位に貼付した場合も十分な粘着性を有する、新規な
医療用粘着剤を提供することにある。また本発明の目的
は、医療用テープを皮膚上の動きの激しい部位に貼付し
た場合も十分な粘着性を有し、安定剤を添加しない場合
でも相分離等を起こさず、従って粘着性能、貼付製剤と
しての機能を経時的な変化もなく安定に維持できるとい
う安定性を示す、新規な医療用粘着剤を提供することに
ある。またさらに本発明の目的は、医療用テープを皮膚
上の動きの激しい部位に貼付した場合も十分な粘着性を
有し、安定剤を添加しない場合でも相分離等を起こさ
ず、従って粘着性能、貼付製剤としての機能を経時的な
変化もなく安定に維持できるという安定性を示し、かつ
糊残りや皮膚刺激の少ない、新規な医療用粘着剤を提供
することにある。さらに本発明の目的は、粘着性、安定
性に優れ、糊残りや皮膚刺激が少なく、安全性に優れ、
かつ他の粘着付与成分の添加無しに機能しうる、新規な
医療用粘着剤を提供することにある。
【0007】本発明者らは、かかる従来技術に鑑みて鋭
意検討の結果、芳香族ジカルボン酸、アルキレングリコ
ール、ポリオキシアルキレングリコール及び長鎖アルキ
ルグラフトグリセロールエーテルという特定の4種類の
繰り返し単位から実質的になり、かつこれら繰り返し単
位のうちポリオキシアルキレングリコール及びアルキル
グラフトグリセロールエーテルの含有量が特定の範囲内
にあるポリエーテルエステル共重合体からなる粘着剤
が、十分な粘着性を有し、また適度な内部凝集力と柔軟
性を有しており、さらに皮膚刺激性が少ないことから、
前記の問題点が解決できることを見出し、本発明に到達
したものである。
意検討の結果、芳香族ジカルボン酸、アルキレングリコ
ール、ポリオキシアルキレングリコール及び長鎖アルキ
ルグラフトグリセロールエーテルという特定の4種類の
繰り返し単位から実質的になり、かつこれら繰り返し単
位のうちポリオキシアルキレングリコール及びアルキル
グラフトグリセロールエーテルの含有量が特定の範囲内
にあるポリエーテルエステル共重合体からなる粘着剤
が、十分な粘着性を有し、また適度な内部凝集力と柔軟
性を有しており、さらに皮膚刺激性が少ないことから、
前記の問題点が解決できることを見出し、本発明に到達
したものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、下記式
(1)〜(4)
(1)〜(4)
【0009】
【化4】
【0010】(式中、Aは炭素数6〜12の2価の芳香
族基、Dは炭素数2〜15の2価の炭化水素基、Rは炭
素数2〜4のアルキレン基、k は(RO)kで示される
ポリオキシアルキレングリコールの数平均分子量が20
0〜20,000となるような単位繰り返し単位数、
R’は炭素数が4〜10のアルキル基である。)で示さ
れる繰り返し単位から実質的になり、かつ該式(1)〜
(4)で表される繰り返し単位の合計量に基づく該式
(3)で表される繰り返し単位の含有量が重量比で25
〜90重量%、該式(4)で表される繰り返し単位の含
有量が重量比で70〜5重量%であるポリエーテルエス
テル共重合体よりなることを特徴とする医療用粘着剤、
及びかかる医療用粘着剤からなる粘着剤層と支持体とか
らなる医療用粘着製剤である。
族基、Dは炭素数2〜15の2価の炭化水素基、Rは炭
素数2〜4のアルキレン基、k は(RO)kで示される
ポリオキシアルキレングリコールの数平均分子量が20
0〜20,000となるような単位繰り返し単位数、
R’は炭素数が4〜10のアルキル基である。)で示さ
れる繰り返し単位から実質的になり、かつ該式(1)〜
(4)で表される繰り返し単位の合計量に基づく該式
(3)で表される繰り返し単位の含有量が重量比で25
〜90重量%、該式(4)で表される繰り返し単位の含
有量が重量比で70〜5重量%であるポリエーテルエス
テル共重合体よりなることを特徴とする医療用粘着剤、
及びかかる医療用粘着剤からなる粘着剤層と支持体とか
らなる医療用粘着製剤である。
【0011】
【発明の実施の形態】上記式(1)において、Aは炭素
数6〜12の2価の芳香族基を示し、具体的にはp−フ
ェニレン、m−フェニレン、2,6−ナフチレン、2,
7−ナフチレン、1,4−ナフチレン、1,5−ナフチ
レン、4,4’−ビフェニレン、2,2’−ビフェニレ
ン基等を例示することができる。Aとしてはこれらのう
ちp−フェニレン基、2,6−ナフチレン基が好まし
い。上記式(2)において、Dは炭素数2〜15の2価
の炭化水素基であり、炭素数2〜15の鎖状アルキレン
基若しくはシクロアルキレン基を挙げることができる。
具体的にはエチレン、トリメチレン、プロピレン、テト
ラメチレン、ヘキサメチレン、オクタメチレン、デカメ
チレン、ドデカメチレン基等の炭素数2〜15の鎖状ア
ルキレン基、若しくは1,4−シクロヘキサンジメチレ
ン基等の炭素数8〜12のシクロアルキレン基を例示す
ることができる。これらのうちテトラメチレン基、ヘキ
サメチレン基が好ましい。
数6〜12の2価の芳香族基を示し、具体的にはp−フ
ェニレン、m−フェニレン、2,6−ナフチレン、2,
7−ナフチレン、1,4−ナフチレン、1,5−ナフチ
レン、4,4’−ビフェニレン、2,2’−ビフェニレ
ン基等を例示することができる。Aとしてはこれらのう
ちp−フェニレン基、2,6−ナフチレン基が好まし
い。上記式(2)において、Dは炭素数2〜15の2価
の炭化水素基であり、炭素数2〜15の鎖状アルキレン
基若しくはシクロアルキレン基を挙げることができる。
具体的にはエチレン、トリメチレン、プロピレン、テト
ラメチレン、ヘキサメチレン、オクタメチレン、デカメ
チレン、ドデカメチレン基等の炭素数2〜15の鎖状ア
ルキレン基、若しくは1,4−シクロヘキサンジメチレ
ン基等の炭素数8〜12のシクロアルキレン基を例示す
ることができる。これらのうちテトラメチレン基、ヘキ
サメチレン基が好ましい。
【0012】上記式(3)において、Rは炭素数2〜4
のアルキレン基を示し、具体的には、エチレン、プロピ
レン、テトラメチレン基等を例示することができる。R
としてはこれらのうち、エチレン基、テトラメチレン基
が好ましい。kは(RO)kで示されるポリオキシアルキ
レングリコールの数平均分子量が、200〜20,00
0となるような繰り返し単位数を示す。ポリオキシアル
キレングリコールの数平均分子量は、好ましくは400
〜6,000であり、より好ましくは800〜3,00
0、特に好ましくは900〜2,000である。例え
ば、Rがエチレンの場合、kがおよそ9〜455の範囲
の数の場合であれば数平均分子量で400〜6,000
に相当し、kが18〜228の範囲の数の場合であれば
数平均分子量は800〜3,000に相当し、kが20
〜152範囲の数の場合であれば数平均分子量で900
〜2,000に相当する。
のアルキレン基を示し、具体的には、エチレン、プロピ
レン、テトラメチレン基等を例示することができる。R
としてはこれらのうち、エチレン基、テトラメチレン基
が好ましい。kは(RO)kで示されるポリオキシアルキ
レングリコールの数平均分子量が、200〜20,00
0となるような繰り返し単位数を示す。ポリオキシアル
キレングリコールの数平均分子量は、好ましくは400
〜6,000であり、より好ましくは800〜3,00
0、特に好ましくは900〜2,000である。例え
ば、Rがエチレンの場合、kがおよそ9〜455の範囲
の数の場合であれば数平均分子量で400〜6,000
に相当し、kが18〜228の範囲の数の場合であれば
数平均分子量は800〜3,000に相当し、kが20
〜152範囲の数の場合であれば数平均分子量で900
〜2,000に相当する。
【0013】上記式(3)で表されるポリオキシアルキ
レングリコールの含有量は、上記式(1)〜(4)で表
される繰り返し単位の合計量に基づいて重量比で25〜
90重量(wt)%である。本発明のポリエーテルエス
テル共重合体におけるソフトセグメントであるポリオキ
シアルキレングリコールの含有量が、該ポリエーテルエ
ステル共重合体に対し重量比で25wt%未満ではポリ
エーテルエステル共重合体の疎水性、剛直性が高すぎ、
粘着剤が皮膚の動きに追従できにくい傾向にあり、また
90wt%を超えると柔軟性が高すぎるため、内部凝集
力の低下を招き機械的強度も十分ではない。かかるポリ
オキシアルキレングリコールの含有量は、好ましくは3
0〜85wt%、より好ましくは40〜80wt%であ
る。
レングリコールの含有量は、上記式(1)〜(4)で表
される繰り返し単位の合計量に基づいて重量比で25〜
90重量(wt)%である。本発明のポリエーテルエス
テル共重合体におけるソフトセグメントであるポリオキ
シアルキレングリコールの含有量が、該ポリエーテルエ
ステル共重合体に対し重量比で25wt%未満ではポリ
エーテルエステル共重合体の疎水性、剛直性が高すぎ、
粘着剤が皮膚の動きに追従できにくい傾向にあり、また
90wt%を超えると柔軟性が高すぎるため、内部凝集
力の低下を招き機械的強度も十分ではない。かかるポリ
オキシアルキレングリコールの含有量は、好ましくは3
0〜85wt%、より好ましくは40〜80wt%であ
る。
【0014】上記式(4)において、R’は炭素数が4
〜10のアルキル基である。かかるアルキル基として
は、直鎖または分岐鎖の炭素数4〜10のアルキル基を
挙げることができ、例えばn−ブチル、n−オクチル、
2−エチルへキシル基等が挙げられるが、なかでも2−
エチルへキシル基が好ましい。また上記式(4)で表さ
れるアルキルグラフトグリセロールエーテルの含有量
は、上記式(1)〜(4)で表される繰り返し単位の合
計量に基づいて重量比で70〜5重量%である。本発明
のポリエーテルエステル共重合体における粘着付与部位
であるアルキルグラフトグリセロールエーテルの含有量
が、該ポリエーテルエステルに対し重量比で5wt%未
満では粘着性が低く、皮膚上への貼付に際して粘着剤と
して機能できず、また70wt%を超えると粘着性の著
しい増大ならびに凝集力の低下による糊残りを招き、本
発明の目的とする機能発現に関して十分ではない。かか
るアルキルグラフトグリセロールエーテルの含有量は、
好ましくは60〜10wt%、より好ましくは50〜3
0wt%である。
〜10のアルキル基である。かかるアルキル基として
は、直鎖または分岐鎖の炭素数4〜10のアルキル基を
挙げることができ、例えばn−ブチル、n−オクチル、
2−エチルへキシル基等が挙げられるが、なかでも2−
エチルへキシル基が好ましい。また上記式(4)で表さ
れるアルキルグラフトグリセロールエーテルの含有量
は、上記式(1)〜(4)で表される繰り返し単位の合
計量に基づいて重量比で70〜5重量%である。本発明
のポリエーテルエステル共重合体における粘着付与部位
であるアルキルグラフトグリセロールエーテルの含有量
が、該ポリエーテルエステルに対し重量比で5wt%未
満では粘着性が低く、皮膚上への貼付に際して粘着剤と
して機能できず、また70wt%を超えると粘着性の著
しい増大ならびに凝集力の低下による糊残りを招き、本
発明の目的とする機能発現に関して十分ではない。かか
るアルキルグラフトグリセロールエーテルの含有量は、
好ましくは60〜10wt%、より好ましくは50〜3
0wt%である。
【0015】すなわち、本発明のポリエーテルエステル
共重合体を構成する上記式(1)〜(4)で表される繰
り返し単位のA、D,R,k,R’の好ましい組み合わ
せとしては、Aがp−フェニレン基又は2,6−ナフチ
レン基で、Dがテトラメチレン基又はヘキサメチレン基
で、Rがエチレン基及び/又はテトラメチレン基、kは
(RO)kで示されるポリオキシアルキレングリコール
の数平均分子量が400〜6,000で、R’が2−エ
チルへキシル基であるものを挙げることができ、更にこ
の場合に、式(3)で表される繰り返し単位の含有量が
式(1)〜(4)で表される繰り返し単位の合計量に基
づいて重量比で30〜85wt%で、式(4)で表され
る繰り返し単位の含有量が重量比で60〜10wt%で
あるものをより好ましいものとして挙げることができ
る。なかでもAがp−フェニレン基又は2,6−ナフチ
レン基で、Dがテトラメチレン基又はヘキサメチレン基
で、Rがエチレン基及び/又はテトラメチレン基、k は
(RO)kで示されるポリオキシアルキレン構造成分の
数平均分子量が400〜6,000(より好ましくは9
00〜2,000)で、Rが2−エチルへキシル基であ
る場合を好ましいものとして挙げることができ、更にこ
の場合に、式(3)で表される繰り返し単位の含有量が
式(1)〜(4)で表される繰り返し単位の合計量に基
づいて重量比で30〜85wt%で、式(4)で表され
る繰り返し単位の含有量が重量比で60〜10wt%で
あるものをより好ましいものとして挙げることができ
る。特に好ましいものとして、Aが2,6−ナフチレン
基で、Dがテトラメチレン基で、Rがテトラメチレン
基、k は(RO)kで示されるポリオキシアルキレング
リコールの数平均分子量が400〜6,000(より好
ましくは900〜2,000)で、R’が2−エチルへ
キシル基である場合を挙げることができ、更にこの場合
に、式(3)で表される繰り返し単位の含有量が式
(1)〜(4)で表される繰り返し単位の合計量に基づ
いて重量比で30〜85wt%(より好ましくは40〜
80wt%)で、式(4)で表される繰り返し単位の含
有量が重量比で60〜10wt%(より好ましくは50
〜30wt%)であるものをより好ましいものとして挙
げることができる。
共重合体を構成する上記式(1)〜(4)で表される繰
り返し単位のA、D,R,k,R’の好ましい組み合わ
せとしては、Aがp−フェニレン基又は2,6−ナフチ
レン基で、Dがテトラメチレン基又はヘキサメチレン基
で、Rがエチレン基及び/又はテトラメチレン基、kは
(RO)kで示されるポリオキシアルキレングリコール
の数平均分子量が400〜6,000で、R’が2−エ
チルへキシル基であるものを挙げることができ、更にこ
の場合に、式(3)で表される繰り返し単位の含有量が
式(1)〜(4)で表される繰り返し単位の合計量に基
づいて重量比で30〜85wt%で、式(4)で表され
る繰り返し単位の含有量が重量比で60〜10wt%で
あるものをより好ましいものとして挙げることができ
る。なかでもAがp−フェニレン基又は2,6−ナフチ
レン基で、Dがテトラメチレン基又はヘキサメチレン基
で、Rがエチレン基及び/又はテトラメチレン基、k は
(RO)kで示されるポリオキシアルキレン構造成分の
数平均分子量が400〜6,000(より好ましくは9
00〜2,000)で、Rが2−エチルへキシル基であ
る場合を好ましいものとして挙げることができ、更にこ
の場合に、式(3)で表される繰り返し単位の含有量が
式(1)〜(4)で表される繰り返し単位の合計量に基
づいて重量比で30〜85wt%で、式(4)で表され
る繰り返し単位の含有量が重量比で60〜10wt%で
あるものをより好ましいものとして挙げることができ
る。特に好ましいものとして、Aが2,6−ナフチレン
基で、Dがテトラメチレン基で、Rがテトラメチレン
基、k は(RO)kで示されるポリオキシアルキレング
リコールの数平均分子量が400〜6,000(より好
ましくは900〜2,000)で、R’が2−エチルへ
キシル基である場合を挙げることができ、更にこの場合
に、式(3)で表される繰り返し単位の含有量が式
(1)〜(4)で表される繰り返し単位の合計量に基づ
いて重量比で30〜85wt%(より好ましくは40〜
80wt%)で、式(4)で表される繰り返し単位の含
有量が重量比で60〜10wt%(より好ましくは50
〜30wt%)であるものをより好ましいものとして挙
げることができる。
【0016】このような本発明のポリエーテルエステル
共重合体は、具体的には、(i)上記式(1)及び
(2)で表される繰り返し単位からなる下記式(5)
共重合体は、具体的には、(i)上記式(1)及び
(2)で表される繰り返し単位からなる下記式(5)
【0017】
【化5】
【0018】(式中、A、Dの定義は上記式(1)及び
(2)に同じ。)で表されるポリエステル成分をハード
セグメントとし、(ii)上記式(3)で表される繰り返
し単位からなる数平均分子量が200〜20,000の
ポリオキシアルキレングリコールをソフトセグメントと
するエラストマーであって、(iii)上記式(1)及び
(4)で表される繰り返し単位からなる下記式(6)
(2)に同じ。)で表されるポリエステル成分をハード
セグメントとし、(ii)上記式(3)で表される繰り返
し単位からなる数平均分子量が200〜20,000の
ポリオキシアルキレングリコールをソフトセグメントと
するエラストマーであって、(iii)上記式(1)及び
(4)で表される繰り返し単位からなる下記式(6)
【0019】
【化6】
【0020】(式中、A、R’の定義は上記式(1)及
び(4)に同じ。)で表されるグラフトポリエステルを
粘着付与部位として有するポリエーテルエステル共重合
体であって、該ポリエーテルエステル共重合体における
該ポリオキシアルキレングリコールの含有量が重量比で
25〜90wt%で、該ポリエーテルエステル共重合体
における該グラフトポリエステルの含有量が重量比で7
0〜5wt%であるポリエーテルエステル共重合体より
なることを特徴とする医療用粘着剤である。
び(4)に同じ。)で表されるグラフトポリエステルを
粘着付与部位として有するポリエーテルエステル共重合
体であって、該ポリエーテルエステル共重合体における
該ポリオキシアルキレングリコールの含有量が重量比で
25〜90wt%で、該ポリエーテルエステル共重合体
における該グラフトポリエステルの含有量が重量比で7
0〜5wt%であるポリエーテルエステル共重合体より
なることを特徴とする医療用粘着剤である。
【0021】本発明のポリエーテルエステル共重合体は
上記式(1)、(2)、(3)及び(4)で表される繰
り返し単位より実質的になるが、ここで実質的になると
は、本発明の目的とするポリエーテルエステル共重合体
の特性に影響を与えるような他の成分を含まない趣旨で
あって、そのような影響を与えない範囲で式(1)〜
(4)で表される繰り返し単位以外の成分を含有するこ
とを排除する意図ではない。本発明のポリエーテルエス
テル共重合体は、上記のハードセグメントとソフトセグ
メント、及び粘着性付与部位として機能する上記式
(1)及び(4)からなる式(6)とがランダムブロッ
ク共重合体を形成していても、対称ブロック共重合体で
あってもよい。本発明のポリエーテルエステル共重合体
は、上記式(1)で表される繰り返し単位の1種または
2種以上を用いてもよく、上記式(2)で表される繰り
返し単位の1種又は2種以上を用いてもよく、上記式
(3)で表される繰り返し単位の1種又は2種以上を用
いてもよい(例えばエチレン/プロピレンブロック)。
本発明におけるポリエーテルエステル共重合体は、例え
ばポリ(オキシテトラメチレン)グリコールとジメチル
テレフタレート等の芳香族ジカルボン酸および/または
そのエステル形成性誘導体、および1,4ーブタンジオ
ール、グリセロールーαーモノ(2ーエチルヘキシル)
エーテル等を触媒の存在下、加熱重縮合する従来公知の
製造方法により得ることができる。用いる触媒として
は、例えばチタン、アンチモン、ゲルマニウム、スズ、
亜鉛等の金属化合物を用いることができる。生成するポ
リエーテルエステル共重合体は、その目的に応じてポリ
オキシアルキレングリコールの分子量、共重合組成を任
意に変化させることができる。生成するポリエーテルエ
ステル共重合体の重合度は、フェノール/1,1,2,
2−テトラクロルエタン混合溶媒(重量比6/4)中、
濃度1.2g/dl、温度35℃で測定した還元粘度
で、1.0−5.0とすることが好ましく、2.0−3.0
とすることがより好ましい。
上記式(1)、(2)、(3)及び(4)で表される繰
り返し単位より実質的になるが、ここで実質的になると
は、本発明の目的とするポリエーテルエステル共重合体
の特性に影響を与えるような他の成分を含まない趣旨で
あって、そのような影響を与えない範囲で式(1)〜
(4)で表される繰り返し単位以外の成分を含有するこ
とを排除する意図ではない。本発明のポリエーテルエス
テル共重合体は、上記のハードセグメントとソフトセグ
メント、及び粘着性付与部位として機能する上記式
(1)及び(4)からなる式(6)とがランダムブロッ
ク共重合体を形成していても、対称ブロック共重合体で
あってもよい。本発明のポリエーテルエステル共重合体
は、上記式(1)で表される繰り返し単位の1種または
2種以上を用いてもよく、上記式(2)で表される繰り
返し単位の1種又は2種以上を用いてもよく、上記式
(3)で表される繰り返し単位の1種又は2種以上を用
いてもよい(例えばエチレン/プロピレンブロック)。
本発明におけるポリエーテルエステル共重合体は、例え
ばポリ(オキシテトラメチレン)グリコールとジメチル
テレフタレート等の芳香族ジカルボン酸および/または
そのエステル形成性誘導体、および1,4ーブタンジオ
ール、グリセロールーαーモノ(2ーエチルヘキシル)
エーテル等を触媒の存在下、加熱重縮合する従来公知の
製造方法により得ることができる。用いる触媒として
は、例えばチタン、アンチモン、ゲルマニウム、スズ、
亜鉛等の金属化合物を用いることができる。生成するポ
リエーテルエステル共重合体は、その目的に応じてポリ
オキシアルキレングリコールの分子量、共重合組成を任
意に変化させることができる。生成するポリエーテルエ
ステル共重合体の重合度は、フェノール/1,1,2,
2−テトラクロルエタン混合溶媒(重量比6/4)中、
濃度1.2g/dl、温度35℃で測定した還元粘度
で、1.0−5.0とすることが好ましく、2.0−3.0
とすることがより好ましい。
【0022】本発明の医療用粘着剤は、酢酸エチル等の
エステル系、またはエーテル系、ハロゲン系等の有機溶
剤中にて溶解したのち、基板または離型材の片面に塗布
し、その後、乾燥処理により溶媒を除去して、貼付剤用
粘着剤からなる粘着剤層とすることができる。出来上が
りの粘着剤層の厚みは、例えば粘着剤に薬物を含有させ
る場合には、用いる薬剤にもよるが、通常20μm〜1
00μm、好ましくは30μm〜80μm程度が好適であ
る。かかる粘着剤は、例えば溶剤に溶解し、溶剤塗工法
により医療用テープや絆創膏等の医療用粘着製剤の製造
に使用される。本発明の医療用粘着製剤は、上記のよう
にして得られた本発明の医療用粘着剤からなる粘着剤層
と本発明の支持体とを直接・間接に積層して得るか、あ
るいはまた、かかる支持体上に直接本発明の医療用粘着
剤を例えばクウォーター等を用いて塗布するか、支持体
上に医療用粘着剤層を転着するなど従来公知の方法によ
り得ることができる。
エステル系、またはエーテル系、ハロゲン系等の有機溶
剤中にて溶解したのち、基板または離型材の片面に塗布
し、その後、乾燥処理により溶媒を除去して、貼付剤用
粘着剤からなる粘着剤層とすることができる。出来上が
りの粘着剤層の厚みは、例えば粘着剤に薬物を含有させ
る場合には、用いる薬剤にもよるが、通常20μm〜1
00μm、好ましくは30μm〜80μm程度が好適であ
る。かかる粘着剤は、例えば溶剤に溶解し、溶剤塗工法
により医療用テープや絆創膏等の医療用粘着製剤の製造
に使用される。本発明の医療用粘着製剤は、上記のよう
にして得られた本発明の医療用粘着剤からなる粘着剤層
と本発明の支持体とを直接・間接に積層して得るか、あ
るいはまた、かかる支持体上に直接本発明の医療用粘着
剤を例えばクウォーター等を用いて塗布するか、支持体
上に医療用粘着剤層を転着するなど従来公知の方法によ
り得ることができる。
【0023】本発明に用いられる支持体としては、上記
粘着剤層が形成でき、自己保持性があって、皮膚表面に
貼付して薬剤を経皮吸収により透過させるための医療用
粘着製剤および皮膚面の保護などに用いる医療用粘着製
剤とすることができる基材、離型材であれば特に制限は
なく、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリ
エステル、ポリオレフィン、セルロースエステルなどの
ポリマーフィルム、ポリエステル、ポリオレフィン、セ
ルロースエステル、ポリウレタン、ポリアミド等からな
る織物・編物・不織布、紙、ポリエステル、ポリオレフ
ィン、セルロースエステル、ポリウレタン、ポリアミド
等からなる多孔性膜、表面にシリコーン、フッ素などの
剥離剤をコーティングしたポリエステル、ポリオレフィ
ン、セルロースエステル、ポリアミド等のフィルム又は
これらの1種または2種以上の組み合わせからなる積層
体などが使用できる。これらの支持体の厚みは、医療用
粘着製剤の種類にもよるが、基材の場合には、通常50
μm〜300μm、好ましくは、70μm〜200μmに設
定され、離型材の場合には、3μm 〜100μm 、好ま
しくは5μm 〜50μmに設定される。
粘着剤層が形成でき、自己保持性があって、皮膚表面に
貼付して薬剤を経皮吸収により透過させるための医療用
粘着製剤および皮膚面の保護などに用いる医療用粘着製
剤とすることができる基材、離型材であれば特に制限は
なく、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリ
エステル、ポリオレフィン、セルロースエステルなどの
ポリマーフィルム、ポリエステル、ポリオレフィン、セ
ルロースエステル、ポリウレタン、ポリアミド等からな
る織物・編物・不織布、紙、ポリエステル、ポリオレフ
ィン、セルロースエステル、ポリウレタン、ポリアミド
等からなる多孔性膜、表面にシリコーン、フッ素などの
剥離剤をコーティングしたポリエステル、ポリオレフィ
ン、セルロースエステル、ポリアミド等のフィルム又は
これらの1種または2種以上の組み合わせからなる積層
体などが使用できる。これらの支持体の厚みは、医療用
粘着製剤の種類にもよるが、基材の場合には、通常50
μm〜300μm、好ましくは、70μm〜200μmに設
定され、離型材の場合には、3μm 〜100μm 、好ま
しくは5μm 〜50μmに設定される。
【0024】本発明の医療用粘着剤には、薬物が含有さ
れ得る。含有される薬物としては、特に限定はないが、
本発明の医療用粘着剤に溶解可能な脂溶性薬物が好まし
い。具体的には、消炎鎮痛剤、ステロイド類、降圧利尿
剤、麻酔剤、抗ヒスタミン剤、抗腫瘍剤、抗高血圧剤、
抗鬱剤、脂溶性ビタミンなどがあげられる。これらは、
本発明の粘着剤中に3-40重量%、好ましくは、5-30重量
%添加される。また、薬物を含有させる方法としては、
溶液状の粘着剤に薬物溶液をあらかじめ混合して薬物含
有粘着剤層とするか、あるいは含浸、転着、スプレー等
の方法で薬物を含有しないか又は薬物を十分には含有し
ない粘着剤層に薬物を経皮吸収に十分な量含有させる
等、含有させようとする薬物の物性等に応じて従来公知
の方法を採用することができる。
れ得る。含有される薬物としては、特に限定はないが、
本発明の医療用粘着剤に溶解可能な脂溶性薬物が好まし
い。具体的には、消炎鎮痛剤、ステロイド類、降圧利尿
剤、麻酔剤、抗ヒスタミン剤、抗腫瘍剤、抗高血圧剤、
抗鬱剤、脂溶性ビタミンなどがあげられる。これらは、
本発明の粘着剤中に3-40重量%、好ましくは、5-30重量
%添加される。また、薬物を含有させる方法としては、
溶液状の粘着剤に薬物溶液をあらかじめ混合して薬物含
有粘着剤層とするか、あるいは含浸、転着、スプレー等
の方法で薬物を含有しないか又は薬物を十分には含有し
ない粘着剤層に薬物を経皮吸収に十分な量含有させる
等、含有させようとする薬物の物性等に応じて従来公知
の方法を採用することができる。
【0025】本発明のポリエーテルエステル共重合体
は、ハードセグメントに相当する剛直で結晶性の高い部
位であるポリエステル成分、ソフトセグメントに相当す
るポリマー主鎖中に固定されたポリオキシアルキレング
リコール鎖、及び粘着性付与部位に相当する長鎖アルキ
ル基グラフトポリエステルを有しており、その結果これ
ら各セグメントは熱力学的にのみならず、分子レベルで
相分離した構造となっていると推察される。
は、ハードセグメントに相当する剛直で結晶性の高い部
位であるポリエステル成分、ソフトセグメントに相当す
るポリマー主鎖中に固定されたポリオキシアルキレング
リコール鎖、及び粘着性付与部位に相当する長鎖アルキ
ル基グラフトポリエステルを有しており、その結果これ
ら各セグメントは熱力学的にのみならず、分子レベルで
相分離した構造となっていると推察される。
【0026】すなわち本発明のポリマーは、主鎖中に結
晶領域と非晶領域がセグメント的に相分離して存在して
おり、主鎖間の相互作用が小さい非晶領域は高い柔軟性
と粘着性を、また結晶領域はドメイン形成による擬似架
橋構造をそれぞれ発現することができると考えられる。
そして、これら機能分担部位を組み合わせて用いること
でソフトセグメントの柔軟性やHLB(親水/疎水バラ
ンス)を任意に制御することが可能となり、しかもこれ
ら機能分担部位を共有結合により一体化したかかるポリ
マーは、粘着剤の透湿性、吸水性、薬物との親和性を改
善し、かつ例えば具体的に後記実施例に示されるよう
な、適度な内部凝集力と柔軟性、十分な粘着力を有し、
皮膚に貼付した際に優れた皮膚追従性と低刺激性を示す
医療用粘着製剤を工業的にも廉価なコストで提供するこ
とができる。
晶領域と非晶領域がセグメント的に相分離して存在して
おり、主鎖間の相互作用が小さい非晶領域は高い柔軟性
と粘着性を、また結晶領域はドメイン形成による擬似架
橋構造をそれぞれ発現することができると考えられる。
そして、これら機能分担部位を組み合わせて用いること
でソフトセグメントの柔軟性やHLB(親水/疎水バラ
ンス)を任意に制御することが可能となり、しかもこれ
ら機能分担部位を共有結合により一体化したかかるポリ
マーは、粘着剤の透湿性、吸水性、薬物との親和性を改
善し、かつ例えば具体的に後記実施例に示されるよう
な、適度な内部凝集力と柔軟性、十分な粘着力を有し、
皮膚に貼付した際に優れた皮膚追従性と低刺激性を示す
医療用粘着製剤を工業的にも廉価なコストで提供するこ
とができる。
【0027】
【実施例】以下に、実施例、参考例を記載して本発明を
更に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定される
ものではない。なお、実施例中、部および%は重量部お
よび重量%を意味する。また、実施例中の「粘着力」お
よび「糊残り」は以下の方法で測定した。
更に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定される
ものではない。なお、実施例中、部および%は重量部お
よび重量%を意味する。また、実施例中の「粘着力」お
よび「糊残り」は以下の方法で測定した。
【0028】(1)粘着力 ベークライト板に幅12mm、長さ50mmに切断した
サンプルを貼付し、荷重850gのローラーを1往復さ
せた後、37℃の恒温装置に30分静置させた後、30
0mm/min.の速度で180度方向に剥離し、その
ときの剥離力を粘着力とした。
サンプルを貼付し、荷重850gのローラーを1往復さ
せた後、37℃の恒温装置に30分静置させた後、30
0mm/min.の速度で180度方向に剥離し、その
ときの剥離力を粘着力とした。
【0029】(2)糊残り 上記(1)の方法で粘着力を測定した後に、粘着剤がベ
ークライト板上に残るか否かを目視にて判定を行った。
ークライト板上に残るか否かを目視にて判定を行った。
【0030】[参考例1] Glycerol α-Mono(2-ethylhexyl) Ether1の製造例 αーモノ(2ーエチルヘキシル)グリシジルエーテル
(エピオールEH、日本油脂製)93.15g(0.5mo
l)を、0℃に冷却したトリフルオロ酢酸200gに撹
袢下滴下した。この溶液を0〜5℃に4時間保ち、つい
で10wt%炭酸ナトリウム1lを冷却、かき混ぜなが
ら少しずつ加えて中和した。油状成分を300mlのエ
ーテルで抽出、100mlの脱イオン水で三回洗浄、無
水硫酸ナトリウムにより一夜乾燥した。エーテル留去
後、粗エステルを水酸化ナトリウム40g、水100m
l、メタノール100mlの混合液に加え、室温で12
時間撹袢した。加水分解生成物をクロロホルム抽出、乾
燥後減圧で蒸留精製し(5mmHg、111℃〜113
℃)無色粘性液体を得た。ガスクロマトグラフィーの分
析結果により、液体は純度99.5%であった。またIR
(赤外)スペクトル、及び1HーNMRより目的物であ
ることを確認した。
(エピオールEH、日本油脂製)93.15g(0.5mo
l)を、0℃に冷却したトリフルオロ酢酸200gに撹
袢下滴下した。この溶液を0〜5℃に4時間保ち、つい
で10wt%炭酸ナトリウム1lを冷却、かき混ぜなが
ら少しずつ加えて中和した。油状成分を300mlのエ
ーテルで抽出、100mlの脱イオン水で三回洗浄、無
水硫酸ナトリウムにより一夜乾燥した。エーテル留去
後、粗エステルを水酸化ナトリウム40g、水100m
l、メタノール100mlの混合液に加え、室温で12
時間撹袢した。加水分解生成物をクロロホルム抽出、乾
燥後減圧で蒸留精製し(5mmHg、111℃〜113
℃)無色粘性液体を得た。ガスクロマトグラフィーの分
析結果により、液体は純度99.5%であった。またIR
(赤外)スペクトル、及び1HーNMRより目的物であ
ることを確認した。
【0031】[実施例1〜3] ポリエーテルエステル共重合体の製造例およびこれを用
いた粘着製剤作成と粘着力測定 I.ポリエーテルエステル共重合体の重合;100ml三
口丸底フラスコ内にて2,6−ジメチルナフタタレート
17.10g(70.00mmol)(成分(1))、ポリテト
ラメチレングリコール#850(数平均分子量850)
20.91g(24.60mmol)(成分(3))、1,4−
ブタンジオール 2.19g(24.27mmol)(成分
(3))、参考例1で得られたグリセロ−α−モノ(2
−エチルヘキシル)エーテル 4.32g(21.14mmol)
(成分(4))、テトラブトキシチタン0.001g(1
0ppmトルエン溶液として1ml)を混合し、十分に窒素
置換した。これを常圧下、215ー230℃で5時間反
応し、留出するメタノールを除去、エステル交換反応を
行った。その後235℃で2時間かけ、余剰のジオール
を留去し、更に76cmHgで2時間、0.3ー0.2m
mHgで20時間反応して無色半透明のエラストマーを
得た。ポリマーの重合度は、クロロホルム溶媒でGPC
測定した数平均分子量(ポリスチレン換算)で14,0
00であった(実施例1)。
いた粘着製剤作成と粘着力測定 I.ポリエーテルエステル共重合体の重合;100ml三
口丸底フラスコ内にて2,6−ジメチルナフタタレート
17.10g(70.00mmol)(成分(1))、ポリテト
ラメチレングリコール#850(数平均分子量850)
20.91g(24.60mmol)(成分(3))、1,4−
ブタンジオール 2.19g(24.27mmol)(成分
(3))、参考例1で得られたグリセロ−α−モノ(2
−エチルヘキシル)エーテル 4.32g(21.14mmol)
(成分(4))、テトラブトキシチタン0.001g(1
0ppmトルエン溶液として1ml)を混合し、十分に窒素
置換した。これを常圧下、215ー230℃で5時間反
応し、留出するメタノールを除去、エステル交換反応を
行った。その後235℃で2時間かけ、余剰のジオール
を留去し、更に76cmHgで2時間、0.3ー0.2m
mHgで20時間反応して無色半透明のエラストマーを
得た。ポリマーの重合度は、クロロホルム溶媒でGPC
測定した数平均分子量(ポリスチレン換算)で14,0
00であった(実施例1)。
【0032】実施例1の場合と同じ成分について表1記
載の配合で同様に重合して得られたポリマー(実施例
2、実施例3)の重合度を表1に示した。
載の配合で同様に重合して得られたポリマー(実施例
2、実施例3)の重合度を表1に示した。
【0033】表中、QE、PTMG、ブタンジオール、
ジオールはそれぞれ2,6−ジメチルナフタタレート
(成分(1))、ポリテトラメチレングリコール(成分
(3))、1,4−ブタンジオール(成分(3))、グ
リセロ−α−モノ(2−エチルヘキシル)エーテル(成
分(4))を示す。
ジオールはそれぞれ2,6−ジメチルナフタタレート
(成分(1))、ポリテトラメチレングリコール(成分
(3))、1,4−ブタンジオール(成分(3))、グ
リセロ−α−モノ(2−エチルヘキシル)エーテル(成
分(4))を示す。
【0034】II.粘着製剤作成と粘着力測定; (1)実施例1〜3のポリエーテルエステル共重合体を
10重量%の酢酸エチル溶液とし、この溶液をシリコー
ンコートした離型フィルムの上に乾燥後の粘着剤層の厚
みが50μmとなるように塗工し85℃で20分乾燥
し、粘着剤層として用いることのできる粘着剤を得た。
10重量%の酢酸エチル溶液とし、この溶液をシリコー
ンコートした離型フィルムの上に乾燥後の粘着剤層の厚
みが50μmとなるように塗工し85℃で20分乾燥
し、粘着剤層として用いることのできる粘着剤を得た。
【0035】(2)得られた粘着剤層の片面に支持体と
して3.5μmのPETフィルムを貼りあわせて粘着製
剤を得た。このようにして得られた粘着製剤を12mm
×50mmに切断し、粘着力を測定したところ、実施例
1の粘着剤を用いた場合には粘着力は230gと良好で
あり、かつ糊残りは見られなかった。実施例1の結果及
び実施例2、3の場合の結果を表1に示した。
して3.5μmのPETフィルムを貼りあわせて粘着製
剤を得た。このようにして得られた粘着製剤を12mm
×50mmに切断し、粘着力を測定したところ、実施例
1の粘着剤を用いた場合には粘着力は230gと良好で
あり、かつ糊残りは見られなかった。実施例1の結果及
び実施例2、3の場合の結果を表1に示した。
【0036】この結果から、本発明の医療用粘着剤を用
いて得られた医療用粘着製剤が、適度な粘着力を有し、
かつ皮膚表面を損傷しない程度の剥離容易性を有する貼
付剤としての特徴を有していることが判る。
いて得られた医療用粘着製剤が、適度な粘着力を有し、
かつ皮膚表面を損傷しない程度の剥離容易性を有する貼
付剤としての特徴を有していることが判る。
【0037】
【表1】
【0038】
【化7】
【0039】b)PBN=poly(butylene
naphtalate)
naphtalate)
Claims (6)
- 【請求項1】 下記式(1)〜(4) 【化1】 (式中、Aは炭素数6〜12の2価の芳香族基、Dは炭
素数2〜15の2価の炭化水素基、Rは炭素数2〜4の
アルキレン基、k は(RO)kで示されるポリオキシア
ルキレングリコールの数平均分子量が200〜20,0
00となるような繰り返し単位数、R’は炭素数が4〜
10のアルキル基である。)で示される繰り返し単位か
ら実質的になり、かつ該式(1)〜(4)で表される繰
り返し単位の合計量に基づく該式(3)で表される繰り
返し単位の含有量が重量比で25〜90重量%、該式
(4)で表される繰り返し単位の含有量が重量比で70
〜5重量%であるポリエーテルエステル共重合体よりな
ることを特徴とする医療用粘着剤。 - 【請求項2】 該ポリエーテルエステル共重合体が、
(i)上記式(1)及び(2)で表される繰り返し単位
からなる下記式(5) 【化2】 (式中、A、Dの定義は上記式(1)及び(2)に同
じ。)で表されるポリエステル成分をハードセグメント
とし、(ii)上記式(3)で表される繰り返し単位から
なる数平均分子量が200〜20,000のポリオキシ
アルキレングリコールをソフトセグメントとするエラス
トマーであって、(iii)上記式(1)と(4)で表され
る繰り返し単位からなる下記式(6) 【化3】 (式中、A、R’の定義は上記式(1)及び(4)に同
じ。)で表されるグラフトポリエステルを粘着付与部位
として有するポリエーテルエステル共重合体である請求
項1記載の医療用粘着剤。 - 【請求項3】 Aがp−フェニレン基又は2,6−ナフ
チレン基で、Dがテトラメチレン基又はヘキサメチレン
基で、Rがエチレン基及び/又はテトラメチレン基、k
は(RO)kで示されるポリオキシアルキレングリコー
ルの数平均分子量が400〜6,000で、R’が2−
エチルへキシル基である請求項1又は2記載の医療用粘
着剤。 - 【請求項4】 Aが2,6−ナフチレン基で、Dがテト
ラメチレン基で、Rがテトラメチレン基、k は(RO)
kで示されるポリオキシアルキレングリコールの数平均
分子量が400〜6,000で、R’が2−エチルへキ
シル基であり、該式(3)で表される繰り返し単位の含
有量が重量比で30〜85重量%で、該式(4)で表さ
れる繰り返し単位の含有量が重量比で60〜10重量%
である請求項1又は2記載の医療用粘着剤。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項記載の医療
用粘着剤からなる粘着剤層と支持体とからなる医療用粘
着製剤。 - 【請求項6】 該粘着剤層に薬物を含有せしめてなる請
求項5記載の医療用粘着製剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8309144A JPH10146386A (ja) | 1996-11-20 | 1996-11-20 | ポリエーテルエステル型医療用粘着剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8309144A JPH10146386A (ja) | 1996-11-20 | 1996-11-20 | ポリエーテルエステル型医療用粘着剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10146386A true JPH10146386A (ja) | 1998-06-02 |
Family
ID=17989444
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8309144A Pending JPH10146386A (ja) | 1996-11-20 | 1996-11-20 | ポリエーテルエステル型医療用粘着剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10146386A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007045913A (ja) * | 2005-08-09 | 2007-02-22 | Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The | ポリエステル系樹脂、粘着剤および粘着シート |
-
1996
- 1996-11-20 JP JP8309144A patent/JPH10146386A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007045913A (ja) * | 2005-08-09 | 2007-02-22 | Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The | ポリエステル系樹脂、粘着剤および粘着シート |
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